JP2015114553A - ズームレンズ及び撮像装置 - Google Patents

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三坂 誠
Makoto Mitsusaka
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Abstract

【課題】広角域と標準焦点距離域を含みながらも、良好な光学性能が得られると共に、更なる小型化及び軽量化に対応可能なズームレンズを提供する。
【解決手段】物体側から順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、全体として負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、全体として負の屈折力を有する第4レンズ群G4とを備え、広角端から望遠端への変倍の際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の空気間隔が小となり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の空気間隔が大となり、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の空気間隔が変化し、第3レンズ群G3を光軸方向に移動させることによって、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ズームレンズ及び撮像装置に関する。
従来より、広角域を含むズームレンズに好適な光学系として、最も物体側に全体として負の屈折力を有するレンズ群を配置したネガティブリードタイプのズームレンズが知られている。ネガティブリードタイプのズームレンズは、広画角化が比較的容易であり、前玉径の小型化に有利であることから広く用いられている。
このようなネガティブリードタイプのズームレンズにおいても、広角端から望遠端への変倍(ズーミングという。)の際に高い光学性能を有することが求められている。このため、レンズ群を4群以上とした多群構成の様々なズームレンズが開発されている。
その中でも、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第3レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第4レンズ群とを備えたズームレンズが開示されている(例えば、下記特許文献1等を参照。)。
しかしながら、上述した負・正・負・正の各レンズ群から構成される4群ズームレンズは、一眼レフカメラの交換レンズ用の光学系であるため、一眼レフカメラのクイックリターンミラーと干渉しないための長いバックフォーカスを有している。このため、クイックリターンミラーを有していないミラーレス一眼カメラの交換レンズに適用すると、無駄なスペースが発生し、小型化に不向きとなる。
他にも、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第3レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第4レンズ群とを備えたズームレンズが開示されている(例えば、下記特許文献2〜4を参照。)。
このうち、下記特許文献2に開示されているズームレンズでは、変倍に伴うFナンバー変動が大きいため、広角端のFナンバーを適切に設定すれば、望遠端のFナンバーが暗くなり過ぎてしまう。一方、望遠端のFナンバーを適切に設定すれば、広角端のFナンバーが明るくなり過ぎてしまう。このため、広角端の周辺光量を十分に確保すると、前玉径が大型化してしまう欠点がある。
一方、下記特許文献3,4に開示されているズームレンズでは、上述した欠点を解決するものであるが、下記特許文献4に記載の第4数値実施例以外のズームレンズでは、望遠端のFナンバーが暗くなり過ぎてしまう。一方、この第4数値実施例のズームレンズでは、バックフォーカスが短か過ぎるため、ミラーレス一眼カメラの交換レンズに適用すると、カメラの内部機構と干渉してしまう欠点がある。
特開昭60−68311号公報 特開平3−240014号公報 特開平6−175025号公報 特開平7−201685号公報
本発明の態様の一つは、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、広角域と標準焦点距離域を含みながらも、良好な光学性能が得られると共に、更なる小型化及び軽量化に対応可能なズームレンズ及び撮像装置を提供することを目的の一つとする。
〔1〕 本発明の第1の態様に係るズームレンズは、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第3レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第4レンズ群とを備え、広角端から望遠端への変倍の際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が小となり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が大となり、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の空気間隔が変化し、前記第3レンズ群を光軸方向に移動させることによって、無限遠物体から近距離物体への合焦を行うことを特徴とする。
〔2〕 本発明の第1の態様に係るズームレンズは、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第3レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第4レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第5レンズ群とを備え、広角端から望遠端への変倍の際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が小となり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が大となり、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の空気間隔が変化し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群の空気間隔が大となることを特徴とする。
