JP2015114684A - 電源制御回路および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御用ICへの駆動用電圧の供給に関し、モードに応じた必要な切替えを、より簡素化、低コスト化した構成により実現する。【解決手段】所定の制御用ICを駆動させるための駆動用電圧を当該制御用ICに出力する定電圧出力部と、前記制御用ICの動作モード時には第1電圧を出力し、当該動作モード時よりも省電力状態である当該制御用ICの待機モード時には当該第1電圧よりも低い第2電圧を出力する電圧供給部から、電圧を入力する電圧入力部と、前記電圧入力部による前記第1電圧の入力に応じて、前記定電圧出力部による前記駆動用電圧の出力を実行させ、前記電圧入力部による前記第2電圧の入力に応じて、前記定電圧出力部による前記駆動用電圧の出力を停止させる切替部と、を備える電源制御回路。【選択図】図2
Description
本発明は、電源制御回路および電子機器に関する。
テレビやレコーダー等の種々の電子機器は、機器の動作を制御するためのIC(Integrated Circuit)を搭載している。また、電子機器においては、通常の動作をすることが可能な動作モードと、当該動作モード時よりも省電力状態である待機モード(スタンバイモード、あるいはスリープモード等とも言う。)とを使い分けることで、省電力化を図っている。
なお、節電動作中、水平偏向回路用の電圧(節電動作で約140Vから約22Vに低下)を所要の電圧に分圧し、同期信号選択回路に供給することで、同期信号の判別の動作を継続させる電源回路が知られている(特許文献1参照)。また、ツェナーダイオードの作用によってスイッチングトランジスタをオフにして安定化素子の動作を停止させる構成が知られている(特許文献2参照)。
前記ICに対しては、定電圧回路(レギュレーター)によって所要の駆動用電圧が供給される。従来、定電圧回路は、前記動作モードと待機モードとの一方から他方への切替えを前記ICから送信される制御信号により認識し、当該制御信号に応じて前記ICへの駆動用電圧の出力、出力停止等を切替えていた。しかし、このような従来の構成では、当該制御信号を定電圧回路に通知するための回路構成が必要であったため、部分点数の削減や当該削減に伴う製品のコストダウンといった効果が十分ではなかった。また前記各文献は、このような動作モードと待機モードとの切替えに応じた定電圧回路の制御に関するものではなかった。
本発明は少なくとも前記課題を解決するためになされたものであり、動作モードと待機モードとの切替えに応じたICへの駆動用電圧の供給に関し、必要な切替えを従来よりも簡素化、低コスト化した構成により実現することが可能な電源制御回路および電子機器を提供する。
本発明の態様の一つは、電源制御回路は、所定の制御用ICを駆動させるための駆動用電圧を当該制御用ICに出力する定電圧出力部と、前記制御用ICの動作モード時には第1電圧を出力し、当該動作モード時よりも省電力状態である当該制御用ICの待機モード時には当該第1電圧よりも低い第2電圧を出力する電圧供給部から、電圧を入力する電圧入力部と、前記電圧入力部による前記第1電圧の入力に応じて、前記定電圧出力部による前記駆動用電圧の出力を実行させ、前記電圧入力部による前記第2電圧の入力に応じて、前記定電圧出力部による前記駆動用電圧の出力を停止させる切替部と、を備える。
当該構成によれば、制御用ICの動作モード時には、電圧入力部は、電圧供給部から第1電圧を入力し、切替部は、当該第1電圧の入力に応じて、定電圧出力部による制御用ICへの駆動用電圧の出力を実行させる。一方、制御用ICの待機モード時には、電圧入力部は、電圧供給部から第2電圧を入力し、切替部は、当該第2電圧の入力に応じて、定電圧出力部による制御用ICへの駆動用電圧の出力を停止させる。つまり本発明では、動作モードと待機モードとの一方から他方への切替えを、制御用ICから切替部や定電圧出力部へ制御信号により通知する必要がなく、当該通知のための回路構成が不要となる。そのため、動作モードと待機モードとの切替えに応じた駆動用電圧の切替えを、従来よりも簡素化、低コスト化した構成により実現することができる。
本発明の態様の一つは、前記切替部は、カソードを前記電圧入力部側に接続したツェナーダイオードを有し、前記第1電圧の入力に応じた当該ツェナーダイオードの降伏と、前記第2電圧の入力に応じた当該ツェナーダイオードの非降伏とによって、前記定電圧出力部による前記駆動用電圧の出力と当該出力の停止とを切替えるとしてもよい。
