JP2015114122A - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】供給ユニットや予備庫などの設備を設けずに、試薬容器をモジュール間で補充し合うことが可能な自動分析装置を提供する。
【解決手段】実施形態の自動分析装置は、試薬容器が格納された試薬庫を備え、試薬容器から分注された試薬を試料と反応させることにより生成された反応液の成分を分析する複数のモジュールを有し、さらに、管理手段と、搬送手段とを有する。管理手段は、第1の抽出条件および第2の抽出条件を記憶する記憶部を有し、分析中または分析予定の所望モジュールの試薬庫から第1の抽出条件に該当する試薬容器が格納された試薬庫を搬送先として検索し、さらに、所望モジュール以外の試薬庫から第2の抽出条件に該当する試薬容器を搬送対象として検索する。搬送手段は、搬送先および搬送対象が検索されたことを受けて、搬送先に搬送対象を搬送する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、自動分析装置に関する。
自動分析装置は、試料と試薬とを撹拌することにより反応液を生成し、生成された反応液の成分を分析する分析ユニットを有する。
例えば、2つの分析ユニットにより構成された自動分析装置がある(例えば、特許文献1)。各分析ユニットは、試薬庫および反応庫を有する。試薬庫には試薬を入れた複数の試薬容器が格納される。反応庫には複数の反応容器が格納される。成分分析では、測定項目に応じた種類の試薬が用いられる。試薬は試薬庫内の試薬容器から反応容器に分注され、反応容器内で試料と撹拌される。分析ユニットを「モジュール」という場合がある。
モジュールの両側に供給ユニットと回収ユニットとが設けられる。供給ユニットには、予備の試薬容器が貯留される。供給の指示が出されたとき、予備の試薬容器は、供給ユニットから試薬庫に搬送される。試薬が消費されることにより空になった試薬容器は、試薬庫から回収ユニットに搬送される。
複数のモジュールを効率的に用いることにより、分析回数が増加し、あるいは、測定項目の種類が増える。そのため、特定の種類の試薬が大量に消費され、また、多くの種類の試薬が消費される。
例えば、複数の試薬庫を設け、あるいは、試薬庫を大型にすることにより、特定の種類の試薬を入れた多数の試薬容器を格納することが可能となり、また、多くの種類の試薬を入れた多種類の試薬容器を格納することが可能となる。
例えば、2つの試薬庫が設けられた自動分析装置がある(例えば、特許文献2)。2つの試薬庫から等距離の位置に予備庫が設けられる。予備庫には予備の試薬容器が貯留される。2つの試薬庫および予備庫に囲まれた領域にはボトル移送部が設けられる。移送の指示を受けて、ボトル移送部が予備庫から試薬庫に試薬容器を移送する。
予備庫を設けることによっても、特定の種類の試薬を入れた多数の試薬容器を格納することが可能となり、また、多種類の試薬を入れた多種類の試薬容器を格納することが可能となる。
特開2011−27636号公報 特開2009−68993号公報
しかしながら、前者の公報に記載された技術では、モジュールの他に、供給ユニットや回収ユニットが設けられているため、コストが嵩み、装置全体が大型になるという問題点があった。
また、後者の公報に記載された技術においても、試薬庫の他に、予備庫が設けられているため、コストが嵩み、装置全体が大型になるという問題点があった。
この実施形態は、上記の問題を解決するものであり、供給ユニットや予備庫などの設備を設けずに、試薬容器をモジュール間で補充し合うことが可能な自動分析装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、実施形態の自動分析装置は、試薬容器が格納された試薬庫を備え、試薬容器から分注された試薬を試料と反応させることにより生成された反応液の成分を分析する複数のモジュールを有し、さらに、管理手段と、搬送手段とを有する。管理手段は、第1の抽出条件および第2の抽出条件を記憶する記憶部を有し、分析中または分析予定の所望モジュールの試薬庫から第1の抽出条件を満たす試薬容器が格納された試薬庫を搬送先として検索し、さらに、所望モジュール以外の試薬庫から第2の抽出条件を満たす試薬容器を搬送対象として検索する。搬送手段は、搬送先および搬送対象が検索されたことを受けて、搬送先に搬送対象を搬送する。
第1実施形態に係る自動分析装置の概念図。 自動分析装置の構成ブロック図。 モジュール1Aの第1試薬庫、第2試薬庫に格納された試薬容器に関するデータから作られたデータ構造を示す図。 モジュール1Bの第1試薬庫、第2試薬庫に格納された試薬容器に関するデータから作られたデータ構造を示す図。 試薬の残量を測定するときの一連の動作を示すフローチャート。 作業モード設定画面を示す図。 作業モードを設定するときの一連の動作を示すフローチャート。 作業モード編集画面を示す図。 搬送先の検索から試薬容器の搬送までの一連の動作を示すフローチャート。 搬送先の検索における第1の抽出条件の選択を示すフローチャート。 搬送先の検索の一連の動作を示すフローチャート。 搬送対象の検索における第2の抽出条件の選択を示すフローチャート。 搬送先の検索の一連の動作を示すフローチャート。 第5実施形態に係るモジュール1Aにおいて、配置パターンに基づいて搬送先および搬送対象が検索され、搬送が行われた試薬容器に関するデータから作られたデータ構造を示す図。 モジュール1Bにおいて、配置パターンに基づいて搬送先および搬送対象が検索され、搬送が行われた試薬容器に関するデータから作られたデータ構造を示す図。
供給ユニットや予備庫を設けることなく、特定の種類の試薬を入れた多数の試薬容器を格納し、また、多種類の試薬を入れた多種類の試薬容器を格納するためには、複数のモジュールを全体的に見たときに、全部の試薬庫の中に、多数の試薬容器や多種類の試薬容器が含まれるようにし、モジュール間で試薬容器を補給し合うように構成すればよい。
以下の各種の実施形態では、2つのモジュールを有する自動分析装置であって、各モジュールに2つの試薬庫が設けられたものについて説明するが、モジュールの数や試薬庫の数は、これらに限定されないことは言うまでもない。
<第1実施形態>
自動分析装置の第1実施形態について各図を参照して説明する。
先ず、自動分析装置の基本的な構成について図1および図2を参照して簡単に説明する。図1は、自動分析装置の概念図、図2は、自動分析装置の構成ブロック図である。
図1および図2に示すように、自動分析装置は、2つのモジュール1A、1B、試料容器搬送手段21、試薬容器搬送手段22、主制御部31、および、管理手段32を有する。
[モジュール]
2つのモジュール1A、1Bは同じ構成を有している。そのため、モジュール1Aの構成を代表して説明し、モジュール1Bについてはモジュール1Aと異なる構成を説明する。
モジュール1Aは、第1試薬庫R1、第2試薬庫R2、および、反応庫5を有する。第1試薬庫R1は、回転可能な円形状のラックを有している。ラックに複数の試薬容器が環状に並べられて格納される。試薬容器が格納される場所には、01〜10までの配置番号が付される。試薬容器には識別番号が付される(図3参照)。これらの配置番号に配置される試薬容器には、主に、通常時に用いられるルーチン用の試薬が入れられる。
