JP2015114276A - X線検査装置及びx線検査方法 - Google Patents

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Hiroyuki Suganuma
孫之 菅沼
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孝博 藤島
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Abstract

【課題】検査対象物のX線検査の効率を向上するX線検査装置及びX線検査方法を提供する。【解決手段】検査対象物120を保持する回転保持台103と、回転保持台103の回転を制御する回転制御部113と、検査対象物120にX線を照射するX線源101と、検査対象物120を透過したX線を検出する検出器105と、回転保持台103が所定の角速度(ω)で回転している間に、検出器105により所定のプロジェクション回数(N)検出されたX線に関するX線検出データを基に、検査対象物120の断層画像を再構成する画像処理部115と、断層画像を基に、前記検査対象物120の欠陥の有無を判断する検査部116と、を備えるX線検査装置100を提供する。【選択図】図1A

Description

本発明は、X線検査装置及びX線検査方法に関し、特に、工業製品の欠陥等のCT(Computed Tomography)検査等を行うためのX線検査装置及びX線検査方法に関する。
従来より、検査対象物にX線を照射し、検査対象物を透過したX線の観測値を基に、検査対象物の断層画像を再構成し、その断層画像から検査対象物の欠陥を検査するX線検査技術が知られている。特許文献1は、X線源、ステージ及びX線検出器を備えたX線検査装置を開示し、X線源とX線検出器を固定し、ステージを回転させて検査対象物を撮像することで、再構成に必要な複数のX線透過検出データを取得する。このとき、特許文献1では、図11に示すように、1つの視野(検査部分)ごとに、n回撮像(プロジェクション)し、n個の撮像データを用いて検査部分の断層画像を再構成する。その際、1回の撮像は、検査対象物を撮像時間Tsだけ静止させた状態で行われ、各撮像の合間のメカ移動時間Tmに検査対象物を回転させ、次の撮像を行うことを繰り返すことにより複数の再構成画像を生成する。そのため、従来では、1つの検査対象物の断層画像の再構成に必要なデータを取得するためにかかる合計時間Ttotalは、1回の撮像時間Ts×撮像回数nに、(n−1)回のメカ移動時間Tmとの合計(Ttotal=nTs+(n−1)Tm)である。
特開2010−133983号公報
従来の技術では、撮像ごとに検査対象物を静止と移動を繰り返すため、X線検査に要する時間が比較的多くなってしまう問題がある。その結果、従来の技術では、製造ラインに流れる製品全てを検査するインライン検査をすることは困難である。
そこで、本発明は、X線検査に要する時間を大幅に低減し、検査効率を向上することを可能にするX線検査装置及びX線検査方法を提供することを目的とする。
本発明は、検査対象物を保持する回転保持台と、回転保持台の回転を制御する回転制御部と、検査対象物にX線を照射するX線源と、検査対象物を透過したX線を検出する検出器と、回転保持台が所定の角速度で回転している間に、検出器により所定のプロジェクション回数検出されたX線に関するX線検出データを基に、検査対象物の断層画像を再構成する画像処理部と、断層画像を基に、検査対象物の欠陥の有無を判断する検査部と、を備えるX線検査装置を提供する。
本発明は、検査対象物を保持した回転保持台が所定の角速度で回転している間に、所定のプロジェクション回数検出された検査対象物を透過したX線に関するX線検出データを基に、検査対象物の断層画像を再構成し、その断層画像を基に、検査対象物の欠陥の有無を判断する。そのため、本発明は、検査対象物のX線検査に要する時間を従来に比べ大幅に低減し、検査効率を向上することができる。
第1実施形態に係るX線検査装置の概略構成図である。 第1実施形態に係るX線検査装置の概略構成図である。 検査対象物のある断層の再構成画像の例を示す図である。 検査対象物のある断層の再構成画像の例を示す図である。 検査対象物のある断層の再構成画像の例を示す図である。 第1実施形態に係るX線検査装置を上から見た概略構成図である。 X線検査装置を上から見た概略構成図である。 従来の例と第1実施形態とのタイミングチャートの比較図である。 第1実施形態に係るX線検査方法のフローチャートである。 検査対象物のある断層の再構成画像の例である。 第2実施形態に係るX線検査装置の概略構成図である。 第2実施形態に係るX線検査装置を上から見た概略構成図である。 第2実施形態に係るX線検査方法のフローチャートである。 検査対象物のある断層の再構成画像の例を示す図である。 検査対象物のある断層の再構成画像の例を示す図である。 従来技術の説明図である。
