JP2015106632A - 電子機器 - Google Patents

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聖二 日比野
Seiji Hibino
聖二 日比野
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Abstract

【課題】持ち運びが容易となるように薄型化された電子機器において、その内部に冷却用の送風ファンを設けることなく、その冷却効率を高めるとともに、放射面の熱で窓が加熱されるのを抑制する。
【解決手段】発熱部品28と、発熱部品28と熱的に接続され、かつ、赤外線を放射する凹凸状の放射面33xを備えた放熱体33と、放射面33xに対向する表面を有し、かつ、赤外線を透過する窓22とを備えた電子機器20による。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子機器に関する。
高度情報化社会の到来に伴い、スマートフォンやタブレット端末等のモバイル型の電子機器が普及しつつある。これらの電子機器は、持ち運びが容易となるように薄型化されているため、その内部に冷却用の送風ファンを設けるのは難しい。
モバイル型の電子機器を冷却する方法として、機器内部で発生した赤外線を外部に放射させる方法が提案されている。この方法によれば、送風ファンを用いなくても赤外線により機器内部の熱を外部に輸送することができるため、モバイル型の電子機器の小型化を阻害することがない。
但し、この方法には、電子機器を更に効率的に冷却するという点で改善の余地がある。
特開2010−165276号公報 特開2005−338705号公報 特開2005−45121号公報
電子機器において、その冷却効率を高めることを目的とする。
以下の開示の一観点によれば、発熱部品と、前記発熱部品と熱的に接続され、かつ、赤外線を放射する凹凸状の放射面を備えた放熱体と、前記放射面に対向する表面を有し、かつ、前記赤外線を透過する窓とを備えた電子機器が提供される。
以下の開示によれば、窓に対向する放熱体の放射面を凹凸にすることで、放射面から出る赤外線の量が増え、電子機器を効率的に冷却できる。更に、放射面と窓との接触面積が低減するので、放射面の熱で窓が加熱されるのを抑制できる。
図1は、検討に使用した電子機器の断面図である。 図2は、本実施形態に係る電子機器の斜視図である。 図3は、本実施形態に係る電子機器の分解斜視図である。 図4は、図2のI−I線に沿う断面図である。 図5(a)は本実施形態に係る電子機器の放射面の拡大平面図であり、図5(b)は図5(a)のII−II線に沿う断面図である。 図6は、本実施形態に係る電子機器の隣接する凸部の拡大断面図である。 図7(a)は本実施形態に係る電子機器の凸部の拡大平面図であり、図7(b)は図7(a)のIII−III線に沿う断面図である。 図8(a)は本実施形態の第1例に係る放射面の拡大平面図であり、図8(b)は図8(a)のIV−IV線に沿う断面図である。 図9(a)は本実施形態の第1例に係る凸部の拡大平面図であり、図9(b)は図9(a)のV−V線に沿う断面図である。 図10(a)は本実施形態の第2例に係る放射面の拡大平面図であり、図10(b)は図10(a)のVI−VI線に沿う断面図である。 図11(a)は本実施形態の第2例に係る凸部の拡大平面図であり、図11(b)は図11(a)のVII−VII線に沿う断面図である。 図12(a)は本実施形態の第3例に係る放射面の拡大平面図であり、図12(b)は図12(a)のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図13は、本実施形態の第3例に係る凸部の拡大断面図である。 図14(a)は本実施形態の第4例に係る放射面の拡大平面図であり、図14(b)は図14(a)のIX−IX線に沿う断面図である。 図15(a)は本実施形態の第4例に係る凹部の拡大平面図であり、図15(b)は図15(a)のX−X線に沿う断面図である。 図16(a)は本実施形態の第5例に係る放射面の拡大平面図であり、図16(b)は図16(a)のXI−XI線に沿う断面図である。 図17(a)は本実施形態の第5例に係る凹部の拡大平面図であり、図17(b)は図17(a)のXII−XII線に沿う断面図である。 図18は、本実施形態の第6例に係る放射面の拡大断面図である。 図19は、本実施形態の第7例に係る放射面とその周囲の拡大断面図である。
