JP2015106338A - 画像処理システム、画像処理装置、表示方法、および表示プログラム - Google Patents

画像処理システム、画像処理装置、表示方法、および表示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザーの利便性を損なうことなく、ジョブ内容を分かりやすくジョブ一覧を表示することのできる画像処理システムを提供する。
【解決手段】ユーザーのログインしたクライアントMFPは、ログインユーザーのジョブをスプールしているストレージMFPに対して、ジョブ一覧を表示するために必要な情報を要求する(S7,S9)。その際、ストレージMFPの負荷状態に応じて、クライアントMFPに対して、ジョブの概要を表わす情報である付加情報を転送するか否かが判断される(S6)。ストレージMFPからは、クライアントMFPからの要求に応じて、ジョブ情報が転送され(S8)と、付加情報を転送すると判断された場合には、さらに付加情報が転送される(S10)。
【選択図】図3

Description

この発明は画像処理システム、画像処理装置、表示方法、および表示プログラムに関し、特に、複数の画像処理装置を含む画像処理システム、該システムに含まれる画像処理装置、該システムでの表示方法、および該画像処理装置の表示プログラムに関する。
昨今、MFP(Multi-Functional Peripheral)などの画像処理装置に搭載されるメモリーの大型化が進んでいる。これに伴って、複数台の画像処理装置を含む画像処理システムでは、これら複数の画像処理装置のいずれもがサーバー機能を持つことができる。
複数の画像処理装置を含む画像処理システムを用いて印刷ジョブを印刷する方法として、次のような方法がある。すなわち、ユーザーは、複数の画像処理装置のうちのいずれかに対して印刷ジョブを発行して、当該画像処理装置に該印刷ジョブをスプールさせる。その後、ユーザーは複数の画像処理装置のうちの任意の画像処理装置にログインして該印刷ジョブの印刷を指示する。印刷が指示された画像処理装置は、指定された印刷ジョブをスプールしている画像処理装置に対して印刷ジョブを要求する。そして、該印刷ジョブを取得すると、画像処理装置はユーザーの指示に従って印刷する。
上記の方法でプリント可能な、サーバー機能を有する画像処理装置を複数台含んだ画像処理システムは、サーバーレスユビキタスシステムとも呼ばれる。また、上記のような印刷は、ユビキタスプリントとも呼ばれる。
特開2011−203856号公報 特開2007−190839号公報
サーバーレスユビキタスシステムは、ユーザーが任意の画像処理装置にログインすると、当該ユーザーの発行した印刷ジョブであって、システム内のいずれかの画像処理装置にスプールされている印刷ジョブのジョブ名などの識別情報をログインした画像処理装置に一覧表示(リスト表示)する。ユーザーは、リスト表示の中から印刷対象とする印刷ジョブを選択する。サーバーレスユビキタスシステムでは、印刷ジョブの発行時と印刷指示時との間に多少のタイムラグが生じる場合もある。また、同一のユーザーからの印刷ジョブが異なる画像処理装置に分散されてスプールされる場合もある。そのため、ユーザーは、ジョブ名などの識別情報だけのリスト表示を見ても、各印刷ジョブの内容を正確に思い出せない場合もある。そこで、この問題に対して、リスト表示と共に、当該印刷ジョブの概要を表わした付加情報を表示することが考えられる。付加情報として、サムネイル画像などが挙げられる。
ユーザーがログインした画像処理装置側で印刷ジョブごとに順に付加情報を作成する場合、印刷ジョブが多い場合にはその処理時間のために該画像処理装置でのリスト表示が大幅に遅れてしまう。そこで、印刷ジョブをスプールしている画像処理装置側で付加情報を作成した上で、ユーザーがログインした画像処理装置に送信することで、上記の問題は回避され得る。
しかしながら、印刷ジョブをスプールしている画像処理装置側で付加情報を作成する場合、付加情報を作成する処理や、作成された付加情報をユーザーがログインした画像処理装置に送信する処理のための時間が必要となる。そのため、付加情報を表示しない場合と比較するとリスト表示が遅くなるという問題が生じる。さらに、印刷ジョブをスプールしている画像処理装置が高負荷状態である場合には上記処理により時間が必要となるため、よりリスト表示が遅くなるという問題が生じる。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、複数の画像処理装置を含む画像処理システムであって、いずれかの画像処理装置にスプールされたジョブ一覧を表示する際にユーザーの利便性を損なうことなくジョブ内容を分かりやすく表示することのできる画像処理システム、画像処理装置、表示方法、および表示プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像処理システムは相互に通信可能な複数の画像処理装置を含み、複数の画像処理装置のうちのユーザーのログインした第1の画像処理装置から他の画像処理装置に対して、ログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報を要求するための要求手段と、第1の画像処理装置からの要求に応じて、他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して、ログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を転送するための第1の転送手段と、第1の画像処理装置からの要求に応じて、他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して、ジョブの概要を表わす情報である付加情報を転送するための第2の転送手段と、他の画像処理装置において付加情報を作成するための作成手段と、第1の画像処理装置が他の画像処理装置から受け付けた情報に基づいてログインユーザーのジョブ一覧を表示するための表示手段と、他の画像処理装置の負荷状態に応じて、第2の転送手段で他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して付加情報を転送するか否かを判断するための判断手段とを備える。
好ましくは、判断手段は、他の画像処理装置の負荷が記憶しているしきい値よりも小なる場合に、第2の転送手段で付加情報を他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して転送すると判断する。
より好ましくは、第1の転送手段で他の画像処理装置から第1の画像処理装置にジョブ情報を送信した後に他の画像処理装置の負荷がしきい値よりも大なる状態から小なる状態へ移行すると、判断手段は第2の転送手段で付加情報を他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して転送すると判断し、表示手段は、ジョブ一覧を表示した後に付加情報を受信すると、表示しているジョブ一覧に付加情報を付加する。
好ましくは、判断手段は、ログインユーザーのジョブをスプールしているすべての他の画像処理装置の負荷がしきい値よりも小なる場合に第2の転送手段ですべての他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して付加情報を転送すると判断し、すべての他の画像処理装置のうちの1台でも負荷がしきい値よりも大なる場合には、第2の転送手段でいずれの他の画像処理装置からも第1の画像処理装置に対して付加情報を転送しないと判断し、要求手段は、判断手段での判断に応じて、他の画像処理装置に対してジョブ情報、またはジョブ情報および付加情報を要求する。
より好ましくは、判断手段が第2の転送手段でいずれの他の画像処理装置からも第1の画像処理装置に対して付加情報を転送しないと判断した場合には、要求手段はすべての他の画像処理装置に対して付加情報を要求せずにジョブ情報を要求し、ジョブ情報を受信した後に、すべての他の画像処理装置に対して付加情報を要求する。
より好ましくは、要求手段は、ジョブ情報を受信した後に、すべての他の画像処理装置の負荷がしきい値よりも小さくなると、すべての他の画像処理装置に対して付加情報を要求する。
好ましくは、要求手段は、他の画像処理装置それぞれに含まれる判断手段での判断結果を他の画像処理装置から取得する。
