JP2015105579A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】要求された添加量を適切に添加することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供する。
【解決手段】エンジン1は、排気通路26内に尿素水を添加する尿素添加弁230と、添加された尿素水により排気中のNOxを浄化するSCR触媒41とを備えている。制御装置80は、尿素水が所定の添加周期毎に間欠添加されるように尿素添加弁230の開閉動作を制御する。この制御装置80は、添加要求に基づいて間欠添加が実行されるときの添加周期内において、別の添加要求が発生したときには、その別の添加要求が発生した添加周期内でのその別の添加要求に基づく尿素水の添加を禁止する。そして、制御装置80は、その別の添加要求に応じた尿素水添加量を、その別の添加要求に基づく尿素水添加の禁止された添加周期が経過した後の、次の添加周期における尿素水添加量に反映する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関するものである。
排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化するNOx浄化触媒を備える内燃機関の排気浄化装置が知られている。こうした排気浄化装置では、例えば尿素水などの還元剤が添加弁から排気通路内に向けて噴射される。噴射された尿素水は、排気熱による加水分解によってアンモニアになる。そしてこのアンモニアがNOx浄化触媒に吸着され、その吸着されたアンモニアによってNOxが還元浄化される。
また、特許文献1に記載の装置では、還元剤が所定の添加周期毎に間欠添加されるように添加弁の開閉動作を制御することにより、還元剤をパルス状に噴射供給するようにしている。
特開2013−160127号公報
ところで、添加弁による還元剤の添加要求としては、NOxを浄化するための添加要求だけではなく、添加弁を冷却するための添加要求や、添加弁において還元剤が析出することを抑制するための添加要求など、複数の添加要求が存在する。そのため、1つの添加要求に基づいて間欠添加が実行されているときに、別の添加要求が発生することもある。
ここで、添加要求に基づいて間欠添加が実行されるときの添加周期内において、別の添加要求が発生し、この別の添加要求を満たすために割り込みで還元剤添加を行っても、その添加要求に応じた適切な量の還元剤を添加できないおそれがある。例えば、こうした割り込み要求に基づいた添加弁の開弁時期が、添加弁の閉弁直後の時期であったり、別途設定された開弁時期の直前の時期であったりした場合には、添加弁のハード上の制約などから狙い通りの開弁時間を確保することができず、適切な量の還元剤を添加できないおそれがある。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、要求された添加量を適切に添加することのできる内燃機関の排気浄化装置を提供することにある。
上記課題を解決する排気浄化装置は、排気通路内に還元剤を添加する添加弁と、添加された還元剤により排気中のNOxを浄化する触媒とを備えており、還元剤が所定の添加周期毎に間欠添加されるように添加弁の開閉動作を制御する。そしてこの排気浄化装置は、添加要求に基づいて間欠添加が実行されるときの添加周期内において別の添加要求が発生したときには、その別の添加要求が発生した添加周期内での同別の添加要求に基づく還元剤添加を禁止する。また、この排気浄化装置は、禁止された別の添加要求に応じた還元剤添加量を、その別の添加要求に基づく還元剤添加の禁止された添加周期が経過した後の次の添加周期における還元剤添加量に反映する。
同構成によれば、1つの添加周期内において別の添加要求が発生しても、その添加周期内では同別の添加要求に基づく還元剤添加が禁止される。ここで、別の添加要求に基づく還元剤添加を禁止すると、この別の添加要求を満たすことができなくなる。そこで、同構成では、禁止された別の添加要求での還元剤添加量を、その別の添加要求に基づく還元剤添加の禁止された添加周期が経過した後の、次の添加周期における還元剤添加量に反映するようにしている。従って、次の添加周期での還元剤添加時に、禁止された上記別の添加要求を満たすことができる。また、禁止された別の添加要求での還元剤添加量は、次の添加周期における還元剤添加量に反映されるため、例えば次の添加周期における添加弁の開弁時間を調整するなどして、禁止された別の添加要求に応じた還元剤添加量を添加弁から添加することも可能になる。従って、同構成によれば、要求された添加量を適切に添加することができるようになる。
なお、同構成においては、別の添加要求に基づく還元剤添加が禁止された添加周期内において要求されている添加量を時間積算し、その積算値を、上述した次の添加周期における還元剤添加量に反映することが好ましい。
また、上記排気浄化装置において、異なった量の還元剤添加量が複数要求されているときには、それら異なった還元剤添加量のうちの最大添加量を要求添加量として添加弁から添加するとともに、添加周期内に要求添加量の全量を添加できないときには、その添加周期内において要求添加量の一部を添加し、残りの添加量を、次の添加周期における還元剤添加量に反映することが好ましい。
