JP2015113150A - 包装箱 - Google Patents

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横幕 敦司
Atsushi Yokomaku
敦司 横幕
康人 山本
Yasuto Yamamoto
康人 山本
善保 村田
Yoshiyasu Murata
善保 村田
慶士 永島
Keiji Nagashima
慶士 永島
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Abstract

【課題】厚手の材質にも適用でき、開封されたか否かを容易に確認できる包装箱を提供する。【解決手段】収容物を出し入れする開口部4が形成された本体40と、前記開口部4の一部を覆う第一のフラップ10と、前記第一のフラップ10に重なる第二のフラップ20と、流体が封入された袋体60とを備え、前記第一のフラップ10には、その厚さ方向に貫通する窓部12が形成され、前記第二のフラップ20は、前記窓部12の一部又は全部を覆い、前記袋体60は、前記本体40内に設けられかつ前記窓部12を通過不能な大きさとされ、前記第二のフラップ20と前記袋体60とは、前記窓部12を通じて剥離不能に接着されていることよりなる。【選択図】図1

Description

本発明は、包装箱に関する。
近年、通信販売等の拡大に伴い、物品を包装箱に収容し、消費者へ直接に配送することが多くなっている。
このため、輸送途中で、収容物が抜き取られたり、すり替えられたりしていないことを確認できる包装箱が要求される。
従来、改竄防止を図った包装箱として、例えば、収容物を取り出すための開口予定部を有する包装箱であって、開口予定部は内フラップと箱本体の側面板との接続部に切断予定部をなしてあり、収容物を収容した後、内フラップと外フラップを接着せしめてなる包装箱が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の発明によれば、外フラップを開くと、内フラップが切断予定部で切断されるため、包装箱が開封されたか否かを確認できる。
また、例えば、周壁から延びる内フラップと外フラップとを重ね、これらを接着部で貼り合せて封緘する包装箱において、外フラップに切目を形成し、周壁に、内フラップへの切込みにより突起を設け、この突起が接着部に近接して内フラップと外フラップの隙間を覆うようにした改竄防止機能付き包装箱が提案されている(例えば、特許文献2)。特許文献2の発明によれば、外フラップを開くと、切目で切断されるため、包装箱が開封されたか否かを確認できる。加えて、周壁に形成された突起が、内フラップと外フラップとの隙間を覆っているため、内フラップと外フラップとの隙間にカッターナイフを刺し入れて接着部を切断しようとしても、突起が障害となるため、突起を切り取ったりしないと開封できない。このため、特許文献2の発明は、突起の損傷の有無により、開封されたか否かを確認できる。
特開2003−137277号公報 特開2009−149355号公報
しかしながら、特許文献1〜2の発明は、開封時に内フラップ又は外フラップが切断されるものであり、この機構は、段ボール等、厚手の材質への適用が難しい。
また、特許文献2の発明において、突起の損傷が小さい場合、開封されたか否かを一目で確認するのが困難である。加えて、特許文献2の発明では、巧みに接着部を切断された場合には、開封されたか否かを確認できない。
そこで、厚手の材質にも容易に適用でき、開封されたか否かを容易に確認できる包装箱を目的とする。
本発明の包装箱は、収容物を出し入れする開口部が形成された本体と、前記開口部の一部を覆う第一のフラップと、前記第一のフラップに重なる第二のフラップと、流体が封入された袋体とを備え、前記第一のフラップには、その厚さ方向に貫通する窓部が形成され、前記第二のフラップは、前記窓部の一部又は全部を覆い、前記袋体は、前記本体内に設けられかつ前記窓部を通過不能な大きさとされ、前記第二のフラップと前記袋体とは、前記窓部を通じて剥離不能に接着されていることを特徴とする。
前記第二のフラップは前記窓部の一部のみを覆うことが好ましい。また、前記窓部の周縁は、前記袋体に損傷を与える破袋部を備えることが好ましい。
本発明の包装箱によれば、厚手の材質にも容易に適用でき、開封されたか否かを容易に確認できる。
本発明の一実施形態にかかる包装箱の斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる包装箱の斜視図である。 本発明の包装箱に用いられる袋体の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる包装箱のブランクの平面図である。 本発明の一実施形態にかかる包装箱の斜視図である。
