JP2015097017A - 地図情報提供装置及び地図情報提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記事が配置された地図情報を端末装置のユーザが閲覧している場合に、ユーザが関心を持つと予測される他のエリアの地図情報を提示する。【解決手段】 ブログ地図提供サーバ30は、地図上の区分された複数のエリアの各々の地点に関して発信された記事量に関する指標Xと、記事が関連している地点の多様性に関する指標Yとに基づいて、各エリアについて推定されるユーザの関心度を示すスコアSCを算出し、算出されたスコアSCに応じて、携帯端末装置10に表示中の現在エリアの地図情報に代わる新たなエリアの候補を提示する。【選択図】図5
Description
本発明は、地図上の地点に関する情報を含む記事を地図上に配置した地図情報を提供する技術に関する。
近年、日々の出来事を日記のように書いて投稿するブログサービスが広く普及している。このようなサービスのひとつとして、今していることや感じたことなどを「つぶやき(「つぶやく」は登録商標)(ツイート[登録商標])」と呼ばれる短い記事にして発信するツイッター(TWITTERは登録商標)というサービスがある。このようなブログの形態はマイクロブログと呼ばれ、マイクロブログで記事が発信される度に、投稿者のタイムラインが更新されて、記事が閲覧者に共有される。
従来から、マイクロブログの記事を地図上に表示するアプリケーションがある(例えば、非特許文献1)。このアプリケーションでは、ツイート(記事の一例)を投稿するときに位置情報を付加すると、当該位置情報に対応した地図上の地点にツイートの吹き出しが表示される。
従来から、マイクロブログの記事を地図上に表示するアプリケーションがある(例えば、非特許文献1)。このアプリケーションでは、ツイート(記事の一例)を投稿するときに位置情報を付加すると、当該位置情報に対応した地図上の地点にツイートの吹き出しが表示される。
「ツイッターでつぶやくとGoogleマップ上に位置情報が表示される『TwitterMap』」、[online]、平成24年10月4日、Gigazine、[平成25年9月30日検索]、インターネット(URL:http://gigazine.net/news/20121004-twittermap/)
ところで、ユーザは、記事が表示された同じ場所の地図を閲覧し続けると、目新しい情報が新たに発生しない限り飽きてしまう。また、同じ場所の地図に留まっていると、別の場所に関して発信される記事のなかにユーザが必要な情報や興味を持つ可能性がある情報があっても、これらの情報をユーザが見逃してしまう可能性がある。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みて、記事が配置された地図情報を端末装置のユーザが閲覧している場合に、ユーザが関心を持つと予測される他のエリアの地図情報を提示することが可能な地図情報提供装置などを提供することを解決課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、ユーザの端末装置と通信可能であり、地点に関する情報を含む記事を地図上の区分された複数のエリアのうちの少なくとも1つのエリアに配置した地図情報を前記端末装置に提供する地図情報提供装置であって、前記複数のエリアの各々について、各エリア内の地点に関して発信された記事量に関する指標と、記事が関連している地点の多様性に関する指標とに基づいて、各エリアについて推定されるユーザの関心度を示すスコアを算出するスコア算出部と、前記スコア算出部が算出したスコアに応じて、前記端末装置に表示中の現在エリアの地図情報に代わる新たなエリアの候補を提示する候補エリア提示部とを備えた地図情報提供装置を提供する。ここで、「記事」は、少なくともテキスト(文字列)を含む文書情報であり、ブログやマイクロブログにおいて投稿された記事、SNS(Social Networking Service)やスレッドの投稿記事、広告、ウェブサイトにおいて発信された記事(例えば、ニュース記事)、その他類似のものを含むものとする。
また、本発明は、地点に関する情報を含む記事を地図上の区分された複数のエリアのうちの少なくとも1つのエリアに配置した地図情報をユーザの端末装置に提供する地図情報提供方法であって、前記複数のエリアの各々について、各エリア内の地点に関して発信された記事量に関する指標と、記事が関連している地点の多様性に関する指標とに基づいて、各エリアについて推定されるユーザの関心度を示すスコアを算出し、算出したスコアに応じて、前記端末装置に表示中の現在エリアの地図情報に代わる新たなエリアの候補を提示することを特徴とする地図情報提供方法を提供する。
本発明の地図情報提供装置及び地図情報提供方法によれば、発信された記事を地図上に配置した地図情報をユーザが閲覧している場合に、ユーザが関心を持つと予測される他のエリアの地図情報を提示することが可能となる。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。
<構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るブログ地図提供システム1のブロック図である。図示のように、ブログ地図提供システム1は、移動通信網MNと、移動通信網MNに接続するブログサーバ20及びブログ地図提供サーバ(地図情報提供装置)30と、移動通信網MNに接続する複数の携帯端末装置10とを備える。このブログ地図提供システム1は、携帯端末装置10に表示する地図上に、表示範囲内の地点(以下、「スポット」という)に関する情報を含む記事を配置した地図情報を表示させるものである。記事としては、日々更新されるWeb上の日記(ブログ)や、140文字程度の短い文章で記述されたマイクロブログ(例えば、ツイート)が例示される。本実施形態では、記事としてツイートを例にとって説明する。
<構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るブログ地図提供システム1のブロック図である。図示のように、ブログ地図提供システム1は、移動通信網MNと、移動通信網MNに接続するブログサーバ20及びブログ地図提供サーバ(地図情報提供装置)30と、移動通信網MNに接続する複数の携帯端末装置10とを備える。このブログ地図提供システム1は、携帯端末装置10に表示する地図上に、表示範囲内の地点(以下、「スポット」という)に関する情報を含む記事を配置した地図情報を表示させるものである。記事としては、日々更新されるWeb上の日記(ブログ)や、140文字程度の短い文章で記述されたマイクロブログ(例えば、ツイート)が例示される。本実施形態では、記事としてツイートを例にとって説明する。
ブログサーバ20は、当該サーバが提供するブログサービスに利用登録したユーザが投稿した記事のデータを記憶するサーバ装置であり、ブログ地図提供サーバ30に対して記事データをリアルタイムで提供する。
ここで、記事は、ユーザ名、ユーザが設定した写真画像などのプロフィールアイコン、投稿テキスト(文字列)、及び投稿日時を含むものである。記事には投稿者の発言に相当する文字列に加えて、情報源や追加情報の所在を示すURL(以下、情報URL)の文字列や、添付された写真画像データの所在を示す写真URLの文字列が含まれる場合がある。情報URLにはハイパーリンクが設定されており、記事の閲覧者が情報URLをタップする操作をするとリンク先のWebページに遷移する。なお、情報URLは通常「http://」又は「https://」で始まる文字列であるが、この文字列を所定文字数(例えば、22文字)以下に短縮した短縮URLが表示用URLとして用いられる。写真URLは、投稿者が写真を添付する際に利用した画像添付用API(Application Program Interface)に応じて、所定の文字列を含む。所定の文字列としては、「pic.twitter.com/」、「twitpic.com/」、「p.twipple.jp/」などが例示される。
移動通信網MNは、多数の無線基地局(図示略)及び中継装置(図示略)を有し、携帯端末装置10に対して移動通信サービスを提供する。また、移動通信網MNは、携帯端末装置10にブログ地図提供サービスを提供するブログ地図提供サーバ30に接続されている。ブログ地図提供サーバ30には、ブログサーバ20から投稿記事がリアルタイムで提供される。ブログ地図提供サーバ30は、ブログサーバ20から提供された投稿記事を用いてブログ地図提供サービスを提供する。
図2は、本発明の実施の形態に係る携帯端末装置10の外観を示す正面図であり、図3は、携帯端末装置10の構成を示すブロック図である。携帯端末装置10は、移動通信網MNを介してブログ地図提供サーバ30からブログ地図ページ(地図情報)を受信し、受信したブログ地図ページを表示するものである。
図2及び図3に示されるように、携帯端末装置10は、表示領域12aを含むタッチパネル12、他の携帯端末装置10及びインターネットとの間でデータの送受信を行うための通信インタフェース13と、記憶部14と、通話の際に用いられるマイク15とスピーカ16、及びこれら各部を制御するCPU(Central Processing Unit)11を備える。記憶部14は、主記憶装置としてのRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、さらには、着脱可能な記録媒体を含む。ROMには、携帯端末装置10がブログ地図サービスの提供を受ける際に実行されるアプリケーションプログラムとしてブログ地図アプリが記憶されている。
図2及び図3に示されるように、携帯端末装置10は、表示領域12aを含むタッチパネル12、他の携帯端末装置10及びインターネットとの間でデータの送受信を行うための通信インタフェース13と、記憶部14と、通話の際に用いられるマイク15とスピーカ16、及びこれら各部を制御するCPU(Central Processing Unit)11を備える。記憶部14は、主記憶装置としてのRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、さらには、着脱可能な記録媒体を含む。ROMには、携帯端末装置10がブログ地図サービスの提供を受ける際に実行されるアプリケーションプログラムとしてブログ地図アプリが記憶されている。
タッチパネル12は、カバーガラスと表示ユニット(例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等)との間に、タッチ操作を検出可能な透明なタッチセンサユニットが貼り合わされて構成されている。タッチセンサユニットとしては、抵抗膜方式、静電容量方式(表面型又は投影型)、超音波表面弾性波方式、光学方式、その他の検出方式のものが採用され得る。
タッチパネル12としては、好適には、正確な多点検出(マルチタッチの検出)が可能な投影型静電容量方式のタッチセンサユニットが採用される。投影型静電容量方式のタッチセンサユニットは、演算処理回路を搭載した基盤層の上に、特定のパターンで透明電極層を大量に配置し、表面にガラス等の絶縁体を重ねることにより構成される。この方式では表面に指を近づけると複数の電極間の静電容量が同時に変化し、電流量の比率を測定することでタッチした位置の特定が可能となる。
