JP2015114508A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置において、転写部T2からの距離が通紙可能な最大長さ以下の位置に接触式の除電部材23を設置した場合、高温多湿環境でグロス紙などの抵抗が低い記録材を通紙した場合、転写部T2からの電流が記録材Pを伝って除電部材23に流れ込む。記録材Pと除電部材23との間は、電気的な接触抵抗が大きいため、記録材Pと除電部材23との間には大きな電位差がつく。これにより発生した静電吸着力で除電部材23が記録材Pに強く当たり、両面印字時において定着ニップ通過直後の記録材裏面トナーと擦れることで、スジ状の画像不良を発生させる可能性がある。
【解決手段】
転写部T2と除電部材23の間に、記録材Pと接触する導電性部材22aを備え、除電部材23と導電性部材22aとを電気的に接続し、導電性部材22aは抵抗器R2を介して接地Gする。
【選択図】図1

Description

本発明は、搬送される記録材に像担持体に形成された未定着トナー像を電圧が印加された転写部材により静電的に転写する転写部と、記録材に転写された未定着トナー像を固着像として定着する定着装置と、を有する、電子写真方式等の画像形成装置に関する。
電子写真方式の複写機やLBP等の画像形成装置では、感光体や中間転写体等の像担持体に形成された帯電したトナー(顕画剤)によるトナー像を記録材上に静電的に転写させる。そして、その記録材及びトナー像を定着装置で加熱して固着像として定着させることにより印字動作が行われる。
転写部では転写部材を介して高い電圧が記録材に印加されるため、記録材が帯電する。記録材が帯電したまま機外の排紙トレイ(排紙部)に排出されると、これらの記録材が互いに静電的に吸着若しくは反発し合い、排紙トレイにおける記録材の整列性の低下や記録材の排紙トレイからの落下などの問題が発生する恐れがある。
そこで、従来から画像形成装置には記録材排出口の近傍にステンレスやカーボンブラシ等からなる除電部材を排出される記録材に接触するように配置することが行われていた。このような除電部材の一端は接地されており、記録材の表面に存在する電荷の除去が行われていた。
特許文献1では、定着ニップ部の記録材搬送方向下流側に除電ブラシを配置し、記録材が定着ニップ部に挟持された状態で記録材を除電ブラシに接触させる技術が開示されている。この技術では、除電部材を定着終了後の記録材と接触させ、記録材に存在する電荷を除去するようになっている。これにより、記録材が排紙トレイに排出される際の整列性を向上させることができる。
特開2003−233261号公報
本発明は上記の従来技術をさらに発展させたものである。即ち、近年、画像形成装置の小型化及びファーストプリントタイムの短縮化が求められており、それを達成する一つの手段として転写部から排紙部までの距離を短く設計する場合がある。
そのような場合、記録材の後端部側が転写部でトナー像の転写を受けていると同時に、先端部側では除電部材によって除電を受ける状況が生じ得る。そうすると、高温多湿環境でグロス紙などの抵抗が低い紙を通紙すると、転写部からのバイアスの影響で、記録材と除電部材との間で静電吸着力が働いて除電部材が記録材に強く当たり、スジ状の画像不良を発生させる可能性がある。
より具体的に、参考例としての図7を用いて説明する。図7は中間転写方式の電子写真画像形成装置の一例の作像機構部の部分的模式図である。
8は像担持体としての中間転写ベルトの一部であり、この転写ベルト8の面に不図示の電子写真プロセス機構部により帯電したトナーによる未定着トナー像が形成される。19は二次転写部材としての転写ローラであり、転写ベルト8に当接して二次転写ニップ部(以下、転写部と記す)T2を形成している。この転写部T2に記録材Pが導入されて挟持搬送されることで転写ベルト8の面から記録材Pの面にトナー像が順次に静電的に転写されていく。トナー像の転写は転写ローラ19に対して転写電源31から所定に制御された転写電圧が印加されることで行われる。
転写部T2を出た記録材Pは未定着トナー像を固着像として定着する定着装置20に入る。この定着装置20は記録材Pを挟持搬送して加熱定着する定着ニップ部Nを形成する定着フィルムユニット40と加圧ローラ42とを有している。定着フィルムユニット40は記録材Pの未定着トナー像担持面に接する。加圧ローラ42は記録材Pの未定着トナー像担持面とは反対側の面に接する。
定着装置20を出た記録材Pは排紙ローラ対22に中継ぎされて排出搬送される。この排紙ローラ対22よりも記録材搬送方向Dの下流側には除電部材としての除電部材としての除電23が配設されている。排紙ローラ対22で中継ぎされて排出搬送される記録材Pはその裏面側(画像形成面とは反対面側)が除電ブラシ23と接触しつつ排出搬送されることで記録材Pに残留している電荷が除電される。これにより、記録材Pが排紙部(不図示)に排出される際の整列性を向上させることができる。