同構成によれば、異なった量の還元剤添加量が複数要求されているときには、それらのうちの最大添加量が要求添加量とされて添加弁から添加される。従って、複数の添加要求が同時期に成立した場合でも、それら複数の添加要求を全て満たすことができる。また、添加周期内にそうした要求添加量の全量を添加できないときには、その添加周期内において要求添加量の一部を添加し、残りの添加量を、次の添加周期における還元剤添加量に反映するようにしている。そのため、1つの添加周期内で要求添加量の全量を添加できない場合には、次の添加周期での還元剤添加を利用することにより、要求された添加量を適切に添加することができる。
内燃機関の排気浄化装置の一実施形態について、これが適用される内燃機関及びその周辺構成を示す概略図。 同実施形態における尿素水の添加態様を示すタイムチャート。 同実施形態において、駆動周波数の設定処理手順を示すフローチャート。 同実施形態において、通電時間の算出処理手順を示すフローチャート。 同実施形態において、通電時間の調停及び繰越添加量の算出に関する処理手順を示すフローチャート。
以下、内燃機関の排気浄化装置を具体化した一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に、本実施形態にかかる排気浄化装置が適用されたディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」という)、並びにそれらの周辺構成を示す概略構成図を示す。
エンジン1には複数の気筒#1〜#4が設けられている。シリンダヘッド2には複数の燃料噴射弁4a〜4dが取り付けられている。これら燃料噴射弁4a〜4dは各気筒#1〜#4の燃焼室に燃料をそれぞれ噴射する。また、シリンダヘッド2には新気を気筒内に導入するための吸気ポートと、燃焼ガスを気筒外へ排出するための排気ポート6a〜6dとが各気筒#1〜#4に対応して設けられている。
燃料噴射弁4a〜4dは、高圧燃料を蓄圧するコモンレール9に接続されている。コモンレール9はサプライポンプ10に接続されている。サプライポンプ10は燃料タンク内の燃料を吸入するとともにコモンレール9に高圧燃料を供給する。コモンレール9に供給された高圧燃料は、各燃料噴射弁4a〜4dの開弁時に同燃料噴射弁4a〜4dから気筒内に噴射される。
吸気ポートにはインテークマニホールド7が接続されている。インテークマニホールド7は吸気通路3に接続されている。この吸気通路3内には吸入空気量を調整するための吸気絞り弁16が設けられている。
排気ポート6a〜6dにはエキゾーストマニホールド8が接続されている。エキゾーストマニホールド8は排気通路26に接続されている。
排気通路26の途中には、排気圧を利用して気筒に導入される吸入空気を過給するターボチャージャ11が設けられている。同ターボチャージャ11の吸気側コンプレッサと吸気絞り弁16との間の吸気通路3にはインタークーラ18が設けられている。このインタークーラ18によって、ターボチャージャ11の過給により温度上昇した吸入空気の冷却が図られる。
また、排気通路26の途中にあって、ターボチャージャ11の排気側タービンの下流には、排気を浄化する第1浄化部材30が設けられている。この第1浄化部材30の内部には、排気の流れ方向に対して直列に酸化触媒31及びフィルタ32が配設されている。
酸化触媒31には、排気中のHCを酸化処理する触媒が担持されている。また、フィルタ32は、排気中のPM(粒子状物質)を捕集するフィルタであって多孔質のセラミックで構成されており、さらにはPMの酸化を促進させるための触媒が担持されている。排気中のPMは、フィルタ32の多孔質の壁を通過する際に捕集される。
また、エキゾーストマニホールド8の集合部近傍には、酸化触媒31やフィルタ32に添加剤として燃料を供給するための燃料添加弁5が設けられている。この燃料添加弁5は、燃料供給管27を介して前記サプライポンプ10に接続されている。なお、燃料添加弁5の配設位置は、排気系にあって第1浄化部材30の上流側であれば適宜変更するも可能である。また、燃料の噴射時期を調整してポスト噴射を行うことにより、酸化触媒31やフィルタ32に添加剤としての燃料を供給してもよい。
フィルタ32に捕集されたPMの量が所定値を超えると、フィルタ32の再生処理が開始されて燃料添加弁5から燃料が噴射される。この燃料添加弁5から噴射された燃料は、酸化触媒31に達すると燃焼され、これにより排気温度の上昇が図られる。そして、酸化触媒31にて昇温された排気がフィルタ32に流入することにより、同フィルタ32は昇温され、これによりフィルタ32に堆積したPMが酸化処理されてフィルタ32の再生が図られる。
また、排気通路26の途中にあって、第1浄化部材30の下流には、排気を浄化する第2浄化部材40が設けられている。第2浄化部材40の内部には、還元剤を利用して排気中のNOxを還元浄化するNOx浄化触媒としての選択還元型NOx触媒(以下、SCR触媒という)41が配設されている。
さらに、排気通路26の途中にあって、第2浄化部材40の下流には、排気を浄化する第3浄化部材50が設けられている。第3浄化部材50の内部には、排気中のアンモニアを浄化するアンモニア酸化触媒51が配設されている。
