JP2015098754A - 遮蔽装置及びその設置方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明によれば、建築物に据付される支持部材と、前記支持部材から垂下される複数本の引張コードと、前記複数本の引張コードを束ねるコードイコライザーと、前記引張コードを引っ張ることにより移動して前記建築物の開口部における遮蔽状態を開状態と閉状態との間で調節する移動部材とを備える遮蔽装置であって、前記コードイコライザーは、通常時は前記引張コードに対して保持され、且つ前記コードイコライザーに対して閾値を超える下向きの荷重が加わると前記引張コードに沿って相対移動する構造を備える、遮蔽装置が提供される。
【選択図】図3
Description
(例えば、上下に開閉する形式のものとして特許文献1を参照)。
そこで、非常時確実に人身等の引っ掛かりを除去或は人身等への負荷を確実に減衰できる技術が望まれている。
好ましくは、前記コードイコライザーは、通常時に前記引張コードに対して前記コードイコライザーを保持させる通常時保持構造と、ユーザーによる操作によって前記コードイコライザーによる前記引張コードの保持力を増大させる保持力増大構造とを備える。
好ましくは、前記通常時保持構造は、前記コードイコライザー内に設けられ且つ前記引張コードを屈曲させて挿通する構造である。
好ましくは、前記保持力増大構造は、前記ユーザーによる押圧によって前記コードイコライザーと前記引張コードの間の摩擦抵抗を増大させる構造である。
好ましくは、前記複数本の引張コードは、それぞれ、係止部を備え、前記コードイコライザーは、前記係止部を保持する保持構造を備え、前記保持構造は、前記複数本の引張コードを略平行にした状態で前記コードイコライザーに下向きの荷重が加わったときに前記係止部を保持し、かつ前記複数本の引張コードを前記コードイコライザーを起点として互いに拡開させた状態で前記コードイコライザーに下向きの荷重が加わったときに前記係止部の保持を解除するように構成されている。
好ましくは、前記コードイコライザーは、イコライザー本体と、弾性変形可能なカバーとを備え、前記イコライザー本体は、前記引張コードを挿通可能であり且つ前記係止部を挿通不能である複数の挿通溝と、前記係止部を収容可能な係止部収容部とを備え、前記カバーは、前記係止部収容部を覆うように前記イコライザー本体に装着可能であり、前記係止部は、前記カバーの弾性力によって前記係止部収容部に保持される。
好ましくは、前記複数本の引張コードは、前記挿通溝に1本ずつ収容され、前記イコライザー本体は、前記複数本の引張コードを略平行にした状態で前記コードイコライザーに下向きの荷重が加わったときに前記係止部を保持する係止部保持面を備える。
好ましくは、前記係止部保持面は、前記引張コードの長手方向に対して略垂直な平面、又は前記イコライザー本体の径方向内側に向かうテーパ面を備える。
好ましくは、前記イコライザー本体は、前記複数本の引張コードを前記コードイコライザーを起点として互いに拡開させた状態で前記コードイコライザーに下向きの荷重が加わったときに前記係止部を径方向外側に導くテーパ面を備える。
好ましくは、前記コードイコライザーは、前記引張コードを挿通可能であり且つ前記係止部を挿通不能である複数の挿通溝を備え、前記挿通溝は、前記引張コードを弾性的に保持するように構成される。
好ましくは、前記コードイコライザーは、前記引張コードに沿って双方向に移動可能に構成されている。
好ましくは、前記支持部材から垂下され且つ前記コードイコライザーに挿通された前記引張コードの端部は、無端状である。
好ましくは、前記支持部材から垂下され且つ前記コードイコライザーに挿通された前記引張コードの端部は、前記移動部材によって保持されている。
好ましくは、前記移動部材による前記引張コードの保持力は、前記コードイコライザーによる前記引張コードの保持力よりも小さい。
好ましくは、前記移動部材による前記引張コードの保持力を超える荷重が前記引張コードに加わったときに、前記引張コードが前記移動部材から分離する。
