JP2015117679A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2015117679A
JP2015117679A JP2013263439A JP2013263439A JP2015117679A JP 2015117679 A JP2015117679 A JP 2015117679A JP 2013263439 A JP2013263439 A JP 2013263439A JP 2013263439 A JP2013263439 A JP 2013263439A JP 2015117679 A JP2015117679 A JP 2015117679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve plate
suction lead
suction
lead
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013263439A
Other languages
English (en)
Inventor
八木 章夫
Akio Yagi
章夫 八木
誠志 中岡
Masashi Nakaoka
誠志 中岡
明石 浩業
Hironari Akashi
浩業 明石
照正 井出
Terumasa Ide
照正 井出
敏英 楠
Toshihide Kusunoki
敏英 楠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2013263439A priority Critical patent/JP2015117679A/ja
Publication of JP2015117679A publication Critical patent/JP2015117679A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Abstract

【課題】部品コストを抑え、体積効率の低下や圧縮不良を防止する圧縮機を提供することを目的としている。【解決手段】吸入リード135と、吸入リード135が嵌り込むように形成された抜き部を有する薄板状のガイド145を有し、吸入リード135はバルブプレート125へ点溶接により固定されたバルブプレートアッセンブリー148を設けた。これにより、吸入リード135をガイド145の抜き部146で収納することで、デッドボリューム増加による体積効率低下を防止し、バルブプレート125の形状を簡素化し部品コストを抑え、さらに、吸入リード135をバルブプレート125に直接溶接固定することで、部品コストを抑え、点溶接147により吸入リード135やバルブプレート125の熱によるひずみや材料特性変化を防ぐことで信頼性低下を防止できる。【選択図】図6

