JP2013046439A - 非接触給電システム及び電気機器に設けた受電装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機器Eの2次コイルL2のコイル外形を、給電装置1の載置面に複数隣接して区画形成された給電エリアAR1毎に配置した1次コイルのコイル外形より大きくした。その結果、機器Eを載置面3のどの位置に載置しても、2次コイルL2が受電する2次電力がゼロになることはない。
【選択図】図1
Description
従って、電気機器が、非接触給電装置の載置面に載置される位置によって、給電を受けることができないことを意味するため、実用的ではなかった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、複数の1次コイルを隣接して配置した非接触給電装置から受電装置の2次コイルが高効率に電力を受電できる非接触給電システム及び電気機器に設けた受電装置を提供することにある。
また、上記構成において、前記2次コイルのコイル外形を、前記1次コイルのコイル外形に対して、1.3倍以上、1.45倍以下にすることが好ましい。
また、上記構成において、前記載置面に区画形成された前記各給電エリアは四角形状であって、前記各給電エリアに対して設けられた前記1次コイルのコイル外形は前記給電エリアの形状に合わせて四角形状であり、前記2次コイルのコイル外形は前記1次コイルのコイル外形に合わせて相似の四角形状であることが好ましい。
上記課題を解決するために、本発明の電気機器に設けられた受電装置は、複数の給電エリアが隣接して区画形成された非接触給電装置の載置面に載置され、その載置された載置面上の給電エリアの1次コイルの励磁により、2次コイルが電磁誘導にて2次電力を受電するようにした電気器に設けられた受電装置であって、前記2次コイルのコイル外形を、前記1次コイルのコイル外形より大きくしたことを特徴とする。
また、上記構成において、前記2次コイルのコイル外形を、前記1次コイルのコイル外形に対して、1.3倍以上、1.45倍以下にすることが好ましい。
また、上記構成において、前記2次コイルのコイル外形は、前記1次コイルのコイル外形に合わせて相似の四角形状であることが好ましい。
図1に示すように、非接触給電システムは、非接触給電装置(以下、単に給電装置という)1とその給電装置1から非接触給電される電気機器(以下、単に機器という)Eを有している。
また、図2に示すように、筐体2内であって、各給電エリアAR1から外れた位置には、各給電エリアAR1の1次コイルL1毎に設けられた基本給電ユニット回路Mが実装されている。さらに、基本給電ユニット回路Mに隣接した位置には、各基本給電ユニット回路Mに電源を供給する電源回路G及び各基本給電ユニット回路Mを統括制御する共通ユニット回路Uが実装されている。
まず、図5(a)(b)に示すように、2個の1次コイルL1を、左右に励磁した状態で配置する。そして、2次コイルL2を、その中心点P1bが図5に実線で示す左側の1次コイルL1の中心点P1aと一致する正対した位置から、図5に2点鎖線で示す右側の1次コイルL1の中心点P1aと一致する正対する位置まで移動させる。
つまり、機器Eが載置面3に載置される位置で、2次コイルL2の2次電力がゼロになる位置はなく、出力がほぼ40%を中心に大差のない給電効率で給電を受けることができる。
(検証例1)
検証例1は、40mm×40mmの1次コイルL1に対して、2次コイルL2のコイル外形を54mm×54mmに変更して検証した。そして、コイル外形が54mm×54mmの2次コイルL2を、図5に実線で示す位置から図5に2点鎖線で示す位置まで1次コイルL1上を移動させる。そして、各移動位置おける2次コイルL2が受電する出力が、図8の出力電圧線V1に示すように得られた。
(検証例2)
検証例2は、40mm×40mmの1次コイルL1に対して、2次コイルL2のコイル外形を52mm×52mmに変更して検証した。そして、コイル外形が52mm×52mmの2次コイルL2を、図5に実線で示す位置から図5に2点鎖線で示す位置まで1次コイルL1上を移動させる。そして、各移動位置おける2次コイルL2が受電する出力が、図9の出力電圧線V1に示すように得られた。
(検証例3)
検証例3は、40mm×40mmの1次コイルL1に対して、2次コイルL2のコイル外形を50mm×50mmに変更して検証した。そして、コイル外形が50mm×50mmの2次コイルL2を、図5に実線で示す位置から図5に2点鎖線で示す位置まで1次コイルL1上を移動させる。そして、各移動位置おける2次コイルL2が受電する出力が、図10の出力電圧線V1に示すように得られた。
(検証例4)
検証例4は、40mm×40mmの1次コイルL1に対して、2次コイルL2のコイル外形を58mm×58mmに変更して検証した。そして、コイル外形が58mm×58mmの2次コイルL2を、図5に実線で示す位置から図5に2点鎖線で示す位置まで1次コイルL1上を移動させる。そして、各移動位置おける2次コイルL2が受電する出力が、図11の出力電圧線V1に示すように得られた。
(検証例5)
検証例5は、40mm×40mmの1次コイルL1に対して、2次コイルL2のコイル外形を60mm×60mmに変更して検証した。そして、コイル外形が60mm×60mmの2次コイルL2を、図5に実線で示す位置から図5に2点鎖線で示す位置まで1次コイルL1上を移動させる。そして、この時、各移動位置おける2次コイルL2が受電する出力が、図12の出力電圧線V1に示すように得られた。
