JP2015112416A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定遊技の継続に対して遊技者の注意を引き付けて、遊技興趣を向上させる。
【解決手段】特別図柄を大当り図柄で停止表示して大当り遊技を開始する際にはラウンド表示部43へのラウンド数表示を行わず、大当り遊技で定められた全てのラウンドを消化した後のエンディング中、即ち大当り遊技が終了する際にラウンド表示部43へのラウンド数表示を行う(S428〜S440)。これにより、大当り遊技が何ラウンドで終了するのかの緊張感を遊技者に与えて、ラウンド継続に対する遊技者の注意を引き付けることができる。この結果、遊技興趣の向上を図ることができる。
【選択図】図19

Description

本発明は、パチンコ機やアレンジボールなどの弾球式の遊技機に関する。
従来、この種の遊技機としては、大当り遊技(特定遊技)において実行されるラウンド数を遊技者に報知するものが知られている。例えば、特許文献1には、特定遊技にてラウンドゲームが進行する毎にラウンド表示器に表示させるラウンド数を1ずつ増加させ、特定遊技の終了時にラウンド表示器に最大継続ラウンド数を表示させるものが開示されている。
特開2006−122242号公報
しかしながら、上述した遊技機では、現在実行されているラウンド数を単に遊技者に知らせるものに過ぎず、特定遊技の開始から終了まで、遊技者の注意を引き付けて遊技興趣の向上を図るには不十分であった。
本発明の遊技機は、特定遊技の継続に対して遊技者の注意を引き付けて、遊技興趣を向上させることを主目的とする。
本発明の遊技機は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の遊技機は、
遊技球が入球可能な入球可能状態と遊技球が入球不能な入球不能状態とに変化可能な可変入球口と、
所定条件の成立に基づいて、遊技者にとって有利な特定遊技を開始する遊技制御手段と、
前記特定遊技中に前記可変入球口を入球可能状態とする入球可能動作を所定回数行う入球制御手段と、
を備え、
前記特定遊技中に前記入球可能動作が所定回数行われたことに基づいて該特定遊技が終了する遊技機であって、
前記所定条件の成立後、前記特定遊技が終了するまでは、該特定遊技にて行われる前記入球可能動作の実行回数を報知せず、前記特定遊技が終了するときに、該特定遊技にて行われた前記入球可能動作の実行回数を報知する
ことを要旨とする。
この本発明の遊技機では、所定条件の成立に基づいて、遊技者にとって有利な特定遊技を開始し、特定遊技中に可変入球口を入球可能状態とする入球可能動作を所定回数行い、特定遊技中に入球可能動作が所定回数行われたことに基づいて特定遊技を終了するものにおいて、所定条件の成立後、特定遊技が終了するまでは、特定遊技にて行われる入球可能動作の実行回数を報知せず、特定遊技が終了するときに、特定遊技にて行われた入球可能動作の実行回数を報知することとしている。
これにより、特定遊技の終了まで特定遊技の継続に対して遊技者の興味を引き付けることができる。また、特定遊技が終了するときに、入球可能動作の実行回数が初めて報知されるといった新たな遊技性を実現することができる。これらの結果、遊技興趣を向上させることができる。
ここで、識別情報を変動表示させる識別情報表示手段を備える場合、「所定条件」は、識別情報の変動表示の結果が特定結果となったことに基づいて成立するものとしてもよい。また、識別情報表示手段と、遊技球の検知に基づいて取得される取得情報を記憶する取得情報記憶手段と、識別情報の変動表示の開始前に、取得情報記憶手段に記憶されている取得情報が所定の情報であるか否かを事前判定する事前判定手段とを備える場合、「所定条件」は、事前判定の結果が特定結果であることに基づいて成立するものとしてもよい。
また、「入球可能動作が所定回数行われ」とは、複数の特定遊技が設定される場合、特定遊技によって入球可能動作の回数を異ならせてもよい。
こうした本発明の遊技機において、
前記特定遊技が終了するときに所定の特定遊技終了演出を行う終了演出実行手段を備え、
前記特定遊技終了演出の実行中に前記入球可能動作の実行回数を報知する
ものとすることもできる。
こうすれば、特定遊技終了の報知に合わせて、特定遊技にて行われる入球可能動作の実行回数を報知することができる。即ち、遊技者が特定遊技の終了を知ることとなる時期に入球可能動作の実行回数を報知することができる。
また、本発明の遊技機において、
前記遊技制御手段による制御の下で、所定の情報表示を行う情報表示手段を備え、
前記入球可能動作の実行回数の報知を前記情報表示手段により行う
ものとすることもできる。
こうすれば、遊技制御手段による制御の下で、特定遊技にて行われる入球可能動作の実行回数を報知することができる。
この態様の本発明の遊技機において、
前記情報表示手段として、前記特定遊技中であることを報知可能な第1情報表示手段と、前記入球可能動作の実行回数を報知可能な第2情報表示手段とを有し、
前記遊技制御手段は、前記特定遊技中であることの報知を該特定遊技の開始に基づいて行い、前記入球可能動作の実行回数の報知を前記特定遊技の終了に基づいて行う
ものとすることもできる。
こうすれば、特定遊技中であることの報知と、特定遊技にて行われる入球可能動作の実行回数の報知とが異なる時期に行われるため、遊技者は、特定遊技の開始時に第2情報表示手段を確認しても、入球可能動作の実行回数を把握することはできない。
本発明の遊技機によれば、特定遊技の継続に対して遊技者の興味を引き付けて、遊技興趣を向上させることができる。
本発明の一実施例であるパチンコ機10の外観を示す外観斜視図である。 実施例のパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図である。 実施例のパチンコ機10の制御回路の構成を示すブロック図である。 図柄表示装置40の構成を説明する説明図である。 普通図柄表示部41の表示態様の一例を示す説明図である。 大当り時における特別図柄表示部42の表示態様の一例を示す説明図である。 演出表示装置34の画面構成を説明する説明図である。 サブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される特別図柄遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される変動表示関連処理の一例を示すフローチャートである。 大当り判定テーブルの一例を示す説明図である。 第1特別図柄用の大当り図柄決定テーブルの一例を示す説明図である。 第2特別図柄用の大当り図柄決定テーブルの一例を示す説明図である。 大当り変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。 外れ変動パターンテーブルの一例を示す説明図である。 主制御基板70のCPU70aにより実行される大当り遊技処理の一例を示すフローチャートである。 主制御基板70のCPU70aにより実行される遊技状態設定処理の一例を示すフローチャートである。 サブ制御基板90のCPU90aにより実行される大当り遊技演出処理の一例を示すフローチャートである。 大当り遊技に係る図柄表示装置40の特別図柄表示部42およびラウンド表示部43の表示の様子を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。なお、以下では、特別図柄の変動表示の終了に伴い大当り図柄が停止表示され、これを契機に大当り遊技が開始されるタイプ(いわゆるセブン機タイプ)のパチンコ機に本発明を適用した例を説明する。
図1はパチンコ機10(遊技機)の外観を示す外観斜視図であり、図2はパチンコ機10の遊技盤30の構成の概略を示す構成図であり、図3はパチンコ機10の制御回路の構成の概略を示すブロック図である。
[パチンコ機10の全体構成]
実施例のパチンコ機10は、図1に示すように、前面枠11に嵌め込まれたガラス板12(透明板)を介して盤面が視認可能に配置された遊技盤30(図2参照)と、遊技球を貯留する上受け皿14および下受け皿16と、上受け皿14に貯留されている遊技球を遊技盤30へ発射するための発射ハンドル18と、を備える。
前面枠11は、本体枠21に嵌め込まれており、左辺を回動軸として本体枠21に対して回動できるようになっている。本体枠21は、外枠22に嵌め込まれており、左辺を回動軸として外枠22に対して回動できるようになっている。なお、前面枠11と本体枠21は、略長方形状のプラスティック製の枠体として構成されている。また、外枠22は、略長方形状の木製の枠体として構成されており、パチンコホールの島設備の島枠に固定される。
また、前面枠11の左上部と右上部には、遊技の進行に伴って種々の効果音を鳴らしたり遊技者に遊技状態を報知したりするためのスピーカ28a,28bが設けられており、右端部には、前面枠11を本体枠21に対して施錠するための施錠装置29が設けられている。また、前面枠11の左側には、図示しないプリペイドカード式の球貸装置(CRユニット)が設けられている。
上受け皿14は、その上面部に、CRユニットに挿入されたカードの価値残高(有価残高)の範囲内で遊技球の貸し出しを指示するための球貸ボタン24aと、CRユニットに挿入されているカードの返却を指示するための返却ボタン24bとが配設されている。また、上受け皿14は、その上面中央部に、遊技者の操作に応じて各種演出を行うための演出ボタン26が配設されている。
発射ハンドル18は、前面枠11の右下部に設けられており、遊技者がハンドルに触れていることを検知するタッチセンサ18a(図3参照)や遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ18b(図3参照)が設けられている。発射ハンドル18の回転軸には、上受け皿14に貯留されている遊技球を1球ずつ打ち出すための図示しない発射装置が接続されており、発射ハンドル18が回転操作されると、発射装置が備える発射モータ19(図3参照)が回転し、これに伴って発射ハンドル18の操作量に応じた強さの打撃力で遊技球を打ち出す。
[遊技盤30の構成]