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態で説明される寸法、材料、形状、構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構造又は様々な条件に応じて変更される。また、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に説明される実施形態で具体的に記載された形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
[第1実施形態]
<X線検査装置の構成>
本発明の第1実施形態に係るX線検査装置の構成について説明する。図1Aは、本実施形態に係るX線検査装置100の概略構成図である。X線検査装置100は、X線源101、X線源駆動機構102、回転保持台103、回転保持台駆動機構104、検出器105、検出器駆動機構106、及び、CT制御装置110を備える。
X線源101は、X線を出射するX線管、及びX線をパラレルビーム状、ファンビーム状又はコーンビーム状にするためのコリメータ等を備え、CT制御装置110からの制御信号に応じて、所定の出力のX線を検査対象物120に照射する。また、X線源101は、CT制御装置110の制御信号に応じて開閉される、X線を遮断するためのシャッター機構を備えていてもよい。また、X線101xの有効視野は、検査対象物120の全体を含む大きさであってもよいし、検査対象物120の検査したい部分等に応じて適宜調整されるものであってもよい。
X線源駆動機構102は、X線源101に接続された作動ロボット、及び該作動ロボットを駆動するためのモータやエンコーダ等を備え、CT制御装置110からの制御信号に応じて、X線源101を所定の位置へ移動させる。
回転保持台103は、検査対象物120を保持する保持部材を備えた円形平板状の台であり、回転軸103aの周りに回転可能に構成されている。
回転保持台駆動機構104は、回転保持台103を回転させるためのベルト等の動力伝達機構、パルスセンサ、モータ及びエンコーダ等を備え、CT制御装置110からの制御信号に応じて、回転保持台103の回転方向や回転速度等を制御する。また、回転保持台駆動機構104は、パルスセンサにより生成された、回転保持台103の回転方向及び回転速度に関する信号をCT制御装置110に出力する。
検出器105は、X線源101から検査対象物120を透過したX線101xを検出する複数の検出素子を備え、検出したX線強度と検出素子のアドレスとを合わせたデータ(X線検出データ)をCT制御装置110に出力する。検出器105として、I.I.(Image Intensifier)及びCCDカメラ(Charge Coupled Device)の組合せ、又は、フラットパネルディテクタ(FPD)等を用いてもよい。また、検出器105の複数の検出素子の配列は、X線源101からのX線ビーム101xの形状に応じて変えてもよい。例えば、検出器105は、パラレルビーム状のX線の場合には直線状に配列した検出素子を備え、ファンビーム状のX線の場合には扇状に配列した検出素子を備え、又は、コーンビーム状のX線の場合には2次元に配列した検出素子を備えるようにしてもよい。以下では、説明を簡単にするために、検出器105は、2次元平板状に配列された複数の検出素子を有するフラットパネルディテクタ(FPD)である。
検出器駆動機構106は、検出器105に接続された作動ロボット、及び該作動ロボットアームを駆動するためのモータやエンコーダ等を備え、CT制御装置110からの制御信号に応じて、検出器105を所定の位置へ移動させる。
本実施形態では、X線源101及び検出器105は、互いに対向配置され、図1Bに示すように、X線源101からのX線101xは、水平方向から検査対象物120に照射され、検出器105で検出される。なお、図1Bにおいて破線で示すように、X線源101を斜め上方に配置し、その対向する位置に検出器105を配置することにより、斜め方向からX線を検査対象物120に照射するようにしてもよい。
CT制御装置110は、入出力部111,CPU(Central Processing Unit)、及びRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶部118を備えるコンピュータである。CT制御装置110のCPUは、記憶部118に記憶された所定のプログラムを読み込み実行することにより、X線源制御部112、回転制御部113、検出器制御部114、画像処理部115、検査部116、及び駆動制御部117の各機能を実現する。
入出力部111は、A/D変換器及びD/A変換器、増幅器等を有し、X線源101、X線源駆動機構102、回転保持台駆動機構104、検出器105、及び検出器駆動機構106の各要素に接続されている。入出力部111は、CT制御装置110からの制御信号を各要素に適切な形式の信号に変換して出力し、また、各要素から入力した信号をCT制御装置110で処理可能な形式に変換する。なお、入出力部111は、CT制御装置110の外部にあってもよい。
X線源制御部111は、X線源101に制御信号を出力し、X線源101の出力(電圧、電流、パワー等)、X線の照射時間、シャッターの開閉等を制御する。回転制御部113は、回転保持台駆動機構104に制御信号を出力し、回転保持台103の回転方向や回転速度を制御する。また、回転制御部113は、回転保持台駆動機構104からの信号を基に、回転保持台103の回転方向及び回転速度を判断する。
