JP2008094496A - 充填機 - Google Patents

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Abstract

【課題】紛状又は液状などの充填物の種類のかかわらず、先端からのボタ落ちを防止して正確な量の充填物を小型容器に充填できる充填機を提供する。
【解決手段】充填物を他の容器7に充填させる充填機において、充填物を他の容器7の開口70近傍に配置された先端から排出して他の容器7内へ充填する管状体3と、管状体3の周面付近に配置され、押圧して変形させることにより管状体3の先端を閉塞させる押圧部1と、押圧部1を動作させ、出力に応じて押圧部1の管状体3への押圧力を変更させるアクチュエータ2と、他の容器7内に充填した充填物の重量を計量する計量機4と、計量機4により計量された重量に応じて、アクチュエータ2の出力を制御する制御部5とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ドラム缶又はタンクなどに収められた液状又は粉状の充填物をペットボトル又は缶などの他の容器に確実に詰め替えることができる充填機に関する。
従来、一の容器に納められた液状又は粉状の充填物を他の容器に充填させる場合、充填物の重量を利用して他の容器に充填させる落差式充填機、又は、ポンプなどを利用して他の容器に充填させるタイマ式充填機が利用されている。例えば、落差式充填機は、球状弁を弁座上で90度回転させるボールバルブ又はワイヤで挟窄するバルブを用いて、他の容器への充填量を調整するようにしている。また、タイマ式充填機は、ポンプの吸出力を制御することにより、他の容器への充填量を調整するようにしている(例えば、特許文献1)。
特開平8−119204号公報
しかしながら、落差式充填機にあっては、例えば、粉状の充填物が球状弁と弁座との間に挟まりボールバルブが可動しなくなるか、又は管を挟窄しているワイヤが弛緩するなどして管を完全に閉塞し難く、先端からの充填物のボタ落ちにより他の容器への充填精度を保持することができないという問題を有していた。
また、タイマ式充填機にあっては、容器内の気圧の変化などにより、ポンプによる容器からの充填物の吸出量を安定させ難く、所定時間あたりの充填量が安定しないため、他の容器への充填精度を保持することができないという問題を有していた。
また、他の容器への充填作業を短縮するべく充填速度を速めた場合、排出に勢いがつき、所定量の充填が完了した場合であっても、その充填を停止しきれず充填精度を保持することができないという問題を有していた。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、充填物を容器内に充填するための管状体を押圧部により押圧変形させ、その先端を確実に閉塞させることにより、粉状又は液状などの充填物のボタ落ちを防止して他の容器への充填精度を確保することができる充填機を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、容器内に充填した充填物の重量に応じて押圧部の管状体への押圧力を変更させることにより、例えば、所定時間あたりの充填量が安定しなくとも、充填物の重量を参照して所定の充填量に達したときに自動的に充填を停止させることができる充填機を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、容器内に充填した充填物の容器内の底面からの高さに応じて押圧部の管状体への押圧力を変更させることにより、例えば、所定時間あたりの充填量が安定しなくとも、容器内に充填された充填物の高さを参照して所定の充填量に達したときに自動的に充填を停止させることができる充填機を提供するにことにある。
本発明の他の目的は、管状体を弾性材料にすることにより、押圧部により押圧変形して閉塞している管状体を弾性力により素早く原形復帰させ、次の充填作業を円滑に再開させることができる充填機を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、押圧部をアクチュエータにより動作する動作部材と動作部材と共に管状体を挟扼する受け部材とから構成することにより、動作部材を減らして、動作箇所の摩耗による故障発生を抑制すると共に、製造コストを抑制することができる充填機を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、受け部材を動作部材との対向位置に固定された第1の受け部材と第1の受け部材を跨設して動作部材との対向方向へ進退自在に設けられた第2の受け部材とから構成し、第2の受け部材を、第1の受け部材より管状体側へ突出する位置と、前記管状体側から後退して第1の受け部材と面一をなす位置との間を進退動作させることにより、管状体が一文字状に半閉する場合に生ずる充填物の拡散を回避できる充填機を提供する。
上記課題を解決するために第1発明に係る充填機は、充填物を容器に充填させる充填機において、前記充填物を前記容器の開口近傍に配置された先端から排出して前記容器内へ充填する管状体と、該管状体の周面付近に配置され、押圧して変形させることにより前記管状体の先端を閉塞させる押圧部と、前記押圧部を動作させ、出力に応じて前記押圧部の前記管状体への押圧力を変更させるアクチュエータと、前記容器内に充填した充填物の重量を計量する計量手段と、該計量手段により計量された重量に応じて、アクチュエータの出力を制御する手段とを備えることを特徴とする。
第1発明にあっては、押圧部を管状体の外部周面付近に配置させることにより、流通する粉状の充填物が押圧部に挟まるという事態を回避する。また、管状体を押圧部により押圧変形させてその先端を完全に閉塞させることにより、例えば、挟窄しているワイヤが弛緩して液状の充填物が管状体の先端から漏れ落ちることを防止でき、充填物が他の容器へ充填されすぎることなく充填精度を確保することができる。
