JP2009121568A - 燃料ガス供給装置およびそれを備える移動体 - Google Patents

燃料ガス供給装置およびそれを備える移動体 Download PDF

Info

Publication number
JP2009121568A
JP2009121568A JP2007295087A JP2007295087A JP2009121568A JP 2009121568 A JP2009121568 A JP 2009121568A JP 2007295087 A JP2007295087 A JP 2007295087A JP 2007295087 A JP2007295087 A JP 2007295087A JP 2009121568 A JP2009121568 A JP 2009121568A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel gas
duct
gas supply
safety valve
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007295087A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Hirakata
修二 平形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007295087A priority Critical patent/JP2009121568A/ja
Publication of JP2009121568A publication Critical patent/JP2009121568A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

【課題】ダクトによって隔室とした場合に溶栓弁の応答性を向上する。
【解決手段】溶栓弁を内部に含むダクト50のうちの第1のダクト部分50cを良伝熱性材料により形成し、この第1のダクト部分50cの内壁に溶栓弁42を接触した状態で配置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、高圧の燃料ガスを燃料電池等の供給先に供給する燃料ガス供給装置と、前記燃料ガス供給装置を備える移動体とに関する。
一般に、この種の燃料ガス供給装置では、高圧の燃料ガスを内部に貯蔵する高圧ガスタンクを備え、この高圧ガスタンクに貯蔵された燃料ガスを燃料ガス供給用配管により供給先に送るように構成されている。高圧ガスタンクでは、雰囲気温度が火災等の何らかの理由で異常上昇すると、高圧ガスタンク内の内圧上昇によって高圧ガスタンクの耐久性が低下するという不具合がある。
そこで、このような不具合を解消するために、従来、高圧ガスタンクにガスを逃すための高圧ガス放出用配管を設け、この高圧ガス放出用配管に雰囲気温度の上昇により開弁する溶栓弁を設けた構成が提案されている。溶栓弁は、雰囲気温度の異常上昇により過熱されると、溶栓が溶け出して高圧ガス放出用配管が開弁される構造になっており、例えば、特許文献1〜5に記載されている。
特開2005−315294号公報 特開2004−11765号公報 特開2004−136828号公報 特開2006−188169号公報 特開2007−155027号公報
上記従来の構成の燃料ガス供給装置を自動車に搭載しようとする場合には、高圧ガスタンクと燃料ガス供給用配管との接続部分や高圧ガス放出用配管等からの万が一のガス漏れを想定して、これらの回りをダクトにより囲って(隔室として)、車外に漏れガスを放出可能とすることが行われている。
かかる構成のダクトを備えた場合、溶栓弁もダクト内部に含まれることになる。このために、例えば、火炎等によって高圧ガスタンクが高温にさらされたとき、ダクトにより溶栓弁への伝熱が妨げられ、溶栓弁が開く前に高圧ガスタンクの内圧が許容圧を超えてしまうことがあった。すなわち、ダクトによって溶栓弁への伝熱が悪化し、溶栓弁の応答性が低下するという問題が発生した。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、ダクトによって隔室とした場合に溶栓弁の応答性を向上することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
高圧の燃料ガスを貯蔵する高圧ガスタンクと、
前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が前記燃料ガスの供給先に接続される燃料ガス供給用配管と
を備える燃料ガス供給装置において、
前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が開放される高圧ガス放出用配管と、
前記高圧放出用配管に設けられ、周囲温度が第1の温度以上となったときに開弁する安全弁と、
前記高圧ガスタンクに取り付けられ、少なくとも前記高圧ガス放出用配管と前記安全弁とを内部に含むダクトと
を備え、
前記安全弁は、
前記ダクトの内壁に接触した状態で配置され、
前記ダクトは、
当該ダクトのうちの前記安全弁と接触する部分を含む所定の範囲を、良伝熱性材料により形成した構成である、燃料ガス供給装置。
適用例1に記載の燃料ガス供給装置によれば、安全弁を内部に含むダクトのうちの所定の範囲が良伝熱性材料により形成され、この所定の範囲の内壁に安全弁は接触した状態で配置される。このために、安全弁は、例えダクトによって囲われていても、ダクトの前記所定の範囲の壁面から直接熱を受ける。したがって、ダクトにより安全弁への伝熱が悪化することがないことから、安全弁の応答性の向上を図ることができる。
[適用例2]
適用例1に記載の燃料ガス供給装置であって、良伝熱性を有すると共に、前記安全弁の外周の少なくとも一部と前記ダクトの前記所定の範囲の内壁との間を連結する連結部材を備える燃料ガス供給装置。この構成によれば、安全弁は、ダクトとの間の接触を、直接接触した部分だけではなく連結部材を介して行うことができる。このために、ダクトからの熱をより効率よく受けることができる。したがって、安全弁の応答性をより向上することができる。
[適用例3]
