JP6419538B2 - 水素貯蔵システム及び水素貯蔵装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、水素貯蔵システム及び水素貯蔵装置に関する。
二酸化炭素の排出量削減のため、太陽光や風力などによる再生可能エネルギーを用いた発電の導入が世界的に進んでいる。しかしながら、再生可能エネルギーは出力の変動が大きく、導入の拡大に際しては出力安定化システムや電力系統の強化が不可欠である。再生可能エネルギーを供給可能なエリアの中で、需要と供給のギャップを吸収できない場合には、既存の電力系統へ、再生可能エネルギーから得られた電力を供給することが必要になる。
この場合は、できるだけ急激な変動を避けるなど、電力系統への負荷軽減が重要である。一般に、電力貯蔵にはNAS電池、ニッケル電池などが用いられているが、長時間かつ大容量で安価にエネルギーを貯蔵するために、水素による電力貯蔵が期待されている。これを実用化するためには、大容量の水素を安全に貯蔵するシステムが必要になる。
また、水素を燃料として駆動する燃料電池自動車の実用化に伴い、車両に水素を供給するシステムが必要になる。水素の製造には、炭化水素の改質や水の電気分解などの方法が用いられるが、短時間で水素を供給するためには、予め必要な量の水素を貯蔵しておき、必要に応じて供給することが望ましい。
一方で、可燃物である水素を大量に貯蔵する際には、安全への配慮が必要である。固定設備における水素の保管には、現段階ではタンクによる保管が最も安価かつ効果的である。しかし、不慮の災害や事故などにより保管していた水素に着火源となる衝撃が加わり、大気中の酸素と反応する事態が生じると、貯蔵していた水素全体が爆発的に燃焼し、周囲に大きな被害を与える可能性がある。
特許5385959号公報 特許4941750号公報 特開2005−299865号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、水素に着火する確率を低減することができる水素貯蔵システム及び水素貯蔵装置を提供することである。
一の実施形態によれば、水素貯蔵システムは、水素を製造する水素製造装置と、前記製造された水素を貯蔵する水素貯蔵装置と、前記貯蔵された水素を供給する水素供給装置と、を備える。前記水素貯蔵装置は、前記水素を貯蔵する水素貯蔵タンクと、前記水素貯蔵タンクの外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲内の場合、前記水素貯蔵タンクの内部と外部との通気を遮断し、一方、前記水素貯蔵タンクの外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲から外れた場合、前記水素貯蔵タンクの内部と外部とを通気する開閉部と、を備える。
本実施形態における水素貯蔵システム10の構成を示す図である。 水素貯蔵装置3の構成の一例を示す斜視図である。 開閉部32の断面図の一例である。 図2のA−A’の断面図の第1の例である。 図2のA−A’の断面図の第2の例である。 水素貯蔵装置3を上から見た図である。 図2のA−A’の断面図の第3の例である。 変形例に係る水素貯蔵装置3bの断面図である。 水素貯蔵装置3を屋内に設置した場合の構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態における水素貯蔵システム10の構成を示す図である。
水素貯蔵システム10は、水素製造装置1と、圧力調整部2、水素貯蔵装置3と、圧力調整部4と、水素供給装置5と、撮像装置6と、制御装置7と、表示装置8とを備える。
水素製造装置1と水素貯蔵装置3とは導管11を介して接続されている。また、水素貯蔵装置3と水素供給装置5とは導管12を介して接続されている。水素製造装置1は、水の電気分解または炭化水素の改質などにより水素を製造する。製造された水素は、導管11を介して、水素貯蔵装置3へ供給される。
圧力調整部2は、導管11内を流れる水素の圧力を大気圧よりも高い圧力に調節する。これにより、大気圧よりも高い圧力で水素を保管することができる。
水素貯蔵装置3は、製造された水素を貯蔵する。これにより、水素製造装置1で製造された水素は、水素供給装置5より水素を製造する発電装置や燃料電池自動車などへ供給されるまで、水素貯蔵装置3にて保管される。
