JP2015116183A - グルコース製造方法およびこの方法により製造されたグルコース - Google Patents

グルコース製造方法およびこの方法により製造されたグルコース Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、食糧資源や農業資源を消費することなく、廃棄物として処分される生物の排泄物Xからグルコースを製造するグルコース製造方法を実現するとともに、植物の収穫量に左右されること無く安定的に低価格なグルコースを提供することを目的とする。【解決手段】 生物の排泄物X中のセルロースからグルコースを製造することを特徴とするグルコース製造方法およびこの方法により製造したグルコース。【選択図】 図1

Description

本発明は、生物の排泄物からグルコースを製造するためのグルコース製造方法およびこの方法により製造されたグルコースに関する。
近年、グルコースは、石油燃料の代替燃料としてのバイオエタノールや高分子素材の原材料として工業用用途への利用が増加している。
従来、工業用のグルコースは、特許文献1に記載されているように、ジャガイモ類およびトウモロコシ、コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギまたは米などの穀類、もしくは、サトウキビやテンサイのような砂糖原料用の植物から製造されていた。
また、この他にも、特許文献2には、スギやヒノキなどの針葉樹またはブナやコナラなどの広葉樹からなる建築廃木材や間伐材、もしくは古紙などの木質系廃材中のセルロースからグルコースを製造することが記載されている。
特表2011−519550号公報 特開2006−149343号公報
しかしながら、穀類や砂糖原料用の植物などの糖質資源は、基本的には食糧資源として生産されているものであっても、今後、糖質資源の工業用用途が拡大すると、工業用資源として消費される可能性が有り、工業用資源としての消費量が増大すると市場における食料用としての糖質資源の価格が高騰して、家計を圧迫したり、発展途上国における飢餓の加速化が懸念される。
また、建築廃木材や間伐材もしくは古紙などの木質系廃材は、再度、割り箸や爪楊枝、新聞紙やトイレットペーパー、生分解性プラスチックなどへリサイクルができる有用な資源であり、この他にも、建築廃木材や間伐材は農業用資源としても用いることができる。さらに、木質系廃材などのセルロースには、分解を阻害する成分が含まれており、この阻害成分によってセルロースの糖化が困難であるという課題を有している。
ここで、日本国内においては、家畜として飼育されている乳牛や肉牛から年間約4000万トンの牛糞および約1300万トンの牛尿が排出されており、その殆どが堆積あるいは簡易的な堆肥化処理が施された後、処分されている。
本発明者等は、安定した供給量を得られるセルロース原料として、乳牛や肉牛などの家畜、より広義では、生物の排泄物中に含まれるセルロースを用いることに着目した。そして、当該排泄物からのグルコースを製造する方法について鋭意研究を行った結果、本発明を完成するに到った。
そこで、本発明は、食糧資源や農業資源を消費することなく、廃棄物として処分される生物の排泄物からグルコースを製造するグルコース製造方法を実現するとともに、植物の収穫量に左右されること無く安定的に低価格なグルコースを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、本発明のグルコース製造方法の第1の態様は、生物の排泄物からグルコースを製造することを特徴とする。また、本発明のグルコース製造方法の第2の態様は、前記排泄物中のセルロースからグルコースを製造することを特徴とする。さらに、本発明のグルコース製造方法の第3の態様は、前記排泄物中のセルロースをセルロース分解酵素を用いてグルコースへ分解する分解工程を行うことを特徴とする。
このような、本発明のグルコース製造方法の第1の態様乃至第3の態様においては、通常は廃棄物である生物の排泄物を用いることで、デンプン類などの食糧資源や木質系廃材などのリサイクル可能な資源を消費せずに、グルコースを製造することを可能とする。
