JP2015105998A - 画像取得装置及び画像取得方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 観察対象物の撮像領域をより正確に決定することができ、撮像時間を短縮することが可能な画像取得装置を提供すること。
【解決手段】 観察対象物100の画像を取得する画像取得装置10は、観察対象物100へ帯域光を照射して観察対象物100で反射した帯域光と参照光との干渉光を計測する干渉計測部113と、干渉計測部113の計測結果に基づいて反射面を特定することで観察対象物100の第1の撮像候補領域を特定する第1の領域特定部114と、第1の撮像候補領域の画像を取得する画像取得部120と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像取得装置及び画像取得方法に関し、特に、観察対象物の撮像領域を決定し、この撮像領域の画像を取得する画像取得装置及び画像取得方法に関する。
デジタル顕微鏡などの画像取得装置を用いて、体内の一部の細胞や組織等の試料と封入材とが入っているプレパラートの画像データを取得する方法が知られている。
特許文献1には、プレパラートの表面形状と試料の存在領域を計測し、その計測結果に基づいてデジタル顕微鏡でプレパラートの複数の部分画像を取得し、これらから全体画像を構成する画像取得装置について記載されている。また、特許文献2では、カバーグラスとスライドグラスの間に混入した気泡の存在領域とカバーグラスの存在領域を計測している。特許文献2には、それらの計測結果に基づいてデジタル顕微鏡でプレパラートの複数の部分画像を取得し、これらから全体画像を構成する画像取得装置について記載されている。
特開2012−098351号公報 特開2012−123039号公報
プレパラートの画像を用いて試料の存在領域を計測する場合、試料の他にプレパラートの外面に付着した汚れ又はプレパラートの中に混入したゴミ等も存在領域としてしまうことがあり、この部分画像を取得してしまうことがある。
また、プレパラートの外面に付着した汚れ又はプレパラートの中に混入した気泡等と重なる試料の部分では合焦した部分画像を得にくい。しかし、プレパラートの画像を用いて気泡等の存在領域を計測する場合、気泡等の存在を見落とす可能性があり、合焦していない部分画像を撮像してしまうことがある。
さらに、プレパラートにペン等で予め印が付加されている場合には、その印が示す範囲内(外)だけの部分画像を撮像すれば良いが、その範囲外(内)の部分画像も撮像してしまうことがある。
そこで本発明は、観察対象物の撮像領域をより正確に決定することができ、撮像時間を短縮することが可能な画像取得装置の提供を課題とする。
本発明の一側面としての画像取得装置は、観察対象物の画像を取得する画像取得装置であって、前記観察対象物へ帯域光を照射して前記観察対象物で反射した前記帯域光と参照光との干渉光を計測する干渉計測部と、前記干渉計測部の計測結果に基づいて反射面を特定することで前記観察対象物の第1の撮像候補領域を特定する第1の領域特定部と、前記第1の撮像候補領域の画像を取得する画像取得部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一側面としての画像取得装置によれば、観察対象物の撮像領域をより正確に決定することができ、撮像時間を短縮することが可能な画像取得装置を提供することが可能となる。
本発明のその他の側面については、以下で説明する実施の形態で明らかにする。
実施形態1の画像取得装置の主要部概略図 (a)プレパラートの上面図、(b)プレパラートの断面図、(c)〜(e)移動部のZ位置と画素の出力値の関係を示すグラフ (a)〜(b)プレパラートの反射面の説明図、(c)〜(e)プレパラートの干渉領域の説明図 (a)プレパラートの暗領域の説明図、(b)〜(d)プレパラートの共通領域の説明図、(e)プレパラートの撮像領域の説明図 (a)〜(b)プレパラートの反射面の説明図、(c)プレパラートの干渉領域の説明図、(d)プレパラートの暗領域の説明図、(e)プレパラートの共通領域の説明図、(f)プレパラートの撮像領域の説明図 (a)〜(b)プレパラートの説明図、(c)プレパラートの共通領域の説明図、(d)プレパラートの撮像領域の説明図 (a)〜(b)プレパラートの説明図、(c)〜(d)プレパラートの干渉領域の説明図、(e)〜(f)プレパラートの撮像領域の説明図 実施形態1のフローチャート 実施形態5のフローチャート 実施形態6の画像取得装置の主要部概略図 実施形態7の画像取得装置の主要部概略図 実施形態7のフローチャート 実施形態8の画像取得装置の主要部概略図 実施形態8のフローチャート (a)プレパラートの説明図、(b)プレパラートの撮像領域の説明図
本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態の画像取得装置10の主要部概略図である。画像取得装置10は、観察対象物であるプレパラート100の画像を取得する装置である。
画像取得装置10は、プレパラート100の干渉像を計測する干渉計測部113と、干渉計測部113の計測結果に基づいてプレパラート100の干渉領域(第1の撮像候補領域)を特定する干渉領域特定部(第1の領域特定部)114を備える。また、画像取得装置10は、プレパラート100の透過光量を計測する透過光計測部115と、透過光計測部115の計測結果に基づいて暗領域(第2の撮像候補領域)を特定する暗領域特定部(第2の領域特定部)116を備える。また、画像取得装置10は、干渉領域と暗領域とに基づきプレパラート100の画像を取得する撮像領域を決める撮像領域決定部118を備える。また、画像取得装置10は、プレパラート100の部分的な拡大像を取得する画像取得部120と、これらを並べて全体拡大像を作成する高解像画像処理部121を備える。画像取得装置10は、更に、統合制御部119を備える。
画像取得装置10は、干渉計測部113と干渉領域特定部114でプレパラート100の干渉領域を特定した後、透過光計測部115と暗領域特定部116でプレパラート100の暗領域を特定する。そして、撮像領域決定部118で干渉領域と暗領域の共通領域に基づき画像を取得する撮像領域を決める。そして、画像取得部120でこの撮像領域内のプレパラート100の部分拡大画像を取得し、高解像画像処理部121で全体拡大画像を作成する。
