JP2015100751A - 電気集じん機 - Google Patents
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Abstract
【課題】外形寸法の増大を抑制しつつ、極板に堆積した煤じんを良好に洗浄できる電気集じん機を提供する。【解決手段】洗浄装置6を集じんユニット2の上方に配置し、複数の洗浄ノズル8の一部は洗浄水7の噴霧方向が鉛直下向きから所定の角度をつけた方向に配置することにより、集じんユニット2と洗浄装置6の距離が短くても洗浄ノズル8の数を増やすことなく集じんユニット2上面を全体的にカバーして洗浄することができるものである。【選択図】図2
Description
本発明は、自動車用トンネル等において、トンネル内の煤じんを捕集する電気集じん機に関するものである。
従来、この種の電気集じん機は、極板上に捕集された煤じんを洗浄装置によって水で洗浄する。電気集じん機の洗浄装置は洗浄水を噴霧する複数の洗浄ノズルを装着した管状のノズル用管体と、このノズル用管体の複数に共通に洗浄水を供給するヘッダー管が備えられている。そしてヘッダー管およびノズル用管体を介して供給される高圧の洗浄水を洗浄ノズルから噴霧して極板表面などに堆積した煤じんを洗い流す。洗浄装置は集じんユニットの上面側に配置されるかあるいは前面側(空気の風上側)と後面側(空気の風下側)のそれぞれに対向して配置されることが多い。
例えば特許文献1のように、洗浄装置がそれぞれの集じんユニットの上面側のみに配置する電気集じん機が発案されている。
以下、この従来技術の電気集じん機について図11を参照しながら説明する。
図11に示す従来の電気集じん機101は煤じんを捕集する集じんユニット102が筐体(図示せず)の内部に複数台収納されている。洗浄装置103はこれら集じんユニット102のそれぞれ上方に配置されており、高圧の洗浄水104を吐出する複数の洗浄ノズル105を取り付けた複数のノズル用管体106と、この複数のノズル用管体106に共通に洗浄水104を供給するヘッダー管107とを備えている。ノズル用管体106とヘッダー管107は共に円管であり、溶接法などの接合方法によって水密に接合されている。ノズル用管体106には洗浄ノズル105が取り付けられ洗浄水が垂直下向きに噴霧108される。
この従来技術の電気集じん機は洗浄装置が集じんユニットの上面側に配置されているので、洗浄装置が集じんユニットの流入側および流出側に配置されている電気集じん機に比べ、洗浄ノズルから噴霧される洗浄水は、自由落下時の重力による加速度の増加作用を利用できることで空気の抵抗の影響を低減でき、各集じんユニットはその下部であっても高圧の洗浄水の速度水頭による煤じんの除去効果を利用できる。
このように従来の電気集じん機は、洗浄ノズルから噴霧する洗浄水により集じんユニットの極板表面などに堆積した煤じんを洗い流す構成となっている。しかし、洗浄装置が集じんユニットの流入側および流出側のそれぞれに対向配置された洗浄ユニットから水平方向に噴霧された洗浄水による煤じんの除去は、極板の端部から中央部に近づくにつれて洗浄水の流速が低下するなどにより、媒じんの除去能力が低下する。また、集じんユニットの流入側および流出側の洗浄ユニットは空気流路の圧力損失を増加させる要因の一つになる。
また、洗浄ノズルを固定して洗浄水を一様に噴霧する場合、集じんユニット下方の極板上には細長い水路が形成されやすく、極板上の水路以外の部分に堆積した媒じんを一部洗い流せないこととなる。また、洗浄水の噴流方向に対する極板裏面は洗浄水が噴霧されず、堆積した煤じんを十分に洗い落とすことが出来ないという課題を有していた。
