JP2015099129A - 液面検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アームホルダの被回動規制部が、フレームの回動規制部を乗り越えることを抑制する液面検出装置を提供するものである。【解決手段】 液面に浮くフロートを備えたフロートアーム2と、フロートアーム2を保持しフロートアーム2の回動に伴って動くアームホルダ3と、アームホルダ3を回動可能に支持するフレーム4とからなる液面検出装置1において、フレーム4に回動規制部4cを設け、アームホルダ3をフレーム4に対して回動可能に設けるとともに、回動規制部4cに当接しアームホルダ3の回動範囲を規制する被回動規制部3hをアームホルダ3に設け、フレーム4の回動規制部4cのアームホルダ3の回動中心を中心とした点対称の位置あるいはその近傍に突出片4dを設け、アームホルダ3の被回動規制部3hのアームホルダ3の回動中心を中心とした点対称の位置あるいはその近傍に突出片4dに当接する当接部3cを設けたものである。【選択図】 図1

Description

本発明は、液面検出装置に関し、特に、アームホルダに設けた被回動規制部が、アームホルダの回動範囲を規制する回動規制部を乗り越えることを防止する液面検出装置に関する。
従来の液面検出装置は、液面に浮くフロートを備えたフロートアームと、フロートアームを保持しフロートアームの回動に伴って動くアームホルダと、アームホルダを回動可能に支持するフレームと、からなる液面検出装置において、フレームに回動規制部である突部を設け、この突部に当接する被回動規制部である突起をアームホルダに設けたものであった。
特開2005−241553号公報
従来の液面検出装置のアームホルダの回動範囲は、アームホルダに設けた被回動規制部である突起が、フレームに設けた回動規制部である突部に当接することで規制していた。しかし、アームホルダに過度の力が加わって回動した場合、アームホルダの突起がフレームの突部に当接し、この当接した状態で、さらにアームホルダに過度の力が加わることによって、アームホルダの変形や、アームホルダがフレームに対して傾くことによって、アームホルダの突起が、フレームの突部を乗り越えるという不具合が発生するおそれがあった。アームホルダに過度の力が加わる場合としては、例えば、液面検出装置を燃料タンク内に取り付ける際に、前記燃料タンクの開口に前記フロートあるいはフロートアームが引っかかった状態で、強引に前記燃料タンク内に液面検出装置を入れる場合などがある。
そこで、本発明は、この点に鑑みてなされたもので、その主な目的は、アームホルダの被回動規制部が、フレームの回動規制部を乗り越えることを抑制する液面検出装置を提供するものである。
本発明は、前記目的を達成するため、液面に浮くフロートを備えたフロートアームと、前記フロートアームを保持し前記フロートアームの回動に伴って動くアームホルダと、前記アームホルダを回動可能に支持するフレームとからなる液面検出装置において、前記フレームに回動規制部を設け、前記アームホルダを前記フレームに対して回動可能に設けるとともに、前記回動規制部に当接し前記アームホルダの回動範囲を規制する被回動規制部を前記アームホルダに設け、前記フレームの回動規制部の前記アームホルダの回動中心を中心とした点対称の位置あるいはその近傍に突出片を設け、前記アームホルダの被回動規制部の前記アームホルダの回動中心を中心とした点対称の位置あるいはその近傍に前記突出片に当接する当接部を設けたものである。
以上、本発明によれば、所期の目的を達成することができ、アームホルダの被回動規制部が、フレームの回動規制部を乗り越えることを抑制することが可能な液面検出装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態の正面図。 同実施形態の側面図。 図1中III−III線の断面図。 図1中IV−IV線の断面図。 図1中V−V線の断面図。 図1中VI−VI線の断面図。 同実施形態のフレームの正面図。 同実施形態のアームホルダの背面図。 同実施形態のアームホルダの当接部の部分斜視図。 同実施形態のアームホルダの被回動規制部の部分斜視図。
以下、添付図面を用いて本発明の第1実施形態を説明する。
本実施形態の液面検出装置1は、液面に浮いて、その変動に伴い動く図示しないフロートと、前記フロートを端部に備えたフロートアーム2と、このフロートアーム2を保持するアームホルダ3と、フロートアーム2を回動可能に支持するフレーム4とを備えている。そして、アームホルダ3には、回路基板5が設けられており、フレーム4には第1、第2の接点6,7を備えた端子8,9が設けられている。この端子8,9には、それぞれ外部回路に電気的に接続するために図示しないリード線が接続される。