まず、プレパラート100について説明する。図2(a)(b)はプレパラート100を説明する図である。プレパラート100は、スライドグラス153と封入材154と試料151とカバーグラス152を有する。また、本実施形態では、カバーグラス152上に手の脂などの異物155が存在し、封入材154の中に気泡や髪の毛などの異物156が存在する。図2(a)はプレパラート100をZの正の方向から見た図であり、図2(b)は図2(a)のAA’断面を見た図である。プレパラート100の下面の左上角点を座標の原点とする。プレパラート100の下面及び上面は実際はうねっているが、ここでは説明を簡単にするため、平面とする。略同じ屈折率の封入材154とスライドグラス153とカバーグラス152を用いている。また、数μmの厚さの試料151を脱水後、封入材154を良く浸み込ませているので、試料151の屈折率も封入材154と略同じと見なせる。
次に、干渉計測部113について説明する。
干渉計測部113は、いわゆる白色干渉計であり、可干渉性の少ない帯域光(白色光)を使用してプレパラート100の反射面のXYZ位置を計測する。干渉計測部113は、帯域光源102、光源絞り103、コリメータレンズ104、ビームスプリッタ105、参照面106、干渉像レンズ124、反射光撮像部107、移動部101を有する。
帯域光源102は、画像取得部120の高解像撮像部110が受光可能な波長帯域の光を照射する。より具体的には、帯域光源102は、400nm以上700nm以下の波長の光を照射する。帯域光源102の帯域幅は、10nm以上であることが好ましく、10nm以上100nm以下であることがより好ましい。このような構成にすることで、画像取得部120で取得する拡大部画像に写りこむものを干渉計測部113で検出できる。帯域光源102は、不図示のハロゲンランプ光源と、不図示の交換可能な複数のバンドパスフィルタと、を有する。その複数のバンドパスフィルタは、互いに異なる波長帯の光を選択的に透過する。バンドパスフィルタを交換することで照射する波長帯を変更可能である。より細かい構造を検出するとき、より短波長の波長帯を透過するバンドパスフィルタを選択する。また、この光源の可干渉距離は概ね10μm以下であることが好ましい。光源はキセノンランプやLED光源などでも良い。バンドパスフィルタはガラス平板に屈折率の異なる誘電体膜を複数層形成して作成したものであるが、顔料などの光を吸収する材料をガラス平板に塗布したものでも良い。
光源絞り103は、帯域光源102の光から略点光源を形成するためのもので、一つの孔(ピンホール)が設けられている黒く着色した薄い板を備えている。
コリメータレンズ104は、光源絞り103からの光を平行光とする光学素子である。
ビームスプリッタ105は、コリメータレンズ104からの光を、参照面106へ行く光(参照光)とプレパラート100へ行く光(被検光)とに分ける。また、プレパラート100で反射し戻ってきた光を反射光撮像部107方向に偏向する。ビームスプリッタ105は、直角プリズムを貼り合わせ、この貼り合わせ面に膜を設けたものである。ビームスプリッタ105は、ハーフミラーでも良い。
参照面106は、ビームスプリッタ105からの光を反射するもので、帯域光源102の発する光の波長の数十分の1の面精度のガラス平板であり、光軸に対し垂直な面を有する。参照面106にガラス板の屈折率より低い屈折率の誘電体膜をつけこの厚さを変更することで反射率を変更し、干渉像の強度を変更しても良い。
干渉像レンズ124は、プレパラート100の干渉像を反射光撮像部107に結像するレンズである。
反射光撮像部107は、参照面106で反射しビームスプリッタ105を通過し到達した参照光とプレパラート100で反射しビームスプリッタ105で偏向し到達した被検光とが干渉することによって形成された干渉光の強度分布(干渉像)を撮像する。反射光撮像部107は、デジタルスチルカメラである。反射光撮像部107は、撮像素子、又は、デジタルビデオカメラでも良い。
移動部101は、プレパラート100すなわち観察対象物を載置し移動するもので、XYZ方向に移動可能で、XYZの各々の方向に直動するステージを組みあわせたステージである。後述するようにプレパラート100のZ方向上面および下面を干渉像取得可能なZ位置に移動するため、Z方向ストロークを少なくともプレパラート100の厚み相当である数mm以上とする。また、Z方向の移動停止最小間隔を後述する対物レンズ109のプレパラート100側の焦点深度より短い数十nmとする。これを実現するため、Z方向のステージをピエゾ駆動ステージとモータ駆動ステージを組合せたものとする。ピエゾ駆動ステージはnm単位で移動停止可能であるがストロークが短い。一方、モータ駆動ステージはストロークを長くとれるもののピエゾ駆動ステージほど狭い間隔で移動停止しにくい。これらを組み合わせストローク数mmと移動停止最小間隔数十nmを実現する。
次に、干渉領域特定部114について説明する。なお、本明細書における「干渉領域」とは、干渉計測部113の計測結果に基づいて特定された領域のことである。
干渉領域特定部114は、反射光撮像部107が干渉像を取得したときの移動部101の位置からプレパラート100の反射面の位置を特定するもので、FPGAである。干渉領域特定部114は、DSPやマイクロコンピュータでも良い。
干渉領域特定部114は、画素毎に後述する図2(c)〜(e)のグラフのようなデータを取得し、このグラフから包絡線を算出し、予め指定した閾値より大きい場合(又は、閾値以上の場合)に、包絡線の極大値のZ位置から反射面のZ位置を特定する。そして、このZ位置と画素のXY位置からプレパラート100の反射面のXYZ位置を算出する。
以上説明した干渉計測部113と干渉領域特定部114の動作について述べる。
干渉計測部113において、帯域光源102を発した光の一部は、ビームスプリッタ105で偏向され、参照面106で反射し、ビームスプリッタ105、干渉像レンズ124を通過し、反射光撮像部107に到達する。また、帯域光源102を発した光の他の一部は、ビームスプリッタ105を通過し、プレパラート100で反射し、ビームスプリッタ105で偏向され、干渉像レンズ124を通過し、反射光撮像部107に到達する。
