JP2015099137A - ダミー人形の肩構造 - Google Patents

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Yoshikatsu Kisanuki
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【課題】ダミー人形の挙動を人体の挙動に近づける。
【解決手段】ダミー人形10の肩部30は、胴体12に移動可能に設けられた連動部材32と、連動部材32に連結された肩甲骨34と、肩甲骨34に弾性力を作用させる引張バネ36とを有している。ここで、上肢18を回転させると、上肢18の移動動作に連動して連動部材32が移動する。そして、連動部材32に連結された肩甲骨34が移動し、肩甲骨34には弾性力が作用する。この弾性力は、上肢18の回転、移動に対する抵抗力として作用する。このように、上肢18を回転させたとき、肩甲骨34が移動すると共に上肢18に抵抗力が作用するので、肩甲骨34を有していない構成に比べて、ダミー人形10の挙動を人体の挙動に近づけることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダミー人形の肩構造に関する。
人体の肩構造は、肩甲骨、鎖骨、及び上腕骨などから構成され、これらが三角筋、棘上筋、棘下筋、大円筋、小円筋、肩甲下筋など多くの筋肉や靭帯で囲まれている。また、人体の肩構造における関節は、球構造である。
一方、非特許文献1には、ユニバーサルジョイントを用いた肩構造を有するダミー人形が記載されている。非特許文献1のダミー人形は、ダミー人形本体の上部に設けた部材に対して、ユニバーサルジョイントで上肢部材を連結した構造となっている。
Fredrik V.Tornvalla, Kristian Holmqvista, Johan Davidssona, Mats Y.Svenssona, Yngve HAlandb& HAkan Ohrnc Traffic Injury Prevention, "A New THOR Shoulder Design: A Comparison with Volunteers, the Hybrid III,and THOR NT" ,2007, Volume 8, Issue2, P.205-215
非特許文献1のダミー人形では、ユニバーサルジョイントでダミー人形本体と上肢部材とを連結しただけであるので、上肢部材を移動(回転)させた場合、肩の関節にトルクが発生しにくい構造となっている。また、非特許文献1のダミー人形では、人体の肩構造の主要部位である肩甲骨が模擬されていない。これらの理由により、非特許文献1のダミー人形では、人体の挙動(特に肩及び上肢の挙動)に近い挙動が得られない可能性がある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、ダミー人形の挙動を人体の挙動に近づけることができるダミー人形の肩構造を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係るダミー人形の肩構造は、人形本体に移動可能に設けられ、該人形本体に対する上肢部材の移動動作に連動する連動部材と、前記連動部材に連結され、前記人形本体と対向配置された肩部材と、前記肩部材の移動に伴って前記肩部材に抵抗力を作用させる抵抗手段と、を有する。
上記構成によれば、上肢部材を移動(回転)させると、上肢部材の移動動作に連動して連動部材が移動する。そして、連動部材に連結された肩部材が移動する。このとき、抵抗手段が、肩部材の移動に伴って肩部材に抵抗力を作用させる。この抵抗力は、上肢部材の移動に対する負荷(関節トルク)として作用する。このように、上肢部材を移動させたとき、肩部材及び抵抗手段によって上肢部材に負荷が作用するので、肩部材を有していない構成に比べて、ダミー人形の挙動を人体の挙動に近づけることができる。
本発明の請求項2に係るダミー人形の肩構造は、前記抵抗手段は、前記人形本体及び前記肩部材の一方に設けられ、前記肩部材の移動に伴って、前記人形本体及び前記肩部材の他方との間で摩擦力を生じさせる摩擦部材を有する。
上記構成によれば、上肢部材の移動動作に連動して連動部材及び肩部材が移動したとき、上肢部材には、摩擦部材と、人形本体及び肩部材の他方との摺動による摩擦力が抵抗力として作用する。このように、摩擦力によって、上肢部材の移動に対して負荷が作用するので、簡単な構成でダミー人形の挙動を人体の挙動に近づけることができる。
本発明の請求項3に係るダミー人形の肩構造は、前記摩擦部材は、摩擦力を生じさせる面が湾曲面である。
上記構成によれば、摩擦部材の摩擦力が生じる面が湾曲していることで、摩擦部材と摺動する人形本体又は肩部材が平板状であっても、人形本体に対して肩部材を円弧状に移動させることができる。即ち、人形本体に対する肩部材の回旋動作が可能となるので、肩甲骨が回旋動作する人体の挙動に対して、ダミー人形の挙動を近づけることができる。