エンジン1には、上記SCR触媒41に還元剤を供給する還元剤供給機構としての尿素水供給機構200が設けられている。尿素水供給機構200は、尿素水を貯留するタンク210、排気通路26内に尿素水を噴射供給する尿素添加弁230、尿素添加弁230とタンク210とを接続する供給通路240、供給通路240の途中に設けられたポンプ220にて構成されている。
尿素添加弁230は、第1浄化部材30と第2浄化部材40との間の排気通路26に設けられており、その噴射孔はSCR触媒41に向かって開口されている。この尿素添加弁230が開弁されると、供給通路240を介して排気通路26内に尿素水が噴射供給される。
ポンプ220は電動式のポンプであり、その回転速度を制御することにより、供給通路240内の尿素水圧力NPが調整される。そして、ポンプ220の正回転時には、タンク210から尿素添加弁230に向けて尿素水が送液される。一方、ポンプ220の逆回転時には、尿素添加弁230からタンク210に向けて尿素水が送液される。つまり、ポンプ220の逆回転時には、尿素添加弁230及び供給通路240から尿素水が回収されてタンク210に戻される。
また、尿素添加弁230とSCR触媒41との間の排気通路26内には、尿素添加弁230から噴射された尿素水を分散させることにより同尿素水の霧化を促進する分散板60が設けられている。
尿素添加弁230から噴射された尿素水は、排気の熱によって加水分解されてアンモニアになる。このアンモニアはSCR触媒41に吸蔵されてNOxの還元に利用される。
この他、エンジン1には排気再循環装置(以下、EGR装置という)が備えられている。このEGR装置は、排気の一部を吸入空気に導入することで気筒内の燃焼温度を低下させ、NOxの発生量を低減させる装置である。この排気再循環装置は、吸気通路3とエキゾーストマニホールド8とを連通するEGR通路13、同EGR通路13に設けられたEGR弁15、及びEGRクーラ14等により構成されている。EGR弁15の開度が調整されることにより排気通路26から吸気通路3に導入される排気還流量、いわゆる外部EGR量が調量される。また、EGRクーラ14によってEGR通路13内を流れる排気の温度が低下される。
エンジン1には、機関運転状態を検出するための各種センサが取り付けられている。例えば、エアフロメータ19は吸気通路3内の吸入空気量GAを検出する。絞り弁開度センサ20は吸気絞り弁16の開度を検出する。機関回転速度センサ21はクランクシャフトの回転速度、すなわち機関回転速度NEを検出する。アクセルセンサ22はアクセルペダルの踏み込み量、すなわちアクセル操作量ACCPを検出する。圧力センサ23は、供給通路240内の尿素水圧力NPを検出する。車速センサ24はエンジン1が搭載された車両の車速SPDを検出する。イグニッションスイッチ25は、車両の運転者によるエンジン1の始動操作及び停止操作を検出する。
また、酸化触媒31の上流に設けられた第1排気温度センサ100は、酸化触媒31に流入する前の排気温度である第1排気温度TH1を検出する。差圧センサ110は、フィルタ32の上流及び下流の排気圧の圧力差ΔPを検出する。
第1浄化部材30と第2浄化部材40との間の排気通路26にあって、尿素添加弁230の上流には、第2排気温度センサ120及び第1NOxセンサ130が設けられている。第2排気温度センサ120は、SCR触媒41に流入する前の排気温度である第2排気温度TH2を検出する。第1NOxセンサ130は、SCR触媒41に流入する前の排気中のNOx濃度である第1NOx濃度N1を検出する。なお、第1NOxセンサ130による第1NOx濃度N1の検出に代えて、同第1NOx濃度N1を機関運転状態や排気温度などから推定してもよい。
第3浄化部材50よりも下流の排気通路26には、SCR触媒41で浄化された排気のNOx濃度である第2NOx濃度N2を検出する第2NOxセンサ140が設けられている。なお、第2NOxセンサ140による第2NOx濃度N2の検出に代えて、同第2NOx濃度N2を機関運転状態や排気温度などから推定してもよい。
これら各種センサ等の出力は制御装置80に入力される。この制御装置80は、中央処理制御装置(CPU)、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)、タイマカウンタ、入力インターフェース、出力インターフェース等を備えたマイクロコンピュータを中心に構成されている。
そして、制御装置80により、例えば燃料噴射弁4a〜4dや燃料添加弁5の燃料噴射量制御・燃料噴射時期制御、サプライポンプ10の吐出圧力制御、吸気絞り弁16を開閉するアクチュエータ17の駆動量制御、EGR弁15の開度制御等、エンジン1の各種制御が行われる。
また、上記フィルタ32に捕集されたPMを燃焼させる上記再生処理等といった各種の排気浄化制御も同制御装置80によって行われる。
制御装置80は、そうした排気浄化制御の一つとして、上記尿素添加弁230による尿素水の添加制御も行う。この添加制御では、エンジン1から排出されるNOxを還元処理するために必要な尿素水の要求添加量QEが機関運転状態等に基づいて算出され、その算出された要求添加量QEが尿素添加弁230から噴射されるように、同尿素添加弁230の開弁状態が制御される。