〔3〕 前記〔2〕に記載のズームレンズにおいて、前記第5レンズ群の合成焦点距離をfとし、広角端における全系の焦点距離をfとしたときに、1.5<f/f<9.5 の関係を満足する構成であってもよい。
〔4〕 前記〔2〕又は〔3〕に記載のズームレンズにおいて、前記第3レンズ群を光軸方向に移動させることによって、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う構成であってもよい。
〔5〕 前記〔1〕又は〔4〕に記載のズームレンズにおいて、望遠端における前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の空気間隔をDt34とし、前記第3レンズ群の合成焦点距離をfとし、望遠端における全系の焦点距離をfとしたときに、0.03<Dt34/f<0.15、 0.2<|f|/f<1.0 の関係を満足する構成であってもよい。
〔6〕 前記〔1〕〜〔5〕の何れかに記載のズームレンズにおいて、前記第1レンズ群は、光軸から離れるに従って負の屈折力が弱くなる非球面レンズを含む構成であってもよい。
〔7〕 前記〔1〕〜〔6〕の何れかに記載のズームレンズにおいて、前記第2レンズ群の内部又は前記第2レンズ群と隣接した位置に絞りが配置され、前記絞りは、変倍時に前記第2レンズ群と共に光軸方向に移動する構成であってもよい。
〔8〕 前記〔1〕〜〔7〕の何れかに記載のズームレンズにおいて、前記第2レンズ群は、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する第2Aレンズ部分群と、全体として正の屈折力を有する第2Bレンズ部分群とを含み、前記第2Aレンズ部分群と前記第2Bレンズ部分群との間に絞りが配置され、前記第2レンズ群の合成焦点距離をfとし、前記第2Aレンズ部分群の合成焦点距離をf2Aとしたときに、0.5<f2A/f<2.0 の関係を満足する構成であってもよい。
〔9〕 前記〔1〕,〔4〕〜〔8〕の何れかに記載のズームレンズにおいて、前記第3レンズ群は、1枚のレンズから構成されている構成であってもよい。
〔10〕 前記〔1〕〜〔9〕の何れかに記載のズームレンズにおいて、前記第1レンズ群の合成焦点距離をfとし、前記第2レンズ群の合成焦点距離をfとし、前記第4レンズ群の合成焦点距離をfとし、広角端における全系の焦点距離をfとし、望遠端における全系の焦点距離をfとしたときに、0.5<|f|/f<2.0、 0.1<f/f<0.5、 0.25<|f|/f<2.0 の関係を満足する構成であってもよい。
〔11〕 本発明の第3の態様に係る撮像装置は、前記〔1〕〜〔10〕の何れかに記載のズームレンズと、前記ズームレンズにより結像された像を撮像する固体撮像素子とを備えることを特徴とする。
以上のように、本発明の一つの態様によれば、広角域と標準焦点距離域を含みながらも、良好な光学性能が得られると共に、更なる小型化及び軽量化に対応可能なズームレンズ及び撮像装置を提供することが可能である。
本発明の一実施形態として示すズームレンズの構成図である。 本発明の一実施形態として示すミラーレス一眼カメラの模式図である。 実施例1のズームレンズにおける広角端(W),中間焦点位置(M),望遠端(T)でのレンズ配置を示す構成図である。 実施例1に示すズームレンズの広角端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例1に示すズームレンズの中間焦点距離において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例1に示すズームレンズの望遠端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例1に示すズームレンズの広角端において物体距離(−0.24m)に合焦しているときの諸収差図である。 実施例1に示すズームレンズの中間焦点距離において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図である。 実施例1に示すズームレンズの望遠端において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図である。 実施例2のズームレンズにおける広角端(W),中間焦点位置(M),望遠端(T)でのレンズ配置を示す構成図である。 実施例2に示すズームレンズの広角端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例2に示すズームレンズの中間焦点距離において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例2に示すズームレンズの望遠端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例2に示すズームレンズの広角端において物体距離(−0.24m)に合焦しているときの諸収差図である。 実施例2に示すズームレンズの中間焦点距離において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図である。 実施例2に示すズームレンズの望遠端において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図である。 実施例3のズームレンズにおける広角端(W),中間焦点位置(M),望遠端(T)でのレンズ配置を示す構成図である。 