ここで、移動部101の通過する位置に、仮想的な面122を考える。この仮想面122と反射光撮像部107の間の光路長と、参照面106と反射光撮像部107の間の光路長を等しいものとする。この仮想面122に光を反射する面を設けると、反射光撮像部107は参照面106で反射した光とこの仮想面122の位置で反射した光の干渉像を得る。また、この仮想面122の位置を中心に光を反射する面をZ方向に上下すると、仮想面122の位置から離れるにつれ干渉像が変わるとともに弱くなる。そして、光路長の差が可干渉距離より大きくなると干渉像が消える。
ここで、プレパラート100内に光を反射する反射面があるとする。この反射面は、移動部101によりプレパラート100をZ方向に移動すると、仮想面122を通過する。この反射面が仮想面122を通過するとき、反射光撮像部107は干渉像を得る。また、この干渉像は、移動部101の移動に伴い出現し、徐々に強くなり、その後、徐々に弱くなり、消える。
図2(b)のプレパラート100の箇所159に出現する干渉像について、移動部101のZ位置と反射光撮像部107の取得する干渉像の明るさの関係を求める。これを図2(c)に示す。図中の横軸は箇所159に対応する反射光撮像部107のデジタルカメラの画素の出力値で、縦軸は移動部101のZ位置であり、便宜上、仮想面122にプレパラート100の下面を置いたときの移動部101のZ位置を0とした。このグラフは模式的なものであり長さや大きさは正確でない。移動部101によりプレパラート100をZ方向に移動する。プレパラート100の下面が仮想面122にあるとき、Z=0のとき、この下面で反射した光と参照面106で反射した光が干渉し反射光撮像部107は干渉像を得る。また、プレパラート100の上面が仮想面122にあるとき、Z=−Zbのとき、この上面で反射した光と参照面106で反射した光が干渉し反射光撮像部107は干渉像を得る。スライドグラス153と封入材154の境界面と、カバーグラス152と封入材154の境界面は、屈折率差が小さいく光を反射しにくいので、グラフ上で干渉像を確認しにくい。
また、図2(b)のプレパラート100の試料151上の箇所150に出現する干渉像について、同様の関係を求める。試料151と封入材154の境界面は、屈折率差が小さく光を反射しにくいので、干渉像を得にくい。このため、箇所150は箇所159と同様となる。
また、図2(b)のプレパラート100の試料151と気泡156の重なる箇所157に出現する干渉像について、同様の関係を求める。これを図2(d)に示す。図2(c)と同様に、Z=0とZ=−Zbで干渉像を得る。また、気泡156と封入材154の境界面が仮想面122にあるとき、Z=−Zd、Z=−Zeのとき、この境界面で反射した光と参照面106で反射した光が干渉し反射光撮像部107は干渉像を得る。気泡の屈折率は略1、封入材154の屈折率は発明者の調べたところ略1.5である。
また、図2(b)のプレパラート100の試料151と脂155の重なる箇所158に出現する干渉像について、同様の関係を求める。これを図2(e)に示す。図2(c)と同様に、Z=0とZ=−Zbで干渉像を得る。また、脂155と空気の境界面が仮想面122にあるとき、Z=−Zaのとき、この境界面で反射した光と参照面106で反射した光が干渉し反射光撮像部107は干渉像を得る。発明者の調べたところ、空気の屈折率は略1.0、脂の屈折率は略1.3、カバーグラス152の屈折率は略1.5である。
このように、干渉領域特定部114は、反射光撮像部107の各画素について干渉像の出現する移動部101のZ位置を求める。そして画素のXY位置と干渉像の出現するZ位置に基づき反射面のXYZ位置を得る。これを図3(a)(b)に示す。この図3(a)は反射面をZ方向から見たもので、図3(b)は図3(a)のBB’断面を見た図である。プレパラート100の下面及び上面と、気泡156の表面と、脂155の表面とは光を反射するので、図中に出現する。試料151と封入材154の境界面は光を反射しにくいので、図中に出現しない。
また、干渉領域特定部114は、箇所159のように反射面が二つある箇所の反射面を、すなわちZ=0とZ=−Zbの反射面を、プレパラート100の下面と上面であると推定する。また、干渉像が二つより多い箇所157のような場合、箇所159でプレパラート100の上下面とした面と連続すると見なせる面をプレパラート100の上下面と推定する。また、これらの面からカバーグラスまたはスライドグラスの厚さより内側にある反射面を、すなわちZ=−ZdとZ=−Zeの反射面を、プレパラート100の内部にあるものと推定する。また、干渉像が二つより多い箇所158のような場合、箇所159でプレパラート100の上下面とした面と連続すると見なせる面をプレパラート100の上下面と推定する。またこれらの面の外側の反射面を、Z=−Zaの反射面を、プレパラート100の外にあるものと推定する。これらの判別方法は、ここに説明した方法に限るものではなく、例えば、単純に最も外側の反射面をプレパラート100の上下面としても良い。また、二つの反射面のZ方向の距離がカバーグラス厚より薄くプレパラート100の上面近くにある場合、外側の反射面をプレパラートの外の反射面と判別しても良い。同様にスライドグラス厚より薄くプレパラートの下面近くに有る場合、外側の反射面をプレパラートの外の反射面と判別しても良い。
このように、干渉領域特定部114は、プレパラート100の上面及び下面(外面)と、プレパラート100の中の反射面と、プレパラート100の外の反射面と、を判別する。
最終的に、干渉領域特定部114は、反射面のXYZ位置から、プレパラート100の外面だけの反射がある図3(c)に示す干渉領域を得る。この他に、プレパラート100の中の反射がある図3(d)に示す領域と、プレパラート100の外の反射がある図3(e)に示す領域も算出可能である。図中の破線はプレパラートの外端を示す。この他、図示しないが、プレパラート外面の反射面のZ位置が大きく変わる段差で囲まれた部分(すなわち、カバーグラス上面領域に相当する領域)を干渉領域特定部が干渉領域として特定しても良い。また、干渉領域特定部がプレパラートの外および外面の反射が無い領域(たとえば、ラベルを貼ってある領域)を干渉領域から除外しても良い。
