JP2015116013A - ワイヤレス給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】送電側コイルと受電側コイルとの位置ズレを抑制し、電力の伝送効率の低下を抑制することができるワイヤレス給電システムを提供することを目的とする。
【解決手段】ワイヤレス給電システム1は、送電側コイル5aと、受電側コイル6aと、送電側コイル5a、又は、受電側コイル6aの一方を、少なくとも所定の平面内で移動可能に支持すると共に、固定状態と解放状態とに切り替え可能である可動支持機構10と、可動支持機構10を解放状態とし送電側コイル5a、受電側コイル6aに直流電流を供給し発生した磁界の引付力によって送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置合わせを行う位置合わせモードと、可動支持機構10を固定状態とし送電側コイル5aに交流電流を供給し受電側コイル6aへ電力を伝送する給電モードと、を切り替えて実行する制御装置8とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤレス給電システムに関する。
従来のワイヤレス給電システムは、例えば、EV車両(電気自動車)等への適用が検討されている。このようなEV車両において、ワイヤレス給電システムを用いて充電を行う際には、給電源側装置に対して車両を所定の位置に駐車し、給電源側の送電側コイルと車両側の受電側コイルとを位置合わせをした後に、当該送電側コイルから当該受電側コイルへの電力の伝送が開始される。なお、車両が所定の位置に駐車されたことを検知するための装置として、例えば、特許文献1には、フラップ式駐車場用車両検知装置が開示されている。
特開2010−31495号公報
ところで、上述のワイヤレス給電システムは、電力の伝送時に送電側コイルと受電側コイルとの相対位置が適正な位置に対して位置ズレしていると、電力の伝送効率が低下する傾向にある。このため、このようなワイヤレス給電システムでは、送電側コイルと受電側コイルとの位置ズレを抑制し、電力の伝送効率の低下を抑制することが望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、送電側コイルと受電側コイルとの位置ズレを抑制し、電力の伝送効率の低下を抑制することができるワイヤレス給電システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤレス給電システムは、電源からの電力が供給される送電側コイルと、前記送電側コイルからの電力を非接触で受電する受電側コイルと、前記受電側コイルに接続された蓄電装置と、前記送電側コイル、又は、前記受電側コイルの一方を、少なくとも所定の平面内で移動可能に支持すると共に、当該一方を前記所定の平面内の所定の位置で固定した固定状態と当該一方を前記所定の平面内で移動可能とした解放状態とに切り替え可能である可動支持機構と、前記可動支持機構を前記解放状態とし前記電源から前記送電側コイルに、前記蓄電装置から前記受電側コイルにそれぞれ直流電流を供給し発生した磁界の引付力によって前記送電側コイルと前記受電側コイルとの位置合わせを行う位置合わせモードと、前記可動支持機構を前記固定状態とし前記電源から前記送電側コイルに交流電流を供給し前記送電側コイルから前記受電側コイルへ電力を伝送する給電モードと、を切り替えて実行する制御装置とを備えることを特徴とする。
また、上記ワイヤレス給電システムでは、前記制御装置は、前記位置合わせモードを実行し前記送電側コイルと前記受電側コイルとの位置合わせが完了した後に、前記給電モードに切り替えるものとすることができる。
また、上記ワイヤレス給電システムでは、前記可動支持機構は、前記送電側コイル、又は、前記受電側コイルの前記一方を前記所定の平面内に支持する複数の弾性部材と、前記一方に対して接近離間可能に設けられた板状部材とを有し、前記板状部材が前記一方から離間した状態で、前記複数の弾性部材によって前記一方を弾性支持することで前記解放状態となり、前記板状部材が前記一方に接触することで前記固定状態となるものとすることができる。
また、上記ワイヤレス給電システムでは、前記可動支持機構は、前記送電側コイル、又は、前記受電側コイルの前記一方に設けられた突起部と、前記所定の平面内の第1方向に沿って設けられ前記突起部の前記第1方向への移動を案内すると共に前記突起部を支持した状態で前記所定の平面内の前記第1方向と交差する第2方向に沿って移動可能である第1ガイドレール部と、前記所定の平面内の前記第2方向に沿って設けられ前記突起部の前記第2方向への移動を案内すると共に前記突起部を支持した状態で前記所定の平面内の前記第1方向に沿って移動可能である第2ガイドレール部とを有し、前記第1ガイドレール部、及び、前記第2ガイドレール部が固定されることで前記固定状態となり、前記第1ガイドレール部、及び、前記第2ガイドレール部が解放されることで前記解放状態となるものとすることができる。
また、上記ワイヤレス給電システムでは、前記受電側コイル、及び、前記蓄電装置は、車両に搭載されるものとすることができる。