本発明のグルコース製造方法の第4の態様は、前記分解工程の前に、前記排泄物中のセルロースを粉砕する粉砕工程を行うことを特徴とする。また、本発明のグルコース製造方法の第5の態様は、前記粉砕工程において、前記排泄物中のセルロースを直径40μm以下の微細粒状に粉砕することを特徴とする。
このような、本発明のグルコース製造方法の第4の態様乃至第5の態様においては、粉砕工程を行うことにより、セルロース中の非結晶領域を露出させて、セルロース分解酵素による酵素分解を容易なセルロースとすることで、当該排泄物中のセルロースから高い収集率でグルコースを製造することができる。
本発明のグルコースは、生物の排泄物から第1の態様乃至第5の態様のいずれかのグルコース製造方法により製造されたことを特徴とする。
このような、本発明のグルコースにおいては、生物の排泄物という極めて安価で安定供給の望める原材料を用いることで、植物の収穫情勢などに左右されること無く安定的に低価格なグルコースを提供することができる。
本発明のグルコース製造方法によれば、食糧資源や農業資源を消費することなく、廃棄物として処分される生物の排泄物からグルコースを製造するグルコース製造方法を提供することを可能とする。
また、本発明のグルコースによれば、植物の収穫情勢に左右されること無く安定的に生産可能なグルコースを提供することができる。
本発明のグルコース製造方法の実施形態における製造工程を示すフローチャート 本発明のグルコース製造方法の実施例の製造工程中における原料の光学顕微鏡観察像を示し、(a)は滅菌牛糞Ds、(b)はセルロース原料C、(c)は微細セルロース原料Cf 本発明のグルコース製造方法の実施例1における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例2における各サンプル対して施した粉砕工程S3における粉砕粒度の大きさとグルコースの収集量の関連を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例2における各サンプル対して施した粉砕工程S3における粉砕粒度の大きさとセルロースの結晶形の関連を示す粉末X線解析結果を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例3における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例4における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例5における各サンプルのグルコース収集量を示すグラフ 本発明のグルコース製造方法の実施例6における各サンプルの実際のグルコース収集量を示すグラフ 牛糞中の全糖量を示すグラフ
以下に、本発明のグルコース製造方法の具体的な実施形態を図1乃至図3を用いて詳しく説明する。
本発明のグルコース製造方法は、生物の糞や尿などの排泄物からグルコースを製造する方法である。
本発明のグルコース製造方法は、生物の排泄物中の多糖類であるセルロースをセルロース分解酵素によって分解し、単糖類であるグルコースを得る方法である。このため、排泄物を提供する生物は、多量のセルロースの含有が見込める草食性の動物であることが好ましい。このような、生物としては、例えば、ウシ、ブタ、トリ、ウサギ、ウマなどの家畜、ゾウ、サイ、キリン、ヒツジ、ヤギ、シカ、イノシシ、モルモット、ラット、マウスなどの観賞用の動物、カイコ、イナゴなどの昆虫、ブダイ、アイゴ、サザエなど海洋生物を適用することができる。
生物の排泄物は、液体成分としての尿と固形成分としての糞からなり、セルロースを含んでいるものであれば、液体成分および固形成分のいずれか一方もしくはその混合物を用いることができる。
また、特に、工業生産レベルで本発明のグルコース製造方法を実施する際には、ウシ、ブタ、トリ、ウサギなどの家畜として飼育されている草食性の動物や動物園などで観賞用として飼育されているゾウ、サイ、キリン、ヒツジ、ヤギなどの草食性の動物から提供される排泄物を用いることにより、まとまった量の排泄物を一カ所から安定的に、しかも容易に回収できるので、輸送費を抑えて安価なグルコースを提供することを可能とする。
セルロース分解酵素としては、セルロースの非結晶領域をランダムに切断し、セルロースの重合度を低下させるエンドグルカナーゼ、セルロースの結晶領域末端からセロビオース単位で分解するセロビオハイドロラーゼおよびセロビオースをグルコースに分解するβ−グルコシターゼの3種類の酵素を含むセルラーゼを用いることができる。
