JP2015104754A - 鍛造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形金型に作用する圧力が過剰になることを抑制する。【解決手段】被成形材料1を成形する上金型11および下金型12と、上金型11を駆動する駆動手段14、15と、作動液体を貯留する貯留空間13aを形成する筒状の貯留空間形成部材13とを備え、貯留空間13aには、被成形材料1が配置されるようになっており、駆動手段14、15が上金型11を被成形材料1側に駆動すると、上金型11は貯留空間13aの作動流体を圧縮しながら被成形材料1を押圧するようになっており、貯留空間形成部材13は、上金型11が被成形材料1を押圧する押圧方向Zに向かうにつれて、貯留空間13aの断面積が拡大する形状を有している。【選択図】図1

Description

本発明は、鍛造装置に関する。
従来、特許文献1には、水や油などの液状圧力媒体が満たされた圧力容器内に成形金型を設置し、加圧パンチを下降させることによって液状圧力媒体を圧縮するとともに上成形金型を下降させて被成形材料を圧縮成形する鍛造技術が記載されている。
この従来技術によると、被成形材料に金型による圧縮力を作用させると同時に、被成形材料の周辺に液状圧力媒体による圧縮力(静水圧)も作用させるので、延性の低い材料でもクラックが生じることなく成形加工可能となる。
特開平9−277096号公報
上記従来技術では、上成形金型で被成形材料を圧縮する際に被成形材料に引張り応力(被成形材料の周方向に作用する応力)が作用する。そして、この引張り応力を打ち消すように、被成形材料の外周から液状圧力媒体による圧縮力が作用する。そのため、引張り応力が被成形材料の材料強度を超えて被成形材料にクラック(割れ)が生じることを抑制できる。
しかしながら、上記従来技術では、液状圧力媒体による圧縮力が指数関数的に上昇するので、液状圧力媒体の圧力が過剰に上昇して成形金型の強度を超えてしまい成形金型が破損するおそれがある(後述する数式F1、F2および図4を参照)。
本発明は上記点に鑑みて、成形金型に作用する圧力が過剰になることを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
被成形材料(1)を成形する上金型(11)および下金型(12)と、
上金型(11)を駆動する駆動手段(14、15)と、
作動液体を貯留する貯留空間(13a)を形成する筒状の貯留空間形成部材(13)とを備え、
貯留空間(13a)には、被成形材料(1)が配置されるようになっており、
駆動手段(14、15)が上金型(11)を被成形材料(1)側に駆動すると、上金型(11)は貯留空間(13a)の作動流体を圧縮しながら被成形材料(1)を押圧するようになっており、
貯留空間形成部材(13)は、上金型(11)が被成形材料(1)を押圧する押圧方向(Z)に向かうにつれて、貯留空間(13a)の断面積が拡大する形状を有していることを特徴とする。
これによると、上金型(11)が押圧方向(Z)に向かうにつれて、上金型(11)と貯留空間形成部材(13)との隙間の幅(h)が大きくなるので、上金型(11)と貯留空間形成部材(13)との隙間における圧力損失の上昇を抑制できる(後述する数式F1を参照)。
その結果、貯留空間(13a)における作動液体の圧力の上昇を抑制できるので、成形金型(11、12)に作用する圧力が過剰になることを抑制できる。
上記目的を達成するため、請求項6に記載の発明では、
上金型(11)は、押圧方向(Z)と反対側の部位が、押圧方向(Z)側の部位と比較して細くなった形状を有していることを特徴とする。
これによると、上金型(11)の太さが一定である場合と比較して、上金型(11)と貯留空間形成部材(13)との隙間の長さ(L)が小さくなるので、上金型(11)と貯留空間形成部材(13)との隙間における圧力損失の上昇を抑制できる(後述する数式F1を参照)。
その結果、貯留空間(13a)における作動液体の圧力の上昇を抑制できるので、成形金型(11、12)に作用する圧力が過剰になることを抑制できる。
上記目的を達成するため、請求項7に記載の発明では、
駆動手段(14、15)は、上金型(11)を被成形材料(1)側に駆動する際、上金型(11)の駆動速度を経時的に減少させることを特徴とする。
これによると、上金型(11)が被成形材料(1)側に駆動されるにつれて、上金型(11)と貯留空間形成部材(13)との隙間を流れる作動液体の流量(Q)が小さくなるので、上金型(11)と貯留空間形成部材(13)との隙間における圧力損失の上昇を抑制できる(後述する数式F1を参照)。
