JP2015114726A - 情報伝達装置及びその制御方法、情報装置、コンピュータプログラム - Google Patents

情報伝達装置及びその制御方法、情報装置、コンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 対象となる人物の知覚が制限されている場合であっても、適切かつ確実に情報を伝達するための技術を提供する。
【解決手段】 対象人物に情報を通知する情報伝達装置は、検出手段が対象人物の制限されている知覚を検出し(S303)、選択手段が、検出手段の検出結果に応じて、対象人物の制限されていない知覚を介して情報を通知するための通知手段を選択し(S304)、制御手段が、選択手段が選択した通知手段により、対象人物に情報を通知するように制御する(S305)。
【選択図】 図1

Description

本発明は情報伝達装置及びその制御方法、情報装置、コンピュータプログラムに関し、特に、対象となる人物に対して、適切に情報通知を行うための情報伝達技術に関する。
対象となる人物に対して適切な情報通知を行う情報伝達装置が、路上における自動車と歩行者との交通の安全を図る交通安全システムなどで用いられている。例えば、特許文献1には、歩行者が発信機を所持し、自動車が受信機を搭載したシステムが記載されている。この受信機は、歩行者が所持する発信機の電波を圏内に感知すると、発信器との距離や位置を測定して、衝突する危険ありと判定された場合に、歩行者と車内の運転者とに警報を出力することで、危険の回避を容易にしている。
特開平7−306995号公報
しかしながら、上記従来のシステムにおいては、対象となる人物の状況にかかわらず固定的な方法で警報を出力しており、危険の回避の効果を十分に上げることができなかった。例えば、受信機が音声で警告を出力する構成では、歩行者がイヤホンを装着して音楽鑑賞している場合など、イヤホンによって聴覚が制限されてしまい、適切な警告を行うことができない場合がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、対象となる人物の知覚が制限されている場合であっても、適切かつ確実に情報を伝達するための技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明による情報伝達装置は以下の構成を備える。即ち、
対象人物に情報を通知する情報伝達装置であって、
前記対象人物の制限されている知覚を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に応じて、前記対象人物の制限されていない知覚を介して情報を通知するための通知手段を選択する選択手段と、
前記選択手段が選択した通知手段により、前記対象人物に情報を通知するように制御する制御手段と
を備える。
本発明によれば、対象となる人物の知覚が制限されている場合であっても、適切かつ確実に情報を伝達するための技術を提供することができる。
情報伝達システムの構成例を示す図である。 情報端末の構成例を示す図である。 情報伝達処理の処理手順を示すフローチャートである。 車両及び情報端末を鉛直上方から観察した様子を示す図である。 使用状態検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 通知手段選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 通知手段選択処理の処理手順を示すフローチャートである。 情報端末の使用状態と使用しうる通知手段との対応関係を示す図である。 情報伝達システムの構成例を示す図である。 情報伝達処理の処理手順を示すフローチャートである。 車両及び対象人物を鉛直上方から観察した様子を示す図である。 制限状態検出処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<<実施形態1>>
実施形態1では、対象人物が保持する情報装置の種類と使用状態を通信によって検出し、検出した情報に応じて対象人物に適切な情報通知を行う情報伝達装置の具体的な実施の一形態について説明する。
前述のように、従来の情報伝達装置では、対象人物が所持する装置の有無のみを検出して、対象人物の状態に関わらず、画一的な種類の情報しか出力することができないという課題があった。本実施形態にかかる構成では、情報装置の種類と使用状態を検出することで、対象人物の知覚の制限を検出し、制限されていない知覚を選択して情報通知をすることで、情報通知をより効果的に行うことが可能になる。
(情報伝達システムの構成)
図1は、本実施形態において、車両101に搭載された情報伝達装置が対象人物102に情報を通知するための情報伝達システムの全体構成を示す図である。
情報端末103は、対象人物102が保持する情報装置である。図2は、情報端末103の内部のモジュール構成を示すブロック図である。入出力部として、タッチパネル画面201を有しており、タッチ操作による入力と、画面から情報の出力を行うことができる。また、同じく入出力部として受話部(マイク)202、送話部(スピーカー)203を備えており、音声による通話が可能である。これらの入出力部により、情報端末103は、対象人物102からの入力情報を無線通信部204を介して車両101やその他の外部機器に対して無線で出力したり、車両101等からの応答を無線で入力して対象人物102に提供することができる。情報端末103は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PDA等の、外部装置と通信可能なあらゆる情報処理装置により実現することができる。
