JP2015113253A - 多結晶シリコン製造装置および製造方法 - Google Patents

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賦 下口
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Abstract

【課題】テトラクロロシランガスを亜鉛ガスで還元して多結晶シリコンを製造する際に、反応器の加熱と冷却を繰り返すヒートサイクル、及び反応器の解体と組み立てを繰り返しで生じる機会損失を回避して、1)多結晶シリコンの生産性を改善し、2)製造エネルギーの利用効率を改善し、3)セラミック製の反応器の寿命を延ばす、多結晶シリコンの製造装置及び製造方法の提供。【解決手段】円筒形の反応器3を縦方向に貫通孔を備えた台座10に据え付け、その台座10の貫通孔出口のピストンバルブ弁体20で弁座14を閉じて多結晶シリコンを製造した後、反応温度を維持したまま原料ガスを止め、ピストンバルブ弁体20を開いて、自然又は機械的衝撃によりピストンバルブ上に落下した多結晶シリコンを回収する多結晶シリコン製造装置。【選択図】図1

Description

本発明は、多結晶シリコンの製造装置および製造方法に関する。詳しくは、テトラクロロシランガスを亜鉛ガスで還元する亜鉛還元法によって、管状集合多結晶シリコンを製造して、効率的に回収する多結晶シリコン製造装置および製造方法に関する。
特許文献1は、亜鉛還元法によって、本発明と同様の製品を得る多結晶シリコンの製造法について開示する。特許文献1の多結晶シリコン製造方法は、反応器として縦型の反応器を使用し、反応温度800〜1200℃でテトラクロロシランガスを亜鉛ガスで還元して、反応器頂部に設置されたテトラクロロシランガス導入管の直下に、管状集合多結晶シリコンを生成させ、成長して脱落した多結晶シリコンを、反応器下部または冷却・粉砕装置10で冷却し、必要に応じて粉砕した後、反応器底部または冷却・粉砕装置10(反応器と併置、特許文献1の図2参照)に設けられたシャッター型の弁などによって反応器の系外に排出し、あるいは、反応器下部をシリコンの融点である1420℃以上に加熱することにより、シリコンを融解した状態(シリコン融液の状態)で連続的に反応器の系外へ取り出すこともできると開示する。
しかしながら、当該分野の技術者においても実施をすることができる程度に明確かつ十分な開示が無く、具体的な開示としては、実施例1〜4において、四塩化珪素(テトラクロロシラン)ガスおよび亜鉛ガスの供給を停止し、反応器を冷却した後、解体時に内部を観察し、または、反応器下部を開放して四塩化珪素ガスの導入管の管口に付着した多結晶シリコンの生成状況、または、反応器底部への落下を確認したとするに止まる。
一方、特許文献2のシリコン粉製造方法は、本発明の製品が管状集合多結晶シリコンであるのに対し、シリコン粉の製造法であるが、特許文献2の図1に示されるように、亜鉛ガスを鉛直方向に立設された950〜1200℃の反応管10の側周面に設けられた亜鉛ガス供給口30aから、四塩化珪素ガスを亜鉛ガス供給口30aよりも下方から反応管10の中心軸に沿って上方に向かって吐出させてシリコン粉を生成させ、反応管10の下部10bに設けられた上下のゲートバルブ102、103からなるシリコン粉堆積部100の下部のゲートバルブ103(閉状態)上に落下したシリコン粉の堆積量を検知手段(図示せず)等により確認した後、上部のゲートバルブ102を閉鎖状態とし、下部のゲートバルブ103を開放状態として、下方のシリコン粉排出口24から、生成シリコン粉を取り出すことができると開示する。
しかしながら、シリコン粉堆積部100が、950〜1200℃に及ぶ反応管10の輻射熱や酸性の反応ガス等にさらされる環境下であるにも拘わらず、ゲートバルブ102、103の材質、構造、サイズ、耐熱性、開閉方法、ゲートバルブ103上のシリコン粉堆積量の検知手段、シリコン粉回収方法等について、当該分野の技術者においても実施をすることができる程度の明確かつ十分な開示が無い。
特開2007−145663号公報 特開2009−107896号公報
前述のとおり、特許文献1に、テトラクロロシランガスを亜鉛ガスで還元して多結晶シリコンを製造する縦型反応器から多結晶シリコンを回収する装置および回収する方法が開示されている。特許文献1の多結晶シリコン製造方法によれば、セラミック材料(石英または炭化珪素製)の縦型反応器を用いて、反応温度800〜1200℃でテトラクロロシランガスを亜鉛ガスで還元して、管状集合多結晶シリコンを製造することができるが、その製品を回収するには、原料ガスの導入を止め、反応器を外気温まで冷却した後、解体または反応器下部を開放する(以降、解体と表現する)必要があった。