遊技盤30は、図2に示すように、外レール31aと内レール31bとによって囲まれる遊技領域31が形成されている。この遊技盤30は、遊技領域31の左部に配置され遊技球の通過を検知するゲートスイッチ32a(図3参照)を有する普通図柄作動ゲート32と、遊技領域31の右下部に配置された図柄表示装置40と、遊技領域31の中央部に配置された演出表示装置34と、演出表示装置34の周囲を囲むように配置されたセンター役物49と、センター役物49の下側に配置され遊技球の入球を検知する第1始動口スイッチ36a(図3参照)を有する第1始動口36と、センター役物49の左部に形成され遊技球の入球を検知する第2始動口スイッチ38a(図3参照)を有する第2始動口38と、遊技領域31の右下部に開閉可能に配置され遊技球の入球を検知する大入賞口スイッチ44a(図3参照)を有する大入賞口44(可変入球口)と、遊技領域31の左下部に配置された一般入賞口スイッチ45a(図3参照)を有する一般入賞口45と、いずれの入賞口にも入らなかった遊技球を回収するためのアウト口46と、を備える。また、遊技盤30は、この他に、普通図柄作動ゲート32の下側には風車48が設けられ、上述した各入賞口の周辺には遊技球をガイドしたり弾いたりする図示しない多数の釘が設けられている。
第2始動口38は、普通電動役物として設けられる可変式の入球口であり、翼片部38cと、翼片部38cを作動させる第2始動口ソレノイド38b(図3参照)と、を備える。この第2始動口38は、翼片部38cが直立しているときには遊技球の入球の可能性が比較的低い通常状態となり(図2の点線参照)、翼片部38cが左側に開いているときには遊技球の入球の可能性が通常状態よりも高い開放状態となる(図2の実線参照)。なお、本実施例では、翼片部38cが直立した通常状態においては、第2始動口38への遊技球の入球が不可能となるように構成されている。
大入賞口44は、特別電動役物として設けられる可変式の入球口であり、開閉板44cと、開閉板44cを作動させる大入賞口ソレノイド44b(図3参照)と、を備える。この大入賞口44は、通常は開閉板44cによって塞がれて遊技球を受け入れない閉状態(閉鎖状態)とされており、大当り遊技(特定遊技)のときに、大入賞口ソレノイド44b(図3参照)によって開閉板44cが作動して手前側に開くことで、遊技球を受け入れやすい開状態(開放状態)となる。大入賞口44には、遊技球の入球を検知すると共にその入球数をカウントするための大入賞口スイッチ44a(図3参照)が取り付けられている。本実施例では、大当り遊技の処理として、大入賞口スイッチ44aが遊技球の入球を10個カウントするか10個カウントする前に所定時間(例えば、25秒)が経過するまでを1ラウンドとして大入賞口44を開放し、規定ラウンドまで大入賞口44の開放動作を繰り返す。なお、各ラウンドの間には、所定時間(例えば、2秒間)だけ大入賞口44を閉状態とする。なお、本実施例では、1ラウンド中に1回開放状態となる例を挙げたが、1ラウンド中に複数回開放状態となる(複数回開閉する)態様であってもよい。また、ラウンド毎に異なる開閉回数が設定されてもよい。但し、1のラウンド実行中において、規定個数(10個)の遊技球が入球すること、または規定時間(25秒)が経過すること、の何れか一方が成立した場合には、当該ラウンドが終了するのは同様である。
図柄表示装置40は、図4の構成図に例示するように、普通図柄の変動表示および停止表示が可能な普通図柄表示部41(普通図柄表示装置)と、特別図柄の変動表示および停止表示が可能な特別図柄表示部42(特別図柄表示装置)と、大当り遊技の規定ラウンド数(最大ラウンド数)を示す図柄を表示するラウンド表示部43(ラウンド表示装置)と、を備える。普通図柄表示部41は、発光ダイオード(LED)を用いて構成された左普通図柄表示部41aおよび右普通図柄表示部41bを備える。図5に、普通図柄表示部41の表示態様の一例を示す。普通図柄表示部41は、図示するように、左普通図柄表示部41aと右普通図柄表示部41bとが共に消灯した表示態様(図5の上から1段目参照)と、左普通図柄表示部41aが点灯し右普通図柄表示部41bが消灯した表示態様(図5の上から2段目参照)と、左普通図柄表示部41aが消灯し右普通図柄表示部41bが点灯した表示態様(図5の上から3段目参照)と、左普通図柄表示部41aと右普通図柄表示部41bとが共に点灯した表示態様(図5の上から4段目参照)の4通りの表示態様がある。普通図柄表示部41は、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過するのを検知したときに、4通りの表示態様を順次切り替えることにより普通図柄を変動表示させ、変動表示の実行時間が経過すると、上記表示態様のうちのいずれかの表示態様で普通図柄を停止表示させる。このとき、停止表示された普通図柄の表示態様が特定の表示態様(例えば、図5の上から4段目に示す表示態様)であるときに、当りとして第2始動口38を一定時間(例えば、0.5秒)に亘って開放する。なお、普通図柄の変動表示中に、遊技球が普通図柄作動ゲート32を通過したときには、普通図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている変動表示が順次消化される。
特別図柄表示部42は、図4に示すように、7セグメント表示器を用いて構成された第1特別図柄表示部42aと第2特別図柄表示部42bとを備えており、各セグメントの点灯と消灯との組み合わせにより複数通りの表示態様(最大128通り)を表現している。特別図柄表示部42は、第1始動口36か第2始動口38かのいずれかの入球が検知されたときに、第1特別図柄表示部42aと第2特別図柄表示部42bのうち対応する特別図柄表示部の表示状態を順次切り替えることにより特別図柄を変動表示させ、変動表示の実行時間が経過すると、表現可能な表示態様のうちのいずれかの表示態様で特別図柄を停止表示させる。このとき、停止表示された特別図柄の表示態様が特定の表示態様(当り特別図柄)である場合に、大当りとなる。本実施例では、第1特別図柄表示部42aが第1始動口36への遊技球の入球に基づき特別図柄を変動表示させる第1始動口対応表示部となっており、第2特別図柄表示部42bが第2始動口38への遊技球の入球に基づき特別図柄を変動表示させる第2始動口対応表示部となっている。以下、第1特別図柄表示部42aで表示される特別図柄を第1特別図柄(特図1)とも呼び、第2特別図柄表示部42bで表示される特別図柄を第2特別図柄(特図2)とも呼ぶ。図6に、大当り時における特別図柄表示部42の表示態様の一例を示す。図示するように、第1の通常大当りとなる特別図柄(第1の通常大当り図柄)は、第1特別図柄表示部42aにおける右上,右下および左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様と、第2特別図柄表示部42bにおける中段の横棒セグメントと右上および左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様とがある(図6の上から1段目参照)。第2の通常大当りとなる特別図柄(第2の通常大当り図柄)は、第1特別図柄表示部42aにおける下段の横棒セグメントと左上および左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様と、第2特別図柄表示部42bにおける中段および下段の横棒セグメントと右上の縦棒セグメントが点灯する表示態様とがある(図6の上から2段目参照)。第3の通常大当りとなる特別図柄(第3の通常大当り図柄)は、第1特別図柄表示部42aにおける上段および中段の横棒セグメントと左上の縦棒セグメントが点灯する表示態様と、第2特別図柄表示部42bにおける下段の横棒セグメントと右下および左上の縦棒セグメントが点灯する表示態様とがある(図6の上から3段目参照)。また、第1の確変大当りとなる特別図柄(第1の確変大当り図柄)は、第1特別図柄表示部42aにおける上段の横棒セグメントと右下および左下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様と、第2特別図柄表示部42bにおける上段の横棒セグメントと左上および左下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様とがある(図6の上から4段目参照)。第2の確変大当りとなる特別図柄(第2の確変大当り図柄)は、第1特別図柄表示部42aにおける中段の横棒セグメントと右上および右下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様と、第2特別図柄表示部42bにおける右上,右下および左上の縦棒セグメントが点灯する表示態様とがある(図6の上から5段目参照)。第3の確変大当りとなる特別図柄(第3の確変大当り図柄)は、第1特別図柄表示部42aにおける上段の横棒セグメントと右下の縦棒セグメントとが点灯する表示態様と、第2特別図柄表示部42bにおける上段および下段の横棒セグメントと左下の縦棒セグメントが点灯する表示態様とがある(図6の上から6段目参照)。なお、大当り時における特別図柄の表示態様は、上記態様に限られることはなく、如何なる態様で表示するものとしてもよいし、大当り時における特別図柄の表示態様の種類も各1種類に限られず、複数種類用意するものとしてもよい。特別図柄の変動表示中に、遊技球が第1始動口36および第2始動口38のいずれかに入球したときには、それぞれの始動口毎に特別図柄の変動表示を最大4回まで保留し、現在の変動表示が終了したときに、保留されている特別図柄の変動表示が順次消化される。なお、後述するが、第1特別図柄の変動表示の保留数は第1保留図柄35aによって表示され、第2特別図柄の変動表示の保留数は第2保留図柄35bによって表示される。
第1の通常大当りは、大入賞口44の開放動作が所定回数(例えば、15回,15ラウンド)に亘って繰り返される大当り遊技が行われると共に、大当り遊技の終了後には、大当り判定の結果(特別図柄の当否判定)が大当りとなる確率(大当り確率)を低確率(通常確率)に設定し、所定回数(例えば、100回)の特別図柄の変動表示が行われるまで、特別図柄および普通図柄の変動時間が短縮されると共に普通図柄が当りで停止表示されたときに第2始動口38の開放時間が延長される電サポあり状態を発生させる大当り態様である。なお、大当り遊技の終了後に所定回数の特別図柄の変動表示が行われると、電サポあり状態が終了し、電サポなし低確率状態となる。また、第2の通常大当りおよび第3の通常大当りは、大入賞口44の開放動作の回数(ラウンド数)が異なる点を除いて第1の通常大当りと同様であり、本実施例では、第2の通常大当りにおける大入賞口44の開放動作の回数を6回(6ラウンド)とし、第3の通常大当りにおける大入賞口44の開放動作の回数を2回(2ラウンド)とした。第1の確変大当りは、第1の通常大当りと同様に大入賞口44の開放動作が所定回数(例えば、15回,15ラウンド)に亘って繰り返される大当り遊技が行われると共に、大当り遊技の終了後には、所定回数(例えば、10,000回)の特別図柄の変動表示が行われるまで、大当り確率を低確率よりも高い高確率に設定し、電サポあり状態を発生させる大当り態様である。また、第2の確変大当りおよび第3の確変大当りは、大入賞口44の開放動作の回数(ラウンド数)が異なる点を除いて第1の確変大当りと同様であり、本実施例では、第2の確変大当りにおける大入賞口44の開放動作の回数を8回(8ラウンド)とし、第3の確変大当りにおける大入賞口44の開放動作の回数を2回(2ラウンド)とした。