好ましくは、画像処理システムは、第1の画像処理装置においてジョブ一覧に基づくログインユーザーからジョブの選択を受け付けるための選択手段をさらに備え、第2の転送手段は、第1の転送手段で他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して転送されたジョブ情報に基づいて表示されたジョブ一覧に基づいて、所定期間、ログインユーザーからジョブの選択を受け付けなかった場合に、他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して付加情報を転送する。
好ましくは、画像処理システムは、第1の画像処理装置においてジョブ一覧に基づくログインユーザーからジョブの選択を受け付けるための選択手段と、選択手段でログインユーザーからジョブの選択を受け付けると、他の画像処理装置に記憶されている付加情報を破棄するように他の画像処理装置に記憶されている付加情報を管理するための管理手段とをさらに備える。
好ましくは、画像処理システムは、作成手段で作成された付加情報をジョブに関連付けてジョブをスプールしている他の画像処理装置のメモリーに格納するための格納手段をさらに備える。
好ましくは、判断手段は、負荷状態として、他の画像処理装置における作成手段に関連した機能の使用状況に基づいて第2の転送手段で他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して付加情報を転送するか否かを判断する。
本発明の他の局面に従うと、画像処理装置が他の画像処理装置と通信可能であって、記他の画像処理装置に対して、ログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報を要求するための要求手段と、ジョブの概要を表わす情報である付加情報を作成するための作成手段と、他の画像処理装置からの要求に応じて、他の画像処理装置のログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を他の画像処理装置に対して転送するための第1の転送手段と、他の画像処理装置からの要求に応じて、他の画像処理装置のログインユーザーのジョブの付加情報を他の画像処理装置に対して転送するための第2の転送手段と、要求手段で要求した他の画像処理装置から受け付けた情報に基づいて、ログインユーザーのジョブ一覧を表示するための表示手段と、他の画像処理装置の負荷状態に応じて、他の画像処理装置に対して要求手段で付加情報を要求するか否かを判断するための判断手段とを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、画像処理装置は他の画像処理装置と通信可能であって、他の画像処理装置に対して、ログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報を要求するための要求手段と、ジョブの概要を表わす情報である付加情報を作成するための作成手段と、他の画像処理装置からの要求に応じて、他の画像処理装置のログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を他の画像処理装置に対して転送するための第1の転送手段と、他の画像処理装置からの要求に応じて、他の画像処理装置のログインユーザーのジョブの付加情報を他の画像処理装置に対して転送するための第2の転送手段と、要求手段で要求した他の画像処理装置から受け付けた情報に基づいて、ログインユーザーのジョブ一覧を表示するための表示手段と、当該画像処理装置の負荷状態に応じて、第2の転送手段で付加情報を要求した他の画像処理装置に対して付加情報を転送するか否かを判断するための判断手段とを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、表示方法は相互に通信可能な複数の画像処理装置を含む画像処理システムでのジョブ一覧の表示方法であって、複数の画像処理装置のうちのユーザーのログインした第1の画像処理装置から他の画像処理装置に対して、ログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報を要求するステップと、他の画像処理装置の負荷状態に応じて、他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して、ログインユーザーのジョブの概要を表わす情報である付加情報を転送するか否かを判断するステップと、第1の画像処理装置からの要求に応じて、他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して、ログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を転送するステップと、判断するステップにおいて付加情報を他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して転送すると判断された場合に、第1の画像処理装置からの要求に応じて、他の画像処理装置において作成された付加情報を他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して転送するステップと、ログインユーザーのジョブ一覧として、他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して付加情報が転送されていない場合にはジョブ情報に基づくジョブ一覧を、他の画像処理装置から第1の画像処理装置に対して付加情報が転送されている場合には付加情報が付加されたジョブ一覧を、第1の画像処理装置に表示するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、表示プログラムは他の画像処理装置と通信可能な画像処理装置にジョブ一覧の表示を実行させるためのプログラムであって、他の画像処理装置の負荷状態に応じて、他の画像処理装置に対して、ログインユーザーのジョブの概要を表わす情報である付加情報を要求するか否かを判断するステップと、判断するステップにて付加情報を要求しないと判断した場合には、他の画像処理装置に対してログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報として、ログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を要求するステップと、判断するステップにて付加情報を要求すると判断した場合には、他の画像処理装置に対してログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報として、ジョブ情報および前記付加情報を要求するステップと、要求するステップにて要求した他の画像処理装置から受け付けた情報に基づいて、ログインユーザーのジョブ一覧を表示するステップとを画像処理装置に実行させ、表示するステップでは、ログインユーザーのジョブ一覧として、他の画像処理装置から付加情報が転送されていない場合にはジョブ情報に基づくジョブ一覧を、他の画像処理装置から付加情報が転送されている場合には付加情報が付加されたジョブ一覧を表示する。
本発明のさらに他の局面に従うと、表示プログラムは、他の画像処理装置と通信可能な画像処理装置に、他の画像処理装置でのジョブ一覧の表示に伴う処理を実行させるためのプログラムであって、他の画像処理装置から、他の画像処理装置のログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報の要求を受け付けるステップと、画像処理装置の負荷状態に応じて、他の画像処理装置に対して、ログインユーザーのジョブの概要を表わす情報である付加情報を転送するか否かを判断するステップと、他の画像処理装置からの要求に応じて、ログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を他の画像処理装置に対して転送するステップと、判断するステップにおいて付加情報を他の画像処理装置に対して転送すると判断された場合に、他の画像処理装置からの要求に応じて、画像処理装置において作成された付加情報を他の画像処理装置に対して転送するステップとを画像処理装置に実行させる。
この発明によると、ユーザーの利便性を損なうことなく、ジョブ内容を分かりやすく一覧表示することができる。
