JP2015102983A - 三次元応動入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】三次元タッチパネルを用いた三次元応動入力装置において、操作者の意図とは異なった入力がされることを防止する。【解決手段】タッチパネルとしての入力用画面に接近する入力媒体要素を検出対象とし入力用画面での座標を取得するタッチパネル入力処理部3と、検出対象としての入力媒体要素の入力用画面との距離を検出するカメラ入力処理部4と、タッチパネル入力処理部3により取得された座標に応じて入力動作を行う入力判定部5とを備え、入力判定部5は、選択的に入力を要する検出対象として複数の入力媒体要素が存在し、複数の入力媒体要素相互間における入力用画面に対する距離の相対値が所定値未満の場合には、前記入力媒体要素に係る入力動作を誤入力として処理するようにした。【選択図】図1
Description
この発明は、三次元応動入力装置、特に、プラント監視制御システムなどに適用される三次元タッチパネルを用いた入力装置に関するものである。
従来のプラント監視制御システムでは、入力装置として二次元タッチパネルが用いられてきた。二次元タッチパネルは、ユーザより指定された画面上の座標値およびその座標値の変化を、入力値として計算機に伝える装置である。これまでは、タッチパネルの検出能力や、計算機の演算性能による制約のため、二次元タッチパネルが用いられてきた。しかし近年、タッチパネルの性能向上のため、画面上の二次元座標値だけでなく、法線方向の高さを検知できる三次元タッチパネルが開発され、プラント監視制御システムでも使われている。また、従来の二次元タッチパネルでは、タッチパネルの側面にカメラを配置し、タッチ時の指の撮影情報から、タッチ時の指の中心位置の補正を行い、それによって、タッチ操作者の感覚上の中心位置と、検出された指の中心位置のずれを小さくしている(例えば、特許文献1参照)。
三次元タッチパネルを用いた三次元応動入力装置では、画面上に近づいた指の三次元座標(画面上の二次元平面座標および画面上からの距離)を検知する。これによって、二次元タッチパネルと同様のタッチパネルに触れる直接操作の他に、タッチパネルに指を接近する近接操作が可能になる。近接操作の場合、操作者が三次元タッチパネルを操作している感覚が得られないため、近接操作をしている指以外の箇所が三次元タッチパネルに接近してしまう可能性がある。このような場合、操作者の意図しない点が三次元タッチパネルに入力され、プラント監視制御システムが誤動作してしまう可能性がある。
この発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、三次元応動入力装置における誤入力を防止し、プラント監視制御システムなどの制御系が予期せぬ動作をすることを防ぐことを目的としている。
この発明に係る三次元応動入力装置は、入力用画面に接近する入力媒体要素を検出対象とし前記入力媒体要素に応動して前記入力用画面での座標を取得する座標処理手段と、検出対象としての前記入力媒体要素の前記入力用画面との距離を検出する位置処理手段と、前記座標処理手段により取得された前記座標に応じて入力動作を行う入力手段とを備え、前記入力手段は、選択的に入力を要する検出対象として複数の前記入力媒体要素が存在し、複数の前記入力媒体要素相互間における前記入力用画面に対する距離の相対値が所定値未満の場合には、前記入力媒体要素に係る入力動作を誤入力として処理するものである。
この発明によれば、三次元応動入力装置において、操作者の意図とは異なった入力がされることを防止することができる。
実施の形態1.
この発明に係る実施の形態1を図1から図4までに基づいて説明する。図1は実施の形態1におけるシステム構成を示すブロック図である。図2は実施の形態1におけるカメラと三次元タッチパネルの配置状況を示す正面図である。図3は実施の形態1における入力用画面に対する近接操作時の入力用画面と入力媒体との位置関係を示す側面図である。図4は実施の形態1における入力動作を示すフローチャートである。
この発明に係る実施の形態1を図1から図4までに基づいて説明する。図1は実施の形態1におけるシステム構成を示すブロック図である。図2は実施の形態1におけるカメラと三次元タッチパネルの配置状況を示す正面図である。図3は実施の形態1における入力用画面に対する近接操作時の入力用画面と入力媒体との位置関係を示す側面図である。図4は実施の形態1における入力動作を示すフローチャートである。
このシステム構成を示す図1において、三次元タッチパネル1およびカメラ2からの信号はタッチパネル入力処理部3およびカメラ入力処理部4によって処理される。タッチパネル入力処理部3およびカメラ入力処理部4による処理結果としての出力は、それぞれ入力判定部5に入力される。入力判定部5はタッチパネル入力処理部3とカメラ入力処理部4からの入力によって三次元タッチパネル1へのタッチが有効かどうかを判定する。タッチパネル入力処理部3とカメラ入力処理部4と入力判定部5とによって入力検出装置6が構成されている。入力検出装置6からの入力を元に演算処理手段である計算機7は演算処理を行い、処理結果に基づきプラント制御監視装置としてのプラント制御を行う。
図2は、三次元タッチパネル1と側面に配置したカメラ2の位置関係を示している。三次元タッチパネル1には正面に入力用画面TPが設けられ、操作者の指などの入力媒体要素(E1,E2:図3参照)と入力用画面TPとの相対位置をカメラ2で撮影される画像によって検出するものである。
図3では、近接操作時の三次元タッチパネル1の入力用画面TPと操作者により入力動作が行われる入力媒体MEの要素である操作者の指E1,E2との位置関係を示している。
三次元タッチパネル1の入力用画面TPに対する入力操作は、操作者により入力動作が行われる入力媒体要素E1を入力用画面TPに対しその座標面に直接接触して入力を行う二次元タッチパネルにおける操作と同様の直接操作と、操作者により入力動作が行われる入力媒体要素E1を入力用画面TPに対する法線上で所定距離を置いて位置決めし入力を行う近接操作とにより行うことができる。ここでは、主として後者の近接操作について説明する。
近接操作において入力が正常に行われる場合は、唯一の入力媒体要素E1が作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する。三次元タッチパネル1は入力媒体要素E1が最接近している入力用画面TP上の座標点における座標値に応じた信号を出力する。この場合には、図3に示す入力媒体要素E2は存在せず、誤入力のおそれはないものである。
この実施の形態1では、このように一連の入力操作過程において、同時に入力できる入力媒体要素E1は一つであり、シングルタッチと呼ばれる単一入力形態に関するものであって、この場合の入力許容数は1である。
このように唯一の入力媒体要素E1により正常入力動作が行われる場合に反し、図3で示される状態で近接操作が行われる状況にあり、入力媒体要素E1が作動限界LT内で入力用画面TPと法線上の距離Aの位置にあって、入力媒体要素E2が作動限界LT内で入力用画面TPと法線上の距離Bの位置にある場合には、誤入力の可能性がある。この発明は、このような場合の誤入力を防止するものである。
ここでは、シングルタッチにおける近接操作について、(1A)正常入力動作の場合、(1B)誤入力の可能性があり誤入力判別処理を行う場合に分けて説明する。
三次元タッチパネル1の入力用画面TPに対する入力操作は、操作者により入力動作が行われる入力媒体要素E1を入力用画面TPに対しその座標面に直接接触して入力を行う二次元タッチパネルにおける操作と同様の直接操作と、操作者により入力動作が行われる入力媒体要素E1を入力用画面TPに対する法線上で所定距離を置いて位置決めし入力を行う近接操作とにより行うことができる。ここでは、主として後者の近接操作について説明する。
近接操作において入力が正常に行われる場合は、唯一の入力媒体要素E1が作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する。三次元タッチパネル1は入力媒体要素E1が最接近している入力用画面TP上の座標点における座標値に応じた信号を出力する。この場合には、図3に示す入力媒体要素E2は存在せず、誤入力のおそれはないものである。
この実施の形態1では、このように一連の入力操作過程において、同時に入力できる入力媒体要素E1は一つであり、シングルタッチと呼ばれる単一入力形態に関するものであって、この場合の入力許容数は1である。