圧力調整部4は、導管12内を流れる水素の圧力を調整する。
水素供給装置5は、貯蔵された水素を外部へ供給する。例えば、水素供給装置5は、貯蔵された水素を燃料電池自動車13または水素を貯蔵するタンクを積んだトレーラ14に供給する。トレーラは、水素の需要がある場所へ移動し、その移動先で充填された水素を供給することで、需要を満たすことができる。なお、水素供給装置5は、貯蔵された水素を発電装置に供給してもよい。
水素貯蔵装置3は、水素貯蔵タンク31と、圧力検出部33と、検出部34とを備える。
水素貯蔵タンク31は、導管11を介して供給された水素を貯蔵する。
圧力検出部33は、水素貯蔵タンク31内に設けられ、水素貯蔵タンク31内の圧力を検出し、検出して得た圧力信号を制御装置7へ出力する。
検出部34は、水素貯蔵タンク31の外殻の振動、熱、温度あるいはひずみを検出し、検出して得た検出信号を制御装置7へ出力する。
撮像装置6は、水素貯蔵システム10の周辺を撮像する。
制御装置7は、通信部71と、記憶部72と、制御部73とを備える。
通信部71は、外部の端末装置と通信する。この通信は、有線であっても無線であってもよい。
記憶部72は、情報を記憶する媒体であり、撮像装置6で撮像されて得られた画像データが記憶される。
制御部73は、通信部71を制御し、記憶部72に情報を記憶させる。
続いて、図2を用いて、水素貯蔵装置3の構成について説明する。図2は、水素貯蔵装置3の構成の一例を示す斜視図である。図2に示すように、水素貯蔵タンク31の上面に、開閉部32が設けられている。また、上述したように、圧力検出部33が水素貯蔵タンク31内に設けられている。また、検出部34が水素貯蔵タンク31の側面に設けられている。
開閉部32は、水素貯蔵タンク31の外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲内の場合、水素貯蔵タンク31の内部と外部との通気を遮断する。一方、開閉部32は、水素貯蔵タンク31の外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲から外れた場合、水素貯蔵タンク31の内部と外部を通気する。これにより、水素貯蔵タンク31内の水素が外部(好ましくは上部解放空間)へ放出される。
ここで、水素貯蔵タンク31は、外殻の一部に開口部OPを有する。
開閉部32は、水素貯蔵タンク31の外側表面且つ上記開口部OPの近傍に設置されている。そして、開閉部32は、空気より酸素含有度が低い不活性ガスが流入する流入口INと、流入した不活性ガスを放出する排出口とが設けられ、内部に空間を有するベース部321を備える。この排出口は複数設けられ、例えば、図2に示すように、開口部OPを囲むように設けられている。ここで、空気より酸素含有度が低い不活性ガスは、例えば、窒素または燃料電池のカソード排気ガスなどである。
本実施形態では、この不活性ガスは一例として窒素であり、流入口INは、窒素が充填された窒素ボンベNBとホースHSを介して接続されている。これにより、流入口INから窒素が流入する。
更に、開閉部32は、カバー部322を備える。水素貯蔵タンク31の外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲内の場合、カバー322が閉じられて、カバー322がベース部321の上面に被さることで、ベース部321の排出口が塞がれる。
一方、水素貯蔵タンクの外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲から外れた場合、図2に示すように、カバー322が開き、ベース部321の排出口から窒素が排出される。これにより、開口部OPから水素が外部へ放出されるときに、ベース部321の排出口から窒素も放出されるので、開口部OP付近で、高濃度の水素が空気と接触するのを防ぐことができる。その結果、水素の燃焼または爆発の確率を低減することができる。
なお、ベース部321において、流入口INと排出口それぞれがホースで接続されていてもよい。
続いて、図3を用いて、開閉部32の開閉機構の一例について説明する。図3は、開閉部32の断面図の一例である。
水素貯蔵タンク31の外側表面に設置されたベース部321は、一端部に電磁石42を有する。具体的には、電磁石42は、コイル43を有し、コイル43に制御装置7から電流Iが供給される。
