JP2015108383A - 駆動力伝達機構 - Google Patents

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高田 声一
Seiichi Takada
声一 高田
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【課題】逆入力遮断機能を有する駆動力伝達機構において、簡単な構成で出力側部材が逆入力トルクに対してスムーズに空転できるようにする。【解決手段】入力軸(入力側部材)2と出力軸(出力側部材)4との間に、伝達用一方向クラッチ5a、5bと駆動クラッチ6a、6bとを設け、その駆動クラッチ6a、6bは、回転駆動力を受けているときは係合状態となって回転駆動力を出力軸4に伝達し、回転駆動力の供給が停止したときに、保持器16が惰走して係合状態が自動的に解除されるとともに、出力軸4に逆入力トルクが加えられたときは、伝達用一方向クラッチ5a、5bを空転させるか、保持器16と固定軸17との間の共回り防止用一方向クラッチ18a、18bにより係合解除状態が維持されるものとした。これにより、複雑なモータ制御等を行うことなく、出力軸4を逆入力トルクに対してスムーズに空転させることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、逆入力遮断機能を有する駆動力伝達機構に関する。
モータで駆動される機器は、一般に、減速機を介して回転駆動力を受けるようになっている。このため、停電時等でモータによる駆動ができず手動で作動させなければならない場合に、減速機も機器側から作動させることになるので、非常に大きな力が必要となり、作動が困難となることがある。また、無理に作動させようとして機器自体や減速機を破損させるおそれもある。
これに対し、モータが停止状態でも機器を手動で容易に作動できるようにするために、モータ(減速機)と機器との間に、入力側部材に入力された回転駆動力は出力側部材に伝達し、出力側部材に逆入力トルクが加えられたときには、出力側部材が空転して入力側部材にトルクを伝達しない機能(逆入力遮断機能)を有する駆動力伝達機構が組み込まれることがある。
上記のような逆入力遮断機能を有する駆動力伝達機構として、例えば特許文献1では、入力回転部材と出力回転部材とを同心状態で回転可能に配し、出力回転部材の外周側に円筒面を形成し、入力回転部材に出力回転部材の円筒面と径方向で対向するカム面を周方向に複数設けて、その円筒面と各カム面との間に周方向で次第に狭小となる楔形空間を形成し、これらの各楔形空間にローラを配するとともに、各ローラ間に挿入される柱部を有し、各ローラを両回転部材と係合離脱可能に保持する保持器を設け、この保持器を入力回転部材にセンタリングばねを介して連結し、保持器と係合した状態で固定部材の円筒部と摺動する摺動ばねを組み込んだ逆入力遮断クラッチが提案されている。
この逆入力遮断クラッチでは、入力回転部材に回転駆動力を入力されたときには、入力回転部材と摺動ばねの摺動抵抗を受ける保持器との間でセンタリングばねが弾性変形して、入力回転部材と保持器の回転位相差が生じることにより、保持器に保持されたローラが相対的に楔形空間の狭小側へ移動して入力回転部材および出力回転部材と係合し、回転駆動力が出力回転部材に伝達される。一方、出力回転部材に逆入力トルクが加えられたときは、センタリングばねにセンタリングされた保持器によってローラが入力回転部材および出力回転部材から離脱した状態で保持され、出力回転部材が空転して入力回転部材にはトルクが伝達されないようになっている。
特許第3914778号公報
ところが、上記のような逆入力遮断クラッチでは、入力回転部材への回転駆動力の供給が停止したときに、ローラは入力回転部材および出力回転部材と係合した状態で停止するため、それまで供給されていた回転駆動力と逆方向の逆入力トルクが出力回転部材に加えられると、ローラと入力回転部材および出力回転部材との係合状態が解除されず、出力回転部材がスムーズに空転できなくなるおそれがある。
これに対し、回転駆動力の供給停止後に入力回転部材を僅かに逆転させることにより、ローラを入力回転部材および出力回転部材から離脱させて係合状態が解除されるようにすれば、逆入力トルクが加えられた出力回転部材をスムーズに空転させることができるが、それには入力回転部材に回転駆動力を供給するモータの制御方法を変更する必要があり、モータ制御の複雑化およびコストアップを招く。