当該構成によれば、上述した制御信号の通知のために必要であった回路構成を無くし、ツェナーダイオードを用いることで、非常に簡素な構成で動作モードと待機モードとの切替えに応じた駆動用電圧の切替えを実現することができる。
当該構成によれば、上述した制御信号の通知のために必要であった回路構成を無くし、ツェナーダイオードを用いることで、非常に簡素な構成で動作モードと待機モードとの切替えに応じた駆動用電圧の切替えを実現することができる。
なお、前記定電圧出力部は、前記第1電圧を、ほぼそのままのレベルに維持して前記駆動用電圧として制御用ICへ出力してもよいし、前記第1電圧を降圧させた第3電圧を前記駆動用電圧として制御用ICへ出力するとしてもよい。
さらに本発明の態様の一つは、前記電圧供給部は、一次側に入力した電圧を変圧して二次側に出力する変圧部を有し、前記電圧入力部は、前記二次側に出力された前記第1電圧または前記第2電圧を入力するとしてもよい。
当該構成によれば、変圧部の二次側に存在する制御用ICを駆動するための駆動用電圧の切替えを、動作モードと待機モードとの切替えに応じて非常に簡素な構成で実現することができる。
当該構成によれば、変圧部の二次側に存在する制御用ICを駆動するための駆動用電圧の切替えを、動作モードと待機モードとの切替えに応じて非常に簡素な構成で実現することができる。
さらに本発明の態様の一つは、前記電圧供給部は、一次側に入力した電圧を変圧して二次側に出力する変圧部を有し、前記制御用ICは、前記一次側への入力のスイッチングを制御するためのICであり、前記電圧入力部は、前記一次側に出力された前記第1電圧または前記第2電圧を入力するとしてもよい。
当該構成によれば、変圧部の一次側に存在する制御用ICを駆動するための駆動用電圧の切替えを、動作モードと待機モードとの切替えに応じて非常に簡素な構成で実現することができる。
当該構成によれば、変圧部の一次側に存在する制御用ICを駆動するための駆動用電圧の切替えを、動作モードと待機モードとの切替えに応じて非常に簡素な構成で実現することができる。
本発明の技術的思想は、上述した電源制御回路とは別の物や方法によって実現されてもよい。例えば、上述した電源制御回路が実行する処理工程を有する方法の発明を把握することができる。また、上述した電源制御回路を少なくとも含む電子機器を一つの発明として捉えることも可能である。
本発明の実施形態を、以下の順序に従って説明する。
1.構成の概略
2.第一の実施形態
3.第二の実施形態
4.第三の実施形態
1.構成の概略
2.第一の実施形態
3.第二の実施形態
4.第三の実施形態
1.構成の概略
図1は、電子機器10の本実施形態にかかる主要部の構成を簡易的に示すブロック図である。電子機器10は、例えば、テレビ、レコーダー、デジタルメディアプレーヤー、その他AV機器等であり、スイッチング電源20を含んでいる。スイッチング電源20は、不図示の電源プラグから入力した交流(AC)を、整流、平滑化し、変圧部(トランス)で変圧した後、再度整流することで、所定レベルの電源電圧(第1電圧または第2電圧)を後段へ出力する。スイッチング電源20は、制御用IC60の動作モード時には第1電圧(例えば、約13V)を出力し、動作モード時よりも省電力状態である制御用IC60の待機モード時には第2電圧(例えば、約6V)を出力する電圧供給部に該当する。
図1は、電子機器10の本実施形態にかかる主要部の構成を簡易的に示すブロック図である。電子機器10は、例えば、テレビ、レコーダー、デジタルメディアプレーヤー、その他AV機器等であり、スイッチング電源20を含んでいる。スイッチング電源20は、不図示の電源プラグから入力した交流(AC)を、整流、平滑化し、変圧部(トランス)で変圧した後、再度整流することで、所定レベルの電源電圧(第1電圧または第2電圧)を後段へ出力する。スイッチング電源20は、制御用IC60の動作モード時には第1電圧(例えば、約13V)を出力し、動作モード時よりも省電力状態である制御用IC60の待機モード時には第2電圧(例えば、約6V)を出力する電圧供給部に該当する。
スイッチング電源20から出力された電源電圧は、レギュレーターとしての第1定電圧回路30、第2定電圧回路40それぞれに入力される。第1定電圧回路30は、スイッチング電源20から入力される電源電圧が第1電圧か第2電圧かにかかわらず、所定レベル(例えば、約3.3V)へ降圧させ、当該降圧後の電圧を、制御用IC60を駆動させるための駆動用電圧として制御用IC60へ供給する。つまり、第1定電圧回路30は、動作モードと待機モードのいずれにおいても駆動用電圧を制御用IC60へ出力する。