また、容器内に充填した充填物の重量に応じてアクチュエータの出力を制御し、制御された出力に応じて押圧部の管状体への押圧力を変更させることにより、例えば、容器内に充填した充填物の重量が予め設定した所定の重量に近づくに応じて、アクチュエータの出力を順次大きくし、押圧部の管状体への押圧力を順次大きくしていき、管状体の先端の閉塞の度合いを順次大きくして充填物の排出量を順次少なくし、所定の重量に達したとき、押圧部の管状体への押圧力を最大にして管状体の先端を完全に閉塞して充填物の排出を完全に停止させるように制御できるので、ポンプによる充填物の吸出量が安定しない場合であっても、充填精度を確保できる。また、当初、充填物を勢いよく排出しておき、所定の重量に近づくに応じて排出の勢いを弱めるように制御できるので、充填物の充填速度を速めて他の容器への充填作業を短縮しつつ、所定の重量に達した際に確実に充填を停止して充填物が排出の勢いで他の容器に充填されすぎることなく充填精度を確保することができる。
また第2発明に係る充填機は、充填物を容器に充填させる充填機において、前記充填物を前記容器の開口近傍に配置された先端から排出して前記容器内へ充填する管状体と、該管状体の周面付近に配置され、押圧して変形させることにより前記管状体の先端を閉塞させる押圧部と、前記押圧部を動作させ、出力に応じて前記押圧部の前記管状体への押圧力を変更させるアクチュエータと、前記容器内に充填した充填物の前記容器内の底面からの高さを検出する検出手段と、該検出手段により検出された高さに応じて、アクチュエータの出力を制御する手段とを備えることを特徴とする。
第2発明にあっては、押圧部を管状体の外部周面付近に配置させることにより、流通する粉状の充填物が押圧部に挟まる事態を回避できる。また、管状体を押圧部により押圧変形させてその先端を完全に閉塞させることにより、例えば、挟窄しているワイヤが弛緩して液状の充填物が管状体の先端から漏洩する事態を回避でき、充填物が他の容器へ充填されすぎることなく充填精度を確保することができる。
また、容器内に充填した充填物の高さに応じてアクチュエータの出力を制御し、制御された出力に応じて押圧部の管状体への押圧力を変更させることにより、例えば、容器内に充填した充填物の高さが予め設定した所定の高さに近づくに応じて、アクチュエータの出力を順次大きくし、押圧部の管状体への押圧力を順次大きくしていき、管状体の先端の閉塞の度合いを順次大きくして充填物の排出量を順次少なくし、所定の高さに達した時、押圧部の管状体への押圧力を最大にして管状体の先端を完全に閉塞して充填物の排出を完全に停止させるように制御できるので、ポンプによる充填物の吸出量が安定しない場合であっても、充填精度を確保できる。また、当初、充填物を勢いよく排出しておき、所定の高さに近づくに応じて排出の勢いを弱めるように制御できるので、充填物の充填速度を速めて他の容器への充填作業を短縮しつつ、所定の高さに達した際に確実に充填を停止して充填物が排出の勢いで他の容器に充填されすぎることなく充填精度を確保することができる。
また第3発明に係る充填機は、前記管状体は弾性材料からなることを特徴とする。
第3発明にあっては、押圧部により押圧変形して閉塞している管状体を弾性力により素早く原形復帰させて、次の充填作業を円滑に再開させることができる。
また第4発明に係る充填機は、前記押圧部は、前記アクチュエータにより動作する動作部材と、対向する動作部材と共に前記管状体を挟扼する受け部材とからなることを特徴とする。
第4発明にあっては、動作する部材を減らし、動作部材の摩耗による故障の発生を抑制できると共に、製造コストを削減できる。
また第5発明に係る充填機は、前記受け部材は、前記動作部材との対向位置に固定された第1の受け部材と、第1の受け部材を跨設して前記動作部材との対向方向へ進退自在に設けられた第2の受け部材とを備え、前記動作部材の動作に応じて、第2の受け部材が、第1の受け部材より前記管状体側へ突出する第1位置と、第1位置からの後退により第1の受け部材と面一をなす第2位置との間を進退動作するようにしてあることを特徴とする。
第5発明にあっては、管状体のうち、第1の受け部材より管状体側へ突出する第2の受け部材により押圧される箇所が先行して押圧変形して閉塞されると共に、第2の受け部材より後退している第1の受け部材による押圧される箇所が遅れて閉塞されるので、例えば、押圧される管状体が一文字状に半閉して排出する充填物を拡散させる事態を回避できる。また、第2の受け部材より後退している第1の受け部材による押圧される箇所から充填物が集中して排出されることで、充填物を他の容器内に確実に充填させることができる。
第1発明及び第2発明にあっては、粉状又は液状などの充填物の種類のかかわらず、先端からのボタ落ちを防止して正確な量の充填物を他の容器に充填できる。また、本発明にあっては、落差式充填機又はタイマ式充填機など充填機の種別にかかわらず、正確な量の充填物を他の容器に充填できると共に、他の容器への充填作業を短縮できる。
また第3発明にあっては、押圧部により押圧変形して閉塞している管状体を弾性力により素早く原形復帰させて、次の充填作業を円滑に再開させることができる。
また第4発明にあっては、動作箇所を減らして反復動作による動作部材の故障発生を抑制すると共に、製造コストを削減することができる。
更にまた第5発明にあっては、管状体が一文字状に半閉する際に発生する充填物の拡散を防止できる共に、充填物を集中して排出し、管状体から排出された充填物を他の容器に確実に充填することができる。
実施例1.