本実施形態について説明する前に、本願発明者が検討した電子機器の冷却方法について説明する。
図1は、その検討に使用した電子機器の断面図である。
この電子機器1は、スマートフォン等のモバイル型の電子機器であって、筐体2と、その内部に収容されたCPU(Central Processing Unit)等の発熱部品4とを有する。
発熱部品4の両主面のうち、一方の主面には配線基板3が固着されており、他方の主面にはヒートパイプ5が固着される。
そのヒートパイプ5は、筐体2の内側底面2aに固着される。そして、筐体2の外側底面2bには、スペーサ6を介して窓7が固着される。この例では、窓7の材料として赤外線を透過する材料を使用する。
このような電子機器1においては、発熱部品4で発生した熱がヒートパイプ5で外側底面2bに伝わることにより外側底面2bが加熱される。そして、外側底面2bの温度に応じた波長の輻射赤外線IRが外側底面2bから放射され、その輻射赤外線IRが窓7を介して機器外部に逃がされる。これにより、赤外線IRの放射で発熱部品4を放熱させることができ、筐体2の内部の温度が上昇するのを防止できる。
更に、外側底面2bと窓7との間にスペーサ6を設けたことで、外側底面2bと窓7とが直接接触せず、外側底面2bからの伝熱で窓7が過度に加熱されるのが抑制され、ユーザが窓7に触れても不快に感じることはない。
しかしながら、この構造では、電子機器1の薄型化のためにスペーサ6の高さを低くした場合に、点線のように外力によって窓7が撓んで外側底面2bと接してしまい、外側底面2bの熱によって窓7が加熱されるおそれがある。これにより、窓7に触れたユーザが不快に感じるだけでなく、長時間にわたる窓7との接触でユーザが低温火傷を負う危険性が高まる。
更に、赤外線IRを放射する面が平坦な外側底面2bに限られているため、より多くの赤外線IRを放射させて発熱部品4の冷却を促すのが難しい。
以下に、これらの不都合を解消し得る各実施形態について説明する。
(本実施形態)
図2は、本実施形態に係る電子機器の斜視図である。
この電子機器20は、例えばスマートフォンやタブレット端末等のモバイル型の電子機器であって、筐体21と、赤外線を透過する窓22と、液晶ユニット23とを有する。
液晶ユニット23は、電子機器20を操作するためのユーザインターフェースであって、例えばタッチパネル式の液晶表示パネルである。そして、筐体21の各表面のうち、液晶ユニット23と同一面に窓22が設けられる。
なお、窓22の形成部位はこれに限定されず、筐体21の裏面や側面に窓22を設けてもよい。
図3は、電子機器20の分解斜視図である。
図3に示すように、筐体21の内側には、配線基板27と、その配線基板27の上に実装された発熱部品28が収容される。発熱部品28は、例えばCPUであって、電池29の電力により駆動する。
また、発熱部品28の上面28aには、ヒートパイプ30が固着される。ヒートパイプ30は長尺状の平面形状を有しており、その長手方向に発熱部品28の熱を拡散させる機能を有する。
なお、長尺状のヒートパイプ30に代えて、ループ型ヒートパイプやベーパチャンバを用いて熱の拡散を行ってもよい。更に、グラファイト、銅、及びアルミニウム等の熱伝導性に優れた材料の部材をヒートパイプ30に代えて用いてもよい。
そして、ヒートパイプ30の上には、熱伝導性に優れた短冊状のグラファイトシート31が固着される。グラファイトシート31は、平面視でヒートパイプ30と直交するように設けられ、ヒートパイプ30の熱はグラファイトシート31に沿って拡散する。このように熱を拡散させ得る部材としては、グラファイトシート31の他に、銅やアルミニウムの薄膜や、ベーパチャンバもある。
更に、グラファイトシート31の上には放熱体33が設けられる。放熱体33は、アルミニウムを材料とする板金であって、その一方の主面33aには前述のグラファイトシート31に固着される。