タッチパネル12としては、好適には、正確な多点検出(マルチタッチの検出)が可能な投影型静電容量方式のタッチセンサユニットが採用される。投影型静電容量方式のタッチセンサユニットは、演算処理回路を搭載した基盤層の上に、特定のパターンで透明電極層を大量に配置し、表面にガラス等の絶縁体を重ねることにより構成される。この方式では表面に指を近づけると複数の電極間の静電容量が同時に変化し、電流量の比率を測定することでタッチした位置の特定が可能となる。
タッチパネル12はタッチユニットと表示ユニットとが上下に重なるように貼り合わされて構成されているため、ユーザは、表示領域12aに表示されているオブジェクトへのタッチ操作を行うことにより指示入力を行うことが可能である。例えば、ユーザは、オブジェクト(例えば、ブログ地図アプリを含む各種アプリの起動アイコン、記事画像、エリアを切り替えるための「おすすめエリア!」アイコン)を選択する指示入力をタッチ操作により行うことができる。
タッチパネル12は、ホームボタンや戻るボタンその他の指示入力アイコン、通信状態や電池残量等のアイコンを表示する領域のほかに、移動通信網MNを介して取得したWEBページや各種のメニューページ等を表示する表示領域12aを含む。ブログ地図アプリにおいては、ブログ地図ページが表示領域12aに表示される。
ブログ地図提供サーバ30は、ブログサーバ20から提供された記事のうち、スポットに関する情報を含む記事を地図上の区分された複数のエリアのうちの少なくとも1つのエリアに配置したブログ地図ページ(地図情報)を携帯端末装置10に対して提供するものである。ブログ地図ページにおいては、記事は、プロフィールアイコン、ユーザ名、投稿日時及び投稿テキストを含む吹き出し画像(記事画像)として地図上に表示される。記事に情報URLが含まれている場合には当該情報URLも吹き出し画像内に表示され、写真URLが含まれている場合には、写真画像が写真URLから取り込まれて、当該写真画像が吹き出し画像内に表示される。ブログ地図提供サービスでは、エリア内のスポットに関する情報を含む記事が表示される。具体的には、本実施形態では、本文テキスト内にスポット名を含む記事が表示対象となる。また、ブログ地図ページ上には、現在表示中のエリアの地図情報に代えて、新たなエリアの地図情報を表示させるための「おすすめエリア!」アイコンI(図14)が表示される。
図4は、本実施形態に係るブログ地図提供サーバ30の構成を示すブロック図であり、図5は、同サーバの機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、ブログ地図提供サーバ30は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)31、CPU31の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)34a、各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)34b、及び各種のプログラムやデータを記憶する記憶装置34c、キーボードやマウスなどを含む入力部35、画像を表示するディスプレイ32、及び移動通信網MNを介して外部の装置と通信を行う送受信部33を備える。ROM34bには、コンピュータに本実施形態に係るスコア算出処理を実行させるためのスコア算出プログラム、及び候補エリア提示処理を実行させるための候補エリア提示プログラムが記憶されており、CPU31はこれらのプログラムを実行することにより、本実施形態に係る各機能を実現する。
図4に示すように、ブログ地図提供サーバ30は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)31、CPU31の作業領域として機能するRAM(Random Access Memory)34a、各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)34b、及び各種のプログラムやデータを記憶する記憶装置34c、キーボードやマウスなどを含む入力部35、画像を表示するディスプレイ32、及び移動通信網MNを介して外部の装置と通信を行う送受信部33を備える。ROM34bには、コンピュータに本実施形態に係るスコア算出処理を実行させるためのスコア算出プログラム、及び候補エリア提示処理を実行させるための候補エリア提示プログラムが記憶されており、CPU31はこれらのプログラムを実行することにより、本実施形態に係る各機能を実現する。
図5に示すように、ブログ地図提供サーバ30は、スポット情報格納装置ST11、緯度経度付き記事格納装置ST12、スコア格納装置ST13、及び地図データ格納装置ST14を有する。これらの格納装置は記憶装置34cによって実現される。さらに、ブログ地図提供サーバ30は、CPU31が実現する機能要素として、記事格納処理部31a、スコア算出部31b、候補エリア提示部31c、及び記事取得部31dを備える。
図6は、本実施形態に係るスポット情報格納装置ST11の記憶内容の一例を示すである。図示のように、スポット情報格納装置ST11のスポットテーブルTBL11には、スポットIDに対応付けて、スポット名及び、当該スポットの位置を示す緯度経度座標が記憶されている。スポットテーブルTBL11には、図示されるような野球場、公園のほか、劇場、映画館、レストラン、ショッピングモールや観光名所、駅名や地名など、ブログ地図提供サービスが提供する地図情報の閲覧者(携帯端末装置10のユーザ)が関心を持つであろうと予測されるスポットが記憶される。
図7は、本実施形態に係る緯度経度付き記事格納装置ST12の記憶内容の一例を示す図である。図示のように、緯度経度付き記事格納装置ST12の記事テーブルTBL12には、記事IDに対応付けて、記事投稿時刻及び緯度経度座標を含む基本項目が記憶され、さらに、スポットID、スポット名、及び記事本文(本文テキスト)が記憶されている。記事格納処理部31aは、ブログサーバ20から記事を受け取ると、スポット情報格納装置ST11を参照することにより、本文テキストがスポットテーブルTBL11に記憶されたスポット名のいずれかを含むか否かを判定し、含む場合には、当該記事が含むスポット名のスポットID及び緯度経度座標をスポットテーブルTBL11から読み出し、当該記事の記事投稿時刻及び本文テキストに対応付けて、緯度経度付き記事格納装置ST12の記事テーブルTBL12に記憶する。
なお、本実施形態では、ブログサーバ20からブログ地図提供サーバ30に対して、ブログサービスの登録ユーザが投稿した記事がリアルタイムで送信され、記事テーブルTBL12の記憶データは常に最新の状態に保たれている。
なお、本実施形態では、ブログサーバ20からブログ地図提供サーバ30に対して、ブログサービスの登録ユーザが投稿した記事がリアルタイムで送信され、記事テーブルTBL12の記憶データは常に最新の状態に保たれている。
スコア算出部31bは、地図上の区分されたn個(nは自然数)のエリアの各々について、推定されるユーザの関心度を示すスコアを算出するものである。ここで、エリアはメッシュ状に区分された地図上の領域である。複数のエリアei(i=1,2,3,…n)は同大の矩形であり、各エリアeiの範囲は矩形の左上頂点の緯度経度座標と右下頂点の緯度経度座標によって画定される。また、エリアeiはその領域内にm個(mはエリアごとに可変の自然数)のスポットSij(j=1,2,3,…m)を含み、スポットSijについてp個(pはエリアごと及びスポットごとに可変の自然数)の記事Tijk(k=1,2,3,…p)が紐づけられる。
図8に、スコア格納装置ST13の記憶内容の一例を示す。図示のように、スコア格納装置ST13のスコアテーブルTBL13には、n個のエリアeiのエリアIDに対応付けて、「エリア頂点(左上)」の緯度経度座標と「エリア頂点(右上)」の緯度経度座標が記憶され、さらに、スコア算出部31bが計算したスコアの値が記憶される。
図8に、スコア格納装置ST13の記憶内容の一例を示す。図示のように、スコア格納装置ST13のスコアテーブルTBL13には、n個のエリアeiのエリアIDに対応付けて、「エリア頂点(左上)」の緯度経度座標と「エリア頂点(右上)」の緯度経度座標が記憶され、さらに、スコア算出部31bが計算したスコアの値が記憶される。
スコア算出部31bは、以下の式(1)に基づいて、i番目のエリアeiのスコア(SC)を計算する。
SC=αX × βY + γZ … 式(1)
ただし、Xは、i番目のエリアei内のm個のスポットSi1, Si2, Si3,…Simに関して直近t秒(t>0)に発信された記事量に関する指標(以下、「記事量に関する指標」)であり、Yは、i番目のエリアei内のm個のスポットSi1, Si2,Si3,…Simの各々に関して直近t秒に発信されたn個(u≦p、uはエリアごと及びスポットごとに可変の自然数)の記事Tij1, Tij2, Tij3,…Tijnが関連しているスポットSi1,Si2,Si3,…Simの多様性に関する指標(以下、「多様性に関する指標」)であり、Zは現在エリアenowとエリアeiの位置に関する指標(以下、「位置に関する指標」)である。また、α(α>0),β(β>0),γ(γ≧0)はそれぞれX,Y,Zの値を調整する係数である。
ここで、現在エリアenowとは、携帯端末装置10のユーザからの地図情報表示要求に応じてブログ地図提供サーバ30から受信した地図情報が携帯端末装置10に現在表示されている場合のエリア(すなわち、ユーザが地図情報表示要求において指定した位置に応じたエリア又はブログ地図アプリを最初に起動した時にブログ地図提供サーバ30から受信した所定のエリア)、又は本実施形態に係る候補エリア提示部31cによって提示された候補エリアが新なエリアとして携帯端末装置10に表示されている場合のエリアのいずれかである。
SC=αX × βY + γZ … 式(1)
ただし、Xは、i番目のエリアei内のm個のスポットSi1, Si2, Si3,…Simに関して直近t秒(t>0)に発信された記事量に関する指標(以下、「記事量に関する指標」)であり、Yは、i番目のエリアei内のm個のスポットSi1, Si2,Si3,…Simの各々に関して直近t秒に発信されたn個(u≦p、uはエリアごと及びスポットごとに可変の自然数)の記事Tij1, Tij2, Tij3,…Tijnが関連しているスポットSi1,Si2,Si3,…Simの多様性に関する指標(以下、「多様性に関する指標」)であり、Zは現在エリアenowとエリアeiの位置に関する指標(以下、「位置に関する指標」)である。また、α(α>0),β(β>0),γ(γ≧0)はそれぞれX,Y,Zの値を調整する係数である。
ここで、現在エリアenowとは、携帯端末装置10のユーザからの地図情報表示要求に応じてブログ地図提供サーバ30から受信した地図情報が携帯端末装置10に現在表示されている場合のエリア(すなわち、ユーザが地図情報表示要求において指定した位置に応じたエリア又はブログ地図アプリを最初に起動した時にブログ地図提供サーバ30から受信した所定のエリア)、又は本実施形態に係る候補エリア提示部31cによって提示された候補エリアが新なエリアとして携帯端末装置10に表示されている場合のエリアのいずれかである。
記事量に関する指標Xは、直近t秒にエリアei内のm個のスポットSi1, Si2, Si3,…Simに関して発信された記事数Tall(ei,t)であり、そのオーダーが多様性に関する指標Yと比較して大きい場合には、対数を取るようにしてもよい(すなわち、log{Tall(ei,t)})。多様性に関する指標Yは、エリアei内のm個のスポットSi1, Si2, Si3,…Simの各々に関して直近t秒に投稿されたu個の記事Tij1, Tij2, Tij3,…Tijuの、スポットSi1, Si2, Si3,…Simごとの発生確率から得られたエントロピーH(ei,t)である。ここで、エントロピーH(ei,t)は、式(2)によって与えられる。