本発明に係るワイヤレス給電システムは、制御装置が位置合わせモードを実行することで、送電側コイルと受電側コイルとによる非接触の給電を開始する前に、送電側コイルと受電側コイルとの位置合わせを行うことができるので、送電側コイルと受電側コイルとの位置ズレを抑制し、電力の伝送効率の低下を抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るワイヤレス給電システムの概略構成を表す模式的な構成図である。 図2は、実施形態に係るワイヤレス給電システムの可動支持機構の一例を表す模式的な構成図である。 図3は、実施形態に係るワイヤレス給電システムの動作を説明する模式的な構成図である。 図4は、実施形態に係るワイヤレス給電システムにおける制御の一例を表すフローチャートである。 図5は、変形例に係るワイヤレス給電システムの可動支持機構の一例を表す模式的な構成図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係るワイヤレス給電システムの概略構成を表す模式的な構成図である。図2は、実施形態に係るワイヤレス給電システムの可動支持機構の一例を表す模式的な構成図である。図3は、実施形態に係るワイヤレス給電システムの動作を説明する模式的な構成図である。図4は、実施形態に係るワイヤレス給電システムにおける制御の一例を表すフローチャートである。
図1に示す本実施形態に係るワイヤレス給電システム1は、電源4からの電力を種々の機器に伝送する際に、少なくとも一部分をワイヤレスで伝送する非接触給電システムである。本実施形態のワイヤレス給電システム1は、いわゆるEV車両(電気自動車)である車両2に給電するための給電システムに適用するものとして説明する。このワイヤレス給電システム1は、典型的には、車両2と給電源側装置3との間の電力の授受をワイヤレス化し、非接触電力伝送とするものである。ワイヤレス給電システム1は、例えば、給電源側装置3の構成要素のうち少なくとも後述の送電側コイル5aが車両2の駐車領域の地面G等に埋設され、当該送電側コイル5aから車両2の鉛直方向下面側に設けられた後述の受電側コイル6aに非接触で電力を伝送し、当該車両2を充電する。
具体的には、ワイヤレス給電システム1は、図1に示すように、電源4と、送電部5と、受電部6と、蓄電装置としてのバッテリ7と、制御部としての制御装置8とを備える。制御装置8は、送電側制御装置8a、受電側制御装置8bとを含んで構成される。電源4、送電部5、及び、制御装置8の送電側制御装置8aは、上述の給電源側装置3を構成する。受電部6と、バッテリ7、及び、制御装置8の受電側制御装置8bは、車両2側に搭載される。なお、給電源側装置3は、図1では、送電側コイル5aを含む送電部5に加えて、電源4、及び、送電側制御装置8aも便宜的に地面G側に図示しているが、実際の配置位置はこれに限らない。
電源4は、電力の供給源であり、給電源側装置3側に設けられる。電源4は、例えば、商用電源、自家発電機、バッテリ等の蓄電装置によって構成される。送電部5は、給電源側装置3側に設けられ、送電側コイル(1次側コイル)5aと、送電回路5bとを含んで構成される。受電部6は、車両2側に設けられ、受電側コイル(2次側コイル)6aと、受電回路6bとを含んで構成される。送電側コイル5aは、種々のケーブル、コネクタ、送電回路5b等を介して電源4と電気的に接続される。送電側コイル5aは、上述したように、地面G等に埋設されている。送電回路5bは、インバータ等を含んで構成される。送電側コイル5aは、電源4からの電力がこれら種々のケーブル、コネクタ、送電回路5b等を介して供給される。送電側コイル5aは、電源4からの電力を受電側コイル6aに伝送する。受電側コイル6aは、送電側コイル5aからの電力を非接触で受電するものである。受電側コイル6aは、上述したように、車両2の鉛直方向下面側に設けられ、上記送電側コイル5aと鉛直方向に沿って対向可能な位置に設けられる。受電回路6bは、整流器等を含んで構成される。
一対の送電側コイル5aと受電側コイル6aとは、図1の例では、例えば、ともに螺旋状のソレノイド導体コイルによって構成されるものを例示しているが、これに限らず、渦巻き状に巻かれた導体コイルによって構成されてもよい。一対の送電側コイル5aと受電側コイル6aとは、軸方向(図1の例では鉛直方向)に互いに対向することで、1組の非接触給電用トランス9を構成する。非接触給電用トランス9は、例えば、電磁誘導方式、電磁界共鳴方式等、種々の方式によって送電側コイル5aから受電側コイル6aに非接触で電力を伝送することができる。ここで、電磁誘導方式とは、送電側コイル5aに交流電流を流すことで発生する磁束を媒体として受電側コイル6aに起電力を発生させる電磁誘導を用いて送電側コイル5aから受電側コイル6aに電力を伝送する方式である。また、電磁界共鳴方式とは、送電側コイル5aに交流電流を流すことで送電側コイル5aと受電側コイル6aとを特定の周波数で共鳴させ、当該電磁界の共鳴現象を用いて送電側コイル5aから受電側コイル6aに電力を伝送する方式である。ここでは、送電側コイル5aと受電側コイル6aとは、ともに螺旋状の軸線方向が鉛直方向に沿うような位置関係で配置されている。
より詳細には、非接触給電用トランス9は、送電側コイル5aから受電側コイル6aに電力を伝送する場合、送電側コイル5aと受電側コイル6aとが軸方向に互いに間隔をあけて対向した状態で、電源4からの電流が送電回路5b等を介して、任意の周波数の交流電流に変換されて送電側コイル5aに供給される。非接触給電用トランス9は、送電側コイル5aに交流電流が供給されると、例えば、送電側コイル5aと受電側コイル6aとが電磁誘導結合し、送電側コイル5aからの電力が電磁誘導や電磁界共鳴により非接触で受電側コイル6aに受電される。受電側コイル6aが受電した電力は、受電回路6b等を介して、交流電流から直流電流に変換されて車両2で利用される。
バッテリ7は、車両2側に搭載される。バッテリ7は、電力を蓄電可能な二次電池である。バッテリ7は、受電回路6bを介して受電側コイル6aに電気的に接続され、当該受電側コイル6aで受電し受電回路6bを介して供給される電力によって充電され、当該電力を蓄電する。バッテリ7に蓄電された電力は、車両2を作動させるために利用される。