その結果、貯留空間(13a)における作動液体の圧力の上昇を抑制できるので、成形金型(11、12)に作用する圧力が過剰になることを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
一実施形態における鍛造装置の全体構成図である。 一実施形態における鍛造加工工程の概要を説明する説明図である。 図1のIII−III断面図である。 作動油の圧力と粘度との関係を表すグラフである。 一実施形態における作動油の圧力の推移を表すグラフである。 一実施形態における鍛造装置の作動状態を示す断面図である。
以下、一実施形態における鍛造装置を説明する。図1に示す鍛造装置10は、ワーク1(被成形材料)に鍛造加工を行う装置であり、パンチ11、ダイ12、貯留空間形成部材13、パンチ駆動部14および制御装置15を備えている。
図1中、上下の矢印は、鍛造装置10の設置状態における上下方向(重力方向)を示している。
パンチ11およびダイ12は、ワーク1を成形する成形金型である。パンチ11は、ワーク1を押圧する上金型(可動金型)であり、ダイ12は下金型(固定金型)である。ワーク1は、パンチ11とダイ12との間で鍛造加工されて所定形状に成形される。パンチ11およびダイ12は、ワーク1を種々の製品に成形可能である。
貯留空間形成部材13は、全体として例えば円筒形状を有している。ダイ12は、貯留空間形成部材13の底部に配置されている。ダイ12および貯留空間形成部材13は、作動油(作動液体)を貯留する貯留空間13aを形成している。ダイ12と貯留空間形成部材13との間には、シール部材(図示せず)が配置されていて液密性が確保されるようになっている。ワーク1は、ダイ12上に配置される。したがって、ワーク1は、貯留空間13aの作動液中に配置される。
パンチ駆動部14および制御装置15は、パンチ11を駆動する駆動手段である。パンチ駆動部14は、パンチ11をダイ12に対して近接する方向および離間する方向に往復駆動する。パンチ駆動部14は、例えば油圧シリンダで構成されている。
制御装置15は、パンチ駆動部14の作動を制御する制御手段である。制御装置15は、例えばPLC(プログラマブルロジックコントローラ)およびその周辺機器で構成されている。
パンチ11は、全体として例えば円柱形状を有している。パンチ11のうちワーク1を押圧する方向Z(以下、押圧方向と言う。)と反対側の部位(図1の上方側部位)には逃げ部11aが形成されている。逃げ部11aは、押圧方向Z側の部位(図1の下方側部位)と比較して外径が小さくなっている。すなわち、パンチ11は、押圧方向Zと反対側の部位が、押圧方向Z側の部位よりも細くなった段付き円柱形状を有している。
貯留空間形成部材13は、貯留空間13aの直径が押圧方向Zに向かうにつれて段階的に拡大する段付き円筒形状を有している。したがって、貯留空間13aの断面積は、押圧方向Zに向かうにつれて段階的に拡大している。
図1の例では、貯留空間13aは、押圧方向Zに向かうにつれて直径がd1→d2→d3→d4と4段階に拡大している。すなわち、貯留空間形成部材13は、内径がd1になっている第1段部131と、内径がd2になっている第2段部132と、内径がd3になっている第3段部133と、内径がd4になっている第4段部134とを有している。
次に、鍛造装置10を用いた鍛造加工方法を説明する。図2は、鍛造加工の工程の概要を説明する説明図である。図2では、理解を容易にするために、パンチ11およびダイ12を模式的に示している。
まず、貯留空間13aにワーク1を配置するとともに作動油を注入する。次いで、パンチ駆動部14でパンチ11を押圧方向Zに駆動する。本実施形態では、パンチ11を押圧方向Zに一定速度で駆動するが、パンチ11の押圧速度を変動させてもよい。
これにより、パンチ11が貯留空間13aに進入して貯留空間13aの作動油が圧縮されるので、作動油の圧力が上昇する。時刻nにおける作動油の圧力Pnは、次の数式F1で近似的に表される。
Figure 2015104754
数式F1において、Lは、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間の、押圧方向Zにおける長さである。数式F1において、ηnは、時刻nにおける作動油の粘度である。数式F1において、Qは、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間における作動油の流量である。数式F1において、wは、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間のうち、パンチ11側の縁部(図3中、太線で示した部位)の周長である。数式F1において、hは、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間の幅である(図1、図3を参照)。