更に、前述(特許文献1)の電気集じん機のように集じんユニットの上面側に洗浄装置を配置する方法は、集じんユニットの流入側および流出側に配置する方法に比べ、その高さ寸法が増大してしまうことになる。この課題に対し、ノズル用管体の水平中心軸と平行するようにL字継手付きの洗浄ノズルを取り付けることで、洗浄ノズル先端部とノズル用管体の下端部との距離を短くする工夫がされているが、電気集じん機は寸法制約が極めて厳しいトンネル内や換気塔内に設置される装置なので、外形寸法の増大は大きな課題になる。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、電気集じん機の外形寸法の増大を抑制しながらも、洗浄水の流速が低下することなく、また集じんユニット下方の極板上に細長い水路が形成されることを抑制し、更に洗浄水の噴流方向に対する極板裏面にも洗浄水が噴霧されることで、極板に堆積した煤じんの洗い残しを減らすことで集じん性能の低下を抑止する電気集じん機を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、箱状の筐体と、前記筐体内の風路中に設けられた集じんユニットと、前記集じんユニットを洗浄する洗浄装置とを備えた電気集じん機であって、前記集じんユニットは互いに平行な複数の平板状の極板を有し、前記筐体に備え付けられた前記洗浄装置は複数の洗浄ノズルを有し、前記複数の洗浄ノズルは前記集じんユニットの上方に配置され、前記複数の洗浄ノズルの一部は洗浄水の噴霧方向が鉛直下向きから所定の角度をつけた方向に配置されていることを特徴とする電気集じん機としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、洗浄装置は前記集じんユニットの上方に配置され、洗浄ノズルは洗浄水の噴霧方向が鉛直下向きから所定の角度をつけた方向に配置することにより、1つの洗浄ノズルから集じんユニット上面へ散布される噴霧面積が大きくなり、集じんユニットと洗浄装置の距離が短くても洗浄ノズルの数を増やすことなく集じんユニット上面を全体的にカバーすることができる。すなわち安価でコンパクトな電気集じん機を提供できる。
本発明の請求項1記載の電気集じん機は、箱状の筐体と、前記筐体内の風路中に設けられた集じんユニットと、前記集じんユニットを洗浄する洗浄装置とを備えた電気集じん機であって、前記集じんユニットは互いに平行な複数の平板状の極板を有し、前記筐体に備え付けられた前記洗浄装置は複数の洗浄ノズルを有し、前記複数の洗浄ノズルは前記集じんユニットの上方に配置され、前記複数の洗浄ノズルの一部は洗浄水の噴霧方向が鉛直下向きから所定の角度をつけた方向に配置された構成を有する。
これにより、1つの洗浄ノズルから集じんユニット上面へ散布される噴霧面積が大きくなり、集じんユニットと洗浄装置の距離が短くても洗浄ノズルの数を増やすことなく集じんユニット上面全体をカバーすることができる。すなわち安価で全高の低い電気集じん機を提供できる効果を奏する。
また、前記複数の洗浄ノズルの内、通風方向に対し風上端または風下端の洗浄ノズルの一部または全部は、噴霧方向が前記集じんユニットの中央側に向けて配置される構成にしてもよい。
これにより、洗浄水が集じんユニットの外に飛散しにくくなる効果を奏する。
また、前記複数の洗浄ノズルは通風方向側に隣り合う2つの洗浄ノズルを有し、前記隣り合う2つの洗浄ノズルから噴霧される洗浄水が前記集じんユニット上方で互いに交差する構成にしてもよい。
これにより、集じんユニット上方で水流が乱れるので、極板上に噴霧された洗浄水が極板に沿って下降する際に、極板上に細長い水路が形成されにくくなる。更に洗浄ノズルの噴流方向に対して極板の裏面にも洗浄水が掛かりやすくなるので、煤じんの洗い残しを減らせる。
また、前記複数の洗浄ノズルは通風方向端部よりも前記集じんユニットの中央に近いほど鉛直下向きに対する角度を大きくつけ、前記集じんユニットの前記中央は通風方向における中央とする構成にしてもよい。
これにより、集じんユニットの中央に近い洗浄ノズルほど1つの洗浄ノズルから集じんユニット上面へ散布される噴霧面積が大きくなり、かつ通風方向側に隣り合う2つの洗浄ノズルから噴霧される洗浄水が互いに交差する量が増す。また、通風方向端部の洗浄ノズルは集じんユニット直上から近い位置に配置することが可能となり、洗浄装置の通風方向への大きさをコンパクトにできる効果を奏する。
また、前記複数の洗浄ノズルは、前記集じんユニットの前記中央の直上を避けて配置する構成にしてもよい。