制御装置8は、ワイヤレス給電システム1による給電における各種制御、処理を行うものであり、上述したように送電側制御装置8a、受電側制御装置8bを含んで構成される。制御装置8は、例えば、CPU、ROM、RAM及びインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路を含んで構成される。送電側制御装置8aは、給電源側装置3側に設けられ、当該給電源側装置3側の各部を制御する。受電側制御装置8bは、車両2側に設けられ、当該車両2側の各部を制御する。受電側制御装置8bは、車両2の各部を統括的に制御するECU(Electronic Control Unit)によって兼用されてもよい。送電側制御装置8aと受電側制御装置8bとは、有線/無線により、相互に検出信号や駆動信号、制御指令等の情報の授受を行うことができる。送電側制御装置8aと受電側制御装置8bとは、有線で情報の授受を行う場合には、例えば、車両2が給電源側装置3の近傍に停車した状態で、各種接続ポートを介して双方をつなぐように脱着可能なケーブルが接続され、当該ケーブル等を介して情報の授受を行う。送電側制御装置8aと受電側制御装置8bとは、無線で情報の授受を行う場合には、例えば、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、ZigBee(登録商標)等、種々のワイヤレス通信方式によって情報の授受を行う。
ところで、本実施形態のワイヤレス給電システム1は、さらに、可動支持機構10を備えると共に、制御装置8が電力の供給モードを、位置合わせモードと給電モードとに切り替えて実行することで、送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置ズレを抑制し、非接触伝送時の電力の伝送効率の低下抑制を図っている。
具体的には、可動支持機構10は、送電側コイル5a、又は、受電側コイル6aの一方を少なくとも所定の平面内で移動可能に支持する。本実施形態の可動支持機構10は、給電源側装置3側の送電側コイル5aを少なくとも所定の平面内で移動可能に支持する。すなわちここでは、非接触給電用トランス9のうち、送電側コイル5aが可動コイル、受電側コイル6aが固定コイルとなる。
またここでは、所定の平面とは、水平方向に沿いかつ互いに直交する2方向(以下、「x方向、y方向」という場合がある。)によって定義されるx−y平面、すなわち、水平方向に沿った水平面である。なお、以下の説明では、所定の平面を「x−y水平面」という場合がある。また、当該所定の平面と直交する鉛直方向をz方向という場合がある。x方向、y方向、z方向は、相互に直交する方向である。
可動支持機構10は、可動コイルである送電側コイル5aをx−y水平面内で移動可能に支持する。そして、可動支持機構10は、固定状態と解放状態とに切り替え可能である。ここで、固定状態とは、送電側コイル5aをx−y水平面内の所定の位置で固定した状態である。一方、解放状態とは、送電側コイル5aをx−y水平面内で移動可能とした状態である。可動支持機構10は、送電側制御装置8aと電気的に接続されており、当該送電側制御装置8aの制御によって固定状態と解放状態とが切り替えられる。
図2を参照して、可動支持機構10の具体的な構成の一例を説明する。
図2に例示する可動支持機構10は、固定用フレーム11と、複数の弾性部材12と、板状部材としてのコイル裏側板13と、駆動機構14とを含んで構成される。固定用フレーム11は、ロの字型に形成される枠状の部材である。固定用フレーム11は、x−y水平面と平行になるように地面G(図1参照)側に配置される。固定用フレーム11は、例えば、地面G側に設けられる基礎部材等に固定的に支持される。複数の弾性部材12は、可動コイルである送電側コイル5aをx−y水平面内に支持するものである。ここでは、複数の弾性部材12は、複数の引っ張りバネによって構成される。弾性部材12は、ロの字型の固定用フレーム11の各辺にそれぞれ1つずつ、合計4つ設けられる。各弾性部材12は、一端が固定用フレーム11の各辺にそれぞれ固定され、他端がそれぞれ送電側コイル5aに接続される。各弾性部材12は、固定用フレーム11の中空部分内側に送電側コイル5aを弾性支持する。各弾性部材12は、固定用フレーム11の中空部分内で送電側コイル5aをx方向、及び、y方向に移動可能に支持する。コイル裏側板13は、送電側コイル5aに対して接近離間可能に設けられるものである。コイル裏側板13は、ロの字型の固定用フレーム11の中空部分のほぼ全面を覆うような大きさに形成された矩形板状の部材であり、当該固定用フレーム11の中空部分内側に配置される。コイル裏側板13は、x−y水平面と平行になるように配置されると共に、z方向、すなわち、鉛直方向に移動可能に設けられる。つまり、コイル裏側板13は、送電側コイル5aに対してz方向に沿って接近離間可能に設けられる。駆動機構14は、コイル裏側板13を送電側コイル5aに対して接近離間可能に支持すると共に、実際にコイル裏側板13を送電側コイル5aに対して接近離間させるための駆動源を有している。駆動機構14は、送電側制御装置8aと電気的に接続されており、当該送電側制御装置8aの制御によってその駆動が制御される。
上記のように構成される可動支持機構10は、送電側制御装置8aによって駆動機構14が制御されることで、固定状態と解放状態とを切り替えることができる。すなわち、可動支持機構10は、送電側制御装置8aによって駆動機構14が制御され、コイル裏側板13が送電側コイル5a側とは反対側に移動することで、コイル裏側板13が送電側コイル5aから離間した状態となり、この状態で複数の弾性部材12によって送電側コイル5aを弾性支持することで解放状態となる。すなわち、可動支持機構10は、解放状態では、コイル裏側板13が送電側コイル5aには接触しておらず、送電側コイル5aがリリースされた状態となり、これにより、当該送電側コイル5aが複数の弾性部材12によってx方向、及び、y方向に移動自在に弾性支持された状態となり、送電側コイル5aのx方向、y方向への位置自由度が確保される。この結果、可動支持機構10は、送電側コイル5aがx−y水平面内で移動可能な状態となる。