次に透過光計測部115について説明する。
透過光計測部115は、プレパラート100を透過する透過光の光量を計測する装置で、透過光取得用照明112、透過像レンズ123、透過光撮像部108、移動部101を有する。
透過光取得用照明112は、プレパラート100を透過照明するもので、ハロゲンランプ光源であるが、キセノンランプやLED光源でも良い。透過光取得用照明112の波長帯を、画像取得部120の高解像撮像部110が受光可能な波長帯の少なくとも一部(具体的には、400nm以上700nm以下の波長帯の少なくとも一部)を含むように選択する。ハロゲンランプ光源の波長帯は、この波長帯を含む。このような構成にすることで、透過光計測部115は、画像取得部120で取得する拡大部分画像に写りこむものを検出できる。
透過像レンズ123は、プレパラート100の像を透過光撮像部108に結像するレンズである。
透過光撮像部108は、プレパラート100を透過した光の像を取得するもので、デジタルスチルカメラである。透過光撮像部108は、撮像素子、デジタルビデオカメラでも良い。
移動部101は、干渉計測部113から透過光計測部115へプレパラート100を移動する。干渉計測部113と透過光計測部115で個別に移動部を設け、プレパラート100を不図示の手段でこれらの間で移動しても良い。
次に、暗領域特定部116について説明する。
暗領域特定部116は、透過光撮像部108で取得したプレパラート100の画像の各画素の出力値を、不図示の手段により予め指定した閾値データと比較し、この閾値より小さい画素を暗領域とするもので、FPGAである。なお、暗領域特定部116は、DSPやマイクロコンピュータでも良い。また、複数の画素に同じ閾値を設定しなければならないわけではなく、異なる閾値を設定しても良い。例えば、デジタルスチルカメラで起きる周辺光量落ちや透過光取得用照明112の照度ムラを予め取得し、暗い画素の閾値を小さく設定し、明るい画素の閾値を大きく設定しても良い。さらに、閾値未満の画素ではなく閾値以下の画素を暗領域としても良い。
以上説明した透過光計測部115と暗領域特定部116の動作について述べる。
透過光計測部115において、透過光取得用照明112を発した光は、プレパラート100を透過し、透過光撮像部108に達する。このとき、プレパラート100内の透過率の低い試料151を透過した光は弱まるので、透過光撮像部108で取得したプレパラート100の画像に明るい部分と暗い部分ができる。染色してある試料151の透過率は発明者の調べたものは略80%であったので、閾値を周囲より略10%暗いとし、この閾値と画素の出力値を比較することで、試料151を含む暗領域を推定する。試料の染色状態によっては透過率が変化するので、予め試料の透過率を測定し閾値を変更する。
最終的に、暗領域特定部116は、図4(a)に示す暗領域を得る。図中の破線はプレパラートの外端の位置を示す。スライドグラス153とカバーグラス152と封入材154と気泡156と脂155は試料151より透明であるので図中に出現しない。
次に、撮像領域決定部118について説明する。
撮像領域決定部118は、干渉領域特定部114で特定した干渉領域と暗領域特定部116で特定した暗領域の共通領域に基づき画像取得部120でプレパラート100の画像を取得する撮像範囲を決めるもので、マイクロコンピュータである。撮像領域決定部118は、この他に、DSPやCPUやプログラマブルコントローラでも良い。
撮像領域決定部118は、図3(c)に示す干渉領域と図4(a)に示す暗領域の共通領域162を取得する。これを図4(b)に示す。この共通領域162は、試料151から気泡156および脂155の領域を除いた領域であると、ほぼ見なすことができる。撮像領域決定部118は、この他、図3(d)に示す領域と図4(a)の暗領域の共通領域161(図4(c))や、図3(e)に示す領域と図4(a)の暗領域の共通領域160(図4(d))も取得できる。共通領域161は、試料151と気泡156の重なる領域であると、ほぼ見なすことができる。また、共通領域160は、試料151と脂155の重なる領域であると、ほぼ見なすことができる。
また、撮像領域決定部118は、図4(e)に示すように、プレパラート100のXY面を画像取得部120で一回で撮像可能な小区画201で区分けし、共通領域162を含む複数の小区画のみを像を取得する範囲とする。なお、プレパラート100の封入材が対物レンズ109の焦点の合う面を通過するときの移動部101のZ範囲は、Z範囲情報として不図示の手段で予め指定されている。
次に画像取得部120について説明する。
画像取得部120は、プレパラート100の拡大像を取得するもので、撮像用照明111、対物レンズ(結像光学系)109、高解像撮像部110、移動部101を有する。
撮像用照明111は、プレパラート100を照明するもので、ハロゲンランプと照明光学系からなる。ハロゲンランプの代わりにキセノンランプ、LED光源でも良い。
対物レンズ109は、撮像用照明111によって照明されたプレパラート100の拡大像を結像するもので、レンズやミラーなどの光学素子の組合せで構成する。
高解像撮像部110は、拡大像を取得するもので、デジタルスチルカメラである。高解像撮像部110は、撮像素子やデジタルビデオカメラでも良い。
移動部101は、透過光計測部115から画像取得部120へプレパラート100を移動する。透過光計測部115と画像取得部120で個別に移動部を設け、プレパラート100を不図示の手段でこれらの間で移動しても良い。また、対物レンズ109の物体側(プレパラート側)の視野がプレパラート100より小さいので、この視野より広い範囲の拡大像を取得する場合、移動部101によりプレパラート100をXY移動しつつ撮像する。また、対物レンズ109の物体側の焦点深度がプレパラート100より狭いので、この焦点深度より広い範囲の拡大像を取得する場合、移動部100によりプレパラート100をZ移動しつつ撮像する。なお、XY移動とは、対物レンズ109の光軸に垂直な方向への移動のことであり、Z移動とは、対物レンズ109の光軸に平行な方向(光軸方向)への移動のことである。
次に高解像画像処理部121について説明する。