本発明の請求項4に係るダミー人形の肩構造は、前記抵抗手段は、前記肩部材に前記抵抗力としての弾性力を作用させる弾性部材を有する。
上記構成によれば、上肢部材の移動動作に連動して連動部材及び肩部材が移動したとき、上肢部材には、弾性部材が伸びることによる弾性力(引張力)が抵抗力として作用する。このように、弾性力によって、上肢部材の移動に対して負荷が作用するので、簡単な構成でダミー人形の挙動を人体の挙動に近づけることができる。さらに、弾性部材と摩擦部材を両方備えた構成では、弾性部材の弾性力によって摩擦部材を人形本体及び肩部材の他方に押し付けることで、摩擦力を大きくすることができる。
本発明の請求項5に係るダミー人形の肩構造は、前記弾性部材は、複数の弾性材を有する。
上記構成によれば、弾性材が複数あるので、人形本体に対して、肩部材を複数方向で(弾性力を作用させた状態で)保持可能となり、肩部材の姿勢が安定する。さらに、肩部材に作用する複数の弾性材による弾性力を調整することで、上肢部材に作用する負荷を非線形的に変化させることが可能となる。これにより、変位に対して負荷が非線形的に変化する肩甲骨を備えた人体の挙動に対して、ダミー人形の挙動を近づけることができる。
本発明の請求項6に係るダミー人形の肩構造は、前記連動部材は、前記上肢部材が取り付けられた関節部材と、前記人形本体に移動可能に設けられ、前記肩部材が連結され、前記関節部材を移動可能に支持することで前記人形本体に対して前記上肢部材を移動可能に支持する支持部材と、を有する。
上記構成によれば、人形本体に対して支持部材が可動し、支持部材に対して関節部材が可動し、さらに、関節部材に対して上肢部材が可動する。これにより、1つの連動部材に上肢部材が連結された構成に比べて、上肢部材の可動域を広げることができる。
本発明の請求項7に係るダミー人形の肩構造は、前記関節部材は、凹部が形成された保持部材と、前記凹部に収容された球状部と該球状部から一方向に突出し前記上肢部材が取り付けられた軸部とを備えた可動部材と、前記保持部材と前記軸部とに連結され、前記上肢部材の移動に伴って前記軸部に負荷を付与する付与部材と、を有する。
上記構成によれば、球状部を保持部材の凹部で保持しているので、保持部材に対して、上肢部材の屈曲、伸展、及び回転が可能となる。そして、上肢部材を保持部材に対して回転させたとき、付与部材によって軸部に負荷が付与されることで、保持部材と上肢部材との間に負荷(関節トルク)が作用する。この負荷は、上肢部材の可動域を制限する。このように、上記構成によれば、上肢部材に関節トルクが作用すると共に上肢部材の可動域が制限されるので、付与部材を有していない構成に比べて、ダミー人形の挙動を人体の挙動に近づけることができる。
本発明の請求項8に係るダミー人形の肩構造は、前記付与部材は、前記軸部に弾性力を付与する弾性体を有する。
上記構成によれば、弾性体によって、軸部に作用する負荷が徐々に変化可能となるので、弾性体を有していない構成に比べて、軸部に作用する負荷の急激な変化を抑制することができる。
本発明は、上記構成としたので、ダミー人形の挙動を人体の挙動に近づけることができる。
本実施形態に係るダミー人形を示す全体図である。 本実施形態に係るダミー人形の上半身の内部構造を後側から見た状態を示す概略図である。 本実施形態に係るダミー人形の上半身の内部構造を左側から見た状態を示す概略図である。 (A)本実施形態に係るダミー人形の上半身の内部構造を上側から見た状態を示す概略図である。(B)本実施形態に係る肩部材と摩擦板との接触状態を示す模式図である。(C)本実施形態に係る弾性部材の構成を示す模式図である。 本実施形態に係る肩部材を肋骨部材に対して移動可能に保持している状態を示す概略図である。 本実施形態に係る球ジョイント周辺の構造を示す説明図である。 本実施形態に係る球ジョイントにワイヤーが巻付いた状態を示す説明図である。 本実施形態に係る球ジョイントの軸部が傾倒した状態を示す説明図である。 本実施形態の肩部材が基準位置から上方に移動する状態を示す模式図である。 人体の肩甲骨に複数の筋による力が作用する状態を示す模式図である。 (A)〜(F)人体の肩甲骨の移動パターンを示す模式図である。 比較例のダミー人形の左側部を後側から見た状態を示す概略図である。
本実施形態に係るダミー人形の肩構造の一例について説明する。
[全体構成]
図1には、本実施形態の一例としてのダミー人形10の概略構成が示されている。ダミー人形10は、人形本体の一例としての胴体12と、胴体12に設けられた脊柱14の上端に取り付けられた頭16とを有している。さらに、ダミー人形10は、胴体12の左右上部に連結された上肢部材の一例としての上肢18と、胴体12の左右下部に連結された下肢22と、胴体12の左右上部に設けられたダミー人形の肩構造の一例としての肩部30とを有している。
