JP2010153599A - 電源回路およびそれを備えた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部から電源回路に供給される交流電圧が遮断されたときに、電源回路に設けられた平滑用のコンデンサに蓄積されていた電荷を速やかに放電させることができる電源回路を提供する。
【解決手段】電源回路10は、電圧検出回路13および放電回路14を備える。電圧検出回路13は、直列接続されたツェナーダイオードZD1および抵抗素子R1,R2を有する第1の分圧回路15と、直列接続された抵抗素子R3〜R5を有する第2の分圧回路16と、トランジスタQ1とを含む。ここで、トランジスタQ1は、第1の分圧回路14の分圧ノードN1と第2の分圧回路16の分圧ノードN2との電位差が閾値電圧を超えたときにオン状態になる。そして、トランジスタQ1がオン状態になると、放電回路14に設けられたトランジスタQ2が導通するので、コンデンサ12の蓄積電荷が速やかに放電される。
【選択図】図2

Description

この発明は交流を直流に変換して出力する電源回路に関し、特に、その電源回路によって駆動され、発光ダイオードなどの発光素子を点灯する機能を有する電子機器に関する。
電源回路をオフ状態にする場合に、電源回路に設けられた平滑用コンデンサに蓄積されていた電荷が放電されるまでには時間がかかる。このため、電源回路によって発光ダイオード(LED:Light-Emitting Diode)を駆動すると、電源をオフにするとき発光ダイオードが消灯するまでに時間がかかるという問題がある。
そこで、表示用の発光ダイオードの消灯時間を短縮するための技術として、たとえば、実開昭62−126855号公報(特許文献1)に開示される技術が知られている。この従来技術では、平滑コンデンサと並列に、少なくとも電流制限用抵抗素子、ツェナーダイオードおよび発光ダイオードを含む直列回路が接続される。これによって、発光ダイオードの順方向電圧すなわち点灯電圧Vaにツェナーダイオードの降伏電圧(ツェナー電圧)Vzが重畳された電圧Va+Vzよりも、直流電源電圧Vcが降下するとツェナー電圧がカットオフとなる。この結果、当該直列回路に電流が流れず発光ダイオードが消灯するので、ダイオードの消灯時間を短縮することができる。
また、特開2008−205036号公報(特許文献2)は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)のバックライトに使われる発光ダイオードを駆動するためのドライバ回路に関する技術を開示する。この場合も、ドライバ回路を構成する定電流駆動IC(Integrated Circuits)にはリップル平滑用のコンデンサが設けられ、このコンデンサに蓄積されていた電荷が放電されるまでに時間がかかるという問題がある。
この問題を解決するために、この従来技術では、コンデンサに蓄積されている電荷を放電させる短絡回路が設けられる。短絡回路は、コンデンサの出力端子側に接続した放電用トランジスタおよび抵抗により構成される。そして、この放電用トランジスタのオンおよびオフを制御するための放電制御回路が定電流駆動ICの内部に設けられている。外部から定電流駆動ICに供給されるイネーブル信号またはスタンバイ信号(EN/STBY信号)がハイレベルとなっている間は、放電用トランジスタをオフとしておく。一方、EN/STBY信号がロウレベルとなって電源オフの指示が与えられると、放電制御回路は放電用トランジスタをオン状態にすることによって、コンデンサの蓄積電荷を急速放電する。
実開昭62−126855号公報 特開2008−205036号公報
ところで、テレビやビデオ装置などの家庭用のAV(Audio-Visual)機器の動作モードには、映像の表示やビデオの録画再生などを行なう通常モードと、リモコン受信や時計の表示など限られた機能を行なう待機モードとがある。これらのAV機器では、動作モードが通常モードにあるか待機モードにあるかを表示するために、発光ダイオードなどの発光素子が用いられている。たとえば、通常モードでは緑色の発光ダイオードが点灯し、待機モードでは赤色の発光ダイオードが点灯することによって動作モードの表示が行なわれる。