これにより、通風方向の風上端または風下端に洗浄ノズルを配置すればよく、噴霧の状態の確認や洗浄ノズルの交換が容易になり、配管及び洗浄ノズルの数量を減らすことが可能となりコストを抑えられる効果を奏する。
また、前記集じんユニットの通風方向の風上端よりも風上または風下端よりも風下に空気配管を設け、鉛直下向きに対して前記集じんユニットの中央側に角度をつけて前記空気配管から圧縮空気が吹き出す構成にしてもよい。
これにより、洗浄水が集じんユニットの外に飛散しにくくなる効果が高まる。
また、前記集じんユニットを下段と上段に段積み状に設置し、下段の前記集じんユニットの上方には下段の前記複数の洗浄ノズルが配置され、上段の前記集じんユニットの上方には上段の前記複数の洗浄ノズルが配置され、前記下段の前記複数の洗浄ノズルから噴霧される水量は前記上段の前記複数の洗浄ノズルから噴霧される水量よりも少ない構成にしてもよい。
これにより、下段の集じんユニットは上段の集じんユニットから滴下する洗浄水が掛かり極板上の煤じんを洗い流すので、少ない洗浄水量で所定の洗浄効果を得ることができる。
また、前記集じんユニットを下段と上段に段積み状に設置し、下段の前記集じんユニットの上方には下段の前記複数の洗浄ノズルが配置され、上段の前記集じんユニットの上方には上段の前記複数の洗浄ノズルが配置され、前記下段の前記複数の洗浄ノズルの一部は前記上段の前記集じんユニットおよび前記下段の前記集じんユニットの両方に洗浄水を噴霧する構成にしてもよい。
これにより、上段の集じんユニットは上方からの水流と下方からの水流が交差し、水路の形成を抑えて極板の洗い残しを減らせる。
また、前記集じんユニットを下段と上段に段積み状に設置し、前記集じんユニットの通風方向の風上端または風下端の外側に洗浄水ガイドを設け、前記洗浄水ガイドは上段の前記集じんユニットから降下する洗浄水を下段の前記集じんユニット上面にガイドして流す構成にしてもよい。
これにより、集じんユニット外部への飛散量を減らし、下段集じんユニットの洗浄効果を高められる。
また、前記集じんユニットの前記極板の下端は通風方向において前記集じんユニットの端部から中央に向かうにつれて下降する傾斜を付けた形状にしてもよい。
これにより、上段集じんユニットから下段集じんユニットに滴下する洗浄水が通風方向の中央部へ集められるため、集じんユニット外部への飛散量を減らし、下段集じんユニットの洗浄効果を高められる。
また、前記複数の洗浄ノズルの内のすべての洗浄ノズルは洗浄水の噴霧方向が、通風方向において、鉛直下向きから前記集じんユニットの中央側に角度をつけた方向にそれぞれ配置されていてもよい。
これにより、洗浄水が集じんユニットの外に飛散しにくくなる効果を奏する。
(実施の形態1)
図1から図6を用いて第1の実施の形態による電気集じん機について説明する。
図1から図6を用いて第1の実施の形態による電気集じん機について説明する。
電気集じん機1は箱状の筐体3と、筐体3の内部に収納された集じんユニット2を備えている。
集じんユニット2は帯電部4と集じん部5で構成され、図示しない煤じんを含む気流20が筐体3の風路中に設けられた集じんユニット2を通過する。
帯電部4および集じん部5は互いに平行な複数の平板状の極板で構成され、高電圧が印加される板と接地されている板が互い違いに電気的に絶縁された構造となっている。帯電部4および集じん部5を構成する極板は、それぞれ気流20方向に沿った向きに配置されている。
気流20風上の帯電部4は煤じんを帯電する。そして風下の集じん部5は高電圧が印加される極板と接地した極板との空間で形成される強電界により、静電気力で帯電した煤じんを極板の表面などで捕集する。
電気集じん機1は捕集した煤じんが堆積し続けると絶縁抵抗が低下しスパークを発生し集じん性能が低下するため、定期的に堆積した煤じんを水で洗う必要がある。そのため、電気集じん機1は洗浄水7を集じんユニット2に噴霧12する洗浄装置6を備えている。
本発明の電気集じん機1の洗浄装置6は、ヘッダー管10とノズル用管体9と洗浄ノズル8で構成されている。