以後の説明では、ダミー人形10の左側を+X側、右側を−X側、上側を+Y側、下側を−Y側、前側を+Z側、後側を−Z側と記載する。また、ダミー人形10の左右方向をX方向、上下方向をY方向、前後方向をZ方向と記載する。X、Y、Z方向は、それぞれ直交している。なお、ダミー人形10は、一例として、脊柱14を中心として左右対称の構造となっている。このため、以後の説明では、ダミー人形10の+X側の構造について説明し、−X側の構造については、+X側と同じ符号を示して説明を省略する。
(胴体)
図1に示すように、胴体12は、一例として、脊柱14と、脊柱14に設けられた肋骨15(図2参照)と、肋骨15の−Y側で脊柱14が連結された腰部17とを含んで構成されている。また、胴体12は、一例として、脊柱14が配置された部位、上肢18が連結された部位、及び下肢22が連結された部位を除いて、樹脂製の本体カバー13で覆われている。脊柱14は、円柱状の部材が同軸でY方向に重ねられている。
図2に示すように、肋骨15は、X−Z面で脊柱14を内包して環状に形成され、Y方向に間隔をあけて複数設けられている。なお、図2では、胴体12の+Y側の一部を示しており、他の部位の図示は省略している。また、図2では、頭16を模式的に円柱で示している。さらに、図2では、本体カバー13の肩部分の一部を示している。
(上肢)
図2に示すように、上肢18は、円柱状の上腕部材18Aと、円柱状の前腕部材18Cと、上腕部材18Aの−Y側と前腕部材18Cの+Y側とを連結する連結部材18Bと、を有している。また、上肢18は、前腕部材18Cの−Y側に手部材18D(図1参照)が設けられている。さらに、上肢18は、上腕部材18Aの+Y側の中央からY方向に沿って突出した柱状部18Eを有している。柱状部18Eは、後述する軸部52Bに固定される。なお、上腕部材18A、連結部材18B、及び前腕部材18Cは、図1に示すように、胴体12に連結される部位を除いて樹脂製の上肢カバー19で覆われている。
(下肢)
図1に示すように、下肢22は、腰部17に+Y側の端部が連結された大腿部材22Aと、大腿部材22Aの−Y側の端部に連結された下腿部材22Bと、下腿部材22Bの−Y側の端部に連結された足部材22Cとを有している。
[要部構成]
次に、肩部30について説明する。
図2に示すように、肩部30は、胴体12の+Y側に設けられた連動部材32と、連動部材32に連結された肩部材の一例としての肩甲骨34とを有している。さらに、肩部30は、肩甲骨34に抵抗力を作用させる抵抗手段、弾性部材、及び弾性材の一例としての引張バネ36(図4(C)参照)と、胴体12に設けられた抵抗手段及び摩擦部材の一例としての摺動板38(図3参照)とを有している。
〔連動部材〕
図2に示すように、連動部材32は、一例として、胴体12の+Y側でX方向に沿って配置されており、−X側の端部が脊柱14の首下部14Aに結合され、+X側の端部が上肢18の柱状部18Eに固定されている。具体的には、連動部材32は、一例として、上肢18が取り付けられた関節部材44と、関節部材44を介して上肢18を移動可能に支持する支持部材42とを有している。
<支持部材>
図4(A)に示すように、支持部材42は、一例として、ブロック材42Aと、棒材42Bと、ブロック材42Cとが一体となって形成されている。ブロック材42Aは、直方体状に形成されており、−X側の部位が、Z方向を軸方向とするヒンジ部材(図示省略)により首下部14Aに連結されている。棒材42Bは、円柱状に形成されており、−X側の部位がブロック材42Aの+X側に固定され、+X側の部位がブロック材42Cの−X側に固定されている。
ブロック材42Cの+X側の部位には、柱状部58B(図6参照)が固定されている。また、ブロック材42Cには、後述する吊下部材62の+Y側の端部が固定されている。ここで、支持部材42は、ブロック材42Aがヒンジ部材(図示省略)により移動(回転)することで、胴体12に対して移動可能となっている。また、支持部材42は、既述のように、関節部材44を移動可能に支持することで、胴体12に対して上肢18を移動可能に支持している。なお、各部材の固定方法は、必要とされる固定強度に応じて、溶接、圧入、ボルトによる締結、接着など、自由に選択してよい。
<関節部材>
図6に示すように、関節部材44は、可動部材の一例としての球ジョイント52と、球ジョイント52を保持する保持部材54と、後述する軸部52Bに負荷を付与する付与部材56とを有している。また、関節部材44は、一例として、ブロック材42C(図4(A)参照)に固定され保持部材54を移動(回転)可能とするジョイント材58を有している。
(保持部材)