フロートアーム2は、剛性を有する金属製のワイヤであり、一端に前記フロートを備えており、他端側に折り曲げて形成した端部2aを備えている。この端部2aは、フロートアーム2が回動する中心となるものである。
アームホルダ3は、合成樹脂からなり、本実施形態では、円盤形状である。そして、フロートアーム2と回路基板5を保持し、フロートアーム2の変動に伴い、回動するものである。アームホルダ3は、フロートアーム2の端部2aが貫通する孔3aを備えている。また、孔3aに対応するように、アームホルダ3の背面に円筒形の軸部3bを備えている。そして、この軸部3bは、フレーム4の軸受部4bに回転可能に支持される。
アームホルダ3の上面には、相対する鍵状の突出片からなるアーム保持部3eが2つ形成されている。このアーム保持部3eは、フロートアーム2の周囲を挟んで固定するものである。このアーム保持部3eは、弾性変形可能であり、アーム保持部3eに設けたフロートアーム2の直径より小さい開口3fを備えており、この開口3fからフロートアーム2を挟み込ませて固定するものである。なお、アーム保持部3eは、2つ形成されているが、フロートアーム2の固定には、どちらか一方を使用すればよく、どちらのアーム保持部3eを使用するかは、液面検出装置1の使用条件によって適宜選択すればよい。
また、アームホルダ3の外周部には、アームホルダ3の回動軸方向に伸びる円筒形状の壁3gが形成されている。アームホルダ3は、アームホルダ3の回動範囲を規制する被回動規制部3hを備えている。この被回動規制部3hは、壁3gの一部に、外側に突出するように、アームホルダ3の中心から放射方向に突出した突起で構成されている。この被回動規制部3hは、後述するフレーム4に設けた回動規制部に当接し、アームホルダ3の回動範囲を規制するものである。
また、本実施形態では、アームホルダ3は、被回動規制部3hを2つ備えている。これは、アームホルダ3の回動範囲を設定するためであるとともに、幅が広い、すなわち、被回動規制部3hを大型化すると、樹脂成形時のヒケの発生や、アームホルダ3の重量増加などの問題が生じるおそれがあるが、これらの問題を抑えるためである。
また、アームホルダ3は、アームホルダ3の中心から放射方向の突出するとともにアームホルダ3の回動軸に対して垂直方向に延びる鍔部3cを備えている。この鍔部3cは、被回動規制部3hと一体に形成されている。このように鍔部3cを被回動規制部3hと一体に形成することによって、被回動規制部3hの強度を向上させることができる。
また、アームホルダ3の被回動規制部3hのアームホルダ3の回動中心を中心とした点対称の位置、あるいはその近傍に、フレーム4に設けた後述する突出片に当接する当接部3dを備えている。この当接部3dは、アームホルダ3の中心から放射方向に突出した鍔形状であり、本実施形態では、被回動規制部3hを2つ備えているために、アームホルダ3の回動中心から放射方向に、2つの被回動規制部3hに対応するように大きく形成されている。
また、アームホルダ3は、その上面に当接部3dと同一の高さの補強壁3nを備えている。この補強壁3nを設けたことによって、アームホルダ3の剛性が向上し、アームホルダ3に設けた被回動規制部である突起3hが、後述するフレーム4に設けた回動規制部である突部4dに当接した場合に、アームホルダ3の変形を抑え、アームホルダ3の突起3hが、フレーム4の突部4dを乗り越えるという不具合の発生を抑制することができる。
また、アームホルダ3は、その上面に鍔部3cと同一の高さの補強壁3pを備えている。この補強壁3nを設けたことによって、アームホルダ3の剛性が向上し、アームホルダ3に設けた被回動規制部である突起3hが、フレーム4に設けた回動規制部である突部4dに当接した場合に、アームホルダ3の変形を抑え、アームホルダ3の突起3hが、フレーム4の突部4dを乗り越えるという不具合の発生を抑制することができる。
アームホルダ3の背面には、回路基板5を収納する凹部3qが形成されている。この凹部3qには、回路基板5を取り囲むように壁部3iが形成されている。壁部3iは、四角形の回路基板5の各辺に対向するように設けられている。この壁部3iには、回路基板5の2つの辺に接触する凸片3rが設けられている。この凸片3rは、回路基板5の各辺に対して、それぞれ2つ設けられている。また、凹部3q内には、回路基板5の表面がアームホルダ3の背面とほぼ同一の高さとなるように、底上げ用の壁3jが形成されている。また、アームホルダ3には、回路基板5を固定するために、爪3kを備えた弾性片3mを備えている。爪3kを備えた弾性片3mは、回路基板5の各辺にそれぞれ2つ、合計4つ設けられている。これら爪3kを備えた弾性片3mが、回路基板5を弾性片3mを設けていない側の凸辺3r側へ押しつけている。凸片3rと弾性片3mとを備えたことによって、回路基板5が、弾性片3mによって、凸片3r側に押しつけることで、回路基板5の位置が定まる。
