JP2015114700A - オブジェクト表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オブジェクト表示装置に表示されている複数のオブジェクトが重なっている場合に、重なっているオブジェクトの視認性を変更する。
【解決手段】携帯端末装置10のタッチパネル12に表示されている複数のオブジェクトについて表示判定スコアを算出しておき、これらの複数のオブジェクトが重なっているか否かを判定し、携帯端末装置10を振る動作又は傾ける動作があったことを検出した場合に、表示判定スコアに応じて重なって表示されている複数のオブジェクトの表示順を入れ替える、又は、重なって表示されている複数のオブジェクトのうち表示判定スコアが閾値を下回るオブジェクトを消去する。
【選択図】図3
【解決手段】携帯端末装置10のタッチパネル12に表示されている複数のオブジェクトについて表示判定スコアを算出しておき、これらの複数のオブジェクトが重なっているか否かを判定し、携帯端末装置10を振る動作又は傾ける動作があったことを検出した場合に、表示判定スコアに応じて重なって表示されている複数のオブジェクトの表示順を入れ替える、又は、重なって表示されている複数のオブジェクトのうち表示判定スコアが閾値を下回るオブジェクトを消去する。
【選択図】図3
Description
本発明は、オブジェクトを地図上に表示する技術に関する。
従来から、ツイッター(TWITTERは登録商標)のようなマイクロブログで発信された記事を地図上に表示するアプリケーションがある(例えば、非特許文献1)。このアプリケーションでは、記事を発信するときに位置情報を付加すると、当該位置情報に対応した地図上の位置に記事の吹き出し画像(オブジェクト)が表示される。
また、携帯型表示装置の傾きの変化や運動が検出されると所定の動作を行う各種の技術が従来から提案されている。例えば、特許文献1では、携帯端末装置の傾きを検知すると、表示手段に表示されているオブジェクトを拡大、縮小、又はスクロールさせる。また、特許文献2では、携帯電子機器の本体が振られたときの加速度を検出すると、表示モードの切り替えや電子書籍のページ送り等を行う。
また、携帯型表示装置の傾きの変化や運動が検出されると所定の動作を行う各種の技術が従来から提案されている。例えば、特許文献1では、携帯端末装置の傾きを検知すると、表示手段に表示されているオブジェクトを拡大、縮小、又はスクロールさせる。また、特許文献2では、携帯電子機器の本体が振られたときの加速度を検出すると、表示モードの切り替えや電子書籍のページ送り等を行う。
「ツイッターでつぶやくとGoogleマップ上に位置情報が表示される『TwitterMap』」、[online]、平成24年10月4日、Gigazine、[平成25年9月30日検索]、インターネット(URL:http://gigazine.net/news/20121004-twittermap/)
非特許文献1では、地図の領域内の地点に関連するオブジェクトが、当該オブジェクトに対応する位置に表示されるので、オブジェクトと、当該オブジェクトが関連している地点との関係が一見してわかるという利点がある。しかし、特定の地点に関連するオブジェクトが複数ある場合には、地図上の特定の位置に複数のオブジェクトが重なって表示されてしまい、視認性に欠けるという問題がある。この場合、ユーザは、背面にあるオブジェクトのうち前面に表示されているオブジェクトと重なる部分を見ることができない。
ところで、ユーザの選択操作により、地図上に重なって表示されているオブジェクトのうち背面に表示されているオブジェクトの視認性を上げる(あるいは前面にあるオブジェクトの視認性を低下させる)ことができれば、ユーザが所望のオブジェクトを見ることができる。しかし、指やタッチペン、マウスポインタなどで、幾重にも重なって表示されているオブジェクトを正確に選択することは容易ではないといった事情がある。そこで、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせずに、地図上で重なって表示されているオブジェクトの視認性を変更できると便利である。しかしながら、特許文献1及び特許文献2のいずれも、地図上に重なって表示されている個々のオブジェクトの視認性を変更させることはできない。
本発明は、以上の事情を考慮して、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、地図上で重なって表示されているオブジェクトの視認性を変更することが可能な技術を提供することを解決課題とする。
本発明は、以上の事情を考慮して、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、地図上で重なって表示されているオブジェクトの視認性を変更することが可能な技術を提供することを解決課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、オブジェクトを表示する表示部と、前記表示部に地図を表示させるとともに、当該地図に相当する領域内の地点に関連する複数のオブジェクトを、当該複数のオブジェクトの各々が関連する地点に相当する位置において前記地図上に表示させるよう前記表示部を制御する表示制御部と、前記複数のオブジェクトの各々について、各オブジェクトをユーザが閲覧したと推定される度合いを示す被閲覧度指標及び各オブジェクトの重要度を示す重要度指標の少なくともいずれかに基づくスコアであって、前記被閲覧度指標を用いる場合にはユーザが閲覧したと推定される度合いが低いほど値が高く、前記重要度指標を用いる場合には重要度が高いほど値が高いスコアを計算するスコア算出部と、前記表示部に表示されている前記複数のオブジェクトが重なっているかを判定する重なり判定部と、ユーザの操作に応じた当該オブジェクト表示装置の運動又は水平面に対する前記表示部の角度の変化を測定する測定部と、を備え、前記表示制御部は、前記測定部が閾値を超える運動又は閾値を超える角度の変化を測定した場合に、前記重なり判定部が重なっていると判定した複数のオブジェクトについて前記スコア算出部が算出したスコアに基づいて、前記重なっている複数のオブジェクトのうち前記スコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるように前記表示部を制御することを特徴とするオブジェクト表示装置を提供する。
また、本発明は、オブジェクトを表示する表示部と、前記表示部に地図を表示させるとともに、当該地図に相当する領域内の地点に関連する複数のオブジェクトを、当該複数のオブジェクトの各々が関連する地点に相当する位置において前記地図上に表示させるよう前記表示部を制御する表示制御部と、前記複数のオブジェクトの各々について、各オブジェクトをユーザが閲覧したと推定される度合いを示す被閲覧度指標及び各オブジェクトの重要度を示す重要度指標の少なくともいずれかに基づくスコアであって、前記被閲覧度指標を用いる場合にはユーザが閲覧したと推定される度合いが低いほど値が高く、前記重要度指標を用いる場合には重要度が高いほど値が高いスコアを計算するスコア算出部と、前記表示部に表示されている前記複数のオブジェクトが重なっているかを判定する重なり判定部と、ユーザの操作に応じた当該オブジェクト表示装置の運動又は水平面に対する前記表示部の角度の変化を検出する検出部と、を備え、前記表示制御部は、前記検出部が閾値を超える運動又は閾値を超える角度の変化を検出した場合に、前記重なり判定部が重なっていると判定した複数のオブジェクトのうち前記スコア算出部が算出したスコアが閾値を下回るオブジェクトが消えるように前記表示部を制御することを特徴とするオブジェクト表示装置を提供する。
本発明に係るオブジェクト表示装置によれば、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、地図上で重なって表示されているオブジェクトの地図上で重なって表示されているオブジェクトの視認性を変更することが可能となる。
<第1実施形態>
<構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係るオブジェクト表示システム1のブロック図である。図示のように、オブジェクト表示システム1は、ネットワークMNと、ネットワークMNに接続するブログサーバ20、ブログ地図提供サーバ30及び地図提供サーバ40と、ネットワークMNに接続する複数の携帯端末装置10とを備える。なお、ネットワークMNは、移動体通信網やインターネット網等を含む通信ネットワークである。このオブジェクト表示システム1は、携帯端末装置10のタッチパネル12に表示されている地図に相当する領域内のスポット(地点)に関する複数のオブジェクトを、当該複数のオブジェクトの各々が関連するスポットに相当する位置において、タッチパネル12に表示されている地図上に表示させるものである。オブジェクトとしては、Web上の日記(ブログ)や、140文字程度の短い文章で記述されたマイクロブログ(例えば、ツイート(登録商標))等の記事の吹き出し画像が例示される。本実施形態では、記事としてツイートを例にとって説明する。
<構成>
図1は、本発明の第1実施形態に係るオブジェクト表示システム1のブロック図である。図示のように、オブジェクト表示システム1は、ネットワークMNと、ネットワークMNに接続するブログサーバ20、ブログ地図提供サーバ30及び地図提供サーバ40と、ネットワークMNに接続する複数の携帯端末装置10とを備える。なお、ネットワークMNは、移動体通信網やインターネット網等を含む通信ネットワークである。このオブジェクト表示システム1は、携帯端末装置10のタッチパネル12に表示されている地図に相当する領域内のスポット(地点)に関する複数のオブジェクトを、当該複数のオブジェクトの各々が関連するスポットに相当する位置において、タッチパネル12に表示されている地図上に表示させるものである。オブジェクトとしては、Web上の日記(ブログ)や、140文字程度の短い文章で記述されたマイクロブログ(例えば、ツイート(登録商標))等の記事の吹き出し画像が例示される。本実施形態では、記事としてツイートを例にとって説明する。
ブログサーバ20は、当該サーバが提供するブログサービスに利用登録したユーザが世界中で発信した記事を記憶するサーバ装置であり、ブログ地図提供サーバ30に対して記事を提供する。
ここで、記事は、ユーザ名(又はアカウント名)、写真画像などのプロフィールアイコン、記事テキスト、及び発信日時を含む。記事テキストは発信者の発言に相当する文字列である。記事にはジオタグが添付される場合がある。ジオタグは、発信時にユーザが用いた端末の位置情報であり、例えば、ユーザがGPS(Global Positioning System)を内蔵した携帯端末装置を用いた場合には、GPSによる端末位置の測位結果がジオタグとして用いられる。
また、ブログサーバ20は、各記事に関連付けて当該記事が再投稿(リツイート)された再投稿回数(リツイート数)などの統計データを記憶しており、この統計データは、記事とともにブログ地図提供サーバ30に対して提供される。リツイート回数が多い記事ほど、ブログサービスの利用者に注目されている記事であり、重要度が高い記事であると云える。
ここで、記事は、ユーザ名(又はアカウント名)、写真画像などのプロフィールアイコン、記事テキスト、及び発信日時を含む。記事テキストは発信者の発言に相当する文字列である。記事にはジオタグが添付される場合がある。ジオタグは、発信時にユーザが用いた端末の位置情報であり、例えば、ユーザがGPS(Global Positioning System)を内蔵した携帯端末装置を用いた場合には、GPSによる端末位置の測位結果がジオタグとして用いられる。
また、ブログサーバ20は、各記事に関連付けて当該記事が再投稿(リツイート)された再投稿回数(リツイート数)などの統計データを記憶しており、この統計データは、記事とともにブログ地図提供サーバ30に対して提供される。リツイート回数が多い記事ほど、ブログサービスの利用者に注目されている記事であり、重要度が高い記事であると云える。
地図提供サーバ40は、地図を表現する画像(以下、「地図画像」という)を提供するサーバ装置であり、要求された地図の範囲に相当する領域の地図画像を提供する。本実施形態では、地図画像は、ラスタ形式又はベクタ形式のいずれの形式の画像データを用いてもよい。ラスタ形式の画像データは、格子状のピクセルで表現されたデータであり、携帯端末装置10に表示すべき地図の拡大率や表示対象地域が変わると、その都度、新たな画像データが地図提供サーバ40から提供される。ラスタ画像としては、JPEG、GIFが例示される。これに対して、ベクタ形式の画像データは、点の座標とそれを結ぶ線や面の方程式のパラメータ及び塗りつぶしなどの描画情報で画像を表現したものであり、表示する都度計算を行って画像を再現する。
ブログ地図提供サーバ30は、ブログサーバ20からリアルタイムで提供される記事を受信する。また、ブログ地図提供サービスの利用者であるユーザの携帯端末装置10からブログ地図の表示要求があった場合には、表示されようとする地図に相当する領域の地図画像を地図提供サーバ40から取得する。ブログ地図提供サーバ30は、ブログサーバ20から提供される記事のうち、ユーザからの表示要求に含まれる地図の領域内のスポットに関連する記事のオブジェクトを、当該オブジェクトが関連しているスポットに相当する位置において地図上に配置したブログ地図を生成して、ユーザの携帯端末装置10に対して提供する。オブジェクトは、プロフィールアイコン、ユーザ名、発信日時及び記事テキストを含む。
ブログ地図提供サービスでは、ブログサーバ20から提供される記事のうち、ジオタグが添付されている記事、又は記事テキスト内に地名又はPOI(Point of Interest)の名称、又は地名もしくはPOIに関連する単語を含む記事が表示される。すなわち、記事にジオタグが添付されておらず、且つ、当該記事テキストの形態素解析により地図上のスポットに関連している単語を導出できない場合には、当該記事はブログ地図提供サービスにおける表示の対象ではない。POIとしては、映画館、レストラン、美術館、博物館、遊園地などの娯楽施設や、駅や空港などの交通施設が例示される。
ネットワークMNは、多数の無線基地局(図示略)及び中継装置(図示略)を有し、携帯端末装置10に対して移動通信サービスを提供する。
図2は、本実施形態に係る携帯端末装置(オブジェクト表示装置)10の外観図であり、図3は、携帯端末装置10の機能的な構成図である。携帯端末装置10は、ネットワークMNを介してブログ地図提供サーバ30からブログ地図を受信し、受信したブログ地図をタッチパネル12に表示させるものである。
図2及び図3に示されるように、携帯端末装置10は、画像(オブジェクト)を表示するタッチパネル(表示部)12、他の携帯端末装置10及びインターネットとの間でデータの送受信を行うための通信部13、記憶部14、加速度センサ15、及びこれら各部を制御するCPU(Central Processing Unit)11を備える。
図2は、本実施形態に係る携帯端末装置(オブジェクト表示装置)10の外観図であり、図3は、携帯端末装置10の機能的な構成図である。携帯端末装置10は、ネットワークMNを介してブログ地図提供サーバ30からブログ地図を受信し、受信したブログ地図をタッチパネル12に表示させるものである。
図2及び図3に示されるように、携帯端末装置10は、画像(オブジェクト)を表示するタッチパネル(表示部)12、他の携帯端末装置10及びインターネットとの間でデータの送受信を行うための通信部13、記憶部14、加速度センサ15、及びこれら各部を制御するCPU(Central Processing Unit)11を備える。
タッチパネル12は、カバーガラスと表示ユニット(例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等)との間に、タッチ操作を検出可能な透明なタッチセンサユニットが貼り合わされて構成されることにより、ユーザのタッチ操作を受け付ける操作部として機能するとともに、表示部として機能する。タッチパネル12には、ホームボタンや戻るボタンその他の指示入力アイコン、通信状態や電池残量等のアイコンを表示する領域のほかに、ネットワークMNを介して取得したWEBページや各種のメニューページ等が表示される。ブログ地図アプリにおいては、オブジェクトが配置された地図の画像がタッチパネル12の表示領域Dに表示される。
記憶部14は、CPU11のワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)及びプログラムや各種のデータが記憶されるフラッシュメモリを含む。本実施形態の記憶部14は、ブログ地図提供サーバ30から受信されるブログ地図の情報と、当該ブログ地図に基づいてタッチパネル12に表示されている地図上に表示されている記事に関する情報を記憶する記事テーブルTBL11と、表示されている記事のスコアを記憶するスコアテーブルTBL12と、本実施形態に係る表示制御処理をCPU11に実行させるためのアプリケーションプログラムとを記憶する。
図4は、本実施形態に係る記事テーブルTBL11の記憶内容の一例を示す図である。記事テーブルTBL11は、ブログ地図提供サーバ30から受信されるブログ地図に基づいてタッチパネル12に表示されている地図上に表示されているp個の記事Ti(iは自然数、i=1, 2, 3, … , p、ただし、pは地図の領域ごとに可変の自然数)に関する情報を記憶する。同図に示されるように、記事Tiに関する情報は、各記事Tiの記事IDに対応付けられて記憶され、基本項目として、「発信日時」及び「緯度経度」を含む。また、「最前面表示開始時間」、「最前面表示時間」、「リツイート数(以下「RT数」)、及び「文字数」を含む。
