JP2015098364A - 薬剤供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】散剤が残留しにくいホッパーを備えた薬剤供給装置を提供する。
【解決手段】散剤を下方へ通過させることのできる通路1aを有するホッパー1を備えた薬剤供給装置において、ホッパー1の下部の一部が可撓性を有する変形可能部122とされ、前記変形可能部122が、前記通路1aを開閉するように変形可能であり、前記通路1aの外部に位置する開閉手段2であって、前記変形可能部122を変形させて前記通路1aを開閉する開閉手段2を備え、前記散剤が取り出される取出口であるホッパー1の下端は、前記散剤を分包するための分包紙Pの内側に位置し、前記開閉手段2は、前記分包紙Pの外側であって分包紙寄りに位置するように、ホッパー1の下端寄りの位置に設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、薬剤を下方へ通過させることのできる通路を有するホッパーを備えた薬剤供給装置に関するものである。
従来から、薬剤分包装置等には薬剤供給装置が内蔵されて用いられている。そして、この薬剤供給装置にホッパーが設けられている。このホッパーは、散剤や錠剤などの流動性のある薬剤を下方へ通過させることのできる通路を有するもので、例えば特許文献1に記載されたものが挙げられる。
特許文献1に記載されたホッパーは、供給された散薬等の薬剤を一旦貯留できる供給容器を備えている。この供給容器は下端が開口されており、この開口部分をヒンジ支持によって塞いだり開いたりできるようにした開閉板が設けられている。そして、この開閉板を動かすことにより、薬剤を供給容器から取り出せるようになっている。
特開2005−110786号公報
ところが、このように開閉板が設けられた構造のホッパーでは、開閉板が薬剤に接する位置にあるため、開閉板の表面、及び、開閉板のヒンジ部分等に存在する隙間や凹凸に薬剤が残留しやすくなる。ホッパーに供給する薬剤を異種のものに変更する場合、コンタミネーションを避けるため、残留した薬剤をホッパーから取り除く必要があるが、このように開閉板及び隙間や凹凸が存在する構造では、清掃作業に手間がかかるという問題があった。
そこで本発明は、薬剤が残留しにくいホッパーを備えた薬剤供給装置を提供することを課題とする。
本発明の第1に係る薬剤供給装置は、散剤を下方へ通過させることのできる通路1aを有するホッパー1を備えた薬剤供給装置において、ホッパー1の下部の一部が可撓性を有する変形可能部122とされ、前記変形可能部122が、前記通路1aを開閉するように変形可能であり、前記通路1aの外部に位置する開閉手段2であって、前記変形可能部122を変形させて前記通路1aを開閉する開閉手段2を備え、前記散剤が取り出される取出口であるホッパー1の下端は、前記散剤を分包するための分包紙Pの内側に位置し、前記開閉手段2は、前記分包紙Pの外側であって分包紙寄りに位置するように、ホッパー1の下端寄りの位置に設けられていることを特徴としている。
また、本発明の第2に係る薬剤供給装置は、薬剤を下方へ通過させることのできる通路1aを有するホッパー1を備えた薬剤供給装置において、前記ホッパー1の通路1aは、前記薬剤を分包するための分包紙Pに薬剤を取り出すように構成されており、ホッパー1の下部であるノズル部12の少なくとも一部が可撓性を有する変形可能部122とされ、前記変形可能部122が、前記通路1aを開閉するように変形可能であり、前記通路1aの外部に位置する開閉手段2であって、前記変形可能部122を変形させて前記通路1aを開閉する開閉手段2を備え、前記ノズル部12の下端は、前記薬剤が取り出される取出口121であり、前記分包紙Pの内側に位置するように配置され、ノズル部12のうち、前記下端より上方であって前記分包紙Pの外側かつ分包紙Pの近くに位置する所定部位が、前記変形可能部122であり、前記開閉手段2は、前記所定部位に配置されていることを特徴としている。
前記各構成によると、開閉手段2によりホッパー1の一部である変形可能部122を変形させて通路1aを開閉することから、薬剤供給装置に備えられたホッパー1に散剤が残留するような隙間ができにくい。