以下、本発明をその実施例を示す図面に基づいて説明する。図1は実施例1に係る充填機の全体構造を示す正面図、図2は押圧部の構造を示す側面からの模式的断面図、図3は押圧部が有する先端部材及び動作部材の構造を示す斜視図、図4は実施例1に係る充填機の制御ブロック図である。以下、落差式充填機において充填物の重量に基づきアクチュエータの出力を制御する例を説明する。
図1中、充填機は、押圧部1と、アクチュエータ2と、管状体3と、計量手段である計量機4と、制御手段である制御部5と、架台6とで構成されている。また、計量機4の上には、充填物が充填される他の容器7が載置され、管状体3の端部には、充填物が充填されている一の容器8が装着される。
押圧部1は、略直方体の筐体10を備える。筐体10は、上面10a及び下面10bに管状体3を貫通させる貫通孔10cが形成され、対向する側面10d及び10eに夫々孔10f及び10gが形成されている。側面10d及び10eは、その外部に夫々アクチュエータ2、2が取り付けられている。アクチュエータ2、2は、夫々孔10f及び10eを介して筐体10の内部方向に向かって進退自在な棒状の動作部材12、12を備えている。各動作部材12は、その先端に軸心を水平にした略円柱からなる先端部材11を先端部材11の軸心と動作部材12の軸心とが直交するように、即ちT字状になるように備えている。先端部材11、11は、管状体3の周面付近に配置されており、筐体10の内部方向(A方向)又は外部方向(B方向)に移動する。先端部材11,11は、内部方向(A方向)へ移動するに従いその側面を管状体3に当接して押圧し、管状体3の先端を閉塞する。また、先端部材11、11は、筐体10の外部方向(B方向)に移動するに従い押圧変形の状態にある管状体3の先端を開放する。
ここで各先端部材11が軸心を水平にした略円柱であり、その軸心と動作部材12の軸心が直交するように、即ちT字状になるように動作部材12に取り付けられているのは、押圧力を最大にした場合であっても、各先端部材11が挟扼した管状体3を切断してしまわないようにするためである。また、管状体3を押圧して挟扼した際、管状体3と各先端部材11に挟まれた粉状の充填物を各先端部材11の湾曲面に沿って脱出させ易くするためである。その結果、各先端部材11は、粉状の充填物を挟み込まないようにして管状体3の先端を完全に閉塞することができ、充填物のボタ落ちを防止することができる。
アクチュエータ2は、電動式モータ、電動式シリンダ、エアー式シリンダ又は油圧式シリンダなどが該当する。アクチュエータ2は、動作部材12、12を進退させて先端部材11、11をA方向又はB方向へ移動させる。また、アクチュエータ2は、ケーブル20を介して制御部5に接続されており、後述するように制御部5からケーブル20を介して受信した制御信号に基づき出力の制御がなされる。アクチュエータ2は、制御された出力に応じて先端部材11、11の管状体3への押圧力を変更する。
管状体3は、一方の端部に充填物が充填されている一の容器8の開口80が装着され、他方の先端の近傍に他の容器7の開口70が位置するように配置されている。管状体3は、端部へ流入した充填物を先端から排出し、他の容器7内へ充填物を充填する。管状体3は、例えば、合成ゴムラッテクスなどの弾性材料からなり、管状体3の周面付近に配置された先端部材11、11により押圧されて弾性変形し、その先端を閉塞するか、又は、先端部材11、11による押圧が解除されて弾性力により原形復帰し、その先端を開放する。このように、管状体3は、その先端が閉塞又は開放されることにより、充填物の排出を停止又は続行し、他の容器7への充填を調整する。
尚、管状体3は、架台6が備える移動が可能な支持部材60により支持され、支持部材60に従動することにより先端を他の容器7の開口70近傍に位置するように調整がなされる。また、管状体3は、弾性材料に限らず、先端部材11の押圧に応じて変形又は原形復帰する素材(布、形状記憶合金等)で形成されていればよい。
計量機4は、他の容器7内に充填した充填物の重量を計量する装置であり、所定の重量を設定するための複数の重量設定ボタン40と、設定された所定の重量及び他の容器7内に充填した充填物の計量結果を表示する表示部41と、他の容器7を載置する計量台42と、計量の結果である重量データを制御部5へ送信するためのケーブル43とで構成されている。
計量機4は、他の容器7が計量台42に載置されたとき、他の容器7内に充填した充填物の重量を計量台42内の重量センサ(図示せず)で検出し、検出した重量のデータを生成して制御部5へ送信する。
尚、重量の異なる他の容器7を使用する場合を想定し、充填機は、例えば、他の容器7の重量を予め重量センサで検出してメモリ(図示せず)に記憶しておき、重量センサで検出した重量から記憶してある他の容器7の重量を差し引くことにより、充填物の重量を算出するようにしてもよい。
制御部5は、計量機4からケーブル43を介して受信した重量データに応じて、アクチュエータ2の出力を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号をケーブル20を介してアクチュエータ2へ送信する。制御部5は、スタートボタン50a、ストップボタン50b、手動・自動切換ボタン50c及び出力設定ボタン50dを有する操作部50と、制御状態を表示する表示部51と、メモリ52とで構成されている。