「発信日時」は記事Tiが発信された日時を示し、「RT数」は記事Tiがリツイートされた回数、「文字数」は記事Tiの記事テキストの文字数である。「発信日時」及び「RT数」は、ブログサーバ20からブログ地図提供サーバ30に対して提供される。携帯端末装置10のCPU11は、ブログ地図提供サーバ30からブログ地図を受信するときに、ブログ地図とともに記事Tiの「発信日時」及び「RT数」を取得して記事テーブルTBL11に記憶する。また、CPU11は、ブログ地図とともに記事Tiの記事テキストをブログ地図提供サーバ30から受信し、記事テキストの文字数を記事テーブルTBL11に記憶する。なお、CPU11は、ブログ地図提供サーバ30のCPUが計数した記事Tiの記事テキストの文字数をブログ地図提供サーバ30から取得してもよい。
ブログサーバ20からブログ地図提供サーバ30に対しては、時々刻々と新たな記事が提供される。よって、ブログ地図提供サーバ30は、更新されたブログ地図を所定間隔で生成して携帯端末装置10に対して送信する。携帯端末装置10のCPU11は、更新されたブログ地図を受信すると記事テーブルTBL11の記憶内容を所定間隔で(例えば、15秒ごとで)更新する。その結果、記事テーブルTBL11には次々と新たな記事が追加される。
本実施形態では、タッチパネル12には、図8(a)に示されるようなブログ地図が表示される。図示のように、地図上には記事T1〜T5の5つの記事のオブジェクトが表示される(p=5)。図8の(a)及び記事テーブルTBL11から理解されるように、記事T1〜T5のオブジェクトのうち、記事T1,T3,及びT4のオブジェクトは、各記事T1,T3,及びT4が関連しているスポットの位置が互いに近接しているために重なって表示されている。一方、記事T1のオブジェクト及び記事T5のオブジェクトは、他のいずれのオブジェクトとも重なっていない。
記事テーブルTBL11において、「最前面表示開始時間」は、各記事のオブジェクトが最前面に表示され始めた時刻を示す。ここで、最前面表示とは、地図上に複数のオブジェクトが重なって表示されている場合における最前面を示すとともに、表示されているオブジェクトが他のいずれのオブジェクトとも重なっていない場合における最前面も含む。よって、記事テーブルTBL11には、記事T1,T2,及びT5について「最前面表示開始時間」が記憶されている。ここで、後述するように、本実施形態の表示制御処理では、CPU11は、地図上に表示されている複数のオブジェクトが重なっている場合にオブジェクトの表示の前後を入れ替えるようにタッチパネル12を制御する。CPU11は、この表示制御処理において重なっている複数のオブジェクトの表示の前後が入れ替わると、新たに最前面に表示されることとなったオブジェクトの「最前面表示開始時間」を記事テーブルTBL11に記録する。また、CPU11は、最前面に表示されていたオブジェクトが背面に表示されることとなったオブジェクトについては、「最前面表示開始時間」が示す時刻から入れ替わった時刻までの経過時間を「最前面表示時間」として記事テーブルTBL11に記録する。
図3に示されるように、CPU11は、重なり判定部11a、スコア算出部11b、表示制御部11c、及び検出部11dを機能要素として備える。
重なり判定部11aは、タッチパネル12に表示されている複数のオブジェクトが互いに重なっているかを判定する機能要素である。図5は、本実施形態に係る重なり判定処理の説明図である。図示のように、CPU11は、タッチパネル12の表示領域Dをm個の単位領域Uk(kは自然数、k=1, 2, 3, … , m)に分割し、単位領域Ukごとに、当該単位領域に表示されているオブジェクトの数が、単位領域Ukにおいて許容される閾値Thu(本実施例では、Thu=2)を超えているか否かを判定する。ここで、判定の基準となるオブジェクトの位置は、オブジェクトが関係しているスポットに相当する位置である。図5に示される例では、単位領域U1に記事T5のオブジェクトが含まれ、単位領域U2に記事T1,T3,及びT4のオブジェクトが含まれ、単位領域U3に記事T2のオブジェクトが含まれる。この例では、単位領域U2におけるオブジェクトの数が閾値Thuを超えているから、CPU11は、記事T1,T3,及びT4のオブジェクトが重なっているものと判定する。一方、単位領域U1及び単位領域U3にそれぞれ表示されている記事T5及びT2は、他のオブジェクトと重なっているものと判定されない。
この重なり判定処理では、記事T1,T3,及びT4のオブジェクトがタッチパネル12において地図上で実際に重なって表示されているか否かにかかわらず、単位領域Uiにおけるオブジェクトの数が単位領域Uiの閾値Thuを超えていれば重なっているものとして判定する。この処理では、複数のオブジェクトの重なりを各オブジェクトの形状に基づいて判定する場合と比較して計算量が少ないという利点がある。
重なり判定部11aは、タッチパネル12に表示されている複数のオブジェクトが互いに重なっているかを判定する機能要素である。図5は、本実施形態に係る重なり判定処理の説明図である。図示のように、CPU11は、タッチパネル12の表示領域Dをm個の単位領域Uk(kは自然数、k=1, 2, 3, … , m)に分割し、単位領域Ukごとに、当該単位領域に表示されているオブジェクトの数が、単位領域Ukにおいて許容される閾値Thu(本実施例では、Thu=2)を超えているか否かを判定する。ここで、判定の基準となるオブジェクトの位置は、オブジェクトが関係しているスポットに相当する位置である。図5に示される例では、単位領域U1に記事T5のオブジェクトが含まれ、単位領域U2に記事T1,T3,及びT4のオブジェクトが含まれ、単位領域U3に記事T2のオブジェクトが含まれる。この例では、単位領域U2におけるオブジェクトの数が閾値Thuを超えているから、CPU11は、記事T1,T3,及びT4のオブジェクトが重なっているものと判定する。一方、単位領域U1及び単位領域U3にそれぞれ表示されている記事T5及びT2は、他のオブジェクトと重なっているものと判定されない。
この重なり判定処理では、記事T1,T3,及びT4のオブジェクトがタッチパネル12において地図上で実際に重なって表示されているか否かにかかわらず、単位領域Uiにおけるオブジェクトの数が単位領域Uiの閾値Thuを超えていれば重なっているものとして判定する。この処理では、複数のオブジェクトの重なりを各オブジェクトの形状に基づいて判定する場合と比較して計算量が少ないという利点がある。
スコア算出部11bは、地図上に表示されている記事Tiのオブジェクトの表示判定スコアSTiを算出する。表示判定スコアSTiは下記式から求められる。
STi=(1/t)×n×w ・・・式(1)
ただし、tは記事Tiのオブジェクトが最前面に表示されてからの経過時間であり、nは記事Tiの記事テキストの文字数であり、wは記事Tiの重要度を示す重要度指標である。
スコア算出部11bは、記事テーブルTBL11から、記事Tiの経過時間t、文字数n、重要度指標wを取得する。具体的には、スコア算出部11bは、記事Tiについて、記事テーブルTBL11に「最前面表示時間」が記憶されている場合には、この「最前面表示時間」が示す時間を経過時間tとして取得する。また、記事テーブルTBL11に「最前面表示時間」が記憶されていない場合には、「最前面表示開始時間」を取得し、現在時刻までの経過時間を経過時間tとして取得する。また、スコア算出部11bは、記事Tiの「文字数」として記憶されている値を文字数nとして取得するとともに、記事Tiの「RT数」として記憶されている値をp個の記事の間で正規化したうえで、重要度指標wとして取得する。
STi=(1/t)×n×w ・・・式(1)
ただし、tは記事Tiのオブジェクトが最前面に表示されてからの経過時間であり、nは記事Tiの記事テキストの文字数であり、wは記事Tiの重要度を示す重要度指標である。
スコア算出部11bは、記事テーブルTBL11から、記事Tiの経過時間t、文字数n、重要度指標wを取得する。具体的には、スコア算出部11bは、記事Tiについて、記事テーブルTBL11に「最前面表示時間」が記憶されている場合には、この「最前面表示時間」が示す時間を経過時間tとして取得する。また、記事テーブルTBL11に「最前面表示時間」が記憶されていない場合には、「最前面表示開始時間」を取得し、現在時刻までの経過時間を経過時間tとして取得する。また、スコア算出部11bは、記事Tiの「文字数」として記憶されている値を文字数nとして取得するとともに、記事Tiの「RT数」として記憶されている値をp個の記事の間で正規化したうえで、重要度指標wとして取得する。
図6は、本実施形態に係るスコアテーブルTBL12の記憶内容の一例を示す図である。スコア算出部11bは記事テーブルTBL11の記憶内容が更新される度に記事Tiの表示判定スコアSTiを算出し、記事IDに対応付けてスコアテーブルTBL12に記憶する。図示の例では、スコアテーブルTBL12には、記事T1の表示判定スコアST1として「8」が記憶され、記事T2の表示判定スコアST2として「12」が記憶され、記事T3の表示判定スコアST3として「12」が記憶され、記事T4の表示判定スコアST4として「11」が記憶され、記事T5の表示判定スコアST5として「15」が記憶されている。
ここで、経過時間tは、記事Tiのオブジェクトが最前面に表示されている時間の長さであるから、ユーザに閲覧され得る状態で表示されている時間の長さである。よって、この時間の長さが短いほど、記事Tiのオブジェクトはユーザに閲覧されていないと推定されるから、経過時間tが短いほど、記事Tiのオブジェクトは、ユーザに閲覧されたと推定される度合いが低いと云える。また、記事テキストが長いほどユーザは閲覧するのに長い時間を要すると推定されるから、文字数nの値が大きいほど(文字量が多いほど)、記事Tiのオブジェクトは、ユーザに閲覧されたと推定される度合いが低いと云える。すなわち、経過時間t及び文字数nは、記事Tiのオブジェクトをユーザが閲覧したと推定される度合いを示す被閲覧度指標であると捉えることができる。よって、本実施形態では、経過時間tが長い記事Tiのオブジェクトよりも、経過時間tが短い記事Tiのオブジェクトの方が、表示判定スコアSTiが高くなるように算出される。また、記事Tiの文字量が多いオブジェクトほど表示判定スコアSTiが高くなるように算出される。
このように、CPU11は、p個の記事のオブジェクトの各々について、記事Tiのオブジェクトをユーザが閲覧したと推定される度合いを示す被閲覧度指標としての経過時間t及び文字数n、及び各オブジェクトの重要度を示す重要度指標wに基づく表示判定スコアSTiであって、ユーザが閲覧したと推定される度合いが低いほど値が高く、重要度が高いほど値が高い表示判定スコアSTiを計算するスコア算出部11bとして機能する。
このように、CPU11は、p個の記事のオブジェクトの各々について、記事Tiのオブジェクトをユーザが閲覧したと推定される度合いを示す被閲覧度指標としての経過時間t及び文字数n、及び各オブジェクトの重要度を示す重要度指標wに基づく表示判定スコアSTiであって、ユーザが閲覧したと推定される度合いが低いほど値が高く、重要度が高いほど値が高い表示判定スコアSTiを計算するスコア算出部11bとして機能する。
図3において、加速度センサ15は、ユーザが携帯端末装置10を振る動作に応じた携帯端末装置10の運動に応じた加速度を測定する。加速度の測定には公知の技術が任意に採用され得る。本実施形態では、加速度センサ15は3軸加速度センサであり、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の加速度を測定可能である。CPU11は、加速度センサ15が測定したX軸方向の加速度、Y軸方向の加速度、及びZ軸方向の加速度から携帯端末装置10の加速度の大きさを求める。よって、CPU11は、ユーザの操作に応じた携帯端末装置10の運動を検出する検出部11dとして機能する。
表示制御部11cは、タッチパネル12に地図を表示させるとともに、当該地図に相当する領域内のスポットに関連する複数の記事Tiのオブジェクトを、当該複数の記事Tiの各々が関連するスポットに相当する位置において地図上に表示させるようタッチパネル12を制御する。また、表示制御部11cは、検出部11dが、加速度センサ15が検出した携帯端末装置10の加速度の大きさに基づいて、閾値Tha1を超える携帯端末装置10の運動を検出すると、重なり判定部11aが重なっていると判定した複数の記事Tiのオブジェクトについて、スコア算出部11bが算出した表示判定スコアSTiに基づいて、重なっている複数の記事Tiのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが高いオブジェクトほど前面に表示されるようにタッチパネル12を制御する。
上述したように、本実施例では、スコア算出部11bは、記事T1の表示判定スコアST1として「8」を算出し、記事T3の表示判定スコアST3として「12」を算出し、記事T4の表示判定スコアST4として「11」を算出する。また、重なり判定部11aは、記事T1,T3,及びT4のオブジェクトが重なっているものと判定する。表示制御部11cは、閾値Tha1を超える携帯端末装置10の運動を検出すると、スコアテーブルTBL12から記事T1,T3,及びT4の表示判定スコアST1,ST3,ST4を取得し、表示判定スコアSTiが高い記事のオブジェクトほど前面に表示されるように、記事T1,T3,及びT4の表示の前後を入れ替える。具体的には、記事T3が最前面に表示され、記事T4、記事T1と順に表示されるようにタッチパネル12を制御する。
上述したように、本実施例では、スコア算出部11bは、記事T1の表示判定スコアST1として「8」を算出し、記事T3の表示判定スコアST3として「12」を算出し、記事T4の表示判定スコアST4として「11」を算出する。また、重なり判定部11aは、記事T1,T3,及びT4のオブジェクトが重なっているものと判定する。表示制御部11cは、閾値Tha1を超える携帯端末装置10の運動を検出すると、スコアテーブルTBL12から記事T1,T3,及びT4の表示判定スコアST1,ST3,ST4を取得し、表示判定スコアSTiが高い記事のオブジェクトほど前面に表示されるように、記事T1,T3,及びT4の表示の前後を入れ替える。具体的には、記事T3が最前面に表示され、記事T4、記事T1と順に表示されるようにタッチパネル12を制御する。
ここで、ブログ地図提供サービスでは、地図の領域内のスポットに関連する記事Tiのオブジェクトが、当該オブジェクトに対応するスポットの位置に表示されるので、記事Tiのオブジェクトと、記事Tiが関連しているスポットとの関係が一見してわかるという利点がある。しかし、特定のスポットに関連する記事Tiが複数ある場合には、地図上の特定の位置に複数の記事Tiのオブジェクトが重なって表示されてしまい、視認性に欠けるという問題がある。この場合、ユーザは、背面にある記事Tiのオブジェクトのうち前面に表示されているオブジェクトと重なる部分を見ることができない。ユーザが背面にある記事Tiのオブジェクトを選択する操作をすれば、背面にある記事Tiのオブジェクトを前面に表示するようにタッチパネル12を制御することは可能である。しかし、指やタッチペンなどで、幾重にも重なって表示されているオブジェクトを正確に選択することは容易ではなく、ユーザにとって負担が大きい。
そこで、本実施形態の携帯端末装置10は、ユーザが携帯端末装置10を振る動作をしたときに生じる携帯端末装置10の加速度の大きさから携帯端末装置10の運動を検出し、閾値Tha1を超える運動を検出すると、記事Tiの表示判定スコアSTiに基づいて、地図上に重なって表示されているオブジェクトの表示の前後を入れ替えるようにしている。上述したように、表示判定スコアSTiは、記事Tiのオブジェクトをユーザが閲覧したと推定される度合いを示す被閲覧度指標及び記事Tiのオブジェクトの重要度を示す重要度指標に基づいて算出されるものであるから、表示判定スコアSTiが高いほどユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定される。よって、本実施形態によれば、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、地図上に重なって表示されている個々の記事Tiのオブジェクトのうちユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定されるオブジェクトがユーザに閲覧され得るように表示することが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、ユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定されるオブジェクトの視認性を上げることが可能となる。
<動作>
図7は、本実施形態に係る表示制御処理のフローチャートである。CPU11は、図7に示す表示制御処理に先立って、タッチパネル12に表示されているp個の記事T1,T2,T3,…Tpの全てについて、表示判定スコアSTiを算出し、スコアテーブルTBL12に記憶しているものとする。なお、上述したように、タッチパネル12の表示領域Dには5個の記事が表示されているから、CPU11は、記事T1〜T5の表示判定スコアST1〜ST5を算出し、算出結果をスコアテーブルTBL12に記憶する。
同図に示されるように、まず、CPU11は、ステップS11において、タッチパネル12に表示されている記事T1〜T5のオブジェクトが重なっているかを判定する。重なっているオブジェクトがない場合(S11:NO)、CPU11は所定時間後に再び重なり判定処理を実行する。本実施形態では、CPU11は、上述した重なり判定処理を実行し、記事T1,T3,及びT4のオブジェクトが重なっているものと判定する(S11:YES)。
図7は、本実施形態に係る表示制御処理のフローチャートである。CPU11は、図7に示す表示制御処理に先立って、タッチパネル12に表示されているp個の記事T1,T2,T3,…Tpの全てについて、表示判定スコアSTiを算出し、スコアテーブルTBL12に記憶しているものとする。なお、上述したように、タッチパネル12の表示領域Dには5個の記事が表示されているから、CPU11は、記事T1〜T5の表示判定スコアST1〜ST5を算出し、算出結果をスコアテーブルTBL12に記憶する。