近年、AV機器の低消費電力化が進んできているので、待機モードの状態でユーザがAV機器の電源プラグをコンセントから抜いたときに、電源回路のブリッジ整流回路の出力を平滑化するために設けられたコンデンサの放電に時間がかかるようになっている。最悪の場合、ユーザが電源プラグをコンセントから抜いた後、1分強の時間、待機モード表示用の発光ダイオードが点灯を続けることになり、ユーザに不信感や不安感を抱かせる原因となっている。しかし、前述の従来技術を用いてもこの問題を効果的に解決することができない。
AV機器の電源回路には通常、絶縁型のDC−DCコンバータが用いられている。したがって、DC−DCコンバータの1次側の電圧がある程度低下しても、2次側には通常の駆動電圧が供給され続けることになる。このため、実開昭62−126855号公報(特許文献1)に開示される技術を用いて2次側の発光ダイオードに直列にツェナーダイオードを設けたとしても、発光ダイオードの点灯時間の短縮にはほとんど効果がない。
また、特開2008−205036号公報(特許文献2)に開示される技術の場合、外部から供給されたイネーブル信号またはスタンバイ信号に応答してコンデンサの放電を行なうものである。ユーザが電源プラグをコンセントから抜いた場合には、この技術を直接適用することができない。
この発明は上記の問題点を考慮してなされたものである。この発明の目的は、外部から電源回路に供給されている交流電圧が遮断されたときに、電源回路に設けられた平滑用のコンデンサに蓄積されていた電荷を速やかに放電させることができる電源回路を提供することである。さらに、この発明の目的は、このような電源回路を備えた電子機器を提供することによって、電子機器が待機モードの状態で外部から供給されている交流電圧が遮断された後に待機モード表示用の表示素子が点灯し続ける時間を短縮することである。
この発明は要約すれば電源回路であって、整流回路と、平滑コンデンサと、電圧検出回路と、放電回路とを備える。整流回路は、外部から交流電圧を受けたときに交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧を第1および第2のノード間に出力する。平滑コンデンサは、第1および第2のノード間に接続される。電圧検出回路は、第1および第2のノード間に接続され、第1および第2のノード間の電圧が外部から交流電圧を受けているときの定常状態の電圧であるか否かを検出する。放電回路は、第1および第2のノード間の電圧が定常状態の電圧と異なることを電圧検出回路が検出した場合に第1および第2のノード間を導通させることによって平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電させる。
好ましくは、電圧検出回路は、第1および第2の分割回路を含む。ここで、第1の分圧回路は、第1および第2のノード間に互いに直列に接続された少なくとも1つのツェナーダイオード素子および少なくとも1つの抵抗素子を有する。第2の分圧回路は、第1および第2のノード間に互いに直列に接続された複数の抵抗素子を有する。この場合、電圧検出回路は、第1の分圧回路を構成する複数の素子間の接続ノードの1つである第1の分圧ノードと第2の分圧回路を構成する複数の素子間の接続ノードの1つである第2の分圧ノードとの間の電圧を検出し、検出した電圧が閾値電圧を超えたことによって第1および第2のノード間の電圧が定常状態の電圧と異なることを検出する。
さらに好ましくは、電圧検出回路は、第1の主電極および制御電極間の電圧が閾値電圧を超えたときに第1および第2の主電極間が導通状態になる第1のスイッチング素子をさらに含む。ここで、第1のスイッチング素子の第1の主電極および制御電極の一方は第1の分圧ノードに接続され、他方は第2の分圧ノードに接続される。さらに、放電回路は、第1および第2のノード間に設けられ、制御電極が第1のスイッチング素子の第2の主電極に接続された第2のスイッチング素子を含む。ここで、第2のスイッチング素子は、第1のスイッチング素子が導通状態になったときに制御電極の電圧が第1のスイッチング素子の第1の主電極の電圧に等しくなることによって導通状態になり、これによって平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電させる。
この発明は他の局面において、上記の電源回路および負荷回路を備えた電子機器である。ここで、電源回路は、整流回路から出力された直流電圧を異なる大きさの直流電圧に変換するDC−DCコンバータ回路をさらに含む。負荷回路は、DC−DCコンバータ回路から出力された直流電圧によって駆動され、動作モードとして通常モードと待機モードとを有する。そして、負荷回路は、待機モード時に点灯する発光素子を含む。