検出器制御部114は、記憶部118に記憶された検査条件や操作者からの検査条件の入力等に応じて、検出器105の感度等を調整(Calibration)し、撮像毎に検出器105の検出精度にバラつきがでないようにする。
画像処理部115は、検出器105からのデータに対して、フィルタ補正逆投影法、重畳積分法、逐次再構成法等の3次元再構成アルゴリズムを用いて検査対象物120の断層画像を再構成する。例えば、3次元再構成アルゴリズムとしてのFeldkamp法では、検出器105からのデータに対して、検出器105の各検出素子の検出感度のバラつきを補正し、該データからButterWorth、Hanning、又はGaussフィルタ等によりノイズを除去し、該データをRamachandran、又はShepp&Loganフィルタ等の再構成フィルタによりフィルタリングし、その後逆投影する。このように、画像処理部115は、検査対象物120の断層画像を再構成することができる。
検査部116は、画像処理部115により再構成された断層画像の情報と、予め記憶部118に記憶された基準画像の情報とを比較することにより、検査対象物120の欠陥の有無を検査する。駆動制御部117は、X線源駆動機構102及び検出器駆動機構106に制御信号を出力し、X線源101及び検出器105を所定の位置に移動させる。記憶部118は、検出器105から出力されたデータや、画像処理部115で再構成された断層画像の情報等の種々の情報を記憶する。
また、CT制御装置110での処理結果を、ディスプレイやプリンタ等の表示装置130に出力し、操作者が確認できるようにしてもよい。また、CT制御装置110の各種制御パラメータや条件等を調整するためのマウスやキーボード等の入力手段(不図示)がCT制御装置110に接続されていてもよい。また、本実施形態では、検査対象物120は、半径r、所定の高さを有する円柱又は円筒状のワークである。
<X線検査方法>
次に、本実施形態に係るX線検査方法について説明する。X線検査装置100によるX線検査方法は、検査対象物120を保持した回転保持台103を一定の角速度ωで回転させながら、検査対象物120の撮像(プロジェクション)をN回行い、それにより得られたデータから検査対象物120の断層画像を再構成する。言い換えると、X線検査装置100は、検査対象物を等速で回転させながら、回転を停止させずに連続して検査対象物120のプロジェクションを行う。そして、X線検査装置100は、再構成された画像情報を基に、検査対象物120の欠陥の有無を判断する。
本実施形態に係るX線検査方法では、予め、(1)検出されるべき欠陥の大きさに応じて検出器105の分解能Φを調整し、(2)分解能Φを基に、回転保持台の角速度ωを調整し、(3)分解能Φ及び角速度ωを基に、プロジェクション数Nを調整しておく必要がある。以下これらについて詳細に説明する。
(1)分解能の調整
本実施形態に係るX線検査方法では、検査対象物120を等速で回転させながら連続して撮像(プロジェクション)を行うため、発見したい(品質に影響を及ぼすおそれのある)検査対象物120中の欠陥の大きさに応じて、検出器105の分解能Φを調整しておく必要がある。ここで、検出器105の分解能Φは、検出素子の大きさ(X線の検出面の面積Δs)の整数倍であらわされる。
図2Aは、検査対象物120のある断層の再構成画像201〜206の例を示す。画像201〜203は、検出器105の分解能Φを調整せずに取得されたn×n画素(高解像度)の画像であり、検出器105の1つの検出素子のデータが、その検出素子に対応する1つの画素(p11〜pnn)の情報となる。一方、画像204〜206は、検出器105の分解能Φを調整して取得されたm×m画素(低解像度:n>m)の画像であり、検出器105のいくつかの検出素子の組のデータが、そのいくつかの検出素子の組に対応する1つの画素(P11〜Pmm)の情報となる。
画像201、204は、検査対象物120の欠陥が存在しない部分の断層画像であり、欠陥に起因する特徴部は見られない。
画像202、205は、検査対象物120の比較的微小な欠陥が存在する部分の断層画像である。高分解能の検出器105により取得された画像202には、欠陥に起因する特徴部210が見られるが、低分解能の検出器105により取得する画像205には、欠陥に起因する特徴部は見られない。そのため、高解像度の画像202を基にすると、検査対象物に欠陥が有ることを判断することができるが、低解像度の画像205を基にすると、検査対象物に欠陥が有ることを判断することができない。しかしながら、このような微小な欠陥が検査対象物120の品質に影響を与えるおそれが無い場合には、その欠陥を発見できなくてもとくに問題はない。
画像203、206は、検査対象物120の比較的大きな欠陥が存在する部分の断層画像である。欠陥が比較的大きいため、高解像度の画像203及び低解像度の画像206の両方に、欠陥に起因する特徴部211、212が見られる。そのため、高解像度の画像202及び低解像度の画像205のいずれを基にしても、そのような大きさの欠陥の有無の判断は可能となる。
