JP2015099675A - 電池システム - Google Patents

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JP2015099675A JP2013238506A JP2013238506A JP2015099675A JP 2015099675 A JP2015099675 A JP 2015099675A JP 2013238506 A JP2013238506 A JP 2013238506A JP 2013238506 A JP2013238506 A JP 2013238506A JP 2015099675 A JP2015099675 A JP 2015099675A
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Abstract

【課題】電池ケースにおける漏れの発生の有無を確認することによって、電池ケース内で発生したガスが電池ケースの外部に漏出するのを確実に防ぐ。【解決手段】電池システム10Aは、電池21と、前記電池21を収容し、前記電池21を設置する室内環境に対して異なる気圧で気密に封止する電池ケース22と、前記電池ケース22内の気圧を確認するために前記電池ケース22の内部にアクセス可能なアクセス部40と、前記電池ケース22と該電池ケース22が設置された空間の外部R3とを連通させて前記電池ケース22内のガスを前記外部R3へ排気可能とする排気部30と、前記排気部30に設けられ、前記電池ケース22の内部R2と前記外部R3との圧力差が所定以上となるときに開放する第一安全弁50と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン電池等の二次電池を用いた電池システムに関する。
自動車や航空機、宇宙ロケット、衛星等において、駆動用、あるいは搭載機器用の電源として、二次電池が搭載されている。近年、大容量かつ高効率な二次電池として、リチウムイオン二次電池や、ニッケル水素二次電池が開発されている。このような二次電池は、電池容器の内部に、正極板と負極板とがセパレータを介して交互に配列され、電解液とともに封入されている。
二次電池において、過充電や過放電により電池容器内でガスが発生することがある。そこで、特許文献1には、ガスの発生により電池容器の内圧が高まったときに、ガスを電池容器外に放出するリリーフ弁を備えた構成が開示されている。
また、特許文献2には、ガスの発生により電池容器の内圧が高まったときに、ガスを電池容器外に放出するリリーフ弁を備えるとともに、放出したガスを吸着するキャニスタを備えた構成が開示されている。
特開2010−45001号公報 特開2008−16346号公報
しかしながら、上記したような特許文献1,2に記載の構成において、電池内部の異常によりガスが発生し、弁が開放した場合、ガスが電池容器から外部に漏出してしまう。
二次電池が室内に設置されている場合や、航空宇宙分野で用いられる場合、より高い信頼性が求められ、当然、ガスの電池容器外への漏出は好ましくない。
そこでなされた本発明の目的は、電池容器内で発生したガスを適した場所に導出することのできる電池システムを提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の一態様に係る電池システムは、前記電池を収容し、前記電池を設置する室内環境に対して異なる気圧で気密に封止する電池ケースと、前記電池ケース内の気圧を確認するために前記電池ケースの内部にアクセス可能なアクセス部と、前記電池ケースと該電池ケースが設置された空間の外部とを連通させて前記電池ケース内のガスを前記外部へ排気可能とする排気部と、前記排気部に設けられ、前記電池ケースの内部と前記外部との圧力差が所定以上となるときに開放する第一安全弁と、を備えることを特徴とする。
このような構成により、アクセス部から電池ケースの内部にアクセスして、電池ケース内の気圧を確認することで、電池ケースにおける気密性、つまり漏れの発生の有無を確認することができる。
そして、電池ケース内の気圧が、外部との圧力差が所定以上となるまで高まったときには、第一安全弁を開放することにより、排気部を通して電池ケース内の気体を外部に排出することができる。
また、前記アクセス部に、前記電池ケースの内部を加圧または減圧するためのバルブが設けられているようにしてもよい。
このような構成により、電池ケースの内部を加圧または減圧すると、電池ケースに漏れがある場合、電池ケースの内部の圧力の上昇または下降の度合いが低くなる。これにより、電池ケースにおける漏れの発生の有無を確認することができる。
また、前記アクセス部に、前記電池ケースの内部の圧力を検出する圧力検出部が設けられているようにしてもよい。