第2試薬庫R2は、回転可能な円形状のラックを有している。ラックに複数の試薬容器が環状に並べられて格納される。試薬容器が格納される場所には、01〜03までの配置番号が付される。試薬容器には識別番号が付される(図3参照)。これらの配置番号に配置される試薬容器には、主に、特殊な測定項目を測定する時に用いられる特殊項目用の試薬が入れられる。
反応庫は、回転可能な円形状のカセット部材(図示しない)を有している。カセットに複数の反応容器が並んで載置される。
[管理手段32]
管理手段32は、第1の抽出条件に基づいて、分析中または分析予定の所望モジュールの中から搬送先(試薬庫)を検索し、第2の抽出条件に基づいて、その他のモジュールの試薬庫の中から搬送対象(試薬容器)を検索する。ここで、「搬送先」とは、所望モジュールの試薬庫であって、他のモジュールの試薬庫の中の試薬容器が搬送される先の試薬庫をいう。また、「搬送対象」とは、所望モジュール以外の試薬庫の中の試薬容器であって、所望モジュールの試薬庫に搬送される試薬容器をいう。
(記憶部33)
管理手段32は、記憶部33を有する。記憶部33は、複数モジュールの稼働状況および各モジュールの試薬庫の試薬容器の使用状況を含む使用情報を記憶する。記憶部33には、第1の抽出条件、試薬の規定量が記憶される。搬送先を検索するときの第1の抽出条件の一例としては、使用状況としての試薬容器内の試薬の残量が規定量未満であることである。管理手段32は、この第1の抽出条件を満たす試薬容器が格納された試薬庫を搬送先として検索する。
搬送対象を検索するときの第2の抽出条件の一例としては、残量が規定量未満の試薬と同じ種類の試薬が入った試薬容器であって、かつ、モジュールの稼働状況が休止中である試薬庫に格納された試薬容器であることである。管理手段32は、この第2の抽出条件を満たす試薬容器を搬送対象として検索する。
管理手段32は、各モジュールの稼働状況および各モジュールの試薬庫の試薬容器の使用状況を含む使用情報を逐次更新して記憶部33に記憶させる。
さらに、記憶部33には、各モジュールの使用情報、および、その他の各モジュールの第1試薬庫R1、第2試薬庫R2に格納された試薬容器に関するデータが記憶される。これらのデータから構成されたデータ構造を図3および図4に示す。
(データ構造)
次に、データ構造について図3および図4を参照して説明する。図3はモジュール1Aの第1試薬庫R1、第2試薬庫R2に格納された試薬容器に関するデータから作られたデータ構造を示す図、図4はモジュール1Bの第1試薬庫R1、第2試薬庫R2に格納された試薬容器に関するデータから作られたデータ構造を示す図である。
先ず、モジュール1Aのデータ構造について説明する。モジュール1Aは第1試薬庫R1、第2試薬庫R2を有している。第1試薬庫R1には試薬容器の配置場所がm個設けられ、第2試薬庫R2には試薬容器の配置場所がn個設けられる。第1試薬庫R1における試薬容器の配置場所は10個である(m=10)。第2試薬庫R2における試薬容器の配置場所は3個である(n=3)。図3に、第1試薬庫R1における試薬容器の配置番号を“01”〜“10”で示し、第2試薬庫R2における試薬容器の配置番号を“01”〜“03”で示す。
さらに、図3に、第1試薬庫R1において配置番号01〜10に配置された試薬容器の識別番号、試薬容器に入れられた試薬の種類“A”〜“G”を示す。ここで、種類A〜Gの試薬をルーチン用の試薬といい、第1試薬庫R1をルーチン用の試薬庫という。さらに、第2試薬庫R2において配置番号01〜03に配置された試薬容器の識別番号、試薬容器に入れられた試薬の種類“H”〜“J”を示す。ここで、種類H〜Jの試薬を特殊項目用の試薬といい、第2試薬庫R2を特殊項目用の試薬庫という。
さらに、図3に、各配置番号に配置された試薬容器に対応して、試薬の使用状況としての試薬の残量、同じく、試薬の使用状況としての試薬の使用頻度、および、試薬の使用情報としての試薬の有効期限が記憶されることを示す。図3に、試薬の残量が規定量未満であることを“1”で示し、試薬の残量が規定量以上であることを“0”で示す。さらに、試薬の使用頻度が規定値未満であることを”1“で示し、試薬の使用頻度が規定値以上であることを”0“で示す。なお、試薬の残量や使用頻度が上記のように示されることは、図4、図14、図15において同じである。
「試薬の残量」は、試薬容器に残っている量であり、試薬の液面の高さに対し、試薬容器の断面積(予め定められる)を乗ずることにより求められる。試薬の液面の高さを求めるためには、分注プローブ(後述する)と試薬容器との間の静電容量、または、インピーダンスを検出する検出器を設け、試薬を分注するときに、分注プローブを下降させて行く間に、検体の液面に分注プローブが接触すると検出中の静電容量、または、インピーダンスが変化し、変化したときの分注プローブの位置から試薬の液面の高さを求める技術(例えば、特開2000-266768号公報)が用いられる。
残量の測定について図5を参照して説明する。図5に示すように、前述する技術により液面の高さを検出し(ステップS101)、高さ情報を制御部17に送り、制御部17は、この高さに試薬容器の断面積を乗ずることにより試薬の残量を算出する(ステップS102)。主制御部31は、試薬の残量を管理手段32に送り、管理手段32は、試薬の残量を記憶部33に記憶させる(ステップS103)。管理手段32は、試薬の残量を逐次更新して記憶部33に記憶させる。
「試薬の使用頻度」は、分析に供される回数であり、例えば、試薬が分注された回数で表される。制御部17は、試薬が分注された回数を計数する。主制御部31は、分注回数(使用頻度)を管理手段32に送り、管理手段32は、分注回数を記憶部33に記憶させる。管理手段32は、分注回数を逐次更新して記憶部33に記憶させる。
「試薬の有効期限」は、開封後において試薬の有効性がメーカーにより保証された期限であり、例えば、年月日(****/**/**)で表される。なお、試薬の有効期限において、「比較的遠い」また、「比較的近い」とは、二つの有効期限を比較したときの時間的かつ相対的な遠近をいう。例えば、管理手段32は、試薬の有効期限である“2013/11/10”と“2013/12/20”とを比較したとき、“2013/11/10”を有効期限が「比較的近い」と判断し、“2013/12/20”を、有効期限が「比較的遠い」と判断する。
図4に示すモジュール1Bのデータ構造も、図3に示すモジュール1Aのデータ構造と同様である。モジュール1Bは第1試薬庫R1、第2試薬庫R2を有している。第1試薬庫R1には試薬容器の配置場所が10個設けられる。第2試薬庫R2には試薬容器の配置場所が3個設けられる。
図4に、第1試薬庫R1において配置番号01〜10に配置された試薬容器の識別番号、試薬容器に入れられた試薬の種類“A”〜“G”を示し、第2試薬庫R2において配置番号01〜03に配置された試薬容器の識別番号、試薬容器に入れられた試薬の種類“K”〜“M”を示す。ここで、種類A〜Gの試薬をルーチン用の試薬といい、第1試薬庫R1をルーチン用の試薬庫という。また、種類K〜Mの試薬を特殊項目用の試薬といい、第2試薬庫R2を特殊項目用の試薬庫という。さらに、図4に、各配置番号に配置された試薬容器に対応して、試薬の使用状況としての試薬の残量、試薬の使用頻度、および、試薬の使用情報としての試薬の有効期限が記憶されることを示す。
(試料容器搬送手段21)