(包装箱)
本発明の一実施形態にかかる包装箱について、以下に図面を参照して説明する。
図1〜2の包装箱1は、有底四角筒状の本体40と、第一のフラップ10と、第二のフラップ20と、第一の蓋板30と、第二の蓋板32とを備える。図1〜2は、説明の便宜上、蓋板を開いた状態で図示されている。
本体40は、平面視四角形の底部50と、底部50の周縁に立設された、第一の側板42、第二の側板44、第三の側板46及び第四の側板48とを備え、上端に形成された平面視四角形の開口部4を有する。第一の側板42と第二の側板44とは対向し、第三の側板46と第四の側板48とは対向している。
第一のフラップ10は、第一の側板42の上端から延設され、第二のフラップ20は、第二の側板44の上端から延設されている。
第一のフラップ10には、平面視四角形の窓部12が形成され、窓部12は、第一のフラップ10の厚さ方向に貫通している。窓部12の周縁の一部には、破袋部14が形成されている。本実施形態において、破袋部14は、窓部12における第二の側板44側の周縁に形成されている。
第一のフラップ10は、開口部4の一部を覆い、第二のフラップ20は、窓部12の一部を覆うように、第一のフラップ10に重ねられている。
第一の蓋板30は、第三の側板46の上端から延設され、第二の蓋板32は、第四の側板48の上端から延設されている。
物品を本体40内に収容する場合には、第一のフラップ10及び第二のフラップ20が第一の蓋板30及び第二の蓋板32で覆われることで、開口部4が閉じられる。
本体40内には袋体60が設けられている。袋体60と第二のフラップ20とは、窓部12を通じて接着部22で剥離不能に接着されている。
包装箱1の大きさは、収容される物品(収容物)の大きさや数量等を勘案して適宜決定される。
窓部12の大きさは、第一のフラップ10に第二のフラップ20を重ねた際に、窓部12を通じて袋体60を視認できる大きさが好ましい。
破袋部14は、例えば、窓部12の周縁が鋸刃状に形成されたものでもよいし、窓部12の周縁に設けられた金属製又は樹脂製の鋸刃等でもよい。破袋部14が窓部12の周縁である場合、破袋部14は厚み方向に圧縮されているのがより好ましい。厚み方向に圧縮されていると、後述する使用方法において、第二のフラップ20を第一のフラップ10から引き離そうとした際に、袋体60をより容易に破れる。
袋体60は、流体が封入されたものである。流体の種類は、特に限定されず、例えば、空気等の気体、水等の液体が挙げられ、中でも、空気等の気体が好ましい。気体が封入された袋体60であれば、本体40内に収容物の緩衝材として作用し、かつ軽量である。
袋体60の材質は、特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン等のプラスチック、紙、及び、紙とプラスチックとの積層物等が挙げられる。中でも、封入された流体の流出を良好に防止する観点からは、プラスチックが好ましい。
袋体60の厚さは、材質等を勘案して決定される。袋体60の厚さは、包装箱1の流通時には破れない程度の強度で、かつ、後述する使用方法において、第二のフラップ20を第一のフラップ10から引き離そうとした際に破れる程度の厚さである。
袋体60としては、収容部を1つ有するプラスチック製の袋に空気が封入された、いわゆるピロー型のエア緩衝材が好ましい(図3参照)。ピロー型のエア緩衝材であれば、後述する使用方法において、袋体60の破袋の有無をより視認しやすい。
袋体60の大きさは、流体が封入された状態において、窓部12を通過不能なものであればよい。「通過不能」とは、袋体60の全体が窓部12を通過できないことをいう。
接着部22は、第一のフラップ10と袋体60とを剥離不能に接着できればよい。接着部22は、第一のフラップ10及び袋体60の材質等を勘案して適宜決定され、例えば、従来公知の接着剤や両面テープ等が挙げられる。
包装箱1は、図4のブランク1aと袋体60とにより構成される。
ブランク1aは、一方を長手とする平面視長方形の第一の側板42を備える。第一の側板42には、その長手を形成する一方の辺から平面視長方形の第三の側板46が延設され、長手を形成する他方の辺から平面視長方形の貼りしろ41が延設されている。第一の側板42と貼りしろ41との境界には折曲線43が形成され、第一の側板42と第三の側板46との境界には折曲線45が形成されている。
第一の側板42には、その短手を形成する一方の辺から平面視長方形の第一のフラップ10が延設され、短手を形成する他方の辺から平面視長方形の第一の底板52が延設されている。第一の側板42と第一のフラップ10との境界には折曲線11が形成され、第一の側板42と第一の底板52との境界には折曲線53が形成されている。