このような構成により、圧力検出部で電池ケースの内部の圧力を検出することで、電池ケースにおける漏れの発生の有無を確認することができる。
また、前記圧力検出部で検出される圧力の変動をモニタリングするモニター部をさらに備えるようにしてもよい。
このような構成により、電池ケースにおける漏れの発生の有無をリアルタイムで逐次確認することができる。
また、前記排気部において、前記第一安全弁よりも前記電池ケース側に、その両側の圧力差が所定以上となるときに開放する第二安全弁が備えられているようにしてもよい。
このような構成により、第一安全弁が開放されたり、その機能が損なわれた場合、第一安全弁よりも電池ケース側に設けられた第二安全弁により、電池ケースからガスが排気部に漏出するのを防ぐことができる。
また、前記排気部において、前記第一安全弁と前記第二安全弁との間の空間の圧力を検出する第二圧力検出部を備えているようにしてもよい。
このような構成により、電池ケース内に加えて、排気部においても、漏れの発生の有無を確認することができる。
さらに、前記排気部の排気口近傍に、該排気口からの排気方向を拡散させる拡散部材が設けられているようにしてもよい。
これにより、排気口からガスが排気される場合、その排気方向を拡散させることができる。
このような拡散部材は、特に宇宙ロケットや衛星等、宇宙空間で用いる機器に備えるのが好ましい。これにより、電池ケースからガスを排気することによって、機器の姿勢が乱されるのを防ぐことができる。
本発明によれば、電池ケースにおける漏れの発生の有無を確認することによって、電池ケース内で発生したガスを適した場所に導出することができる。
本発明の第1の実施形態における電池システムの構成を示す平断面図である。 第1の実施形態の変形例における電池システムの構成を示す平断面図である。 第1の実施形態の他の変形例における電池システムの構成を示す平断面図である。 第2の実施形態にかかる電池システムの構成を示す平断面図である。 第2の実施形態の変形例における電池システムの構成を示す平断面図である。 第2の実施形態の他の変形例における電池システムの構成を示す平断面図である。 第3の実施形態にかかる電池システムの構成を示す平断面図である。 本発明の電池システムの他の例を示す図であり、電池システム内を減圧する場合の構成を示す平断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による電池システムを実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態における電池システムの構成を示す平断面図である。
図1に示すように、電池システム10Aは、複数の電池セル(電池)21を備えた電池ユニット20と、排気管(排気部)30と、を備えている。
電池ユニット20は、複数の電池セル21と、これら複数の電池セル21を収容し、電池ユニット20を設置する室内環境に対して異なる気圧で気密に封止する電池ケース22と、を備えている。この電池ユニット20は、例えば宇宙ロケット、衛星、航空機、潜水艇、船舶、自動車等の機体、船体、車体等を形成する外壁100の内部の室内空間R1に設置されている。
各電池セル21は、例えばリチウムイオン二次電池である。この電池セル21は、セル容器21c内に図示しない複数枚の正極板と負極板が絶縁シート(セパレータ)を介して交互に配列され、電解液とともに密封されている。セル容器21cには、複数枚の正極板に電気的に接続された正電極23と、複数枚の負極板に電気的に接続された負電極24とが突出形成されている。
そして、各電池セル21の正電極23、負電極24は、他の電池セルの正電極23、負電極24と、導体からなるバスバー25により、電気的に直列または並列接続されている。
電池ケース22には、一対の開口部22h,22hが形成され、これら開口部22h,22hに、正極端子26,負極端子27が、それぞれ絶縁封止材28を介して設けられている。これら正極端子26,負極端子27には、直列接続された複数の電池セル21の正電極23、負電極24が、それぞれ導体からなる配線29により電気的に接続されている。
このような電池システム10Aにおいて、電池ユニット20には、電池ケース22内の気圧を確認するために電池ケース22の内部にアクセス可能なアクセス孔(アクセス部)40が貫通形成されている。
このアクセス孔40には、加圧バルブ(バルブ)41が装着されている。加圧バルブ41は、いわゆる逆止弁、ワンウェイバルブであり、電池ケース22の外部から内部に向けての流体の流れのみを許容し、電池ケース22の内部から外部に向けての流体の流れを阻止する。この加圧バルブ41に、不図示のコンプレッサやガスボンベ等の加圧ガス供給源を接続することで、電池ケース22の内部を加圧することができるようになっている。