実施例3に示すズームレンズの広角端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例3に示すズームレンズの中間焦点距離において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例3に示すズームレンズの望遠端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例3に示すズームレンズの広角端において物体距離(−0.24m)に合焦しているときの諸収差図である。 実施例3に示すズームレンズの中間焦点距離において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図である。 実施例3に示すズームレンズの望遠端において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図である。 実施例4のズームレンズにおける広角端(W),中間焦点位置(M),望遠端(T)でのレンズ配置を示す構成図である。 実施例4に示すズームレンズの広角端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例4に示すズームレンズの中間焦点距離において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例4に示すズームレンズの望遠端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図である。 実施例4に示すズームレンズの広角端において物体距離(−0.24m)に合焦しているときの諸収差図である。 実施例4に示すズームレンズの中間焦点距離において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図である。 実施例4に示すズームレンズの望遠端において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明において例示されるレンズデータ等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
図1は、本発明の一実施形態として示すズームレンズの構成図である。
本実施形態のズームレンズは、図1に示すように、例えば、交換レンズシステムカメラや、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、監視カメラなどの撮像装置の撮像光学系として使用されるものである。その中でも特に、ミラーレス一眼カメラの交換レンズとして好適に用いられる。
具体的に、図1に示すズームレンズは、物体側から順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、全体として負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、全体として負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、全体として正の屈折力を有する第5レンズ群G5とを備えている。すなわち、このズームレンズは、負・正・負・負・正の各レンズ群G1〜G5から構成される5群ズームレンズを構成している。
第1レンズ群G1は、少なくとも2枚の負レンズL1,L2と、1枚の正レンズL3とを有して構成されている。具体的に、この第1レンズ群G1は、物体側から順に、その物体側が凸面とされた負レンズL1と、その両面が凹とされた負レンズL2と、その物体側が凸面とされた正レンズL3とが配置された構成である。また、第1レンズ群G1は、光軸Oから離れるに従って負の屈折力が弱くなる非球面レンズを含む。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側が凸面とされた負レンズL1と、両面が凹とされた負レンズL2とを配置する。これによって、負の屈折力2枚のレンズに分散させ、広角端でのコマ収差、歪曲収差を良好に補正している。特に、物体側から2番目に位置する負レンズL2を両凹レンズとすることで、広角端でのコマ収差を良好に補正することが可能となる。
また、第1レンズ群G1では、2枚の負レンズL1,L2の後(像面側)に、物体側が凸面とされたメニスカス形状の正レンズL3を配置する。これにより、第1レンズ群G1で発生する色収差や望遠端での球面収差を良好に補正することができる。
また、第1レンズ群G1は、この第1レンズ群G1を構成する何れかのレンズL1,L2,L3の少なくとも1面を光学軸から離れるに従って負の屈折力が弱くなる非球面としている。これにより、特に広角端での像面湾曲や負の歪曲収差を良好に補正することができる。また、非球面は、物体側から2番目に位置する負レンズL2に設けることが好ましい。これにより、非球面レンズの小型化を図ることができる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する第2Aレンズ部分群G2Aと、全体として正の屈折力を有する第2Bレンズ部分群G2Bとが配置された構成である。
第2レンズ群G2は、変倍を行うための主たるレンズ群である。第2レンズ群G2には、レンズ全長を短縮するために、強い正の屈折力が求められる。このような要求に対して、第2レンズ群G2では、空気間隔を境として第2Aレンズ部分群G2Aと第2Bレンズ部分群G2Bとが正の屈折力を有することで、強い正の屈折力を分散している。本実施形態のズームレンズでは、このような構成とすることで、球面収差を良好に補正しつつ、更にはレンズ全長の短縮化を図っている。
第2Aレンズ部分群G2Aは、その両面が凸となる両凸レンズL4を含み、且つ、少なくとも1面が非球面とされている。第2Bレンズ部分群G2Bは、物体側から順に、物体側が凸面とされた負レンズL5と、物体側が凸面とされた正レンズL6とを接合した接合レンズから構成されている。
第2Aレンズ部分群G2Aでは、両凸レンズL4の少なくとも1面を非球面とすることで、球面収差を良好に補正することができる。また、第2Aレンズ群G2Aに、両凸レンズL4を用いることで、ズームレンズ1の小型化を図ることができる。
第2Bレンズ部分群G2Bでは、物体側に負レンズL5を配置することで、この第2Bレンズ部分群G2Bで発生する色収差を良好に抑えることができる。また、接合レンズを構成する負レンズL5と正レンズL6との接合面で球面収差を良好に補正している。