また、制御装置80は、尿素添加弁230による尿素水の添加要求として、上述したようなNOxを浄化するためのNOx浄化用の添加要求だけではなく、尿素添加弁230を冷却する冷却用の添加要求や、尿素添加弁230において尿素水が析出することを抑制する析出抑制用の添加要求など、複数の添加要求を発生させる。
また、冷却用の添加要求が発生したときの尿素水の要求添加量QEや、析出抑制用の添加要求が発生したときの尿素水の要求添加量QEは、尿素添加弁230の温度(排気温度で代用可能)や機関運転状態等に基づいて算出される。なお、以下では、NOx浄化用の要求添加量QEを「NOx用添加量QEN」といい、冷却添加用の要求添加量QEを「冷却用添加量QEC」といい、析出抑制添加用の要求添加量QEを「析出抑制用添加量QES」という。
制御装置80は、各種要求に基づく尿素水の添加に際して、尿素水が所定の添加周期毎に間欠添加されるように尿素添加弁230の開閉動作を制御することにより、尿素水はパルス状に噴射供給される。
この尿素水の間欠添加の概要を以下に説明する。まず、尿素添加弁230に印加される電圧の周波数である駆動周波数KS(単位:Hz)が設定される。この駆動周波数KSの値は、1秒間における尿素添加弁230の開弁回数と同じ値である。この駆動周波数KSに基づいて添加インターバルINT(単位:ミリ秒)が算出される。
図2に示すように、添加インターバルINTは、尿素水の添加周期に相当する値であり、次式(1)から算出される。

添加インターバルINT=1000(ミリ秒)/駆動周波数KS …(1)

次に、尿素添加弁230を1回開弁させたときに要求される尿素添加量である単位尿素添加量QETが、次式(2)に基づいて算出される。

QET=(QE/3600)×(1/KS) …(2)
QET:単位尿素添加量(g)
QE:要求添加量(g/h)
KS:駆動周波数(Hz)

式(2)における(要求添加量QE/3600)の値は、1秒間に添加する必要のある尿素添加量を示す。この(尿素添加量QE/3600)の値に、(1/駆動周波数KS)を乗算する、つまり(尿素添加量QE/3600)の値を駆動周波数KSで除することにより、尿素添加弁230を1回開弁させたときに要求される尿素添加量である単位尿素添加量QETが算出される。
ここで、尿素添加弁230を開弁したときに添加される尿素水の量は、尿素水圧力NPに応じて変化する。そこで、尿素水圧力NP及び単位尿素添加量QETに基づき、尿素添加弁230を1回開弁させるときの通電時間TAU(単位:マイクロ秒)が算出される。
こうした手順にて尿素添加弁230の通電時間TAUが算出されることにより、1つの添加インターバルINT内において、尿素添加弁230からは、単位尿素添加量QETに相当する分の尿素水が噴射される。
次に、尿素添加弁230の駆動制御に関する処理手順について、その詳細を以下に説明する。
図3に、駆動周波数KSの設定処理についてその手順を示す。なお、本処理は、制御装置80によって所定の演算周期毎(例えば32ms毎)に実行される。
本処理が開始されると、駆動周波数KSの設定に関する前提条件が成立しているか否かが判定される(S100)。このステップS100での前提条件としては、例えば「イグニッションスイッチ25が「ON」である」且つ「尿素水圧力NPが規定値で保持されている」との条件が設定されている。
そして、前提条件が成立するときには(S100:YES)、機関始動後の初回添加であるか否かが判定される(S110)。このステップS110では、NOx浄化添加、冷却添加、析出抑制添加のいずれかに関する初回添加フラグが「OFF」であって、且つ要求添加量QEが「0」を超えている場合に、初回添加であると判定される。
そして、初回添加ではないと判定されるときには(S110:NO)、カウンタ値CTが、「現在設定されている駆動周波数KSに相当する値」以上になっているか否かが判定される(S140)。カウンタ値CTは、尿素添加弁230が開弁してからの経過時間を測定する値である。また、「現在設定されている駆動周波数KSに相当する値」とは、添加インターバルINTのことである。従って、ステップS140で否定判定される場合には、今回の駆動周波数KSに関する演算が、前回の演算周期で設定された駆動周波数KSでの添加インターバルINT間においてなされていると判定される。
ステップS140にて、カウンタ値CTが、「現在設定されている駆動周波数KSに相当する値」未満であると判定されるときには(S140:NO)、ステップS150にてカウンタ値CTがインクリメントされる。そして、次に、前回の本処理実行時に設定された駆動周波数KSが保持されて(S160)、本処理は一旦終了される。このように、今回の駆動周波数KSに関する演算が、前回の演算周期で設定された駆動周波数KSでの添加インターバルINT間においてなされていると判定される場合には、前回の本処理実行時に設定された駆動周波数KSが保持されることにより、添加インターバルINT間では駆動周波数KSの変更が行われなくなる。
一方、上記ステップS110にて初回添加であると判定されるときや(S110:YES)、ステップS140にてカウンタ値CTが「現在設定されている駆動周波数KSに相当する値」以上になっていると判定されるときには(S140:YES)、SCR触媒41の温度であるSCR床温が閾値A以上であるか否かが判定される(S120)。なお、SCR床温は排気温度などから推定される。