試料容器搬送手段21は、試料容器搬送ライン211を有している。試料容器搬送ライン211は、装置本体の前縁部に沿って設けられる。試料容器搬送ライン211は、試料ラック6をモジュール1A側の吐出位置(後述する)とモジュール1B側の吐出位置(後述する)との間に搬送可能に構成される。試料容器搬送ライン211により、試料ラック6が吐出位置に搬送されたとき、試料分注プローブ7(後述する)により、試料ラック6内の試料容器から試料が吸引可能となる。
(試薬容器搬送手段22)
試薬容器搬送手段22は、第1搬送ライン221、第2搬送ライン222、第3搬送ライン223、および、試薬容器を第1試薬庫R1、第2試薬庫R2から第1搬送ライン221、第2搬送ライン222に移送する手段を有する。なお、試薬容器搬送手段22が「搬送手段」に相当する。
ここでは、第1試薬庫R1から第1搬送ライン221、第2搬送ライン222に移送する手段と、第2試薬庫R2から第1搬送ライン221、第2搬送ライン222に移送する手段とは同じ構成を有する。そのため、前者を代表して説明し、後者を省略する。
第1搬送ライン221は、モジュール1Aの第1試薬庫R1の近傍に配置される。第1搬送ライン221の端部は、試料容器搬送ライン211の下を通って、第3搬送ライン223に接続される。
第2搬送ライン222は、モジュール1Bの第1試薬庫R1の近傍に配置される。第2搬送ライン222の端部は、試料容器搬送ライン211の下を通って、第3搬送ライン223に接続される。
第3搬送ライン223は、試料容器搬送ライン211の手前側に配置される。第3搬送ライン223は、試料容器搬送ライン211と並行に設けられる。第3搬送ライン223は、試薬容器を第1搬送ライン221の端部と第2搬送ライン222の端部との間に搬送可能に構成される。
試薬容器を第1試薬庫R1から搬送ライン221に移送する手段、および、第2試薬庫R2から搬送ライン222に移送する手段としては、公知の技術が用いられる。例えば、公知の技術として、試薬容器を持ち上げる方式と、試薬容器をスライドさせる方式とがある。なお、試薬容器を第1試薬庫R1から搬送ライン221に移送する手段と、試薬容器を第2試薬庫R2から搬送ライン222に移送する手段とは同じ構成を有する。
試薬容器を搬送ライン221、222、223上で移送する手段としては、例えば、試薬容器をスライドさせる方式がある。
試薬容器を持ち上げる方式としては、試薬容器掴み機構が設けられた、例えば、特開2013−12748号公報に記載された技術がある。
さらに、試薬容器をスライドさせる方式としては、ベルトと爪とを設け、ベルトを回転させることにより、爪によって試薬容器を押し出すことで、試薬容器を搬入位置から搬出位置まで移動させる、例えば、特開平4−36658号公報に記載された技術がある。
試薬容器搬送手段22により、一方のモジュールの第1試薬庫R1または第2試薬庫R2に格納された試薬容器が、他方のモジュールの第1試薬庫R1または第2試薬庫R2に搬送される。
〔作業モードの設定〕
次に、作業モードの設定について図6及び図7を参照して説明する。図6は作業モード設定画面を示す図、図7は作業モードを設定するときの一連の動作を示す図である。
入力部(図示省略)の操作による作業モードの設定指示を受けて、管理手段32は、作業モード設定画面を表示部に表示させる(ステップS201)。次に、管理手段32は、モジュールを選択する(ステップS202)。選択されたモジュールの作業モード設定画面に、「ルーチン用」、「特殊項目用」、「夜間用」、および「休止」が表示される。ユーザにより、各モードにおいて用いられる試薬が予め定められる。
ここで、「ルーチン用」とは、通常時に用いられる試薬であって、モジュールの第1試薬庫R1に格納される試薬容器に入れられるものである。「特殊項目用」とは、特殊な測定項目を測定する時に用いられる試薬であって、モジュールの第2試薬庫R2に格納される試薬容器に入れられるものである。「夜間用」とは、夜間時に用いられる試薬であって、モジュールの第1試薬庫R1および第2試薬庫R2に格納される試薬容器に入れられるものである。「休止」とは、モジュールが休止(例えば、8時間)されることにより、モジュールの第1試薬庫R1および第2試薬庫R2に格納される試薬容器に入れられた試薬であっても、休止中は用いられないものである。
管理手段32は、入力部の操作による作業モードの指定を受けて、作業モードを選択する(ステップS203)。
作業モード設定画面に、「新規追加」、「項目編集」、および、「削除」が表示される。管理手段32は、入力部の操作による「項目編集」の指定を受けて、作業モード編集画面を表示部に表示させる。
〔作業モードの編集〕
次に、作業モードの編集について図7及び図8を参照して説明する。図8は、作業モード編集画面を示す図である。ここでは、作業モードとして「特殊項目用」が指定され、かつ、「項目編集」が指定されたものとする。作業モード編集画面には、識別情報IDとそれに対応する項目名のリストが表示され、「追加」、「削除」のボタンが表示される。
管理手段32は作業モードが編集されたかどうかを判断する(ステップS204)。入力部の操作による「追加」、「削除」の指定を受けて、管理手段32は、リストに項目名を追加、削除する(ステップS205)。
なお、作業モードとして「特殊項目用」が指定されたときを示したが、「ルーチン用」、「夜間用」が指定されたときも、同様に、管理手段32は、リストに項目名を追加、削除する。
〔動作〕
以上に、第1実施形態に係る自動分析装置の構成を説明した。次に、搬送先の検索から搬送対象の搬送までの一連の動作について図3および図9を参照して説明する。
(搬送先の検索)
搬送先の検出の詳細について、図3に示すモジュール1Aを一例に挙げて説明する。図3から、モジュール1Aの第1試薬庫R1における配置番号01に配置された試薬容器内の試薬の残量が規定量以上であることがわかる。さらに、配置番号02に配置された試薬容器内の試薬の残量が規定量未満であることがわかる。なお、記憶部33には、予め、モジュール1Aが稼働中であること、および、モジュール1Bが休止中であることが記憶されるものとする。
図9は、搬送先の検索から試薬容器の搬送までの一連の動作を示すフローチャートである。図9に示すように、先ず、管理手段32が各モジュール1A、1Bの中から搬送先(試薬庫)を検出する(ステップ:S301)。
図10は搬送先の検索における第1の抽出条件の選択を示すフローチャートである。
図10において、管理手段32は、いずれのケースが選択されたかを判断する(ステップS401)。この第1実施形態では、入力部(図示しない)の操作によりケース1が予め選択される。管理手段32は、ケース1が選択されたと判断したとき(CASE=1)、第1の抽出条件として、「試薬の残量が規定量未満であること」を選択する(ステップS402)。
図11は、搬送先の検索の一連の動作を示すフローチャートである。図11に示すように、管理手段32は、モジュール1Aの第1試薬庫R1に格納された試薬容器の配置番号を指定する(k=1)(ステップS501)。
次に、管理手段32は、指定した配置番号k(=1,2,...,m)に配置された試薬容器が、第1の抽出条件(試薬の残量が規定量未満であること)を満たすかどうかを判断する(ステップS502、図10に示すS402)。
次に、管理手段32は、k≧mであるかどうかを判断する(ステップS503)。管理手段は、k≧mであると判断した場合、検索を終了する。管理手段は、k<mであると判断した場合、ステップS501に戻り、次の配置番号(k+1)を指定する。