適用例2に記載の燃料ガス供給装置であって、前記連結部材は、板形状であり、少なくとも片端が前記内壁に接合され、表面が前記安全弁の前記外周の一部に沿わして接触された構成である、燃料ガス供給装置。この構成によれば、板形状の連結部材の表面を安全弁の外周の一部に沿わして接触させることができることから、より大きな接触面積での接触が可能となる。したがって、安全弁の応答性をより一層向上することができる。
[適用例4]
適用例2に記載の燃料ガス供給装置であって、前記連結部材は、棒形状であり、一端が前記安全弁の外周に接続され、他端が前記ダクトの前記所定の範囲に接続された構成である、燃料ガス供給装置。この構成によれば、棒形状の連結部材で安全弁を支えながら、安全弁とダクトの間の伝熱を図ることができる。
[適用例5]
適用例1に記載の燃料ガス供給装置であって、前記ダクトは、前記所定の範囲を、前記第1の温度よりも低い第2の温度以上の温度で前記安全弁と接触面積を増大させ得る形状に変形する材料により形成した構成である、燃料ガス供給装置。この構成によれば、高圧ガスタンクが高温にさらされるとき、安全弁が開弁する第1の温度よりも低い第2の温度の段階で、ダクトは変形して安全弁との間の接触面積が増大される。このために、この第2の温度の段階で安全弁へのダクトからの熱伝導性が向上することから、安全弁の応答性の向上を図ることができる。
[適用例6]
適用例1に記載の燃料ガス供給装置であって、前記第1の温度よりも低い第2の温度以上の温度で、前記所定の範囲を前記安全弁と接触面積を増大させ得る形状に変形させる加圧手段を備える燃料ガス供給装置。この構成によれば、高圧ガスタンクが高温にさらされるとき、安全弁が開弁する第1の温度よりも低い第2の温度の段階で、ダクトは、加圧手段からの圧力を受けて変形し、安全弁との間の接触面積が増大される。このために、この第2の温度の段階で安全弁へのダクトからの熱伝導性が向上することから、安全弁の応答性の向上を図ることができる。
[適用例7]
高圧の燃料ガスを貯蔵する高圧ガスタンクと、
前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が前記燃料ガスの供給先に接続される燃料ガス供給用配管と
を備える燃料ガス供給装置において、
前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が開放される高圧ガス放出用配管と、
前記高圧放出用配管に設けられ、周囲温度が第1の温度以上となったときに開弁する安全弁と、
前記高圧ガスタンクに取り付けられ、少なくとも前記高圧ガス放出用配管と前記安全弁とを内部に含むダクトと
を備え、
前記ダクトは、
当該ダクトのうちの所定の範囲を、良伝熱性を有すると共に、前記第1の温度よりも低い第2の温度以上の温度で前記安全弁と接触し得る形状に変形する良伝熱性・可変材料により形成した構成である、燃料ガス供給装置。
適用例7に記載の燃料ガス供給装置によれば、安全弁を内部に含むダクトのうちの所定の範囲が、良伝熱性を有すると共に、第1の温度よりも低い第2の温度以上の温度で安全弁と接触し得る形状に変形する良伝熱性・可変材料により形成されている。このために、高圧ガスタンクが高温にさらされるとき、安全弁が開弁する第1の温度よりも低い第2の温度の段階で、ダクトは変形して安全弁との間の接触面積が増大される。したがって、この第2の温度の段階で安全弁へのダクトからの熱伝導性が向上することから、安全弁の応答性の向上を図ることができる。
[適用例8]
前記良伝熱性・可変材料は、形状記憶合金である適用例7に記載の燃料ガス供給装置。この構成によれば、第2の温度以上の温度での変形を簡単な構成で実現することができる。
[適用例9]
高圧の燃料ガスを貯蔵する高圧ガスタンクと、
前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が前記燃料ガスの供給先に接続される燃料ガス供給用配管と
を備える燃料ガス供給装置において、
前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が開放される高圧ガス放出用配管と、
前記高圧放出用配管に設けられ、周囲温度が第1の温度以上となったときに開弁する安全弁と、
前記高圧ガスタンクに取り付けられ、少なくとも前記高圧ガス放出用配管と前記安全弁とを非接触の状態で内部に含むダクトと
を備え、
前記ダクトは、所定の範囲を良伝熱性材料により形成した構成であり、
前記第1の温度よりも低い第2の温度以上の温度で、前記所定の範囲を前記安全弁と接触し得る形状に変形させる加圧手段
をさらに備える燃料ガス供給装置。
適用例9に記載の燃料ガス供給装置によれば、高圧ガスタンクが高温にさらされるとき、安全弁が開弁する第1の温度よりも低い第2の温度の段階で、ダクトは、加圧手段からの圧力を受けて変形し、安全弁との間の接触面積が増大される。したがって、この第2の温度の段階で安全弁へのダクトからの熱伝導性が向上することから、安全弁の応答性の向上を図ることができる。
[適用例10]
前記加圧手段は、前記ダクトの所定の範囲の周囲に配設した形状記憶合金である適用例9に記載の燃料ガス供給装置。この構成によれば、第2の温度以上の温度での変形を簡単な構成で実現することができる。
[適用例11]
高圧の燃料ガスを貯蔵する高圧ガスタンクと、
前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が前記燃料ガスの供給先に接続される燃料ガス供給用配管と
を備える燃料ガス供給装置において、
前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が開放される高圧ガス放出用配管と、
前記高圧放出用配管に設けられ、周囲温度が第1の温度以上となったときに開弁する安全弁と、
前記高圧ガスタンクに取り付けられ、少なくとも前記高圧ガス放出用配管を内部に含むダクトと
を備え、
前記安全弁は、
前記ダクトの壁部に埋設され、
前記ダクトは、
当該ダクトのうちの前記安全弁が埋設された部分を含む所定の範囲を、良伝熱性材料により形成した構成である、燃料ガス供給装置。
適用例11に記載の燃料ガス供給装置によれば、ダクトのうちの所定の範囲が良伝熱性材料により形成され、この所定の範囲の壁部に安全弁が埋設される。このために、安全弁は、ダクトの前記所定の範囲から直接熱を受ける。したがって、ダクトにより安全弁への伝熱が悪化することがないことから、安全弁の応答性の向上を図ることができる。
[適用例12]