SCR床温が閾値A以上であるときには(S120:YES)、SCR床温や機関負荷等に基づいて設定された第1周波数KS1が駆動周波数KSとして設定される。
上記ステップS120にて、SCR床温が閾値A未満であると判定されるときには(S120:NO)、SCR床温が「閾値A−所定値α」の値よりも低いか否かが判定される(S170)。この所定値αは、SCR床温の温度判定に関するヒステリシスに相当する値である。そして、SCR床温が「閾値A−所定値α」の値よりも低いときには(S170:YES)、SCR床温や機関負荷等に基づいて設定された第2周波数KS2が駆動周波数KSとして設定される。この第2周波数KS2は、上記第1周波数KS1よりも小さい値である。従って、駆動周波数KSとして第2周波数KS2が設定されたときの添加インターバルINTは、第1周波数KS1が設定されたときの添加インターバルINTよりも長くなる。
ステップS170にて、SCR床温が「閾値A−所定値α」の値以上であるときには(S170:NO)、前回の本処理実行時に設定された駆動周波数KSが保持される(S190)。
そして、上記ステップS130、ステップS180、及びステップS190のいずれかの処理が行われた後は、カウンタ値CTがクリヤされて(S200)、本処理は一旦終了される。
次に、尿素添加弁230の通電時間を算出する処理について説明する。
図4に、通電時間の算出処理についてその手順を示す。本処理も、制御装置80によって所定の演算周期毎(例えば32ms毎)に実行される。
なお、図4に示す通電時間の算出処理は、NOx浄化用の要求添加量QEである「NOx用添加量QEN」、冷却添加用の要求添加量QEである「冷却用添加量QEC」、そして析出抑制添加用の要求添加量QEである「析出抑制用添加量QES」のそれぞれについて、同様に行われる。
従って、以下では、一例として、NOx浄化用の添加要求があるときの要求添加量QE(=NOx用添加量QEN)に対応する通電時間TAUの算出について説明するが、同様な態様で、冷却添加要求があるときにはその要求添加量QE(=冷却用添加量QEC)に対応する通電時間TAUが算出される。また、析出抑制用の添加要求があるときにも、同様な態様で、その要求添加量QE(=析出抑制用添加量QES)に対応する通電時間TAUが算出される。
本処理が開始されると、通電時間TAUの算出に関する前提条件が成立しているか否かが判定される(S200)。このステップS200での前提条件としては、例えば「外気温度や排気温度などの環境条件が成立している」且つ「尿素水圧力NPが規定値で保持されている」との条件が設定されている。
そして、前提条件が成立するときには(S200:YES)、機関始動後の初回添加であるか否かが判定される(S210)。このステップS210では、NOx浄化添加に関する初回添加フラグが「OFF」であって、且つ要求添加量QE(=NOx用添加量QEN)が「0」を超えている場合に、初回添加であると判定される。
そして、初回添加であると判定されるときには(S210:YES)、NOx浄化用の要求添加量QEである「NOx用添加量QEN」、駆動周波数KS、及び尿素水圧力NPに基づき、上述した式(1)及び式(2)からNOx浄化用の通電時間TAUが算出される。
次に、NOx浄化添加に関する初回添加フラグが「ON」に設定され(S230)、次のステップS240では、尿素添加弁230の駆動要求フラグが「ON」に設定されることにより、ステップS220にて算出された通電時間TAUによる尿素水添加が開始されて、本処理は一旦終了される。
このように、初回添加である場合には、現在算出されている要求添加量QEをそのまま開弁1回当たりの添加量に変換して通電時間TAUを算出し、速やかに尿素添加が実行される。
上記ステップS210にて、初回添加ではないと判定されるときには(S210:NO)、カウンタ値CTが、「現在設定されている駆動周波数KSに相当する値」以上になっているか否かが判定される(S250)。カウンタ値CTは、尿素添加弁230が開弁してからの経過時間を測定する値である。また、「現在設定されている駆動周波数KSに相当する値」とは、添加インターバルINTのことである。
ステップS250にて、カウンタ値CTが、「現在設定されている駆動周波数KSに相当する値」以上であると判定されるときには(250:YES)、変換添加量QEHが算出される(S260)。この変換添加量QEHは、要求添加量QE(単位:g/h)を、本処理の演算周期間での添加量に変換した値、つまり単位を「g/演算周期(例えば32ms)」に変換した値である。
次に、ステップS270において、変換添加量QEHを時間積算した積算添加量Sが算出される。なお、この積算添加量Sの算出に際しては、後述する繰越添加量QKも加算される。
次に、ステップS270にて更新された積算添加量S及び尿素水圧力NPに基づいて通電時間TAUが算出される(S280)。ここでの通電時間TAUの算出は、上記ステップS220での通電時間の算出において、要求添加量QEを積算添加量Sに置き換えることにより、同様な態様にて算出される。
