JP2015117782A - 自動変速機のアイドリングストップ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 エンジン100により駆動されるオイルポンプ4から吐出された圧油を制御してクラッチCA,CBの締結および変速機構の変速切り替えを行う油圧制御弁を制御する電子制御手段103,106が、車両停止となる所定の条件が満足された場合にエンジン100を停止し、所定の条件が解除された場合にエンジン100を再稼働させるアイドリングストップ制御を実行可能なアイドリングストップ制御手段を備え、アイドリングストップ後からの発進時に、発進クラッチCAへ供給する油のプリチャージ制御量を、アイドリングストップを実施しない停車後からの発進時に発進クラッチCAへ供給する通常時のプリチャージ制御量より大きくするようにした。
【選択図】図4
Description
この特許文献1に記載の従来のデュアルクラッチ式自動変速機にあっては、エンジンにより駆動されるオイルポンプから、エンジンの稼働中、絶えず自動変速機の油圧装置に油圧が供給されている。この油圧は、ソレノイドで駆動される複数の油圧供給弁により制御されて、上記両クラッチの選択的締結を行うことで車両の発進、また車両走行に合った変速段を選択可能としている。
また、この変速段に応じたクラッチを締結する一方、アクチュエータで駆動するシフトフォークでカップリングスリーブを移動させて選択した、平行軸上の変速段の対のギヤを介して入出力軸間で動力の伝達を可能にしている。
このようなアイドリングストップ技術を上記特許文献1に記載されたデュアルクラッチ式自動変速機にそのまま適用しようとすると、以下のような問題を生じる。
しかしながら、アイドリングストップ技術を取り入れて車両の停止中にエンジンを自動停止させると、エンジンで駆動されるオイルポンプが停止してしまうため、上記油圧制御弁に油圧が供給されなくなってしまう。
この結果、上記エンジンの自動停止状態が長く継続すると油が油圧回路から抜け出し、発進クラッチのガタ詰めに要する油量が少なくなって、そのガタ詰め時間分、再発進時に動力伝達開始が遅れてしまうといった問題がある。
図1において、エンジン100の出力軸には、電気モータ101の入力軸が連結されるとともに、電気モータ101の出力軸には、デュアルクラッチ式自動変速機102の入力軸が連結される。デュアルクラッチ式自動変速機102には、エンジン100により駆動されてデュアルクラッチ式自動変速機102の油圧装置等へ圧油を供給されるオイルポンプ103が一体的に設けられている。
電気モータ101は、モータコントローラ104との間でコイルの回転位置や各相コイルへ供給する電流指令値に関する信号の授受を行い、モータコントローラ104でその稼働・停止が制御される。
デュアルクラッチ式自動変速機102は、トランスミッションコントローラ106との間でシフト位置やソレノイドへの供給電流値などに関する信号の授受を行い、トランスミッションコントローラ105でその稼働が制御される。
また、エンジン100、モータ101、デュアルクラッチ式自動変速機102の協調制御を行うためのハイブリッド電気自動車(HEV)コントローラ105が、エンジンコントローラ103、モータコントローラ104、およびトランスミッションコントローラ106と、コントローラエリアネットワーク(CAN)を介して電気的に連結され、これら間で信号の授受を行うように構成してある。
なお、エンジンコントローラ103、トランスミッションコントローラ106、HEVコントローラ105は、本発明の電子制御手段に相当する。
デュアルクラッチ式自動変速機AMTは、変速機ケース1と、駆動入力軸2と、第1クラッチCAと、第2クラッチCBと、トーショナルダンパ3と、オイルポンプ4と、第1変速機入力軸5と、第2変速機入力軸6と、を備えている。
第2速歯車組G2と第4速歯車組G4との間のカウンターシャフト15上には、2-4同期噛合機構400を設ける。そして、2-4同期噛合機構400のカップリングスリーブ401を、図示の中立位置から左方向にストロークさせ、クラッチギヤ403'にスプライン嵌合させることで、第2速出力歯車33をカウンターシャフト15に駆動結合し、第2速を選択可能とする。また、2-4同期噛合機構400のカップリングスリーブ401を、図示の中立位置から右方向にストロークさせ、クラッチギヤ403にスプライン嵌合させることで、第4速出力歯車35をカウンターシャフト15に駆動結合し、第4速を選択可能とする。
アクチュエータ油圧モジュール59は、クラッチ油圧モジュール46にて調圧されたライン圧PLを元圧として、偶数変速段圧Peと奇数変速段圧Poを作り出し、さらに、選択された変速段に応じて各シフトアクチュエータ50,52,53,54への変速圧油路にアクチュエータ作動圧を供給する。