同図に示されるように、まず、CPU11は、ステップS11において、タッチパネル12に表示されている記事T1〜T5のオブジェクトが重なっているかを判定する。重なっているオブジェクトがない場合(S11:NO)、CPU11は所定時間後に再び重なり判定処理を実行する。本実施形態では、CPU11は、上述した重なり判定処理を実行し、記事T1,T3,及びT4のオブジェクトが重なっているものと判定する(S11:YES)。
次に、CPU11は、ステップS12において、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から求められる携帯端末装置10の加速度の大きさを求め、加速度が閾値Tha1を超えるか否かを判定する。加速度が閾値Tha1未満であると判定した場合、CPU11はステップS11に戻る(S12:NO)。一方、加速度が閾値Tha1を超えると判定した場合(S12:YES)、CPU11は、スコアテーブルTBL12から、ステップ11において重なっていると判定された記事T1,T3,及びT4の表示判定スコアST1,ST3,及びST4を取得し、スコアが高い記事のオブジェクトが前面に表示されるように記事T1,T3,及びT4のオブジェクトの前背面を変更する(S15)。具体的には、表示判定スコアST1,ST3,及びST4は、記事T3→記事T4→記事T1の順に高いので、CPU11は、記事T3が最前面に表示され、記事T4、記事T1と順に表示されるようにタッチパネル12を制御する。
図8は、本実施形態に係る表示制御処理における画面遷移図である。図示されるように、図8(a)では、複数の記事T1,T3,及びT4が重なって表示されており、記事の発信時刻が古い記事がより前面に表示されている。すなわち、前面から記事T1,記事T3,記事T4の順に表示されている。ステップS15の処理の結果、図8の(b)に示されるように、記事T3が最前面に表示され、記事T4、記事T1と順に表示される。
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、地図上に重なって表示されているp個の記事T1,T2,T3,…Tpのオブジェクトの前背面を変更することにより、各記事Tiのオブジェクトの視認性を変更する。また、表示判定スコアSTiに基づいて、複数の記事のオブジェクトの表示順を変更するので、ユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定されるオブジェクトがユーザに閲覧され得るように表示することが可能となる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、ブログ地図提供サーバ30から提供されるブログ地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される代わりに、地図提供サーバ40から提供されるスポットに関連するオブジェクトが表示された地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される。第2実施形態のオブジェクト表示システムは、ブログサーバ20及びブログ地図提供サーバ30のいずれも備えていない点で、第1実施形態に係るオブジェクト表示システム1と異なる。また、携帯端末装置10の記憶部には、記事テーブルTBL11の代わりにスポットテーブルが記憶される。第2実施形態は、これらの点を除いて、上記第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明において、上記第1実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、ブログ地図提供サーバ30から提供されるブログ地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される代わりに、地図提供サーバ40から提供されるスポットに関連するオブジェクトが表示された地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される。第2実施形態のオブジェクト表示システムは、ブログサーバ20及びブログ地図提供サーバ30のいずれも備えていない点で、第1実施形態に係るオブジェクト表示システム1と異なる。また、携帯端末装置10の記憶部には、記事テーブルTBL11の代わりにスポットテーブルが記憶される。第2実施形態は、これらの点を除いて、上記第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明において、上記第1実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
図9に、本発明の第2実施形態に係る表示例を示す。地図提供サーバ40は、携帯端末装置10からの表示要求に応じて、表示要求に含まれる地図の領域の地図画像と、当該領域内のスポットに相当する位置に表示されるq個のオブジェクトAj(jは自然数、j=1, 2, 3, … , q、ただし、qは地図の領域ごとに可変の自然数)と、q個のオブジェクトAjが関連するスポットに関する情報を、携帯端末装置10に対して送信する。オブジェクトAjは、バルーン型のアイコンで表され、各アイコンはオブジェクト識別記号「Aj」で識別される。q個のオブジェクトAjの各々は地図の領域内のスポットに関連付けられている。スポットとしては、例えば、飲食店、学校や病院などの公共施設、映画館や博物館、遊園地などの娯楽施設がある。携帯端末装置10は、ユーザの指定に応じて、スポットの種別(例えば、珈琲店)の指定を上記表示要求に含めることが可能である。
記憶部14に記憶されるスポットテーブルには、タッチパネル12の表示領域Dに表示されるq個のオブジェクトAjの各々について、「スポットID」、スポットの「緯度経度」、「スポット名」、「スポット情報」、「最前面表示回数」、及び「レーティング」が記憶される。「スポット名」は「ABCカフェ」、「カフェ花」といったスポットの名称であり、「スポット情報」は、「水道橋駅から300m」といったスポットに関する情報である。CPU11は、携帯端末装置10のタッチパネル12においてオブジェクトAjが最前面に表示された回数を計数して記憶部14のスポットテーブルの「最前面表示回数」に対応付けて記憶する。また、CPU11は、オブジェクトAjに対応するスポットごとに付与されたレーティング(例えば、5段階評価)を地図提供サーバ40から取得して、「レーティング」に対応付けて記憶する。
図9に示す例では、タッチパネル12に表示されている地図上に、地図の領域内の複数のスポットに相当する位置においてのオブジェクトA1〜A6が表示されている。オブジェクトA1〜A6のうち、複数のオブジェクトA1,A2,A3,及びA4が重なって表示されている。図示の例では、スポットの種別として「珈琲店」が指定され、各オブジェクトA1〜A6は、それぞれ、「ABCカフェ」、「カフェ花」などの珈琲店に関連している。スポットに関する情報は、タッチパネル12において、表示されている地図の図中下方の領域に、各オブジェクトA1〜A6と関連付けられて表示されている。例えば、オブジェクトA1に関連するスポットに関する情報は、「A1」が表示されたアイコンと関連付けられて表示される。図示の例では、例えば、オブジェクトA1で示すスポットは「ABCカフェ」であることが表示され、当該スポットに関する情報として、最寄り駅(東京の水道橋駅)からの距離(300m)が表示される。また、オブジェクトA2で示すスポットは「カフェ花」であることが表示され、当該スポットに関する情報として最寄り駅(水道橋駅)からの距離(330m)が表示されている。表示領域Dには、q個のオブジェクトAjに関連するスポット名及びスポットに関連する情報のうち所定数のみが表示される。
本実施形態においては、上述した第1実施形態と同様に、CPU11(スコア算出部11b)は、タッチパネルに表示されている複数のオブジェクトA1〜A6の各々について、表示判定スコアを算出し、スコアテーブルTBL12に記憶する。ただし、本実施形態においては、オブジェクトAjの表示判定スコアSAjは下記式に従って算出される。
SAj=(1/f)×w ・・・式(2)、
又は、最前面に表示する回数の上限を決める場合には、式(2)の代わりに下記式を用いる。
SAj=(β−f)×w ・・・式(2)’
ただし、fはオブジェクトAjが最前面に表示された回数(被閲覧度指標)であり、wはオブジェクトAjが関連している施設の重要度を示す重要度指標である。βはオブジェクトAjを最前面に表示する回数の上限である。CPU11は、記憶部14のスポットテーブルから、「最前面表示回数」を回数fとして取得し、「レーティング」を重要度指標wとして取得する。
SAj=(1/f)×w ・・・式(2)、
又は、最前面に表示する回数の上限を決める場合には、式(2)の代わりに下記式を用いる。
SAj=(β−f)×w ・・・式(2)’
ただし、fはオブジェクトAjが最前面に表示された回数(被閲覧度指標)であり、wはオブジェクトAjが関連している施設の重要度を示す重要度指標である。βはオブジェクトAjを最前面に表示する回数の上限である。CPU11は、記憶部14のスポットテーブルから、「最前面表示回数」を回数fとして取得し、「レーティング」を重要度指標wとして取得する。
また、CPU11(重なり判定部11a)は、複数のオブジェクトA1〜A6について重なり判定処理を行う。そして、CPU11(表示制御部11c)は、CPU11(検出部11d)が、閾値Tha1を超える携帯端末装置10の運動を検出すると、重なっていると判定された複数のオブジェクトA1,A2,A3,及びA4について算出した表示判定スコアSA1,SA2,SA3,及びSA4をスコアテーブルTBL12から読み出し、これらのスコアに基づいて、重なっているオブジェクトのうちスコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるようにタッチパネル12を制御する。
本実施形態によれば、上述した実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態によれば、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、ユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定されるオブジェクトの視認性を上げることが可能となる。携帯端末装置10のユーザは、本実施形態による表示制御処理の結果、背面に表示されていたオブジェクトAjが前面に表示されると、当該オブジェクトを簡単に選択することができるようになり、利便性が向上する。
本実施形態によれば、上述した実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態によれば、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、ユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定されるオブジェクトの視認性を上げることが可能となる。携帯端末装置10のユーザは、本実施形態による表示制御処理の結果、背面に表示されていたオブジェクトAjが前面に表示されると、当該オブジェクトを簡単に選択することができるようになり、利便性が向上する。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、上記第1実施形態のようにブログ地図提供サーバ30から提供されるブログ地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される代わりに、写真共有サイトのサーバ(図示略)から提供されるスポットに関連する写真画像が表示された地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される。第3実施形態のオブジェクト表示システムは、ブログサーバ20及びブログ地図提供サーバ30のいずれも備えていない点で、第1実施形態に係るオブジェクト表示システム1と異なる。第3実施形態のオブジェクト表示システムでは、地図提供サーバ40が写真共有サイトのサーバを兼ねている。なお、地図提供サーバ40が写真共有サイトのサーバとして機能するのではなく、地図提供サーバ40とは異なるサーバが地図提供サーバ40から地図画像を取得して、スポットに関連する写真画像が表示された地図を携帯端末装置10に提供してもよい。また、携帯端末装置10は、写真共有サイトのサーバからスポットに関連する写真画像を取得するとともに、地図提供サーバ40から地図画像を取得するように構成してもよい。
また、携帯端末装置10の記憶部14には、記事テーブルTBL11の代わりに写真画像テーブルが記憶される。
第3実施形態は、これらの点を除いて、上記第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明において、上記第1実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、上記第1実施形態のようにブログ地図提供サーバ30から提供されるブログ地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される代わりに、写真共有サイトのサーバ(図示略)から提供されるスポットに関連する写真画像が表示された地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される。第3実施形態のオブジェクト表示システムは、ブログサーバ20及びブログ地図提供サーバ30のいずれも備えていない点で、第1実施形態に係るオブジェクト表示システム1と異なる。第3実施形態のオブジェクト表示システムでは、地図提供サーバ40が写真共有サイトのサーバを兼ねている。なお、地図提供サーバ40が写真共有サイトのサーバとして機能するのではなく、地図提供サーバ40とは異なるサーバが地図提供サーバ40から地図画像を取得して、スポットに関連する写真画像が表示された地図を携帯端末装置10に提供してもよい。また、携帯端末装置10は、写真共有サイトのサーバからスポットに関連する写真画像を取得するとともに、地図提供サーバ40から地図画像を取得するように構成してもよい。
また、携帯端末装置10の記憶部14には、記事テーブルTBL11の代わりに写真画像テーブルが記憶される。
第3実施形態は、これらの点を除いて、上記第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明において、上記第1実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
図10に、本実施形態に係る表示例を示す。地図提供サーバ40は、携帯端末装置10からの表示要求に応じて、表示要求に含まれる地図の領域の地図画像と、当該領域内のスポットに関連しているr個の写真画像Bu(uは自然数、u=1, 2, 3, … , r、ただし、rは地図の領域ごとに可変の自然数)と、各写真画像Buが関連するスポットの地図上の位置を示すr個の指示画像(以下、本実施形態では「オブジェクト」)Iuを、携帯端末装置10に対して送信する。表示領域Dには、r個の写真画像Buのうち所定数のみが表示される。スポットとしては、お寺や史跡、景色が美しい場所等の観光名所が例示される。
記憶部14に記憶される写真画像テーブルには、「写真画像ID」、写真画像に対応するスポットの「緯度経度」、写真画像の所在を示す「写真URL」、「最前面表示回数」、「お気に入り登録回数」、及び「閲覧回数」が記憶されている。CPU11は、携帯端末装置10のタッチパネル12において写真画像Buに対応するオブジェクトIuが最前面に表示された回数を計数して記憶部14の写真画像テーブルの「最前面表示回数」に記憶する。また、CPU11は、地図提供サーバ40から、写真共有サイトのユーザによって写真画像Buがお気に入りに登録された回数及び写真画像Buが閲覧された回数を取得し、「お気に入り登録回数」及び「閲覧回数」にそれぞれ記憶する。
図10に示す例では、6個の写真画像B1〜B6は、タッチパネル12に表示されている地図の図中下方の領域に整列して表示され、写真画像B1〜B6が関連するスポットは、地図上において各スポットに相当する位置に丸型の指示オブジェクトI1〜I6で示されている。写真画像B7〜B9は表示領域Dには表示されず、各スポットに相当する位置にオブジェクトI7〜I9でのみが表示されている。図示のように、オブジェクトI1〜I6のうち、複数のオブジェクトI1,I2,及びI3が地図上において重なる位置に表示されている。また、同様に、複数のオブジェクトI4,I7,I8,及びI9が重なって表示されている。
本実施形態においては、上述した第1実施形態と同様に、CPU11(スコア算出部11b)は、タッチパネル12に表示されている複数のオブジェクトI1〜I9の各々について、表示判定スコアSIuを算出し、スコアテーブルTBL12に記憶する。
本実施形態においては、写真画像Buの表示判定スコアSIuは第2実施形態において上述した式(2)又は式(2)’によって算出される。ただし、本実施形態では、fは写真画像Buに対応するオブジェクトIuが最前面に表示された回数(被閲覧度指標)であり、wは写真画像Buが写真共有サイトのユーザによってお気に入りに登録された回数及び写真画像Buが閲覧された回数の少なくとも1つから求められる重要度指標である。βは写真画像Buに対応するオブジェクトIuを最前面に表示する回数の上限である。
CPU11は、記憶部14の写真画像テーブルから、「最前面表示回数」を回数(被閲覧度指標)fとして取得し、「お気に入り登録回数」及び「閲覧回数」の少なくとも1つを重要度指標wとして取得する。
本実施形態においては、写真画像Buの表示判定スコアSIuは第2実施形態において上述した式(2)又は式(2)’によって算出される。ただし、本実施形態では、fは写真画像Buに対応するオブジェクトIuが最前面に表示された回数(被閲覧度指標)であり、wは写真画像Buが写真共有サイトのユーザによってお気に入りに登録された回数及び写真画像Buが閲覧された回数の少なくとも1つから求められる重要度指標である。βは写真画像Buに対応するオブジェクトIuを最前面に表示する回数の上限である。
