JP2015109395A - プリント配線基板 - Google Patents

プリント配線基板 Download PDF

Info

Publication number
JP2015109395A
JP2015109395A JP2013252630A JP2013252630A JP2015109395A JP 2015109395 A JP2015109395 A JP 2015109395A JP 2013252630 A JP2013252630 A JP 2013252630A JP 2013252630 A JP2013252630 A JP 2013252630A JP 2015109395 A JP2015109395 A JP 2015109395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
land
substrate
gear
case member
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013252630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6325240B2 (ja
Inventor
坂田 哲也
Tetsuya Sakata
哲也 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2013252630A priority Critical patent/JP6325240B2/ja
Priority to CN201420734940.9U priority patent/CN204259279U/zh
Publication of JP2015109395A publication Critical patent/JP2015109395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6325240B2 publication Critical patent/JP6325240B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Toilet Supplies (AREA)

Abstract

【課題】ランドに貫通穴が形成されている場合でも、ランドの基板からの剥離を抑制することのできるプリント配線基板を提供すること。
【解決手段】中継基板77では、ランド772および基板770を貫通する貫通穴770aが形成されているため、第1コネクタ部材81のピン状の端子811を貫通穴770aに挿入して端子811とランド772とをはんだ付けすることができる。中継基板77では、ランド772に接続する配線部775をソルダーレジスト778で覆うとともに、ランド772から配線部775とは異なる方向に延在する補強パターン773を設け、かかる補強パターン773もソルダーレジストで覆ってある。このため、ランド772に加わった負荷が原因でランド772が基板770から剥がれることを抑制することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、ランドに形成された穴に端子が挿入されるプリント配線基板に関するものである。
各種機器では、モータに対する給電等にプリント配線基板が用いられる、また、プリント配線基板では、基板上に形成したランドに対して基板およびランドを貫通する貫通穴を形成し、かかる貫通穴に端子を挿入した後、端子をランドにはんだ付けした構造が採用されることがある(特許文献1参照)。
特開2009−171810号公報
特許文献1の構成のように、ランドに貫通穴を形成すると、ランドがリング状に形成されることになるため、ランドと基板との接合面積が小さくなる。このため、ランドの外形寸法を小さくした場合や、貫通穴を大きくした場合等、ランドの幅寸法が狭くなると、ランドが基板から剥離するおそれがある。例えば、ランドの貫通穴に端子を挿入する際に端子がランドに接触すると、その際の負荷によってランドが基板から剥離するおそれがある。さらに、端子がコネクタ部材の端子である場合、コネクタの脱着の際にランドに負荷が加わるため、ランドが基板から剥離する危険性が高くなる。それ故、従来のプリント配線基板では、ランドの外形寸法を小さくした構造や、貫通穴を大きくした構造等、ランドの幅寸法を狭くした構造が採用できないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ランドに貫通穴が形成されている場合でも、ランドの基板からの剥離を抑制することのできるプリント配線基板を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明を適用したプリント配線基板は、基板と、該基板の一方面に設けられた配線部と、前記配線部と同一の導体層により前記配線部の端部に形成されたランドと、前記ランドおよび前記基板を貫通し、端子が挿入される貫通穴と、前記導体層により形成され、前記ランドから前記配線部とは異なる方向に延在する補強パターンと、前記基板の一方面側で前記配線部および前記補強パターンを覆うソルダーレジストと、を有することを特徴とする。
本発明では、ランドおよび基板を貫通する貫通穴が形成されているため、端子を貫通穴に挿入して端子とランドとをはんだ付けすることができる。また、ランドに接続する配線部をソルダーレジストで覆うとともに、ランドから配線部とは異なる方向に延在する補強パターンを設け、かかる補強パターンもソルダーレジストで覆ってある。このため、貫通穴によってランドの幅寸法が狭くなったことに起因してランドと基板との接合面積が狭くなった場合でも、ランドに加わった負荷によってランドが基板から剥がれることを抑制することができる。
本発明は、前記基板が剛性基板である場合に適用すると効果的である。剛性基板の場合
には、可撓性基板と違って、ランドに加わった負荷を可撓性基板の変形で緩和することができない。しかるに本発明では、配線部分および補強パターンをソルダーレジストで覆ってあるので、ランドが剥がれにくい。
本発明は、前記ランドおよび前記配線部が、前記配線部の延在方向と交差する方向に複数配列されている場合に適用すると効果的である。かかる構成の場合、ランドの幅寸法が比較的狭くなる。しかるに本発明では、配線部分および補強パターンをソルダーレジストで覆ってあるので、ランドが剥がれにくい。
本発明において、前記補強パターンの幅が前記配線部の幅より広いことが好ましい。かかる構成によれば、補強パターンを短くしても、補強パターンと基板との接合面積が広いので、ランドが基板から剥がれることをより抑制することができる。
本発明において、前記ランドは、前記基板の端部に設けられていることが好ましい。補強パターンを短くしても、ランドが基板から剥がれることをより抑制することができるのであれば、ランドと、基板において補強パターンが位置する側の端部との距離を短くすることができる。
本発明において、前記端子は、前記基板の他方面側から挿入されて前記ランドにはんだ付けされている場合に適用すると効果的である。かかる構成の場合、端子を貫通穴に挿入する際にランドに負荷が加わりやすい。しかるに本発明では、配線部分および補強パターンをソルダーレジストで覆ってあるので、ランドが剥がれにくい。
本発明は、前記端子が、コネクタ部材に形成されている端子である場合に適用すると効果的である。かかる構成の場合、コネクタの脱着時にランドに負荷が加わりやすい。しかるに本発明では、配線部分および補強パターンをソルダーレジストで覆ってあるので、ランドが剥がれにくい。