ここで、本実施例のパチンコ機10では、大当り遊技の最大ラウンド数を示す図柄を表示するラウンド表示部43を、図柄表示装置40の一部に設けている(図4参照)。このラウンド表示部43は、第1特別図柄表示部42aおよび第2特別図柄表示部42bと同様に7セグメント表示器を用いて構成されている。ラウンド表示部43の表示態様としては、上段および中段の横棒セグメントと左上,左下の縦棒セグメントとが点灯(英字の「F」の形に点灯)する第1の表示態様と、ラウンド表示部43における全てのセグメント(上段,中段および下段の横棒セグメントと右上,右下,左上および左下の縦棒セグメント)が点灯(算用数字の「8」の形に点灯)する第2の表示態様と、上段,中段および下段の横棒セグメントと右下,左上および左下の縦棒セグメントとが点灯(算用数字の「6」の形に点灯)する第3の表示態様と、上段,中段および下段の横棒セグメントと右上および左下の縦棒セグメントとが点灯(算用数字の「2」の形に点灯)する第4の表示態様とがあり、第1の表示態様が「第1の通常大当り」および「第1の確変大当り」を契機とする大当り遊技のラウンド数表示に対応し、第2の表示態様が「第2の確変大当り」を契機とする大当り遊技のラウンド数表示に対応し、第3の表示態様が「第2の通常大当り」を契機とする大当り遊技のラウンド数表示に対応し、第4の表示態様が「第3の通常大当り」および「第3の確変大当り」を契機とする大当り遊技のラウンド数表示に対応する。
なお、本実施例では、特別図柄表示およびラウンド数表示を7セグメント表示器を用いて行うものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、特別図柄表示およびラウンド数表示の一方または双方をラウンドランプ群の点灯パターンによって行うものとするなど、如何なる表示態様によるものとしてもよい。
演出表示装置34は、液晶ディスプレイなどの表示装置として構成されており、表示画面上で演出図柄の変動表示やリーチ演出や予告演出などの様々な演出表示が行われる。本実施例の演出表示装置34は、図7に例示する画面構成に示すように、横方向に並んで配置されキャラクタや数字により構成される左,中,右の3つの演出図柄(疑似特別図柄)34L,34M,34Rと、図示しない背景図柄とを有している。この演出表示装置34は、遊技球が第1始動口36に入球した場合と、遊技球が第2始動口38に入球した場合に、3つの演出図柄34L,34M,34Rを変動表示させる。演出図柄34L,34M,34Rは、変動表示が開始されると、それぞれ上から下に向かって高速でスクロールするように変動表示され、変動表示の実行時間(変動時間)が経過すると、左の演出図柄34L,右の演出図柄34R,中の演出図柄34Mの順に停止表示される。このとき、左の演出図柄34Lと右の演出図柄34Rとが一致しなかったときにはリーチなしの単純な外れとなり、左の演出図柄34Lと右の演出図柄34Rとが一致したときにはリーチとなる。そして、所定のリーチ演出を伴って中の演出図柄34Mが停止したときに、中の演出図柄34Mと左右の演出図柄34L,34Rとが一致しなかったときにはリーチありの外れとなり、中の演出図柄34Mと左右の演出図柄34L,34Rとが一致したときに大当りとなる。この演出表示装置34で表示される演出図柄の当否の結果は、基本的には、上述した特別図柄表示部42により表示される特別図柄(第1特別図柄,第2特別図柄)の当否の結果と対応する。
また、本実施例では、演出表示装置34の表示画面内に第1保留図柄35aと第2保留図柄35bも表示されている。第1保留図柄35aは、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示中に第1始動口36に遊技球が入球するごとに左側から順に一つずつ表示され、第1特別図柄の変動表示が開始されるごとに始動入球時とは逆の順に消去される。第2保留図柄35bも、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示中に第2始動口38に遊技球が入球するごとに左側から順に一つずつ表示され、第2特別図柄の変動表示が開始されるごとに始動入球時とは逆の順に消去される。
こうして構成された実施例のパチンコ機10では、第1始動口36が演出表示装置34(センター役物49)の下側に配置されており、大当り遊技でない通常遊技のときに、遊技者は遊技球を遊技領域31の左側(演出表示装置34の左側領域)に流下させるように発射ハンドル18の回転操作(所謂左打ち)を行うことにより、遊技球を第1始動口36に入球させることができる。また、普通図柄作動ゲート32および第2始動口38が演出表示装置34の左側に配置されており、遊技者は左打ちを行うことにより、遊技球を普通図柄作動ゲート32に通過させることができ、普通図柄が当りとなって第2始動口38が開放すると、遊技者は左打ちを継続することにより、遊技球を第2始動口38に入球させることができる。さらに、大入賞口44が遊技領域31の右下部に配置されており、大当り遊技が開始されると、遊技者は発射ハンドル18を最大限右回転させて遊技球を発射させる所謂右打ちを行うことにより、遊技球を遊技領域31の右側(演出表示装置34の右側領域)に流下させて、開状態となった大入賞口44に入球させることができる。
[制御回路の構成]
次に、実施例のパチンコ機10の制御回路の構成について主として図3を参照しながら説明する。パチンコ機10の制御回路は、図3に示すように、遊技の基本的な進行の制御を司る主制御基板70と、賞球や球貸の払い出しに関する制御を司る払出制御基板80と、遊技の進行に伴って行われる各種演出の全体的な制御を司るサブ制御基板90と、遊技球の発射に関する制御を司る発射制御基板100などの制御基板により構成されている。これらの制御基板は、各種論理演算や算出演算を実行するCPUや、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM,プログラムの実行に際してデータを一時的に記憶するRAM,各種制御に必要な時間を計るタイマ(システムタイマ),周辺機器との間でデータをやり取りするための周辺機器インターフェース(PIO),CPUが演算を行うためのクロックを出力する発振器,CPUの暴走を監視するウォッチドッグタイマ,定期的に割り込み信号を発生させるCTC(カウンター・タイマー・サーキット)などの種々の周辺LSIがバスにより相互に接続されている。なお、図3では、各制御基板に搭載された各種デバイスのうち主制御基板70のCPU70a,ROM70b,RAM70cのみを図示し、その他については図示を省略した。また、制御回路の一部をなすサブ制御基板90の構成の概略を示すブロック図を図8に示す。
主制御基板70は、遊技の基本的な進行の制御を行うために必要な信号として、図3に示すように、第1始動口スイッチ36aからの入球信号や第2始動口スイッチ38aからの入球信号が直接に入力されると共にゲートスイッチ32aからの通過信号や大入賞口スイッチ44aからの入球信号,一般入賞口スイッチ45aからの入球信号などが中継端子板72を介して入力されている。主制御基板70からは、図柄表示装置40の表示制御を司る図柄表示基板40aへの制御信号や第2始動口ソレノイド38bへの駆動信号,大入賞口ソレノイド44bへの駆動信号などが中継端子板72を介して出力されている。また、主制御基板70は、払出制御基板80やサブ制御基板90,発射制御基板100(払出制御基板80を介して通信)と通信しており、各種指令信号(コマンドや駆動信号など)やデータのやり取りを行っている。
払出制御基板80は、賞球や球貸の払い出しに関する制御を行うために必要な信号として、図3に示すように、前面枠11の開放を検知する枠開放スイッチ81からの検知信号が直接に入力され、球貸ボタン24aや返却ボタン24bからの操作信号が球貸表示基板82,中継端子板83を介して入力され、賞球の払い出しを検知する払出前スイッチ84および払出後スイッチ85からの検知信号が中継端子板87を介して入力されている。払出制御基板80からは、賞球の払い出しを行う払出モータ86への駆動信号などが中継端子板87を介して出力されている。また、払出制御基板80は、主制御基板70や発射制御基板100と通信しており、各種指令信号やデータのやり取りを行っている。
サブ制御基板90は、図8に示すように、CPU90aやROM90b,RAM90cなどを備えており、主制御基板70から各種指令信号を受信してその指令に応じた遊技の演出を行う。サブ制御基板90は、演出表示装置34の制御を行う演出表示制御基板91や各種スピーカ28a,28bを駆動するアンプ基板92、各種LEDランプ95を駆動したり対応する可動演出役物51a,51bを作動させるための装飾モータ96a,96bを駆動したりする装飾駆動基板93,演出ボタン26に設けられ演出ボタン26の操作を検知する操作検知スイッチ27からの操作信号を入力する演出ボタン基板94などが接続されている。
発射制御基板100は、タッチセンサ18aからの検知信号や発射停止スイッチ18bからの操作信号,下受け皿16に遊技球が満タン状態となるのを検知する下受け皿満タンスイッチ102からの検知信号などを入力しており、発射モータ19へ駆動用のパルス信号などを出力している。発射制御基板100は、発射ハンドル18が回転操作されてタッチセンサ18aがオンで発射停止スイッチ18bがオフで下受け皿満タンスイッチ102がオフのときに発射モータ19を駆動して遊技球を発射し、タッチセンサ18aがオフか発射停止スイッチ18bがオンか下受け皿満タンスイッチ102がオンかのいずれかが成立したときに発射モータ19の駆動を停止して遊技球の発射を停止する。また、発射制御基板100は、払出制御基板80を介して主制御基板70と通信しており、タッチセンサ18aからの検知信号などの発射ハンドル18の操作状態に関するデータを払出制御基板80を介して主制御基板70に送信する。
[主制御処理]