すなわち、特許文献1の多結晶シリコン製造方法では、反応器の加熱、冷却の繰り返し(ヒートサイクル)と反応器の解体と組み立ての繰り返しを避けることができない。このため、
1)ヒートサイクルと反応器の解体と組み立てに、長い時間や日数を必要とするので、多結晶シリコンの生産性とその製造に費やすエネルギーの利用効率が低くなる、
2)そのヒートサイクルに伴うセラミック材料の熱膨張や収縮の繰り返しが、セラミック製の反応器の寿命を短縮する、
などの問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、反応器の加熱と冷却を繰り返すヒートサイクル、および反応器の解体と組み立てを繰り返しで生じる機会損失を回避して、
1)多結晶シリコンの生産性を改善し、
2)製造エネルギーの利用効率を改善し、
3)セラミック製の反応器の寿命を延ばす、
多結晶シリコンの製造装置および製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた。その結果、円筒形の反応器を、縦方向に貫通孔を備えた台座に据え付け、その台座の貫通孔の下端開口部に対しピストンバルブ弁体を上下移動可能に配置し、かつそのピストンバルブ弁体の上部に回収容器を配置して、前記ピストンバルブ弁体および前記回収容器を適時整備済みのものに入れ替えて用いることで、上記問題が解決されることを見出した。すなわち、本発明の要旨は以下の通りである。
[1] テトラクロロシランガスを亜鉛ガスで還元して多結晶シリコンを製造する多結晶シリコン装置であって、
台座の上部に、多結晶シリコンを成長させるセラミック製の反応器を配置するとともに、前記台座の下方に回収部を接続し、
前記台座は、中央部に縦方向の貫通孔を有する円筒状であって、前記貫通孔の内壁上端に、前記反応器の据え付け部を備え、前記貫通孔の内壁中間部に排ガス口を備え、前記排ガス口の下部より、前記台座の下端開口部に至るまで前記貫通孔を円錐台状に拡げたテーパ状の弁座を備えており、
前記回収部は、直線上に少なくとも3つの回収ユニットを並べて配置することができる大きさを有し、さらに、前記回収ユニットを前記回収部の内方に搬入する入口扉と、前記回収部の外方に搬出する出口扉とを備えており、
前記回収部の下方に、前記回収ユニットを上下方向に移動させる昇降装置を備え、
前記回収部の側方に、前記回収ユニットを水平方向に移動させる押出し装置を備えた多結晶シリコン製造装置。
[2] 前記台座は、キャスタブルおよび鋼製外皮からなるとともに、前記台座の下端開口部の外周に水冷されたOリングが具備されている、[1]に記載の多結晶シリコン製造装置。
[3] 前記回収ユニットは、走行自在な台車と、前記台車の上に配置される円錐台状のピストンバルブ弁体と、前記ピストンバルブ弁体の上に配置される回収容器とから構成され、
前記ピストンバルブ弁体の下部には円盤鍔部が形成されるとともに、前記ピストンバルブ弁体の側面にリング状の断熱材が具備されている、[1]または[2]に記載の多結晶シリコン製造装置。
[4] 前記昇降装置は、均等押し付け装置と、スクリュージャッキと、前記スクリュージャッキの駆動部とからなり、
前記均等押し付け装置は、同心円状に配置された複数の圧縮コイルバネを有し、これら圧縮コイルバネを2枚の円盤状板材で挟み込むとともに、前記スクリュージャッキの前記駆動部により発生させた前記スクリュージャッキの押し付け力を、前記ピストンバルブ弁体の前記円盤鍔部に伝えることで、前記ピストンバルブ弁体および前記回収容器を上昇させることができるとともに、
前記スクリュージャッキの下降に伴って前記ピストンバルブ弁体と前記回収容器とが下降し、前記ピストンバルブ弁体の前記円盤鍔部が前記台車の天板部に当接することにより、前記均等押し付け装置が前記円盤鍔部の下面から離反される、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の多結晶シリコン製造装置。
[5] 前記回収部の床面には、前記台車が水平方向に移動するための台車移動用レールが直線状に配置されているとともに、
前記回収部の前記入口扉の外方と前記回収部の前記出口扉の外方の床面に、それぞれ移動架台用レールが設置されており、さらに、これら移動架台用レールの上方に、前記台車移動用レールと同じ高さとなる移動架台上面用レールが具備された移動架台が、走行自在に設置されている、[1]〜[4]のいずれ1項に記載の多結晶シリコンの製造装置。