本実施の形態にかかる画像処理システム(以下、システム)の構成の具体例を示す図である。 システムに含まれるMFP(Multi-Functional Peripheral)の装置構成の具体例を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるシステムでの動作概要の一例を表わした図である。 ストレージMFPでのユビキタスジョブの管理情報の具体例を表わした図である。 クライアントMFPに送信された、各ストレージMFPの負荷状態の具体例を表わした図である。 第1の実施の形態にかかるシステムでの動作概要の他の例を表わした図である。 ジョブリストの表示例を表わした図である。 ジョブリストの表示例を表わした図である。 MFPの機能構成の具体例を示すブロック図である。 MFPの機能構成の具体例を示すブロック図である。 システムに含まれるMFPでの動作の流れを表わすフローチャートである。 システムに含まれるMFPでの動作の流れを表わすフローチャートである。 ジョブリストの表示例を表わした図である。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
<システム構成>
図1は、本実施の形態にかかる画像処理システム(以下、システム)の構成の具体例を示す図である。図1を参照して、本システムは、ネットワーク500で接続された、画像処理装置の一例としての、複数のMFP(Multi-Functional Peripheral)100A〜100E(これらを代表してMFP100と称する)を含む。複数のMFP100は、ネットワーク500を介して相互に通信可能である。ネットワーク500は、LAN(Local Area Network)などが該当する。
ネットワーク500には、ユーザー端末の一例としてPC(パーソナルコンピューター)300A,300B(これらを代表してPC300と称する)が接続されている。PC300は、ネットワーク500を介してMFP100と通信可能である。なお、ユーザー端末はPCに限定されず、ネットワーク500に接続可能であって、印刷ジョブを発行可能な装置であればどのような装置であってもよい。
<装置構成>
図2は、MFP100の装置構成の具体例を示すブロック図である。本システムに含まれる画像処理装置は、通信機能と画像処理機能とを備えたものであればどのようなものであってもよい。そのため、図2では、一般的なMFPの構成が示されている。すなわち、図2を参照して、MFP100は、装置全体を制御するためのCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10で実行されるプログラムを記憶するためのメモリーであるROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の作業領域となったり、計算値を記憶したりするためのメモリーであるRAM(Random Access Memory)12と、画像データなどを記憶するための大型の記憶装置の一例としてのHDD(Hard Disk Drive)13と、スキャナー14と、プリンター15と、操作パネル16と、ファクシミリ(送受信装置)17と、ネットワーク500を介した通信を制御するための通信I/F(インタフェース)18とを含む。
[第1の実施の形態]
<動作概要>
図3は、第1の実施の形態にかかるシステムでの動作概要の一例を表わした図である。本システムでは、ユーザーがPC300を用いて、本システムに含まれる複数台のMFP100A〜100EのうちのいずれかのMFP100に対して印刷ジョブを発行し、当該MFP100に印刷ジョブをスプールさせる。この印刷ジョブをユビキタスジョブとも称する。次に、ユーザーは、本システムに含まれる複数台のMFP100A〜100Eのうちのいずれか任意のMFP100にログインして、当該MFP100に対して、自身が発行していずれかのMFP100にスプールされているユビキタスジョブの印刷処理を指示する。
詳しくは、図3を参照して、ユーザー端末であるPC300は、ユーザー操作に従ってインストールされているプリンタードライバーを利用してユビキタスジョブである印刷ジョブを生成する。そして、PC300は生成したユビキタスジョブをMFP100に対して発行する(ステップS1)。図3の例では、ユーザー操作に従ってファイルAおよびファイルBの2つのユビキタスジョブが生成され、それぞれ、MFP100BおよびMFP100Cに発行されている。以降の説明において、ユビキタスジョブをスプールしているMFPをストレージMFPとも称する。
ストレージMFPとするMFP100は、予めPC300またはユーザーに対して規定されていてもよい。PC300またはユーザーとストレージMFPとするMFP100との対応関係は、プリンタードライバーに規定されていてもよい。さらに、その対応関係は動的に変化してもよい。たとえば、プリンタードライバーがユビキタスジョブを発行する際に、システムに含まれる各MFP100の負荷状態を確認して、たとえば最も負荷の小さいMFP100など、適したMFP100をストレージMFPに選択してもよい。
PC300からのユビキタスジョブを受信したMFP100BおよびMFP100Cは、受信したジョブをメモリーに記憶することで、スプールする。
図4は、ストレージMFPでのユビキタスジョブの管理情報の具体例を表わした図である。図4を参照して、一例として、ストレージMFPは、自身のメモリーにスプールしているユビキタスジョブごとに、当該ジョブを発行したユーザー名と、当該ジョブの識別情報の一例としてのIDおよびファイル名と、メモリーにスプールされた時刻(スプール時刻)と、当該ジョブの状態(ステータス)とを管理する。
次に、ユビキタスジョブを発行したユーザーがログインしたMFP100は、ユーザー操作に従って(または、自動的に)、ユビキタスプリントを実行するためのアプリケーション(プログラム)であるユビキタスアプリを起動する(ステップS2)。図3の例では、ユーザーは、任意のMFP100としてMFP100Aにログインしている。以降の説明において、ユーザーがログインし、ユビキタスアプリを実行しているMFPをクライアントMFPとも称する。
クライアントMFPは、ユビキタスアプリに従って、はじめに、各ストレージMFPの負荷状態を問い合わせる(ステップS3)。上記ログインユーザーの発行したジョブをスプールしているストレージMFPは、この問い合わせに応じて自身の負荷状態をチェックし(ステップS4)、クライアントMFPに回答する(ステップS5)。
ここで、負荷状態とは、MFP100の動作状態を指し、現在どのくらいの動作状態であって、その動作状態がどのくらいの期間継続するか、などの情報を指す。好ましくは、上記の動作状態は、特に、ユビキタスジョブに基づいて、後述する付加情報を作成するための機能の動作状態を指す。
図5は、クライアントMFPに送信された、各ストレージMFPの負荷状態の具体例を表わした図である。図5に示されたように、負荷状態の一例として、上記の付加情報の作成処理を開始可能な状態となるまでの期間(時間)が挙げられる。図5の例では、一例として、各ストレージMFPがファクシミリ送受信動作中であるものとし、ストレージMFPは、送受信対象のファクシミリデータのデータサイズを負荷情報としてクライアントMFPに回答している。クライアントMFPは、予めストレージMFPごとの処理能力を記憶しておくことで、送受信対象のデータサイズから当該MFPにて付加情報の作成処理を開始可能な状態となるまでの時間を算出することができる。なお、他の例として、上記ステップS5でストレージMFPは、クライアントMFPに対して後述する付加情報の作成処理を開始可能な状態となるまでの時間を負荷状態として回答してもよい。
クライアントMFPはユビキタスアプリに従って、ストレージMFPの負荷状態に基づいて、ストレージMFPからクライアントMFPへの付加情報の転送の要否を判断する(ステップS6)。一例として、クライアントMFPは、予め負荷のしきい値を記憶しておき、各ストレージMFPでの負荷が上記しきい値より大なる場合には付加情報を転送しないと判断し、そうでなければ付加情報を転送すると判断する。上記の例では、クライアントMFPはしきい値として、付加情報の作成処理を開始可能な状態となるまでの時間のしきい値(たとえば5分)を記憶しておき、ストレージMFPが回答した時間が上記しきい値である時間よりも長ければ付加情報を転送しないと判断し、長くなければ付加情報を転送すると判断する。
なお、上記のしきい値は、ストレージMFPやMFPの機種によって異なるものであってもよい。または、表示のタイミング(時間帯等)や、クライアントMFPにセンサー等が搭載されている場合には該センサーで得られる環境条件(照度、周囲の音量、等)に応じて異なるものであってもよい。または、ログインユーザーごとに設定可能であってもよい。さらには、付加情報の要否自体もログインユーザーごとに設定可能であってもよい。
第1の実施の形態では、クライアントMFPは、ログインユーザーのジョブをスプールしているすべてのストレージMFPの負荷が上記しきい値よりも小なる場合に付加情報を転送すると判断し、1台でも負荷が上記しきい値よりも大なる場合には付加情報を転送しないと判断する。
