JP2011116246A - 電力転送装置、電力転送システム及び電力転送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を少なくして簡便な構成で車両へ電力を転送することができる電力転送装置、電力転送システム及び電力転送方法を提供する。
【解決手段】電力転送装置200は、コイル23が巻回された磁気コア22を有する送電部20を備え、電磁誘導により送電部20から車両100に搭載された受電部10へ電力を転送する。AC/DC変換回路54及び/又は補助バッテリ34により送電部20と受電部10との間に磁力を発生する。圧力センサ26は、発生した磁力により送電部20と受電部10との間で生じる吸引力又は反発力を検出する。駆動機構25は、検出した吸引力又は反発力に基づいて、受電部10の位置に合わせるべく送電部20を移動させる。例えば、吸引力又は反発力が最大になる位置を、送電部20と受電部10との位置が調整された位置とすることができる。
【選択図】図6
【解決手段】電力転送装置200は、コイル23が巻回された磁気コア22を有する送電部20を備え、電磁誘導により送電部20から車両100に搭載された受電部10へ電力を転送する。AC/DC変換回路54及び/又は補助バッテリ34により送電部20と受電部10との間に磁力を発生する。圧力センサ26は、発生した磁力により送電部20と受電部10との間で生じる吸引力又は反発力を検出する。駆動機構25は、検出した吸引力又は反発力に基づいて、受電部10の位置に合わせるべく送電部20を移動させる。例えば、吸引力又は反発力が最大になる位置を、送電部20と受電部10との位置が調整された位置とすることができる。
【選択図】図6
Description
本発明は、車両へ電力を転送する電力転送装置、該電力転送装置を備える電力転送システム及び電力転送方法に関する。
近年、地球温暖化に対応する技術として環境技術に注目が集まっている。このような環境技術としては、例えば、二次電池を搭載し、従来のようなガソリンを消費するエンジンに代えて駆動装置としてモータを採用した電気自動車や、ハイブリッド自動車などに関するものが実用化されている。
このような電気自動車やハイブリッド自動車などの車両は、車両の外部から電力を転送して二次電池を充電することができる構成となっている。例えば、電力転送設備が配設された所定の駐停車区域に車両を停止させ、車両と電力転送設備との間で電磁波の送受信を行って電力転送設備の位置の調整を行うことで効率よく電力転送を実現することができる電力転送装置が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の装置にあっては、電力転送設備の位置を調整するために電磁波を用いているため、車両と電力転送設備には、電磁波を発信するLEDや電磁波を受信する多数のフォトダイオードを設ける必要がある。このため、部品点数が増加してコストが高くなるため、部品点数の少ない簡便な構成の装置が望まれていた。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数を少なくして簡便な構成で車両へ電力を転送することができる電力転送装置、該電力転送装置を備える電力転送システム及び電力転送方法を提供することを目的とする。
第1発明に係る電力転送装置は、コイルが巻回された磁気コアを有する送電部を備え、電磁誘導により前記送電部から車両に搭載された受電部へ電力を転送する電力転送装置において、前記送電部を移動させる駆動手段と、前記送電部と受電部との間に磁力を発生する磁力発生手段と、該磁力発生手段で発生した磁力に応じた吸引力又は反発力を検出する検出手段とを備え、前記駆動手段は、前記検出手段で検出した吸引力又は反発力に基づいて、前記受電部の位置に合わせるべく前記送電部を移動させるように構成してあることを特徴とする。
第2発明に係る電力転送装置は、第1発明において、前記磁力発生手段は、前記コイルに直流電圧を印加して磁力を発生するように構成してあることを特徴とする。
第3発明に係る電力転送装置は、第1発明又は第2発明において、前記駆動手段で前記送電部を移動させた場合、前記検出手段で検出した吸引力又は反発力に関する情報を収集する収集手段と、該収集手段で収集した前記情報に基づいて、前記受電部の位置に合わせた前記送電部の位置を決定する決定手段とを備え、前記駆動手段は、前記決定手段で決定した位置に前記送電部を移動させるように構成してあることを特徴とする。
第4発明に係る電力転送装置は、第1発明乃至第3発明のいずれか1項において、前記駆動手段は、前記送電部を水平移動させるように構成してあることを特徴とする。
