以下に、本願に係る配信装置、端末装置、配信方法、配信プログラム及び端末プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る配信装置、端末装置、配信方法、配信プログラム及び端末プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.表示処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る表示処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る表示処理の一例を示す図である。図1では、後述する端末装置10によって、広告コンテンツの存在を通知するコンテンツがウェブブラウザに表示される例を示す。
図1に示すように、ウェブページW1は、記事等の各種情報が掲載されるコンテンツである。ここでは、ウェブページW1の縦方向のサイズが、端末装置10の表示画面(例えば、ウェブブラウザ)の縦方向の表示サイズよりも長いものとする。このため、図1の左側に示すように、端末装置10の初期表示画面には、ウェブページW1のうち、画面に表示される領域である可視領域VA内のコンテンツが表示され、可視領域VA外にあるコンテンツは表示されない。なお、可視領域VA外の領域は、ユーザによって可視領域VAが下方向にスクロールされて可視領域VAに入った場合に表示される。
また、ウェブページW1は、広告表示領域AR11を含む。広告表示領域AR11は、広告枠等と呼ばれ、所定の広告コンテンツが表示される。図1の例では、広告表示領域AR11は、ウェブページW1の下段の位置に設けられる。このため、広告表示領域AR11は、初期表示画面では表示されず、ユーザによって可視領域VAが下方向にスクロールされて可視領域VAに入った場合に、広告コンテンツA11が表示される。
広告コンテンツA11は、静止画像や動画像であり、広告主によって提供される。図1に示した広告コンテンツA11には、ゴルフ用品の静止画像が含まれる。また、広告コンテンツA11は、広告主によって提供される広告ページへのリンクが張られる。例えば、広告コンテンツA11は、広告主「ゴルフ用品販売会社」によって提供される広告ページへのリンクが張られる。
実施形態に係る端末装置10は、図1の右側に示すように、ウェブページW1のうち可視領域VA内にあるコンテンツ(例えば、トピックスt1〜t4)を表示する。また、端末装置10は、広告表示領域AR11に広告コンテンツA11を表示する。そして、端末装置10は、関連コンテンツM11を表示する。関連コンテンツM11は、広告コンテンツA11に関連するコンテンツであり、広告コンテンツA11の存在を通知する。なお、関連コンテンツM11は、静止画像や動画像であり、広告主によって提供される。図1の例では、関連コンテンツM11は、広告コンテンツA11の存在をユーザに知らせる「おすすめの広告が下にあります!」という文言が記載されたテキストである。この関連コンテンツM11を表示する処理について、図1を用いて詳細に説明する。
端末装置10は、ウェブページW1に含まれる広告表示領域AR11に表示される広告コンテンツA11に対するユーザの関心度を取得する。ここで、ユーザとは、端末装置10を操作する者を意味する。また、関心度とは、ユーザが広告コンテンツに対して持つ興味関心の強さを示す指標である。すなわち、関心度が高いほどユーザが広告コンテンツに張られているリンクをクリックして広告ページへアクセスする可能性が高くなる。例えば、関心度は、ユーザの趣味嗜好を示す情報に基づいて設定される。
そして、端末装置10は、取得した関心度に関する情報に基づいて関連コンテンツM11を表示する。具体的には、端末装置10は、広告コンテンツのカテゴリに対するユーザの関心度が所定の閾値以上であるか否かを判定する。なお、所定の閾値には、例えば、ユーザが興味関心を強く持つ広告コンテンツの場合のみ関連コンテンツを表示させるために、相対的に高い値が設定される。
そして、端末装置10は、ウェブページW1と関連コンテンツM11とを重ねて表示する。ここで、関心度が所定の閾値以上であるものとする。この場合、端末装置10は、図1の右側に示すように、可視領域VAの右下側に位置するように関連コンテンツM11を表示する。
このように、実施形態に係る端末装置10は、関心度が所定の閾値以上であると判定された場合に、関連コンテンツを表示する。これにより、端末装置10は、関心度の高い広告コンテンツの存在をユーザに知らせることができるので、ユーザが興味関心を強く持つ広告コンテンツが見逃されることを防ぐことができる。このため、端末装置10は、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
以下、上述した表示処理を実現する端末装置10等について説明する。なお、上記では説明を省略したが、上述したウェブページW1には、関連コンテンツM11の表示を制御する制御情報が含まれる。そして、端末装置10は、制御情報に従って上述した表示処理を行う。このような制御情報については後述する。
〔2.広告配信システムの構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る広告配信システムの構成について説明する。図2は、実施形態に係る広告配信システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、広告配信システム1は、端末装置10と、広告主端末20と、広告装置30と、配信装置100とを含む。端末装置10、広告主端末20、広告装置30及び配信装置100は、ネットワークNを介して有線又は無線により通信可能に接続される。なお、図2に示す広告配信システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の広告主端末20や、複数台の広告装置30や、複数台の配信装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ウェブページを閲覧するユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10は、ユーザによる操作に従って、配信装置100からウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。また、端末装置10は、ウェブページに後述する広告取得命令が含まれる場合には、広告装置30から広告コンテンツや関連コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツをウェブページとともに表示する。また、端末装置10は、後述する制御情報に従って関連コンテンツを表示する。