[6] 前記昇降装置により上昇する前記回収ユニットの前記ピストンバブル弁体が、前記台座の前記弁座に当接し、これにより、前記リング状の断熱材と前記Oリングとが圧縮されることにより前記反応器内の気密が保持される、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の多結晶シリコン製造装置。
[7] 前記キャスタブルは、SiO2およびAl23を主成分とし、前記Oリングはフッ素ゴムである、[2]に記載の多結晶シリコン製造装置。
[8] 前記リング状の断熱材は、SiO2およびAl23を主成分とするセラミック繊維製である、[3]に記載の多結晶シリコン製造装置。
[9] 前記回収容器の材質が石英である、[3]に記載の多結晶シリコン製造装置。
[10] 外周に加熱装置を備えた円筒形のセラミック製の反応器を、縦方向の貫通孔を備えた台座に据え付け、さらに前記台座の下方に回収部を接続し、前記台座の貫通孔を、多結晶シリコンを回収するための回収容器を載せた円錐台状のピストンバルブ弁体により閉じた状態とし、前記加熱装置で反応温度に保たれた前記反応器内に、原料ガスとなるテトラクロロシランガスと亜鉛ガスを導入し、前記多結晶シリコンの管状凝集体を成長させた後、前記反応器内の反応温度を維持したまま前記原料ガスの供給を一時停止して、自然にまたは機械的衝撃により前記多結晶シリコンを、前記回収容器内に落下させ、さらに、前記回収容器を載せた前記ピストンバルブ弁体を下方向に移動させることにより前記台座の前記貫通孔を開放し、さらに前記回収部の内方に前記回収容器を移動させ、しかる後、前記回収部内で前記回収容器を水平方向に移動させて、前記回収容器を前記回収部の外方に案内し、前記回収容器内の多結晶シリコンを回収する多結晶シリコン製造方法。
[11] 前記ピストンバルブ弁体は、台車に保持された状態で水平方向に移動する、[10]に記載の多結晶シリコン製造方法。
[12] 前記ピストンバルブ弁体は、前記回収部の下方に配置された昇降装置により上下方向に移動可能にされている、[10]に記載の多結晶シリコン製造方法。
本発明によれば、反応器の加熱、冷却を繰り返すヒートサイクルと反応器の解体と組み立ての繰り返しを回避して、
1)多結晶シリコンの生産性を改善し、
2)製造エネルギーの利用効率を改善し、
3)セラミック製の反応器の寿命を延ばす、
ことができる多結晶シリコンの製造装置および製造方法を提供することができる。
図1は、本発明に係る多結晶シリコンの製造装置および製造方法を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態(実施例)について図1を参照しながら説明する。
本発明は、テトラクロロシランガスを亜鉛ガスで還元して多結晶シリコンを製造する装置および方法であって、上方から下方向に向かって、順次、反応器3、応器3を据え付ける台座10およびその台座10に接続する回収部40を備える多結晶シリコンの製造装置および製造方法に関する。
本発明の製造装置の特徴は、製品回収時に反応器3の解体を伴う従来型の製造方式を改良して、高生産性、省エネルギーを達成したことにある。また、本発明の製造装置は、反応器3、台座10、回収部40の3パーツからなり、必要に応じ、各パーツの分解と組み立てが可能である。組み立て時の気密は、反応器3と台座10の接続の場合、反応器3と台座10の据え付け部12の隙間に、金属線補強セラミック繊維のパッキンを介在させる。また、台座10と回収部40との接続の場合、各々の外皮の機械的接続によって維持される。
本発明の反応器3はセラミック製である。反応器3の頂部に原料ガスとなるテトラクロロシランガスAと亜鉛ガスBの導入管1、2を備え、下部が開放された円筒形であって、その外周に電気式の加熱装置4を備える。また、随意に反応器3の頂部または側面に、多結晶シリコンCに機械的な衝撃を加える装置(図示しない)を備えることができる。
台座10は、キャスタブル11および鋼製外皮15からなり、キャスタブル11は、その中央部に縦方向の貫通孔を持つ円筒状であって、貫通孔の内壁上端に、反応器3の据え付け部12が形成され、貫通孔の内壁中間に排ガス口13が形成され、排ガス口13の下部より台座10の下端に至るまで、貫通孔を円錐台状に拡げたテーパ状の弁座14が形成されている。
キャスタブル11の側面と下端は、鋼製外皮15で覆われ、さらに、台座10の下端開口部外周に、水冷装置17を備えるOリング16が具備されている。
回収部40は、反応器3に対して幅方向に大きく形成され、外皮45で囲われた容器内に、上流(図の左方)から下流(図の右方)に向かって予熱位置、昇降位置、および冷却位置の3つの区画がある。なお、昇降位置は、回収部40の幅方向の中央に位置しており、回収部40の予熱位置には、随意で加熱装置があってよい。