第5発明に係る電力転送装置は、第1発明乃至第4発明のいずれか1項において、前記駆動手段は、前記送電部を昇降移動させるように構成してあることを特徴とする。
第6発明に係る電力転送システムは、コイルが巻回された磁気コアを具備する送電部を有する電力転送装置と、電磁誘導により前記送電部から転送した電力を受電する受電部を有する車両とを備えた電力転送システムにおいて、前記電力転送装置は、前記送電部を移動させる駆動手段と、前記送電部と受電部との間に磁力を発生する磁力発生手段と、該磁力発生手段で発生した磁力に応じた吸引力又は反発力を検出する検出手段とを備え、前記受電部は、コイルが巻回された磁気コアを有し、前記駆動手段は、前記検出手段で検出した吸引力又は反発力に基づいて、前記受電部の位置に合わせるべく前記送電部を移動させるように構成してあることを特徴とする。
第7発明に係る電力転送システムは、コイルが巻回された磁気コアを具備する送電部を有する電力転送装置と、電磁誘導により前記送電部から転送した電力を受電する受電部を有する車両とを備えた電力転送システムにおいて、前記車両は、前記送電部と受電部との間に磁力を発生する磁力発生手段を備え、前記電力転送装置は、前記送電部を移動させる駆動手段と、前記磁力発生手段で発生した磁力に応じた吸引力又は反発力を検出する検出手段とを備え、前記受電部は、コイルが巻回された磁気コアを有し、前記駆動手段は、前記検出手段で検出した吸引力又は反発力に基づいて、前記受電部の位置に合わせるべく前記送電部を移動させるように構成してあることを特徴とする。
第8発明に係る電力転送方法は、コイルが巻回された磁気コアを有する送電部から電磁誘導により受電部へ電力を転送する電力転送方法において、磁力発生手段により前記送電部と受電部との間に磁力を発生するステップと、検出手段により前記磁力発生手段で発生させた磁力に応じた吸引力又は反発力を検出するステップと、駆動手段により前記検出手段で検出された吸引力又は反発力に基づいて、前記受電部の位置に合わせるべく前記送電部を移動させるステップとを含むことを特徴とする。
第1発明、第6発明、第7発明及び第8発明にあっては、電力転送装置は、コイルが巻回された磁気コアを有する送電部を備え、電磁誘導により送電部から車両に搭載された受電部へ電力を転送する。磁力発生手段は、送電部と受電部との間に磁力を発生する。磁力発生手段としては、例えば、コイルに直流電圧を印加することで送電部又は受電部を電磁石にする構成でもよく、あるいは、送電部又は受電部の所定の位置に磁石を設ける構成でもよい。検出手段は、発生した磁力により送電部と受電部との間で生じる吸引力又は反発力を検出する。駆動手段は、検出した吸引力又は反発力に基づいて、受電部の位置に合わせるべく送電部を移動させる。例えば、吸引力又は反発力が最大になる位置を、送電部と受電部との位置が調整された位置とすることができる。送電部と受電部とはともに同極(N極とN極、又はS極とS極)であれば、反発力が最大となる位置が調整位置となる。また、送電部と受電部とがお互いに逆極(N極とS極)であれば、吸引力が最大となる位置が調整位置となる。これにより、位置合わせのための多くの専用部品が不要となり、部品点数を少なくして簡便な構成で車両へ電力を転送することができる。
第2発明にあっては、磁力発生手段は、コイルに直流電圧を印加して磁力を発生する。これにより、電力を電磁誘導により転送するための送電部及び受電部を、送電部を受電部の位置に合わせるために共用することができるので、送電部の位置合わせ(位置の調整)のために専用の部品が不要となり、部品点数を少なくして低コストを実現することができる。
第3発明にあっては、収集手段は、駆動手段で送電部を移動させながら、検出した吸引力又は反発力に関する情報を収集する。すなわち、送電部の位置と、その位置における吸引力又は反発力との関連情報を収集することができる。決定手段は、収集した情報から、例えば、吸引力又は反発力が最大となる位置を、送電部の位置として決定する。駆動手段は、決定した位置に送電部を移動させる。これにより、駆動手段で送電部を移動させながら、最適な位置を決定し、決定した位置に送電部を移動させるので、迅速に正確に送電部の位置を受電部の位置に合わせることができ、電力の転送効率を向上させることができる。
第4発明にあっては、駆動手段は、送電部を水平移動させる。これにより、送電部と受電部とを上下方向に対向させて配置して電力転送を行うような場合、車両の位置に拘わらず送電部の位置を受電部の位置に合わせることができる。