ステップS280にて積算添加量Sに基づいた通電時間TAUが算出されると、ステップS290では、積算添加量Sがクリヤされる。そして上記駆動要求フラグが「ON」に設定されることにより(S240)、ステップS280にて算出された通電時間TAUによる尿素水添加が行われて、本処理は一旦終了される。
このように、初回添加でない場合には、添加インターバルINT間において要求されていた尿素添加量、つまり積算添加量Sが開弁1回当たりの添加量に変換されて通電時間TAUが算出される。
上記ステップS250にて、カウンタ値CTが、「現在設定されている駆動周波数KSに相当する値」未満であると判定されるときには(250:NO)、変換添加量QEHが算出される(S300)。このステップS300の処理は、上記ステップS260の処理と同一である。
次に、ステップS310において、変換添加量QEHを時間積算した積算添加量Sが算出されて、本処理は一旦終了される。このステップS310の処理も、上記ステップS270の処理と同一である。従って、ステップS250にて否定判定されるときには、本処理の演算周期毎に、積算添加量Sが変換添加量QEHずつ増加していく。
また、上記ステップS200にて、前提条件が成立していないと判定されるときには(S200:NO)、通電時間TAU、積算添加量S、駆動要求フラグ、及び初回添加フラグの全てがクリアされる(S320)。これにより通電時間TAU及び積算添加量Sは初期値(例えば「0」)に戻され、駆動要求フラグ及び初回添加フラグは初期値である「OFF」に設定されて、本処理は一旦終了される。
上述した通電時間の算出処理が、NOx浄化用の要求添加量QE、冷却添加用の要求添加量QE、及び析出抑制添加用の要求添加量QEのそれぞれについて行われる。これにより、NOx用添加量QENに対応する通電時間TAUであるNOx浄化用通電時間TAUN、冷却用添加量QECに対応する通電時間TAUである冷却用通電時間TAUC、及び析出抑制用添加量QESに対応する通電時間TAUである析出抑制用通電時間TAUSがそれぞれ算出される。
次に、上述した各添加要求が同じ時期に発生した場合に対処するための各通電時間の調停、及び上記繰越添加量QKの算出に関する処理手順を説明する。
図5に、この通電時間TAUの調停及び繰越添加量QKの算出に関する処理手順を示す。本処理も、制御装置80によって所定の演算周期毎(例えば32ms毎)に実行される。
本処理が開始されるとまず、統合要求フラグが「OFF」から「ON」に変化したか否かが判定される(S400)。この統合要求フラグは、上記ステップS240で設定される駆動要求フラグ、より詳細にはNOx浄化用の駆動要求フラグや冷却添加用の駆動要求フラグ、あるいは析出抑制用の駆動要求フラグについて、少なくともいずれかの駆動要求フラグが「ON」に設定されているときには、「ON」に設定される。一方、NOx浄化用の駆動要求フラグ及び冷却添加用の駆動要求フラグ及び析出抑制用の駆動要求フラグのすべてが「OFF」に設定されているときには、統合要求フラグは「OFF」に設定される。
そして、統合要求フラグが「OFF」から「ON」に変化していないときには(S400:NO)、本処理は一旦終了される。
一方、統合要求フラグが「OFF」から「ON」に変化したときには(S400:YES)、NOx浄化用通電時間TAUN及び冷却用通電時間TAUC及び析出抑制用通電時間TAUSのうちで最も時間の長いものが要求通電時間TAUMに設定される(S410)。このステップS410の処理により各通電時間の調停が行われ、異なった量の尿素添加量が複数要求されているときには、それらのうちの最大添加量が尿素添加弁230から添加されるようになる。
ここで、尿素添加弁230の通電時間TAUには、ハード上や制御上の各種制約があるため、要求通電時間TAUMのガード処理が行われる。
まず、ステップS420では、要求通電時間TAUMが下限保証値以上であるか否かが判定される。下限保証値は、尿素添加弁230から添加される尿素水の量を制御する上で添加量の精度を保証することのできる最小通電時間である。そして、要求通電時間TAUMが下限保証値に満たないときには(S420:NO)、添加量の精度を確保することができないため、尿素添加を中止すべく、通電時間TAUの最終要求値である最終要求通電時間TAUFには「0」が設定される(S480)。そして、ステップS410で設定された要求通電時間TAUM、つまり今回添加の中止された要求通電時間TAUMが繰越通電時間TKに設定される(S490)。
一方、ステップS420にて、要求通電時間TAUMが下限保証値以上であると判定されるときには(S420:YES)、要求通電時間TAUMの上限ガードが実施される(S430)。このステップS430では、現在の駆動周波数KSに相当する時間である添加インターバルINTから、CAN通信遅れ時間や演算遅れ時間などを減じた値が上限ガード値ULとして設定される。そして、要求通電時間TAUMが上限ガード値ULを超えているときには、要求通電時間TAUMの値が上限ガード値ULの値に変更される。一方、要求通電時間TAUMが上限ガード値UL以下であるときには、現在の要求通電時間TAUMがそのまま保持される。