高解像画像処理部121は、拡大像取得部120で取得した部分拡大画像を、各々の部分拡大画像を取得したときの移動部120位置の上下左右関係のとおりに並べて、全体拡大画像を作成するもので、FPGAであるが、DSPやCPUでも良い。また、作成した画像を保存するハードディスクを備える。ハードディスクの他に半導体メモリや、書き換え可能、交換可能な磁気テープや光学磁気記憶媒体を用いても良い。また、保存した画像を表示する画像表示装置を備えても良い。
以上説明した画像取得部120の動作について述べる。
画像取得部120において、撮像用照明111を発した光は、プレパラート100と対物レンズ109を通過し、高解像撮像部110にプレパラート100の像を結像する。そして、高解像画像処理部121は、この像から全体拡大画像を作成する。
統合制御部119は画像取得部120を制御し、撮像領域決定部118で決定した撮像領域の全ての小区画201の画像を取得するように、移動部101でプレパラート100を繰り返し移動及び停止しつつ高解像撮像部110で小区画を個別に撮像する。そして、統合制御部119は、高解像画像処理部121にプレパラート100内における小区画の位置を伝え、高解像画像処理部121はこの位置情報と部分拡大画像から全体拡大画像を作成する。
次に統合制御部119について説明する。
統合制御部119は、画像取得装置10を制御するもので、マイクロコンピュータであるが、DSPやCPUやプログラマブルコントローラでも良い。
続いて、画像取得装置10でプレパラート100の画像を取得するまでの動作を述べる。図8に動作のフローチャートを示す。
使用者がプレパラート100を移動部101に設置した後、以下の処理が実行される。
(S901)統合制御部119は、信号線B802を介して帯域光源102を点灯する。
(S902)統合制御部119は、信号線A801を介して移動部101を制御しプレパラート100を干渉計測部113に移動する。
(S903)統合制御部119は、移動部101を制御しプレパラート100をZ方向に移動し、信号線E805を介して移動部101のZ位置情報を干渉領域特定部114へ送る。また、信号線C803を介して反射光撮像部107を制御し干渉像を取得し信号線D804を介して干渉領域特定部114へ送る。この移動と干渉像取得を予め定めた移動部101のZ範囲内で繰り返す。このZ範囲をプレパラート100の下面から上面が仮想面122を通過する範囲とする。
(S904)統合制御部119は、予め不図示の手段により指定したデータに基づき、信号線E805を介して干渉領域特定部114にプレパラート100の上面と下面だけの反射がある干渉領域を特定させる。そして、信号線F806を介して撮像領域決定部118へ送る。
(S905)統合制御部119は、帯域光源102を消灯する。
(S906)統合制御部119は、信号線G807を介して透過光取得用照明112を点灯する。
(S907)統合制御部119は、移動部101を制御しプレパラート100を透過光計測部115に移動する。
(S908)統合制御部119は、信号線H808を介して透過光撮像部108を制御しプレパラート100の透過光像を撮像し、信号線I809を介して暗領域特定部116に送る。
(S909)統合制御部119は、信号線J810を介して暗領域特定部116にプレパラート100の暗領域を特定させ、信号線K811を介して撮像領域決定部118へ送る。
(S910)統合制御部119は、予め不図示の手段により指定したデータに基づき、信号線N814を介して撮像領域決定部118を制御し干渉領域と暗領域の共通領域を求める。そして、この共通領域からプレパラート100の像を取得する小区画群を決め、信号線O815を介して統合制御部119へ送る。
(S912)統合制御部119は、透過光取得用照明112を消灯する。
(S913)統合制御部119は、信号線P816を介して撮像用照明111を点灯する。
(S914)統合制御部119は、移動部101を制御しプレパラート100を画像取得部120に移動する。
(S915)統合制御部119は、撮像対象とする小区画群の内のひとつの小区画の画像を取得するように、移動部101を移動及び停止し、信号線R817を介して移動部のXYZ位置情報を高解像画像処理部121へ送る。また、信号線Q818を介して高解像撮像部110を制御し小区画の画像を取得し信号線S819を介して高解像画像処理部121へ送る。この移動と画像取得を前述した小区画のZ範囲内で繰り返す。また、像を取得する範囲の小区画群の全ての小区画で繰り返す。
(S918)統合制御部119は、撮像用照明111を消灯する。
(S916)統合制御部119は、高解像画像処理部121でこれら小区画の個別に撮像した画像を各画像を取得したXYZ位置情報をもとに並べ、像を取得する範囲の全体画像を作成する。
以上説明したように本実施形態によれば、観察しにくい焦点の合いにくい気泡や脂と試料の重なる部分を像を取得する範囲から除き、焦点の合いやすい試料の部分のみを像を取得する範囲とすることで、画像取得時間を短縮可能である。
(実施形態2)
図5(a)(b)は実施形態2で観察対象とするプレパラート350を説明する図である。図5(a)はプレパラート350をZの正の方向から見た図であり、図5(b)は図5(a)のGG’断面図である。実施形態1と異なり、本実施形態では外の異物155と内の異物156が試料151より光の透過率が低く暗領域になりやすい。また、これら異物の屈折率は封入材やカバーグラスと異なるものとする。
画像取得装置10で、透過率の低い異物を含むプレパラート350の画像を取得する動作を説明する。動作のフローチャートは図8と同様である。
本実施形態の干渉領域を図5(c)に示す。異物156と封入材の境界面、および、異物155とカバーグラスの境界面、および、異物155と空気の境界面で、屈折率差があるので光が反射する。実施形態1と同様にこの異物の部分を除いたものを干渉領域とする。また、暗領域を図5(d)に示す。異物の透過率が低いので、試料と異物が暗領域となる。また、干渉領域と暗領域の共通領域を図5(e)に示す。また、撮像領域を図5(f)に示す。
以上説明したように本実施形態によれば、異物や異物に隠れた試料部分を撮像領域から除くことで、画像取得時間を短縮可能である。
(実施形態3)
図6(a)(b)は本実施形態で観察対象とするプレパラート250を説明する図である。図6(a)はプレパラート250をZの正の方向から見た図であり、図6(b)は図6(a)のCC’断面を見た図である。