適用例1ないし11のいずれかに記載の燃料ガス供給装置であって、前記ダクトは、前記高圧ガスタンクに接続される側と反対の側の端部が大気に開放された構成である、燃料ガス供給装置。この構成によれば、高圧ガスタンクと高圧ガス放出用配管との接続箇所や、安全弁の接続箇所等から万が一漏れガスが発生した場合に、ダクトにより漏れガスを大気に開放することができる。
[適用例13]
適用例1ないし12のいずれかに記載の燃料ガス供給装置であって、前記燃料ガスは水素含有ガスであり、前記供給先は燃料電池である、燃料ガス供給装置。この構成によれば、燃料電池を動作させることができる。
[適用例14]
適用例1ないし13のいずれかに記載の燃料ガス供給装置であって、前記安全弁は、前記第1の温度以上の高温で溶けることにより開弁する溶栓弁である、燃料ガス供給装置。この構成によれば、安全弁を簡単な構成で確実に動作させることができる。
[適用例15]
適用例1ないし14のいずれかに記載の燃料ガス供給装置を備えた移動体。この構成によれば、移動体において、ダクトにより隔室を形成することができ、その上で、安全弁の応答性の向上を図ることができる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、例えば、本発明の燃料ガス供給装置を備える燃料電池システムの形態、本発明の移動体を車両とした形態等で実現することが可能である。また、請求項5に記載の燃料ガス供給装置において、請求項8の内容、すなわち、変形する材料は形状記憶合金である構成としてもよい。さらに、請求項6に記載の燃料ガス供給装置において、請求項10の内容、すなわち、前記加圧手段は前記ダクトの所定の範囲の周囲に配設した形状記憶合金である構成としてもよい。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例としての燃料ガス供給装置を搭載する自動車1の概略構成図である。自動車1は、車両前方部のエンジンルーム内に配置された燃料電池3と、燃料電池3に高圧の燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置10とを備える。
燃料電池3は、水素を含んだ水素ガスと酸素を含んだ酸化剤ガス(例えば、空気)の供給を受けて、水素極と酸素極において、電気化学反応を起こし、電力を発生させている。
燃料ガス供給装置10は、車両後方部のトランクルーム内に配置された高圧ガスタンク20と、高圧ガスタンク20に一端30aが接続され、他端30bが燃料電池3に接続される燃料ガス供給用配管30とを備える。高圧ガスタンク20は、燃料ガスとしての水素ガスを高圧状態で貯蔵するタンクである。
図2は、燃料ガス供給用配管30の上流側周辺を示す説明図である。図中の(a)には断面を示し、図中の(b)には(a)におけるA−A線矢視の端面を示した。図示するように、燃料ガス供給用配管30の上流、すなわち高圧ガスタンク20と接続される一端30a付近には、水素ガスの流れを止めるための主止弁32と、ガス圧を一定にするためのレギュレータ34とが設けられている。
高圧ガスタンク20には、また、高圧ガスタンク内の燃料ガスを放出するための高圧ガス放出用配管40が設けられている。高圧ガス放出用配管40の一端40aは、高圧ガスタンク20における前記燃料ガス供給用配管30の一端30aが接続される面と同じ面(以下、「底面」と呼ぶ)20aに接続されている。高圧ガス放出用配管40の他端40bは、開放されている。
高圧ガス放出用配管40には、溶栓弁42が設けられている。溶栓弁42は、所定の温度(以下、「第1の温度」と呼ぶ。例えば110℃)以上の高温で可溶合金42aが溶けることにより開口するものである。火災等により高温となったときに、溶栓弁42が開口して、高圧ガス放出用配管40から高圧ガスタンク20内の水素ガスを放出する。なお、溶栓弁42の外形は円柱形状となっている。
高圧ガスタンク20には気体を流すための配管であるダクト50が取り付けられている。詳細には、ダクト50は、円筒形状であり、
(i)ダクト50の一端50aが、上記燃料ガス供給用配管30や高圧ガス放出用配管40が接続される底面20aに接続され、
(ii)燃料ガス供給用配管30における所定の範囲と、高圧ガス放出用配管40の全体と、溶栓弁42とを一括して囲い、すなわち内部に含み、
(iii)ダクト50の他端50b(図1)は、車外に開いた、すなわち、大気に開放された、
構成となっている。ここで、上記燃料ガス供給用配管30における所定の範囲とは、燃料ガス供給用配管30における主止弁32とレギュレータ34とを少なくとも含む範囲である。
ダクト50は、上記(i)〜(iii)の構成により、高圧ガスタンク20と燃料ガス供給用配管30との接続箇所や、燃料ガス供給用配管30に設けられた主止弁32やレギュレータ34等の付加パーツの接続箇所や、溶栓弁42の接続箇所や、高圧ガス放出用配管40の開放端50b等のガス漏れの虞がある箇所を隔室とすることができ、万が一それらの箇所からガス漏れが生じた場合に、漏れた水素ガスを車外に放出することができる。
さらに本実施例では、溶栓弁42は、ダクト50の内壁に接触するように配置されている。すなわち、溶栓弁42は、その溶栓弁42の側面がダクト50の内壁に接触するように、高圧ガス放出用配管40の位置および溶栓弁42のサイズ等が設計されている。なお、本実施例では、前述したように溶栓弁42の外形は円柱形状であることから、溶栓弁42とダクト50の内壁との接触は線状となる。溶栓弁42の外形は、円柱形状に替えて直方体形状としてもよく、この場合には、ダクト50の内壁との接触を面状とすることができ、接触面積を増大させることができる。
ダクト50は、上流側の第1のダクト部分50cと下流側の第2のダクト部分50dとに区分けされている。第1のダクト部分50cは、溶栓弁42との接触部分を少なくとも含む上記一端50aからの所定の範囲に対応するものである。第2のダクト部分50dは第1のダクト部分50cを除いた部分である。第1のダクト部分50cは、例えば鉄、アルミニウム等の金属製であり、伝熱性に優れたものとなっている。第2のダクト部分50dは、難燃性樹脂製である。
なお、第2のダクト部分50dは、難燃性樹脂製に替えて金属製としてもよい。また、第2のダクト部分50dは、第2のダクト部分50dと同一の材料として、ダクト50は第1のダクト部分50cと第2のダクト部分50dとに区分けされていない構成としてもよい。また、第1のダクト部分50cについても必ずしも金属製である必要はなく、良伝熱性の材料であれば樹脂製としてもよい。すなわち、第1のダクト部分50cは、良伝熱性の材料であればどのような材料により形成してもよい。