このように唯一の入力媒体要素E1により正常入力動作が行われる場合に反し、図3で示される状態で近接操作が行われる状況にあり、入力媒体要素E1が作動限界LT内で入力用画面TPと法線上の距離Aの位置にあって、入力媒体要素E2が作動限界LT内で入力用画面TPと法線上の距離Bの位置にある場合には、誤入力の可能性がある。この発明は、このような場合の誤入力を防止するものである。
ここでは、シングルタッチにおける近接操作について、(1A)正常入力動作の場合、(1B)誤入力の可能性があり誤入力判別処理を行う場合に分けて説明する。
(1A)正常入力動作(シングルタッチ:近接操作)
まず、実施の形態1における動作を、近接操作において入力が正常に行われる場合につき、入力動作時の各ステップS001〜S006を示すフローチャートからなる図4を参照しながら説明する。入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する作用点が入力媒体要素E1(図3)のみ1点の場合である。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1における入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力媒体要素E1が入力用画面TPに接近すると、接近する入力媒体要素E1に対向する入力用画面TPの平面座標値に対応する信号を三次元タッチパネル1は生成して出力し、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3で処理され、入力媒体要素E1が接近した三次元タッチパネル1における入力用画面TPでの平面座標値に相当する近接座標が計算される(S001)。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2からの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1のみの輪郭情報が抽出される(S002)。カメラ入力処理部4で計算された入力媒体要素E1についての輪郭情報が入力判定部5で処理され、入力媒体要素E1がタッチパネルとしての入力用画面TPに接近している点を計算する(S003)。入力判定部5は、タッチパネルに近接した作用点が入力媒体要素E1の1点であることを確認し、比較すべき他の1点が検出されていないので画面に近い2点の差は1cm以上であると見做して、ステップS005へ移行する(S004)。入力検出装置6は、タッチパネル入力処理部3で得られた座標を、演算処理手段としての計算機7に入力する(S005)。ここでは、誤入力のおそれはない。
まず、実施の形態1における動作を、近接操作において入力が正常に行われる場合につき、入力動作時の各ステップS001〜S006を示すフローチャートからなる図4を参照しながら説明する。入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する作用点が入力媒体要素E1(図3)のみ1点の場合である。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1における入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力媒体要素E1が入力用画面TPに接近すると、接近する入力媒体要素E1に対向する入力用画面TPの平面座標値に対応する信号を三次元タッチパネル1は生成して出力し、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3で処理され、入力媒体要素E1が接近した三次元タッチパネル1における入力用画面TPでの平面座標値に相当する近接座標が計算される(S001)。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2からの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1のみの輪郭情報が抽出される(S002)。カメラ入力処理部4で計算された入力媒体要素E1についての輪郭情報が入力判定部5で処理され、入力媒体要素E1がタッチパネルとしての入力用画面TPに接近している点を計算する(S003)。入力判定部5は、タッチパネルに近接した作用点が入力媒体要素E1の1点であることを確認し、比較すべき他の1点が検出されていないので画面に近い2点の差は1cm以上であると見做して、ステップS005へ移行する(S004)。入力検出装置6は、タッチパネル入力処理部3で得られた座標を、演算処理手段としての計算機7に入力する(S005)。ここでは、誤入力のおそれはない。
(1B)誤入力判別処理(シングルタッチ:近接操作)
次に、近接操作において誤入力の可能性があり、その誤入力を防止する場合について、入力動作時の各ステップS001〜S006を示すフローチャートからなる図4を参照しながら説明する。入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する入力媒体要素が入力媒体要素E1,E2(図3)の2点の場合である。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1における入力用画面TPの作動限界LTを超えて先ず入力媒体要素E2が入力用画面TPに接近すると、接近する入力媒体要素E1に対向する入力用画面TPの平面座標値に対応する信号を三次元タッチパネル1は生成して出力し、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3で処理され、入力用画面TPの作動限界LTを超えて最初に入力用画面TPに接近した入力媒体要素E2について入力媒体要素E2が接近した三次元タッチパネル1における入力用画面TPでの平面座標値に相当する近接座標が計算される(S001)。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2からの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,Eとしての操作者の手の指について輪郭情報が抽出される(S002)。カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルとしての入力用画面TPに接近している作用点となる2点を計算する(S003)。入力判定部5は、タッチパネルとしての入力用画面TPに近接した2点(A,B)の高さ、すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離(A,B)を比較し、高さの差すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離の相対値(|A−B|)が1cm以上であるかどうかを比較する(S004)。このとき、高さの差(|A−B|)が1cm以上である場合、入力検出装置6は、計算機7に対して、タッチパネル入力処理部3で得られた座標を、演算処理手段としての計算機7に入力する(S005)。高さの差(|A−B|)が1cm未満の場合、誤入力の可能性があるとして、入力検出装置6は入力媒体要素E2についての近接座標を破棄する(S006)。
なお、誤検知の判定基準を固定値としているが、判定基準を管理テーブルで保持し、入力検出装置の用途に応じて値を更新可能にしても良い。また、判定基準をcm単位で記載しているが、距離が区別できるなら任意の単位を使用しても良い。