クライアントMFPが付加情報を転送しないと判断した場合には、ステップ#1の動作が行なわれる。すなわち、クライアントMFPはログインユーザーのジョブをスプールしているストレージMFPに対して、当該ユーザーのジョブ一覧であるジョブリストを表示するために必要な情報として、付加情報を要求せずに、ジョブに関する情報(以下、ジョブ情報)を要求する(ステップS7)。そして、ストレージMFPは、この要求に応じてジョブ情報を転送する(ステップS8)。
一方、クライアントMFPが付加情報を転送すると判断した場合には、ステップ#2の動作が行なわれる。すなわち、クライアントMFPはログインユーザーのジョブをスプールしているストレージMFPに対して、当該ユーザーのジョブリストを表示するために必要な情報として、ジョブ情報と付加情報とを要求する(ステップS9)。そして、ストレージMFPは、この要求に応じてジョブ情報と付加情報(サムネイル画像)とを転送する(ステップS10)。
いずれの動作が行なわれた場合であっても、クライアントMFPは、ストレージMFPから受け付けた情報に基づいて当該ログインユーザーのジョブリストを操作パネル16に表示する(ステップS11)。
ジョブ情報は、少なくとも当該ジョブを特定可能な情報であればよく、たとえば図4の管理情報に含まれる情報が挙げられる。付加情報は、当該ジョブの概要を表わした情報であり、当該ジョブに基づいて作成される情報を指す。好ましくは、ファイルの内容がある程度理解可能な情報であり、たとえば、サムネイル画像が挙げられる。
第1の実施の形態の一例として、クライアントMFPは、上記ステップS6で付加情報を転送しないと判断した場合、ストレージMFPからジョブ情報を受け付けた後に、再度、ストレージMFPの負荷を確認してもよい。図6は、第1の実施の形態にかかるシステムでの動作概要の他の例を表わした図であって、図3のステップS6以降の動作を表わしたものである。すなわち、図6を参照して、クライアントMFPは、上記ステップS6で付加情報を転送しないと判断した場合に、ストレージMFPから受け付けたジョブ情報に基づいてジョブリストを表示した後(ステップS11)、さらに、各ストレージMFPの負荷状態を問い合わせる(ステップS13)。ここでクライアントMFPは、すでにジョブ情報を受け付けたストレージMFPのみに問い合わせてもよいし、すべてのストレージMFPに問い合わせてもよい。以降、上記ステップS4〜S6と同様の動作が行なわれる。すなわち、ストレージMFPは、自身の負荷状態をチェックして(ステップS14)、クライアントMFPに回答する(ステップS15)。そして、クライアントMFPは、ストレージMFPの負荷状態に基づいて、ストレージMFPからクライアントMFPへの付加情報の転送の要否を判断する(ステップS16)。
上記ステップS13〜S16は、クライアントMFPがストレージMFPからクライアントMFPへ付加情報を転送すると判断するまで、つまり、ログインユーザーのジョブをスプールしているすべてのストレージMFPの負荷が上記しきい値よりも小さくなるまで繰り返されてもよい。そして、上記ステップS16でクライアントMFPがストレージMFPからクライアントMFPへ付加情報を転送すると判断すると、ステップ#3の動作が行なわれる。すなわち、クライアントMFPはログインユーザーのジョブをスプールしているストレージMFPに対して付加情報を要求する(ステップS17)。そして、ストレージMFPは、この要求に応じて付加情報(サムネイル画像)を転送する(ステップS18)。
クライアントMFPは、ストレージMFPから受け付けた付加情報(サムネイル画像)に基づいて、すでに操作パネル16に表示されている当該ログインユーザーのジョブリストを更新する(ステップS19)。すなわち、クライアントMFPは、ジョブ情報を表示したリスト表示に、さらに、サムネイル画像などである付加情報を付加する。
図7および図8は、それぞれ、ログインユーザーのジョブ一覧であるジョブリストの表示例を表わした図である。図7はストレージMFPから付加情報の具体例であるサムネイル画像が転送されないときのジョブリストの表示例であって、図8はサムネイル画像が転送されたときのジョブリストの表示例である。すなわち、図7のジョブリストは上記ステップ#1の動作が行なわれた場合にステップS11でクライアントMFPに表示され、図8のジョブリストは上記ステップ#2の動作が行なわれた場合にステップS11でクライアントMFPに表示される。
図7を参照して、ストレージMFPから付加情報の具体例であるサムネイル画像が転送されないとき、すなわち、上記ステップ#1の動作が行なわれた場合、クライアントMFPは、ストレージMFPからのジョブ情報に基づいてリスト表示する。一例として、図6のようなジョブ情報が転送された場合、クライアントMFPは、ログインユーザーのユビキタスジョブごとに、ジョブ名、当該ジョブをスプールした時刻、および当該ジョブに設定されている印刷条件(印刷設定)を選択可能にリスト表示する。
図8を参照して、ストレージMFPから付加情報の具体例であるサムネイル画像も転送されたとき、すなわち、上記ステップ#2の動作が行なわれた場合、クライアントMFPは、ストレージMFPからのジョブ情報および付加情報に基づいてリスト表示する。詳しくは、図8を参照して、クライアントMFPは図7と同様のジョブ情報に基づく表示に加えて、各ユビキタスジョブのサムネイル画像も表示する。
図8のジョブリストが表示されることで、すなわち、サムネイル画像などである付加情報がジョブ情報に併せて表示されることで、ログインユーザーは、以前に発行したユビキタスジョブであってもその概要を理解することができ、選択し易くなる。
本システムで図6に表わされた動作が行なわれる場合、上記ステップS11で図7のジョブリストが表示された後、すべてのストレージMFPの負荷が上記しきい値より小さくなると、図8のジョブリストに更新される。
なお、図3または図6に表わされた動作ではストレージMFPはクライアントMFPに対して負荷情報として、自身の負荷状態を表わす情報を送信するものとしている。負荷情報の他の例として、各ストレージMFPが上記のしきい値を記憶してしきい値と比較することで付加情報を送信可能か否かを判断して、その判断結果をクライアントMFPに対して送信してもよい。これは、後述する第2の実施の形態でも同様とする。
この場合、クライアントMFPは、各ストレージMFPからの判断結果に基づき、ログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているすべてのストレージMFPが付加情報が送信可能と判断した場合にはすべてのストレージMFPに対して付加情報を要求する。すべてのストレージMFPのうちの1台でも付加情報の送信不可と判断した場合には、クライアントMFPはすべてのストレージMFPに対して付加情報を要求せずにジョブ情報のみを要求する。
<機能構成>
図9および図10は、上記動作を行なうためのMFP100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図9はMFP100がクライアントMFPとして機能するときの機能構成の具体例を表わし、図10はストレージMFPとして機能するときの機能構成の具体例を表わしている。説明上、クライアントMFPとストレージMFPとの機能を図9および図10に分離して記載しているが、本システムに含まれるMFP100は、クライアントMFPとストレージMFPとの両装置として機能してもよい。すなわち、本システムに含まれるMFP100は、ユーザー操作に応じて、クライアントMFPとなってもストレージMFPとなってもよい。その場合、MFP100は、図9および図10の両機能を含む。図9および図10に表わされた各機能は、MFP100のCPU10がROM11に記憶されているプログラム(ユビキタスアプリ)をRAM12上に読み出して実行することで、主に、CPU10で実現される。しかしながら、少なくとも一部機能が、図2に表わされた他の構成、または図示されていない電気回路などのハードウェア構成によって実現されてもよい。