好ましくは、前記引張コードは、前記移動部材内に余長部を備え、前記移動部材による前記引張コードの保持力を超える荷重が前記引張コードに加わったときに前記余長部が前記移動部材から引き出されて前記引張コードと前記移動部材の間の連結が維持される。
また、本発明の別の観点によれば、上記記載の遮蔽装置の設置方法であって、前記支持部材と前記移動部材の間の前記引張コードの最低部位が異物の負荷減衰開始高さよりも低くなるように前記支持部材を前記建築物に据付する工程を備える、遮蔽装置の設置方法が提供される。
図1に示す日射遮蔽装置としての横型ブラインドは、ヘッドボックス1(支持部材)から垂下される複数本のラダーコード4を介して多数段のスラット3(遮蔽材、移動部材)が吊下支持され、同ラダーコード4の下端にボトムレール2(移動部材)が吊下支持される。横型ブラインドは建築物の開口部寸法に合わせて据付される。
図8〜図10に示す第二実施形態は、ボトムレール2に対し昇降コード5が分離することなく所定長さ伸びる構成が第一実施形態と異なる点であり、他の構成は同様である為説明は省略する。
本実施形態の構成は、図11(a)に示すようにコードイコライザー8の上方に位置する複数の昇降コード5間に異物が挟まれ、コードイコライザー8が昇降コード5に対し下方に移動した際に、ヘッドボックス1から垂下された昇降コード5の最低部位(下向きからボトムキャップ6に向かって上向きに反転した部分)が据え付けられた床に接する長さの昇降コードを備えている。また、ボトムキャップ6の昇降コード5の保持力をコードイコライザー8の昇降コード5の保持力より大きくしている。これらの点が異なり、その他の構成は第一実施形態と同様であるので説明は省略する。
第一実施形態から第三実施形態までは、ボトムレール(移動部材)等に直接引張コード8を連結させた形態を示したが、本実施形態では、ボトムレール(移動部材)等に引張コード8を直接連結せず、別の部材を介して間接的に引張コード8の引張力をスラット(遮蔽材、移動部材)の開度を調節するように構成した遮蔽装置の例を示す。それ以外の構成は第一実施形態又は第二実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態では、紐引きアコーディオンカーテンに適用した例を示す。引張コード5e、5fは移動框33(移動部材)に固定され、固定框34、ヘッドレール1(支持部材)を取り回され引張コード導出部7から垂下された引張コード5e、5fの下端部にコードイコライザー8を設けた。移動框33の上端部は先頭ランナー31によりヘッドレール1に沿って移動可能に支持され、遮蔽材3の上端部もランナー32により支持されている。従って、引張コード5e、5fの引っ張り操作により図13(a)に示す開放状態と図13(b)に示す閉鎖状態との間で遮蔽材3による開口状態を調整可能となっている。また、図13(b)の矢印D方向へ錘やバネ、ヘッドレール1の傾斜による付勢力を与え一方向へは自動的に閉鎖可能としている。矢印D方向への移動を阻止するストッパ(付図示)はヘッドレール1、固定框34等の引張コード5e、5fの経路中に設けられ、引張コード5e、5fの引っ張り操作により、移動框33(移動部材)の移動を阻止する状態と許容する状態とを選択可能となっている。
第一実施形態では、遮蔽装置の操作時にユーザーが指等で押圧することにより昇降コード5とコードイコライザー8との摩擦抵抗を増加させ引っ張り操作を可能としているが、本実施形態では、コードイコライザー8の引っ張り操作時には特段ユーザーが指等で押圧することなく昇降コード5とコードイコライザー8とが十分保持され、且つ複数の昇降コード5の拡開する方向へ所定の引っ張り力が作用したときコードイコライザー8と昇降コード5とが相対移動可能となる遮蔽装置を示す。
