JP2015116979A - 車体下部構造 - Google Patents

車体下部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2015116979A
JP2015116979A JP2013262938A JP2013262938A JP2015116979A JP 2015116979 A JP2015116979 A JP 2015116979A JP 2013262938 A JP2013262938 A JP 2013262938A JP 2013262938 A JP2013262938 A JP 2013262938A JP 2015116979 A JP2015116979 A JP 2015116979A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillar
flange portion
panel
vehicle body
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013262938A
Other languages
English (en)
Inventor
玄 西田
Gen Nishida
玄 西田
章 西野
Akira Nishino
章 西野
裕樹 岡野
Hiroki Okano
裕樹 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013262938A priority Critical patent/JP2015116979A/ja
Publication of JP2015116979A publication Critical patent/JP2015116979A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】車両のオフセット衝突時に、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位の剥離を抑制できる車体下部構造を得る。
【解決手段】フロントピラー20の車幅方向内側を構成するとともに、少なくとも車体前方側端部にインナフランジ部22Aが形成されたピラーインナパネル22と、フロントピラー20の車幅方向外側を構成するとともに、少なくとも車体前方側端部に、インナフランジ部22Aに接合されるアウタフランジ部24Aが形成されたピラーアウタパネル24と、ダッシュパネル本体32の車幅方向外側端部に形成されたサイドフランジ部34がインナフランジ部22Aに接合されたダッシュパネル30と、アウタフランジ部24Aに形成され、ダッシュパネル本体32に接合された延長部28と、を備えた車体下部構造10とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車体下部構造に関する。
車体前後方向に延在するロッカと、車体上下方向に延在するフロントピラーと、の連結部分に、前輪の後方に配置されるプレートが設けられ、車両のオフセット衝突時に、後退してきた前輪が自動車の下へ押し込まれるのを、そのプレートによって防ぐようにした構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−287670号公報
しかしながら、このプレートは、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位を覆っていないため、車両がオフセット衝突(微小ラップ衝突を含む)したときに、後退してきた前輪によって、その接合部位が剥離されるおそれがある。このように、車両のオフセット衝突時に、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位の剥離を抑制する構造には、改善の余地がある。
そこで、本発明は、車両のオフセット衝突時に、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位の剥離を抑制できる車体下部構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車体下部構造は、フロントピラーの車幅方向内側を構成するとともに、少なくとも車体前方側端部にインナフランジ部が形成されたピラーインナパネルと、前記フロントピラーの車幅方向外側を構成するとともに、少なくとも車体前方側端部に、前記インナフランジ部に接合されるアウタフランジ部が形成されたピラーアウタパネルと、前記ピラーアウタパネルの車幅方向外側に設けられたサイドメンバアウタパネルと、ダッシュパネル本体の車幅方向外側端部に形成されたサイドフランジ部が前記インナフランジ部に接合されたダッシュパネルと、前記アウタフランジ部又は前記サイドメンバアウタパネルに形成され、前記ダッシュパネル本体に直接的又は間接的に接合された延長部と、を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、アウタフランジ部又はサイドメンバアウタパネルに形成された延長部が、ダッシュパネル本体に直接的又は間接的に接合されている。つまり、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位が、延長部によって覆われている。したがって、車両のオフセット衝突時(微小ラップ衝突時を含む)に、前輪が後退してきても、ピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位の剥離(アウタフランジ部からのインナフランジ部の剥離)が延長部によって抑制される。