電池ケース22には、開口部22gが形成され、この開口部22gに、排気管30の一端が接続されている。排気管30の他端は、外壁100に形成された開口部100gに接続され、外壁100の外部R3に向けて開口している。これにより、電池ケース22の内部空間(内部)R2と外壁100の外部R3とが、排気管30を介して連通可能とされ、電池ケース22内のガスが外部R3へ排気可能とされている。
排気管30には、電池ケース22の内部空間R2と外部R3との圧力差が所定以上となるときに開放する排気部安全弁(第一安全弁)50が設けられている。ここで、排気部安全弁50は、圧力差が所定以上となるときに開放するのであればいかなる形式のものであってもよく、所定以上の圧力差となったときに開放し、圧力差が所定未満となったときに閉塞する開閉式の弁体を備えるものでもよいし、所定以上の圧力差となったときにダイヤフラム状の弁体が破れて開放するものであってもよい。
このような電池システム10Aにおいては、電池システム10Aを外壁100内の所定位置に設置する際に、加圧バルブ41に不図示のコンプレッサやガスボンベ等の加圧ガス供給源を接続する。そして、加圧ガス供給源から、空気(乾燥空気:ドライエア)、窒素、ヘリウム等の気体を送り込み、電池ケース22の内部空間R2を加圧する。このとき、電池ケース22内の圧力が、電池ケース22の周囲の雰囲気圧力(室内空間R1の圧力)よりも、例えば0.1MPa程度高くなるようにするのが好ましい。このとき、電池ケース22内の圧力は、加圧バルブ41に接続された加圧ガス供給源に装備されている圧力計や、加圧バルブ41と加圧ガス供給源との間に別途介在させた圧力計により検出することができる。
このようにして、加圧バルブ41から電池ケース22の内部空間R2を加圧する際、電池ケース22や排気管30にクラックや溶接ボイド等のリーク部位が存在していると、圧力上昇に時間がかかったり、圧力が目標圧力まで上昇せず、リークが生じていると認識することができる。
電池システム10Aの設置後、加圧された電池ケース22は、電池ケース22の内部空間R2の圧力を、電池ケース22の周囲の雰囲気圧力(室内空間R1の圧力)に対して異なる気圧で気密に封止する。
何らかの原因で電池ケース22の内部空間R2の圧力が上昇し、電池ケース22の周囲の室内空間R1の雰囲気圧力に対し、所定以上の圧力差となったときには、排気部安全弁50が開放される。これにより、電池ケース22内のガスが排気管30を通して外壁100の外部に排出される。
上述したような構成によれば、加圧バルブ41から電池ケース22の内部空間R2を加圧すると、電池ケース22や排気管30に漏れがある場合、電池ケース22の内部空間R2の圧力の上昇の度合いが低くなる。このようにして、アクセス孔40から電池ケース22の内部空間R2にアクセスして、電池ケース22内の気圧を確認することができる。これにより、電池ケース22における気密性、つまり漏れの発生の有無を確認することができる。したがって、電池ケース22の内部空間R2でガスが発生した場合、電池ケース22の外部の室内空間R1に漏出するのを確実に防ぐことができる。また、電池ケース22の周囲の室内空間R1から電池ケース22内への、腐食性ガスや水分等の侵入が防止でき、電池システム10Aを安定に稼働させることができる。
また、ガスが発生し、電池ケース22内と、電池ケース22の外部の室内空間R1との圧力差が所定以上となるまで高まったときには、排気部安全弁50が開放し、排気管30を通して電池ケース22内のガスを外壁100の外部に排出することができる。これにより、発生したガスが、室内空間R1に侵入するのを確実に防ぐことができる。
(第1の実施形態の変形例)
次に、上記第1の実施形態の変形例を示す。
図2は、第1の実施形態の変形例における電池システムの構成を示す平断面図である。
図2に示すように、電池システム10Bは、図1に示した上記第1の実施形態の電池システム10Aと同様の構成に加え、電池ケース22の内部空間R2の圧力を検出する圧力検出部として、圧力計(圧力検出部)61を備えている。
圧力計61は、排気管30に貫通形成された、電池ケース22内の気圧を確認するために電池ケース22の内部にアクセス可能なアクセス孔(アクセス部)60に設けられている。
このような構成により、アクセス孔60に設けられた圧力計61で電池ケース22の内部空間R2の圧力を計測することで、電池システム10Bの稼働中においても、電池ケース22における漏れの発生の有無を確認することができる。
なお、図2の例では、圧力計61を排気管30に備えているが、圧力計61は、電池ケース22に備えてもよい。
図3は、第1の実施形態の他の変形例における電池システムの構成を示す平断面図である。