第5発明にあっては、駆動手段は、送電部を昇降移動させる。これにより、送電部と受電部とを上下方向に対向させて配置して電力転送を行うような場合、送電部の位置合わせのときには送電部を降下させておき、電力転送を行うときには送電部を上昇させて受電部に近づけることで、送電部の位置合わせの際には受電部と接触などの事態を避けつつ電力転送の効率を向上させることができる。
本発明によれば、電力転送の部品と位置決めの部品を共用することができ部品点数を少なくして簡便な構成で車両へ電力を転送することができる。
以下、本発明に係る電力転送装置、電力転送システム及び電力転送方法の実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の電力転送システムの概要の一例を示す説明図である。電力転送システムは、車両100、電力転送装置200などを備える。車両100は、例えば、モータを用いた電気自動車、ガソリンエンジンを用いたガソリン車、モータ及びガソリンエンジンの両方を用いたハイブリッド車等である。車両100は、公共用又は自家用の駐車場、エネルギ補給所の停車区域等の駐停車区域2に駐停車することが可能であり、駐停車区域2には、電力転送装置200の送電部20が配設されている。車両100が駐停車区域2に駐停車した場合、車両100の受電部10と送電部20との間で電磁誘導により電力の転送が可能となる。
図2は本実施の形態の電力転送システムの電力転送時の概要を示す説明図である。図2は、車両100が駐停車区域2に駐停車し、電力を転送する状態を示す。車両100に搭載された受電部10は、後述するようにコイルが巻回された磁気コアを有する。また、送電部20もコイルが巻回された磁気コアを有する。車両100を駐停車区域2に駐停車することにより、車両100に搭載された受電部10と駐車区域2に配設された送電部20とがトランスを形成し、電力の転送が可能となる。
図3は送電部20及び受電部10の構成の一例を示す説明図であり、図4は送電部20を上方から見た要部の説明図であり、図5は送電部20の移動方向を示す説明図である。送電部20は、台座21、磁気コア22、コイル(巻線)23、摺動用ピン24、駆動機構25、圧力センサ26などを備える。また、受電部10は、台座11、磁気コア12、コイル(巻線)13などを備える。
駆動機構25は、送電部20を移動させる駆動手段としての機能を有する。駆動機構25は、平面視が矩形状の板体であって、サーボモータ(不図示)などの駆動源により水平面上(例えば、x方向及びy方向)の水平移動及び垂直方向(例えば、z方向)の昇降移動が可能な構成としてある。駆動機構25の四隅近傍には、台座21の水平面上の移動を制限し、垂直方向の移動(摺動)のみを許容する摺動用ピン24を立設してある。なお、駆動機構25は、電力転送時に送電部20と受電部10との間に作用する磁力により送電部20が移動しないように、位置決め部材(不図示)を設けている。
台座21は、駆動機構25より略同寸又は小さい寸法の矩形状をなしている。なお、台座21及び駆動機構25の寸法は、図3の例に限定されない。台座21の四隅には、摺動用ピン24を挿通させる挿通孔を備えている。これにより、台座21は、駆動機構25に対して垂直方向にのみ摺動することができる。台座21と駆動機構25との間には圧電素子などを用いた圧力センサ26を設けている。
圧力センサ26は、後述するように、送電部20と受電部10との間で発生する磁力に応じた吸引力又は反発力を検出する検出手段としての機能を有する。圧力センサ26は、送電部20と受電部10との間の吸引力により送電部20が上方に持ち上げられる際の力を検出することができる。また、圧力センサ26は、送電部20と受電部10との間の反発力により送電部20が下方に押し下げられる際の力を検出することができる。
台座21の上面には、コイル23が巻回された磁気コア22を固定してある。図4に示すように、磁気コア22は直径が約40cm〜50cm程度の円板状をなし、同心円状(円環状)の溝を形成してある。当該溝に円環状のコイル23を配設してある。磁気コア22は、例えば、フェライトコアなどの高周波(例えば、数十kHz〜数百kHz)の交流電力変換が可能な材質のものを使用することができる。
磁気コア22は、磁路の平面断面形状が中央部では円状をなし、周辺部では同心円の円環状をなす。そして、コイル23に後述のように直流電圧を印加することで磁気コア22を電磁石とすることができる。この場合、磁気コア22の中央部をS極、周辺部をN極とすることができる。また、直流電圧の極性を逆にすれば、磁気コア22の中央部をN極、周辺部をS極とすることもできる。