カバー部322は、一端部と他端部とを有し、一端部は磁力によって引力が生じる金属44を有し、他端部がベース部321の他端部と弾性体41で接続されている。
コイル43に電流Iが流れている間は、金属44にコイル43の方向への引力が生じ、図3の(A)に示すように、ベース部321の上にカバー部322が接する。このように、電磁石42を構成するコイル43に電流が流れる間、コイル43と金属44との間に引力が生じてベース部321の上にカバー部322が接することにより、開口部OPが密閉されている。これにより、開口部OPから水素が排出されないようにすることができる。
一方、制御装置7からコイル43に電流が供給されなくなり、コイル42に電流Iが流れなくなると、金属44にかかっていた引力がなくなり、図3の(B)に示すように、弾性体41による力でカバー322が持ち上がる。これにより、開口部OPから水素が排出される。このようにすることにより、制御装置7は、電磁石42に電流を供給している間、水素を水素貯蔵タンク31内に閉じ込めることができ、電磁石42への電流の供給を停止した場合、水素を水素貯蔵タンク31の外部(例えば、上部解放空間)へ放出することができる。
これにより、水素貯蔵タンク31の外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲から外れた場合、電磁石42への電流の供給を停止することで、水素貯蔵タンク31の上部に設けられた開口部OPから、貯蔵された水素を外部へ放出することができる。このため、僅かな隙間から少しずつ漏れ出した水素が大気中の酸素と燃焼し徐々に反応部(水素リーク部)周辺のダメージを拡大する場合、あるいは不適切な個所に水素が滞留し一気に燃焼または爆発する場合と比較して、施設周辺に与えるダメージを遥かに軽減することができる。
また、予め非常時用に設けられた開口部OPの他に、水素貯蔵タンク31の外殻の一部を予め開口しやすい構造としておいてもよい。これにより、水素貯蔵タンク31の外殻に振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲から外れた場合に、その開口しやすい構造の部位を開口することにより、水素を外部へ逃がすことができる。
あるいは、開口部OPの代わりに水素貯蔵装置3の外殻の一部を薄くする、あるいは一定の構造歪や温度上昇により亀裂や破損を生じる部材を用いて構成しても良い。市販のラプチャーディスクでは開放口の大きさが限られるが、上記の方法では簡便な構成で大量の水素を放出することが可能である。
なお、本実施形態では、水素貯蔵装置3は、開口部OPを一つ備える例について説明したが、これに限らず、開口部OPを複数備えてもよい。
カバー部322が動作したことを検知した場合(すなわち開口部OPから水素が外部に放出された場合)、制御部73は、通信部71を介して、設備管理者、警察、消防、及び/または警備会社に異常を知らせる異常通知信号を有線または無線で送信してもよい。
カバー部322が動作したことを感知する方法は、特に制限されるものではないが、水素貯蔵タンク31内の水素圧を検知してもよいし、カバー部322を固定する電磁石の通電状況を監視してもよい。また、この異常通知信号の発信または受信を契機として、制御部73は、水素貯蔵システム10周辺の画像の記憶部72への記録、システム動作状況に関するデータの記憶部72への記録を開始してもよいし、もしくは、恒常的に記憶部72に記録しているデータの収集レートを上げてもよい。これにより、記憶部72は、異常の発生した要因を検討するための情報を蓄積することができる。
このように、制御部73は、水素貯蔵タンク31の外殻の一部が開口した場合、水素貯蔵タンク31の異常を報知するよう制御し、この異常を知らせる異常通知信号を通信部71から外部の端末装置へ送信する。異常を報知する際に、制御部73は、水素貯蔵タンク31の異常を示す情報を表示装置8に表示させてもよい。このように、異常を報知することで、設備管理者に異常を知らせることができる。また、異常通知信号を通信部71から外部の端末装置へ送信することにより、警察、消防または警備会社に異常を知らせることができる。