図7においては、画像形成装置の小型化やファーストプリントタイムの短縮化などのために、転写部から排紙部までの距離を短く設計されている。そのために、記録材Pの後端部側が転写部T2でトナー像の転写をされていると同時に、先端部側では除電ブラシ23によって除電を受ける状況が生じ得る。
高温多湿下の環境では、転写電源31から二次転写ローラ19に印加された電圧に従って転写部T2に所定の転写電流Itrが流れる。そして、高温多湿の環境中に放置された記録材Pは抵抗が低くなっており、転写ベルト8の方向だけでなく、電流の一部は逃げ電流Ipのように記録材Pを伝って流れていく。
この逃げ電流Ipが大きすぎると、転写部T2で転写不良を起こす。そのため、導電性の部材を接地する場合、ある程度抵抗の高い接地抵抗を挿入することが必要となる。そこで、定着装置20の加圧ローラ42の接地抵抗として抵抗器R1を設置している。
記録材Pの抵抗が低ければ低いほど、転写部T2からの電圧降下をしにくくなるため、除電ブラシ23付近の記録材Pの電位は、二次転写ローラ19の表面の電位と同程度に高くなる。また一方で、除電ブラシ23自体は導電性の部材で形成されているものの、その先端は記録材Pと点接触となるため、接触抵抗Rcが1GΩ以上と大きくなる。
記録材Pと除電ブラシ23との間の接触抵抗Rcは非常に大きいため、図7のように除電ブラシ23が接地抵抗器Rgを介してただ単純に接地Gされた構成だと、主に接触抵抗部Rcに電圧が分担される。つまり、記録材Pと除電ブラシ23の先端間の微小な領域に電圧が印加されるため、そこに非常に大きな電場がかかることとなり、記録材Pと除電ブラシ23の先端間に静電的な吸着力が働くこととなる。
片面画像形成モード(片面印字、片面通紙)であれば、除電ブラシ23が接触する記録材Pの面は非印字面(記録材裏面)のため、強く擦れても問題ない。しかし、両面画像形成モード(両面印字、両面通紙)の場合は、除電ブラシ23が接触する記録材Pの面(一面目)には既に一面目トナー像が形成されている。そして、記録材Pの二面目のトナー像が定着される際に一面目の既に定着済みのトナー像もある程度再溶融されるため、除電ブラシ23に強く擦れて一面目の画像にスジ状の画像不良が発生する可能性がある。
そこで、本発明の目的は、記録材の排紙部における整列性を確保しつつ、除電部材が記録材と擦れることによって発生する画像不良を良化する画像形成装置を提供することである。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、搬送される記録材に像担持体に形成された未定着トナー像を電圧が印加された転写部材により静電的に転写する転写部と、前記転写部よりも記録材搬送方向の下流側に配設されており、記録材に転写されている未定着トナー像を固着像として定着する定着装置と、前記定着装置よりも記録材搬送方向の下流側に配設されており、記録材に接触して記録材を除電する除電部材と、を有し、前記転写部から前記除電部材に至る記録材搬送経路長が装置に使用可能な記録材の最大長さ以下である画像形成装置であって、前記転写部から前記除電部材に至る記録材搬送経路において搬送される記録材と接触する導電性部材を備え、前記除電部材と前記導電性部材とが電気的に接続されており、前記導電性部材は抵抗器を介して接地されていることを特徴とする。
本発明によれば、記録材の排紙部における整列性を確保しつつ、除電部材が記録材と擦れることによって発生する画像不良を良化する画像形成装置を提供することができる。
実施例1における除電ブラシの電気的接続形態と作用を説明するための模式図 実施例1の画像形成装置の構成を説明するための断面模式図 制御系統のブロック図 図2の部分的な拡大模式図 実施例2における除電ブラシの電気的接続形態と作用を説明するための模式図 実施例3における除電ブラシの電気的接続形態と作用を説明するための模式図 参考例における除電ブラシの電気的接続形態と作用を説明するための模式図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、本実施例における画像形成装置及び定着装置の概要を説明し、次いで、本実施例の特徴について説明する。
[実施例1]
以下の装置構成の説明において、長手方向とは、記録材搬送路面において記録材搬送方向に直交する方向である。
(画像形成装置)
図2は本実施例に係る画像形成装置Aを長手方向から見た断面の模式図、図3は制御系統のブロック図である。この画像形成装置Aは、電子写真プロセスを用いた中間転写ベルト方式の4色フルカラーのレーザープリンタである。即ち、パソコン・イメージリーダ・相手方ファクシミリ装置等の外部ホスト装置Bから制御回路部Cに入力する電気的画像信号に基いてシート状の記録材(以下、用紙と記す)Pに対する画像形成動作を実行する。
U(UY、UM、UC、UBk)は第1から第4の4つのインライン構成(タンデム型)の画像形成部である。各画像形成部Uは互い現像色が異なるだけで同様の構成を有する電子写真プロセスユニットである。