本発明において、前記端子は、前記基板によって支持されていることが好ましい。かかる構成の場合、コネクタを脱着する際の力がランドに加わりやすいが、本発明によれば、かかる構成でも、ランドが基板から剥がれにくい。
本発明では、ランドおよび基板を貫通する貫通穴が形成されているため、端子を貫通穴に挿入して端子とランドとをはんだ付けすることができる。また、ランドに接続する配線部をソルダーレジストで覆うとともに、ランドから配線部とは異なる方向に延在する補強パターンを設け、かかる補強パターンもソルダーレジストで覆ってある。このため、貫通穴によってランドの幅寸法が狭くなったことに起因してランドと基板との接合面積が狭くなった場合でも、ランドに加わった負荷によってランドが基板から剥がれることを抑制することができる。
本発明を適用した電動開閉装置が搭載される洋式便器の説明図である。 本発明を適用した電動開閉装置の斜視図である。 本発明を適用した電動開閉装置に用いた減速輪列等の説明図である。 本発明を適用した電動開閉装置の分解斜視図である。 本発明を適用した電動開閉装置に用いた第1ケース部材の斜視図である。 本発明を適用した電動開閉装置に用いた第2ケース部材のZ方向の他方側の構成を示す説明図である。 本発明を適用した電動開閉装置に設けた減速輪列の斜視図である。 本発明を適用した電動開閉装置に対する電気的な接続部分を示す説明図である。 本発明を適用した電動開閉装置に用いた中継基板の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態の電動開閉装置を説明する。以下の説明では、説明の便宜上、互いに直交する方向をX方向、Y方向、Z方向とし、出力部材の回転中心軸線Lと平行な方向をZ方向として説明する。また、電動開閉装置の長さ方向(上下方向)をY方向とし、電動開閉装置の幅方向(水平方向)をX方向とする。また、X方向の一方側をX1とし、X方向の他方側をX2とし、Y方向の一方側をY1とし、Y方向の他方側をY2とし、Z方向の一方側をZ1とし、Z方向の他方側をZ2とする。また、出力部材の回転中心軸線Lが延在している方向をZ方向として説明する。また、出力部材の回転中心軸線Lが延在している方向の一方側をL1とし、他方側をL2とする。また、出力部材の回転中心軸線Lが延在している方向の一方側L1とZ方向の一方側Z1とを同一方向とし、回転中心軸線Lが延在している方向の他方側L2とZ方向の他方側Z2とを同一方向とする。
(洋式便器の説明)
図1は、本発明を適用した電動開閉装置が搭載される洋式便器の説明図である。図1に示す洋式便器100は、便器本体110、便器本体110に被さる便座120、便座120に被さる便蓋130、およびタンク140等を有している。便座120および便蓋130の各々には、電動開閉装置1が設けられており、便座120および便蓋130は、電動開閉装置1の後述する出力部材によって駆動されて回転中心軸線L周りに回転する。なお、便座120および便蓋130の一方のみに電動開閉装置1を設ける場合や、便座120のみに電動開閉装置1を設け、便座120によって、便蓋130を閉姿勢から開姿勢に切り換えることもある。
(電動開閉装置1の全体構成および固定構造)
図2は、本発明を適用した電動開閉装置1の斜視図であり、図2(a)、(b)は、電動開閉装置1をZ方向の一方側Z1からみた斜視図、および電動開閉装置1をZ方向の他方側Z2からみた斜視図である。図3は、本発明を適用した電動開閉装置1に用いた減速輪列等の説明図であり、図3(a)、(b)は、減速輪列等をZ方向の一方側Z1から見た平面図、および減速輪列の歯車中心等に沿って電動開閉装置1を切断したときの断面図である。すなわち、図3(b)は、減速輪列の歯車中心等に沿って、位置Po−Pb−Pd−Pe−Pf−Pg−Phに沿って電動開閉装置1をZ方向に切断したときの断面図である。
図2および図3に示すように、本形態の電動開閉装置1は、概ね、モータ2と、出力部材3と、モータ2の回転を減速して出力部材3に伝達する減速輪列4と、モータ2、出力部材3、および減速輪列4を内側に保持するケース体5とを有している。モータ2は、ステータが構成された胴部21と、胴部21のZ方向の一方側Z1の端部210から突出したモータ軸22とを有している。モータ軸22にはモータピニオン24が固着されている。
ケース体5は、第1ケース部材51と、第1ケース部材51に対してZ方向の一方側Z1から被さって第1ケース部材51と対向する第2ケース部材52と、第1ケース部材51に対してZ方向の他方側Z2から被さって第1ケース部材51と対向する第3ケース部材53とを有している。ケース体5において、第1ケース部材51、第2ケース部材52および第3ケース部材53は、端部に止められたねじ504で連結されている。本形態において、第1ケース部材51、第2ケース部材52および第3ケース部材53はいずれも
樹脂製である。例えば、第1ケース部材51および第3ケース部材53はガラス繊維入りのPBT樹脂からなり、第2ケース部材52はABS樹脂からなる。また、第1ケース部材51、第2ケース部材52および第3ケース部材53はいずれも樹脂成形品である。
出力部材3は、Z軸方向に延在する筒状部材からなり、Z軸方向の一方側Z1から他方側Z2に向かって、第1筒部31と、第1筒部31より大径のフランジ部32と、第1筒部31より小径の第2筒部33とを有している。フランジ部32の外周面には、減速輪列4の最終段の歯車(4番歯車44)と噛合する歯車320が形成されている。
本形態では、出力部材3は、回転中心軸線Lの一方側L1および他方側L2の双方から回転出力が可能である。より具体的には、第1筒部31には、Z軸方向の一方側Z1に向けて開口する第1連結用凹部310が形成されており、第1連結用凹部310には、Z軸方向の一方側Z1から、図1に示す便座や便蓋を駆動する駆動軸(図示せず)が嵌められる。その際は、ケース体5のZ方向の一方側Z1の面501を洋式便器100のフレーム(図示せず)に当接させた状態で、Z方向の一方側Z1から、セルフタップねじ等の止めねじをケース体5の第1ねじ止め部511x、511yに止めてケース体5をフレームに固定する。
第2筒部33には、Z軸方向の他方側Z2に向けて開口する第2連結用凹部330が形成されており、第2連結用凹部330には、Z軸方向の他方側Z2から、図1に示す便座や便蓋を駆動する駆動軸(図示せず)を嵌めることが可能である。本形態では、第1連結用凹部310の内径は、第2連結用凹部330の内径より大である。このため、駆動軸の外径寸法に応じて、駆動軸を第1連結用凹部310および第2連結用凹部330のいずれに連結するかを選択することができる。第2連結用凹部330に駆動軸を嵌める場合、ケース体5のZ方向の他方側Z2の面502を洋式便器100のフレーム(図示せず)に当接させた状態で、Z方向の他方側Z2から、セルフタップねじ等の止めねじをケース体5の第2ねじ止め部531x、531yに止めて、ケース体5をフレームに固定する。
(第1ケース部材51の詳細構成)
図4は、本発明を適用した電動開閉装置1の分解斜視図であり、図4(a)、(b)は、電動開閉装置1において第2ケース部材52を外した状態をZ方向の一方側Z1からみた分解斜視図、および電動開閉装置1において第2ケース部材52と第3ケース部材53とを外した状態をZ方向の一方側Z1からみた分解斜視図である。図5は、本発明を適用した電動開閉装置1に用いた第1ケース部材51の斜視図であり、図5(a)、(b)は、第1ケース部材51をZ方向の一方側Z1からみた斜視図、および第1ケース部材51をZ方向の一方側Z1からみた分解斜視図である。