数式F1は、平行平板の圧力損失の式に基づいている。すなわち、貯留空間13aの作動油がパンチ11に押されると、作動油はパンチ11と貯留空間形成部材13との隙間を流れ、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間において圧力損失が生じる。この圧力損失は、作動油の圧力(大気圧との差)とほぼ等しい。
作動油の圧力が上昇するにつれて作動油の粘度が上昇する。例えば、本実施形態で用いられる所定の作動油の粘度ηnは、次の数式F2で表される。
Figure 2015104754
数式F2において、kは、温度係数である。数式F2において、Pn−1は、時刻n−1における作動油の圧力である。時刻n−1は、時刻nよりも前の時刻である。
図4は、数式F2を表すグラフである。数式F2および図4からわかるように、本実施形態で用いられる所定の作動油の粘度ηnは、作動油の圧力Pn−1の上昇に対して指数関数的に上昇する。数式F1からわかるように、圧力損失Pnは作動油の粘度ηnに比例する。
したがって、パンチ11が貯留空間13aに進入して作動油を押すと、圧力損失が生じて作動油の圧力が上昇し、作動油の圧力が上昇すると作動油の粘度が上昇し、作動油の粘度が上昇すると圧力損失がさらに上昇して作動油の圧力がさらに上昇する、という昇圧スパイラルが発生する。
パンチ11がワーク1を加圧すると、ワーク1に周方向の引張り応力が作用する。ワーク1には作動油からの圧縮応力が作用するので、引張り応力が低減される。そのため、引張り応力がワーク1の材料強度を超えてワーク1に割れ(クラック)が発生することを抑制できる。
しかも、パンチ11がワーク1を加圧するにつれて作動油の圧力が上昇するので、パンチ11がワーク1を加圧するにつれて引張り応力が増加しても引張り応力を十分に低減できる。
図5は、作動油の圧力の推移を表すグラフである。まず、図1に示すようにパンチ11が貯留空間形成部材13の第1段部131にある状態(図5では時間t1以下)では、パンチ11が進入するにつれて、パンチ11と第1段部131との隙間の長さL1が増加し、圧力損失P1が増加する(数式F1を参照)。したがって、作動油の圧力も上昇する。
パンチ11がさらに進入すると、図6に示すようにパンチ11が貯留空間形成部材13の第1段部131および第2段部132の両方にまたがる。このとき、第1段部131における圧力損失P1と、第2段部132における圧力損失P2とが生じる。したがって、作動油の圧力は、圧力損失P1と圧力損失P2との和とほぼ等しくなる。
この状態(図5では時間t1以上、時間t2以下)では、パンチ11が進入するにつれてパンチ11と第1段部131との隙間の長さL1が減少し、パンチ11と第2段部132との隙間の長さL2が増加する。
パンチ11が進入するにつれてパンチ11と第1段部131との隙間の長さL1が減少するので、第1段部131における圧力損失P1の上昇が抑制される(数式F1を参照)。
パンチ11が進入するにつれてパンチ11と第2段部132との隙間の長さL2が増加するが、パンチ11と第2段部132との隙間の幅h2は、パンチ11と第1段部131との隙間の幅h1よりも大きくなっているので、第2段部132における圧力損失P2を小さく抑えることができる(数式F1を参照)。したがって、作動油の圧力の上昇が抑制される。
パンチ11がさらに進入すると、パンチ11が貯留空間形成部材13の第2段部132および第3段部133の両方にまたがる(図示せず)。このとき、第2段部132における圧力損失P2と、第3段部133における圧力損失P3とが生じる。したがって、作動油の圧力は、圧力損失P2と圧力損失P3との和とほぼ等しくなる。
この状態(図5では時間t2以上、時間t3以下)では、パンチ11が進入するにつれてパンチ11と第2段部132との隙間の長さL2が減少し、パンチ11と第3段部133との隙間の長さL3が増加する。
パンチ11が進入するにつれてパンチ11と第2段部132との隙間の長さL2が減少するので、第2段部132における圧力損失P2の上昇が抑制される(数式F1を参照)。
パンチ11が進入するにつれてパンチ11と第3段部133との隙間の長さL3が増加するが、パンチ11と第3段部133との隙間の幅は、パンチ11と第2段部132との隙間の幅よりも大きくなっているので、第3段部133における圧力損失P3を小さく抑えることができる(数式F1を参照)。したがって、作動油の圧力の上昇が抑制される。
パンチ11がさらに進入すると、パンチ11が貯留空間形成部材13の第3段部133および第4段部134の両方にまたがる(図示せず)。このとき、第3段部133における圧力損失P3と、第4段部134における圧力損失P4とが生じる。したがって、作動油の圧力は、圧力損失P3と圧力損失P4との和とほぼ等しくなる。