また、第2Bレンズ部分群G2Bでは、物体側が凸面とされた負レンズL5を配置することが好ましい。これにより、第2Aレンズ部分群G2Aと第2Bレンズ部分群G2Bとの間に配置される開口絞りSPとの間隔を最小限に抑えることができ、第2レンズ群G2の全長を抑えることが可能となるので、例えばレンズ鏡筒を沈胴させてコンパクトな収納を行う際に、沈胴厚の小型化が図ることができる。
第3レンズ群G3は、1枚の負レンズL7から構成されている。また、負レンズL7は、その物体側が凸となるメニスカスレンズであり、且つ、少なくとも1面が非球面とされている。本実施形態のズームレンズでは、第3レンズ群G3を1枚の負レンズL7で構成することによって、軽量化を図っている。特に、本実施形態のズームレンズでは、第3レンズ群G3にフォーカス機能を持たせていることから、この第3レンズ群G3を軽量化することで、レンズ駆動機構の小型化を図ると共に、迅速なフォーカシングが可能となる。また、第3レンズ群G3では、負レンズL7の少なくとも1面を非球面とすることで、変倍時及び合焦時における諸収差の変動、特にコマ収差の変動を良好に補正することができる。
第4レンズ群G4は、1枚の負レンズL8から構成されている。また、負レンズL8は、その物体側が凸となるメニスカスレンズであり、且つ、少なくとも1面が非球面とされている。本実施形態のズームレンズでは、第4レンズ群G4を1枚の負レンズL8で構成することによって、軽量化を図っている。また、第4レンズ群G4では、負レンズL8の少なくとも1面を非球面とすることで、広角端から望遠端への変倍の際に発生する像面湾曲の変動を良好に補正している。
開口絞りSPは、物体側から像面IP側に入射する光束の径(光量)を制限するものである。また、開口絞りSPは、変倍時に第2レンズ群G2と共に光軸方向に移動する。本実施形態のズームレンズでは、第2レンズ群G2を構成する第2Aレンズ部分群G2Aと第2Bレンズ部分群G2Bとの間(第2レンズ群G2の内部)に開口絞りSPを配置することで、第2レンズ群G2及び開口絞りSPを光軸方向に移動させるための駆動機構(図示せず。)を、いわゆる入れ子構造とすることができる。これにより、スペース効率が良くなり、小型化に有利となる。
なお、本実施形態のズームレンズでは、上述した第2レンズ群G2の内部に開口絞りSPが配置された構成となっているが、このような構成に限らず、第2レンズ群G2と隣接した位置に開口絞りSPが配置された構成であってもよい。
第5レンズ群G5は、1枚の正レンズL9から構成されている。また、正レンズL9は、その像面側が凸となるメニスカスレンズであり、且つ、少なくとも1面が非球面とされている。本実施形態のズームレンズでは、第5レンズ群G5を1枚の正レンズL8で構成することによって、光学系の総厚を短縮しており、装置全体の小型化を図っている。また、第5レンズ群G5では、正レンズL9の少なくとも1面を非球面とすることで、特に望遠端における正の歪曲収差を良好に補正している。
第5レンズ群G5と像面IPとの間には、光学ブロックGが配置されている。光学ブロックGは、光学フィルタや、フェースプレート、水晶ローパスフィルタ、赤外カットフィルタなどに相当するものである。
本実施形態のズームレンズと、固体撮像素子とを備える撮像装置では、像面IPが固体撮像素子の撮像面に相当する。固体撮像素子としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor device)センサなどの光電変換素子を用いることができる。
撮像装置では、本実施形態のズームレンズの物体側から入射した光が最終的に固体撮像素子の撮像面に結像する。そして、この固体撮像素子が受像した光を光電変換して電気信号として出力し、被写体の像に対応したデジタル画像を生成する。デジタル画像は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やメモリカード、光ディスク、磁気テープなどの記録媒体に記録することが可能である。なお、撮像装置が銀塩フィルムカメラのときは、像面IPがフィルム面に相当する。
図2は、本実施形態のズームレンズをミラーレス一眼カメラ100の交換レンズ101に適用した撮像装置の一例を示す模式図である。図2に示すミラーレス一眼カメラ100において、本実施形態のズームレンズにより構成される交換レンズ101は、カメラ本体102に対して着脱自在に取り付けられている。また、カメラ本体102の内部には、本実施形態のズームレンズの像面IPに対応した位置に固体撮像素子103が配置されている。
本実施形態のズームレンズでは、広角端から望遠端への変倍(ズーミング)に際して、図1に示すように、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の空気間隔が小となり、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の空気間隔が大となり、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の空気間隔が変化し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の空気間隔が大となるように、第5レンズ群G5以外のレンズ群G1〜G4をそれぞれ光軸方向に移動させる。
具体的に、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群G1は、図1中の矢印aで示すように、像面側に凸となる軌跡を描くように移動する。また、第2レンズ群G2及び開口絞りSPは、図1中の矢印bで示すように、像面側から物体側へと移動する。また、第3レンズ群G3は、図1中の矢印c1,c2で示すように、像面側から物体側へと移動する。また、第4レンズ群G4は、図1中の矢印dで示すように、像面側から物体側へと移動する。
本実施形態のズームレンズでは、無限遠物体から近距離物体への合焦(フォーカシング)を行う際に、第3レンズ群G3が物体側から像面側へと移動する。なお、図1中に実線で示す矢印c1と破線で示す矢印c2とは、それぞれ無限遠物体と近距離物体とに合焦しているときの広角端から望遠端への変倍に伴う像面変動を補正するための移動軌跡を示している。
