JP2015114564A - 画像形成装置の印字位置調整方法及び調整値設定装置 - Google Patents

画像形成装置の印字位置調整方法及び調整値設定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】作業者の個人差による調整のばらつきが少なく、且つ、調整に要する工数やコストも低減可能な画像形成装置の印字位置調整方法及び調整値設定装置を提供する。
【解決手段】記録媒体収納部と、画像形成部と、記録媒体排出部と、制御部と、を備えた画像形成装置の印字位置調整方法であって、撮像工程と、印字位置ずれ量検出工程と、印字位置調整工程と、を有する。撮像工程は、記録媒体排出部から排出される記録媒体の側端部及び先端部を撮像手段により所定のタイミングで撮影する。印字位置ずれ量検出工程は、撮像工程で撮影された画像を解析して主走査方向及び副走査方向における記録媒体の実測位置の目標位置からのずれ量を検出する。印字位置調整工程は、印字位置ずれ量検出工程で検出された記録媒体のずれ量に基づいて決定された主走査方向及び副走査方向の調整値を制御部に入力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に関し、特に、記録媒体への印字位置の調整方法に関するものである。
従来、画像形成装置を工場で生産する際には、出荷時の品質を規格内に収めるために各種の調整を実施する。この調整項目の中で、記録媒体(用紙)の幅方向(主走査方向)及び搬送方向(副走査方向)において所定位置に画像が印字されているという印字位置という項目が存在する。
例えば、主走査方向(用紙幅方向)の印字位置は、用紙の幅方向の搬送位置によって決まるため、主走査方向の印字位置ずれの発生要因としては給紙カセットの幅方向の位置ずれの要素が大半を占める。従って、装置に搭載される給紙カセット毎に調整を行う必要がある。また、副走査方向(用紙搬送方向)の印字位置は、用紙搬送能力の差によって決まるため、用紙搬送路に配置される給紙コロ、給紙ローラー等の用紙に対する接触圧の差異が影響する。従って、押圧力の加わる面積(用紙サイズ)や押圧時間(線速)、搬送路の仕様毎に調整を行う必要がある。
このように、印字位置は画像形成装置の個体差によるばらつきが発生し易い調整項目であり、未調整の状態で出荷可能な規格内に収めることは極めて困難である。そのため、通常は生産される各画像形成装置について個別に印字位置の調整が実行される。
しかし、印字位置の調整に対しては非常に多くの調整項目を設けていることが多く、また印字結果に対する調整のため、作業者が印字結果を目視確認して調整値を決定し、入力することが一般的であった。そのため、調整作業が煩雑となり、また作業者の熟練度による調整精度のばらつきも発生し易かった。
そこで、出力画像の検査を自動化して印字位置ずれを精度良く検出する方法が提案されており、例えば、特許文献1には、用紙が排出トレイにない状態の直後に受け付けたプリントジョブによるプリント処理後の最初の1枚の用紙が排出された状態の用紙排出トレイを撮影して、用紙を含む撮像画像データを取得し、撮影画像データ及び元画像データに対して画像処理により補正を施して互いの画像特性を略同等とした後、両者を比較することで出力画像の検査を行う方法が開示されている。
また、特許文献2には、画像記録面を下側にして用紙排出トレイ上に出力する裏面出力タイプの画像出力装置において、用紙排出トレイ上に出力する前の用紙の面を反転させる反転ゲート部を設けるとともに、画像検査モードでは用紙をその画像記録面を上側にして出力し、撮影手段によって撮影して得られる撮像データを用いて出力画像の検査を行う方法が開示されている。
さらに特許文献3には、工場出荷される前の画像形成装置の検査時に、基準の給紙カセットから給紙された記録用紙上のトナー像の用紙搬送方向の印刷位置を調整して、基準画像形成期間ΔTを設定し、レジストローラー対による搬送開始時点t2から用紙先端センサーによる記録用紙の先端の検出時点t3までの基準時間Δt11を求め、ユーザーの使用による画像形成装置の稼動時には、任意の給紙カセットから給紙された記録用紙について、レジストローラー対による搬送開始時点t2から用紙先端センサーによる記録用紙の先端の検出時点t3までの時間Δt12を比較時間として求め、基準時間Δt11と比較時間Δt12との差分dtに基づき基準画像形成期間ΔTを補正する方法が開示されている。
特開2003−123055号公報 特開2004−98489号公報 特開2012−230240号公報