次に、近接操作において誤入力の可能性があり、その誤入力を防止する場合について、入力動作時の各ステップS001〜S006を示すフローチャートからなる図4を参照しながら説明する。入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する入力媒体要素が入力媒体要素E1,E2(図3)の2点の場合である。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1における入力用画面TPの作動限界LTを超えて先ず入力媒体要素E2が入力用画面TPに接近すると、接近する入力媒体要素E1に対向する入力用画面TPの平面座標値に対応する信号を三次元タッチパネル1は生成して出力し、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3で処理され、入力用画面TPの作動限界LTを超えて最初に入力用画面TPに接近した入力媒体要素E2について入力媒体要素E2が接近した三次元タッチパネル1における入力用画面TPでの平面座標値に相当する近接座標が計算される(S001)。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2からの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,Eとしての操作者の手の指について輪郭情報が抽出される(S002)。カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルとしての入力用画面TPに接近している作用点となる2点を計算する(S003)。入力判定部5は、タッチパネルとしての入力用画面TPに近接した2点(A,B)の高さ、すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離(A,B)を比較し、高さの差すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離の相対値(|A−B|)が1cm以上であるかどうかを比較する(S004)。このとき、高さの差(|A−B|)が1cm以上である場合、入力検出装置6は、計算機7に対して、タッチパネル入力処理部3で得られた座標を、演算処理手段としての計算機7に入力する(S005)。高さの差(|A−B|)が1cm未満の場合、誤入力の可能性があるとして、入力検出装置6は入力媒体要素E2についての近接座標を破棄する(S006)。
なお、誤検知の判定基準を固定値としているが、判定基準を管理テーブルで保持し、入力検出装置の用途に応じて値を更新可能にしても良い。また、判定基準をcm単位で記載しているが、距離が区別できるなら任意の単位を使用しても良い。
このように、三次元タッチパネル1の側面にカメラ2を配置し、カメラ2によって入力用画面TPへの近接操作時における操作者が操作する入力媒体としての手を撮影し取得した画像から操作者の近接操作時における手の側面の輪郭を計算することによって、三次元タッチパネル1の正面に座った操作者の手の角度による誤入力の可能性を減らすことができる。
この発明に係る実施の形態1では、三次元タッチパネル1を構成する入力用画面TPに接近する入力媒体要素E1,E2を検出対象とし前記入力媒体要素E1,E2に応動して前記入力用画面TPでの座標面の平面座標値を取得するタッチパネル入力処理部3からなる座標処理手段と、検出対象としての前記入力媒体要素E1,E2の前記入力用画面TPとの距離を検出するカメラ入力処理部4からなる位置処理手段と、前記座標処理手段により取得された前記座標値に応じて入力動作を行う入力判定部5からなる入力手段とを備え、前記入力判定部5からなる入力手段は、選択的に入力を要する検出対象として複数の前記入力媒体要素E1,E2が存在する場合(ここでは、入力許容数は1であり、入力媒体要素E1,E2の何れか一方を選択して入力する必要がある)に前記入力媒体要素E1,E2の前記入力用画面との距離に基づいて前記入力媒体要素E1,E2の何れか(例えばE2)を作動限界LTを先に超えて入力用画面TPに接近したとの理由で選択対象として選択し座標入力動作を進めるものであって、選択対象としての前記入力媒体要素E2と選択対象以外の前記入力媒体要素E1との前記入力用画面TPに対する距離の相対値|A−B|が所定値(例えば1cm)未満の場合には、前記入力媒体要素E1,E2に係る入力動作を誤入力として処理し前記入力媒体要素E2についての座標入力を破棄するようにしたので、プラント監視制御システムなどに適用される三次元タッチパネルを用いた入力装置としての三次元応動入力装置において、操作者の意図とは異なった不本意な入力がされることを防止でき、誤動作を防止することができる。
また、この発明に係る実施の形態1では、前項の発明において、カメラ入力処理部4からなる前記位置処理手段は、前記入力媒体要素E1,E2の画像を取得するカメラ2からなる画像取得部を備え、前記画像処理部により取得された前記入力媒体要素E1,E2の画像から前記入力媒体要素E1,E2の輪郭を抽出し、前記入力媒体要素E1,E2の前記入力用画面TPとの距離を検出するようにしたので、プラント監視制御システムなどに適用される三次元タッチパネルを用いた入力装置としての三次元応動入力装置において、入力媒体要素E1,E2としての操作者の手の指について入力用画面TPに対する位置を確実に検出し、操作者の意図とは異なった不本意な入力がされることを防止でき、誤動作を防止することができる。
さらに、この発明に係る実施の形態1では、前項の発明において、前記入力媒体要素E1,E2の画像を取得する画像取得部は、前記入力用画面TPの側面に配置したカメラ2により構成されるようにし、このカメラ2によって入力媒体要素E1,E2(図3)としての操作者の手の指を側方から撮影してその画像を取得するようにしたので、プラント監視制御システムなどに適用される三次元タッチパネルを用いた入力装置としての三次元応動入力装置において、操作者の手の指などが用いられる入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPに対する位置について接近状態を的確に把握できる方向から確実に検出し、操作者の意図とは異なった不本意な入力がされることを防止でき、誤動作を防止することができる。
実施の形態2.
この発明に係る実施の形態2を図5および図6と、先に実施の形態1で説明した図1および図3とに基づいて説明する。図5は実施の形態2におけるカメラと三次元タッチパネルの配置状態を示す正面図である。図6は実施の形態2における近接操作時の入力用画面と入力媒体との位置関係を示す側面図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成および作用以外の構成および作用については、先に説明した実施の形態1と同様の構成を具備し、同様の作用を奏するものである。
この発明に係る実施の形態2を図5および図6と、先に実施の形態1で説明した図1および図3とに基づいて説明する。図5は実施の形態2におけるカメラと三次元タッチパネルの配置状態を示す正面図である。図6は実施の形態2における近接操作時の入力用画面と入力媒体との位置関係を示す側面図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成および作用以外の構成および作用については、先に説明した実施の形態1と同様の構成を具備し、同様の作用を奏するものである。
プラント監視制御システムでは、図6に示すように、三次元タッチパネル1を用いた入力装置として、複数の三次元タッチパネル1L,1M,1Rを横に並べ、一人の操作者PLが操作することがある。このとき、操作者PLが斜め前方の三次元タッチパネル1Rの入力用画面としてのディスプレイを操作する際に、本来の入力媒体要素E1,E2(図3)である操作者PLの手の指以外の操作者PLの身体部位が三次元タッチパネル1Mに接近して、誤入力してしまうような可能性がある。
この実施の形態2では、このような場合の誤入力を防ぐために、図5に示すように、三次元タッチパネル1の上部にカメラ2を配置し、このカメラ2によって入力媒体要素E1,E2(図3)としての操作者PLの手の指を上方から撮影してその画像を取得する。そして近接操作時の手の上部の輪郭情報から、誤入力の可能性を判断する。
この実施の形態2では、このような場合の誤入力を防ぐために、図5に示すように、三次元タッチパネル1の上部にカメラ2を配置し、このカメラ2によって入力媒体要素E1,E2(図3)としての操作者PLの手の指を上方から撮影してその画像を取得する。そして近接操作時の手の上部の輪郭情報から、誤入力の可能性を判断する。
この発明に係る実施の形態2においては、先に説明した実施の形態1の発明において、前記入力媒体要素E1,E2の画像を取得する画像取得部は、前記入力用画面TPの上部に配置したカメラ2により構成されるようにし、このカメラ2によって入力媒体要素E1,E2(図3)としての操作者PLの手の指を前記入力用画面TPの上方から撮影してその画像を取得するようにしたので、プラント監視制御システムなどに適用される三次元タッチパネルを用いた入力装置としての三次元応動入力装置において、入力媒体要素E1,E2としての操作者PLの手の指について入力用画面TPに対する位置を誤操作が的確に把握できる方向から確実に検出し、操作者の意図とは異なった不本意な入力がされることを防止でき、誤動作を防止することができる。
実施の形態3.