管理手段32は、第1の抽出条件を満す試薬容器、および、その試薬容器を格納する搬送先である試薬庫を記憶部33に記憶させる。ここでは、管理手段32は、配置番号02、試薬容器の識別番号、試薬の種類A、および、搬送先である第1試薬庫R1(モジュール1Aに属する)、並びに、配置番号04、試薬容器の識別番号、試薬の種類B、および、搬送先である第1試薬庫R1を記憶部33に記憶させる。
(搬送対象の検索)
前述する搬送先の検索で、配置番号02、試薬容器の識別番号、試薬の種類A、および、搬送先である第1試薬庫R1が検索されたこととする。
搬送対象の検索の詳細について、図4に示すモジュール1Bを一例に挙げて説明する。
図4から、モジュール1Bの第1試薬庫R1における配置番号01〜10に配置された試薬容器内の試薬の残量が規定量以上であることがわかる。さらに、第2試薬庫R2における配置番号01〜03に配置された試薬容器内の試薬の残量が規定量以上であることがわかる。なお、記憶部33には、予め、モジュール1Bが休止中であるこが記憶される。
搬送対象の検索では、図9に示すように、まず、管理手段32が、搬送先であるモジュール1A以外のモジュール(すなわち、モジュール1B)における第1試薬庫R1、第2試薬庫R2の中から搬送対象として試薬容器を検出する(ステップ:S302)。
図12は搬送対象の検索における第2の抽出条件の選択を示すフローチャートである。
図12において、管理手段32は、いずれのケースが選択されたかを判断する(ステップS601)。この第1実施形態では、入力部(図示しない)の操作によりケース1が予め選択される。管理手段32は、ケース1が選択されたと判断したとき(CASE=1)、第2の抽出条件として、「休止中のモジュールであり、かつ、搬送先に係る試薬と同じ種類の試薬が入っていること」を選択する(ステップS602)。
図13は、搬送対象の検索の一連の動作を示すフローチャートである。図13に示すように、管理手段32は、モジュール1Bの第1試薬庫R1に格納された試薬容器の配置番号を指定する(k=1)(ステップS701)。
次に、管理手段32は、指定した配置番号k(=1,2,...,m)に配置された試薬容器が、第2の抽出条件(休止中のモジュールであり、かつ、搬送先に係る試薬と同じ種類の試薬が入っていること)を満たすかどうかを判断する(ステップS702、図12に示すS602)。
次に、管理手段32は、k≧mであるどうかを判断する(ステップS703)。管理手段32は、k≧mであると判断した場合、検索を終了する。管理手段32は、k<mであると判断した場合、ステップS701に戻り、次の配置番号(k+1)を指定する。
管理手段32は、第2の抽出条件を満す試薬容器を記憶部33に記憶させる。ここでは、管理手段32は、配置番号01、試薬容器の識別番号、および、試薬の種類Aに係る試薬容器、並びに、配置番号02、試薬容器の識別番号、および、試薬の種類Aに係る試薬容器を記憶部33に記憶させる。
(搬送対象の搬送)
次に、図9に示すように、試薬容器搬送手段22が搬送対象を搬送先に搬送する(ステップ:S303)。ここでは、搬送先として、配置番号02、試薬容器の識別番号(「C100」とする)、および、試薬の種類Aに係る第1試薬庫R1(モジュール1Aに属する)を一例に挙げ、また、搬送対象として、配置番号01、試薬容器の識別番号(「C200」とする)、および、試薬の種類Aに係る試薬容器(モジュール1Bの第1試薬庫R1に属する)を一例に挙げて説明する。
まず、試薬容器搬送手段22が識別番号C100の試薬容器をモジュール1Aの第1試薬庫R1の配置番号02から搬送ライン221に移送する。それにより、配置番号02が空きの配置場所となる。さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C100の試薬容器を搬送ライン221から搬送ライン223に移送する。
次に、試薬容器搬送手段22が識別番号C200の試薬容器をモジュール1Bの第1試薬庫R1の配置番号01から搬送ライン222に移送する。それにより、配置番号01が空きの配置場所となる。さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C200の試薬容器を搬送ライン222から搬送ライン223に移送する。
次に、試薬容器搬送手段22が識別番号C200の試薬容器を搬送ライン223から搬送ライン221に移送し、さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C200の試薬容器を搬送ライン221から空きの配置場所となった配置番号02に移送する。それにより、搬送対象を搬送先に搬送することができる。
次に、試薬容器搬送手段22が識別番号C100の試薬容器を搬送ライン223から搬送ライン222に移送し、さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C100の試薬容器を搬送ライン222から空きの配置場所となった配置番号01に移送する。
以上により、一のモジュールであり、残量が所定量未満である種類Aの試薬が入った識別番号C100の試薬容器と、休止中の他のモジュールであって種類Aと同じ種類の試薬が入った識別番号C200の試薬容器とを交換することが可能となる。
第1実施形態では、識別番号C100の試薬容器と識別番号C200の試薬容器とを交換するように試薬容器搬送手段22を構成したが、搬送対象としての識別番号C200の試薬容器を搬送先としてのモジュール1Aの第1試薬庫R1に搬送し、識別番号C100の試薬容器を搬送しないように試薬容器搬送手段22を構成してもよい。このような構成は、以下の実施形態に係る試薬容器搬送手段22において同様である。
(モジュールにおける他の構成)
次に、モジュールにおける他の構成の詳細について図1および図2を参照して説明する。ここでも、モジュール1Aを代表して説明し、モジュール1Bの説明を省略する。図2は自動分析装置の構成ブロック図である。
図2に示すように、モジュール1Aは、第1試薬庫R1、第2試薬庫R2および反応庫5の他に、試料ラック6、試料分注プローブ7、試薬分注プローブ8、撹拌ユニット11、測光ユニット12、洗浄ユニット13、分析部14、データ処理部15、駆動部16、および、制御部17を有する。
試料ラック6は、複数の試料容器を載置可能に構成される。試料容器には、試料(血液や尿等)が入れられる。試料分注プローブ7は、吸引位置に搬送された試料容器から試料を吸引し、規定の吐出位置に搬送された反応容器に吐出する。試薬分注プローブ8は、ラックの回転によって規定の吸引位置に搬送された試薬容器から試薬を吸引し、規定の吐出位置に搬送された反応容器に試薬を吐出する。
撹拌ユニット11、測光ユニット12、洗浄ユニット13は、反応庫5の外周に設けられる。反応容器はカセット部材の回転により順に撹拌ユニット11、測光ユニット12、洗浄ユニット13の各位置に搬送される。撹拌ユニット11は、1サイクル毎に、撹拌位置に停止した反応容器内における試料および試薬の反応液を撹拌する撹拌部である。測光ユニット12は、反応液を測光位置から測定する測定部である。測光ユニット12は、反応液の吸光度を測定した後、その測定結果データをデータ処理部15に出力する。データ処理部15は、吸光度から検量線に基づいて反応液の濃度を求める。それにより、反応液の成分を測定することが可能となる。洗浄ユニット13は、洗浄・乾燥位置に停止した反応容器内の測定を終えた反応液を吸引するとともに、反応容器内を洗浄・乾燥する。