そこで、本発明は、逆入力遮断機能を有する駆動力伝達機構において、簡単な構成で出力側部材が逆入力トルクに対してスムーズに空転できるようにすることを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、入力側部材に入力された回転駆動力は出力側部材に伝達し、出力側部材に逆入力トルクが加えられたときには、出力側部材が空転して入力側部材にトルクが伝達されないようにした駆動力伝達機構において、前記入力側部材と出力側部材との間に、入力側部材から出力側部材に回転駆動力を伝達する駆動クラッチを設け、前記駆動クラッチは、前記入力側部材から回転駆動力を受ける入力部と出力側部材とを同心状態で回転可能に配し、前記出力側部材の外周側または内周側に円筒面を形成し、前記入力部に出力側部材の円筒面と径方向で対向するカム面を周方向に複数設けて、前記円筒面と各カム面との間に周方向の一側で次第に狭小となる楔形空間を形成し、これらの各楔形空間にローラを配するとともに、前記各ローラ間に挿入される複数の柱部を有する保持器を設け、前記入力部が所定方向の回転駆動力を受けているときは、前記各ローラが楔形空間の狭小側へ相対移動して入力部および出力側部材と係合することにより回転駆動力を出力側部材に伝達し、前記回転駆動力の供給が停止したときに、前記保持器が惰走して各ローラを楔形空間の広大側へ相対移動させることにより、前記各ローラと入力部および出力側部材との係合状態が解除されるものとし、前記入力側部材に入力された所定方向の回転駆動力を前記駆動クラッチの入力部に伝達する伝達用一方向クラッチと、前記保持器とその径方向内側に配された固定軸との間で、保持器の所定方向の回転を許容し、逆方向の回転を阻止する共回り防止用一方向クラッチの少なくとも一方を組み込んだ構成を採用したのである。
上記の構成によれば、モータ等の駆動装置からの回転駆動力の供給が停止したときに、保持器が惰走によって駆動クラッチのローラと入力部および出力側部材との係合状態を自動的に解除することができる。そして、出力側部材に回転駆動力と同方向の逆入力トルクが加えられる場合には、入力側部材と駆動クラッチとの間に伝達用一方向クラッチを設けて、逆入力トルクによる出力側部材の回転にともなってローラが入力部を回転させても、伝達用一方向クラッチが空転するようにし、回転駆動力と逆方向の逆入力トルクが加えられる場合には、保持器と固定軸との間に共回り防止用一方向クラッチを設けて、逆入力トルクによる保持器の回転を阻止し、駆動クラッチの係合解除状態が維持されるようにすることにより、逆入力トルクに対して出力側部材をスムーズに空転させることができる。
前記保持器は、前記出力側部材と同心のフライホイールを有するものとすることが望ましい。このようにすれば、回転駆動力の供給が停止したときに、保持器が大きな慣性力で惰走するようになり、より確実に駆動クラッチの係合状態の解除を行うことができる。
また、前記固定軸を、前記出力側部材を回転自在に支持する軸受とすれば、装置全体のコンパクト化が図れる。
そして、前記入力側部材から受ける一方向の回転駆動力を前記出力側部材に伝達する伝達用一方向クラッチと駆動クラッチのセットと、前記入力側部材から受ける他方向の回転駆動力を前記出力側部材に伝達する伝達用一方向クラッチと駆動クラッチのセットとを備え、前記各駆動クラッチの保持器と、その径方向内側に配された固定軸との間に前記共回り防止用一方向クラッチを組み込むようにすれば、出力側部材をいずれの方向にも回転駆動でき、かつ、いずれの方向の逆入力トルクが加えられても出力側部材をスムーズに空転させることができるようになる。
本発明の駆動力伝達機構は、上述したように、駆動クラッチが入力側部材から回転駆動力を受けているときは、その駆動クラッチのローラと入力部および出力側部材とが係合状態となって出力側部材に回転駆動力を伝達し、回転駆動力の供給が停止したときには、駆動クラッチの係合状態が保持器の惰走により自動的に解除され、出力側部材に逆入力トルクが加えられたときは、その逆入力トルクの方向に応じて、入力側部材と駆動クラッチとの間に設けた伝達用一方向クラッチを空転させるか、保持器と固定軸との間に設けた共回り防止用一方向クラッチで保持器の回転を阻止して、駆動クラッチの係合解除状態が維持されるようにしたものであるから、回転駆動力を供給する駆動装置に駆動クラッチの係合解除のための制御等を加えることなく、出力側部材を逆入力トルクに対してスムーズに空転させることができる。