また、本発明に係る請求項2に記載の車体下部構造は、フロントピラーの車幅方向内側を構成するとともに、少なくとも車体前方側端部にインナフランジ部が形成されたピラーインナパネルと、前記フロントピラーの車幅方向外側を構成するとともに、少なくとも車体前方側端部に、前記インナフランジ部に接合されるアウタフランジ部が形成されたピラーアウタパネルと、前記ピラーアウタパネルの車幅方向外側に設けられたサイドメンバアウタパネルと、ダッシュパネル本体の車幅方向外側端部に形成されたサイドフランジ部が前記インナフランジ部に接合されたダッシュパネルと、前記アウタフランジ部又は前記サイドメンバアウタパネルと前記ダッシュパネル本体とを直接的又は間接的に結合する結合部材と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、アウタフランジ部又はサイドメンバアウタパネルと、ダッシュパネル本体と、が結合部材によって直接的又は間接的に結合されている。つまり、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位が、結合部材によって覆われている。したがって、車両のオフセット衝突時(微小ラップ衝突時を含む)に、前輪が後退してきても、ピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位の剥離(アウタフランジ部からのインナフランジ部の剥離)が結合部材によって抑制される。
また、請求項3に記載の車体下部構造は、請求項1に記載の車体下部構造であって、前記延長部は、少なくとも前輪と車体前後方向で対向する位置に形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、延長部が、少なくとも前輪と車体前後方向で対向する位置に形成されている。したがって、車両のオフセット衝突時(微小ラップ衝突時を含む)に、後退してきた前輪が延長部によって確実に受け止められ、アウタフランジ部からのインナフランジ部の剥離が更に抑制又は防止される。つまり、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位の剥離が更に抑制又は防止される。
また、請求項4に記載の車体下部構造は、請求項2に記載の車体下部構造であって、前記結合部材は、少なくとも前輪と車体前後方向で対向する位置に設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、結合部材が、少なくとも前輪と車体前後方向で対向する位置に設けられている。したがって、車両のオフセット衝突時(微小ラップ衝突時を含む)に、後退してきた前輪が結合部材によって確実に受け止められ、アウタフランジ部からのインナフランジ部の剥離が更に抑制又は防止される。つまり、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位の剥離が更に抑制又は防止される。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、車両のオフセット衝突時に、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位の剥離を抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、車両のオフセット衝突時に、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位の剥離を抑制することができる。
請求項3に係る発明によれば、車両のオフセット衝突時に、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位の剥離を更に抑制又は防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、車両のオフセット衝突時に、フロントピラーを構成するピラーインナパネルとピラーアウタパネルとの接合部位の剥離を更に抑制又は防止することができる。
第1実施形態に係る車体下部構造を示す斜視図である。 図1のX−X線矢視断面図である。 車両のオフセット衝突により前輪が後退したときの第1実施形態に係る車体下部構造の状態を示す図2に相当する断面図である。 第2実施形態に係る車体下部構造を示す図2に相当する断面図である。 第3実施形態に係る車体下部構造を示す図2に相当する断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印LEを車体左方向とする。また、以下の説明で、特記することなく前後、上下、左右の方向を記載した場合は、車体前後方向の前後、車体上下方向の上下、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
更に、本実施形態における「車体前後方向」及び「車体上下方向」には、正確な方向から僅かにずれた略車体前後方向及び略車体上下方向も含まれる。また、図1〜図5では車体の左側を示しているが、車体の右側も左右対称で同一である。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る車体下部構造10について説明する。図1に示されるように、車両(車体)12の前部側で、かつ車幅方向外側には、車体上下方向に延在された左右一対のフロントピラー20が配置されている。図2に示されるように、フロントピラー20は、フロントピラー20の車幅方向内側を構成するピラーインナパネル22と、フロントピラー20の車幅方向外側を構成するピラーアウタパネル24と、を有している。