即ち、各画像形成部Uは第1の像担持体としての感光層を有する感光ドラム(以下、ドラムと記す)1、およびドラム1に作用するプロセス手段としての、帯電手段2、露光手段3、現像手段4、一次転写手段5、クリーニング手段6等を有する。本実施例において、帯電手段2は帯電ローラである。露光手段3はレーザースキャナである。一次転写手段5は転写ローラである。クリーニング手段6はクリーニングブレード6aと廃トナー容器を有する。
現像手段4は現像ローラ4aを有し、現像剤容器内には現像剤(トナー)が収容されている。第1の画像形成部UYの現像手段4の現像剤容器内には現像剤としてイエロー(Y)色のトナーが収容されている。第2の画像形成部UMの現像手段4の現像剤容器内には現像剤としてマゼンタ(M)色のトナーが収容されている。第3の画像形成部UCの現像手段4の現像剤容器内には現像剤としてシアン(C)色のトナーが収容されている。第4の画像形成部UBkの現像手段4の現像剤容器内には現像剤としてブラック(Bk)色のトナーが収容されている。
第1から第4の画像形成部UY、UM、UC、UBkの上方部には中間転写ベルトユニット(以下、ベルトユニットと記す)7が配設されている。ベルトユニット7は、第2の像担持体としての誘電体製で可撓性を有する無端状の転写ベルト8と、この転写ベルト8を懸回張設している複数のベルト支持部材としての、駆動ローラ9、二次転写対向ローラ10、テンションローラ11を有する。
各画像形成部Uの一次転写ローラ5は転写ベルト8の内側に配設されており、それぞれ、転写ベルト8の駆動ローラ9とテンションローラ11との間の下側ベルト部分を介してドラム1の上面部分に当接している。各画像形成部Uにおいて、ドラム1と転写ベルト8の当接部が一次転写ニップ部T1である。二次転写対向ローラ10には転写ベルト8を介して二次転写ローラ19が当接している。転写ベルト8と二次転写ローラ19との当接部が二次転写ニップ部T2である。テンションローラ11のベルト懸回にはベルトクリーニング装置12が配設されている。
第1から第4の画像形成部UY、UM、UC、UBkの下方部には、給紙ユニット13が配設されている。給紙ユニット13は、用紙Pが積載収容されている給紙カセット14、半月状の給紙ローラ15、分離ローラ対(リタードローラ機構)16を有する。分離ローラ対16から画像形成装置上部の排紙口24へ至る用紙垂直搬送路17が配設されている。この用紙垂直搬送路17には搬送路に沿って下側から上側に順次に、レジストローラ対18、二次転写ローラ19、定着装置20、フラッパ21、排紙ローラ対22、除電ブラシ23が配設されている。画像形成装置の上面部は排紙トレイ25にされている。
用紙垂直搬送路17を中にしてベルトユニット7の側とは反対側には、フラッパ21からレジストローラ対18へ用紙Pを戻し搬送する両面搬送路26が配設されている。両面搬送路26には搬送路に沿って複数対の両面搬送ローラ対27〜30が配設されている。
フルカラー画像を形成するための動作は次のとおりである。所定の制御タイミングにおいて、第1〜第4の各画像形成部Uのドラム1が所定の制御速度で矢印の時計方向に回転駆動される。転写ベルト8もドラム1の速度に対応した速度で矢印の反時計方向に回転駆動される。
各画像形成部Uにおいてそれぞれ所定の制御タイミングで帯電ローラ2がドラム1の表面を所定の極性・電位に一様に帯電する。スキャナユニット3は各ドラム1の表面を各色の画像信号に応じて変調されたレーザー光Lで走査露光する。これにより、各ドラム1の表面に対応色の画像信号に応じた静電潜像が形成される。形成された静電潜像が現像手段4によりトナー像として現像される。
上記のような電子写真プロセス動作により、第1の画像形成部UYのドラム1にはフルカラー画像のY色成分に対応するY色トナー像が形成され、そのトナー像がベルト8上に一次転写される。第2の画像形成部UMのドラム1にはフルカラー画像のM色成分に対応するM色トナー像が形成され、そのトナー像が、ベルト8上にすでに転写されているY色トナー像に重畳されて一次転写される。
第3の画像形成部UCのドラム1にはフルカラー画像のC色成分に対応するC色トナー像が形成され、そのトナー像が、ベルト8上にすでに転写されているY色+M色トナー像に重畳されて一次転写される。第4の画像形成部UBkのドラム1にはフルカラー画像のBk色成分に対応するBk色トナー像が形成され、そのトナー像が、ベルト8上にすでに転写されているY色+M色+C色トナー像に重畳されて一次転写される。
各画像形成部Uにおいて、ドラム1から転写ベルト8へのトナー像の一次転写はそれぞれ所定の一次転写電圧が印加された一次転写ローラ5によってなされる。かくして、ベルト13上にY色+M色+C色+Bk色の4色フルカラーの未定着トナー像が合成形成される。各画像形成部Uにおいて、ベルト8に対するトナー像の一次転写後のドラム1面に残留した転写残トナーはクリーニング手段6により除去される。