そして、本発明の第3に係る薬剤供給装置は、前記開閉手段2が、前記ホッパー1の変形可能部122を一方側と他方側とから挟むことのできる一対の押圧部211,211を有しており、前記一対の押圧部211,211のうち少なくとも一方における、前記変形可能部122に面する部分が弾性を有するものとすることが好ましい。
前記好ましい構成によると、一対の押圧部211,211のうち少なくとも一方における、変形可能部122に面する部分が弾性を有することから、変形可能部122を確実に閉じることができる。
そして、本発明の第4に係る薬剤供給装置は、前記一対の押圧部211,211の各々が、前記変形可能部122を横切るように、上下方向に対して交差する方向へと延びるように設けられ、前記弾性を有する部分のうち、押圧部211の延長方向における中央寄り部分が、同方向における少なくとも一端寄り部分に比べて大きい弾性を有するものとすることが好ましい。
前記好ましい構成によると、弾性を有する部分のうち、各押圧部211の延長方向における中央寄り部分が、同方向における少なくとも一端寄り部分に比べて大きい弾性を有することから、一端寄り部分の方が変形可能部122を強く押圧できる。
そして、本発明の第5に係る薬剤供給装置は、ホッパー1がホッパー保持手段31に保持され、このホッパー保持手段31に、前記ホッパー1を振動させる加振手段32が設けられたものとすることが好ましい。
前記好ましい構成によると、ホッパー1を振動させる加振手段32が設けられたことにより、ホッパー1に散剤が残留したとしても、その散剤を振動で振い落とすことができる。
本発明は、ホッパーの通路に散剤が残留するような隙間ができにくいことにより、散剤が残留しにくいホッパーを備えた薬剤供給装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るホッパーを示す、底面側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態に係るホッパーを取り付けた薬剤分包装置を示す要部正面図である。 本発明の一実施形態に係るホッパーを取り付けた薬剤分包装置のうち、開閉手段周りを示す要部側面図である。 本発明の一実施形態に係る開閉手段による、変形可能部の開閉状態を示す、押圧部に沿った断面視の概略図であり、(A)は開放状態、(B)は閉鎖状態を示す。
次に、本発明につき、一実施形態を取り上げて説明を行う。まず、ホッパー1についての説明を行う。このホッパー1は、後述の開閉手段2と共に薬剤供給装置Aの一部を構成するものであり、図2に示すように、この薬剤供給装置Aが分包手段Bと組み合わされて薬剤分包装置を構成する。
−ホッパーの構成−
本実施形態のホッパー1は、図1に示す形状とされており、薬剤(散剤)を下方へ通過させることのできる通路1aを有する。そして、薬剤分包装置にて、この通路1aが上下方向になるようにホッパー1が取り付けられる。このホッパー1はホッパー本体11とノズル部12とからなる。ホッパー本体11はホッパー1の上方の部分で、薬剤を貯留しておくことのできる部分である。ノズル部12はホッパー本体11の下方に位置し、ホッパー本体11に貯留されている薬剤を下端の薬剤取出口121から取り出すことのできるように、通路1aの横断面積がホッパー本体11に比べて縮小された部分である。通路1aにおける薬剤が通過する空間には、通路1aを開閉するための開閉機構を構成する部材(例えば開閉板、ヒンジなど)は設けられていない。
本実施形態では、ホッパー1の材質はゴム、より詳しくはシリコンゴムとされており、全体が一体成形されている。このように一体成形されたことにより、ホッパー1の内面を継ぎ目も段差もなく形成することができ、内面に薬剤が残留しにくくできる。そしてこれに加えて、前記のように通路1aにおける薬剤が通過する空間に開閉機構を構成する部材が設けられていないことから、本実施形態のホッパー1は、薬剤が残留し得る部分を薬剤の通過する経路から排除できており、ホッパー1の全体で薬剤が残留しにくいものとなっている。ただし、本発明は一体成形によるものに限定されるものではなく、別部材を組み合わせてホッパー1を形成しても良い。別部材を組み合わせてホッパー1を形成する場合、後述のように、変形可能部122については変形可能な材質で形成されている必要があるが、その他の部分については種々の材質を用いて形成することができる。例えば、金属、硬質樹脂、紙が挙げられる。また、変形可能部122についても、変形可能な材質であれば、ゴムに限らず紙や樹脂シートで形成することができる。