このように、検査対象物120の品質に影響を及ぼすおそれのある大きさの欠陥が、再構成された断層画像から発見できるならば、検出器105の分解能Φを低下させても問題は無い。そのため、本実施形態に係るX線検査方法では、検査対象物120の品質に影響を及ぼすおそれのある欠陥の大きさに応じて、検出器105の分解能Φを調整する。
例えば、図2B(a)に示すように、検査対象物中の発見すべき欠陥に起因するX線強度が1つの検出素子D67に納まる場合には、検出器105の分解能Φを変えない場合には画素P67の特徴部を基に検出できるが(図2B(b):Φ=Δs)、検出器105の分解能Φを下げてしまうと検出が難しくなる(図2B(c):Φ=4Δs)。ここで、1つの検出素子の検出面の面積をΔsとしている。他方、図2C(a)に示すように、検査対象物中の発見すべき欠陥に起因するX線強度が4つの検出素子D57、D58、D67、D68に広がる場合には、検出器105の分解能Φを変えない場合(図2C(b):Φ=Δs)に限らず、検出器105の分解能Φを下げた場合(図2C(c):Φ=Δs)であっても画素P34の特徴部を基に検出可能である。そうすると、4つの検出素子に広がって検出される大きさの欠陥に対しては、検出器105の分解能ΦをΦ=4Δsまで下げてもよいことが理解される。
(2)角速度ωの調整
次に、検査対象物120の回転の角速度ωの調整について説明する。図3Aは、図1BのAA線をとおる平面であって、X線源101、検査対象物120及び検出器105を含む撮像系のX線源101の中心軸を通る平面の上面図である。該平面上では、X線源101の先端Xと検査対象物120の中心との間は、既知の距離aだけ離れ、該中心と検出器105の先端との間は、既知の距離bだけ離れている。また、該平面上では、検出器105は、一次元に配列された複数の検出素子を有し、各検出素子の検出面の大きさ(幅)は、既知の値ΔLである。
まず、検査対象物120の中心Cを通る微小部分121に着目する。微小部分121の長さは検査対象物120の直径であり、その幅は各検出素子の幅ΔLよりも小さい。図3A(a)は、所定の角速度ωで回転する検査対象物120の1回の撮像(プロジェクション)の開始時刻tにおける微小部分121の位置を示す。このとき、微小部分121の円周上の点は、位置(A、B)にあり、X線源101と検査対象物120の中心Cとを結ぶ直線上に位置する。
図3A(b)は、所定の角速度ωで回転する検査対象物120の1回のプロジェクションの終了時刻tにおける検査対象物120の微小部分121の位置を示す。時刻tから時刻tの間に、微小部分121は、角度θだけ回転し、微小部分121の円周上の点は、位置(A、B)に動く。ここで、θ=ω(t−t)である。
従来のように、1回のプロジェクションごとに検査対象物120の回転を静止させる構成では、図3Bに示すように、1回のプロジェクションの間(時刻t〜t)に、微小部分121は動かないため、微小部分121を透過したX線は、1個の検出素子105cにより検出されることになる。そして、従来では、1個の検出素子のデータが、その検出素子に対応する1つの画素の情報となり、高解像度の検査対象物120の断層画像を生成するのに使用される。
一方、本実施形態では、1回のプロジェクションごとに、検査対象物120の回転を停止させないため、微小部分121を透過したX線は、1回のプロジェクションの間、k個の検出素子105〜105にわたり検出されることになる。ここで、kは自然数である。そのため、1回のプロジェクションの間に、微小部分121を検出する検出素子105〜105の組のデータを、検出素子105〜105の組に対応する1つの画素の情報とすることにより、プロジェクションの間の検査対象物120の回転の影響を低減することができ、従来と同様に検査対象物120の断層画像の生成が可能になる。
このように、1回のプロジェクションの間(時刻t〜t)に微小部分121を透過したX線を検出するk個の検出素子105〜105の組のデータを、検出素子105〜105の組に対応する1つの画素の情報とするため、検出器105の分解能は、k個の検出素子の数に応じて低下する。しかしながら、前述したように、検出器105の分解能を低下させたとしても、品質に影響を及ぼすおそれのある大きさの欠陥の発見には何ら問題が無い場合、本実施形態のように検査対象物の回転を止めずにプロジェクションを行う構成は、検査時間の大幅な短縮につながる。
ここで、微小部分121を透過するX線を検出する検出素子105〜105の幅Lは、L=kΔLである。このLが、検出器105の分解能Φよりも小さければ、品質に影響を及ぼすおそれのある大きさの欠陥の発見は可能である。よって、図3A(b)に示すように、幾何の関係から、ΦとLは、
の関係を満たしておればよい。さらに、分解能Φに余裕を持たすために、
の関係を満たしておけば十分である。
1回のプロジェクションに必要な露光時間をTsとすると、θ=ωTsであるから、式(1)又は式(2)からωの範囲が求まる。つまり、検出器105の分解能Φ、X線源101及び検査対象物120間の距離aと、検査対象物120及び検出器105間の距離bと、検査対象物120の寸法(半径r)と、1回のプロジェクションの撮像時間Tsとの関係から角速度ωの範囲が制限される。操作者は、品質に影響を及ぼす大きさの欠陥の検出には何ら問題が無いように分解能Φを設定し、検出器105の性能や積算時間等を考慮して一回のプロジェクションの露光時間Tsを設定すれば、検査対象物120の角速度ωの範囲を式(1)又は式(2)から求めることができる。