第2定電圧回路40は、スイッチング電源20から入力される電源電圧が第1電圧である場合に、所定レベルの電圧を、制御用IC60を駆動させるための駆動用電圧として制御用IC60へ出力する。一方、スイッチング電源20から入力される電源電圧が第2電圧である場合には、第2定電圧回路40は、制御用IC60への駆動用電圧の出力を停止する。つまり、第2定電圧回路40は、動作モード時には駆動用電圧を制御用IC60へ出力し、待機モード時には駆動用電圧を制御用IC60へ出力しない。
制御用IC60は、例えば、SoC(System-on-Chip)にて構成された集積回路であり、動作モード時において、電子機器10が備える様々な制御対象70(例えば、チューナー、デコーダー、ディスプレー、ハードディスクドライブ…等)を所定のプログラムに従って制御し稼働させる。一方、待機モード時には、制御用IC60は、制御対象70を稼働させることはできないが、例えば、外部からの指示(不図示のリモートコントロール装置や、不図示のボタン、スイッチ、タッチパネル等の操作受付部を介してユーザーが入力する指示)の監視等は継続している。つまり制御用IC60は、待機モードの際に最低限必要な駆動用電圧を、第1定電圧回路30から得ている。
フィードバック回路50は、スイッチング電源20が出力する電源電圧を検知し、検知結果に応じて、変圧部が発生させる電圧をフィードバック制御する。
制御用IC60は、動作モードから待機モードへの切替え、あるいは待機モードから動作モードへの切替えを検知したら、当該切替えを通知するための制御信号をフィードバック回路50へ送信する(図1内の2点鎖線参照)。これらモード間の切替えは、前記外部からの指示により検知してもよいし、予め定められたモード切替えの条件の成立に伴って検知してもよい。例えば、制御用IC60は、リモートコントロール装置や電子機器10本体に設けられた電源ボタンがオンにされたときに待機モードから動作モードへの切替えであると検知し、当該電源ボタンがオフにされたときに動作モードから待機モードへの切替えであると検知する。また、制御用IC60は、例えば動作モード中に外部入力が無い期間がある時間以上続いた場合に、動作モードから待機モードへの切替えであると検知する。
制御用IC60は、動作モードから待機モードへの切替え、あるいは待機モードから動作モードへの切替えを検知したら、当該切替えを通知するための制御信号をフィードバック回路50へ送信する(図1内の2点鎖線参照)。これらモード間の切替えは、前記外部からの指示により検知してもよいし、予め定められたモード切替えの条件の成立に伴って検知してもよい。例えば、制御用IC60は、リモートコントロール装置や電子機器10本体に設けられた電源ボタンがオンにされたときに待機モードから動作モードへの切替えであると検知し、当該電源ボタンがオフにされたときに動作モードから待機モードへの切替えであると検知する。また、制御用IC60は、例えば動作モード中に外部入力が無い期間がある時間以上続いた場合に、動作モードから待機モードへの切替えであると検知する。
フィードバック回路50は、前記制御信号に応じて、スイッチング電源20が出力する電源電圧のレベルを変更させる。具体的には、前記制御信号が動作モードへの切替えを通知する信号である場合はスイッチング電源20に第1電圧を出力させ、前記制御信号が待機モードへの切替えを通知する信号である場合はスイッチング電源20に第2電圧を出力させる。
このような構成において、第2定電圧回路40は、制御用IC60を駆動させるための駆動用電圧を制御用IC60に出力する定電圧出力部41と、動作モード時には第1電圧を出力し待機モード時には第1電圧よりも低い第2電圧を出力する電圧供給部(スイッチング電源20)から電圧を入力する電圧入力部42と、第1電圧の入力に応じて、定電圧出力部41による駆動用電圧の出力を実行させ、第2電圧の入力に応じて、定電圧出力部41による駆動用電圧の出力を停止させる切替部43とを備える電源制御回路、に該当する。
以下、これまでに説明した構成を用いて実行される幾つかの実施形態を説明する。
以下、これまでに説明した構成を用いて実行される幾つかの実施形態を説明する。
2.第一の実施形態
図2は、第一の実施形態にかかる第2定電圧回路40の回路構成を示す図である。