また、本実施形態のホッパー1には、特許文献1に記載されたホッパーの開閉板のように、通路1aを塞いだり開いたりできる、ホッパー1とは別部品からなる手段は設けられていない。通路1aを開閉するために、本実施形態のホッパー1には変形可能部122が設けられており、薬剤供給装置Aに、この変形可能部122を変形させるための開閉手段2が設けられている。変形可能部122と開閉手段2については後述する。
そして、本実施形態のホッパー1には、通路1aを通過する薬剤との摩擦を低減する表面処理が内面になされている。これにより、内面への薬剤の残留が起こりにくい。この表面処理は、本実施形態では、ホッパー1と異なる材料からなるコーティング、例えば樹脂コーティングをなすものとされているが、薬剤の摩擦を低減できるものであれば、薬剤を用いて内面を溶融させること等による化学的な処理や、サンドブラストによって内面を削ること等による物理的な処理であっても良い。
−ホッパー本体−
ホッパー本体11は、上広がりのラッパ状の形状とされた部分であって、本実施形態での横断面形状はほぼ正方形である。このホッパー本体11は、外縁部分及び四隅に形成され、板厚が相対的に厚く剛性の高い部分である枠部111と、枠部111に囲まれ、板厚が相対的に薄く剛性の低い平板部112とを有している。枠部111は、保形性を持たせるために、より詳しくは、ホッパー1が自重と前記通路1aを通過する薬剤の重量及び落下圧力とにより変形してしまうことを防止するために設けられる。平板部112は相対的に剛性が低くなっているが、これは材料を節約するためでもあり、それと共に、後述の加振手段32によってホッパー1を振動させ、平板部112の内面を波打たせることで残留する薬剤を振るい落とすためである。
このホッパー本体11からは、板状の保持手段取付部113が外側面に突出している。この保持手段取付部113を用いて薬剤供給装置Aにホッパー1が固定される。本実施形態では、この保持手段取付部113が、ホッパー本体11の全周において水平方向に突出するように設けられているが、ホッパー1が固定できるものであれば、種々の形状で実施して良い。
−ノズル部−
ノズル部12は、ホッパー本体11の下端に連続するように設けられており、下方に向かうにつれ通路1aの横断面積が小さくなる形状とされている。そして、下端が開口しており薬剤取出口121とされている。この下端は斜めにカットされた形状とされているが、その理由は、図2に示すように、薬剤分包装置における薬剤取出口121が、半折された分包紙Pの側端辺P1にほぼ平行となるようにし、分包紙Pの搬送を妨げないようにするためである。また、薬剤取出口121の周囲である下端縁部121aの板厚がノズル部12の他の部分よりも厚くされており、これにより、ノズル部12下端の保形性が確保されている。
−変形可能部−
本実施形態では、ホッパー1がシリコンゴムで一体成形されているので、ノズル部12の材質も当然ながらシリコンゴムとなる。そのため、ノズル部12の全体が可撓性を有する変形可能部122となり、この変形可能部122が通路1aを開閉するように変形可能である。開閉は後述する開閉手段2によってなされる。なお、この変形可能部122は、可撓性に加え、形状の復元性が長期にわたって維持できる材質で形成しておくことが経済性の点から望ましい。このように変形可能部122を設けることにより、薬剤をホッパー1に一旦貯留することができる。なお、別部材を組み合わせてホッパー1を形成した場合等では、ノズル部12の全体ではなく、一部だけを変形可能部122としても良い。