広告主端末20は、広告主によって利用される情報処理装置である。例えば、広告主端末20は、デスクトップ型PCや、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA等である。また、広告主端末20は、広告主による操作に従って、広告コンテンツや関連コンテンツを広告装置30に入稿する。例えば、広告主端末20は、広告コンテンツ及び関連コンテンツとして、静止画像や、動画像や、テキストデータや、広告主が管理する広告主サーバによって配信される広告ページにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)などを広告装置30に入稿する。
なお、広告主は、広告コンテンツや関連コンテンツの入稿を代理店に依頼する場合がある。この場合、広告装置30に広告コンテンツや関連コンテンツを入稿するのは代理店となる。以下では、「広告主」といった表記は、広告主だけでなく代理店を含む概念であり、「広告主端末」といった表記は、広告主端末20だけでなく代理店によって利用される代理店装置を含む概念であるものとする。
広告装置30は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツ及び関連コンテンツを配信するサーバ装置である。例えば、広告装置30は、端末装置10からアクセスされた場合に、広告コンテンツ及び関連コンテンツを端末装置10に配信する。また、広告装置30は、広告コンテンツ及び関連コンテンツを配信するとともに、ユーザの関心度に関する情報を配信する。
配信装置100は、端末装置10にウェブページを配信するウェブサーバ等である。例えば、配信装置100は、ニュースサイト、オークションサイト、天気予報サイト、ショッピングサイト、ファイナンス(株価)サイト、路線検索サイト、地図提供サイト、旅行サイト、飲食店紹介サイト、ウェブブログなどに関する各種ウェブページを配信する。
配信装置100によって配信されるウェブページは、例えば、HTML(HyperText Markup Language)により記述されたHTMLファイルや、XML(Extensible Markup Language)により記述されたXMLファイル等により形成される。そして、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告取得命令が含まれる。例えば、ウェブページを形成するHTMLファイル等には、広告装置30のURL等が広告取得命令として記述される。この場合、端末装置10は、HTMLファイル等に記述されているURLにアクセスすることで、広告装置30から広告コンテンツ及び関連コンテンツを取得する。
また、配信装置100によって配信されるウェブページには、ウェブページと関連コンテンツとの表示を制御する制御情報が含まれる。この制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)やCSS(Cascading Style Sheets)等のスクリプト言語により、ウェブページを形成するHTMLファイル等に記述される。この場合、端末装置10は、制御情報に従って関連コンテンツを表示する。
また、配信装置100から端末装置10に配信される各種データは、実際にはウェブページを形成するHTMLファイルや画像等であるが、以下では、配信装置100から端末装置10に配信される各種データを「ウェブページ」と表記する場合がある。
〔3.広告装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る広告装置30の構成について説明する。図3は、実施形態に係る広告装置30の構成例を示す図である。図3に示すように、広告装置30は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10や広告主端末20や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、広告コンテンツ記憶部121と、ユーザ情報記憶部122とを有する。
広告コンテンツ記憶部121は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツに関する各種情報を記憶する。ここで、図4に、実施形態に係る広告コンテンツ記憶部121の一例を示す。図4に示した例では、広告コンテンツ記憶部121は、「広告主ID」、「広告コンテンツ」、「関連コンテンツ」、「カテゴリ」、「入札価格」、「CTR(Click Through Rate)」といった項目を有する。
「広告主ID」は、広告主又は広告主端末20を識別するための識別情報を示す。「広告コンテンツ」は、広告主端末20から入稿された広告コンテンツを示す。この「広告コンテンツ」は、広告表示領域に表示される広告コンテンツを示す。「関連コンテンツ」は、広告コンテンツに関連するコンテンツを示す。この「関連コンテンツ」は、広告主端末20から広告コンテンツとともに入稿される。なお、図4では「広告コンテンツ」及び「関連コンテンツ」に「A11」や「M11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、静止画像や動画像やテキストデータやURL、又は、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納される。
「カテゴリ」は、広告コンテンツの種類を示す。この「カテゴリ」は、広告主端末20から広告コンテンツが入稿されるとともに設定される。例えば、「カテゴリ」は、広告コンテンツが入稿される際に、広告主によって設定されたり、広告コンテンツに記載された文言や画像から抽出される特徴に基づいて自動的に設定される。
「入札価格」は、広告主が広告コンテンツを入稿する際に指定する広告料金を示す。例えば、「入札価格」は、広告コンテンツが端末装置10に1回表示された際や、広告コンテンツがユーザに1回クリックされた際に広告主から広告配信者(例えば、広告装置30又は配信装置100の管理者)に支払われる単価に該当する。
「CTR」は、広告コンテンツがクリックされた回数を広告コンテンツの表示回数によって除算した値を示す。図4の例では、「CTR」は、広告枠に表示される広告コンテンツにおけるCTRを示すものとする。なお、端末装置10に配信されたことがない広告コンテンツのCTRには、予め決められている固定値や、全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値や、同一の広告カテゴリ(例えば、車、旅行)に属する全ての広告コンテンツにおけるCTRの平均値などが記憶される。また、「CTR」には、CTRの予測モデル等から予測される予測CTRが記憶されてもよい。このような予測CTRは、例えば、広告コンテンツの種別や、広告コンテンツが表示されるウェブページの種別等によって予測される。
すなわち、図4では、広告主ID「B10」によって識別される広告主が、入札価格「100」を指定するとともに、カテゴリ「ゴルフ」の広告コンテンツ「A11」及び関連コンテンツ「M11」を入稿した例を示している。また、図4では、広告コンテンツ「A11」のCTRが「0.02」である例を示している。