また、放熱体33の他方の主面33bにおいて、前述のグラファイトシート31に対応する部分は放射面33xとして供される。放射面33xは、グラファイトシート31の熱によって輻射赤外線を放射する面であり、前述の窓22と対向する。
図4は、図2のI−I線に沿う断面図である。
なお、図4において、図2や図3で説明したのと同じ要素にはこれらにおけるのと同じ符号を付し、以下ではその説明を省略する。
図4に示すように、放熱体33は、ヒートパイプ30やグラファイトシート31を介して発熱部品28と熱的に接続される。そして、放熱体33の放射面33xから放射された輻射赤外線IRは、窓22を介して電子機器20の外部に逃がされる。
これによれば、輻射赤外線IRの放射により発熱部品28を放熱させることができ、筐体21の内部の温度が上昇するのを防止できる。
また、輻射赤外線IRの透過によって窓22の温度は若干上昇するものの、ユーザは手のひらの上で電子機器20を操作するため、液晶ユニット23と同一面内にある窓22にユーザが触れる可能性は低く、窓22の熱でユーザが不快に感じることはない。
窓22の材料は特に限定されない。実使用下においては放射面33xの温度は25℃〜60℃になると予想され、ウィーンの法則によればこの温度範囲に相当する輻射赤外線IRの波長は凡そ7μm〜10μmになる。よって、波長が7μm〜10μmの輻射赤外線IRを透過する材料を窓22として使用することで、電子機器20の内部に熱がこもるのを抑制できる。
このように波長が7μm〜10μmの輻射赤外線を透過する材料としては、例えば、Ge、Si、CaF2、BaF2、及びカルコゲナイドガラスがあり、これらのいずれかを窓22の材料として使用し得る。なお、これらの材料のうち、Geの透過波長は1.8μm〜23μmであり、Siの透過波長は1.2μm〜15μmである。また、CaF2の透過波長は0.13μm〜12μmであり、BaF2の透過波長は0.15μm〜15μmであり、カルコゲナイドガラスの透過波長は0.75μm〜14μmである。
なお、この例では発熱部品28と放熱体33との間にヒートパイプ30やグラファイトシート31を介在させているが、発熱部品28に放熱体33を固着してもよい。
図5(a)は放射面33xの拡大平面図であり、図5(b)は図5(a)のII−II線に沿う断面図である。
図5(a)、(b)に示すように、放射面33xには複数の凸部33yが設けられており、これにより放射面33xは凹凸状となる。放射面33xに凸部33yを形成するには、例えば、放射体33に対してエンボス加工や切削加工を行えばよい。また、凸部33yに対応するエッチングマスクを用いて放射面33xをウエットエッチングすることにより凸部33yを形成してもよい。
この例では各凸部33yを四角錐とし、その頂点33zを窓22の平坦な表面22aに近接させる。なお、図5(b)では表面22aに頂点33zが接触している場合を例示しているが、両者は接触していなくてもよい。例えば、外力によって窓22が撓んだときに表面22aが頂点33zと接する程度の間隔であれば、表面22aと頂点33zとの間に間隔を設けてもよい。
このように放射面33xを凹凸にすることで、頂点33zのみにおいて放射面33xが窓22に接し、各凸部33yの側面33wは窓22から離間するようになるので、放射面33xから窓22に熱が直接伝わる部位が頂点33zのみに制限される。
その結果、放射面33xからの伝熱によって窓22が加熱されるのが抑制され、ユーザが窓22に触れても不快に感じることはない。
しかも、上記のように放射面33xを凹凸にしたことで、凹凸がない場合と比較して放射面33xの面積が増大するので、放射面33xから放射される輻射赤外線IRの量が増えて電子機器20の冷却を促すことができる。
なお、放熱体33とグラファイトシート31との固着の仕方は特に限定されないが、この例では図5(b)のように熱伝導材料(TIM: Thermal Interface Material)39を介して両者を接着する。熱伝導材料39の一例としては熱伝導性の両面テープがある。グラファイトシート31から放熱体33への熱の移動を妨げないようにするために、熱伝導材料39としては1W/mK程度の高い熱伝導率を有するものを使用するのが好ましい。
