JP2015107633A - 液滴吐出ヘッドおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液滴を吐出するノズルと、ノズルと連通する個別液室と、個別液室に供給する液体を貯留する共通液室31と、ノズルから液滴を吐出させるための圧力発生手段と、共通液室31の壁面の一部に設けられる変形可能なダンパ33と、当該液滴吐出装置1の構造部材である連結経路上部材50の所定面と密接し、共通液室31へ液体を供給する流路を封止する液体封止部材であるする弾性部材70と、を備え、共通液室31のダンパ33を挟んだ反対側に大気連通路を介して大気と連通する空間34が形成されるとともに、大気連通路は、弾性部材70に形成されたパターン状の溝42bにより形成される連通路を含んでなる。
【選択図】図4
Description
[第1の実施形態]
先ず、本発明に係る液滴吐出ヘッドの前提となる基本構成について説明する。図1は、液滴吐出ヘッドで構成した液滴吐出装置の基本構成を示す断面図である。
以下、本発明に係る液滴吐出装置の他の実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同様の点についての説明は適宜省略する。
図9は、第3の実施形態に係る液滴吐出装置を示す断面図である。この液滴吐出装置1における連結経路下部材40は、図3に示した連結経路下部材40と同様に、上面には、連結経路下部材40の下面で空間34と貫通する貫通孔42aが形成され、この貫通孔42aから往復のパターン状の溝42bが形成されている。また、弾性部材70は、大気連通路72は形成されず、平面状の部材である。
図10は、第4の実施形態に係る液滴吐出装置を示す断面図である。この液滴吐出装置1における連結経路下部材40は、図3に示した連結経路下部材40と同様に、上面には、連結経路下部材40の下面で空間34と貫通する貫通孔42aが形成され、この貫通孔42aから往復のパターン状の溝42bが形成されている。
ところで、液滴吐出装置が設けられる画像形成装置においては、用紙の搬送を安定して行うために、インクの吐出領域の近傍に用紙を押圧するための押圧機構(例えば、拍車コロなど)が設けられていることが一般的である。このような押圧機構を避けるため、液滴吐出装置の液滴吐出方向の幅(深さ)は増加する傾向にある。
ブロック部材80の他の形態について説明する。第5の実施形態では、ブロック部材80の一側面をパターン形成面とする例を説明したが、ブロック部材80の2以上の側面をパターン形成面とすることも好ましい。
第5、第6の実施形態では、ブロック部材80の側面にパターン状の溝82bを形成する例について説明したが、ブロック部材80の側面にはパターン状の溝82bを形成せず平面として、これに対向するフレーム30の内壁面30aにパターン状の溝32bを形成するようにしても良い。
図19は、第8の実施形態に係る液滴吐出装置を示す断面図である。ここで、フレーム30に形成される共通液室31までの連結管32とインクタンク60からのインク経路51,71,41とを繋ぐ繋ぎ部分には、インクを封止するために部材が必要である。図13や図15に示すようにそのための部材を設けるようにしても良いが、図19に示すように、ブロック部材80の一部が、フレーム30と連結経路下部材40との間に挟まれて、インクの流路に面するものであって、この挟まれた箇所にインク経路41と連結管32の繋ぎ部分をシールするためのシール部84を有するようにしても良い。図19に示すようなシール部84を形成することで、ブロック部材80が液体封止部材としての機能も兼ねることができる。
以下、本発明に係る液滴吐出装置1を備えた画像形成装置の一実施形態について、図20に示す斜視図と、図21に示す機構部の構成を示す側面図を参照して説明する。
10 ノズル板
11(11y,11m,11c,11k) ノズル
20 アクチュエータユニット
21(21y,21m,21c,21k) 個別液室
22 流路板
23(23y,23m,23c,23k) アクチュエータ
24(24a,24b,24c,24d) 駆動回路
25 アクチュエータ基板
26(26y,26m,26c,26k) 流体抵抗部
27(27y,27m,27c,27k) 液導入部
30 フレーム
30a 内壁面
31 共通液室
32 連結管
32b パターン状の溝
33 ダンパ
34 空間
35 ストッパ部
40 連結経路下部材
41 インク経路
42 大気連通路
42a 貫通孔
42b パターン状の溝
50 連結経路上部材
51 インク経路
52 大気連通路
52b パターン状の溝
60 インクタンク
70 弾性部材(液体封止部材)
71 インク経路
72 大気連通路
72a 貫通孔
72b,72b1,72b2 パターン状の溝
72c 両面貫通孔
72d 端部
73 凸形状部
74 シール部
80 ブロック部材
80a ブロック表面(パターン形成面)
82b パターン状の溝
83 凸形状部
84 シール部
90 カバーシール
100 画像形成装置
101 キャリッジ
102 インクカートリッジ
103 印字機構部
104 給紙カセット
105 手差しトレイ
106 排紙トレイ
107 主ガイドロッド
108 従ガイドロッド
109 主走査モータ
110 駆動プーリ
111 従動プーリ
112 タイミングベルト
113 給紙ローラ
114 フリクションパッド
115 ガイド部材
116 搬送ローラ
117 搬送コロ
118 先端コロ
119 印写受け部材
120 搬送コロ
121 拍車
123 排紙ローラ
124 拍車
125,126 ガイド部材
127 回復装置
P 記録紙
Claims (15)
- 液滴を吐出するノズルと、
前記ノズルと連通する個別液室と、