当該セルラーゼは、市販のセルラーゼや細菌もしくは植物等から抽出したものなど、特にその種類を限定するものではないが、セルロース分解に優れたトリコデルマ由来のセルラーゼを用いることにより、グルコースの収集率を向上させることができる。
このような、本発明のグルコース製造方法の具体的な実施形態においては、図1に示すように、回収した生物の排泄物Xを滅菌して滅菌排泄物Xsとするための滅菌工程S1と、滅菌排泄物Xs中の余分な成分を除去してセルロース原料Cを得るための洗浄工程S2と、得られたセルロース原料Cを酵素分解に適した大きさに粉砕して微細セルロース原料Cfとするための粉砕工程S3と、微細セルロース原料Cfをセルロース分解酵素を用いて分解しグルコースを生成させるための酵素分解工程S4と、生成されたグルコースを所望の状態へ精製するためのグルコース精製工程S5とを行うようにされている。
特に、粉砕工程S3においては、得られる微細セルロース原料Cfの直径が40μm以下の粒径とされることが好ましく、このような、微細セルロース原料Cfへと粉砕することで、基質となるセルロースの表面積が増加して、基質と分解酵素との触れあう頻度が増加し、その結果としてグルコースの生成量が増加してグルコースの収集量が増大するものと考えられる。また、基質となるセルロース中の一部について非結晶領域を露出させることにより、セルロース分解酵素による酵素分解が容易となり、グルコースの収集率を向上させるものと考えられる。
なお、滅菌工程S1、洗浄工程S2および粉砕工程S3は、回収した排泄物Xの状態に応じて適宜選択して組み合わせて行うことが可能であり、いずれも不要な場合には省略することができる。
また以上の工程以外にも、例えば、グルコースの収集率を向上させるために回収した排泄物Xを発酵させる発酵工程、イオン液体中に溶解させる、エチレンジアミンなどの塩基性溶媒に溶解させるなどして、排泄物Xに含まれるセルロースの流動性を向上させる液状化工程などを採用することができる。
このような、本発明のグルコース製造方法によれば、デンプン類や糖質原料などの食糧資源や木質系廃材などのリサイクル可能な資源を消費することなく、廃棄物である生物の排泄物Xからグルコースを製造することを可能とする。また、当該排泄物Xは、少なくとも家畜や観賞用など草食性の動物から安定的に安価で回収することで、工業生産レベルで本発明のグルコース製造方法を実施する場合においても、安定的にかつ安価でグルコースを製造することを可能とする。さらに、本発明のグルコース製造方法の方法により製造されたグルコースは、廃棄物から製造されることで、低価格で市場に提供することを可能とする。
以下に、本発明のグルコース製造方法の具体的な実施例を説明する。
<実施例1>
本実施例においては、生物の排泄物Xとして牛糞を用いて、図1に示す滅菌工程S1、洗浄工程S2、粉砕工程S3および酵素分解工程S4を行い、グルコースの生成を行った。それぞれの工程においては、以下のような処理を行った。
まず、滅菌工程S1においては、200gの牛糞Dを深型シャーレに入れて、120℃の飽和水蒸気圧下で20分間オートクレーブ処理を行って滅菌牛糞Dsを得た。
そして、洗浄工程S2においては、50gの滅菌牛糞Dsに対して超純水(>18.2MΩcm−1)150mLを加えたものをミキサーにて5分間混合処理を行った後、遠心分離器にて27000G、4℃の条件下で10分間の遠心分離を行い、滅菌牛糞Ds中の固形成分を分離する。当該固形成分に対して超純水150mLを添加し、同条件にて再度、混合処理および遠心分離を行って滅菌牛糞Ds中のセルロース原料Cを得た。
粉砕工程S3においては、セルロース原料Cを乳鉢にて粉砕を行い、微細セルロース原料Cfを得た。本実施例においては、乳鉢にてセルロース原料Cの粉砕を行っているが、公知の粉砕装置を用いて微細化を図り、次工程における酵素分解に適した大きさの微細セルロース原料Cfを得るようにしてもよい。