また、熱伝導材料39の厚さを0.05mm以下とすることで、電子機器20の薄型化が熱伝導材料39で妨げられるのを防止できる。
図6は、隣接する凸部33yの拡大断面図である。
輻射赤外線IRは側面33wからあらゆる方向に放射されるが、各方向のなかでも側面33wの法線方向n1に向かって放射される輻射赤外線IRの強度が最も強い。
このように法線方向n1に向かって放射された輻射赤外線IRが隣の凸部33yに吸収されると、隣接する二つの凸部33yの間で輻射赤外線IRの授受が行われてしまい、その輻射赤外線IRで凸部33yが暖められてしまう。このような問題は、窓の表面22aに対して側面33wが垂直に近い状態のときに顕著となる。
そこで、この例では、各凸部33yの側面33wを窓22の表面22aから傾斜させることにより、隣接する凸部33yの間で輻射赤外線IRの授受がなるべく行われないようにする。
特に、側面33wと表面22aとの間の内角θを45°よりも小さくすることで、側面33yの法線方向n1に沿って放射される輻射赤外線IRが隣の凸部33yに吸収されなくなり、凸部33y間での輻射赤外線IRの授受を効率的に抑制できる。
凸部33yの大きさは特に限定されない。
図7(a)は凸部33yの拡大平面図であり、図7(b)は図7(a)のIII−III線に沿う断面図である。
図7(a)に示すように、この例では凸部33yの一辺の長さL1を約0.6mmとする。
また、図7(b)に示すように、凸部33yの高さH1は約0.3mmである。電子機器20の薄型化を妨げないようにするには、高さH1は0.3mm以下に抑えるのが好ましい。
以上説明した本実施形態によれば、放熱体33の放射面33xを凹凸にすることで、放射面33xから出る輻射赤外線IRの量を増やして電子機器20の冷却を促すことができると共に、放射面33xから窓22への伝熱を抑制して窓22の加熱を防止できる。
本願発明者は、窓22からどの程度の熱を放熱できるかについて、以下のように試算した。
その試算においては、放射面33xの温度が50℃であり、放射面33xから放射される輻射赤外線の全てが窓22を透過するものと仮定した。なお、放射面33xの放射率は0.9であると仮定した。
このような仮定の下で、シュテファン−ボルツマンの法則を利用すると、窓22から出る輻射赤外線の単位面積当たりのエネルギは凡そ0.015W/cm2となる。ここで、凸部33yの高さH1を0.3mm、凸部33yの一辺の長さL1を0.6mmとした場合、放射面33xの面積は凸部33yがない場合の約1.4倍になる。よって、窓22の面積が5cm2の場合、窓22を二枚設けることで0.21Wのエネルギを外部に放出することができる。また、液晶ユニット23(図2参照)の邪魔にならないように筐体21の裏面の全面に窓22を設け、その窓22の面積を50cm2とすると、1.05Wのエネルギを外部に放出することができることが明らかとなった。
これによれば、発熱部品28の発熱量が3Wの場合、その発熱量の7%〜35%程度を外部に逃がすことができることになる。
なお、上記では放射面33xの凸部33yを四角錐としたが、放射面33xの形状はこれに限定されない。以下に、放射面33xの種々の例について説明する。
(第1例)
図8(a)は第1例に係る放射面33xの拡大平面図であり、図8(b)は図8(a)のIV−IV線に沿う断面図である。
図8(a)、(b)に示すように、第1例では凸部33yを円錐とし、その頂点33zを窓22の表面22aに近接させる。
なお、図5(b)の例と同様に、窓22の表面22aと頂点33zとは接触していなくてもよい。例えば、外力によって窓22が撓んだときに表面22aが頂点33zと接する程度の間隔であれば、表面22aと頂点33zとを間隔をおいて設けてもよい。これについては後述の各例でも同様である。
図9(a)は本例に係る凸部33yの拡大平面図であり、図9(b)は図9(a)のV−V線に沿う断面図である。
図9(a)に示すように、この例では凸部33yの底部の直径R1を約0.6mmとする。また、図9(b)に示すように、凸部33yの高さH1は約0.3mmとする。
(第2例)
図10(a)は第2例に係る放射面33xの拡大平面図であり、図10(b)は図10(a)のVI−VI線に沿う断面図である。