保持部材54は、X方向を軸方向とする円柱状に形成されている。また、保持部材54の+X側の中央には、−X側に向けて半球状に窪んだ凹部54Aが形成されており、保持部材54の−X側の中央には、+X側に向けて半球状に窪んだ穴部54Bが形成されている。さらに、保持部材54における凹部54Aの+Z側には、−X側に向けて窪んだ縦穴部54Cが形成されており、保持部材54における凹部54Aの−Z側には、−X側に向けて窪んだ縦穴部54Dが形成されている。縦穴部54C、54Dの孔径は、後述するバネ材56B、56Cの外径よりも大きくなっている。
(球ジョイント)
球ジョイント52は、凹部54A内に一部を収容可能な外径の球状部52Aと、球状部52AからX方向に突出し、+X側が上肢18の柱状部18E(図2参照)に取り付けられた軸部52Bとを備えている。軸部52Bは、円柱状に形成されており、軸部52BのX方向中央には、径方向に張り出された環状のフランジ部52Cが形成されている。フランジ部52Cには、軸部52Bの軸方向に対して傾斜した方向にネジ溝(図示省略)が形成されており、このネジ溝には、一例として、丸頭ボルト55が締結されている。
丸頭ボルト55は、保持部材54と接触することで、保持部材54に対する軸部52Bの移動(傾倒)を規制する。即ち、丸頭ボルト55の長さを設定することによって、軸部52Bの可動域が設定されるようになっており、丸頭ボルト55は、可動域設定部材(規制部材)となっている。本実施形態では、一例として、4本の丸頭ボルト55が、軸部52BをX方向に見て周方向に90[°]ずらして配置されている。また、4本の丸頭ボルト55のうち、1本が縦穴部54Cの周縁部に向けて延びており、1本が縦穴部54Dの周縁部に向けて延びている。なお、図6では、3本の丸頭ボルト55を示しており、残り1本の丸頭ボルト55の図示は省略している。
また、球ジョイント52には、軸部52Bにおけるフランジ部52Cよりも+X側の部位に貫通孔52Dが形成されている。貫通孔52Dは、軸部52Bの軸中心を通りZ方向に貫通している。また、貫通孔52Dの孔径は、後述するワイヤー56Aの外径よりも大きくなっている。
(付与部材)
付与部材56は、ワイヤー56Aと、縦穴部54C、54D内に挿入された弾性体の一例としてのバネ材56B、56Cとを有している。ワイヤー56Aは、軸部52Bの貫通孔52Dに中央部が挿入されて保持されている。また、ワイヤー56Aの一端には、バネ材56Bの+X側の端部が接続されており、バネ材56Bの−X側の端部は、縦穴部54Cの底部に係止されている。
さらに、ワイヤー56Aの他端には、バネ材56Cの+X側の端部が接続されており、バネ材56Cの−X側の端部は、縦穴部54Dの底部に係止されている。このように、付与部材56は、保持部材54と軸部52Bとを連結しており、上肢18の移動に伴って、軸部52Bに負荷(バネ材56B、56Cの弾性力)を付与するようになっている。
なお、上腕部材18A(図2参照)がY方向に沿って静止した状態(これを初期状態と称する)では、バネ材56B、56Cがほぼ自然長となっており、軸部52Bには、バネ材56B、56Cによる負荷が作用しないようになっている。即ち、初期状態では、軸部52Bに負荷が作用しないように、ワイヤー56A及びバネ材56B、56Cの長さが設定されている。また、ワイヤー56Aには、ストッパ(図示省略)が結合されている。さらに、縦穴部54C、54Dの内壁には、凸部(図示省略)が形成されている。これにより、バネ材56B、56Cの変位量が所定値よりも大きくなった場合は、ストッパと凸部とが接触することで、ワイヤー56Aの変位が制限されるようになっている。
(ジョイント材)
ジョイント材58は、穴部54Bに一部が収容される球部58Aと、球部58AからX方向(−X側)に突出しブロック材42C(図4(A)参照)に固定された柱状部58Bとを有している。なお、本実施形態では、一例として、柱状部58Bに負荷を作用させる部材を用いていないが、球ジョイント52と同様に付与部材56を用いてジョイント材58に負荷を作用させてもよい。
このように、連動部材32は、球ジョイント52及びジョイント材58を有しているため、胴体12に対してY方向及びZ方向に移動可能となっている。さらに、連動部材32は、上肢18と繋がっているため、胴体12に対する上肢18の移動動作に連動するようになっている。
〔摺動板〕
図4(A)及び図4(B)に示すように、摺動板38は、X−Y面に沿って配置されている。また、摺動板38は、Z方向に見て、肩甲骨34に隠れる大きさ及び外形となっている。さらに、摺動板38は、+Z側に平面38Aが形成されており、−Z側に湾曲面38Bが形成されている。湾曲面38Bは、Y方向に見て、X方向中央が−Z側に凸形状となっている。
また、摺動板38は、平面38Aの一部が肋骨15の−Z側に固定されている。なお、摺動板38の肋骨15への固定方法は、必要とされる固定強度に応じて、溶接、ボルトによる締結、接着など、自由に選択してよい。さらに、摺動板38は、湾曲面38Bが肩甲骨34の+Z側の面と接触している。即ち、摺動板38は、肩甲骨34との間で摩擦力が生じる面が湾曲面38Bとなっている。これにより、摺動板38は、肩甲骨34が移動したとき、肩甲骨34と湾曲面38Bとの間で摩擦力を生じさせるようになっている。