実施形態の駆動力伝達機構の縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 図1のIII−III線に沿った断面図 図1のIV−IV線に沿った断面図 図1のV−V線に沿った断面図 a〜cは図2に対応する断面での駆動クラッチの係合解除動作の説明図
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。この駆動力伝達機構は、図1に示すように、外周円筒面の一端部に入力歯車1が嵌合固定された入力軸(入力側部材)2と、外周円筒面の一端部に出力歯車3が嵌合固定された出力軸(出力側部材)4との間に、入力軸2から受ける一方向の回転駆動力を出力軸4に伝達する図面右側の伝達用一方向クラッチ5aと駆動クラッチ6aのセットと、入力軸2から受ける他方向の回転駆動力を出力軸4に伝達する図面左側の伝達用一方向クラッチ5bと駆動クラッチ6bのセットとを設け、出力軸4をいずれの方向にも回転駆動できるようにしたものである(以下、この実施形態の説明における「右側」、「左側」は図1中の位置を示す)。入力歯車1には、図示省略したモータ(減速機を含む)から回転駆動力を入力されるようになっている。また、入力軸2および出力軸4は、両端部をハウジングHに回転自在に支持されている。なお、図1乃至図6においては、入力歯車1および入力軸2が一方向に回転する場合の各部材の回転方向を矢印で示している。
図1乃至図3に示すように、前記各伝達用一方向クラッチ5a、5bは、ローラを係合子とする一般的な構造(カム式)のもので、入力軸2とその外周に回転自在に嵌め込まれた第1中間歯車7a、7bとの間に、左右で回転伝達の方向が互いに逆向きとなるように組み込まれている。なお、入力軸2の外周には、各伝達用一方向クラッチ5a、5bとハウジングHとの間にスペーサ8が回転自在に嵌め込まれている。
そして、入力歯車1および入力軸2が一方向(図2での右回り)に回転すると、右側の伝達用一方向クラッチ5aがロックして第1中間歯車7aが回転し、左側の伝達用一方向クラッチ5bは空転して第1中間歯車7bは停止したままとなる。逆に、入力歯車1および入力軸2が他方向(図2での左回り)に回転すると、右側の第1中間歯車7aが停止したままとなり、左側の第1中間歯車7bが回転する。すなわち、入力軸2から左右の第1中間歯車7a、7bのうちの一方にのみ回転駆動力が入力されるようになっている。
前記各駆動クラッチ6a、6bは、出力軸4の外周に回転自在に嵌め込まれて第1中間歯車7a、7bと噛み合う第2中間歯車9a、9bの内周面に、入力部としてのカム部材10が出力軸4と同心状態で回転可能となるように嵌合固定されている。カム部材10の内周面には出力軸4の外周円筒面と径方向で対向するカム面11が周方向に複数設けられており、出力軸4の外周円筒面とカム部材10の各カム面11との間に周方向の一側で次第に狭小となる楔形空間12が形成されている。その楔形空間12の狭小となる方向は、右側の駆動クラッチ6aと左側の駆動クラッチ6bとで互いに逆向きとなっている。そして、各楔形空間12にはローラ13が配されており、各ローラ13間に挿入される複数の柱部14と、出力軸4と同心のフライホイール15とを有する保持器16が、出力軸4の外周に回転自在に嵌め込まれている。
また、図1、図4および図5に示すように、各駆動クラッチ6a、6bの保持器16に設けられたフライホイール15の内周面と、その径方向内側に突出するようにハウジングHに取り付けられた円筒状の固定軸17の外周面との間に、共回り防止用一方向クラッチ18a、18bが組み込まれている。この共回り防止用一方向クラッチ18a、18bは、ローラを係合子とする一般的な構造(カム式)のものであり、保持器16の所定方向の回転を許容し、逆方向の回転を阻止することにより、後述するように出力軸4に逆入力トルクが加えられたときに、保持器16の共回りを防止するためのものである。その共回り防止用一方向クラッチ18a、18bが保持器16の回転を許容する方向は、左右で互いに逆向きとなっている。また、各固定軸17は、出力軸4の両端部を回転自在に支持する軸受としての役割も果たしている。