分析部14は、試料と試薬との反応液を分析して、測定結果データを出力する。多点検量線を作成するに際して、分析部14は、成分濃度を対象とする範囲を複数に分けて、範囲毎に標準試料を用いて測定し、測定結果を出力する。データ処理部15は、分析部から出力された測定結果データを演算処理して、一本の検量線(多点検量線)を作成する。データ処理部15は、生成された検量線等を備え付けのモニタやプリンタに出力させる。駆動部16は、モータやギア等を含み、駆動力を発生して分析部14の各ユニットに伝達させることで、分析部14の各ユニットを駆動させる。制御部17は、駆動部16に指示することで、分析部14が有する各ユニットの駆動を制御する。各ユニットとしては、第1試薬庫R1、第2試薬庫R2、反応庫5、試料ラック6、試料分注プローブ7、試薬分注プローブ8を含む。
上記の第1実施形態の自動分析装置によれば、各モジュールの中から試薬の残量が規定量未満の試薬容器が格納された試薬庫を搬送先として検索し、さらに、休止中である他のモジュールの試薬庫の中から試薬容器を搬送対象として検索し、さらに、搬送対象を搬送先に搬送することにより、試薬をモジュール間で補充し合うことが可能となるため、予備の試薬庫を特別に設ける必要がなく、コストを低減し、装置全体の小型化を図ることができる。
<第2実施形態>
上記の第1実施形態の自動分析装置では、搬送対象を検索するとき、モジュールの稼働状況が休止中であるかどうかを抽出条件としていた。これに対し、休止中であるかどうかに関係なく、試薬の使用状況としての試薬の使用頻度に基づいて、搬送先および搬送対象を検索する場合がある。
次に、自動分析装置の第2実施形態について図4、および、図9〜図13を参照して説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成については同一番号を付してその説明を省略し、異なる構成について主に説明する。
以下に、搬送先の検索から搬送対象の搬送までの一連の動作について図9を参照して説明する。
(搬送先の検索)
図9に示すように、先ず、管理手段32が各モジュール1A、1Bの中から搬送先(試薬庫)を検出する(ステップ:S301)。
搬送先の検出の詳細について、図3に示すモジュール1Aを一例に挙げて説明する。図3から、モジュール1Aの第1試薬庫R1における配置番号04に配置された試薬容器内の試薬の残量が規定量未満であり、かつ、試薬の使用頻度が既定値以上であることがわかる。
図10は搬送先の検索における第1の抽出条件の選択を示すフローチャートである。
図10において、管理手段32は、いずれのケースが選択されたかを判断する(ステップS401)。この第2実施形態では、入力部(図示しない)の操作によりケース2が予め選択される。管理手段32は、ケース2が選択されたと判断したとき(CASE=2)、第1の抽出条件として、「試薬の残量が規定量未満であり、かつ、試薬の使用頻度が規定値以上であること」を選択する(ステップS403)。
図11は、搬送先の検索の一連の動作を示すフローチャートである。図11に示すように、モジュール1Aの第1試薬庫R1に格納された試薬容器の配置番号を指定する(k=1)(ステップS501)。
次に、管理手段32は、指定した配置番号k(=1,2,...,m)に配置された試薬容器が、第1の抽出条件(試薬の残量が規定量未満であり、かつ、試薬の使用頻度が規定値以上であること)を満たすかどうかを判断する(ステップS502、図10に示すS402)。
次に、管理手段32は、k≧mであるどうかを判断する(ステップS503)。管理手段32は、k≧mであると判断した場合、検索を終了する。管理手段32はk<mであると判断した場合、ステップS501に戻り、次の配置番号(k+1)を指定する。
管理手段32は、第1の抽出条件を満す試薬容器、および、その試薬容器を格納する搬送先である試薬庫を記憶部33に記憶させる。ここでは、管理手段32は、配置番号04、試薬容器の識別番号、試薬の種類B、および、搬送先である第1試薬庫R1(モジュール1Aに属する)を記憶部33に記憶させる。
(搬送対象の検索)
前述する搬送先の検索で、配置番号04、試薬容器の識別番号、試薬の種類B、および、搬送先である第1試薬庫R1が検索されたこととする。搬送対象の検索では、図9に示すように、まず、管理手段32が、搬送先であるモジュール1A以外のモジュール(すなわち、モジュール1B)における第1試薬庫R1、第2試薬庫R2の中から搬送対象として試薬容器を検出する(ステップ:S302)。
搬送対象の検索の詳細について、図4に示すモジュール1Bを一例に挙げて説明する。図4から、モジュール1Bの第1試薬庫R1における配置番号01〜10に配置された試薬容器内の試薬の残量が規定量以上であり、かつ、試薬の使用頻度が所定値未満であることがわかる。さらに、第2試薬庫R2における配置番号01〜03に配置された試薬容器内の試薬の残量が規定量以上であり、かつ、試薬の使用頻度が所定値未満であることがわかる。なお、これらの残量および使用頻度は予め記憶部33に記憶される。
図12は搬送対象の検索における第2の抽出条件の選択を示すフローチャートである。
図12において、管理手段32は、いずれのケースが選択されたかを判断する(ステップS601)。この第2実施形態では、入力部(図示しない)の操作によりケース2が予め選択される。管理手段32は、ケース2が選択されたと判断したとき(CASE=2)、第2の抽出条件として、「搬送先に係る試薬と同じ種類の試薬が入っており、かつ、試薬の残量が規定量以上であり、かつ、試薬の使用頻度が規定値未満であること」を選択する(ステップS603)。
図13は、搬送対象の検索の一連の動作を示すフローチャートである。図13に示すように、管理手段は、モジュール1Bの第1試薬庫R1に格納された試薬容器の配置番号を指定する(k=1)(ステップS701)。
次に、管理手段32は、指定した配置番号k(=1,2,...,m)に配置された試薬容器が、第2の抽出条件(搬送先に係る試薬と同じ種類の試薬が入っており、かつ、試薬の残量が規定量以上であり、かつ、試薬の使用頻度が規定値未満であること)を満たすかどうかを判断する(ステップS702、S603)。
次に、管理手段32は、k≧mであるどうかを判断する(ステップS703)。管理手段32は、k≧mであると判断した場合、検索を終了する。管理手段32は、k<mであると判断した場合、ステップS701に戻り、次の配置番号(k+1)を指定する。
管理手段32は、第2の抽出条件を満す試薬容器を記憶部33に記憶させる。ここでは、管理手段32は、配置番号03、試薬容器の識別番号、および、試薬の種類Bに係る試薬容器を記憶部33に記憶させる。
(搬送対象の搬送)
次に、図9に示すように、試薬容器搬送手段22が搬送対象を搬送先に搬送する(ステップ:S303)。ここでは、搬送先として、配置番号04、試薬容器の識別番号(「C300」とする)、および、試薬の種類Bに係る第1試薬庫R1(モジュール1Aに属する)を一例に挙げ、また、搬送対象として、配置番号03、試薬容器の識別番号(「C400」とする)、および、試薬の種類Bに係る試薬容器(モジュール1Bの第1試薬庫R1に属する)を一例に挙げて説明する。