図3、図4および図5に示すように、第1ケース部材51は、Z方向に厚さ方向を向けた板状部材であり、Y方向に延在した板状部511と、板状部511に対してY方向の他方側Y2に設けられた外側円筒部512と、板状部511の端部に沿って形成された側板部513とを有している。外側円筒部512のZ方向の他方側Z2の端部は開放端になっている一方、外側円筒部512のZ方向の一方側Z1の端部には底板部514が形成されている。底板部514には、出力部材3の第1連結用凹部310と回転中心軸線L方向で重なる円形の開口部514aが形成されている。
第1ケース部材51において、底板部514の開口部514aの開口縁よりやや外周側位置からはZ方向の他方側Z2に向けて、外側円筒部512と同軸状の内側円筒部515が延在しており、内側円筒部515は、第1筒部31を介して出力部材3を回転可能に支持している。出力部材3のZ方向の一方側Z1の移動は、フランジ部32と第1筒部31との間に形成された段部325に内側円筒部515のZ方向の他方側Z2の端部が対向す
ることにより制限されている。
内側円筒部515のZ方向の他方側Z2の端部は開放端になっており、外側円筒部512と内側円筒部515との間には、Z方向の他方側Z2に向けて開口する溝512aが周方向に延在するように形成されている。溝512aには、図3に示すリング状の付勢部材6が配置されている。本形態において、付勢部材6は、コイルバネからなるアシストバネであり、一方端が出力部材3に接続され、他方端は第1ケース部材51に接続されている。このため、出力部材3が回転中心軸線L周りに回転した際、付勢部材6は捩じれることになる。従って、付勢部材6(コイルバネ)を一方方向に捩じった状態で出力部材3と第1ケース部材51とに接続しておくと、付勢部材6は、出力部材3が一方方向に回転する際、抗力を発生する一方、出力部材3が他方方向に回転する際、付勢力を発生させる。それ故、例えば、図1に示す便座120や便蓋130が起立姿勢から平伏姿勢に切り換わる際、付勢部材6によって抗力を発生させる一方、便座120や便蓋130が平伏姿勢から起立姿勢に切り換わる際、付勢部材6によって付勢力を発生させることができる。このため、便座120や便蓋130の姿勢をスムーズに切り換えることができる。また、便座120や便蓋130が自立した状態を保持することもできる。なお、外側円筒部512の内周面には、Z方向に延在するリブ状突部512cが周方向の複数個所に形成されており、リブ状突部512cは、付勢部材6であるコイルバネが拡径した際の受け部になっている。
第1ケース部材51の板状部511において、Y方向の一方側Y1には、ねじ291、292が止められた穴511a、511bが形成されており、かかるねじ291、292は、穴511a、511bを介してモータ2の胴部21のZ方向の一方側Z1の端部210に止められている。従って、モータ2は、第1ケース部材51に固定され、モータ軸22は、第1ケース部材51の板状部511の穴511cからY方向の一方側Y1に突出している。モータ軸22にはモータピニオン24が固着されている。
図5に示すように、板状部511において、X方向およびY方向の略中央位置には開口部511eが形成され、開口部511eに対してY方向の他方側Y2には、開口部511eより大径の開口部511fが形成されている。また、板状部511において、開口部511fにY方向の他方側Y2で隣り合う位置にはZ方向の一方側Z1に向く穴511rが形成されている。
また、板状部511のZ方向の他方側Z2には、開口部511fに対してZ方向の他方側Z2で重なる位置にアーム部511gが形成されている。アーム部511gは、開口部511fの中心と重なる位置で屈曲し、かかる屈曲部分511iには、Z方向の一方側Z1に向けて開口する軸孔511hが形成されている。アーム部511gの根元部分において、Z方向の他方側Z2には、Z方向の他方側Z2に向けて開口する筒部511sが形成され、アーム部511gの先端部分には、Z方向の他方側Z2に向けて開口する筒部511tが形成されている。
板状部511のZ方向の他方側Z2の面において、開口部511e、511fに隣り合う位置には、Z方向の他方側Z2に向けて開口する筒部511uが形成されている。また、板状部511のZ方向の他方側Z2の面において、開口部511fにY方向の他方側Y2で隣り合う位置には、Z方向の他方側Z2に向けて開口する筒部511vが形成されている。
板状部511のZ方向の一方側Z1の面において、開口部511fにX方向の一方側X1で隣り合う位置には、Z方向の一方側Z1に向けて筒状に突出する第1ねじ止め部511xが形成され、穴511cにX方向の他方側X2で隣り合う位置には、Z方向の一方側
Z1に向けて筒状に突出する第1ねじ止め部511yが形成されている。第1ねじ止め部511yと側板部513とは補強リブ511zで繋がっている。第1ねじ止め部511x、511yのZ方向の一方側Z1の面は、Z方向の同一の位置にある。
(第3ケース部材53の詳細構成)
図2(b)、図3および図4において、第3ケース部材53は、Z方向に厚さ方向を向けてY方向に延在した板状部531と、板状部531に対してY方向の他方側Y2に位置する端部に設けられた外側円筒部532と、板状部531の端部に沿って形成された側板部533とを有しており、側板部533は、板状部531の端部からZ方向の一方側Z1に起立した形状になっている。外側円筒部532のZ方向の一方側Z1の端部は開放端になっている一方、外側円筒部532のZ方向の他方側Z2の端部には底板部534が形成されている。底板部534には、出力部材3の第2連結用凹部330と回転中心軸線L方向で重なる円形の開口部534aが形成されている。
第3ケース部材53の底板部534(図3参照)では、開口部534aの開口縁よりやや外周側位置からZ方向の一方側Z1に向けて、外側円筒部532と同軸状の内側円筒部535が延在しており、内側円筒部535は、第2筒部33を介して出力部材3を回転可能に支持している。出力部材3のZ方向の他方側Z2の移動は、フランジ部32に内側円筒部535のZ方向の一方側Z1の端部が対向することにより制限されている。
内側円筒部535のZ方向の一方側Z1の端部は開放端になっている。従って、外側円筒部532と内側円筒部535との間には、Z方向の他方側Z2に向けて開口する溝532aが周方向に延在するように形成されている。溝532aの内部では、外側円筒部532と内側円筒部535とに接続する補強用の板状連結部536が周方向の複数個所に形成されている。
第3ケース部材53において、溝532aの内部には、板状連結部536よりZ方向の一方側Z1に突出したストッパ部537(図4(b)参照)が周方向で離間する2個所に形成されている一方、出力部材3のフランジ部32には、Z方向の他方側Z2に突出した凸部327(図7(a)参照)が周方向の1箇所に形成されている。従って、出力部材3の回転は、凸部327が2つのストッパ部537と干渉するまでの角度範囲(2つのストッパ部537で挟まれた角度範囲)に制限されている。
第3ケース部材53の板状部531において、Y方向の一方側Y1の面には、モータ2の胴部21の反出力側の端部(Z方向の他方側Z2の端部)を受ける円形の凹部531cが形成されている。板状部531のY方向の一方側Y1の面において、凹部531cにY方向の他方側Y2には、Z軸方向の一方側Z1に向けて開口する開口部を有する筒部531eが形成されており、筒部531eは、第1ケース部材51の板状部511に形成された開口部511eを貫通して板状部511からZ方向の一方側Z1に突出している(図3参照)。板状部531のY方向の一方側Y1の面において、筒部531eにY方向の他方側Y2で隣り合う位置には、Z方向の一方側Z1に向けて開口する筒部531uが形成され、筒部531uは、第1ケース部材51の板状部511に形成された筒部511uとZ方向の他方側Z2で重なる。板状部531のZ方向の他方側Z2の面では、筒部531uと重なる位置が凸部531sになっている。