車両101に搭載される情報伝達装置は、装置検出部104、通知判定部105、装置状態検出部106、通知手段選択部107を備えている。装置検出部104は、無線通信によって情報端末103の有無、種類、位置を検出する。装置検出部104は、後述するアンテナ、及び、無線通信を行うための信号処理プロセッサにより実現することができる。
通知判定部105は、車両101と対象人物102の衝突する危険性を計算し、通知の可否を判定する。装置状態検出部106は、装置検出部104の無線通信を介して情報端末103の位置と使用状態を取得し、対象人物102の知覚が制限されていることを検出する。通知手段選択部107は、装置状態検出部105で検出された対象人物102の知覚の制限状態から、通知に適した制限されていない知覚を介した通知手段を選択する。情報伝達装置の構成要素104〜107の一部又は全部は、例えば、組み込みシステム、汎用のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置の不図示のCPUが、所与のコンピュータプログラムに基づき演算を行うことにより実現することができる。あるいは、それぞれ専用のプロセッサにより実現してもよい。
スピーカー108は、対象人物102の聴覚に対して通知するために、音声で情報を通知する。スピーカー108は、例えば、車両101のクラクションや、追加的に搭載されたサイレン、スピーカー等により実現することができる。ヘッドライト109は、対象人物102の視覚に対して通知するために、光の明滅で情報を通知する。
(情報伝達処理)
図3は、本実施形態において、対象人物102に接近する車両101が、衝突を防止するために対象人物102に対して情報を通知する動作を説明する流れ図(フローチャート)である。流れ図の各ステップは、車両101に搭載された情報処理装置のCPUの制御に基づき実行される。以下、流れ図のステップに従って動作説明を行う。
●ステップS301:
車両101に搭載された装置検出部104が、情報端末103の有無と種類、概略位置を検出する。図4は、車両101及び情報端末103を鉛直上方から観察した様子を模式的に示す図である。図4のように、装置検出部104は、無線通信のためのアンテナ401、402を左右に備えている。このアンテナ401、402から情報端末103に向けて無線で問い合わせ信号を送信し、応答を受信することによって、情報端末103の有無と種類を検出する。また、検出した情報端末103と左右のアンテナ401、402との距離d1とd2を、各アンテナで受信した電力密度から計算する。このとき、アンテナ401の位置を(0,b)、402の位置を(0,−b)として、情報端末103は車両101と同一水平面上に位置すると仮定すると、情報端末103の水平面上の位置(x,y)は(数1)で表わされる。
(数1)
Figure 2015114726
ただし、図4に示すように、情報端末103が位置する水平面上には、装置検出部104の位置を原点、車両101の正面方向をx軸の正方向、車両101の正面方向に向かって右手から左手の方向をy軸の正方向とするxy座標系が設定されている。(数1)をx,yについて解くことで、車両101を原点とした情報端末103の位置(x,y)を求めることができる。なお、この概略位置は情報端末103を保持する対象人物102の概略位置としても利用することができる。
●ステップS302:
車両101に搭載された通知判定部104が、対象人物102に対して情報通知を行う必要があるかどうかを判定する。本実施形態では、車両101の走行の有無と、車両101と対象人物102との間の距離に基づいて情報通知の要否を判定する。すなわち、車両101が走行しており、ステップS301において求めた対象人物102の概略位置との最短距離が衝突の危険があるとする所定の閾値dthを下回る場合(S302でYES)、情報通知を行う必要があると判定し、ステップS303に進む。閾値dthを下回らない場合(S302でNO)は情報通知を行う必要がないと判定し、本実施形態における動作を終了する。なお、閾値dthの値は固定の値としてもよいし、状況に応じて適宜変動させてもよい。例えば、車両101がより高速度で移動している場合や、障害物などにより対象人物102から車両101を直接視認できない位置関係にあるような場合は、閾値dthをより大きな値にするようにしてもよい。
●ステップS303:
車両101に搭載された装置状態検出部106が、情報端末103の位置と使用状態を取得し、対象人物102の制限されている知覚を検出する。本ステップの処理(使用状態検出処理)の詳細については後述する。
●ステップS304:
車両101に搭載された通知手段選択部107が、ステップS303で検出した対象人物102の知覚の制限に基づいて、対象人物102に対して情報通知を行うための通知手段を選択する。本ステップの処理(通知手段選択処理)の詳細については後述する。
●ステップS305:
ステップS304において選択された、車両101に搭載されているスピーカー108もしくはヘッドライト109等の通知手段を用いて、対象人物102に対して情報通知を行う。情報通知は、対象人物102が容易に危険を知覚可能なように、クラクション音をスピーカー108で鳴らしたり、もしくはヘッドライト109を連続的かつ自動的に点滅させることで行う。
(使用状態検出処理)
上記のステップS303において実行される使用状態検出処理の詳細について、以下に述べる。図5は使用状態検出処理の動作を説明する流れ図である。前述のように、使用状態検出処理では、対象人物の制限されている知覚を検出する。以下、流れ図のステップに従って動作説明を行う。
●ステップS501:
装置検出部104のアンテナ401、402を用いて情報端末103に対して問い合わせを行い、情報端末103の使用状態を取得する。