ユーザによりスタートボタン50aが押下された場合、制御部5は、本発明に係る充填機の制御を開始する。具体的には、制御部5は、計量機4から重量データを受信し、受信した重量データ及び後述の制御テーブルに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成し、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する、という制御を行う。
また、ユーザによりストップボタン50bが押下された場合、制御部5は、本発明に係る充填機の制御を終了する。
また、ユーザにより手動・自動切換ボタン50cが押下された場合、制御部5は、押下される都度、計量機4から受信した重量データ等に応じてアクチュエータ2の制御信号を生成する自動制御モード、及び、出力設定ボタン50dにより受け付けた値に応じてアクチュエータ2の制御信号を生成する手動制御モードへの切り換えを行う。
出力設定ボタン50dが押下された場合であって、手動・自動切換ボタン50cが押下されて手動制御モードにあるとき、制御部5は、押下されたボタンに対応する入力値に応じてアクチュエータ2の制御信号を生成し、アクチュエータ2へ送信する。
メモリ52には、計量機4から受信する重量データと重量データに対応するアクチュエータ2の出力データとが対応づけて登録されている制御テーブル(図示せず)が記憶されている。制御テーブルは、重量データに応じて最適な制御信号が生成できるようにユーザにより更新される。
次に管状体3の先端を閉塞させる押圧部1及びアクチュエータ2の動作を説明する。図5は押圧部1及びアクチュエータ2の動作を示す説明図である。以下1kgの充填物を充填させる一例を説明する。1kgの重量は、計量機4が備える重量設定ボタン40により入力され、予め記憶されているものとする。
他の容器7内に充填した充填物の重量が0g以上900g未満の場合、計量機4は、計量した重量のデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、計量機4から受信した重量データとメモリ52に記憶してある制御テーブルとに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第1出力を発生させる。アクチュエータ2は、第1出力を発生させたとき、動作部材12、12を後退させ、管状体3を押圧しない位置に先端部材11、11を移動させる(図5(a)参照)。
管状体3は、その先端が全開状態になり(図5(a)参照)、大量の充填物を排出して他の容器7内に充填物の充填を行う。このとき、充填機は、短時間で所定量の充填物を充填することができる。
他の容器7内に充填した充填物の重量が900g以上1kg未満の場合、計量機4は、計量した重量のデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、計量機4から送信された重量のデータを受信し、受信した重量データ及びメモリ52に記憶してある制御テーブルに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第2出力を発生させる。アクチュエータ2は、第2出力を発生させたとき、動作部材12、12を内部方向(A方向)へ前進させ、管状体3の先端を押圧変形させる。アクチュエータ2は、管状体3の先端が押圧変形により半開状態になるまで先端部材11、11を移動させる(図5(b)参照)。
管状体3は、その先端が半開状態になり、全開状態に比して0%以上100%未満の量の充填物を排出し、他の容器7内に充填物の充填を行う。このとき、充填機は、排出の勢いで充填物が所定量を超えないように調整することができる。
他の容器7内に充填した充填物の重量が1kgに達した場合、計量機4は、計量した重量のデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、計量機4から送信された重量のデータを受信し、受信した重量データ及びメモリ52に記憶してある制御テーブルに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第3出力を発生させる。アクチュエータ2は、第3出力を発生させたとき、動作部材12、12を内部方向(A方向)へ前進させ、管状体3の先端を押圧変形させる。アクチュエータ2は、管状体3の先端が押圧変形により完全に閉鎖するまで先端部材11、11を移動させる(図5(c)参照)。
管状体3は、その先端が完全閉鎖になり、充填物の排出を停止する。このとき、充填機は、充填を終了する。
このように、本発明に係る充填機は、他の容器7内に充填した充填物の重量が予め設定した1kgに近づくに応じてアクチュエータ2の出力を第1出力から第2出力へと変更して先端部材11、11の管状体3への押圧力を大きくしていき、管状体3の先端の閉塞具合を強くしていくことで管状体3の先端からの充填物の排出量を抑える。
そして、充填機は、予め設定した1kgの達した場合、アクチュエータ2の出力を第3出力にして先端部材11、11の管状体3への押圧力を最大にし、管状体3を完全に閉塞して充填物の排出を完全に停止させる。
その結果、充填機は、充填物の他の容器7への量を正確且つ自動的に調整することができ、充填速度を速めた場合であっても排出の勢いで充填しすぎるという事態を回避できる。
尚、実施例1では、アクチュエータ2の出力を3段階(第1出力〜第3出力)で制御する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定されず、例えば、3段階以上の多段階で制御するようにしてもよい。
実施例2.