一方、所定の制御タイミングで給紙ローラ15が駆動される。これにより、給紙カセッツト14に積載収容されている用紙Pが繰り出されて分離ローラ対16で1枚分離給送されて搬送路17に入り、この搬送路17を上方に搬送される。Dは用紙搬送方向(記録材搬送方向)である。用紙Pはレジストローラ対18まで搬送されて、一旦停止される。そして、転写ベルト8上に形成されたトナー像が二次転写ニップ部T2に到達するタイミングに同期して、停止していた用紙Pはレジストローラ対18によって再搬送されて二次転写ニップ部T2に導入される。
これにより、用紙Pが二次転写ニップ部T2を挟持搬送されていく過程で転写ベルト8上の4色重畳の未定着トナー像ta(図4)が用紙Pの面に順次に一括転写される。この二次転写は二次転写電源31から二次転写ローラ19に所定にコントロールされた二次転写電圧が印加されることでなされる。
二次転写ニップ部T2を出た用紙Pは転写ベルト8の面から分離されて定着装置20へ導入され、定着ニップ部N(図4)で加熱・加圧される。これにより、各色トナー像の混色及び用紙への固着像tb(図4)としての定着がなされる。そして、用紙Pは、定着装置20を出て、図2において実線示の第1姿勢に切り替えられているフラッパ21の下側を通り、排紙ローラ対22に挟持されて排紙口24から排紙トレイ25上にフルカラー画像形成物(片面画像形成モードの場合)として排出される。
用紙Pが排紙トレイ25上に排出される際には、用紙Pの非印字面(用紙裏面)が排紙ローラ対22と排紙口24との間に配設されている接触式の除電部材としての除電ブラシ23と接触しつつ搬送されることで用紙Pに残留している電荷が除電される。これにより、用紙Pが排紙トレイ25に排出される際の整列性を向上させることができる。また、転写ベルト8から用紙Pへのトナー像の二次転写において用紙Pに転写されないで転写ベルト8上に残った二次転写残トナーはブレードを用いたベルトクリーニング装置12によって除去、回収される。
用紙Pへの画像形成が片面(一面目)のみの場合、定着装置20で画像定着された用紙Pは排紙ローラ対22によって排紙トレイ25に排出されて画像形成は終了する。連続複数枚のマルチプリントの場合は上記の画像形成動作が繰り返して実行される。
一方、用紙Pへの画像形成が両面(両面画像形成モード)の場合、定着装置20から送り出された片面画像形成済みの用紙Pの後端部が排紙ローラ対22に到達したタイミングで制御回路部Cは駆動手段M22を制御して排紙ローラ対22を逆回転させる。これにより、その用紙Pが排紙トレイ25側から画像形成装置内にスイッチバック搬送される。また、制御回路部Cは駆動手段M21を制御してフラッパ21を実線示の第1姿勢から破線示の第2姿勢に切り替える。
排紙ローラ対22の逆回転によりスイッチバック搬送された用紙Pは第2姿勢に切り替えられたフラッパ21に上面側を通り、両面搬送路26に導入される。そして、用紙Pは両面搬送ローラ対27、28、29、30によって両面搬送路26の中を搬送され、表裏反転状態で再びレジストローラ対18へと搬送され、所定のタイミングで二次転写ニップ部T2へ再搬送される。これにより用紙Pは二面目(裏面)に対するトナー像の二次転写を受ける。
以後は、用紙Pは、片面画像形成モードの場合と同様に、定着装置20、第1姿勢に切り替えられているフラッパ21の下面側、正回転に戻されている排紙ローラ対22、排紙口24の経路を通って、両面画像形成物として排紙トレイ25上に排出される。両面画像形成の用紙Pが排紙トレイ25上に排出される際には、用紙Pの一面目側が除電ブラシ23と接触しつつ搬送されることで用紙Pに残留している電荷が除電される。これにより、用紙Pが排紙トレイ25に排出される際の整列性を向上させることができる。
両面画像形成モードによる連続複数枚のマルチプリントの場合は上記の画像形成動作が繰り返して実行される。
図4は図2の画像形成装置における、二次転写ニップ部T2、定着装置20、排紙ローラ対22、除電ブラシ23の部分の拡大模式図である。本実施例において、二次転写ローラ19は、外径8mmのニッケルメッキ鋼棒19aを体積抵抗108Ω・cm、厚み5mmに調整したNBRとエピクロルヒドリンゴムを主成分とする発泡スポンジ体19bで覆った外径18mmのものを用いている。
二次転写電源31は、二次転写ローラ19の鋼棒19aに電気的に接続され、トランス(不図示)から出力された二次転写電圧を二次転写ローラ19に供給する構成となっている。二次転写電圧は、画像形成装置Aの制御ICであるCPUにより、予め設定されたコントロール電圧と実際の出力値であるモニター電圧との差分をトランスにフィードバックすることで、二次転写電圧を略一定に制御している。二次転写電源31は、100[V]から4000[V]の範囲の出力が可能である。画像形成装置Aは温湿度検知部Sを備えており、環境及びプリントモードに応じて転写電圧を決定する。
(定着装置)
本実施例では、定着装置20の一例としてフィルム定着方式の定着装置を用いる。但し、定着装置20は例えば熱ローラ方式など他の方式の定着装置であってもよい。図4を参照して、本実施例における定着装置20は、大別して、フィルムユニット40と、加圧部材(対向部材、ニップ形成部材)としての加圧ローラ42と、装置筐体(不図示)と、を有する。
