JP2015100300A - 鳥除け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電池や商用電源などの電源を要することなく、軽便な機構により、飛来する鳥に電気ショックを与え、それにより鳥害を防止する。
【解決手段】 高電圧発生部1は、一端から他端へ張り渡される複数の電線21,23に高電圧パルスを印加する。高電圧発生部1は、トリガ機能付き圧電素子51を有している。電線21に鳥が止まると、電線21には張力を生じる。この張力がレバー41に伝えられ、レバー41がトリガ機能付き圧電素子51の押圧部55を押圧する。その結果、トリガ機能付き圧電素子51は高電圧パルスを発生する。発生した高電圧パルスは、電線21と電線23に印加される。鳥が止まった電線21は、鳥の自重により電線23よりも下方に沈み込む。このため、鳥の体の他の部分が電線23に触れる。このときに高電圧パルスが印加されると、鳥は電気ショックを受け、飛び去る。
【選択図】図2

Description

本発明は、鳩、カラスなど鳥害をもたらす鳥の飛来を防止する鳥除け装置に関する。
従来、この種の装置として、特許文献1に記載のものが知られている。この従来技術は、所々に配置されるスペーサにより互いの間隔が保たれた複数の棒状の電線を、鳥の飛来を防止すべき場所に掛け渡し、これら複数の電線の間に高電圧を印加するものである。電線に一旦止まった鳥は、電気ショックを受けることとなるので、すぐにその場を立ち去る。また、学習効果により、再び飛来することを防止する効果も期待される。
特許文献1には、電線に高電圧を印加するための電圧発生源として、自動車用等の電池と、周期的に(例えば約1秒周期で)高電圧パルスを発生する高電圧パルス発生回路とが例示されている。すなわち、鳥の飛来の有無に関わりなく、常時、電線に高電圧が印加されており、そのために、電池等の電源を要するものとなっている。電池は、商用電源の配線に比べると手軽であり、屋外での使用に適している。しかし、電池は時折の交換あるいは充電を要する。また、かかる電子回路や電源を準備するには、コスト高となる。電池の交換や充電を要しないように、太陽電池を利用したとしても、コスト高の改善にはならず、逆にコストが増すこととなる。また、電池の寿命を延ばして電池の交換や充電の間隔を長くするために、鳥の飛来を感知し、飛来したときにのみ高電圧を発生させるように、スイッチ機構を付加したとしても、電源を要することには変わりはなく、さらに鳥の飛来を感知しスイッチを作動させる機構が付加される分、よりコスト高となる。
特開2005−168371号公報
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、電池や商用電源などの電源を要することなく、軽便な機構により、飛来する鳥に電気ショックを与えることにより、鳥害を防止する鳥除け装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様によるものは、鳥除け装置であって、複数の電線と、トリガ機能付き圧電素子と、伝達機構と、を備えている。前記複数の電線は、一端から他端へ張り渡し可能なものである。前記トリガ機能付き圧電素子は、正極と負極とを有し、所定の大きさを超える押圧力を受けることにより、前記正極と前記負極との間に高電圧パルスを発生するものである。前記伝達機構は、前記複数の電線のうち少なくとも1本の電線に印加される張力を、前記圧電素子に前記押圧力として伝えるものである。そして、前記複数の電線は、全てが同一極とはならないように、各々が前記正極と前記負極とのいずれかに電気的に接続されている。