ここで、滅菌工程S1により得られた滅菌牛糞Ds、洗浄工程S2により得られたセルロース原料Cおよび粉砕工程S3により得られた微細セルロース原料Cfの粒径は、図2(a)に示すように滅菌牛糞Dsは1mm以上、図2(b)に示すようにセルロース原料Cは500μm以下、そして、図2(c)に示すように微細セルロース原料Cfは40μm以下であった。なお、図2は、滅菌牛糞Ds、セルロース原料Cおよび微細セルロース原料Csをそれぞれ光学顕微鏡を用いて観察したものである。
酵素分解工程S4においては、0.1gの微細セルロース原料Cfに対して、20mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH=5.0)を10mL添加して1wt%基質分散液の調製を行い、200μLずつ2mLマイクロチューブに分取した。セルロース分解酵素はトリコデルマ由来のセルラーゼとし、500μg/mL Trichoderma viride(Sigma Aldrich 社製、コード:C9422−10KU)/20mM酢酸ナトリウム緩衝液のセルロース分解酵素溶液を用いた。200μLの1wt%基質分散液に対してセルロース分解酵素溶液50μLを添加して、50℃の条件下で24時間のインキュべーションを行った。
本実施例においては、牛糞Dからのグルコース収集量とウシのエサである干し草Hからのグルコース収集量とを比較するべく、干し草Hについても同様に、洗浄工程S2、粉砕工程S3および酵素分解工程S4を行ってグルコースを収集した。また、セルロースの粒径の違いによるグルコース収集量についても検討するべく、牛糞Dおよび干し草Hについて、洗浄工程S2後のセルロース原料Cおよび干し草H、粉砕工程S3後の微細セルロース原料Cfおよび微細干し草Hfの4種類のサンプルについて酵素分解工程S4を行ってグルコースを収集した。
なお、酵素分解工程S4を行うことにより生成されたグルコースの定量には、インキュベーションを行った後の各サンプルから、上澄み2μLを1.5mLμチューブに分取して、グルコースの試薬(ラボアッセイTMグルコース、和光純薬工業株式会社製)を300μL添加し、37℃の条件下で5分間のインキュベーションを行って十分に発酵させた後、マイクロプレート(96穴)に200μL分注して、プレートリーダー(SpectraMaxTM190、モレキュラーデバイス社製)を用いて505nmの波長にて吸光度の測定を行う。そして、乾燥時におけるサンプル1gあたりから得られるグルコース量G(mg/g)をグルコース標準液を用いた検量線の傾きkから、以下の数1を用いて算出した。ここで、数1において、Aはサンプルの吸光度、Sは試料の溶液量、Mは乾燥時におけるサンプルの重量を表す。
本実施例においては、図3に示すように、乾燥時における各サンプル1gあたりから、セルロース原料Cについては8.13mg、微細セルロース原料Cfについては82.1mg、干し草Hについては10.4mg、微細干し草Hfについては140mgのグルコースが得られた。なお、図3に示す値は、3つのサンプルの平均値であり、その標準偏差をエラーバーとして示している。
特に、粉砕工程S3を行うことにより得られた微細セルロース原料Cfおよび微細干し草Hfを用いて酵素分解を行うことにより、粉砕工程S3を行わなかったセルロース原料Cおよび干し草Hを用いて酵素分解を行った場合よりも、10倍以上のグルコース収集量が得られることが確認された。
上記の実施例から、本発明のグルコース製造方法を用いることにより、牛糞Dからグルコースを製造できることは明らかであり、干し草Hを用いた場合のグルコース収集量よりも4割程度少ないものの、牛糞Dは干し草Hの収穫量に左右されること無く安定的に供給することができるので、グルコースを安定的に製造することが可能である。
<実施例2>
本実施例においては、生物の排泄物Xとして牛糞の粉砕工程S3における粉砕粒度の大きさとグルコースの収集量の関連並びにセルロースの結晶形の変化を求めた。
実施例1と同様にして生物の排泄物Xとして牛糞1gに対して滅菌工程S1、洗浄工程S2および粉砕工程S3を施し、得られた微細セルロース原料Cfをふるいを用いて5種類の粒径群に分画し、各粒径群に対して酵素分解工程S4を施してグルコースの生成を行った。粒径群は小径から大径の順に、53μm未満、53μm以上・90μm以下、90μm以上・150μm以下、150μm以上・300μm以下および300μm以上・500μm以下の5種類とした。