また、制御部73は、水素貯蔵タンク31の外殻の一部が開口した場合、撮像装置6により撮像されて得られた当該水素貯蔵システム10周辺の画像の記録の開始、当該水素貯蔵システム10の動作状況に関するデータの記録の開始、または予め記録しているデータの収集レートの上昇の少なくとも一つを実行する。当該水素貯蔵システム10周辺の画像や動作状況に関するデータの記録を開始することで、システム内での緊急処理対応が行い易くなり、周辺の設備に与える影響を抑えることができる。また、トラブル原因究明への手がかりが得られるなど、緊急時の迅速な対応が可能になる。
続いて、図4は、図2のA−A’の断面図の第1の例である。図4に示すように、ベース部321は導電材料からなり、ベース部321が接地に接続されている。
図5は、図2のA−A’の断面図の第2の例である。図5に示すように、ベース部321の上に導電層51が形成されており、この導電層51が接地に接続されていてもよい。
このように、水素貯蔵タンク31の外殻、及び/または水素貯蔵タンク31の外郭の開口部OP近傍に導電層51が形成されており、この導電層51が接地に接続されていてもよい。これにより、着火源となる静電気の帯電を防止することができ、水素排出時の着火の確率を低減することができる。
図6は、水素貯蔵装置3を上から見た図である。
図6に示すように、水素貯蔵システム10は、導電層51の電位を計測する電圧計9を更に備える。そして、制御部73は、例えば、計測された電位が予め決められた閾値を超えて変化した場合、水素貯蔵タンク31の内部と外部とを通気する制御、及び異常を報知する制御のうち少なくとも一方を実行してもよい。
なお、ベース部321が導電材料からなる場合、電圧計9はこのベース部321の電位を計測してもよい。
なお、水素による燃焼炎は無色であり、水素の燃焼状況が把握しにくいことから、ベース部31の上に炎色反応を示す金属を含む炎色反応層が形成されていてもよい。これは、外殻に金属の薄い箔を張り付けてもよいし、該当する金属を含む塗料を塗布することで形成してもよい。ここで、炎色反応を示す金属は、例えば、リチウム、ストロンチウム、銅、スズ、またはリンなどがある。これにより、水素が燃焼した場合、炎色反応層で色を呈するので、水素の燃焼状況を把握することができる。
また、この炎色反応層が接地に接続されていることが好ましい。これにより、着火の確率を低減するとともに、仮に着火した場合でも水素の燃焼の状況を目視で確認することができる。
図7は、図2のA−A’の断面図の第3の例である。
図7に示すように、水素貯蔵タンク31は、水素貯蔵タンク31の内側を構成する内側層61と、水素貯蔵タンク31の外側を構成する外側層63と、内側層61と外側層63との間に配置され、且つ炎色反応を示す金属から構成された炎色反応層62と、を有してもよい。これにより、水素が燃焼した場合、炎色反応層62で色を呈するので、水素の燃焼状況を把握することができる。
このように、水素貯蔵タンク31の外郭の開口部OP近傍の表面、または開口部OPの断面の少なくとも一部に、炎色反応を示す金属を含む炎色反応層が設けられている。これにより、水素の燃焼の状況を目視で確認することができる。
また、水素貯蔵装置は図8に示すように、水素貯蔵装置3の外殻を二重構造としてもよい。図8は、変形例に係る水素貯蔵装置3bの断面図である。図8は、開口部OPが開口している場合の図である。図8に示すように、変形例に係る水素貯蔵装置3bは、水素貯蔵タンク31cと、この水素貯蔵タンク31cを覆い、空気より酸素含有度が低い不活性ガスを貯蔵する不活性ガスタンク71を有する。例えば、水素貯蔵タンク31cの外殻と不活性ガスタンク71の内殻との間の空洞部分に常圧以上の不活性ガスが封入されている。ここで、本実施形態に係る不活性ガスは、一例として窒素である。
図8に示すように、開口部OPが開口した場合、水素が外部に排出されるとともに、不活性ガスタンク71から窒素Nが外部に排出される。これにより、開口部OP付近では、高濃度の水素が主に窒素と接触し、酸素との接触頻度を低減することができるので、着火の確率を低減することができる。
また、図8に示すように、水素貯蔵タンク31cの外殻と不活性ガスタンク71の内殻との間の空洞部分の圧力変動を監視する第2の圧力検出部35を設けても良い。これにより、不活性ガスタンク71の内殻及び水素貯蔵タンク31cの外殻の変動が閾値に達する前に、状況を事前に検出し、事前に必要な対応をとることができる。またこれにより、緊急時にもシステムの自立運用が可能になる。