この構成によれば、複数の電線を、鳥の飛来を防止すべき場所に、一端から他端へ張り渡すことができる。鳥が飛来し、複数の電線のうち、張力が圧電素子に伝達される電線に止まると、鳥の自重によりその電線は下方に沈む。下方へ沈む過程で、鳥の体の他の部分が、別の電線に触れる。鳥が止まった電線が下方へ沈むのに伴い、張力が増す。この張力は、伝達機構により押圧力として圧電素子に伝えられる。このため、張力がある大きさを超えると、圧電素子が高電圧パルスを発生する。発生した高電圧パルスは、複数の電線の間に印加される。鳥が止まった電線と体の別の部分が触れている電線とが、反対極である場合には、鳥の体は電気ショックを受けることとなる。このように、この構成によれば、電池や商用電源などの電源を要せず、軽便な機構をもって、飛来する鳥に電気ショックを与えることにより、鳥を排除することができる。電線の間隔を適宜に設定することによって、電気ショックを伝えるべき鳥の大きさを選別することができる。また、電線の張力に対する圧電素子の感度を調節することにより、電気ショックを伝えるべき鳥の重量を選別することができる。
本発明のうち第2の態様によるものは、第1の態様による鳥除け装置であって、 前記複数の電線のうち、前記少なくとも1本の電線には、第1の弾性部材が介挿されているものである。
この構成によれば、圧電素子に張力が伝えられる電線に鳥が止まったときに、この電線が沈み易くなり、しかも、圧電素子による高電圧パルス発生までの沈み込み量が大きくなる。このため、高電圧パルスが発生する時期を、鳥の体の他の部分が他の電線に触れた後の時期に設定することが容易となる。
本発明のうち第3の態様によるものは、第1又は第2の態様による鳥除け装置であって、前記伝達機構は、梃子を有し、当該梃子により、前記張力を増大させて前記押圧力として前記トリガ機能付き圧電素子に伝えるものである。
この構成によれば、重量の比較的軽い鳥が電線に止まったときにも、圧電素子に高電圧パルスを発生させることができる。
本発明のうち第4の態様によるものは、第1又は第2の態様による鳥除け装置であって、前記伝達機構は、前記少なくとも1本の電線の一端部を巻き取るリールと、前記一端部を巻き取る回転方向に前記リールを付勢する第2の弾性部材と、前記一端部を巻き戻す方向に前記リールが回転するのに伴い、前記トリガ機構付き圧電素子に、前記所定の大きさを超える前記押圧力を反復的に印加する機構と、を有するものである。
この構成によれば、圧電素子に張力が伝えられる電線に鳥が止まったときに、この電線が沈み込む過程で、圧電素子による高電圧パルスが連発的に発生する。このため、電線に止まった鳥は、電気ショックを連発的に被ることとなるので、鳥を排除する効果が高まる。また、鳥の体の他の部分が他の電線に触れているときに、高電圧パルスを発生させることが、より容易となる。
本発明のうち第5の態様によるものは、第1から第4の何れかの態様による鳥除け装置であって、前記一端から前記他端の間の少なくとも1箇所において、前記複数の電線の互いの距離を保持するスペーサを、さらに備えるものである。
この構成によれば、複数の電線が互いに過度に離れたり、過度に接近したりすることを防ぐことができる。スペーサの付近であっても、1本の電線に鳥が止まると、複数の電線の間にねじれを生じることにより、当該1本の電線が他の電線よりも下方に沈み込む。スペーサにより、電線間の間隔がある程度保持されるので、鳥の体の他の部分が他の電線に、より触れ易くなる。
以上のように本発明によれば、電池や商用電源などの電源を要することなく、軽便な機構により、飛来する鳥に電気ショックを与え、それにより鳥害を防止することが可能となる。
本発明の一実施の形態による鳥除け装置の全体構成を示す外観図である。 図1の装置の高電圧発生部の内部構成を例示する図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 本発明の実施の形態による電線間スペーサを例示する平面図であり、(a)は図1の装置に適する例であり、(b)は別の実施の形態による装置に適する例である。 本発明の別の実施の形態による電線の一部と高電圧発生部の一部を例示する概略図である。 本発明のさらに別の実施の形態による高電圧発生部の一部を例示する断面図である。