図9を参照して、クライアントMFPとして機能する場合、CPU10は、操作パネル16からの操作信号に基づいてログインに関連する処理を実行するためのログイン処理部101と、ユーザーのログイン処理がなされると、通信I/F18を介して本システムに含まれる他のMFP100であるストレージMFPに負荷情報を要求することで、各ストレージMFPの負荷情報の入力を受け付けるための負荷情報入力部102と、ストレージMFPからクライアントMFPに対して付加情報を転送するか否かを判断するためのしきい値をしきい値記憶部104に記憶し、上記判断を行なうための判断部103と、上記の判断結果に応じてログインユーザーのユビキタスジョブの一覧であるジョブリストを表示するために必要な情報を通信I/F18を介してストレージMFPに対して要求するためのリスト表示要求部105と、通信I/F18を介してストレージMFPからジョブリストを表示するために必要な情報の入力を受け付けるためのジョブ情報入力部106と、操作パネル16にジョブリストを表示する処理を行なうための表示部107と、ユーザー操作によって処理対象のユビキタスジョブの選択を受け付けるための選択入力部108と、選択されたユビキタスジョブを通信I/F18を介してストレージMFPから取得するためのジョブ取得部109と、プリンター15の駆動を制御して当該ユビキタスジョブの印刷処理を実行するためのジョブ処理部110とを含む。
判断部103は、ストレージMFPの負荷が記憶しているしきい値よりも小なる場合にストレージMFPからクライアントMFPに対して付加情報を転送すると判断し、そうでない場合には付加情報を転送しないと判断する。
リスト表示要求部105は、判断部103がストレージMFPからクライアントMFPに対して付加情報を転送すると判断した場合には、通信I/F18を介してストレージMFPに対して、ジョブ情報と付加情報とを要求する。判断部103が付加情報を転送しないと判断した場合には、リスト表示要求部105はストレージMFPに対して、付加情報を要求せずにジョブ情報を要求する。さらに、リスト表示要求部105は、付加情報を要求せずにジョブ情報を要求し、ジョブ情報を受信した後に、判断部103が付加情報を転送すると判断した場合には、ストレージMFPに対してジョブ情報を要求する。
図10を参照して、メモリーの一例であるHDD13は、ユビキタスジョブを記憶するための記憶領域であるジョブ記憶部131と、サムネイル画像などである付加情報を記憶するための記憶領域である付加情報記憶部132とを含む。
さらに図10を参照して、ストレージMFPとして機能する場合、CPU10は、通信I/F18を介してクライアントMFPからの負荷情報の要求を受け付けるための問い合わせ入力部111と、印刷動作やスキャン動作やファクシミリ動作などの画像処理動作を制御するための画像処理制御部113から負荷情報を読み出すための負荷情報読出部112と、通信I/F18を介して負荷情報をクライアントMFPに対して送信するための負荷情報送信部114と、通信I/F18を介してクライアントMFPからのジョブリストを表示するために必要な情報の要求を受け付けるためのリスト表示要求入力部115と、ジョブ記憶部131に記憶されている、クライアントMFPから要求されたログインユーザーのユビキタスジョブについてのジョブ情報を通信I/F18を介してクライアントMFPに対して送信するためのジョブ情報送信部116と、ジョブ記憶部131に記憶されているユビキタスジョブに基づいてサムネイル画像などである付加情報を作成するための付加情報作成部117と、クライアントMFPから付加情報を要求された場合に、クライアントMFPから要求されたログインユーザーのユビキタスジョブについての付加情報を通信I/F18を介してクライアントMFPに対して送信するための付加情報送信部118と、通信I/F18を介してクライアントMFPからのユビキタスジョブの要求を受け付けるためのジョブ要求入力部119と、要求されたユビキタスジョブを通信I/F18を介してクライアントMFPに対して送信するためのジョブ送信部120とを含む。
付加情報作成部117は、クライアントMFPから要求されたタイミングで該当するユビキタスジョブの付加情報を作成してもよいし、ユビキタスジョブがジョブ記憶部131に記憶されたタイミングなど、付加情報の転送以前のタイミングで付加情報を作成しておいてもよい。
付加情報作成部117は、一般的な作成方法で付加情報を作成してよい。付加情報がたとえばサムネイル画像である場合、一例として付加情報作成部117は、該当するユビキタスジョブの第1ページあるいはファイル先頭から所定範囲の情報の解像度を変換する(規定サイズに縮小する)、などして付加情報であるサムネイル画像を作成することができる。
好ましくは、負荷情報読出部112は、付加情報作成部117が付加情報を作成するために用いる機能についての負荷情報を読み出す。たとえば上記の例の場合、負荷情報読出部112は、ジョブ内容を解析する機能や画像処理機能や送信ポートについての負荷情報を読み出す。
付加情報記憶部132は、作成された付加情報を、クライアントMFPに転送するまでの間、一時的に記憶しておいてもよいし、転送の後も所定期間、記憶しておいてもよい。予め付加情報を作成してメモリーに記憶しておくことで、ストレージMFPはクライアントMFPからの要求に応じて素早く付加情報を転送することができ、クライアントMFPでジョブリストが表示されるまでの時間を短くすることができる。
好ましくは、CPU10は、付加情報記憶部132に記憶される付加情報を管理するための管理部121をさらに含む。管理部121は、所定のタイミングで付加情報記憶部132に記憶される付加情報を削除する。所定のタイミングは、クライアントMFPからユビキタスジョブの要求を受け付けたタイミング、つまり、クライアントMFPにおいてログインユーザーから当該ユビキタスジョブの選択を受け付けたタイミングであってもよいし、作成から所定期間の経過の後であってもよい。これにより、メモリーが付加情報で圧迫されることを防止できる。
<動作フロー>
図11および図12は、本システムに含まれるMFP100での動作の流れを表わすフローチャートである。図11および図12のフローチャートに表わされた動作は、MFP100のCPU10がROM11に記憶されているプログラム(ユビキタスアプリ)をRAM12上に読み出して実行し、図9および図10の各機能を発揮することによって実現される。図11は、MFP100のクライアントMFPとしての動作を表わし、図12は、MFP100のストレージMFPとしての動作を表わしている。
詳しくは、図11を参照して、CPU10は、例えばユーザーがログインしたり、ユビキタスアプリを起動したりするなどの、予めログインユーザーにジョブリストを表示するタイミングと規定されたタイミングに達したことを検出すると(ステップS101でYES)、本システムに含まれる他のFMP100であるストレージMFPに対して負荷状態を問い合わせて、当該ログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているストレージMFPから自身の負荷状態を表わす負荷情報を取得する(ステップS103)。なお、負荷情報は、問い合わせに応じて取得される例に限定されない。たとえば、一定の時間間隔や所定のイベント発生時などに、本システムに含まれる各MFP100が相互に負荷情報を通知し合うようにしてもよい。
CPU10は、ログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているストレージMFPの負荷状態と予め記憶しているしきい値とを比較して、ストレージMFPに対して付加情報を要求するか否かを判断する。すなわち、CPU10は、ログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているすべてのストレージMFPの負荷がしきい値よりも小なる場合には(ステップS105でYES)、ログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているすべてのストレージMFPに対して、ジョブ情報に加えてサムネイル画像などである付加情報を要求する(ステップS107)。そして、ストレージMFPからジョブ情報に加えて付加情報を受信すると(ステップS109でYES)、CPU10は、図8に示された、サムネイル画像などである付加情報が付加されたジョブリストを操作パネル16に表示する(ステップS111)。
一方、ログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているストレージMFPの1台でも負荷がしきい値よりも大なる場合には(ステップS105でNO)、CPU10は、ログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているすべてのストレージMFPに対して付加情報を要求することなく、ジョブ情報を要求する(ステップS113)。そして、ストレージMFPからジョブ情報を受信すると(ステップS115でYES)、CPU10は、図7に示された、サムネイル画像などである付加情報が付加されていないジョブリストを操作パネル16に表示する(ステップS117)。