まず、試薬容器搬送手段22が識別番号C300の試薬容器をモジュール1Aの第1試薬庫R1の配置番号04から搬送ライン221に移送する。それにより、配置番号04が空きの配置場所となる。さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C300の試薬容器を搬送ライン221から搬送ライン223に移送する。
次に、試薬容器搬送手段22が識別番号C400の試薬容器をモジュール1Bの第1試薬庫R1の配置番号03から搬送ライン222に移送する。それにより、配置番号03が空きの配置場所となる。さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C400の試薬容器を搬送ライン222から搬送ライン223に移送する。
次に、試薬容器搬送手段22が識別番号C400の試薬容器を搬送ライン223から搬送ライン221に移送し、さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C400の試薬容器を搬送ライン221から空きの配置場所となった配置番号03に移送する。それにより、搬送対象を搬送先に搬送することができる。
次に、試薬容器搬送手段22が識別番号C300の試薬容器を搬送ライン223から搬送ライン222に移送し、さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C300の試薬容器を搬送ライン222から空きの配置場所となった配置番号04に移送する。
以上により、一のモジュールであり、残量が所定量未満であり、かつ、使用頻度が所定値以上である種類Bの試薬が入った識別番号C300の試薬容器と、種類Bと同じ種類の試薬が入っており、残量が所定量以上であり、かつ、使用頻度が所定値未満である識別番号C400の試薬容器とを交換することが可能となる。
上記の第2実施形態の自動分析装置によれば、各モジュールの中から試薬の残量が規定量未満であり、かつ、試薬の使用頻度が規定値以上である試薬容器が格納された試薬庫を搬送先として検索し、さらに、他のモジュールの試薬庫の中から、試薬の残量が規定量以上であり、かつ、試薬の使用頻度が規定値未満である試薬容器を搬送対象として検索し、さらに、搬送対象を搬送先に搬送することにより、モジュール間で試薬を補充し合うことが可能となる。それにより、予備の試薬庫を特別に設ける必要がなく、コストを低減し、装置全体の小型化を図ることができる。さらに、試薬容器を開封した後、試薬を使い切るまでにかかる時間が短くなり、試薬の劣化を防止することが可能となる。
<第3実施形態>
上記の第2実施形態の自動分析装置では、搬送先を検索するとき、試薬の残量が規定量未満であること、さらに、搬送対象を検索するとき、試薬の残量が規定量以上であることが前提となっていた。これに対し、試薬の残量が規定量未満であるかどうかに関係なく、試薬の有効期限に基づいて、搬送先および搬送対象を検索する場合がある。
次に、自動分析装置の第3実施形態について図3、図4、および、図9〜図13を参照して説明する。なお、第3実施形態において、第1実施形態と同じ構成については同一番号を付してその説明を省略し、異なる構成について主に説明する。
以下に、搬送先の検索から搬送対象の搬送までの一連の動作について図9を参照して説明する。
(搬送先の検索)
図9に示すように、先ず、管理手段32が各モジュール1A、1Bの中から搬送先(試薬庫)を検出する(ステップ:S301)。
搬送先の検出の詳細について、図3に示すモジュール1Aを一例に挙げて説明する。図3から、モジュール1Aの第1試薬庫R1における配置番号06に配置された試薬容器内の試薬の使用頻度が既定値以上であり、かつ、試薬の有効期限が比較的近いことがわかる。
図10は搬送先の検索における第1の抽出条件の選択を示すフローチャートである。図10において、管理手段32は、いずれのケースが選択されたかを判断する(ステップS401)。この第3実施形態では、入力部(図示しない)の操作によりケース3が予め選択される。管理手段32は、ケース3が選択されたと判断したとき(CASE=3)、第1の抽出条件として、「試薬の使用頻度が規定値以上であり、かつ、試薬の有効期限が比較的近いこと」を選択する(ステップS404)。
図11は、搬送先の検索の一連の動作を示すフローチャートである。図11に示すように、モジュール1Aの第1試薬庫R1に格納された試薬容器の配置番号を指定する(k=1)(ステップS501)。
次に、管理手段32は、指定した配置番号k(=1,2,...,m)に配置された試薬容器が、第1の抽出条件(試薬の使用頻度が規定値以上であり、かつ、試薬の有効期限が比較的近いこと)を満たすかどうかを判断する(ステップS502、図10に示すS404)。
次に、管理手段32は、k≧mであるどうかを判断する(ステップS503)。管理手段32は、k≧mであると判断した場合、検索を終了する。管理手段32は、k<mであると判断した場合、ステップS501に戻り、次の配置番号(k+1)を指定する。
管理手段32は、第1の抽出条件を満す試薬容器、および、その試薬容器を格納する搬送先である試薬庫を記憶部33に記憶させる。ここでは、管理手段32は、配置番号06、試薬容器の識別番号、試薬の種類C、および、搬送先である第1試薬庫R1(モジュール1Aに属する)を記憶部33に記憶させる。
(搬送対象の検索)
前述する搬送先の検索で、配置番号06、試薬容器の識別番号、試薬の種類C、および、搬送先である第1試薬庫R1が検索されたこととする。搬送対象の検索では、図9に示すように、まず、管理手段32が、搬送先であるモジュール1A以外のモジュール(すなわち、モジュール1B)における第1試薬庫R1、第2試薬庫R2の中から搬送対象として試薬容器を検出する(ステップ:S302)。
搬送対象の検索の詳細について、図4に示すモジュール1Bを一例に挙げて説明する。図4から、モジュール1Bの第1試薬庫R1における配置番号01〜10に配置された試薬容器内の試薬の使用頻度が所定値未満であり、かつ、試薬の有効期限が比較的遠いことがわかる。さらに、第2試薬庫R2における配置番号01〜03に配置された試薬容器内の試薬の使用頻度が所定値未満であり、かつ、試薬の有効期限が比較的遠いことがわかる。なお、これらの残量および使用頻度は予め記憶部33に記憶される。
図12は搬送対象の検索における第2の抽出条件の選択を示すフローチャートである。
図12において、管理手段32は、いずれのケースが選択されたかを判断する(ステップS601)。この第3実施形態では、入力部(図示しない)の操作によりケース3が予め選択される。管理手段32は、ケース3が選択されたと判断したとき(CASE=3)、第2の抽出条件として、「搬送先に係る試薬と同じ種類の試薬が入っており、かつ、試薬の使用頻度が規定値未満であり、かつ、試薬の有効期限が比較的遠いこと」を選択する(ステップS604)。
図13は、搬送対象の検索の一連の動作を示すフローチャートである。図13に示すように、管理手段32は、モジュール1Bの第1試薬庫R1に格納された試薬容器の配置番号を指定する(k=1)(ステップS701)。
次に、管理手段32は、指定した配置番号k(=1,2,...,m)に配置された試薬容器が、第2の抽出条件(搬送先に係る試薬と同じ種類の試薬が入っており、かつ、試薬の使用頻度が規定値未満であり、かつ、試薬の有効期限が比較的遠いこと)を満たすかどうかを判断する(ステップS702、S604)。