板状部531のZ方向の一方側Z1の面において、筒部531uにX方向の他方側X2で隣り合う位置には、Z方向の一方側Z1に向けて開口する筒部531tが形成され、筒部531tは、第1ケース部材51の板状部511に形成された筒部511tとZ方向の他方側Z2で重なる。板状部531において、筒部531tにY方向の他方側Y2で隣り合う位置には、Z方向の一方側Z1に向けて開口する筒部531vが形成され、筒部53
1vは、第1ケース部材51の板状部511に形成された筒部511vとZ方向の他方側Z2で重なる。板状部531のZ方向の他方側Z2の面では、筒部511vと重なる位置が凸部531rになっている。
板状部531のZ方向の一方側Z1の面において、筒部531vにX方向の他方側X2で隣り合う位置には、Z方向の一方側Z1に向けて突出する円柱部531mが形成され、円柱部531mの先端面には凸部531nが形成されている。かかる円柱部531mは、第1ケース部材51のアーム部511gに形成された筒部511sとZ方向の他方側Z2で重なり、凸部531nは、筒部511s(図5参照)の内側に嵌っている。
板状部531のZ方向の他方側Z2の面において、外側円筒部532にY方向の一方側Y1で隣り合う位置には、Z方向の他方側Z2に向けて筒状に突出する第2ねじ止め部531xが形成され、板状部531のX方向の一方側X1かつY方向の一方側Y1の位置には、Z方向の他方側Z2に向けて筒状に突出する第2ねじ止め部531yが形成されている。
また、板状部531において、Z方向の他方側Z2の面では、凹部531cと重なる位置に凸部561が形成され、凸部561にX方向の一方側X1で隣り合う位置には凸部562が形成されている。凸部561のZ方向の他方側Z2の面、凸部562のZ方向の他方側Z2の面、および底板部534のZ方向の他方側Z2の面は、Z方向の同一の位置にある。第2ねじ止め部531x、531yのZ方向の他方側Z2の面は、凸部561のZ方向の他方側Z2の面、凸部562のZ方向の他方側Z2の面、および底板部534のZ方向の他方側Z2の面とZ方向の同一の位置にあり、出力部材3の回転中心軸線Lに直交する取り付け面を構成している。かかる取り付け面は、電動開閉装置1をフレームに固定する際にフレームに当接する面である。従って、ケース体5の姿勢が確実に規定されるので、出力部材3の回転中心軸線Lが傾くことを抑制することができる。
(第2ケース部材52の詳細構成)
図6は、本発明を適用した電動開閉装置1に用いた第2ケース部材52のZ方向の他方側Z2の構成を示す説明図であり、図6(a)、(b)、(c)は、第2ケース部材52に対する1番歯車41や回転検出部7の位置関係等を示す説明図、第2ケース部材52に対する1番歯車41の位置関係等を示す説明図、および回転検出部7の分解斜視図である。
図2(a)、図3、図4および図6において、第2ケース部材52は、Z方向に厚さ方向に向けてY方向に延在した板状部521と、板状部521の端部に沿って形成された側板部523とを有しており、側板部523は、板状部521の端部からZ方向の他方側Z2に起立した形状になっている。板状部521において、Y方向の他方側Y2の端部は、第1ケース部材51の底板部514の外縁に沿うように円弧状に形成されている。
板状部521において、第1ケース部材51に形成した第1ねじ止め部511xと重なる位置には、第1ねじ止め部511xが嵌る開口部521xが形成され、第1ケース部材51に形成した第1ねじ止め部511yと重なる位置には、第1ねじ止め部511yが嵌る開口部521yが形成されている。本形態において、第1ねじ止め部511x、511yは、開口部521x、521yを貫通して板状部521のZ方向の一方側Z1の面よりさらにZ方向の一方側Z1に突出している。
ここで、板状部521のZ方向の一方側Z1の面には、モータ軸22と重なる位置でZ方向の一方側Z1に突出した凸部551と、第3ケース部材53の筒部531eとZ方向で重なる位置でZ方向の一方側Z1に突出した凸部552とが形成されている。凸部55
1のZ方向の一方側Z1の面、凸部552のZ方向の一方側Z1の面、および底板部514のZ方向の一方側Z1の面、および第1ねじ止め部511x、511yのZ方向の一方側Z1の面は、凸部551のZ方向の一方側Z1の面、凸部552のZ方向の一方側Z1の面、および底板部514のZ方向の一方側Z1の面とZ方向の同一の位置にあり、出力部材3の回転中心軸線Lに直交する取り付け面を構成している。かかる取り付け面は、電動開閉装置1をフレーム170に固定する際にフレーム170に当接する面である。従って、ケース体5の姿勢が確実に規定されるので、出力部材3の回転中心軸線Lが傾くことを抑制することができる。また、第1ねじ止め部511x、511yは、第1ケース部材51から第2ケース部材52の開口部521x、521yに向けて突出した筒部によって構成されているため、第2ケース部材52には大きな荷重が加わらない。従って、第2ケース部材52は、大きな強度を有する必要がない。それ故、第2ケース部材52については、薄く構成することができるとともに、安価な汎用樹脂で構成することができる。
モータピニオン24と1番歯車41の大径歯車411は、ノイズ低減のためにはす歯で構成している。板状部521のZ方向の他方側Z2の面において、モータピニオン24とZ方向の一方側Z1で重なる位置(凸部551にZ方向の他方側Z2で重なる位置)には凹部521cが形成されており、凹部521cの底部は、モータピニオン24をZ方向の一方側Z1で支持している。また、板状部521のZ方向の他方側Z2の面において、第1ケース部材51に形成した開口部511eおよび第3ケース部材53に形成した筒部531eとZ方向の一方側Z1で重なる位置(凸部552にZ方向の他方側Z2で重なる位置)には軸孔521eが形成されている。
また、板状部521のZ方向の他方側Z2の面において、第1ケース部材51に形成した軸孔511hとZ方向の一方側Z1で重なる位置には、Z方向の他方側Z2に向けて開口する筒部521hが形成されている。また、板状部521のZ方向の他方側Z2の面において、筒部521hの周りには、Z方向の他方側Z2に向けて突出する基板押さえ部526(基板押さえ部526a、526b、526c)が形成されている。
板状部521のZ方向の他方側Z2の面において、X方向の他方側X2およびY方向の他方側Y2には、Z方向の他方側Z2に向けて突出する円柱部521rが形成され、円柱部521rは、第1ケース部材51の板状部511に形成された穴511rにZ方向の一方側Z1で重なっている。円柱部521rには凸部521wが形成されており、凸部521wは、第1ケース部材51の穴511r(図5参照)に嵌っている。
(減速輪列4の構成)
図7は、本発明を適用した電動開閉装置1に設けた減速輪列4の斜視図であり、図7(a)、(b)は、減速輪列4をZ方向の一方側Z1からみた斜視図、および減速輪列4をZ方向の他方側Z2からみた斜視図である。
図3および図7に示すように、電動開閉装置1に設けた減速輪列4は、モータピニオン24から出力部材3に向かう伝達経路に1番歯車41、2番歯車42、3番歯車43および4番歯車44をこの順に有している。