しかしながら、特許文献1〜3の方法では、いずれも用紙に印字された基準画像の位置を撮影、または検出して位置調整を行うため、1台の装置に対して調整項目の数だけ用紙及びトナーを消費することになり、これに生産される装置の台数を乗じた枚数の用紙とそれに印字するためのトナーが必要となる。そのため、印字位置調整に要するコストが高くなるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、作業者の個人差による調整のばらつきが少なく、且つ、調整に要する工数やコストも低減可能な画像形成装置の印字位置調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、記録媒体を収納する記録媒体収納部と、記録媒体収納部から給送される記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、画像形成部で画像が形成された記録媒体を外部に排出する記録媒体排出部と、画像形成部における主走査方向及び副走査方向の印字開始位置を変化させる制御部と、を備えた画像形成装置の印字位置調整方法であって、撮像工程と、印字位置ずれ量検出工程と、印字位置調整工程と、を有する。撮像工程は、記録媒体排出部から排出される記録媒体の側端部及び先端部を撮像手段により所定のタイミングで撮影する。印字位置ずれ量検出工程は、撮像工程で撮影された画像を解析して主走査方向及び副走査方向における記録媒体の実測位置の目標位置からのずれ量を検出する。印字位置調整工程は、印字位置ずれ量検出工程で検出された記録媒体のずれ量に基づいて決定された主走査方向及び副走査方向の調整値を制御部に入力する。
本発明の第1の構成によれば、記録媒体に実際に印字させることなく印字位置ずれを検出できるため、印字位置の調整に一枚の記録媒体を何度も使用することができ、トナーやインクも消費しないため、印字位置調整に要する工数やコストを低減することができる。また、撮影された記録媒体の画像の解析によって調整値を導き出すため、作業者の熟練度(スキル)による調整精度の差が調整結果に表れず、画像形成装置の出荷時に安定した品質が確保できる。
画像形成装置100の全体構成を示す概略図 画像形成装置100の印字位置調整に用いる本発明の調整値設定装置101の概略構成を示すブロック図 画像形成装置100の用紙排出部11から用紙Pが排出される状態を上方から見た平面図 図2における基準位置30a周辺の部分拡大図 調整値設定装置101を用いた本発明の印字位置調整方法による画像形成装置100の印字位置調整手順を示すフローチャート 記憶部60に蓄積された画像データを用いた画像形成装置100の印字位置調整手順を示すフローチャート
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の印字位置調整方法によって印字位置を調整可能な画像形成装置100の全体構成を示す概略図であり、右側を画像形成装置100の前方側として図示している。図1に示すように、画像形成装置100(ここではモノクロプリンター)は、装置本体1の下部に積載された用紙(記録媒体)を収容する給紙カセット2が備えられている。この給紙カセット2の上方には、装置本体1の前方から後方へ略水平に延び、更に上方へ延びて装置本体1の上面に形成された用紙排出トレイ3に至る用紙搬送路4が形成されており、この用紙搬送路4に沿って上流側から順に、ピックアップローラー5、フィードローラー6、中間搬送ローラー7、レジストローラー対8、画像形成部9、定着装置10及び排出ローラー対11が配置されている。更に、画像形成装置100内には、上記の各ローラー、画像形成部9、定着装置10等の動作を制御する制御部(CPU)90が配置されている。
給紙カセット2には、用紙搬送方向後端部に設けられた回動支点12aによって、給紙カセット2に対して回動自在に支持された用紙積載板12が備えられており、用紙積載板12上に積載された用紙(記録媒体)Pがピックアップローラー5に押圧されるようになっている。また、給紙カセット2の前方側には、フィードローラー6に圧接するようにリタードローラー13が配設されており、ピックアップローラー5によって複数枚の用紙Pが同時に給送された場合には、これらフィードローラー6とリタードローラー13とによって用紙Pが捌かれ、最上位の1枚のみが搬送されるよう構成されている。
そして、フィードローラー6とリタードローラー13とによって捌かれた用紙Pは、中間搬送ローラー7によって搬送方向を装置後方へと変えられてレジストローラー対8へと搬送され、レジストローラー対8によってタイミングを調整されて画像形成部9へと供給される。