ここで、前記「開閉」の意味合いとしては、(1)通路1aを強制的に開閉させる、(2)通路1aを強制的に閉じ、変形可能部122の有する弾力等で自然に開く、(3)通路1aを強制的に開き、変形可能部122の有する弾力等で自然に閉じる、の3例が考えられる。また、通路1aが半開きや半閉じで止まる場合も含む。よって、通路1aを閉じる態様としては、完全に閉鎖されるものに限定されず、薬剤の取り出しを止められる程度の開口を残して閉じられるものも含む。逆に、通路1aを開く態様としては、わずかな開口であっても、薬剤が実質的に通過できるものも含む。なお、前記のように通路1aが半開きとなった場合であっても、ノズル部12における通路1aの横断面積が小さくなる形状とされていることから、このノズル部12の内面に落下する薬剤が当たることで薬剤の落下速度を減少させ、半折された分包紙Pに落下した薬剤が上方に跳ねて舞い上がってしまうこと(「噴き上がり」と呼ばれる)を防止することができる。
また、本実施形態では、変形可能部122における通路1aが、外力を受けない場合では開かれており、後述の開閉手段2によって強制的に閉じられるものとされているが、これとは逆に、外力を受けない場合では閉じられており、開閉手段2によって開かれるように変形可能部122が形成されていても良い。
変形可能部122の横断面形状は、少なくとも一つの短辺と、この短辺に隣り合う関係にある二つの長辺とを有している。本実施形態では、ノズル部12の上部ではホッパー本体11の形状と一致する角の取れた正方形状となっており、中間部では二つの短辺と二つの長辺とを有する角の取れた長方形状であり、下部では、図1に示すように、一つの短辺と二つの長辺とを有する角の取れた二等辺三角形状となっている。
変形可能部122の変形は、後述の開閉手段2により、前記の各長辺が接近あるいは離反するようになされ、前記横断面形状の短辺が撓むようになされる。つまり、変形可能部122の内面を広げたり狭めたりすることにより、薬剤を下方へ通過させたり、薬剤をホッパー1の開閉手段2(より具体的には押圧部211)よりも上部の位置でとどめたりすることができる。このように、変形可能部122の変形だけで通路1aを開閉できるため、特許文献1に記載の開閉板のような、ホッパー1とは別部品からなる手段を、通路1aを通過する薬剤が接する位置に設ける必要がない。よって、ホッパー1に薬剤が残留しにくく、清掃作業をする際でも作業が容易である。また、ホッパー1の構造を単純化できることから、究極的には清掃を前提とせず、ホッパー1を使い捨て式にすることも可能である。
−係止部−
変形可能部122の外面には係止部123が設けられている。この係止部123は、通路1aを開く方向に変形可能部122を変形させるために設けられたものであって、本実施形態では、図1に示すように、変形可能部122の各長辺側外面に、下向きに開口したポケット状のものとして設けられている。薬剤分包装置にホッパー1が取り付けられた際には、図2に示すように、このポケット状の係止部123に開閉操作部21の引掛部213(後述)が差し込まれる。そして、開閉操作部21の動作に伴い変形可能部122における通路1aを開くことができる。
この係止部123は、開閉操作部21の動作に変形可能部122が連動するように係止できれば良く、接着、金具留め、嵌合などの種々の手段を採用することができる。なお、本実施形態では係止部123がポケット状であることから、ホッパー1の取り外しの際、ホッパー1を上方に動かすだけで係止部123から開閉操作部21の引掛部213が外れる。そのため、ホッパー1の取り外し作業が容易であり、このことからもホッパー1の清掃作業が容易であると言える。また、場合によってはノズル部12の内部に係止部123が設けられていても良い。
−ホッパー(まとめ)−
以上、本実施形態のホッパー1は、薬剤を下方へ通過させることのできる通路1aを有するホッパー1において、ホッパー1の下部の一部が可撓性を有する変形可能部122とされ、前記変形可能部122が、前記通路1aを開閉するように変形可能であることを特徴としている。この構成によると、ホッパー1の一部である変形可能部122を変形させて通路1aを開閉することから、ホッパー1に薬剤が残留するような隙間ができにくい。