1番歯車41は、モータピニオン24に噛合する大径歯車411と、大径歯車411と同軸上に一体に形成された小径歯車412とを有しており、大径歯車411と小径歯車412とは一体に回転する。1番歯車41は支軸410に回転可能に支持され、支軸410は、第1ケース部材51の開口部511eを貫通して、第2ケース部材52の軸孔521eと第3ケース部材53の筒部531eとによって両端が保持されている。この状態で、1番歯車41の大径歯車411は、第1ケース部材51と第2ケース部材52との間に位置し、1番歯車41の小径歯車412は、第1ケース部材51と第2ケース部材52との
間、および第1ケース部材51と第3ケース部材53との間の双方に位置する。
2番歯車42は、1番歯車41の小径歯車412に噛合する大径歯車421と、大径歯車421と同軸上に設けられた小径歯車422とを有しており、大径歯車421と小径歯車422とは一体に回転する。2番歯車42は支軸420に回転可能に支持され、支軸420は、第1ケース部材51の筒部511uと第3ケース部材53の筒部531uとによって両端が保持されている。従って、2番歯車42は全体が第1ケース部材51と第3ケース部材53との間に位置する。
3番歯車43は、2番歯車42の小径歯車422に噛合する大径歯車431と、大径歯車431と同軸上に形成された小径歯車432とを有しており、大径歯車431と小径歯車432とは一体に回転する。3番歯車43は支軸430に回転可能に支持され、支軸430は、第1ケース部材51の筒部511tと第3ケース部材53の筒部531tとによって両端が保持されている。従って、3番歯車43は全体が第1ケース部材51と第3ケース部材53との間に位置する。
4番歯車44は、3番歯車43の小径歯車432に噛合する大径歯車441と、大径歯車441と同軸上に一体に形成された小径歯車442とを有しており、大径歯車441と小径歯車442とは一体に回転する。小径歯車442には、出力部材3のフランジ部32の外周面に形成された歯車320が噛合している。ここで、歯車320の外径は、小径歯車442の外径より大である。4番歯車44は支軸440に回転可能に支持され、支軸440は、第1ケース部材51の筒部511vと第3ケース部材53の筒部531vとによって両端が保持されている。従って、4番歯車44は全体が第1ケース部材51と第3ケース部材53との間に位置する。
このように構成した減速輪列4において、1番歯車41、2番歯車42、3番歯車43および4番歯車44の歯面にグリスが塗布されており、1番歯車41、2番歯車42、3番歯車43および4番歯車44はいずれもグリス付き歯車として構成されている。また、モータピニオン24および出力部材3の歯車320にも、歯面にグリスが塗布されている。
2番歯車42は、大径歯車421が形成されたカップ状の第1回転部材と、小径歯車422が形成された第2回転部材とからなり、第1回転部材と第2回転部材との間にトルクリミッタが構成されている。このため、通常時は、小径歯車422と大径歯車421とは一体に回転するが、大径歯車421に過大な負荷が加わったとき、小径歯車422の回転は、大径歯車421に伝達されない。
(回転検出部の構成)
図3、図6および図7に示すように、本形態の電動開閉装置1は、出力部材3の回転位置を検出する回転検出部7を有している。本形態において、第1ケース部材51と第3ケース部材53との間には、4番歯車44の小径歯車442に噛合して4番歯車44の回転を回転検出部7に伝達する回転検出用従動歯車70が設けられており、回転検出部7は、回転検出用従動歯車70を介して検出される4番歯車44の回転位置に基づいて、出力部材3の回転位置を検出する。
回転検出用従動歯車70は、円盤状の歯車部701と、歯車部701からZ方向の一方側Z1に突出した第1軸部703と、歯車部701からZ方向の他方側Z2に突出した第2軸部704とを有している。回転検出用従動歯車70は、第1軸部703の端部が第2ケース部材52に形成された筒部521hに回転可能に支持され、第2軸部704の端部が第1ケース部材51に形成された筒部521hに回転可能に支持されている。
回転検出部7は、第1ケース部材51と第2ケース部材52との間に配置された実装基板71と、実装基板71に実装されたポテンショメータ72(検出器)とを備えている。ポテンショメータ72は、詳細な説明を省略するが、抵抗パターンと、抵抗パターンに対して摺動するブラシとからなる摺動部分を有している。実装基板71は、リード線79を介して中継基板77に接続されている。本形態において、中継基板77は、モータ2の胴部21のZ方向の他方側Z2の面に重ねて配置されている。
実装基板71は、第2ケース部材52の基板押さえ部526(基板押さえ部526a、526b、526c)によって第1ケース部材51との間に保持されており、第1ケース部材51の板状部511に形成された開口部511f(図5等を参照)をZ方向の一方側Z1で覆うように配置される。但し、実装基板71には、開口部511fと重なる位置に開口部710が形成されている。このため、回転検出用従動歯車70の第1軸部703の端部を、開口部511fおよびポテンショメータ72の穴720を貫通させ、第2ケース部材52の筒部521hに挿入することができる。
本形態において、第1軸部703は外周面の一部が平坦面になっており、断面D形状である。また、ポテンショメータ72の穴720もD形状の開口形状を有している。従って、回転検出用従動歯車70の第1軸部703の端部を、ポテンショメータ72の穴720を貫通させた状態で、ポテンショメータ72のブラシは、回転検出用従動歯車70とともに変位する。
(仕切り壁の構成)
本形態の電動開閉装置1において、回転検出部7は、第1ケース部材51と第2ケース部材52との間にポテンショメータ72を備え、かかるポテンショメータ72は、1番歯車41の径方向外側で1番歯車41の大径歯車411と隣り合う位置に配置されている。本形態において、回転検出部7は、1番歯車41より上方位置(Y方向の他方側Y2)にある。
1番歯車41、2番歯車42、3番歯車43および4番歯車44は、グリスが塗布されたグリス付き歯車として構成されており、それ故、回転検出部7は、グリス付き歯車の径方向外側でグリス付き歯車と隣り合う位置に配置されている。但し、減速輪列4のうち、1番歯車41の大径歯車411のみがモータピニオン24とともに第1ケース部材51と第2ケース部材52との間に配置され、2番歯車42、3番歯車43および4番歯車44は、第1ケース部材51と第3ケース部材53との間に配置されている。また、回転検出部7とモータピニオン24との間には、1番歯車41の大径歯車411が介在している。このため、回転検出部7と隣り合うグリス付き歯車は、1番歯車41の大径歯車411のみである。
本形態では、図6に示すように、1番歯車41の大径歯車411と回転検出部7との間には仕切り壁9が設けられている。本形態において、仕切り壁9は、第2ケース部材52において第1ケース部材51が位置する側の面から第1ケース部材51に向けて突出した板状の凸部からなる。このため、仕切り壁9は、1番歯車41の大径歯車411(回転検出部7と隣り合うグリス付き歯車)と回転検出部7とに挟まれた対向領域から大径歯車411の中心と回転検出部7の中心とを結ぶ線に対して交差するX方向の一方側X1および他方側X2まで延在している。また、仕切り壁9は、X方向の両側に設けられた側板部523の内面(ケース内壁)まで連続して延在し、仕切り壁9の両端は、第2ケース部材52の側板部523に繋がっている。ここで、大径歯車411と回転検出部7とに挟まれた対向領域とは、大径歯車411のX方向の一方側X1の端部と回転検出部7のX方向の一方側X1の端部とを結ぶ線と、大径歯車411のX方向の他方側X2の端部と回転検出部