ただし、P(Sij,t)はエリアei内の全記事数に対する、各スポットSijに関する記事の発生確率、すなわち、P(Sij,t)=T(Sij,t)/Tall(ei,t)であり、T(Sij,t)は直近t秒にスポットSijに関して発信された記事数である。ここで、エリアei内の全記事数とは、i番目のエリアei内のm個のスポットSi1, Si2, Si3,…Simの各々に関するu個の記事Tij1, Tij2, Tij3,…Tijuの総数である。
ただし、P(Sij,t)はエリアei内の全記事数に対する、各スポットSijに関する記事の発生確率、すなわち、P(Sij,t)=T(Sij,t)/Tall(ei,t)であり、T(Sij,t)は直近t秒にスポットSijに関して発信された記事数である。ここで、エリアei内の全記事数とは、i番目のエリアei内のm個のスポットSi1, Si2, Si3,…Simの各々に関するu個の記事Tij1, Tij2, Tij3,…Tijuの総数である。
また、位置に関する指標Zは、ブログ地図ページを表示している携帯端末装置10のユーザが現在表示中のエリア(現在エリアenow)とスコアを算出するエリアeiとの間の距離Dist(enow,ei)(エリアの重心間の距離[単位:km])である。なお、Dist(enow,ei)は、その大きさの調整のために対数を取るようにしてもよい(すなわち、log{Dist(enow,ei)})。
ところで、本実施形態では、記事量に関する指標Xとして、エリアei内でのm個のスポットSijの各々に関して直近t秒に発信されたu個の記事Tijkの総数Tall(ei,t)を用い、多様性に関する指標Yとして、エリアei内のm個のスポットSijに関して直近t秒に発信されたu個の記事TijkのスポットSijごとの発生確率から得られたエントロピーを用いる。すなわち、エリアeiについて推定されるユーザの関心度を示すスコアSCを算出するに際して、エリアei内の少なくとも1つのスポットに関して投稿されている記事の総数だけでなく、記事が関連しているスポットの多様性(「ばらつき」とも捉えることができる)も評価する。図9Aに示すエリアe1では、スポットS11に関連する5つの記事(T111〜T115)が投稿されている。これに対し、図9Bに示すエリアe2では、スポットS21〜S25に関連する記事が各スポットについて1つずつ計5つ投稿されている(T211,T221,T231,T241,T251)。これら2つのエリア間でエリア内の記事の総数は同じである。しかし、地図情報の閲覧者にとっては、提供される地図情報が多様なスポット(すなわち、多数のスポット)に関する記事を含むものであるほど意外な情報(すなわち、予測し難い情報)を含み、新鮮な驚きをもって情報を閲覧できるため、情報量が多いと考えられる。そこで、本実施形態では、同じ記事数であっても多数のスポットについての記事を含むエリアe2の方がエリアe1よりもユーザの関心度が高いと推定し、多様性に関する指標Yを考慮したスコアSCを算出する。そして、さらに、エリア内のスポットに関して投稿される記事の総数が多い方が、閲覧者はもっと関心を有すると予測されるため、記事量に関する指標Xをさらに考慮して(乗算して)スコアSCを算出する。
位置に関する指標Zは、現在エリアenowとエリアeiとの間の距離であり、スコアSCは、エリアeiが地図情報を表示中の現在エリアenowから遠いほど、その値が高くなるように算出される。位置に関する指標Zをさらに考慮することにより、現在エリアenowに近いエリアよりも遠いエリアが優先されるため、離れた場所に関心を有するユーザの関心度に適合したスコアSCを算出することが可能となる。
また、スコア算出部31bは、少なくとも1つの特定の単語が含まれている記事の数に基づいてスコアSCを算出する。具体的には、スコア算出部31bは、エリアeiのスコアSCを算出するに際して、緯度経度付き記事格納装置ST12に記憶されている直近t秒以内の記事投稿時刻を有する記事であって、矩形のエリアの左上頂点の緯度経度座標と右下頂点の緯度経度座標によって画定される範囲内の緯度経度座標を有する記事のうち、予め設定された特定の単語を含む記事数に基づいてスコアSCを算出する。換言すると、エリアeiについて算出されたスコアSCは、直近t秒以内の当該エリアei内にあるm個のスポットSi1, Si2, Si3,…Simの各々に関するu個の記事Tij1, Tij2, Tij3,…Tijuであって、予め設定された特定の単語を含む記事数に基づいて算出されたものである。
ここで、特定の単語は任意のものに設定可能であるが、例えば、「竜巻」、「ゲリラ豪雨」、「地震」等の自然災害に関する単語や、「野球」、「サッカー」などのスポーツや「桜」、「紅葉」などの観光に関する単語が例示される。特定の単語はブログ地図提供サービスの提供者が予め設定したものでもよいし、地図情報の閲覧者(携帯端末装置10のユーザ)が予め設定したものでもよい。なお、ユーザが特定の単語を予め設定した場合には、スコア格納装置ST13のスコアテーブルTBL13には、特定の単語を設定したユーザごとにn個のエリアのスコアSCの算出結果が格納される。
スコア算出部31bは、定期的に(Y[Y≧0]秒ごとに)スコアSCを算出し、スコアテーブルTBL13に上書きする。上述したように、本実施形態では、ブログサーバ20からブログ地図提供サーバ30に対して、ブログサービスの登録ユーザが投稿した記事がリアルタイムで送信され、緯度経度付き記事格納装置ST12の記事テーブルTBL12の記憶データは常に最新の状態に保たれている。よって、スコア算出部31bは、Y秒ごとにスコアSCを算出し、スコアテーブルTBL13を、最新の状態に近い状態に保つようにしている。
候補エリア提示部31cは、携帯端末装置10に表示中の現在エリアenowの地図情報に代えて新たなエリアの地図情報を携帯端末装置10に表示させようとするときに、スコア算出部31bが算出したスコアSCが高い所定数q個(qは1以上の自然数。本実施形態では、q=1である)のエリアを新たなエリアの候補として提示するものである。具体的には、携帯端末装置10のユーザがタッチパネル12に表示された「おすすめエリア!」アイコンIにタッチした結果、ブログ地図提供サーバ30が携帯端末装置10から候補提示要求を受信すると、候補エリア提示部31cは、スコア格納装置ST13のスコアテーブルTBL13を参照することによりスコアSCが最も高いエリアを候補エリアとして特定し、当該候補エリアの地図情報を生成して携帯端末装置10に送信する。
記事取得部31dは、候補エリア内にある記事を緯度経度付き記事格納装置ST12から取得して、候補エリア提示部31cに供給する。具体的には、スコアテーブルTBL13に記憶された候補エリアの左上頂点の緯度経度座標と右下頂点の緯度経度座標によって画定される範囲内の緯度経度座標を有し、且つ、直近r秒(r>0)以内の記事投稿時刻を有する記事であって、特定の単語を含む記事を緯度経度付き記事格納装置ST12から取得する。地図データ格納装置ST14には、地図上の区分された複数のエリアの地図画像データが格納されている。候補エリア提示部31cは、地図データ格納装置ST14から候補エリアの地図画像データを取得し、記事取得部31dから供給された記事の記事画像を、地図画像上の記事が関連しているスポットの緯度経度座標に対応する位置に配置して、地図情報を生成する。
ここで、緯度経度付き記事格納装置ST12は常に最新の状態に保たれており、スコア算出部31bはスコアテーブルTBL13を最新の状態に近い状態に保つようにスコアSCを算出するため、記事取得部31dが緯度経度付き記事格納装置ST12から取得する記事は、スコア算出部31bがスコアSCの算出処理を実行した時点に参照した記事と相当部分において重複している。よって、記事取得部31dが緯度経度付き記事格納装置ST12から取得した記事を用いて生成した地図情報は、スコアSCが算出された時点の候補エリアの状態をほぼ反映している。なお、記事取得部31dが緯度経度付き記事格納装置ST12から取得する記事を特定の単語を含む記事に限らずに、スコアテーブルTBL13に記憶された候補エリアの左上頂点の緯度経度座標と右下頂点の緯度経度座標によって画定される範囲内の緯度経度座標を有し、且つ、直近r秒以内の記事投稿時刻を有する記事を全て取得するようにしてもよい。
また、ブログ地図提供サーバ30は、地図データ格納装置ST14を備えていなくてもよく、候補エリア提示部31cは、外部のサーバ装置が提供する地図画像データを用いて、地図情報を生成してもよい。
また、ブログ地図提供サーバ30は、地図データ格納装置ST14を備えていなくてもよく、候補エリア提示部31cは、外部のサーバ装置が提供する地図画像データを用いて、地図情報を生成してもよい。
<動作>
続いて、本実施形態の動作について説明する。
図10は、本実施形態に係る全体的な動作の流れを示すシーケンスチャートである。図示されるように、ブログ地図サーバ30のCPU31は、ブログサーバ20から記事を受け取ると、受信した記事を、緯度経度付き記事格納装置ST12の記事テーブルTBL12に記憶する(Step 1)。具体的には、CPU31は、スポット情報格納装置ST11を参照することにより、本文テキストがスポットテーブルTBL11に記憶されたスポット名のいずれかを含むか否かを判定し、含む場合には、当該記事が含むスポット名のスポットID及び緯度経度座標をスポットテーブルTBL11から読み出し、当該記事の記事投稿時刻及び本文テキストに対応付けて、緯度経度付き記事格納装置ST12の記事テーブルTBL12に記憶する。CPU31は、ブログサーバ20から記事を受け取る度に、この格納処理を行う。
続いて、本実施形態の動作について説明する。
図10は、本実施形態に係る全体的な動作の流れを示すシーケンスチャートである。図示されるように、ブログ地図サーバ30のCPU31は、ブログサーバ20から記事を受け取ると、受信した記事を、緯度経度付き記事格納装置ST12の記事テーブルTBL12に記憶する(Step 1)。具体的には、CPU31は、スポット情報格納装置ST11を参照することにより、本文テキストがスポットテーブルTBL11に記憶されたスポット名のいずれかを含むか否かを判定し、含む場合には、当該記事が含むスポット名のスポットID及び緯度経度座標をスポットテーブルTBL11から読み出し、当該記事の記事投稿時刻及び本文テキストに対応付けて、緯度経度付き記事格納装置ST12の記事テーブルTBL12に記憶する。CPU31は、ブログサーバ20から記事を受け取る度に、この格納処理を行う。
次に、CPU31は、記事テーブルTBL12に記憶されている情報を用いて、複数のエリアの各々についてスコアSCを算出するスコア算出処理を実行する(Step 2)。図11は、本実施形態に係るスコア算出処理の詳細な流れを示すフローチャートである。同図に示すように、CPU31は、スコアテーブルTBL13に記憶されているn個のエリアのうち、まず1番目のエリアe1についてスコアSCを算出する。具体的には、CPU31は、緯度経度付き記事格納装置ST12の記事テーブルTBL12に記憶されている直近t秒以内の記事投稿時刻を有する記事のうち、矩形のエリアe1の左上頂点の緯度経度座標と右下頂点の緯度経度座標によって画定される範囲内の緯度経度座標を有する記事を取得する(Step 11,Step 12)。次に、CPU31は、Step 12で取得した記事のうち、予め設定された特定の単語を本文テキストに含む記事の数をスポットごとに集計し、集計した記事数に基づいてスコアSCを算出する(Step 13)。そして、Step 14では、Step 13で算出したスコアSCを、スコア格納装置ST13のスコアテーブルTBL13のうち、エリアe1を有するレコードのスコア欄に上書きする。