画像形成部9は、電子写真プロセスによって用紙Pに所定のトナー像を形成するものであり、図1において時計回り方向に回転可能に軸支された像担持体である感光体ドラム14と、この感光体ドラム14の周囲に配置される帯電装置15、現像装置16、クリーニング装置17、用紙搬送路4を挟んで感光体ドラム14に対向するように配置される転写ローラー18及び感光体ドラム14の上方に配置される露光装置(LSU)19から構成されている。現像装置16の上方には、現像装置16へトナーを補給するトナーコンテナ20が配置されている。
本実施形態では、感光体ドラム14はアルミニウム等の導電性基板(筒体)の外周面に有機感光層(OPC)が形成された有機感光体である。なお、有機感光体に代えて、感光層としてa−Si系の光導電層を形成し、その上面にa−Si系のSiC、SiN、SiO、SiON、SiCNなどの無機絶縁体または無機半導体から成る表面保護層が積層されているアモルファスシリコン(a−Si)感光体を用いることもできる。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電装置15によって感光体ドラム14の表面を一様に帯電させる。次いで、露光装置(LSU)19からのレーザービームにより感光体ドラム14上に入力された画像データに基づく静電潜像が形成される。さらに、現像装置16により静電潜像にトナーが付着されて感光体ドラム14の表面にトナー像が形成される。感光体ドラム14の表面に形成されたトナー像は、転写ローラー18により感光体ドラム14と転写ローラー18とのニップ部(転写位置)に供給された用紙Pへと転写される。
トナー像が転写された用紙Pは、感光体ドラム14から分離されて定着装置10に向けて搬送される。この定着装置10は、画像形成部9の用紙搬送方向の下流側に配置されており、画像形成部9においてトナー像が転写された用紙Pは、定着装置10に備えられた加熱ローラー22、及びこの加熱ローラー22に圧接される加圧ローラー23によって加熱、加圧され、用紙Pに転写されたトナー像が定着される。そして、画像形成部9及び定着装置10において画像形成がなされた用紙Pは、排出ローラー対11aを備えた用紙排出部11から用紙排出トレイ3に排出される。
転写後に感光体ドラム14表面の残留トナーはクリーニング装置17により除去され、感光体ドラム14表面の残留電荷は除電装置(図示せず)により除電される。そして、感光体ドラム14は帯電装置15によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われる。
用紙搬送方向に対しフィードローラー6の下流側直近には、給紙カセット2から給紙される用紙Pの有無を検知する給紙センサー25が配置されている。また、レジストローラー対8の上流側直近には、給紙カセット2から給送される用紙Pがレジストローラー対8に到達したか否かを検知するレジストセンサー27が配置されている。
次に、画像形成装置100の印字位置調整方法について説明する。本発明の印字位置調整方法は、用紙Pに印字された画像の位置を検出して印字位置の調整を行うのではなく、用紙P自体の搬送位置、搬送タイミングのずれ量を検出して印字位置の調整を行うことを特徴としている。
図2は、画像形成装置100の印字位置調整に用いる調整値設定装置50の一構成例を示すブロック図である。調整値設定装置50は、撮像部51、演算部53、調整値設定部55、出力部57、及び記憶部60を備えている。
撮像部51は、用紙排出部11から排出される用紙Pを所定のタイミング(用紙排出部11の近傍に配置された排出検知センサーが用紙Pの先端を検知してから所定時間経過後)で撮影するものであり、例えばCCDカメラ等の高感度カメラから成る。演算部53は、撮像部51で撮影された画像を解析することで、用紙幅方向(主走査方向)及び用紙搬送方向(副走査方向)における基準位置からの用紙のずれ量を算出する。調整値設定部55は、演算部53で算出された用紙のずれ量に基づいて主走査方向及び副走査方向の印字位置の調整値を設定するものである。出力部57は、調整値設定部55で設定された調整値を外部に出力するものであり、例えば液晶表示部や印字部等から成る。記憶部60は、撮像部51で撮影された画像データや調整値設定部55で設定された調整値を記憶するものであり、例えばRAM(Random Access Memory)等から成る。