次に、こうして構成された実施例のパチンコ機10の動作について説明する。図9は、主制御基板70のCPU70aにより実行される主制御処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、パチンコ機10の電源が投入されたときに実行される。主制御処理は、電源投入に必要な電源投入処理を実行した後(S100)、遊技開始処理(S110)と、普通図柄遊技処理(S120)と、普通図柄当り遊技処理(S130)と、特別図柄遊技処理(S140)と、大当り遊技処理(S150)とを繰り返し実行することにより行われる。なお、本実施例では、S110〜S150の処理に要する時間は約4msecとなっているため、これらの処理は約4msecの間隔で繰り返し実行されることになる。主制御基板70は、これらの処理の実行に伴って、各種コマンドを担当する制御基板に送信してコマンドに応じた処理を実行させることにより、パチンコ機10の全体の遊技を進行させている。
[遊技開始処理]
S110の遊技開始処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、各種センサ(ゲートスイッチ32aや第1始動口スイッチ36a,第2始動口スイッチ38a,大入賞口スイッチ44a,一般入賞口スイッチ45aなど)の状態を検出してRAM70cの所定の状態記憶領域に保存したり、各種判定用情報(後述する大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数,リーチ用乱数,変動パターン決定用乱数、普通図柄当否判定用乱数など)を更新したりする。続いて、遊技球の入球に関わるスイッチ(第1始動口スイッチ36aや第2始動口スイッチ38a,大入賞口スイッチ44a,一般入賞口スイッチ45aなど)により遊技球が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定すると、払い出すべき賞球数を演算して賞球情報としてRAM70cの所定の賞球情報記憶領域に保存し、賞球情報が値0でないときには賞球数指定コマンド(賞球情報)を払出制御基板80に送信して遊技開始処理を終了する。払出制御基板80は、賞球数指定コマンドを受信すると、払出モータ86を駆動制御して遊技球を1球ずつ払い出すと共に払出前スイッチ84および払出後スイッチ85により払い出した遊技球が検知される度に賞球情報(未払いの遊技球数)を値1ずつデクリメントする賞球払出処理を実行する。この賞球払出処理は、賞球情報が値0となるまで繰り返し実行されるが、遊技球の入球が検知されて主制御基板70から新たな賞球数指定コマンドを受信すると、その賞球情報も値0となるまで処理が繰り返される。遊技開始処理が終了すると、主制御処理に戻って次のS120の普通図柄遊技処理に進む。
[普通図柄遊技処理]
S120の普通図柄遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、普通図柄の保留が値0でない即ち値1以上あるか否かを判定し、保留が値1以上あるときには保留数を値1だけデクリメントして普通図柄の当否判定を行うと共に当否判定の結果に基づいて停止表示させる普通図柄(図5参照)を決定する。普通図柄の当否判定は、普通図柄作動ゲート32を遊技球が通過することに基づき取得される普通図柄当否判定用乱数と、普通図柄当り判定テーブルを用いて行われるもので、電サポなし状態にあるときには当り確率の低い(例えば、約0.8%)低確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられ、電サポあり状態にあるときには当り確率の高い(例えば、約99.2%)高確率用の普通図柄当り判定テーブルが用いられる。また、当否判定の結果が当りのときには、当り図柄を停止表示させる図柄に決定し、当否判定の結果が外れのときには、外れ図柄のうちのいずれかを停止表示させる図柄に決定する。そして、普通図柄の変動時間を設定して普通図柄の変動表示を開始し、変動時間が経過するのを待つ。変動時間の設定は、電サポなし状態にあるときには長時間(例えば、30秒)に設定され、電サポあり状態にあるときには短時間(例えば、1秒)に短縮される。変動時間が経過すると、決定した図柄で普通図柄を停止表示し、停止表示した図柄が当り図柄のときには、第2始動口38の開放時間を設定し、第2始動口38の開放を開始して普通図柄遊技処理を一旦終了し、停止表示した図柄が外れ図柄のときには、何もせずに普通図柄遊技処理を終了する。第2始動口38の開放時間は、電サポなし状態にあるときには短時間(例えば0.5秒)に設定され、電サポあり状態にあるときには長時間(例えば5秒)に延長される。また、第2始動口38の開放は、上述したように、第2始動口ソレノイド38bを駆動制御することによって、翼片部38cを左に開くことにより行う。普通図柄遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS130の普通図柄当り遊技処理に進む。このように、電サポあり状態においては、普通図柄の変動時間を短縮する変動時間短縮機能を作動させると共に普通図柄の当否判定の結果が当りとなる確率(普図当り確率)を高くする普図確率変動機能を作動させ、且つ、第2始動口38の開放時間を延長する開放延長機能を作動させる。このため、本実施例の電サポあり状態を、開放延長機能作動状態、時短状態または普図確変状態ともいう。また、これら3つの機能を同時に作動させる形態のみを例示したが、いずれか1つの機能またはいずれか2つの機能を作動させる形態とすることもできる。
[普通図柄当り遊技処理]
S130の普通図柄当り遊技処理では、主制御基板70のCPU70aは、第2始動口38が開放を開始してからの経過時間(開放経過時間)が普通図柄遊技処理で設定された設定時間に達しているか否か、規定数(例えば、8個)の遊技球が第2始動口38に入球しているか否かを判定する。開放経過時間が設定時間に達しておらず規定数の遊技球が第2始動口38に入球してもいないと判定すると、第2始動口38の開放を維持したまま普通図柄当り遊技処理を一旦終了する。一方、開放経過時間が設定時間に達していると判定したり、開放経過時間が設定時間に達する前であっても既に規定数の遊技球が第2始動口38に入球していると判定すると、第2始動口ソレノイド38bの駆動を停止して、普通図柄当り遊技処理を終了する。普通図柄当り遊技処理を終了すると、主制御処理に戻って次のS140の特別図柄遊技処理に進む。
[特別図柄遊技処理]
S140の特別図柄遊技処理は、図10〜図12に示すフローチャートに従って実行される。特別図柄遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、第1始動口スイッチ36aからの検知信号を入力して第1始動口36に遊技球が入球したか否かを判定する(S200)。第1始動口36に遊技球が入球したと判定すると、現在の第1特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S202)。第1特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第1特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S204)、判定用情報を取得してRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納し(S206)、第1特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S208)。ここで、S206で取得される判定用情報としては、第1始動口36への遊技球の入球に基づいて行われる大当り判定の際に用いられる大当り判定用乱数や、大当り判定の結果が大当りのときに第1特別図柄表示部42aに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,第1特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などの図柄変動遊技の進行に関する情報が例示できる。なお、大当り判定は、特別図柄の当否判定に相当するものである。また、第1特別図柄保留発生時コマンドには、保留数を演出表示装置34の表示画面内の第1保留図柄35aで表示するための第1特別図柄の保留数指定コマンドが含まれる。なお、S200で第1始動口36に遊技球が入球していないと判定したり、S202で第1特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S204〜S208の処理をスキップして次のS210の処理に進む。
続いて、第2始動口スイッチ38aからの検知信号を入力して第2特別図柄を変動表示させるための第2始動口38に遊技球が入球したか否かを判定する(S210)。第2始動口38に遊技球が入球したと判定すると、現在の第2特別図柄の保留数がその上限値(本実施例では、値4)よりも少ないか否かを判定する(S212)。第2特別図柄の保留数が上限値よりも少ないと判定したときには、第2特別図柄の保留数を値1だけインクリメントすると共に(S214)、判定用情報を取得してRAM70cの所定の判定用情報記憶領域に格納し(S216)、第2特別図柄保留発生時コマンドをサブ制御基板90に送信する(S218)。ここで、S216で取得される判定用情報としては、第2始動口38への遊技球の入球に基づいて行われる大当り判定の際に用いられる大当り判定用乱数や、大当り判定の結果が大当りのときに第2特別図柄表示部42bに停止表示させる大当り図柄を決定するための大当り図柄決定用乱数,第2特別図柄の変動パターンを決定するための変動パターン決定用乱数などの図柄変動遊技の進行に関する情報が例示できる。また、第2特別図柄保留発生時コマンドには、保留数を演出表示装置34の表示画面内の第2保留図柄35bで表示するための第2特別図柄の保留数指定コマンドが含まれる。なお、S210で第2始動口38に遊技球が入球していないと判定したり、S212で第2特別図柄の保留数が上限値に達していると判定すると、S214〜S218の処理をスキップして次のS220の処理に進む。
次に、大当り遊技中であるか否か(S220)、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中であるか否か(S222)、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが停止表示時間中であるか否か(S224)をそれぞれ判定する。大当り遊技中と判定すると、これで特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS150の大当り遊技処理に進む。一方、大当り遊技中でなく、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれもが変動表示中でなく、第1特別図柄および第2特別図柄のいずれもが停止表示時間中でないと判定すると、第2特別図柄の保留数が値0であるか否かを判定する(S226)。第2特別図柄の保留数が値0でないと判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)に記憶されている第2特別図柄の判定用情報(大当り判定用乱数)のうち最も古い判定用情報を読み出し(S228)、第2特別図柄の変動表示関連処理を実行して(S230)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。