なお、Step 12において、エリアe1の範囲内において直近t秒以内の記事投稿時刻を有する記事がない場合には、CPU31は、Step 13の処理を実行することなく、Step 14に進み、スコアテーブルTBL13のエリアe1を有するレコードのスコアSCの値を「0」で更新する。また、Step 12において、エリアe1の範囲内において直近t秒以内の記事投稿時刻を有する記事があっても、特定の単語を含む記事がない場合にはStep 13におけるスコアSCの算出結果はスコアSC=0となる(ただし、γ=0の場合)。よって、この場合にも、CPU31は、スコアテーブルTBL13のエリアe1を有するレコードのスコアSCの値を「0」で更新する。
なお、Step 12において、エリアe1の範囲内において直近t秒以内の記事投稿時刻を有する記事がない場合には、CPU31は、Step 13の処理を実行することなく、Step 14に進み、スコアテーブルTBL13のエリアe1を有するレコードのスコアSCの値を「0」で更新する。また、Step 12において、エリアe1の範囲内において直近t秒以内の記事投稿時刻を有する記事があっても、特定の単語を含む記事がない場合にはStep 13におけるスコアSCの算出結果はスコアSC=0となる(ただし、γ=0の場合)。よって、この場合にも、CPU31は、スコアテーブルTBL13のエリアe1を有するレコードのスコアSCの値を「0」で更新する。
図12に、本実施形態に係るスコア算出処理の中間データの一例を示す。図示の例では、エリアe1内について、直近t秒以内に発信された記事であって、スポット「ABC球場」(Sij=S11)、「AAA公園」(Sij=S12)、「BBB公園」(Sij=S13)、「CCC劇場」(Sij=S14)、及び「DDD劇場」(Sij=S15)に関する情報を含む記事が特定され、スポットごとに記事数が集計されている。「ABC球場」に関する記事数が3個、「AAA公園」に関する記事数が4個、「BBB公園」に関する記事数が6個、「CCC劇場」に関する記事数が8個、及び「DDD劇場」に関する記事数が15個であるから、エリアe1内では、直近t秒以内に計36個の記事が発信されたことになる。すなわち、この例では、記事量に関する指標Xとして、直近t秒にエリアe1内の5個のスポット(S11〜S15)に関して発信された記事数Tall(e1,t)=36が得られる。
また、P(Spij,t)は、エリアe1内の記事数Tall(e1,t)に対する、スポットSijに関する記事の発生確率であるから(すなわち、P(Sij,t)=T(Sij,t)/Tall(ei,t))、各スポットについて、発生確率P(S11,t)=3/36、P(S12,t)=4/36、P(S13,t)=6/36、P(S14,t)=8/36、P(S15,t)=15/36が得られる。
これらの値を式(3)に代入してスコアSCを算出すると(ただし、α=1,β=1、γ=0)、SC(e1,t)=log2(36)×(−1)×{3/36×log2(3/36)+4/36×log2(4/36)+6/36×log2(6/36)+8/36×log2(8/36)+15/36×log2(15/36)}=10.8065が得られる。
すなわち、エリアe1のスコアSC「10.8065」が得られ、CPU31は、スコアテーブルTBL13のエリアe1を有するレコードのスコア欄に、「10.8065」と上書きする。
また、P(Spij,t)は、エリアe1内の記事数Tall(e1,t)に対する、スポットSijに関する記事の発生確率であるから(すなわち、P(Sij,t)=T(Sij,t)/Tall(ei,t))、各スポットについて、発生確率P(S11,t)=3/36、P(S12,t)=4/36、P(S13,t)=6/36、P(S14,t)=8/36、P(S15,t)=15/36が得られる。
これらの値を式(3)に代入してスコアSCを算出すると(ただし、α=1,β=1、γ=0)、SC(e1,t)=log2(36)×(−1)×{3/36×log2(3/36)+4/36×log2(4/36)+6/36×log2(6/36)+8/36×log2(8/36)+15/36×log2(15/36)}=10.8065が得られる。
すなわち、エリアe1のスコアSC「10.8065」が得られ、CPU31は、スコアテーブルTBL13のエリアe1を有するレコードのスコア欄に、「10.8065」と上書きする。
次に、図11に戻り、Step 15において、CPU31はiを1だけ増分し(Step 15)、iがnに達するまで(Step 16:YES)、次のエリアeiについてStep 12〜Step 15の処理を繰り返す。そして、iがnに達すると、Y秒経過したか否かを判定し(Step 17)、この判断が肯定的な場合には再びiに1を設定して、n個のエリアの各々についてStep 12〜Step 15の処理を実行する。このようにして、CPU31は、Y秒ごとにスコアテーブルTBL13を更新する。
続いて、図10に戻り、CPU31は、携帯端末装置10から、当該装置の現在位置を示す位置情報(具体的には、携帯端末装置10のGPS機能によって取得された緯度経度情報)を含む地図情報表示要求を受信すると、当該位置情報を含むエリアの地図情報を描画して、携帯端末装置10に対して送信する(Step 3)。具体的には、CPU31は、表示対象エリアの地図画像データを地図データ格納装置ST14から読み出すとともに、緯度経度付き記事格納装置ST12の記事テーブルTBL12から表示エリアの地理的範囲内の緯度経度情報を有する記事を取得して、地図画像上の記事が関連しているスポットの緯度経度座標に対応する位置に記事画像を配置した地図情報を生成し、携帯端末装置10に対して送信する。
携帯端末装置10は、受信した地図情報をタッチパネル12に表示する。携帯端末装置10のユーザは表示された地図画像をしばらく閲覧しているうちに、別の地図情報の閲覧を望んだとする。そこで、ユーザが地図画像上に表示されている「おすすめエリア!」アイコンIにタッチすると、携帯端末装置10からブログ地図提供サーバ30に対して候補提示要求が送信される。ブログ地図提供サーバ30は、CPU31は、携帯端末装置10から候補提示要求を受信すると、同図に示す候補エリア提示処理(Step 4)を開始する。
図13は、本実施形態に係る候補エリア提示処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
候補エリア提示処理では、まず、CPU31は、スコア格納装置ST13のスコアテーブルTBL13(図8)を参照することにより、スコアSCが最も高いエリアを候補エリアとして決定する(Step 21)。図8に示す例では、スコアテーブルTBL13に記憶されたスコアSCのうち、最もスコアSCが高いエリアは、エリアID「678」を有するエリアであるから、このエリアが候補エリアとして決定される。
候補エリア提示処理では、まず、CPU31は、スコア格納装置ST13のスコアテーブルTBL13(図8)を参照することにより、スコアSCが最も高いエリアを候補エリアとして決定する(Step 21)。図8に示す例では、スコアテーブルTBL13に記憶されたスコアSCのうち、最もスコアSCが高いエリアは、エリアID「678」を有するエリアであるから、このエリアが候補エリアとして決定される。
次に、CPU31は、Step 22において、特定した候補エリア内にある記事を緯度経度付き記事格納装置ST12から取得する。具体的には、スコアテーブルTBL13に記憶された、候補エリアの左上頂点の緯度経度座標と右下頂点の緯度経度座標によって画定される範囲内の緯度経度座標を有し、且つ、直近r秒以内の記事投稿時刻を有する記事であって、特定の単語を含む記事を緯度経度付き記事格納装置ST12から取得する。そして、CPU31は、地図データ格納装置ST14から候補エリアの地図画像データを取得するとともに、緯度経度付き記事格納装置ST12から取得した記事の記事画像を生成し、地図画像上において、各記事の緯度経度座標(すなわち、各記事が関連しているスポットの緯度経度座標)に対応する位置に記事画像を配置した地図情報の画像を描画する。そして、CPU31は、Step 23において、描画した地図情報の画像を携帯端末装置10に対して送信する。
ここで、CPU31は、記事画像が地図画像上にリアルタイムで表示されるように地図情報の画像を描画する。緯度経度付き記事格納装置ST12はY秒ごとに更新されるため、CPU31が緯度経度付き記事格納装置ST12から取得される記事も変化する。このため、CPU31は、候補エリア内の地点に関連する新しい記事を緯度経度付き記事格納装置ST12から取得すると当該記事の記事画像を新たに生成して地図画像上に配置する一方、地図画像上にすでに配置されている記事画像のうち記事投稿時刻から一定の時間が経過した記事画像は消えるように携帯端末装置10のタッチパネル12を制御する。すなわち、CPU31は、タッチパネル12において地図情報が表示されるときに、地図画像上に新しい記事画像が現れては、一定の時間が経過すると消えてゆくように地図情報の画像を描画する。
図10に戻り、携帯端末装置10は、ブログ地図提供サーバ30から、候補エリアの地図情報の画像を受信すると、現在表示中の現在エリアenowに代えて候補エリアの地図情報を表示する。図14に、本実施形態に係る候補エリアの提示例を示す。図示の例では、現在表示中の現在エリアenowにおいて2箇所のスポットについて計2個の記事が表示されている。これに対し、候補エリアeafterでは5箇所のスポットについて計10個の記事が表示されている。このように、携帯端末装置10のユーザが現在エリアに飽きてしまった場合や他の有用な情報を求めている場合などに候補提示要求を送信すれば、ユーザが関心を有すると予測される地図情報がブログ地図提供サーバ30によって自動的に選択されて、ユーザに対して提示される。
携帯端末装置10のユーザが候補エリア(すなわち、現在エリアenow)の地図情報をしばらく閲覧しているうちに、他のエリアを閲覧したいと再び望んだ場合には、「おすすめエリア!」アイコンに再びタッチすれば候補提示要求が携帯端末装置10からブログ地図提供サーバ30に対して送信される。候補提示要求を受信したブログ地図提供サーバ30のCPU31は、スコア格納装置ST13に記憶されている最新のスコアテーブルTBL13を参照して、候補提示処理を再び実行する。
以上説明したように、本実施形態では、記事量に関する指標Xと多様性に関する指標Yに基づいてスコアSCを算出し、スコアSCが最も高いエリアを、携帯端末装置10に新たに表示する候補エリアとして提示する。スコアSCは、エリア内のスポットに関連する記事量に関する指標Xと、記事が関連しているスポットの多様性に関する指標Yとに基づいて、閲覧者である携帯端末装置10のユーザが関心を有すると推定される度合いを示すものである。よって、本実施形態によれば、ユーザが関心を持つと予測されるエリアを新たなエリアとして表示することができる。
また、スコアSCは、エリアeiが地図情報を表示中の現在エリアから遠いほど、その値が高くなるように算出される。よって、スコアSCの算出に際して位置に関する指標Zの値を加算することにより、現在エリアに近いエリアよりも遠いエリアが優先されるため、離れた場所に関心を有するユーザの関心度に適合したエリアを提示することが可能となる。
<変形例>