フィルムユニット40は、可撓性を有する筒状のフィルム(第一部材)41、フィルム41の内面に接触する板状のヒータ43、ヒータ43を支持する支持部材44、更に、支持部材34を補強する加圧ステイ45を有する。フィルム41は、ヒータ43と支持部材44と加圧ステイ45との組立体に対してルーズに外嵌されている。
フィルム41は、基層と、基層の外側に形成された弾性層と、弾性層の外側に形成された離型層と、を有し、筒状の可撓性を有する部材である。本実施例のフィルム41は内径18mmであり、基層として厚み60μmのポリイミドの基材を、弾性層としての厚み約150μmのシリコーンゴム層を、離型層としての厚み15μmのPFA樹脂チューブを、用いている。
支持部材44は剛性・耐熱性・断熱性を有する部材であり、液晶ポリマーにより形成されている。この支持部材44は、支持部材44に外嵌したフィルム41の内面を支持する役割と、ヒータ43を一方の面を支持する役割と、を有する。
ヒータ43は、アルミナの基板上に、銀・パラジウム合金等による発熱抵抗体をスクリーン印刷等によって形成し、さらに発熱抵抗体に銀等による電気接点部を接続してなる。発熱抵抗体の上に保護層としてのガラスコートを形成することにより、発熱抵抗体を保護し、フィルム41との摺動性を向上させている。本実施例のヒータ43の基板は用紙搬送方向の長さが5.8mm、厚みが1.0mmの直方体のアルミナである。なお、フィルム41の内面には耐熱性を有するグリスが塗布されており、フィルム41の摺動性が向上している。また、ヒータ43の裏面にはサーミスタ46が取り付けられている。
加圧ステイ45は、フィルムユニット40の曲げ剛性を高めるために、その断面がU字型の形状であり、板厚1.6mmのステンレス鋼を曲げ加工して形成されている。
加圧ローラ(第二部材)42は、芯金42aと、芯金42aの外側に形成した弾性層42bと、弾性層42bの外側に形成した離型性層42cと、を有する導電性ローラである。弾性層42bの材質としては、シリコーンゴムやフッ素ゴム等が用いられる。離型性層42cの材質としては、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などのフッ素樹脂等が用いられる。
本実施例では、加圧ローラ42として、ステンレス鋼製の外径11mmの芯金42a上に射出成形により厚み約3.5mmのシリコーンゴム層42bを形成し、その外側に厚み約40μmのPFA樹脂チューブ42cを被覆した、外径18mmのものを用いた。加圧ローラ42のシリコーンゴム層42b及びPFA樹脂チューブ42cには導電性のカーボンフィラーが添加されており、ローラとしての芯金42aと表層42cとの間の実抵抗は10kΩ程度である。
上記のフィルムユニット40と加圧ローラ42は、ヒータ43がフィルム41を介して加圧ローラ42に対向する向きで配設してある。加圧ローラ42は芯金42aの長手方向の両端でそれぞれ軸受部材を介して装置筐体に回転可能に支持させている。そして、フィルムユニット40のヒータ43がフィルム41を挟んで加圧ステイ45と支持部材44により加圧ローラ42に対して押圧され、用紙搬送方向(記録材搬送方向)において幅6.2mm程度の定着ニップ部Nが形成されている。本実施例では、フィルム41と加圧ローラ42との圧接力が総圧で180Nである。
加圧ローラ42の硬度は、ASKER−C硬度計で9.8Nの加重において、定着ニップ部Nの確保や耐久性などの観点から、40°〜70°の範囲が望ましい。本実施例においては、54°にしている。
本実施例の定着装置20は定着ニップ部Nを形成する第一部材と第二部材とを有する構成であり、上記のフィルム41が第一部材に対応しており、加圧ローラ42が第二部材に対応している。
定着装置20の動作時には、加圧ローラ42の芯金42aの一端部側に設けられた駆動ギア(不図示)に制御回路部Cで制御される駆動手段M42から回転力が伝達されて加圧ローラ42が図4において矢印の時計方向に所定の速度で回転駆動される。この加圧ローラ42の回転駆動による該ローラ42とフィルム41の外面との定着ニップ部Nにおける接触摩擦力で円筒状のフィルム41に回転力が作用する。これにより、フィルム41が支持部材44と加圧ステイ45との外回りを定着ニップ部Nにおいてフィルム内面がヒータ43の面に密着して摺動しながら矢印の反時計方向に回転する。
また、制御回路部Cで制御される電源部32からヒータ43の発熱抵抗体に対して通電がなされる。これにより発熱抵抗体が発熱してヒータ43の長手に沿う有効加熱領域が急峻に昇温する。そして、ヒータ温度がヒータ43の裏面に設けられたサーミスタ46により検知されてヒータ温度検知情報が制御回路部Cにフィードバックされる。制御回路部Cはサーミスタ46からフィードバックされるヒータ温度検知情報に基づいて電源部32をコントロールしてヒータ温度が所定の目標温度に温調維持されるように発熱抵抗体に対する電力供給を制御する。