CPU11は、記憶部14の写真画像テーブルから、「最前面表示回数」を回数(被閲覧度指標)fとして取得し、「お気に入り登録回数」及び「閲覧回数」の少なくとも1つを重要度指標wとして取得する。
また、CPU11(重なり判定部11a)は、複数の写真画像B1〜B6に対応するオブジェクトI1〜I9について重なり判定処理を行う。そして、CPU11(表示制御部11c)は、CPU11(検出部11d)が、閾値Tha1を超える携帯端末装置10の運動を検出すると、重なっていると判定された複数のオブジェクトI1,I2,及びI3について算出した表示判定スコアSI1,SI2,及びSI3をスコアテーブルTBL12から読み出し、これらのスコアに基づいて、重なっているオブジェクトのうちスコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるようにタッチパネル12を制御する。また、オブジェクトI4,I7,I8,及びI9について算出した表示判定スコアSI4,SI7,SI8,及びSI9をスコアテーブルTBL12から読み出し、これらのスコアに基づいて、重なっているオブジェクトのうちスコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるようにタッチパネル12を制御する。
本実施形態によれば、上述した実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態によれば、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、ユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定されるオブジェクトの視認性を上げることが可能となる。携帯端末装置10のユーザは、本実施形態による表示制御処理の結果、背面に表示されていたオブジェクトIuが前面に表示されると、当該オブジェクトを簡単に選択して、表示領域Dに表示されていない写真画像を閲覧できるようになり、利便性が向上する。
本実施形態によれば、上述した実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態によれば、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、ユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定されるオブジェクトの視認性を上げることが可能となる。携帯端末装置10のユーザは、本実施形態による表示制御処理の結果、背面に表示されていたオブジェクトIuが前面に表示されると、当該オブジェクトを簡単に選択して、表示領域Dに表示されていない写真画像を閲覧できるようになり、利便性が向上する。
なお、本実施形態では、r個の写真画像Buに対応するオブジェクトIuが、各写真画像Buが関連するスポットの地図上の位置に表示されるが、本発明はこれに限られず、r個の写真画像Buが、各写真画像Buが関連するスポットの地図上の位置に、オブジェクトとして表示されるようにしてもよい。この場合、r個の写真画像Buについて上述した重なり判定処理が行われ、重なっていると判定された複数のオブジェクトBuについて算出した表示判定スコアSBuをスコアテーブルTBL12から読み出し、これらのスコアに基づいて、重なっているオブジェクトBuのうちスコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるようにタッチパネル12を制御する。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。近年、位置情報に基づいたソーシャル・ネットワーキング・サービスとして、利用者が位置しているスポットに「チェックイン」して自分の居場所を更新するチェックイン・サービスがある。第4実施形態では、上記第1実施形態のようにブログ地図提供サーバ30から提供されるブログ地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される代わりに、チェックインサービスを提供するサイトのサーバ(以下、「チェックイン・サーバ」)(図示略)から提供されるスポットに関連するオブジェクトが表示された地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される。
第4実施形態のオブジェクト表示システムは、ブログサーバ20及びブログ地図提供サーバ30のいずれも備えていない点で、第1実施形態に係るオブジェクト表示システム1と異なる。第4実施形態のオブジェクト表示システムでは、地図提供サーバ40がチェックイン・サーバを兼ねている。なお、地図提供サーバ40がチェックイン・サーバとして機能するのではなく、地図提供サーバ40とは異なるサーバがチェックイン・サーバとして機能してもよい。また、携帯端末装置10は、チェックイン・サーバからスポットに関連するオブジェクトを取得するとともに、地図提供サーバ40から地図画像を取得するように構成してもよい。
また、携帯端末装置10の記憶部14には、記事テーブルTBL11の代わりにスポットテーブルが記憶される。
第4実施形態は、これらの点を除いて、上記第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明において、上記第1実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。近年、位置情報に基づいたソーシャル・ネットワーキング・サービスとして、利用者が位置しているスポットに「チェックイン」して自分の居場所を更新するチェックイン・サービスがある。第4実施形態では、上記第1実施形態のようにブログ地図提供サーバ30から提供されるブログ地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される代わりに、チェックインサービスを提供するサイトのサーバ(以下、「チェックイン・サーバ」)(図示略)から提供されるスポットに関連するオブジェクトが表示された地図が携帯端末装置10のタッチパネル12に表示される。
第4実施形態のオブジェクト表示システムは、ブログサーバ20及びブログ地図提供サーバ30のいずれも備えていない点で、第1実施形態に係るオブジェクト表示システム1と異なる。第4実施形態のオブジェクト表示システムでは、地図提供サーバ40がチェックイン・サーバを兼ねている。なお、地図提供サーバ40がチェックイン・サーバとして機能するのではなく、地図提供サーバ40とは異なるサーバがチェックイン・サーバとして機能してもよい。また、携帯端末装置10は、チェックイン・サーバからスポットに関連するオブジェクトを取得するとともに、地図提供サーバ40から地図画像を取得するように構成してもよい。
また、携帯端末装置10の記憶部14には、記事テーブルTBL11の代わりにスポットテーブルが記憶される。
第4実施形態は、これらの点を除いて、上記第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明において、上記第1実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
地図提供サーバ40は、携帯端末装置10からの表示要求に応じて、表示要求に含まれる地図の領域の地図画像と、当該領域内のチェックインスポットに関連するv個のオブジェクトCg(gは自然数、g=1, 2, 3, … , v、ただし、vは地図の領域ごとに可変の自然数)を、携帯端末装置10に対して送信する。チェックインスポットとしては、喫茶店やレストランなどの飲食店、小売店舗、博物館や遊園地などの娯楽施設が例示される。
記憶部14に記憶されるスポットテーブルには、「スポットID」、スポットの「緯度経度」、「スポットのオブジェクト」、「最前面表示回数」、「チェックイン総数」、及び「現在のチェックイン(here now)の人数」が記憶されている。CPU11は、携帯端末装置10のタッチパネル12においてオブジェクトCgが最前面に表示された回数を計数して記憶部14のスポットテーブルの「最前面表示回数」に記憶する。また、CPU11は、地図提供サーバ40から、チェックインサービスの利用者によってオブジェクトCgに対応するチェックインスポットにこれまでチェックインしたチェックイン総数、及び、現時点でオブジェクトCgが関連するチェックインスポットにチェックインしている人数を取得し、「チェックイン総数」及び「現在のチェックインの人数」にそれぞれ対応付けて記憶する。
図11に、本実施形態に係る表示例を示す。図示の例では、6個のオブジェクトC1〜C6が、地図上において各オブジェクトC1〜C6が関連するチェックインスポットに相当する位置に表示されている。図示のように、オブジェクトC1〜C6のうち、オブジェクトC1,C2,C3,及びC4が地図上において重なる位置に表示されている。各オブジェクトC1〜C6は、各オブジェクトC1〜C6が関連するチェックインスポットの種別(図示の例では、喫茶店、レストラン、小売店舗、博物館)を表すアイコンである。
本実施形態においては、上述した第1実施形態と同様に、CPU11(スコア算出部11C)は、タッチパネルに表示されている複数のオブジェクトC1〜C6の各々について、表示判定スコアSCgを算出してスコアテーブルTBL12に記憶する。
本実施形態においては、オブジェクトCgの表示判定スコアSCgは第2実施形態において上述した式(2)又は式(2)’によって算出される。ただし、本実施形態では、fはオブジェクトCgが最前面に表示された回数(被閲覧度指標)である。wは、チェックインサービスの利用者が、オブジェクトCgが関連するチェックインスポットにこれまでチェックインしたチェックイン総数、及び現時点でオブジェクトCgが関連するチェックインスポットにチェックインしている人数の少なくとも1つから求められる重要度指標である。βはオブジェクトCgを最前面に表示する回数の上限である。
CPU11は、記憶部14のスポットテーブルから、「最前面表示回数」を回数(被閲覧度指標)fとして取得し、「チェックイン総数」及び「現在のチェックインの人数」の少なくとも1つを重要度指標wとして取得する。
本実施形態においては、オブジェクトCgの表示判定スコアSCgは第2実施形態において上述した式(2)又は式(2)’によって算出される。ただし、本実施形態では、fはオブジェクトCgが最前面に表示された回数(被閲覧度指標)である。wは、チェックインサービスの利用者が、オブジェクトCgが関連するチェックインスポットにこれまでチェックインしたチェックイン総数、及び現時点でオブジェクトCgが関連するチェックインスポットにチェックインしている人数の少なくとも1つから求められる重要度指標である。βはオブジェクトCgを最前面に表示する回数の上限である。
CPU11は、記憶部14のスポットテーブルから、「最前面表示回数」を回数(被閲覧度指標)fとして取得し、「チェックイン総数」及び「現在のチェックインの人数」の少なくとも1つを重要度指標wとして取得する。
また、CPU11(重なり判定部11a)は、複数のオブジェクトC1〜C6について重なり判定処理を行う。そして、CPU11(表示制御部11c)は、CPU11(検出部11d)が、閾値Tha1を超える携帯端末装置10の運動を検出すると、重なっていると判定された複数のオブジェクトC1,C2,C3,及びC4について算出した表示判定スコアSC1,SC2,SC3,及びSC4をスコアテーブルTBL12から取得し、重なっているオブジェクトのうちスコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるようにタッチパネル12を制御する。
本実施形態によれば、上述した実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態によれば、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、ユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定されるオブジェクトの視認性を上げることが可能となる。携帯端末装置10のユーザは、本実施形態による表示制御処理の結果、背面に表示されていたオブジェクトCgが前面に表示されると、当該オブジェクトを簡単に選択することができるようになり、利便性が向上する。
本実施形態によれば、上述した実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、本実施形態によれば、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、ユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定されるオブジェクトの視認性を上げることが可能となる。携帯端末装置10のユーザは、本実施形態による表示制御処理の結果、背面に表示されていたオブジェクトCgが前面に表示されると、当該オブジェクトを簡単に選択することができるようになり、利便性が向上する。
<第1〜第4実施形態の変形例>
本発明は上述した第1〜第4実施形態に限られず、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
(1)変形例1
上述した第1〜第4実施形態では、ユーザが携帯端末装置10を振る動作に応じて、閾値Tha1を超える携帯端末装置10の運動を検出すると(S12:YES)、表示判定スコアSTiに基づいて、重なっている複数の記事Tiのうちスコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるようにタッチパネル12を制御するが、携帯端末装置10の運動(ユーザが携帯端末装置10を振る動作)を検出する代わりに、ユーザが携帯端末装置10を傾ける動作を検出するようにしてもよい。
加速度センサ15は、ユーザが携帯端末装置10を傾ける動作に応じた加速度を測定する。CPU11は、加速度センサ15が測定したX軸方向の加速度、Y軸方向の加速度、及びZ軸方向の加速度を要素とするベクトルに基づいて、水平面に対するタッチパネル12の角度θxを算出し、閾値Thθを超える角度の変化を検出する。ここで、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化は、水平面に対するタッチパネル12の基準角度θ0と、CPU11が算出した水平面に対するタッチパネル12の角度θxとの差分θdとして算出し得る。ここで、基準角度θ0は、携帯端末装置10の使用状態に応じた携帯端末装置10の現在の姿勢に応じて定まる。
よって、CPU11は、ユーザの操作に応じた水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出する検出部11dとして機能する。また、検出部11dは、閾値Thθを超える、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出する。
なお、加速度センサ15の代わりにジャイロスコープを用いて、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出するようにしてもよい。
本発明は上述した第1〜第4実施形態に限られず、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
(1)変形例1
上述した第1〜第4実施形態では、ユーザが携帯端末装置10を振る動作に応じて、閾値Tha1を超える携帯端末装置10の運動を検出すると(S12:YES)、表示判定スコアSTiに基づいて、重なっている複数の記事Tiのうちスコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるようにタッチパネル12を制御するが、携帯端末装置10の運動(ユーザが携帯端末装置10を振る動作)を検出する代わりに、ユーザが携帯端末装置10を傾ける動作を検出するようにしてもよい。
加速度センサ15は、ユーザが携帯端末装置10を傾ける動作に応じた加速度を測定する。CPU11は、加速度センサ15が測定したX軸方向の加速度、Y軸方向の加速度、及びZ軸方向の加速度を要素とするベクトルに基づいて、水平面に対するタッチパネル12の角度θxを算出し、閾値Thθを超える角度の変化を検出する。ここで、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化は、水平面に対するタッチパネル12の基準角度θ0と、CPU11が算出した水平面に対するタッチパネル12の角度θxとの差分θdとして算出し得る。ここで、基準角度θ0は、携帯端末装置10の使用状態に応じた携帯端末装置10の現在の姿勢に応じて定まる。
よって、CPU11は、ユーザの操作に応じた水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出する検出部11dとして機能する。また、検出部11dは、閾値Thθを超える、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出する。
なお、加速度センサ15の代わりにジャイロスコープを用いて、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出するようにしてもよい。
(2)変形例2
上述した第1実施形態では、被閲覧度指標としての経過時間t及び文字数n、及び、重要度指標wに基づいて表示判定スコアSTiを算出するが、被閲覧度指標として経過時間t又は文字数nのいずれかを用いてもよい。すなわち、経過時間t及び文字数nのいずれか一方と、重要度指標wとに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。また、被閲覧度指標及び重要度指標の少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。よって、経過時間t、文字数n、及び重要度指標wの少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。