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
(1)候補提示の変形
上述した実施形態では、携帯端末装置10に候補エリアを提示する際に、候補エリアの所定数q=1として、スコアSCが最も高い候補エリアを新たなエリアとして携帯端末装置10に送信し表示させることにより、1つの候補エリアを提示しているが、本発明はこれに限られない。例えば、候補エリアの所定数を2以上とし、スコアSCが高いものから順に切り替え表示することにより、候補エリアを提示してもよい。すなわち、候補エリアとして、A,B,C(Aのスコア>Bのスコア>Cのスコア)の3つのエリアが特定された場合、A→B→Cと数秒ごとなどの所定時間ごとにエリアを切り替えて表示するように携帯端末装置10を制御し、携帯端末装置10のユーザによる選択があったときに、候補エリアA,B及びCのいずれかを新たな表示エリアとして確定するようにしてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、以下の変形が可能である。また、各変形例は適宜組み合わせることができる。
(1)候補提示の変形
上述した実施形態では、携帯端末装置10に候補エリアを提示する際に、候補エリアの所定数q=1として、スコアSCが最も高い候補エリアを新たなエリアとして携帯端末装置10に送信し表示させることにより、1つの候補エリアを提示しているが、本発明はこれに限られない。例えば、候補エリアの所定数を2以上とし、スコアSCが高いものから順に切り替え表示することにより、候補エリアを提示してもよい。すなわち、候補エリアとして、A,B,C(Aのスコア>Bのスコア>Cのスコア)の3つのエリアが特定された場合、A→B→Cと数秒ごとなどの所定時間ごとにエリアを切り替えて表示するように携帯端末装置10を制御し、携帯端末装置10のユーザによる選択があったときに、候補エリアA,B及びCのいずれかを新たな表示エリアとして確定するようにしてもよい。
また、エリアを切り替えて表示する代わりに、選択肢ボックスや選択肢アイコンを現在エリアenowの画面上に表示させることにより候補エリアを提示してもよい。図15及び図16に、本変形例に係る候補エリアの提示例を示す。図15に示す例では、現在エリアenowの画面上に「おすすめエリア」ボックスBが表示され、ボックス内に候補エリアとして「エリアA」のボックスBa、「エリアB」のボックスBb、及び「エリアC」のボックスBcが提示されている。携帯端末装置10のユーザが、いずれかの候補エリアのボックスをタッチ操作で選択すると、対応するエリアに画面が遷移する。
図16に示す例では、現在エリアenowの画面上に、候補エリアとして「エリアA」のアイコンIa、「エリアB」のアイコンIb、及び「エリアC」のアイコンIcがそれぞれ表示されている。図示のように、アイコンは扇型であり、アイコンの頂点(扇の中心点)は各候補エリアが位置する方向を示している。具体的には、エリアAは、現在エリアenowの図中左上方向(北を上方向とした場合には北西)に位置し、エリアBは、現在エリアenowの図中下方向(南)に位置し、エリアCは、現在エリアenowの図中右方向(東)に位置している。すなわち、候補エリア提示部31cは、現在エリアenowの中心又は重心を起点として候補エリアが位置する方向を指示するアイコンによって、新たなエリアの候補を提示する。
なお、図16に示す例において、アイコンは扇型である必要はなく、矢印等の方向を指示可能な形状であればよい。この態様によれば、携帯端末装置10のユーザは、興味がある方向のエリアを新たなエリアとして選択することが可能となる。
図16に示す例では、現在エリアenowの画面上に、候補エリアとして「エリアA」のアイコンIa、「エリアB」のアイコンIb、及び「エリアC」のアイコンIcがそれぞれ表示されている。図示のように、アイコンは扇型であり、アイコンの頂点(扇の中心点)は各候補エリアが位置する方向を示している。具体的には、エリアAは、現在エリアenowの図中左上方向(北を上方向とした場合には北西)に位置し、エリアBは、現在エリアenowの図中下方向(南)に位置し、エリアCは、現在エリアenowの図中右方向(東)に位置している。すなわち、候補エリア提示部31cは、現在エリアenowの中心又は重心を起点として候補エリアが位置する方向を指示するアイコンによって、新たなエリアの候補を提示する。
なお、図16に示す例において、アイコンは扇型である必要はなく、矢印等の方向を指示可能な形状であればよい。この態様によれば、携帯端末装置10のユーザは、興味がある方向のエリアを新たなエリアとして選択することが可能となる。
また、提示する候補エリアの数は所定数に限らず可変としてもよい。例えば、スコアSCの閾値を設け、算出したスコアSCが閾値を超えるエリアを提示するようにしてもよい。
(2)スコア算出の指標の変形
上述した実施形態では、記事量に関する指標Xとして直近t秒にエリアei内のm個のスポットSijに関して発信された記事数Tall(ei,t)を用い、多様性に関する指標Yとして、エリアei内のm個のスポットSijの各々に関して直近t秒に発信されたu個の記事TijkのスポットSijごとの発生確率から得られたエントロピーH(ei,t)を用いるが、本発明はこれに限られない。
上述した実施形態では、記事量に関する指標Xとして直近t秒にエリアei内のm個のスポットSijに関して発信された記事数Tall(ei,t)を用い、多様性に関する指標Yとして、エリアei内のm個のスポットSijの各々に関して直近t秒に発信されたu個の記事TijkのスポットSijごとの発生確率から得られたエントロピーH(ei,t)を用いるが、本発明はこれに限られない。
まず、記事量に関する指標Xとしては、Tall(ei,t)の代わりに、直近t1秒間にi番目のエリアeiのm個のスポットSijに関して発信された記事数Tall(ei,t1)の増加の程度を示す増加度として急上昇値Burst(ei,t1,t2)を用いてもよい。ここで、i番目のエリアeiのBurst(ei,t1,t2)は以下の式(4)によって得られる。
Burst(ei,t1,t2)=Tall(ei,t1)/{Tall(ei,t2)+C} … 式(4)
ただし、t1は現時点から遡った過去t1秒間であり、t2はt1秒前からさらに遡った過去t2秒間であり(t1≦t2)、Cはスムージングパラメータである。ここで、スムージングパラメータは、記事数(すなわち、サンプル数)が多いほど急上昇値の信頼性が高いことを鑑みて、少ないサンプル数に基づいて得られた急上昇値を小さく補正すべく分母に加算されるものである。なお、t1秒間とt2秒間は、互いに重なる期間、すなわち、いずれも現時点から遡った過去t1秒間及び過去t2秒間であってもよい(ただし、t1<t2)。
すなわち、この態様では、記事量に関する指標Xは、エリアei内のスポットに関して発信された記事数の増加の程度を示す増加度であり、スコア算出部31bは、この増加度が大きいエリアほど、スコアSCの値が高くなるようにスコアSCを算出する。記事量に関する指標Xとしてエリアの記事数を示すTall(ei,t)を用いた場合には、記事数が多い都市部などのエリアのスコアが常に高くなってしまうおそれがあるが、記事数の増加度として急上昇値を用いることで、記事の総量が少ない地方のエリアも候補エリアとして提示可能になるという利点がある。なお、急上昇値は式(4)を用いて計算されるものに限られず、その他の公知の方法によって計算されるものであってもよい。
Burst(ei,t1,t2)=Tall(ei,t1)/{Tall(ei,t2)+C} … 式(4)
ただし、t1は現時点から遡った過去t1秒間であり、t2はt1秒前からさらに遡った過去t2秒間であり(t1≦t2)、Cはスムージングパラメータである。ここで、スムージングパラメータは、記事数(すなわち、サンプル数)が多いほど急上昇値の信頼性が高いことを鑑みて、少ないサンプル数に基づいて得られた急上昇値を小さく補正すべく分母に加算されるものである。なお、t1秒間とt2秒間は、互いに重なる期間、すなわち、いずれも現時点から遡った過去t1秒間及び過去t2秒間であってもよい(ただし、t1<t2)。
すなわち、この態様では、記事量に関する指標Xは、エリアei内のスポットに関して発信された記事数の増加の程度を示す増加度であり、スコア算出部31bは、この増加度が大きいエリアほど、スコアSCの値が高くなるようにスコアSCを算出する。記事量に関する指標Xとしてエリアの記事数を示すTall(ei,t)を用いた場合には、記事数が多い都市部などのエリアのスコアが常に高くなってしまうおそれがあるが、記事数の増加度として急上昇値を用いることで、記事の総量が少ない地方のエリアも候補エリアとして提示可能になるという利点がある。なお、急上昇値は式(4)を用いて計算されるものに限られず、その他の公知の方法によって計算されるものであってもよい。
また、多様性に関する指標Yとしては、エントロピーH(ei,t)の代わりに、直近t秒にi番目のエリアeiで記事を発生させたユニークスポット数Sall(ei,t)を用いてもよい。すなわち、この態様では、多様性に関する指標は、エリアei内におけるスポットに関する少なくとも1つの記事が関連しているスポットの数(図12に示す中間データ例ではSall(ei,t)=5)であり、スコア算出部31bは、所定の期間内に記事が関連しているスポット数が多いエリアほどスコアSCの値が高くなるようにスコアSCを算出する。この場合、ユニークスポット数Sall(ei,t)の値が大きいほど、記事が関連しているスポットの数が多いことを示し、ひいては、より多様な記事がそのエリア内で発生していることを示す。よって、ユニークスポット数Sall(ei,t)を多様性に関する指標Yとして用いることで、多様な情報を含む地図情報をユーザに対して提供することが可能となる。
また、スコア算出部31bは、携帯端末装置10に表示中の現在エリアenowとエリアとの距離eiとの距離に応じてスコアSCを算出するようにしてもよい。すなわち、上述した実施形態では、位置に関する指標Zとして現在エリアenowとエリアeiとの間の距離Dist(enow,ei)を用い、現在エリアenowとエリアeiとの距離が遠い(大きい)ほど、スコアSCの値が高くなるようにスコアSCが算出されていたが、現在エリアenowとエリアeiの距離が逆に近い(小さい)ほどスコアSCの値が高くなるようにスコアSCが算出されるようにしてもよい。この場合には、Dist(enow,ei)の代わりに、C/Dist(enow,ei)(Cは定数)が用いられる。これにより、現在エリアにより近いエリアを新たなエリアの候補として提示することができるので、携帯端末装置10のユーザは、新たなエリアの地図情報を見て、現在エリアの近傍で発生している出来事を知ることなどが可能となる。
また、別の態様として、携帯端末装置10の位置情報履歴に基づいて、現在エリアenowからエリアeiへの遷移確率Parea(enow,ei)を算出し、位置に関する指標Zとして用いてもよい。位置情報履歴は、例えば、移動通信網MNの無線基地局(管理装置の一例)によって保持されているものを用いることができる。具体的には、CPU31は、過去N時間(過去の期間)に現在エリアenowに入った移動通信端末の位置情報の履歴を無線基地局から取得し、一旦現在エリアenowに入った移動通信端末が、所定時間後(例えば1時間後)に、矩形の現在エリアenowの周囲の例えば8個のエリアe1〜e8のうちのどのエリアにいたかを解析する。過去N時間の間に現在エリアenowに入った移動通信端末の総数(延べ数)が例えば24個であって、その各移動通信端末が1時間後にエリアe1に位置していた回数が1回、エリアe2に位置していた回数が3回、エリアe3に位置していた回数が5回、エリアe4に位置していた回数が4回、エリアe5に位置していた回数が2回、エリアe6に位置していた回数が6回、エリアe7に位置していた回数が1回、エリアe8に位置していた回数が2回であった場合、エリアe1〜e8の遷移確率はそれぞれ以下のとおりとなる。