Description

本発明は、冷蔵庫に使用される圧縮機に関するものである。
従来この種の圧縮機は、高効率化を行うため吸入バルブ装置に改良を加えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の圧縮機を説明する。
図8は特許文献1に記載された従来の圧縮機を示す断面図、図9は従来の圧縮機の要部断面図、図10は従来の圧縮機のバルブプレートの平面図、図11は従来の圧縮機のバルブプレートのA−A断面図、図12は従来の圧縮機の吸入リードの平面図、図13は従来の圧縮機のバルブプレートアッセンブリー、図14は従来の圧縮機のバルブプレートアッセンブリーのB−B断面図である。
図8から図14において、密閉容器1は固定子2、および回転子3からなる電動要素4とこれによって駆動される圧縮機構5を収容している。
次に圧縮機構5の詳細を以下に説明する。
クランクシャフト11は回転子3に圧入固定した主軸部12および主軸部12に対し偏心して形成された偏心部13からなる。ブロック15は略円筒形のシリンダーボア16を有するとともに主軸部12を軸支する軸受け部17を有している。
シリンダーボア16に遊嵌されたピストン21は、ピストンピン22介して偏心部13との間を連結手段であるコンロッド23によって連結されている。シリンダーボア16の端面はバルブプレート25で封止されピストン21と共に圧縮室26を構成している。
シリンダーヘッド27は高圧室を形成し、バルブプレート25の反シリンダーボア16側に固定される。サクションチューブ29は密閉容器1に固定されるとともに装置の1次側(図示せず)に接続され、作動流体(図示せず)を容器1内に導く。吸入マフラー31は、バルブプレート25とシリンダーヘッド27に挟持される。
バルブプレート25は吸入孔32を備えており、吸入孔32を開閉する薄板状の吸入リード35はヘッド部43と固定部44とヘッド部43と固定部44とを繋ぐアーム部45から構成されている。吸入リード35はバルブプレート25に設けられた吸入リード35とほぼ同形状で、かつ吸入リード35の板厚さよりも深い吸入リード溝47に収納されている。吸入リード溝47の吸入リード35の固定部44が収納される部分は吸入リード35の固定部44より微少に小さい寸法となっており、固定部44は吸入リード溝47に圧入により吸入リード35はバルブプレート25に固定されている。
また、バルブプレート25には反シリンダーボア16側に吐出孔(図示しない)と吐出弁座(図示しない)が形成されており吐出リード(図示しない)と共に吐出バルブ(図示しない)を構成する。
吸入リード35は、バルブプレート25、ヘッドガスケット(図示しない)、ヘッド27と共にブロック15にボルト締結される。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素4に外部電源より通電がされると、回転子3が回転する。回転子3はクランクシャフト11を回転させ、偏心部13の偏心運動が連結手段のコンロッド23からピストンピン22を介してピストン21を駆動することでピストン21はシリンダーボア16内を往復運動し、圧縮機構5が所定の圧縮動作を行う。
サクションチューブ29を通して密閉容器1内に導かれた作動流体はこの圧縮動作により吸入マフラー31からバルブプレート25の吸入孔32、吸入リード35を介して吸入され、圧縮室26内で連続して圧縮され吐出バルブ(図示せず)から排出される。
このとき、圧縮された作動流体の一部は吸入リード溝47内に残留する。
また、図15は特許文献2に記載された別の従来の圧縮機の吸入リードとガイドのアッセンブリー図である。
図15において、薄板状の吸入リード51はヘッド部52と固定部53とヘッド部52と固定部53とを繋ぐアーム部54から構成されている。ガイド56は吸入リード51とほぼ同等の板厚で、吸入リード51とほぼ同形状の吸入リード51の収納部58を有し、吸入リード51の固定部53は収納部58で圧入固定され、吸入バルブアセンブリー60を構成している。
実用新案登録第3078743号公報 国際公開第2012/065238号
しかしながら上記特許文献1の構成では、吸入リード36を収納する吸入リード溝37を設けるためにバルブプレート19の形状が複雑になることで部品の製造工程が複雑になることに加え、バルブプレート19に吸入リード36の固定部34を圧入固定するために設けられた吸入リード溝37がデットボリュームとなり体積効率が低下するという課題を有していた。
また、上記特許文献2の構成では、薄板状のガイド56の収納部58薄板と薄板状の吸入リード51の固定部53を圧入等により固定するため、収納部58と固定部53は高い寸法精度を要し、コストが高くなる上、部品搬送や組み立て時に吸入リード51がガイド56から外れ、圧縮不良になるといった課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、部品の製造が簡単でかつ、体積効率の低下や圧縮不良を防止する圧縮機を提供することを目的としている。
上記従来の課題を解決するために、本発明の圧縮機は、シリンダーボアを有したブロックと、前記シリンダーボア内を往復運動するピストンと、前記ブロックの前記シリンダーボア開口端を封止するように配置されたバルブプレートとを備え、前記バルブプレートに穿設した吸入孔と、前記吸入孔を開閉するヘッド部とバルブプレートに固定する固定部と前記ヘッド部と前記固定部と繋ぐアーム部とからなる吸入リードと、前記吸入リードに対