一方、第2特別図柄の保留数が値0と判定すると、第1特別図柄の保留数が値0であるか否かを判定する(S232)。第1特別図柄の保留数が値0でないと判定すると、判定用情報記憶領域(RAM70c)に記憶されている第1特別図柄の判定用情報(大当り判定用乱数)のうち最も古い判定用情報を読み出し(S234)、第1特別図柄の変動表示関連処理を実行して(S236)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。第1特別図柄の保留数も値0のときには、これで特別図柄遊技処理を終了する。S226〜S236では、第1特別図柄の保留数と第2特別図柄の保留数がいずれも値0でないときには第2特別図柄の変動表示(保留の消化)が優先して実行される(特図2優先変動)。以下、変動表示関連処理の詳細について説明する。なお、第1特別図柄の変動表示関連処理と第2特別図柄の変動表示関連処理はいずれも共通の処理が実行されるため、共通のフローチャート(図13のフローチャート)を用いて説明する。
変動表示関連処理では、まず、確変フラグがオンか否か、即ち現在の遊技状態が高確率状態および低確率状態のいずれであるかを判定する(S300)。確変フラグがオフのとき、即ち現在の遊技状態が低確率状態のときにはS228またはS234で読み出した大当り判定用乱数と低確率用大当り判定テーブルとを用いて大当り判定を行い(S302)、確変フラグがオンのとき、即ち現在の遊技状態が高確率状態のときには読み出した大当り判定用乱数と高確率用大当り判定テーブルとを用いて大当り判定を行って(S304)、その判定結果が大当りか否かを判定する(S306)。大当り判定テーブルの一例を図14に示す。なお、図14(a)に低確率用大当り判定テーブルを示し、図14(b)に高確率用大当り判定テーブルを示す。低確率用大当り判定テーブルでは大当り判定用乱数が値0〜796のうち値60,61のときに大当りとし(1/398.5の大当り確率)、高確率用大当り判定テーブルでは当り判定用乱数が値0〜796のうち値60〜79のときに大当りとするものとした(1/39.85の大当り確率)。なお、本実施例では、第1特別図柄と第2特別図柄とで共通の大当り判定テーブルが用いられる。
S306で大当り判定の結果が大当りと判定されたときには、判定用情報記憶領域(RAM70c)から大当り図柄決定用乱数を読み出し(S308)、読み出した大当り図柄決定用乱数に基づいて停止表示させる大当り図柄を選択して決定する(S310)。ここで、第1特別図柄の大当り図柄の決定には、図15に例示する第1特別図柄用の大当り図柄決定テーブルが用いられ、第2特別図柄の大当り図柄の決定には、図16に例示する第2特別図柄用の大当り図柄決定テーブルが用いられる。
第1特別図柄用の大当り図柄決定テーブルでは、図15に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜25のときに図6の左側1段目の図柄が選択されて15R大当り遊技が実行される「第1の通常大当り」となり(約10%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値26〜76のときに図6の左側2段目の図柄が選択されて6R大当り遊技が実行される「第2の通常大当り」となり(約20%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値77〜127のときに図6の左側3段目の図柄が選択されて2R大当り遊技が実行される「第3の通常大当り」となり(約20%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値128〜153のときに図6の左側4段目の図柄が選択されて15R大当り遊技が実行される「第1の確変大当り」となり(約10%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値154〜204のときに図6の左側5段目の図柄が選択されて8R大当り遊技が実行される「第2の確変大当り」となり(約20%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値205〜255のときに図6の左側6段目の図柄が選択されて2R大当り遊技が実行される「第3の確変大当り」となる(約20%の出現確率)。また、第2特別図柄用の大当り図柄決定テーブルでは、図16に示すように、大当り図柄決定用乱数が値0〜255のうち値0〜75のときに図6の左側1段目の図柄が選択されて「第1の通常大当り」となり(約30%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値76〜101のときに図6の左側2段目の図柄が選択されて「第2の通常大当り」となり(約10%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値102〜127のときに図6の左側3段目の図柄が選択されて「第3の通常大当り」となり(約10%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値128〜203のときに図6の左側4段目の図柄が選択されて「第1の確変大当り」となり(約30%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値204〜229のときに図6の左側5段目の図柄が選択されて「第2の確変大当り」となり(約10%の出現確率)、大当り図柄決定用乱数が値230〜255のときに図6の左側6段目の図柄が選択されて「第3の確変大当り」となる(約10%の出現確率)。
S306で大当り判定の結果が大当りでないと判定すると、外れであるから、外れ図柄を決定する(S312)。なお、外れ図柄は、詳細な説明は省略するが、例えば、大当り図柄決定用乱数と図示しない外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することができる。勿論、大当り図柄決定用乱数とは別に外れ図柄決定用乱数を取得するものとすれば、この外れ図柄決定用乱数と外れ図柄決定用テーブルとを用いて設定することもできる。
こうして停止図柄を決定すると、変動パターンテーブルを設定する(S314)。ここで、変動パターンテーブルの設定は、S302,S304の大当り判定の結果が大当りである場合には図17に例示する大当り変動パターンテーブルに基づいて行われ、大当り判定の結果が外れである場合には図18に例示する外れ変動パターンテーブルに基づいて行われる。図17,図18に示すように、各変動パターンテーブルには、変動パターン決定用乱数の値0〜255に対応付けて各種の変動パターンP01〜P05,P11,P12が規定されており、特別図柄を変動表示させる際には、これらの変動パターンテーブルを用いて1の変動パターンが選択される。なお、上述した各変動パターンテーブル(図17,図18)は、便宜上、少数のパターンを記憶したテーブルを示しているが、実際には、より多数のパターン(例えば、20種類以上のパターン)を記憶したテーブルが用いられる。
図13の変動表示関連処理に戻って、こうして変動パターンテーブルを設定すると、変動パターン決定用乱数を読み出し(S316)、読み出した変動パターン決定用乱数と設定した変動パターンテーブルとを用いて変動パターンを設定する(S318)。そして、特別図柄の変動表示を開始すると共に(S320)、特別図柄の保留数を値1だけデクリメントし(S322)、図柄変動開始時コマンドと保留消化時コマンドとをサブ制御基板90に送信して(S324)、変動表示関連処理を終了する。S320〜S324の処理は、現在の変動表示関連処理の対象が第1特別図柄の場合には、第1特別図柄の変動表示を開始すると共に、第1特別図柄の保留数を値1だけデクリメントし、保留消化時コマンドとして第1特別図柄の保留消化時コマンドを送信する処理となる。第1特別図柄の変動開始は、図柄表示基板40aに第1特別図柄対応の変動開始信号を出力することにより行われるものであり、第1特別図柄対応の変動開始信号の入力があった図柄表示基板40aは、第1特別図柄表示部42aで特別図柄の変動表示が開始されるよう表示制御を行う。一方、現在の変動表示関連処理の対象が第2特別図柄の場合には、第2特別図柄の変動表示を開始すると共に、第2特別図柄の保留数を値1だけデクリメントし、保留消化時コマンドとして第2特別図柄の保留消化時コマンドを送信する処理となる。第2特別図柄の変動開始は、図柄表示基板40aに第2特別図柄対応の変動開始信号を出力することにより行われるものであり、第2特別図柄対応の変動開始信号の入力があった図柄表示基板40aは、第2特別図柄表示部42bで特別図柄の変動表示が開始されるよう表示制御を行う。S324でサブ制御基板90に送信する図柄変動開始時コマンドには、大当り判定の結果が大当りのときには大当り変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と大当り停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれ、大当り判定の結果が外れのときには外れ変動パターンおよびそのパターンにおける変動時間(変動パターン指定コマンド)と外れ停止図柄(特別図柄停止情報指定コマンド)とが含まれている。図柄変動開始時コマンドを受信したサブ制御基板90は、コマンドを解析し、その解析結果に基づいて演出表示装置34の画面上で行う演出内容を決定し、その決定に応じた制御信号(演出コマンド)を演出表示制御基板91に出力して演出表示装置34の制御を行う。なお、特別図柄の変動表示が開始されると、その変動表示に係る判定用情報(保留情報)が判定用情報記憶領域からクリアされる。