次に、この駆動力伝達機構の動作を説明する。まず、図示省略したモータの駆動により入力歯車1および入力軸2が回転すると、伝達用一方向クラッチ5a、5bの作用により左右の第1中間歯車7a、7bのうちの一方にのみ回転駆動力が入力される。ここで、右側の駆動クラッチ6a(第2中間歯車9aおよび共回り防止用一方向クラッチ18aを含む)と、左側の駆動クラッチ6b(第2中間歯車9bおよび共回り防止用一方向クラッチ18bを含む)とでは、基本的な動作は同じで、第1中間歯車7a、7bに回転駆動力を入力されたときの各部材の回転方向が逆になるだけなので、以下では右側の第1中間歯車7aに回転駆動力を入力された場合の(図1乃至図6の矢印方向の)動作について説明する。
入力軸2から伝達用一方向クラッチ5aを介して回転駆動力を入力された第1中間歯車7aが回転すると、これに噛み合う第2中間歯車9aが駆動され、第2中間歯車9aと一体の駆動クラッチ6aのカム部材10に回転駆動力が伝達されたことになる。そして、駆動クラッチ6aでは、その入力部であるカム部材10が回転すると、各ローラ13が楔形空間12の狭小側へ相対移動してカム部材10および出力軸4と係合することにより(図2参照)、回転駆動力が保持器16の柱部14および出力軸4に伝達される。そして、保持器16のフライホイール15と固定軸17との間で共回り防止用一方向クラッチ18aが空転することにより、保持器16が回転するとともに、出力軸4が出力歯車3と一体に回転する(図2、図3参照)。
なお、このときには、左側の第1中間歯車7bは回転駆動力が入力されず停止したままなので、左側の第2中間歯車9bおよび駆動クラッチ6bも作動しない。また、出力軸4の回転にともなって左側の駆動クラッチ6bのローラ13が保持器16の柱部14を押しても、共回り防止用一方向クラッチ18bのロック作用により、保持器16は回転しない(図4、図5参照)。
そして、前記モータからの回転駆動力の供給が停止すると、まず、右側の第1中間歯車7aおよび第2中間歯車9aが停止する。このとき、駆動クラッチ6aでは、図6(a)に示す回転駆動力伝達状態からカム部材10が停止する。すると、図6(b)に示すように、出力軸4も停止するが、保持器16は共回り防止用一方向クラッチ18aの空転により惰走する。これにより、保持器16の柱部14に押されたローラ13が楔形空間12の広大側へ相対移動し、各ローラ13とカム部材10および出力軸4との係合状態が解除される。その後、ローラ13および保持器16は、図6(c)に示すように、ローラ13がカム部材10の内周面の突出部に衝突することによって停止する。
また、回転駆動力の供給が停止した状態(図6(c)の状態)で、出力軸4に回転駆動力と同方向の逆入力トルクが加えられると、出力軸4の回転にともなって駆動クラッチ6aのローラ13が保持器16の柱部14およびカム部材10を押圧し、共回り防止用一方向クラッチ18aの空転により保持器16およびカム部材10が回転して、カム部材10の回転が第2中間歯車9aを介して第1中間歯車7aに伝達されることがあるが、伝達用一方向クラッチ5aが空転するので、入力軸2は停止したままで回転しない。このとき、左側の駆動クラッチ6bは、回転駆動力による出力軸4の回転時と同様、共回り防止用一方向クラッチ18bのロック作用により保持器16が回転しないので、ローラ13とカム部材10および出力軸4との係合が生じるおそれはなく、係合解除状態が維持される。
一方、逆入力トルクが回転駆動力と逆方向に加えられたときには、上記と逆に、右側の駆動クラッチ6aは、共回り防止用一方向クラッチ18aのロック作用により保持器16が停止したままとなって係合解除状態が維持され、左側の駆動クラッチ6bのローラ13に押されたカム部材10の回転が第2中間歯車9bを介して第1中間歯車7bに伝達されても、伝達用一方向クラッチ5bの空転により入力軸2は停止したままとなる。
この駆動力伝達機構は、上述したように、駆動クラッチ6a(6b)が入力軸2から伝達用一方向クラッチ5a(5b)および第1、第2中間歯車7a(7b)、9a(9b)を介して回転駆動力を受けているときは、ローラ13とカム部材10および出力軸4とが係合状態となって出力軸4に回転駆動力を伝達し、回転駆動力の供給が停止したときに、フライホイール15を有する保持器16が惰走することにより、駆動クラッチ6a(6b)の係合状態を自動的に解除するものである。そして、出力軸4に逆入力トルクが加えられたときには、その逆入力トルクの方向に応じて、伝達用一方向クラッチ5a(5b)が空転するか、あるいは保持器16と固定軸17との間に設けた共回り防止用一方向クラッチ18a(18b)で保持器16の回転を阻止して、駆動クラッチ6a(6b)の係合解除状態を維持することにより、出力軸4をスムーズに空転させることができる。