このように加圧ローラ42の回転駆動によるフィルム41の回転がなされ、またヒータ46に対する通電により該ヒータ46が昇温して所定の目標温度に温調された状態において、定着ニップ部Nに未定着トナー像taを担持した用紙Pが導入される。そして、定着ニップ部Nにおいて用紙Pのトナー像taを担持する面がフィルム41に密着してフィルム41と共に定着ニップ部Nを搬送される。この搬送過程において、用紙P上の未定着トナー像taが用紙P上に加熱及び加圧されて固着像tbとして定着される。
定着ニップ部Nを通過した用紙Pはフィルム41の面から曲率分離して排出され、排紙ローラ対22により排紙口24から機外の排紙トレイ25上に排出される。用紙Pが排紙口24から排出される際に、用紙Pの非印字面(裏面:両面画像形成モードの場合は一面目側)が排紙ローラ対22と排紙口24との間に設けられている除電ブラシ23と接触する。本実施例においては除電ブラシ23として、ステンレス製の糸を導電性のある金属テープで固定した除電ブラシを用いている。
ここで、転写部T2から除電ブラシ23に至る用紙搬送経路長(記録材搬送経路長)が画像形成装置に使用可能な用紙の最大長さ以下である。本実施例では二次転写部(転写部)T2から定着ニップ部Nまでの距離は50mm、定着ニップ部Nから除電ブラシ23までの距離は70mmであり、その合計は120mmである。そのため、通常のA4サイズやレターサイズの用紙Pを通紙する際には、用紙Pの後端側が二次転写ローラ19によってトナー像tを転写されると同時に、用紙Pの先端側は除電ブラシ25によって除電されることになる。
(本実施例の特徴)
転写部T2から除電ブラシ23に至る用紙搬送経路(記録材搬送経路)において搬送される用紙Pと接触する導電性部材22aを備え、除電ブラシ23と導電性部材22aとが電気的に接続されている。本実施例においては、排紙ローラ対22は排紙上ローラ22aと排紙下ローラ22bからなっており、排紙上ローラ22aが導電性部材を兼用している。そして、この排紙上ローラ22aの芯金と、除電ブラシ23とを電気的に接続すると共に、抵抗器R2を介して接地することを特徴とする。抵抗器R2の抵抗値は500MΩとしている。
導電性部材としての排紙上ローラ22aは、長手方向に長い導電性の通しローラになっており、φ4の芯金の外側に1mm厚の導電性の弾性層を形成している。その外径は6mmである。排紙上ローラ22aは芯金からローラ表面間で抵抗値1kΩ程度の実抵抗を有している。
排紙下ローラ22bは、φ4の芯金の外側に1mm厚の弾性層を形成し、さらにその外側に絶縁性のPFA樹脂チューブを形成している。排紙下ローラ22bはバネ(不図示)によって排紙上ローラ22aの方向に加圧され、排紙上ローラ22aとの間に1mm程度のニップを形成している。
また、図7で説明した転写電流Itrの逃げ電流Ipを抑制するために、本実施例においても定着装置20の加圧ローラ42の接地抵抗として抵抗値1GΩの抵抗器R3を設置している。
本実施例の作用は、用紙Pと除電ブラシ23と間の電位差を低減することによって、用紙Pと除電ブラシ23と間に働く静電吸着力を低減し、スジ状の画像不良の発生を抑制することである。
図1は本実施例の作用を説明するための模式図である。作用のメカニズムについて図1を用いて説明する。尚、見やすくするために、図1では二次転写ローラ19、フィルムユニット40、加圧ローラ42、排紙ローラ対22、除電ブラシ23などの配置を変えている。
高温多湿下の環境では、500〜700V程度の転写電圧が転写電源31から二次転写ローラ19に印加される。用紙Pの抵抗が低く、二次転写ニップ部T2からの電圧降下をしにくいため、除電ブラシ23付近の用紙Pの電位は、500V程度と高くなる。また一方、除電ブラシ23自体は導電性の部材で形成されているものの、その先端は用紙Pと点接触となるため、接触抵抗Rcが抵抗値1GΩ以上と大きくなる。
図7に示した比較例においては、前述の通り、除電ブラシ23が接地抵抗器Rgを介して直接接地(アース)Gされているため、主に接触抵抗部Rcに電圧が分担されてしまう。
それに対し、本実施例の図1では、除電ブラシ23が導電性部材としての排紙上ローラ22aに電気的に接続され、抵抗器R2を介して接地されている。
ここで、排紙ローラ対22部の用紙Pを起点とした電気的な経路を考えると、排紙上ローラ22aを通る経路の抵抗Rhと、除電ブラシ23を通る経路の抵抗Rcの並列接続となり、さらにその合成抵抗と接地抵抗器R2の直列接続となる。この接地抵抗器R2があることによって、接地抵抗器R2にかかる電圧分だけ、合成抵抗部にかかる電圧が小さくなる。すなわち、用紙Pと除電ブラシ23と間の電位差は小さくなる。接地抵抗器R2にかかる電圧を大きくするためには、接地抵抗器R2は排紙上ローラ22aの抵抗Rhに対して大きい方がより望ましいため、本実施例では抵抗器R2は抵抗値500MΩとした。
本実施例では、除電ブラシ23の接触抵抗Rcに比べて、排紙上ローラ22aの電気抵抗Rhは十分小さいため、合成抵抗は排紙上ローラ22aの電気抵抗Rhとほぼ同等となる。さらに、接地抵抗R2は合成抵抗よりも十分大きいため、大部分の電圧が接地抵抗器R2側にかかることとなる。