この発明によれば、外部からの交流電圧の供給が停止したことによって生じる平滑コンデンサの両端の電圧低下を電圧検出回路が検出する。そして、電圧検出回路の検出結果を受けた放電回路が平滑コンデンサの両端間を導通させる。この結果、平滑用のコンデンサに蓄積されていた電荷を速やかに放電させることができる。さらにこのような電圧検出回路および放電回路を備えた電子機器を用いることによって、電子機器が待機モードの状態で外部から供給する交流電圧が遮断された後に、待機モード表示用の表示素子が点灯し続ける時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰り返さない。
図1は、この発明の実施の形態による電子機器1の構成を示すブロック図である。図1の電子機器1は、たとえば、テレビやビデオ装置などの家庭用のAV機器である。この種のAV機器は、動作モードとして、映像の表示やビデオの録画再生などを行なう通常モードと、リモコン受信や時計の表示などを行なう待機モードとを有する。電子機器1は、電源回路10と電源回路10によって駆動される負荷回路30とを含む。
負荷回路30は、主回路35と補助回路36とを含む。主回路35は、通常モードで動作する映像回路や音声回路などであり、待機モード時には、省エネルギーのために電源回路10からの電源供給が遮断される。補助回路36は、待機モード時にリモコンの受信や時計の表示などを行なうための回路である。
図1の例では、補助回路36は、抵抗素子31と、発光素子としての発光ダイオード32と、NPN型のトランジスタ33と、待機モード時に電子機器1の制御を行なうためのマイクロコンピュータ34とを含む。図1に示すように、抵抗素子31、発光ダイオード32、およびトランジスタ33は、この順で高圧側のノードH2と低圧側のノードL2との間に直列に接続される。待機モード時には、マイクロコンピュータ34から出力されたHレベルの制御信号によってトランジスタ33が導通し、発光ダイオード32が発光する。これによって、ユーザは、電子機器1が待機モードであることを確認することができる。
一方、電源回路10は、整流回路11と、平滑用のコンデンサ12と、電圧検出回路13と、放電回路14と、DC−DCコンバータ20とを含む。
整流回路11は、電源プラグ40を介してコンセントから商用の100Vの交流電圧を受け、この100Vの交流電圧を直流電圧に変換する回路である。図1の場合、整流回路11の一例としてダイオードブリッジによる全波整流回路が示されている。整流回路11の方式は特に限定されるものでないので、たとえば、半波整流回路であってもよい。
コンデンサ12は、整流回路11の出力側で高圧側のノードH1と低圧側のノードH2との間に接続される。コンデンサ12は、整流回路11の出力電圧のリップルを平滑化する。
DC−DCコンバータ20は、ノードH1,L1間の直流電圧を受けて異なる大きさの直流電圧に変換し、変換した直流電圧を負荷回路30に供給する。図1には、DC−DCコンバータ20の一例としてフライバック型のコンバータが示されている。フライバック型のDC−DCコンバータ20は、トランス21と、NチャネルのMOS(Metal-Oxide Semiconductor)トランジスタ22と、制御IC23と、ダイオード24と、コンデンサ25と、電圧検出器26と、絶縁回路27とを含む。
トランス21の1次側巻線21Aとトランジスタ22は、ノードH1,L1間に直列に接続される。トランス21の2次側巻線21Bとダイオード24は、ノードH2,L2間に直列に接続される。フライバック型では、トランジスタ22のスイッチングによって生じた交流がトランス21の2次側に伝達される。このとき、ダイオード24は、トランジスタ22がオン状態のときに2次側に生じた電流を阻止する。コンデンサ25は、2次側の出力電圧を平滑化するためのものである。
制御IC23は、トランジスタ22のスイッチングを制御する。このときのデューティ比は、電圧検出器26で検出した2次側のノードH2,L2間の電圧に基づいて制御される。絶縁回路27は、電圧検出器26の出力を制御IC23にフィードバックする際に1次側と2次側とを電気的に絶縁するための回路であり、フォトカプラやトランスなどによって構成される。
なお、DC−DCコンバータ20は、図1に示すフライバック型に限らずフォワード型など他の方式であってもよい。また、発振方式も他励式にかぎらず自励式であってもよい。