同様のグルコース生成を3回行った平均値のグルコース収集量は図4に示す通りとなった。図4の結果より、基質となる生物の排泄物Xとして牛糞の粒子径の減少に伴ってグルコースの収集量が増加することがわかった。
生成したセルロースに対して粉末X線解析装置(PHILIPS X‘ Pert Pro(PHILIPS社製、CuKα線:0.154nm)を用いて回折角と強度(任意)との関係を測定して結晶形の変化を検証した。その結果は図5に示す通りとなった。図5の結果より、粉砕工程S3における乳鉢粉砕によってはセルロースの大部分は結晶形の変化がないことがわかった。
<実施例3>
本実施例においては、生物の排泄物Xとして牛糞、豚糞、馬糞、鶏糞および山羊糞を採用して、それぞれからのグルコースの収集量を求めた。
牛糞、豚糞、馬糞、鶏糞および山羊糞に対して実施例1と同様の条件によりそれぞれグルコース生成を3回行った平均値のグルコース収集量は図6に示す通りとなった。図6の結果より、基質となる生物の排泄物Xとして牛糞以外の草食動物の排泄物からもグルコースを収集できることがわかった。
<実施例4>
本実施例においては、遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3とした場合について説明する。なお、本実施例においては、図1に示す滅菌工程S1、洗浄工程S2、ミキサー、乳鉢または遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3および酵素分解工程S4を行い、グルコースの生成を行った。それぞれの工程においては、以下のような処理を行った。
まず、滅菌工程S1においては、200gの牛糞Dを深型シャーレに入れて、120℃の飽和水蒸気下で20分間オートクレーブ処理を行って滅菌牛糞Dsを得た。
洗浄工程S2においては、滅菌牛糞Ds50gをガーゼと超純水(>18.2MΩcm−1)3Lとによってろ過洗浄を行った後、50℃の条件下で16時間乾燥処理を行った。得られた乾燥物に対して超純水150mLを加えたものをミキサーにて15000rpmで10分間混合粉砕処理を行い、得られた粉砕物を50mLずつ分注して、4℃、27000Gの条件下で10分間高速遠心分離を行い、得られた沈殿物を50℃の条件下で16時間乾燥を行い滅菌牛糞Ds中のセルロース原料Cを得た(サンプルC)。
ミキサーを用いた粉砕工程S3においては、3gのセルロース原料Cに対して超純水200mLを添加し、ミキサーとして精密分散・乳化装置(エム・テクニック社製、リップシール式実験機)を用いて10分間粉砕処理を行い、微細セルロース原料Cf1を得た(サンプルCf1)。
乳鉢を用いた粉砕工程S3においては、3gのセルロース原料Cを30分間乳鉢にて粉砕処理を行い、微細セルロース原料Cf2を得た(サンプルCf2)。
また、遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3においては、3gのセルロース原料Cに対して超純水40mLを添加したものを、遊星ボールミル装置(Fritsch社製、PULVERISETTE7 classic line)にて10分間の粉砕と10分間の休止を組み合わせた粉砕処理を計6回行った後、吸引ろ過を行って微細セルロース原料Cf3を得た(サンプルCf3)。
そして、酵素分解工程S4においては、50mgのセルロース原料Cおよび微細セルロース原料Cf1〜Cf3(サンプルC、Cf1〜Cf3)に対して、それぞれ72%濃度の硫酸0.5mLを添加して30℃の条件下にて1時間インキュベーションを行い、それぞれセルロース原料反応溶液を得た。得られたセルロース原料反応溶液と超純水14mLとをそれぞれ高耐圧チューブに入れ、121℃の条件下で1時間オートクレーブを行った後、炭酸カルシウム5gを加えて中和処理を行いグルコースを収集した。なお、得られたグルコースの定量には、実施例1に記載の方法を用い、算出結果を図7に示す。
図7における各サンプルについては、洗浄工程S2後のセルロース原料CをサンプルC、洗浄工程S2の後にミキサーを用いた粉砕工程S3によって得られた微細セルロース原料Cf1をサンプルCf1、洗浄工程S2の後に乳鉢を用いた粉砕工程S3によって得られた微細セルロース原料Cf2をサンプルCf2、そして、洗浄工程S2の後に遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3によって得られた微細セルロース原料Cf3をサンプルCf3とし、それぞれのサンプルについて酵素分解処理を行って得られたグルコース収集量を示している。