ユーザ情報記憶部122は、ユーザ毎に、かかるユーザの関心に関する各種情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係るユーザ情報記憶部122の一例を示す。図5に示した例では、ユーザ情報記憶部122は、「ユーザID」、「関心度」といった項目を有する。
「ユーザID」は、ユーザ又は端末装置10を識別するための識別情報を示す。「関心度」は、ユーザが持つ関心の強さを示す。この「関心度」は、例えば、図5に示すように、「ゴルフ」や「化粧品」といったカテゴリ毎に、0〜100の値が設定される。なお、「関心度」は、値が高いほどユーザが関心を強く持つことを示す。
すなわち、図5では、ユーザID「U11」によって識別されるユーザは、「ゴルフ」に対する関心度が「98」で相対的に高い例を示している。また、ユーザID「U11」によって識別されるユーザは、「化粧品」に対する関心度が「5」で相対的に低い例を示している。
制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、広告装置30内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、入稿受付部131と、要求受付部132と、抽出部133と、配信部134と、算定部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
入稿受付部131は、広告主端末20から広告コンテンツ及び関連コンテンツの入稿を受け付ける。具体的には、入稿受付部131は、入札価格の指定とともに、広告表示領域に表示させる広告コンテンツと関連コンテンツとを受け付ける。そして、入稿受付部131は、入稿元の広告主に対応する広告主IDに対応付けて、入札価格と、広告コンテンツと、関連コンテンツとを広告コンテンツ記憶部121に格納する。例えば、図1に示した例の場合、入稿受付部131は、入札価格「100」の指定とともに、広告コンテンツA11及び関連コンテンツM11を広告主端末20から受け付ける。
要求受付部132は、端末装置10から広告コンテンツの取得要求を受け付ける。例えば、要求受付部132は、広告コンテンツの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
抽出部133は、要求受付部132によって広告コンテンツの取得要求が受け付けられた場合に、配信候補の広告コンテンツ及び関連コンテンツを広告コンテンツ記憶部121から抽出する。例えば、抽出部133は、広告コンテンツ記憶部121に記憶されている広告コンテンツのうち、入札価格又はCTRが高い広告コンテンツや、入札価格及びCTRの双方が高い広告コンテンツを優先して抽出する。また、抽出部133は、抽出した広告コンテンツに対応する関連コンテンツを抽出する。
配信部134は、広告コンテンツ記憶部121に記憶されている広告コンテンツ及び関連コンテンツを配信する。具体的には、配信部134は、広告コンテンツの取得要求を送信した端末装置10に対して、抽出部133によって抽出された広告コンテンツ及び関連コンテンツを配信する。
また、配信部134は、広告コンテンツとともに、かかる広告コンテンツの関心度に関する情報を配信する。具体的には、配信部134は、ユーザが操作する端末装置10に対して、ユーザ情報記憶部122に記憶されている関心度を配信する。例えば、配信部134は、配信する広告コンテンツの「カテゴリ」に対応する関心度を配信する。図5の例では、配信部134は、ユーザU11が操作する端末装置10に対して、広告コンテンツA11とともに、ゴルフの関心度「98」を配信する。
算定部135は、広告主に広告配信料として課金する課金額や、ウェブページを制作している各種サイトを運営している情報提供者に広告表示料として支払う支払額を算定する。例えば、算定部135は、広告コンテンツ記憶部121に記憶されている入札価格と、広告コンテンツがウェブページに表示された回数とに基づいて、広告主に請求する課金額を算出する。ただし、この例に限られず、算定部135は、広告コンテンツがユーザにクリックされた回数に基づいて課金額を算出してもよい。また、例えば、算定部135は、広告コンテンツを広告装置30に配信した回数に基づいて、情報提供者に支払う支払額を算定する。
〔4.配信装置の構成〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る配信装置100の構成について説明する。図6は、実施形態に係る配信装置100の構成例を示す図である。図6に示すように、配信装置100は、通信部101と、コンテンツ記憶部102と、制御部103とを有する。
通信部101は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部101は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、端末装置10や広告装置30との間で情報の送受信を行う。
コンテンツ記憶部102は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。そして、コンテンツ記憶部102は、コンテンツの一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部102は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示される静止画像や動画像を記憶する。
コンテンツ記憶部102に記憶されるウェブページには、広告コンテンツ及び関連コンテンツを取得するための広告取得命令が含まれる。また、コンテンツ記憶部102に記憶されるウェブページには、JavaScript(登録商標)やCSS等のスクリプト言語によりに記述される制御情報が含まれる。この制御情報は、ウェブページ、広告コンテンツ及び関連コンテンツの表示を制御する。具体的には、実施形態に係る制御情報は、広告コンテンツの表示位置と、関連コンテンツの表示位置とを制御する。例えば、制御情報は、ウェブページに含まれる広告表示領域に広告コンテンツを表示するよう制御する。
また、制御情報は、可視領域内に広告コンテンツが位置しない場合に、関連コンテンツを表示するよう制御する。例えば、制御情報は、端末装置10において実行される表示プログラム(例えば、ウェブブラウザ)であって、ウェブページを表示する表示プログラムによって特定された可視領域内に、広告コンテンツが位置するか否かを判定し、可視領域内に広告コンテンツが位置しないと判定された場合に、ウェブページと関連コンテンツとを重ねて表示するよう制御する。また、制御情報は、広告コンテンツに対するユーザの関心度を取得し、取得された関心度が所定の閾値以上であるか否かを判定し、関心度が所定の閾値以上であると判定された場合に、ウェブページと関連コンテンツとを重ねて表示するよう制御してもよい。