さて、近年、AV機器などの電子機器1の低消費電力化が進んできているため、待機モードの状態でユーザが電子機器1の電源プラグ40をコンセントから抜いたときに、コンデンサ12の放電に時間がかかるようになっている。さらに、この場合、DC−DCコンバータ20の1次側の電圧が、電源プラグ40をコンセントから抜く前の定常状態の電圧(たとえば、140V)から100V程度まで低下したとしても、2次側には通常の駆動電圧(たとえば、5V)が供給され続ける。この結果、ユーザが電源プラグ40をコンセントから抜いた後、1分強の時間のあいだ、待機モード表示用の発光ダイオード32が点灯を続けることになり、ユーザに不信感や不安感を抱かせる原因となっている。電圧検出回路13および放電回路14は、このような問題を解決するために設けられている。
電圧検出回路13は、ノードH1,L1間に設けられ、ノードH1,L1間の電圧が、外部から交流電圧を受けているときの定常状態の電圧である否かを検出する。放電回路14は、ノードH1,L1間の電圧が定常状態の電圧と異なることを電圧検出回路13が検出した場合に、ノードH1,L1間を導通させることによって平滑用のコンデンサ12に蓄積された電荷を放電させる。以下、電圧検出回路13および放電回路14の具体的な構成について詳しく説明する。
図2は、図1の電源回路10の構成を詳しく示す回路図である。図2を参照して、電圧検出回路13は、第1の分圧回路15と、第2の分圧回路16と、第1のスイッチング素子としてのNPN型のトランジスタQ1とを含む。
第1の分圧回路15は、ツェナーダイオードZD1と抵抗素子R1,R2とを含む。ツェナーダイオードZD1および抵抗素子R1,R2は、この順で高圧側のノードH1と低圧側のノードL1との間に直列に接続される。ここで、ツェナーダイオードZD1と抵抗素子R1との接続ノードを第1の分圧ノードN1と称する。分圧ノードN1は、低圧側のノードL1の電位を基準にしたとき、高圧側のノードH1の電圧よりもツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzの分だけ低い電圧を示す。なお、以下の説明では、低圧側のノードL1の電位を基準にする。
第2の分圧回路16は、抵抗素子R3〜R5を含む。抵抗素子R3〜R5は、この順でノードH1,L1間に直列に接続される。ここで、抵抗素子R3およびR4の接続ノードを第2の分圧ノードN2と称する。分圧ノードN2は、ノードH1,L1間の電圧を抵抗素子R3の抵抗値と抵抗素子R3,R4の合成抵抗の比で分圧した電圧を示す。
トランジスタQ1は、エミッタ電極(第1の主電極)が分圧ノードN1に接続されるともに、ベース電極(制御電極)が分圧ノードN2に接続される。トランジスタQ1はベース・エミッタ間電圧が閾値電圧Vthを超えたときにコレクタ電極(第2の主電極)とエミッタ電極との間が導通する。
また、放電回路14は、第2のスイッチング素子としてのPNP型のトランジスタQ2と、抵抗素子R6〜R8を含む。トランジスタQ2および抵抗素子R6,R7はこの順でノードH1,L1間に直列に接続される。トランジスタQ2のベース電極(ノードN3)は、抵抗素子R8を介在して高圧側のノードH1に接続されるとともに、トランジスタQ1のベース電極に接続される。
したがって、トランジスタQ1がオフ状態のときは、トランジスタQ2のベース電圧とエミッタ電圧とが等しくなるので、トランジスタQ2もオフ状態になる。トランジスタQ1がオン状態のときは、トランジスタQ2のベース電圧は分圧ノードN1の電圧に等しくなるので、トランジスタQ2もオン状態になる。
次に、このように構成された電圧検出回路13および放電回路14の動作を説明する。
図3は、図2の電圧検出回路13および放電回路14の動作を説明するための図である。図3は、上から順に、低圧側のノードL1の電位を基準にしたときの高圧側のノードH1および分圧ノードN1,N2の電圧のグラフと、トランジスタQ1,Q2の状態(オンまたはオフ)を示す。図3の横軸は経過時間である。また、各電圧のグラフは、実際には、コンデンサ12の容量や配線抵抗などによって決まる時定数に従って曲線状に減衰するものであるが、図3では簡略化して直線で表示している。
図1〜図3を参照して、時刻t1で、電子機器1のユーザが電源プラグ40をコンセントから抜くことによって、電源回路10への交流電圧の供給が停止されたとする。