よって、本実施例では用紙Pと同様に、除電ブラシ23も用紙Pの電位付近の電位に保持されるため、用紙Pと除電ブラシ23と間で電位差が発生せず、静電吸着力も発生しない。本実施例では、用紙P及び除電ブラシ23が共に500V付近の電位に保持される。その結果、除電ブラシ23が用紙Pと擦れることによって発生する、両面画像形成モードにおける画像不良を良化することができる。また、低温低湿環境など用紙Pが帯電しやすい環境においては、除電ブラシ23の持つ除電能力を従来と同様に発揮することができる。
上記の本実施例における画像形成装置の特徴構成をまとめると次のとおりである。搬送される記録材Pに像担持体8に形成された未定着トナー像taを電圧が印加された転写部材19により静電的に転写する転写部T2を有する。転写部T2よりも記録材搬送方向Dの下流側に配設されており、記録材Pに転写されている未定着トナー像taを固着像tbとして定着する定着装置20を有する。定着装置20よりも記録材搬送方向Dの下流側に配設されており、記録材Pに接触して記録材Pを除電する除電部材23を有する。
そして、転写部T2から除電部材23に至る記録材搬送経路長が装置に使用可能な記録材の最大長さ以下である画像形成装置Aである。そして、転写部T2から除電部材23に至る記録材搬送経路において搬送される記録材と接触する導電性部材22aを備え、除電部材23と導電性部材22aとが電気的に接続されており、導電性部材22aは抵抗器R2を介して接地Gされている。
上記の画像形成装置構成により、用紙Pの排紙トレイ25上の整列性を確保しつつ、除電ブラシ23が用紙Pと擦れることによって発生する画像不良を抑制することができる。尚、本実施例では除電部材として除電ブラシ23を例として挙げたが、除電部材として除電布など他の接触式の除電部材を用いてもよい。
尚、本実施例は、自動で用紙Pの両面に画像形成を行うための機構を有している画像形成装置を前提とするものではない。本実施例の課題は、用紙Pの片面にのみ画像形成する画像形成装置であっても発生し得るからである。例えば、ユーザが一方の面にのみ画像形成された用紙の表裏を返して画像形成装置にセットして他方の面に画像形成する場合である。
[実施例2]
本実施例では、導電性部材として、排紙上ローラ22aではなく、定着装置20の加圧ローラ42を用いたものについて説明する。即ち、本実施例では定着装置20の加圧ローラ42が導電性部材を兼用している。本実施例と実施例1とで異なる部分は除電ブラシ23の加圧ローラ42に対する電気的な接続のみであり、その他の画像形成装置及び定着装置20等の構成は実施例1と同様であるため再度の説明は省略する。
本実施例の特徴について図5に基づいて説明する。本実施例では、この導電性部材としての定着装置20の加圧ローラ42の芯金42aと、除電ブラシ23とを電気的に接続すると共に、抵抗器R4を介して接地することを特徴とする。接地抵抗器R4は抵抗値1GΩとしている。
接地抵抗器R4は抵抗値1GΩと加圧ローラ42の抵抗Rpr(本実施例では前記のように抵抗値10kΩ程度)よりも十分に大きいため、実施例1と同様、大部分の電圧が接地抵抗器R4側にかかることとなる。そのため、用紙Pと除電ブラシ23の電位はほぼ同等となり、その電位差は0付近になる。さらに本実施例においては、抵抗器R4は加圧ローラ42の接地抵抗器(R3:図1)として同時に利用できるため、加圧ローラ42の接地抵抗器を個別に設けなくとも、加圧ローラ42から転写電流の逃げIpを抑制することができる。
以上のように、本実施例では、用紙Pの排紙トレイ25上の整列性を確保しつつ、除電部材23が用紙Pと擦れることによって発生する画像不良を抑制すると共に、導電性部材を加圧ローラ42とすることで、加圧ローラ42の接地抵抗と兼ねることができる。
尚、本実施例では抵抗器のみで接続したが、例えば抵抗器と共にコンデンサを並列接続するなどしても、本実施例の効果を得ることができる。
[実施例3]
本実施例では、実施例2の構成に加えて、除電ブラシ23と加圧ローラ42の芯金42aとを抵抗器(第二の抵抗器)R5を介して電気的に接続することを特徴とする。その他の画像形成装置及び定着装置20等の構成は実施例1や2と同様であるため再度の説明は省略する。
実施例2では除電ブラシ23を加圧ローラ42の芯金42aに直接電気的に接続していた。そのため、通紙する用紙Pが帯電しやすい低温低湿環境の両面連続通紙において、加圧ローラ42の電位が除電ブラシ23の電位に引っ張られて変動してしまう。そして、用紙Pの種類によってはトナーが静電的にフィルム41にオフセットしてしまう静電オフセットが発生する可能性がある。
本実施例では図6のように除電ブラシ23と加圧ローラ42の芯金42aとを抵抗値1GΩの抵抗器(第二の抵抗器)R5を介して接続した。それにより、除電ブラシ23が用紙Pを除電する際に、用紙Pの影響を受けてある電位になったとしても、直接その電位が加圧ローラ42の電位に反映されず、除電ブラシ23と加圧ローラ42の芯金42a間の抵抗器R5の分だけ電圧が分担される。そのために、加圧ローラ42の芯金電位が下がって0に近づくことになる。
