JP2015105262A - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な温度条件、とりわけ高温及び低温での保存安定性が良好な皮膚洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分:
(A)成分:N−アシルグリシン塩及びN−アシルアスパラギン酸塩から選ばれる1種又は2種以上
(B)成分:不飽和脂肪酸塩
(C)成分:N−アシルタウリン塩、
並びに水を含有し、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の含有量の合計が4質量%以上、10質量%以下である、皮膚洗浄剤組成物。
【選択図】なし
【解決手段】下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分:
(A)成分:N−アシルグリシン塩及びN−アシルアスパラギン酸塩から選ばれる1種又は2種以上
(B)成分:不飽和脂肪酸塩
(C)成分:N−アシルタウリン塩、
並びに水を含有し、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の含有量の合計が4質量%以上、10質量%以下である、皮膚洗浄剤組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は皮膚洗浄剤組成物に関する。
従来から、高級脂肪酸塩、アシルグリシン塩、アシルアスパラギン酸塩、アシルメチルタウリン塩は、それぞれ身体の洗浄用に広く用いられている。これら化合物を組み合わせ、経時安定性が良好である、固形石鹸などの固形洗浄剤組成物やボディーシャンプー、ハンドソープなどの液体洗浄剤組成物が開発され、広く用いられている。特許文献1には、特定のアシルグリシン塩及び不飽和脂肪酸塩から選ばれる界面活性剤と、LogP値が−0.4〜0であり炭素数4〜10のアルコールとを、特定条件で含有する皮膚洗浄剤組成物が開示されている。また、特許文献2には、特定の脂肪酸塩、特定のアシルアルキルタウレート型陰イオン性界面活性剤、及び特定のグリセリン脂肪酸エステルを、それぞれ、所定範囲で含有する洗浄剤組成物が開示されている。
洗浄性、起泡性及びバイオフィルム除去性の観点からアシルアミノ酸塩を、洗浄性、バイオフィルム除去性、及び低皮膚刺激性の観点から不飽和脂肪酸塩を、また、洗浄性、起泡性及び低皮膚刺激性の観点から他の陰イオン界面活性剤を皮膚洗浄剤に含有するが、必ずしも、保存安定性がよいとは限らない。
本発明が解決しようとする課題は、様々な温度条件、とりわけ高温及び低温での保存安定性が良好な皮膚洗浄剤組成物を提供することである。
本発明は、下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分:
(A)成分:N−アシルグリシン塩及びN−アシルアスパラギン酸塩から選ばれる1種又は2種以上
(B)成分:不飽和脂肪酸塩
(C)成分:N−アシルタウリン塩、
並びに水を含有し、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分の含有量の合計が4質量%以上、10質量%以下である、皮膚洗浄剤組成物に関する。
(A)成分:N−アシルグリシン塩及びN−アシルアスパラギン酸塩から選ばれる1種又は2種以上
(B)成分:不飽和脂肪酸塩
(C)成分:N−アシルタウリン塩、
並びに水を含有し、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分の含有量の合計が4質量%以上、10質量%以下である、皮膚洗浄剤組成物に関する。
本発明によれば、様々な温度条件、とりわけ高温及び低温での保存安定性が良好な皮膚洗浄剤組成物が提供される。
本発明において、保存安定性についての「高温」とは、組成物を液温50℃以上で保存する条件をいい、また、「低温」とは、組成物を液温−5℃以下で保存する条件をいう。よって、高温保存安定性は、例えば組成物を50℃で保存した場合の安定性であり、また、低温保存安定性は、例えば組成物を−5℃で保存した場合の安定性である。
本発明において、保存安定性についての「高温」とは、組成物を液温50℃以上で保存する条件をいい、また、「低温」とは、組成物を液温−5℃以下で保存する条件をいう。よって、高温保存安定性は、例えば組成物を50℃で保存した場合の安定性であり、また、低温保存安定性は、例えば組成物を−5℃で保存した場合の安定性である。
<(A)成分>
本発明の(A)成分は、N−アシルグリシン塩及びN−アシルアスパラギン酸塩から選ばれる1種又は2種以上である。(A)成分は、洗浄性、起泡性、低皮膚刺激性、バイオフィルム除去性及び低温保存安定性を付与する。(A)成分は、N−アシルグリシン塩及びN−アシルアスパラギン酸塩から選ばれる1種又は2種以上を使用できる。