この状態(図5では時間t3以上、時間t4以下)では、パンチ11が進入するにつれてパンチ11と第3段部133との隙間の長さL3が減少し、パンチ11と第4段部134との隙間の長さL4が増加する。
パンチ11が進入するにつれてパンチ11と第3段部133との隙間の長さL3が減少するので、第3段部133における圧力損失P3の上昇が抑制される(数式F1を参照)。
パンチ11が進入するにつれてパンチ11と第4段部134との隙間の長さが増加するが、パンチ11と第4段部134との隙間の幅は、パンチ11と第3段部133との隙間の幅よりも大きくなっているので、第4段部134における圧力損失P4を小さく抑えることができる(数式F1を参照)。したがって、作動油の圧力の上昇が抑制される。
図5において、作動油圧力の二点鎖線は、従来技術に相当する比較例を示している。この比較例では、押圧方向Z1の全域にわたって貯留空間13aの直径がd1で一定になっている。この比較例では、押圧方向Z1の全域にわたってパンチ11と貯留空間形成部材13との隙間の幅が一定であるので、作動油の圧力が指数関数的に上昇する。そのため、金型(パンチ11およびダイ12)に作用する圧力が過剰になって金型の寿命が短くなったり金型の破損を招いてしまう。
それに対し、本実施形態では、貯留空間形成部材13は、押圧方向Zに向かうにつれて貯留空間13aの断面積が拡大する形状を有している。
これによると、パンチ11が押圧方向Zに向かうにつれて、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間の幅hが大きくなるので、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間における圧力損失の上昇を抑制できる。その結果、貯留空間13aにおける作動油の圧力の上昇を抑制できるので、成形金型11、12に作用する圧力が過剰になることを抑制できる。
例えば、貯留空間形成部材13は、押圧方向Zに向かうにつれて、貯留空間13aの断面積が段階的に拡大する段付き筒形状を有していればよい。貯留空間形成部材13は、押圧方向Zに向かうにつれて、貯留空間13aの断面積が連続的に拡大するテーパー柱形状を有していてもよい。
本実施形態では、パンチ11は、押圧方向Zと反対側の部位が、押圧方向Z側の部位と比較して細くなった形状を有している。
これによると、パンチ11の太さが一定である場合と比較して、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間の長さLが小さくなるので、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間における圧力損失の上昇を抑制できる。その結果、貯留空間13aにおける作動油の圧力の上昇を抑制できるので、成形金型11、12に作用する圧力が過剰になることを抑制できる。
例えば、パンチ11は、押圧方向Zと反対側の部位と押圧方向Z側の部位との間に段付きがある段付き柱形状を有していればよい。パンチ11は、押圧方向Zと反対側に向かうにつれて連続的に細くなるテーパー形状を有していてもよい。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば以下のように種々変形可能である。各実施形態を適宜組み合わせ可能である。
(1)パンチ駆動部14および制御装置15は、パンチ11をワーク1側に駆動する際、パンチ11の駆動速度を経時的に減少させるようにしてもよい。
ここで、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間を流れる作動油の流量Qは、次の数式F3で表される。
Q=v×A−ΔQ …F3
数式F3において、vはパンチ11の駆動速度(押し込み速度)である。数式F3において、Aはパンチ11と貯留空間形成部材13との隙間の断面積である。数式F3において、ΔQは、作動油(作動液体)がパンチ11と貯留空間形成部材13との隙間を流通する際の粘性抵抗による漏れ減少量である。
仮にパンチ11と貯留空間形成部材13との隙間の断面積Aが一定である場合を考えると、パンチ11の駆動速度vを経時的に減少させた場合、パンチ11がワーク1側に駆動されるにつれて、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間を流れる作動油の流量Qが小さくなる。
そのため、上述の数式F1からわかるように、パンチ11と貯留空間形成部材13との隙間における圧力損失の上昇を抑制できるので、貯留空間13aにおける作動油の圧力の上昇を抑制でき、ひいては成形金型11、12に作用する圧力が過剰になることを抑制できる。