この発明に係る実施の形態3を図7から図9と、先に実施の形態1で説明した図3とに基づいて説明する。図7は実施の形態3におけるシステム構成を示すブロック図である。図8は実施の形態3におけるカメラと三次元タッチパネルの配置を示す正面図である。図9は実施の形態3における入力動作を示すフローチャートである。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成および作用以外の構成および作用については、先に説明した実施の形態1および実施の形態2と同様の構成を具備し、同様の作用を奏するものである。
この発明に係る実施の形態3を図7から図9と、先に実施の形態1で説明した図3とに基づいて説明する。図7は実施の形態3におけるシステム構成を示すブロック図である。図8は実施の形態3におけるカメラと三次元タッチパネルの配置を示す正面図である。図9は実施の形態3における入力動作を示すフローチャートである。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成および作用以外の構成および作用については、先に説明した実施の形態1および実施の形態2と同様の構成を具備し、同様の作用を奏するものである。
先に説明した実施の形態1および実施の形態2では、三次元タッチパネル1の側面または上部にカメラ2を配置することで、誤入力の検知を行っていた。しかし、これらの場合、カメラ2から見て縦方向に入力媒体要素である指が重なっていると、誤入力を検知できないといった問題がある。
そこで、この実施の形態では、図8に示すように、三次元タッチパネル1の側面と上部とにカメラ2Aとカメラ2Bとを設置する。ここでは、カメラ2Aとカメラ2Bとによって、入力媒体要素E1,E2(図3)を入力用画面TPの側方と上方とから撮影してその輪郭情報を取得し、入力検出処理装置6で処理して、入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPに対する位置を把握するものである。
そうすることで、1台のカメラでは検知できない場合でも、誤入力を検知できるようになる。
そこで、この実施の形態では、図8に示すように、三次元タッチパネル1の側面と上部とにカメラ2Aとカメラ2Bとを設置する。ここでは、カメラ2Aとカメラ2Bとによって、入力媒体要素E1,E2(図3)を入力用画面TPの側方と上方とから撮影してその輪郭情報を取得し、入力検出処理装置6で処理して、入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPに対する位置を把握するものである。
そうすることで、1台のカメラでは検知できない場合でも、誤入力を検知できるようになる。
次に、実施の形態3の動作を、近接操作において誤入力の可能性があり、その誤入力を防止する場合について、入力動作時の各ステップS101〜S109を示すフローチャートからなる図9を参照しながら説明する。入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する入力媒体要素が入力媒体要素E1,E2(図3)の2点の場合である。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1における入力用画面TPの作動限界LTを超えて先ず入力媒体要素E2が入力用画面TPに接近すると、接近する入力媒体要素E2に対向する入力用画面TPの平面座標値に対応する信号を三次元タッチパネル1は生成して出力し、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3で処理され、入力用画面TPの作動限界LTを超えて最初に入力用画面TPに接近した入力媒体要素E2について近接座標が計算される(S101)。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方からカメラ2Aによって撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2Aからの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,E2の輪郭情報が抽出される(S102)。カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルとしての入力用画面TPに接近している2点を計算する(S103)。入力判定部5は、タッチパネルとしての入力用画面TPに近接した2点(A,B)の高さ、すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離を比較し、高さの差すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離の相対値(|A−B|)が1cm以上であるかどうかを比較する(S104)。高さの差(|A−B|)が1cm未満の場合、誤入力の可能性があるとして、入力検出装置6は入力媒体要素E2についての近接座標を破棄する(S109)。
更に後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を上方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2Bからの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,E2の上方からの輪郭情報が抽出される(S105)。
カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルとしての入力用画面TPに接近している2点を計算する(S106)。入力判定部5は、タッチパネルとしての入力用画面TPに近接した2点(A,B)の高さ、すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離を比較し、高さの差すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離の相対値(|A−B|)が1cm以上であるかどうかを比較する(S107)。このとき、高さの差(|A−B|)が1cm以上である場合、入力検出装置6は、タッチパネル入力処理部3で得られた座標を、演算処理手段としての計算機7に入力する(S108)。高さの差(|A−B|)が1cm未満の場合、誤入力の可能性があるとして、入力検出装置106は近接座標を破棄する(S109)。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方からカメラ2Aによって撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2Aからの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,E2の輪郭情報が抽出される(S102)。カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルとしての入力用画面TPに接近している2点を計算する(S103)。入力判定部5は、タッチパネルとしての入力用画面TPに近接した2点(A,B)の高さ、すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離を比較し、高さの差すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離の相対値(|A−B|)が1cm以上であるかどうかを比較する(S104)。高さの差(|A−B|)が1cm未満の場合、誤入力の可能性があるとして、入力検出装置6は入力媒体要素E2についての近接座標を破棄する(S109)。
更に後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を上方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2Bからの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,E2の上方からの輪郭情報が抽出される(S105)。
カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルとしての入力用画面TPに接近している2点を計算する(S106)。入力判定部5は、タッチパネルとしての入力用画面TPに近接した2点(A,B)の高さ、すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離を比較し、高さの差すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離の相対値(|A−B|)が1cm以上であるかどうかを比較する(S107)。このとき、高さの差(|A−B|)が1cm以上である場合、入力検出装置6は、タッチパネル入力処理部3で得られた座標を、演算処理手段としての計算機7に入力する(S108)。高さの差(|A−B|)が1cm未満の場合、誤入力の可能性があるとして、入力検出装置106は近接座標を破棄する(S109)。
この発明に係る実施の形態3においては、先に説明した実施の形態1の発明において、前記入力媒体要素E1,E2の画像を取得する画像取得部は、前記入力用画面TPの側部材に配置した第1のカメラ2Aと、前記入力用画面TPの上部に配置した第2のカメラ2Bとにより構成されるようにし、これら第1および第2のカメラ2A,2Bによって入力媒体要素E1,E2(図3)としての操作者の手の指を前記入力用画面TPの側方および上方から撮影してその画像を取得するようにしたので、プラント監視制御システムなどに適用される三次元タッチパネルを用いた入力装置としての三次元応動入力装置において、入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPに対する位置について接近状態を的確に把握できる方向および誤操作を的確に把握できる方向から確実に検出し、操作者の意図とは異なった不本意な入力がされることを防止でき、誤動作を防止することができる。
実施の形態4.