第2定電圧回路40は、入力端子T1においてスイッチング電源20からの電源電圧を入力し、出力端子T2から制御用IC60へ電圧を出力する。入力端子T1を含む部分は電圧入力部42に該当する。入力端子T1へは、ツェナーダイオードZ1がカソード側を向けて接続している。ツェナーダイオードZ1は、入力端子T1を介して第2電圧が入力された場合にはツェナー降伏せず、第2電圧よりも高い第1電圧が入力された場合にツェナー降伏する設定となっている。
図2は、第一の実施形態にかかる第2定電圧回路40の回路構成を示す図である。
第2定電圧回路40は、入力端子T1においてスイッチング電源20からの電源電圧を入力し、出力端子T2から制御用IC60へ電圧を出力する。入力端子T1を含む部分は電圧入力部42に該当する。入力端子T1へは、ツェナーダイオードZ1がカソード側を向けて接続している。ツェナーダイオードZ1は、入力端子T1を介して第2電圧が入力された場合にはツェナー降伏せず、第2電圧よりも高い第1電圧が入力された場合にツェナー降伏する設定となっている。
入力端子T1に第1電圧が入力されることでツェナーダイオードZ1がツェナー降伏して導通すると、ツェナーダイオードZ1のアノード側に接続された抵抗R2,R3を通じてトランジスタQ1のベース電位が上昇し、トランジスタQ1がオン状態となる。抵抗R2,R3間には、電圧を安定させるためのコンデンサC1やツェナーダイオードZ2がグラウンドとの間に設置されている。トランジスタQ1がオン状態になると、入力端子T1から抵抗R1およびトランジスタQ1を介して出力端子T2側へ電流が流れ、出力端子T2側に駆動用電圧が発生する。第一の実施形態では、入力端子T1から入力した第1電圧(例えば、約13V)は抵抗R1によって降圧されて、例えば約3.3Vとなり、この降圧後の電圧(第3電圧)が駆動用電圧として制御用IC60へ出力される。また、入力端子T1に第2電圧が入力されて、ツェナーダイオードZ1がツェナー降伏しない状態になると、トランジスタQ1がオフ状態となり、出力端子T2からの駆動用電圧の出力が停止される。ツェナーダイオードZ1を含む部分は切替部43に該当し、抵抗R1、トランジスタQ1および出力端子T2を含む部分は定電圧出力部41に該当する。
図3は、図2に示した第2定電圧回路40と比較される従来の構成を示す図である。図3に示す回路構成は、本実施形態にかかる切替部43を有さず、入力端子T3、抵抗R4,R5,R6、トランジスタQ2,Q3を含む回路Eを有する。回路Eにおいては、上述したモード間の切替えを通知するための制御信号を入力端子T3により入力する。そして、当該制御信号が動作モードへの切替えを通知する信号である場合に限り、ベースに印加された当該制御信号の電圧によりトランジスタQ2がオン状態となり、当該制御信号が待機モードへの切替えを通知する信号である場合、トランジスタQ2はオフ状態となる。トランジスタQ2がオン状態となったことに伴い、続けてトランジスタQ3がオン状態となり、この結果、トランジスタQ1がオン状態になり出力端子T2側に駆動用電圧が発生する。
つまり従来の第2定電圧回路の構成(図3)では、制御用ICから動作モードへの切替えを通知する制御信号が入力端子T3へ入力されない限り、入力端子T1に第1電圧が入力されていても、制御用ICへ所要の駆動用電圧を出力することができなかった。一方、第一の実施形態(図2)によれば、第2定電圧回路40は、このような制御信号の入力を必要とせず、スイッチング電源20から第1/第2電圧の入力を受けるだけで、第1電圧を入力した時には駆動用電圧を制御用ICへ出力し、第2電圧を入力した時には駆動用電圧を制御用ICへ出力しない、という切替えを実現することができる。また、従来必要であった制御用ICから第2定電圧回路へ前記制御信号を通知するための通信経路や図3に示した回路Eを不要とし、替わりにツェナーダイオードZ1を搭載するだけで、このような切替えを実現する。つまり、動作モードと待機モードとの切替えに応じた制御用IC60への駆動用電圧の出力/出力停止の切替えを、従来よりも簡素化、低コスト化した構成により実現することができる。
3.第二の実施形態
図4は、第二の実施形態にかかる第2定電圧回路40の回路構成を示す図である。
第2定電圧回路40は、入力端子T4においてスイッチング電源20からの電源電圧を入力し、出力端子T5から制御用IC60へ電圧を出力する。入力端子T4を含む部分は電圧入力部42に該当する。入力端子T4へは、抵抗R7を介してツェナーダイオードZ3がカソード側を向けて接続している。ツェナーダイオードZ3は、入力端子T4を介して第2電圧が入力された場合にはツェナー降伏せず、第2電圧よりも高い第1電圧が入力された場合にツェナー降伏する設定となっている。