●ステップS502:
情報端末103の使用状態から、タッチパネル201が操作中かどうかを判定する。操作中の場合(S502でYES)は、対象人物102が画面を注視しながら操作していると推定されるため、ステップS503に進む。操作中でない場合(S502でNO)はステップS504に進む。
●ステップS503:
対象人物102の視覚が制限されていると判定して、使用状態検出処理を終了する。
●ステップS504:
情報端末103の使用状態から、電話中(通話中)かどうかを判定する。電話中の場合(S504でYES)は、対象人物102が電話の相手との会話に集中していると推定されるため、ステップS505に進む。電話中でない場合(S504でNO)はステップS506に進む。
●ステップS505:
対象人物102の聴覚が制限されていると判定して、使用状態検出処理を終了する。
●ステップS506:
情報端末103の位置の変化から、対象人物102の車両101に対する移動方向を判定する。車両101の移動を除き、対象人物102が車両101に接近する方向に移動している場合(S506でYES)は、対象人物102が車両101の方向を向いていて、対象人物102が車両101を視認可能であると推定される。そこで、ステップS507に進む。移動が接近する方向でない場合(S506でNO)は、対象人物102は車両102を視認できないと推定されるため、ステップS503に進む。
●ステップS507:
対象人物102の知覚は特に制限されていないと判定して、使用状態検出処理を終了する。
以上の動作を行うことで、ステップS303において、対象人物102の知覚の制限を検出する。
(通知手段選択処理)
上記のステップS304において実行される通知手段選択処理の詳細について、以下に述べる。図6は通知手段選択処理の動作を説明する流れ図である。前述のように、通知手段選択処理では、使用状態検出処理の検出結果に応じて、対象人物の制限されていない知覚を介して情報を通知するための通知手段を選択する。以下、流れ図のステップに従って動作説明を行う。
●ステップS601:
ステップS303で検出した対象人物102の知覚の制限が、視覚の制限であるかどうかを判定する。視覚の制限の場合(S601でYES)はステップS603に進み、そうでない場合(S601でNO)はステップS602に進む。
●ステップS602:
対象人物102が知覚可能な、視覚を通じて情報通知を行うヘッドライト109を通知手段として選択し、通知手段選択処理を終了する。
●ステップS603:
ステップS303で検出した対象人物102の知覚の制限が、聴覚の制限であるかどうかを判定する。聴覚の制限の場合(S603でYES)はステップS602に進み、そうでない場合(S603でNO)はステップS604に進む。
●ステップS604:
対象人物102が知覚可能な、聴覚を通じて情報通知を行うスピーカー108を通知手段として選択し、通知手段選択処理を終了する。
以上の動作を行うことで、ステップS304において、対象人物102に対する適切な通知手段を選択することができる。
以上のように、本実施形態の構成では、情報端末の種類や使用状態等を検出して対象人物の知覚の制限を検出し、制限されていない知覚を選択して情報通知を行う。これにより、対象人物が情報端末の画面操作や電話の相手との会話等に夢中であること等により、視覚、聴覚等の知覚が制限されているような場合にも、より知覚しやすい適切な通知手段を用いて、車両の接近の警告等の情報通知を確実に行うことができる。
<<実施形態2>>
次に、実施形態1の形態に加えて、可能な場合は対象人物が保持する情報装置の出力インタフェースを介して対象人物に情報を通知する情報伝達装置の具体的な実施の一形態について説明する。
実施形態1では、情報装置の使用状態から対象人物の知覚の制限を検出して、車両101に搭載された情報伝達装置の出力インタフェースを選択して情報通知を行っていた。本実施形態では、可能な場合には、対象人物の使用している情報装置の、画面やスピーカー、振動モータ等の出力インタフェースを介した通知を行うことで、より適切かつ確実な情報通知を可能にする。
本実施形態における、車両101が対象人物102に情報を通知するための情報伝達装置全体の構成は、実施形態1における図1と同様である。ただし、情報端末103は、実施形態1における情報装置の機能に加えて、対象人物102に情報通知を行う情報通知部としての機能も有する。
本実施形態における動作を説明する流れ図は、実施形態1で参照した図3と同様である。ただし、ステップS304における通知手段選択処理と、ステップS305における情報通知については、実施形態1と異なる動作を行う。そこで、以下、本実施形態におけるステップS304とS305の動作を説明する。
(通知手段選択処理)
図7は、本実施形態における通知手段選択処理の処理手順を示す流れ図である。以下で、流れ図のステップに従って動作説明を行う。
●ステップS701〜S704:
実施形態1で参照した図6のステップS601〜S604と同様の動作を行う。
●ステップS705:
装置検出部104のアンテナ401、402を用いて情報端末103に対して問い合わせを行い、情報端末103を介した情報通知が可能かどうかを問い合わせる。情報端末103は、このような情報通知機能の有無、メーカーもしくはユーザである対象人物102によるセキュリティ設定と現在処理している内容との優先度を考慮して、通知可能かどうかを返答する。通知可能な場合(S705でYES)はステップS706に進み、通知不可能な場合(S705でNO)はステップS701に進む。
●ステップS706:
装置検出部104のアンテナ401、402を用いて情報端末103に対して問い合わせを行い、情報端末103の使用状態を取得する。本実施形態では、この使用状態によって使用する情報通知手段を変化させる。情報端末103が電話中の場合はステップS707に進む。タッチパネル操作中の場合はステップS708に進む。その他の操作状態、もしくは無操作の場合はステップS701に進む。
●ステップS707:
対象人物102が現在電話で使用している、情報端末103のスピーカーを通知手段として選択し、通知手段選択処理の動作を終了する。
●ステップS708:
対象人物102が現在操作して注視している、情報端末103の画面を通知手段として選択し、通知手段選択処理の動作を終了する。
以上のように、情報装置の使用状態に応じて、当該情報装置の出力インタフェースを対象人物に情報を通知するための通知手段として選択することで、情報端末103を介した情報通知も考慮して対象人物102に対する適切な通知手段を選択することができる。
(情報通知)
●ステップS305:
ステップS304において選択された、車両101に搭載されているスピーカー108、もしくはヘッドライト109、情報端末103の画面、情報端末103のスピーカーのいずれかを用いて、対象人物102に対して情報通知を行う。情報通知は、車両101のスピーカー108もしくはヘッドライト109を用いる場合は、対象人物102が容易に危険を知覚可能なように、クラクション音をスピーカー108で鳴らしたり、ヘッドライト109を連続的かつ自動的に点滅させることで行われる。情報端末103の出力インタフェースを用いる場合は、情報端末103でなく、車両101に注意を向けさせる必要がある。そこで、例えば、「車両が左方から接近しています。注意してください。」等のような、より具体的なメッセージやアイコン等を画面に強調表示したり、スピーカーで音声によって通知したりする。
本実施形態の情報伝達装置は、情報端末の種類と使用状態を検出して対象人物の知覚の制限を検出し、制限されていない知覚を選択するのみならず、可能な場合は情報端末を介して情報通知を行う。これにより、対象人物が情報端末の画面操作や電話相手との会話等に没頭しているような場合にも、情報端末の出力インタフェースを含む、知覚しやすいより適切な通知手段を用いて、車両の接近の警告等の情報を確実に通知することができる。
また、本実施形態の情報装置は、情報伝達装置からの要求に応じて、当該情報装置の使用状態を判定し、その使用状態を情報伝達装置に送信して、情報伝達装置が当該情報装置の使用状態に応じた通知手段により情報を通知することを可能にする。このため、上記情報伝達装置と協働して、対象人物に対して適切かつ確実な情報伝達をすることができる。
<<実施形態3>>
実施形態3では、複数の通知手段を組み合わせて対象人物に情報を通知する情報伝達装置の具体的な実施の一形態について説明する。
実施形態1、2では、検出した対象人物の知覚の制限に基づき1つの通知手段を決定して情報通知を行う構成例を説明した。これに対して、本実施形態では、情報端末の各種の使用状態における様々な知覚の制限に基づいて、複数の手段を複合的に選択することで、より適切かつ確実な情報通知が可能になる。
本実施形態における、車両101が対象人物102に情報を通知するための情報伝達装置全体の構成は、実施形態1、2と同様に図1により示される。ただし、情報端末103は、実施形態2と同様に対象人物102に情報通知を行う情報通知部としての機能をも有し、また、さらに振動モータを駆動させることで、振動による情報通知機能をも有している。
また、本実施形態における動作を説明する流れ図は、実施形態1、2において参照した図3と同様である。ただし、ステップS303における使用状態検出処理と、ステップS304における通知手段選択処理と、ステップS305における情報通知の処理内容が実施形態1、2と異なる動作を行う。以下、本実施形態におけるステップS303、ステップS304、ステップS305の動作を説明する。
●ステップS303(使用状態検出処理):
車両101に搭載された装置状態検出部106が、情報端末103の位置と使用状態を取得し、対象人物102の知覚が制限されていることを検出する。図8の使用状態の項目に示すように、情報端末103の使用状態を詳細に渡って取得し、各知覚の単位でなく、使用状態の単位で知覚の制限状態を表現する。
図8は、情報端末103の使用状態と、使用しうる通知手段との対応関係を示す図である。図8には、検出しうる使用状態の例として、「無操作(ポケット内)」、「タッチパネル操作中」、「電話中」、「音楽鑑賞中」、「ドキュメント表示中」、「動画鑑賞中」、「ナビ中」が示されている。そして、情報を通知する手段の例として、「情報端末スピーカー」、「情報端末画面」、「情報端末振動モータ」、「車両スピーカー」、「車両ヘッドライト」が示されている。例えば、情報端末103の使用状態が「タッチパネル操作中」の場合、対象人物102はタッチパネル画面201に注意を向けていることが推定される。そこで、図8では、通知手段として、当該タッチパネル画面201(「情報端末画面」)と、知覚が制限されていない聴覚を利用するスピーカー108(「車両スピーカー」)とを利用対象の候補とする例が示されている。なお、図8の表中の「○」、「△」はともに使用状態の検出に応じて使用されうる通知手段を示しているが、「△」は対象人物102が車両101の存在する方向に移動している場合に使用されうる通知手段を示している。対象人物102が車両101の方向に移動している場合、当該対象人物102は、視覚が制限される作業を行っていない限り、車両101からの視覚情報を認識することができると推定される。そこで、図8では、視覚の制限が推定されない「無操作(ポケット内)」、「電話中」、「音楽鑑賞中」の使用状態にある場合は、対象人物102が車両101に接近しているときは、視覚を用いる「車両ヘッドライト」を利用しうる例が示されている。