(検証例6)
検証例6は、40mm×40mmの1次コイルL1に対して、2次コイルL2のコイル外形を80mm×80mmに変更して検証した。そして、コイル外形が80mm×80mmの2次コイルL2を、図5に実線で示す位置から図5に2点鎖線で示す位置まで1次コイルL1上を移動させる。そして、各移動位置おける2次コイルL2が受電する出力が、図13の出力電圧線V1に示すように得られた。
(3)40mm×40mmの1次コイルL1と56mm×56mmの2次コイルL2を基準として、2次コイルL2のコイル外形を、40mm×40mmの1次コイルL1のコイル外形に近づけるほど、出力電圧変動率は大きくなる。
(1)上記実施形態によれば、機器Eの2次コイルL2のコイル外形を、給電装置1の1次コイルL1のコイル外形より大きくしたので、機器Eを載置面3のどの位置に載置しても、2次コイルL2が受電する2次電力がゼロになることはない。
○上記実施形態では、1次コイルL1のコイル外形を40mm×40mmにしたが、これに限定されるものではなく適宜変更して実施してもよい。この場合、1次コイルL1のコイル外形の変更に相対して、2次コイルL2のコイル外形を変更する必要がある。
○上記実施形態では、1次コイルL1を正四角形状にしたが、1次コイルを長方形状や6角形状にして実施してもよい。この場合にも、長方形状や6角形状の各給電エリアにおける1次コイルの励磁磁束の空白箇所をなくすことができる。なお、この場合、1次コイルL1のコイル外形の変更に相対して、2次コイルL2のコイル外形を相似であってその比率を変更する必要がある。
Claims (12)
- 複数の給電エリアが隣接して区画形成された載置面を有し、その給電エリア毎に1次コイルが配置された非接触給電装置と、2次コイルを設けた受電装置を有した電気機器とからなり、前記載置面に載置された前記電気機器に対して、前記1次コイルを励磁し、電磁誘導現象を利用して前記2次コイルに2次電力を給電する非接触給電システムであって、
前記2次コイルのコイル外形を、前記1次コイルのコイル外形より大きくしたことを特徴とする非接触給電システム。 - 請求項1に記載の非接触給電システムにおいて、
前記2次コイルのコイル外形を、前記1次コイルのコイル外形に対して、1.25倍以上、1.7倍以下にしたことを特徴とする非接触給電システム。 - 請求項1又は2に記載の非接触給電システムにおいて、
前記2次コイルのコイル外形を、前記1次コイルのコイル外形に対して、1.3倍以上、1.45倍以下にしたことを特徴とする非接触給電システム。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の非接触給電システムにおいて、
前記2次コイルのコイル外形を、前記1次コイルのコイル外形に対して、1.4倍にしたことを特徴とする非接触給電システム。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の非接触給電システムにおいて、
前記載置面に区画形成された前記各給電エリアは四角形状であって、前記各給電エリアに対して設けられた前記1次コイルのコイル外形は前記給電エリアの形状に合わせて四角形状であり、前記2次コイルのコイル外形は前記1次コイルのコイル外形に合わせて相似の四角形状であることを特徴とする非接触給電システム。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の非接触給電システムにおいて、
前記1次コイル及び前記2次コイルは、それぞれ磁性体に巻回されていることを特徴とする非接触給電システム。 - 複数の給電エリアが隣接して区画形成された非接触給電装置の載置面に載置され、その載置された載置面上の給電エリアの1次コイルの励磁により、2次コイルが電磁誘導にて2次電力を受電するようにした電気機器に設けられた受電装置であって、
前記2次コイルのコイル外形を、前記1次コイルのコイル外形より大きくしたことを特徴とする電気機器に設けられた受電装置。 - 請求項7に記載の電気機器に設けられた受電装置において、
前記2次コイルのコイル外形を、前記1次コイルのコイル外形に対して、1.25倍以上、1.7倍以下にしたことを特徴とする電気機器に設けられた受電装置。 - 請求項7又は8に記載の電気機器に設けられた受電装置において、
前記2次コイルのコイル外形を、前記1次コイルのコイル外形に対して、1.3倍以上、1.45倍以下にしたことを特徴とする電気機器に設けられた受電装置。 - 請求項7〜9のいずれか1つに記載の電気機器に設けられた受電装置において、
前記2次コイルのコイル外形を、前記1次コイルのコイル外形に対して、1.4倍にしたことを特徴とする電気機器に設けられた受電装置。 - 請求項7〜10のいずれか1つに記載の電気機器に設けられた受電装置において、
前記2次コイルのコイル外形は、前記1次コイルのコイル外形に合わせて相似の四角形状であることを特徴とする電気機器に設けられた受電装置。 - 請求項7〜11のいずれか1つに記載の電気機器に設けられた受電装置において、
前記1次コイル及び前記2次コイルは、それぞれ磁性体に巻回されていることを特徴とする電気機器に設けられた受電装置。
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