ヘッダー管10、ノズル用管体9、洗浄ノズル8はそれぞれ筐体3の内部に設けられ、それぞれ集じんユニット2の上方に配置されている。すなわち、洗浄装置6は筐体3の内部に設けられ、集じんユニット2の上方に配置されている。
高圧の洗浄水7が外部配管から洗浄弁11を通ってヘッダー管10に供給され、ヘッダー管10から複数のノズル用管体9に共通に供給される。ここでノズル用管体9とヘッダー管10は共に円管であり、溶接法などの接合方法によって水密に接合されている。
洗浄装置6はヘッダー管10を通風方向に対し水平に配置し、複数のノズル用管体9を通風方向に対し垂直な向きにそれぞれ平行に配置している。
尚、洗浄装置6はヘッダー管10を通風方向に対して垂直に配置し、ノズル用管体9を通風方向に対して水平に配置しても良い。
ノズル用管体9には複数の洗浄ノズル8が取り付けられ、集じんユニット2に向けて洗浄水7を噴霧12する。
集じんユニット2の下方にはドレンパン13が配置され、集じんユニット2に堆積した煤じんを洗い流した洗浄水7を排水口14から機外に排水する。
ここで、洗浄ノズル8はその形状がストレートな筒状であり、洗浄水がその先端から断面角度70°から150°で円錐状に噴霧12する。
また、洗浄ノズル8はノズル用管体9に50から300mmのピッチで取り付けている。このとき、洗浄ノズル8から集じんユニット2までの距離は30から200mmの範囲であり、洗浄ノズル8の先端から円錐状に噴霧12される角度や洗浄ノズル8の設置数に応じて集じんユニット2の上面が洗浄水7でカバーされるように適宜設計される。
図1および図2の電気集じん機1は複数の洗浄ノズル8の一部が洗浄水7の噴霧方向を鉛直下向きから10から60度の角度をつけた方向に配置している。
これにより洗浄水の噴霧方向の集じんユニットまでの距離が長くなり、1つの洗浄ノズル8から集じんユニット2上面へ散布される噴霧12の面積が大きくなる。このため、集じんユニット2と洗浄ノズル8の距離が短くても洗浄ノズル8の数を増やすことなく集じんユニット上面全体をカバーすることができる。すなわち安価で全高の低い電気集じん機を提供できる。
尚、噴霧方向の鉛直下向きからの角度は、風上向きに限らずあらゆる方向であっても同じ効果を得られる。
また、一般的にヘッダー管10に取り付けられるノズル用管体9のピッチは集じんユニット2の通風方向の大きさに依存し、そのピッチが小さいほどノズル用管体9の数が増加し、製作費用が増大する。しかし、本発明によれば、1つの洗浄ノズル8から集じんユニット2上面へ散布される噴霧12の面積を大きくできるため、ヘッダー管10に取り付けられるノズル用管体9のピッチを長くすることができる。このため、ノズル用管体9の数の増加を抑え、製作費用を抑えることができる。
次に、図3に示すように複数の洗浄ノズル8の内、通風方向に対し風上端または風下端にある洗浄ノズル8の一部または全部は、その噴霧方向が集じんユニット2の中央側に向けて配置される構成にしてもよい。
これにより、風上端または風下端の洗浄ノズル8から噴霧12される洗浄水7が集じんユニット2の外部へ飛散する洗浄水7を遮蔽するため、集じんユニット2の外に飛散する洗浄水7を少なくできる。
次に図4に示すようにノズル用管体9の洗浄ノズル8(8a、8b、8c、8d)において、通風方向側に隣り合う2つの洗浄ノズル(8aと8b、又は8cと8d)から噴霧される洗浄水7が集じんユニット2の上方で互いに交差する構成にしてもよい。
ここで、集じんユニット2の極板はステンレス製で板厚は0.5mm程度であり、高電圧が印加される板と接地される板の間隔は5から20mm程度である。
電気集じん機1は極板と極板の間に強電界が形成されるほど集じん性能が高まるので、この間隔は小さく設定されることが多く、極板間隔は洗浄ノズル8の通風方向に垂直な向きの取付ピッチと比べて小さくなる。
そのため、通風方向に垂直な向きに洗浄ノズル8から離れた極板は、洗浄ノズル8から噴霧12された洗浄水7が集じんユニット2の下側まで直接掛からずその大部分は極板表面を伝って落下又は下降により煤じんを洗い流している。