●ステップS304(通知手段選択処理):
車両101に搭載された通知手段選択部107が、ステップS303で検出した対象人物102の知覚の制限に基づいて、対象人物102に対して情報通知を行うための通知手段を選択する。図8に示すように、ステップS303で取得した情報端末103の使用状態に対応して、一つ以上の通知手段を選択する。なお、車両101のヘッドライト109は、実施形態1におけるステップS506と同様に、対象人物102が車両101に接近する方向に移動している場合のみ適用する。
情報端末103の使用状態を取得することで、ある程度対象人物102が着目している対象と、それに伴う知覚の制限状態を推定することは可能である。しかし、例えばドキュメント表示中などの状態においては、対象人物102が常時画面に注目しているとは限らないため、画面に情報通知するだけでは不十分な状況が考えられる。そこで、情報端末103を振動モータで振動させることで対象人物102の注意を画面に引かせると同時に、振動で十分な通知ができなかった場合に備えて車両101のスピーカー108でも通知を行う。このように有効な通知手段を組み合わせることによって、より確実な情報通知を可能にする。
●ステップS305(情報通知):
ステップS304において選択された、車両101に搭載されているスピーカー108、ヘッドライト109、情報端末103の画面、情報端末103のスピーカー、情報端末の振動モータ等の組み合わせを用いて、対象人物102に対して情報通知を行う。情報通知は、車両101のスピーカー108もしくはヘッドライト109を用いる場合は、対象人物102が容易に危険を知覚可能なように、クラクション音をスピーカー108で鳴らしたり、ヘッドライト109を連続的かつ自動的に点滅させることで行う。情報端末103の画面、もしくはスピーカーを用いる場合は、情報端末103でなく、車両101に注意を向けさせる必要があるため、「車両が左方から接近しています。注意してください。」等のように、より具体的なメッセージを画面に表示する。もしくはスピーカーで音声によって通知する。情報端末103の振動モータは、情報端末103を保持させる、もしくは保持している際に注意を向けるように振動する。
なお、これらの各種情報通知手段は、通知時の動作は画一的でなく、使用状態や通知手段の組み合わせによって最適な情報通知が行われるように、通知の順序や内容が適宜制御される。例えば、情報端末103でのドキュメント表示中に情報を通知する場合は、まず情報端末103の振動モータを駆動して対象人物102の注意を情報端末103に向けた後、画面上に車両が接近する旨の通知を行う。最後に車両101のスピーカー108で音声による通知を行うようにすることができる。このように通知方法を制御することで、複数の通知手段を使って、対象人物102を混乱させることなく自然に車両101の接近を通知することが可能になる。
本実施形態では、対象人物の使用状態と、使用すべき通知手段との対応関係を予め定義しておき、当該対応関係を用いて、対象人物の使用状態に応じた通知手段を選択する。このため、対象人物の使用状態に応じてより適切な通知手段を用いて確実な情報通知を行うことが可能となる。また、本実施形態では、対象人物の使用状態に応じて、適宜、複数の通知手段を選択することで、より効果的な情報伝達を実現している。例えば、対象人物の知覚の制限が画一的に想定しにくく、単一の通知手段では困難な状況下においても、複数の通知手段の適切な組み合わせによって確実な情報通知ができるようになる。
<<実施形態4>>
実施形態1〜3では、対象人物102が情報端末103を保持しているシステムにおいて、通知手段を自動的に選択して情報の通知を行う構成例を説明した。以下では、対象人物が情報端末を保持していないシステムにおいて、対象人物の知覚の制限状態を自動的に検出し、対象人物に適切な手段で情報通知を行う情報伝達装置の具体的な実施の一形態について説明する。
従来の情報伝達装置では、対象人物の状態に関わらず、画一的な種類の情報しか出力することができない問題がある。本実施形態においては対象人物の知覚の制限を検出し、制限されていない知覚を選択して情報通知を行うことが可能になる。
(情報伝達システムの構成)
図9は、本実施形態において、車両901に搭載された情報伝達装置が視覚障害者である対象人物902に情報を通知するための情報伝達システムの全体構成を示す図である。
白杖903は、対象人物902が保持する視覚障害者向けの補助具である。これを保持している人物は、外見から白杖の有無を判定することで視覚障害者であることを認識することが可能である。
車両901に搭載される情報伝達装置は、人物検出部904、通知判定部905、知覚制限検出部906、通知手段選択部907を備えている。人物検出部904は、内蔵するカメラによって得られた撮像画像から、対象人物902の有無、位置を検出する。通知判定部905は、車両901と対象人物902の衝突する危険性を計算し、通知の要否を判定する。知覚制限検出部906は、人物検出部904の撮像装置を介して取得された撮像画像を解析して、対象人物902の知覚が制限されていることを検出する。通知手段選択部907は、装置状態検出部905で検出された対象人物902の知覚の制限状態から、通知に適した制限されていない知覚を介した通知手段を選択する。車両901に搭載された構成要素904〜907の一部又は全部は、実施形態1〜3と同様に、情報処理装置の不図示のCPUが、所与のプログラムに基づきメモリ上で演算を行うことにより実現することができる。あるいは、それぞれ専用のプロセッサにより実現してもよい。