加えて、図4(B)に示すように、湾曲面38BのX方向中央位置で且つY方向中央位置には、−Z側(肩甲骨34側)に向けて突出した突起38Cが形成されている。
〔肩甲骨〕
図2に示すように、肩甲骨34は、一例として、Z方向を板厚方向とする板材で構成されている。また、肩甲骨34は、Z方向に見て、四角形の1つの隅部が1/4円状に切り欠かれた外形となっており、人体の肩甲骨の外形に近い形状とされている。具体的には、+X側の肩甲骨34は、Z方向に見て、+Y側から時計回り方向に、上辺部34A、右辺部34B、湾曲部34C、下辺部34D、左辺部34Eを有している。上辺部34A及び下辺部34Dは、X方向に沿っている。また、右辺部34B及び左辺部34Eは、Y方向に沿っている。そして、湾曲部34Cは、上辺部34A及び左辺部34Eに向けて窪んでいる。
さらに、肩甲骨34は、胴体12よりも+Z側において、胴体12の+Y側の部位と対向配置されると共に、既述のように、摺動板38(図4(B)参照)の湾曲面38Bと接触している。また、図4(B)に示すように、肩甲骨34のX方向及びY方向の中央には、+Z側に開口した窪み部34Fが形成されている。窪み部34F内には、摺動板38の突起38Cが収容されており、突起38Cが窪み部34Fの壁と接触することで、肩甲骨34のX方向及びY方向の移動が、設定された範囲内に制限されている。
図2及び図4(A)に示すように、肩甲骨34の上辺部34Aとブロック材42Cとは、吊下部材62を介して連結されている。吊下部材62は、一例として、金属製であり、連動部材32が移動すると、連動部材32に連動して肩甲骨34が移動するようになっている。
図2に示すように、肩甲骨34の上辺部34A中央には、ワイヤー64Aの一端が取り付けられており、右辺部34B中央には、ワイヤー64Bの一端が取り付けられている。また、下辺部34D中央には、ワイヤー64Cの一端が取り付けられており、左辺部34E中央には、ワイヤー64Dの一端が取り付けられている。
図5に示すように、肋骨15の内側には、複数の肋骨15に跨って固定された固定板66が設けられている。そして、ワイヤー64A、64B、64C、64Dは、複数の肋骨15の間を通って固定板66付近まで延びている。さらに、ワイヤー64A、64B、64C、64Dの他端には、それぞれ独立して引張バネ36(図4(C)参照)が接続されている。即ち、本実施形態では、一例として、引張バネ36が4本用いられている。なお、図5では、各引張バネ36の図示を省略している。
〔引張バネ〕
図4(C)に示すように、各引張バネ36の他端は、固定板66に取り付けられている。これにより、図2に示すように、肩甲骨34には、Y方向(上下方向)の移動において、ワイヤー64A、64C、及び各引張バネ36による張力(移動方向とは反対方向の張力)が作用するようになっている。同様に、肩甲骨34には、X方向(左右方向)の移動において、ワイヤー64B、64D、及び各引張バネ36による張力(移動方向とは反対方向の張力)が作用するようになっている。
(人体の肩甲骨の挙動)
図10には、人体の肩甲骨Aの模式図が示されている。肩甲骨Aには、僧帽筋上部線維(筋K1とする)、僧帽筋中部線維(筋K2とする)、僧帽筋下部線維(筋K3とする)、肩甲挙筋(筋K4とする)、菱形筋(筋K5とする)、及び前鋸筋(筋K6とする)が繋がっている。そして、人体の肩甲骨Aには、筋K1〜筋K6のうち、最大で4つの筋が作用することで、各方向に引張力が作用するようになっている。
筋K1、K2、K3、K5が作用した場合、肩甲骨Aは胴体に対して右側に移動する(図11(A)参照)。筋K6が作用した場合、肩甲骨Aは胴体に対して左側に移動する(図11(B)参照)。筋K1、K4、K5が作用した場合、肩甲骨Aは胴体に対して上側に移動する(図11(C)参照)。筋K3、K6が作用した場合、肩甲骨Aは胴体に対して下側に移動する(図11(D)参照)。筋K1、K3、K6が作用した場合、肩甲骨Aは胴体に対して図示の時計回り方向に回旋する(図11(E)参照)。筋K4、K5が作用した場合、肩甲骨Aは胴体に対して図示の反時計回り方向に回旋する(図11(A)参照)。
このように、人体の肩甲骨Aは、多様な動作が可能となっている。そして、衝突実験のデータから、肩甲骨Aは、衝突時に上肢と連動して動き、体幹挙動に影響を与えることが確認されている。
(比較例)
次に、比較例のダミー人形200について説明する。
図12に示すように、比較例のダミー人形200は、脊柱202と、脊柱202に設けられた複数の肋骨204と、肋骨204の上部に設けられた支持部材206と、を有している。そして、脊柱202、複数の肋骨204、及び支持部材206には、これらを覆うカバー部材208が取り付けられている。また、支持部材206には、ユニバーサルジョイント210を介して上肢212が連結されている。即ち、比較例のダミー人形200では、肩甲骨に相当する部材が設けられておらず、また、肩関節は、人体のように球状にはなっていない。