前記個別液室に供給する液体を貯留する共通液室と、
前記ノズルから液滴を吐出させるための圧力発生手段と、
前記共通液室の壁面の一部に設けられる変形可能なダンパと、
当該液滴吐出ヘッドの構造部材の所定面と少なくとも一面で密接し、前記共通液室へ液体を供給する流路を封止する液体封止部材である弾性体と、を備え、
前記共通液室の前記ダンパを挟んだ反対側に大気連通路を介して大気と連通する空間が形成されるとともに、
前記大気連通路は、前記弾性体または前記構造部材の密接面の少なくとも一方に形成された凹形状部により形成される連通路を含んでなることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 前記凹形状部は、前記弾性体の前記構造部材との密接面に形成されることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記凹形状部は、前記構造部材の前記弾性体との密接面に形成されることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記弾性体と所定面で密接する前記構造部材を第1の構造部材として、
該第1の構造部材の前記弾性体を挟んだ反対側において、該弾性体と密接する第2の構造部材を備え、
前記凹形状部は、前記弾性体の前記第1の構造部材との密接面および前記第2の構造部材との密接面の両面に形成されると共に、該両面に形成された凹形状部は、該弾性体に形成された貫通孔を介して連通していることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記弾性体と所定面で密接する前記構造部材を第1の構造部材として、
該第1の構造部材の前記弾性体を挟んだ反対側において、該弾性体と密接する第2の構造部材を備え、
前記凹形状部は、前記第1の構造部材の前記弾性体との密接面および前記第2の構造部材の前記弾性体との密接面の2つの面に形成されると共に、該2つの面に形成された凹形状部は、前記弾性体に形成された貫通孔を介して連通していることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記構造部材は前記共通液室へ供給する液体を貯留するタンク部と前記共通液室とを連結する流路を形成する部材であって、
前記弾性体は該流路を封止する液体封止部材であることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。 - 液滴を吐出するノズルと、
前記ノズルと連通する個別液室と、
前記個別液室に供給する液体を貯留する共通液室と、
前記ノズルから液滴を吐出させるための圧力発生手段と、
前記共通液室の壁面の一部に設けられる変形可能なダンパと、
当該液滴吐出ヘッドの構造部材の所定面と少なくとも一面で密接する弾性体と、を備え、
前記共通液室の前記ダンパを挟んだ反対側に大気連通路を介して大気と連通する空間が形成されるとともに、
前記構造部材は、前記空間を形成するフレーム部材を含むとともに、
前記弾性体は、前記空間において少なくとも前記ダンパが変形可能なダンパ室空間を残して該空間を埋めるブロック部材であって、
前記ブロック部材の少なくとも一部の面と前記フレーム部材の内壁面が密接し、前記大気連通路は、前記ブロック部材または前記フレーム部材の内壁面の少なくとも一方に形成された凹形状部により形成される連通路を含んでなることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 前記凹形状部により形成される連通路の一端は、前記ダンパ室空間に開口していることを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記ダンパ室空間の前記ブロック部材を挟んだ反対側には、
前記共通液室へ供給する液体を貯留するタンク部と、該タンク部と前記共通液室とを連結する流路の一部を形成する流路形成部材と、が少なくとも設けられ、
前記流路形成部材には、大気と連通する貫通孔が形成されるとともに、該貫通孔は、前記凹形状部により形成される連通路の一端と連通していることを特徴とする請求項7または8に記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記ブロック部材の一部は、前記流路形成部材と前記フレーム部材との間に挟まれて前記流路に面し、該流路に面する部分は、該流路を封止する液体封止部となっていることを特徴とする請求項9に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記フレーム部材は、前記空間において前記ダンパ室空間が形成される側にストッパ部を有し、
前記ブロック部材は、前記ストッパ部に当接することで、該ブロック部材の位置決めがされることを特徴とする請求項7から10までのいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。 - 前記凹形状部は、前記弾性体に形成され、該凹形状部の外縁部に凸形状部が設けられていることを特徴とする請求項1,2,4,7のいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記凸形状部は、複数の凸部を有することを特徴とする請求項12に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記弾性体がフッ素ゴムであることを特徴とする請求項1から13までのいずれかに記載の液滴吐出ヘッド。
- 請求項1から14までのいずれかに記載の液滴吐出ヘッドを備えることを特徴とする画像形成装置。
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