このプレパラート250の観察したい範囲を囲むように、円形の印251がカバーグラスの上面の2箇所にユーザにより付加されている。観察したい範囲の近くに設けるのであれば、印の形状は円形に限らず、多角形、楕円、閉じていない自由形状でも良い。また、観察対象とする範囲が一つであれば印251を1つ設け、2つ以上であれば2つ以上設ける。顔料は、炭素を主成分とするが、酸化チタン、酸化亜鉛、鉛白、硫化水銀、酸化水酸化鉄、塩基性炭酸銅など、カバーグラスの屈折率異なる屈折率のものであれば良い。これらの屈折率は1.7から3.0であり、カバーグラスの屈折率は略1.5である。また、顔料でなくとも、カバーグラスの屈折率と概ね0.1程度異なる物であれば良く、樹脂や油脂などでも良い。また、実施形態1で述べたようにプレパラートの外にあることを干渉領域特定部114で判別しやすくするために、印の厚みをカバーグラス厚と変えても良い。
画像取得装置10で、顔料による印251を設けたプレパラート250の画像を取得する動作を説明する。動作のフローチャートは図8と同様である。
但し、S904において、統合制御部119は、予め不図示の手段により指定したデータに基づき、干渉領域特定部114にプレパラート250の外にある反射面を干渉領域として特定させ、撮像領域決定部118へ送る。
暗領域と干渉領域の共通領域252を図6(c)に示す。図中の外側の破線はプレパラートの外形を示す。内側の二つの破線は暗領域と干渉領域の共通領域を示す。図中の2つの方形は、この共通する領域を囲む最小の方形であり、共通領域252である。共通領域252は、このような方形でなくとも、前述の共通領域を含むのであれば、この領域の最外部の形状(輪郭形状)であっても良いし、円形またはその他の多角形であっても良い。また撮像領域201を図6(d)に示す。図中の外側の破線はプレパラートの外形である。
以上説明したように本実施形態によれば、プレパラート250の観察対象とする箇所に予め印をつけ、印のここだけの画像を取得する範囲とすることで、観察対象としない部分の像を取得する時間を削減し、画像取得時間を短縮可能である。
(実施形態4)
図7(a)(b)は本実施形態で観察対象とするプレパラート300を説明する図である。図7(a)はプレパラート300をZの正の方向から見た図であり、図7(b)は図7(a)のDD’断面を見た図である。略同じ屈折率のスライドグラス153とカバーグラス152と封入材154を用いる。本実施形態では、水分を多く含む試料301を用いる。水分を多く含む試料301の屈折率は、封入材154の屈折率と異なり、略1.3となる。
画像取得装置10で、封入材154の屈折率と異なる試料301のプレパラート300の画像を取得する動作を説明する。動作のフローチャートは図8と同様である。
但し、S904において、統合制御部119は、予め不図示の手段により指定したデータに基づき、干渉領域特定部114にプレパラート300の内側の反射面に挟まれたXYZ領域を干渉領域として特定させ、撮像領域決定部118へ送る。このときの干渉領域を図7(c)(d)に示す。図7(c)はZの正の方向から見た図であり、図7(d)は図7(c)のEE’断面図である。屈折率の異なる試料301と封入材154の境界面で光が反射するので、この境界面で囲まれた領域と干渉領域が略一致する。また、S910において、統合制御部119は、予め不図示の手段により指定したデータに基づき、撮像領域決定部118を制御し干渉領域XYと暗領域の共通領域を共通領域XYとし、干渉領域Zを共通領域Zとする領域を求める。この領域は、干渉領域XYと暗領域が略同じなので、図7(c)(d)と略同じである。また、この領域からプレパラート100の画像を取得する小区画群を決め、統合制御部119へ送る。この小区画302のXY面は実施形態1と同様に画像取得部120で一回で撮像可能な範囲である。またZ範囲を前述の干渉領域を含むように設ける。この範囲を図7(e)(f)19に示す。図7(e)はZの正の方向から見た図であり、図7(f)は図7(e)のFF’断面を見た図である。
以上説明したように、小区画の画像を取得するとき、実施形態1ではプレパラート100の封入材の範囲をZ範囲とし撮像するのに対し、実施形態4では試料の存在するZ範囲を撮像するので、画像取得時間を短縮可能である。
本実施形態では、封入材と異なる屈折率の試料の形態を述べた。この他にも、カバーグラスとスライドグラスと封入材と試料の屈折率を互いに異ならせたり、それらの一部だけ異ならせたりし、これらの境界面を干渉像から特定しても良い。
(実施形態5)
本実施形態では、実施形態3と同様に、プレパラート250の印251の近辺の画像を取得する。ただし、本実施形態では、透過光計測部115及び暗領域特定部116を用いない。また、撮像領域決定部118では、共通領域は求めずに、干渉領域のみから小区画群を決める。
図9にフローチャートを示す。図8のフローチャートと異なり、透過光計測部115に関するステップ906〜912が無く、その代わりに、撮像領域決定部118で干渉領域から画像を取得する小区画群を特定し、統合制御部119へ送るステップ(S928)を有する。
実施形態3と同様の効果がある。
(実施形態6)
本実施形態では、実施形態5と同様に、プレパラート250の印251の近辺の画像を取得する。本実施形態の画像取得装置15を図10に示す。フローチャートは図9と同様である。本実施形態では、透過光計測部115、暗領域特定部116を画像取得装置10から除いた画像取得装置15を用いる。他は同様である。実施形態3と同様の効果がある。また、透過光計測部を省くのでより小型軽量となる。
(実施形態7)
本実施形態では、実施形態1と同様に、プレパラート100の画像を取得する。本実施形態の画像取得装置20を図11に示し、フローチャートを図12に示す。本実施形態では、干渉計測部と透過光計測部を兼ねた干渉兼透過光計測部407を用いる。干渉兼透過光計測部407は、干渉計測部113に透過光取得用照明112を付け加え、干渉計測部113の反射光撮像部107が透過光撮像部108を兼ねる構成である。他は同様である。実施形態1と同様の効果がある。また、撮像部を干渉光及び透過光の受光のために兼用しているのでより小型軽量となる。