以上のように構成された燃料ガス供給装置10によれば、溶栓弁を内部に含むダクト50のうちの第1のダクト部分50cが良伝熱性材料により形成され、この第1のダクト部分50cの内壁に溶栓弁42は接触した状態で配置される。このために、溶栓弁42は、例えダクト50によって囲われていても、ダクト50の第1のダクト部分50cの壁面から直接熱を受ける。したがって、ダクト50により溶栓弁42への伝熱が悪化することがないことから、溶栓弁42の応答性の向上を図ることができる。
B.第2実施例:
図3は、本発明の第2実施例としての燃料ガス供給装置110を説明するための説明図である。図中の(a)には断面を示し、図中の(b)には(a)におけるA−A線矢視の端面を示した。本実施例の燃料ガス供給装置110は、第1実施例の燃料ガス供給装置10と比較して、同一の構成を備え、その上で後述する金属板144が付加されただけのものである。なお、第1実施例と同一の部分には第1実施例と同じ符号で以下説明する。この燃料ガス供給装置110は、第1実施例の燃料ガス供給装置10と同様に、自動車に搭載され、燃料電池に燃料ガスを供給する。
図示するように、ダクト50の第1のダクト部分50cの内壁に接触して配置された溶栓弁42の外周(外周を外側の1周とすると、厳密には外周の一部)に沿わすように、金属板144が配置されている。すなわち、金属板144は、4角形の板形状であり、溶栓弁42の少なくとも半周に沿わすことができるように湾曲している。金属板144は、第1のダクト部分50cと同一の材料、すなわち、鉄、アルミニウム等の金属製であり、伝熱性に優れたものとなっている。金属板144は、溶栓弁42を挟んだ状態(包み込んだ状態)で両端が第1のダクト部分50cの内壁に接合されており、溶栓弁42の前記接触部分の反対側の外周に対して密に接触している。
上記構成の第2実施例によれば、溶栓弁42は、ダクト50との間の接触を、直接接触した部分だけではなく、金属板144を介して行うことができる。このために、ダクト50からの熱を効率よく受けることができる。特に本実施例では、金属板144の表面を溶栓弁42の外周の一部に沿わして接触させることができることから、接触面積を増大させることができる。このため、ダクト50からの熱をより効率よく受けることができる。したがって、溶栓弁42の応答性をより向上することができる。
なお、金属板144は、必ずしも第1のダクト部分50cと同一の材料により形成する必要はなく、他の金属材料により形成する構成としてもよい。さらに、金属板144に替えて、良伝熱性の材料であれば樹脂製の板材を使用してもよい。すなわち、良伝熱性の材料により形成したものであれば、どのような材料によって形成してもよい。また、金属板144はその両端が第1のダクト部分50cの内壁に接合された構成であるが、これに換えて片端だけが接合された構成としてもよい。
C.第3実施例:
図4は、本発明の第3実施例としての燃料ガス供給装置210を説明するための説明図である。図中の(a)には断面を示し、図中の(b)には(a)におけるA−A線矢視の端面を示した。本実施例の燃料ガス供給装置210は、第1実施例の燃料ガス供給装置10と比較して、同一の構成を備え、その上で後述する支柱が付加されただけのものである。なお、第1実施例と同一の部分には第1実施例と同じ符号で以下説明する。この燃料ガス供給装置210は、第1実施例の燃料ガス供給装置10と同様に、自動車に搭載され、燃料電池に燃料ガスを供給する。
図示するように、ダクト50の第1のダクト部分50cの内壁に接触して配置された溶栓弁42の周面に、複数(図示の例では4つ)の支柱242、244,246,248が配置されている。複数の支柱242〜248のそれぞれは、断面円形の棒形状であり、第1のダクト部分50cと同一の材料、すなわち、鉄、アルミニウム等の金属製であり、伝熱性に優れたものとなっている。支柱242〜248のそれぞれは、一端が第1のダクト部分50cの内壁に接続され、他端が溶栓弁42の外周に接続されている。
上記構成の第3実施例によれば、溶栓弁42は、ダクト50との間の接触を、直接接触した部分だけではなく、複数の支柱242〜248を介して行うことができる。このために、ダクト50からの熱を効率よく受けることができる。特に本実施例では、複数の支柱242〜248により接触させることができることから、接触面積を増大させることができる。このため、ダクト50からの熱をより効率よく受けることができる。したがって、溶栓弁42の応答性をより向上することができる。また、支柱242〜248により溶栓弁42を第1のダクト部分50cに押し付けた状態で支持することもできる。
なお、支柱242〜248は、必ずしも第1のダクト部分50cと同一の材料により形成する必要はなく、他の金属材料により形成する構成としてもよい。さらに、良伝熱性の材料であれば樹脂製の棒材を使用してもよい。すなわち、良伝熱性の材料により形成したものであれば、どのような材料によって形成してもよい。また、支柱242〜248は、丸棒でなく必要はなく、角棒であってもよい。さらに、支柱は4本である必要もなくいずれの本数でもよい。
D.第4実施例:
図5は、本発明の第4実施例としての燃料ガス供給装置310に備えられるダクト350の一部を破断した斜視図である。本実施例の燃料ガス供給装置310は、第1実施例の燃料ガス供給装置10と比較して、ダクト350と溶栓弁342の構成が相違し、その他の構成である燃料ガス供給用配管30と高圧ガス放出用配管40の構成は同一である。なお、第1実施例と同一の部分には第1実施例と同じ符号で以下説明する。この燃料ガス供給装置310は、第1実施例の燃料ガス供給装置10と同様に、自動車に搭載され、燃料電池に燃料ガスを供給する。
図示するように、本実施例では、溶栓弁342は金属板344と一体となった形状となっている。すなわち、溶栓弁342は、金属板344を構成する2枚の金属片344a、344bを両翼として持つ形状となっている。金属板344は、例えば鉄、アルミニウム等の金属製であり、伝熱性に優れたものとなっている。