図10〜図12の特別図柄遊技処理に戻って、特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)の変動表示が開始された後に特別図柄遊技処理が実行されると、S222で第1特別図柄および第2特別図柄のいずれかが変動表示中と判定するため、主制御基板70のCPU70aは、変動時間が経過したか否かを判定する(S238)。変動時間は特別図柄の変動パターンに応じて決定されるから、変動時間が経過したか否かは、特別図柄の変動表示が開始されてからの経過時間と、変動パターンに対応する変動時間とを比較することにより行うことができる。変動時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動時間が経過していると判定すると、変動中の特別図柄の変動表示を停止し(S240)、図柄停止コマンドをサブ制御基板90に送信する(S242)。S240の処理は、変動停止信号を図柄表示基板40aに出力することにより行われ、変動停止信号の入力があった図柄表示基板40aは、図13の変動表示関連処理のS310で決定された大当り図柄またはS312で決定された外れ図柄が変動中の特別図柄表示部42(第1特別図柄表示部42aまたは第2特別図柄表示部42b)に表示されるよう表示制御を行う。また、図柄停止コマンドを受信したサブ制御基板90(演出表示制御基板91)は、演出表示装置34での図柄変動演出を終了させる。そして、停止表示時間を設定し(S244)、停止表示時間が経過したか否かを判定する(S246)。ここで、停止表示時間は、特別図柄の変動表示を停止してから次に変動表示を開始するまでのインターバルであり、例えば0.6秒に設定される。停止表示時間が経過していないと判定すると、特別図柄遊技処理を一旦終了する。特別図柄の停止表示がなされた後に、特別図柄遊技処理が実行されると、S224で停止表示時間中と判定するため、再びS246で停止表示時間が経過したか否かを判定し、停止表示時間が経過していると判定すると、停止表示している特別図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(S248)。
S248で大当り図柄と判定すると、大当り遊技フラグをオンとすると共に(S250)、オープニングを開始し(S252)、大当り遊技開始指定コマンドをサブ制御基板90に送信する(S254)。大当り遊技フラグがオンになることで、パチンコ機10の遊技状態は大当り遊技状態(特定遊技状態)となる。大当り遊技開始指定コマンドには、大当り図柄が含まれる。ここで、オープニングは、遊技者に大入賞口44が開放されること(大当り遊技の開始)を報知するために設けられる。サブ制御基板90は、大当り遊技開始指定コマンドを受信すると、後述する大当り遊技演出処理で演出表示装置34に対して『大当り』や『おめでとう』等の表示を行うオープニング演出を実行する。特別図柄が大当り図柄で停止表示された後、予め定められたオープニング時間が経過すると、大入賞口44の開放動作が開始される。また、大当り遊技中には確変機能や変動時間短縮機能,開放延長機能を停止させるために、確変フラグがオンのときには確変フラグをオフとし(S256,S258)、変動短縮フラグがオンのときには変動短縮フラグをオフとすると共に開放延長フラグをオフとして(S260〜S264)、特別図柄遊技処理を終了し、主制御処理に戻って次のS150の大当り遊技処理に進む。
一方、S248で大当り図柄でないと判定すると、確変フラグがオンか否かを判定し(S266)、確変フラグがオンでないと判定すると、次のS276の処理に進む。確変フラグがオンであると判定すると、確変カウンタを値1だけデクリメントして(S268)、確変カウンタが値0であるか否かを判定する(S270)。ここで、確変カウンタは、高確率状態を維持する特別図柄の変動回数の上限値を示すものであり、大当り遊技の終了に際してその値がセットされる。確変カウンタが値0でないと判定すると、高確率状態を維持したまま次のS276の処理に進み、確変カウンタが値0であると判定すると、確変フラグをオフとすると共に(S272)、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S274)、次のS276の処理に進む。これにより、パチンコ機10の遊技状態は、高確率状態から低確率状態に変更されることになる。なお、遊技状態指定コマンドには、パチンコ機10の現在の遊技状態を示す確変フラグの設定状況などが含まれる。遊技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を高確率状態用から低確率状態用に変更する等の処理を行う。
次に、変動短縮フラグがオンであるか否かを判定し(S276)、変動短縮フラグがオンでないときにはそのまま特別図柄遊技処理を一旦終了する。変動短縮フラグがオンのときには変動短縮カウンタを値1だけデクリメントし(S278)、変動短縮カウンタが値0であるか否かを判定する(S280)。ここで、変動短縮カウンタは、変動時間短縮機能(特別図柄および普通図柄の変動短縮)の作動状態を維持する特別図柄の変動回数の上限値を示すものであり、大当り遊技の終了に際して大当り態様に応じた値がセットされる。変動短縮カウンタが値0でないときには、電サポあり状態を維持したまま特別図柄遊技処理を一旦終了し、変動短縮カウンタが値0のときには、電サポあり状態を終了させるために、変動短縮フラグをオフとすると共に(S282)、開放延長フラグをオフとし(S284)、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S286)、特別図柄遊技処理を一旦終了する。これにより、パチンコ機10の遊技状態は、電サポあり状態から電サポなし状態に変更されることになる。なお、遊技状態指定コマンドには、パチンコ機10の現在の遊技状態を示す変動短縮フラグや開放延長フラグの設定状況などが含まれる。遊技状態指定コマンドを受信したサブ制御基板90は、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面などの表示を電サポあり状態用から電サポなし状態用に変更する等の処理を行う。なお、S270やS280の判定は遊技状態(低確率状態,高確率状態,電サポなし状態,電サポあり状態)かに拘わらず実行されるが、第1〜第3の確変大当りでは、大当り終了後に、確変カウンタや変動短縮カウンタに10,000回が設定されるため、これらの確変大当りの場合に、確変カウンタや変動短縮カウンタが値0となることは通常あり得ず、次回に大当りを引くまで高確率状態や電サポあり状態が終了することはない。
[大当り遊技処理]
S150の大当り遊技処理は、図19に示すフローチャートに従って実行される。図19の大当り遊技処理が実行されると、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り遊技フラグがオンであるか否か、即ち、現在の遊技状態が大当り遊技状態(特定遊技状態)であるか否かを判定する(S400)。大当り遊技フラグがオフであると判定すると、そのまま大当り遊技処理を終了する。一方、大当り遊技フラグがオンであると判定すると、オープニング中であるか否かを判定する(S402)。なお、オープニングは、前述したように、遊技者に大当り遊技の開始を報知するためのものであり、特別図柄が大当り図柄で停止表示されると、図12の特別図柄遊技処理のS252の処理によって開始される。オープニング中であると判定すると、予め定められたオープニング時間(例えば5秒)が経過したか否かを判定する(S404)。オープニング時間が経過していないと判定すると、一旦大当り遊技処理を終了する。オープニング時間が経過したと判定すると、オープニングを終了し(S406)、大当り図柄に基づいて実行ラウンド数を決定すると共に(S408)、決定した実行ラウンド数を残りラウンド数に設定する(S410)。実行ラウンド数は、前述したように、大当り図柄が「第1の通常大当り図柄」および「第1の確変大当り図柄」のいずれかである場合には15Rが選択され、大当り図柄が「第2の通常大当り図柄」である場合には6Rが選択され、大当り図柄が「第2の確変大当り図柄」である場合には8Rが選択され、大当り図柄が「第3の通常大当り図柄」および「第3の確変大当り図柄」のいずれかである場合には2Rが選択される。
残りラウンド数を設定すると、大入賞口44の開放タイミングであるか否かを判定する(S412)。ここで、開放タイミングは、大入賞口44の開放動作が1回目(第1ラウンド)である場合にはオープニングが終了した直後のタイミングであり、2回目以降(第2ラウンド以降)である場合には規定の閉鎖時間(例えば2秒)が経過した直後のタイミングである。いま、大入賞口44の開放動作が1回目である場合を考えているから、大入賞口44の開放タイミングであると判定し、大入賞口44が開放されるよう大入賞口ソレノイド44bを駆動制御すると共に(S414)、残りラウンド数を値1だけデクリメントし(S416)、ラウンド開始指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S418)、大当り遊技処理を一旦終了する。
S402でオープニング中でないと判定すると、エンディング中であるか否か(S420)、大入賞口44が開放中であるか否かを判定する(S422)。S414で大入賞口44が開放されると、エンディング中でなく、大入賞口44が開放中と判定されるから、次に大入賞口44の閉鎖タイミングか否かを判定する(S424)。この判定は、規定の開放時間(本実施例では、25秒)が経過したか、大入賞口44に入球した遊技球の数が規定数(本実施例では、10個)に達したかのいずれかの成立を判定することにより行われる。大入賞口44の閉鎖タイミングでないと判定すると、大入賞口44の開放を維持したまま大当り遊技処理を一旦終了する。一方、大入賞口44の閉鎖タイミングであると判定すると、大入賞口44が閉鎖されるよう大入賞口ソレノイド44bを駆動制御し(S426)、残りラウンド数が値0であるか否かを判定する(S428)。残りラウンド数が値0でないと判定すると、大当り遊技処理を一旦終了する。