本発明の(A)成分は、N−アシルグリシン塩及びN−アシルアスパラギン酸塩から選ばれる1種又は2種以上である。(A)成分は、洗浄性、起泡性、低皮膚刺激性、バイオフィルム除去性及び低温保存安定性を付与する。(A)成分は、N−アシルグリシン塩及びN−アシルアスパラギン酸塩から選ばれる1種又は2種以上を使用できる。
(A)成分のN−アシルグリシン塩又はN−アシルアスパラギン酸塩のアシル基の炭素数は、起泡性及び低皮膚刺激性の観点から、好ましくは8以上、より好ましくは10以上であり、そして、好ましくは22以下であり、より好ましくは18以下である。また、N−アシルグリシン塩又はN−アシルアスパラギン酸塩のアシル基の炭素数は、起泡性及び低皮膚刺激性の観点から、好ましくは8〜22であり、より好ましくは10〜18以下である。N−アシルグリシン塩又はN−アシルアスパラギン酸塩のアシル基は、起泡性及び低皮膚刺激性の観点から、直鎖が好ましい。
(A)成分は、起泡性及び低皮膚刺激性の観点から、好ましくはココイルグリシン塩、ラウリルグリシン塩、ミリスチルグリシン塩、ココイルアスパラギン酸塩、ラウリルアスパラギン酸塩及びミリスチルアスパラギン酸塩から選ばれる1種以上であり、より好ましくはココイルグリシン塩及びココイルアスパラギン酸塩から選ばれる1種以上である。また、(A)成分は、起泡性、低皮膚刺激性及びバイオフィルム除去性の観点から、より好ましくはココイルグリシン塩である。
N−アシルグリシン又はN−アシルアスパラギン酸の塩としては、洗浄性及び起泡性の観点から、好ましくはアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩から選ばれる塩であり、より好ましくはアルカリ金属塩である。アルカリ金属塩としては、低温保存安定性の観点から、クラフト点の低いカリウム塩が好ましい。本発明では、(A)成分として、塩の種類が異なる2種以上の化合物を含有することができる。
(A)成分は、起泡性、低皮膚刺激性、低温保存安定性及び入手性の観点から、好ましくはココイルグリシン、ラウリルグリシン、ミリスチルグリシン、ココイルアスパラギン酸、ラウリルアスパラギン酸及びミリスチルアスパラギン酸のアルカリ金属塩から選ばれる1種又は2種以上、より好ましくはココイルグリシン、ラウリルグリシン、ミリスチルグリシン、ココイルアスパラギン酸、ラウリルアスパラギン酸及びミリスチルアスパラギン酸のナトリウム塩及びカリウム塩から選ばれる1種又は2種以上、より好ましくはココイルグリシン及びココイルアスパラギン酸のナトリウム塩及びカリウム塩から選ばれるから選ばれる1種又は2種以上、より好ましくはココイルグリシン及びココイルアスパラギン酸のカリウム塩から選ばれる1種又は2種である。また、(A)成分は、起泡性、低皮膚刺激性、バイオフィルム除去性及び入手性の観点から、より好ましくはココイルグリシンのナトリウム塩及びカリウム塩から選ばれる1種又は2種、より好ましくはココイルグリシンカリウム塩である。
<(B)成分>
本発明の(B)成分は、不飽和脂肪酸塩である。(B)成分は、洗浄性、起泡性、低皮膚刺激性、バイオフィルム除去性、高温保存安定性及び低温保存安定性を付与する。(B)成分は、不飽和脂肪酸塩の1種又は2種以上を使用できる。
本発明の(B)成分は、不飽和脂肪酸塩である。(B)成分は、洗浄性、起泡性、低皮膚刺激性、バイオフィルム除去性、高温保存安定性及び低温保存安定性を付与する。(B)成分は、不飽和脂肪酸塩の1種又は2種以上を使用できる。
(B)成分の不飽和脂肪酸塩の炭素数は、洗浄性及び起泡性の観点から、好ましくは12以上、より好ましくは16以上であり、そして、22以下、より好ましくは18以下である。また、不飽和脂肪酸塩の炭素数は、洗浄性及び起泡性の観点から、好ましくは12〜22、より好ましくは16〜18である。
(B)成分は、洗浄性、起泡性及び高温で保存した時の匂い劣化の観点から、好ましくは二重結合を1つ有する不飽和脂肪酸塩である。そして、洗浄性、起泡性、高温保存安定性及び低温保存安定性の観点から、好ましくはオレイン酸塩、パルミトレイン酸塩、リノール酸塩、及びリノレン酸塩から選ばれる1種以上の不飽和脂肪酸塩であり、洗浄性、起泡性、低皮膚刺激性、バイオフィルム除去性、高温保存安定性、低温保存安定性、高温で保存した時の匂い劣化及び汎用性の観点から、より好ましくはオレイン酸塩である。
不飽和脂肪酸の塩としては、洗浄性及び起泡性の観点から、好ましくはアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩から選ばれる塩、より好ましくはアルカリ金属塩である。アルカリ金属塩としては、低温保存安定性の観点から、好ましくはクラフト点の低いカリウム塩である。本発明では、(B)成分として、塩の種類が異なる2種以上の化合物を含有することができる。