こうして要求通電時間TAUMの上限ガードが実施されると、上限ガード実施後の要求通電時間TAUMが最終要求通電時間TAUFに設定される(S440)。このようにしてステップS440にて最終要求通電時間TAUFが設定されると、尿素添加弁230には、この最終要求通電時間TAUFの間、通電が行われる。これにより1つの添加インターバルINT内において、最終要求通電時間TAUFに応じた量の尿素水が添加される。
次に、要求通電時間TAUMから上限ガード値ULを減じた値が繰越通電時間TKに設定される(S450)。ステップS450では、上限ガード値ULによってカットされた通電時間、つまり添加インターバルINT内において添加することのできなかった尿素水の量に対応する通電時間TAUが繰越通電時間TKに設定される。なお、要求通電時間TAUMから上限ガード値ULを減じた値が負の値になる場合には、繰越通電時間TKは「0」に設定される。
上記ステップS450またはステップS490にて、繰越通電時間TKが設定されると、その設定された繰越通電時間TK及び尿素水圧力NPに基づいて繰越添加量QKが算出される(S460)。ステップS450にて設定された繰越通電時間TKに基づき、繰越添加量QKが算出される場合、その繰越添加量QKは、上限ガード値ULによってカットされた通電時間に対応する尿素水の量になる。また、ステップS490にて設定された繰越通電時間TKに基づき、繰越添加量QKが算出される場合、その繰越添加量QKは、添加の中止された要求通電時間TAUMに対応する尿素水の量になる。
そして、NOx浄化用の駆動要求フラグ及び冷却添加用の駆動要求フラグ及び析出抑制用の駆動要求フラグのすべてが「OFF」に設定されて(S240)、本処理は一旦終了される。
上記ステップS460にて算出される繰越添加量QKが、上記ステップS270やステップS310で行われる積算添加量Sの算出時に加算されることにより、この繰越添加量QKに相当する分の尿素水が次回の添加周期において添加される。
以上説明した本実施形態によれば、以下の作用効果を得ることができる。
(1)先の図3に示したように、ステップS140で否定判定される場合、つまり今回の駆動周波数KSに関する演算が、前回の演算周期で設定された駆動周波数KSでの添加インターバルINT間においてなされていると判定される場合には、前回の本処理実行時に設定された駆動周波数KSが保持される(S160)。従って、今回の駆動周波数KSに関する演算が、前回の演算周期で設定された駆動周波数KSでの添加インターバルINT間においてなされていると判定される場合には、添加インターバルINT間における駆動周波数KSの変更が行われなくなる。従って、添加インターバルINT間において演算される積算添加量Sを好適に算出することができる。
(2)先の図4に示したように、初回添加であると判定されるときには(S210:YES)、そのときの要求添加量QEに基づいて通電時間TAUが算出される(S220)。従って、算出にある程度の時間を要する積算添加量Sに基づいた通電時間TAUの算出に比べて、添加要求の発生時における通電時間TAUの算出が迅速に行われる。そのため、添加要求の発生に対応して速やかに尿素水を添加することができる。
(3)図4に示したように、ステップS250で否定判定される場合、つまり今回の通電時間TAUに関する演算が、添加インターバルINT間においてなされていると判定される場合には、ステップS310にて積算添加量Sの算出を行うものの、通電時間TAUの算出は行うことなく、通電時間TAUの算出処理が一旦終了される。
従って、1つの添加インターバルINT内において別の添加要求が発生しても、その添加インターバルINT内では、積算添加量Sの算出が行われるだけであり、別の添加要求に基づく尿素水の添加は禁止される。ここで、そうした別の添加要求に基づく尿素水の添加を禁止すると、この別の添加要求を満たすことができなくなる。そこで、別の添加要求に基づく尿素水添加が禁止された添加インターバルINT内において、要求されている添加量を時間積算した上記積算添加量Sを算出するようにしている。そして、図4のステップS250で肯定判定される場合、つまり別の添加要求に基づく尿素水添加が禁止された添加インターバルINTが経過した後には、積算添加量Sに基づいた通電時間TAUを算出するようにしている(S280)。従って、禁止された別の添加要求での尿素添加量は、その別の添加要求に基づく尿素水添加の禁止された添加インターバルINTが経過した後の、次の添加インターバルINTにおける尿素添加量に反映されるようになる。そのため、次の添加インターバルINTでの尿素水添加時に、禁止された上記別の添加要求を満たすことができる。
(4)禁止された別の添加要求での尿素水の添加量は、次の添加インターバルINTにおける尿素水の添加量に反映されるため、次の添加インターバルINTにおける尿素添加弁230の開弁時間(通電時間)はその反映量(積算添加量S)に応じて調整される。これにより、既に添加が開始された添加インターバルINT内において、別の添加要求に応じた尿素水添加を割り込みで行う場合と比較して、尿素添加弁230の通電時間を適切に設定することができるようになる。従って、禁止された別の添加要求での尿素添加量を尿素添加弁230から適切に添加することが可能になり、要求された添加量を適切に添加することができる。