図1は、本発明の一実施の形態による鳥除け装置の全体構成を示す外観図である。この装置101は、高電圧発生部1、2本の電線21,23、電線端部支持体11、及び電線間スペーサ25を有している。2本の電線21,23は、望ましくは絶縁されない裸の金属電線であり、例えば針金状である。2本の電線21,23の一端は、高電圧発生部1の匡体10に設けられた孔3,5にそれぞれ挿入され、高電圧発生部1に支持される。電線21,23の他端は、電線端部支持体11に設けられた孔13に接着等により固定されることにより、電線端部支持体11に支持される。匡体10及び電線端部支持体11は、電気絶縁性であり、例えば樹脂により構成される。電線間スペーサ25は、2本の電線21,23の間隔をある程度一定に保持するためのものであり、電線に沿って、所々に取り付けられる。電線間スペーサ25は、電気絶縁性であり、例えば樹脂により構成される。
装置101は、カラス、鳩などの鳥の飛来を防止すべき場所に、電線21、23を張り渡すように、設置することにより、使用に供される。高電圧発生部1及び電線端部支持体11には、例えば、設置場所へのネジ止めによる固定を可能にする貫通孔7,15が、それぞれ形成されている。鳥が飛来し、電線21に止まると、高電圧発生部1は、電線21に作用する張力により、電線21と23との間に高電圧パルスを印加する。電線21に止まった鳥の体の他の部分が、電線23に触れておれば、鳥は電気ショックを受けることとなる。鳥が止まった電線21は、電線23よりも低く沈み込むので、高電圧パルスが発生するときに、鳥の体の他の部分が電線23に触れている可能性が高い。装置101は、このように、飛来した鳥に電気ショックを付与することにより、鳥を排除する。
次に、装置101の構成及び動作について、より詳細に説明する。図2は、高電圧発生部1の内部構成を例示する図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。高電圧発生部1は、匡体10の内側に、トリガ機能付き圧電素子51を有している。トリガ機能付き圧電素子51は、押圧部55に所定の強さを超える押圧力が印加されると、内蔵する圧電素子に瞬間的に衝撃力が印加され、それにより、正極と負極の間に高電圧パルスを発生する。かかるトリガ機能付き圧電素子51は、たばこのライター、ガスコンロの着火器具等に広く用いられており、単体としても市販されているものであり、それ自体は周知の技術に属する。そのため、その構成等についての詳細な説明は略する。図2の例では、トリガ機能付き圧電素子51は、その本体部に正極を有し、押圧部55とは反対側の突起部53に負極を有している。トリガ機能付き圧電素子51は、図2の例では、素子保持体57を通じて匡体10の底板部に支持されている。
匡体10に取り付けられた軸体43に、レバー41が回動自在に支持されている。レバー41の軸体43とは反対側の一端部には、匡体10の孔3を通じて内部に導入されている電線21の一端が取り付けられている。好ましくは、図2に例示するように、電線21はバネ45を通じてレバー41の一端部に取り付けられる。レバー41のうち、その一端部と軸体43との中間部は、トリガ機能付き圧電素子51の押圧部55に当接する。電線21の一端部は、配線61を通じてトリガ機能付き圧電素子51の、例えば正極に電気的に接続されている。
別の電線23の一端部は、匡体10の孔5を通じて匡体10の内部に導入されている。この一端部は、係止部材47に固定されることにより、匡体10に係止される。係止部材47は、例えば金属環であり、その孔に電線23の一端部が挿入され、かつ半田付け等がなされることにより、電線23の一端部を保持する。係止部材47は、電線23が匡体10を挿通するための貫通孔5よりも大きいため、電線23の一端部を匡体10に係止する機能を果たす。電線23の一端部は、例えば導電性の係止部材47と配線63を通じて、トリガ機能付き圧電素子51の、例えば負極である突起部53に、電気的に接続されている。
装置101は以上のように構成されるので、以下のように動作する。鳥が飛来し、電線21,23のうち、電線21に止まると、鳥の自重により電線21は下方に沈む。電線21自体が引張り弾性を有しており、さらにはバネ45が電線21に介挿されていることから、電線21が下方へ沈むのに伴い、電線21及びバネ45が延びる。それに伴い、電線21の張力が増大する。電線21の張力は、レバー41に伝えられ、さらに、レバー41により、増倍された押圧力として、トリガ機能付き圧電素子51に伝達される。このため、電線21がある程度以上沈み込んだときに、押圧力が所定の大きさを超えることとなり、トリガ機能付き圧電素子51は高電圧パルスを発生する。高電圧パルスは、瞬時ではあるが数千ボルトほどにも達する。