上述した実施例1においては、動作部材12及び先端部材11が管状体3の周面付近の2方向に設置される一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものでなく、例えば、動作部材12が管状体3の周辺付近の1方向にのみ設置されるようにしてもよい。そこで、実施例2では、動作部材12が1方向に設置される一例を説明する。図6は実施例2に係る押圧部1の構造を示す側面からの模式的断面図である。
実施例2に係る筐体10は、その側面10dの外部にアクチュエータ2が取り付けられているが、対向する側面10eの外部にアクチュエータ2が取り付けられていない。アクチュエータ2は、側面10dに形成された10fを介して筐体10の内部方向に向かって進退自在な棒状の動作部材12を備えている。動作部材12は、その先端に軸心を水平にした略円柱からなる先端部材11を先端部材11の軸心と動作部材12の軸心とが直交するように、即ち、T字状になるように取り付けられている。先端部材11は、管状体3の周面付近に位置する。
筐体10の側面10eは、その内面に筐体10の内部方向へ向いた棒状の支持部材14が凸設されている。支持部材14は、その先端に直方体の受け部材13が取り付けられ、受け部材13の側面は、平滑をなして管状体3に当接している。
このように、先端部材11の略円柱の側面及び受け部材13の側面は、管状体3を挟んで対向するようにしてある。先端部材11が筐体10の内部方向(A方向)に、即ち、受け部材13の設置方向へ移動することにより、先端部材11及び受け部材13は、管状体3を挟み、その先端を閉塞する。
尚、その他の構成及び作用が実施例1と同様であるので、対応する部分には同一の符号番号を付してその詳細な説明は省略する。
実施例3.
上述した実施例1及び2においては、他の容器7内に充填した充填物の重量に応じてアクチュエータ2の出力を制御する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものでなく、例えば、他の容器7内に充填した充填物の他の容器7内の底面からの高さに応じて、アクチュエータ2の出力を制御するようにしてもよい。そこで、実施例3では、他の容器7内に充填した充填物の他の容器7内の底面からの高さに応じてアクチュエータ2の出力を制御する一例を説明する。図7は実施例3に係る充填機の全体構造を示す正面図、図8は実施例3に係る充填機の制御ブロック図である。
図7中、充填機は、押圧部1と、アクチュエータ2と、管状体3と、高さの検出手段である高さ検出機9と、制御手段である制御部5と、架台6とで構成されている。また、高さ検出機9の上には、充填物が充填される他の容器7が載置され、架台6に支持された管状体3の端部には、充填物が充填されている一の容器8が装着される。
高さ検出機9は、他の容器7内に充填した充填物の他の容器7内の底面からの高さを検出する。高さ検出機9は、所定の高さを設定するための複数の高さ設定ボタン90と、設定された所定の高さ及び他の容器7内に充填した充填物の他の容器7の底面からの高さを表示する表示部91と、他の容器7を載置する載置台92と、検出結果である高さデータを制御部5へ送信するためのケーブル93と、電圧を出力するプローブ94と、プローブ94へ電通するケーブル95とで構成されている。
高さ検出機9は、プローブ94と載置台92に載置された他の容器7内の底面71との間で形成される静電容量に基づく電圧の変位を測定し、測定した変位に基づきプローブ94及び他の容器7内の底面71との距離aを検出する。
また、高さ検出機9は、充填物の充填に応じて変化するプローブ94と充填した充填物の上面(液面、粉面等)との間で形成される静電容量に基づく電圧の変位を測定し、測定した変位に基づきプローブ94及び充填物の上面との距離bを検出する。
また、高さ検出機9は、距離aと距離bとの差に基づいて他の容器7に充填した充填物の他の容器7内の底面からの高さを検出し、検出した高さのデータを生成して制御部5へ送信する。
このように、高さ検出機9は、距離aと距離bとの差に基づいて充填物の高さを検出することにより、底板の厚さが異なる他の容器7に充填する場合であっても、他の容器7に充填した充填物の他の容器7内の底面からの高さを正確に検出することができる。
制御部5は、高さ検出機9からケーブル93を介して受信した高さデータに応じてアクチュエータ2の出力を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号をケーブル20を介してアクチュエータ2へ送信する。
ユーザによりスタートボタン50aが押下された場合、制御部5は、本発明に係る充填機に制御を開始する。具体的には、制御部5は、高さ検出機9から高さデータを受信し、受信した高さデータ及び後述の制御テーブルに基づきアクチュエータ2の制御信号を生成し、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する、という制御を行う。
また、ストップボタン50bが押下された場合、制御部5は、本発明に係る充填機の制御を終了させる。
また、手動・自動切換ボタン50cが押下された場合、制御部5は、押下される都度、高さ検出機9から受信した高さデータ等に応じてアクチュエータ2の制御信号を生成する自動制御モード、及び、出力設定ボタン50dにより受け付けた値に応じてアクチュエータ2の制御信号を生成する手動制御モードへの切り換えを行う。
出力設定ボタン50dが押下された場合であって、手動・自動切換ボタン50cが押下されて手動制御モードにあるとき、制御部5は、押下されたボタンに対応する入力値に応じてアクチュエータ2の制御信号を生成し、アクチュエータ2へ送信する。
メモリ52には、高さ検出機9から受信する高さデータと高さデータに対応するアクチュエータ2の出力データとが対応づけて登録されている制御テーブル(図示せず)が記憶されている。制御テーブルは、高さデータに応じて最適な制御信号が生成されるようにユーザにより更新がなされる。