また、予熱位置の上流側に準備位置があり、準備位置の上流側に待機位置がある。さらに、冷却位置の下流側に引出位置があり、引出位置の下流側に回収位置がある。なお、準備位置と待機位置、引出位置と回収位置は、それぞれ回収部40の外方に位置する。
ここで、反応器3内で多結晶シリコンCを回収するための回収容器50は、反応器3内には、1つ配置されるものである。しかし、反応器3内での1つの回収容器50の使用が完了した後に、他の回収容器50を使用することができるように、本発明では、予熱位置、冷却位置などに、未使用状態の回収容器50が、回収ユニット21の一部として配置されている。
すなわち、回収ユニット21は、台車60と、台車60の上に配置される円錐台状のピストンバルブ弁体20と、ピストンバルブ弁体20の上に配置される回収容器50とから構成されるもので、昇降位置にある回収ユニット21の回収容器50が反応器3内に配置されている。
また、円錐台状のピストンバルブ弁体20の下端部には円盤鍔部22が形成されるとともに、ピストンバルブ弁体20の側面にセラミック繊維製のリング状の断熱材23が具備されている。
本実施例では、このような回収ユニット21が、回収部40内における予熱位置と昇降位置と冷却位置にそれぞれ配置される。そして、反応器3内で実際の反応を行わせる際に、昇降位置に待機している回収ユニット21が使用され、その回収容器50が反応器3内に配置される。その場合には、昇降位置にある回収ユニット21を構成する回収容器50とピストンバルブ弁体20とが、回収部40の下方に配置された昇降装置44の駆動により上方に移動され、ピストンバルブ弁体20の上方に配置された回収容器50が、反応器3の内方に配置される。
また、回収部40の内部には、回収ユニット21が、台車60を介して水平方向に移動できるように、予熱位置から昇降位置および冷却位置に向かって、2本の台車移動用レール30が平行に、かつ直線状に設置されている。さらに、回収部40には、入口扉31と、出口扉32とが具備されている。
回収部40の予熱位置側の天井部には、回収部40内に溜まった排ガスEを外部に排出するための出口42が形成され、回収部40の冷却位置側の床面には、空気若しくは窒素ガスを導入するための入口43が形成されている。
一方、回収部40の外方に位置する待機位置と準備位置、および引出位置と回収位置の床上には、それぞれ2本の移動架台用レール71が直線状に設置されている。
そして、2本の移動架台用レール71の上を、キャスタ付きの移動架台70が跨って配置されることにより、移動架台70が直線方向に往来することが可能にされている。したがって、回収部40の外方では、このような移動架台70を介して回収ユニット21が待機位置と準備位置との間、あるいは引出位置と回収位置との間を、直線的に往復移動可能とされている。
なお、移動架台70の上面には、移動架台上面用レール72が具備されており、この移動架台上面用レール72は、回収部40内の台車移動用レール30と同じ高さに設定されている。したがって、例えば、準備位置にある回収ユニット21が入口扉31を開とした状態で予熱位置に移動する際に、または冷却位置にある回収ユニット21が出口扉32を開とした状態で引出位置に移動する際に、回収部40の内外で段差が生じていないので、回収ユニット21を無理なく移動させることができる。
さらに、回収部40における昇降位置の下方に配置された昇降装置44は、回収ユニット21のピストンバルブ弁体20を上方に押し上げることにより、その上の回収容器50を反応器3内の所定位置に配置することができる。あるいはその反対に、反応器3内に配置された回収容器50を、ピストンバルブ弁体20で支えながら回収部40内に引き戻すことができる。
このような機能を有する昇降装置44は、ピストンバルブ弁体20の下面に当接してピストンバルブ弁体20の下面に略均等に力を付与する均等押し付け装置26と、スクリュージャッキ24と、駆動部25とから構成されている。なお、均等押し付け装置26は、同心円状に配置された複数の圧縮コイルバネ27を有し、これら圧縮コイルバネ27が2枚の円盤状板材の間に挟み込まれている。このような均等押し付け装置26は、ピストンバルブ弁体20の円盤鍔部22に当接した状態で配置されることにより、スクリュージャッキ24の押し付け力をピストンバルブ弁体20の円盤鍔部22に伝えることができる。また、均等押し付け装置26が、円盤鍔部22より下方に位置することにより、ピストンバルブ弁体20と昇降装置44との動力の伝達を解除することができる。