図4に示す構成であれば、集じんユニット2の上方で洗浄ノズル8から噴霧12された洗浄水7が互いに干渉し水流が乱れる。これにより極板上に付着する洗浄水7の量と付着角度を変化させることができるので極板表面上を伝って落下する際に細長い水路が形成されにくくなる。
更に、噴霧12された洗浄水7が集じんユニット2の上方で交差し、互いに衝突するので、衝突後の洗浄水7の一部が噴霧方向に対する極板の裏面にかかる。このように、洗浄ノズル8の噴霧方向に対して極板の裏面にも洗浄水7が掛かりやすくなるので、煤じんの洗い残しを減らせる。
次に図5に示すように複数の洗浄ノズル8(8a、8b、8c、8d)の内、通風方向端部に近い洗浄ノズル(8a、8d)よりも集じんユニット2の中央に近い洗浄ノズル(8b、8c)ほど鉛直下向きに対する角度を大きくつける構成にしてもよい。尚、ここでの集じんユニット2の中央は通風方向における中央としている。
これにより、集じんユニット2の中央に近い洗浄ノズル8ほど集じんユニット2の上面を噴霧する面積が大きくなり、かつ通風方向側に隣り合う2つの洗浄ノズル8から噴霧12される洗浄水7が互いに交差する量が増す。
これにより集じんユニット2の上方では洗浄ノズル8から噴霧12された洗浄水7が互いに干渉し水流がより乱れ前述の効果を得られるだけでなく、通風方向端部の洗浄ノズル8は集じんユニット2の直上から近い位置に配置することが可能となり、洗浄装置6の通風方向への大きさがコンパクトになり好ましい。
次に図6に示すように複数の洗浄ノズル8は集じんユニット2の中央の直上を避けて配置する構成にしてもよい。
これにより、通風方向の風上端または風下端に洗浄ノズル8を配置すればよく、噴霧状態の点検や洗浄ノズル8の交換が容易になるだけでなく、ノズル用管体9及び洗浄ノズル8の数量を減らすことが可能となり製作費用を抑えられる。
(実施の形態2)
電気集じん機1は、洗浄弁11の駆動に圧縮空気が用いられることが多い。また、洗浄水7が機外へ飛散するのを防止するために流入側と流出側に図示しないダンパを配置する場合があるが、そのダンパの駆動にも圧縮空気が用いられる。
電気集じん機1は、洗浄弁11の駆動に圧縮空気が用いられることが多い。また、洗浄水7が機外へ飛散するのを防止するために流入側と流出側に図示しないダンパを配置する場合があるが、そのダンパの駆動にも圧縮空気が用いられる。
図7に示すように集じんユニット2の通風方向の風上端よりも風上または風下端よりも風下に空気配管21を設け、鉛直下向きに対して集じんユニットの中央側に角度をつけて圧縮空気15が吹き出す構成にしてもよい。
これにより、圧縮空気15を洗浄時に吐出すれば集じんユニット2の外部へ飛散する洗浄水7を遮蔽するため、洗浄水7が集じんユニット2の外に飛散しにくくなり、従来の電気集じん機に取り付けられていたダンパが不要になり製作費用を抑えられる。
なお、実施の形態1の各構成をそれぞれ本実施の形態に導入することは可能であり、その場合であっても実施の形態1の各構成の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
電気集じん機1は処理風量を増やすために複数の集じんユニット2が筐体内に段積みして設置される。
電気集じん機1は処理風量を増やすために複数の集じんユニット2が筐体内に段積みして設置される。
図8に示すように洗浄装置6は集じんユニットのそれぞれ上方に配置している。
また、下段の集じんユニットの上方には下段の集じんユニットに洗浄水を噴霧する複数の洗浄ノズル8を配置し、上段の集じんユニットの上方には上段の集じんユニットに洗浄水を噴霧する複数の洗浄ノズル8を配置している。
ここでの洗浄装置6は集じんユニット1台に対して配置した洗浄装置6と同様の構造であり、洗浄弁11から供給された洗浄水7は、上段および下段のヘッダー管10に共通に分岐され、それぞれのノズル用管体9をとおり洗浄ノズル8から集じんユニット2に向けて噴霧12される。
このとき、下段の複数の洗浄ノズル8から噴霧12される水量は上段の複数の洗浄ノズル8から噴霧12される水量よりも少ない構成とすることにより、下段の集じんユニットは上段の集じんユニットから滴下する洗浄水7が掛かり極板上の煤じんを洗い流すので、少ない洗浄水量で所定の洗浄効果を得ることができる。