図3は、画像形成装置100の用紙排出部11から用紙Pが排出される状態を上方から見た平面図である。図3に示すように、用紙排出部11には用紙幅方向(図3の左右方向)に所定の間隔を隔てて基準位置30a、30bが設けられている。また、用紙排出部11から目標となる搬送位置、及び搬送タイミングで排出される用紙Pの位置(以下、目標位置という)を破線で囲まれた領域とし、用紙排出部11から実際の搬送位置、及び搬送タイミングで排出された用紙Pの位置(以下、実測位置という)を実線で囲まれた領域とする。
このとき、用紙幅方向(主走査方向)における印字位置ずれは、用紙排出部11から排出される用紙Pの実側位置の目標位置からのずれ量ΔD1で表される。ΔD1は、基準位置30aから目標位置の側端部までの距離D1と、基準位置30aから実側位置の側端部までの距離D1′との差で算出される。
一方、用紙搬送方向(副走査方向)における印字位置ずれは、用紙排出部11から排出される用紙Pの目標位置からのずれ量ΔD2で表される。ΔD2は、基準位置30aから目標位置の先端部までの距離D2と、基準位置30aから実側位置の先端部までの距離D1′との差で算出される。
図4は、図3における基準位置30a周辺の部分拡大図である。図3及び図4を用いて、図2に示した調整値設定装置50による、用紙幅方向(主走査方向)及び用紙搬送方向(主走査方向)における印字位置ずれ量の具体的な設定方法について説明する。
先ず、図4に示すように、基準位置30aと撮影される画像の端部G1とが合致するように、用紙排出部11の上方の所定位置に撮像部51としてのCCDカメラをセットする。この状態で、用紙排出部11から排出される用紙Pを所定のタイミングで撮影する。
そして、撮影された画像を演算部53で解析し、画像の端部G1(基準位置30a)から用紙幅方向(主走査方向)に画素のサンプリングを行い、画像濃度の変化点を検出して用紙の側端部P1を検知する。側端部P1を検知するまでにサンプリングされた画素数N1′により画像の端部G1から用紙Pの側端部P1までの距離が測定される。この画素数N1′を、用紙Pが目標位置(図2の破線領域)に排出されたときの基準画素数N1と比較することで、主走査方向における実側位置の目標位置からの印字位置ずれ量が算出される。
同様に、用紙排出部11の端縁11b(基準位置30a)から用紙搬送方向(副走査方向)に画素のサンプリングを行い、画像濃度の変化点を検出して用紙の先端部P2を検知する。先端部P2を検知するまでにサンプリングされた画素数N2′により用紙排出部11の端縁11bから用紙Pの先端部P2までの距離が測定される。この画素数N2′を、用紙Pが目標位置(図2の破線領域)に排出されたときの基準画素数N2と比較することで、副走査方向における実側位置の目標位置からの印字位置ずれ量が算出される。
図5は、本発明の印字位置調整方法による画像形成装置100の印字位置調整手順を示すフローチャートである。図2〜図4を参照しながら、図5のステップに沿って、用紙幅方向(主走査方向)及び用紙搬送方向(副走査方向)の印字位置の調整手順について説明する。
画像形成装置100の製造時に印字位置の調整を行う場合、給紙カセット2から用紙Pを給紙し、画像形成部9で印字を行わずに用紙排出部11から排出される用紙Pの先端部を撮像部51で撮影する(ステップS1)。撮影された画像データは演算部53に送信される。次に、演算部53で画像を解析し、基準位置30aと合致する画像の端部G1から用紙の側端部P1までの画素数N1′、用紙排出部11の端縁11bから用紙の先端部P2までの画素数N2′を算出する(ステップS2)。そして、算出された画素数N1′、N2′を、用紙Pが目標位置に排出されたときの基準画素数N1、N2と比較する(ステップS3)。
次に、調整値設定部55において主走査方向及び副走査方向の調整値を設定する(ステップS4)。ここでは、N1′とN1との画素数差(N1−N1′)が主走査方向の調整値として設定され、N2′とN2との画素数差(N2−N2′)が副走査方向の調整値として設定される。設定された調整値は出力部57より出力される(ステップS5)。
次に、出力された調整値を用いて印字位置を調整する(ステップS6)。具体的には、N1′<N1である場合は実測位置が目標位置よりもマイナス側(図4の左側)にずれているため、N1′とN1との画素数差(プラス)を調整値として制御部90に入力し、印字開始位置を画素数の差分だけプラス側にずらす。一方、N1′>N1である場合は実測位置が目標位置よりもプラス側(図4の右側)にずれているため、N1′とN1との画素数差(マイナス)を調整値として制御部90に入力し、印字開始位置を画素数の差分だけマイナス側にずらす。なお、N1′=N1である場合は主走査方向において実側位置が目標位置と一致しているため、印字位置の調整を行わない。