このような昇降装置44では、駆動部25の駆動によるスクリュージャッキ24の昇降運動により、回収容器50の上下動を行うとともに、ピストンバルブ弁体20を上動または下動させることに伴って台座10の下端開口部の開閉を行うことができる。
また、回収部40には、台車移動用レール30の延伸する方向と直交する方向(紙面に対して直角な方向)に回収ユニット21を若干位置調整することができる中心位置決め装置が具備されている。そして、その中心位置決め装置により、回収ユニット21の回収容器50を、反応器3の直下に配置することができる。
また、回収部40の入口扉31には、回収ユニット21を下流に突きだすための押し出し装置33が設置されている。この押し出し装置33により、例えば予熱位置にある回収ユニット21を昇降位置に移動させることができる。なお、符号57は台車60の側壁面に設けられた緩衝材である。
本実施例による多結晶シリコン製造装置は、概略上記のように構成されている。
今、反応器3内に配置されていた回収容器50が、多結晶シリコンCの回収のため、昇降装置44の駆動によりピストンバルブ弁体20と共に回収部40内の昇降位置に引き下げられるとする。
このとき、台座10の下端開口部は、ピストンバルブ弁体20が下方に引き下げられることにより、順次開放されていく。この状態、すなわち反応器3内と回収部40とが連通した状態から、回収部40の内部に入口43を介して空気若しくは窒素ガスを導入する一方、出口42から内部の排ガスEを排出する。その後、出口扉32を開放する。そして、出口扉32の外方では、移動架台70を回収部40の出口扉側に押し付ける。さらに、押し出し装置33により冷却位置にある前回の回収ユニット21を、冷却位置から引出位置側に押し出して、出口扉32の外側に位置する移動架台70の上に配置する。その後、引出位置にある回収ユニット21を回収位置に移動して、多結晶シリコンC(製品)の回収と、ピストンバルブ弁体20の整備などを実施する。
しかる後、出口扉32を閉止する。さらに、入口扉31を開放するとともに、待機位置にある移動架台70を回収ユニット21を載せた状態で準備位置に配置し、かつ準備位置にあった回収ユニット21を入口扉31を介して予熱位置に移動する。一方、準備位置に移動した移動架台70を、再び待機位置に戻し、入口扉31を閉止する。
その後、昇降位置に配置された新たな回収ユニット21のピストンバルブ弁体20と回収容器50とを、昇降装置44の駆動により上動させ、これにより反応器3内に新たな回収容器50を配置する。
反応器3内における2回目の多結晶シリコンCの生成が完了した後、多結晶シリコンC(製品C)が入った新たな回収容器50およびピストンバルブ弁体20を、スクリュージャッキ24の下動に伴って下方に移動させ、下方で待機している台車60に乗せる。スクリュージャッキ24が所定距離下方に移動することにより、ピストンバルブ弁体20と均等押し付け装置26との動力の伝達を切り離すことができる。
次に、入口扉31に設置した押出し装置33を押し出すことで、予熱位置の回収ユニット21を昇降位置に移動させ、それに押されて昇降位置の回収ユニット21を冷却位置に移動する。押し出し終了後、中心位置決め装置で昇降位置にある台車60、ピストンバルブ弁体20および回収容器50を、反応器3の直下にし、スクリュージャッキ24を再度上昇させ、回収ユニット21のピストンバルブ弁体20を台座10の弁座14に当接させ、この状態で反応を再開する。この作業を繰り返し行うことで、反応器3の内部に生成する多結晶シリコンCを断続的(半連続的)に回収することができる。
以下、本発明で使用される主要構成部材の材質について説明する。
反応器3および原料ガスの導入管1、2の材質は、多結晶シリコンCが、800〜1200℃の高温に曝される反応器3の部材から発生する不純物で汚染されないように炭化珪素、窒化珪素、石英等から選択されるのが好ましく、石英がより好ましい。
キャスタブル11は、多結晶シリコンCが汚染されない限り、材質は、特に限定されないが、SiO2およびAl23が主成分であるのが好ましい。
鋼製外皮15の材質は、鋼製であることが好ましい。
また、回収部40の材質は、台座10の下端開口部を開放する際、回収部40が反応器3からの輻射熱に晒されるので、回収部40の内壁は、構造部材への熱伝達を抑制することが好ましい。また、回収部40の内壁と外皮45との隙間に、空冷目的で外気を流せる構造とすることが好ましい。このような構成であれば、回収部40の外皮45は鋼製であってもよい。
また、多結晶シリコンCの回収容器50の材質は、汚染を避けるため、石英が好ましい。
ピストンバルブ弁体20の材質は、800〜1200℃の反応温度に曝されるため、十分に断熱効果を持ったSiO2およびAl23が主成分であるのが好ましい。