応して形成された抜き部を設けた薄板状のガイドを有し、前記吸入リードが前記バルブプレートへ溶接により固定されたバルブプレートアッセンブリーを有したものである。
これにより、吸入リードをガイドの抜き部で収納することで、デッドボリューム増加による体積効率低下を防止し、また、バルブプレートの吸入リード部の形状を平面化できるためにバルブプレートの形状を簡素化し部品コストを抑えることができる。さらに、吸入リードをバルブプレートに直接溶接固定することで、固定のための部品を追加することなく、アッセンブリーすることができるので、コストアップを抑えるとともに、部品外れ等による圧縮不良を防止するという作用を有する。
本発明の圧縮機は、バルブプレートと、吸入リードと、ガイドの部品コストを抑えることができると共に、体積効率の低下を防止し、部品外れ等による圧縮不良を防ぐとともに、熱によるひずみや材料特性変化を防ぎ、信頼性低下を防止することができる。
本発明の実施の形態1における断面図 同実施の形態における要部断面図 同実施の形態における吸入リードを示す平面図 同実施の形態におけるガイドを示す平面図 同実施の形態におけるバルブプレートを示す平面図 同実施の形態におけるバルブプレートアッシーを示す平面図 本発明の実施の形態2におけるバルブプレートアッシーを示す平面図 従来の圧縮機を示す断面図 従来の圧縮機の要部断面図 従来の圧縮機のバルブプレートの平面図 従来の圧縮機のバルブプレートのA−A断面図 従来の圧縮機の吸入リードの平面図 従来の圧縮機のバルブプレートアッセンブリー図 従来の圧縮機のバルブプレートアッセンブリーのB−B断面図 別の従来の圧縮機の吸入リードとガイドのアッセンブリー図
第1の発明は、焼結材料からなるバルブプレートを備え、前記バルブプレートに穿設した吸入孔と、前記吸入孔を開閉するヘッド部と、バルブプレートに固定する固定部と、前記ヘッド部と前記固定部と繋ぐアーム部とからなる吸入リードと、前記吸入リードが嵌り込むように形成された抜き部を有する薄板状のガイドを有し、前記吸入リードは前記バルブプレートへ点溶接により固定されたバルブプレートアッセンブリーを有したものであり、前記吸入リードを前記ガイドの前記抜き部で収納することで、デッドボリューム増加による体積効率低下を防止し、また、前記バルブプレートの前記吸入リードの固定部の形状を平面化できるために前記バルブプレートの形状を簡素化し部品コストを抑えることができる。さらに、前記吸入リードを前記バルブプレートに直接溶接固定することで、固定のための部品を追加することなく、アッセンブリーすることができるので、コストアップを抑えるとともに、部品外れ等による圧縮不良を防ぐことができる。また、点溶接とすることで、吸入リードやバルブプレートの熱によるひずみや材料特性変化を防ぐことで信頼性低下を防止することができる。
第2の発明は、前記吸入リードは前記バルブプレートへ点溶接により固定されたことを特徴とするものである。
これにより、点溶接とすることで、吸入リードやバルブプレートの熱によるひずみや材料特性変化を防ぐことで信頼性低下を防ぐことができる。
第3の発明は、ステンレス材料からなる吸入リードを有したもので、請求項1に記載の発明の効果に加えてさらに、前記吸入リードの材料強度が向上し、信頼性を上げることができる。
第4の発明は、ガイドは吸入リードの公称厚さとほぼ同等の厚さを有したもので、デットボリュームを低減することができ、体積効率を向上することができる。
第5の発明は、吸入リードとガイドは異種材料で形成されたもので、ガイドを前記吸入リード材料よりも低コストの材料を用いることで、部品コストを下げることができる。
第6の発明は、吸入リードのアーム部はヘッド部がバルブプレートから離れるように曲げ加工による屈曲部を有するもので、請求項4に記載の発明の効果に加えてさらに、前記吸入リードの前記曲げ部のバネ力により吸入工程初期の前記吸入リードの開きタイミングを早くすると共に、前記吸入リードの前記ヘッド部の開き量を大きくすることで、吸入損失の低減ができる。
第7の発明は、固定部が左右非対称の形状となる切り欠き部を有する吸入リードと、前期吸入リードが嵌り込むように形成された前記吸入リードとほぼ同形状の抜き部を設けたガイドからなるもので、前記吸入リードの材料のソリや、加工時の金型による打ち抜きにより生じたカエリをバルブプレート面に対して規制することで、性能の安定化や吸入リードの信頼性を向上させることができる。
第8の発明は、前記バルブプレートは、焼結材料からなるものであり、複雑な凹凸形状等であっても容易に形成することができ、
以下、本発明による圧縮機の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における断面図、図2は、同実施の形態における要部断面図、図3は、同実施の形態における吸入リードを示す平面図、図4は、同実施の形態におけるガイドを示す平面図、図5は、同実施の形態におけるバルブプレートを示す平面図、図6は、同実施の形態におけるバルブプレートアッシーを示す平面図である。
図1から図6において、密閉容器101は固定子102、および回転子103からなる電動要素104とこれによって駆動される圧縮機構105を収容する。
次に圧縮機構105の詳細を以下に説明する。
クランクシャフト111は回転子103に圧入固定した主軸部112および主軸部112に対し偏心して形成された偏心部113からなる。ブロック115は略円筒形のシリンダーボア116を有するとともに主軸部112を軸支する軸受け部117を有している。