また、水素貯蔵装置3を屋内に設置した場合には、図9に示すように、緊急時に空気よより酸素含有度が低い不活性ガス(例えば、窒素または燃料電池カソード排ガス)が室内に流入するようにしてもよい。図9は、水素貯蔵装置3を屋内に設置した場合の構成の一例を示す図である。図9に示すように、建屋61内に水素貯蔵装置3が設置され、不活性ガスが充填されたボンベ62と、屋内への不活性ガスの流入量を調節する弁63が設けられている。
例えば、水素貯蔵装置3が屋内に設置されている場合、圧力検出部33により検出された圧力が予め決められた規定割合よりも急激に低下した場合、制御部73は、屋内に空気より酸素含有度が低い不活性ガスが流入するよう弁63を制御してもよい。これにより、迅速な換気をすることができ、着火の確率を低減することができる。
以上、本実施形態に係る水素貯蔵システム10は、水素を製造する水素製造装置1と、製造された水素を貯蔵する水素貯蔵装置3と、貯蔵された水素を供給する水素供給装置5と、を備える。そして、水素貯蔵装置3は、水素を貯蔵する水素貯蔵タンク31と、水素貯蔵タンク31の外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲内の場合、水素貯蔵タンク31の内部と外部との通気を遮断し、一方、水素貯蔵タンク31の外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲から外れた場合、水素貯蔵タンク31の内部と外部とを通気する開閉部32と、を備える。
これにより、水素貯蔵タンク31の外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲内の場合、大容量の水素を安全に保管することができる。一方、水素貯蔵タンク31の外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲から外れた場合、大容量の水素を大気中に放出することができるので、水素に着火する確率を低減することができる。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 水素製造装置
2 圧力調整部
3 水素貯蔵装置
31 水素貯蔵タンク
32 開閉部
33 圧力検出部
34 検出部
35 第2の圧力検出部
4 圧力調整部
5 水素供給装置
6 撮像装置
7 制御装置
71 通信部
72 記憶部
73 制御部
8 表示装置
9 電圧計
10 水素貯蔵システム
11、12 導管
13 燃料電池自動車
14 トレーラ

Claims (13)

  1. 水素を製造する水素製造装置と、
    前記製造された水素を貯蔵する水素貯蔵装置と、
    前記貯蔵された水素を供給する水素供給装置と、
    を備え、
    前記水素貯蔵装置は、
    前記水素を貯蔵する水素貯蔵タンクと、
    前記水素貯蔵タンクの外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲内の場合、前記水素貯蔵タンクの内部と外部との通気を遮断し、一方、前記水素貯蔵タンクの外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲から外れた場合、前記水素貯蔵タンクの内部と外部とを通気する開閉部と、
    を備え
    前記水素貯蔵タンクは、外殻の一部に開口部を有し、
    前記開閉部は、前記水素貯蔵タンクの外側表面且つ前記開口部の近傍に設置されており、
    空気より酸素含有度が低い不活性ガスが流入する流入口と、前記流入した不活性ガスを放出する排出口とが設けられ、内部に空間を有するベース部を備え、
    前記ベース部は導電材料からなり、前記ベース部が接地に接続されている
    水素貯蔵システム。
  2. 前記水素貯蔵タンクの外殻、及び/または前記水素貯蔵タンクの外郭の開口部近傍に導電層が形成されており、前記導電層が接地に接続されている
    請求項に記載の水素貯蔵システム。
  3. 外部の端末装置と通信する通信部と、
    前記導電材料からなるベース部または前記導電層の電位を計測する電圧計と、
    前記電位が予め決められた閾値を超えて変化した場合、前記水素貯蔵タンクの内部と外部とを通気する制御、及び異常を報知する制御のうち少なくとも一方を実行する制御部と、