また、ピストンバルブ弁体20を支持する円盤鍔部22の温度は、反応温度下の多結晶シリコンCの回収作業中においても300℃を越えることが無く、またスクリュージャッキ24の温度は、反応温度下の多結晶シリコンCの回収作業においても、ピストンバルブ弁体20により反応器3からの輻射熱が遮られるため100℃を越えることが無いので、これらの材質は、回収部40の部材と同様に、鋼製であってよい。
回収部40の外に置かれるスクリュージャッキ24の駆動部25は常温下であるため、鋼製であってよい。
Oリング16の材質は、常温で205℃、突発的温度上昇で315℃の耐熱性および耐酸性を備えたバイトン(商標)フッ素ゴムが好ましい。しかしながら、Oリング16は、反応器3からの輻射熱に直接曝されることがなく、かつ水冷装置17で水冷されるため、Oリング16の温度は100℃を越えることは無い。
セラミック繊維製のリング状の断熱材23の材質は、SiO2、および、Al23が主成分の耐熱性および耐酸性を備えたセラミック繊維が好ましく、Al23の含有量が40%以上の、1000℃〜1500℃の耐熱性を備えたリフラクトリーセラミックファイバー、または、Al23の含有量が70%以上の、1000℃〜1700℃の耐熱性を備えたアルミナ繊維から選ばれるのがより好ましい。
以上、説明したように本発明によれば、反応器3の加熱と冷却を繰り返すヒートサイクル、および反応器3の解体と組み立ての繰り返しで生じる機会損失を回避して、
1)多結晶シリコンの生産性を改善し、
2)製造エネルギーの利用効率を改善し、
3)セラミック製の反応器の寿命を延ばす、
多結晶シリコンの製造装置および製造方法を提供することができる。
[実施例1]
図1に示す、多結晶シリコンの製造装置を用いて、多結晶シリコンCの回収実験を行った。反応器3には、内径500mm、高さ1500mmの石英製の円筒容器を用いた。
反応器3の天井の中心に、内径35mmの石英製の亜鉛ガスの導入管2が1本、さらに亜鉛ガスの導入管2を中心として半径175mmの円周を等間隔に分割する位置に内径35mmの石英製のテトラクロロシランガスの導入管1が6本取り付けられている。
図1に示す、多結晶シリコンの製造装置において、テトラクロロシランガスの導入管1、排ガス口13および弁座14を閉じ、亜鉛ガスの導入管2から窒素ガスを吹き込んで、多結晶シリコンの製造装置の気密試験を行った。その結果、台座10に付属する圧力計5を用いて、反応器3が規定の気密を維持できることを確認した。
弁座14の閉止は、スクリュージャッキ24によってピストンバルブ弁体20を、押付け力約2tで、台座10の下端および弁座14に押し付けて、台座10下端開口部の外周に備えるOリング16、およびピストンバルブ弁体20の側面の2箇所に備えられたセラミック繊維製のリング状の断熱材23を圧縮して行った。
予め、図1の多結晶シリコンの製造装置を使って、原料を入れずに、反応器3を加熱装置4で950℃に3時間に渡って加熱して、回収容器50およびピストンバルブ弁体20の各部他に熱電対を配置して温度分布を測定した。
3時間後の、回収容器50およびピストンバルブ弁体20の上面は、反応温度の影響で約900℃であった。ピストンバルブ弁体20側面には、上面から側面に至って約900〜100℃の温度勾配が形成されていた。
また、台座10の下端に備わるOリング16の水冷装置17の除熱量を制御して、反応器3の950℃加熱時においても、ピストンバルブ弁体20の円盤鍔部22の温度が、約80℃になるように設定した。
外部のテトラクロロシラン気化器および亜鉛気化器で、それぞれ950℃に加熱されたテトラクロロシランガスAおよび亜鉛ガスBを原料ガスとして、それぞれ時間当たり130Kgおよび90Kgの割合で、反応器3の加熱装置4で950℃に加熱された反応器3内に送り込んで、多結晶シリコンCを生成させる亜鉛還元反応を実施した。
約11時間で反応を終了した。回収操作は、次のように行った。まず、反応器3の頂部に設けられた図示しない掻き取り装置によりテトラクロロランガスの導入管1に残存する多結晶シリコンCを回収容器50内に掻き落とした。多結晶シリコンCの落下時において、反応器3の内部の圧力および温度傾向に多結晶シリコンCの落下を示す瞬時ピークおよび変化が現れるので、多結晶シリコンCの落下を間接的に確認できた。
原料ガスの供給を止め、反応器3の加熱装置4を停止し、約3時間の窒素ガス置換を実施したのち、ピストンバルブ弁体20を弁座14から開放して、多結晶シリコンCの回収を実施した。スクリュージャッキ24にて、ピストンバルブ弁体20を閉止(上限)位置から下限位置まで降下させる所要時間は、約2分であった。