図3に示すように、電池システム10Cは、図1に示した上記第1の実施形態の電池システム10Aと同様の構成に加え、電池ケース22の内部空間R2の圧力を検出する圧力検出部としての圧力センサ(圧力検出部)62と、圧力センサ62から出力される検出信号を受け取るコントローラ(モニター部)63と、を備えている。
圧力センサ62は、排気管30に貫通形成された、電池ケース22内の気圧を確認するために電池ケース22の内部にアクセス可能なアクセス孔60に設けられている。圧力センサ62は、検出した圧力を電圧変換した信号を、電圧出力、電流出力により、検出信号として出力する。また、圧力センサ62は、検出した圧力が、予め定められた圧力の上限、下限に到達したことを示す接点出力等を伝達することもできる。
コントローラ63は、電池システム10Cだけでなく、他の機器を含んで制御する上位のコントローラである。このコントローラ63は、圧力センサ62から出力された検出信号を受け取り、電池ケース22の内部空間R2の圧力の変動をモニタリングする。そして、内部空間R2の圧力が、予め定めた規定の範囲から外れた場合等に、警報等を出力する。コントローラ63では、内部空間R2の圧力が、規定の範囲の下限に到達した場合、電池ケース22あるいは排気管30で漏れが生じたことを示す警報等を外部に出力する。また、コントローラ63では、内部空間R2の圧力が、規定の範囲の上限に到達した場合、電池ケース22内でガスが発生したことを示す警報等を外部に出力する。この場合、発生したガスの圧力が所定以上に高まれば、排気部安全弁50が開放され、ガスは外部R3に排出される。
このような構成により、電池ケース22における漏れの発生の有無、ガスの発生の有無をリアルタイムで逐次確認することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる電池システムの第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態においては、上記第1の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図4は、第2の実施形態にかかる電池システムの構成を示す平断面図である。
図4に示すように、電池システム10Dは、複数の電池セル21を備えた電池ユニット20と、排気管30と、を備えている。
このような電池システム10Dにおいて、電池ユニット20には、排気管30内の気圧を確認するために排気管30の内部にアクセス可能なアクセス孔(アクセス部)70が貫通形成されている。
このアクセス孔70には、加圧バルブ(バルブ)71が装着されている。加圧バルブ71は、いわゆる逆止弁、ワンウェイバルブであり、排気管30の外部から内部に向けての流体の流れのみを許容し、排気管30の内部から外部に向けての流体の流れを阻止する。
排気管30には、排気部安全弁50と、排気部安全弁50よりも電池ケース22側に設けられたケース側安全弁(第二安全弁)55と、を備えている。ここで、排気部安全弁50は、排気管30において電池ケース22側の圧力と外部との圧力差が所定以上となると開放する。ケース側安全弁55は、電池ケース22の内部の圧力と、排気管30内の圧力との差が所定以上となると開放する。
このような電池システム10Dにおいては、電池システム10Dを外壁100内の所定位置に設置する際に、加圧バルブ41,71に、それぞれ不図示のコンプレッサやガスボンベ等の加圧ガス供給源を接続する。そして、加圧ガス供給源から、空気(乾燥空気:ドライエア)、窒素、ヘリウム等の気体を送り込み、電池ケース22の内部空間R2と、排気管30の排気部安全弁50とケース側安全弁55との間の空間R4とをそれぞれ加圧する。内部空間R2、空間R4の圧力は、加圧バルブ41,71に接続された加圧ガス供給源に装備されている圧力計や、加圧バルブ41,71と加圧ガス供給源との間に別途介在させた圧力計により検出することができる。
このようにして、電池ケース22の内部空間R2、排気管30内の空間R4を加圧する際、電池ケース22や排気管30にクラックや溶接ボイド等のリーク部位が存在していると、圧力上昇に時間がかかったり、圧力が目標圧力まで上昇せず、リークが生じていると認識することができる。
電池システム10Dの設置後、何らかの原因で電池ケース22の内部空間R2の圧力が上昇し、電池ケース22の周囲の雰囲気圧力に対し、所定以上の圧力差となったときには、ケース側安全弁55および排気部安全弁50が開放される。これにより、電池ケース22内のガスが排気管30を通して外壁100の外部に排出される。
上述したような構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、加圧バルブ41,71から加圧する際に、電池ケース22、排気管30における気密性、つまり漏れの発生の有無を確認することができる。したがって、電池ケース22の内部空間R2でガスが発生した場合、電池ケース22の外部の室内空間R1にガスが漏出するのを確実に防ぐことができる。また、電池ケース22の周囲の室内空間R1から電池ケース22内に腐食性ガスや水分等の侵入が防止でき、電池システム10Aを安定に稼働させることができる。