こうしてS428で残りラウンド数が値0と判定される(S408で決定された実行ラウンド数の全てが消化される)まで大入賞口44の開閉動作(S400〜S426の処理)を繰り返し、残りラウンド数が値0となると、エンディングを開始すると共に(S430)、大当り遊技終了指定コマンドをサブ制御基板90に送信する(S432)。ここで、エンディングは、大入賞口44の開放動作が終了したことを遊技者に報知するために設けられる。サブ制御基板90は、大当り遊技終了指定コマンドを受信すると、後述する大当り遊技演出処理で演出表示装置52に対して『終了』や『おつかれさま』等の表示を行うエンディング演出を実行する。そして、ラウンド表示部43でのラウンド数表示を開始する(S434)。即ち、ラウンド数表示は、大当り遊技が終了する際(エンディング開始時)に行われる。エンディングが開始されると、大当り遊技演出処理にてエンディング演出が実行されるため、ラウンド数表示はエンディング演出中に実行されることとなる。これにより、大当り遊技が開始される際にはラウンド表示部43でのラウンド数を示す図柄の表示(ラウンド数表示)は行われないため、遊技者は、大当り遊技が開始される際にラウンド表示部43を見ても実行ラウンド数を判別することはできず、大当り遊技が終了される際に初めてラウンド表示部43からラウンド数を知ることとなる。なお、ラウンド数表示は、具体的には、図柄表示基板40aにラウンド数表示信号を出力することにより行われ、ラウンド数表示信号を入力した図柄表示基板40aは、S408で決定した実行ラウンド数を示す図柄がラウンド表示部43に表示されるよう表示制御を行う。ラウンド数表示を開始すると、予め定められたエンディング時間(例えば5秒)が経過したか否かを判定する(S436)。エンディング時間が経過していないと判定すると、大当り遊技演出処理を一旦終了する。
エンディングが開始されると、S420でエンディング中であると判定されるため、エンディング時間が経過するまでS420,S436の処理を繰り返し、S436でエンディング時間が経過したと判定すると、ラウンド数表示を終了すると共に(S438)、エンディングを終了する(S440)。そして、図20に例示する遊技状態設定処理を実行し(S442)、大当り遊技フラグをオンからオフとして(S444)、大当り遊技処理を終了する。大当り遊技フラグがオフになることで大当り遊技状態(特定遊技状態)は終了し、パチンコ機10の遊技状態は特別図柄の変動表示が可能な状態(図柄変動遊技状態)となる。
図20の遊技状態設定処理では、主制御基板70のCPU70aは、まず、大当り図柄が確変大当り図柄、即ち今回の大当り図柄が「第1の確変大当り図柄」,「第2の確変大当り図柄」および「第3の確変大当り図柄」のいずれかであるかを判定する(S450)。大当り図柄が確変大当り図柄であると判定すると、高確率状態を発生させるために、確変カウンタに10,000回を設定すると共に(S452)、確変フラグをオンとする(S454)。また、電サポあり状態を発生させるために、変動短縮カウンタを10,000回に設定し(S456)、変動短縮フラグをオンとすると共に(S458)、開放延長フラグをオンとする(S460)。なお、確変カウンタを10,000回に設定することは実質的に次回の大当りが発生するまで高確率状態を発生させることとなり、変動短縮カウンタを10,000回に設定することは実質的に次回の大当りが発生するまで電サポあり状態を発生させることになる。S450で大当り図柄が確変大当り図柄でない、即ち今回の大当り図柄が「第1の通常大当り図柄」,「第2の通常大当り図柄」および「第3の通常大当り図柄」のいずれかであると判定すると、確変フラグをオンとすることなく、変動短縮カウンタを100回に設定し(S462)、変動短縮フラグをオンとすると共に開放延長フラグをオンとする(S458,S460)。こうして大当り遊技後の遊技状態を設定すると、遊技状態指定コマンドをサブ制御基板90に送信して(S464)、遊技状態設定処理を終了する。サブ制御基板90は、遊技状態指定コマンドを受信すると、例えば、演出表示制御基板91に遊技状態を示す演出コマンドを送信して演出表示装置34の背景画面をそのときの遊技状態に応じた背景に設定する処理等を行う。
[大当り遊技演出処理]
次に、大当り遊技の際にサブ制御基板90により実行される処理について説明する。図21は、サブ制御基板90のCPU90により実行される大当り遊技演出処理の一例を示すフローチャートである。大当り遊技演出処理が実行されると、サブ制御基板90のCPU90aは、まず、図12の特別図柄遊技処理のS254で主制御基板70により送信される大当り遊技開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S500)。大当り遊技開始指定コマンドを受信したと判定すると、オープニング演出を実行する(S502)。オープニング演出は、『大当り』や『おめでとう』等のオープニング画面が演出表示装置34に表示されるよう演出表示制御基板91に演出コマンドを送信し、画面表示に対応する音声がスピーカ28a,28bから出力されるようアンプ基板92に駆動信号を出力し、画面表示に対応する点灯態様によりLED95が点灯するよう装飾駆動基板93に駆動信号を出力することにより行われる。続いて、大当り遊技開始指定コマンドに含まれる大当り図柄に基づいて実行ラウンド数を判別する(S504)。前述したように、大当り図柄が「第1の通常大当り図柄」および「第1の確変大当り図柄」のいずれかである場合には15Rであると判別でき、大当り図柄が「第2の通常大当り図柄」である場合には6Rであると判別でき、大当り図柄が「第2の確変大当り図柄」である場合には8Rと判別でき、大当り図柄が「第3の通常大当り図柄」および「第3の確変大当り図柄」のいずれかである場合には2Rと判別できる。なお、S500で大当り遊技開始指定コマンドを受信していないと判定すると、S502,S504の処理をスキップして次の処理に進む。
次に、図19の大当り遊技処理のS418で主制御基板70により送信されるラウンド開始指定コマンドを受信したか否かを判定する(S506)。ラウンド開始指定コマンドを受信したと判定すると、ラウンド中演出を実行する(S508)。ラウンド中演出は、キャラクタ等の演出画面が演出表示装置34に表示されるよう演出表示制御基板91に演出コマンドを送信し、画面表示に対応する音声がスピーカ28a,28bから出力されるようアンプ基板92に駆動信号を出力し、画面表示に対応する点灯態様によりLED95が点灯するよう装飾駆動基板93に駆動信号を出力することにより行われる。なお、S506でラウンド開始指定コマンドを受信していないと判定すると、S508の処理をスキップして次の処理に進む。
次に、図19の大当り遊技処理のS432で主制御基板70により送信される大当り遊技終了指定コマンドを受信したか否かを判定する(S510)。大当り遊技終了指定コマンドを受信していないと判定すると、大当り遊技演出処理を一旦終了し、大当り遊技終了指定コマンドを受信したと判定すると、エンディング演出を実行すると共に(S512)、S504で判別した実行ラウンド数に基づいてラウンド数報知演出を実行して(S514)、大当り遊技演出処理を終了する。ここで、エンディング演出は、『終了』や『おつかれさま』等のエンディング画面が演出表示装置34に表示されるよう演出表示制御基板91に演出コマンドを送信し、画面表示に対応する音声がスピーカ28a,28bから出力されるようアンプ基板92に駆動信号を出力し、画面表示に対応する点灯態様によりLED95が点灯するよう装飾駆動基板93に駆動信号を出力することにより行われる。また、ラウンド数報知演出は、エンディング画面中に『15R』や『8R』,『6R』,『2R』等の実行ラウンド数を示す情報を表示することにより行う。なお、本実施例では、大当り遊技開始指定コマンドに含まれる大当り図柄に基づいて実行ラウンド数を判別し、当該判別した実行ラウンド数に基づいてラウンド数報知演出を行うものとしたが、図19の大当り遊技処理のS408で実行ラウンド数が決定されると、決定された実行ラウンド数を主制御基板70からサブ制御基板90へ送信するものとすれば、サブ制御基板90は、受信した実行ラウンド数に基づいてラウンド数報知演出を行うものとしてもよい。
図22は、大当り遊技に係る図柄表示装置40の特別図柄表示部42およびラウンド表示部43の表示の様子を示す説明図である。図示するように、図柄変動遊技において第1特別図柄表示部42aにて大当り図柄が停止表示されると、大当り遊技が開始され、オープニング時間を経て大入賞口44の開放動作が行われる。このとき、ラウンド表示部43でのラウンド数表示は行われない。このため、この時点では、遊技者は、ラウンド表示部43を見ても大当り遊技中に大入賞口44の開放動作が何回行われるか(実行ラウンド数)を知ることはできない。そして、大入賞口44の開放動作が規定回数(「第1の通常大当り」または「第1の確変大当り」の場合には15回、「第2の通常大当り」の場合には6回、「第2の確変大当り」の場合には8回、「第3の通常大当り」または「第3の確変大当り」の場合には2回)繰り返されると、エンディング時間を経て大当り遊技が終了する。ラウンド表示部43でのラウンド数表示は、エンディングが開始されたときに行われる。このため、遊技者は、大当り遊技の全てのラウンドが消化された後に初めて実行ラウンド数を知ることとなる。したがって、大当り遊技が何ラウンドで終了するのかの緊張感を遊技者に与えて、ラウンド継続に対する遊技者の注意を引き付けることができるから、遊技興趣の向上を図ることができる。
以上説明した本実施例のパチンコ機10によれば、特別図柄を大当り図柄で停止表示して大当り遊技を開始する際には大当り遊技中に大入賞口44の開放動作が行われる回数(実行ラウンド数)を遊技者に報知せず、大当り遊技で定められた全てのラウンドを消化した後、大当り遊技が終了する際に実行ラウンド数を遊技者に報知するから、大当り遊技が何ラウンドで終了するのかの緊張感を遊技者に与えて、ラウンド継続に対する遊技者の注意を引き付けることができる。また、大当り遊技が終了する際に、初めて実行ラウンド数が報知されるといった新たな遊技性を実現することができる。これらの結果、遊技興趣の向上を図ることができる。また、ラウンド数の報知は、エンディング演出中に行うから、遊技者に特定遊技の終了を報知するタイミングで実行ラウンド数を報知することができる。
本実施例のパチンコ機10では、大入賞口44の開放時間が同一(例えば25秒)で開放回数が異なる複数の大当り遊技(特定遊技)実行態様(「15R大当り遊技」,「8R大当り遊技」,「6R大当り遊技」,「2R大当り遊技」)を設けるものとしたが、これに限定されるものではなく、大入賞口44の開放回数が同一で開放時間が異なる複数の特定遊技実行態様を設けるものとしてもよい。この場合、大入賞口44の開放時間が第1の時間(例えば25秒)である長開放態様と第1の時間よりも短い第2の時間(例えば0.1秒)である短開放態様とを有し、大入賞口44の開放回数を所定回数(例えば15回)とし、この所定回数のうち長開放態様での大入賞口44の開放回数を異ならせた複数の特定遊技実行態様を設けるものとすることができる。この変形例では、短開放態様で大入賞口44が開放されても、大入賞口44に遊技球が入球される可能性はほとんどなく、実質的に大入賞口44が入球可能状態とされる回数は長開放態様での大入賞口44の開放回数と一致する。したがって、変形例におけるラウンド数表示としては、長開放態様での大入賞口44の開放回数を報知するものとすればよい。