(B)成分は、洗浄性、起泡性、低皮膚刺激性、バイオフィルム除去性、高温保存安定性、低温保存安定性、高温で保存した時の匂い劣化及び汎用性の観点から、好ましくはオレイン酸、パルミトレイン酸、リノール酸及びリノレン酸のアルカリ金属塩から選ばれる1種又は2種以上、より好ましくはオレイン酸、パルミトレイン酸、リノール酸及びリノレン酸のナトリウム塩及びカリウム塩から選ばれる1種又は2種以上、より好ましくはオレイン酸ナトリウム塩及びオレイン酸カリウム塩から選ばれる1種又は2種、より好ましくはオレイン酸カリウム塩である。
<(C)成分>
本発明の(C)成分は、N−アシルタウリン塩である。(C)成分は、洗浄性、起泡性、低皮膚刺激性、高温保存安定性及び低温保存安定性を付与する。(C)成分は、N−アシルタウリン塩の1種又は2種以上を使用できる。
本発明の(C)成分は、N−アシルタウリン塩である。(C)成分は、洗浄性、起泡性、低皮膚刺激性、高温保存安定性及び低温保存安定性を付与する。(C)成分は、N−アシルタウリン塩の1種又は2種以上を使用できる。
(C)成分のN−アシルタウリン塩のアシル基の炭素数は、洗浄性及び起泡性の観点から、好ましくは8以上、より好ましくは10以上、12以上であり、そして、好ましくは22以下、より好ましくは18以下、より好ましくは16以下、より好ましくは14以下である。また、N−アシルタウリン塩のアシル基の炭素数は、洗浄性及び起泡性の観点から、好ましくは8〜22であり、より好ましくは10〜18、より好ましくは12〜16、より好ましくは12〜14である。
(C)成分は、洗浄性、起泡性、低皮膚刺激性、高温保存安定性及び汎用性の観点から、好ましくはN−アシル−N−アルキルタウリン塩である。N−アシル−N−アルキルタウリン塩のアルキル基は、同様の観点から、好ましくは炭素数1以上、3以下である。また、N−アシル−N−アルキルタウリン塩のアシル基は起泡性、汎用性の観点から、好ましくは直鎖である。(C)成分は、同様の観点から、好ましくはラウロイルメチルタウリン塩、ミリストイルメチルタウリン塩、及びパルミトイルメチルタウリン塩から選ばれる1種以上のN−アシルタウリン塩であり、より好ましくはラウロイルメチルタウリン塩である。
N−アシルタウリンの塩としては、洗浄性、起泡性、低皮膚刺激性、高温保存安定性及び汎用性の観点から、アルカリ金属塩、アンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩から選ばれる塩が好ましく、より好ましくはアルカリ金属塩である。アルカリ金属塩としては、低温保存安定性の観点から、クラフト点の低いカリウム塩が好ましい。本発明では、(C)成分として、塩の種類が異なる2種以上の化合物を含有することができる。
(C)成分は、洗浄性、起泡性、低皮膚刺激性、高温保存安定性、低温保存安定性及び汎用性の観点から、好ましくはラウロイルメチルタウリン、ミリストイルメチルタウリン及びパルミトイルメチルタウリンのアルカリ金属塩、アンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩から選ばれる1種又は2種以上、より好ましくはラウロイルメチルタウリン、ミリストイルメチルタウリン及びパルミトイルメチルタウリンのアルカリ金属塩から選ばれる1種又は2種以上、より好ましくはラウロイルメチルタウリン、ミリストイルメチルタウリン及びパルミトイルメチルタウリンのナトリウム塩及びカリウム塩から選ばれる1種又は2種以上、より好ましくはラウロイルメチルタウリンナトリウム塩及びラウロイルメチルタウリンカリウム塩から選ばれる1種又は2種、より好ましくはラウロイルメチルタウリンカリウム塩である。
<水>
本発明の皮膚洗浄剤組成物は水を含有する。水は低温安定性の観点から、好ましくはイオン交換水、滅菌水である。本発明の皮膚洗浄剤組成物の残部は水である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は水を含有する。水は低温安定性の観点から、好ましくはイオン交換水、滅菌水である。本発明の皮膚洗浄剤組成物の残部は水である。
<皮膚洗浄剤組成物>
本発明において、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の合計含有量は、皮膚洗浄剤組成物中、高温保存安定性の観点から、4質量%以上であり、好ましくは4.5質量%以上、より好ましくは5質量%以上であり、そして、高温保存安定性及び低温保存安定性の観点から、10質量%以下であり、好ましくは8質量%以下、より好ましくは7質量%以下である。