尚、図8に示すように下段の複数の洗浄ノズル8の一部は上段の集じんユニットおよび下段の集じんユニットの両方に洗浄水7を噴霧12する構成にすることで、上段の集じんユニットは上方からの水流と下方からの水流が交差するので、集じんユニットの下方で水路が形成されにくく洗い残しを減らせる。
また、図9に示すように集じんユニットの通風方向の風上端または風下端の外側に洗浄水ガイド16を設け、洗浄水ガイド16は上段の集じんユニットから降下する洗浄水7を下段の集じんユニット上面にガイドして流す構成にする。これにより、集じんユニット2の外部への飛散量を減らし、下段集じんユニットの洗浄効果を高められる。
なお、実施の形態1または2の各構成をそれぞれ本実施の形態に導入することは可能であり、その場合であっても実施の形態1または2の各構成の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図10は図9の点線Aの部分における集じんユニット2の各極板17の下端部の形状を示す。
図10は図9の点線Aの部分における集じんユニット2の各極板17の下端部の形状を示す。
極板17の下端は通風方向において集じんユニットの端部から中央に向かうにつれて下降する傾斜18を付けた形状にすることで、集じんユニットの上段から下段に滴下する水滴19が表面張力により通風方向の中央部方向へ移動するため、集じんユニット外部への飛散量を減らし、下段集じんユニットの洗浄効果を高められる。
なお、本実施の形態では極板17を特定の形状としたが、本発明の極板は一般的な形状としてもよい。
本発明は、トンネル内の煤じんを捕集する電気集じん機に用いることが可能である。
1 電気集じん機
2 集じんユニット
3 筐体
4 帯電部
5 集じん部
6 洗浄装置
7 洗浄水
8 洗浄ノズル
9 ノズル用管体
10 ヘッダー管
11 洗浄弁
12 噴霧
13 ドレンパン
14 排水口
15 圧縮空気
16 ガイド
17 極板
18 傾斜
19 水滴
20 気流
21 空気配管
2 集じんユニット
3 筐体
4 帯電部
5 集じん部
6 洗浄装置
7 洗浄水
8 洗浄ノズル
9 ノズル用管体
10 ヘッダー管
11 洗浄弁
12 噴霧
13 ドレンパン
14 排水口
15 圧縮空気
16 ガイド
17 極板
18 傾斜
19 水滴
20 気流
21 空気配管
Claims (11)
- 箱状の筐体と、前記筐体内の風路中に設けられた集じんユニットと、前記集じんユニットを洗浄する洗浄装置とを備えた電気集じん機であって、
前記集じんユニットは互いに平行な複数の平板状の極板を有し、
前記筐体に備え付けられた前記洗浄装置は複数の洗浄ノズルを有し、
前記複数の洗浄ノズルは前記集じんユニットの上方に配置され、
前記複数の洗浄ノズルの一部は洗浄水の噴霧方向が鉛直下向きから所定の角度をつけた方向に配置されていることを特徴とする電気集じん機。 - 前記複数の洗浄ノズルの内、通風方向に対し風上端または風下端の洗浄ノズルの一部または全部は、噴霧方向が前記集じんユニットの中央側に向けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電気集じん機。
- 前記複数の洗浄ノズルは通風方向側に隣り合う2つの洗浄ノズルを有し、
前記隣り合う2つの洗浄ノズルから噴霧される洗浄水が前記集じんユニット上方で互いに交差することを特徴とする請求項1または2に記載の電気集じん機。 - 前記複数の洗浄ノズルは通風方向端部よりも前記集じんユニットの中央に近いほど鉛直下向きに対する角度を大きくつけ、
前記集じんユニットの前記中央は通風方向における中央であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の電気集じん機。 - 前記複数の洗浄ノズルは、前記集じんユニットの前記中央の直上を避けて配置されることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の電気集じん機。