シリンダーボア116に遊嵌されたピストン121は、ピストンピン122を介して偏心部112との間を連結手段であるコンロッド123によって連結されている。シリンダーボア116の端面は焼結材料からなるバルブプレート125で封止されピストン121と共に圧縮室126を構成する。
シリンダーヘッド127は高圧室を形成し、バルブプレート125の反シリンダーボア116側に固定される。サクションチューブ(図示ぜず)は容器101に固定されるとともに装置の1次側(図示せず)に接続され、作動流体(図示せず)を容器101内に導く。吸入マフラー131は、バルブプレート125とシリンダーヘッド127に挟持される。
バルブプレート125に穿設した吸入孔132を備えており、薄板状のステンレス材料からなる吸入リード135は、吸入孔132を開閉するヘッド部136と、バルブプレート125に固定する固定部137と、ヘッド部136と固定部137と繋ぐアーム部138で構成されている。また、固定部137は吸入リード135の中心軸に対して左右非対称となる切り欠き部139を有する。
また、吸入リード135のアーム部138はヘッド部136がバルブプレート125から離れるように曲げ加工による屈曲部141を有している。
吸入リード135の公称厚さとほぼ同等の板厚さのガイド145は、吸入リード135に対応するように形成された抜き部146を設けている。また、ガイド145は吸入リード135と異なる金属材料、たとえば炭素鋼である。
また、この抜き部146は嵌合されている必要はなく固定部137付近においても嵌合されておらず、隙間を有している。この隙間は微細であることがデットボリュームを低減する観点からは望ましく、吸入リード135とガイド145とを両方設置し溶接していない状態でどちらか片方を持ち上げた場合に他方が勘合で同時に持ち上がらない程度の隙間であればよい。
吸入リード135はバルブプレート125へ点溶接147により固定されたバルブプレートアッセンブリー148を構成する。
また、バルブプレート125には反シリンダーボア116側に吐出孔(図示しない)と吐出弁座(図示しない)が形成されており吐出リード(図示しない)と共に吐出バルブ(図示しない)を構成する。
バルブプレートアッセンブリー148は、シリンダーヘッド127と共にブロック115にボルト締結される。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電動要素104に外部電源より通電がされると、回転子103が回転する。回転子103はクランクシャフト111を回転させ、偏心部113の偏心運動が連結手段のコンロッド123からピストンピン122を介してピストン121を駆動することでピストン121はシリンダーボア116内を往復運動し、圧縮機構105が所定の圧縮動作を行う。
サクションチューブ(図示せず)を通して密閉容器101内に導かれた作動流体はこの圧縮動作により吸入マフラー131から吸入リード135のヘッド部136を介して圧縮室126内に吸入され、圧縮室126内で連続して圧縮され吐出バルブ(図示せず)から排出される。
このとき、吸入リード135は、吸入リード135の公称厚さとほぼ同等の板厚さのガイド145の抜き部146に収納されているため、圧縮室126内のデッドボリューム増加を低減することができ、体積効率低下を防止することができる。
また、吸入リード135をガイド145の抜き部146に収納することで、バルブプレート125の表面に吸入リード135の収納部や固定部137を圧入するための溝を設ける必要がなくなるため、バルブプレート125の表面の形状を平面化することで、バルブプレート125の形状を簡素化し部品コストを抑えることができる。
さらに、吸入リード135をバルブプレート125に直接溶接固定することで、吸入リード135のヘッド部136をバルブプレートの吸入孔132に確実に相対させることで部品外れ等による圧縮不良を防ぐことができる。また、固定のための接着剤や別部品等を追加することなく、バルブプレートアッセンブリー148を組み立てることができるので、コストアップを抑えるとともに、別素材の接着剤や別部品を付加することによる熱時の線膨張係数の違い等により外れ等による圧縮不良を防ぐことができる。
また、溶接を点溶接148とすることで、吸入リード135やバルブプレート125の熱によるひずみや材料特性変化を防ぐことで材料の信頼性低下を防止することができる。
また、この溶接は1点でもかまわないが、溶接による熱変形が起こりやすい吸入リード135の端部を避けて外周よりも内部側に溶接部を設けることでさらに吸入リード135の変形を抑制することができる。
また、吸入リード135の材料をステンレス材料にすることで、吸入リード135の材料強度が向上し、信頼性を向上させることができる。
一方で、ガイド145の材料を吸入リード135と異なる金属材料、たとえば炭素鋼とすることで、ガイド145を吸入リード135の材料よりも低コストの材料を用いることで、部品コストを下げることができる。
このように、ガイド145と吸入リード135とを異なる金属材料を使用する場合、それぞれの材料の線膨張係数が異なるため、例えば、ほぼ隙間なく嵌合した場合には、圧縮機の運転や停止による温度変化によって、材料が膨張や収縮した場合に、ガイド145と吸入リード135の膨張率や収縮率が異なることでガイド145と吸入リード135との間に応力が発生し、信頼性の低下等の不具合が生じる可能性があった。
しかしながら、本実施の形態では、吸入リード135を直接、バルブプレート125に溶接するため、抜き部146の固定部137付近においても嵌合でされている必要はなく、隙間を有しているので、熱膨張係数の違いによる不具合の影響を受けないような形状で抜き部を形成することができ、信頼性の高いバルブプレートアッセンブリー148を提供することができる。