ピラーインナパネル22は、車体上下方向から見て、車幅方向内側へ凸となる断面略ハット型形状に形成されており、その車体前方側端部及び車体後方側端部には、インナフランジ部22A、22Bがそれぞれ一体に形成されている。同様に、ピラーアウタパネル24は、車体上下方向から見て、車幅方向外側へ凸となる断面略ハット型形状に形成されており、その車体前方側端部及び車体後方側端部には、アウタフランジ部24A、24Bがそれぞれ一体に形成されている。
したがって、フロントピラー20は、インナフランジ部22A、22Bとアウタフランジ部24A、24Bとがそれぞれ重ね合わされてスポット溶接によって接合されることで閉断面形状に構成されている。また、ピラーアウタパネル24の車幅方向外側には、そのピラーアウタパネル24の形状にほぼ沿うように、車体上下方向から見て、車幅方向外側へ凸となる断面略「U」字状に形成されたサイドメンバアウタパネル26が設けられている。
詳細に説明すると、このサイドメンバアウタパネル26は、車体前方側端部に、フロントフランジ部が形成されておらず、車体後方側端部にだけ、リアフランジ部26Bが形成されている。そして、そのリアフランジ部26Bが、アウタフランジ部24Bに重ねられてスポット溶接によって接合されている。
つまり、車幅方向内側から順にインナフランジ部22Bとアウタフランジ部24Bとリアフランジ部26Bとが重ねられ、共にスポット溶接によって車幅方向で接合されている。そして、サイドメンバアウタパネル26の車体前方側端部が前壁27とされ、その前壁27が、ピラーアウタパネル24の前壁25に重ねられて、スポット溶接によって車体前後方向で接合されている。
また、図1、図2に示されるように、フロントピラー20の車体前方側には、エンジンコンパートメントルームと車室とを区画するダッシュパネル30が配置されている。ダッシュパネル30は、車幅方向に延在する略平板状のダッシュパネル本体32を有しており、そのダッシュパネル本体32の車幅方向外側端部(両端部)には、車体後方側へ折れ曲がるようにして形成されたサイドフランジ部34が一体に連設されている。
そして、そのサイドフランジ部34が、インナフランジ部22Aに重ねられてスポット溶接によって接合されている。つまり、車幅方向内側から順にサイドフランジ部34とインナフランジ部22Aとアウタフランジ部24Aとが重ねられ、共にスポット溶接によって車幅方向で接合されている。
また、アウタフランジ部24Aの車体前方側端部には、車幅方向内側へ折れ曲がるようにして形成(延長)された延長部28が一体に連設されている。そして、その延長部28が、サイドフランジ部34よりも車幅方向内側のダッシュパネル本体32の前面に車体前方側から重ねられて、スポット溶接によって車体前後方向で接合されている。つまり、この延長部28により、サイドフランジ部34とインナフランジ部22Aとアウタフランジ部24Aとの接合部位が車体前方側から覆われるようになっている。
また、図1に示されるように、延長部28は、車体上下方向が長手方向とされており、少なくとも前輪14の後端部(平面視や側面視で最も後側に位置する部位)と車体前後方向で対向する位置(衝突荷重が入力される部位)に形成されている。したがって、図3に示されるように、車両12がオフセット衝突(微小ラップ衝突を含む)することによって後退(やや内側へ入り込むように後退)してきた前輪14は、延長部28によって確実に受け止められる。
なお、延長部28の車体上下方向の長さは、長ければ長いほどよく、例えば前輪14の周方向の長さの1/4以上、望ましくは1/3以上とされている。これによれば、前輪14が車体前後方向に潰れても、その潰れた前輪14が、サイドフランジ部34とインナフランジ部22Aとアウタフランジ部24Aとの接合部位に接触するのが回避される。
また、延長部28の車幅方向の長さ(幅)は、やや内側へ入り込むように後退してきた前輪14が、ダッシュパネル本体32に接触するのを回避できる程度の長さとされていればよい。また、図1〜図3において、スポット溶接部を「×」で示したが、スポット溶接部は、図示の位置及び数量に限定されるものではない。
更に、延長部28は、ダッシュパネル本体32に直接的に接合される構成に限定されるものではなく、例えばダッシュパネル本体32の前側で車幅方向に延在する図示しないダッシュクロスメンバを介して、間接的にダッシュパネル本体32に接合される構成になっていてもよい。
ダッシュクロスメンバは、車幅方向から見て、前側へ凸となる断面略ハット型形状に形成されており、その上下フランジ部が、それぞれダッシュパネル本体32の前面にスポット溶接によって接合されることで、閉断面形状に構成されている。また、図1に示されるように、フロントピラー20の下側には、車体前後方向に延在するロッカ16が一体的に設けられている。
このロッカ16は、車体前後方向から見て、車幅方向内側へ凸となる断面略ハット型形状に形成されたロッカインナパネル(図示省略)と、車幅方向外側へ凸となる断面略ハット型形状に形成されたロッカアウタパネル18と、を有しており、ロッカインナパネルのインナフランジ部と、ロッカアウタパネル18のアウタフランジ部と、が互いにスポット溶接によって接合されることで、閉断面形状に構成されている。
以上のような構成の第1実施形態に係る車体下部構造10において、次にその作用について説明する。