本発明において、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の合計含有量は、皮膚洗浄剤組成物中、高温保存安定性の観点から、4質量%以上であり、好ましくは4.5質量%以上、より好ましくは5質量%以上であり、そして、高温保存安定性及び低温保存安定性の観点から、10質量%以下であり、好ましくは8質量%以下、より好ましくは7質量%以下である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物の(B)成分と(C)成分の合計含有量と(A)成分の含有量の質量比〔(B)+(C)〕/(A)は、高温保存安定性及び低温保存安定性の観点から、好ましくは1.5以上、より好ましくは4以上であり、そして、20以下、より好ましくは15以下である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物の(A)成分の含有量と(B)成分の含有量の質量比(B)/(A)は、高温保存安定性及び低温保存安定性の観点から、好ましくは0.5以上、より好ましくは1.5以上、より好ましくは2以上であり、そして、好ましくは15以下、より好ましくは10以下である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物の(A)成分と(B)成分の合計含有量と(C)成分の含有量の質量比〔(A)+(B)〕/(C)は、高温保存安定性及び低温保存安定性の観点から、好ましくは1.6以上、より好ましくは1.7以上であり、そして、高温保存安定性の観点から、好ましくは2.2以下である。
(A)成分であるN−アシルグリシン塩及びN−アシルアスパラギン酸塩から選ばれる1種又は2種以上の含有量は、皮膚洗浄剤組成物中、低温保存安定性の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上であり、そして、高温保存安定性の観点から、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下、より好ましくは1.2質量%以下である。
(B)成分である不飽和脂肪酸塩の含有量は、皮膚洗浄剤組成物中、高温保存安定性及び低温保存安定性の観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、より好ましくは2.8質量%以上であり、そして、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3.8質量%以下である。
(C)成分であるN−アシルタウリン塩の含有量は、皮膚洗浄剤組成物中、高温保存安定性の観点から、好ましくは1質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、より好ましくは1.8質量%以上であり、そして、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下、より好ましくは2.5質量%以下、より好ましくは2.1質量%以下である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、高温保存安定性及び低温保存安定性の観点から、(D)成分としてポリオールを含有することが好ましい。ポリオールは、バイオフィルム除去性及び低皮膚刺激性を両立する観点から、好ましくはLogP値が−0.4以上、0以下のポリオールである。本発明のLogP値は、オクタノール/水分配係数であり、Chembio Office2008のChemdraw ultra 11.0(Hulinks社)による計算予測値である。LogP値が−0.4以上、0以下のポリオールとしては、例えば、1,3−ブチレングリコール(LogP=−0.37)、ジプロピレングリコール(LogP=−0.31)、エチルジグリコール(LogP=−0.25)、イソプレングリコール(LogP=−0.15)などが挙げられる。(D)成分は、高温保存安定性、低温保存安定性、バイオフィルム除去性及び低皮膚刺激性の観点から、より好ましくは1,3−ブチレングリコールである。
本発明の皮膚洗浄剤組成物が(D)成分、好ましくは1,3−ブチレングリコールを含有する場合、(D)成分の含有量は、高温保存安定性及び低温保存安定性の観点から、皮膚洗浄剤組成物中、好ましくは1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上であり、そして、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、より好ましくは12質量%以下である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物では、(A)成分、(B)成分及び(C)成分以外の界面活性剤の含有量は、高温保存安定性又は低温保存安定性の観点から、皮膚洗浄剤組成物中、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは実質的に0質量%、より好ましくは0質量%である。