その上で、その金属板344がダクト350の周壁の一部となるようにダクト350を構成した。この構成により、溶栓弁342は、ダクト350の壁部の一部に溶栓弁342が埋設されている。なお、溶栓弁342に連結される高圧ガス放出用配管40は適当なところで、ダクト350の壁部からダクト350の内側に突出し、第1実施例と同様に一端は高圧ガスタンク20に接続され、他端は開放されている。ダクト350の金属板344以外の部分は、難燃性樹脂性である。なお、この部分は、難燃性樹脂性に換えて金属製としてもよく、金属板344との接合性に優れていれば、いずれの材料としてもよい。もちろん、金属板344と同一の材料により形成してもよい。
上記構成の第4実施例によれば、ダクト350のうちの金属板344部分が良伝熱性材料により形成され、この金属板344に溶栓弁342が埋設される。このために、溶栓弁342は、ダクト350の金属板344部分から直接熱を受ける。したがって、ダクト350により溶栓弁342への伝熱が悪化することがないことから、溶栓弁342の応答性の向上を図ることができる。
なお、金属板344は、良伝熱性を持つ樹脂製の板としてもよい。また、良伝熱性を持つ材料であれば、金属、樹脂以外の材料により形成されたものとしてもよい。さらに、溶栓弁は必ずしも金属板と一体となった形状でなくてもよく、筒状のダクトの壁部に直接埋め込まれた構成としてもよい。なお、第4実施例では、溶栓弁342は、その一部分がダクト350の壁部から露出した構成となっているが、これに換えて、溶栓弁の全体がダクトの内部に埋まった構成としてもよい。
E.第5実施例:
図6は、本発明の第5実施例としての燃料ガス供給装置410に備えられるダクト450の作用を示す説明図である。本実施例の燃料ガス供給装置410は、第1実施例の燃料ガス供給装置10と比較して、ダクト450の第1のダクト部分450cの材料が相違するだけで、第1のダクト部分450c以外の構成要素については同一である。なお、第1実施例と同一の部分には第1実施例と同じ符号で以下説明する。この燃料ガス供給装置110は、第1実施例の燃料ガス供給装置10と同様に、自動車に搭載され、燃料電池に燃料ガスを供給する。
本実施例における第1のダクト部分450cは、形状記憶合金により形成されている。形状記憶合金は、所定の温度以上に加熱すると、覚えさせられた(記憶している)元の形に復元してしまう性質を持つ金属材料であり、本実施例では、チタンとニッケルの合金が使用されている。ここで、復元する所定の温度は、溶栓弁42が開弁する第1の温度(110℃)よりも低い所定の温度(以下、「第2の温度」と呼ぶ)、例えば100℃となるよう定められている。なお、チタンとニッケルの合金は、伝熱性にも優れた材料である。形状記憶合金は、チタンとニッケルの合金に換えて、鉄-マンガン-ケイ素合金等の他の種類のものとしてもよい。
図6は、第1のダクト部分450cの断面を示しており、図中の(a)が第2の温度よりも低い温度であるときのものである。図中の(a)に示すように、第2の温度よりも低い温度であるとき、第1のダクト部分450cは、第1実施例と同じ断面形状をもつ。なお、溶栓弁42は、第1実施例と同様に、第1のダクト部分450cの内壁に接触した状態で配置される。
図6中の(b)が、第1のダクト部分450cの形状記憶合金が記憶している元の形である。第1のダクト部分450cの温度が、第2の温度よりも低い温度から第2の温度以上に変化したとき、図中の(a)から(b)に示すように、第1のダクト部分450cは変形して、溶栓弁42は狭小な空間に挟まれる。このとき、第1のダクト部分450cと溶栓弁42との間の接触面積が増大する。
上記構成の第5実施例によれば、第1実施例と同様に、溶栓弁42を内部に含むダクト450のうちの第1のダクト部分450cが良伝熱性材料により形成され、この所定の範囲の内壁に溶栓弁42は接触した状態で配置される。このために、第1実施例と同様に、溶栓弁42の応答性の向上を図ることができる。さらに、本実施例では、溶栓弁42が開弁する第1の温度よりも低い第2の温度の段階で、ダクト450の第1のダクト部分450cは変形して溶栓弁42との間の接触面積が増大される。したがって、この第2の温度の段階で溶栓弁42へのダクト450からの熱伝導性が向上することから、溶栓弁42の応答性の向上をより一層図ることができる。
なお、第1のダクト部分450cは第2のダクト部分450dと接合されているため、第1のダクト部分450cは図6中の(b)に示すように十分に変形しない虞がある。このため、第1のダクト部分450cは、溶栓弁42を覆う部分だけではなく、より広い範囲とすることが望ましい。さらに、ダクト450の全体を形状記憶合金により形成してもよい。また、第1のダクト部分450cは、必ずしも形状記憶合金により形成したものでなくてもよく、形状記憶樹脂等の他の形状記憶材料に換えることもできる。なお、このとき形状記憶材料は良伝熱性である必要はある。
さらに、本実施例では、溶栓弁42は、もともと第1のダクト部分450cの内壁に接触した状態で配置されていたが、これに換えて、図7に示すように、溶栓弁42xは、第1のダクト部分450cの内壁から離れて配置された構成としてもよい。この構成によれば、第1のダクト部分450cが第2の温度よりも低い温度であるときは、図7の(a)に示すように、溶栓弁42xは第1のダクト部分450cの内壁に対して非接触となっており、第2の温度以上となったときに、第1のダクト部分450cは変形し溶栓弁42xと接触状態となる。この構成によっても、溶栓弁42xの応答性の向上を図ることができる。
F.第6実施例:
図8は、本発明の第6実施例としての燃料ガス供給装置510に備えられるダクト50の上流側周辺を示す説明図である。本実施例の燃料ガス供給装置510は、第1実施例の燃料ガス供給装置10と比較して、同一の構成を備え、その上で後述するコイル560が付加されただけのものである。なお、第1実施例と同一の部分には第1実施例と同じ符号で以下説明する。この燃料ガス供給装置510は、第1実施例の燃料ガス供給装置10と同様に、自動車に搭載され、燃料電池に燃料ガスを供給する。
図示するように、ダクト50の第1のダクト部分50cの周面には、コイル560が設けられている。コイル560は、形状記憶合金により形成されたもので、第1のダクト部分50cの周面に巻回されている。形状記憶合金は、第1実施例と同様に、チタンとニッケルの合金が使用されている。復元する所定の温度は、第1実施例と同様に、溶栓弁42が開弁する第1の温度よりも低い第2の温度(例えば100℃)となるよう定められている。形状記憶合金の記憶している元の形は、コイル560の径が縮小される形である。