この発明に係る実施の形態4を図10および図11と、先に実施の形態1で説明した図1および図2とに基づいて説明する。図10は実施の形態4における近接操作時の入力用画面と入力媒体との位置関係を示す側面図である。図11は実施の形態4における入力動作を示すフローチャートである。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成および作用以外の構成および作用については、先に説明した実施の形態1〜3のそれぞれと同様の構成を具備し、同様の作用を奏するものである。
この発明に係る実施の形態4を図10および図11と、先に実施の形態1で説明した図1および図2とに基づいて説明する。図10は実施の形態4における近接操作時の入力用画面と入力媒体との位置関係を示す側面図である。図11は実施の形態4における入力動作を示すフローチャートである。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成および作用以外の構成および作用については、先に説明した実施の形態1〜3のそれぞれと同様の構成を具備し、同様の作用を奏するものである。
先に説明した実施の形態1〜3では、同時に一つの近接操作しか検出できないものであって、一連の入力操作過程において、同時に入力できる入力媒体要素E1は一つであり、入力許容数が1であるところのシングルタッチと呼ばれる単一入力形態に関するものであった。
この実施の形態4は、複数の指で近接操作が可能な三次元タッチパネル1を備えたものであり、一連の入力操作過程において、同時に入力できる入力媒体要素E1,E2…は二つ以上であり、マルチタッチと呼ばれる複数入力形態に関し、誤入力の検知を可能にする。ここでは、一連の入力操作過程において、同時に入力できる入力媒体要素E1,E2は二つであって、入力許容数が2の場合について説明する。
この実施の形態4は、複数の指で近接操作が可能な三次元タッチパネル1を備えたものであり、一連の入力操作過程において、同時に入力できる入力媒体要素E1,E2…は二つ以上であり、マルチタッチと呼ばれる複数入力形態に関し、誤入力の検知を可能にする。ここでは、一連の入力操作過程において、同時に入力できる入力媒体要素E1,E2は二つであって、入力許容数が2の場合について説明する。
図10は、実施の形態4で近接操作を行った際の、三次元タッチパネル1と操作者の指の位置関係を示した側面図である。三次元タッチパネル1には正面に入力用画面TP(図2)が設けられ、入力媒体MEを構成する操作者の指などの入力媒体要素E1,E2,E3と入力用画面TPとの相対位置をカメラ2(図2)で撮影される画像によって検出するものである。
ここで、マルチタッチにおける近接操作について、(2A)正常入力動作の場合、(2B)誤入力の可能性があり誤入力判別処理を行う場合に分けて説明する。
(2A)正常入力動作(マルチタッチ:近接操作)
まず、実施の形態4における動作を、マルチタッチにおける近接操作において入力が正常に行われる場合につき、入力動作時の各ステップS201〜S206を示すフローチャートからなる図11を参照しながら説明する。この正常入力動作の場合は、入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する作用点が入力媒体要素E1,E2(図10)の2点の場合である。図10に示されている入力媒体要素E3は存在しないものとする。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1における入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力媒体要素E1,E2が入力用画面TPに接近すると、接近する1番目および2番目の入力媒体要素E1,E2に対向する入力用画面TPの平面座標値に対応する信号を三次元タッチパネル1は生成して出力し、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3で処理され、入力媒体要素E1,E2としての操作者の手の指についての近接座標がそれぞれ計算される(S201)。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2からの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,E2としての操作者の手の指の輪郭情報が抽出される(S202)。
カメラ入力処理部4で計算された入力媒体要素E1,E2についての輪郭情報が入力判定部5で処理され、入力媒体要素E1,E2がタッチパネルとしての入力用画面TPに接近している1番目および2番目の作用点である2点を計算する(S203)。3番目の作用点は検出されないので、ステップS204からステップS205へ移行し、入力判定部5は、1番目および2番目である入力媒体要素E1,E2についての近接座標を入力する(S205)。ここでは、誤入力のおそれはない。
(2B)誤入力判別処理(マルチタッチ:近接操作)
次に、実施の形態4の動作を、近接操作において誤入力の可能性があり、その誤入力を防止する場合について、入力動作時の各ステップS201〜S206を示すフローチャートからなる図11を参照しながら説明する。入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する入力媒体要素が入力媒体要素E1,E2,E3(図10)の3点の場合である。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1における入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力媒体要素E1,E2,E3が入力用画面TPに接近すると、接近する入力媒体要素E1に対向する入力用画面TPの平面座標値に対応する信号を三次元タッチパネル1が生成して出力し、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3(図1)で処理され、入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近した入力媒体要素E1,E2について近接座標が計算される(S201)。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2(図2)からの入力が、カメラ入力処理部4(図1)で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,E2,E3としての操作者の手の指の側方からの輪郭情報が抽出される(S202)。カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルとしての入力用画面TPに近い3点を、入力媒体要素E1,E2,E3による作用点として計算する(S203)。ここでは、入力媒体要素E1が1番目に接近したものとし、入力媒体要素E2が2番目に接近したものとし、入力媒体要素E3が3番目に接近したものとして、これらの3点についての入力媒体要素E1,E2,E3の三次元タッチパネル1における入力用画面TPとの距離を、入力用画面TPに接近している順に、A,B,Cとする。
(2A)正常入力動作(マルチタッチ:近接操作)
まず、実施の形態4における動作を、マルチタッチにおける近接操作において入力が正常に行われる場合につき、入力動作時の各ステップS201〜S206を示すフローチャートからなる図11を参照しながら説明する。この正常入力動作の場合は、入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する作用点が入力媒体要素E1,E2(図10)の2点の場合である。図10に示されている入力媒体要素E3は存在しないものとする。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1における入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力媒体要素E1,E2が入力用画面TPに接近すると、接近する1番目および2番目の入力媒体要素E1,E2に対向する入力用画面TPの平面座標値に対応する信号を三次元タッチパネル1は生成して出力し、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3で処理され、入力媒体要素E1,E2としての操作者の手の指についての近接座標がそれぞれ計算される(S201)。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2からの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,E2としての操作者の手の指の輪郭情報が抽出される(S202)。