制御部103は、例えば、CPUやMPU等によって、配信装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部103は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図6に示すように、制御部103は、受付部104と、配信部105とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部103の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部103が有する各処理部の接続関係は、図6に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
受付部104は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付ける。例えば、受付部104は、ウェブページの取得要求として、HTTPリクエストを受け付ける。
配信部105は、受付部104によってウェブページの取得要求が受け付けられた場合に、ウェブページ及び制御情報を端末装置10に配信する。具体的には、配信部105は、コンテンツ記憶部102から取得要求対象のウェブページを取得し、取得したウェブページを端末装置10に配信する。上記の通り、コンテンツ記憶部102に記憶されているウェブページには制御情報が含まれるので、配信部105は、ウェブページ及び制御情報を配信することとなる。
なお、上述したコンテンツ記憶部102は、制御情報を含むウェブページではなく、ウェブページと制御情報とを個別に記憶してもよい。例えば、コンテンツ記憶部102は、ウェブページを形成するHTMLファイルと、制御情報が記述されたファイルとを対応付けて記憶してもよい。この場合、配信部105は、ウェブページ及び制御情報の双方を端末装置10に配信する。また、制御情報は、配信装置100に限らず、広告装置30によって配信されてもよい。
〔5.端末装置の構成〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図7は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図7に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
通信部11は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、広告装置30や配信装置100との間で情報の送受信を行う。
入力部12は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部12は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部13は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部13は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置10にタッチパネルが採用される場合には、入力部12と出力部13とは一体化される。
制御部14は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部14は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図7に示すように、制御部14は、要求部15と、受付部16と、表示制御部40とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部14の内部構成は、図7に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部14が有する各処理部の接続関係は、図7に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部15は、入力部12を用いたユーザ操作に従って、配信装置100にウェブページの取得要求を送信する。また、要求部15は、受付部16によって受け付けられたウェブページに広告取得命令が含まれる場合に、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する。
受付部16は、ウェブページと広告コンテンツと関連コンテンツとを受け付ける。具体的には、受付部16は、要求部15によって送信されたウェブページの取得要求に応答した配信装置100から、広告表示領域を含むウェブページを受け付ける。このとき、受付部16は、ウェブページに広告取得命令が含まれる場合には、広告コンテンツの取得要求を送信するよう要求部15に指示する。そして、受付部16は、要求部15によって送信された広告コンテンツの取得要求に応答した広告装置30から、広告コンテンツ及び関連コンテンツを受け付ける。
表示制御部40は、受付部16によって受け付けられたウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページと広告コンテンツと関連コンテンツを出力部13に表示制御する。かかる表示制御部40は、図7に示すように、取得部41と、位置判定部42と、相性判定部43と、表示部44とを有する。取得部41、位置判定部42、相性判定部43及び表示部44は、例えば、CPUやMPU等によって、ウェブページに含まれる制御情報がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。
取得部41は、受付部16によって受け付けられた広告コンテンツに対するユーザの関心度を取得する。具体的には、取得部41は、広告コンテンツを受け付けるとともに、かかる広告コンテンツに対する関心度に関する情報を取得する。例えば、取得部41は、広告コンテンツのカテゴリに対応する関心度を広告装置30から取得する。
位置判定部42は、端末装置10において実行される表示プログラムであって、ウェブページを表示する表示プログラムによって特定された可視領域内に、広告コンテンツが位置するか否かを判定する。例えば、図1の例では、位置判定部42は、広告コンテンツA11が可視領域VA内に位置しないと判定する。
相性判定部43は、取得部41によって取得された関心度が所定の閾値以上であるか否かを判定する。なお、所定の閾値には、相対的に高い値が設定される。例えば、図1、図4及び図5の例において、所定の閾値が「95」に設定されているものとする。また、ユーザU11が端末装置10を操作しているものとする。この場合、相性判定部43は、広告コンテンツA11のカテゴリ「ゴルフ」のユーザU11の関心度が「98」であるので、所定の閾値以上であると判定する。
表示部44は、受付部16によって受け付けられたウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページと広告コンテンツと関連コンテンツを出力部13に表示する。具体的には、表示部44は、ウェブページを表示する。また、表示部44は、ウェブページに含まれる広告表示領域が可視領域内に位置する場合に、広告表示領域に広告コンテンツを表示する。また、表示部44は、位置判定部42によって可視領域内に広告コンテンツが位置しないと判定された場合に、ウェブページと関連コンテンツとを重ねて表示する。なお、表示部44は、相性判定部43によって関心度が所定の閾値以上であると判定されていることを関連コンテンツを表示する条件としてさらに追加してもよい。