また、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩、ココイルサルコシンナトリウム塩、アルキルグリコシド、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、及びラウリルヒドロキシスルホベタインから選ばれる界面活性剤の含有量は、高温保存安定性又は低温保存安定性の観点から、皮膚洗浄剤組成物中、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下、より好ましくは実質的に0質量%、より好ましくは0質量%である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、フェノキシエタノール、メチルパラベン等の防腐剤、ジブチルヒドロキシトルエンなどの酸化防止剤、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール等の殺菌剤、グリチルリチン酸ジカリウムなどの抗炎症剤、紫外線防御剤を本発明の効果を妨げない範囲で含有することができる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物の20℃でのpHは、低皮膚刺激性の観点から、好ましくは5以上、より好ましくは7以上であり、そして、好ましくは11以下、より好ましくは10以下である。また、本発明の皮膚洗浄剤組成物の20℃でのpHは、低皮膚刺激性の観点から、好ましくは5〜11、より好ましくは7〜10である。
本発明の皮膚洗浄剤組成物の調製方法は特に制限されないが、例えば、(A)成分、(C)成分、ポリオールなどの水溶性成分を水に加え、80℃で溶解する。一方、(B)成分の原料である不飽和脂肪酸、ジブチルヒドロキシトルエン、フェノキシエタノールなどの油溶性分を予め80℃で溶解する。溶解した油溶性分を前記水溶性成分が溶解する水に80℃で混合し、その後、水酸化カリウムで中和する。中和した後、室温(25℃)まで冷却する方法が挙げられる。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、例えば、チューブタイプ、スプレータイプ、ポンプタイプ、ジャータイプ等の容器に封入して使用される。本発明の皮膚洗浄剤組成物の使用の簡便性の観点から、ポンプタイプの容器を用いることが好ましく、さらに、ポンプタイプの容器の中でもフォーマー容器に封入して用いる方法が好ましい。よって、本発明では、本発明の皮膚洗浄剤組成物を、泡吐出機構を備えた容器に充填してなる皮膚洗浄剤物品を提供することができる。
実施例1〜7、比較例1〜14
表1に記載の皮膚洗浄剤組成物を調製し、下記の方法で50℃保存安定性と−5℃保存安定性を評価した。結果を表1に示す。
表1に記載の皮膚洗浄剤組成物を調製し、下記の方法で50℃保存安定性と−5℃保存安定性を評価した。結果を表1に示す。
<50℃保存安定性>
皮膚洗浄剤組成物を規格ビンNo.11(アズワン社製)に50g加え、50℃で静置保存した。保存開始後1週間毎に、組成物の外観を目視にて確認し、配合直後と変わらず、白濁していないか否かを確認した。表1に下記の通り記載した。
2:白濁しない期間が2週間以上である
1:白濁しない期間が1週間以上、2週間未満である
0:白濁しない日数が1週間未満である
皮膚洗浄剤組成物を規格ビンNo.11(アズワン社製)に50g加え、50℃で静置保存した。保存開始後1週間毎に、組成物の外観を目視にて確認し、配合直後と変わらず、白濁していないか否かを確認した。表1に下記の通り記載した。
2:白濁しない期間が2週間以上である
1:白濁しない期間が1週間以上、2週間未満である
0:白濁しない日数が1週間未満である
<−5℃保存安定性>
皮膚洗浄剤組成物をスクリュー管No.7(マルエム)に40g加え、−5℃で1週間静置保存した。保存後、組成物の外観を目視にて確認し、外観が配合直後と変わらないか否かを確認した。組成物の外観が変わらないか否かに応じて、表1に下記のように記載した。
1:外観が変化しなかった
0:外観が変化(白濁、凍結、固化又は分離)した
皮膚洗浄剤組成物をスクリュー管No.7(マルエム)に40g加え、−5℃で1週間静置保存した。保存後、組成物の外観を目視にて確認し、外観が配合直後と変わらないか否かを確認した。組成物の外観が変わらないか否かに応じて、表1に下記のように記載した。
1:外観が変化しなかった
0:外観が変化(白濁、凍結、固化又は分離)した
表1に示す通り、実施例1〜7の組成物は、比較例1〜14と比べ、50℃保存安定性及び−5℃保存安定性に優れることが分かった。尚、実施例1〜7及び比較例1〜14の皮膚洗浄剤組成物は何れも、皮膚刺激性が低く、良好な皮膚洗浄性を示した。また、実施例1〜7の皮膚洗浄剤組成物は何れも、良好なバイオフィルム除去性を示した。
以下に表1に記載した薬剤について説明する。尚、表1の配合量は皮膚洗浄剤組成物中のそれぞれの薬剤の有効分の量である。
・ココイルグリシンカリウム塩:アミライトGCK−11(味の素株式会社製)
・N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム塩:アミノフォーマFLDS−L(有効分25%、旭化成ケミカル株式会社製)
・ココイルアラニンナトリウム塩:アミライトACS−12(有効分30%、味の素株式会社製)