なお、ストレージMFPに対して付加情報を要求しないでジョブリストを表示した場合、CPU10は、さらにその後も、上記ステップS103と同様にしてストレージMFPから負荷情報を取得し(ステップS119)、しきい値と比較することで付加情報を要求するか否かを判断する(ステップS121)。好ましくは、CPU10は、上記ステップS119,120の動作をログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているすべてのストレージMFPの負荷がしきい値よりも小さくなるまで、つまり、付加情報を要求すると判断するまで繰り返す。そして、そのように判断すると(ステップS121でYES)、CPU10は、ログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているすべてのストレージMFPに対して付加情報を要求する(ステップS123)。ストレージMFPから付加情報を受信すると(ステップS125でYES)、CPU10は、上記ステップS117で表示した図7のジョブリストに付加情報を付加して、図8のジョブリストに更新する(ステップS127)。
CPU10は、ユーザーによる、ジョブリストから処理対象とするユビキタスジョブの選択を待機する。なお、ストレージMFPに対して付加情報を要求しないでジョブリストを表示した場合、CPU10は、所定時間選択がなされなかった場合にログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているすべてのストレージMFPに対して付加情報を要求してもよいし(ステップS123)、所定時間選択がなされなかった場合にストレージMFPから負荷情報を取得してしきい値と比較した上ですべてのストレージMFPに対して付加情報を要求してもよい(ステップS119〜S123)。また、CPU10は、所定時間選択がなされなかった場合に、以降の動作を行なうことなく一連の動作を終了してもよい。
CPU10は、ユーザーからユビキタスジョブの選択を受け付けると(ステップS129でYES)、当該ユビキタスジョブをスプールしているストレージMFPに対してユビキタスジョブを要求する(ステップS131)。そして、当該ユビキタスジョブをストレージMFPから取得すると(ステップS133でYES)、CPU10は、指示されたジョブ処理を実行する(ステップS135)。
以上で、CPU10はクライアントMFPとしての動作を終了して、最初の動作に戻る。
CPU10がジョブリストを表示するタイミングを検出していない場合(ステップS101でNO)、図12を参照して、本システムに含まれるいずれかのMFP100であるクライアントMFPから負荷状態の問い合わせを受けると(ステップS201でYES)、当該問い合わせに含まれているクライアントMFPのログインユーザーの情報を用いて、該ログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているか否かを確認する。そして、該当するユビキタスジョブがメモリーに記憶されている場合(ステップS203でYES)、CPU10は、自身の負荷状態を表わす負荷情報をクライアントMFPに送信することで、上記問い合わせに回答する(ステップS205)。
上記ログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしていない場合には(ステップS203でNO)、CPU10は、一連の動作を終了して、最初の動作に戻る。
その後、クライアントMFPからジョブリストを表示するための必要な情報の要求があり(ステップS207でYES)、ジョブ情報に加えて付加情報も要求されている場合には(ステップS209でYES)、CPU10は該当するユビキタスジョブに基づいてサムネイル画像などである付加情報を作成し(ステップS211)、ジョブ情報と共にクライアントMFPに対して送信する(ステップS213)。なお、付加情報は予め作成され、メモリーに記憶されていてもよい。その場合、CPU10は、上記ステップS211,S213で該当する付加情報をメモリーから読み出してクライアントMFPに対して送信する。
クライアントMFPからジョブ情報のみ要求されている場合には(ステップS209でNO)、CPU10は、該当するユビキタスジョブのジョブ情報をクライアントMFPに対して送信する(ステップS215)。
クライアントMFPから上記の要求がなされなかった場合には(ステップS207でNO)、CPU10は、一連の動作を終了して、最初の動作に戻る。
その後、クライアントMFPからユビキタスジョブの要求があると(ステップS217でYES)、CPU10は、要求されたユビキタスジョブをクライアントMFPに対して送信する(ステップS219)。なお、当該ユビキタスジョブの付加情報をメモリーに記憶している場合、CPU10は、該当する付加情報をメモリーから削除してもよい。
以上で、CPU10はストレージMFPとしての動作を終了して、最初の動作に戻る。また、所定期間、クライアントMFPからユビキタスジョブの要求がない場合にも(ステップS217でNO)、CPU10は、一連の動作を終了して、最初の動作に戻る。
<第1の実施の形態の効果>
本システムで以上の動作が行なわれることで、ユビキタスプリントを行なう際に、ログインユーザーに対してサムネイル画像などの付加情報が付加されたジョブリストが提示される。そのため、ユーザーは、ジョブリストを見ることでユビキタスジョブの概要を把握でき、処理対象とするユビキタスジョブを容易に選択することができる。
さらに、その際に、本システムでは、ストレージMFPが負荷の高い状態である場合には付加情報を要求せずにジョブ情報のみを要求し、負荷が低い状態である場合の付加情報を要求するため、高負荷のストレージMFPで付加情報に関する処理を行なうことでクライアントMFPがストレージMFPに対してジョブリストを表示するために必要な情報を要求してから受信するまでの時間が長くなることを防止できる。そのため、本システムでは、素早くジョブリストを表示することができ、ジョブリストが表示されるまでのログインユーザーの待ち時間を抑えることができる。従って、本システムでは、ユーザーの利便性を損なうことなくジョブ内容を分かりやすくジョブリストを表示することができる。
さらに、本システムでは、特に付加情報に関する処理(作成、送信、等)に関する機能の負荷状態を考慮して付加情報を要求することによって、ストレージMFPからクライアントMFPに対して付加情報を送信するために時間がかかるか否かを高精度で判断することができる。そのため、よりユーザーの利便性を損なうことがない。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、クライアントMPFのログインユーザーのユビキタスジョブが複数のストレージMFPにスプールされている場合、クライアントMFPでは、すべてのストレージMFPの負荷がしきい値よりも小なる場合にすべてのストレージMFPに対して付加情報を要求すると判断し、1台でもしきい値よりも大なる場合にはいずれのストレージMFPに対して付加情報を要求しないと判断している。つまり、第1の実施の形態での上記ステップS6の判断は、すべてのストレージMFPが条件を満たすか否かでなされている。
しかしながら、他の例として、この判断は、ストレージMFPごとになされてもよい。すなわち、第2の実施の形態にかかるシステムは、上記ステップS6の判断で、ログインユーザーのユビキタスジョブをスプールしているストレージMFPごとに、当該ストレージMFPの負荷としきい値とを比較して当該ストレージMFPに対して付加情報を要求するか否かを判断する。そして、クライアントMFPは、ストレージMFPごとの判断結果に応じてジョブ情報のみを要求する、あるいは、ジョブ情報と付加情報とを要求する。
第2の実施の形態でのジョブリストは、図13に示されたように、負荷がしきい値よりも小なるストレージMFPにスプールされているユビキタスジョブについてはジョブ情報に付加情報が付加され、負荷がしきい値よりも大なるストレージMFPにスプールされているユビキタスジョブについては付加情報が付加されずにジョブ情報が表示される。
好ましくは、第2の実施の形態にかかるシステムは、上記ステップS6で負荷がしきい値より大きく、負荷情報を要求しないと判断したストレージMFPに対して、第1の実施の形態にかかるシステムと同様に、ジョブ情報の受信の後、さらに負荷を問い合わせる。そして、負荷がしきい値より小さくなると、クライアントMFPは当該ストレージMFPに対して負荷情報を要求する。