同様に、上述した第2〜第4実施形態では、被閲覧度指標としての最前面に表示される回数f及び重要度指標wに基づいて表示判定スコアSAJ、SIu、及びSCgを算出するが、被閲覧度指標及び重要度指標の少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSAJ、SIu、及びSCgを算出してもよい。
上述した第1実施形態では、被閲覧度指標としての経過時間t及び文字数n、及び、重要度指標wに基づいて表示判定スコアSTiを算出するが、被閲覧度指標として経過時間t又は文字数nのいずれかを用いてもよい。すなわち、経過時間t及び文字数nのいずれか一方と、重要度指標wとに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。また、被閲覧度指標及び重要度指標の少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。よって、経過時間t、文字数n、及び重要度指標wの少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。
同様に、上述した第2〜第4実施形態では、被閲覧度指標としての最前面に表示される回数f及び重要度指標wに基づいて表示判定スコアSAJ、SIu、及びSCgを算出するが、被閲覧度指標及び重要度指標の少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSAJ、SIu、及びSCgを算出してもよい。
(3)変形例3
上述した第1〜第4実施形態では、重なり判定処理において、重なり判定部11aは単位領域Ukに表示されているオブジェクトの数が単位領域Uiにおいて許容される閾値Thuを超える場合に、当該単位領域に含まれる複数のオブジェクトが重なっているものと判定するが、本発明はこれに限られない。
例えば、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から求められる携帯端末装置10の加速度の大きさに応じて、単位領域において許容される閾値Thuを可変としてもよい。
図12は、本変形例における表示制御処理のフローチャートである。図示されるように、CPU11は、まず、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から携帯端末装置10の加速度の大きさを求める(S21)。次に、CPU11は、携帯端末装置10の加速度の大きさに応じて、単位領域において許容されるオブジェクト数の閾値Thuを決定する(S22)。この場合に、CPU11は、加速度の大きさが大きいほどオブジェクト数が少なくなるように閾値Thuを決定してもよいし、加速度の大きさが大きいほどオブジェクト数が多くなるように閾値Thuを決定してもよい。また、オブジェクト数の閾値Thuは、変換式を用いて演算によって求められてもよいし、加速度の大きさの範囲とオブジェクト数の閾値Thuとを予め対応付けた変換テーブルに従って求められてもよい。
上述した第1〜第4実施形態では、重なり判定処理において、重なり判定部11aは単位領域Ukに表示されているオブジェクトの数が単位領域Uiにおいて許容される閾値Thuを超える場合に、当該単位領域に含まれる複数のオブジェクトが重なっているものと判定するが、本発明はこれに限られない。
例えば、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から求められる携帯端末装置10の加速度の大きさに応じて、単位領域において許容される閾値Thuを可変としてもよい。
図12は、本変形例における表示制御処理のフローチャートである。図示されるように、CPU11は、まず、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から携帯端末装置10の加速度の大きさを求める(S21)。次に、CPU11は、携帯端末装置10の加速度の大きさに応じて、単位領域において許容されるオブジェクト数の閾値Thuを決定する(S22)。この場合に、CPU11は、加速度の大きさが大きいほどオブジェクト数が少なくなるように閾値Thuを決定してもよいし、加速度の大きさが大きいほどオブジェクト数が多くなるように閾値Thuを決定してもよい。また、オブジェクト数の閾値Thuは、変換式を用いて演算によって求められてもよいし、加速度の大きさの範囲とオブジェクト数の閾値Thuとを予め対応付けた変換テーブルに従って求められてもよい。
ところで、加速度センサ15は微小な携帯端末装置10の運動も測定することが可能なので、ユーザが意図せず生じた携帯端末装置10の揺れが検出される場合がある。かかる場合にはCPU11が、ユーザによる操作に応じた携帯端末装置10の運動があったと検出することは適当ではない。よって、CPU11は、ステップS23において、ステップS21で取得した携帯端末装置10の加速度の大きさが運動最小閾値Thaminを超えるか否かを判定し、運動最小閾値Thaminを超えた場合にのみ(S23:YES)、次の処理に進む。
次に、ステップS24において、CPU11は、ステップS22で決定したオブジェクト数の閾値Thuと、タッチパネル12に表示されているオブジェクトの数を単位領域Ukごとに比較し、単位領域Uiのオブジェクト数が閾値Thuを超えている場合には、当該単位領域Ui内の複数のオブジェクトは重なっているものと判定し、表示判定スコアSTi、SAJ、SIu、又はSCgに基づいて重なっているものと判定されたオブジェクトの表示の前後を入れ替える(S15)。
なお、本変形例においては、携帯端末装置10の加速度(すなわち、携帯端末装置10の運動)の大きさに応じて単位領域において許容される閾値Thuを可変とするが、ユーザが携帯端末装置10を傾ける動作に応じて水平面に対するタッチパネル12の角度の変化を検出し、水平面に対して変化した角度θdの大きさに応じてオブジェクトの閾値Thuを可変とするようにしてもよい。すなわち、単位領域において許容される閾値Thuは、検出部11dが検出した携帯端末装置10の運動の大きさ又は水平面に対して変化した角度θdの大きさに応じて定められる。
本変形例によれば、携帯端末装置10のユーザは、携帯端末装置10を振る強さ又は傾きの程度を変更するだけで重なっていると判定されるオブジェクトを変更することが可能となる。
本変形例によれば、携帯端末装置10のユーザは、携帯端末装置10を振る強さ又は傾きの程度を変更するだけで重なっていると判定されるオブジェクトを変更することが可能となる。
(4)変形例4
上述した第1〜第4実施形態では、重なり判定処理において、重なり判定部11aは単位領域Ukに表示されているオブジェクトの数が単位領域Uiにおいて許容される閾値Thuを超える場合に、当該単位領域に含まれる複数のオブジェクトが重なっているものと判定するが、本発明はこれに限られず、重なり判定部11aは、オブジェクトの形状に基づいて重なり判定処理を行ってもよい。
図13は、本変形例における重なり判定処理の説明図であり、図14は、携帯端末装置10の記憶部14に記憶される重なり判定結果テーブルTBL13の一例を示す図である。
図13は、第1実施形態において記事T1のオブジェクトと記事T4のオブジェクトとの重なりを判定する場合の例を示す。具体的には、CPU11fは、2つの記事T1のオブジェクトと記事T4のオブジェクトとが、下記の条件を全て満たすか否かで重なっているか否かを判定する。
x1T1<x2T4
x1T4<x2T1
y1T4>y2T1
y1T1>y2T4
ただし、図示のように、記事T1のオブジェクトの図中左上頂点の座標は(x1T1,y1T1)であり、右下頂点の座標は(x2T1,y2T1)である。また、記事T4のオブジェクトの図中左上頂点の座標は(x1T4,y1T4)であり、右下頂点の座標は(x2T4,y2T4)である。
上述した第1〜第4実施形態では、重なり判定処理において、重なり判定部11aは単位領域Ukに表示されているオブジェクトの数が単位領域Uiにおいて許容される閾値Thuを超える場合に、当該単位領域に含まれる複数のオブジェクトが重なっているものと判定するが、本発明はこれに限られず、重なり判定部11aは、オブジェクトの形状に基づいて重なり判定処理を行ってもよい。
図13は、本変形例における重なり判定処理の説明図であり、図14は、携帯端末装置10の記憶部14に記憶される重なり判定結果テーブルTBL13の一例を示す図である。
図13は、第1実施形態において記事T1のオブジェクトと記事T4のオブジェクトとの重なりを判定する場合の例を示す。具体的には、CPU11fは、2つの記事T1のオブジェクトと記事T4のオブジェクトとが、下記の条件を全て満たすか否かで重なっているか否かを判定する。
x1T1<x2T4
x1T4<x2T1
y1T4>y2T1
y1T1>y2T4
ただし、図示のように、記事T1のオブジェクトの図中左上頂点の座標は(x1T1,y1T1)であり、右下頂点の座標は(x2T1,y2T1)である。また、記事T4のオブジェクトの図中左上頂点の座標は(x1T4,y1T4)であり、右下頂点の座標は(x2T4,y2T4)である。
CPU11は、タッチパネル12に表示されている全てのオブジェクト(第1実施形態ではオブジェクトT1〜T5)について、2オブジェクトずつ、上記条件を満たすか否かを判定し、重なっているか否かを示す重なりフラグ(重なっている場合には「1」、重なっていない場合には「0」)を記憶部14の重なり判定結果テーブルTBL13に記憶する。第1実施形態で説明したように、重なり判定処理は間欠的に実行される。CPU11は、タッチパネル12に新たな記事のオブジェクトが追加された場合には、新たな記事とすでに表示されている記事との重なり、及び新たな記事と別の新たな記事との重なりを判定し、判定結果を重なり判定結果テーブルTBL13に追加記憶する。
表示制御部11cは、検出部11dが閾値Tha1を超える携帯端末装置10の運動を検出すると、重なり判定結果テーブルTBL13を参照して、重なりフラグ「1」を有する記事IDのオブジェクト全てについて、表示判定スコアSTiに基づいてスコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるようにタッチパネル12を制御する。
上述した実施形態のように単位領域Ukに基づいた重なり判定を行う場合には、単位領域内のオブジェクト数がオブジェクト数の閾値Thuを超える場合には重なっているものとみなすので、オブジェクト数の閾値Thuを超えない場合には、表示されているオブジェクトが実際に他のオブジェクトと重なっていても重なっていると判定されない。また、表示されているオブジェクトが実際に他のオブジェクトと重なっていない場合にも、オブジェクト数の閾値Thuを超えれば重なっていると判定されてしまう。本変形例によれば、オブジェクトの形状に基づいて個々に重なり判定を行うので、表示されているオブジェクトが実際に他のオブジェクトと重なっているか否かを確実に判定することができるという利点がある。
なお、本変形例は第1実施形態を例にとって説明したが、第2〜第4実施形態にも適用可能である。その場合、オブジェクトの形状に応じて比較の対象とする座標を適宜設定して、2つのオブジェクトの重なりを形状に基づいて判定する。
なお、本変形例は第1実施形態を例にとって説明したが、第2〜第4実施形態にも適用可能である。その場合、オブジェクトの形状に応じて比較の対象とする座標を適宜設定して、2つのオブジェクトの重なりを形状に基づいて判定する。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、携帯端末装置10のユーザが携帯端末装置10を振る動作を検出すると、表示判定スコアSTiに基づいて、タッチパネル12に重なって表示されていると判定されたp個の記事T1,T2,T3,…Tpのオブジェクトのうちスコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるようにタッチパネル12を制御するが、本実施形態では、携帯端末装置10を振る動作を検出すると、タッチパネル12に重なって表示されていると判定されたオブジェクトのうち、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回る記事Tiのオブジェクトを消去するようにタッチパネル12を制御する点で第1実施形態と異なる。
以下の説明において、上記第1実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、携帯端末装置10のユーザが携帯端末装置10を振る動作を検出すると、表示判定スコアSTiに基づいて、タッチパネル12に重なって表示されていると判定されたp個の記事T1,T2,T3,…Tpのオブジェクトのうちスコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるようにタッチパネル12を制御するが、本実施形態では、携帯端末装置10を振る動作を検出すると、タッチパネル12に重なって表示されていると判定されたオブジェクトのうち、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回る記事Tiのオブジェクトを消去するようにタッチパネル12を制御する点で第1実施形態と異なる。
以下の説明において、上記第1実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
図15は、本実施形態に係る表示制御処理のフローチャートであり、図16は本実施形態に係る表示制御処理における画面遷移図である。
図15において、CPU11は、ステップS11においてタッチパネル12に表示されているp個のオブジェクトについて重なり判定処理を行い、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から求められる携帯端末装置10の加速度の大きさが閾値Tha1を超えると(S12:YES)、ステップS11において重なっていると判定された複数の記事Tiのオブジェクトの各々について、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回っているかを判定する(S13)。そして、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回っている記事Tiのオブジェクトをタッチパネル12から消去するようタッチパネル12を制御する(S13:YES→S14)。一方、閾値Thsを下回る記事Tiのオブジェクトがない場合(S13:NO)、処理はステップS11に戻る。
図15において、CPU11は、ステップS11においてタッチパネル12に表示されているp個のオブジェクトについて重なり判定処理を行い、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から求められる携帯端末装置10の加速度の大きさが閾値Tha1を超えると(S12:YES)、ステップS11において重なっていると判定された複数の記事Tiのオブジェクトの各々について、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回っているかを判定する(S13)。そして、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回っている記事Tiのオブジェクトをタッチパネル12から消去するようタッチパネル12を制御する(S13:YES→S14)。一方、閾値Thsを下回る記事Tiのオブジェクトがない場合(S13:NO)、処理はステップS11に戻る。
具体的には、図16の(a)の表示例では、地図上に記事T1〜T5の5つの記事が表示されており、記事T1,T3,及びT4のオブジェクトが重なっているから、CPU11は、重なり判定処理の結果、記事T1,T3,及びT4のオブジェクトが重なっているものと判定する。
CPU11は、第1実施形態と同様に、記事T1〜T5のオブジェクトの表示判定スコアST1〜ST5を算出して、スコアテーブルTBL12(図6)に記憶している。
ただし、本実施形態では、CPU11は、下記式に基づいて地図上に表示されている記事Tiのオブジェクトの表示判定スコアSTiを算出する。
STi=(α−t)×n×w ・・・式(1)’
ただし、αは記事Tiのオブジェクトをタッチパネル12において最大で何秒表示するかを定めるパラメータである。tは記事Tiのオブジェクトが最前面に表示されてからの経過時間であり、nは記事Tiの記事テキストの文字数であり、wは記事Tiの重要度を示す重要度指標である。
ただし、本実施形態では、CPU11は、下記式に基づいて地図上に表示されている記事Tiのオブジェクトの表示判定スコアSTiを算出する。
STi=(α−t)×n×w ・・・式(1)’
ただし、αは記事Tiのオブジェクトをタッチパネル12において最大で何秒表示するかを定めるパラメータである。tは記事Tiのオブジェクトが最前面に表示されてからの経過時間であり、nは記事Tiの記事テキストの文字数であり、wは記事Tiの重要度を示す重要度指標である。
ここで、上述した第1実施形態では、一旦地図上に表示された記事Tiのオブジェクトはそのまま表示され続けるが、本実施形態では、記事Tiのオブジェクトの表示開始から所定時間αが経過するとオブジェクトが消える。携帯端末装置10のCPU11は、記事Tiのオブジェクトの表示開始から所定時間αが経過すると当該記事のレコードを記事テーブルTBL11から削除する。よって、記事テーブルTBL11には、「最前面表示時間」は記憶されない。また、スコアテーブルTBL12(図6)には、タッチパネル12に現在表示されている記事Tiのオブジェクト(すなわち、記事テーブルTBL11に記憶されている記事Ti)について算出された表示判定スコアSTiだけが記憶される。
CPU11は、携帯端末装置10の加速度の大きさが閾値Tha1を超えたことを検出すると、重なっていると判定された記事T1,T3,及びT4のオブジェクトのうち、その表示判定スコアが閾値Ths(例えば、「10」)を下回っているものを消去する。図6に示す例では、記事T1の表示判定スコアST1=8が閾値Thsを下回っている。よって、CPU11は、記事T1のオブジェクトを消去するようにタッチパネル12を制御する。