また、ガスが発生し、電池ケース22内の気圧が、外部との圧力差が所定以上となるまで高まったときには、ケース側安全弁55および排気部安全弁50が開放し、排気管30を通して電池ケース22内のガスを外壁100の外部に排出することができる。
さらに、電池システム10Dは、排気部安全弁50に加えてケース側安全弁55が備えられた二重構造とされている。これにより、外壁100の外部に露出する排気管30の他端部側の排気部安全弁50が、他の物体と衝突する等して破損しても、ケース側安全弁55が残る。したがって、電池ユニット20内が外部R3と直接連通するのを防ぐことができ、電池システム10Dとしての機能を維持し、システムの確実性、安全性を高めることができる。
加えて、このような電池システム10Dにおいては、電池ユニット20の組立時に、電池ケース22にケース側安全弁55を備えておけば、電池ユニット20の組立段階で電池ケース22内を密封することができる。そして、電池システム10Dの設置時には、電池ユニット20に、排気部安全弁50を備えた排気管30を接続する。
このような構成とすることで、運搬時や設置時に、電池ユニット20内に外部から異物等が入り込むのを防ぐことができる。
(第2の実施形態の変形例)
次に、上記第2の実施形態の変形例を示す。
図5は、第2の実施形態の変形例における電池システムの構成を示す平断面図である。
図5に示すように、電池システム10Eは、図4に示した上記第2の実施形態の電池システム10Dと同様の構成に加え、排気管30内の空間R4の圧力を検出する圧力検出部として、圧力計(圧力検出部)81を備えている。
圧力計81は、排気管30に貫通形成された、排気管30内の気圧を確認するために排気管30の内部にアクセス可能なアクセス孔(アクセス部)80に設けられている。
このような構成により、アクセス孔80に設けられた圧力計81で排気管30内の空間R4の圧力を計測することで、電池システム10の稼働中においても、排気管30における漏れの発生の有無を確認することができる。
図6は、第2の実施形態の他の変形例における電池システムの構成を示す平断面図である。
図6に示すように、電池システム10Fは、図4に示した上記第1の実施形態の電池システム10Aと同様の構成に加え、排気管30内の空間R4の圧力を検出する圧力センサ(第二圧力検出部)82と、圧力センサ82から出力される検出信号を受け取るコントローラ63と、を備えている。
圧力センサ62は、排気管30に貫通形成され、排気管30内の気圧を確認するために排気管30の内部にアクセス可能なアクセス孔80に設けられている。
このような構成により、排気管30における漏れの発生の有無、ガスの発生の有無をリアルタイムで逐次確認することができる。
なお、上記図5、図6に示した構成においては、設置時に、加圧バルブ41,71から、電池ケース22の内部空間R2と、排気管30の排気部安全弁50とケース側安全弁55との間の空間R4とをそれぞれ加圧する構成に限るものではない。例えば、設置時には、加圧バルブ71から、排気管30の排気部安全弁50とケース側安全弁55との間の空間R4のみを加圧しておき、電池ケース22の内部空間R2については常圧としておいてもよい。
これにより、電池ケース22内の電池セル21に、常時圧力が作用するのを回避することができる。
そして、このような構成においては、圧力計81や圧力センサ82で検出する圧力の変動によって、排気部安全弁50が破損したことが認識できた場合に、加圧バルブ41から電池ケース22の内部空間R2を加圧するようにしてもよい。このような構成とするには、電池システム10Dの稼働中に内部空間R2を加圧できるよう、加圧バルブ41に、加圧ガス供給源を接続しておく必要がある。
また、上記第2の実施形態においては、電池ケース22に加圧バルブ41を備える構成としたが、加圧バルブ41を省略した構成としてもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明にかかる電池システムの第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第3の実施形態においては、上記各実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図7は、第3の実施形態にかかる電池システムの構成を示す平断面図である。
図7に示すように、電池システム10Gは、例えば、図5に示した上記第2の実施形態の変形例に示した電池システム10Eと同様の構成に加えて、排気管30の他端側の排気口30e近傍に、排気口30eからの排気方向を拡散させる板状の拡散部材90が設けられているようにしてもよい。