Parea(enow,e1)=1/24
Parea(enow,e2)=3/24
Parea(enow,e3)=5/24
Parea(enow,e4)=4/24
Parea(enow,e5)=2/24
Parea(enow,e6)=6/24
Parea(enow,e7)=1/24
Parea(enow,e8)=2/24
なお、当然ながら移動通信端末は長距離又は中距離を移動する場合もあるので、遷移先のエリアは現在エリアenowの周囲の8個のエリアe1〜e8に限られない。すなわち、過去N時間に現在エリアenowに入った移動通信端末の各々が1時間後に移動したエリアeiについて遷移確率が取得される(移動先でないエリアの遷移確率はゼロとなる)。
すなわち、CPU31は、複数の移動通信端末の位置情報を管理する管理装置から、過去の期間において現在エリアに入った複数の移動通信端末についての位置情報の履歴を取得する位置情報履歴取得部として機能するとともに、過去の期間において現在エリアに入った複数の移動通信端末についての位置情報の履歴から、現在エリアから複数のエリアへの遷移確率を算出し、当該複数のエリアのうち現在エリアの移動先となる確率が高いエリアほど、スコアSCの値が高くなるようにスコアSCを算出するスコア算出部31bとして機能するようにしてもよい。この場合には、所定時間後に現在エリアからの遷移先となる確率が高いエリアのスコアが高くなるので、地図の閲覧者の移動傾向を考慮したエリアの提示が可能となる。なお、管理装置は、無線基地局に限られず、無線ネットワーク制御装置やホームメモリなど、移動通信端末の位置情報を管理する他の装置であってもよい。
Parea(enow,e1)=1/24
Parea(enow,e2)=3/24
Parea(enow,e3)=5/24
Parea(enow,e4)=4/24
Parea(enow,e5)=2/24
Parea(enow,e6)=6/24
Parea(enow,e7)=1/24
Parea(enow,e8)=2/24
なお、当然ながら移動通信端末は長距離又は中距離を移動する場合もあるので、遷移先のエリアは現在エリアenowの周囲の8個のエリアe1〜e8に限られない。すなわち、過去N時間に現在エリアenowに入った移動通信端末の各々が1時間後に移動したエリアeiについて遷移確率が取得される(移動先でないエリアの遷移確率はゼロとなる)。
すなわち、CPU31は、複数の移動通信端末の位置情報を管理する管理装置から、過去の期間において現在エリアに入った複数の移動通信端末についての位置情報の履歴を取得する位置情報履歴取得部として機能するとともに、過去の期間において現在エリアに入った複数の移動通信端末についての位置情報の履歴から、現在エリアから複数のエリアへの遷移確率を算出し、当該複数のエリアのうち現在エリアの移動先となる確率が高いエリアほど、スコアSCの値が高くなるようにスコアSCを算出するスコア算出部31bとして機能するようにしてもよい。この場合には、所定時間後に現在エリアからの遷移先となる確率が高いエリアのスコアが高くなるので、地図の閲覧者の移動傾向を考慮したエリアの提示が可能となる。なお、管理装置は、無線基地局に限られず、無線ネットワーク制御装置やホームメモリなど、移動通信端末の位置情報を管理する他の装置であってもよい。
また、遷移確率を求める場合において、所定時間後の移動先エリアへの遷移確率でなく、現在エリアenowの次に最初に入ったエリア(すなわち、最初の遷移先となるエリア)についての遷移確率を求めてもよい。すなわち、現在エリアenowに一旦入った移動通信端末は、現在エリアenowの周囲の8個のエリアe1〜e8のいずれかを必ず経由して別のエリアに移動するものであるから、8個のエリアe1〜e8の各々について遷移確率を取得するようにしてもよい。この場合には、現在エリアenowの次に遷移先となる確率が高いエリアのスコアが高くなるので、現在エリアenowの周辺のエリアを提示する場合に地図の閲覧者の移動傾向を考慮したエリアの提示が可能となる。
上述した実施形態及び当該変形例において説明したように、スコア算出に用いる指標としていくつかの種類のものが考えられる。すなわち、記事量に関する指標Xとしては、記事数Tall(ei,t)又は急上昇値Burst(ei,t1,t2)があり、多様性に関する指標Yとしては、エントロピーH(ei,t)又はユニークスポット数Sall(ei,t)があり、位置に関する指標Zとしては、距離Dist(enow,ei)、距離C/Dist(enow,ei)、又は遷移確率Parea(enow,ei)があるが、スコアSCの算出に際しては、これらの指標を任意に組み合わせることができる。すなわち、式(1)のX,Y,Zにこれらの指標のいずれかを代入して、スコアSCを得ることができる。
また、式(1)において、位置に関する指標Zの計数γの値を「0」に設定し、位置に関する指標Zと多様性に関する指標Yのみに基づいてスコアSCを算出するようにしてもよい。また、緯度経度付き格納装置ST12の記事テーブルTBL1に記憶されている記事のうち、所定の範囲の緯度経度座標を有するものだけをスコアSCの算出に用いてもよい。例えば、携帯端末装置10が東京都内に位置している場合に、首都圏内の緯度経度座標を有する記事だけに基づいてスコアSCを算出するようにしてもよい。
また、式(1)において、位置に関する指標Zの計数γの値を「0」に設定し、位置に関する指標Zと多様性に関する指標Yのみに基づいてスコアSCを算出するようにしてもよい。また、緯度経度付き格納装置ST12の記事テーブルTBL1に記憶されている記事のうち、所定の範囲の緯度経度座標を有するものだけをスコアSCの算出に用いてもよい。例えば、携帯端末装置10が東京都内に位置している場合に、首都圏内の緯度経度座標を有する記事だけに基づいてスコアSCを算出するようにしてもよい。
(3)スコア算出の際に対象とする記事の変形
上述した実施形態では、スコア算出部31bは、特定の単語を含む記事に基づいてスコアSCを算出するが、本発明はこれに限られない。例えば、エリアei内のスポットに関して発信された全ての記事に基づいてスコアSCを算出するようにしてもよい。
あるいは、例えば、特定のカテゴリ(「観光地」、「レストラン」、「スポーツ」など)が含まれる記事だけを対象としてもよい。この場合には、各カテゴリについて想定される単語を対応付けて記憶したカテゴリ別単語テーブルを予め保持しておき、エリアei内にあるスポットに関する記事のうち、特定のカテゴリ別単語テーブルに記憶された単語を含む記事だけを対象としてもよい。
すなわち、スコア算出部31bは、予め設定された特定のカテゴリの単語を含む記事の記事量に関する指標Xを算出するとともに、特定のカテゴリの単語を含む記事が関連している地点の多様性に関する指標Yを算出する。この態様によれば、ブログ地図提供サービスの提供者は、ユーザが特に関心を持つと推定されるカテゴリを予め設定することで、ユーザにとって情報的価値が高いエリアを新たなエリアとして提示することが可能となる。また、ユーザがカテゴリを予め設定した場合には、興味がある分野の情報を含むエリアの地図情報を得ることが可能となる。
上述した実施形態では、スコア算出部31bは、特定の単語を含む記事に基づいてスコアSCを算出するが、本発明はこれに限られない。例えば、エリアei内のスポットに関して発信された全ての記事に基づいてスコアSCを算出するようにしてもよい。
あるいは、例えば、特定のカテゴリ(「観光地」、「レストラン」、「スポーツ」など)が含まれる記事だけを対象としてもよい。この場合には、各カテゴリについて想定される単語を対応付けて記憶したカテゴリ別単語テーブルを予め保持しておき、エリアei内にあるスポットに関する記事のうち、特定のカテゴリ別単語テーブルに記憶された単語を含む記事だけを対象としてもよい。
すなわち、スコア算出部31bは、予め設定された特定のカテゴリの単語を含む記事の記事量に関する指標Xを算出するとともに、特定のカテゴリの単語を含む記事が関連している地点の多様性に関する指標Yを算出する。この態様によれば、ブログ地図提供サービスの提供者は、ユーザが特に関心を持つと推定されるカテゴリを予め設定することで、ユーザにとって情報的価値が高いエリアを新たなエリアとして提示することが可能となる。また、ユーザがカテゴリを予め設定した場合には、興味がある分野の情報を含むエリアの地図情報を得ることが可能となる。
また、別の態様として、記事のテキストにURL(情報URLや写真URL)を含む記事の記事量に関する指標Xを算出するとともに、URLを含む記事が関連している地点の多様性に関する指標Yを算出するようにしてもよい。記事がURLを含む場合、閲覧者は写真を見ることができたり、追加的な情報へリンクすることが可能なので、ユーザはURLを含む記事に関心を有する可能性が高いと考えられる。よって、URLを含む記事の記事数に基づいてスコアSCを算出することにより、ユーザが関心を有する可能性が高いエリアを新たなエリアとして提示することが可能となる。
このように、スコア算出部31bは、予め設定された特定の文字列(すなわち、特定の単語、特定のカテゴリの単語、又はURL)を含む記事の前記記事量に関する指標を算出するとともに、特定の文字列を含む記事が関連している地点の多様性に関する指標を算出することができる。
このように、スコア算出部31bは、予め設定された特定の文字列(すなわち、特定の単語、特定のカテゴリの単語、又はURL)を含む記事の前記記事量に関する指標を算出するとともに、特定の文字列を含む記事が関連している地点の多様性に関する指標を算出することができる。
また、別の態様として、ブログサーバ20が提供するブログサービスのアカウント(すなわち、ユーザ名ごとのアカウント)を予め特定のカテゴリに分類しておき、スコア算出部31bは、特定のカテゴリ(例えば、「観光地」)のカテゴリに分類されたアカウントで発信された記事を、その記事の内容にかかわらず、スコアSCを算出する際の記事数に含めるようにしてもよい。この態様によれば、各記事のテキストが特定の文字列を含むかの判定処理が不要となるので計算量を抑制しつつ、ユーザの関心に適合する可能性が高いエリアを新たなエリアとして提示することが可能となる。
このように、スコア算出部31bは、予め設定された特定の発信者の記事(すなわち、特定のアカウントの記事)の前記記事量に関する指標を算出するとともに、特定の発信者の記事が関連している地点の多様性に関する指標を算出することができる。
このように、スコア算出部31bは、予め設定された特定の発信者の記事(すなわち、特定のアカウントの記事)の前記記事量に関する指標を算出するとともに、特定の発信者の記事が関連している地点の多様性に関する指標を算出することができる。