一方、可動支持機構10は、送電側制御装置8aによって駆動機構14が制御され、コイル裏側板13が送電側コイル5a側に移動することで、当該コイル裏側板13が送電側コイル5aに接触した状態となり、この状態で送電側コイル5aの動きがコイル裏側板13との間に生じる摩擦力によって規制されることで固定状態となる。すなわち、可動支持機構10は、固定状態では、コイル裏側板13が送電側コイル5aに接触することで、送電側コイル5aとコイル裏側板13との間に生じる摩擦力によって送電側コイル5aがx−y水平面内の所定の位置で固定された状態となる。
そして、本実施形態の制御装置8は、送電側コイル5aが可動支持機構10によって支持された構成にあって、位置合わせモードと給電モードとを切り替えて実行可能である。ここで、制御装置8によって実行される位置合わせモードとは、可動支持機構10を解放状態とし電源4から送電側コイル5aに、バッテリ7から受電側コイル6aにそれぞれ直流電流を供給し発生した磁界の引付力によって送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置合わせを行う電力モードである。一方、制御装置8によって実行される給電モードとは、可動支持機構10を固定状態とし電源4から送電側コイル5aに交流電流を供給し送電側コイル5aから受電側コイル6aへ電力を伝送する電力モードである。
図3を参照して、制御装置8によって実行される位置合わせモードについてより詳細に説明する。
制御装置8は、位置合わせモードの際には、送電側制御装置8aの制御により可動支持機構10が解放状態とされる。そして、制御装置8は、送電側制御装置8aと受電側制御装置8bとが相互に信号を授受して連携し、送電側コイル5a、及び、受電側コイル6aに直流電流を供給する制御を行う。この場合、送電側制御装置8aは、送電回路5bに位置合わせモード開始信号を送信し、電源4から送電回路5bを介して送電側コイル5aに直流電流を供給する。同様に、受電側制御装置8bは、受電回路6bに位置合わせモード開始信号を送信し、バッテリ7から受電回路6bを介して受電側コイル6aに直流電流を供給する。
なお、本実施形態の送電回路5bは、電源4から送電側コイル5aに交流電流を供給する回路に加えて、電源4から送電回路5bに直流電流を供給する回路も含んで構成される。また、本実施形態の受電回路6bは、受電側コイル6aで受電した電力を交流電流から直流電流に変換する回路に加えて、バッテリ7から受電回路6bに直流電流を供給する回路も含んで構成される。つまり、このワイヤレス給電システム1は、位置合わせモードの際には、電源4が送電側コイル5a側の直流用電源として機能し、バッテリ7が受電側コイル6a側の直流用電源として機能する。
送電側コイル5a、及び、受電側コイル6aは、上記のように位置合わせモードの際に直流電流が供給されると、図3に例示するように、磁界が発生し、電磁力を発生させる電磁石となる。このとき、送電側制御装置8a、受電側制御装置8bは、直流電流によって電磁石となった送電側コイル5a、及び、受電側コイル6aにおいて、鉛直方向に沿って互いに対向する面の磁極が相互に異なる磁極となるように、送電側コイル5a、受電側コイル6aに流れる直流電流の方向を制御する。図3の例では、送電側コイル5aは、受電側コイル6aと対向する面(鉛直方向上面)がS極となり、受電側コイル6aは、送電側コイル5aと対向する面(鉛直方向下面)がN極となっている。
この結果、送電側コイル5aと受電側コイル6aとは、位置合わせモードでは直流電流が供給されることで電磁石となり、発生した磁界の電磁力によって、送電側コイル5aと受電側コイル6aとの間に引付力(互いに引き付けられる方向に作用する力)が作用する。このとき、位置合わせモードでは可動支持機構10が解放状態となっているので、可動コイルである送電側コイル5aは、発生した磁界の引付力によって固定コイルである受電側コイル6a側に引き付けられることとなる。この結果、送電側コイル5aは、受電側コイル6aに近接して対向した位置、言い換えれば、電力伝送効率が相対的に高くなる位置(以下、「高効率伝送位置」という場合がある。)に位置合わせされる。
そして、制御装置8は、上記のように位置合わせモードを実行し送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置合わせが完了した後に、給電モードに切り替える。この場合、制御装置8は、位置合わせモードによる位置合わせが完了した後に、送電側制御装置8aの制御により可動支持機構10が固定状態とされる。これにより、可動コイルである送電側コイル5aは、上述したように、受電側コイル6aと対向する高効率伝送位置に位置決めされる。
そして、送電側制御装置8aは、送電回路5bに位置合わせモード終了信号を送信し、送電側コイル5aへの直流電流の供給を終了する。同様に、受電側制御装置8bは、受電回路6bに位置合わせモード終了信号を送信し、受電側コイル6aへの直流電流の供給を終了する。その後、送電側制御装置8aは、送電回路5bに給電モード開始信号を送信し、電源4から送電回路5bを介して送電側コイル5aに交流電流の供給を開始する。これにより、このワイヤレス給電システム1は、給電モードに切り替わり、送電側コイル5aから受電側コイル6aへの非接触での電力伝送が開始され、車両2のバッテリ7の充電が開始される。
次に、図4のフローチャートを参照して、本実施形態に係るワイヤレス給電システム1における制御の一例を説明する。
