JP2015098749A - シャッター装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このシャッター装置は固定羽と可動羽が重ねて設けられたスラットが上下方向に複数連結されていて、シャッターカーテンが建物の開口部を閉鎖させた閉鎖状態で可動羽を開閉操作させることができる。
本発明によれば、スラットの固定羽に設けた開口は互いに分離して複数配列されると共に、可動羽と固定羽との連結部側に偏心して配列させたため、開状態にある可動羽との間で太陽光等の光が可動羽等で反射して複数の開口を通して入射するため柔らかな光を採光でき、風も可動羽と固定羽との間から複数の開口を通して流通するため柔らかな風を流通させることができる。しかも、複数の開口は開状態にある可動羽と固定羽の連結部側に偏心して配列したため、外部から開口を通して内部を目視することを可動羽で規制することができる上に、開口を複数に分割したため個々の開口の幅が小さく指などが入りにくいので防犯性が高い。
固定羽の開口を開状態にある可動羽の下端部より連結部側に配列したから、外部から開口を通して内部を目視されることを防いでプライバシーの保護と安全性を確保できる。
開口を縦幅方向に複数に分割したものを固定羽の幅方向に複数組配列させたことで、固定羽の強度を確保しながら開口をバランス良く多数形成することができて、開口を通した採光と通風を調整できる。
開状態で可動羽を固定羽に対して鋭角に開いた状態に保持するから、この点でも外部から開口を通して内部を目視されることを抑制できてプライバシーの保護に有効である。
図1及び図2に示す実施形態によるシャッター装置1は、建物の開口部2にフレーム3が形成され、フレーム3は上枠3aと下枠3bと左右一対の縦枠3cとで四角形枠状に形成されている。フレーム3の上側の天板4と上枠3aとの間にシャッターユニット6が設置されている。シャッターユニット6の下側における両側の縦枠3cに一対のガイドレール部7が上下方向に取り付けられている。
なお、図5、図6において、上側の2枚の可動羽16は固定羽15に当接した閉状態を示し、下側の2枚の可動羽16は固定羽15から開作動した開状態を示しているが、各可動羽16は閉状態と開状態または開作動の途中で停止保持可能である。
本実施形態に示す例では、図6及び図7に示すように、3つの開口14は固定羽15の縦幅方向の上側に偏って配列されて形成されているが、縦幅方向全体に等間隔に配列形成されていてもよい。固定羽15の複数の開口14を上側に偏らせて配列形成することで、可動羽16が開状態に保持された際に外部から開口14内を視認し難く、太陽光等の外部光は下側の可動羽16の外面と上側の可動羽16の内面に反射して開口14から入射し、柔らかい光を室内で採光することができる。採風についても開状態にある可動羽16と固定羽15の間隙から複数の開口14を通して室内に流入可能であり、その逆も可能である。
また、可動羽16は、図5において、中央領域に形成され且つ縦幅方向の長さが固定羽15と略同一で固定羽15の開口14を開閉可能な本体部16aと、その両端部が切り欠かれて縦幅方向の長さの小さい支持部16bとを形成している。そして、固定羽15の両端部と可動羽16の小幅の両支持部16bは両側のガイドレール部7内にそれぞれ挿入されて上下動をガイドされる。
各スラット10において、固定羽15の上端部には室外側を向く第一フック部15aが形成され、更に第一フック部15aの付け根には可動羽16の開作動をストップさせるストッパー15bが形成されている。また、固定羽15の下端部にも第二フック部15cが形成され、更に第二フック部15cには下側の可動羽16を押圧して開作動させる押圧部18が形成されている。
しかも、係止部20と第一係合部21aの間には、上側の固定羽15の押圧部18の押圧を受けて可動羽16を第一フック部15aと第二フック部15cを中心に回動させて開作動させる受け面16cが形成されている。
この状態で、図7に示すように、固定羽15の開口14は上側に偏心しているため、外部から視認し難く、太陽光等の外部光は下側の可動羽16の外面とその上の可動羽16の内面に反射して開口14から入射して採光する。
図9、図10、図11に示すように、フレーム3の左右の縦枠3cに固定される一対のガイドレール部7は、シャッターカーテン12の各スラット10を上下動可能にガイドする断面略U字状の受け入れ部27と縦枠3cに連結する取り付け部28とを有している。受け入れ部27の開口を通して各スラット10の固定羽15の端部と可動羽16の支持部16bとが内部に挿入されている。図11に示すように、スラット10が開状態にある場合に、スラット10の両端部の水平方向の開き幅と受け入れ部27の開口幅とをほぼ同一に設定する。
内面27a、27bのモヘア30は複数列の繊維で構成されており、室内側と室外側の内面27a、27bに設けたモヘア30a、30bは図12(a)に示すように比較的太さが小さく硬さが小さい繊維31と比較的太さが大きく硬さが大きい繊維32との2種類の繊維で構成されている。なお、室内側の内面27aに設けたモヘア30aについては図12(b)に示すように一種類の上述した硬さの小さい繊維31で構成されていてもよい。
一方、開状態にある各スラット10は、図11及び図14に示すように、可動羽16の小幅の支持部16bが受け入れ部27内の両側の内面27a,27bのモヘア30a、30bに当接する。特に室外側で第一及び第二係合部21a、21bから比較的離間した支持部16bの端部が硬さの大きい繊維32の列を混在させたモヘア30bに当接することで、自重による降下に抵抗して阻止する。また、手動等で、スラット10を外部から上側に上げようとした場合にもモヘア30a、30b、特に硬さの大きいモヘア30bで抵抗する。更に、閉状態でも各スラット10を両側のモヘア30a,30bに当接しないかわずかに当接する程度であるため、シャッターカーテン12の開閉操作音を消音して上下動可能に保持できる。