スピーカー908は、対象人物902の聴覚に対して通知するために、音声で情報を通知する。スピーカー908は、例えば、車両901のクラクションや、追加的に搭載されたサイレン、スピーカー等により実現することができる。ヘッドライト909は、対象人物902の視覚に対して通知するために、光の明滅で情報を通知する。
(情報伝達処理)
図10は、本実施形態において、対象人物902に接近する車両901が、衝突を防止するために対象人物902に対して適切な情報を通知する動作を説明する流れ図である。流れ図の各ステップは、車両901に搭載された情報処理装置のCPUの制御に基づき実行される。以下で、流れ図のステップに従って動作説明を行う。
●ステップS1001:
車両901に搭載された人物検出部904が、対象人物902の有無と概略位置を検出する。図11は、車両901及び対象人物902を鉛直上方から観察した様子を模式的に示す図である。図11のように、人物検出部104は、撮像のためのカメラ1101、1102を左右に備えている。このカメラ1101、1102で車両901の前方を撮像し、これらの撮像画像から情報を通知するべき対象人物902の有無を検出する。対象人物902の検出は、例えば、一般的に用いられているHOG特徴量を用いて画像からの特徴を抽出し、Boostingを用いて重みづけを行った学習を行った画像認識を行って、撮像画像中における人物の位置を検出することで行うことができる。ここで、HOGは、Histograms of Oriented Gradientsの略称である。
さらに、検出した対象人物902のカメラ1101、1102のそれぞれの撮像画像中の位置から対象人物902の位置を求める。具体的には、水平面上におけるカメラ1101、1102の正面方向に対する対象人物902の相対的な角度θ1、θ2と、カメラ1101、1102の位置とにより対象人物902の位置を計算する。カメラ1101の位置を(0,b)、1102の位置を(0,−b)として、対象人物902は車両101と同一水平面上に位置すると仮定すると、対象人物902の水平面上の位置(xt,yt)は(数2)で表わされる。
(数2)
Figure 2015114726
ただし、図11に示すように、対象人物902が位置する水平面上には、人物検出部904の位置を原点、車両901の正面方向をx軸の正方向、車両901の正面方向に向かって右手から左手の方向をy軸の正方向とするxy座標系が設定されている。(数2)をxt,ytについて解くことで、車両901を原点とした対象人物902の位置(xt,yt)を求めることができる。
●ステップS1002:
車両901に搭載された通知判定部905が、対象人物102に対して情報通知を行う必要があるかどうかを判定する。車両901が走行しており、ステップS901において求めた対象人物902の水平面上の位置との最短距離が衝突の危険があるとする所定の閾値dthを下回る場合(S1002でYES)、情報通知を行う必要があると判定し、ステップS1003に進む。閾値dthを下回らない場合(S1002でNO)は情報通知を行う必要がないと判定し、本実施形態における動作を終了する。なお、実施形態1と同様に、閾値dthの値は固定の値としてもよいし、適宜変動させてもよい。
●ステップS1003:
車両901に搭載された知覚制限検出部906が、対象人物902の知覚の制限状態を検出する。本ステップの処理(制限状態検出処理)の詳細については後述する。
●ステップS1004:
車両901に搭載された通知手段選択部907が、ステップS1003で検出した対象人物902の知覚の制限に基づいて、対象人物902に対して情報通知を行うための通知手段を選択する。本ステップの処理内容は、実施形態1〜3において参照した図3のステップS304で行われる通知手段選択処理と同様であり、その詳細は図6により示される。
●ステップS1005:
ステップS1004において選択された、車両901に搭載されているスピーカー908もしくはヘッドライト909を用いて、対象人物902に対して情報通知を行う。情報通知は、対象人物902が容易に危険を知覚可能なように、クラクション音をスピーカー908で鳴らしたり、もしくはヘッドライト909を連続的かつ自動的に点滅させることで行う。
(知覚制限状態検出処理)
上記のステップS1003において実行される制限状態検出処理の詳細について、以下に述べる。図12は制限状態検出処理の動作を説明する流れ図である。以下、流れ図のステップに従って動作説明を行う。
●ステップS1201:
ステップS1201では、対象人物の撮像画像を解析して、当該対象人物の制限されている知覚を検出する。本実施形態では、人物検出部904のカメラ1101、1102を用いて、対象人物902が保持、装着している付加物を検出する。ステップS1001において検出した人物領域内に限定して、白杖903を構成する特定の白色を抽出する。抽出した特定の白色の領域の画素数pwの人物領域の画素数phに対する比率rが閾値比率rth以上であれば、白杖を検出したと判定し、ステップS1202に進む。rthよりも低い場合はステップS1203に進む。
●ステップS1202:
対象人物902の視覚が制限されていると判定して、制限状態検出処理を終了する。
●ステップS1203:
対象人物902の位置の変化から、車両101に対する対象人物902の移動方向を判定する。車両901の移動を除き、対象人物902が車両901に接近する方向に移動している場合(S1203でYES)は、対象人物902が車両901の方向を向いていて視認可能と判定し、ステップS1204に進む。移動が接近する方向でない場合(S1203でNO)は、対象人物902は車両902を視認できないと判定し、ステップS1202に進む。
●ステップS1204:
対象人物902の知覚は特に制限されていないと判定して、制限状態検出処理を終了する。