(3)プロジェクション数Nの調整
本実施形態では、検査対象物120が1回転する間に複数の撮像(プロジェクション)を行い、得られたデータを基に検査対象物120の断層画像の再構成が可能である。そのため、検査対象物120が1回転する間のプロジェクション数Nは、N=2π/θ=2π/(ωTs)である。
また、図3A(b)に示すように、X線源101の先端XからA点を通る直線が検出器105側の円周と交わる点Aと、点Bとの間の円弧の長さRが、検出器105の分解能Φよりも小さければよい(即ち、Φ≧R)。そのため、プロジェクション数Nは、N=2πr/R≧2πr/Φであり、検査効率を向上させるために、最も少ない値として、プロジェクション数Nは、N=2πr/Φとしてもよい。
以上より、検査対象物120の断層画像を再構成するために必要な情データを取得するための合計時間Tは、検査対象物120が1回転するのに要する時間であるため、T=2π/ω又はT=NTsである。従来のように撮像ごとに検査対象物を静止させて撮像を行う構成では、撮像時間Tsの他に移動時間Tmが撮像ごとに必要となる(図4(a)参照)。しかしながら、本実施形態では、撮像ごとに検査対象物を静止させずに連続的に撮像を行うため、検査対象物の断層画像を再構成するために必要な情報を取得するための時間Tを大幅に低減することができる(図4(b)参照)。
図5Aは、本実施形態に係るX線検査方法のフローチャートである。
ステップS501において、操作者は、検査対象物120を回転保持台103上に配置し、回転保持台103に保持させる。なお、ロボットアームやベルトコンベア(不図示)により検査対象物120が回転保持台103上に自動的に配置される構成にしてもよい。なお、この際に、CT制御装置110の記憶部118に予め記憶された検査構成条件に従って、駆動制御部117が、X線源駆動機構102及び検出器駆動機構106に制御信号を出力し、それに応じてX線源駆動機構102及び検出器駆動機構106が、それぞれX線源101及び検出器105を移動させ、所望のX線光学系を構成するように移動させてもよい。なお、検査対象物120の寸法の情報(高さhや半径r等)やX線光学系の配置構成の情報(aやb等の値)を記憶部118に予め記憶させておき、CT制御装置110が適宜それを参照できるようにしておく。
ステップS502において、操作者は、検出器105の分解能Φを決定し、その情報をキーボード等(不図示)の入力手段からCT制御装置110の記憶部118に記憶させる。分解能Φは、品質に影響を及ぼす大きさの検査対象物120中の欠陥の発見が可能な範囲で、決定される。なお、操作者は、検査対象物120の種類ごとに分解能Φを予め決定し、CT制御装置110の記憶部118に予め記憶させておいてもよい。そして、検査対象物120のX線検査の際に、CT制御装置110がそれを自動的に読み込むようにしてもよい。
ステップS503において、操作者は、検査対象物120を保持する回転保持台103の回転速度(角速度ω)を決定し、その情報を入力手段からCT制御装置110の記憶部118に記憶させる。角速度ωは、1回の撮像(プロジェクション)の露光時間Tsとすると、前述の式(1)又は(2)を満たすように決定される。なお、操作者は、検査対象物120の種類ごとに角速度ωを予め決定し、CT制御装置110の記憶部118に予め記憶させておいてもよい。そして、検査対象物120のX線検査の際に、CT制御装置110がそれを自動的に読み込むようにしてもよい。
ステップS504において、操作者又はCT制御装置110は、検査対象物120が1回転する間のプロジェクション数Nを決定し、その情報を入力手段からCT制御装置110の記憶部118に記憶させる。プロジェクション数Nは、N=2π/θ=2πTs/ω、から決定される。なお、操作者は、検査対象物120の種類ごとにプロジェクション数Nを予め決定し、CT制御装置110の記憶部118に予め記憶させておいてもよい。そして、検査対象物120のX線検査の際に、CT制御装置110がそれらを自動的に読み込むようにしてもよい。
なお、ステップS503及びステップS504を入れ替え、先にプロジェクション数Nを、N=2πr/Φから決定し、N回のプロジェクションにかかる合計時間Ttotalを、Ttotal=NTs=2πrTs/Φから決定し、そして、角速度ω=2π/Ttotalから、角速度ωを決定するようにしてもよい。ここで、rは検査対象物の半径であり、Tsは1回のプロジェクションの露光時間である。このようにすると、計算が簡単になるため、検査効率の向上につながる。
ステップS505において、CT制御装置110の記憶部118に記憶された角速度ωの情報を基に、回転制御部113は、回転保持台駆動機構104に制御信号を出力し、それに応じて回転保持台駆動部104は、回転保持台103を角速度ωで回転させる。このとき、回転制御部113は、回転保持台駆動機構104からの信号を基に、回転保持台103の回転速度が一定の角速度ωに達しているかどうかを判断してもよい。