図1、図2に示されるように、アウタフランジ部24Aの延長部28は、サイドフランジ部34とインナフランジ部22Aとアウタフランジ部24Aとの接合部位よりも車幅方向内側のダッシュパネル本体32にスポット溶接によって接合されている。
したがって、図3に示されるように、車両12がオフセット衝突(又は微小ラップ衝突)したときには、それによってやや内側へ入り込むように後退してきた前輪14が、延長部28を車幅方向内側へ押圧する。
つまり、やや内側へ入り込むように後退してきた前輪14によってダッシュパネル本体32が直接的に車幅方向内側へ押圧されることがなく、ダッシュパネル本体32が直接的に車幅方向内側へ押圧される構成に比べて、サイドフランジ部34及びインナフランジ部22Aに対するアウタフランジ部24Aからの剥離方向への押圧力が低減される。
詳細に説明すると、サイドフランジ部34とインナフランジ部22Aとアウタフランジ部24Aとのスポット溶接方向(車幅方向)と、延長部28とダッシュパネル本体32とのスポット溶接方向(車体前後方向)と、が車体上下方向から見た断面視で、略直交する方向となっている。
また、スポット溶接部は、剪断方向(スポット溶接方向と直交する方向であり、重ね合わされた面を互いにずらす方向)への荷重の入力に対しては結合強度が高い。したがって、例えば車幅方向のスポット溶接部が剥離方向への荷重の入力を受けても、車体前後方向のスポット溶接部が剪断方向への荷重の入力を受け止めることができる。
よって、車両12のオフセット衝突時(又は微小ラップ衝突時)において、延長部28のダッシュパネル本体32からの剥離を抑制又は防止することができるとともに、サイドフランジ部34及びインナフランジ部22Aのアウタフランジ部24Aからの剥離を抑制又は防止することができる。
また、延長部28により、ピラーインナパネル22とピラーアウタパネル24との接合部位の剥離を抑制又は防止できることから、前輪14の後退を、その延長部28によって抑制することができる。したがって、前輪14の車室側への進入を抑制又は防止することができ、車室の変形を抑制又は防止することができる。
また、これにより、前輪14を介して延長部28に入力された衝突荷重は、フロントピラー20やロッカ16、更にはダッシュパネル30へ効率よく分散され、延長部28がダッシュクロスメンバを介してダッシュパネル本体32に接合されている場合には、そのダッシュクロスメンバへも効率よく分散される。
したがって、車両12のオフセット衝突時(又は微小ラップ衝突時)において、フロントピラー20やロッカ16、更にはダッシュパネル30の荷重分担を軽減させることができ、フロントピラー20やロッカ16、更にはダッシュパネル30の耐力を下げる(例えば板厚を減らす)ことができる。つまり、車両12の軽量化(低燃費化)及び低コスト化を図ることができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る車体下部構造10について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図4に示されるように、この第2実施形態に係る車体下部構造10では、サイドメンバアウタパネル26の前壁27に、アウタフランジ部24Aに重ねられ、サイドフランジ部34、インナフランジ部22A、アウタフランジ部24Aと共にスポット溶接によって車幅方向で接合されるフロントフランジ部26Aが一体に連設されている。
そして、そのフロントフランジ部26Aの車体前方側端部には、車幅方向内側へ折れ曲がるようにして形成(延長)された延長部28が一体に連設されており、その延長部28が、サイドフランジ部34よりも車幅方向内側のダッシュパネル本体32の前面に車体前方側から重ねられて、スポット溶接によって車体前後方向で接合されている。
つまり、第2実施形態に係る延長部28は、ピラーアウタパネル24のアウタフランジ部24Aに形成されているのではなく、サイドメンバアウタパネル26のフロントフランジ部26Aに形成されている。換言すれば、サイドメンバアウタパネル26のフロントフランジ部26A及び延長部28が、サイドフランジ部34とインナフランジ部22Aとアウタフランジ部24Aとの接合部位を覆っている。
したがって、車両12がオフセット衝突(又は微小ラップ衝突)したときには、それによってやや内側へ入り込むように後退してきた前輪14は、延長部28を車幅方向内側へ押圧する。つまり、やや内側へ入り込むように後退してきた前輪14によってダッシュパネル本体32が直接的に車幅方向内側へ押圧されることがなく、上記と同様に、サイドフランジ部34及びインナフランジ部22Aに対するアウタフランジ部24Aからの剥離方向への押圧力が低減される。
よって、車両12のオフセット衝突時(又は微小ラップ衝突時)において、延長部28のダッシュパネル本体32からの剥離を抑制又は防止することができるとともに、サイドフランジ部34及びインナフランジ部22Aのアウタフランジ部24Aからの剥離を抑制又は防止することができる。なお、この延長部28も、例えばダッシュクロスメンバを介して、間接的にダッシュパネル本体32に接合される構成とされてもよい。
<第3実施形態>
最後に、第3実施形態に係る車体下部構造10について説明する。なお、上記第1実施形態及び第2実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図5に示されるように、この第3実施形態に係る車体下部構造10では、ピラーアウタパネル24のアウタフランジ部24Aと、ダッシュパネル30のダッシュパネル本体32と、を結合する結合部材40が、フロントピラー20、サイドメンバアウタパネル26、ダッシュパネル30とは、別体として設けられている。