カメラ入力処理部4で計算された入力媒体要素E1,E2についての輪郭情報が入力判定部5で処理され、入力媒体要素E1,E2がタッチパネルとしての入力用画面TPに接近している1番目および2番目の作用点である2点を計算する(S203)。3番目の作用点は検出されないので、ステップS204からステップS205へ移行し、入力判定部5は、1番目および2番目である入力媒体要素E1,E2についての近接座標を入力する(S205)。ここでは、誤入力のおそれはない。
(2B)誤入力判別処理(マルチタッチ:近接操作)
次に、実施の形態4の動作を、近接操作において誤入力の可能性があり、その誤入力を防止する場合について、入力動作時の各ステップS201〜S206を示すフローチャートからなる図11を参照しながら説明する。入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する入力媒体要素が入力媒体要素E1,E2,E3(図10)の3点の場合である。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1における入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力媒体要素E1,E2,E3が入力用画面TPに接近すると、接近する入力媒体要素E1に対向する入力用画面TPの平面座標値に対応する信号を三次元タッチパネル1が生成して出力し、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3(図1)で処理され、入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近した入力媒体要素E1,E2について近接座標が計算される(S201)。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2(図2)からの入力が、カメラ入力処理部4(図1)で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,E2,E3としての操作者の手の指の側方からの輪郭情報が抽出される(S202)。カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルとしての入力用画面TPに近い3点を、入力媒体要素E1,E2,E3による作用点として計算する(S203)。ここでは、入力媒体要素E1が1番目に接近したものとし、入力媒体要素E2が2番目に接近したものとし、入力媒体要素E3が3番目に接近したものとして、これらの3点についての入力媒体要素E1,E2,E3の三次元タッチパネル1における入力用画面TPとの距離を、入力用画面TPに接近している順に、A,B,Cとする。
入力判定部5は、タッチパネルとしての入力用画面TPから2番目と3番目に近接した2点の高さ(B,C)、すなわち入力媒体要素E2,E3の入力用画面TPとのそれぞれの距離を比較し、高さの差すなわち入力媒体要素E2,E3の入力用画面TPとのそれぞれの距離の相対値(|B−C|)が1cm以上であるかどうかを比較する(S204)。このとき、高さの差(|B−C|)が1cm以上である場合、入力検出装置6は、計算機7に対して、タッチパネル入力処理部3で得られた座標の内、三次元タッチパネル1の入力用画面TPから1番目と2番目に近接した入力媒体要素E1,E2の座標を、計算機7に入力する(S205)。
ステップS204で、点B,Cの高さの差(|B−C|が1cm未満であった場合、誤入力の可能性があるとして、入力検出装置6は入力媒体要素E2についての近接座標を破棄する(S206)。ここでは、一連の入力動作について誤入力の可能性があるとして、2番目に近接した入力媒体要素E2だけでなく1番目に近接した入力媒体要素E1についての近接座標をも破棄するようにすることができる。
なお、三次元タッチパネル1で検知可能な座標が3点を超える場合でも、ステップS204,S205を繰り返すことで、適用可能である。
なお、三次元タッチパネル1で検知可能な座標が3点を超える場合でも、ステップS204,S205を繰り返すことで、適用可能である。
この発明に係る実施の形態4においては、三次元タッチパネル1を構成する入力用画面TPに接近する入力媒体要素E1,E2,E3を検出対象とし前記入力媒体要素E1,E2,E3に応動して前記入力用画面TPの座標面での平面座標値を取得するタッチパネル入力処理部3からなる座標処理手段と、検出対象としての前記入力媒体要素E1,E2,E3の前記入力用画面TPとの距離を検出するカメラ入力処理部4からなる位置処理手段と、前記座標処理手段により取得された前記座標値に応じて入力動作を行う入力判定部5からなる入力手段とを備え、入力判定部5からなる前記入力手段は、選択的に入力を要する検出対象として複数の前記入力媒体要素が存在する場合(ここでは、入力許容数は2であり、入力媒体要素E1,E2,E3のうち2個を選択して入力する必要がある)に検出対象としての前記入力媒体要素E1,E2,E3に含まれる複数の前記入力媒体要素(例えば、E1,E2)を入力動作の対象となる選択対象として選択して座標入力動作を進めるようにし、選択対象としての前記入力媒体要素の何れか(例えば、E2)と選択対象以外の前記入力媒体要素(例えば、E3)との前記入力用画面TPに対する距離の相対値(例えば、|B−C|)が所定値(例えば、1cm)未満の場合には、前記入力媒体要素E2に係る入力動作を誤入力として処理し前記入力媒体要素E2または前記入力媒体要素E2およびE3についての座標入力を破棄するようにしたので、プラント監視制御システムなどに適用される三次元タッチパネルを用いた入力装置としての三次元応動入力装置において、一連の入力操作過程で同時に入力できる入力媒体要素E1,E2…は二つ以上であり、マルチタッチと呼ばれる複数入力形態を採用した際に、操作者の意図とは異なった不本意な入力がされることを防止でき、誤動作を防止することができる。
実施の形態5.
この発明に係る実施の形態5を図12と、先に実施の形態1で説明した図1〜図3とに基づいて説明する。図12は実施の形態5における入力動作を示すフローチャートである。
この実施の形態5において、ここで説明する特有の構成および作用以外の構成および作用については、先に説明した実施の形態1〜4のそれぞれと同様の構成を具備し、同様の作用を奏するものである。
この発明に係る実施の形態5を図12と、先に実施の形態1で説明した図1〜図3とに基づいて説明する。図12は実施の形態5における入力動作を示すフローチャートである。
この実施の形態5において、ここで説明する特有の構成および作用以外の構成および作用については、先に説明した実施の形態1〜4のそれぞれと同様の構成を具備し、同様の作用を奏するものである。
この実施の形態5では、実施の形態1〜4の発明に近接操作時の時間測定機能を追加し、入力の精度を向上するものである。
先に説明した実施の形態1〜4では、入力媒体要素E1,E2が作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近し検出動作が行われると、その検出動作に直ちに応動して入力動作が行われるものであって、僅かの間でも三次元タッチパネル1の入力用画面TPに入力媒体MEとしての操作者の手が近づくと入力の検知を行ってしまう。
そこで、この実施の形態5では、近接操作時の時間測定機能を追加し、操作者の手が不意に三次元タッチパネル1の入力用画面TPに近づいた場合でも、誤入力を防ぐことが出来る。
なお、ここでは実施の形態1のものに時間測定機能を追加した形態で説明するが、実施の形態2〜4でも同様に実施可能である。
先に説明した実施の形態1〜4では、入力媒体要素E1,E2が作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近し検出動作が行われると、その検出動作に直ちに応動して入力動作が行われるものであって、僅かの間でも三次元タッチパネル1の入力用画面TPに入力媒体MEとしての操作者の手が近づくと入力の検知を行ってしまう。
そこで、この実施の形態5では、近接操作時の時間測定機能を追加し、操作者の手が不意に三次元タッチパネル1の入力用画面TPに近づいた場合でも、誤入力を防ぐことが出来る。
なお、ここでは実施の形態1のものに時間測定機能を追加した形態で説明するが、実施の形態2〜4でも同様に実施可能である。