フレーム4は、合成樹脂からなり、本実施形態では、アームホルダ3と同一の材質で形成されている。このフレーム4は、この液面検出装置1を燃料タンク内に固定するために設けたステーなどの取付部材に固定されるものである。フレーム4には、アームホルダ3を回動可能に取り付けるために、中央に貫通孔からなる軸受部4bを備えた円筒状の突出部4aが設けられている。フレーム4の背面の突出部4aの軸受部4bの開口側には、ワッシャー10と固定金具11が位置している。固定金具11によって、アームホルダ3がフレーム4に対して回動可能に支持されている。固定金具11は、フロートアーム2の端部2aに固定されるものであり、ワッシャー10は、固定金具11と、アームホルダ3及びフレーム4との間に位置しており、アームホルダ3が、滑らかに回動するために設けられたものである。
また、フレーム4は、本実施形態では、図1中、上側に、2つの回動規制部4cが設けられている。この回動規制部4cは、アームホルダ3の被回動規制部3hが当接する回動規制部であり、アームホルダ3の回動を規制するものである。また、フレーム4には、図1中、下側に、2つの突出片4dが設けられている。この突出片4dは、回動規制部4cのアームホルダ3の回動中心を中心とした点対称の位置あるいはその近傍に設けられている。また、フレーム4は、その外周に回動規制部4cと突出片4dを結ぶように、壁4eがフレーム4の周囲に設けられている。この壁4eとアームホルダ3の壁3gとは当接可能であり、アームホルダ3が回転したときに、過度のブレを抑えるものである。また、フレーム4には、端子8,9がインサート成形によって埋め込まれて固定されている。
回路基板5は、硬質の回路基板であり、本実施形態では、基材にセラミックを用いている。この回路基板5の中央部には、貫通孔5aが形成されている。この貫通孔5aは、アームホルダ3の軸部3bとフレーム4の突出部4aが貫通するものである。そして、回路基板5は、アームホルダ3に形成した凹部3q内に収納され、そして、弾性片3mに設けられた爪3hによって、アームホルダ3に固定されている。
回路基板5上には、抵抗体12が設けられている。この抵抗体12に電極13が接続している。この電極13の材質は、銀パラジウム合金などによって形成されている。この電極13は、詳しくは図示していないが、それぞれ独立しており、抵抗体12によって接続されている。この電極13は、端子8の第1の接点6が摺動する第1の摺動路を形成している。
また、回路基板5上には、電極13と電気的に接続された電極14が形成されている。この電極14も電極13と同一の材料で形成されている。この電極14は、端子9の第2の接点7が摺動する第2の摺動路を形成している。本実施形態では、電極13と電極14との間に抵抗体15を設けている。この抵抗体15も抵抗体12と同一の材料で形成されている。第1,第2の接点6,7が接触する電極13,14の形状は、回路基板5がアームホルダ3とともに回転する回転中心に対して点対称の形状である。
また、回路基板5上には、抵抗体12の抵抗値調整時に使用する電極パッド16が複数設けられている。この電極パッド16は、回路基板5の一つの辺に沿って配置してある。このように電極バッド15を回路基板5の一つの辺に沿って配置したことによって、機種毎に応じた検査用のプローブを用意する必要がなく、検査用のプローブを共通化することで、製造コストの削減を図ることができる。また、電極パッド16を回路基板5の一つの辺に配置することで、電極パッド16を設けるための回路基板5の面積を抑え、回路基板5の小型化を実現できる。
また、この回路基板5の電極13,14を設けた面は、フレーム4に対向しており、結果的に、フレーム4で覆われたようになり、電極13,14を設けた側が外部に露出していないために、他の部品による接触を防止することとなり、電極13,14の断線などを防止することができる。