次に、管理手段32は、k≧mであるどうかを判断する(ステップS703)。管理手段32は、k≧mであると判断した場合、検索を終了する。管理手段32は、k<mであると判断した場合、ステップS701に戻り、次の配置番号(k+1)を指定する。
管理手段32は、第2の抽出条件を満す試薬容器を記憶部33に記憶させる。ここでは、管理手段32は、配置番号05、試薬容器の識別番号、および、試薬の種類Cに係る試薬容器を記憶部33に記憶させる。
(搬送対象の搬送)
次に、図9に示すように、試薬容器搬送手段22が搬送対象を搬送先に搬送する(ステップ:S303)。ここでは、搬送先として、配置番号06、試薬容器の識別番号(「C500」とする)、および、試薬の種類Cに係る第1試薬庫R1(モジュール1Aに属する)を一例に挙げ、また、搬送対象として、配置番号05、試薬容器の識別番号(「C600」とする)、および、試薬の種類Cに係る試薬容器(モジュール1Bの第1試薬庫R1に属する)を一例に挙げて説明する。
まず、試薬容器搬送手段22が識別番号C500の試薬容器をモジュール1Aの第1試薬庫R1の配置番号06から搬送ライン221に移送する。それにより、配置番号06が空きの配置場所となる。さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C500の試薬容器を搬送ライン221から搬送ライン223に移送する。
次に、試薬容器搬送手段22が識別番号C600の試薬容器をモジュール1Bの第1試薬庫R1の配置番号05から搬送ライン222に移送する。それにより、配置番号05が空きの配置場所となる。さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C600の試薬容器を搬送ライン222から搬送ライン223に移送する。
次に、試薬容器搬送手段22が識別番号C600の試薬容器を搬送ライン223から搬送ライン221に移送し、さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C600の試薬容器を搬送ライン221から空きの配置場所となった配置番号05に移送する。それにより、搬送対象を搬送先に搬送することができる。
次に、試薬容器搬送手段22が識別番号C500の試薬容器を搬送ライン223から搬送ライン222に移送し、さらに、試薬容器搬送手段22が識別番号C500の試薬容器を搬送ライン222から空きの配置場所となった配置番号06に移送する。
以上により、一のモジュールであり、使用頻度が所定値以上であり、かつ、有効期限が比較的近い種類Cの試薬が入った識別番号C500の試薬容器と、種類Cと同じ種類の試薬が入っており、使用頻度が所定値未満であり、かつ、有効期限が比較的遠い識別番号C600の試薬容器とを交換することが可能となる。
上記の第3実施形態の自動分析装置によれば、試薬の使用頻度および試薬の有効期限に基づいて、搬送先および搬送対象を検索し、さらに、搬送対象を搬送先に搬送することにより、モジュール間で試薬を補充し合うことが可能となる。それにより、予備の試薬庫を特別に設ける必要がなく、コストを低減し、装置全体の小型化を図ることができる。さらに、有効期限までに試薬を使い切ることができ、期限切れによる試薬の廃棄を防止することが可能となる。
<第4実施形態>
前述する第1実施形態から第3実施形態では、搬送先を検索するときの3つの第1の抽出条件および搬送対象を検索するときの3つの第2の抽出条件のうちの1つが選択され、選択された抽出条件により搬送先および搬送対象が検索されるように構成される。
これに対し、第4実施形態では、3つの第1の抽出条件、第2の抽出条件に優先順位が設けられ、優先順位に従って第1の抽出条件、第2の抽出条件が選択される。1番目の第1の抽出条件、第2の抽出条件が選択され、この第1の抽出条件、第2の抽出条件に基づいて搬送先および搬送対象が検索されたとき、検索は終了する。搬送先および搬送対象のいずれかが検索されなかったとき、2番目の第1の抽出条件、第2の抽出条件が選択される。この第1の抽出条件、第2の抽出条件に基づいて搬送先および搬送対象が検索されたとき、検索は終了する。搬送先および搬送対象のいずれかが検索されなかったとき、3番目の第1の抽出条件、第2の抽出条件が選択される。この第1の抽出条件、第2の抽出条件に基づいて搬送先および搬送対象が検索されたとき、検索は終了する。
優先順位はどのようなものであってもよいが、優先順位の一例としては、試薬の使用頻度、および、試薬の有効期限を1番目の抽出条件とし、試薬の残量が規定量未満であるかどうか、および、試薬の使用頻度を2番目の抽出条件とし、試薬の残量が規定量未満であるかどうか、および、モジュールの稼働状況が休止中であるかどうかを、3番目の抽出条件とするものが挙げられる。
抽出条件に優先順位が設けられることにより、有効期限までに試薬を使い切ることができ、期限切れによる試薬の廃棄を防止することが可能となる。さらに、試薬の劣化を防止することが可能となる。さらに、コストを低減し、装置全体の小型化を図ることができる。
<第5実施形態>
上記の第1実施形態から第4実施形態の自動分析装置では、休止中のモジュールの有無、さらに、試薬の残量が規定量未満であるかどうか、さらに、試薬の使用頻度が規定値未満であるかどうか、さらに、試薬の有効期限を抽出条件として、搬送先および搬送対象を検索していた。そして、搬送対象を搬送先に搬送することにより、試薬をモジュール間で補充し合うことが可能となっていた。抽出条件としては、これらに限らず、試薬庫に配置された試薬容器の構成を示す配置パターンであってもよい。すなわち、配置パターンに基づいて搬送先および搬送対象を検索し、搬送対象を搬送先に搬送するように構成してもよい。
次に、自動分析装置の第5実施形態について図14および図15を参照して説明する。
図14は、モジュール1Aにおいて、配置パターンに基づいて搬送先および搬送対象が検索され、搬送が行われた試薬容器に関するデータから構成されたデータ構造を示す図、図15は、モジュール1Bにおいて、配置パターンに基づいて搬送先および搬送対象が検索され、搬送が行われた試薬容器に関するデータから構成されたデータ構造を示す図である。
なお、第5実施形態において、第1実施形態と同じ構成については同一番号を付してその説明を省略し、異なる構成について主に説明する。
ここでは、モジュール1Aの第1試薬庫R1、第2試薬庫R2の配置パターンが図3に示す「ルーチン用」から図14に示す「特殊項目用」に変更されたときについて説明する。なお、図15に、「ルーチン用」である、モジュール1Bの第1試薬庫R1、第2試薬庫R2の配置パターンを示す。ここで、「特殊項目用」とは、ルーチン用の試薬庫が特殊項目用の試薬庫として用いられるパターンをいう。
(搬送先、搬送対象の検索)
管理手段32は、分析中または分析予定の所望モジュール1Aの配置パターンの指示を受けて、配置パターンを構成する試薬容器が格納されていない所望モジュールの試薬庫を搬送先として検索する。ここでは、モジュール1Aの第1試薬庫R1に、特殊項目用の試薬を入れた試薬容器が格納されていないため、第1試薬庫R1が搬送先として検索される。
次に、管理手段32は、特殊項目用の試薬を入れた試薬容器を所望モジュール以外の試薬庫から検索する。ここでは、モジュール1Bの第2試薬庫R2に、特殊項目用の試薬を入れた試薬容器が格納されているため、これらの試薬容器が搬送対象として検索される。