なお、図1に示した例の場合、関連コンテンツは、文言が記載されたテキストである例を示したが、テキスト以外の形式でもよい。具体的には、関連コンテンツは、静止画像や動画像であってもよい。また、関連コンテンツは、1つのコンテンツに限らず複数のコンテンツであってもよい。
〔6.広告配信システムの処理フロー〕
次に、図8を用いて、実施形態に係る広告配信システム1による配信処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る広告配信システム1による配信処理手順を示すシーケンス図である。
図8に示すように、端末装置10は、ユーザ操作に従って、ウェブページの取得要求を配信装置100に送信する(ステップS101)。そして、配信装置100は、ウェブページの取得要求に応じて、制御情報を含むウェブページを端末装置10に配信する(ステップS102)。なお、配信装置100によって配信されるウェブページには、広告装置30のURL等である広告取得命令が含まれる。
続いて、端末装置10は、ウェブページに含まれる広告取得命令に基づいて、広告コンテンツの取得要求を広告装置30に送信する(ステップS103)。そして、広告装置30は、広告コンテンツの取得要求に応じて、広告コンテンツ、関連コンテンツ及び関心度に関する情報を端末装置10に配信する(ステップS104)。
そして、端末装置10は、ステップS102において受信したウェブページに含まれる制御情報に従って、ウェブページとステップS104において受信した広告コンテンツと関連コンテンツとを表示する表示処理を行う(ステップS105)。
〔7.端末装置の処理フロー〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る端末装置10による処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る端末装置10による処理手順を示すフローチャートである。
図9に示すように、端末装置10は、ユーザからウェブページの表示操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。このとき、端末装置10は、表示操作を受け付けていない場合には(ステップS201;No)、表示操作を受け付けるまで待機する。
一方、端末装置10は、表示操作を受け付けた場合には(ステップS201;Yes)、ウェブページの取得要求を配信装置100に送信する(ステップS202)。続いて、端末装置10は、配信装置100からウェブページを受信したか否かを判定する(ステップS203)。このとき、端末装置10は、ウェブページを受信していない場合には(ステップS203;No)、ウェブページを受信するまで待機する。
一方、端末装置10は、配信装置100からウェブページを受信した場合には(ステップS203;Yes)、ウェブページに含まれる広告取得要求に従って、広告装置30に広告コンテンツの取得要求を送信する(ステップS204)。続いて、端末装置10は、広告装置30から広告コンテンツ、関連コンテンツ及び関心度に関する情報を受信したか否かを判定する(ステップS205)。このとき、端末装置10は、広告コンテンツ、関連コンテンツ及び関心度に関する情報を受信していない場合には(ステップS205;No)、広告コンテンツ、関連コンテンツ及び関心度に関する情報を受信するまで待機する。
一方、端末装置10は、広告装置30から広告コンテンツ、関連コンテンツ及び関心度に関する情報を受信した場合には(ステップS205;Yes)、広告表示領域が可視領域内に位置するか否かを判定する(ステップS206)。このとき、端末装置10は、広告表示領域が可視領域内に位置すると判定した場合には(ステップS206;Yes)、広告コンテンツを広告表示領域に表示して処理を終了する。
一方、端末装置10は、広告表示領域が可視領域内に位置しないと判定した場合には(ステップS206;No)、関心度が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップS207)。このとき、端末装置10は、関心度が所定の閾値以上でないと判定した場合には(ステップS207;No)、そのまま処理を終了する。
一方、端末装置10は、関心度が所定の閾値以上であると判定した場合には(ステップS207;Yes)、ウェブページと関連コンテンツとを重ねて表示する(ステップS208)。
〔8.変形例〕
上述した実施形態に係る広告配信システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、広告配信システム1の他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する端末装置10は、ウェブページに含まれる制御情報に従って、広告コンテンツ及び関連コンテンツの表示処理を行う。
〔8−1.関連コンテンツ(1)〕
上述してきた端末装置10は、可視領域の移動と同期させて関連コンテンツを移動して表示してもよい。また、端末装置10は、広告コンテンツが表示された場合に、関連コンテンツを非表示にしてもよい。この点について図10を用いて説明する。
図10は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。図10の左側の例では、端末装置10は、ウェブページW1の初期表示画面において、関連コンテンツM11を可視領域VAの右下の位置に表示する。そして、ユーザによって可視領域VAがウェブページW1の中段まで下方向にスクロールされたものとする。この場合、端末装置10は、図10の中央に示すように、可視領域VAのスクロールと同期させて関連コンテンツM11を可視領域VAのスクロール方向に移動して表示する。言い換えれば、端末装置10は、関連コンテンツM11を下方向に移動して表示する。そして、端末装置10は、可視領域VA内にあるウェブページW1のコンテンツ(例えば、トピックスt5〜t8)とともに、関連コンテンツM11を表示する。
さらに、ユーザによって可視領域VAがウェブページW1の下段まで下方向にスクロールされたものとする。この場合、端末装置10は、可視領域VAのスクロールと同期させて関連コンテンツM11を可視領域VAのスクロール方向に移動して表示する。そして、端末装置10は、可視領域VAがスクロールされて広告コンテンツA11が表示された場合に、関連コンテンツM11を非表示にする。具体的には、図10の右側に示すように、端末装置10は、関連コンテンツM11を非表示にして可視領域VA内にあるウェブページW1のコンテンツ(例えば、トピックスt9〜t12)とともに、広告コンテンツA11を表示する。