さらに、吸入リード135のアーム部138は、ヘッド部136がバルブプレート125から離れるように曲げ加工による屈曲部141を有しているため、屈曲部141の曲げ部によるバネ力により吸入工程初期の吸入リード135の開きタイミングを早くすると共に、吸入リード135のヘッド部136の開き量を大きくすることで、吸入損失を低減することができる。
また、吸入リード135の固定部137が左右非対称の形状で、かつガイド145の吸入リード135が嵌り込むように形成された吸入リード135とほぼ同形状の抜き部146とすることで、加工時の金型による打ち抜きにより生じたカエリを反バルブプレート125面となるように規制し、吸入リード135の曲がりによるカエリ部からのクラックの発生を防止し、吸入リード135の信頼性を向上させることができる。
なお、吸入リードとガイドを別部品としたことで、ガイドと一体ものの吸入リードに比べて、部品サイズが小さくなったことにより、吸入リードのタンブリング等によるバリやカエリ除去を一度に行える数を増やすことができ、生産性が向上することは言うまでもない。
また、ガイドを金属以外の材料を用いても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施の形態では、焼結材料からなるバルブプレート125を有しているため、複雑な形状で、例えば上記吸入リード135の装着面の反対側の面に凹部等を形成することができる。
また、上記のように吸入リード135のバルブプレート125に対する溶接を行った溶接部147の反対側の面に凹部等が形成されていることで薄肉部となる場合でも、金属プレートに比較して熱伝導率が低い焼結材料からなることで、反対側の面への熱影響を抑制することができ、バルブプレート125の熱ひずみを抑制することが可能となる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2におけるバルブプレートアッシーを示す平面図である。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図7において、バルブプレート125は穿設した吸入孔132を備えており、薄板状の吸入リード135は、吸入孔132を開閉するヘッド部136と、バルブプレート125に固定する固定部137と、ヘッド部136と固定部137と繋ぐアーム部138で構成されている。
吸入リード135の公称厚さとほぼ同等の板厚さのガイド151は、吸入リード135が嵌り込むように形成された抜き部146を設けている。
吸入リード135は点溶接148、ガイド151は点溶接153により、バルブプレート125へそれぞれ固定されたバルブプレートアッセンブリー154を構成する。
以上のように構成された圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
吸入リード135は、吸入リード135の公称厚さとほぼ同等の板厚さのガイド151の抜き部146に収納されているため、圧縮室126内のデッドボリューム増加を低減することができ、体積効率低下を防止することができる。
また、吸入リード135をガイド151の抜き部146に収納することで、バルブプレート125の表面に吸入リード135の収納部や固定部137を圧入するための溝を設ける必要がなくなるため、バルブプレート125の表面の形状を平面化することで、バルブプレート125の形状を簡素化し部品コストを抑えることができる。
さらに、吸入リード135は点溶接で溶接された溶接部147、ガイド151は点溶接で溶接された溶接部153により、それぞれバルブプレート125に直接溶接固定することで、固定のための部品を追加することなく、バルブプレートアッセンブリー154を組み立てることができ、コストアップを抑えるとともに、部品外れ等による圧縮不良を防ぐことができる。さらに、バルブプレートアッセンブリー154の搬送、組み立てが容易となり、生産性が向上する。
また、溶接を点溶接148、点溶接153とすることで、吸入リード135とガイド151とバルブプレート125の熱によるひずみや材料特性変化を防ぐことで材料の信頼性低下を防止することができる。
以上のように、本発明にかかる圧縮機は、吸入リードはバルブプレートへ点溶接により固定されたバルブプレートアッセンブリーを設けたもので、吸入リードをガイドの抜き部で収納することで、デッドボリューム増加による体積効率低下を防止し、また、バルブプレートの吸入リード部の形状を平面化できるためにバルブプレートの形状を簡素化し部品コストを抑えることができる。さらに、吸入リードをバルブプレートに直接溶接固定することで、固定のための部品を追加することなく、アッセンブリーすることができるので、コストアップを抑えるとともに、部品外れ等による圧縮不良を防ぎ、また、点溶接とすることで、吸入リードやバルブプレートの熱によるひずみや材料特性変化を防ぐことで信頼性低下を防止することが可能となるので、冷蔵庫に加えて空調や自販機等の用途にも適用できる。
115 ブロック
116 シリンダーボア
121 ピストン
125 バルブプレート
132 吸入孔
135 吸入リード
136 ヘッド部
137 固定部
138 アーム部
139 切り欠き部
141 屈曲部
145 ガイド
146 抜き部
147 溶接部
148 バルブプレートアッセンブリー
151 ガイド
153 溶接部
154 バルブプレートアッセンブリー