7のX方向の他方側X2の端部とを結ぶ線とに挟まれた領域である。本形態において、仕切り壁9を構成する凸部は、1番歯車41の大径歯車411に沿うように湾曲する円弧部90を有している。
仕切り壁9は、第2ケース部材52の筒部521hと繋がっており、仕切り壁9と筒部521hと繋がっている部分は、実装基板71の角部分を配置するための切り欠き91になっている。このため、仕切り壁9は、筒部521hと繋がっている部分が切り欠き91の深さ分だけ、低くなっているが、それでも、回転検出部7を1番歯車41の大径歯車411から覆った状態にある。従って、グリスが回転検出部7に付着しにくいので、グリスの付着に起因する回転検出部7での誤検出等の不具合の発生を抑制することができる。また、仕切り壁9は、第2ケース部材52において第1ケース部材51と対向する面に形成された凸部からなるため、仕切り壁9を構成する部材を別途、追加する必要がない。また、回転検出部7は、仕切り壁9や1番歯車41の大径歯車411(グリス付き歯車)より重力方向を基準として上方位置に配置されているため、グリスが自重で回転検出部7に付着することを防止することができる。また、本形態において、回転検出部7はポテンショメータ72を備えているため、ポテンショメータ72の接点に多量にグリスが付着すると、致命的な不具合となるため、仕切り壁9を設けてグリスの付着を抑制した場合の効果が顕著である。
(中継基板77の構成)
図8は、本発明を適用した電動開閉装置1に対する電気的な接続部分を示す説明図であり、図8(a)、(b)、(c)は、第1コネクタ部材周辺の斜視図、第1コネクタ部材を外した状態の説明図、および中継基板77等の説明図である。図9は、本発明を適用した電動開閉装置1に用いた中継基板77の説明図であり、図9(a)、(b)、(c)、(d)は、中継基板77に第1コネクタ部材を接続した様子を示す斜視図、中継基板77の平面図、中継基板77の第2端部を拡大して示す平面図、および端子を拡大して示す説明図である。なお、図9(b),(c)において、ソルダーレジストが形成されている領域には、右上がりに斜めに傾いた破線を付してある。
図7等を参照して説明した中継基板77は、剛性のプリント配線基板であり、リード線79が接続された第1端部77eからモータ2のZ方向の他方側Z2を通ってY方向の一方側Y1に向けて延在している。従って、本形態では、中継基板77の第2端部77fにおいて、外部の制御部等との電気的な接続が行われている。
具体的には、図2(b)および図8に示すように、ケース体50では、第1ケース部材51の外側および第2ケース部材52の外側に形成された凹部によって、ケース体5の外側には、X方向の一方側X1およびY方向の一方側Y1に凹部509が形成されており、かかる凹部509において、コネクタ80による電気的な接続が行われる。コネクタ80は、電動開閉装置1の側に設けられた第1コネクタ部材81と、第1コネクタ部材81に脱着される第2コネクタ部材82とを有しており、第1コネクタ部材81は、中継基板77の第2端部77fと電気的に接続されている。中継基板77は、第3ケース部材53の内側に固定されている。
図9に示すように、中継基板77は、片面基板であり、Z方向の他方側Z2を向く一方面77s、およびZ方向の一方側Z1を向く他方面77tのうち、一方面77sのみに配線部775およびランド772、776、777が形成されている。配線部775およびランド772、776、777は、中継基板77の基材であるガラス−エポキシ基板、紙−フノール基板、紙−エポキシ基板等の剛性の基板770の一方面77sに形成された同一の導体層からなる。かかる中継基板77は、基板770に貼付した銅箔をフォトリソグラフィ工程およびエッチング工程によってパターニングして配線部775およびランド7
72、776、777を形成した後、所定領域にソルダーレジスト778を形成することにより、製造される。ソルダーレジスト778は、中継基板77の一方面77sにおいて、ランド772、776、777を除く全面に形成されている。ソルダーレジスト778は、溶融したハンダとの濡れ性が低いので、ハンダを設ける領域を限定する機能を有している。
本形態の中継基板77において、ランド772、776、777のうち、第1端部77eに形成されたランド777は、図7(a)に示すリード線79の接続用である。ランド777の中央には、ランド777および基板770を貫通する貫通穴770cが形成されており、リード線79の端部は、中継基板77の他方面77t側から貫通穴770cに挿入されて、一方面77s側でランド777にはんだ付けされている。
中継基板77の略中央に形成された矩形のランド776は、モータ2の端子29(図7(b)参照)の接続用である。ランド776の中央には、ランド776および基板770を貫通する貫通穴770bが形成されており、モータ2の端子は、中継基板77の他方面77t側から貫通穴770bに挿入されて、一方面77s側でランド776にはんだ付けされている。中継基板77の略中央には円形の貫通穴77aが形成されている。かかる貫通穴77aには、モータ2の胴部21の反出力側の端面の中央からZ方向の一方側に向けて突出した突部28(図7(b)参照)が嵌っている。
(ランド772の剥がれ防止)
中継基板77において、第2端部77fに沿って配列された計5つのランド772は、第1コネクタ部材81のピン状の端子811の接続用である。第1コネクタ部材81において、端子811は計5本が一列に並んでおり、ランド772およびランド772に接続する配線部775は、配線部775の延在方向と交差する方向に5つ配列されている。本形態において、5つのランド772のうち、ランド772の配列方向の一方側に位置する3つのランド772は、配線部775、ランド777およびリード線79を介してポテンショメータ72に電気的に接続され、配列方向の他側に位置する2つのランド772は、配線部775およびランド776を介してモータ2に電気的に接続されている。ここで、隣り合うランド772の間隔dは、ランド772の配列方向における外形寸法w(幅寸法)より狭くなっている。また、ランド772は、ランド772の配列方向における外形寸法wがランド772の配線部775の延在方向における外形寸法sより狭い長円形状を有している。
ランド772の中央には、ランド772および基板770を貫通する貫通穴770aが形成されており、端子811は、中継基板77の他方面77t側から貫通穴770aに挿入されて、一方面77s側でランド772にはんだ付けされている。この状態で、端子881は、基板770(中継基板77)によって支持され、ケース体5には当接していない。ここで、複数本の端子811のうち、少なくとも1本は、図9(d)に示すように、途中部分に屈曲部812を有しており、かかる屈曲部812は、端子811をランド772にはんだ付けするまでの間、端子811が貫通穴770aから抜けるのを防止する。
5つのランド772の各々からには、ランド772から配線部775と異なる方向に延在する補強パターン773が形成されている。補強パターン773は、ランド772および配線部775を構成する導体層(銅箔)と同一の層からなり、ランド772および配線部775と同時に形成される。本形態において、補強パターン773は、配線部775と異なる方向として、ランド772に対して配線部775と反対側に形成されており、ランド772の周辺において、補強パターン773、ランド772および配線部775は同一直線上に位置する。かかる補強パターン773は、ランド772に対して一対一の関係をもって形成されている。このため、補強パターン773は、1つのランド772に対して