(5)添加インターバルINT内に各種の添加要求が散発する場合、上記ステップS220による通電時間TAUの算出だけでは、演算タイミングにおける瞬時要求しか通電時間TAUには反映されない。一方、本実施形態では、添加インターバルINT間で積算した積算添加量Sを使って通電時間TAUを算出するようにもしているため、逐次変化する要求添加量が積算添加量Sに反映される。つまり各種添加要求に基づく尿素水の要求添加量が平均量として積算添加量Sに反映されるようになる。従って、逐次変化する各種の添加要求をより適切に満たすことができる。
(6)先の図5に示したステップS410では、NOx浄化用通電時間TAUN及び冷却用通電時間TAUC及び析出抑制用通電時間TAUSのうちで最も時間の長いものが要求通電時間TAUMに設定される。そのため、異なった量の要求添加量QEが複数要求されているときには、それらのうちの最大添加量が要求添加量とされて尿素添加弁230から添加されるようになる。従って、複数の添加要求が同時期に成立した場合でも、それら複数の添加要求を全て満たすことができる。
(7)図5のステップS440では、上限ガードが実施された後の要求通電時間TAUMが最終要求通電時間TAUFに設定される。そして、図5のステップS450では、上限ガードによってカットされた通電時間TAUが繰越通電時間TKに設定される。そして、図5のステップS460では、上限ガードによってカットされた通電時間TAUに相当する尿素水の量が繰越添加量QKとして設定される。そして、図4のステップS270やステップS310では、この繰越添加量QKが上述した積算添加量Sに加算される。
従って、添加インターバルINT内において、要求添加量(ステップS410で設定された要求通電時間TAUMに応じた尿素水の添加量)の全量を添加できないときには、その添加インターバルINT内において要求添加量の一部が添加される。そして、残りの添加量については、次の添加インターバルINTにおける尿素水の添加量に反映される。そのため、1つの添加インターバルINT内にて、要求通電時間TAUMに応じた尿素水の全量を添加できない場合には、添加できなかった残りの量が、次の添加インターバルINTでの尿素水添加において添加されることにより補われる。従って、要求された添加量(要求通電時間TAUMに応じた尿素水の添加量)を適切に添加することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・複数の添加要求が、NOx浄化用の添加要求、冷却添加用の添加要求、及び析出抑制用の添加要求であった。しかし、この他の添加要求でもよい。
・還元剤として尿素水を使用するようにしたが、この他の還元剤を使用するようにしてもよい。
1…エンジン、2…シリンダヘッド、3…吸気通路、4a〜4d…燃料噴射弁、5…燃料添加弁、6a〜6d…排気ポート、7…インテークマニホールド、8…エキゾーストマニホール、9…コモンレール、10…サプライポンプ、11…ターボチャージャ、13…EGR通路、14…EGRクーラ、15…EGR弁、16…吸気絞り弁、17…アクチュエータ、18…インタークーラ、19…エアフロメータ、20…絞り弁開度センサ、21…機関回転速度センサ、22…アクセルセンサ、23…圧力センサ、24…車速センサ、25…イグニッションスイッチ、26…排気通路、27…燃料供給管、30…第1浄化部材、31…酸化触媒、32…フィルタ、40…第2浄化部材、41…NOx浄化触媒(選択還元型NOx触媒:SCR触媒)、50…第3浄化部材、51…アンモニア酸化触媒、60…分散板、80…制御装置、100…第1排気温度センサ、110…差圧センサ、120…第2排気温度センサ、130…第1NOxセンサ、140…第2NOxセンサ、200…尿素水供給機構、210…タンク、220…ポンプ、230…尿素添加弁、240…供給通路。

Claims (2)

  1. 排気通路内に還元剤を添加する添加弁と、添加された還元剤により排気中のNOxを浄化する触媒とを備え、還元剤が所定の添加周期毎に間欠添加されるように前記添加弁の開閉動作を制御する内燃機関の排気浄化装置であって、
    添加要求に基づいて前記間欠添加が実行されるときの添加周期内において別の添加要求が発生したときには、その別の添加要求が発生した添加周期内での同別の添加要求に基づく還元剤添加を禁止するとともに、
    同別の添加要求に応じた還元剤添加量を、同別の添加要求に基づく還元剤添加の禁止された添加周期が経過した後の次の添加周期における還元剤添加量に反映する
    ことを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 異なった量の還元剤添加量が複数要求されているときには、それら異なった還元剤添加量のうちの最大添加量を要求添加量として前記添加弁から添加するとともに、前記添加周期内に前記要求添加量の全量を添加できないときには、その添加周期内において前記要求添加量の一部を添加し、残りの添加量を、次の添加周期における還元剤添加量に反映する
    請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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