図9は、第1のダクト部分50c周辺の断面を示しており、図中の(a)が第2の温度よりも低い温度であるときのものである。図中の(a)に示すように、第2の温度よりも低い温度であるとき、第1のダクト部分50cは、第1実施例と同じ断面形状をもち、その周面をコイル560が巻回されている。なお、溶栓弁42は、第1実施例と同様に、第1のダクト部分50cの内壁に接触した状態で配置される。
図9中の(b)が、第2の温度以上の温度であるときのものである。第1のダクト部分450cの温度が、第2の温度よりも低い温度から第2の温度以上に変化したとき、図中の(a)から(b)に示すように、形状記憶合金製のコイル560の径が縮小される。これに伴い、第1のダクト部分50cは変形して(押し潰されて)、溶栓弁42は狭小な空間に挟まれる。このとき、第1のダクト部分50cと溶栓弁42との間の接触面積が増大する。
上記構成の第6実施例によれば、高圧ガスタンクが高温にさらされるとき、溶栓弁42が開弁する第1の温度よりも低い第2の温度の段階で、第1のダクト部分450cは、形状記憶合金製のコイル560が変形する際の圧力を受けて変形し、溶栓弁42との間の接触面積が増大される。したがって、第5実施例と同様に、この第2の温度の段階で溶栓弁42への第1のダクト部分50cからの熱伝導性が向上することから、溶栓弁42の応答性の向上をより一層図ることができる。
なお、第1のダクト部分450cは、コイル560が変形する際の圧力により十分変形可能な強度であることが好ましい。コイル560は、必ずしも何周も巻回された構成である必要もなく、第1のダクト部分450cを変形することで溶栓弁42との間の接触面積を増大させることができれば、一巻き(すなわちリング)としてもよい。さらには、コイル形状である必要もなく、第1のダクト部分450cを変形することで溶栓弁42との間の接触面積を増大させることができれば、どのような形状の形状記憶材料に換えることもできる。
また、第1のダクト部分450cの周面にゴム製のチューブを巻いて、ポンプによりそのチューブ内に空気を吐出することにより、第1のダクト部分450cを変形させる構成に換えてもよい。要は、第1のダクト部分450cを溶栓弁42と接触面積を増大させ得る形状に変形させることができる加圧手段であれば、いずれの構成としてもよい。
G.他の実施形態:
なお、本発明は上記した第1ないし第6実施例やそれらの変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
(1)変形例1:
第2実施例では、溶栓弁42の外周に沿わして配置された金属板144を、溶栓弁の外周の少なくとも一部とダクトの前記所定の範囲の内壁との間を連結する連結部材とし、第3実施例では、支柱242〜248を前記連結部材としていたが、連結部材はこうした板形状や棒形状に限る必要はなく、例えば網形状等の他の形状としてもよい。
(2)変形例2:
第1ないし第6実施例では、高圧ガスタンクに貯蔵される高圧の燃料ガスは、水素ガスであり、燃料ガスの供給先は燃料電池であったが、これに換えて、燃料ガスは、ガス燃料自動車の燃料であるLPG(液化石油)ガス、CNG(圧縮天然)ガスとして、燃料ガスの供給先はそれらのエンジンとしてもよい。
(3)変形例3:
第1、2,3,5,6実施例では、ダクトは、燃料ガス供給用配管のうちの所定の範囲と高圧ガス放出用配管と溶栓弁とを内部に含む構成であったが、これに替えて、燃料ガス供給用配管は除いて、高圧ガス放出用配管と溶栓弁とを内部に含む構成としてもよい。また、第4実施例では、ダクトは、燃料ガス供給用配管のうちの所定の範囲と高圧ガス放出用配管とを内部に含む(溶栓弁はダクトの壁部に埋設されている)構成であったが、これに替えて、燃料ガス供給用配管は除いて、高圧ガス放出用配管を内部に含む(溶栓弁はダクトの壁部に埋設されている)構成としてもよい。
(4)変形例4:
第1ないし第6実施例では、第1の温度以上の高温で溶けることにより開弁する溶栓弁を本発明の「安全弁」としたが、安全弁は溶栓弁に限る必要はなく、高温で開弁するものであればよい。
(5)変形例5:
上記第1ないし第6実施例では、燃料ガス供給装置を備える移動体は、自動車であったが、これに換えて、電車等の自動車以外の車両としてもよい。また、車両にも限る必要はなく、船舶、飛行機等の他の移動体としてもよい。
本発明の第1実施例としての燃料ガス供給装置を搭載する自動車1の概略構成図である。 燃料ガス供給用配管30の上流側周辺を示す説明図である。 本発明の第2実施例としての燃料ガス供給装置110を説明するための説明図である。 本発明の第3実施例としての燃料ガス供給装置210を説明するための説明図である。 本発明の第4実施例としての燃料ガス供給装置310に備えられるダクト350の一部を破断した斜視図である。 本発明の第5実施例としての燃料ガス供給装置410に備えられるダクト450の作用を示す説明図である。 本発明の第5実施例の変形例を示す説明図である。 本発明の第6実施例としての燃料ガス供給装置510に備えられるダクト50の上流側周辺を示す説明図である。 ダクト50に巻回されたコイル560の作用を示す説明図である。
符号の説明
1…自動車
3…燃料電池
10…燃料ガス供給装置
20…高圧ガスタンク
30…燃料ガス供給用配管
32…主止弁
34…レギュレータ
40…高圧ガス放出用配管
50…ダクト
50a…一端
50b…他端
50c…第1のダクト部分
50d…第2のダクト部分
110…燃料ガス供給装置
144…金属板
210…燃料ガス供給装置
242,244,246,248…支柱
310…燃料ガス供給装置
342…溶栓弁
344…金属板
344a,344b…金属片
350…ダクト
410…燃料ガス供給装置
450…ダクト
450c…第1のダクト部分
450d…第2のダクト部分
510…燃料ガス供給装置
560…コイル

Claims (15)

  1. 高圧の燃料ガスを貯蔵する高圧ガスタンクと、
    前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が前記燃料ガスの供給先に接続される燃料ガス供給用配管と
    を備える燃料ガス供給装置において、
    前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が開放される高圧ガス放出用配管と、
    前記高圧放出用配管に設けられ、周囲温度が第1の温度以上となったときに開弁する安全弁と、