次に、実施の形態5の動作を、近接操作において誤入力の可能性があり、その誤入力を防止する場合について、入力動作時の各ステップS301〜S309を示すフローチャートからなる図12を参照しながら説明する。入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する入力媒体要素が入力媒体要素E1,E2(図3)の2点の場合である。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1における入力用画面TPの作動限界LTを超えて先ず入力媒体要素E2が入力用画面TPに接近すると、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3に入力される(S301)。そこで、タッチパネル入力処理部3は、近接時間の測定を開始する(S302)。次のステップでは近接時間が一定時間以上であるかどうかを判別する(S303)。タッチパネル入力処理部3は、近接時間が一定時間以上経過した場合、三次元タッチパネル1からの入力を処理する。 接近する入力媒体要素E1に対向する入力用画面TPの平面座標値に対応する信号を三次元タッチパネル1は生成して出力し、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3で処理され、入力用画面TPの作動限界LTを超えて最初に入力用画面TPに接近した入力媒体要素E2について近接座標が計算されるものである。ここで、タッチパネル入力処理部3は、入力媒体要素E2が入力用画面TPの作動限界LTを超えて三次元タッチパネル1で検出されてからの近接時間が一定時間以上経過した場合、三次元タッチパネル1からの入力を処理するものであって、このとき、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3で処理され、近接座標が計算される(S304)。入力媒体要素E2が検出されてからの近接時間が所定時間未満の場合にはタッチパネル入力処理部3による入力処理動作は行われない。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2からの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,E2としての操作者の手の指の輪郭情報が抽出される(S305)。カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルとしての入力用画面TPに接近している2点を計算する(S306)。入力判定部5は、タッチパネルとしての入力用画面TPに近接した2点(A,B)の高さ、すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離を比較し、高さの差すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離の相対値(|A−B|)が1cm以上であるかどうかを比較する(S007)。このとき、高さの差(|A−B|)が1cm以上である場合、入力検出装置6は、計算機7に対して、タッチパネル入力処理部3で得られた座標を、計算機7に入力する(S308)。高さの差(|A−B|)が1cm未満の場合、誤入力の可能性があるとして、入力検出装置6は入力媒体要素E2についての近接座標を破棄する(S309)。
後続のステップでは、入力媒体MEとしての操作者の手を側方から撮影し撮影結果情報を出力するカメラ2からの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル1に対する入力時の入力媒体MEとしての操作者の手の輪郭情報を計算する。ここでは、入力媒体要素E1,E2としての操作者の手の指の輪郭情報が抽出される(S305)。カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルとしての入力用画面TPに接近している2点を計算する(S306)。入力判定部5は、タッチパネルとしての入力用画面TPに近接した2点(A,B)の高さ、すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離を比較し、高さの差すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離の相対値(|A−B|)が1cm以上であるかどうかを比較する(S007)。このとき、高さの差(|A−B|)が1cm以上である場合、入力検出装置6は、計算機7に対して、タッチパネル入力処理部3で得られた座標を、計算機7に入力する(S308)。高さの差(|A−B|)が1cm未満の場合、誤入力の可能性があるとして、入力検出装置6は入力媒体要素E2についての近接座標を破棄する(S309)。
この発明に係る実施の形態5においては、先に説明した実施の形態1〜4の何れかの発明において、前記座標処理手段は、前記入力用画面に接近する入力媒体要素の検出から所定時間未満の間は座標取得動作を行わないようにしたので、プラント監視制御システムなどに適用される三次元タッチパネルを用いた入力装置としての三次元応動入力装置において、操作者の身体部位などの瞬間的な不意の接近により操作者の意図とは異なった不本意な入力がされることを防止でき、誤動作を防止することができる。
実施の形態6.
この発明に係る実施の形態6を図13と、先に実施の形態1で説明した図1〜図3とに基づいて説明する。図13は実施の形態6における入力動作を示すフローチャートである。
この実施の形態6において、ここで説明する特有の構成および作用以外の構成および作用については、先に説明した実施の形態1〜5のそれぞれと同様の構成を具備し、同様の作用を奏するものである。
この発明に係る実施の形態6を図13と、先に実施の形態1で説明した図1〜図3とに基づいて説明する。図13は実施の形態6における入力動作を示すフローチャートである。
この実施の形態6において、ここで説明する特有の構成および作用以外の構成および作用については、先に説明した実施の形態1〜5のそれぞれと同様の構成を具備し、同様の作用を奏するものである。
この実施の形態6では、タッチパネルとしての入力用画面TPに入力媒体MEとしての操作者の手の指(入力媒体要素E1,E2)を直接接触して操作する直接操作と入力用画面TPに入力媒体MEとしての操作者の手の指(入力媒体要素E1,E2)を接近して操作する近接操作の区別を行い、近接操作の場合にのみ誤入力かどうかの判別操作を行う。実施の形態1〜5の発明では、直接操作と近接操作の区別を行っていないため、直接操作時でも誤入力の判定が行われ、直接操作時における入力装置の負荷が増大する。そこで、この実施の形態6では、直接操作と近接操作の区別を行い、近接操作の時だけ誤入力の判定を実施し、直接操作時における入力装置の無用な負荷を軽減するものである。
直接操作と近接操作を区別する手法としては、例えば、タッチパネルとしての入力用画面TPと入力媒体MEとしての操作者の指との距離が接触しているかまたは近接しているかを入力用画面TPからの距離情報、およびカメラ映像からの情報を基に判定することで区別可能である。
なお、ここでは実施の形態1に近接操作の識別機能を追加した形態で説明するが、実施の形態2〜5でも同様に実施可能である。
直接操作と近接操作を区別する手法としては、例えば、タッチパネルとしての入力用画面TPと入力媒体MEとしての操作者の指との距離が接触しているかまたは近接しているかを入力用画面TPからの距離情報、およびカメラ映像からの情報を基に判定することで区別可能である。
なお、ここでは実施の形態1に近接操作の識別機能を追加した形態で説明するが、実施の形態2〜5でも同様に実施可能である。
次に、実施の形態6の動作を、直接操作および近接操作を含む入力動作での近接操作において誤入力の可能性があり、その誤入力を防止する場合について、入力動作時の各ステップS401〜S410を示すフローチャートからなる図13を参照しながら説明する。入力用画面TPの作動限界LTを超えて入力用画面TPに接近する入力媒体要素が入力媒体要素E1,E2(図3)の2点の場合である。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3に入力される(S401)。このとき、タッチパネル入力処理部3は、三次元タッチパネル1への操作が、タッチパネルへの直接操作か近接操作かを判定する(S402)。
最初のステップでは、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3に入力される(S401)。このとき、タッチパネル入力処理部3は、三次元タッチパネル1への操作が、タッチパネルへの直接操作か近接操作かを判定する(S402)。