図4は、第二の実施形態にかかる第2定電圧回路40の回路構成を示す図である。
第2定電圧回路40は、入力端子T4においてスイッチング電源20からの電源電圧を入力し、出力端子T5から制御用IC60へ電圧を出力する。入力端子T4を含む部分は電圧入力部42に該当する。入力端子T4へは、抵抗R7を介してツェナーダイオードZ3がカソード側を向けて接続している。ツェナーダイオードZ3は、入力端子T4を介して第2電圧が入力された場合にはツェナー降伏せず、第2電圧よりも高い第1電圧が入力された場合にツェナー降伏する設定となっている。
入力端子T4に第1電圧が入力されることで、ツェナーダイオードZ3がツェナー降伏し、入力端子T4‐ツェナーダイオードZ3のカソード(FET(電解効果トランジスタ)Q4のゲート)間の電位差がFETQ4のスレッシュホールド電圧を超えることで、FETQ4がオン状態になる。FETQ4がオン状態になると、入力端子T4からFETQ4を介して出力端子T5側へ電流が流れ、出力端子T5側に駆動用電圧が発生する。第二の実施形態では、入力端子T4から入力した第1電圧(例えば、約13V)は、ほぼそのままの値で駆動用電圧として制御用IC60へ出力される。また、入力端子T4に第2電圧が入力されて、ツェナーダイオードZ3がツェナー降伏しない状態になると、FETQ4がオフ状態となり、出力端子T5からの駆動用電圧の出力が停止される。ツェナーダイオードZ3を含む部分は切替部43に該当し、FETQ4および出力端子T5を含む部分は定電圧出力部41に該当する。
図5は、図4に示した第2定電圧回路40と比較される従来の構成を示す図である。図5に示す回路構成は、本実施形態にかかる切替部43を有さず、入力端子T6、抵抗R8,R9,R10、トランジスタQ5を含む回路Fを有する。回路Fにおいては、上述したモード間の切替えを通知するための制御信号を入力端子T6により入力する。そして、当該制御信号が動作モードへの切替えを通知する信号である場合に限り、ベースに印加された当該制御信号の電圧によりトランジスタQ5がオン状態になり、当該制御信号が待機モードへの切替えを通知する信号である場合、トランジスタQ5はオフ状態となる。トランジスタQ5がオン状態となったことに伴いFETQ4がオン状態となり、出力端子T5側に駆動用電圧が発生する。
つまり従来の第2定電圧回路の構成(図5)では、制御用ICから動作モードへの切替えを通知する制御信号が入力端子T6へ入力されない限り、入力端子T4に第1電圧が入力されていても、制御用ICへ所要の駆動用電圧を出力することができなかった。一方、第二の実施形態(図4)によれば、第2定電圧回路40は、このような制御信号の入力を必要とせず、スイッチング電源20から第1/第2電圧の入力を受けるだけで、第1電圧を入力した時には駆動用電圧を制御用ICへ出力し、第2電圧を入力した時には駆動用電圧を制御用ICへ出力しない、という切替えを実現することができる。また、従来必要であった制御用ICから第2定電圧回路へ前記制御信号を通知するための通信経路や図5に示した回路Fを不要とし、替わりにツェナーダイオードZ3を搭載するだけで、このような切替えを実現する。つまり第一の実施形態と同様に、動作モードと待機モードとの切替えに応じた制御用IC60への駆動用電圧の出力/出力停止の切替えを、従来よりも簡素化、低コスト化した構成により実現することができる。
4.第三の実施形態
図6は、第三の実施形態にかかるスイッチング電源20の構成を簡易的に示している。スイッチング電源20では、入力された交流(AC)が、複数のダイオードからなる整流ブリッジ21を有する整流回路により整流され、次に、電解コンデンサC2により平滑化され、直流となって変圧部(トランス22)の一次側(巻線P)へ入力する。トランス22は、前記一次側への入力のスイッチング(パルス幅変調)を制御するためのICである制御用IC25によるスイッチング制御に応じて、一次側から入力した電圧に基づいて交流を発生させ、二次側(巻線S)に出力する。二次側では、ダイオードD2や平滑用のコンデンサC3の作用により、上述の第1定電圧回路30および第2定電圧回路40(図1)へ出力される第1電圧または第2電圧が発生する。