また、さらに別の態様として、携帯端末装置10において現在エリアenowに表示されている各記事又は表示されている記事のうち携帯端末装置10のユーザが選択した記事を形態素解析して、tf−idf法などにより特徴語を抽出し、その特徴語を含む記事の記事量に関する指標Xを算出するとともに、特徴語を含む記事が関連している地点の多様性に関する指標Yを算出するようにしてもよい。すなわち、スコア算出部31bは、現在エリア内の地点に関して発信された記事から特徴語を抽出し、当該特徴語を含む記事の記事量に関する指標を算出するとともに、特徴語を含む記事が関連している地点の多様性に関する指標を算出するようにしてもよい。携帯端末装置10のユーザが現在閲覧しているエリアの地図情報は、ユーザが何らかの関心を持って閲覧している可能性がある。よって、現在エリアenowで表示されている記事と共通する特徴を有するエリアを提示すれば、ユーザが関心を有すると予測されるエリアを新たなエリアとして提示することができる。さらに、ユーザが選択した記事から特徴語を抽出する場合には、ユーザが関心を有すると予測される可能性がさらに高いエリアを新たなエリアとして提示することができる。
なお、特徴語は1つに限られず複数であってもよい。また、ユーザが複数の記事を選択した場合には、当該複数の記事から複数の特徴語を抽出するようにしてもよい。
また、現在エリアenowに表示中の記事から特徴語を抽出する態様においては、スコア算出処理(図10のStep 2)は、Step 3において携帯端末装置10からの地図情報表示要求に応じて最初の地図情報を携帯端末装置10に送信した後に実行される。そして、CPU31(スコア算出部31b)は、現在エリアenowに表示中の記事を定期的に形態素解析して特徴語の抽出を行い、その特徴語を含む記事数に基づいて定期的にスコア算出処理を行う。なお、現在エリアenowは携帯端末装置10ごとに異なるエリアであるので、スコア格納装置ST13のスコアテーブルTBL13には、n個のエリアのスコアの算出結果が携帯端末装置10ごとに格納されることになる。
また、現在エリアenowに表示中の少なくとも1つの記事のうち携帯端末装置10のユーザが選択した記事から特徴語を抽出する場合には、ユーザが記事を選択する前は、現在エリアenowに表示中の記事から抽出された特徴語を含む記事数に基づいたスコアSCを算出するスコア算出処理を定期的に実行しておき、ユーザが記事を選択した時点で、選択された記事から抽出された特徴語を含む記事数に基づいたスコア算出処理を開始するようにしてもよい。
また、現在エリアenowに表示中の記事から特徴語を抽出する態様においては、スコア算出処理(図10のStep 2)は、Step 3において携帯端末装置10からの地図情報表示要求に応じて最初の地図情報を携帯端末装置10に送信した後に実行される。そして、CPU31(スコア算出部31b)は、現在エリアenowに表示中の記事を定期的に形態素解析して特徴語の抽出を行い、その特徴語を含む記事数に基づいて定期的にスコア算出処理を行う。なお、現在エリアenowは携帯端末装置10ごとに異なるエリアであるので、スコア格納装置ST13のスコアテーブルTBL13には、n個のエリアのスコアの算出結果が携帯端末装置10ごとに格納されることになる。
また、現在エリアenowに表示中の少なくとも1つの記事のうち携帯端末装置10のユーザが選択した記事から特徴語を抽出する場合には、ユーザが記事を選択する前は、現在エリアenowに表示中の記事から抽出された特徴語を含む記事数に基づいたスコアSCを算出するスコア算出処理を定期的に実行しておき、ユーザが記事を選択した時点で、選択された記事から抽出された特徴語を含む記事数に基づいたスコア算出処理を開始するようにしてもよい。
また、上述したいずれかの態様によって選択した記事についてスコアSCを算出する代わりに、携帯端末装置10のユーザによって予め特定された少なくとも1つのエリアについてのみスコアSCを算出するようにしてもよい。すなわち、ブログ地図提供サーバ30は、n個のエリアeiのうち携帯端末装置10のユーザにより予め設定された少なくとも1つのエリアを特定するエリア特定部をさらに有し、スコア算出部31bは、エリア特定部が特定した少なくとも1つのエリアの各々についてスコアSCを算出するようにしてもよい。ユーザによって予め特定されたエリアとしては、ユーザの故郷であるエリアや友人知人の居住地であるエリアその他ユーザが特に関心を有しているエリアが例示される。この態様によれば、ユーザが特に関心を有しているエリアのうちスコアSCが高いものを候補エリアとして提示することが可能となる。
なお、この場合において、ユーザが特定の単語やカテゴリ、特定の発信者のアカウントを予め指定した場合には、特定の文字列が含まれている記事数又は特定の発信者の記事数に基づいてスコアSCを算出するようにしてもよい。
なお、この場合において、ユーザが特定の単語やカテゴリ、特定の発信者のアカウントを予め指定した場合には、特定の文字列が含まれている記事数又は特定の発信者の記事数に基づいてスコアSCを算出するようにしてもよい。
(4)候補提示のタイミングの変形
上述した実施形態では、ブログ地図提供サーバ30が携帯端末装置10から候補提示要求を受信すると、CPU31は候補エリア提示処理(図13)を開始するが、本発明はこれに限られない。すなわち、CPU31(候補エリア提示部)が所定の条件が満たされたことを検知すると、候補エリア提示処理を自動的に開始するようにしてもよい。
例えば、CPU31は、現在エリアenowの表示が開始されてから、所定の時間(例えば5分)が経過したことを検知すると、候補エリア提示処理を自動的に開始するようにしてもよい。携帯端末装置10のユーザがある程度の時間にわたって(例えば5分間)同じエリアの地図情報を見続けると、表示されている地図情報に飽きる場合が考えられる。この変形によれば、予め定められた時間が経過すると、ユーザが関心を有すると予測される次の候補エリアが自動的に提示されるので、ユーザの利便性が向上する。
上述した実施形態では、ブログ地図提供サーバ30が携帯端末装置10から候補提示要求を受信すると、CPU31は候補エリア提示処理(図13)を開始するが、本発明はこれに限られない。すなわち、CPU31(候補エリア提示部)が所定の条件が満たされたことを検知すると、候補エリア提示処理を自動的に開始するようにしてもよい。
例えば、CPU31は、現在エリアenowの表示が開始されてから、所定の時間(例えば5分)が経過したことを検知すると、候補エリア提示処理を自動的に開始するようにしてもよい。携帯端末装置10のユーザがある程度の時間にわたって(例えば5分間)同じエリアの地図情報を見続けると、表示されている地図情報に飽きる場合が考えられる。この変形によれば、予め定められた時間が経過すると、ユーザが関心を有すると予測される次の候補エリアが自動的に提示されるので、ユーザの利便性が向上する。
また、CPU31は、複数のエリアの各々について単位時間当たりの記事数を予め定めておき、現在エリアenowに表示中の記事数が、エリア毎に定められた単位時間当たりの記事数を下回ったことを検知すると、候補エリア提示処理を自動的に開始するようにしてもよい。ここで、単位時間当たりの記事数は、エリアの特性に応じて、例えば、エリアe1では10記事/分、エリアe2では5記事/分のように定められ得る。すなわち、人が集まるスポットが多く記事が投稿される可能性が高いエリアでは単位時間当たりの記事数が多く設定され、そうでない地域では少なく設定される。携帯端末装置10に表示中の現在エリアの地図情報において表示される記事数が減少すると、その地図情報はユーザにとって面白みに欠けるものとなる。この変形によれば、記事数が減少した場合に、ユーザが関心を有すると予測される次の候補エリアが自動的に提示されるので、ユーザの利便性が向上する。
また、CPU31は、現在エリアenowに表示中の記事数が、携帯端末装置10において現在エリアenowの地図情報の閲覧が開始された時点の記事数のX%を下回ったことを検知すると、候補エリア提示処理を自動的に開始するようにしてもよい。すなわち、CPU31は、現在エリアenowの地図情報の表示が携帯端末装置10において開始された時点の記事数に対する、現時点における現在エリアenowの記事数の割合が、所定の割合を下回ったことを検知すると、候補エリア提示処理を自動的に開始するようにしてもよい。この態様によっても、記事数が減少した場合に、ユーザが関心を有すると予測される次の候補エリアが自動的に提示されるので、ユーザの利便性が向上する。
また、候補エリアを提示する契機となるスコアSCの閾値を定めておき、スコア算出処理において閾値よりもスコアSCが大きなエリアが出現すると、CPU31は、候補エリア提示処理を開始するようにしてもよい。すなわち、CPU31は、スコア算出処理において算出した複数のエリアのスコアSCのいずれかが閾値を超えると、当該閾値を超えたエリアを新たなエリアの候補として提示するようにしてもよい。この場合には、例えば、「竜巻」、「ゲリラ豪雨」、「地震」といった災害に関する特定の単語が予め設定されている場合には、ユーザは、災害の発生をいち早く知ることができるという利点がある。
(5)上述した実施形態では、CPU31は、Y秒ごとにスコアSCを算出し、スコア格納装置ST13のスコアテーブルTBL13の記憶内容を新たな算出結果で上書きするが、本発明はこれに限られず、計算時刻を示す情報を付加した上で過去の期間におけるn個のエリアの各々のスコアSCを過去のスコアテーブルTBL13として保持しておいてもよい。この場合には、候補エリア提示部31cは、最新のスコアSCだけでなく過去のスコアSCを考慮して候補エリアを選定することができる。例えば、直近1か月間のスコアSCの平均値や、前年の同じ期間(例えば、同月)におけるスコアSCの平均値や単位期間(日、月等)における変化の様子などを考慮することができる。
例えば、「紅葉」や「桜」など、一年のうちほぼ決まった期間内において日々記事数が変化する可能性が高い単語が特定の単語として指定されている場合、前年の同時期における日ごとのスコアSCをエリアごとに算出し、スコアSCが高いエリアを日付順(降順又は昇順)で提示するようにしてもよい。具体的には、例えば、特定の単語として「紅葉」が指定されている場合、前年の紅葉の時期(例えば、10月1日〜12月31日)までのスポットに関連する記事であって「紅葉」を含む記事について、エリアごとに日ごとのスコアSCを計算し、エリアごとに最もスコアSCが高い日を選択し、古い日付から最もスコアSCが高いエリアを順に提示するようにしてもよい。なお、この例では最もスコアSCが高いエリアを選ぶので、所定数として「1」のエリアを提示するが、所定数は「1」に限られない。また、所定数のエリアに限られず、スコアSCが閾値より高いエリアを提示するようにしてもよい。
すなわち、スコア算出部31bは、所定の期間(Y秒)ごとにn個のエリアの各々のスコアSCを算出するものであり、ブログ地図提供サーバ30は、過去の期間におけるn個のエリアの各々についてスコア算出部31bが算出したスコアSCを記憶する記憶部(記憶装置34c)をさらに備え、候補エリア提示部31cは、n個のエリアのうち、記憶部に記憶された過去の期間におけるスコアSCが高い所定数のエリア又はスコアSCが閾値より高いエリアを新たなエリアの候補として提示するようにしてもよい。また、好ましくは、候補エリア提示部31cは、単位期間ごとに、過去の期間におけるスコアSCが高い所定数のエリアを新たなエリアの候補として提示するようにしてもよい。ここで、単位期間は、時間(時・分・秒)、日、週、月、季節などによって定められ得る期間である。
例えば、「紅葉」や「桜」など、一年のうちほぼ決まった期間内において日々記事数が変化する可能性が高い単語が特定の単語として指定されている場合、前年の同時期における日ごとのスコアSCをエリアごとに算出し、スコアSCが高いエリアを日付順(降順又は昇順)で提示するようにしてもよい。具体的には、例えば、特定の単語として「紅葉」が指定されている場合、前年の紅葉の時期(例えば、10月1日〜12月31日)までのスポットに関連する記事であって「紅葉」を含む記事について、エリアごとに日ごとのスコアSCを計算し、エリアごとに最もスコアSCが高い日を選択し、古い日付から最もスコアSCが高いエリアを順に提示するようにしてもよい。なお、この例では最もスコアSCが高いエリアを選ぶので、所定数として「1」のエリアを提示するが、所定数は「1」に限られない。また、所定数のエリアに限られず、スコアSCが閾値より高いエリアを提示するようにしてもよい。