次に管状体3の先端を閉塞させる押圧部1及びアクチュエータ2の動作を説明する。実施例3に係る充填機の押圧部1及びアクチュエータ2の動作は、実施例1と同様であるので、以下の説明では図5を用いる。また、他の容器7に高さが80cmになるように充填物を充填させる一例を説明する。
他の容器7内に充填した充填物の他の容器7内の底面からの高さが0cm以上70cm未満の場合、高さ検出機9は、検出した高さデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、高さ検出機9から送信された高さデータを受信し、受信した高さデータとメモリ52に記憶してある制御テーブルとに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第1出力を発生させる。アクチュエータ2は、第1出力を発生させたとき、動作部材12、12を後退させ、管状体3を押圧しない位置に先端部材11、11を移動させる。
管状体3は、その先端が全開状態になり(図5(a)参照)、大量の充填物を排出して他の容器7内に充填物の充填を行う。このとき、充填機は、短時間で所定量の充填物を充填することができる。
他の容器7内に充填した充填物の他の容器7内の底面からの高さが70cm以上80cm未満の場合、高さ検出機9は、検出した高さデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、高さ検出機9から送信された高さデータを受信し、受信した高さデータ及びメモリ52に記憶してある制御テーブルに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第2出力を発生させる。アクチュエータ2は、第2出力を発生させたとき、動作部材12、12を内部方向(A方向)へ前進させ、管状体3の先端を押圧変形させる。アクチュエータ2は、管状体3の先端が押圧変形により半開状態になるまで先端部材11、11を移動させる(図5(b)参照)。
管状体3は、その先端が半開状態になり、全開状態に比して0%以上100%未満の量の充填物を排出し、他の容器7内に充填物の充填を行う。このとき、充填機は、排出の勢いで充填機が所定量を超えないように調整することができる。
他の容器7内に充填した充填物の他の容器7内の底面からの高さが80cmに達した場合、高さ検出機9は、検出した高さデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、高さ検出機9から送信された高さデータを受信し、受信した高さデータ及びメモリ52に記憶してある制御テーブルに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第3出力を発生させる。アクチュエータ2は、第3出力を発生させたとき、動作部材12、12を内部方向(A方向)へ前進させ、管状体3の先端を押圧変形させる。アクチュエータ2は、管状体3の先端が押圧変形により完全に閉鎖するまで先端部材11,11を移動させる(図5(c)参照)。
管状体3は、その先端が完全閉鎖になり、充填物の排出を停止する。このとき、充填機は、充填を終了する。
このように、本発明に係る充填機は、充填物の他の容器7への量を正確且つ自動的に調整することができ、充填速度を速めた場合であっても排出の勢いで充填しすぎるという事態を回避できる。
尚、その他の構成及び作用は実施例1又は2と同様であるので、対応する部分には同一の符号番号を付してその詳細な説明は省略する。
また、実施例3では、アクチュエータ2の出力を3段階(第1出力〜第3出力)で制御する例を説明した。しかし、本発明は、これに限定されず、例えば、3段階以上の多段階で制御するようにしてもよい。
また、実施例3では、動作部材12及び先端部材11が管状体3の周辺付近の2方向に設置された一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものでなく、動作部材12が管状体3の周辺付近の1方向にのみ設置されていてもよい。かかる場合、動作部材12及び先端部材11の構成及び作用は、上述した実施例2と同様であるので対応する部品には同一の符号番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施例4.
上述した実施例2においては、押圧部1は、アクチュエータ2により動作する動作部材12と受け部材13とからなり、動作部材12及び受け部材13により管状体3を挟扼する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものでなく、例えば、受け部材13が1つの直方体でなく、先端部材11との対向位置に固定された第1の受け部材13aと、第1の受け部材13aを跨設して先端部材11との対向方向へ進退自在に設けられた第2の受け部材13bとで構成されていてもよい。そこで、実施例4では、受け部材13が先端部材11との対向位置に固定された第1の受け部材13aと第1の受け部材13aを跨設して先端部材11との対向方向へ進退自在に設けられた第2の受け部材13bとで構成されている一例を説明する。図9は実施例4に係る押圧部の構造を示す上面からの模式的断面図である。
実施例4に係る筐体10は、その側面10dの外部にアクチュエータ2が取り付けられているが、対向する側面10eの外部にアクチュエータ2が取り付けられていない。アクチュエータ2は、側面10dに形成された孔10fを介して筐体10の内部方向に向かって進退自在な棒状の動作部材12を備えている。動作部材12は、その先端に軸心を水平にした略円柱からなる先端部材11を先端部材11の軸心と動作部材12の軸心とが直交するように、即ち、T字状になるように取り付けられている。先端部材11は、管状体3の周面付近に位置する。