本実施例においては、図7に示すように、乾燥時における各サンプルC、Cf1〜Cf3の1g当たりから酵素分解処理後に得られたグルコース収集量であり、サンプルCについては1.09mg、サンプルCf1については15.07mg、サンプルCf2については43.30mg、サンプルCf3については51.25mgのグルコースがそれぞれ得られた。なお、図7に示す値は、3つの試料の平均値であり、その標準偏差をエラーバーとして示している。
この結果から、遊星ボールミルを用いて粉砕工程S3を行うことにより、グルコースの生成量が増加することが明らかとなった。これは、遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3後の微細セルロース原料Cf3の粒径が、ミキサーまたは乳鉢を用いた場合のものと比較して小さく表面積が増大するために、酵素と接触する部分が増大し、酵素分解が容易となってグルコースの生成量が増加したと考えられる。
<実施例5>
本実施例においては、洗浄工程S2後のセルロース原料Cに対して、アルカリ水熱処理工程を施した場合にいつて説明する。なお、本実施例においては、図1に示す滅菌工程S1、洗浄工程S2、粉砕工程S3および酵素分解工程S4に加えて、洗浄工程S2の後に水酸化ナトリウム溶液を用いたアルカリ水熱処理工程を行い、得られたセルロース原料を用いてグルコースの生成を行った。それぞれの工程においては、以下のような処理を行った。
まず、滅菌工程S1においては、200gの牛糞Dを深型シャーレに入れて、120℃の飽和水蒸気下で20分間オートクレーブ処理を行って滅菌牛糞Dsを得た。
洗浄工程S2においては、50gの滅菌牛糞Dsをガーゼと超純水(>18.2MΩcm−1)3Lとによってろ過洗浄を行った後、50℃の条件下で16時間乾燥処理を行った。得られた乾燥物に対して超純水150mLを加えたものをミキサーにて15000rpmで10分間混合粉砕処理を行い、得られた粉砕物を50mLずつ分注して、4℃、27000Gの条件下で10分間高速遠心分離を行い、得られた沈殿物を50℃の条件下で16時間乾燥を行い滅菌牛糞Ds中のセルロース原料Cを得た。
そして、アルカリ水熱処理工程においては、10gのセルロース原料Cに対して1%濃度の水酸化ナトリウム水溶液90mLを添加して120℃の飽和水蒸気下で5分間オートクレーブ処理を行った後、吸引ろ過し、アルカリ水熱処理済セルロース原料を得た。
本実施例における酵素分解工程S4においては、50mgのアルカリ水熱処理済セルロース原料に対して、72%濃度の硫酸0.5mLを添加して30℃の条件下にて1時間インキュベーションしてセルロース原料反応溶液を得る。得られたセルロース原料反応溶液と超純水14mLを高耐圧チューブに入れ、121℃の条件下で1時間オートクレーブを行った後、炭酸カルシウム5gを加えて中和処理を行いグルコースを収集した(サンプルA)。
また、本実施例においては、アルカリ水熱処理工程と遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3との効果について検討するべく、アルカリ水熱処理工程によって得られたアルカリ水熱処理済セルロース原料を実施例4に記載の遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3によって粉砕処理を行い、得られた微細セルロース原料Cf4について酵素分解工程S4を行ってグルコースの収集を行った(サンプルB)。
さらに、アルカリ水熱処理工程の効果を検討するべく、比較用のサンプルとして、洗浄工程S2によって得られたセルロース原料Cについて酵素分解処理を行ってグルコースを収集したサンプルA’および実施例4においてセルロース原料Cに対して遊星ボールミルを用いた粉砕処理を施した微細セルロース原料Cf3について酵素分解処理を行ってグルコースを収集したサンプルB’を作製した。