ステップS506において、CT制御装置110のX線源制御部112は、X線源101に制御信号を出力し、それに応じてX線源101は、検査対象物120にX線を照射する。なお、X線源101の出力の安定を考慮して、X線源101のシャッターの開閉により、X線の遮断又は検査対象物120への照射を制御してもよい。そして、検出器105の各検出素子は、検査対象物120から透過したX線を検出し、1回のプロジェクションの露光時間Tsごとに、検出したX線の強度に応じたデータをCT制御装置110に出力する。これをN回繰り返し、検出器105は、合計N回分のプロジェクションのデータをCT制御装置110に出力し、CT制御装置110はそのデータを記憶部118に記憶する。
ステップS507において、CT制御装置110の回転制御部113は、回転保持台駆動機構104に制御信号を出力し、それに応じて回転保持台駆動部104は、回転保持台103の回転を停止させる。
ステップS508において、CT制御装置110の画像処理部115は、記憶部118に記憶された合計N回分のプロジェクションのデータを基に、所定の再構成アルゴリズムを用いて検査対象物120の1つ又は複数の断層画像550〜550を再構成する(図5B参照)。ここでnは自然数である。再構成された断層画像550〜550は記憶部118に記憶される。
ステップS509において、CT制御装置110の検査部116は、1つ又は複数の断層画像550〜550から、検査対象物120の検査されるべき部分に関する断層画像550を抜き出す(着目する)。例えば、検査部116は、検査されるべき部分に関する断層画像550に係る情報を、記憶部118のうち断層画像550〜550に係る情報が記憶された領域とは異なる領域にコピーするようにしてもよい。また、検査部116は、ソフトウェア上で、検査されるべき部分に関する断層画像550iを断層画像550〜550から分離するようにしてもよい。ここで、操作者が、検査対象物120の所望の部分(又は全体)を「検査されるべき部分」として記憶部118に予め記憶させておき、それを基に検査部116が、検査されるべき部分に関する断層画像550を抜き出す(着目する)ようにしてもよい。
ステップS510において、検査部116は、検査されるべき部分に関する断層画像550を基に、検査対象物120の検査されるべき部分の欠陥の有無を判断する。詳細には、検査部116は、断層画像550と、記憶部118に予め記憶された断層画像550に対応する基準画像550R(図5B参照)とを比較し、断層画像550に欠陥に起因する特徴部551があるかどうかを判断する。例えば、検査部116は、断層画像550の各画素の情報と基準画像550Rの対応する各画素の情報とを比較し、両者の違いが所定の範囲を超える場合に、断層画像550中のその画素を特徴部551とするようにしてもよい。そして、特徴部551がある場合には、検査部116は、検査対象物120に欠陥があると判断し、表示装置130に判断結果を表示する。その際に、検査対象物120中の欠陥の位置も表示するようにしてもよい。
ステップS511において、操作者又はCT制御装置110は、全ての検査対象物120についてX線検査が終了したかどうか判断する。全ての検査対象物120についてX線検査が終了していない場合には(ステップS510でNo)、別の検査対象物120に対して、ステップS501〜S510が行われる。
(具体例)
本実施形態に係るX線検査方法を半径r=25mmを有する円柱状のワークに適用する具体例を考える。一片が0.5mm以上の大きさ欠陥を検出したい場合に、分解能ΦをΦ=±0.25mmと決定し、プロジェクション数NをN=2πr/Φ=2×25mm×π/0.5mm=314と決定する(端数は切り上げ)。また、露光時間Tsは、検出器の性能によるが、Ts=1/30秒であるため、N回のプロジェクションに費やす合計時間Ttotalは、Ttotal=N×Ts=314×1/30=10.5秒となる。このように、1つの製品に対して十数秒程度で欠陥の検査に必要なデータを取得することができる。
このように、従来のように撮像ごとに検査対象物を静止させて撮像を行う構成に比べ、本実施形態では、撮像ごとに検査対象物を静止させずに連続的に撮像を行うため、検査対象物の断層画像を再構成するために必要な情報を取得するための時間Tを大幅に低減することができる(図4参照)。従って、製造ラインに本実施形態に係るX線検査装置を設置することにより、全ての製品に対するインライン計測、即ち全ての製品を検査することが可能になる。本発明は、製品の全数検査の実現を可能にし、不良品の発見に大きく資する。
[第2実施形態]
図6は、本発明の第2実施形態に係るX線検査装置の概略構成図を示す。本実施形態に係るX線検査装置100の構成は、第1実施形態の構成と同じであり、説明を省略する。本実施形態に係るX線検査装置100は、検査対象物600の形状が円柱又は円筒ではなく任意の形状をとる場合であっても、検査対象物600に外接する円柱又は円筒状の仮想ワーク601を想定することにより、第1実施形態と同様に、検査対象物600の欠陥検査を可能にする。