次のステップでは、タッチパネルの操作が直接操作であった場合、タッチパネル入力処理部3は、タッチ座標を計算し、計算した座標を入力判定部5に入力する(S409)。タッチ座標を受け取った入力判定部5は、タッチ座標を計算機7に入力する(S410)。このように直接操作の場合には、誤入力かどうかの判別処理は行われない。
ステップS402にてタッチパネルへの操作が近接操作であった場合、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3で処理され、近接座標が計算される(S403)。
カメラ2からの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル入力時の手の輪郭情報を計算する(S404)。カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルに接近している2点を計算する(S405)。入力判定部5は、タッチパネル1に近接した2点の高さ、すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離を比較し、高さの差すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離の相対値(|A−B|)が1cm以上であるかどうかを比較する(S406)。このとき、高さの差(|A−B|)が1cm以上である場合、入力検出装置6は、計算機7に対して、タッチパネル入力処理部3で得られた座標を、計算機7に入力する(S407)。高さの差(|A−B|)が1cm未満の場合、誤入力の可能性があるとして、入力検出装置6は近接座標を破棄する(S408)。
ステップS402にてタッチパネルへの操作が近接操作であった場合、三次元タッチパネル1からの入力がタッチパネル入力処理部3で処理され、近接座標が計算される(S403)。
カメラ2からの入力が、カメラ入力処理部4で処理され、三次元タッチパネル入力時の手の輪郭情報を計算する(S404)。カメラ入力処理部4で計算された輪郭情報が入力判定部5で処理され、タッチパネルに接近している2点を計算する(S405)。入力判定部5は、タッチパネル1に近接した2点の高さ、すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離を比較し、高さの差すなわち入力媒体要素E1,E2の入力用画面TPとのそれぞれの距離の相対値(|A−B|)が1cm以上であるかどうかを比較する(S406)。このとき、高さの差(|A−B|)が1cm以上である場合、入力検出装置6は、計算機7に対して、タッチパネル入力処理部3で得られた座標を、計算機7に入力する(S407)。高さの差(|A−B|)が1cm未満の場合、誤入力の可能性があるとして、入力検出装置6は近接座標を破棄する(S408)。
この発明に係る実施の形態6においては、先に説明した実施の形態1〜5の何れかの発明において、タッチパネルを構成する入力用画面TPに接触して入力動作を行う直接操作と入力用画面TPに対して距離を置いて行う近接操作の入力とを判別し、近接操作時の場合にのみ、誤入力とするかどうかの処理を進めるようにしたので、プラント監視制御システムなどに適用される三次元タッチパネルを用いた入力装置としての三次元応動入力装置において、直接操作時における入力装置での無用な負荷を軽減できるとともに、近接操作時における操作者の意図とは異なった不本意な入力がされることを防止でき、誤動作を防止することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の一部または全部を自由に組合せたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1,1L,1M,1R 三次元タッチパネル、TP 入力用画面、LT 作動限界、ME 入力媒体、E1,E2,E3 入力媒体要素、2,2A,2B カメラ(画像取得部)、3 タッチパネル入力処理部(座標処理手段)、4 カメラ入力処理部(位置処理手段)、5 入力判定部。6 入力検出装置(入力手段)、7 計算機(演算処理手段)。
Claims (9)
- 入力用画面に接近する入力媒体要素を検出対象とし前記入力媒体要素に応動して前記入力用画面での座標を取得する座標処理手段と、検出対象としての前記入力媒体要素の前記入力用画面との距離を検出する位置処理手段と、前記座標処理手段により取得された前記座標に応じて入力動作を行う入力手段とを備え、前記入力手段は、選択的に入力を要する検出対象として複数の前記入力媒体要素が存在し、複数の前記入力媒体要素相互間における前記入力用画面に対する距離の相対値が所定値未満の場合には、前記入力媒体要素に係る入力動作を誤入力として処理することを特徴とする三次元応動入力装置。
- 入力用画面に接近する入力媒体要素を検出対象とし前記入力媒体要素に応動して前記入力用画面での座標を取得する座標処理手段と、検出対象としての前記入力媒体要素の前記入力用画面との距離を検出する位置処理手段と、前記座標処理手段により取得された前記座標に応じて入力動作を行う入力手段とを備え、前記入力手段は、選択的に入力を要する検出対象として複数の前記入力媒体要素が存在する場合に前記入力媒体要素の何れかを入力動作の対象となる選択対象として選択し、選択対象としての前記入力媒体要素と選択対象以外の前記入力媒体要素との前記入力用画面に対する距離の相対値が所定値未満の場合には、前記入力媒体要素に係る入力動作を誤入力として処理することを特徴とする三次元応動入力装置。
- 入力用画面に接近する入力媒体要素を検出対象とし前記入力媒体要素に応動して前記入力用画面での座標を取得する座標処理手段と、検出対象としての前記入力媒体要素の前記入力用画面との距離を検出する位置処理手段と、前記座標処理手段により取得された前記座標に応じて入力動作を行う入力手段とを備え、前記入力手段は、選択的に入力を要する検出対象として複数の前記入力媒体要素が存在する場合に検出対象としての前記入力媒体要素に含まれる複数の前記入力媒体要素を入力動作の対象となる選択対象として選択し、選択対象としての前記入力媒体要素の何れかと選択対象以外の前記入力媒体要素との前記入力用画面に対する距離の相対値が所定値未満の場合には、前記入力媒体要素に係る入力動作を誤入力として処理することを特徴とする三次元応動入力装置。
- 前記位置処理手段は、前記入力媒体要素の画像を取得する画像取得部を備え、前記画像取得部により取得された前記入力媒体要素の画像から前記入力媒体要素の輪郭を抽出し、前記入力媒体要素の前記入力用画面との距離を検出することを特徴とする請求項1から請求項3までの何れかに記載の三次元応動入力装置。
- 前記入力媒体要素の画像を取得する画像取得部は、前記入力用画面の側方から前記入力媒体要素を撮影するカメラにより構成されることを特徴とする請求項4に記載の三次元応動入力装置。
- 前記入力媒体要素の画像を取得する画像取得部は、前記入力用画面の上方から前記入力媒体要素を撮影するカメラにより構成されることを特徴とする請求項4に記載の三次元応動入力装置。
- 前記入力媒体要素の画像を取得する画像取得部は、前記入力用画面の側方から前記入力媒体要素を撮影する第1のカメラと前記入力用画面の上方から前記入力媒体要素を撮影する第2のカメラとにより構成されることを特徴とする請求項4に記載の三次元応動入力装置。
- 前記座標処理手段は、前記入力用画面に接近する入力媒体要素の検出から所定時間未満の間は座標取得動作を行わないことを特徴とする請求項1から請求項7までの何れかに記載の三次元応動入力装置。
- 前記入力用画面に接触して入力動作を行う直接操作と前記入力用画面と距離を置いて行う近接操作の入力を判別し、近接操作時の場合にのみ、誤入力とするかどうかの処理を進めることを特徴とする請求項1から請求項8までの何れかに記載の三次元応動入力装置。
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JP2017045332A (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | キヤノン株式会社 | 情報処理装置、その制御方法、プログラム、記憶媒体 |
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- 2013-11-25 JP JP2013242434A patent/JP2015102983A/ja active Pending
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