本実施形態のズームレンズでは、広角端側で第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の空気間隔を大とすることで、いわゆるレトロフォーカス型の構成とし、広角化を容易としている。一方、望遠端側で第1レンズ群G2と第2レンズ群G2の空気間隔を小とし、全体として正の屈折力を有すると共に、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の空気間隔を大とすることで、いわゆるテレフォト型の構成とし、望遠化を容易としている。
また、本実施形態のズームレンズでは、広角端から望遠端への変倍の際に、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の空気間隔を変化させることによって、変倍に伴う像面変動の補正を容易にしている。
また、本実施形態のズームレンズでは、レンズ系全体の小型化を図るために、第3レンズ群G3を光軸方向に移動させることによって、無限遠物体から近距離物体への合焦を行っている。広角域を含むズームレンズの場合、物体側や像面側のレンズ群は軸外光線が光軸Oから大きく離れた位置を通過するため、レンズ群の外径が大きくなり易い。また、第2レンズ群G2は、望遠端で第1レンズ群G1と一体となって物体側に位置するため、Fナンバー光線が比較的光軸Oから離れた位置を通過することになる。この場合、小径化すれば明るいFナンバーを確保できなくなる。第3レンズ群G3は、軸外光線が光軸Oから比較的近い位置を通過しており、望遠端でのFナンバー光線も第2レンズ群Gで収斂されて光軸Oに近い位置を通過する。このため、小型化が容易であり、フォーカシング用のレンズ群に採用すれば、レンズ系全体の小型化を図る上で有利となる。望ましくは、第3レンズ群G3を構成する何れかのレンズの少なくとも1面を非球面とすることで、合焦に伴う収差変動の補正が容易になる。
また、本実施形態のズームレンズでは、広角端から望遠端への変倍の際に、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の空気間隔を大とすることで、望遠端において広角端よりも軸外光線が第5レンズ群G5の周辺を通過するため、望遠端における正の歪曲収差の補正が容易となる。また、広角端から望遠端への変倍の際に、第5レンズ群G5を像面IPに対して固定とすることで、機構を簡略化することができる。
本実施形態のズームレンズでは、第5レンズ群G5の合成焦点距離をfとし、広角端における全系の焦点距離をfとしたときに、下記条件式(1)の関係を満足することが好ましい。
1.5<f/f<9.5 …(1)
上記条件式(1)は、第5レンズ群G5の合成焦点距離fを規定したものであり、第5レンズ群G5の合成焦点距離fを上記条件式(1)の範囲にすれば、望遠端における正の歪曲収差の補正と、適切なバックフォーカスの確保とを両立することができる。
また、本実施形態のズームレンズでは、下記条件式(1)’の関係を満足することが更に好ましい。
2.5<f/f<7.0 …(1)’
本実施形態のズームレンズでは、望遠端における第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の空気間隔をDt34とし、第3レンズ群G3の合成焦点距離をfとし、望遠端における全系の焦点距離をfとしたときに、下記条件式(2),(3)の関係を満足することが好ましい。
0.03<Dt34/f<0.15 …(2)
0.2<|f|/f<1.0 …(3)
上記条件式(2)は、望遠端における第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の空気間隔Dt34を規定したものであり、上記条件式(2)の上限値を下回れば、レンズ系全体の小型化を図ることが容易となる。一方、上記条件式(2)の下限値を上回れば、合焦時に第3レンズ群G3を光軸方向に移動させるのに必要な距離を確保できる。これにより、最短撮影距離を短くすることが可能となる。
上記条件式(3)は、第5レンズ群G3の合成焦点距離fを規定したものであり、上記条件式(3)の上限値を下回れば、合焦時に第3レンズ群G3を光軸方向に移動させるのに必要な距離を短くすることができる。一方、上記条件式(3)の下限値を上回れば、合焦時に第3レンズ群G3を光軸方向に移動させるのに必要な距離を短くすると共に、特に合焦に伴う球面収差の変動の補正が容易となる。
また、本実施形態のズームレンズでは、下記条件式(2)’,(3)’の関係を満足することが更に好ましい。
0.05<Dt34/f<0.10 …(2)’
0.4<|f|/f<0.9 …(3)’
本実施形態のズームレンズでは、第2レンズ群Gの合成焦点距離をfとし、第2Aレンズ部分群の合成焦点距離をf2Aとしたときに、下記条件式(4)の関係を満足することが好ましい。
0.5<f2A/f<2.0 …(4)
上記条件式(4)は、第2Aレンズ部分群G2Aの合成焦点距離f2Aを規定したものであり、上記条件式(4)の上限値を下回れば、開口絞りSPの径を小さくし易くなる。一方、上記条件式(4)の下限値を上回れば、望遠端において球面収差の補正が容易となる。
また、本実施形態のズームレンズでは、下記条件式(4)’の関係を満足することが更に好ましい。
0.7<f2A/f<1.7 …(4)’
本実施形態のズームレンズでは、第1レンズ群G1の合成焦点距離をfとし、第2レンズ群G2の合成焦点距離をfとし、第4レンズ群G4の合成焦点距離をfとし、広角端における全系の焦点距離をfとし、望遠端における全系の焦点距離をfとしたときに、下記条件式(5)〜(7)の関係を満足することが好ましい。
0.5<|f|/f<2.0 …(5)
0.1<f/f<0.5 …(6)
0.25<|f|/f<2.0 …(7)
上記条件式(5)は、第1レンズ群G1の合成焦点距離fを規定したものであり、上記条件式(5)の上限値を下回れば、前玉径の小型化が容易となる。一方、上記条件式(5)の下限値を上回れば、広角端における負の歪曲収差の補正が容易となる。