電線21は、鳥の重量により、別の電線23よりも低い位置に沈み込む。それにより、鳥の体の他の部分が別の電線23に触れる。特に、電線21と23とが、互いに電線間スペーサ25により結合していることから、電線21と23とは、互いの距離をある程度保持しつつ、ねじれるように回転することにより、電線21の上方に電線23が位置するようになる。これにより、より確実に電線23が鳥の体の別の部分に触れることとなる。この状態でトリガ機能付き圧電素子51が高電圧パルスを発生させると、電線21と23との間に高電圧パルスが印加され、それにより鳥は電気ショックを被ることとなる。電気ショックを受けた鳥は、驚いて飛び去る。また学習効果により、再度の飛来を妨げることにもなる。なお、本発明において「高電圧パルス」とは、かかる電気ショックを鳥に付与することが可能なほどに高電圧のパルスを意味する。
鳥の自重による電線21の撓みにより、レバー41に結びつけられた電線21の端部において、電線21の水平面からの傾斜角が、例えば5度であったとすると、電線21に作用する張力は、鳥の自重の約5倍となる。鳩(ドバト)の自重が300グラムであれば、電線21に生み出される張力は、約1.5kgとなる。このように、張り渡された電線21は、それ自体が、自身に印加される荷重を増倍させて張力として伝える機能を有している。図2に例示するように、レバー41において、トリガ機能付き圧電素子51の押圧部55が、レバー41のおおよそ中央部に当接する場合には、押圧力として約3kgがトリガ機能付き圧電素子51に印加されることとなる。このように、装置101は、高電圧パルスを発生させるに足りる押圧力を、トリガ機能1に印加することが可能となっている。
このように、鳥除け装置101は、電線21に止まる鳥の自重が、張り渡された電線21により、増倍されて張力として伝えられるという特性を生かし、かつ、鳥が止まる電線21が沈み込むことにより、他の電線23に鳥の体の別の部分が触れ易くなる、という特性をも生かして、電池や商用電源などの電源を要せず、軽便な機構をもって、飛来する鳥に電気ショックを与え、それにより鳥を排除することを可能にしている。
電線21と23の間隔を適宜に設定することによって、電気ショックを付与すべき鳥の大きさを選別することができる。また、レバー41に当接するトリガ機能付き圧電素子51の押圧部55の位置、あるいは、電線21、23の初期撓み量などを調節することにより、鳥の自重に対するトリガ機能付き圧電素子51の感度を調節することができる。それにより、電気ショックを付与すべき鳥の重量を選別することができる。
図3は、本発明の実施の形態による電線スペーサを例示する平面図である。そのうち、図3(a)は、図1に示した装置101に用いられるスペーサ25の一例を示している。スペーサ25は、樹脂などの絶縁性の長板状体の両端に,短い切れ込み73が形成され、切れ込み73の端部には、電線21,23を収納する孔71が形成されている。孔71は、電線21,23よりも径が幾分小さく形成され、それにより、スペーサ25は弾性復元力によって電線21,23を挟みつつ保持する。
図3(b)は、電線が3本である場合のスペーサを例示している。このスペーサ75は、内側が打ち抜かれた三角板状体の3つの角に、スペーサ25の切れ込み73及び孔71と同様の、切れ込み79及び孔77が形成されている。孔77は、電線よりも径が幾分小さく形成され、それにより、スペーサ75は弾性復元力によって3本の電線を挟みつつ保持する。3本の電線のうち、下方に位置する2本は、装置101の電線21と同様に、その張力が、トリガ機能付き圧電素子51に押圧力が伝えられるように構成するのが望ましい。そして、下方に位置する2本には、トリガ機能付き圧電素子51の、例えば正極が接続され、上方に位置する1本には負極が接続される。