仮想ワーク601は、CT制御装置110の記憶部118に置かれる計算上の検査対象物のことであり、検査対象物600に外接する円柱又は円筒形状のうち最も大きい円柱又は円筒形状を有する。そのため、実際の検査対象物600は、仮想ワーク601内に全て包含されることになる。ここで、仮想ワークの半径は、rである。
図7に示すように、検査対象物600の中心Cを通る微小部分602に着目する。微小部分602は、検査対象物600の一部を含み、仮想ワーク601の円周上まで延長されている。図7(a)は、所定の角速度ωで回転する検査対象物600の1回のプロジェクションの開始時刻tにおける微小部分602の位置を示し、図7(b)は、プロジェクションの終了時刻tにおける微小部分602の位置を示す。時刻tから時刻tの間に、微小部分602は、角度θだけ回転する。そのため、1回のプロジェクションの間に、微小部分602を透過したX線が、k個の検出素子105〜105にわたり検出されることになる。ここで、kは自然数である。微小部分602は必ず検査対象物600の一部を含むものであるため、第1実施形態と同様に、微小部分602を検出する検出素子105〜105の組のデータを、該組に対応する1つの画素の情報とすることにより、検査対象物600の回転の影響を低減することができる。
微小部分602を透過するX線を検出する検出素子105〜105の幅Lは、L=kΔLである。このLが、第1実施形態において説明したように検出器105の分解能Φよりも小さければ、品質に影響を及ぼす大きさの検査対象物120中の欠陥を発見できる。よって、図7(b)に示すように、幾何の関係から、ΦとLは、
の関係を満たしておればよい。さらに、分解能Φに余裕を持たすために、
の関係を満たしておけば十分である。
本実施形態では、仮想ワークの半径rに応じたこれらの関係式(3)又は(4)を満たすように、角速度ωを設定すればよい。つまり、1回のプロジェクションに必要な露光時間をTsとすると、θ=ωTsであるから、式(1)又は式(2)からωの範囲が求まる。言い換えると、検出器105の分解能Φ、X線源101及び検査対象物120間の距離aと、検査対象物120及び検出器105間の距離bと、検査対象物600に対する仮想ワーク601の寸法(半径r)と、1回のプロジェクションの撮像時間Tsとの関係から角速度ωの範囲が制限される。よって、第1実施形態と同様に、操作者は、品質に影響を及ぼす大きさの欠陥の検出には何ら問題が無いように分解能Φを設定し、検出器105の性能や積算時間等を考慮して一回のプロジェクションの露光時間Tsを設定すれば、検査対象物120の角速度ωの範囲を式(1)又は式(2)から求めることができる。
<X線検査方法>
図8は、本実施形態に係るX線検査方法のフローチャートである。ステップS501〜S511は第1実施形態と同じであり、説明を省略する。
ステップS801において、操作者は、任意の形状の検査対象物600に対して仮想ワーク601を想定し、その情報をCT制御装置110の記憶部118に入力する。又は、CT制御装置110が、記憶部118に記憶された検査対象物600の形状データを基に自動的に仮想ワーク601を想定するようにしてもよい。想定した仮想ワーク601は、半径rを有し、記憶部118に記憶される。
ステップS802において、操作者は、検査対象物120を保持する回転保持台103の回転速度(角速度ω)を決定し、その情報をCT制御装置110の記憶部118に記憶させる。角速度ωは、1回のプロジェクションの露光時間をTsとすると、前述の式(3)又は(4)を満たすように決定される。なお、操作者は、検査対象物600の種類ごとに角速度ωを予め決定し、CT制御装置110の記憶部118に予め記憶させておいてもよい。そして、検査対象物600のX線検査の際に、CT制御装置110がそれを自動的に読み込むようにしてもよい。
なお、ステップS802及びステップS504を入れ替え、先にプロジェクション数Nを、N=2πr/Φから決定し、N回のプロジェクションにかかる合計時間Ttotalを、Ttotal=NTs=2πrTs/Φから決定し、そして、角速度ω=2π/Ttotalから、角速度ωを決定するようにしてもよい。ここで、rは検査対象物に対する仮想ワークの半径であり、Tsは1回のプロジェクションの露光時間である。このようにすると、計算が簡単になるため、検査効率の向上につながる。
このように、本実施形態では、撮像ごとに検査対象物を静止させずに連続的に撮像を行うため、検査対象物の断層画像を再構成するために必要な情報を取得するための時間Tを大幅に低減することができる(図4参照)。従って、製造ラインに本実施形態に係るX線検査装置を設置することにより、全ての製品に対するインライン計測を可能にする。また、本実施形態は、任意の形状の検査対象物(ワーク)に対しても適用されることができ、どのような製品の製造現場においても適用することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るX線検査装置は、第1及び第2実施形態の構成と同じであり、説明を省略する。図9は、円柱状の検査対象物の断層画像の例を示す。円柱状の検査対象物は、半径r、高さhを有し、該断層画像は、CT制御装置110の記憶部118に記憶されている。