・N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム塩:アミソフトLK−11(F)(味の素株式会社製)
・オレイン酸カリウム塩:ルナックO−LL−V(花王株式会社製)と苛性カリウム(旭硝子株式会社製)により調製した。
・ステアリン酸カリウム塩:和光純薬工業株式会社製
・イソステアリン酸カリウム塩:イソステアリン酸(日産化学工業株式会社製)と苛性カリウム(旭硝子株式会社製)により調製した。
・ラウロイルメチルタウリンナトリウム塩:ニッコールLMT(日光ケミカルズ株式会社製)
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩:エマール270J(有効成分70%、花王株式会社製)、(エチレンオキシド平均付加モル数2モル)
・ココイルサルコシンナトリウム塩:アミライトACS(味の素株式会社製)
・ラウリルグリコシド:マイドール12(花王株式会社製)、(アルキル基:炭素数12(ラウリル基)、糖縮合度:およそ1、糖残基:グルコース)
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン:アンヒトール20AB(花王株式会社製)
・ラウリルヒドロキシスルホベタイン:アンヒトール20HD(花王株式会社製)
・1,3−ブチレングリコール:1−3−BG(P)(協和発酵ケミカル株式会社製)
・フェノキシエタノール:ハイソルブEPH(東邦化学工業株式会社製)
・ジブチルヒドロキシトルエン:BTH(日揮ユニバーサル株式会社製)
・水:イオン交換水
・ココイルグリシンカリウム塩:アミライトGCK−11(味の素株式会社製)
・N−ラウロイル−L−アスパラギン酸ナトリウム塩:アミノフォーマFLDS−L(有効分25%、旭化成ケミカル株式会社製)
・ココイルアラニンナトリウム塩:アミライトACS−12(有効分30%、味の素株式会社製)
・N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム塩:アミソフトLK−11(F)(味の素株式会社製)
・オレイン酸カリウム塩:ルナックO−LL−V(花王株式会社製)と苛性カリウム(旭硝子株式会社製)により調製した。
・ステアリン酸カリウム塩:和光純薬工業株式会社製
・イソステアリン酸カリウム塩:イソステアリン酸(日産化学工業株式会社製)と苛性カリウム(旭硝子株式会社製)により調製した。
・ラウロイルメチルタウリンナトリウム塩:ニッコールLMT(日光ケミカルズ株式会社製)
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩:エマール270J(有効成分70%、花王株式会社製)、(エチレンオキシド平均付加モル数2モル)
・ココイルサルコシンナトリウム塩:アミライトACS(味の素株式会社製)
・ラウリルグリコシド:マイドール12(花王株式会社製)、(アルキル基:炭素数12(ラウリル基)、糖縮合度:およそ1、糖残基:グルコース)
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン:アンヒトール20AB(花王株式会社製)
・ラウリルヒドロキシスルホベタイン:アンヒトール20HD(花王株式会社製)
・1,3−ブチレングリコール:1−3−BG(P)(協和発酵ケミカル株式会社製)
・フェノキシエタノール:ハイソルブEPH(東邦化学工業株式会社製)
・ジブチルヒドロキシトルエン:BTH(日揮ユニバーサル株式会社製)
・水:イオン交換水
Claims (5)
- 下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分:
(A)成分:N−アシルグリシン塩及びN−アシルアスパラギン酸塩から選ばれる1種又は2種以上
(B)成分:不飽和脂肪酸塩
(C)成分:N−アシルタウリン塩、
並びに水を含有し、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分の含有量の合計が4質量%以上、10質量%以下である、皮膚洗浄剤組成物。 - (B)成分と(C)成分の合計含有量と(A)成分の含有量の質量比〔(B)+(C)〕/(A)が、1.5以上、20以下である、請求項1記載の皮膚洗浄剤組成物。
- (A)成分と(B)成分の合計含有量と(C)成分の含有量の質量比〔(A)+(B)〕/(C)が、1.6以上、2.2以下である、請求項1又は2の何れか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 更に、下記の(D)成分:
(D)成分:ポリオール
を含有する、請求項1〜3の何れか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。 - アシルグリシンのカリウム塩及びアシルタウリンのナトリウム塩を配合してなる、請求項1〜4の何れか1項記載の皮膚洗浄剤組成物。
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