この結合部材40は、車体上下方向から見て、断面略「L」字状に形成されており、その上下方向の長さ及び後述する前壁部46の車幅方向の長さ(幅)は、上記延長部28と同等とされている。そして、この結合部材40の略直角に折り曲げられた部位である屈曲部42よりも車体後方側の後壁部44が、アウタフランジ部24Aに重ねられ、サイドフランジ部34、インナフランジ部22A、アウタフランジ部24Aと共にスポット溶接によって車幅方向で接合されている。
そして更に、この結合部材40の屈曲部42よりも車体前方側の前壁部46が、サイドフランジ部34よりも車幅方向内側のダッシュパネル本体32の前面に車体前方側から重ねられて、スポット溶接によって車体前後方向で接合されている。つまり、この結合部材40が、サイドフランジ部34とインナフランジ部22Aとアウタフランジ部24Aとの接合部位を覆っている。
したがって、車両12がオフセット衝突(又は微小ラップ衝突)したときには、それによってやや内側へ入り込むように後退してきた前輪14は、結合部材40を車幅方向内側へ押圧する。つまり、やや内側へ入り込むように後退してきた前輪14によってダッシュパネル本体32が直接的に車幅方向内側へ押圧されることがなく、上記と同様に、サイドフランジ部34及びインナフランジ部22Aに対するアウタフランジ部24Aからの剥離方向への押圧力が低減される。
よって、車両12のオフセット衝突時(又は微小ラップ衝突時)において、結合部材40のダッシュパネル本体32からの剥離を抑制又は防止することができるとともに、サイドフランジ部34及びインナフランジ部22Aのアウタフランジ部24Aからの剥離を抑制又は防止することができる。なお、この結合部材40の前壁部46も、例えばダッシュクロスメンバを介して、間接的にダッシュパネル本体32に接合される構成とされてもよい。
また、サイドメンバアウタパネル26の前壁27に、アウタフランジ部24Aに重ねられ、サイドフランジ部34、インナフランジ部22A、アウタフランジ部24Aと共にスポット溶接によって車幅方向で接合されるフロントフランジ部26Aを一体に連設し、そのフロントフランジ部26Aと、ダッシュパネル本体32と、を結合部材40で結合する構成にしてもよい。
以上、本実施形態に係る車体下部構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車体下部構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、ピラーインナパネル22及びピラーアウタパネル24には、少なくとも車体前方側端部にそれぞれインナフランジ部22A及びアウタフランジ部24Aが形成されていればよい。
また、本実施形態に係る車体下部構造10では、スポット溶接によって接合する構成としたが、接合手段は、これに限定されるものではない。例えば、レーザーによる溶接半径を徐々に小さくしていくことでスポット状に接合するレーザー溶接(特開2012−115876号公報参照)によって接合する構成にしてもよい。
10 車体下部構造
14 前輪
20 フロントピラー
22 ピラーインナパネル
22A インナフランジ部
24 ピラーアウタパネル
24A アウタフランジ部
26 サイドメンバアウタパネル
28 延長部
30 ダッシュパネル
32 ダッシュパネル本体
34 サイドフランジ部
40 結合部材

Claims (4)

  1. フロントピラーの車幅方向内側を構成するとともに、少なくとも車体前方側端部にインナフランジ部が形成されたピラーインナパネルと、
    前記フロントピラーの車幅方向外側を構成するとともに、少なくとも車体前方側端部に、前記インナフランジ部に接合されるアウタフランジ部が形成されたピラーアウタパネルと、
    前記ピラーアウタパネルの車幅方向外側に設けられたサイドメンバアウタパネルと、
    ダッシュパネル本体の車幅方向外側端部に形成されたサイドフランジ部が前記インナフランジ部に接合されたダッシュパネルと、
    前記アウタフランジ部又は前記サイドメンバアウタパネルに形成され、前記ダッシュパネル本体に直接的又は間接的に接合された延長部と、
    を備えた車体下部構造。
  2. フロントピラーの車幅方向内側を構成するとともに、少なくとも車体前方側端部にインナフランジ部が形成されたピラーインナパネルと、
    前記フロントピラーの車幅方向外側を構成するとともに、少なくとも車体前方側端部に、前記インナフランジ部に接合されるアウタフランジ部が形成されたピラーアウタパネルと、
    前記ピラーアウタパネルの車幅方向外側に設けられたサイドメンバアウタパネルと、
    ダッシュパネル本体の車幅方向外側端部に形成されたサイドフランジ部が前記インナフランジ部に接合されたダッシュパネルと、
    前記アウタフランジ部又は前記サイドメンバアウタパネルと前記ダッシュパネル本体とを直接的又は間接的に結合する結合部材と、
    を備えた車体下部構造。
  3. 前記延長部は、少なくとも前輪と車体前後方向で対向する位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体下部構造。
  4. 前記結合部材は、少なくとも前輪と車体前後方向で対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車体下部構造。