このように、実施形態に係る端末装置10は、可視領域の移動と同期させて関連コンテンツを移動して表示する。これにより、端末装置10は、ユーザの関連コンテンツへの注目を惹きつけるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、端末装置10は、広告コンテンツが表示された場合に、関連コンテンツを非表示にする。これにより、端末装置10は、ユーザの関連コンテンツへの注目を広告コンテンツへ向けることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
なお、端末装置10は、広告コンテンツが表示された後に、可視領域が上方向に移動されて広告コンテンツが表示されなくなった場合に、関連コンテンツを再表示してもよい。これにより、端末装置10は、広告コンテンツが表示された後に、可視領域が上方向に移動されて広告コンテンツが表示されなくなった場合にも関連コンテンツを表示してユーザの関心を関連コンテンツに惹きつけることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、端末装置10は、広告コンテンツに含まれる所定の位置が所定の時間以上表示された場合に、かかる関連コンテンツを非表示にしてもよい。これにより、端末装置10は、広告コンテンツA11が瞬間的にしか表示されなかった場合でも、ユーザの関心を継続して惹きつけることができる。このため、端末装置10は、広告コンテンツの広告効果を向上させることができるとともに、広告主の満足度を向上させることができる。
また、端末装置10は、関連コンテンツを可視領域の右下の位置に限らず、任意の位置に表示してもよい。これにより、端末装置10は、ウェブページに応じて関連コンテンツの表示位置を変えることが可能となるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、端末装置10は、関連コンテンツを透過させた状態で表示してもよい。具体的には、端末装置10は、関連コンテンツM11をウェブページW1よりも透過性の高い状態で表示する。これにより、端末装置10は、関連コンテンツとウェブページが重なった場合でも、関連コンテンツとウェブページとの双方が視認可能となるので、端末装置10は、ウェブページの閲覧を害することなく関連コンテンツを表示することができる。
〔8−2.関連コンテンツ(2)〕
上述してきた端末装置10は、関連コンテンツが選択される操作をされた場合に、かかる操作に応じて可視領域を移動してもよい。この点について図11を用いて説明する。
図11は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。図11に示した関連コンテンツM11には、ユーザによってクリックされると広告コンテンツA11が表示されるウェブページW1の下段まで可視領域VAが移動するアンカーリンクが張られている。
例えば、図11の中央に示すように、マウスポインタPが関連コンテンツM11の上にある状態でユーザによってクリックされたものとする。この場合、図11の右側に示すように、端末装置10は、ウェブページW1の下段まで可視領域VAを移動して広告コンテンツA11を表示する。
このように、実施形態に係る端末装置10は、関連コンテンツが選択される操作をされた場合に、かかる操作に応じて可視領域を移動する。これにより、端末装置10は、ユーザの関心度が高い広告コンテンツを表示し、ユーザに視認させることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
なお、関連コンテンツのクリックに限らず、各種の操作が実行された場合に、可視領域を移動してもよい。例えば、端末装置10は、関連コンテンツの位置にマウスポインタが重ねられた場合に、可視領域を移動する。また、端末装置10は、可視領域の移動に限らず、関連コンテンツを変動させて表示してもよい。例えば、端末装置10は、関連コンテンツがクリックされた場合に、関連コンテンツのサイズを拡大して表示する。
〔8−3.閾値の設定〕
上記実施形態では、関心度が所定の閾値以上であるか否かを判定する例を示したが、上述してきた所定の閾値は、ユーザ毎に設定されてもよい。この点について図5を用いて説明する。
図5に示すように、ユーザU11は、ゴルフの関心度が「98」、化粧品の関心度が「5」、釣りの関心度が「80」である。このように、関心度が「90」以上のカテゴリが存在する場合には、例えば、所定の閾値は、広告装置30によって「90」が予め設定される。この場合、関心度が「80」である「釣り」の広告コンテンツが端末装置10に配信された際には、関連コンテンツを表示しない。これにより、端末装置10は、関連コンテンツによるおすすめ広告コンテンツの通知が多発することを防ぐことができるので、関連コンテンツに対するユーザの信憑性を向上させることができる。
また、ユーザU12は、ゴルフの関心度が「20」、化粧品の関心度が「86」、釣りの関心度が「5」である。このように、関心度が「90」以上のカテゴリが存在せず、関心度が「80」以上のカテゴリが存在する場合には、所定の閾値は、広告装置30によって「80」が予め設定される。この場合、関心度が「86」である「化粧品」の広告コンテンツが端末装置10に配信された際には、関連コンテンツを表示する。これにより、端末装置10は、全体的に関心度が低いユーザの場合にも関連コンテンツを表示することが可能となるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
なお、広告装置30によって所定の閾値がユーザ毎に動的に設定される場合には、広告装置30は、閾値に関する情報を端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、広告装置30から配信された閾値を用いて、関心度がかかる閾値以上であるか否かを判定する。
このように、実施形態に係る端末装置10は、ユーザ毎に設定された所定の閾値を用いて、関心度がかかる閾値以上であるか否かを判定する。これにより、端末装置10は、関連コンテンツによるおすすめ広告コンテンツの通知が多発することを防ぐことができるので、関連コンテンツに対するユーザの信憑性を向上させることができ、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
〔8−4.複数の広告表示領域〕
上記実施形態では、ウェブページに含まれる広告表示領域が1つである例を示したが、上述してきた広告表示領域は複数あってもよい。この場合について図12を用いて説明する。
図12は、変形例に係る表示処理の一例を示す図である。図12に示すように、ウェブページW2の中段には、広告表示領域AR12が含まれる。また、ウェブページW1の下段には、広告表示領域AR11が含まれる。そして、図12に示すように、広告表示領域AR12には、広告コンテンツA21が表示される。また、広告表示領域AR11には、広告コンテンツA11が表示される。