まず、制御装置8の送電側制御装置8aは、給電源側装置3による車両2への給電要求を検知すると、可動コイル固定機構である可動支持機構10を解除し、当該可動支持機構10を固定状態から解放状態とする(ステップST1)。ここで、送電側制御装置8aは、種々の手法によって、給電源側装置3による車両2への給電要求の検知を行うことができる。送電側制御装置8aは、例えば、車両2が給電源側装置3近傍の所定の給電位置に停車したことを検知した場合や車両2から給電要求信号を受信した場合等に、給電源側装置3による車両2への給電要求を検知し、可動支持機構10を解放状態とする。
次に、制御装置8は、位置合わせモードを開始する。すなわち、送電側制御装置8aは、送電回路5bに位置合わせモード開始信号を送信し、送電側コイル5aに直流電流を印加する。また、送電側制御装置8aは、受電側制御装置8bに位置合わせモード開始指令信号を送信する。位置合わせモード開始指令信号を受信した受電側制御装置8bは、受電回路6bに位置合わせモード開始信号を送信し、受電側コイル6aに直流電流を印加する(ステップST2)。
次に、送電側制御装置8aは、位置合わせモードを開始してから予め設定された所定時間経過したか否かを判定する(ステップST3)。ここで、所定時間経過は、例えば、位置合わせモードを開始してから、送電側コイル5aが受電側コイル6aと対向する高効率伝送位置に移動するまでの平均的な所要時間等に基づいて設定される。送電側制御装置8aは、位置合わせモードを開始してから所定時間経過していないと判定した場合(ステップST3:No)、位置合わせモードを開始してから所定時間経過したと判定するまでこの判定を繰り返し行う。
送電側制御装置8aは、位置合わせモードを開始してから所定時間経過したと判定した場合(ステップST3:Yes)、可動支持機構10を解放状態から固定状態とし、可動コイルである送電側コイル5aを現在の位置で固定する(ステップST4)。
次に、制御装置8は、位置合わせモードを一旦終了し、給電モードを試行する。すなわち、送電側制御装置8aは、送電回路5bに位置合わせモード終了信号を送信し、送電側コイル5aへの直流電流の印加を終了する。また、送電側制御装置8aは、受電側制御装置8bに位置合わせモード終了指令信号を送信する。位置合わせモード終了指令信号を受信した受電側制御装置8bは、受電回路6bに位置合わせモード終了信号を送信し、受電側コイル6aへの直流電流の印加を終了する。そして、送電側制御装置8aは、送電回路5bに給電モード開始信号を送信し、送電側コイル5aに交流電流を印加する(ステップST5)。
次に、送電側制御装置8aは、送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置合わせが完了したか否かを判定する(ステップST6)。送電側制御装置8aは、例えば、給電モードでの電力の伝送効率等に基づいて位置合わせが完了したか否を判断することができる。この場合、送電側制御装置8aは、例えば、給電モードでの電力の伝送効率が予め設定された所定効率以上である場合に位置合わせが完了したと判断することができる。
送電側制御装置8aは、位置合わせが完了していないと判定した場合(ステップST6:No)、ステップST3の処理に戻って以降の処理を繰り返し実行する。送電側制御装置8aは、位置合わせが完了したと判定した場合(ステップST6:Yes)、このまま給電モードを継続し(ステップST7)、本制御フローを終了する。
上記のように構成されるワイヤレス給電システム1は、制御装置8が給電モードの前に位置合わせモードを実行することで、送電側コイル5aと受電側コイル6aとによる非接触の給電を開始する前に、送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置合わせを行うことができる。この結果、ワイヤレス給電システム1は、送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置ズレを抑制し、電力の伝送効率の低下を抑制することができる。
より詳細には、制御装置8は、位置合わせモードでは可動支持機構10を解放状態とした上で、送電側コイル5a、受電側コイル6aに直流電流を供給することで、電磁石となった送電側コイル5a、受電側コイル6a自身を用いて、当該送電側コイル5aと受電側コイル6aと位置合わせすることができる。ここでは、可動コイルである送電側コイル5aは、電磁石となった当該送電側コイル5a、及び、受電側コイル6aの磁界の引付力によって受電側コイル6aと対向する高効率伝送位置に移動し、位置合わせされる。ここで、このようなワイヤレス給電システム1は、電力の伝送時に送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置が適正な位置に対して位置ズレすると、電力の伝送効率が低下する傾向にある。しかしながら、本実施形態のワイヤレス給電システム1は、上記のように車両2との間での電力の伝送前に、位置合わせモードによって送電側コイル5aと受電側コイル6aとが位置合わせされることから、給電源側装置3側の送電側コイル5aと車両2側の受電側コイル6aとの位置ズレを抑制することができる。この結果、ワイヤレス給電システム1は、車両2に対して安定して電力を供給することができると共に電力の伝送効率を向上することができる。