上記条件式(6)は、第2レンズ群G2の合成焦点距離fを規定したものであり、上記条件式(6)の上限値を下回れば、望遠端においてテレフォト型の屈折力を確保し易くなる。これにより、望遠端において明るいFナンバーを確保し易くなる。上記条件式(6)の下限値を上回れば、望遠端において球面収差の補正が容易となる。
上記条件式(7)は、第4レンズ群G4の合成焦点距離fを規定したものであり、上記条件式(7)の上限値を下回れば、望遠端においてテレフォト型の屈折力を確保し易くなる。これにより、望遠端において明るいFナンバーを確保し易くなる。また、第2レンズ群G2の移動量を小とし易くなることから、小型化に有利となる。上記条件式(7)の下限値を上回れば、望遠端において正の歪曲収差の補正が容易となる。
また、本実施形態のズームレンズでは、下記条件式(5)’〜(7)’の関係を満足することが好ましい。
1.0<|f|/f<1.5 …(5)’
0.2<f/f<0.4 …(6)’
0.4<|f|/f<1.3 …(7)’
以上のような条件を満足する本実施形態のズームレンズでは、広角域と標準焦点距離域を含みながらも、良好な光学性能が得られると共に、更なる小型化及び軽量化に対応することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のズームレンズに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態のズームレンズにおいて、第1レンズ群G1の物体側に、必要に応じて屈折力のあるレンズ群やコンバーターレンズ群などを配置することも可能である。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
(実施例1)
実施例1の設計データに基づくズームレンズの構成を図3に示す。なお、図3において、(W)は広角端でのレンズ配置を示し、(T)は中間焦点位置でのレンズ配置を示し、(T)は望遠端でのレンズ配置を示す。
図3に示す実施例1のズームレンズは、上記図1に示すズームレンズと同様のレンズ構成を有し、上記図1に示すズームレンズと同様の変倍及び合焦、並びに像振れ補正のレンズ動作を行う。したがって、図3においては、上記図1に示すズームレンズと同等の部位については同じ符号を付すものとする。
実施例1のズームレンズの設計データについては、以下の表1A〜表1Dに示すとおりである。
Figure 2015114553
なお、表1A中に示す面番号「i(iは自然数を表す。)は、ズームレンズを構成する各レンズのうち、最も物体側に位置するレンズのレンズ面を1番目として、像面側に向かうに従い順次増加するレンズ面の番号を示している。
また、表1A中に示すレンズ「LjRk(jは自然数、kは1又は2を表す。)」のうち、Lは、ズームレンズを構成する各レンズのうち、最も物体側に位置するレンズを1番目として、像面側に向かうに従い順次増加するレンズの番号を示している。一方、Rは、各レンズの物体側のレンズ面を1とし、像面側のレンズ面を2として示している。なお、「絞り」と「光学ブロック(平面)」についても併せて表記する。
また、表1A中に示す「r」は、各面番号に対応したレンズ面の曲率半径[mm](但し、Rの値が∞となる面は、その面が平面であることを示す。)を示している。
また、表1A中に示す「d」は、物体側からi番目のレンズ面とi+1番目のレンズ面との軸上面間隔[mm]を示し、可変となる場合は、広角端、中間焦点位置、望遠端での軸上面間隔[mm]を別表に示している。
また、表1A中に示す「nd」は、各レンズの屈折率を示している。
また、表1A中に示す「νd」は、各レンズのアッベ数を示している。
Figure 2015114553
表1Bには、広角端、中間焦点位置、望遠端における全系の焦点距離と、表1A中に示す「d」のうち、軸上面間隔が可変となる場合(D1〜D5)の軸上面間隔[mm]とを示している。
Figure 2015114553
表1Cには、非球面とされたレンズの面番号と、その非球面係数を示している。なお、非球面は、光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位を面頂点を基準にして、以下の非球面式Xにより表すことができる。なお、「R」は曲率半径、「K」はコーニック定数、「A4,A6,A8,A10」は非球面係数を表す。なお、非球面係数の数値における「E±m」(mは整数を表す。)という表記は、「×10±m」を意味している。
Figure 2015114553
Figure 2015114553
表1Dには、(1)「f/f」、(2)「Dt34/f」、(3)「|f|/f」、(4)「f2A/f」、(5)「|f|/f」、(6)「f/f」、(7)「|f|/f」の各条件式を示している。
以上のように構成される実施例1のズームレンズについて、広角端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図(球面収差図、非点収差図、歪曲収差図)を図4A、中間焦点距離において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図を図4B、望遠端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図を図4C、広角端において物体距離(−0.24m)に合焦しているときの諸収差図を図4D、中間焦点距離において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図を図4E、望遠端において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図を図4Fにそれぞれ示す。
なお、図4A〜図4Fに示す各球面収差図では、C線(波長約656nm)における球面収差を「符号C」、d線(波長約588nm)における球面収差を「符号d」、e線(波長約546nm)における球面収差を「符号e」、F線(青、波長約486nm)における球面収差を「符号F」、g線(青、波長約436nm)における球面収差を「符号g」でそれぞれ示している。