ここで、比較例のダミー人形200では、肩関節が球状ではないため、上肢212の回転運動の中心が人体とは異なる。また、比較例のダミー人形200では、ユニバーサルジョイント210と上肢212との摩擦力のみが関節トルクとして作用するため、人体の球状の関節トルクとは異なる大きさの関節トルクが作用することになる。さらに、比較例のダミー人形200では、肩甲骨が設けられていないため、例えば、車両とダミー人形200との衝突時において、直接、肋骨204に外力が作用してしまい、肩甲骨に外力が作用した場合の挙動が得られない可能性がある。
これらの理由により、比較例のダミー人形200では、衝突実験などを行った場合、肩甲骨A(図10参照)に影響を受けた人体の体幹挙動とは異なる体幹挙動になってしまう可能性がある。即ち、比較例のダミー人形200では、挙動を人体の挙動に近づけることが難しい。
例えば、歩行者(人体)と車両が衝突したときには、歩行者がボンネットに跳ね上げられる場合がある。このとき、最初に歩行者の上肢が車両のボンネットと接触し、続いて体幹が接触し、続いて頭部が接触するといった一連の衝突挙動であることが、事故分析から判明している。このような衝突挙動において、比較例のダミー人形200のように、肩の関節特性などの人体類似度が低い場合、ダミー人形200は、上肢212を支点とした転倒挙動となる。これにより、極端な場合は、体幹の接触や頭部の接触が生じない可能性がある。
また、体幹、頭部と車両との接触が生じた場合、ダミー人形200では、上肢212が衝撃吸収ダンパーのように作用し、頭部の衝突加速度が極端に小さくなって、頭部傷害評価を正確に行うことができない場合がある。さらに、人体では、車両との衝突時に肩甲骨の回転や回旋が生じる場合があるが、ダミー人形200は肩甲骨を有していないので、既述のように、人体と同様の挙動が得られない可能性がある。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
(関節部材の動作)
図6に示す初期状態において、上肢18を+X側に回転させたとき、軸部52Bは、軸部52Bの中心軸Cを中心とする回転はしないが、球状部52Aの中心を回転中心として回転する。このとき、軸部52Bが移動しても、バネ材56B、56Cから貫通孔52Dまでの距離は変わらない。さらに、軸部52Bは、ワイヤー56Aを架け渡した方向に対して直交する方向に移動する。
これらの条件により、バネ材56B、56Cは、ほとんど伸びず、軸部52B及び上肢18には、凹部54Aと球状部52Aとの接触による摩擦力のみが関節トルクとして作用する。また、軸部52Bが回転を続けると、丸頭ボルト55の1つが保持部材54と接触する。これにより、軸部52B及び上肢18の回転が規制される。このように、関節部材44では、上肢18の+X側の回転において、丸頭ボルト55により可動域が設定されると共に、摩擦力による関節トルクが作用する。
次に、図6に示す初期状態において、上肢18を+Z側又は−Z側に回転させたとき、図7に示すように、軸部52Bは、中心軸Cを中心として回転する。このとき、軸部52Bの貫通孔52D(図6参照)の向きが変わるため、ワイヤー56Aは、軸部52Bの外周面に巻き付く。なお、図7では、丸頭ボルト55(図6参照)の図示を省略している。
続いて、軸部52Bが回転して、軸部52Bへのワイヤー56Aの巻き付き長が長くなると、バネ材56B、56Cの伸び長が長くなり、軸部52B及び上肢18に作用する引張力が増加する。即ち、軸部52B及び上肢18には、凹部54Aと球状部52Aとの接触による摩擦力だけでなく、バネ材56B、56Cによる引張力も関節トルクとして作用する。そして、軸部52B及び上肢18に作用する関節トルクが設定値を超えると、軸部52B及び上肢18の回転が規制される。
このように、関節部材44では、上肢18の+Z側又は−Z側の回転において、凹部54Aと球状部52Aとの接触による摩擦力だけでなく、ワイヤー56Aの巻き付きによる関節トルクが作用する。そして、作用する関節トルクが設定値を超えることで、軸部52B及び上肢18の可動域が設定される。
次に、図6に示す初期状態において、上肢18を−Z側にスライドさせたとき、図8に示すように、軸部52Bは、球状部52Aの中心を回転中心として回転する。そして、中心軸Cが、初期状態での中心軸Cの位置(これをC1と称する)に対して、一例として、角度θで−Z側に傾倒する。このとき、軸部52Bからバネ材56Bまでの距離に比べて、軸部52Bからバネ材56Cまでの距離が長くなるため、バネ材56Cの伸び長が長くなり、軸部52B及び上肢18に作用する引張力が増加する。