この場合、図13に示されたように、クライアントMFPは、付加情報を受信していないユビキタスジョブについては、ジョブリストの表示の後に付加情報を受信できたら追加することが分かるように表示する。図13の例では、クライアントMFPは、ジョブ名「XXX.xlc」であるユビキタスジョブについて、付加情報の例であるサムネイル画像の枠のみ表示し、画像自体は表示動作中であることを予め記憶している画像や動画を枠内に表示することで報知している。
<第2の実施の形態の効果>
本システムで以上の動作が行なわれることで、クライアントMPFのログインユーザーのユビキタスジョブが複数のストレージMFPにスプールされている場合に、複数のストレージMFPのうちの1台でも負荷が低い状態であるときには、そのストレージMFPにスプールされているユビキタスジョブはジョブリストで付加情報が付加されて表示される。そして、他のストレージMFPにスプールされているユビキタスジョブについては、負荷が低くなったタイミングで付加情報が追加されてジョブリストが更新される。このため、本システムでは、素早くジョブリストを表示することができると共に、表示可能な付加情報を早いタイミングでジョブリストに付加することができる。従って、本システムでは、ユーザーの利便性を損なうことなくジョブ内容を分かりやすくジョブリストを表示することができる。
[第2の実施の形態の変形例]
なお、上記したように、第2の実施の形態にかかるシステムにおいて、ストレージMFP側で上記のしきい値を記憶しておき、自身の負荷状態に基づいて付加情報が送信可能か否かを判断することもできる。
この場合、クライアントMFPは、ストレージMFPに対して、付加情報の要求の要否を判断することなくジョブリストの表示に必要な情報を要求する。そして、受信した情報に基づいてジョブリストを表示する。つまり、通常の、サーバーレスユビキタスシステムにおけるクライアントMFPと同様の動作を行なう。
本システムで以上の動作が行なわれることによって、システムに含まれるMFP100がクライアントMFPとして機能する場合には、通常のサーバーレスユビキタスシステムのMFPと同様の動作を行なうだけでよい。そのため、既存のサーバーレスユビキタスシステムのMFPを本システム用のMFPに更新する際の変更箇所を抑えることができる。
[第3の実施の形態]
さらに、上述の動作をMFP100のCPU10に実行させるためのプログラム(ユビキタスアプリ)を提供することもできる。プログラムを提供することによって、すでにオフィスに設置されているような既存のMFPを用いて本システムを構築することができる。また、既存のMFPを本システムに追加することができる。そのため、容易に本システムを構築することができる。
このようなプログラムは、コンピューターに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリーカードなどのコンピューター読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピューターに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピューターのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 CPU、11 ROM、12 RAM、13 HDD、14 スキャナー、15 プリンター、16 操作パネル、18 I/F、100,100A〜100E MFP、101 ログイン処理部、102 負荷情報入力部、103 判断部、104 記憶部、105 リスト表示要求部、106 ジョブ情報入力部、107 表示部、108 選択入力部、109 ジョブ取得部、110 ジョブ処理部、111 問い合わせ入力部、112 負荷情報読出部、113 画像処理制御部、114 負荷情報送信部、115 リスト表示要求入力部、116 ジョブ情報送信部、117 付加情報作成部、118 付加情報送信部、119 ジョブ要求入力部、120 ジョブ送信部、121 管理部、131 ジョブ記憶部、132 付加情報記憶部、300 PC、500 ネットワーク。

Claims (16)

  1. 相互に通信可能な複数の画像処理装置を含む画像処理システムであって、
    前記複数の画像処理装置のうちのユーザーのログインした第1の画像処理装置から他の画像処理装置に対して、前記ログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報を要求するための要求手段と、
    前記第1の画像処理装置からの要求に応じて、前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して、前記ログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を転送するための第1の転送手段と、
    前記第1の画像処理装置からの要求に応じて、前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して、前記ジョブの概要を表わす情報である付加情報を転送するための第2の転送手段と、
    前記他の画像処理装置において前記付加情報を作成するための作成手段と、
    前記第1の画像処理装置が前記他の画像処理装置から受け付けた情報に基づいて前記ログインユーザーのジョブ一覧を表示するための表示手段と、
    前記他の画像処理装置の負荷状態に応じて、前記第2の転送手段で前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して前記付加情報を転送するか否かを判断するための判断手段とを備える、画像処理システム。
  2. 前記判断手段は、前記他の画像処理装置の負荷が記憶しているしきい値よりも小なる場合に、前記第2の転送手段で前記付加情報を前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して転送すると判断する、請求項1に記載の画像処理システム。
  3. 前記第1の転送手段で前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に前記ジョブ情報を送信した後に前記他の画像処理装置の負荷が前記しきい値よりも大なる状態から小なる状態へ移行すると、前記判断手段は前記第2の転送手段で前記付加情報を前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して転送すると判断し、
    前記表示手段は、前記ジョブ一覧を表示した後に前記付加情報を受信すると、前記表示しているジョブ一覧に前記付加情報を付加する、請求項2に記載の画像処理システム。
  4. 前記判断手段は、前記ログインユーザーのジョブをスプールしているすべての他の画像処理装置の負荷が前記しきい値よりも小なる場合に前記第2の転送手段で前記すべての他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して前記付加情報を転送すると判断し、前記すべての他の画像処理装置のうちの1台でも負荷が前記しきい値よりも大なる場合には、前記第2の転送手段でいずれの前記他の画像処理装置からも前記第1の画像処理装置に対して前記付加情報を転送しないと判断し、
    前記要求手段は、前記判断手段での判断に応じて、前記他の画像処理装置に対して前記ジョブ情報、または前記ジョブ情報および前記付加情報を要求する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理システム。
  5. 前記判断手段が前記第2の転送手段でいずれの前記他の画像処理装置からも前記第1の画像処理装置に対して前記付加情報を転送しないと判断した場合には、前記要求手段は前記すべての他の画像処理装置に対して前記付加情報を要求せずに前記ジョブ情報を要求し、前記ジョブ情報を受信した後に、前記すべての他の画像処理装置に対して前記付加情報を要求する、請求項4に記載の画像処理システム。
  6. 前記要求手段は、前記ジョブ情報を受信した後に、前記すべての他の画像処理装置の負荷が前記しきい値よりも小さくなると、前記すべての他の画像処理装置に対して前記付加情報を要求する、請求項5に記載の画像処理システム。
  7. 前記要求手段は、前記他の画像処理装置それぞれに含まれる前記判断手段での判断結果を前記他の画像処理装置から取得する、請求項4〜6のいずれかに記載の画像処理システム。
  8. 前記第1の画像処理装置において前記ジョブ一覧に基づく前記ログインユーザーからジョブの選択を受け付けるための選択手段をさらに備え、