これにより、排気口30eからガスが排気される場合、その排気方向を拡散させることができる。特に宇宙ロケットや衛星等、宇宙空間で用いる機器においては、排気口30eからの排気がスラスト力となり、機器の姿勢が乱される可能性がある。そこで、拡散部材90を備えることで、機器の姿勢が乱されるのを防ぐことができる。
ここで、拡散部材90については、スラスト力を効果的に低減できるのであれば、いかなる構成としてもよい。
なお、上記第3の実施形態で示した拡散部材90は、図5に示した電池システム10Dに限らず、排気管30を備えたいかなる構成の電池システムにも同様に適用することが可能である。
(その他の実施形態)
なお、本発明の電池システムは、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記各実施形態では、電池ユニット20、排気管30内を加圧するようにしたが、室内空間R1の圧力よりも電池ユニット20、排気管30内を減圧するようにしてもよい。その場合、加圧バルブ41、71に代えて、例えば図8に示すように、減圧バルブ(バルブ)91を備える必要がある。減圧バルブ91は、電池ユニット20内から外部への流体の流れのみを許容する逆止弁である。
減圧バルブ91を備える場合、電池ケース22内でガスが発生して圧力が上昇したときに、ガスが減圧バルブ91から室内空間R1に流出しないよう、開閉弁92を備える。
また、上記各実施形態で示した構成において、排気管30に、排気するガスを吸着するキャニスタを備える構成としたり、排気したガスを貯蔵するチャンバ等を備える構成とすることもできる。
また、上記したような電池システム10A〜10Gは、宇宙ロケットや衛星に限らず、自動車、潜水艇、船舶等の他、各種設備や装置にも適用可能である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
10A〜10G 電池システム
20 電池ユニット
21 電池セル(電池)
22 電池ケース
30 排気管(排気部)
30e 排気口
40,60,70,80 アクセス孔(アクセス部)
41,71 加圧バルブ(バルブ)
50 排気部安全弁(第一安全弁)
55 ケース側安全弁(第二安全弁)
61,81 圧力計(圧力検出部)
62 圧力センサ(圧力検出部)
63 コントローラ(モニター部)
82 圧力センサ(第二圧力検出部)
90 拡散部材
91 減圧バルブ(バルブ)
92 開閉弁
100 外壁
100g 開口部
R1 室内空間
R2 内部空間(内部)
R3 外部
R4 空間

Claims (7)

  1. 電池と、
    前記電池を収容し、前記電池を設置する室内環境に対して異なる気圧で気密に封止する電池ケースと、
    前記電池ケース内の気圧を確認するために前記電池ケースの内部にアクセス可能なアクセス部と、
    前記電池ケースと該電池ケースが設置された空間の外部とを連通させて前記電池ケース内のガスを前記外部へ排気可能とする排気部と、
    前記排気部に設けられ、前記電池ケースの内部と前記外部との圧力差が所定以上となるときに開放する第一安全弁と、
    を備えることを特徴とする電池システム。
  2. 前記アクセス部に、前記電池ケースの内部を加圧または減圧するためのバルブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池システム。
  3. 前記アクセス部に、前記電池ケースの内部の圧力を検出する圧力検出部が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電池システム。
  4. 前記圧力検出部で検出される圧力の変動をモニタリングするモニター部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の電池システム。
  5. 前記排気部において、前記第一安全弁よりも前記電池ケース側に、その両側の圧力差が所定以上となるときに開放する第二安全弁が備えられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電池システム。
  6. 前記排気部において、前記第一安全弁と前記第二安全弁との間の空間の圧力を検出する第二圧力検出部を備えていることを特徴とする請求項5に記載の電池システム。
  7. 前記排気部の排気口近傍に、該排気口からの排気方向を拡散させる拡散部材が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電池システム。
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