のみ接続され、他のランド772とは接続されていない。補強パターン773において、ランド772と反対側に位置する端部は、ランド772が位置する側に中心を有する円弧状に形成されている。また、補強パターン773の幅寸法は、ランド772の配列方向における外形寸法w(幅寸法)と同一であり、配線部775の幅寸法tより広い。本形態において、ランド772は、基板770において補強パターン773が位置する側の端部に設けられており、基板770において補強パターン773が位置する側の端部と、ランド772との間には、他のランド772等が存在しない。また、補強パターン773は、基板770の端部から離間しているため、補強パターン773が他の導電部分と短絡するという事態が発生しにくい。
このように構成した中継基板77において、ソルダーレジスト778は、配線部775を覆っているとともに、補強パターン773も覆っている。また、ソルダーレジスト778は、ランド772が形成されている領域では、ランド772を構成している導体層の幅寸法と同一の幅寸法の開口部になっており、ランド772の縁(導体層の縁)と、ソルダーレジスト778の縁とは重なっている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の中継基板77では、ランド772および基板770を貫通する貫通穴770aが形成されているため、第1コネクタ部材81のピン状の端子811を貫通穴770aに挿入して端子811とランド772とをはんだ付けすることができる。また、ランド772に接続する配線部775をソルダーレジスト778で覆うとともに、ランド772から配線部775とは異なる方向に延在する補強パターン773を設け、かかる補強パターン773もソルダーレジストで覆ってある。このため、貫通穴770aによってランド772の幅寸法が狭くなったことに起因してランド772と基板770との接合面積が狭くなった場合でも、ランド772に加わった負荷が原因でランド772が基板770から剥がれることを抑制することができる。例えば、端子811を貫通穴770aに挿入する際、端子811がランド772に接触してランド772に負荷が加わった場合でも、ランド772が基板770から剥がれにくい。それ故、ランド772を小さくした構成や、貫通穴770aの径を大きくした構成等を採用しても高い信頼性を得ることができる。
また、抜け止め用の屈曲部812を設けた端子811を貫通穴770aに挿入する際、屈曲部812がランド772に負荷が加えやすいが、本形態では、配線部775および補強パターン773をソルダーレジスト778で覆ってあるので、ランド772に加わった負荷が原因でランド772が基板770から剥がれることを抑制することができる。
また、端子811は、基板770の他方面77t側から一方面77sに向けて挿入されているため、端子811がランド772に触れると、ランド772には基板770から剥離する方向の力を受けることになる。しかるに本形態では、配線部775および補強パターン773をソルダーレジスト778で覆ってあるので、ランド772に加わった負荷が原因でランド772が基板770から剥がれることを抑制することができる。
特に、端子811は、第1コネクタ部材81に形成されているため、コネクタ80の脱着時にランド772に負荷が加わりやすい。特に、第1コネクタ部材81に第2コネクタ部材82を結合させる際、ランド772は、基板770から剥離する方向の力を受けることになる。しかるに本形態では、配線部775および補強パターン773をソルダーレジスト778で覆ってあるので、ランド772に加わった負荷が原因でランド772が基板770から剥がれることを抑制することができる。
また、端子881は、基板770(中継基板77)によって支持され、ケース体5には
当接していない。このため、第2コネクタ部材82を第1コネクタ部材81に脱着する際の力がランド772に加わりやすいが、本形態によれば、かかる構成でも、ランド772が基板770から剥がれにくい。また、基板770(中継基板77)の一方面77sのうち、ランド772が形成されている部分以外の箇所が第3ケース部材53で支持され、基板770(中継基板77)の他方面77tのうち、ランド772が形成されている部分以外の箇所が第1ケース部材51で支持されているため、第2コネクタ部材82を第1コネクタ部材81に脱着する際に基板770(中継基板77)が変形することを回避することができる。
また、本形態において、中継基板77および基板770が剛性基板であるため、可撓性基板と違って、ランド772に加わった負荷を可撓性基板の変形で緩和することができない。しかるに本形態では、配線部775および補強パターン773をソルダーレジスト778で覆ってあるので、ランド772に加わった負荷が原因でランド772が基板770から剥がれることを抑制することができる。
特に本形態では、中継基板77が片面基板であるため、ランド772がスルーホールを介して他方面77t側の導体パターンと繋がった構造になっていない。それ故、ランド772の剥離を他方面77t側の導体パターンによって抑制することができないが、本形態では、配線部775および補強パターン773をソルダーレジスト778で覆ってあるので、ランド772に加わった負荷が原因でランド772が基板770から剥がれることを抑制することができる。
また、本形態では、ランド772および配線部775が、配線部775の延在方向と交差する方向に複数配列されているため、ランド772の幅寸法を拡大してランド772と基板770との接合面積を拡大するのに大きな制限がある。しかるに本形態では、配線部775および補強パターン773をソルダーレジスト778で覆ってあるので、ランド772に加わった負荷が原因でランド772が基板770から剥がれることを抑制することができる。
また、補強パターン773の幅寸法は、ランド772の配列方向における外形寸法w(幅寸法)と同一であり、配線部775の幅寸法tより広い。このため、補強パターン773を短くしても、補強パターン773と基板770との接合面積が広いので、ランド772が基板770から剥がれることをより抑制することができる。また、補強パターン773を短くしても、ランド772が基板770から剥がれることをより抑制することができるので、本形態において、ランド772は、基板770の端部に設けられている。従って、ランド772と、基板770において補強パターン773が位置する側の端部との距離を短くすることができる。このため、コネクタ80による接続箇所をケース体5の最も外側に配置することができるので、図7(b)等に示す減速輪列4を配置するスペースを広く確保することができる。それ故、減速輪列4のレイアウトの自由度が高い。
(他の実施の形態)
上記実施の形態では、電動開閉装置1が便座や便蓋を駆動しているが、洗濯機の洗濯槽への洗濯物投入口を開閉する蓋体を駆動する構成であってもよい。
1・・電動開閉装置
2・・モータ
3・・出力部材
4・・減速輪列
5・・ケース体
7・・回転検出部
51・・第1ケース部材
52・・第2ケース部材
53・・第3ケース部材
77・・中継基板(プリント配線基板)
81・・第1コネクタ部材
811・・端子
770・・基板
770a・・貫通穴
772・・ランド
776・・補強パターン
775・・配線部
778・・ソルダーレジスト

Claims (8)

  1. 基板と、
    該基板の一方面に設けられた配線部と、
    前記配線部と同一の導体層により前記配線部の端部に形成されたランドと、
    前記ランドおよび前記基板を貫通し、端子が挿入される貫通穴と、
    前記導体層により形成され、前記ランドから前記配線部とは異なる方向に延在する補強パターンと、