図4は、3本の電線のうち、下方に位置する電線21A、21Bの張力を、トリガ機能付き圧電素子51に押圧力として伝える機構を例示する平面図である。この構成例では、レバー41の上端部には水平な棒状体81が取り付けられており、その両端に、電線21A,21Bの一端がそれぞれ保持されている。電線21A,21Bの一端は、棒状体81の両端部に形成されている貫通孔(図示略)と、係止部材83,85に形成されている貫通孔(図示略)とに挿入され、半田付け等により、例えば金属製である係止部材81,85に固定されている。係止部材83、85は、棒状体81に当接することにより、電線21A,21Bを係止する。図4に示すように、電線21A,21Bには、それぞれ、バネ45A、45Bが介挿されていても良い。
鳥が例えば電線21Aに止まると、電線21Aは下方に沈み込もうとする。その結果、鳥の体の他の部分が、上方の電線に触れることとなる。電線21Aに生じる張力は、棒状体81を通じてレバー41に伝えられる。その結果、装置101と同様に、電線21Aの張力がある強さを超えると、トリガ機能付き圧電素子51が高電圧パルスを生成する。発生した高電圧パルスは、電線21A,21Bと、鳥の体の他の部分が触れる別の電線との間に印加される。その結果、鳥は電気ショックを受けることとなる。鳥が電線21Bに止まったときにも、同様の結果となる。
図5は、本発明のさらに別の実施の形態による高電圧発生部の一部を例示する断面図である。この構成例は、電線21(図1)の張力を押圧力としてトリガ機能付き圧電素子51に伝える伝達機構の別の例に相当し、例えば匡体10(図1)の内部に設置される。電線21の一端部は、環状のリール91に巻き取られる。リール91は、バネ(図示略)により、電線21を巻き取る方向に付勢されている。このバネは、例えば渦巻きバネである。環状のリール91の内側には、別の環状体93が挿入されている。環状体93は、匡体10(図1)に固定されており、リール91は環状体93に回転自在に支持される。環状体93にはトリガ機能付き圧電素子51が取り付けられており、その押圧部55が、環状体93の外方に頭を出している。トリガ機能付き圧電素子51を環状体93に嵌め込むには、例えば、環状体93が図上において上下に二分割された状態で、トリガ機能付き圧電素子51の押圧部55と突起部53とを、環状体93に形成されている孔にそれぞれ挿入し、その後、二分割された部材を接着剤、半田付けその他により、環状体93へ一体化すると良い。
環状のリール91の内周面は、周方向に沿って緩やかに起伏し、一種のカム面を形成している。このため、電線21に鳥が止まることにより、電線21に張力が印加されると、リール91を付勢しているバネの力に抗して、電線21を巻き戻す(すなわち、繰り出す)方向、すなわち図において時計回りにリール91が回転する。リール91が回転するのに伴い、電線21を巻き取る方向にリール91を付勢するバネの弾性復元力が強まってゆく。リール91を巻き取る方向に増大しつつ作用するバネの付勢力に、電線21の張力がもはや及ばなくなると、リール91の回転は止まる。それにより、電線21の沈み込みが停止する。
リール91が回転する間に、リール91の内周面に形成された起伏により、トリガ機能付き圧電素子51の押圧部55が、反復的に押圧される。その最大押圧力が、トリガ機能付き圧電素子51が高電圧パルスを発生するのに足る大きさとなるように、環状体93からの押圧部55の頭出しの量を調節することによって、リール91が回転する間に、トリガ機能付き圧電素子51に反復的に高電圧パルスを発生させることができる。すなわち、鳥が電線21に止まることによって電線21が沈み込む過程で、反復的に高電圧パルスが電線21と23(図1)に印加される。このため、鳥は幾度も電気ショックを受けることとなるので、鳥を排除する効果が高まる。また、鳥の体の他の部分が電線23に触れているときに、高電圧パルスが発生する可能性が高くなる。鳥が電線21から逃げると、リール91は、バネの弾性復元力により逆方向に回転することにより、電線21の端部を巻き取る。