- 前記集じんユニットの通風方向の風上端よりも風上または風下端よりも風下に空気配管を設け、
鉛直下向きに対して前記集じんユニットの中央側に角度をつけて前記空気配管から圧縮空気が吹き出すことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の電気集じん機。 - 前記集じんユニットを下段と上段に段積み状に設置し、
下段の前記集じんユニットの上方には下段の前記複数の洗浄ノズルが配置され、
上段の前記集じんユニットの上方には上段の前記複数の洗浄ノズルが配置され、
前記下段の前記複数の洗浄ノズルから噴霧される水量は前記上段の前記複数の洗浄ノズルから噴霧される水量よりも少ないことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の電気集じん機。 - 前記集じんユニットを下段と上段に段積み状に設置し、
下段の前記集じんユニットの上方には下段の前記複数の洗浄ノズルが配置され、
上段の前記集じんユニットの上方には上段の前記複数の洗浄ノズルが配置され、
前記下段の前記複数の洗浄ノズルの一部は前記上段の前記集じんユニットおよび前記下段の前記集じんユニットの両方に洗浄水を噴霧することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の電気集じん機。 - 前記集じんユニットを下段と上段に段積み状に設置し、
前記集じんユニットの通風方向の風上端または風下端の外側に洗浄水ガイドを設け、
前記洗浄水ガイドは上段の前記集じんユニットから降下する洗浄水を下段の前記集じんユニット上面にガイドして流すことを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の電気集じん機。 - 前記集じんユニットの前記極板の下端は通風方向において前記集じんユニットの端部から中央に向かうにつれて下降する傾斜を付けたことを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の電気集じん機。
- 前記複数の洗浄ノズルの内のすべての洗浄ノズルは洗浄水の噴霧方向が、通風方向において、鉛直下向きから前記集じんユニットの中央側に角度をつけた方向にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1から10の何れか1項に記載の電気集じん機。
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JP2013243493A JP2015100751A (ja) | 2013-11-26 | 2013-11-26 | 電気集じん機 |
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---|---|---|---|---|
CN105797864A (zh) * | 2016-05-03 | 2016-07-27 | 艾尼科环保技术(安徽)有限公司 | 一种湿式电除尘器极板清洗水的收集导排装置 |
KR102544299B1 (ko) * | 2022-10-14 | 2023-06-16 | 케이씨코트렐 주식회사 | 전기 집진기용 집진판 세정장치 |
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2013
- 2013-11-26 JP JP2013243493A patent/JP2015100751A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN105797864A (zh) * | 2016-05-03 | 2016-07-27 | 艾尼科环保技术(安徽)有限公司 | 一种湿式电除尘器极板清洗水的收集导排装置 |
KR102544299B1 (ko) * | 2022-10-14 | 2023-06-16 | 케이씨코트렐 주식회사 | 전기 집진기용 집진판 세정장치 |
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