そして、このホッパー1は、前記変形可能部122がゴムからなるものとすることが好ましい。この好ましい構成によると、ゴムによって変形可能部122を容易に形成できる。
そして、このホッパー1は、前記変形可能部122に、前記通路1aを開く方向に前記変形可能部122を変形させるための係止部123が設けられたものとすることが好ましい。この好ましい構成によると、係止部123を用いて通路1aを容易に開くことができる。
−薬剤供給装置・薬剤分包装置−
次に、薬剤供給装置A及び薬剤分包装置について説明する。この薬剤供給装置Aは、所定量の薬剤を取り出すことができるように、前記のホッパー1と、通路1aを開閉する開閉手段2とを備えたものである。そして、薬剤分包装置は、前記の薬剤供給装置Aと、この薬剤供給装置Aにより供給された薬剤を分包紙Pで包むための分包手段Bとを備えたものである。分包手段Bは、長さ方向に連続して供給される分包紙Pを幅方向に半折し、薬剤供給容器から供給された1包分の薬剤を分包紙Pに包んだ後、ヒートシールなどにより分包紙Pの周囲を接着するものである。薬剤分包装置の要部を図2に示す。二点鎖線で図示したものが幅方向に半折された分包紙Pである。この分包紙Pの移動方向は図中に矢印で示した方向である。
なお、ホッパー1におけるノズル部12の下端は、図示のように、半折された分包紙Pに挟まれるように位置する。また、薬剤取出口121の端面形状は図1に示すような二等辺三角形状であるが、前記形状における頂点側が分包紙Pの移動方向における下流側に位置する。
−開閉操作部−
開閉手段2は、図3に示すように、ホッパー1のノズル部12における変形可能部122を一方側と他方側とから挟むことのできる一対の開閉操作部21と、開閉操作部21を動作させるための駆動部22とを有している。各々の開閉操作部21は、金属製で断面「コ」の字状とされており、変形可能部122を押圧するように接近可能な、細長い板状の押圧部211と、押圧部211の両端から駆動部22へと延ばされた連結部214を有している。各押圧部211,211は、斜め方向、つまり、変形可能部122を側面視で横切るように、上下方向に対して交差する方向へと延びるように設けられている。また、各押圧部211,211は変形可能部122を挟んで平行に設けられている。そして、図2に示すように、薬剤分包装置内を移動する分包紙Pの外側に、分包紙Pの側辺と平行に設けられている。
各押圧部211,211を分包紙Pの外側に設ける理由は、各押圧部211,211が分包紙Pのライン(図3上の二点鎖線の範囲)内にあると、分包紙Pをノズル部12の下流側で狭持するための紙つかみ手段(図示しない)が分包紙Pを狭持するタイミングと開閉手段2が変形可能部12を開くタイミングが一致するため、つまり、分包紙Pに前記の両者が与える力が相反してしまうため、分包紙Pが破れる原因となるからである。そして、各押圧部211,211が分包紙Pのライン内に位置すると、各押圧部211,211自体に薬剤が付着してしまうおそれがあるからである。
また、開閉操作部21はホッパー1の下端よりも上方の位置に設けられている。これにより、開閉操作部21と通路1aとの位置関係は図4(A)に示すようになり、開閉操作部21が通路1aを通過する薬剤に対してホッパー1で隔てられ、開閉操作部21周りに薬剤が残留することがない。なお、開閉操作部21はできるだけホッパー1の下端寄りに設ける方が、薬剤の落下距離が小さくなり、薬剤の「噴き上げ」を起こりにくくできる。
つまり、本実施形態の薬剤供給装置Aは、前記押圧部211が、ホッパー1の下端よりも上方の位置に設けられたものとすることが好ましい。この好ましい構成によると、押圧部211が、ホッパー1の下端よりも上方の位置に設けられたことから、押圧部211に薬剤が付着することがない。
本実施形態では、駆動部22がノズル部12の側方に設けられており、図示右側の開閉操作部21は、ホッパー1の通路1aを閉じる際に図示左方に移動し、図示左側の開閉操作部21は、ホッパー1の通路1aを閉じる際に図示右方に移動する。駆動部22はモーターにより駆動され、ギアの噛み合い(図示しない)によって、各連結部214を図示左右に移動させる。この移動の際、各押圧部211,211は平行な関係を保ってなされる。