リール91が回転するときには、その内周面の起伏とトリガ機能付き圧電素子51の押圧部55との間の摩擦力が、回転を妨げる方向に作用する。従って、電線21の端部を十分に巻き取るためには、巻き取り後においても、なおバネの付勢力がある程度作用するように、バネの強さを調整するのが望ましい。電線21に鳥が止まることによる電線21の沈み込みの量は、リール91が回転することにより増大するバネの付勢力に加えて、押圧部55とリール91の内周面の起伏との間の摩擦力に、電線21の張力が抗し得なくなるまでの沈み込みの量となる。前述の通り、300gの鳥が電線21に止まったときの、端部における電線21の水平面からの角度が5度であれば、電線21に作用する張力は約1.5kgであるから、所望の沈み込み量を確保することは可能である。リール91の径方向の厚さを大きくし、それにより、電線21を巻き取るリール91の外周面の径を、環状体93の外径よりも、十分に大きく設定することができる。それによって、より小さい電線21の張力によっても、トリガ機能付き圧電素子51の押圧部55に、所定の押圧力を付与し、高電圧パルスを発生させることが可能となる。
以上の実施の形態以外にも、本発明は様々な実施の形態を採り得ることは自明である。例えば、図1の構成において、バネ45は、匡体10の外部に張り渡されている電線21の何れかの部位に介挿することも可能である。また、バネ45を設けない形態を採ることも可能である。さらに、電線は4本以上とすることも可能である。その場合に、印加すべき高電圧の極性を、例えば、隣り合う電線の間で反対極とすることも可能であり、あるいは、いずれかの一本の電線のみが、他の電線とは極性を異なるようにすることも可能である。また、図5の構成において、リール91の回転に伴って、トリガ機能付き圧電素子51に高電圧を発生するに足りる押圧力を反復的に印加する機構として、他の構成を採ることも可能である。例えば、リール91が電線21を繰り出す方向に回転するときのみ、トリガ機能付き圧電素子51に押圧力を付与し、電線21を巻き取る方向に回転するときには、トリガ機能付き圧電素子51に押圧力を付与せず、押圧部55による摩擦力を低減ないし無くするように構成することも可能である。
1 高電圧発生部
10 匡体
11 端部支持体
21、21A、21B、23 電線
25、75 電線間スペーサ
41 レバー(梃子)
51 トリガ機能付き圧電素子
53 突起部
55 押圧部
91 リール

Claims (5)

  1. 一端から他端へ張り渡し可能な複数の電線と、
    正極と負極とを有し、所定の大きさを超える押圧力を受けることにより、前記正極と前記負極との間に高電圧パルスを発生するトリガ機能付き圧電素子と、
    前記複数の電線のうち少なくとも1本の電線に印加される張力を、前記圧電素子に前記押圧力として伝える伝達機構と、を備え、
    前記複数の電線は、全てが同一極とはならないように、各々が前記正極と前記負極とのいずれかに電気的に接続されている、鳥除け装置。
  2. 前記複数の電線のうち、前記少なくとも1本の電線には、第1の弾性部材が介挿されている、請求項1に記載の鳥除け装置。
  3. 前記伝達機構は、梃子を有し、当該梃子により、前記張力を増大させて前記押圧力として前記トリガ機能付き圧電素子に伝える、請求項1又は2に記載の鳥除け装置。
  4. 前記伝達機構は、
    前記少なくとも1本の電線の一端部を巻き取るリールと、
    前記一端部を巻き取る回転方向に前記リールを付勢する第2の弾性部材と、
    前記一端部を巻き戻す方向に前記リールが回転するのに伴い、前記トリガ機構付き圧電素子に、前記所定の大きさを超える前記押圧力を反復的に印加する機構と、を有する、請求項1又は2に記載の鳥除け装置。
  5. 前記一端から前記他端の間の少なくとも1箇所において、前記複数の電線の互いの距離を保持するスペーサを、さらに備える、請求項1から4のいずれかに記載の鳥除け装置。
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