すなわち、CPU11は、閾値Tha1を超える運動を検出した場合に、重なっていると判定した複数の記事Tiのオブジェクトのうち前記スコア算出部が算出したスコアが閾値Thsを下回る記事Tiのオブジェクトが消えるようにタッチパネル12を制御する表示制御部11cとして機能する。
すなわち、CPU11は、閾値Tha1を超える運動を検出した場合に、重なっていると判定した複数の記事Tiのオブジェクトのうち前記スコア算出部が算出したスコアが閾値Thsを下回る記事Tiのオブジェクトが消えるようにタッチパネル12を制御する表示制御部11cとして機能する。
タッチパネル12には、図16(b)に示されるように、記事T1のオブジェクトが消去され、記事T2〜T5の4つの記事が表示されたブログ地図が表示される。なお、図16(b)に示す例では、CPU11は最前面に表示されている記事T1のオブジェクトを消去するが、仮に最背面に表示されている記事T4のオブジェクトの表示判定スコアST4が閾値Thsを下回る場合には、記事T4のオブジェクトを消去する。すなわち、重なっていると判定されたオブジェクトの重なり順とは関係なく、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回る記事Tiのオブジェクトが消去される。
以上説明したように、本実施形態では、携帯端末装置10を振る動作を検出すると、タッチパネル12に重なって表示されていると判定された記事Tiのオブジェクトのうち、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回る記事Tiのオブジェクトを消去するようにタッチパネル12を制御するので、地図上に重なって表示されている記事Tiのオブジェクトのうちユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定される記事Tiのオブジェクトがタッチパネル12上に表示され続け、そうでない記事Tiのオブジェクトは消去されることになる。よって、本実施形態によれば、ユーザによるオブジェクト選択操作を必要とせず、ユーザが閲覧した可能性が低く有用性が高いと推定される記事Tiのオブジェクトの視認性を上げることが可能となる。
<第5実施形態の変形例>
本発明は上述した第5実施形態に限定されず、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
<変形例1>
上述した第5実施形態では、被閲覧度指標としての経過時間t及び文字数n、及び、重要度指標wに基づいて表示判定スコアSTiを算出するが、被閲覧度指標として経過時間t又は文字数nのいずれかを用いてもよい。すなわち、経過時間t及び文字数nのいずれか一方と、重要度指標wとに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。また、被閲覧度指標及び重要度指標の少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。よって、経過時間t、文字数n、及び重要度指標wの少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。
よって、例えば、経過時間tのみに基づいて表示判定スコアSTiを算出する場合、すなわち、STi=α−tである場合、最前面に表示されている経過時間tが一定程度よりも長い記事Tiのオブジェクトが消去される。同様に、STi=nの場合には文字数が一定程度よりも少ない記事Tiのオブジェクトが消去され、STi=wの場合には重要度が一定程度よりも低い記事Tiのオブジェクトが消去される。
本発明は上述した第5実施形態に限定されず、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
<変形例1>
上述した第5実施形態では、被閲覧度指標としての経過時間t及び文字数n、及び、重要度指標wに基づいて表示判定スコアSTiを算出するが、被閲覧度指標として経過時間t又は文字数nのいずれかを用いてもよい。すなわち、経過時間t及び文字数nのいずれか一方と、重要度指標wとに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。また、被閲覧度指標及び重要度指標の少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。よって、経過時間t、文字数n、及び重要度指標wの少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。
よって、例えば、経過時間tのみに基づいて表示判定スコアSTiを算出する場合、すなわち、STi=α−tである場合、最前面に表示されている経過時間tが一定程度よりも長い記事Tiのオブジェクトが消去される。同様に、STi=nの場合には文字数が一定程度よりも少ない記事Tiのオブジェクトが消去され、STi=wの場合には重要度が一定程度よりも低い記事Tiのオブジェクトが消去される。
<変形例2>
上述した第5実施形態では、重なり判定処理において、重なり判定部11aは単位領域Ukに表示されている記事Tiのオブジェクトの数が単位領域Uiにおいて許容されるオブジェクト数の閾値Thuを超える場合に、当該単位領域に含まれる複数のオブジェクトが重なっているものと判定するが、本発明はこれに限られない。
例えば、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から求められる携帯端末装置10の加速度の大きさに応じて、単位領域において許容される閾値Thuを可変としてもよい。
図17は、本変形例における表示制御処理のフローチャートである。図示されるように、CPU11は、まず、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から携帯端末装置10の加速度の大きさを求める(S21)。次に、CPU11は、携帯端末装置10の加速度の大きさに応じて、単位領域において許容されるオブジェクト数の閾値Thuを決定する(S22)。この場合に、CPU11は、加速度の大きさが大きいほどオブジェクト数が少なくなるように閾値Thuを決定してもよいし、加速度の大きさが大きいほどオブジェクト数が多くなるように閾値Thuを決定してもよい。また、オブジェクト数の閾値Thuは、変換式を用いて演算によって求められてもよいし、加速度の大きさの範囲とオブジェクト数の閾値Thuとを予め対応付けた変換テーブルに従って求められてもよい。
上述した第5実施形態では、重なり判定処理において、重なり判定部11aは単位領域Ukに表示されている記事Tiのオブジェクトの数が単位領域Uiにおいて許容されるオブジェクト数の閾値Thuを超える場合に、当該単位領域に含まれる複数のオブジェクトが重なっているものと判定するが、本発明はこれに限られない。
例えば、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から求められる携帯端末装置10の加速度の大きさに応じて、単位領域において許容される閾値Thuを可変としてもよい。
図17は、本変形例における表示制御処理のフローチャートである。図示されるように、CPU11は、まず、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から携帯端末装置10の加速度の大きさを求める(S21)。次に、CPU11は、携帯端末装置10の加速度の大きさに応じて、単位領域において許容されるオブジェクト数の閾値Thuを決定する(S22)。この場合に、CPU11は、加速度の大きさが大きいほどオブジェクト数が少なくなるように閾値Thuを決定してもよいし、加速度の大きさが大きいほどオブジェクト数が多くなるように閾値Thuを決定してもよい。また、オブジェクト数の閾値Thuは、変換式を用いて演算によって求められてもよいし、加速度の大きさの範囲とオブジェクト数の閾値Thuとを予め対応付けた変換テーブルに従って求められてもよい。
次に、CPU11は、ステップS23において、ステップS21で取得した携帯端末装置10の加速度の大きさが閾値Thaminを超えるか否かを判定し、閾値Thaminを超えた場合にのみ(S23:YES)、次の処理に進む。
次に、ステップS24において、CPU11は、ステップS22で決定したオブジェクト数の閾値Thuと、タッチパネル12に表示されているオブジェクトの数を単位領域Ukごとに比較し、単位領域Uiのオブジェクト数が閾値Thuを超えている場合には、当該単位領域Ui内の複数のオブジェクトは重なっているものと判定する。そして、CPU11は、重なっているものと判定された複数の記事Tiのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトを消去する(S13:YES→S14)。
なお、本変形例においては、携帯端末装置10の加速度の大きさに応じて単位領域において許容されるオブジェクト数の閾値Thuを可変とするが、ユーザが携帯端末装置10を傾ける動作に応じて水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出し、水平面に対して変化した角度の大きさに応じてオブジェクト数の閾値Thuを可変とするようにしてもよい。
すなわち、単位領域において許容されるオブジェクト数の閾値Thuは、検出部11dが検出した携帯端末装置10の運動の大きさ又は水平面に対して変化した角度の大きさに応じて定められる。
本変形例によれば、携帯端末装置10のユーザは、携帯端末装置10を振る強さを変更するだけで、重なり判定に用いるオブジェクト数の閾値Thuを変更することが可能となる。
すなわち、単位領域において許容されるオブジェクト数の閾値Thuは、検出部11dが検出した携帯端末装置10の運動の大きさ又は水平面に対して変化した角度の大きさに応じて定められる。
本変形例によれば、携帯端末装置10のユーザは、携帯端末装置10を振る強さを変更するだけで、重なり判定に用いるオブジェクト数の閾値Thuを変更することが可能となる。
<変形例3>
上述した第5実施形態では、第1〜第4実施形態の変形例4(図13及び図14)で説明したように、オブジェクトの形状に基づいて重なり判定処理を行ってもよい。
上述した第5実施形態では、第1〜第4実施形態の変形例4(図13及び図14)で説明したように、オブジェクトの形状に基づいて重なり判定処理を行ってもよい。
<変形例4>
上述した第5実施形態では、ユーザが携帯端末装置10を振る動作に応じて、閾値Tha1を超える携帯端末装置10の運動を検出すると(S12:YES)、重なっているものと判定された複数の記事Tiのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトを消去するが、携帯端末装置10の運動を検出する代わりに、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化を検出するようにしてもよい。
この場合、加速度センサ15は、ユーザが携帯端末装置10を傾ける動作に応じた加速度を測定する。CPU11は、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度に基づいて、タッチパネル12の角度θxを算出し、水平面に対する角度の変化θdが閾値Thθを超えたときに、閾値Thθを超える角度の変化を検出する。
よって、CPU11は、ユーザの操作に応じた水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出する検出部11dとして機能する。そして、CPU11は、閾値Thθを超える角度の変化θdを検出した場合に、重なっていると判定した複数のオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトが消えるようにタッチパネル12を制御する。
なお、加速度センサ15の代わりにジャイロスコープを用いて、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出するようにしてもよい。
上述した第5実施形態では、ユーザが携帯端末装置10を振る動作に応じて、閾値Tha1を超える携帯端末装置10の運動を検出すると(S12:YES)、重なっているものと判定された複数の記事Tiのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトを消去するが、携帯端末装置10の運動を検出する代わりに、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化を検出するようにしてもよい。
この場合、加速度センサ15は、ユーザが携帯端末装置10を傾ける動作に応じた加速度を測定する。CPU11は、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度に基づいて、タッチパネル12の角度θxを算出し、水平面に対する角度の変化θdが閾値Thθを超えたときに、閾値Thθを超える角度の変化を検出する。
よって、CPU11は、ユーザの操作に応じた水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出する検出部11dとして機能する。そして、CPU11は、閾値Thθを超える角度の変化θdを検出した場合に、重なっていると判定した複数のオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトが消えるようにタッチパネル12を制御する。
なお、加速度センサ15の代わりにジャイロスコープを用いて、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出するようにしてもよい。
<変形例5>
上記第5実施形態において、CPU11は、複数の記事Tiのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトが消えるようにタッチパネル12を制御する際に、消えようとするオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消えるように制御してもよい。すなわち、CPU11は、閾値Thθを超える角度の変化θdを検出した場合には、消えようとするオブジェクトが下方に滑るようにして移動した後に消えるように制御してもよい。
図18は、本変形例に係る表示制御処理のフローチャートであり、図19は、同表示制御処理におけるオブジェクト消去処理の説明図である。図18に示されるように、CPU11は、タッチパネル12に表示されている複数の記事T1〜T5のオブジェクトについて重なり判定処理を行い(S11)、ステップS12aにおいて、閾値Thθを超える、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出すると(S12a:YES)、ステップS11において重なっていると判定した複数のオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thθを下回るオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消えるようにタッチパネル12を制御する。
上記第5実施形態において、CPU11は、複数の記事Tiのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトが消えるようにタッチパネル12を制御する際に、消えようとするオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消えるように制御してもよい。すなわち、CPU11は、閾値Thθを超える角度の変化θdを検出した場合には、消えようとするオブジェクトが下方に滑るようにして移動した後に消えるように制御してもよい。
図18は、本変形例に係る表示制御処理のフローチャートであり、図19は、同表示制御処理におけるオブジェクト消去処理の説明図である。図18に示されるように、CPU11は、タッチパネル12に表示されている複数の記事T1〜T5のオブジェクトについて重なり判定処理を行い(S11)、ステップS12aにおいて、閾値Thθを超える、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出すると(S12a:YES)、ステップS11において重なっていると判定した複数のオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thθを下回るオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消えるようにタッチパネル12を制御する。
図19の(a)に示す例においては、携帯端末装置10のタッチパネル12はほぼ水平状態にあり、このときタッチパネル12には記事T1〜T5のオブジェクトが表示されている。この状態において携帯端末装置10のユーザが携帯端末装置10を傾ける動作を行い、CPU11が、閾値Thθを超える、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出すると、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクト(この例では記事T1のオブジェクト)が下方(矢印Yが示す方向)に滑るように移動した後にタッチパネル12から消える(図19の(b))。この変形例によれば、携帯端末装置10のユーザは、携帯端末装置のタッチパネル12を傾ける操作を行うと、傾ける操作に応じて消えてようとするオブジェクトが下方に落ちてゆくので、ユーザが消えてゆくオブジェクトを視認することができるという利点がある。
<変形例6>