(実施形態8)
本実施形態では、実施形態1と同様に、プレパラート100の画像を取得する。本実施形態の画像取得装置25を図13に示す。本実施形態では、高解像撮像部110が反射光撮像部と透過光撮像部を兼ね、撮像用照明111が透過光取得用照明を兼ねる。また、干渉像を生じさせる干渉発生部(干渉系)408と、拡大像を取得する交換対物レンズ402と、これらを切換えるレンズ交換部405と、これらの像を高解像撮像部110に結像する結像レンズ401を備える。他は同様である。
交換対物レンズ402と結像レンズ401は、無限遠補正光学系のレンズで、これらを組み合わせて用いることにより、プレパラート100の像を結像する。
干渉発生部408は、プレパラート100の干渉像を生じさせるもので、帯域光源102と光源絞り103とコリメータレンズ104とビームスプリッタ105と参照面106と対象物用レンズ404と参照面用レンズ403を備える。対象物用レンズ404と参照面用レンズ403も、無限遠補正光学系のレンズで、これらと結像レンズ401を組み合わせて用いることにより、像を結像する。対象物用レンズ404は観察対象物からの光を透過し、参照面用レンズ403は参照面からの光を透過する。これらのレンズを略同等とする。また、これらのレンズの光学倍率を交換対物レンズ402より低倍率とし、より広い範囲の画像を取得できるようにする。プレパラートが対象物用レンズ404を通して一回で撮像できる範囲より大きいとき、移動部でプレパラートをXY移動しつつプレパラート全体を撮像する。
レンズ交換部405は、交換対物レンズ402と干渉発生部408を切換えるもので、各々の光軸を結像レンズ401の光軸と一致させるように切換えるターレットである。
画像取得装置25でプレパラート100の画像を取得するまでの動作を述べる。図14に動作のフローチャートを示す。実施形態1のフローチャートと同様であるがいくつか異なる点があるので、異なる点について述べる。
(S925)統合制御部119は、信号線V822を介してレンズ交換部405を制御し、干渉発生部408の光軸を結像レンズ401の光軸に合わせるように交換対物レンズ402と交換する。
(S922)統合制御部119は、移動部101を制御しプレパラート100をXY方向に移動し、移動部101のXY位置情報を干渉領域特定部114へ送る。また、移動部101を制御しプレパラート100をZ方向に移動し、移動部101のZ位置情報を干渉領域特定部114へ送る。また、高解像撮像部110を制御し干渉像を取得し信号線S819を介して干渉領域特定部114へ送る。このZ移動と干渉像取得を予め定めた移動部101のZ範囲内で繰り返す。このZ範囲をプレパラート100の下面から上面が仮想面122を通過する範囲とする。また、Z範囲内の繰り返しが完了した後、XY範囲内で繰り返す。このXY範囲をプレパラート100の全XY面を撮像する範囲とする。干渉領域特定部114は複数枚の干渉画像とこれらを取得したときの移動部のXYZ位置から干渉領域を特定する。
(S924)統合制御部119は、移動部101を制御しプレパラート100をXY方向に移動し、移動部101のXY位置情報を暗領域特定部116へ送る。また、高解像撮像部110を制御し透過光像を取得し信号線S819を介して暗領域特定部116へ送る。これをXY範囲内で繰り返す。このXY範囲をプレパラート100の全XY面を撮像する範囲とする。暗領域特定部116は複数枚の透過光画像とこれらを取得したときの移動部のXY位置から暗領域を特定する。
(S926)統合制御部119は、レンズ交換部405を制御し、交換対物レンズ402の光軸を結像レンズ401の光軸に合わせるように干渉発生部408と交換する。
他は実施形態1と同様である。実施形態8は実施形態1と同様の効果がある。
(実施形態9)
図15(a)は実施形態9で観察対象とするプレパラート260を説明する図である。
このプレパラート260の観察対象から除外したい範囲を囲むように、ユーザは、円形の顔料による印251をカバーグラスの上面に設ける。
画像取得装置10で、顔料による印251を設けたプレパラート250の画像を取得する動作を説明する。動作のフローチャートは図8と同様である。但し、S904において、統合制御部119は、予め不図示の手段により指定したデータに基づき、干渉領域特定部114にプレパラート260の外にある反射面を除くXY領域を干渉領域として特定させる。
本実施形態の撮像領域を図15(b)に示す。図中の外側の破線はプレパラートの外形である。また、領域261は印を囲む矩形であり、この部分を除く試料の部分を撮像領域とする。
以上説明したように実施形態9によれば、予め観察対象としないプレパラート260の箇所に印をつけ、ここを撮像領域から除外することで、観察対象としない部分の像を取得する時間を削減し、画像取得時間を短縮可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
例えば、実施形態7又は8を、実施形態1ではなく他の実施形態(例えば、実施形態2〜5、9)に適用しても良い。
また、実施形態1等では、観察対象物を干渉計測部で計測した後に透過光計測部で計測していたが、透過光計測部で計測した後に干渉計測部で計測しても、もちろん良い。
さらに、実施形態4では、XY方向だけでなくZ方向においても試料が存在する範囲を計測及び決定したが、Z方向のみにおける試料が存在する範囲を計測及び決定することとしてもよい。その場合には、実施形態6と同様に、透過光量計測部及び暗領域特定部を画像取得装置から除いても良い。
10 画像取得装置
100 観察対象物(プレパラート)
113 干渉計測部
115 透過光計測部
120 画像取得部
114 干渉領域特定部(第1の領域特定部)
116 暗領域特定部(第2の領域特定部)
118 撮像領域決定部(領域決定部)

Claims (20)

  1. 観察対象物の画像を取得する画像取得装置であって、
    前記観察対象物へ帯域光を照射して、前記観察対象物で反射した前記帯域光と参照光との干渉光を計測する干渉計測部と、
    前記干渉計測部の計測結果に基づいて反射面を特定することで、前記観察対象物の第1の撮像候補領域を特定する第1の領域特定部と、
    前記第1の撮像候補領域の画像を取得する画像取得部と、を備える