押圧部211の形状及び動作は本実施形態のものに限られるものではなく、種々に変更することができ、例えば、片持ちによるもの、シリンダー駆動によるもの、一端にヒンジを設けておき扇状に回動するものなどが挙げられる。要するに、押圧部211が変形可能部122に対して移動し、変形可能部122を通路1aを開閉するように変形できるものであればどのような形態であっても良い。また、押圧方向(変形可能部122に近づく方向)の動作のみが駆動部22によりなされ、反対方向の動作はばねの反発力等により(駆動部22によらず)なされるものであっても良い。
また、ホッパー1の変形可能部122が、通路1aが外力を受けない場合では閉じられており、開閉手段2によって開かれるように成形されている場合では、開閉操作部21に押圧部211を設けず、通路1aを開くため、例えば後述の引掛部213のみを設けるものであっても良い。
−クッション部−
本実施形態では、各押圧部211,211の内面、つまり、ホッパー1の変形可能部122に面する部分に弾性を有するクッション部212が設けられている。クッション部212を設けることにより、ホッパー1の成形誤差により発生する変形可能部122の厚みのムラを吸収できる。つまり、変形可能部122の厚みが全周において均一でない場合、本実施形態のように金属製で弾性のない各押圧部211,211が直接変形可能部122を押圧すると、変形可能部122を密着させて通路1aを完全に閉じることが難しいが、クッション部212を設けることにより、厚みが小さくなっている部分は相対的に大きな力で押さえることができ、厚みが大きくなっている部分は相対的に小さな力で抑えることができるため、通路1aを完全に閉じることができる。なお、場合によっては、各押圧部211,211のうち、いずれか一方の内面にのみクッション部212が設けられたものであっても良い。
ここで、変形可能部122を密着させて通路1aを閉じる際には、図4(B)に示すように、通路1aの端を折り畳むように変形させないとならないため、通路1aの中央部分に比べて押圧力を大きくしないと完全に閉じることができない。よって、本実施形態では、各押圧部211,211の延長方向における中央寄りクッション部212aが両端寄りクッション部212bに比べて大きい弾性を有するものとされている。言い換えると、中央寄りクッション部212aの方が両端寄りクッション部212bに比べて柔らかい。本実施形態では、中央寄りクッション部212aがスポンジ製で両端寄りクッション部212bがゴム製とされている。これにより、図4(B)に示すような状態で、通路1aの端の方が押圧力を大きくでき、確実に通路1aを閉じることができる。なお、本実施形態では、押圧力のバランスを取るために、中央寄りクッション部212aの方が両端寄りクッション部212bよりも厚くされている。これにより、中央寄りクッション部212aがまず変形可能部122の中央側を押圧し、少し遅れて両端寄りクッション部212bが変形可能部122の中央側を押圧することになり、密着ムラを発生させずに確実に通路1aを閉じることができる。
本実施形態では、各開閉操作部21,21における押圧部211と一体に、上方に突出するようにして引掛部213が設けられている。この引掛部213は、図2及び図3に示すように、ノズル部12に設けられたポケット状の係止部123に差し込まれるものであり、押圧部211が変形可能部122から離れる方向に移動する際に、変形可能部122を、通路1aを開く方向に移動させる。これにより、確実に通路1aを開くことができる。なお、この引掛部213を設けず、変形可能部122自体の弾性によって通路1aが自然に開かれるものであっても良い。
−保持手段等−
本実施形態では、図2に示すように、ホッパー1が枠状のホッパー保持手段31に保持されている。ホッパー保持手段31は、ホッパー1の上端と下端との間の位置に設けられる。ホッパー保持手段31には、固定用クリップ311が設けられており、この固定用クリップ311でホッパー1の保持手段取付部113を挟むことにより、ホッパー1をホッパー保持手段31に保持できる。また、ホッパー保持手段31はばね33により支持されている。本実施形態では、ばね33としてコイルばねを用いているが、これに限らず、板ばねなど、種々のばねを用いることができる。