第三の側板46には、第一の側板42と反対側の辺から第二の側板44が延設され、第三の側板46と第二の側板44との境界には、折曲線47が形成されている。第三の側板46には、第一のフラップ10の延設方向に向かう第一の蓋板30が延設され、第一の底板52の延設方向に向かう第三の底板56が延設されている。第三の側板46と第一の蓋板30との境界には折曲線31が形成され、第三の側板46と第三の底板56との境界には折曲線57が形成されている。
第二の側板44には、第三の側板46と反対側の辺から第四の側板48が延設され、第二の側板44と第四の側板48との境界には折曲線49が形成されている。第二の側板44には、第一のフラップ10の延設方向に向かう第二のフラップ20が延設され、第一の底板52の延設方向に向かう第二の底板54が延設されている。第二の側板44と第二のフラップ20との境界には折曲線21が形成され、第二の側板44と第二の底板54との境界には折曲線55が形成されている。
第四の側板48には、第一のフラップ10の延設方向に向かう第二の蓋板32が延設され、第一の底板52の延設方向に向かう第四の底板58が延設されている。第四の側板48と第二の蓋板32との境界には折曲線33が形成され、第四の側板48と第四の底板58との境界には折曲線59が形成されている。
ブランク1aの材質としては、折り曲げ加工が可能なものであればよく、包装箱1に求める強度等を勘案して決定できる。ブランク1aの材質としては、例えば、紙類又は紙類の成形加工品である紙製の材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂、アルミニウム等の金属、紙製の材料に樹脂層又は金属層を設けた積層物等が挙げられる。
紙類は、JIS P0001で定義される「紙」の他、JIS P0001で定義される「板紙」を含む概念である。また、紙製とは、紙類、紙類の成形加工品でありJIS Z0104で定義される「段ボール」を含む概念である。
ブランク1aの材質としては、紙製の中でも、ライナー紙等の段ボール原紙、白板紙、色板紙等の紙器用板紙、防水原紙、紙管原紙等の雑板紙等の板紙、段ボールが好ましい。板紙、段ボールは、自立性を有するため成形が容易であり、軽量で、持ち運びに便利である。
ブランク1aに用いられる材料の厚さは、包装箱1に求める強度等を勘案して決定される。
(使用方法)
包装箱1は、例えば、以下のように用いられる。
ブランク1aを折曲線43、45、47、49で谷折りし、第四の側板48における第二の側板44の反対側の側縁と折曲線43とを当接するように、貼りしろ41を第四の側板48に貼着する。
ブランク1aを折曲線53、55、57、59で谷折りし、第一の底板52、第二の底板54、第三の底板56、第四の底板58を重ね、貼着して底部50を形成する。
こうして、開口部4を有する有底四角筒状の本体40が形成される。
物品を本体40内に収容し、収容された物品の上に袋体60を載せる。折曲線11を谷折りし、第一のフラップ10で開口部4の一部を覆う。この際、袋体60は窓部12から露出する。
次いで、折曲線21を谷折りし、第二のフラップ20を第一のフラップ10に重ねて、第二のフラップ20で窓部12の一部を覆う。この際、第二のフラップ20及び袋体60の双方もしくは一方に接着部22を設けることで、第二のフラップ20と袋体60とは、窓部12を通じて接着される。例えば、図5に示すように、第二のフラップ20に接着部22を設けることで、第二のフラップ20を折曲線21で折り曲げて、第一のフラップ10に重ねた際に、第二のフラップ20と袋体60とを接着できる。
第二のフラップ20が第一のフラップ10に重なった状態(図2参照)において、窓部12から袋体60の一部が露出する。
折曲線31及び折曲線33を谷折りし、第一の蓋板30及び第二の蓋板32を第一のフラップ10及び第二のフラップ20に重ね、開口部4を塞ぎ、包装箱1を封緘する。
物品が収容され封緘された包装箱1は、流通される。
包装箱1から収容物を取り出す場合には、第一の蓋板30と第二の蓋板32とを第一のフラップ10及び第二のフラップ20から引き離すように操作して、包装箱1を開封する。この段階において、開口部4は、第一のフラップ10、第二のフラップ20及び袋体60によって塞がれている(図2)ため、収容物を取り出せない。
次いで、第二のフラップ20を第一のフラップ10から引き離すように操作すると、第二のフラップ20の動きに追随して、袋体60が窓部12を通過しようとする。しかし、袋体60は窓部12を通過不能であり、かつ第二のフラップ20と袋体60とは剥離不能に接着されているため、袋体60が窓部12の周縁に引っかかり、第二のフラップ20の開き具合は規制される。このため、本体40内の収容物を取り出せない。
第二のフラップ20を第一のフラップ10からさらに引き離そうとすると、袋体60は、窓部12の破袋部14で損傷が与えられて破れるか、接着部22で破れる。そして、包装箱1を再封しても、袋体60は破れたままとなる。