以上で説明したワイヤレス給電システム1によれば、電源4からの電力が供給される送電側コイル5aと、送電側コイル5aからの電力を非接触で受電する受電側コイル6aと、受電側コイル6aに接続されたバッテリ7と、可動支持機構10と、制御装置8とを備える。可動支持機構10は、送電側コイル5a、又は、受電側コイル6aの一方を、少なくとも所定の平面内で移動可能に支持すると共に、当該一方を所定の平面内の所定の位置で固定した固定状態と当該一方を所定の平面内で移動可能とした解放状態とに切り替え可能である。制御装置8は、位置合わせモードと、給電モードと、を切り替えて実行する。位置合わせモードは、可動支持機構10を解放状態とし電源4から送電側コイル5aに、バッテリ7から受電側コイル6aにそれぞれ直流電流を供給し発生した磁界の引付力によって送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置合わせを行うモードである。給電モードは、可動支持機構10を固定状態とし電源4から送電側コイル5aに交流電流を供給し送電側コイル5aから受電側コイル6aへ電力を伝送するモードである。したがって、ワイヤレス給電システム1は、送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置ズレを抑制し、電力の伝送効率の低下を抑制することができる。また、ワイヤレス給電システム1は、非接触給電に用いる送電側コイル5a、及び、受電側コイル6a自身を、当該送電側コイル5aと当該受電側コイル6aとの位置合わせを行うための装置として兼用することができるので、当該ワイヤレス給電システム1の構成部品点数を抑制することができ、システムの小型化、低コスト化を図ることができる。
さらに、以上で説明したワイヤレス給電システム1によれば、制御装置8は、位置合わせモードを実行し送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置合わせが完了した後に、給電モードに切り替える。したがって、このワイヤレス給電システム1は、送電側コイル5aと受電側コイル6aとによる非接触の給電を開始する前に、送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置合わせを行うことができる。
さらに、以上で説明したワイヤレス給電システム1によれば、可動支持機構10は、送電側コイル5a、又は、受電側コイル6aの一方を所定の平面内に支持する複数の弾性部材12と、当該一方に対して接近離間可能に設けられたコイル裏側板13とを有する。可動支持機構10は、コイル裏側板13が当該一方から離間した状態で、複数の弾性部材12によって一方を弾性支持することで解放状態となり、コイル裏側板13が当該一方に接触することで固定状態となる。したがって、ワイヤレス給電システム1は、複数の弾性部材12とコイル裏側板13とによって、送電側コイル5a、又は、受電側コイル6aの一方を、所定の平面内の所定の位置で固定した固定状態と、所定の平面内で移動可能とした解放状態とに切り替えることができる。
さらに、以上で説明したワイヤレス給電システム1によれば、受電側コイル6a、及び、バッテリ7は、車両2に搭載される。したがって、ワイヤレス給電システム1は、車両2が給電源側装置3に対して多少ずれた位置に停車した場合であっても、所定範囲内のずれであれば、位置合わせモードを行うことで、送電側コイル5aと受電側コイル6aとを位置合わせをした後に、当該送電側コイル5aから当該受電側コイル6aへの電力の伝送を開始することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るワイヤレス給電システムは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
図5は、変形例に係るワイヤレス給電システムの可動支持機構の一例を表す模式的な構成図である。
図5に示す変形例に係るワイヤレス給電システム1は、可動支持機構10(図2参照)にかえて、可動支持機構210を備える。可動支持機構210は、可動支持機構10と同様に、可動コイルである送電側コイル5aをx−y水平面内で移動可能に支持する。そして、可動支持機構210は、固定状態と解放状態とに切り替え可能である。本実施形態の可動支持機構210は、固定用フレーム211と、突起部212と、第1ガイドレール部213と、第2ガイドレール部214と、第1レール215と、第2レール216と、第1ロック機構217と、第2ロック機構218とを備える。
固定用フレーム211は、ロの字型に形成される枠状の部材である。固定用フレーム211は、x−y水平面と平行になるように地面G(図1参照)側に配置される。固定用フレーム211は、例えば、地面G側に設けられる基礎部材等に固定的に支持される。突起部212は、送電側コイル5a、又は、受電側コイル6aの一方、ここでは、可動コイルである送電側コイル5aに設けられた突起を含む部分である。突起部212は、連結機構等を介して送電側コイル5aに連結される。突起部212は、z方向に沿って突出した形状となっている。突起部212は、送電側コイル5aと一体となってx−y水平面内で移動可能である。
第1ガイドレール部213は、所定の平面、ここでは、x−y水平面内の第1方向に沿って設けられる。ここでは、第1の方向は、x方向である。第1ガイドレール部213は、突起部212のx方向への移動を案内すると共に突起部212を支持した状態でx−y水平面内のx方向と交差する第2方向、ここではy方向に沿って移動可能である。より詳細には、第1ガイドレール部213は、x方向に沿って延設される一対の棒部材213a、213bによって構成される。一対の棒部材213a、213bは、ともにx方向に沿って固定用フレーム211の一方の端部から他方の端部まで延在している。一対の棒部材213a、213bは、y方向に所定の間隔をあけて、両端部が連結部材213c、213dによって連結され一体化されている。連結部材213c、213dによって一体化された棒部材213a、213bは、両端部がそれぞれ第1レール215によって、y方向に移動可能に支持される。第1レール215は、固定用フレーム211のy方向に沿った辺に一対で設けられる。