このように複数の広告コンテンツが表示される場合には、端末装置10は、複数の広告コンテンツのうち最も高い関心度が所定の閾値以上であるか否かを判定する。例えば、図5及び図12の例において、ユーザU11が操作する端末装置10が広告取得要求を送信し、広告装置30によって広告コンテンツA11及び広告コンテンツA21が端末装置10に配信されたものとする。また、広告装置30によってユーザU11の「ゴルフ」の関心度「98」及び釣りの関心度「80」が端末装置10に配信されたものとする。この場合、端末装置10は、関心度が最も高い「ゴルフ」の関心度「98」が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
ここで、「ゴルフ」の関心度「98」が所定の閾値以上と判定されたものとする。この場合、図12の中央に示すように、端末装置10は、広告コンテンツA11に関連する関連コンテンツM11を表示する。
なお、マウスポインタPが関連コンテンツM11の上にある状態でユーザによってクリックされた場合には、図12の右側に示すように、端末装置10は、ウェブページW2の下段まで可視領域VAを移動して広告コンテンツA11を表示する。
このように、実施形態に係る端末装置10は、複数の広告コンテンツのうち最も高い関心度が所定の閾値以上であるか否かを判定する。これにより、端末装置10は、複数の広告コンテンツのうち最も高い関心度の広告コンテンツの関連コンテンツを表示するので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
〔8−5.関連コンテンツ〕
上述してきた関連コンテンツは、広告コンテンツに含まれる特徴語が文言として記載されてもよい。例えば、図1の例では、広告装置30は、広告コンテンツA11に記載されている文言「ゴルフ」を特徴語として抽出する。そして、広告装置30は、抽出された特徴語「ゴルフ」が記載された関連コンテンツを生成する。例えば、広告装置30は、「ゴルフに関するお得な情報が下にあります!」と記載された関連コンテンツを生成する。そして、広告装置30は、生成した関連コンテンツを端末装置10に配信する。これにより、広告装置30は、広告コンテンツがユーザにとって魅力であることを強調する関連コンテンツを配信することができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
なお、広告装置30は、広告コンテンツの特徴語を、広告コンテンツに記載されたテキスト情報から抽出するに限らず、広告コンテンツに埋め込まれたメタタグ情報から抽出してもよい。例えば、広告装置30は、広告コンテンツがバナー広告などの場合には、かかるバナー広告に埋め込まれたメタタグ情報から特徴語を抽出する。
〔8−6.装置構成〕
また、上記実施形態では、広告配信システム1に、広告装置30と配信装置100とが含まれる例を示したが、広告装置30と配信装置100とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、図6に示した配信装置100は、例えば、図3に示した広告コンテンツ記憶部121、入稿受付部131及び抽出部133を有する。そして、配信装置100は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツ記憶部121から抽出した広告コンテンツ及び関連コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。
また、上記実施形態では、広告装置30から端末装置10に広告コンテンツ及び関連コンテンツが配信される例を示したが、配信装置100が、広告装置30から広告コンテンツや関連コンテンツを取得してもよい。この場合、広告装置30の要求受付部132は、配信装置100から広告コンテンツ及び関連コンテンツの取得要求を受け付ける。また、広告装置30の配信部134は、配信装置100に広告コンテンツ及び関連コンテンツを配信する。また、配信装置100の配信部105は、広告装置30から取得した広告コンテンツ及び関連コンテンツとともに、広告取得命令を含まないウェブページを端末装置10に配信する。
また、上記実施形態では、端末装置10が関心度を判定する処理を実行する例を示したが、広告装置30が関心度を判定する処理を実行してもよい。この場合、図3に示した広告装置30は、例えば、図7に示した相性判定部43を有する。そして、広告装置30は、端末装置10からウェブページの取得要求を受け付けた場合に、広告コンテンツ記憶部121から抽出した広告コンテンツに対応するユーザの関心度が所定の閾値以上であるか否かを判定する。続いて、広告装置30は、判定した関心度が所定の閾値以上であるか否かに関する情報を端末装置10に配信する。そして、端末装置10は、広告装置30から配信される関心度が所定の閾値以上であるか否かに関する情報に基づいて、関連コンテンツを表示する。
なお、広告装置30は、ユーザの関心度が所定の閾値以上である広告コンテンツを広告コンテンツ記憶部121から抽出してもよい。この場合、端末装置10は、可視領域内に広告コンテンツが位置するか否かを判定する。そして、広告装置30は、端末装置10によって可視領域内に広告コンテンツが位置しないと判定された場合に、広告コンテンツ記憶部121からユーザの関心度が所定の閾値以上である広告コンテンツを抽出する。そして、広告装置30は、抽出した広告コンテンツを端末装置10に配信する。これにより、端末装置10には、ユーザの関心度が所定の閾値以上である広告コンテンツが配信される。
また、上記実施形態では、端末装置10が広告装置30から関心度を取得する例を示したが、配信装置100から関心度を取得してもよい。この場合、図6に示した配信装置100は、例えば、図3に示したユーザ情報記憶部122を有する。そして、配信装置100は、ユーザ情報記憶部122に記憶されている関心度に関する情報を端末装置10に配信する。これにより、端末装置10は、配信装置100によって配信された関心度が所定の閾値以上であるか否かを判定し、関連コンテンツを表示する。
〔8−7.課金額の算定〕
また、上記実施形態では、広告装置30の算定部135は、広告コンテンツの表示に基づいて、広告配信料として広告主に課金する課金額を算定してもよい。この点について、図13を用いて説明する。
図13は、変形例に係る算定処理の一例を示す図である。図13に示すように、端末装置10は、ユーザによってスクロール操作が行われ広告コンテンツが表示された場合に、表示情報を配信装置100に送信する(ステップS301)。具体的には、端末装置10は、可視領域内に広告表示領域が入り広告コンテンツが表示されことを検知した場合に、表示情報を配信装置100に送信する。この送信処理は、位置判定部42によって行われてもよいし、図7に図示しない送信部によって行われてもよい。
続いて、図13に示すように、配信装置100は、端末装置10から受信した表示情報を広告装置30に送信する(ステップS302)。そして、広告装置30の算定部135は、配信装置100から受信した表示情報に基づいて、広告主への課金額を算定する(ステップS303)。例えば、算定部135は、広告コンテンツが表示された時間が長いほど、課金額を高く算定する。
このように、算定部135は、広告コンテンツの表示回数や表示時間を用いることで、広告効果と直結する公平な課金額を算定することができる。