一方、図4A〜図4Fに示す各非点収差図では、各波長のサジタル光線に対する非点収差を「実線」、各波長のタンジェンシャル光線に対する非点収差を「破線」でそれぞれ示している。
一方、図4A〜図4Fに示す各歪曲収差図では、e線における歪曲収差(ディストーション)を示している。
実施例1のズームレンズは、表1A〜表1Dに示すように、上記本発明の条件を満たすものである。そして、この実施例1のズームレンズについては、図4A〜図4Fに示すように、各収差が良好に補正されていることがわかる。
(実施例2)
実施例2の設計データに基づくズームレンズの構成を図5に示す。なお、図5に示す実施例2のズームレンズは、上記図1に示すズームレンズと同様のレンズ構成を有し、上記図1に示すズームレンズと同様の変倍及び合焦、並びに像振れ補正のレンズ動作を行う。したがって、図5においては、上記図1に示すズームレンズと同等の部位については同じ符号を付すものとする。
実施例2に示すズームレンズの設計データについては、以下の表2A〜表2Dに示すとおりである。なお、表2A〜表2Dの表記方法については、表1A〜表1Dの場合と同様である。
Figure 2015114553
Figure 2015114553
Figure 2015114553
Figure 2015114553
以上のように構成される実施例2のズームレンズについて、広角端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図(球面収差図、非点収差図、歪曲収差図)を図6A、中間焦点距離において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図を図6B、望遠端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図を図6C、広角端において物体距離(−0.24m)に合焦しているときの諸収差図を図6D、中間焦点距離において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図を図6E、望遠端において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図を図6Fにそれぞれ示す。なお、図6A〜図6Fの表記方法については、図4A〜図4Fに示す場合と同様である。
実施例2のズームレンズは、表2A〜表2Dに示すように、上記本発明の条件を満たすものである。そして、この実施例2のズームレンズについては、図6A〜図6Fに示すように、各収差が良好に補正されていることがわかる。
(実施例3)
実施例3の設計データに基づくズームレンズの構成を図7に示す。なお、図7に示す実施例3のズームレンズは、上記図1に示すズームレンズと同様のレンズ構成を有し、上記図1に示すズームレンズと同様の変倍及び合焦、並びに像振れ補正のレンズ動作を行う。したがって、図8においては、上記図1に示すズームレンズと同等の部位については同じ符号を付すものとする。
実施例3に示すズームレンズの設計データについては、以下の表3A〜表3Dに示すとおりである。なお、表3A〜表3Dの表記方法については、表1A〜表1Dに示す場合と同様である。
Figure 2015114553
Figure 2015114553
Figure 2015114553
Figure 2015114553
以上のように構成される実施例3のズームレンズについて、広角端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図(球面収差図、非点収差図、歪曲収差図)を図8A、中間焦点距離において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図を図8B、望遠端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図を図8C、広角端において物体距離(−0.24m)に合焦しているときの諸収差図を図8D、中間焦点距離において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図を図8E、望遠端において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図を図8Fにそれぞれ示す。なお、図8A〜図8Fの表記方法については、図8A〜図8Fに示す場合と同様である。
実施例3のズームレンズは、表3A〜表3Dに示すように、上記本発明の条件を満たすものである。そして、この実施例3のズームレンズについては、図8A〜図8Fに示すように、各収差が良好に補正されていることがわかる。
(実施例4)
実施例4の設計データに基づくズームレンズの構成を図9に示す。なお、図9に示す実施例4のズームレンズは、上記図1に示すズームレンズと同様のレンズ構成を有し、上記図1に示すズームレンズと同様の変倍及び合焦、並びに像振れ補正のレンズ動作を行う。したがって、図9においては、上記図1に示すズームレンズと同等の部位については同じ符号を付すものとする。
実施例4に示すズームレンズの設計データについては、以下の表4A〜表4Dに示すとおりである。なお、表4A〜表4Dの表記方法については、表1A〜表1Dに示す場合と同様である。
Figure 2015114553
Figure 2015114553
Figure 2015114553
Figure 2015114553
以上のように構成される実施例4のズームレンズについて、広角端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図(球面収差図、非点収差図、歪曲収差図)を図10A、中間焦点距離において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図を図10B、望遠端において無限遠物体に合焦しているときの諸収差図を図10C、広角端において物体距離(−0.24m)に合焦しているときの諸収差図を図10D、中間焦点距離において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図を図10E、望遠端において物体距離(−0.28m)に合焦しているときの諸収差図を図10Fにそれぞれ示す。なお、図10A〜図10Fの表記方法については、図8A〜図8Fに示す場合と同様である。