図9に示すように、本実施形態に係るCT制御装置110の画像処理部115は、再構成された1つ又は複数の検査対象物の断層画像900〜900の中から、検査対象物の表側面に関連する情報900s〜900sのみを抽出し、それを用いて検査対象物の表側面の画像910を生成する。ここでnは自然数である。そして、CT制御装置110の検査部116は、画像910と、記憶部118に予め記憶された検査対象物の表側面の基準画像910Rとを比較することにより、検査対象物の表側面上の欠陥に起因する特徴部920の有無を判断する。特徴部920が見つかった場合に、検査部116は、検査対象物の表側面に欠陥があると判断し、その判断結果を表示装置130に出力する。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係るX線検査装置は、第1乃至第3実施形態の構成と同じであり、説明を省略する。図10は、円筒状の検査対象物の断層画像の例を示す。円筒状の検査対象物は、内周半径r、外周半径r、高さhを有し、該断層画像は、CT制御装置110の記憶部118に記憶されている。
図10に示すように、本実施形態に係るCT制御装置110の画像処理部115は、再構成された1つ又は複数の検査対象物の断層画像1000〜1000の中から、検査対象物の内側面に関連する情報1000s〜1000sのみを抽出し、それを用いて検査対象物の内側面の画像1010を生成する。ここでnは自然数である。そして、CT制御装置110の検査部116は、画像1010と、記憶部118に予め記憶された検査対象物の内側面の基準画像1010Rとを比較することにより、検査対象物の側面上の欠陥に起因する特徴部1020の有無を判断する。特徴部1020が見つかった場合に、検査部116は、検査対象物の内側面に欠陥が有ると判断し、その判断結果を表示装置130に出力する。
100:X線検査装置、101:X線源、103:回転保持台、105:検出器、110:CT制御装置、120:検査対象部、113:回転制御部、115:画像処理部、116:検査部

Claims (8)

  1. 検査対象物を保持する回転保持台と、
    前記回転保持台の回転を制御する回転制御部と、
    前記検査対象物にX線を照射するX線源と、
    前記検査対象物を透過したX線を検出する検出器と、
    前記回転保持台が所定の角速度で回転している間に、前記検出器により所定のプロジェクション回数検出されたX線に関するX線検出データを基に、前記検査対象物の断層画像を再構成する画像処理部と、
    前記断層画像を基に、前記検査対象物の欠陥の有無を判断する検査部と、を備えるX線検査装置。
  2. 前記所定の角速度(ω)は、前記検出器の分解能(Φ)と、前記X線源及び前記検査対象物間の距離(a)と、前記検査対象物及び前記検出器間の距離(b)と、前記検査対象物の寸法(r)と、1回のプロジェクションの露光時間(Ts)とに基づき決定される、請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記所定の角速度(ω)は、
    の関係を満たす、請求項1又は2に記載のX線検査装置。ここで、aは前記X線源及び前記検査対象物間の距離であり、bは前記検査対象物及び前記検出器間の距離であり、rは前記検査対象物の寸法であり、θ=ωTsであり、Tsは1回のプロジェクションの露光時間である。
  4. 前記所定のプロジェクション回数(N)は、N=2π/(ωTs)から決定される、請求項2又は3に記載のX線検査装置。
  5. 前記所定のプロジェクション回数(N)は、N=2πr/Φから決定される、請求項1に記載のX線検査装置。ここで、rは前記検査対象物の半径であり、Φは前記検出器の分解能である。
  6. 前記所定の角速度(ω)は、ω=2π/Tから決定される、請求項5に記載のX線検査装置。ここで、TはN回のプロジェクションにかかる合計時間であって、T=NTs=2πrTs/Φであり、Tsは1回のプロジェクションの露光時間である。
  7. 前記分解能(Φ)は、前記検査対象物の品質に影響を及ぼすおそれのある欠陥の大きさに基づき設定される、請求項2乃至6のいずれか1項に記載のX線検査装置。
  8. 回転保持台に検査対象物を配置するステップと、
    前記回転保持台を所定の角速度(ω)で回転させている間に、X線源から前記検査対象物にX線を照射し、検出器により前記検査対象物を透過したX線を所定のプロジェクション回数検出するステップと、
    前記検出器からのX線検出データを基に、前記検査対象物の1つ又は複数の断層画像を再構成するステップと、
    前記1つ又は複数の断層画像から、前記検査対象物の検査されるべき部分に関する断層画像を抜き出すステップと、
    前記抜き出した断層画像を基に、前記検査されるべき部分の欠陥の有無を判断するステップとを具備し、
    前記所定の角速度(ω)は、前記検出器の分解能(Φ)と、前記X線源及び前記検査対象物間の距離(a)と、前記検査対象物及び前記検出器間の距離(b)と、前記検査対象物の寸法(r)と、1回のプロジェクションの露光時間(Ts)とに基づき決定される、X線検査方法。
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