クラッチ油圧モジュール46は、オイルポンプ4からの吐出油に基づいてライン圧PLを調圧するとともに、アクチュエータ油圧モジュール59からの偶数変速段圧Peに基づいて第1クラッチCAへのクラッチ制御圧を作り出し、奇数変速段圧Poに基づいて第2クラッチCBへのクラッチ制御圧を作り出す。
なお、第1速歯車組G1、後退歯車組GR、第3速歯車組G3、、3-5シフトフォーク41、1-Rシフトフォーク42、6-Nシフトフォーク43、2-4シフトフォーク44、カップリングスリーブ101,201,301,401、アクチュエータユニット45は、本発明の変速機構に相当する。
また、エンジンコントローラ103は、燃費の改善を図るために、所定のアイドリング停止条件が成立したときはエンジン100のアイドリングを停止し、エンジン再始動条件が成立したときはエンジン再始動を行うアイドリングストップ制御を行うアイドリングストップ制御部(本発明のアイドリングストップ制御手段に相当)を有している。ここで、所定のアイドリング停止条件とは、具体的には、アクセル開度が0、ブレーキスイッチがON、かつ車速が車両停車を表す所定車速以下の場合が挙げられ、これら条件が成立したときはISフラグをONとする。その他、操舵角が所定値未満や、方向指示器が出されていないといった条件も適宜追加できるが特に限定しない。
また、アイドリング停止中に所定のアイドリング停止条件が不成立となった場合に限らず、更に他のエンジン再始動要求(水温の低下等に伴うエンジン再始動要求等)が生じた場合には、ISフラグをOFFとし、スタータモータとしても機能するモータ101を駆動してエンジン再始動処理を行う。
クラッチ油圧モジュール46は、オイルポンプ4からの吐出油に基づいてライン圧PLを調圧するライン圧ソレノイド85を有するとともに、アクチュエータ油圧モジュール59からの偶数変速段圧Peに基づいて第1クラッチCAへのクラッチ制御圧PcAを作り出す第1クラッチ制御圧ソレノイド81と、奇数変速段圧Poに基づいて第2クラッチCBへのクラッチ制御圧PcBを作り出す第2クラッチ制御圧ソレノイド82と、第1クラッチ圧を検出する第1クラッチ圧力センサ83と、第2クラッチ圧を検出する第2クラッチ圧力センサ84と、を有する。
ライン圧ソレノイド85は、VBS(バリアブル・ブリード・ソレノイド)による構成とし、両クラッチ制御圧ソレノイド81,82は、VFS(バリアブル・フォース・ソレノイド)による構成としている。
エンジン100が始動されると、モータ101のコイルが駆動回転するとともに、デュアルクラッチ式自動変速機のオイルポンプ4が駆動回転されて圧油を吐出する。この圧油は、クラッチ油圧モジュール46のライン圧ソレノイド85によりライン圧に調圧されて、このライン圧を元にアクチュエータ油圧モジュール59の第1クラッチ制御圧ソレノイド81により第1クラッチCAへのクラッチ制御圧PcAを作り出し、その第2クラッチ制御圧ソレノイド82により第2クラッチCBへのクラッチ制御圧PcBを作り出す。なお、発進クラッチとしては、通常、第1クラッチCAを用いて第1速で発進するが、雪道発進などの低摩擦係数の路面発進では第2クラッチCBとして第2速発進するようにしてもよい。
また、大きな駆動力が必要なときは、HEVコントローラ105がモータコントローラ104にてモータ101を駆動させるように指令する。
同図において、ステップS1では、アイドリングストップを許可するか否かの判断を行う。この許可条件は、上述したように、ここではアクセル開度が0、ブレーキスイッチがON、かつ車速が車両停車を表す所定車速以下となった場合であり、これらがすべて満たされた場合にYESと判断する。この判断結果がYESの場合はISフラグをONとしてアイドリング制御を実行する指令を発してステップS2に進み、NOの場合はアイドリング制御を実行する指令を発することなく(ISフラグをOFF)、ステップS4へ進み、エンジン100の運転が可能な状態を維持する。
実施例2では、実施例1の図4に示すフローチャートにおいて、ステップS7に引き続き、図5に示すように、ステップS9を実行する。
実施例3では、実施例1の図4に示すフローチャートにおいて、ステップS7に引き続き、図6に示すように、ステップS10を実行する。
実施例4では、実施例1の図4に示すフローチャートにおいて、ステップS7に引き続き、図7に示すように、ステップS11を実行する。
また、変速機構も上記実施例とは別の構造のものであってもよい。
CB 第2クラッチ
G1 第1速歯車組(変速機構)
G2 第2速歯車組(変速機構)
G3 第3速歯車組(変速機構)
G4 第4速歯車組(変速機構)