図10(a)、(b)に示すように、第2例では凸部33yを部分球とし、その極点33qを窓22の表面22aに近接させる。
図11(a)は本例に係る凸部33yの拡大平面図であり、図11(b)は図11(a)のVII−VII線に沿う断面図である。
図11(a)に示すように、第1例と同様に本例でも凸部33yの底部の直径R1を約0.6mmとする。また、図11(b)に示すように、凸部33yの高さH1は約0.3mmとする。
(第3例)
図12(a)は第3例に係る放射面33xの拡大平面図であり、図12(b)は図12(a)のVIII−VIII線に沿う断面図である。
図12(a)、(b)に示すように、第3例では放射面33xに溝を形成することで、窓22の面内方向n2に延びる稜線33vを凸部33yに設け、その稜線33vを窓22の表面22aに近接させる。
これにより、稜線33vが窓22と線接触するようになるので、頂点33zが窓22と線接触する図5(b)の例と比較して、放熱体33で窓22を機械的に強固に支持することができる。
図13は本例に係る凸部33yの拡大断面図である。図13に示すように、凸部33yの高さH1は約0.3mmとする。
(第4例)
上記した第1〜第3例では放射面33xを凹凸にするために凸部33yを設けたが、本例では以下のように凹部により放射面33xを凹凸にする。
図14(a)は第4例に係る放射面33xの拡大平面図であり、図14(b)は図14(a)のIX−IX線に沿う断面図である。
図14(a)、(b)に示すように、第4例では放射面33xに複数の凹部33sを設けることで、放射面33xを凹凸にする。また、凹部33sの形状は四角錐とする。
この場合、凹部33sの線状の周縁33tが窓22と線接触するようになるので、頂点33zが窓22と線接触する図5(b)の例と比較して、放熱体33で窓22を機械的に強固に支持することができる。
なお、図6の例と同様に、この場合も各凹部33sの側面33wを窓22の表面22aから傾斜させることにより、対向する側面33w同士の間で輻射赤外線IRの授受がなるべく行われないようにするのが好ましい。また、図6を参照して説明したように、側面33wと表面22aとの間の内角θを45°よりも小さくすることで、対向する側面33w同士の間における輻射赤外線IRの授受を効率的に抑制できる。
図15(a)は本例に係る凹部33sの拡大平面図であり、図15(b)は図15(a)のX−X線に沿う断面図である。
図15(a)に示すように、本例では凹部33sの一辺の長さL2を約0.6mmとする。また、図15(b)に示すように、凹部33sの深さD1は約0.3mmとする。
(第5例)
図16(a)は第5例に係る放射面33xの拡大平面図であり、図16(b)は図16(a)のXI−XI線に沿う断面図である。
図16(a)、(b)に示すように、第5例では凹部33sの形状を部分球とする。
図17(a)は本例に係る凹部33sの拡大平面図であり、図17(b)は図17(a)のXII−XII線に沿う断面図である。
図17(a)に示すように、本例では凹部33sの幅R2を約0.6mmとする。また、図17(b)に示すように、凹部33sの深さD2は約0.3mmとする。
(第6例)
図18は、本例に係る放射面33xの拡大断面図である。
図18に示すように、本例においては、放射面33xに放熱体33よりも放射率が高い材料を含む層40を形成する。放熱体33の材料がアルミニウムである場合には、放射面33yに対してアルマイト処理を施すことにより、層40として放射率が0.77程度の黒色アルマイト層を形成すればよい。
これにより、層40がない場合と比較して放射面33xから放射される輻射赤外線IRの強度が増し、輻射赤外線IRによって発熱部品28(図4参照)の放熱を促すことができる。
層40は黒色アルマイト層に限定されない。例えば、放射性塗料の塗膜や、金属酸化物、セラミック、カーボン、及び樹脂のいずれかの層、又は放射性シートを層40として用いてもよい。このうち、放射性塗料は、例えばスプレーにより放射面33xに塗布し得る。
このようにアルマイト処理以外の方法で層40を形成することで、放熱体33の材料がアルミニウムに限定されなくなり、銅等のようにアルミニウムよりも熱伝導性に優れた材料で放熱体33を形成することができるようになる。また、ステンレスのように機械的強度が高い材料で放熱体33を形成することもできる。