車両100に搭載される受電部10の台座11は、台座21と略同寸法とすることができる。また、磁気コア12の形状も磁気コア22と同様の形状をなしている。すなわち、磁気コア12は、磁路の平面断面形状が中央部では円状をなし、周辺部では同心円の円環状をなす。そして、コイル13に後述のように直流電圧を印加することで磁気コア12を電磁石とすることができる。この場合、磁気コア12の中央部をN極、周辺部をS極とすることができる。また、直流電圧の極性を逆にすれば、磁気コア12の中央部をS極、周辺部をN極とすることもできる。
磁気コア22及び磁気コア12を同様の形状とすることにより、磁気コア22と磁気コア12との位置が一致した(重なった)場合、送電部20と受電部10との間に作用する磁力に応じた反発力又は吸引力が最大となる。この磁力に応じた反発力又は吸引力を圧力センサ26で検出することにより、磁気コア22と磁気コア12とが一致した(重なった)位置を判定することが可能となる。なお、本実施の形態で、送電部20と受電部10との位置が合っている(一致している)という状態は、同形状の磁気コア22と磁気コア12との位置が合っている(一致している)ことを意味する。
図6は本実施の形態の電力転送システムの構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、電力転送装置200は、送電部20の他に、整流回路51、力率調整回路52、インバータ53、AC/DC変換回路54、制御ユニット55、通信部56、操作部57などを備えている。
交流電源1(例えば、商用電源、自家発電用電源など)から供給された交流電圧は、整流回路51で全波整流され直流電圧に変換され、インバータ53へ出力される。このとき、コンデンサやリアクトルなどで構成される力率調整回路52で力率が改善され電力変換効率を向上させる。
インバータ53は、FETなどのスイッチング素子を備え、制御ユニット55の制御のもと、入力された直流電圧をスイッチングし、スイッチングされた電圧をコイル23に印加する。これにより、コイル23に高周波交流電流が流れる。送電部20の磁気コア22及びコイル23と、受電部10の磁気コア12及びコイル13とはトランスを形成し、送電部20から受電部10へ電力を転送することができる。
AC/DC変換回路54は、送電部20と受電部10との間に磁力を発生する磁力発生手段としての機能を有する。AC/DC変換回路54は、制御ユニット55の制御のもと、交流電源1からの交流電圧を比較的低電圧の直流電圧に変換し、変換した直流電圧をコイル23に印加する。これにより、図3で示したように、送電部20の磁気コア22を電磁石として機能させることができる。
制御ユニット55は、駆動機構25を移動させるための制御信号を駆動機構25へ出力する。これにより、駆動機構25は、上述のとおり、x方向、y方向及びz方向に移動させることができる。なお、制御ユニット55は、駆動機構25を、それぞれの方向について移動ステップの幅を、例えば、1cm〜10cm程度の範囲で可変することができる。
制御ユニット55は、圧力センサ26で検出した力(反発力又は吸引力)に関するデータ(情報)を収集する収集手段としての機能を有する。また、制御ユニット55は、収集したデータに基づいて、受電部10の位置に合わせるように(一致するように)送電部20の位置を決定する決定手段としての機能を有する。
操作部57は、操作パネルや表示パネルなどを備え、ユーザの操作を受け付ける。操作部57は、例えば、ユーザから充電開始の操作を受け付ける。また、操作部57は、電力転送装置200が動作中の情報(例えば、運転中、運転停止、送電部20の位置調整中、充電中、バッテリ33の容量、充電完了など)をユーザに通知すべく表示する。
通信部56は、無線通信機能を備え、制御ユニット55と車両100の管理ユニット35との間で情報(指令やデータ)の送受信を行う。
車両100は、受電部10の他に、整流回路31、充電部32、バッテリ33、補助バッテリ34、管理ユニット35、通信部36などを備えている。
通信部36は、通信部56と同様の機能を備え、管理ユニット35と電力転送装置200の制御ユニット55との間で情報(指令やデータ)の送受信を行う。
補助バッテリ34は、送電部20と受電部10との間に磁力を発生する磁力発生手段としての機能を有する。補助バッテリ34は、管理ユニット35の制御のもと、直流電圧をコイル13に印加する。これにより、図3で示したように、受電部10の磁気コア12を電磁石として機能させることができる。