第1,第2の接点6,7は、それぞれ端子8,9に形成されている。端子8,9は、板状で、その材質は、本実施形態では洋白からなる。第1,第2の接点6,7は、複数接触点を備えており、本実施形態ではそれぞれ3つ備えている。また、第1,第2の接点6,7が良好に電極14,13に接触するために、端子8,9の中程で、図4中上方向に折り曲げられている。また、第1,第2の接点6,7が電極14,13を良好に摺動できるように、その先端部が図4中下方向に折り曲げられている。この端子8,9の弾性の力によって、アームホルダ3は、その回転軸方向に対して、フレーム4から離れる方向に押されている。
また、この端子8,9には、前述したように、前記外部回路に電気的に接続する前記リード線が図示しないコネクタなどによって接続される。
この液面検出装置1は、前記フロートの変動に伴いフロートアーム2とアームホルダ3が回動する。これによって、アームホルダ3に固定された回路基板5が回動する。この回動に伴い、第1の接点6が電極13の少なくとも1つと接触する。これによって、抵抗体12の抵抗値を変化させた電気信号を前記外部回路に出力するものである。
以上のように構成したことによって、アームホルダ3の被回動規制部3hが、フレーム4の回動規制部4cに当接し、この当接した状態で、アームホルダ3に過度の力が加わった場合、図6を参考に説明すると、アームホルダ3に加わった力によって、アームホルダ3の被回動規制部3hを設けた側が、アームホルダ3の回動軸を中心として、フレーム4から離れる方向に変位する(すなわち、アームホルダ3が、フレーム4に対して傾く)が、フレーム4に突出片4dを設け、突出片4dに当接する当接部3dをアームホルダ3に設けたことによって、アームホルダ3が変位すると、アームホルダ3の当接部3dが、フレーム4の突出片4dに当接し、アームホルダ3の過度の変位を抑制し、ひいては、アームホルダ3の被回動規制部3hが、フレーム4の回動規制部4cを乗り越えるという不具合を抑制することができる。
なお、本実施形態では、回路基板5をアームホルダ3に固定し、端子8,9をフレーム4に設けていたが、前記実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態として、回路基板5をフレーム4に固定し、端子8,9をアームホルダ3に設けたものであってもよい。この場合、端子8、9は、電気的に接続しておくことが必要である。
本発明は、燃料タンク内の各種液体の液面を検出するフロートアームを備えた液面検出装置に利用可能である。
1 液面検出装置
2 フロートアーム
2a 端部
3 アームホルダ
3a 孔
3b 軸部
3c 鍔部
3d 当接部
3e アーム保持部
3f 開口
3g 壁
3h 被回動規制部(突起)
3i 壁部
3j 底上げ用の壁
3k 爪
3m 弾性片
3n 補強壁
3p 補強壁
3q 凹部
3r 凸片
4 フレーム
4b 軸受部
4c 回動規制部(突部)
4d 突出片
5 回路基板
5a 貫通孔
6 第1の接点
7 第2の接点
8,9 端子
10 ワッシャー
11 固定金具

Claims (6)

  1. 液面に浮くフロートを備えたフロートアームと、前記フロートアームを保持し前記フロートアームの回動に伴って動くアームホルダと、前記アームホルダを回動可能に支持するフレームとからなる液面検出装置において、前記フレームに回動規制部を設け、前記アームホルダを前記フレームに対して回動可能に設けるとともに、前記回動規制部に当接し前記アームホルダの回動範囲を規制する被回動規制部を前記アームホルダに設け、前記フレームの回動規制部の前記アームホルダの回動中心を中心とした点対称の位置あるいはその近傍に突出片を設け、前記アームホルダの被回動規制部の前記アームホルダの回動中心を中心とした点対称の位置あるいはその近傍に前記突出片に当接する当接部を設けたことを特徴とする液面検出装置。
  2. 前記当接部を前記アームホルダの中心から放射方向に突出した鍔形状としたことを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
  3. 前記アームホルダは、前記アームホルダの中心から放射方向の突出するとともに前記アームホルダの回動軸に対して垂直方向に延びる鍔部を設け、この鍔部と前記被回動規制部を一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
  4. 前記被回動規制部を2つ以上設けたことを特徴とする請求項3に記載の液面検出装置。
  5. 前記アームホルダに前記当接部と同一の高さの補強壁を設けたことを特徴とする請求項2に記載の液面検出装置。
  6. 前記アームホルダに前記鍔部と同一の高さの補強壁を設けたことを特徴とする請求項3に記載の液面検出装置。

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