    ことを特徴とする画像取得装置。
  2. 前記観察対象物を透過した透過光を計測する透過光計測部と、
    前記透過光計測部の計測結果に基づいて前記観察対象物の第2の撮像候補領域を特定する第2の領域特定部と、
    前記第1の撮像候補領域と前記第2の撮像候補領域とに基づいて前記観察対象物の撮像領域を決定する領域決定部と、を更に有し、
    前記画像取得部は、前記撮像領域の画像を取得し、
    前記領域決定部は、前記第1の撮像候補領域と前記第2の撮像候補領域との共通領域を前記撮像領域として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像取得装置。
  3. 前記第2の領域特定部は、前記透過光計測部で計測した前記透過光の光量が閾値以下又は閾値未満の領域を前記第2の撮像候補領域として特定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像取得装置。
  4. 前記第1の領域特定部は、前記観察対象物の外面と前記観察対象物の外の反射面と前記観察対象物の中の反射面とを判別する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  5. 前記第1の領域特定部は、前記観察対象物の中の反射面を特定して、少なくとも該観察対象物の中の該反射面に囲まれている領域が前記第1の撮像候補領域に含まれないように該第1の撮像候補領域を特定する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  6. 前記第1の領域特定部は、前記観察対象物の中の反射面を特定して、少なくとも該観察対象物の中の該反射面に囲まれている領域が前記第1の撮像候補領域に含まれるように該第1の撮像候補領域を特定する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  7. 前記第1の領域特定部は、前記観察対象物の外の反射面を特定して、少なくとも該観察対象物の外の該反射面に囲まれている領域が前記第1の撮像候補領域に含まれないように該第1の撮像候補領域を特定する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  8. 前記第1の領域特定部は、前記観察対象物の外の反射面を特定して、少なくとも該観察対象物の外の該反射面に囲まれている領域が前記第1の撮像候補領域に含まれるように該第1の撮像候補領域を特定する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  9. 前記干渉計測部と前記透過光計測部とは撮像部を兼用しており、
    前記撮像部は、前記干渉光と前記透過光とを受光する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像取得装置。
  10. 前記干渉計測部と前記画像取得部とは、撮像部を兼用しており、該干渉計測部の前記干渉光を形成する干渉系と該画像取得部の前記観察対象物の像を形成する結像光学系とが交換可能となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  11. 前記干渉計測部は、前記画像取得部の撮像部が受光可能な光の帯域の中で前記帯域光の帯域が変更可能となるように、構成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  12. 前記透過光は、前記画像取得部の撮像部が受光可能な光である
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像取得装置。
  13. 前記観察対象物は、プレパラートを含む
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  14. 前記観察対象物は、プレパラートを含み、
    前記観察対象物の中の反射面は、前記プレパラートの中の異物の表面を含む
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像取得装置。
  15. 前記観察対象物は、プレパラートを含み、
    前記観察対象物の中の反射面は、前記プレパラートの中の試料の表面を含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像取得装置。
  16. 前記観察対象物は、プレパラートを含み、
    前記観察対象物の外の反射面は、前記プレパラートの上の異物の表面を含む
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像取得装置。
  17. 前記異物は、前記プレパラートの上に付加された印を含む
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像取得装置。
  18. 前記画像取得部は、前記観察対象物の中の該画像取得部の結像光学系の光軸方向の位置が異なる複数の層の画像を取得し、
    前記第1の撮像候補領域は、前記光軸方向の範囲を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  19. 前記画像取得部は、前記観察対象物の中の該画像取得部の結像光学系の光軸方向に垂直な方向の位置が異なる複数の区画の画像を取得し、
    前記第1の撮像候補領域は、前記光軸方向に垂直な方向の範囲を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の画像取得装置。
  20. 観察対象物の画像を取得する画像取得方法であって、
    前記観察対象物へ帯域光を照射して、前記観察対象物で反射した前記帯域光と参照光との干渉光を計測する計測ステップと、
    前記計測ステップの計測結果に基づいて反射面を特定することで、前記観察対象物の第1の撮像候補領域を特定する特定ステップと、
    前記第1の撮像候補領域の画像を取得する取得ステップと、を有する
    ことを特徴とする画像取得方法。
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