管理ユニット35は、制御ユニット55からの指令に基づいて、補助バッテリ34を作動させる。また、管理ユニット35は、制御ユニット55からの指令に基づいて、充電部32を作動させる。また、管理ユニット35は、バッテリ33が満充電であるか否かを判定し、通信部36を介して判定結果を電力転送装置200へ送信する。
整流回路31は、受電部10で発生した高周波の交流を全波整流し、整流後の直流を充電部32へ出力する。
充電部32は、管理ユニット35の制御のもと、整流された直流を所定の直流電圧に変換し、変換後の出力電圧をバッテリ33に供給することでバッテリ33を充電する。
送電部20と受電部10との間の磁力を生成する磁力生成手段としては、AC/DC変換回路54及び補助バッテリ34の両方を用いる構成でもよく、あるいはいずれか一方のみを用いる構成でもよい。
次に、本実施の形態の電力転送システムの動作について説明する。図7及び図8は本実施の形態の電力転送方法の処理手順を示すフローチャートである。まず、バッテリ33の充電が必要なユーザは、車両100を駐停車区域2に停車させる。このとき、ユーザ(運転者)は、送電部20の正確な位置を把握できないので、車両100を停止させた状態で送電部20と受電部10との位置は一致しない場合が多い。送電部20と受電部10の位置がずれると電力転送効率が低下する。このため、電力転送の効率を最大限にするには、送電部20の位置を受電部10の位置に合わせる必要がある。本実施の形態では、このような課題を解決することができる。
制御ユニット55は、充電開始の操作があったか否かを判定し(S11)、操作がない場合(S11でNO)、ステップS11の処理を続ける。操作があった場合(S11でYES)、制御ユニット55は、送電部20のコイル23に直流(直流電圧)を印加させる(S12)。
制御ユニット55は、受電部10のコイル13に直流(直流電圧)を印加する旨の指令を車両100へ送信し(S13)、圧力センサ26の検出を開始する(S14)。これにより、送電部20と受電部10との間で磁力が発生し、圧力センサ26は、磁力に応じた反発力又は吸引力による力を検出する。
制御ユニット55は、送電部20を水平方向に移動させ(S15)、圧力センサ26の検出結果を記録する(S16)。制御ユニット55は、十分なデータ(圧力センサ26の検出結果)が収集できたか否かを判定し(S17)、十分なデータが収集できていない場合(S17でNO)、ステップS15以降の処理を続ける。
この場合、制御ユニット55は、最初に駆動機構25をx方向に所定のステップ幅で移動させてデータを収集し、検出した力が増加から減少、あるいは減少から増加した時点で移動させた範囲内に目標とする位置があると判定し、その後はステップ幅を小さくして駆動機構25を移動させることができる。y方向についても同様である。
十分なデータが収集できた場合(S17でYES)、すなわち、圧力センサ26で検出した力に最大値が見つかった場合、制御ユニット55は、力の最も大きい位置を決定し(S18)、送電部20を決定した位置に移動させる(S19)。これにより、送電部20と受電部10との位置合わせを完了する。
制御ユニット55は、送電部20を上方向に移動させる(S20)。なお、上方向の移動は、送電部20が受電部10に接触しないように予めストッパなどを設けておくこともでき、あるいは移動距離を予め設定しておくこともできる。これにより、送電部20を受電部10に近づけることができ、電力転送効率を向上させることができる。
制御ユニット55は、充電開始指令を車両100へ送信することにより、充電を開始させる(S21)。制御ユニット55は、バッテリ33が満充電であるか否かを判定し(SS22)、満充電でない場合(S22でNO)、ステップS22の処理を続ける。
バッテリ33が満充電である場合(S22でYES)、制御ユニット55は、充電停止指令を車両100へ送信することにより、充電を停止させる(S23)。制御ユニット55は、送電部20を下方向の所定位置まで移動させて(S24)、処理を終了する。
上述のとおり、電力転送装置200は、コイル23が巻回された磁気コア22を有する送電部20を備え、電磁誘導により送電部20から車両100に搭載された受電部10へ電力を転送する。AC/DC変換回路54及び/又は補助バッテリ34により送電部20と受電部10との間に磁力を発生する。圧力センサ26は、発生した磁力により送電部20と受電部10との間で生じる吸引力又は反発力を検出する。駆動機構25は、検出した吸引力又は反発力に基づいて、受電部10の位置に合わせるべく送電部20を移動させる。例えば、吸引力又は反発力が最大になる位置を、送電部20と受電部10との位置が調整された位置とすることができる。送電部20及び受電部10の磁路の断面部分がともに同極(N極とN極、又はS極とS極)であれば、反発力が最大となる位置が調整位置となる。また、送電部20及び受電部10の磁路の断面部分がお互いに逆極(N極とS極)であれば、吸引力が最大となる位置が調整位置となる。これにより、位置合わせのための多くの専用部品が不要となり、電力転送の部品と位置決めの部品を共用することができ部品点数を少なくして簡便な構成で車両100へ電力を転送することができる。