    前記第2の転送手段は、前記第1の転送手段で前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して転送された前記ジョブ情報に基づいて表示された前記ジョブ一覧に基づいて、所定期間、前記ログインユーザーからジョブの選択を受け付けなかった場合に、前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して前記付加情報を転送する、請求項4〜7のいずれかに記載の画像処理システム。
  9. 前記第1の画像処理装置において前記ジョブ一覧に基づく前記ログインユーザーからジョブの選択を受け付けるための選択手段と、
    前記選択手段で前記ログインユーザーからジョブの選択を受け付けると、前記他の画像処理装置に記憶されている前記付加情報を破棄するように前記他の画像処理装置に記憶されている前記付加情報を管理するための管理手段とをさらに備える、請求項1〜8のいずれかに記載の画像処理システム。
  10. 前記作成手段で作成された前記付加情報を、前記ジョブに関連付けて、前記ジョブをスプールしている前記他の画像処理装置のメモリーに格納するための格納手段をさらに備える、請求項1〜9のいずれかに記載の画像処理システム。
  11. 前記判断手段は、前記負荷状態として、前記他の画像処理装置における前記作成手段に関連した機能の使用状況に基づいて前記第2の転送手段で前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して前記付加情報を転送するか否かを判断する、請求項1〜10のいずれかに記載の画像処理システム。
  12. 他の画像処理装置と通信可能な画像処理装置であって、
    前記他の画像処理装置に対して、ログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報を要求するための要求手段と、
    ジョブの概要を表わす情報である付加情報を作成するための作成手段と、
    前記他の画像処理装置からの要求に応じて、前記他の画像処理装置のログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を前記他の画像処理装置に対して転送するための第1の転送手段と、
    前記他の画像処理装置からの要求に応じて、前記他の画像処理装置のログインユーザーのジョブの付加情報を前記他の画像処理装置に対して転送するための第2の転送手段と、
    前記要求手段で要求した前記他の画像処理装置から受け付けた情報に基づいて、前記ログインユーザーのジョブ一覧を表示するための表示手段と、
    前記他の画像処理装置の負荷状態に応じて、前記他の画像処理装置に対して前記要求手段で前記付加情報を要求するか否かを判断するための判断手段とを備える、画像処理装置。
  13. 他の画像処理装置と通信可能な画像処理装置であって、
    前記他の画像処理装置に対して、ログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報を要求するための要求手段と、
    ジョブの概要を表わす情報である付加情報を作成するための作成手段と、
    前記他の画像処理装置からの要求に応じて、前記他の画像処理装置のログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を前記他の画像処理装置に対して転送するための第1の転送手段と、
    前記他の画像処理装置からの要求に応じて、前記他の画像処理装置のログインユーザーのジョブの付加情報を前記他の画像処理装置に対して転送するための第2の転送手段と、
    前記要求手段で要求した前記他の画像処理装置から受け付けた情報に基づいて、前記ログインユーザーのジョブ一覧を表示するための表示手段と、
    当該画像処理装置の負荷状態に応じて、前記第2の転送手段で前記付加情報を要求した前記他の画像処理装置に対して前記付加情報を転送するか否かを判断するための判断手段とを備える、画像処理装置。
  14. 相互に通信可能な複数の画像処理装置を含む画像処理システムでの、ジョブ一覧の表示方法であって、
    前記複数の画像処理装置のうちのユーザーのログインした第1の画像処理装置から他の画像処理装置に対して、前記ログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報を要求するステップと、
    前記他の画像処理装置の負荷状態に応じて、前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して、前記ログインユーザーのジョブの概要を表わす情報である付加情報を転送するか否かを判断するステップと、
    前記第1の画像処理装置からの要求に応じて、前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して、前記ログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を転送するステップと、
    前記判断するステップにおいて前記付加情報を前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して転送すると判断された場合に、前記第1の画像処理装置からの要求に応じて、前記他の画像処理装置において作成された前記付加情報を前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して転送するステップと、
    前記ログインユーザーのジョブ一覧として、前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して前記付加情報が転送されていない場合には前記ジョブ情報に基づくジョブ一覧を、前記他の画像処理装置から前記第1の画像処理装置に対して前記付加情報が転送されている場合には前記付加情報が付加されたジョブ一覧を、前記第1の画像処理装置に表示するステップとを備える、表示方法。
  15. 他の画像処理装置と通信可能な画像処理装置に、ジョブ一覧の表示を実行させるためのプログラムであって、
    前記他の画像処理装置の負荷状態に応じて、前記他の画像処理装置に対して、前記ログインユーザーのジョブの概要を表わす情報である付加情報を要求するか否かを判断するステップと、
    前記判断するステップにて前記付加情報を要求しないと判断した場合には、前記他の画像処理装置に対してログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報として、前記ログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を要求するステップと、
    前記判断するステップにて前記付加情報を要求すると判断した場合には、前記他の画像処理装置に対してログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報として、前記ジョブ情報および前記付加情報を要求するステップと、
    前記要求するステップにて要求した前記他の画像処理装置から受け付けた情報に基づいて、前記ログインユーザーのジョブ一覧を表示するステップとを前記画像処理装置に実行させ、
    前記表示するステップでは、前記ログインユーザーのジョブ一覧として、前記他の画像処理装置から前記付加情報が転送されていない場合には前記ジョブ情報に基づくジョブ一覧を、前記他の画像処理装置から前記付加情報が転送されている場合には前記付加情報が付加されたジョブ一覧を表示する、表示プログラム。
  16. 他の画像処理装置と通信可能な画像処理装置に、前記他の画像処理装置でのジョブ一覧の表示に伴う処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記他の画像処理装置から、前記他の画像処理装置のログインユーザーのジョブ一覧を表示するために必要な情報の要求を受け付けるステップと、
    前記画像処理装置の負荷状態に応じて、前記他の画像処理装置に対して、前記ログインユーザーのジョブの概要を表わす情報である付加情報を転送するか否かを判断するステップと、
    前記他の画像処理装置からの要求に応じて、前記ログインユーザーのジョブを識別し得る情報であるジョブ情報を前記他の画像処理装置に対して転送するステップと、
    前記判断するステップにおいて前記付加情報を前記他の画像処理装置に対して転送すると判断された場合に、前記他の画像処理装置からの要求に応じて、前記画像処理装置において作成された前記付加情報を前記他の画像処理装置に対して転送するステップとを前記画像処理装置に実行させる、表示プログラム。
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