G5 第5速歯車組(変速機構)
G6 第6速歯車組(変速機構)
GR 後退歯車組(変速機構)
4 オイルポンプ
45 アクチュエータユニット(変速機構)
46 クラッチ油圧モジュール
59 アクチュエータ油圧モジュール(変速機構)
71〜74 アクチュエータソレノイド(ソレノイド)
75 シーケンスソレノイド(ソレノイド)
77 偶数変速段圧ソレノイド(ソレノイド)
78 奇数変速段圧ソレノイド(ソレノイド)
100 エンジン
102 デュアルクラッチ式自動変速機(自動変速機)
103 エンジンコントローラ(電子制御手段)
105 ハイブリッド電気自動車コントローラ(電子制御手段)
106 トランスミッションコントローラ
Claims (5)
- エンジンから少なくとも1個のクラッチを介して入力された動力を複数の変速段に変速可能な変速機構と
前記エンジンにより駆動されるオイルポンプと、
該オイルポンプから吐出された圧油を制御して前記クラッチの締結および前記変速機構の変速切り替えを行う油圧制御弁と、
該油圧制御弁を制御するとともに、前記エンジンの出力を制御する電子制御手段と、を備えた自動変速機であって、
前記電子制御手段は、車両停止となる所定の条件が満足された場合に前記エンジンを停止し、前所定の条件が解除された場合に前記エンジンを再稼働させるアイドリングストップ制御を実行可能なアイドリングストップ制御手段を有し、
該アイドリングストップ制御手段は、アイドリングストップ後からの発進時に前記クラッチのうち発進クラッチとして使用するクラッチへ供給する油のプリチャージ制御量を、アイドリングストップを実施しない停車後からの発進時に前記発進クラッチへ供給する通常時のプリチャージ制御量より大きくするようにした、
ことを特徴とする自動変速機のアイドリングストップ制御装置。 - 請求項1に記載の自動変速機のアイドリングストップ制御装置において、
前記アイドリングストップ制御手段は、前記アイドリングストップ後の発進時のプリチャージ制御量の増大量を、アイドリングストップ継続時間が長いほど大きくするようにした、
ことを特徴とする自動変速機のアイドリングストップ制御装置。 - 請求項1に記載の自動変速機のアイドリングストップ制御装置において、
前記アイドリングストップ制御手段は、前記アイドリングストップ後の発進時のプリチャージ油圧を、アイドリングストップ継続時間が長いほど大きくするようにした、
ことを特徴とする自動変速機のアイドリングストップ制御装置。 - 請求項1に記載の自動変速機のアイドリングストップ制御装置において、
前記アイドリングストップ制御手段は、前記アイドリングストップ後の発進時のプリチャージ時間を、アイドリングストップ継続時間が長いほど長くするようにした、
ことを特徴とする自動変速機のアイドリングストップ制御装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動変速機のアイドリングストップ制御装置において、
前記クラッチは、奇数の変速段で締結する第1クラッチと、偶数の変速段で締結する第2クラッチと、からなる、
ことを特徴とする自動変速機のアイドリングストップ制御装置。
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JP2013262000A JP2015117782A (ja) | 2013-12-19 | 2013-12-19 | 自動変速機のアイドリングストップ制御装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018040420A (ja) * | 2016-09-07 | 2018-03-15 | 株式会社Subaru | 車両の制御装置 |
CN114688243A (zh) * | 2022-03-25 | 2022-07-01 | 贵州凯峰科技有限责任公司 | 一种具有快速换挡方式的双mcu自动变速器控制系统 |
Citations (3)
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JPH1163196A (ja) * | 1997-08-12 | 1999-03-05 | Unisia Jecs Corp | 自動変速機における油圧制御装置 |
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- 2013-12-19 JP JP2013262000A patent/JP2015117782A/ja active Pending
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