また、コイル23及び/又はコイル13に直流電圧を印加して磁力を発生するので、電力を電磁誘導により転送するための送電部20及び受電部10を、送電部20を受電部10の位置に合わせるために共用することができるので、送電部20の位置合わせ(位置の調整)のために専用の部品が不要となり、部品点数を少なくして低コストを実現することができる。
また、制御ユニット55は、送電部20を移動させながら、圧力センサ26で検出した吸引力又は反発力に関する情報を収集する。すなわち、送電部20の位置と、その位置における吸引力又は反発力との関連情報を収集することができる。制御ユニット55は、収集した情報から、例えば、吸引力又は反発力が最大となる位置を、送電部20の位置として決定する。駆動機構25は、制御ユニット55の制御により、決定した位置に送電部20を移動させる。これにより、駆動機構25で送電部20を移動させながら、最適な位置を決定し、決定した位置に送電部20を移動させるので、迅速に正確に送電部20の位置を受電部10の位置に合わせることができ、電力の転送効率を向上させることができる。
また、駆動機構25は、送電部20を水平移動させる。これにより、送電部20と受電部10とを上下方向に対向させて配置して電力転送を行うような場合、車両100の停止位置に拘わらず送電部20の位置を受電部10の位置に合わせることができる。
また、駆動機構25は、送電部20を昇降移動させる。これにより、送電部20と受電部10とを上下方向に対向させて配置して電力転送を行うような場合、送電部20の位置合わせのときには送電部20を降下させておき、電力転送を行うときには送電部20を上昇させて受電部10に近づけることで、送電部20の位置合わせの際には受電部10と接触などの事態を避けつつ電力転送の効率を向上させることができる。
上述の実施の形態において、磁力発生手段としては、送電部20又は受電部10の所定の位置に磁石を設ける構成でもよい。
上述の実施の形態において、AC/DC変換回路54及び補助バッテリ34は、直流電圧を出力することができるものであれば、どのような構成のものでもよい。
上述の実施の形態では、圧力センサ26は、垂直方向の力を検出する構成であったが、磁気コアの形状に応じて、水平方向の力(反発力、吸引力)を検出する構成とすることもできる。
開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 車両
10 受電部
12 磁気コア
13 コイル
32 充電部
33 バッテリ
34 補助バッテリ(磁力発生手段)
35 管理ユニット
200 電力転送装置
20 送電部
22 磁気コア
23 コイル
25 駆動機構(駆動手段)
26 圧力センサ(検出手段)
54 AC/DC変換回路(磁力発生手段)
55 制御ユニット(収集手段、決定手段)
10 受電部
12 磁気コア
13 コイル
32 充電部
33 バッテリ
34 補助バッテリ(磁力発生手段)
35 管理ユニット
200 電力転送装置
20 送電部
22 磁気コア
23 コイル
25 駆動機構(駆動手段)
26 圧力センサ(検出手段)
54 AC/DC変換回路(磁力発生手段)
55 制御ユニット(収集手段、決定手段)
Claims (8)
- コイルが巻回された磁気コアを有する送電部を備え、電磁誘導により前記送電部から車両に搭載された受電部へ電力を転送する電力転送装置において、
前記送電部を移動させる駆動手段と、
前記送電部と受電部との間に磁力を発生する磁力発生手段と、
該磁力発生手段で発生した磁力に応じた吸引力又は反発力を検出する検出手段と
を備え、
前記駆動手段は、
前記検出手段で検出した吸引力又は反発力に基づいて、前記受電部の位置に合わせるべく前記送電部を移動させるように構成してあることを特徴とする電力転送装置。 - 前記磁力発生手段は、
前記コイルに直流電圧を印加して磁力を発生するように構成してあることを特徴とする請求項1に記載の電力転送装置。 - 前記駆動手段で前記送電部を移動させた場合、前記検出手段で検出した吸引力又は反発力に関する情報を収集する収集手段と、