(2)上記実施形態では、パンチ11は全体として全体として円柱形状を有しており、貯留空間形成部材13は全体として円筒形状を有しているが、これに限定されるものではなく、パンチ11は種々の柱形状(例えば角柱形状)を有していてもよく、貯留空間形成部材13は種々の筒形状(例えば角筒形状)を有していてもよい。
(3)上記実施形態では、貯留空間形成部材13はダイ12と別個の部材になっているが、貯留空間形成部材13はダイ12と一体の部材であってもよい。
(4)上記実施形態では、貯留空間13aに貯留する作動液体として作動油が用いられているが、これに限定されるものではなく、水等の種々の液体が作動液体として用いられていてもよい。
1 ワーク(被成形材料)
11 パンチ(上金型)
12 ダイ(下金型)
13 貯留空間形成部材
13a 貯留空間
14 パンチ駆動部(駆動手段)
15 制御装置(駆動手段)
Z 押圧方向

Claims (7)

  1. 被成形材料(1)を成形する上金型(11)および下金型(12)と、
    前記上金型(11)を駆動する駆動手段(14、15)と、
    作動液体を貯留する貯留空間(13a)を形成する筒状の貯留空間形成部材(13)とを備え、
    前記貯留空間(13a)には、前記被成形材料(1)が配置されるようになっており、
    前記駆動手段(14、15)が前記上金型(11)を前記被成形材料(1)側に駆動すると、前記上金型(11)は前記貯留空間(13a)の前記作動流体を圧縮しながら前記被成形材料(1)を押圧するようになっており、
    前記貯留空間形成部材(13)は、前記上金型(11)が前記被成形材料(1)を押圧する押圧方向(Z)に向かうにつれて、前記貯留空間(13a)の断面積が拡大する形状を有していることを特徴とする鍛造装置。
  2. 前記上金型(11)は、前記押圧方向(Z)と反対側の部位が、前記押圧方向(Z)側の部位と比較して細くなった形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の鍛造装置。
  3. 前記貯留空間形成部材(13)は、前記押圧方向(Z)に向かうにつれて、前記貯留空間(13a)の断面積が段階的に拡大する段付き筒形状を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の鍛造装置。
  4. 前記上金型(11)は、前記押圧方向(Z)と反対側の部位と前記押圧方向(Z)側の部位との間に段付きがある段付き柱形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の鍛造装置。
  5. 前記駆動手段(14、15)は、前記上金型(11)を前記被成形材料(1)側に駆動する際、前記上金型(11)の駆動速度を経時的に減少させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の鍛造装置。
  6. 被成形材料(1)を成形する上金型(11)および下金型(12)と、
    前記上金型(11)を駆動する駆動手段(14、15)と、
    作動液体を貯留する貯留空間(13a)を形成する筒状の貯留空間形成部材(13)とを備え、
    前記貯留空間(13a)には、前記被成形材料(1)が配置されるようになっており、
    前記駆動手段(14、15)が前記上金型(11)を前記被成形材料(1)側に駆動すると、前記上金型(11)は前記貯留空間(13a)の前記作動流体を圧縮しながら前記被成形材料(1)を押圧するようになっており、
    前記上金型(11)は、前記上金型(11)の前記被成形材料(1)に対する押圧方向(Z)と反対側の部位が、前記押圧方向(Z)側の部位と比較して細くなった形状を有していることを特徴とする鍛造装置。
  7. 被成形材料(1)を成形する上金型(11)および下金型(12)と、
    前記上金型(11)を駆動する駆動手段(14、15)と、
    作動液体を貯留する貯留空間(13a)を形成する筒状の貯留空間形成部材(13)とを備え、
    前記貯留空間(13a)には、前記被成形材料(1)が配置されるようになっており、
    前記駆動手段(14、15)が前記上金型(11)を前記被成形材料(1)側に駆動すると、前記上金型(11)は前記貯留空間(13a)の前記作動流体を圧縮しながら前記被成形材料(1)を押圧するようになっており、
    前記駆動手段(14、15)は、前記上金型(11)を前記被成形材料(1)側に駆動する際、前記上金型(11)の駆動速度を経時的に減少させることを特徴とする鍛造装置。
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