なお、上述してきた例では、広告コンテンツの表示に基づいて、課金額を算定する例を示したが、広告コンテンツのクリック回数に基づいて、課金額を算定してもよい。
また、上述してきた例では、広告装置30が課金額を算定する例を示したが、配信装置100が課金額を算定してもよい。この場合、配信装置100は、図3に示した算定部135を有する。
また、広告装置30は、関連コンテンツが選択される操作をされた場合に、所定の割合の課金額を算定し、さらに、広告コンテンツが選択される操作をされた場合に、残りの割合の課金額を算定してもよい。例えば、広告装置30は、関連コンテンツが選択される操作をされて可視領域が広告表示領域の位置までスクロールされた場合に、課金額の10%を算定する。そして、広告装置30は、さらに、かかる広告表示領域に表示された広告コンテンツが選択される操作をされた場合に、課金額の90%を算定する。これにより、広告装置30は、広告効果と直結する公平な課金額を算定することができる。
〔8−8.その他〕
また、上記実施形態では、広告コンテンツやウェブページのリンク領域を選択するユーザ操作を「クリック」と表記したが、かかるユーザ操作は、マウスを用いたクリック操作に限られない。例えば、上述してきた「クリック」は、指によって広告コンテンツ等をタップする操作や、視線によって広告コンテンツ等を選択する操作であってもよい。
また、上記実施形態では、ウェブページに関連コンテンツが重ねて表示される例を示したが、関連コンテンツと重ねて表示されるコンテンツは、ウェブページに限られない。例えば、携帯電話ゲーム等の画面に広告表示領域が含まれる場合、上述してきた関連コンテンツは、ゲーム画面等と重ねて表示されてもよい。
また、上記実施形態では、広告コンテンツを例に挙げて説明したが、ウェブページに表示されるコンテンツは、広告目的の広告コンテンツに限られない。例えば、上述してきた広告コンテンツは、天気情報や震災情報などを通知するためのコンテンツであってもよい。
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図7に示した要求部15及び受付部16は統合されてもよい。
〔8−9.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10及び配信装置100は、例えば図14に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、配信装置100を例に挙げて説明する。図14は、配信装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50(図2に示したネットワークNに対応)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを通信網50を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る配信装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部103の機能を実現する。また、HDD1400には、コンテンツ記憶部102内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
また、例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14の機能を実現する。
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る配信装置100は、配信部105を有する。配信部105は、制御情報とともにウェブページ(第1コンテンツの一例)をユーザが操作する端末装置10に配信する。制御情報は、端末装置10において実行される表示プログラムであって、ウェブページを表示する表示プログラムによって特定された可視領域内に、ウェブページに含まれる表示領域に表示される広告コンテンツ(第2コンテンツの一例)が位置するか否かを判定する位置判定手順と、位置判定手順によって可視領域内に広告コンテンツが位置しないと判定された場合に、ウェブページと関連コンテンツ(第3コンテンツの一例)とを重ねて表示する表示手順と、を端末装置10に実行させる。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツの存在をユーザに知らせることができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、制御情報は、広告コンテンツに対するユーザの関心度を取得する取得手順と、取得手順によって取得された関心度が所定の閾値以上であるか否かを判定する相性判定手順と、を端末装置10にさらに実行させ、表示手順は、相性判定手順によって関心度が所定の閾値以上であると判定された場合に、ウェブページと関連コンテンツとを重ねて表示する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、ユーザが興味関心を強く持つ広告コンテンツが見逃されることを防ぐことができるので、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、表示手順は、表示手順によって表示されているウェブページが選択される操作をされた場合に、表示領域まで可視領域を移動させて広告コンテンツを表示する。
また、実施形態に係る配信装置100において、表示手順は、関連コンテンツとして、広告コンテンツと関連するコンテンツをウェブページと重ねて表示する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、広告コンテンツに含まれる所定の位置が所定の時間以上表示された場合、又は、広告コンテンツが選択される操作をされた場合に、広告コンテンツを入稿した入稿元に課金する課金額を算定する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告効果と直結する公平な課金額を算定することができる。
また、実施形態に係る配信装置100において、相性判定手順は、広告コンテンツに対するユーザの関心度が、ユーザ毎に設定された所定の閾値以上であるか否かを判定し、表示手順は、相性判定手順によって関心度がユーザ毎に設定された所定の閾値以上であると判定された場合に、ウェブページと関連コンテンツとを重ねて表示する。
また、実施形態に係る配信装置100において、相性判定手順は、複数の広告コンテンツのうち最も高い関心度が所定の閾値以上であるか否かを判定する。
また、実施形態に係る配信装置100において、表示手順は、広告コンテンツを配信する広告装置によってユーザの関心度が所定の閾値以上であると判定された場合に、ウェブページと関連コンテンツとを重ねて表示する。
これにより、実施形態に係る配信装置100は、広告コンテンツの広告効果を向上させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。