以上の動作を行うことで、ステップS1003において、対象人物902の知覚の制限を検出することができる。
上記のように、本実施形態では、対象人物の撮像画像を解析して当該対象人物の知覚の制限を検出し、制限されていない知覚を選択して情報通知を行う。これにより、対象人物が視覚障害者で、視覚による情報の通知が有効でないような場合にも、知覚できる適切な通知手段である聴覚を用いて、車両の接近の警告等の情報を適切に通知することができる。
<<その他の実施形態>>
以下では、その他の実施の形態例について説明する。
実施形態1〜3では、対象人物が保持する情報装置として、画面、スピーカー、振動モータ等の出力インタフェースを有する情報端末103が用いられる例を説明したが、これに限るものではない。対象人物が操作可能で、かつ対象人物に対して情報を通知できる各種装置を用いることができる。例えば、音楽鑑賞を行う音楽再生装置(携帯音楽プレイヤー)を用いてもよいし、手持ちではなく頭部に装着し、対象人物の視界に直接画像を提示するヘッドマウントディスプレイ型の情報端末でもよい。腕時計型端末、眼鏡型端末のようなウェアラブル端末により実現することも可能である。さらに、対象人物が車両に乗り込んだ際に操作する、ナビゲーションシステムのような形式であってもよい。このように、各種の状況に応じて適した装置を使用することで、様々な条件下での情報通知が可能となる。
また、実施形態1における装置検出部104、通知判定部105、装置状態検出部106は、情報端末103と無線通信を行うことで、情報端末103の有無、種類、位置、使用状態を取得しているが、これに限るものではない。例えば、図4に示すアンテナ401、402の代わりに実施形態4における図11に示すようなカメラ1101、1102を使用することで、画像認識によって情報端末103の有無、種類、位置、使用状態を取得してもよい。この場合は、まず撮像装置で得た車両前方の画像から人物を画像認識し、その人物画像に付加された装置を検出する。例えば、耳の部分に付加された装置があればイヤホンを装着して、音楽鑑賞していることが検出可能で、手に何かを保持して顔をその方向に向けていれば情報端末103の使用中ということが検出可能になる。このように、無線通信に代わって画像認識を用いることによって、車両101と情報端末103との間で無線通信を行う必要がなくなるため、情報端末103側での対応が不要となり、装置が簡略化できる。もちろん、無線通信と画像認識の双方を組み合わせて、より確実な情報通知ができるようにしてもよい。また、例えば、情報端末103がGPS(Global Positioning System)受信機を内蔵しており、GPSにより検出された位置情報を情報端末103から情報伝達装置に送信するようにしてもよい。
また、実施形態4における知覚制限検出部906は、カメラ1101、1102の撮像画像を用いて対象人物902の保持する白杖を画像認識しているが、これに限るものではない。白杖の代わりに、例えば盲導犬など、各種の知覚障害者であることを検出するその他の手掛かりを検出してもよい。
また、聴覚障害者であることを示す補聴器はごく小さく、画像のみによる検出は一般に困難である。しかし、例えば、対象人物902に特定の波長のみ反射するような反射材を装着し、撮像時に同じ特定波長を有する光源を用いて撮像してもよい。これにより、認識した対象人物902内に特定波長の領域を抽出することで、対象人物が聴覚障害者であることを検出することができる。また、もちろん画像認識のみでなく、前述のように無線通信と画像認識を組み合わせた検出方法を用いてもよい。
また、実施形態1〜4における通知判定部105は、車両101と対象人物102の衝突する危険性を計算し、通知の可否を判定しているが、これに限るものではない。例えば、車両101の代わりに画像や音を出力する広告装置に前述の手法を適用することもできる。広告装置は、対象人物102が十分に接近した状態で、その性別、年齢などから広告するべき対象かどうかを判定し、適切な通知手段を選択して、広告として情報通知を行う。これにより、適切な対象人物に対して、より意識してもらう効果的な手段により広告を通知することができる。
その他、例えば被写体である対象人物を撮影するカメラに適用してもよい。対象人物に対して、カメラの方を向いてもらえるように適切な通知手段を選択して、情報通知を行うことで、より良好な構図での写真撮影が可能になる。
また、写真撮影を目的とするカメラのみならず、街中に設置する防犯カメラに適用してもよい。対象人物に対して、強盗やストーカーなどの危険が迫っている場合、対象人物に対して注意喚起を行うために適切な通知手段を選択して、情報通知を行うことで、より防犯カメラとしての効能を向上させることができる。
さらに、例えば近隣にいる人物同士で、携帯電話を用いて、待ち合わせている相手を呼び出す用途に使うこともできる。具体的には、例えば、情報を通知する通知人物が、対象人物を呼び出す状況を想定する。通知人物が携帯電話で呼び出し操作を行うと、対象人物に適した通知手段を選択し、通知人物もしくは対象人物の携帯電話の画面、スピーカー、振動モータ等の少なくともいずれかを用いて、対象人物に適した通知手段によって通知を行う。これにより、より確実かつ迅速に対象人物を呼び出すことができる。
また、実施形態1〜4における情報通知部は、スピーカー108、ヘッドライト109、情報端末103の画面、スピーカー、振動モータのように、視覚、聴覚、触覚を介した情報通知を行っていたが、これに限るものではない。例えば、首振り可能な空気砲を用いて、刺激臭のような所定の匂いのついた空気を対象人物102の鼻腔に向けて発射することで、匂い(嗅覚)による情報通知を行ってもよい。これにより、例えば有害なガス漏れの危険を対象人物に情報通知するような状況において、直観的に匂いで通知することが可能になる。