JP2013262938A 2013-12-19 2013-12-19 車体下部構造 Pending JP2015116979A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013262938A JP2015116979A (ja) 2013-12-19 2013-12-19 車体下部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013262938A JP2015116979A (ja) 2013-12-19 2013-12-19 車体下部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015116979A true JP2015116979A (ja) 2015-06-25

Family

ID=53530093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013262938A Pending JP2015116979A (ja) 2013-12-19 2013-12-19 車体下部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015116979A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9487236B2 (en) 2014-08-21 2016-11-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body front section structure
US9764774B2 (en) 2015-03-11 2017-09-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body front portion structure
US9821853B2 (en) 2014-07-18 2017-11-21 Toyota Jidosha Kyushu Kabushiki Kaisha Vehicle front part structure
JP2019142461A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 トヨタ自動車株式会社 車両下部構造
WO2024004009A1 (ja) * 2022-06-28 2024-01-04 日産自動車株式会社 車両側部構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9821853B2 (en) 2014-07-18 2017-11-21 Toyota Jidosha Kyushu Kabushiki Kaisha Vehicle front part structure
US9487236B2 (en) 2014-08-21 2016-11-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body front section structure
US9764774B2 (en) 2015-03-11 2017-09-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle body front portion structure
JP2019142461A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 トヨタ自動車株式会社 車両下部構造
WO2024004009A1 (ja) * 2022-06-28 2024-01-04 日産自動車株式会社 車両側部構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5907147B2 (ja) 車体下部構造
US9180916B2 (en) Vehicle body lower section structure
JP6079662B2 (ja) 車体下部構造
JP6007643B2 (ja) 車両の上部車体構造
US9604675B2 (en) Vehicle body front portion structure, and vehicle body assembly method
US9016767B2 (en) Vehicle body front section structure
US9233717B2 (en) Vehicle side section structure
JP2016002817A (ja) 車両用骨格構造
JP2015039946A (ja) 車体前部構造
JP2015116979A (ja) 車体下部構造
JP2017007606A (ja) 車体前部構造
JP6357886B2 (ja) 車両側部構造
JP2018127059A (ja) 車両骨格構造
JP2014043133A (ja) 車体前部構造
JP2019048535A (ja) 車体構造
JP2019006311A (ja) 車体前部構造
WO2016060090A1 (ja) 車両フロア構造
JP2016147637A (ja) 車両側部構造
JP2007131148A (ja) 車体下部構造
JP2016196207A (ja) 自動車の後部車体構造
JP6176086B2 (ja) 車体下部構造
WO2016060091A1 (ja) 車両フロア構造
JP4853164B2 (ja) 車体パネル接合部構造
JP2016094089A (ja) 車体構造
JP6680444B2 (ja) リアサイドメンバの補強構造