すなわち、スコア算出部31bは、所定の期間(Y秒)ごとにn個のエリアの各々のスコアSCを算出するものであり、ブログ地図提供サーバ30は、過去の期間におけるn個のエリアの各々についてスコア算出部31bが算出したスコアSCを記憶する記憶部(記憶装置34c)をさらに備え、候補エリア提示部31cは、n個のエリアのうち、記憶部に記憶された過去の期間におけるスコアSCが高い所定数のエリア又はスコアSCが閾値より高いエリアを新たなエリアの候補として提示するようにしてもよい。また、好ましくは、候補エリア提示部31cは、単位期間ごとに、過去の期間におけるスコアSCが高い所定数のエリアを新たなエリアの候補として提示するようにしてもよい。ここで、単位期間は、時間(時・分・秒)、日、週、月、季節などによって定められ得る期間である。
(6)その他の変形例
上述した実施形態では複数のエリアは同大の矩形であるが、本発明はこれに限られない。例えば、各エリアの形状は円(楕円又は正円)又はその他の任意の形状でもよい。また、エリアによって、大きさや形状を異ならせてもよい。例えば、スポットが多く存在する都市部では細分された矩形状のエリアとし、スポットが少ない地方では、市町村の中心部を中心とした楕円の広域エリアであってもよい。また、ブログ地図提供サービスの提供者が、提供するサービスの種別に応じて個々にエリアを設定してもよい。また、複数のエリアは部分的に重なっていてもよい。
また、上述した実施形態では、記事がツイートである例について説明したが、これに限られない。すなわち、「記事」は少なくともテキスト(文字列)を含む文書情報であり、ブログやマイクロブログで投稿された記事、SNS(Social Networking Service)やスレッドの投稿記事、広告、ウェブサイト上の記事(例えば、ニュース記事)、その他類似のものであってもよい。
上述した実施形態では複数のエリアは同大の矩形であるが、本発明はこれに限られない。例えば、各エリアの形状は円(楕円又は正円)又はその他の任意の形状でもよい。また、エリアによって、大きさや形状を異ならせてもよい。例えば、スポットが多く存在する都市部では細分された矩形状のエリアとし、スポットが少ない地方では、市町村の中心部を中心とした楕円の広域エリアであってもよい。また、ブログ地図提供サービスの提供者が、提供するサービスの種別に応じて個々にエリアを設定してもよい。また、複数のエリアは部分的に重なっていてもよい。
また、上述した実施形態では、記事がツイートである例について説明したが、これに限られない。すなわち、「記事」は少なくともテキスト(文字列)を含む文書情報であり、ブログやマイクロブログで投稿された記事、SNS(Social Networking Service)やスレッドの投稿記事、広告、ウェブサイト上の記事(例えば、ニュース記事)、その他類似のものであってもよい。
また、上述した実施形態のブログ地図ページでは、本文テキスト内にスポット名を含む記事が表示対象となるが、これに限られない。例えば、スポットに関連する単語や語句を本文テキストに含む記事や、スポットに関連する写真などを含む記事であってもよい。
また、上述した実施形態では、CPU31は、タッチパネル12において地図情報が表示されるときに、地図画像上に新しい記事画像が現れては、一定の時間が経過すると消えてゆくように地図情報の画像を描画するが、これに限られず、候補エリアを決定した時点において当該候補エリア内の地点に関連する記事画像を地図画像上に配置した静止画像を描画するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、CPU31は、タッチパネル12において地図情報が表示されるときに、地図画像上に新しい記事画像が現れては、一定の時間が経過すると消えてゆくように地図情報の画像を描画するが、これに限られず、候補エリアを決定した時点において当該候補エリア内の地点に関連する記事画像を地図画像上に配置した静止画像を描画するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、携帯端末装置10のユーザがブログ地図ページ上の「おすすめエリア!」アイコンI(切り替えアイコン)にタッチすると候補提示要求がブログ地図提供サーバ30に送信されるが、本発明はこれに限られない。例えば、切り替えボタンを携帯端末装置10に設けることにより、切り替えボタンの押し下げを契機として候補提示要求が送信されるようにしてもよい。また、ユーザが携帯端末装置10を振る動作などのジェスチャ操作をした場合に候補提示要求がブログ地図提供サーバ30に送信されるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、ユーザがブログ地図を閲覧する際に用いる端末は携帯端末装置10であるが、これに限られず、据置型のパーソナルコンピュータ装置であってもよい。よって、移動通信網MNはインターネットのような通信網であればよく、ブログ地図提供サーバ30はこの通信網に接続されていればよい。携帯端末装置10は通信機能を有しているものであれば良く、電話機能を有している必要はない。また、タッチパネルを有している必要はなく、表示部と操作部とが別々に構成されているものでもよい。
また、上述した実施形態では、ユーザがブログ地図を閲覧する際に用いる端末は携帯端末装置10であるが、これに限られず、据置型のパーソナルコンピュータ装置であってもよい。よって、移動通信網MNはインターネットのような通信網であればよく、ブログ地図提供サーバ30はこの通信網に接続されていればよい。携帯端末装置10は通信機能を有しているものであれば良く、電話機能を有している必要はない。また、タッチパネルを有している必要はなく、表示部と操作部とが別々に構成されているものでもよい。
1……ブログ地図提供システム、10……携帯端末装置(端末装置)、11……CPU、12……タッチパネル、13……通信インタフェース、14……記憶部、15……マイク、16……スピーカ、20……ブログサーバ、30……ブログ地図提供サーバ(地図情報提供装置)、1……CPU(スコア算出部、候補エリア提示部、エリア特定部)、32……ディスプレイ、33……通信インタフェース、34a……RAM、34b……ROM、34c……記憶装置(記憶部)、35……入力部。
Claims (10)
- ユーザの端末装置と通信可能であり、地点に関する情報を含む記事を地図上の区分された複数のエリアのうちの少なくとも1つのエリアに配置した地図情報を前記端末装置に提供する地図情報提供装置であって、
前記複数のエリアの各々について、各エリア内の地点に関して発信された記事量に関する指標と、記事が関連している地点の多様性に関する指標とに基づいて、各エリアについて推定されるユーザの関心度を示すスコアを算出するスコア算出部と、
前記スコア算出部が算出したスコアに応じて、前記端末装置に表示中の現在エリアの地図情報に代わる新たなエリアの候補を提示する候補エリア提示部と、
を備えたことを特徴とする地図情報提供装置。 - 前記スコア算出部は、予め設定された特定の発信者の記事の前記記事量に関する指標を算出するとともに、前記特定の発信者の記事が関連している地点の前記多様性に関する指標を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の地図情報提供装置。 - 前記スコア算出部は、予め設定された特定の文字列を含む記事の前記記事量に関する指標を算出するとともに、前記特定の文字列を含む記事が関連している地点の前記多様性に関する指標を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の地図情報提供装置。 - 前記スコア算出部は、前記現在エリア内の地点に関して発信された記事から特徴語を抽出し、当該特徴語を含む記事の前記記事量に関する指標を算出するとともに、前記特徴語を含む記事が関連している地点の前記多様性に関する指標を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の地図情報提供装置。 - 前記記事量に関する指標は所定の期間内に前記各エリア内の地点に関して発信された記事数又は当該記事数の増加の程度を示す増加度であり、
前記スコア算出部は、前記複数のエリアのうち前記記事数が多いか、又は当該記事数の増加度が大きいエリアほど、前記スコアの値が高くなるように前記スコアを算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の地図情報提供装置。 - 前記多様性に関する指標は、所定の期間における前記各エリア内における地点ごとの当該地点に関する記事の発生確率から得られたエントロピーであり、
前記スコア算出部は、前記複数のエリアのうち前記エントロピーが高いエリアほど、前記スコアの値が高くなるように前記スコアを算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の地図情報提供装置。 - 前記多様性に関する指標は、所定の期間内に前記各エリア内における地点に関して発信された記事が関連している地点の数であり、
前記スコア算出部は、前記複数のエリアのうち記事が関連している地点の数が多いエリアほど前記スコアの値が高くなるように前記スコアを算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の地図情報提供装置。 - 前記スコア算出部は、さらに、前記端末装置に表示中の現在エリアと前記各エリアとの距離に応じて前記スコアを算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の地図情報提供装置。 - 複数の移動通信端末の位置情報を管理する管理装置から、過去の期間において前記現在エリアに入った複数の移動通信端末についての位置情報の履歴を取得する位置情報履歴取得部を備え、
前記スコア算出部は、さらに、前記位置情報履歴取得部が取得した前記位置情報の履歴から、前記現在エリアから前記複数のエリアへの遷移確率を算出し、前記複数のエリアのうち前記現在エリアの遷移先となる確率が高いエリアほど、前記スコアの値が高くなるように前記スコアを算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の地図情報提供装置。 - 地点に関する情報を含む記事を地図上の区分された複数のエリアのうちの少なくとも1つのエリアに配置した地図情報をユーザの端末装置に提供する地図情報提供方法であって、
前記複数のエリアの各々について、各エリア内の地点に関して発信された記事量に関する指標と、記事が関連している地点の多様性に関する指標とに基づいて、各エリアについて推定されるユーザの関心度を示すスコアを算出し、
算出したスコアに応じて、前記端末装置に表示中の現在エリアの地図情報に代わる新たなエリアの候補を提示する、
ことを特徴とする地図情報提供方法。
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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