筐体10の側面10eは、その内部に筐体10の内部方向へ向いた棒状の支持部材14が凸設されている。支持部材14は、その先端に直方体の第1の受け部材13aが取り付けられている。第1の受け部材13aの側面は、平滑をなし、管状体3に当接する。先端部材11の側面及び受け部材13aの側面は、管状体3を挟んで対向するようにしてある。先端部材11が筐体10の内部方向(A方向)に移動することにより、先端部材11及び第1の受け部材13aは、管状体3を挟扼して押圧し、管状体3の一の部分を閉塞する。
また、筐体10の側面10eは、その内部に第1の受け部材13aを跨ぎ配置された第2の受け部材13b、13bが設置されている。第2の受け部材13b、13bは、側面10eの内面に付勢バネ13c、13cで弾設され、先端部材11との対向方向へ進退自在(C方向及びD方向)になるようにされている。
第2の受け部材13b、13bは、平滑な側面を有する直方体である。第2の受け部材13b、13bの側面は、先端部材11の側面に対して管状体3を挟んで対向している。先端部材11が筐体10の内部方向(A方向)に移動することにより、先端部材11及び第2の受け部材13b、13bは、管状体3を挟扼して押圧し、管状体3の他の部分を閉塞する。第2の受け部材13b、13bは、第1の受け部材13aより管状体3側(筐体10の内部方向、D方向)に突出する突出位置に配置されている。そして、第2の受け部材13b、13bは、先端部材11が筐体10の内部方向(A方向)に移動するに従い管状体3への押圧具合が高まって突出位置から筐体10の外部方向(C方向)に後退していき、第1の受け部材13aの側面と面一になるまで後退を続ける。
また、第2の受け部材13b、13bは、先端部材11が筐体の外部方向(B方向)に移動に従い、管状体3の先端を開放していくと共に付勢バネ13c、13cの付勢力により面一から突出位置まで前進を続ける。
尚、その他の構成は実施例1乃至3と同様であるので、対応する部分には同一の符号番号を付してその詳細な説明は省略する。
また、実施例4においては、受け部材13が第1の受け部材13aと、第1の受け部材13aを跨設した第2の受け部材13bとで構成されている一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものでなく、例えば、先端部材11が第1の先端部材と、第1の先端部材を跨設した第2の先端部材とで構成されてもよい。
次に実施例4に係る押圧部1及びアクチュエータ2の動作を説明する。図9(a)〜(c)に基づいて他の容器7に1kgの充填物を充填させる場合を一例として説明する。
他の容器7内に充填した充填物の重量が0g以上900g未満の場合、計量機4は、計量した重量のデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、計量機4から受信した重量データとメモリ52に記憶してある制御テーブルとに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第1出力を発生させる。アクチュエータ2は、第1出力を発生させたとき、動作部材12を後退させ、管状体3を押圧しない位置に先端部材11を後退させる(図9(a)参照)。
管状体3は、その先端を全開状態になり(図9(a)参照)、大量の充填物を排出して他の容器7内に充填物の充填を行う。このとき、充填機は、短時間で所定量の充填物を充填することができる。また、第2の受け部材13b、13bは、突出位置にある。
他の容器7内に充填した充填物の重量が900g以上1kg未満の場合、計量機4は、計量した重量のデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、計量機4から送信された重量のデータを受信し、受信した重量データ及びメモリ52に記憶してある制御テーブルに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第2出力を発生させる。アクチュエータ2は、第2出力を発生させたとき、動作部材12を内部方向(A方向)へ前進させ、管状体3の先端を押圧変形させる。アクチュエータ2は、管状体3の先端が押圧変形により半開状態になるまで先端部材11を移動させる(図9(b)参照)。このとき、第2の受け部材13b、13bは突出位置にあり、突出位置にある第2の受け部材13b、13bと先端部材11とで挟扼される管状体3の箇所は完全に閉塞している(図9(b)参照)。一方、第1の受け部材13aと先端部材11とで挟扼される管状体3の箇所は全開状態にある(図9(b)参照)。
管状体3は、その先端が半開状態になり、全開状態に比して0%以上100%未満の量の充填物を排出し、他の容器7内に充填物の充填を行う。このように、充填機は、排出の勢いで充填物が所定量を超えないように調整することができる。また、管状体3は、半開状態にあるとき、第2の受け部材13b、13bと先端部材11との挟扼箇所が閉塞状態になることにより、充填物が拡散排出しないようにでき、充填物を散らすことなく他の容器7に確実に充填することができる。
計量機4が計量した他の容器7内に充填した充填物の重量が1kgに達した場合、計量機4は、計量した重量のデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、計量機4から送信された重量のデータを受信し、受信した重量のデータ及びメモリ52に記憶してある制御テーブルに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第3出力を発生させる。アクチュエータ2は、第3出力を発生させたとき、動作部材12を内部方向(A方向)へ前進させ、管状体3の先端を押圧変形させる。アクチュエータ2は、管状体3の先端が押圧変形により完全に閉鎖するまで先端部材11を移動させる(図9(c)参照)。このとき、第2の受け部材13b、13bは、突出位置から第1の受け部材13aと面一になるまで後退していく(図9(c)参照)。面一まで後退した第2の受け部材13b、13bは、筐体10内に設置された制止部材15、15により制止されて面一状態を保持する。
管状体3は、その先端が完全閉鎖になり、充填物の排出を停止する。このとき、充填機は、充填を終了する。
実施例5.