本実施例のパチンコ機10では、大当り遊技中の大入賞口44の開放回数(開放動作の実行回数)がラウンド数と一致するものとしたが、これに限定されるものではなく、1ラウンド中に大入賞口44が複数回の開放動作を行うものとしてもよい。この場合、ラウンド数表示(ラウンド数報知)に代えて、1回の大当り遊技で行われた大入賞口44の開放回数を表示するものとすることができる。例えば、15R大当り遊技において大入賞口44が1ラウンドにつき3回の開放動作を行う場合、当該大当り遊技が終了する際に、大入賞口44の開放回数が45回であったことを示す表示(報知)を行うものとすることができる。このような大入賞口44の開放回数の表示(報知)は、主制御基板70による制御の下で駆動される表示装置や、演出表示制御基板91による制御の下で駆動される表示装置を用いて行うことができる。
本実施例のパチンコ機10では、エンディング中にラウンド表示部43に対してラウンド数表示を行うと共に演出表示装置34に対してラウンド数報知演出を行うものとしたが、演出表示装置34に対するラウンド数報知演出のみを行い、ラウンド表示部43に対するラウンド数表示を行わないものとしてもよいし、ラウンド表示部43に対するラウンド数表示のみを行い、演出表示装置34に対するラウンド数報知演出を行わないものとしてもよい。前者の場合、図19の大当り遊技処理のS434,S438の処理を省略するものとすればよく、後者の場合、図21の大当り遊技演出処理のS504,S514の処理を省略するものとすればよい。
本実施例のパチンコ機10では、エンディング中に実行ラウンド数(大入賞口44の開放動作の回数)を報知するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、大当り遊技において最終ラウンド中(大当り遊技処理のS408で決定された実行ラウンド数のうち大入賞口44の最後の開放動作中)に実行ラウンド数を報知したり、大当り遊技の終了後から特別図柄の変動表示が開始されるまでの間に実行ラウンド数を報知したりする等、大当り遊技にて大入賞口44が最後に開放動作を開始してから大当り遊技の終了後に特別図柄の変動表示が開始されるまでの期間内であれば、如何なる時期に報知するものとしてもよい。
本実施例のパチンコ機10では、大当り遊技中でなく特別図柄の変動表示中でもない場合に、保留内にある判定用情報(大当り判定用乱数や大当り図柄決定用乱数)を読み出して当否判定を行うものとしたが、これに限られるものではない。例えば始動口(第1始動口36または第2始動口38)に遊技球が入球されたことに基づいて取得される判定用情報を先読みすると共に先読みした判定用情報に基づいて当否判定を事前に行うものとしてもよい。この場合、判定用情報(大当り図柄決定用乱数)に基づいて当否判定の結果が大当りとなって大当り遊技が実行される際のラウンド数(可変入球口が入球可能状態とされる回数)の決定も事前に行うことができるが、この場合でも、ラウンド数の報知(回数報知)は、大当り遊技の終了の際(大当り遊技にて大入賞口44が最後に開放動作を開始してから大当り遊技の終了後に特別図柄の変動表示が開始されるまでの期間内)に行う。
本実施例のパチンコ機10では、大当り遊技中の各ラウンドにてラウンド中演出を行うものとしたが、所定ラウンド目(例えば大当り遊技が当該ラウンドで終了する可能性がある第2Rや第6R,第8R)のラウンド中演出にてラウンドが継続するか否かの演出(煽り演出)を行うものとしてもよい。前述したように、ラウンド表示部43に対するラウンド数表示やラウンド数報知演出は大当り遊技の終了(エンディングの開始)まで行われないため、上述した煽り演出を行うことで、遊技者の注意を強く引き付けることができ、遊技興趣を一層向上させることができる。
また、本実施例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を「貸球」や「賞球」として利用し、遊技盤に設けられた各種入賞口(第1始動口、第2始動口、大入賞口等)への遊技球の入球に応じて所定数の賞球を払い出すことによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与する遊技機(パチンコ機)に本発明を適用した例を説明したが、「賞球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入賞口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを主制御部あるいは払出制御部のRAM(遊技価値管理制御部)に記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプの遊技機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上記実施例と同様の効果を得ることができる。もちろん、遊技価値管理制御部が管理する遊技価値として、遊技の結果得られた遊技価値と、現金等を投入することで得られた遊技価値とを別に管理(別途に表示)してもよいし、一緒に管理(加減算して表示)してもよい(別表示と加減算表示の両方をしてもよい)。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプの遊技機としては、遊技機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入賞口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成された遊技機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、パチンコ機10が「遊技機」に相当し、大入賞口44が「可変入球口」に相当し、図10〜図12の特別図柄遊技処理を実行する主制御基板70のCPU70aが「遊技制御手段」に相当し、図19の大当り遊技処理(S434,S438を除く)を実行する主制御基板70のCPU70aが「入球制御手段」に相当する。また、図21の大当り遊技演出処理のS512の処理を実行するサブ制御基板90のCPU90aが「終了演出実行手段」に相当する。また、主制御基板70が「遊技制御手段」に相当し、図柄表示装置40が「情報表示手段」に相当する。また、特別図柄表示部42が「第1情報表示手段」に相当し、ラウンド表示部43が「第2情報表示手段」に相当する。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行われるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 パチンコ機、11 前面枠、12 ガラス板、14 上受け皿、16 下受け皿、18 発射ハンドル、18a タッチセンサ、18b 発射停止スイッチ、19 発射モータ、21 本体枠、22 外枠、24a 球貸ボタン、24b 返却ボタン、26 演出ボタン、27 操作検知スイッチ、28a,28b スピーカ、29 施錠装置、30 遊技盤、31a 外レール、31b 内レール、32 普通図柄作動ゲート、32a ゲートスイッチ、34 演出表示装置、34a 第1演出表示部、34b 第2演出表示部、34L,34M,34R 演出図柄、35a 第1保留図柄、35b 第2保留図柄、36 第1始動口、36a 第1始動口スイッチ、38 第2始動口、38a 第2始動口スイッチ、38b 第2始動口ソレノイド、38c 翼片部、40 図柄表示装置、40a 図柄表示基板、41 普通図柄表示装置、41a 左普通図柄表示部、41b 右普通図柄表示部、42 特別図柄表示装置、42a 第1特別図柄表示部、42b 第2特別図柄表示部、43 ラウンド表示部、44 大入賞口、44a 大入賞口スイッチ、44b 大入賞口ソレノイド 、44c 開閉板、45 一般入賞口、45a 一般入賞口スイッチ、46 アウト口、48 風車、50 センター役物、51a,51b 可動演出役物、70 主制御基板、70a CPU、70b ROM、70c RAM、72 中継端子板、80 払出制御基板、81 枠開放スイッチ、82 球貸表示基板、83 中継端子板、84 払出前スイッチ、85 払出後スイッチ、86 払出モータ、87 中継端子板、90 サブ制御基板、90a CPU、90b ROM、90c RAM、91 演出表示制御基板、92 アンプ基板、93 装飾駆動基板、94 演出ボタン基板、95 LEDランプ、96a,96b 装飾モータ、100 発射制御基板、102 下受け皿満タンスイッチ。

Claims (4)

  1. 遊技球が入球可能な入球可能状態と遊技球が入球不能な入球不能状態とに変化可能な可変入球口と、
    所定条件の成立に基づいて、遊技者にとって有利な特定遊技を開始する遊技制御手段と、
    前記特定遊技中に前記可変入球口を入球可能状態とする入球可能動作を所定回数行う入球制御手段と、
    を備え、
    前記特定遊技中に前記入球可能動作が所定回数行われたことに基づいて該特定遊技が終了する遊技機であって、
    前記所定条件の成立後、前記特定遊技が終了するまでは、該特定遊技にて行われる前記入球可能動作の実行回数を報知せず、前記特定遊技が終了するときに、該特定遊技にて行われた前記入球可能動作の実行回数を報知する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1記載の遊技機であって、
    前記特定遊技が終了するときに所定の特定遊技終了演出を行う終了演出実行手段を備え、
    前記特定遊技終了演出の実行中に前記入球可能動作の実行回数を報知する
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または2記載の遊技機であって、
    前記遊技制御手段による制御の下で、所定の情報表示を行う情報表示手段を備え、
    前記入球可能動作の実行回数の報知を前記情報表示手段により行う
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項3記載の遊技機であって、
    前記情報表示手段として、前記特定遊技中であることを報知可能な第1情報表示手段と、前記入球可能動作の実行回数を報知可能な第2情報表示手段とを有し、
    前記遊技制御手段は、前記特定遊技中であることの報知を該特定遊技の開始に基づいて行い、前記入球可能動作の実行回数の報知を前記特定遊技の終了に基づいて行う
    ことを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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