−加振手段−
そして本実施形態では、このホッパー保持手段31に、ホッパー1を振動させる加振手段32が設けられている。この加振手段32は、図2に示すように、ホッパー保持手段31に対し、金属板製の取付部32aを介して固定されている。本実施形態の加振手段32としては、モーターの回転軸に偏心した錘が取り付けられてなる振動モーターが用いられ、振幅及び周波数が一定の振動を発生させるものとされているが、従来から存在する、ソレノイド等により衝撃(間欠的であり、振幅及び周波数が変化する振動)を発生させるものであっても良い。また、電磁石等を用いて振動を発生させるものであっても良い。
前記のようにホッパー保持手段31はばね33により支持されているため、加振手段32により発生した振動により、ホッパー保持手段31が揺れ、これに伴ってホッパー1も揺れる。前記のようにホッパー1はゴム製であり、しかも、枠部111の剛性に対して平板部112の剛性が低くされているため、前記の揺れにより平板部112の内面をホッパー1の全体で波打たせ、残留する薬剤を効果的に振るい落とすことができる。
1 ホッパー
1a 通路
122 変形可能部
123 係止部
2 開閉手段
21 開閉操作部
211 押圧部
31 ホッパー保持手段
32 加振手段
A 薬剤供給装置
B 分包手段
P 分包紙

Claims (5)

  1. 散剤を下方へ通過させることのできる通路を有するホッパーを備えた薬剤供給装置において、
    ホッパーの下部の一部が可撓性を有する変形可能部とされ、前記変形可能部が、前記通路を開閉するように変形可能であり、
    前記通路の外部に位置する開閉手段であって、前記変形可能部を変形させて前記通路を開閉する開閉手段を備え、
    前記散剤が取り出される取出口であるホッパーの下端は、前記散剤を分包するための分包紙の内側に位置し、
    前記開閉手段は、前記分包紙の外側であって分包紙寄りに位置するように、ホッパーの下端寄りの位置に設けられていることを特徴とする薬剤供給装置。
  2. 散剤を下方へ通過させることのできる通路を有するホッパーを備えた薬剤供給装置において、
    前記ホッパーの通路は、前記散剤を分包するための分包紙に散剤を取り出すように構成されており、
    ホッパーの下部であるノズル部の少なくとも一部が可撓性を有する変形可能部とされ、前記変形可能部が、前記通路を開閉するように変形可能であり、
    前記通路の外部に位置する開閉手段であって、前記変形可能部を変形させて前記通路を開閉する開閉手段を備え、
    前記ノズル部の下端は、前記散剤が取り出される取出口であり、前記分包紙の内側に位置するように配置され、ノズル部のうち、前記下端より上方であって前記分包紙の外側かつ分包紙の近くに位置する所定部位が、前記変形可能部であり、
    前記開閉手段は、前記所定部位に配置されていることを特徴とする薬剤供給装置。
  3. 前記開閉手段が、前記ホッパーの変形可能部を一方側と他方側とから挟むことのできる一対の押圧部を有しており、
    前記一対の押圧部のうち少なくとも一方における、前記変形可能部に面する部分が弾性を有することを特徴とする請求項1または2に記載の薬剤供給装置。
  4. 前記一対の押圧部の各々が、前記変形可能部を横切るように、上下方向に対して交差する方向へと延びるように設けられ、
    前記弾性を有する部分のうち、押圧部の延長方向における中央寄り部分が、同方向における少なくとも一端寄り部分に比べて大きい弾性を有することを特徴とする請求項3に記載の薬剤供給装置。
  5. ホッパーがホッパー保持手段に保持され、このホッパー保持手段に、前記ホッパーを振動させる加振手段が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の薬剤供給装置。
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