    前記高圧ガスタンクに取り付けられ、少なくとも前記高圧ガス放出用配管と前記安全弁とを内部に含むダクトと
    を備え、
    前記安全弁は、
    前記ダクトの内壁に接触した状態で配置され、
    前記ダクトは、
    当該ダクトのうちの前記安全弁と接触する部分を含む所定の範囲を、良伝熱性材料により形成した構成である、燃料ガス供給装置。
  2. 請求項1に記載の燃料ガス供給装置であって、
    良伝熱性を有すると共に、前記安全弁の外周の少なくとも一部と前記ダクトの前記所定の範囲の内壁との間を連結する連結部材
    を備える燃料ガス供給装置。
  3. 請求項2に記載の燃料ガス供給装置であって、
    前記連結部材は、
    板形状であり、少なくとも片端が前記内壁に接合され、表面が前記安全弁の前記外周の一部に沿わして接触された構成である、燃料ガス供給装置。
  4. 請求項2に記載の燃料ガス供給装置であって、
    前記連結部材は、
    棒形状であり、一端が前記安全弁の外周に接続され、他端が前記ダクトの前記所定の範囲に接続された構成である、燃料ガス供給装置。
  5. 請求項1に記載の燃料ガス供給装置であって、
    前記ダクトは、
    前記所定の範囲を、前記第1の温度よりも低い第2の温度以上の温度で前記安全弁と接触面積を増大させ得る形状に変形する材料により形成した構成である、燃料ガス供給装置。
  6. 請求項1に記載の燃料ガス供給装置であって、
    前記第1の温度よりも低い第2の温度以上の温度で、前記所定の範囲を前記安全弁と接触面積を増大させ得る形状に変形させる加圧手段
    を備える燃料ガス供給装置。
  7. 高圧の燃料ガスを貯蔵する高圧ガスタンクと、
    前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が前記燃料ガスの供給先に接続される燃料ガス供給用配管と
    を備える燃料ガス供給装置において、
    前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が開放される高圧ガス放出用配管と、
    前記高圧放出用配管に設けられ、周囲温度が第1の温度以上となったときに開弁する安全弁と、
    前記高圧ガスタンクに取り付けられ、少なくとも前記高圧ガス放出用配管と前記安全弁とを内部に含むダクトと
    を備え、
    前記ダクトは、
    当該ダクトのうちの所定の範囲を、良伝熱性を有すると共に、前記第1の温度よりも低い第2の温度以上の温度で前記安全弁と接触し得る形状に変形する良伝熱性・可変材料により形成した構成である、燃料ガス供給装置。
  8. 前記良伝熱性・可変材料は、形状記憶合金である請求項7に記載の燃料ガス供給装置。
  9. 高圧の燃料ガスを貯蔵する高圧ガスタンクと、
    前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が前記燃料ガスの供給先に接続される燃料ガス供給用配管と
    を備える燃料ガス供給装置において、
    前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が開放される高圧ガス放出用配管と、
    前記高圧放出用配管に設けられ、周囲温度が第1の温度以上となったときに開弁する安全弁と、
    前記高圧ガスタンクに取り付けられ、少なくとも前記高圧ガス放出用配管と前記安全弁とを非接触の状態で内部に含むダクトと
    を備え、
    前記ダクトは、所定の範囲を良伝熱性材料により形成した構成であり、
    前記第1の温度よりも低い第2の温度以上の温度で、前記所定の範囲を前記安全弁と接触し得る形状に変形させる加圧手段
    をさらに備える燃料ガス供給装置。
  10. 前記加圧手段は、前記ダクトの所定の範囲の周囲に配設した形状記憶合金である請求項9に記載の燃料ガス供給装置。
  11. 高圧の燃料ガスを貯蔵する高圧ガスタンクと、
    前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が前記燃料ガスの供給先に接続される燃料ガス供給用配管と
    を備える燃料ガス供給装置において、
    前記高圧ガスタンクに一端が接続され、他端が開放される高圧ガス放出用配管と、
    前記高圧放出用配管に設けられ、周囲温度が第1の温度以上となったときに開弁する安全弁と、
    前記高圧ガスタンクに取り付けられ、少なくとも前記高圧ガス放出用配管を内部に含むダクトと
    を備え、
    前記安全弁は、
    前記ダクトの壁部に埋設され、
    前記ダクトは、
    当該ダクトのうちの前記安全弁が埋設された部分を含む所定の範囲を、良伝熱性材料により形成した構成である、燃料ガス供給装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の燃料ガス供給装置であって、
    前記ダクトは、
    前記高圧ガスタンクに接続される側と反対の側の端部が大気に開放された構成である、燃料ガス供給装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の燃料ガス供給装置であって、
    前記燃料ガスは水素含有ガスであり、
    前記供給先は燃料電池である、燃料ガス供給装置。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の燃料ガス供給装置であって、
    前記安全弁は、前記第1の温度以上の高温で溶けることにより開弁する溶栓弁である、燃料ガス供給装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれかに記載の燃料ガス供給装置を備えた移動体。
JP2007295087A 2007-11-14 2007-11-14 燃料ガス供給装置およびそれを備える移動体 Pending JP2009121568A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007295087A JP2009121568A (ja) 2007-11-14 2007-11-14 燃料ガス供給装置およびそれを備える移動体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007295087A JP2009121568A (ja) 2007-11-14 2007-11-14 燃料ガス供給装置およびそれを備える移動体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009121568A true JP2009121568A (ja) 2009-06-04