このため、受領者は、第一の蓋板30及び第二の蓋板32を開けた際に、窓部12から袋体60が破れているか否かを目視することで、流通中に開封されたか否かを容易に確認できる。即ち、受領者は、袋体60が破れていなければ、収容物を抜き取られたり、すり変えられたりしていないことを確認でき、袋体60が破れていれば、包装箱1が開封されたことを確認できる。
あるいは、袋体60を破らないように開封するために、第一のフラップ10を切断すると、包装箱1を再封しても、第一のフラップ10は切断されたままである。
このため、受領者は、第一のフラップ10が破損しているか否かを目視することで、包装箱1が開封されたか否かを確認できる。
上述の通り、本実施形態の包装箱1は、本体40と、開口部4の一部を覆う第一のフラップ10と、第一のフラップ10に重なる第二のフラップ20と、袋体60とを備え、第一のフラップ10には、窓部12が形成され、第二のフラップ20は、窓部12の一部を覆い、袋体60は、本体内に設けられかつ窓部12を通過不能な大きさとされ、第二のフラップ20と袋体60とは、窓部12を通じて剥離不能に接着されている。このため、袋体60の破袋の有無を目視することで、開封されたか否かを容易に確認できる。
加えて、本実施形態の包装箱1は、開封の際に蓋体等を切断することで、開封されたか否かを確認する機構ではないため、段ボール等の厚手の材質であっても、容易に適用できる。
(その他の実施形態)
本発明の包装箱は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、本体が有底四角筒状であるが、本発明はこれに限定されず、本体は、四角筒状以外の有底多角筒状でもよいし、有底円筒状でもよい。
上述の実施形態では、第一の蓋板及び第二の蓋板を備えるが、本発明において蓋板は本体の開口部を覆えればよく、1枚の蓋板で開口部を覆ってもよい。
上述の実施形態では、第一のフラップ及び第二のフラップを覆う第一の蓋板及び第二の蓋板を備えるが、本発明はこれに限定されず、第一のフラップと第二のフラップとで開口部の全体を覆ってもよい。例えば、第二のフラップが窓部の全部を覆えれば、蓋板を省略してもよい。ただし、第二のフラップを開く前に、袋体が破れているか否かをより容易に目視できる観点からは、第二のフラップが窓部の一部のみを覆い、蓋板で開口部全体を覆うことが好ましい。
上述の実施形態では、窓部の周縁に破袋部が形成されているが、本発明はこれに限定されず、破袋部が形成されていなくてもよい。ただし、袋体を容易に破れやすくする観点からは、破袋部が形成されていることが好ましい。
上述の実施形態では、破袋部が、窓部における第二の側板側の周縁(即ち、第一のフラップの延設方向先端寄りの周縁)に形成されているが、本発明はこれに限定されず、破袋部が窓部の周縁のいかなる位置に形成されていてもよい。ただし、袋体をより容易に破れやすくするためには、破袋部が、窓部における第一のフラップの延設方向先端寄りの周縁に形成されていることが好ましい。
上述の実施形態では、窓部が平面視四角形とされているが、本発明はこれに限定されず、窓部は、平面視四角形以外の多角形でもよいし、円形でもよい。
上述の実施形態では、折り曲げ可能な材質で形成されたブランクによって構成された包装箱について説明したが、本発明において材質はこれに限定されない。例えば、本体がプラスチック等の射出成形品や、平板状の剛直な部材を組み合せたものであり、第一及び第二のフラップならびに第一及び第二の蓋板の少なくともいずれかが、平板状の剛直な部材でかつ本体とヒンジで接続されたものでもよい。
1 包装箱
4 開口部
10 第一のフラップ
12 窓部
14 破袋部
20 第二のフラップ
40 本体
60 袋体

Claims (3)

  1. 収容物を出し入れする開口部が形成された本体と、前記開口部の一部を覆う第一のフラップと、前記第一のフラップに重なる第二のフラップと、流体が封入された袋体とを備え、
    前記第一のフラップには、その厚さ方向に貫通する窓部が形成され、
    前記第二のフラップは、前記窓部の一部又は全部を覆い、
    前記袋体は、前記本体内に設けられかつ前記窓部を通過不能な大きさとされ、
    前記第二のフラップと前記袋体とは、前記窓部を通じて剥離不能に接着されている包装箱。
  2. 前記第二のフラップは前記窓部の一部のみを覆う、請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記窓部の周縁は、前記袋体に損傷を与える破袋部を備える、請求項1又は2に記載の包装箱。
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