時刻t1までの定常状態では、分圧ノードN1の電圧は、高圧側のノードH1の定常電圧よりもツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzだけ低い一定の電圧値を示す。また、分圧ノードN2の電圧は、抵抗素子R3の抵抗値と抵抗素子R4,R5の合成抵抗とによってノードH1の定常電圧が分圧された値に等しい一定の電圧値を示す。
一方、時刻t1以降は、ノードH1の電圧が次第に減少する。分圧ノードN1の電圧はノードH1との電圧差Vzを保った状態で減少するので、分圧ノードN1の電圧の減少速度(図3の直線の傾き)はノードH1の電圧の減少速度に等しい。これに対して、分圧ノードN2の電圧は、抵抗素子R3〜R5の抵抗値で決まる分圧比を保った状態で減少するので、分圧ノードN2の電圧の減少速度はノードH1の電圧の減少速度よりも遅い。
この結果、時刻t2で、分圧ノードN2の電圧(トランジスタQ1のベース電圧)と分圧ノードN1の電圧(トランジスタQ1のエミッタ電圧)との差が、トランジスタQ1の閾値電圧Vthを超えたとき、トランジスタQ1がオフ状態からオン状態に切替わる。これに伴なってトランジスタQ2もオン状態になるのでコンデンサ12が放電される。この結果、時刻t2以降、ノードH1および分圧ノードN1,N2の電圧は速やかに減少して0(低圧側のノードL1の電圧に等しい)になる。
ここで、ユーザが電源プラグ40をコンセントから抜いた時刻t1から放電回路14によってコンデンサ12の放電が開始される時刻t2までの時間は、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzおよび抵抗素子R3〜R5の抵抗値によって調整することができる。したがって、これらのパラメータを適切に設定することによって、ユーザが電源プラグ40をコンセントから抜いてからコンデンサ12が放電するまでの時間を短縮することが可能になり、これによって、待機モードの表示用の発光ダイオード32に消灯時間を短縮することができる。
さらに、上記の電圧検出回路13および放電回路14の機能は、トランジスタQ1,Q2とツェナーダイオードZD1と抵抗素子R1〜R8と用いた簡単な構成によって安価かつ容易に実現することができる。
また、抵抗素子R1〜R5の抵抗値を十分に大きな値に設定することによって、これらの抵抗素子R1〜R5による消費電力の増大は問題とならない。
なお、トランジスタQ1,Q2の種類に特に限定はない。トランジスタQ1,Q2は、図2、図4のようなバイポーラトランジスタであってもよいし、MOSFET(Metal-Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)であってもよい。
図4は、図2の電源回路10の変形例としての電源回路10Aの構成を示す回路図である。図4の電源回路10Aでは、電圧検出回路13Aおよび放電回路14Aの構成が図2の電源回路10の場合と若干異なる。その他の点については、図4の電源回路10Aは図2の電源回路10と共通するので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
電圧検出回路13Aは、第1の分圧回路15Aと、第2の分圧回路16Aと、第1のスイッチング素子としてのNPN型のトランジスタQ3とを含む。
第1の分圧回路15Aは、抵抗素子R11とツェナーダイオードZD1とを含む。抵抗素子R11およびツェナーダイオードZD1は、この順で高圧側のノードH1と低圧側のノードL1との間に直列に接続される。ここで、ツェナーダイオードZD1と抵抗素子R11との接続ノードを第1の分圧ノードN1と称する。分圧ノードN1は、低圧側のノードL1の電圧よりもツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vz分だけ高い電圧を示す。
第2の分圧回路16Aは、抵抗素子R12,R13を含む。抵抗素子R12,R13は、この順でノードH1,L1間に直列に接続される。ここで、抵抗素子R12,R13の接続ノードN2を第2の分圧ノードN2と称する。分圧ノードN2は、ノードH1,L1間の電圧を抵抗素子R12,R13の各抵抗値の比で分圧した電圧を示す。
トランジスタQ3は、エミッタ電極(第1の主電極)が分圧ノードN2に接続されるともに、ベース電極(制御電極)が分圧ノードN1に接続される。トランジスタQ3はベース・エミッタ間電圧が閾値電圧Vthを超えたときにコレクタ電極(第2の主電極)とエミッタ電極との間が導通する。