Claims (8)

  1. シリンダーボアを有したブロックと、前記シリンダーボア内を往復運動するピストンと、前記ブロックの前記シリンダーボア開口端を封止するように配置されたバルブプレートとを備え、前記バルブプレートに穿設した吸入孔と、前記吸入孔を開閉するヘッド部とバルブプレートに固定する固定部と前記ヘッド部と前記固定部と繋ぐアーム部とからなる吸入リードと、前記吸入リードに対応して形成された抜き部を設けた薄板状のガイドを有し、前記吸入リードが前記バルブプレートへ溶接により固定された溶接部を備えるバルブプレートアッセンブリーを有した密閉型圧縮機。
  2. 前記吸入リードは前記バルブプレートへ点溶接により固定されたことを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記吸入リードはステンレス材料からなる請求項1または2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記ガイドは吸入リードの公称厚さとほぼ同等の厚さを有する請求項1から3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 吸入リードとガイドは異種材料で形成された請求項1から4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  6. 吸入リードのアーム部はヘッド部がバルブプレートから離れるように曲げ加工による屈曲部を有する請求項1から5のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  7. 固定部が左右非対称の形状となる切り欠き部を有する吸入リードと、前期吸入リードが嵌り込むように形成された前記吸入リードとほぼ同形状の抜き部を設けたガイドを有する請求項1から6のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  8. 前記バルブプレートは、焼結材料からなる請求項1から7のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
JP2013263439A 2013-12-20 2013-12-20 密閉型圧縮機 Pending JP2015117679A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013263439A JP2015117679A (ja) 2013-12-20 2013-12-20 密閉型圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013263439A JP2015117679A (ja) 2013-12-20 2013-12-20 密閉型圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015117679A true JP2015117679A (ja) 2015-06-25