また、各スラット10が閉状態で上下動する場合には、図10及び図13に示すように、各スラット10の固定羽15と可動羽16は、その両端部がガイドレール部7の各受け入れ部27における内面27a、27bのモヘア30a、30b間でいなして消音させて上下動する。また、スラット10の可動羽16を外部から人為的に開こうとしても、両内面27a、27bのモヘア30a、30bが当接して抵抗する。
そのため、本実施形態によるシャッター装置1は、別部品の取り付け工程をなくして自動機による製造を容易にして加工コストを低廉にできる。しかも、第一及び第二かしめ部24A、24Bを可動羽16の同一面側に設けたので、かしめ作業が一層容易である。
また、モヘア30a、30bにおいて、太さの大きい繊維32は太さの小さい繊維31の列に並んで配列する構成に限定されるものではなく、繊維31の任意の列に混在させてもよく、或いは複数の列にランダムに混在させてもよい。モヘア30b等を構成する繊維は2種類に限定されるものではなく、硬さの異なる3種類以上でもよい。
2 開口部
7 ガイドレール部
10 スラット
12 シャッターカーテン
14 開口
15 固定羽
15a 第一フック部
15b ストッパー
15c 第二フック部
16 可動羽
16a 本体部
16b 支持部
16c 受け面
18 押圧部
20a 係止部
21a 第一係合部
21b 第二係合部
23、25 切欠部
24A 第一かしめ部
24B 第二かしめ部
27 受け入れ部
30,30a、30b モヘア
31、32 繊維
Claims (4)
- 開口を設けた固定羽と前記開口を開閉可能な可動羽とを備えたスラットが上下方向に複数連結されていて、前記上下のスラットの相対移動によって前記可動羽を開作動させるようにしたシャッター装置であって、
前記スラットの前記固定羽に設けた開口は互いに分離して複数配列されると共に、開閉作動する前記可動羽と前記固定羽との連結部側に偏心して配列されていることを特徴とするシャッター装置。 - 前記開口は、前記固定羽に対して開状態にある可動羽の下端部の水平方向の延長線に対して前記連結部側に位置する請求項1に記載されたシャッター装置。
- 前記開口は前記固定羽の横幅方向に延びると共に縦幅方向に沿って複数配列されて構成されていて、前記固定羽の横幅方向に間隔を開けて複数組配列されている請求項1または2に記載されたシャッター装置。
- 前記可動羽は開状態で前記固定羽に対して鋭角に設定されている請求項1から3のいずれか1項に記載されたシャッター装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013240298A JP6182760B2 (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | シャッター装置 |
PCT/JP2014/080753 WO2015076330A1 (ja) | 2013-11-20 | 2014-11-20 | シャッター装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013240298A JP6182760B2 (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | シャッター装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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ID=53375535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013240298A Active JP6182760B2 (ja) | 2013-11-20 | 2013-11-20 | シャッター装置 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019148071A (ja) * | 2018-02-26 | 2019-09-05 | 株式会社ニチベイ | ブラインド |
Citations (3)
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US3642050A (en) * | 1969-06-30 | 1972-02-15 | Renato Piana | Roll-type blinds for windows |
JPS5554795Y2 (ja) * | 1977-05-02 | 1980-12-18 | ||
JPH1096381A (ja) * | 1996-09-20 | 1998-04-14 | Sekisui House Ltd | スラット部材およびシャッター |
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2013
- 2013-11-20 JP JP2013240298A patent/JP6182760B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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JP7011491B2 (ja) | 2018-02-26 | 2022-01-26 | 株式会社ニチベイ | ブラインド |
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JP6182760B2 (ja) | 2017-08-23 |
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