ピストンバルブ弁体20が下限位置まで降下した後、回収部40の外皮45に設置した図示しない覘き窓から回収部40内を目視で確認したところ、回収容器50およびピストンバルブ弁体20の降下過程で、多結晶シリコンCが若干ピストンバルブ弁体20よりこぼれていた。回収容器50およびピストンバルブ弁体20の上面は、反応中は約900℃になっているが、回収操作中は反応器3の加熱装置4を停止し、かつ約4時間の窒素ガス置換をするので、約700℃まで温度が下がっており、赤熱はしていなかった。
開放されたピストンバルブ弁体20の観察では、排ガスDのうち、亜鉛ガス(沸点908℃、融点419℃)および塩化亜鉛ガス(沸点732℃、融点275°)は、ピストンバルブ弁体20の側面で固化し、セラミック繊維製のリング状の断熱材23より下部への侵入が見られなかった。
排ガスDのうち、テトラクロロシランガス(沸点57℃、)もまた、円盤鍔部22の温度がテトラクロロシランの沸点(57℃)温度以上、すなわち約80℃に維持されているので、ピストンバルブ弁体20より下部への侵入が見られなかった。
所定時間の窒素ガス置換をしたあと、回収部40の出口扉32を開放し回収ユニット21を冷却位置から引出位置へ引き出すと同時に、入口扉31を開放し予め準備した整備済みの回収ユニット21を準備位置から予熱位置へ設置し、入口扉31を閉止するための所要時間は約3分であった。
入口扉31を閉止後、台車60の中心位置を決め、昇降位置に移動したピストンバルブ弁体20および回収容器50を、スクリュージャッキ24にて上限位置まで上昇させた。この所要時間は約2分であった。
冷却位置に移動した回収ユニット21は、約700℃から反応時間(約11時間)を掛けて約50℃まで除熱できた。この間、回収容器50およびピストンバルブ弁体20の上面からの輻射により、回収部40の内壁温度が約250℃まで上昇したが、外壁と内壁間が空冷できる構造になっているため、その除熱効果でそれ以上の温度上昇は見られなかった。また、回収部40の外皮45の温度は50℃以上に上昇することは無かった。さらに、ピストンバルブ弁体20の傘下に位置するスクリュージャッキ24の温度は外気温度に近い温度であった。
前記ピストンバルブ弁体20および回収容器50を、スクリュージャッキ24にて上限位置まで上昇させたのち、反応器3が規定の気密を維持できることを確認した。反応器3の内部を窒素ガスで約1時間窒素ガス置換したのち、所定の手順で原料ガスの供給を開始し、多結晶シリコンCの製造を再開した。
冷却位置で、約50℃まで冷却された回収ユニット21は、前記の要領で回収部40の外方に移動させ、多結晶シリコンCの取り出しを行った。
取り出された多結晶シリコンCの量から、本実験では、反応単位時間当たり約13Kgの多結晶シリコンCが製造されていたことが分かった。
A テトラクロロシランガス
B 亜鉛ガス
C 多結晶シリコン
D 排ガス
E 排ガス
F 窒素ガス
G 空気
1 テトラクロロシランガス導入口
2 亜鉛ガス導入口
3 反応器
4 加熱装置
5 圧力計
10 台座
10a 貫通孔
11 キャスタブル
12 反応器の据え付け部
13 排ガス口
14 弁座
15 鋼製外皮
16 Oリング
17 Oリングの水冷装置
20 ピストンバルブ
21 ピストンバルブのキャスタブル弁体
22 ピストンバルブの円盤鍔
23 リング状の断熱材
24 スクリュージャッキ
25 スクリュージャッキの駆動部
26 均等押し付け装置
27 圧縮コイルばね
30 台車移動用レール
31 入口扉
32 出口扉
33 押出し装置
40 回収部
42 排ガス出口
43 空気or窒素ガス入口
44 昇降装置
45 外皮
50 回収容器
51 ピストンバルブ
52 回収容器
53 ピストンバルブ
54 回収容器
55 ピストンバルブ
56 回収容器
57 緩衝機器
60 台車
70 移動架台
71 移動架台用レール
72 移動架台上面用レール
74 移動架台用レール

Claims (12)

  1. テトラクロロシランガスを亜鉛ガスで還元して多結晶シリコンを製造する多結晶シリコン装置であって、
    台座の上部に、多結晶シリコンを成長させるセラミック製の反応器を配置するとともに、前記台座の下方に回収部を接続し、
    前記台座は、中央部に縦方向の貫通孔を有する円筒状であって、前記貫通孔の内壁上端に、前記反応器の据え付け部を備え、前記貫通孔の内壁中間部に排ガス口を備え、前記排ガス口の下部より、前記台座の下端開口部に至るまで前記貫通孔を円錐台状に拡げたテーパ状の弁座を備えており、