Family

ID=53530621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013263439A Pending JP2015117679A (ja) 2013-12-20 2013-12-20 密閉型圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015117679A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105736323A (zh) * 2016-03-07 2016-07-06 合肥安信瑞德精密制造有限公司 一种双金属冰箱压缩机吸气阀片

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0418148B2 (ja) * 1984-03-08 1992-03-26 Howaito Konsorideetetsudo Ind Inc
US5140748A (en) * 1991-08-12 1992-08-25 Tecumseh Products Company Method of manufacturing plate suction valve
JP2009520144A (ja) * 2005-12-19 2009-05-21 ワールプール・エシ・ア 冷却圧縮機用バルブ搭載構造体
WO2012065238A1 (en) * 2010-11-19 2012-05-24 Whirlpool S.A. Suction valve for a refrigeration compressor and its mounting process

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0418148B2 (ja) * 1984-03-08 1992-03-26 Howaito Konsorideetetsudo Ind Inc
US5140748A (en) * 1991-08-12 1992-08-25 Tecumseh Products Company Method of manufacturing plate suction valve
JP2009520144A (ja) * 2005-12-19 2009-05-21 ワールプール・エシ・ア 冷却圧縮機用バルブ搭載構造体
WO2012065238A1 (en) * 2010-11-19 2012-05-24 Whirlpool S.A. Suction valve for a refrigeration compressor and its mounting process

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105736323A (zh) * 2016-03-07 2016-07-06 合肥安信瑞德精密制造有限公司 一种双金属冰箱压缩机吸气阀片

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4768296B2 (ja) 往復動式圧縮機のモータ固定子固定構造
US6641374B2 (en) Cylinder head cover structure of hermetic motor-driving type compressor
CN104251192A (zh) 线性压缩机
JP2007092539A (ja) 密閉型圧縮機
KR101690128B1 (ko) 밀폐형 압축기
US20040057844A1 (en) Frame of reciprocating compressor
KR20090041728A (ko) 리니어 압축기
JP2008534832A (ja) 密閉型圧縮機
JP2015117679A (ja) 密閉型圧縮機
US20090232669A1 (en) Refrigerant Compressor
JP2011231733A (ja) 密閉型圧縮機
KR102122096B1 (ko) 리니어 압축기
JP2012241683A (ja) 密閉型圧縮機
JP2008038692A (ja) 圧縮機
JP2008101571A (ja) 密閉型圧縮機
JP5945683B2 (ja) 密閉型圧縮機およびこれを備えた冷凍装置
JP2005337156A (ja) 密閉型圧縮機
JP2006046171A (ja) 圧縮機
JP2007255250A (ja) 圧縮機
KR101095592B1 (ko) 철판 소재의 요홈형 밸브플레이트를 구비하는 밀폐형 압축기의 밸브 조립체
JP2005264742A (ja) リニア圧縮機
KR20120111397A (ko) 왕복동식 압축기
KR100228857B1 (ko) 압축기의 플랩퍼형 밸브구조
KR20070006172A (ko) 왕복동 압축기
CN105986990B (zh) 直线式压缩机及润滑油供油方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160519

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161219

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170210

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170331

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171017

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180703