図6は、第三の実施形態にかかるスイッチング電源20の構成を簡易的に示している。スイッチング電源20では、入力された交流(AC)が、複数のダイオードからなる整流ブリッジ21を有する整流回路により整流され、次に、電解コンデンサC2により平滑化され、直流となって変圧部(トランス22)の一次側(巻線P)へ入力する。トランス22は、前記一次側への入力のスイッチング(パルス幅変調)を制御するためのICである制御用IC25によるスイッチング制御に応じて、一次側から入力した電圧に基づいて交流を発生させ、二次側(巻線S)に出力する。二次側では、ダイオードD2や平滑用のコンデンサC3の作用により、上述の第1定電圧回路30および第2定電圧回路40(図1)へ出力される第1電圧または第2電圧が発生する。
また、トランス22の一次側の帰還巻線Tに発生した電圧は、ダイオードD1や平滑用のコンデンサC4の作用により、例えば、約15Vあるいは約7Vの電源電圧として第3定電圧回路23および第4定電圧回路24へ出力される。このように出力される約15V、約7Vの各電圧も、本発明における第1電圧、第2電圧の一例である。上述したように、フィードバック回路50(図1)は、制御用IC60から送信される前記制御信号に応じて、スイッチング電源20(トランス22)が前記二次側へ出力する電源電圧のレベルを(約13V(第1電圧)か約6V(第2電圧)かに)変更させるが、同様に前記制御信号に応じて、一次側(ダイオードD1のカソード側)へ出力する電源電圧のレベルも(約15V(第1電圧)か約7V(第2電圧)かに)変更させる。
第3定電圧回路23は、上述した第1定電圧回路30(図1)と同様の振る舞いをする。つまり、第3定電圧回路23は、スイッチング電源20のトランス22から入力される電源電圧が第1電圧(約15V)か第2電圧(約7V)かにかかわらず、所定レベル(例えば、約3.3V)へ降圧させ、当該降圧後の電圧を、制御用IC25を駆動させるための駆動用電圧として制御用IC25へ供給する。すなわち、第3定電圧回路23は、動作モードと待機モードのいずれにおいても駆動用電圧を制御用IC25へ出力する。
一方、第4定電圧回路24は、上述した第2定電圧回路40(図1,2,4)と同様の振る舞いをする。つまり、第4定電圧回路24(電源制御回路の一例)は、定電圧出力部41、電圧入力部42および切替部43を備え、スイッチング電源20のトランス22から入力される電源電圧が第1電圧である場合に、所定レベルの電圧を駆動用電圧として制御用IC25へ出力する。一方、入力される電源電圧が第2電圧である場合には、第4定電圧回路24は、制御用IC25への駆動用電圧の出力を停止する。すなわち、第4定電圧回路24は、動作モード時には駆動用電圧を制御用IC25へ出力し、待機モード時には駆動用電圧を制御用IC25へ出力しない。なお、第4定電圧回路24が採用する回路構成は、図2,4のいずれに示した構成でもよい。
このような第三の実施形態によれば、待機モード時の制御用IC25における電力消費を低減することができる。また、第4定電圧回路24は、スイッチング電源20のトランス22から第1/第2電圧の入力を受けるだけで、第1電圧を入力した時には駆動用電圧を制御用IC25へ出力し、第2電圧を入力した時には駆動用電圧を制御用IC25へ出力しない、という切替えを実現することができる。そのため、トランス22の二次側から一次側へ跨いで前記制御信号を第4定電圧回路24へ通知するための経路(一次側と二次側とを絶縁しつつ信号の伝達を可能とするフォトカプラ等の部品)を必要とせず、動作モードと待機モードとの切替えに応じた制御用IC25への駆動用電圧の出力/出力停止の切替えを、簡素化、低コスト化した構成により実現することができる。
10…電子機器、20…スイッチング電源、22…トランス、23…第3定電圧回路、24…第4定電圧回路、25…制御用IC、30…第1定電圧回路、40…第2定電圧回路、41…定電圧出力部、42…電圧入力部、43…切替部、50…フィードバック回路、60…制御用IC、70…制御対象
Claims (7)
- 所定の制御用ICを駆動させるための駆動用電圧を当該制御用ICに出力する定電圧出力部と、
前記制御用ICの動作モード時には第1電圧を出力し、当該動作モード時よりも省電力状態である当該制御用ICの待機モード時には当該第1電圧よりも低い第2電圧を出力する電圧供給部から、電圧を入力する電圧入力部と、
前記電圧入力部による前記第1電圧の入力に応じて、前記定電圧出力部による前記駆動用電圧の出力を実行させ、前記電圧入力部による前記第2電圧の入力に応じて、前記定電圧出力部による前記駆動用電圧の出力を停止させる切替部と、を備えることを特徴とする電源制御回路。 - 前記切替部は、カソードを前記電圧入力部側に接続したツェナーダイオードを有し、前記第1電圧の入力に応じた当該ツェナーダイオードの降伏と、前記第2電圧の入力に応じた当該ツェナーダイオードの非降伏とによって、前記定電圧出力部による前記駆動用電圧の出力と当該出力の停止とを切替えることを特徴とする請求項1に記載の電源制御回路。