同様に、N2′<N2である場合は実測位置が目標位置よりもマイナス側(図4の上側)にずれているため、N2′とN2との画素数差(プラス)を調整値として制御部90に入力し、印字開始位置を画素数の差分だけプラス側にずらす(印字開始タイミングを早める)。一方、N2′>N2である場合は実測位置が目標位置よりもプラス側(図4の下側)にずれているため、印字開始位置を画素数の差分だけマイナス側にずらす(印字開始タイミングを遅らせる)。なお、N2′=N2である場合は副走査方向において実側位置が目標位置と一致しているため、印字位置の調整を行わない。
そして、実際に用紙上に印字を行い、印字位置の調整結果を確認する(ステップS7)。調整結果に問題がない場合(ステップS7でYES)は調整作業を終了する。調整が未完了である場合(ステップS7でNO)はステップS5に戻り、印字された画像のずれ量に基づいて調整値を再入力して同様の処理を繰り返す(ステップS5〜S7)。
上記の手順によれば、用紙Pに実際に印字させることなく印字位置の調整値を設定できるため、印字による確認は最終の1枚若しくは2枚のみで足りる。従って、印字位置の調整に用いる用紙Pの枚数やトナーの量を削減することができる。また、撮影された画像の解析によって調整値を導き出すため、作業者の熟練度(スキル)による調整精度の差が調整結果に表れず、画像形成装置100の出荷時に安定した品質が確保できる。
ところで、図5に示したような印字位置調整方法を用いた場合、通常は、或る画像形成装置100の用紙排出時の画像解析により算出した調整値を、当該画像形成装置100に1回入力することで規定の品質を確保できる。しかし、算出された調整値を入力したときの実際の調整結果に関しては、画像形成装置100を構成する部品、材料、調整に用いる用紙Pの品質、調整実施場所の温湿度等の種々の条件が影響し合い、調整結果に微妙な誤差が生じることが多い。その結果、調整値の再入力が頻繁に必要となり、印字位置の調整効率が低下してしまうことがある。
この問題を解決するために、各画像形成装置100の調整を行った際の、未調整時に撮影された用紙排出部11の画像と調整値とを関連づけて記憶部60にデータとして蓄積しておき、新たな画像形成装置100の印字位置調整時に撮影された用紙排出部11の画像を蓄積された画像データと比較して調整値を設定することが好ましい。具体的には、新たに撮影された画像を解析し、基準位置30aと合致する画像の端部G1から用紙の側端部P1までの画素数N1′、用紙排出部11の端縁11bから用紙の先端部P2までの画素数N2′を算出し、記憶部60に蓄積されたデータの中から画素数N1′N2′が同一若しくは最も近似する画像データを選択する。そして、選択された画像データと関連づけて記憶されている調整値を新たな調整値として設定する。これにより、新たに印字位置調整される画像形成装置100に対する調整を効率的に行うことができる。
図6は、記憶部60に蓄積された画像データを用いた画像形成装置100の印字位置調整手順を示すフローチャートである。図6の印字位置調整手順では、先ず、給紙カセット2から用紙Pを給紙し、画像形成部9で印字を行わずに用紙排出部11から排出される用紙Pの先端部を撮像部51で撮影する(ステップS1)。次に、撮影された画像を演算部53において解析し、解析結果に基づいて、記憶部60に蓄積されたデータの中で基準位置30aと合致する画像の端部G1から用紙の側端部P1までの画素数N1′、用紙排出部11の端縁11bから用紙の先端部P2までの画素数N2′が同じ、若しくは最も近似した画像データを選出する(ステップS3)。
調整値設定部55は、選出された画像データと共に記憶部60に記憶されている調整値を新たな調整値として設定する(ステップS4)。設定された調整値は出力部57より出力される(ステップS5)。次に、出力された調整値を用いて印字位置を調整する(ステップS6)。具体的な調整方法は図5と同様であるため説明を省略するが、一例を挙げると、印字位置を調整するテストモードにおいて、操作パネルの調整画面から作業者が調整値を入力する。
そして、実際に用紙上に印字を行い、印字位置の調整結果を確認する(ステップS7)。調整結果に問題がない場合(ステップS7でYES)は調整作業を終了する。調整が未完了である場合(ステップS7でNO)はステップS5に戻り、印字された画像のずれ量に基づいて調整値を再入力して同様の処理を繰り返す(ステップS5〜S7)。最後に、撮像部で撮影された未調整の画像データと調整終了後の調整値とを関連づけて記憶部60に蓄積し(ステップS8)、処理を終了する。