実施例4のズームレンズは、表4A〜表4Dに示すように、上記本発明の条件を満たすものである。そして、この実施例3のズームレンズについては、図10A〜図10Fに示すように、各収差が良好に補正されていることがわかる。
G1…第1レンズ群 G2…第2レンズ群 G2A…第2Aレンズ部分群 G2B…第2Bレンズ部分群 G3…第3レンズ群 G4…第4レンズ群 G5…第5レンズ群 L1〜L3…第1レンズ群を構成するレンズ L4…第2Aレンズ部分群を構成するレンズ L5,L6…第2Bレンズ部分群を構成するレンズ L7…第3レンズ群を構成するレンズ L8…第4レンズ群を構成するレンズ L9…第5レンズ群を構成するレンズ SP…開口絞り G…光学ブロック IP…像面 100…ミラーレス一眼カメラ(撮像装置) 101…交換レンズ(ズームレンズ) 102…カメラ本体 103…固体撮像素子

Claims (11)

  1. 物体側から順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第3レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第4レンズ群とを備え、
    広角端から望遠端への変倍の際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が小となり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が大となり、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の空気間隔が変化し、
    前記第3レンズ群を光軸方向に移動させることによって、無限遠物体から近距離物体への合焦を行うことを特徴とするズームレンズ。
  2. 物体側から順に、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第3レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第4レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第5レンズ群とを備え、
    広角端から望遠端への変倍の際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の空気間隔が小となり、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の空気間隔が大となり、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の空気間隔が変化し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群の空気間隔が大となることを特徴とするズームレンズ。
  3. 前記第5レンズ群の合成焦点距離をfとし、広角端における全系の焦点距離をfとしたときに、
    1.5<f/f<9.5
    の関係を満足することを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第3レンズ群を光軸方向に移動させることによって、無限遠物体から近距離物体への合焦を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載のズームレンズ。
  5. 望遠端における前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の空気間隔をDt34とし、前記第3レンズ群の合成焦点距離をfとし、望遠端における全系の焦点距離をfとしたときに、
    0.03<Dt34/f<0.15、
    0.2<|f|/f<1.0
    の関係を満足することを特徴とする請求項1又は4に記載のズームレンズ。
  6. 前記第1レンズ群は、光軸から離れるに従って負の屈折力が弱くなる非球面レンズを含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第2レンズ群の内部又は前記第2レンズ群と隣接した位置に絞りが配置され、
    前記絞りは、変倍時に前記第2レンズ群と共に光軸方向に移動することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のズームレンズ。
  8. 前記第2レンズ群は、物体側から順に、全体として正の屈折力を有する第2Aレンズ部分群と、全体として正の屈折力を有する第2Bレンズ部分群とを含み、
    前記第2Aレンズ部分群と前記第2Bレンズ部分群との間に絞りが配置され、
    前記第2レンズ群の合成焦点距離をfとし、前記第2Aレンズ部分群の合成焦点距離をf2Aとしたときに、
    0.5<f2A/f<2.0
    の関係を満足することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のズームレンズ。
  9. 前記第3レンズ群は、1枚のレンズから構成されていることを特徴とする請求項1,4〜8の何れか一項に記載のズームレンズ。
  10. 前記第1レンズ群の合成焦点距離をfとし、前記第2レンズ群の合成焦点距離をfとし、前記第4レンズ群の合成焦点距離をfとし、広角端における全系の焦点距離をfとし、望遠端における全系の焦点距離をfとしたときに、
    0.5<|f|/f<2.0、
    0.1<f/f<0.5、
    0.25<|f|/f<2.0
    の関係を満足することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載のズームレンズ。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載のズームレンズと、
    前記ズームレンズにより結像された像を撮像する固体撮像素子とを備える撮像装置。
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