- 前記定電圧出力部は、前記第1電圧を前記駆動用電圧として出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源制御回路。
- 前記定電圧出力部は、前記第1電圧を降圧させた第3電圧を前記駆動用電圧として出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源制御回路。
- 前記電圧供給部は、一次側に入力した電圧を変圧して二次側に出力する変圧部を有し、前記電圧入力部は、前記二次側に出力された前記第1電圧または前記第2電圧を入力することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電源制御回路。
- 前記電圧供給部は、一次側に入力した電圧を変圧して二次側に出力する変圧部を有し、前記制御用ICは、前記一次側への入力のスイッチングを制御するためのICであり、前記電圧入力部は、前記一次側に出力された前記第1電圧または前記第2電圧を入力することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電源制御回路。
- 所定の制御用ICを搭載する電子機器であって、
前記制御用ICを駆動させるための駆動用電圧を当該制御用ICに出力する定電圧出力部と、
前記制御用ICの動作モード時には第1電圧を出力し、当該動作モード時よりも省電力状態である当該制御用ICの待機モード時には当該第1電圧よりも低い第2電圧を出力する電圧供給部から、電圧を入力する電圧入力部と、
前記電圧入力部による前記第1電圧の入力に応じて、前記定電圧出力部による前記駆動用電圧の出力を実行させ、前記電圧入力部による前記第2電圧の入力に応じて、前記定電圧出力部による前記駆動用電圧の出力を停止させる切替部と、を備える電源制御回路を搭載することを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013253852A JP2015114684A (ja) | 2013-12-09 | 2013-12-09 | 電源制御回路および電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013253852A JP2015114684A (ja) | 2013-12-09 | 2013-12-09 | 電源制御回路および電子機器 |
Publications (1)
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JP2015114684A true JP2015114684A (ja) | 2015-06-22 |
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JP2013253852A Pending JP2015114684A (ja) | 2013-12-09 | 2013-12-09 | 電源制御回路および電子機器 |
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JP (1) | JP2015114684A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107066005A (zh) * | 2017-04-18 | 2017-08-18 | 深圳市菲菱科思通信技术股份有限公司 | 一种电源开关与电压调控电路 |
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2013
- 2013-12-09 JP JP2013253852A patent/JP2015114684A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107066005A (zh) * | 2017-04-18 | 2017-08-18 | 深圳市菲菱科思通信技术股份有限公司 | 一种电源开关与电压调控电路 |
CN107066005B (zh) * | 2017-04-18 | 2019-11-08 | 深圳市菲菱科思通信技术股份有限公司 | 一种电源开关与电压调控电路 |
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