上記の手順によれば、適切な調整値を効率良く入力することができ、調整結果の誤差を極力小さくするとともに調整値入力後の再調整の回数も少なくすることができる。この方法では、記憶部60に蓄積された画像データ数が多いほど調整する画像形成装置100の画像と合致する画像データが検出される確率は増加していくため、画像データ数は多いほど好ましい。また、部品や材料の特性や、温湿度などの環境条件を考慮して画像データを分類しておき、分類された画像データ群の中から、新たに調整する画像形成装置100と合致する画像データを検索するようにすることで、より精度の高い調整値を導き出すことができる。
本発明の調整方法は、特に未調整時の状態に傾向性がなく、基準位置に対してプラス方向、マイナス方向にずれ量が分散しているような状況の場合に、少ない調整回数で印字位置を精度良く調整することができ、調整用の用紙の使用量も削減できるという効果を発揮する。なお、上記実施形態では、画素数N1′、N2′を比較することで、蓄積されたデータの中から同一若しくは最も近似した画像データを選択しているが、例えば、新たに撮影された画像データと蓄積された画像データとを重ね合わせ、重ならない領域(差分領域)の面積を比較することで同一若しくは最も近似した画像データを選択しても良い。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、本発明の印字位置調整方法を行う画像形成装置100は、図1に示したようなモノクロプリンターに限らず、モノクロ及びカラー複写機、デジタル複合機、カラープリンター、ファクシミリ等の他の画像形成装置であっても良い。また、電子写真方式に限らず、インクジェット式の画像形成装置にも全く同様に適用可能である。以下、実施例により本発明の効果について具体的に説明する。
図1に示した画像形成装置100の製造時に、用紙排出部3から排出される用紙Pの画像を所定のタイミングで撮影し、画像を解析することで印字位置調整を行った場合の、主走査方向における実側位置の目標位置からの印字位置ずれ量、実際の調整結果、調整結果と理論値との差について調査した。なお、ここでは画像の端部G1から用紙Pの側端部P1までの距離(画素数)が500画素であれば目標位置に調整されたものとした。結果を表1及び表2に示す。
Figure 2015114564
Figure 2015114564
表1は、画素数の実測値が490から510であった場合の、実際の調整結果(調整値)の平均値、及び平均値と理論値との差を示している。表1に示すように、画素数の実測値から算出される調整量の理論値と実際の調整結果とは必ずしも一致していない。具体的には、表1の結果では画素数の実測値のプラス側へのずれ量が大きくなるほど理論値との差も大きくなっている。
そこで、未調整時に撮影された用紙排出部11の画像(または画素数の実測値)と実際の調整値とを関連づけてデータベース化しておき、新たに印字位置の調整を行う場合は、データベースの中から撮影された用紙排出部11の画像と同じタイミング、若しくは一番近いタイミングの画像ファイルを選出し、そのときに入力された調整値を新たに調整される画像形成装置100に入力する。これにより、適切な調整値を効率良く選択することができ、少ない調整回数で高精度の調整が可能となる。
表2は、画素数の実測値が490であった場合の調整結果データ(サンプル数20)である。表2から、単純に20回の調整値の平均値を求めた場合は234/20=11.7≒12となるが、実際に調整値として採用された実績が多いのは13である。この場合、過去のデータから採用すべき調整値としては13となる。なお、画素数は撮像条件として画像解像度に関連する。例えば解像度が600DPIであれば、1画素の大きさは25.4/600≒0.04(mm)となり、画素数を距離に換算して調整することも可能である。
また、幅方向サイズの異なる用紙について印字位置調整を行う場合は、撮像部51(CCDカメラ)の取り付け基準位置を用紙の幅方向サイズに合わせて変更した後、上記と同様の手順により実行する。
本発明は、画像形成装置における記録媒体への印字位置の調整方法に利用可能である。本発明の利用により、作業者の個人差による調整のばらつきが少なく、且つ、調整に要する工数やコストも低減可能な画像形成装置の印字位置調整方法となる。
2 給紙カセット(記録媒体収納部)
9 画像形成部
10 定着装置
11 用紙排出部(記録媒体排出部)
14 感光体ドラム
30a、30b 基準位置
50 調整値設定装置
51 撮像部
53 演算部
55 調整値設定部
57 出力部
60 記憶部