実施例1に記載のグルコース定量方法を用いて、各サンプル中のグルコース量を算出したものを図8に示す。本実施例においては、図8に示すように、乾燥時における各サンプル1g当たりから、アルカリ水熱処理工程後に得られたアルカリ水熱処理済セルロース原料を用いたサンプルAについては49.64mg、洗浄工程S2後に得られたセルロース原料Cを用いたサンプルA’については15.07mg、アルカリ水熱処理工程後に遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3後の微細セルロース原料Cf4を用いたサンプルBについては58.57mg、洗浄工程S2後に遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3後の微細セルロース原料Cf3を用いたサンプルB’については51.25mgのグルコースが得られた。なお、図8に示す値は、3つのサンプルの平均値であり、その標準偏差をエラーバーとして示している。
この結果から、サンプルAとサンプルA’のグルコース収集量の結果から、アルカリ水熱処理工程を行うことによってグルコースの収集量が大幅に増加することが明らかとなった。これは、アルカリ水熱処理によって、セルラーゼによるセルロースの分解を阻害するリグニンが除去され、セルロースが繊維化し、基質−酵素間の距離が接近するためであると考えられる。
また、サンプルA、サンプルBおよびサンプルB’のグルコース収集量の結果から、アルカリ水熱処理と遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3とを組み合わせることにより、さらにグルコースの収集量を増大させることができることが明らかとなった。これは、アルカリ水熱処理による上述のような効果に加え、遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3によって、基質の粒子径を更に小さくすることができるので、基質の表面積の増大と基質−酵素間の距離の接近との相乗効果によるものであると考えられる。
<実施例6>
本実施例においては、粉砕工程S3を遊星ボールミルにて行うとともに、酵素分解工程S4を2種類の分解酵素を用いて行った場合について説明する。なお、本実施例においては、図1に記載の洗浄工程S2中におけるセルロース原料Cとなりうる微細成分および水溶性成分の流出を考慮して、洗浄工程S2を除く、滅菌工程S1、遊星ボールミルを用いた粉砕工程S3および後述する酵素分解工程S4を行い、グルコース生成を行った。それぞれの工程においては、以下のような処理を行った。
まず、滅菌工程S1においては、実施例4に記載の方法を用いて行い、セルロース原料Cを得た。
粉砕工程S3においては、45mLのジルコニア容器中に1.33gのセルロース原料C(含水量83.5%)に対して50mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH=4.0)を20mL添加し、直径10mmのジルコニアボールを18個封入したものを、遊星ボールミル装置にて10分間の粉砕と10分間の休止を組み合わせた粉砕処理を計6回行い、1wt%ボールミル処理基質溶液を得た。なお、遊星ボールミル装置での粉砕は、450rpmおよび600rpmの2種類の回転数にて行った。
酵素分解工程S4においては、1.5mLマイクロチューブに200μLの1wt%ボールミル処理基質溶液および50μLのセルロース分解酵素溶液を分取し、50℃の条件下で24時間のインキュベーションを行ってサンプルを作製し、実施例1に記載の方法を用いてグルコースの定量を行った。なお、セルロース分解酵素溶液としては、酵素をTrichoderma viride(Sigma Aldrich社製、コード:C9422−10KU)もしくはMeiselase(Meiji社製)とした、0.5,1,5,10,50または100mg/mL酵素/50mM酢酸ナトリウム緩衝液を用いた。なお、セルロース分解酵素濃度は、250μL(1wt%ボールミル処理基質溶液+セルロース分解酵素溶液)の反応系において50μLの酵素溶液が添加されていることから、使用したセルロース分解酵素の終濃度は当該反応系において0.1,0.2,1,2,10または20mg/mLとなっている。以降、セルロース分解酵素濃度は、0.1,0.2,1,2,10または20mg/mLとして説明する。