このように、軸部52B及び上肢18には、凹部54Aと球状部52Aとの接触による摩擦力だけでなく、バネ材56Cによる引張力も関節トルクとして作用する。そして、作用する関節トルクが設定値を超えることで、軸部52Bの移動が規制され、軸部52B及び上肢18の可動域が設定される。なお、図8では、丸頭ボルト55(図6参照)の図示を省略しているが、可動域の設定は、丸頭ボルト55で行ってもよい。
(肩部全体の動作)
図2に示す肩部30の動作の一例として、上肢18(上腕部材18A)が回転すると共に+Y側に移動した状態について説明する。この動作は、人体において手を挙げる動作と同様である。
上肢18を回転及び+Y側に移動させたとき、上肢18に連結された関節部材44が、支持部材42に対して+Y側に相対移動する。さらに、支持部材42は、ヒンジ部材(図示省略)により首下部14Aに対して+Y側に相対移動する。このように、上肢18の移動動作に連動して、連動部材32が移動する。そして、連動部材32のブロック材42Cには、肩甲骨34が連結されているため、肩甲骨34が+Y側に移動する。
図9に示すように、肩甲骨34の+Y側の(図示の二点鎖線の位置への)移動に伴い、ワイヤー64B、64C、64Dに連結された各引張バネ36には、肩甲骨34の変位に応じた伸びによる弾性力(引張力)が生じる。この弾性力は、肩甲骨34の移動に対して抵抗力として作用するため、肩甲骨34の動きが制御される。さらに、この弾性力は、上肢18(図2参照)の移動に対する抵抗力(負荷)として作用する。
なお、肩甲骨34の変位に応じた弾性力が作用することは、肩甲骨34が−Y側、+X側、−X側にスライドした場合、及び肩甲骨34が図示の時計回り方向(+R方向)、反時計回り方向(−R方向)に移動した場合も同様である。
ここで、ワイヤー64A、64B、64C、64Dを介して肩甲骨34に作用する弾性力は、引張バネ36のバネ定数を調整することで、人体の関節発揮トルクに近い大きさとすることが可能である。これにより、肩甲骨34の動きは、人体の肩甲骨の動きと類似したものとなる。このように、ダミー人形10(図1参照)では、上肢18(図2参照)を移動させたとき、肩甲骨34及び引張バネ36によって上肢18に抵抗力が作用する。このため、ダミー人形10では、上肢18の挙動が人体に近い挙動となるので、肩甲骨34を有していない構造に比べて、ダミー人形10の挙動を簡単な構成で人体の挙動に近づけることができる。
また、ダミー人形10では、図2に示す上肢18の移動動作に連動して連動部材32及び肩甲骨34が移動したとき、上肢18には、引張バネ36による抵抗力だけでなく、肩甲骨34と摺動板38との摺動による摩擦力F(図9参照)が抵抗力(負荷)として作用する。このように、ダミー人形10では、上肢18の移動に対して抵抗力を作用させる手段が、関節部位に生じる関節トルクだけでなく複数あるので、ダミー人形10の挙動を人体の挙動に近づけることができる。
なお、ダミー人形10では、ワイヤー64A、64B、64C、64Dが、複数の肋骨15の間を通って摺動板38の裏側に延びると共に、それぞれ引張バネ36で引っ張られている。これにより、ダミー人形10では、肩甲骨34を摺動板38に押し付ける方向に力が作用しているので、肩甲骨34と摺動板38との間で作用する摩擦力を変更することができる。
さらに、ダミー人形10では、摺動板38の肩甲骨34との摩擦力が生じる面が湾曲面38Bとなっていることで、肩甲骨34が平板状であっても、胴体12に対して肩甲骨34を円弧状に移動させることができる。即ち、ダミー人形10では、車両(図示省略)との衝突時に肩甲骨34の回旋動作が可能となるので、肩甲骨34が回旋動作する人体の挙動に対して、ダミー人形10の挙動を近づけることができる。
加えて、ダミー人形10では、図2に示すように、支持部材42に対して関節部材44が相対移動可能となっており、関節部材44に対して上肢18が相対移動可能となっている。これにより、ダミー人形10では、1つの連動部材32に上肢18が連結された構造に比べて、可動部の数が増えるので、上肢18の可動域を人体と同程度に広げることができる。
また、ダミー人形10では、図9に示すように、引張バネ36が複数(一例として4つ)設けられているので、図2に示す胴体12に対して、肩甲骨34を複数方向で、弾性力を作用させた状態で保持可能となり、肩甲骨34の姿勢が安定する。さらに、引張バネ36が複数あるため、肩甲骨34に作用する複数の引張バネ36のバネ定数(弾性力)を個別に調整することで、肩甲骨34に作用する弾性力を変位に対して非線形的に変化させることが可能となる。これにより、ダミー人形10では、肩甲骨の変位に対して負荷が非線形的に変化する人体の挙動に対して、ダミー人形10の挙動を近づけることができる。