また、実施形態1〜4における通知手段選択部は、通知に適した制限されていない知覚を介した通知手段を選択していたが、特定の条件下においては選択した通知手段だけでなく、取り得る全ての通知手段を用いるように構成してもよい。例えば、生命や財産を脅かす、緊急性の高い危険を対象人物に情報通知する場合や、同様の理由で不特定多数の対象人物に通知する場合などは、通知手段選択部がその緊急性に応じて、本情報伝達装置に接続された全ての通知手段を用いて情報伝達を行う。これにより、光の明滅や音声を同時に伴うことで、周囲に迷惑とはなりうるものの、より効果的かつ確実に危険を知らせることができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (15)

  1. 対象人物に情報を通知する情報伝達装置であって、
    前記対象人物の制限されている知覚を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果に応じて、前記対象人物の制限されていない知覚を介して情報を通知するための通知手段を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した通知手段により、前記対象人物に情報を通知するように制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする情報伝達装置。
  2. 前記対象人物が保持する情報装置の使用状態を取得する取得手段を更に備え、
    前記検出手段は、前記情報装置の使用状態に基づいて、前記対象人物の制限されている知覚を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝達装置。
  3. 前記検出手段は、前記情報装置が操作されているときは、前記対象人物の視覚が制限されていることを検出することを特徴とする請求項2に記載の情報伝達装置。
  4. 前記検出手段は、前記情報装置から音声が出力されているときは、前記対象人物の聴覚が制限されていることを検出することを特徴とする請求項2に記載の情報伝達装置。
  5. 前記検出手段は、前記対象人物の移動方向に基づいて、前記対象人物の視覚が制限されているか否かを検出することを特徴とする請求項2に記載の情報伝達装置。
  6. 前記選択手段は、前記対象人物の視覚が制限されていることが検出されたときは、前記通知手段としてスピーカーを選択することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報伝達装置。
  7. 前記選択手段は、前記対象人物の聴覚が制限されていることが検出されたときは、前記通知手段としてライトを選択することを特徴とする請求項2又は4に記載の情報伝達装置。
  8. 前記選択手段は、前記情報装置の使用状態に応じて、当該情報装置の出力インタフェースを前記通知手段として選択し、
    前記制御手段は、前記情報装置の出力インタフェースが前記通知手段として選択されたときは、該情報装置に前記出力インタフェースから情報を通知させる
    ことを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の情報伝達装置。
  9. 前記検出手段は、前記対象人物の撮像画像を解析して、当該対象人物の制限されている知覚を検出することを特徴とする請求項1に記載の情報伝達装置。
  10. 前記選択手段は、前記検出手段の検出結果に応じて、複数の前記通知手段を選択することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の情報伝達装置。
  11. 前記通知手段には、視覚、聴覚、触覚、嗅覚の少なくともいずれかを介して情報を通知するものが含まれることを特徴とする請求項1に記載の情報伝達装置。
  12. 対象人物に情報を通知する情報伝達装置であって、
    前記対象人物の知覚が制限されていることを検出する検出手段と、
    前記検出手段が検出した前記対象人物の知覚の制限に応じて、該対象人物の制限されていない知覚を選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した知覚を介して前記対象人物に情報を通知する通知手段と
    を備えることを特徴とする情報伝達装置。
  13. 情報を通知する情報伝達装置と通信可能な情報装置であって、
    前記情報伝達装置からの要求に応じて、当該情報装置の使用状態を判定する判定手段と、
    前記使用状態を前記情報伝達装置に送信して、該情報伝達装置が当該情報装置の使用状態に応じた通知手段により情報を通知することを可能にする、送信手段と
    を備えることを特徴とする情報装置。
  14. 対象人物に情報を通知する情報伝達装置の制御手段であって、
    検出手段が、前記対象人物の制限されている知覚を検出する検出工程と、
    選択手段が、前記検出工程の検出結果に応じて、前記対象人物の制限されていない知覚を介して情報を通知するための通知手段を選択する選択工程と、
    制御手段が、前記選択工程において選択された通知手段により、前記対象人物に情報を通知するように制御する制御工程と
    を備えることを特徴とする情報伝達装置の制御方法。
  15. コンピュータを請求項1から12のいずれか1項に記載の情報伝達装置、又は、請求項13に記載の情報装置が備える各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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