したがって、この駆動力伝達機構を用いれば、駆動クラッチの係合解除のためのモータ制御等を行う必要がなく、モータ制御の複雑化によるコストアップを招くことがない。
上述した各実施形態では、内周側にカム面を有するカム部材を、外周円筒面を有する出力軸(出力側部材)の径方向外側に配するようにしたが、内周円筒面を有する筒状の出力側部材の径方向内側に、外周側にカム面を有するカム部材を配する構成としてもよい。また、フライホイールは、保持器と別体に形成して、保持器に一体回転するように取り付けることもできる。
1 入力歯車
2 入力軸(入力側部材)
3 出力歯車
4 出力軸(出力側部材)
5a、5b 伝達用一方向クラッチ
6a、6b 駆動クラッチ
7a、7b 第1中間歯車
9a、9b 第2中間歯車
10 カム部材(駆動クラッチの入力部)
11 カム面
12 楔形空間
13 ローラ
14 柱部
15 フライホイール
16 保持器
17 固定軸
18a、18b 共回り防止用一方向クラッチ

Claims (4)

  1. 入力側部材に入力された回転駆動力は出力側部材に伝達し、出力側部材に逆入力トルクが加えられたときには、出力側部材が空転して入力側部材にトルクが伝達されないようにした駆動力伝達機構において、
    前記入力側部材と出力側部材との間に、入力側部材から出力側部材に回転駆動力を伝達する駆動クラッチを設け、
    前記駆動クラッチは、前記入力側部材から回転駆動力を受ける入力部と出力側部材とを同心状態で回転可能に配し、前記出力側部材の外周側または内周側に円筒面を形成し、前記入力部に出力側部材の円筒面と径方向で対向するカム面を周方向に複数設けて、前記円筒面と各カム面との間に周方向の一側で次第に狭小となる楔形空間を形成し、これらの各楔形空間にローラを配するとともに、前記各ローラ間に挿入される複数の柱部を有する保持器を設け、前記入力部が所定方向の回転駆動力を受けているときは、前記各ローラが楔形空間の狭小側へ相対移動して入力部および出力側部材と係合することにより回転駆動力を出力側部材に伝達し、前記回転駆動力の供給が停止したときに、前記保持器が惰走して各ローラを楔形空間の広大側へ相対移動させることにより、前記各ローラと入力部および出力側部材との係合状態が解除されるものとし、
    前記入力側部材に入力された所定方向の回転駆動力を前記駆動クラッチの入力部に伝達する伝達用一方向クラッチと、前記保持器とその径方向内側に配された固定軸との間で、保持器の所定方向の回転を許容し、逆方向の回転を阻止する共回り防止用一方向クラッチの少なくとも一方を組み込んだことを特徴とする駆動力伝達機構。
  2. 前記保持器は、前記出力側部材と同心のフライホイールを有するものとしたことを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達機構。
  3. 前記固定軸は、前記出力側部材を回転自在に支持する軸受としたことを特徴とする請求項1または2に記載の駆動力伝達機構。
  4. 前記入力側部材から受ける一方向の回転駆動力を前記出力側部材に伝達する伝達用一方向クラッチと駆動クラッチのセットと、前記入力側部材から受ける他方向の回転駆動力を前記出力側部材に伝達する伝達用一方向クラッチと駆動クラッチのセットとを備え、前記各駆動クラッチの保持器と、その径方向内側に配された固定軸との間に前記共回り防止用一方向クラッチを組み込んだことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動力伝達機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018107583A1 (zh) * 2016-12-16 2018-06-21 上海纳铁福传动系统有限公司 两档变速装置、电动车所用的主驱动系统以及副驱动系统

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