ここでは、搬送先に係る試薬容器の一例として、その第1試薬庫R1における配置番号02に配置された試薬容器の識別番号(ここでは、「C700」とする)を挙げて説明する。すなわち、識別番号C700の試薬容器には種類Aの試薬が入っている。
さらに、搬送対象としての試薬容器の一例として、その第2試薬庫R2における配置番号01に配置された試薬容器の識別番号(ここでは、「C800」とする)を挙げて説明する。識別番号C800の試薬容器には種類Kの試薬が入っている。
(搬送対象の搬送)
試薬容器搬送手段22が搬送ライン221〜223を介して識別番号C800の試薬容器を第1モジュール1Aの第1試薬庫R1における配置番号02に搬送する。さらに、試薬容器搬送手段22が搬送ライン221〜223を介して識別番号C700の試薬容器を第2モジュール1Bの第2試薬庫R2における配置番号01に搬送する。
以上により、識別番号C700の試薬容器と識別番号C800の試薬容器とを交換することが可能となる。なお、試薬容器を交換するのでなく、単に、搬送対象である識別番号C800の試薬容器を搬送先であるモジュール1Aの第1試薬庫R1に搬送してもよい。このとき、管理手段32は、交換後の試薬容器により構成された配置パターンで、試薬庫を管理する。
以上により、管理手段32は、モジュールが配置パターンの変更の指示を受けたときでも、その配置パターンに基づいて、搬送対象としての試薬容器を検索する。そして、試薬容器搬送手段22が試薬容器を搬送先としてのモジュールに搬送する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1A モジュール
1B モジュール
R1 第1試薬庫
R2 第2試薬庫
1 自動分析装置
2 試薬容器
5 反応庫
6 試料ラック
7 試料分注プローブ
8 試薬分注プローブ
11 撹拌ユニット
12 測光ユニット
13 洗浄ユニット
14 分析部
15 データ処理部
16 駆動部
17 制御部
21 試料容器搬送手段
22 試薬容器搬送手段
31 主制御部
32 管理手段
33 記憶部

Claims (7)

  1. 試薬容器が格納された試薬庫を備え、前記試薬容器から分注された試薬を試料と反応させることにより生成された反応液の成分を分析する複数のモジュールを有する自動分析装置において、
    第1の抽出条件および第2の抽出条件を記憶する記憶部を有し、分析中または分析予定の所望モジュールの前記試薬庫から前記第1の抽出条件を満たす試薬容器が格納された試薬庫を搬送先として検索し、さらに、前記所望モジュール以外の試薬庫から前記第2の抽出条件を満たす試薬容器を搬送対象として検索する管理手段と、
    前記搬送先および前記搬送対象が検索されたことを受けて、前記搬送先に前記搬送対象を搬送する搬送手段と、
    を有する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  2. 試薬容器が格納された試薬庫を備え、前記試薬容器から分注された試薬を試料と反応させることにより生成された反応液の成分を分析する複数のモジュールを有する自動分析装置において、
    前記複数モジュールの稼働状況および各モジュールの試薬庫の試薬容器の使用状況を含む使用情報を記憶する記憶部を有し、分析中又は分析予定の所望モジュールの試薬庫における前記使用状況から分析能力の不足を表す第1の抽出条件を満たす第1の試薬容器が格納された試薬庫を搬送先として検索し、さらに、前記所望のモジュール以外の試薬庫から前記使用情報を基に分析能力の余裕を表す第2の抽出条件を満たす第2の試薬容器を搬送対象として検索する管理手段と、
    前記搬送先および前記搬送対象が検索されたことを受けて、前記搬送先に前記搬送対象を搬送する搬送手段と、
    を有する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  3. 前記記憶部は、前記使用状況としての各試薬容器における試薬の残量、および、試薬の規定量を記憶し、並びに、前記第1の抽出条件および前記第2の抽出条件として、前記残量と前記規定量とが比較された結果、および、モジュールの前記稼働状況が休止中であるかどうかを記憶し、
    前記管理手段は、試薬の残量が規定量未満である試薬容器が格納された試薬庫を前記搬送先として検索し、前記試薬と同じ種類の試薬が入れられた試薬容器であって、前記休止中であるモジュールの試薬庫に格納された試薬容器を前記搬送対象として検索することを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記記憶部は、前記使用状況としての各試薬容器における試薬の残量、試薬の規定量、前記使用状況としての試薬の使用頻度、および、前記使用頻度の規定値を記憶し、並びに、前記第1の抽出条件および前記第2の抽出条件として、前記残量と前記規定量とが比較された結果、および、前記使用頻度と前記規定値とが比較された結果を記憶し、
    前記管理手段は、試薬の残量が規定量未満であり、かつ、前記試薬の使用頻度が規定値以上である試薬容器が格納された試薬庫を前記搬送先として検索し、前記試薬と同じ種類の試薬が入れられた試薬容器であって、その試薬容器内の試薬の残量が規定量以上であり、かつ、前記試薬の使用頻度が規定値未満である試薬容器を前記搬送対象として検索することを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  5. 前記記憶部は、前記使用状況としての各試薬容器における試薬の使用頻度、前記使用頻度の規定値、および、前記使用情報としての前記試薬の有効期限を記憶し、並びに、前記第1の抽出条件および前記第2の抽出条件として、前記使用頻度と前記規定値とが比較された結果を記憶し、
    前記管理手段は、試薬の使用頻度が規定値以上であり、かつ、試薬の有効期限が比較的遠い試薬容器が格納された試薬庫を前記搬送先として検索し、前記試薬と同じ種類の試薬が入れられた試薬容器であって、試薬の使用頻度が規定値未満であり、かつ、試薬の有効期限が比較的近い試薬容器を前記搬送対象として検索することを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  6. 前記記憶部は、前記第1の抽出条件として、前記試薬庫に配置される複数の前記試薬容器の構成を示す前記使用情報としての配置パターンを記憶し、
    前記管理手段は、前記所望モジュールの配置パターンの変更の指示を受けて、前記配置パターンを構成する試薬容器が格納されていない前記所望モジュールの試薬庫を前記搬送先として検索し、前記試薬容器と同じ種類の試薬が入れられた試薬容器を、他のモジュールの試薬庫から前記搬送対象として検索することを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  7. 前記搬送手段は、前記試薬容器が交換対象として格納された前記搬送先において、前記交換対象が配置されていた位置に、前記搬送対象を前記試薬庫から搬送し、かつ、前記試薬庫における前記搬送対象が配置されていた位置に、前記交換対象を前記搬送先から搬送することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の自動分析装置。
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