Family

ID=40813925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007295087A Pending JP2009121568A (ja) 2007-11-14 2007-11-14 燃料ガス供給装置およびそれを備える移動体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009121568A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8299144B2 (en) 2009-11-30 2012-10-30 Hyundai Motor Company TPO nanocomposites and methods of use
JP2020094605A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 トヨタ自動車株式会社 車両用ガス供給システム
JP2022541394A (ja) * 2019-07-17 2022-09-26 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 気体状の媒体を備蓄するためのタンク装置、およびタンク装置を製造する方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8299144B2 (en) 2009-11-30 2012-10-30 Hyundai Motor Company TPO nanocomposites and methods of use
JP2020094605A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 トヨタ自動車株式会社 車両用ガス供給システム
JP7070385B2 (ja) 2018-12-10 2022-05-18 トヨタ自動車株式会社 車両用ガス供給システム
US11407317B2 (en) 2018-12-10 2022-08-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicular gas supply system
JP2022541394A (ja) * 2019-07-17 2022-09-26 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 気体状の媒体を備蓄するためのタンク装置、およびタンク装置を製造する方法
US12025274B2 (en) 2019-07-17 2024-07-02 Robert Bosch Gmbh Tank device for storing a gaseous medium and method for producing a tank device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080066805A1 (en) Pressure tank system with heat conducting layer
US6742554B1 (en) Device for overheat protection for a type 4 compressed gas container
US8038029B2 (en) Activation of a pressure relief device
CN102913674B (zh) 热卸压装置
JP5007809B2 (ja) 高圧タンク
EP2227651B1 (en) Warming systems for high pressure gas storage devices
US8733382B2 (en) Thermally activated safety valve for pressure vessels
WO2022094300A1 (en) Systems and methods for storing liquid hydrogen
US9447922B2 (en) Internal heating of a fluid in a storage tank
JP2006316817A (ja) 水素の供給方法、水素の供給装置
JP2010528238A (ja) 航空機のための水素貯蔵装置および方法
CN101106200A (zh) 氢产生设备,燃料电池系统和分析系统
US20130008558A1 (en) System, apparatus and method for the cold-weather storage of gaseous fuel
US20230243471A1 (en) Liquid methane storage and fuel delivery system
US20150260347A1 (en) Gas containing tank
US20110120736A1 (en) Fire safety apparatus for high-pressure gas storage system
JP2009121568A (ja) 燃料ガス供給装置およびそれを備える移動体
WO2016075998A1 (ja) 水素貯蔵システム及び水素貯蔵装置
US10493843B2 (en) Vehicle
US10532337B2 (en) Container with heating device and safety device
JP2005315294A (ja) 高圧タンク
US20090142636A1 (en) Carbon Fiber Warming System for Fiber Composite Gas Storage Cylinders
CN106574742A (zh) 用于保护机动车高压气体容器的装置
CN108206290B (zh) 燃料电池系统
US7525072B2 (en) Heated O-ring