90 制御部
100 画像形成装置
P 用紙(記録媒体)

Claims (8)

  1. 記録媒体を収納する記録媒体収納部と、
    該記録媒体収納部から給送される記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    該画像形成部で画像が形成された記録媒体を外部に排出する記録媒体排出部と、
    前記画像形成部における主走査方向及び副走査方向の印字開始位置を変化させる制御部と、
    を備えた画像形成装置の印字位置調整方法であって、
    前記記録媒体排出部から排出される記録媒体の側端部及び先端部を撮像手段により所定のタイミングで撮影する撮像工程と、
    該撮像工程で撮影された画像を解析して主走査方向及び副走査方向における記録媒体の実測位置の目標位置からのずれ量を算出する印字位置ずれ量検出工程と、
    該印字位置ずれ量検出工程で算出された記録媒体のずれ量に基づいて決定された主走査方向及び副走査方向の調整値を前記制御部に入力する印字位置調整工程と、
    を有することを特徴とする印字位置調整方法。
  2. 前記印字位置ずれ量検出工程は、前記撮像工程で撮影された画像の基準位置から主走査方向及び副走査方向に画素のサンプリングを行い、画素の濃度変化により記録媒体の側端部及び先端部を検知するまでにサンプリングされた画素数と、記録媒体が目標位置に排出されたときの基準画素数との差分を、主走査方向及び副走査方向における目標位置からのずれ量として算出することを特徴とする請求項1に記載の印字位置調整方法。
  3. 前記印字位置調整工程は、前記印字位置ずれ量検出工程で算出された画素数差を調整値として前記制御部に入力することを特徴とする請求項2に記載の印字位置調整方法。
  4. 前記撮像工程で撮影された画像と、当該画像に基づいて決定され前記印字位置調整工程で入力された調整値とを関連づけてデータとして蓄積しておき、新たに前記撮像工程で画像が撮影されたとき、蓄積されたデータの中で同一、若しくは最も近似する画像データを選出し、選出された画像データと関連づけて蓄積された調整値を前記制御部に入力することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の印字位置調整方法。
  5. 記録媒体を収納する記録媒体収納部と、
    該記録媒体収納部から給送される記録媒体上に画像を形成する画像形成部と、
    該画像形成部で画像が形成された記録媒体を外部に排出する記録媒体排出部と、
    前記画像形成部における主走査方向及び副走査方向の印字開始位置を変化させる制御部と、
    を備えた画像形成装置の印字位置を調整するための調整値を設定する調整値設定装置であって、
    前記記録媒体排出部から排出される記録媒体の側端部及び先端部を所定のタイミングで撮影する撮像部と、
    該撮像部で撮影された画像を解析して主走査方向及び副走査方向における記録媒体の実測位置の目標位置からのずれ量を算出する演算部と、
    該演算部で算出された記録媒体のずれ量に基づいて主走査方向及び副走査方向の調整値を設定する調整値設定部と、
    該調整値設定部で決定された調整値を出力する出力部と、
    を有することを特徴とする調整値設定装置。
  6. 前記演算部は、前記撮像部で撮影された画像の基準位置から主走査方向及び副走査方向に画素のサンプリングを行い、画素の色変化により記録媒体の側端部及び先端部を検知するまでにサンプリングされた画素数と、記録媒体が目標位置に排出されたときの基準画素数との差分を、主走査方向及び副走査方向における目標位置からのずれ量として算出することを特徴とする請求項1に記載の調整値設定装置。
  7. 前記調整値設定部は、前記演算部で算出された画素数差を調整値として設定し、前記出力部から出力することを特徴とする請求項6に記載の調整値設定装置。
  8. 前記撮像部で撮影された画像と、当該画像に基づいて設定された主走査方向及び副走査方向の調整値とを関連づけたデータを蓄積する記憶部を有し、
    前記調整値設定部は、前記撮像部で新たに画像が撮影されたとき、前記記憶部に蓄積されたデータの中で同一、若しくは最も近似する画像データを選出し、選出された画像データと関連づけて蓄積された調整値を前記出力部から出力することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の調整値設定装置。
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