加えて、ダミー人形10では、図6に示すように、関節部材44の球状部52Aが凹部54Aで保持されているので、保持部材54に対して、上肢18の屈曲、伸展、及び回転が可能となる。そして、上肢18を保持部材54に対して回転させたとき、付与部材56によって軸部52Bに負荷が付与されることで、保持部材54と上肢18との間に負荷(関節トルク)が作用する。この負荷は、既述のように、上肢18の可動域を制限する。このように、ダミー人形10では、肩部30において関節トルクが作用すると共に、上肢18の可動域が制限されるので、付与部材56を有していない構成に比べて、ダミー人形10の挙動を人体の挙動に近づけることができる。
また、ダミー人形10では、図6に示すように、付与部材56がバネ材56B、56Cを有している。このため、バネ材56B、56Cによって、軸部52Bに作用する弾性力(負荷)が徐々に変化可能となるので、バネ材56B、56Cを有していない構成に比べて、軸部52Bに作用する負荷の急激な変化を抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
連動部材32は、支持部材42と関節部材44とを有するものに限らず、1つの支持部材42の一部が首下部14Aに対して相対移動するものであってもよい。また、ジョイント材58を用いずに、保持部材54を支持部材42に接続してもよい。
肩甲骨34は、四角形の一つの隅部を切り欠いた外形に限らず、三角形状の外形のものや、多角形状の外形のものであってもよい。また、肩甲骨34は、摺動板38との接触面が平面でなくともよく、湾曲面であってもよい。
引張バネ36は、4つに限らず、3つ以下とすることも可能である。また、引張バネ36は、5つ以上設けられていてもよい。
摺動板38は、胴体12側ではなく肩甲骨34側に設けられて、胴体12の表面と接触させられるものであってもよい。また、摺動板38は、摩擦力が生じる面が平面であってもよい。
関節部材44は、必要な関節トルクが得られる状態であれば、保持部材54と球ジョイント52とで構成し、ワイヤー56A及びバネ材56B、56Cを設けない構成であってもよい。また、付与部材は、ワイヤー56Aのみで必要な弾性力が得られる場合は、バネ材56B、56Cを有していない構成であってもよい。
弾性部材、弾性材、弾性体は、いずれも、バネ材に限らず、弾性力を付与できるものであれば、ゴム等であってもよい。
12 胴体(人形本体の一例)
18 上肢(上肢部材の一例)
30 肩部(ダミー人形の肩構造の一例)
32 連動部材
34 肩甲骨(肩部材の一例)
36 引張バネ(抵抗手段、弾性部材、及び弾性材の一例)
38 摺動板(抵抗手段、摩擦部材の一例)
38B 湾曲面
42 支持部材
44 関節部材
52 球ジョイント(可動部材の一例)
52A 球状部
52B 軸部
54 保持部材
54A 凹部
56 付与部材
56B バネ材(弾性体の一例)
56C バネ材(弾性体の一例)

Claims (8)

  1. 人形本体に移動可能に設けられ、該人形本体に対する上肢部材の移動動作に連動する連動部材と、
    前記連動部材に連結され、前記人形本体と対向配置された肩部材と、
    前記肩部材の移動に伴って前記肩部材に抵抗力を作用させる抵抗手段と、
    を有するダミー人形の肩構造。
  2. 前記抵抗手段は、前記人形本体及び前記肩部材の一方に設けられ、前記肩部材の移動に伴って、前記人形本体及び前記肩部材の他方との間で摩擦力を生じさせる摩擦部材を有する請求項1に記載のダミー人形の肩構造。
  3. 前記摩擦部材は、摩擦力を生じさせる面が湾曲面である請求項2に記載のダミー人形の肩構造。
  4. 前記抵抗手段は、前記肩部材に前記抵抗力としての弾性力を作用させる弾性部材を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のダミー人形の肩構造。
  5. 前記弾性部材は、複数の弾性材を有する請求項4に記載のダミー人形の肩構造。
  6. 前記連動部材は、
    前記上肢部材が取り付けられた関節部材と、
    前記人形本体に移動可能に設けられ、前記肩部材が連結され、前記関節部材を移動可能に支持することで前記人形本体に対して前記上肢部材を移動可能に支持する支持部材と、
    を有する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のダミー人形の肩構造。
  7. 前記関節部材は、
    凹部が形成された保持部材と、
    前記凹部に収容された球状部と該球状部から一方向に突出し前記上肢部材が取り付けられた軸部とを備えた可動部材と、
    前記保持部材と前記軸部とに連結され、前記上肢部材の移動に伴って前記軸部に負荷を付与する付与部材と、
    を有する請求項6に記載のダミー人形の肩構造。
  8. 前記付与部材は、前記軸部に弾性力を付与する弾性体を有する請求項7に記載のダミー人形の肩構造。
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