該収集手段で収集した前記情報に基づいて、前記受電部の位置に合わせた前記送電部の位置を決定する決定手段と
を備え、
前記駆動手段は、
前記決定手段で決定した位置に前記送電部を移動させるように構成してあることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力転送装置。 - 前記駆動手段は、
前記送電部を水平移動させるように構成してあることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電力転送装置。 - 前記駆動手段は、
前記送電部を昇降移動させるように構成してあることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電力転送装置。 - コイルが巻回された磁気コアを具備する送電部を有する電力転送装置と、電磁誘導により前記送電部から転送した電力を受電する受電部を有する車両とを備えた電力転送システムにおいて、
前記電力転送装置は、
前記送電部を移動させる駆動手段と、
前記送電部と受電部との間に磁力を発生する磁力発生手段と、
該磁力発生手段で発生した磁力に応じた吸引力又は反発力を検出する検出手段と
を備え、
前記受電部は、
コイルが巻回された磁気コアを有し、
前記駆動手段は、
前記検出手段で検出した吸引力又は反発力に基づいて、前記受電部の位置に合わせるべく前記送電部を移動させるように構成してあることを特徴とする電力転送システム。 - コイルが巻回された磁気コアを具備する送電部を有する電力転送装置と、電磁誘導により前記送電部から転送した電力を受電する受電部を有する車両とを備えた電力転送システムにおいて、
前記車両は、
前記送電部と受電部との間に磁力を発生する磁力発生手段を備え、
前記電力転送装置は、
前記送電部を移動させる駆動手段と、
前記磁力発生手段で発生した磁力に応じた吸引力又は反発力を検出する検出手段と
を備え、
前記受電部は、
コイルが巻回された磁気コアを有し、
前記駆動手段は、
前記検出手段で検出した吸引力又は反発力に基づいて、前記受電部の位置に合わせるべく前記送電部を移動させるように構成してあることを特徴とする電力転送システム。 - コイルが巻回された磁気コアを有する送電部から電磁誘導により受電部へ電力を転送する電力転送方法において、
磁力発生手段により前記送電部と受電部との間に磁力を発生するステップと、
検出手段により前記磁力発生手段で発生させた磁力に応じた吸引力又は反発力を検出するステップと、
駆動手段により前記検出手段で検出された吸引力又は反発力に基づいて、前記受電部の位置に合わせるべく前記送電部を移動させるステップと
を含むことを特徴とする電力転送方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009275535A JP2011116246A (ja) | 2009-12-03 | 2009-12-03 | 電力転送装置、電力転送システム及び電力転送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009275535A JP2011116246A (ja) | 2009-12-03 | 2009-12-03 | 電力転送装置、電力転送システム及び電力転送方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011116246A true JP2011116246A (ja) | 2011-06-16 |
Family
ID=44282109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009275535A Pending JP2011116246A (ja) | 2009-12-03 | 2009-12-03 | 電力転送装置、電力転送システム及び電力転送方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2011116246A (ja) |
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-
2009
- 2009-12-03 JP JP2009275535A patent/JP2011116246A/ja active Pending
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