    を備える請求項またはに記載の水素貯蔵システム。
  4. 前記水素貯蔵タンクの外郭の開口部近傍の表面または前記開口部の断面の少なくとも一部に、炎色反応を示す金属を含む炎色反応層が設けられている
    請求項1からのいずれか一項に記載の水素貯蔵システム。
  5. 前記ベース部の上に前記炎色反応を示す金属を含む炎色反応層が形成されている
    請求項に記載の水素貯蔵システム。
  6. 前記水素貯蔵タンクは、
    前記水素貯蔵タンクの内側を構成する内側層と、
    前記水素貯蔵タンクの外側を構成する外側層と、
    前記内側層と前記外側層との間に配置され、且つ炎色反応を示す金属から構成された炎色反応層と、
    を有する請求項に記載の水素貯蔵システム。
  7. 前記水素貯蔵装置は、
    前記水素貯蔵タンクを覆い、空気より酸素含有度が低い不活性ガスを貯蔵する不活性ガスタンクを更に有する請求項1からのいずれか一項に記載の水素貯蔵システム。
  8. 前記水素貯蔵タンクは、外殻の一部に開口部を有しており、
    前記開閉部は、
    前記水素貯蔵タンクの外側表面に設置され、一端部に電磁石を有するベース部と、
    一端部と他端部とを有し、前記一端部は磁力によって引力が生じる金属を有し、前記他端部が前記ベース部の他端部と弾性体で接続されたカバー部と、
    を備え、
    前記電磁石を構成するコイルに電流が流れる間、前記コイルと前記金属との間に引力が生じて前記ベース部の上に前記カバー部が接することにより、前記カバー部によって前記開口部が密閉されている
    請求項1に記載の水素貯蔵システム。
  9. 前記水素貯蔵タンクの外殻の振動、熱、温度あるいはひずみを検出する検出部と、
    前記検出部により検出された検出信号が予め決められた範囲を外れる場合、前記コイルに流れる電流を停止させることにより、前記カバー部による前記開口部を解放させる制御部と、
    を備える請求項に記載の水素貯蔵システム。
  10. 外部の端末装置と通信する通信部と、
    前記水素貯蔵タンクの外殻の一部が開口した場合、前記水素貯蔵タンクの異常を報知するよう制御し、前記異常を知らせる異常通知信号を前記通信部から前記外部の端末装置へ送信する制御部と、
    を備える請求項1からのいずれか一項に記載の水素貯蔵システム。
  11. 当該水素貯蔵システムの周辺を撮像する撮像装置と、
    前記水素貯蔵タンクの外殻の一部が開口した場合、前記撮像装置により撮像されて得られた当該水素貯蔵システム周辺の画像の記録の開始、当該水素貯蔵システムの動作状況に関するデータの記録の開始、または予め記録しているデータの収集レートの上昇の少なくとも一つを実行する制御部と、
    を備える請求項1から10のいずれか一項に記載の水素貯蔵システム。
  12. 前記水素貯蔵タンク内の圧力を検出する圧力検出部と、
    屋内への不活性ガスの流入量を調節する弁と、
    前記水素貯蔵装置が屋内に設置されている場合、前記圧力検出部により検出された圧力が予め決められた規定割合よりも急激に低下した場合、前記屋内に空気より酸素含有度が低い不活性ガスが流入するよう前記弁を制御する制御部と、
    を備える請求項1から11のいずれか一項に記載の水素貯蔵システム。
  13. 水素を貯蔵する水素貯蔵タンクと、
    前記水素貯蔵タンクの外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲内の場合、前記水素貯蔵タンクの内部と外部との通気を遮断し、一方、前記水素貯蔵タンクの外殻の振動、熱、温度あるいはひずみが所定の範囲から外れた場合、前記水素貯蔵タンクの内部と外部とを通気する開閉部と、
    を備え
    前記水素貯蔵タンクは、外殻の一部に開口部を有し、
    前記開閉部は、前記水素貯蔵タンクの外側表面且つ前記開口部の近傍に設置されており、
    空気より酸素含有度が低い不活性ガスが流入する流入口と、前記流入した不活性ガスを放出する排出口とが設けられ、内部に空間を有するベース部を備え、
    前記ベース部は導電材料からなり、前記ベース部が接地に接続されている
    水素貯蔵装置。
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