また、放電回路14Aは、第2のスイッチング素子としてのNPN型のトランジスタQ4と、抵抗素子R14,R15を含む。抵抗素子R15およびトランジスタQ4はこの順でノードH1,L1間に直列に接続される。トランジスタQ4のベース電極(ノードN3)は、抵抗素子R14を介在して低圧側のノードL1に接続されるとともに、トランジスタQ3のベース電極に接続される。
したがって、トランジスタQ3がオフ状態のときは、トランジスタQ4のベース電圧とエミッタ電圧とが等しくなるので、トランジスタQ4もオフ状態になる。トランジスタQ3がオン状態のときは、トランジスタQ4のベース電極の電圧は分圧ノードN2の電圧に等しくなるので、トランジスタQ4もオン状態になる。
このように構成された電圧検出回路13Aおよび放電回路14Aの動作を説明する。電子機器1のユーザが電源プラグ40をコンセントから抜いた場合、高圧側のノードH1の電圧は次第に減少する。このとき、分圧ノードN1の電圧はツェナー電圧Vzに等しく変わらない。一方、分圧ノードN2の電圧は、抵抗素子R12,R13の抵抗値で決まる分圧比を保って減少する。
この結果、分圧ノードN1の電圧(トランジスタQ1のベース電圧)と分圧ノードN2の電圧(トランジスタQ1のエミッタ電圧)との差が、トランジスタQ1の閾値電圧Vthを超えると、トランジスタQ1がオフ状態からオン状態に切替わる。これに伴なってトランジスタQ2もオン状態になるのでコンデンサ12が放電され、これにより時刻t2以降、ノードH1および分圧ノードN1,N2の電圧は速やかに減少して0(低圧側のノードL1の電圧に等しい)になる。このときのコンデンサ12の放電が開始されるまでの時間は、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧Vzおよび抵抗素子R12,R13の抵抗値によって調整することができる。
したがって、図2の電源回路10の場合と同様に、図4の電源回路10Aによってもユーザが電源プラグ40をコンセントから抜いてからコンデンサ12が放電するまでの時間を短縮することが可能になり、これにより、待機モードの表示用の発光ダイオード32に消灯時間を短縮することができる。
このように図2の電圧検出回路13および放電回路14を構成するトランジスタQ1,Q2の導電型や、分圧回路15,16を構成する各要素の接続を変更することが可能である。
したがって、より一般化すると、第1の分圧回路15は、ノードH1,L1間に互いに直列に接続された少なくとも1つのツェナーダイオードZD1および少なくとも1つの抵抗素子を含む構成であればよい。また、第2の分圧回路16は、ノードH1,L1間に互いに直列に接続された複数の抵抗素子を含む構成であればよい。この場合、第1の分圧回路15を構成する複数の素子間の接続ノードの1つが第1の分圧ノードN1になり、第2の分圧回路16を構成する複数の素子間の接続ノードの1つである第2の分圧ノードN2になる。
そして、スイッチング素子Q1の第1の主電極および制御電極の一方が第1の分圧ノードN1に接続され、他方が第2の分圧ノードN2に接続される。第1の主電極および制御電極間の電圧が閾値電圧Vzを超えたときに、トランジスタQ1の第1および第2の主電極間が導通する。ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧および分圧回路15,16を構成する抵抗素子の抵抗値は、ノードH1,L1間の電圧が、外部から交流電圧を受けているときの定常状態の電圧に等しい場合にトランジスタQ1がオフ状態になり、ノードH1,L1間の電圧が定常状態の電圧より低い場合にトランジスタQ1がオン状態になるように設定される。
また、放電回路は、ノードH1,L1間に設けられた第2のスイッチング素子Q2を含む構成であればよい。第2のスイッチング素子Q2の導電型がP型(PNP型トラジスタまたはPチャネルMOSFET)の場合には、第2のスイッチング素子Q2の制御電極は、抵抗素子を介して高圧側のノードに接続されるとともに、上記の第1のスイッチング素子Q1の第2の主電極に接続される。第2のスイッチング素子Q2の導電型がN型(NPN型トラジスタまたはNチャネルMOSFET)の場合には、第2のスイッチング素子Q2の制御電極は、抵抗素子を介して高圧側のノードに接続されるとともに、上記の第1のスイッチング素子Q1の第2の主電極に接続される。この場合、第1のスイッチング素子Q1がオフ状態のときは第2のスイッチング素子もオフ状態になる。第1のスイッチング素子Q1がオン状態になると第2のスイッチング素子もオン状態になるので、コンデンサ12に蓄積された電荷が放電される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態による電子機器1の構成を示すブロック図である。 図1の電源回路10の構成を詳しく示す回路図である。 図2の電圧検出回路13および放電回路14の動作を説明するための図である。 図2の電源回路10の変形例としての電源回路10Aの構成を示す回路図である。