一対の第1レール215は、ともにy方向に沿って固定用フレーム211の一方の端部から他方の端部まで延在している。一体化された棒部材213a、213bは、一対の第1レール215に支持されながらy方向に沿って移動可能である。第1ロック機構217は、一体化された棒部材213a、213bの一方の端部に設けられており、一体化された棒部材213a、213bの移動を規制可能なものである。第1ロック機構217は、例えば、歯車やネジ等を含んで構成され、ロック状態となることで一体化された棒部材213a、213bを第1レール215に固定することができる。第1ロック機構217は、解除状態となることで一体化された棒部材213a、213bを、一対の第1レール215に支持されながらy方向に沿って移動可能な状態にすることができる。第1ロック機構217は、送電側制御装置8aと電気的に接続されており、当該送電側制御装置8aの制御によってその駆動が制御される。
第2ガイドレール部214は、x−y水平面内の第2方向に沿って設けられる。ここでは、第2の方向は、y方向である。第2ガイドレール部214は、突起部212のy方向への移動を案内すると共に突起部212を支持した状態でx−y水平面内の第1方向、ここではx方向に沿って移動可能である。より詳細には、第2ガイドレール部214は、y方向に沿って延設される一対の棒部材214a、214bによって構成される。一対の棒部材214a、214bは、ともにy方向に沿って固定用フレーム211の一方の端部から他方の端部まで延在している。一対の棒部材214a、214bは、x方向に所定の間隔をあけて、両端部が連結部材214c、214dによって連結され一体化されている。連結部材214c、214dによって一体化された棒部材214a、214bは、両端部がそれぞれ第2レール216によって、x方向に移動可能に支持される。第2レール216は、固定用フレーム211のx方向に沿った辺に一対で設けられる。一対の第2レール216は、ともにx方向に沿って固定用フレーム211の一方の端部から他方の端部まで延在している。一体化された棒部材214a、214bは、一対の第2レール216に支持されながらx方向に沿って移動可能である。第2ロック機構218は、一体化された棒部材214a、214bの一方の端部に設けられており、一体化された棒部材214a、214bの移動を規制可能なものである。第2ロック機構218は、例えば、歯車やネジ等を含んで構成され、ロック状態となることで一体化された棒部材214a、214bを第2レール216に固定することができる。第2ロック機構218は、解除状態となることで一体化された棒部材214a、214bを、一対の第2レール216に支持されながらx方向に沿って移動可能な状態にすることができる。第2ロック機構218は、送電側制御装置8aと電気的に接続されており、当該送電側制御装置8aの制御によってその駆動が制御される。
そして、可動支持機構210は、突起部212が第1ガイドレール部213の一対の棒部材213a、213b、及び、第2ガイドレール部214の一対の棒部材214a、214bの間に支持される。つまり、突起部212は、第1ガイドレール部213の一対の棒部材213a、213bと第2ガイドレール部214の一対の棒部材214a、214bとが交差する部分に支持される。突起部212は、送電側コイル5aと一体となって第1ガイドレール部213、及び、第2ガイドレール部214に支持される。
上記のように構成される可動支持機構210は、送電側制御装置8aによって第1ロック機構217、第2ロック機構218が制御されることで、固定状態と解放状態とを切り替えることができる。すなわち、可動支持機構210は、送電側制御装置8aによって第1ロック機構217、第2ロック機構218が制御され、ともに解除状態とされ、第1ガイドレール部213、及び、第2ガイドレール部214が解放されることで、当該第1ガイドレール部213、第2ガイドレール部214がx方向、y方向に移動できるようになり、解放状態となる。すなわち、可動支持機構210は、解放状態では、第1ガイドレール部213がy方向に移動でき、第2ガイドレール部214がx方向に移動できるので、これらに支持されている突起部212が送電側コイル5aと共に、当該第1ガイドレール部213、当該第2ガイドレール部214に案内されてx方向、及び、y方向に移動することができる。この結果、可動支持機構210は、送電側コイル5aのx方向、y方向への位置自由度が確保され、送電側コイル5aがx−y水平面内で移動可能な状態となる。
一方、可動支持機構210は、送電側制御装置8aによって第1ロック機構217、第2ロック機構218が制御され、ともに固定状態とされ、第1ガイドレール部213、及び、第2ガイドレール部214が固定されることで、第1ガイドレール部213、第2ガイドレール部214のx方向、y方向への移動が規制され固定状態となる。すなわち、可動支持機構210は、固定状態では、第1ロック機構217、第2ロック機構218がロック状態となることで、第1ガイドレール部213、第2ガイドレール部214のx方向、y方向への移動が規制され、これらに支持されている突起部212が送電側コイル5aと共にx−y水平面内の所定の位置で固定された状態となる。
この場合であっても、ワイヤレス給電システム1は、突起部212と、第1ガイドレール部213と、第2ガイドレール部214とによって、送電側コイル5a、又は、受電側コイル6aの一方を、所定の平面内の所定の位置で固定した固定状態と、所定の平面内で移動可能とした解放状態とに切り替えることができる。したがって、ワイヤレス給電システム1は、送電側コイル5aと受電側コイル6aとの位置ズレを抑制し、電力の伝送効率の低下を抑制することができる。