本実施形態に用いられるコードイコライザー8は、図14(a)に示すように略円柱状に形成され、上部に挿通溝51が垂直方向に形成され、挿通溝51から下方へ向かい昇降コード5を挿通可能となっている。図14(b)及び(d)に昇降コード5を3本挿通した状態を示す。このコードイコライザー8は、図15(a)及び(b)に示すイコライザー本体50と、図15(c)に示すカバー53(板バネ)の2部材から構成され、好ましくは合成樹脂により形成される。
第六実施形態では、結び玉(突起物)60をコードイコライザー8の外周方向に移動しないようにカバー(板バネ)53を設けたが、本変形例では、カバー53ではない保持手段としてイコライザー本体にスナップ保持する構成とした。図20に示すように、昇降コード5を挿通する第1通過孔13よりも外周方向に昇降コード直径より狭い部分を設けてスナップとする。具体的には、図20(c)に示す、挿通溝51に設けた突条65、65の間の狭い空間を設ける。このような構成とすることにより、第六実施形態と同様、図20(e)に示すようにコードイコライザー8の引っ張り操作時には特段ユーザーが指等で押圧することなく昇降コード5とコードイコライザー8とが十分に保持される。また、図20(f)に示すように複数の昇降コード5の拡開する方向C3a、C3bへの引っ張り力が作用したとき、挿通溝51の突条65、65の間から昇降コード5が抜け出し、結び玉60が離脱しコードイコライザー8と昇降コード5とが相対移動可能となる。
・昇降コードは2本以上であってもよい。
・コードイコライザー8の移動構造は、引張コードに対し操作に耐え得る抵抗で保持し、閾値を越える力がコードイコライザー8に作用した時に、その抵抗を減少させるよう構成してもよい。
・コードイコライザー8の移動構造は、引張コードに突起物を設けてその位置でコードイコライザー8を保持し、その突起物に対しコードイコライザー内部を係合させ、その突起物をコードイコライザー内部が乗り越える抵抗により所定の保持力を発生させ、その保持力を越える力がコードイコライザー8に作用した時にコードイコライザー8が下方に移動する構造としてもよい。
・移動構造は引張操作時に引張コードに対し複数の押圧部材で抵抗を増加させてもよい。
2:ボトムレール(移動部材)
3:スラット(遮蔽材、移動部材)
4:ラダーコード
5、5a,5b:昇降コード(引張コード)
6:ボトムキャップ(移動部材)
7:昇降コード導出部
8:コードイコライザー
9:テープホルダー
10:第1括れ部
11:第2括れ部
12:押ボタン
13:第1通過孔
14:第2通過孔
15:内部空間
16:第1抵抗付与部
17:第2抵抗付与部
18:固定軸
19:弾性部
20:凹凸面
21:挿入孔
22:可動挟着部
23:固定挟着部
24:支持部
25:解除操作片
26:チルトつまみ
27:チルター開口部
28:チルタードラム
29:チルトドラム
30:シャフト
31:先頭ランナー
32:ランナー
33:移動框(移動部材)
34:固定框
35:ケース
36:スリット
37:固定支持部
38:連通スリット
39:回動孔
40:解除バー
41:余長
42:重量調整部
43:転回軸
50:イコライザー本体
51:挿通溝
53:カバー(板バネ)
54:テーパ面
55:下面
57:接続部
58:開閉端
60:結び玉(突起物)
62:内周当接部
64:上面
66:上部挿通部
67:下部挿通部
68:接続壁
Claims (17)
- 建築物に据付される支持部材と、前記支持部材から垂下される複数本の引張コードと、前記複数本の引張コードを束ねるコードイコライザーと、前記引張コードを引っ張ることにより移動して前記建築物の開口部における遮蔽状態を開状態と閉状態との間で調節する移動部材とを備える遮蔽装置であって、
前記コードイコライザーは、通常時は前記引張コードに対して保持され、且つ前記コードイコライザーに対して閾値を超える下向きの荷重が加わると前記引張コードに沿って相対移動する構造を備える、遮蔽装置。 - 前記コードイコライザーは、通常時に前記引張コードに対して前記コードイコライザーを保持させる通常時保持構造と、ユーザーによる操作によって前記コードイコライザーによる前記引張コードの保持力を増大させる保持力増大構造とを備える、請求項1に記載の遮蔽装置。