    前記基板の一方面側で前記配線部および前記補強パターンを覆うソルダーレジストと、
    を有することを特徴とするプリント配線基板。
  2. 前記基板は剛性基板であることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線基板。
  3. 前記ランドおよび前記配線部は、前記配線部の延在方向と交差する方向に複数配列されていることを特徴とする請求項1または2に記載のプリント配線基板。
  4. 前記補強パターンの幅が前記配線部の幅より広いことを特徴とする請求項3に記載のプリント配線基板。
  5. 前記ランドは、前記基板の端部に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のプリント配線基板。
  6. 前記端子は、前記基板の他方面側から挿入されて前記ランドにはんだ付けされていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のプリント配線基板。
  7. 前記端子は、コネクタ部材に形成されている端子であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のプリント配線基板。
  8. 前記端子は、前記基板によって支持されていることを特徴とする請求項7に記載のプリント配線基板。
JP2013252630A 2013-12-06 2013-12-06 プリント配線基板 Active JP6325240B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013252630A JP6325240B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 プリント配線基板
CN201420734940.9U CN204259279U (zh) 2013-12-06 2014-11-28 印刷配线基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013252630A JP6325240B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 プリント配線基板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015109395A true JP2015109395A (ja) 2015-06-11
JP6325240B2 JP6325240B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=52963536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013252630A Active JP6325240B2 (ja) 2013-12-06 2013-12-06 プリント配線基板

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6325240B2 (ja)
CN (1) CN204259279U (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5488556U (ja) * 1977-12-03 1979-06-22
JPS5517308U (ja) * 1978-07-19 1980-02-04
JPS61140193A (ja) * 1984-12-13 1986-06-27 松下電器産業株式会社 プリント配線板
JP2002299807A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Seiko Epson Corp 回路基板及びその製造方法
JP2004153014A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Matsushita Electric Works Ltd 部品実装基板

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5488556U (ja) * 1977-12-03 1979-06-22
JPS5517308U (ja) * 1978-07-19 1980-02-04
JPS61140193A (ja) * 1984-12-13 1986-06-27 松下電器産業株式会社 プリント配線板
JP2002299807A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Seiko Epson Corp 回路基板及びその製造方法
JP2004153014A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Matsushita Electric Works Ltd 部品実装基板

Also Published As

Publication number Publication date
CN204259279U (zh) 2015-04-08
JP6325240B2 (ja) 2018-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4283327B2 (ja) プリント配線板
US11462969B2 (en) Rotary apparatus
JP2012010451A (ja) モータ支持構造およびそれを用いたアクチュエータ
JP6325240B2 (ja) プリント配線基板
JP2024057046A (ja) 回転装置
JP2015063856A (ja) 電動開閉装置
JP5484190B2 (ja) ギヤードモータおよびその製造方法
US11239730B2 (en) Rotating device
JP7104499B2 (ja) 回転装置
JP5829076B2 (ja) 基板を有する装置およびモータ装置
JP6340192B2 (ja) 基板の位置決め構造
JP2014155417A (ja) モータアクチュエータ
JP7130742B2 (ja) 回転機器
JP6198544B2 (ja) 電動開閉装置
JP5784881B2 (ja) モータ付スリップリング
JP2017221105A (ja) 電動開閉装置
JP2010045890A (ja) ギア機構付アウターロータ型ブラシレスモータ
JP7105527B2 (ja) 回転装置
EP2825003A1 (en) Printed wiring board and electric tool switch provided therewith
WO2019230336A1 (ja) 配線回路基板
JP6999337B2 (ja) 回転装置
JP2010081706A (ja) 電気部品の接続構造及び接続方法
JP2020061942A (ja) 回転装置及びその回転装置を備える空調システムを有する車両
JP2015100248A (ja) モータ制御装置およびこの装置を備えるモータユニット
JP2013038352A (ja) フレキシブル基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170926

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6325240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150