    前記回収部は、直線上に少なくとも3つの回収ユニットを並べて配置することができる大きさを有し、さらに、前記回収ユニットを前記回収部の内方に搬入する入口扉と、前記回収部の外方に搬出する出口扉とを備えており、
    前記回収部の下方に、前記回収ユニットを上下方向に移動させる昇降装置を備え、
    前記回収部の側方に、前記回収ユニットを水平方向に移動させる押出し装置を備えた多結晶シリコン製造装置。
  2. 前記台座は、キャスタブルおよび鋼製外皮からなるとともに、前記台座の下端開口部の外周に水冷されたOリングが具備されている、請求項1に記載の多結晶シリコン製造装置。
  3. 前記回収ユニットは、走行自在な台車と、前記台車の上に配置される円錐台状のピストンバルブ弁体と、前記ピストンバルブ弁体の上に配置される回収容器とから構成され、
    前記ピストンバルブ弁体の下部には円盤鍔部が形成されるとともに、前記ピストンバルブ弁体の側面にリング状の断熱材が具備されている、請求項1または2に記載の多結晶シリコン製造装置。
  4. 前記昇降装置は、均等押し付け装置と、スクリュージャッキと、前記スクリュージャッキの駆動部とからなり、
    前記均等押し付け装置は、同心円状に配置された複数の圧縮コイルバネを有し、これら圧縮コイルバネを2枚の円盤状板材で挟み込むとともに、前記スクリュージャッキの前記駆動部により発生させた前記スクリュージャッキの押し付け力を、前記ピストンバルブ弁体の前記円盤鍔部に伝えることで、前記ピストンバルブ弁体および前記回収容器を上昇させることができるとともに、
    前記スクリュージャッキの下降に伴って前記ピストンバルブ弁体と前記回収容器とが下降し、前記ピストンバルブ弁体の前記円盤鍔部が前記台車の天板部に当接することにより、前記均等押し付け装置が前記円盤鍔部の下面から離反される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の多結晶シリコン製造装置。
  5. 前記回収部の床面には、前記台車が水平方向に移動するための台車移動用レールが直線状に配置されているとともに、
    前記回収部の前記入口扉の外方と前記回収部の前記出口扉の外方の床面に、それぞれ移動架台用レールが設置されており、さらに、これら移動架台用レールの上方に、前記台車移動用レールと同じ高さとなる移動架台上面用レールが具備された移動架台が、走行自在に設置されている、請求項1〜4のいずれ1項に記載の多結晶シリコンの製造装置。
  6. 前記昇降装置により上昇する前記回収ユニットの前記ピストンバブル弁体が、前記台座の前記弁座に当接し、これにより、前記リング状の断熱材と前記Oリングとが圧縮されることにより前記反応器内の気密が保持される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の多結晶シリコン製造装置。
  7. 前記キャスタブルは、SiO2およびAl23を主成分とし、前記Oリングはフッ素ゴムである、請求項2に記載の多結晶シリコン製造装置。
  8. 前記リング状の断熱材は、SiO2およびAl23を主成分とするセラミック繊維製である、請求項3に記載の多結晶シリコン製造装置。
  9. 前記回収容器の材質が石英である、請求項3に記載の多結晶シリコン製造装置。
  10. 外周に加熱装置を備えた円筒形の反応器を、縦方向の貫通孔を備えた台座に据え付け、さらに前記台座の下方に回収部を接続し、前記台座の貫通孔を、多結晶シリコンを回収するための回収容器を載せた円錐台状のピストンバルブ弁体により閉じた状態とし、前記加熱装置で反応温度に保たれた前記反応器内に、原料ガスとなるテトラクロロシランガスと亜鉛ガスを導入し、前記多結晶シリコンの管状凝集体を成長させた後、前記反応器内の反応温度を維持したまま前記原料ガスの供給を一時停止して、自然にまたは機械的衝撃により前記多結晶シリコンを、前記回収容器内に落下させ、さらに、前記回収容器を載せた前記ピストンバルブ弁体を下方向に移動させることにより前記台座の前記貫通孔を開放し、さらに前記回収部の内方に前記回収容器を移動させ、しかる後、前記回収部内で前記回収容器を水平方向に移動させて、前記回収容器を前記回収部の外方に案内し、前記回収容器内の多結晶シリコンを回収する多結晶シリコン製造方法。
  11. 前記ピストンバルブ弁体は、台車に保持された状態で水平方向に移動する、請求項10に記載の多結晶シリコン製造方法。
  12. 前記ピストンバルブ弁体は、前記回収部の下方に配置された昇降装置により上下方向に移動可能にされている、請求項10に記載の多結晶シリコン製造方法。
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