なお、以上の説明では、可動支持機構10、210は、給電源側装置3側の送電側コイル5aを少なくとも所定の平面(x−y水平面)内で移動可能に支持するものとして説明したが、車両2側の受電側コイル6aを少なくとも所定の平面内で移動可能に支持するものであってもよい。つまり、ワイヤレス給電システム1は、受電側コイル6aが可動コイル、送電側コイル5aが固定コイルであってもよい。
また、以上の説明では、所定の平面とは、水平方向に沿ったx−y水平面であるものとして説明したがこれに限らない。所定の平面は、x方向、z方向によって定義されるx−z鉛直平面やy方向、z方向によって定義されるy−z鉛直平面であってもよい。さらに、所定の平面は、x−y水平面、x−z鉛直平面、y−z鉛直平面に対して所定の傾斜を有する傾斜面であってもよい。
また、以上で説明した可動支持機構10、210は、所定の平面(x−y水平面)内に加えて当該平面に直交する方向(z方向)を含む3次元方向に、送電側コイル5a、又は、受電側コイル6aの一方を移動可能に支持するものであってもよい。また、逆に、可動支持機構10、210は、所定の平面(x−y水平面)内の1次元方向に、送電側コイル5a、又は、受電側コイル6aの一方を移動可能に支持するものであってもよい。つまり、可動支持機構10、210は、2次元方向への自由度を確保したものに限られず、1次元方向への自由度を確保したものであってもよいし、3次元方向への自由度を確保したものであってもよい。
また、以上で説明した可動支持機構10は、板状部材としてのコイル裏側板13が送電側コイル5aに対して接近離間することで、固定状態と解放状態とが切り替えられるものとして説明したがこれに限らない。例えば、可動支持機構10は、コイル裏側板13がz方向に対して移動しないように固定された上で、当該コイル裏側板13にグリッド状に多数の係合孔を形成しておき、送電側コイル5a(可動コイル)側にz方向に沿って移動可能なピン部材を設けることで構成してもよい。この場合、可動支持機構10は、ピン部材がz方向に沿って移動し、コイル裏側板13に設けられた係合孔のいずれかに係合することで固定状態となる。一方、この場合、可動支持機構10は、ピン部材がz方向に沿って移動し、当該係合孔からはずれることで解放状態となる。
以上の説明では、ワイヤレス給電システム1は、車両2に対する給電システムに適用するものとして説明したがこれに限らず、車両2以外の他の機器(例えば、車載機器、通信端末機器、車外機器)等に対する給電システムに適用されてもよい。
1 ワイヤレス給電システム
2 車両
3 給電源側装置
4 電源
5 送電部
5a 送電側コイル
6 受電部
6a 受電側コイル
7 バッテリ(蓄電装置)
8 制御装置
9 非接触給電用トランス
10、210 可動支持機構
12 弾性部材
13 コイル裏側板(板状部材)
212 突起部
213 第1ガイドレール部
214 第2ガイドレール部

Claims (5)

  1. 電源からの電力が供給される送電側コイルと、
    前記送電側コイルからの電力を非接触で受電する受電側コイルと、
    前記受電側コイルに接続された蓄電装置と、
    前記送電側コイル、又は、前記受電側コイルの一方を、少なくとも所定の平面内で移動可能に支持すると共に、当該一方を前記所定の平面内の所定の位置で固定した固定状態と当該一方を前記所定の平面内で移動可能とした解放状態とに切り替え可能である可動支持機構と、
    前記可動支持機構を前記解放状態とし前記電源から前記送電側コイルに、前記蓄電装置から前記受電側コイルにそれぞれ直流電流を供給し発生した磁界の引付力によって前記送電側コイルと前記受電側コイルとの位置合わせを行う位置合わせモードと、前記可動支持機構を前記固定状態とし前記電源から前記送電側コイルに交流電流を供給し前記送電側コイルから前記受電側コイルへ電力を伝送する給電モードと、を切り替えて実行する制御装置とを備えることを特徴とする、
    ワイヤレス給電システム。
  2. 前記制御装置は、前記位置合わせモードを実行し前記送電側コイルと前記受電側コイルとの位置合わせが完了した後に、前記給電モードに切り替える、
    請求項1に記載のワイヤレス給電システム。
  3. 前記可動支持機構は、前記送電側コイル、又は、前記受電側コイルの前記一方を前記所定の平面内に支持する複数の弾性部材と、前記一方に対して接近離間可能に設けられた板状部材とを有し、前記板状部材が前記一方から離間した状態で、前記複数の弾性部材によって前記一方を弾性支持することで前記解放状態となり、前記板状部材が前記一方に接触することで前記固定状態となる、
    請求項1又は請求項2に記載のワイヤレス給電システム。
  4. 前記可動支持機構は、前記送電側コイル、又は、前記受電側コイルの前記一方に設けられた突起部と、前記所定の平面内の第1方向に沿って設けられ前記突起部の前記第1方向への移動を案内すると共に前記突起部を支持した状態で前記所定の平面内の前記第1方向と交差する第2方向に沿って移動可能である第1ガイドレール部と、前記所定の平面内の前記第2方向に沿って設けられ前記突起部の前記第2方向への移動を案内すると共に前記突起部を支持した状態で前記所定の平面内の前記第1方向に沿って移動可能である第2ガイドレール部とを有し、前記第1ガイドレール部、及び、前記第2ガイドレール部が固定されることで前記固定状態となり、前記第1ガイドレール部、及び、前記第2ガイドレール部が解放されることで前記解放状態となる、
    請求項1又は請求項2に記載のワイヤレス給電システム。
  5. 前記受電側コイル、及び、前記蓄電装置は、車両に搭載される、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤレス給電システム。
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