なお、黒色アルマイト層と同程度の強度の輻射赤外線IRを放射させるには、黒色アルマイト層の放射率(0.77)と同程度の0.7程度の放射率を有する層40を形成するのが好ましい。
また、黒色アルマイト層の放射率(0.77)よりも高い0.9程度の層40を形成することで、黒色アルマイト層を形成する場合よりも層40から放射される輻射赤外線IRの強度を高めることができる。
(第7例)
図19は、本実施形態に係る放射面33xとその周囲の拡大断面図である。
本実施形態では、グラファイトシート31と熱伝導材料39を省略し、はんだ付けによりヒートパイプ30に放熱体33を接合する。これにより、ヒートパイプ30と放熱体33との間に介在する熱抵抗が低減し、ヒートパイプ30から放熱体33に速やかに熱を伝えることができ、効率的に発熱部品28(図4参照)を放熱させることができる。
以上説明した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 発熱部品と、
前記発熱部品と熱的に接続され、かつ、赤外線を放射する凹凸状の放射面を備えた放熱体と、
前記放射面に対向する表面を有し、かつ、前記赤外線を透過する窓と、
を備えたことを特徴とする電子機器。
(付記2) 前記放射面は複数の凸部を有し、
複数の前記凸部の各々は、前記窓の前記表面から傾斜した側面を有することを特徴とする付記1に記載の電子機器。
(付記3) 前記側面と前記表面との間の内角は、45°よりも小さいことを特徴とする付記2に記載の電子機器。
(付記4) 前記凸部は、前記窓の前記表面に近接する錐又は部分球のいずれかであることを特徴とする付記2に記載の電子機器。
(付記5) 前記凸部は、前記窓の面内方向に延びる稜線を有し、該稜線に前記窓の前記表面が近接することを特徴とする付記2に記載の電子機器。
(付記6) 前記放射面は複数の凹部を有し、
複数の前記凹部の各々は、前記窓の前記表面から傾斜した側面を有することを特徴とする付記1に記載の電子機器。
(付記7) 前記側面と前記表面との間の内角は、45°よりも小さいことを特徴とする付記6に記載の電子機器。
(付記8) 前記放射面に、前記放熱体よりも放射率が高い材料を含む層が形成されたことを特徴とする付記1乃至付記7のいずれかに記載の電子機器。
(付記9) 前記発熱部品と熱的に接続されたヒートパイプを更に有し、
前記ヒートパイプと前記放熱体とが接合されたことを特徴とする付記1乃至付記8のいずれかに記載の電子機器。
1、20…電子機器、2、21…筐体、2a…内側底面、2b…外側底面、3、27…配線基板、4、28…発熱部品、5、30…ヒートパイプ、6…スペーサ、7、22…窓、22a…表面、23…液晶ユニット、28a…上面、31…グラファイトシート、33…放熱体、33a、33b…主面、33q…極点、33s…凹部、33t…周縁、33v…稜線、33w…側面、33x…放射面、33y…凸部、33z…頂点、40…層。

Claims (5)

  1. 発熱部品と、
    前記発熱部品と熱的に接続され、かつ、赤外線を放射する凹凸状の放射面を備えた放熱体と、
    前記放射面に対向する表面を有し、かつ、前記赤外線を透過する窓と、
    を備えたことを特徴とする電子機器。
  2. 前記放射面は複数の凸部を有し、
    複数の前記凸部の各々は、前記窓の前記表面から傾斜した側面を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記側面と前記表面との間の内角は、45°よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記凸部は、前記窓の前記表面に近接する錐又は部分球のいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  5. 前記放射面に、前記放熱体よりも放射率が高い材料を含む層が形成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
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