- 前記通常時保持構造は、前記コードイコライザー内に設けられ且つ前記引張コードを屈曲させて挿通する構造である、請求項2に記載の遮蔽装置。
- 前記保持力増大構造は、前記ユーザーによる押圧によって前記コードイコライザーと前記引張コードの間の摩擦抵抗を増大させる構造である、請求項2又は請求項3に記載の遮蔽装置。
- 前記複数本の引張コードは、それぞれ、係止部を備え、
前記コードイコライザーは、前記係止部を保持する保持構造を備え、
前記保持構造は、前記複数本の引張コードを略平行にした状態で前記コードイコライザーに下向きの荷重が加わったときに前記係止部を保持し、かつ前記複数本の引張コードを前記コードイコライザーを起点として互いに拡開させた状態で前記コードイコライザーに下向きの荷重が加わったときに前記係止部の保持を解除するように構成されている、請求項1に記載の遮蔽装置。 - 前記コードイコライザーは、イコライザー本体と、弾性変形可能なカバーとを備え、
前記イコライザー本体は、前記引張コードを挿通可能であり且つ前記係止部を挿通不能である複数の挿通溝と、前記係止部を収容可能な係止部収容部とを備え、
前記カバーは、前記係止部収容部を覆うように前記イコライザー本体に装着可能であり、
前記係止部は、前記カバーの弾性力によって前記係止部収容部に保持される、請求項5に記載の遮蔽装置。 - 前記複数本の引張コードは、前記挿通溝に1本ずつ収容され、
前記イコライザー本体は、前記複数本の引張コードを略平行にした状態で前記コードイコライザーに下向きの荷重が加わったときに前記係止部を保持する係止部保持面を備える、請求項6に記載の遮蔽装置。 - 前記係止部保持面は、前記引張コードの長手方向に対して略垂直な平面、又は前記イコライザー本体の径方向内側に向かうテーパ面を備える、請求項6に記載の遮蔽装置。
- 前記イコライザー本体は、前記複数本の引張コードを前記コードイコライザーを起点として互いに拡開させた状態で前記コードイコライザーに下向きの荷重が加わったときに前記係止部を径方向外側に導くテーパ面を備える、請求項6〜請求項8の何れか1つに記載の遮蔽装置。
- 前記コードイコライザーは、前記引張コードを挿通可能であり且つ前記係止部を挿通不能である複数の挿通溝を備え、
前記挿通溝は、前記引張コードを弾性的に保持するように構成される、請求項5に記載の遮蔽装置。 - 前記コードイコライザーは、前記引張コードに沿って双方向に移動可能に構成されている、請求項1〜請求項4の何れか1つに記載の遮蔽装置。
- 前記支持部材から垂下され且つ前記コードイコライザーに挿通された前記引張コードの端部は、無端状である、請求項1〜請求項11の何れか1つに記載の遮蔽装置。
- 前記支持部材から垂下され且つ前記コードイコライザーに挿通された前記引張コードの端部は、前記移動部材によって保持されている、請求項1〜請求項11の何れか1つに記載の遮蔽装置。
- 前記移動部材による前記引張コードの保持力は、前記コードイコライザーによる前記引張コードの保持力よりも小さい、請求項13に記載の遮蔽装置。
- 前記移動部材による前記引張コードの保持力を超える荷重が前記引張コードに加わったときに、前記引張コードが前記移動部材から分離する、請求項13又は請求項14に記載の遮蔽装置。
- 前記引張コードは、前記移動部材内に余長部を備え、前記移動部材による前記引張コードの保持力を超える荷重が前記引張コードに加わったときに前記余長部が前記移動部材から引き出されて前記引張コードと前記移動部材の間の連結が維持される、請求項13又は請求項14に記載の遮蔽装置。
- 請求項13〜請求項16の何れか1つに記載の遮蔽装置の設置方法であって、
前記支持部材と前記移動部材の間の前記引張コードの最低部位が異物の負荷減衰開始高さよりも低くなるように前記支持部材を前記建築物に据付する工程を備える、遮蔽装置の設置方法。
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