ここで、本実施例においては、用いる酵素の違いによるグルコースの生成量を明確とするべく、前述の酵素分解工程S4によって得られたサンプルから収集されたグルコース量をみかけのグルコース量とし、酵素中に含まれるグルコース量を当該みかけのグルコース量から差し引いた値を本実施例によって得られた実際のグルコース量として示す。Trichoderma virideを用いて得られたみかけのグルコース量、酵素中のグルコース量および実際のグルコース量を表1、Mriselaseを用いて得られたみかけのグルコース量、酵素中のグルコース量および実際のグルコース量を表2に示す。なお、表1および表2に示す値は、3つの試料の平均値である。
表1および表2に示すように、セルロース分解酵素の濃度が高いほどグルコースの収集量が多く、セルロース分解酵素として20mg/mL濃度のMeiselaseを用いて600rpmの回転数にて粉砕処理を行ったサンプルが最もグルコース収集量が多く、基質1g当たり153.0mgのグルコースが得られた。
セルロース分解酵素の違いによる実際に得られるグルコース量を比較するべく、表1および表2の実質的なグルコース量を図9に示す。なお、図9に示す値は、3つのサンプルの平均値であり、その標準偏差をエラーバーとして示している。本実施例においては、図9に示すように、いずれのセルロース分解酵素においても、粉砕工程S3において回転数450rpmでの粉砕処理よりも、回転数600rpmでの粉砕処理の場合の方が、より多くのグルコースを収集できることが明らかとなった。
<牛糞全糖量分析>
ここで、牛糞Dを一般的な方法を用いて完全にグルコースまで分解することによって、牛糞D中に含まれる全グルコース量を明らかとするべく牛糞全糖量分析を行った。本分析においては、滅菌処理S1のみを行った滅菌牛糞Dsを乾燥させたものを用いて分解処理を行った。以下に、詳しい牛糞分解工程を説明する。
2mlマイクロチューブに50mgの乾燥させた滅菌牛糞Dsおよび0.5mLの72%濃度の硫酸を封入し、ボルテックスミキサーにて30℃の条件下で1時間攪拌する。次に、得られた滅菌牛糞Dsの硫酸分解基質および14mLの純水を20mLの耐熱耐圧ネジ口ガラス試験管に封入して121℃の条件下にて1時間オートクレーブ処理を行う。
オートクレーブ処理後の上清液2mLを15mLマイクロチューブに入れ、pHが中性となるまで炭酸カルシウムを適当量添加して中和処理を行った後、高速遠心分離器を用いて15000rpmで2分間の遠心分離を行って牛糞分解溶液を得た。グルコース量の算出には、実施例1に記載のグルコースの試薬(ラボアッセイTMグルコース、和光純薬工業株式会社製)を用いて行い、得られた結果を図10に示す。なお、図10に示す値は、3つのサンプルの平均値であり、その標準偏差をエラーバーとして示している。
乾燥させた滅菌牛糞Ds1g当たりから得られる牛糞全糖量は、図10に示すように、253.7mgであることが明らかとなった。
本発明のグルコース製造方法は、上記の実施形態および各実施例に限定されるものではなく、発明の特徴を損なわない範囲において種々の変更が可能である。
1 グルコース製造方法
S1 滅菌工程
S2 洗浄工程
S3 粉砕工程
S4 酵素分解工程
S5 グルコース精製工程
X 排泄物
Xs 滅菌排泄物
C セルロース原料
Cf 微細セルロース原料
D 牛糞
Ds 滅菌牛糞
H 干し草
Hf 微細干し草

Claims (6)

  1. 生物の排泄物からグルコースを製造することを特徴とするグルコース製造方法。
  2. 前記排泄物中のセルロースからグルコースを製造することを特徴とする請求項1に記載のグルコース製造方法。
  3. 前記排泄物中のセルロースをセルロース分解酵素を用いてグルコースへ分解する分解工程を行うことを特徴とする請求項2に記載のグルコース製造方法。
  4. 前記分解工程の前に、前記排泄物中のセルロースを粉砕する粉砕工程を行うことを特徴とする請求項3に記載のグルコース製造方法。
  5. 前記粉砕工程において、前記排泄物中のセルロースを直径40μm以下の微細粒状に粉砕することを特徴とする請求項4に記載のグルコース製造方法。
  6. 生物の排泄物から請求項1乃至請求項5のいずれかのグルコース製造方法により製造されたことを特徴とするグルコース。
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