上記第5実施形態の変形例5において、CPU11が、複数の記事Tiのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消えるようにタッチパネル12を制御する際に、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdに応じて、表示判定スコアSTiの閾値Thsを可変とするようにしてもよい。すなわち、CPU11は、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdが第1の角度範囲内にある場合には、重なっていると判定された複数のオブジェクトのうち第1閾値を下回る表示判定スコアSTiのオブジェクトがタッチパネル12から消え、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdが第1の角度範囲とは異なる第2の角度範囲にある場合には、第1閾値よりも値が高い第2閾値を下回る表示判定スコアSTiのオブジェクトがタッチパネル12から消えるように制御するようにしてもよい。
上記第5実施形態の変形例5において、CPU11が、複数の記事Tiのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消えるようにタッチパネル12を制御する際に、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdに応じて、表示判定スコアSTiの閾値Thsを可変とするようにしてもよい。すなわち、CPU11は、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdが第1の角度範囲内にある場合には、重なっていると判定された複数のオブジェクトのうち第1閾値を下回る表示判定スコアSTiのオブジェクトがタッチパネル12から消え、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdが第1の角度範囲とは異なる第2の角度範囲にある場合には、第1閾値よりも値が高い第2閾値を下回る表示判定スコアSTiのオブジェクトがタッチパネル12から消えるように制御するようにしてもよい。
図20は、本変形例に係る角度範囲の説明図であり、図21は、本変形例に係る表示制御処理のフローチャートである。図20に示されるように、本変形例では、第1の角度範囲R1「θ1<θd≦θ2」、第2の角度範囲R2「θ2<θd≦θ3」、及び第3の角度範囲R3「θ3<θd≦θ4」が設けられている。上述したように、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdは、水平面に対するタッチパネル12の基準角度θ0と、ユーザが携帯端末装置10を傾ける動作に応じてCPU11が算出した水平面に対するタッチパネル12の角度θxとの差分θdとして算出し得る。そして、第1の角度範囲R1に対応する閾値として第1閾値ThS1、第2の角度範囲R2に対応する閾値として第2閾値ThS2、第3の角度範囲R3に対応する閾値として第3閾値ThS3が定められている(ThS1<ThS2<ThS3)。第1の角度範囲の下限値θ1は、図21のステップS12aにおける閾値Thθと同値である。
ただし、第1〜第3の3つの角度範囲を設けなくてもよく、少なくとも2つの角度範囲を設け、各々に対応した閾値として少なくとも第1閾値ThS1及び第2閾値ThS2(ThS1<ThS2)を定めるようにしてもよい。
ただし、第1〜第3の3つの角度範囲を設けなくてもよく、少なくとも2つの角度範囲を設け、各々に対応した閾値として少なくとも第1閾値ThS1及び第2閾値ThS2(ThS1<ThS2)を定めるようにしてもよい。
図21に示されるように、CPU11は、まず、タッチパネル12に表示されているp個の記事T1,T2,T3,…Tpのオブジェクトについて重なり判定処理を行い(S11)、ステップS12aにおいて、閾値Thθを超える、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出すると(S12a:YES)、角度の変化θdが第1〜第3の角度範囲R1〜R3のいずれに属するかを判別する(S16)。
CPU11は、角度の変化θdが第1の角度範囲R1にある場合には、ステップS11において重なっているとオブジェクト判定した複数のオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが第1閾値ThS1を下回るオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消えるようにタッチパネル12を制御する(S17a)。同様に、CPU11は、角度の変化θdが第2の角度範囲R2にある場合には、重なっていると判定した複数のオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが第2閾値ThS2を下回るオブジェクトが消え(S17b)、角度の変化θdが第3の角度範囲R3にある場合には、表示判定スコアSTiが第3閾値ThS3を下回るオブジェクトが消えるようにタッチパネル12を制御する(S17c)。
続いて、CPU11は、ステップS12aに戻り、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdが、閾値Thθを超えるか否かを判定する。その判定結果がYESの場合、CPU11は、再びステップS16以降の処理を繰り返す。一方、ステップS12aの判定結果がNOの場合、すなわち、閾値Thθを超える、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdが検出されなかった場合には、処理はステップS11に戻る。
続いて、CPU11は、ステップS12aに戻り、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdが、閾値Thθを超えるか否かを判定する。その判定結果がYESの場合、CPU11は、再びステップS16以降の処理を繰り返す。一方、ステップS12aの判定結果がNOの場合、すなわち、閾値Thθを超える、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdが検出されなかった場合には、処理はステップS11に戻る。
さらに具体的には、ユーザが携帯端末装置10を傾ける動作に応じて検出された角度の変化θdが第1の角度範囲R1にある場合には、重なっていると判定した複数のオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが第1閾値ThS1を下回るオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消え(S12a→S16→S17a)。続いて、ユーザが、携帯端末装置10を傾ける動作をした場合に当該動作に応じて検出された角度の変化θdが第2の角度範囲R2にある場合には、残りの重なっているオブジェクトのうち、表示判定スコアSTiが第1閾値ThS1よりも高い第2閾値ThS2を下回るオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消える(S12a→S16→S17b)。そして、さらにユーザが携帯端末装置10を傾ける動作をした場合に検出された角度の変化θdが第3の角度範囲R3にある場合には、残りの重なっているオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが第2閾値ThS1よりもさらに高い第3閾値ThS3を下回るオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消える(S12a→S16→S17c)。このように、本変形例では、ユーザが携帯端末装置10を少しずつ傾けると、表示判定スコアSTiが低いオブジェクトから順に少しずつ滑るように下方に移動して消えてゆくようにタッチパネル12に表示することが可能となる。よって、本変形例によれば、携帯端末装置10のユーザは、タッチパネル12を傾ける角度を少しずつ変えるという直観的なジェスチャーにより、落ちてゆくオブジェクトを変えることが可能となる。
また、上記変形例1と組み合わせた場合において、例えば、表示判定スコアSTiを記事Tiの経過時間tのみに基づいて算出する場合には表示判定スコアSTi=α−tとなるから、CPU11は、最前面に表示されている時間が長いものから順に、下方に滑るように移動して消えてゆくようにタッチパネル12を制御することが可能となる。
また、上記変形例1と組み合わせた場合において、例えば、表示判定スコアSTiを記事Tiの経過時間tのみに基づいて算出する場合には表示判定スコアSTi=α−tとなるから、CPU11は、最前面に表示されている時間が長いものから順に、下方に滑るように移動して消えてゆくようにタッチパネル12を制御することが可能となる。
また、図21から理解されるように、ステップS11及びステップS12aが実行された後、ステップS16において、例えば、角度の変化θdが第3の角度範囲R3にあると判定された場合には、表示判定スコアSTiが第3閾値ThS3を下回るオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消える。すなわち、ユーザが携帯端末装置10を少しずつ傾ける動作を経由せずに初めから第3の角度範囲R3に相当する程度に傾ける動作をした場合には、第3閾値ThS3に応じてオブジェクトが消去される。よって、本変形例によれば、ユーザが携帯端末装置10を傾ける角度に応じて、オブジェクトを消去するか否かの判定に用いる表示判定スコアSTiの閾値Thθを変更することが可能となる。すなわち、本変形例によれば、携帯端末装置10のユーザは、タッチパネル12を傾ける角度を変えるという直観的なジェスチャーにより、消去するオブジェクトの選択に用いるスコアの閾値ThSを変えることが可能となる。
ステップS16において、CPU11が、角度の変化θdが第3の角度範囲R3を超えると判定した場合、すなわち、第3の角度範囲R3の上限θ4を超える場合(θd>θ4)には、重なって表示されていると判定された複数のオブジェクトの全てが下方に滑るように移動した後に消えるようにタッチパネル12を制御する(S17d)。その後、処理はステップS11に戻る。すなわち、ユーザが携帯端末装置10を少しずつ傾ける動作を経由せずに初めから第3の角度範囲R3を超える程度に大きく傾ける動作をした場合には、重なって表示されていると判定された複数のオブジェクトの全てが消去される。よって、携帯端末装置10のユーザは、タッチパネル12を大きく傾けるという直観的で簡易なジェスチャーにより、重なっているオブジェクトを全て消去することが可能となる。
なお、本変形例においては、角度の変化θdに応じて、消去されようとするオブジェクトが下方に向かって移動する速度を異ならせるようにしてもよい。すなわち、角度の変化θdが第1の角度範囲R1にある場合には、表示判定スコアSTiが第1閾値ThS1を下回るオブジェクトを第1の速度V1で移動させ、第2の角度範囲R2にある場合には、表示判定スコアSTiが第2閾値ThS2を下回るオブジェクトを第2の速度V2で移動させ、第3の角度範囲R3にある場合には、表示判定スコアSTiが第3閾値ThS3を下回るオブジェクトを第3の速度V3で移動させ、第3の角度範囲R3の上限θ4を超える場合(θd>θ4)には、第4の速度V4で移動させるようにしてもよい(V1<V2<V3<V4)。この態様では、ユーザが携帯端末装置10を傾ける角度に応じて、消去されるオブジェクトを可変とするだけでなく、消去されるオブジェクトが多いほど、下方に移動する速度(すなわち、落ちる速度)を大きくするので、携帯端末装置10のユーザは、タッチパネル12を傾ける角度を変えるという直観的なジェスチャーにより、オブジェクトが落ちる速度を変えることが可能となる。ただし、この場合において、消去されるオブジェクトが多いほど、下方に移動する速度を小さくしてもよい(V1>V2>V3>V4)。
<変形例7>
上記第5実施形態の変形例5において、CPU11が、複数の記事Tiのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消えるようにタッチパネル12を制御する際に、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdに応じて、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトが下方に移動する速度を可変としてもよい。すなわち、CPU11は、タッチパネル12の角度の変化θdが第1の角度範囲にある場合には、タッチパネル12から消えようとするオブジェクトが第1の速度V1で移動し、タッチパネル12の角度の変化θdが前記第1の角度範囲とは異なる第2の角度範囲にある場合には、タッチパネル12から消えようとするオブジェクトが前記第1の速度V1よりも大きい第2の速度V2で移動するように制御するようにしてもよい。
上記第5実施形態の変形例5において、CPU11が、複数の記事Tiのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトが下方に滑るように移動した後に消えるようにタッチパネル12を制御する際に、水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdに応じて、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回るオブジェクトが下方に移動する速度を可変としてもよい。すなわち、CPU11は、タッチパネル12の角度の変化θdが第1の角度範囲にある場合には、タッチパネル12から消えようとするオブジェクトが第1の速度V1で移動し、タッチパネル12の角度の変化θdが前記第1の角度範囲とは異なる第2の角度範囲にある場合には、タッチパネル12から消えようとするオブジェクトが前記第1の速度V1よりも大きい第2の速度V2で移動するように制御するようにしてもよい。
図22は、本変形例に係る表示制御処理のフローチャートである。また、本変形例における角度範囲は図20に示すものと同様である。
同図に示されるように、CPU11は、まず、タッチパネル12に表示されている複数の記事T1〜T5のオブジェクトについて重なり判定処理を行い(S11)、ステップS12aにおいて、閾値Thθを超える水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出すると(S12a:YES)、ステップS11において重なっていると判定した複数のオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値ThSを下回るオブジェクトがあるか否かを判定する(S13)。この判定結果がYESの場合、CPU11は、角度の変化θdが第1〜第3の角度範囲R1〜R3のいずれの角度範囲に属するかを判別する(S16)。
同図に示されるように、CPU11は、まず、タッチパネル12に表示されている複数の記事T1〜T5のオブジェクトについて重なり判定処理を行い(S11)、ステップS12aにおいて、閾値Thθを超える水平面に対するタッチパネル12の角度の変化θdを検出すると(S12a:YES)、ステップS11において重なっていると判定した複数のオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値ThSを下回るオブジェクトがあるか否かを判定する(S13)。この判定結果がYESの場合、CPU11は、角度の変化θdが第1〜第3の角度範囲R1〜R3のいずれの角度範囲に属するかを判別する(S16)。
CPU11は、角度の変化θdが第1の角度範囲R1にある場合には、表示判定スコアSTiが閾値ThSを下回るオブジェクトが第1の速度V1で下方に滑るように移動した後に消えるようにタッチパネル12を制御する(S18a)。同様に、CPU11は、角度の変化θdが第2の角度範囲R2にある場合には、重なっていると判定した複数のオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値ThSを下回るオブジェクトが第2の速度V2(V1<V2)で移動し(S18b)、角度の変化θdが第3の角度範囲R3にある場合には、表示判定スコアSTiが閾値ThSを下回るオブジェクトが第3の速度V3(V2<V3)で移動して消えるようにタッチパネル12を制御する(S18c)。
また、ステップS16において、CPU11が、角度の変化θdが第3の角度範囲R3を超えると判定した場合(θd>θ4)、重なって表示されていると判定された複数のオブジェクトの全てが第4の速度V4(V3<V4)で移動した後に消えるようにタッチパネル12を制御する(S18d)。その後、処理はステップS11に戻る。
本変形例では、ユーザが携帯端末装置10のタッチパネル12を傾ける角度が大きいほど、消去されようとするオブジェクトが下方に移動する速度(すなわち、落ちる速度)を大きくするので、本変形例によれば、携帯端末装置10のユーザは、タッチパネル12を傾ける角度を変えるという直観的なジェスチャーにより、オブジェクトが落ちる速度を変えることが可能となる。なお、代わりに、タッチパネル12を傾ける角度が大きいほど、下方に移動する速度を小さくしてもよい(V1>V2>V3>V4)。
本変形例では、ユーザが携帯端末装置10のタッチパネル12を傾ける角度が大きいほど、消去されようとするオブジェクトが下方に移動する速度(すなわち、落ちる速度)を大きくするので、本変形例によれば、携帯端末装置10のユーザは、タッチパネル12を傾ける角度を変えるという直観的なジェスチャーにより、オブジェクトが落ちる速度を変えることが可能となる。なお、代わりに、タッチパネル12を傾ける角度が大きいほど、下方に移動する速度を小さくしてもよい(V1>V2>V3>V4)。
<第6実施形態>
上記第5実施形態では、携帯端末装置10のユーザが携帯端末装置10を振る操作を行い、それに応じて検出された携帯端末装置10の加速度の大きさが閾値Tha1を超える場合には、タッチパネル12に重なって表示されているp個の記事T1,T2,T3,…Tpのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値ThS1を下回るオブジェクトを消去するが、本実施形態では、これに加えて、ユーザが携帯端末装置10を強く振る操作をすると、タッチパネル12に表示されている記事のオブジェクトを全て消去する。