それによって定着ニップ部Nにおいて、用紙P上のトナーが静電的にフィルム41に引き寄せられることによって発生する静電オフセットの発生するおそれを低減させることができる。
以上、本実施例では定着装置20の加圧ローラ42の芯金32aの電位が除電ブラシ23の電位に引っ張られて変動する影響を小さくすることで、加圧ローラ42の芯金42aの電位を0付近に近づける。加圧ローラ42の電位を安定させることで、静電的なオフセットなどの発生を抑制することができる。
[その他の実施の形態]
以上、本発明に係る実施例について詳述したが、本発明の思想の範囲内において種々の構成の他の公知の構成に置き換えることは可能である。
(1)画像形成装置の画像形成部は像担持体として電子写真感光体を用いる電子写真方式に限られない。像担持体として静電記録誘電体を用いる静電記録方式や磁気記録磁性体を用いる磁気記録方式の画像形成部であってもよい。
(2)中間転写方式の画像形成装置に限られない。上記のような像担持体に形成されたトナー像を、中間転写体を介さずに、記録材に対して転写する方式の画像形成装置であってもよい。
(3)画像形成装置はプリンタに限られず、複写機、ファクシミリ、複合機能機等であってもよい。また、カラー画像形成装置に限られず、モノカラー画像形成装置であってもよい。
(4)転写部を構成する転写部材は転写ローラに限られない。転写ブレードなどの他の接触式の転写部材であってもよいし、コロナ放電器などの非接触式の転写部材であってもよい。
(5)記録材に転写された未定着トナー像を固着像として定着する定着装置は実施例のフィルム定着方式の加熱定着装置に限られない。ローラ対を用いたローラ定着方式の加熱定着装置であってもよい。熱板方式や熱チャンバー方式の加熱定着装置であってもよい。熱源或いは加熱手段は、セラミックヒータ、ハロゲンヒータ、赤外線ランプ、電磁誘導コイルなど適宜である。また、圧力ローラ対を用いた圧力定着方式の定着装置であってもよい。
(6)定着装置が定着ニップ部を形成する第一部材と第二部材とを有し、第一部材が記録材の未定着トナー像担持面に接し、第二部材がその反対側の面に接し、第一部材が回転駆動される回転体である場合において、第二部材は非回転部材にすることもできる。すなわち、第二部材は第一部材や記録材との当接面である表面の摩擦係数が小さいパッドや板状部材などの非回転部材の形態のものにすることもできる。
P・・記録材、8・・像担持体(中間転写ベルト)、19・・転写部材、T2・・転写部(二次転写ニップ部)、20・・定着装置、ta・・未定着トナー像、tb・・固着像、D・・記録材搬送方向、23・・除電部材、22a・・導電性部材、R2・・抵抗器、G・・接地(アース)

Claims (6)

  1. 搬送される記録材に像担持体に形成された未定着トナー像を電圧が印加された転写部材により静電的に転写する転写部と、前記転写部よりも記録材搬送方向の下流側に配設されており、記録材に転写されている未定着トナー像を固着像として定着する定着装置と、前記定着装置よりも記録材搬送方向の下流側に配設されており、記録材に接触して記録材を除電する除電部材と、を有し、前記転写部から前記除電部材に至る記録材搬送経路長が装置に使用可能な記録材の最大長さ以下である画像形成装置であって、
    前記転写部から前記除電部材に至る記録材搬送経路において搬送される記録材と接触する導電性部材を備え、前記除電部材と前記導電性部材とが電気的に接続されており、前記導電性部材は抵抗器を介して接地されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記抵抗器の抵抗値は前記導電性部材の抵抗値よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記定着装置は未定着トナー像が転写された記録材を挟持搬送して未定着トナー像を固着像として定着する定着ニップ部を形成する、前記記録材の未定着トナー像担持面に接する第一部材と前記記録材の前記未定着トナー像担持面とは反対側の面に接する第二部材とを有し、前記第二部材が前記導電性部材を兼用していることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記除電部材は前記第二部材に第二の抵抗器を介して電気的に接続されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第一部材と前記第二部材は共に回転体であることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第一部材は回転体であり、前記第二部材は非回転部材であることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
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