符号の説明
1 電子機器、10,10A 電源回路、11 整流回路、12 平滑用のコンデンサ、13,13A 電圧検出回路、14,14A 放電回路、15,15A 第1の分圧回路、16,16A 第2の分圧回路、20 DC−DCコンバータ、21 トランス、30 負荷回路、32 発光ダイオード、N1 第1の分圧ノード、N2 第2の分圧ノード、Q1,Q3 第1のスイッチング素子(トランジスタ)、Q2,Q4 第2のスイッチング素子(トランジスタ)、R1〜R8,R11〜R15 抵抗素子、Vth 閾値電圧、Vz ツェナー電圧、ZD1 ツェナーダイオード。

Claims (4)

  1. 外部から交流電圧を受けたときに前記交流電圧を直流電圧に変換し、変換した直流電圧を第1および第2のノード間に出力する整流回路と、
    前記第1および第2のノード間に接続された平滑コンデンサと、
    前記第1および第2のノード間に接続され、前記第1および第2のノード間の電圧が外部から前記交流電圧を受けているときの定常状態の電圧であるか否かを検出する電圧検出回路と、
    前記第1および第2のノード間の電圧が前記定常状態の電圧と異なることを前記電圧検出回路が検出した場合に、前記第1および第2のノード間を導通させることによって前記平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電させる放電回路とを備える、電源回路。
  2. 前記電圧検出回路は、
    前記第1および第2のノード間に互いに直列に接続された少なくとも1つのツェナーダイオード素子および少なくとも1つの抵抗素子を有する第1の分圧回路と、
    前記第1および第2のノード間に互いに直列に接続された複数の抵抗素子を有する第2の分圧回路とを含み、
    前記電圧検出回路は、前記第1の分圧回路を構成する複数の素子間の接続ノードの1つである第1の分圧ノードと前記第2の分圧回路を構成する複数の素子間の接続ノードの1つである第2の分圧ノードとの間の電圧を検出し、検出した電圧が閾値電圧を超えたことによって前記第1および第2のノード間の電圧が前記定常状態の電圧と異なることを検出する、請求項1に記載の電源回路。
  3. 前記電圧検出回路は、第1の主電極および制御電極間の電圧が前記閾値電圧を超えたときに第1および第2の主電極間が導通状態になる第1のスイッチング素子をさらに含み、
    前記第1のスイッチング素子の第1の主電極および制御電極の一方は前記第1の分圧ノードに接続され、他方は前記第2の分圧ノードに接続され、
    前記放電回路は、前記第1および第2のノード間に設けられ、制御電極が前記第1のスイッチング素子の第2の主電極に接続された第2のスイッチング素子を含み、
    前記第2のスイッチング素子は、前記第1のスイッチング素子が導通状態になったときに制御電極の電圧が前記第1のスイッチング素子の第1の主電極の電圧に等しくなることによって導通状態になり、これによって前記平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電させる、請求項2に記載の電源回路。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電源回路を備えた電子機器であって、
    前記電源回路は、前記整流回路から出力された直流電圧を異なる大きさの直流電圧に変換するDC−DCコンバータ回路をさらに含み、
    前記電子機器は、前記DC−DCコンバータ回路から出力された直流電圧によって駆動され、動作モードとして通常モードと待機モードとを有する負荷回路をさらに備え、
    前記負荷回路は、前記待機モード時に点灯する発光素子を含む、電子機器。
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