以下の説明において、上記第5実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
上記第5実施形態では、携帯端末装置10のユーザが携帯端末装置10を振る操作を行い、それに応じて検出された携帯端末装置10の加速度の大きさが閾値Tha1を超える場合には、タッチパネル12に重なって表示されているp個の記事T1,T2,T3,…Tpのオブジェクトのうち表示判定スコアSTiが閾値ThS1を下回るオブジェクトを消去するが、本実施形態では、これに加えて、ユーザが携帯端末装置10を強く振る操作をすると、タッチパネル12に表示されている記事のオブジェクトを全て消去する。
以下の説明において、上記第5実施形態と共通の要素については共通の符号を用い、その説明は適宜省略する。
図23は、本実施形態に係る表示制御処理のフローチャートである。同図に示されるように、CPU11は、ステップS11においてタッチパネル12に表示されているp個の記事T1,T2,T3,…Tpのオブジェクトについて重なり判定処理を行い、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から求められる携帯端末装置10の加速度の大きさが第1閾値Tha1を超えると(S12c:YES)、続いて、携帯端末装置10の加速度の大きさが第2閾値Tha2(Tha1<Tha2)を超えるか否かを判定する(S12d)。この判定結果がNOの場合、CPU11は、ステップS11において重なっていると判定された複数のオブジェクトの各々について、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回っているかを判定する(S13)。そして、表示判定スコアSTiが閾値Thsを下回っているオブジェクトをタッチパネル12から消去するようタッチパネル12を制御する(S14)。
一方、CPU11は、ステップS12dにおいて、携帯端末装置10の加速度の大きさが第2閾値Tha2を超えると判定すると(S12d:YES)、タッチパネル12に表示されているp個の記事T1,T2,T3,…Tpのオブジェクトを全て消去する(S14b)。そして、新たにブログ地図提供サーバ30から受信したブログ地図を再度読み込んでタッチパネル12に表示させる(S14c)。
一方、CPU11は、ステップS12dにおいて、携帯端末装置10の加速度の大きさが第2閾値Tha2を超えると判定すると(S12d:YES)、タッチパネル12に表示されているp個の記事T1,T2,T3,…Tpのオブジェクトを全て消去する(S14b)。そして、新たにブログ地図提供サーバ30から受信したブログ地図を再度読み込んでタッチパネル12に表示させる(S14c)。
図24は本実施形態に係る表示制御処理における画面遷移図である。図24(a)に示されるように、タッチパネル12には記事T1〜T5が表示されている。CPU11は、ステップS12dにおいて、携帯端末装置10の加速度の大きさが第2閾値Tha2を超えると判定すると、タッチパネル12には表示されている記事T1〜T5の全ての記事を消去する(図24(b))。ステップS14cにおいて、新たなブログ地図を読み込んでタッチパネル12に表示させる(図24(c))。
本実施形態によれば、上記第5実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、ユーザが携帯端末装置10を強く振る操作をすると、タッチパネル12に表示されている記事のオブジェクトが全て消去され、新たなブログ地図が読み込まれて表示されるので、ユーザは、タッチパネル12に表示されている記事のオブジェクトを読み終えた場合や、記事のオブジェクトに興味がない場合には、簡易な操作で、新たなブログ地図を表示した画面に遷移することが可能となる。
<第6実施形態の変形例>
本発明は上述した第6実施形態に限られず、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
(1)上述した第6実施形態では、被閲覧度指標としての経過時間t及び文字数n、及び、重要度指標wに基づいて表示判定スコアSTiを算出するが、被閲覧度指標として経過時間t又は文字数nのいずれかを用いてもよい。すなわち、経過時間t及び文字数nのいずれか一方と、重要度指標wとに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。また、被閲覧度指標及び重要度指標の少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。よって、経過時間t、文字数n、及び重要度指標wの少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。
本発明は上述した第6実施形態に限られず、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
(1)上述した第6実施形態では、被閲覧度指標としての経過時間t及び文字数n、及び、重要度指標wに基づいて表示判定スコアSTiを算出するが、被閲覧度指標として経過時間t又は文字数nのいずれかを用いてもよい。すなわち、経過時間t及び文字数nのいずれか一方と、重要度指標wとに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。また、被閲覧度指標及び重要度指標の少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。よって、経過時間t、文字数n、及び重要度指標wの少なくともいずれかに基づいて表示判定スコアSTiを算出してもよい。
(2)上述した第6実施形態では、重なり判定処理において、重なり判定部11aは単位領域Ukに表示されているオブジェクトの数が単位領域Uiにおいて許容される閾値Thuを超える場合に、当該単位領域に含まれる複数のオブジェクトが重なっているものと判定するが、本発明はこれに限られない。すなわち、第5実施形態の変形例2(図17)において説明したように、加速度センサ15が測定した3軸方向の加速度から求められる携帯端末装置10の加速度の大きさに応じて、単位領域において許容される閾値Thuを可変としてもよい。
また、第1〜第4実施形態の変形例4(図13及び図14)で説明したように、オブジェクトの形状に基づいて重なり判定処理を行ってもよい。
また、第1〜第4実施形態の変形例4(図13及び図14)で説明したように、オブジェクトの形状に基づいて重なり判定処理を行ってもよい。
<第1〜第6実施形態の変形例>
本発明は上述した第1〜第6実施形態に限られず、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
(1)上述した第1、第5、及び第6実施形態では、記事のオブジェクトとして、吹き出し画像内にプロフィールアイコン、ユーザ名、発信日時及び記事テキストを表示するが、これに限られず、これらの要素の少なくとも1つ又は2以上を任意に組み合わせたものを表示するようにしてもよい。また、オブジェクトAj,Bu,Iu,Cgの形状は、図示したもの限られず、任意の形状であってもよい。
また、別の態様として、記事が画像などの添付画像を含む場合には、記事テキストを表示する代わりに、添付画像だけを表示するようにしてもよい。この態様によれば、地図の閲覧者は、一見して記事の内容を把握することが可能となる。
上述した上述した第1、第5、及び第6実施形態では、各記事の緯度経度情報を、ジオタグによって示される緯度経度情報と本文テキストの解析により導出される地名の緯度経度情報の両方に基づいて判定していたが、どちらか一方を用いるようにしてもよい。
本発明は上述した第1〜第6実施形態に限られず、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
(1)上述した第1、第5、及び第6実施形態では、記事のオブジェクトとして、吹き出し画像内にプロフィールアイコン、ユーザ名、発信日時及び記事テキストを表示するが、これに限られず、これらの要素の少なくとも1つ又は2以上を任意に組み合わせたものを表示するようにしてもよい。また、オブジェクトAj,Bu,Iu,Cgの形状は、図示したもの限られず、任意の形状であってもよい。
また、別の態様として、記事が画像などの添付画像を含む場合には、記事テキストを表示する代わりに、添付画像だけを表示するようにしてもよい。この態様によれば、地図の閲覧者は、一見して記事の内容を把握することが可能となる。
上述した上述した第1、第5、及び第6実施形態では、各記事の緯度経度情報を、ジオタグによって示される緯度経度情報と本文テキストの解析により導出される地名の緯度経度情報の両方に基づいて判定していたが、どちらか一方を用いるようにしてもよい。
(2)第1〜第6実施形態においては、表示判定スコアSTi、SAJ、SIu、又はSCgの被閲覧度指標及び重要度指標各指標を各種例示したが、本発明は例示されたものに限られず、オブジェクトをユーザが閲覧したと推定される度合いを示すものとして他の被閲覧度指標を用いてもよい。また、オブジェクトの重要度を示すものとして他の重要度指標を用いてもよい。
(3)第1〜第6実施形態において、ユーザがブログ地図を閲覧する際に用いる端末は、タッチパネルを有している必要はなく、表示部と操作部とが別々に構成されているものでもよい。
また、携帯端末装置10を振る動作や傾ける動作を検出する装置として加速度センサを例示したが、これに限られず、ジャイロセンサその他の公知の技術を適宜採用し得る。
また、携帯端末装置10を振る動作や傾ける動作を検出する装置として加速度センサを例示したが、これに限られず、ジャイロセンサその他の公知の技術を適宜採用し得る。
1……オブジェクト表示システム、10……携帯端末装置(オブジェクト表示装置)、11……CPU(重なり判定部、スコア算出部、表示制御部、検出部)、12……タッチパネル(表示部)、13……通信部、14……記憶部、15……加速度センサ、20……ブログサーバ、30……ブログ地図提供サーバ、40……地図提供サーバ、Aj,Bu,Iu,Cg……オブジェクト、STi,SAj,SBu,SIu,SCg……表示判定スコア、Ti……記事、Uk……単位領域。
Claims (10)
- オブジェクトを表示する表示部と、
前記表示部に地図を表示させるとともに、当該地図に相当する領域内の地点に関連する複数のオブジェクトを、当該複数のオブジェクトの各々が関連する地点に相当する位置において前記地図上に表示させるよう前記表示部を制御する表示制御部と、
前記複数のオブジェクトの各々について、各オブジェクトをユーザが閲覧したと推定される度合いを示す被閲覧度指標及び各オブジェクトの重要度を示す重要度指標の少なくともいずれかに基づくスコアであって、前記被閲覧度指標を用いる場合にはユーザが閲覧したと推定される度合いが低いほど値が高く、前記重要度指標を用いる場合には重要度が高いほど値が高いスコアを計算するスコア算出部と、
前記表示部に表示されている前記複数のオブジェクトが重なっているかを判定する重なり判定部と、
ユーザの操作に応じた当該オブジェクト表示装置の運動又は水平面に対する前記表示部の角度の変化を検出する検出部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記検出部が閾値を超える運動又は閾値を超える角度の変化を検出した場合に、前記重なり判定部が重なっていると判定した複数のオブジェクトについて前記スコア算出部が算出したスコアに基づいて、前記重なっている複数のオブジェクトのうち前記スコアが高いオブジェクトほど前面に表示されるように前記表示部を制御する、
ことを特徴とするオブジェクト表示装置。 - オブジェクトを表示する表示部と、
前記表示部に地図を表示させるとともに、当該地図に相当する領域内の地点に関連する複数のオブジェクトを、当該複数のオブジェクトの各々が関連する地点に相当する位置において前記地図上に表示させるよう前記表示部を制御する表示制御部と、
前記複数のオブジェクトの各々について、各オブジェクトをユーザが閲覧したと推定される度合いを示す被閲覧度指標及び各オブジェクトの重要度を示す重要度指標の少なくともいずれかに基づくスコアであって、前記被閲覧度指標を用いる場合にはユーザが閲覧したと推定される度合いが低いほど値が高く、前記重要度指標を用いる場合には重要度が高いほど値が高いスコアを計算するスコア算出部と、
前記表示部に表示されている前記複数のオブジェクトが重なっているかを判定する重なり判定部と、
ユーザの操作に応じた当該オブジェクト表示装置の運動又は水平面に対する前記表示部の角度の変化を検出する検出部と、
を備え、
前記表示制御部は、前記検出部が閾値を超える運動又は閾値を超える角度の変化を検出した場合に、前記重なり判定部が重なっていると判定した複数のオブジェクトのうち前記スコア算出部が算出したスコアが閾値を下回るオブジェクトが消えるように前記表示部を制御する、
ことを特徴とするオブジェクト表示装置。 - 前記表示制御部は、前記検出部が前記閾値を超える角度の変化を検出した場合には、前記消えようとするオブジェクトが下方に滑るようにして移動した後に消えるように制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載のオブジェクト表示装置。 - 前記表示制御部は、前記検出部が検出した前記表示部の角度の変化に応じて、前記移動の速度を異ならせるように前記表示部を制御する、
ことを特徴とする請求項3に記載のオブジェクト表示装置。 - 前記表示制御部は、前記表示部の角度の変化が第1の角度範囲内にある場合には、前記重なっていると判定された複数のオブジェクトのうち第1閾値を下回るスコアのオブジェクトが前記表示部から消え、前記表示部の角度の変化が前記第1の角度範囲とは異なる第2の角度範囲にある場合には、前記第1閾値よりも値が高い第2閾値を下回るスコアのオブジェクトが前記表示部から消えるように制御する、
ことを特徴とする請求項3に記載のオブジェクト表示装置。 - 前記表示制御部は、前記表示部の角度の変化が前記第2の角度範囲にあるときに前記表示部から消えようとするオブジェクトが移動する速度が、前記表示部の角度の変化が前記第1の角度範囲にあるときに前記表示部から消えようとするオブジェクトが移動する速度よりも大きくなるように制御する、
ことを特徴とする請求項5に記載のオブジェクト表示装置。 - 前記重なり判定部は、前記表示部に表示されている複数のオブジェクトの数が、前記表示部に表示される地図を区分した各単位領域において許容されるオブジェクト数の閾値を超えた場合に、前記オブジェクト数の閾値を超えた単位領域内の複数のオブジェクトは重なっているものと判定する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のオブジェクト表示装置。 - 前記各単位領域において許容される閾値は、前記検出部が検出した当該オブジェクト表示装置の運動の大きさ又は前記水平面に対して変化した角度の大きさに応じて定められる、
ことを特徴とする請求項7に記載のオブジェクト表示装置。 - 前記スコアは、ユーザに閲覧され得る状態で表示されている時間が長いオブジェクトよりも前記時間が短いオブジェクトの方が高くなるように設定され、又は、ユーザに閲覧され得る状態で表示されている回数もしくは頻度が多いオブジェクトよりも前記回数又は前記頻度が少ないオブジェクトの方が高くなるように算出される、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のオブジェクト表示装置。 - 前記オブジェクトは文書情報を含み、
前記スコアは、文書情報の文字量が多いオブジェクトほど高くなるように算出される、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のオブジェクト表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013254108A JP2015114700A (ja) | 2013-12-09 | 2013-12-09 | オブジェクト表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013254108A JP2015114700A (ja) | 2013-12-09 | 2013-12-09 | オブジェクト表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015114700A true JP2015114700A (ja) | 2015-06-22 |
Family
ID=53528493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013254108A Pending JP2015114700A (ja) | 2013-12-09 | 2013-12-09 | オブジェクト表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015114700A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017016294A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | キヤノンマーケティングジャパン株式会社 | 情報処理装置、その制御方法、及びプログラム |
CN112041792A (zh) * | 2018-03-29 | 2020-12-04 | 马里亚·弗朗西斯卡·琼斯 | 显示设备 |
-
2013
- 2013-12-09 JP JP2013254108A patent/JP2015114700A/ja active Pending
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JP2021519975A (ja) * | 2018-03-29 | 2021-08-12 | フランシスカ ジョーンズ,マリア | ディスプレイ装置 |
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