上述した実施例1において、動作部材12及び先端部材11が管状体3の周辺付近の2方向に設置され、且つ、動作部材12が2方向から同一のタイミングで作動する一例を説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものでなく、例えば、何れか一方の動作部材12が作動し、続いて他方の動作部材12が作動するように異なるタイミングで作動するようにしてもよい。そこで、実施例5では、管状体3の周辺付近の2方向に設置されている動作部材2のうち、一方の動作部材12が作動し、続いて他方の動作部材12が作動するように異なるタイミングで作動する一例を説明する。
実施例5に係る充填機の構成は、実施例1と同様であるので、対応する部分には同一の符号番号を付してその詳細な説明を省略する(図1、図2、図3及び図4参照)。
次に管状体3の先端を閉塞させる押圧部1及びアクチュエータ2の動作を説明する。他の容器7に1kgの充填物を充填させる一例を説明する。図10は押圧部及びアクチュエータの動作を示す説明図である。1kgの重量は、計量機4が備える重量設定ボタン40により入力され、予め記憶されている。
他の容器7内に充填した充填物の重量が0g以上900g未満の場合、計量機4は、計量した重量のデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、計量機4から送信された計量のデータを受信し、受信した計量のデータとメモリ52に記憶してある制御テーブルとに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第1出力を発生させる。アクチュエータ2は、第1出力を発生させたとき、動作部材12、12を後退させ、管状体3を押圧しない位置に先端部材11を移動させる。
管状体3は、その先端が全開状態になり(図10(a)参照)、大量の充填物を排出して他の容器7内に充填物の充填を行う。このとき、充填機は、短時間で所定量の充填物を充填することができる。
他の容器7内に充填した充填物の重量が900g以上1kg未満の場合、計量機4は、計量した重量のデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、計量機4から送信された重量のデータを受信し、受信した計量のデータとメモリ52に記憶してある制御テーブルとに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第2出力を発生させる。アクチュエータ2は、第2出力を発生させたとき、一方の動作部材(以下「一の動作部材」という。)12を内部方向(A方向)へ前進させ、管状体3の先端を押圧変形させる。アクチュエータ2は、管状体3の先端が押圧変形により半開状態になるまで一の先端部材11を移動させる(図10(b)参照)。
管状体3は、その先端が半開状態になり、全開時に比して0%以上100%未満の量の充填物を排出し、他の容器7内に充填物の充填を行う。このとき、充填機は、排出の勢いで充填物が所定量を超えないよう調整することができる。
他の容器7内に充填した充填物の重量が1kgに達した場合、計量機4は、計量した重量のデータを生成して制御部5へ送信する。
制御部5は、計量機4から送信された重量のデータを受信し、受信した計量のデータとメモリ52に記憶してある制御テーブルとに基づいてアクチュエータ2の制御信号を生成する。制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2へ送信する。
アクチュエータ2は、制御部5から送信された制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて第3出力を発生させる。アクチュエータ2は、第3出力を発生させたとき、他の動作部材12を内部方向(A方向)へ前進させ、管状体3の先端を押圧変形させる。アクチュエータ2は、管状体3の先端が押圧変形により完全に閉鎖するまで他の先端部材11を移動させる(図10(c)参照)。
管状体3は、その先端が完全閉鎖になり、充填物の排出を停止する。このとき、充填機は、充填を終了する。
尚、上述した実施例1乃至5において、一の容器8に充填された充填物の重量を利用して他の容器7に充填を行う落差式充填機を例として説明した。しかし、本発明は、これに限らず、例えば、一の容器8に充填された充填物をポンプで吸出して他の容器7へ充填するタイマ式充填機であってもよい。
但し、押圧部1の押圧により管状体3の先端が閉塞されている際にポンプが充填物の吸出をしていると、押圧部1の押圧がポンプの吸出に負けて管状体3の先端が開放し、充填物が排出してしまう虞がある。そこで、制御部5は、生成した制御信号をアクチュエータ2のみならずポンプにも送信して夫々の出力が同期するように制御する。例えば、図5を用いて説明すると、制御部5は、アクチュエータ2の出力を第1出力とする場合(図5(a)参照)、ポンプの出力を最大とし、アクチュエータ2の出力を第2出力とする場合(図5(b)参照)、ポンプの出力を最大から下げ、アクチュエータ2の出力を第3出力とする場合(図5(c)参照)、ポンプの出力を零とするように制御を行う。
また、上述した実施例1乃至5においては、先端部材11の形状は略円柱として説明したが、これに限らず、その他の形状であってもよい。
また、上述した実施例1乃至5においては、先端部材11は、管状体3の周面付近の1方向又は2方向に配置する例を説明したが、これに限らず、複数方向に配置するようにしてもよい。
尚、実施例5では、充填物の重量に応じてアクチュエータ2の出力を制御する一例で説明した。しかし、本発明は、これに限定されるものでなく、例えば、重量物の他の容器7内の底面からの高さに応じてアクチュエータ2の出力を制御するようにしてもよい。かかる場合、充填機の構成は、上述した実施例3と同様であるので対応する部品には同一の符号番号を付してその詳細な説明を省略する。
実施例1に係る充填機の全体構造を示す正面図である。 押圧部の構造を示す側面からの模式的断面図である。 押圧部が有する先端部材及び動作部材の構造を示す斜視図である。 実施例1に係る充填機の制御ブロック図である。 押圧部及びアクチュエータの動作を示す説明図である。 実施例2に係る押圧部の構造を示す側面からの模式的断面図である。 実施例3に係る充填機の全体構造を示す正面図である。 実施例3に係る充填機の制御ブロック図である。 実施例4に係る押圧部の構造を示す上面からの模式的断面図である。 押圧部及びアクチュエータの動作を示す説明図である。
符号の説明
1 押圧部
11 先端部材
12 動作部材
13 受け部材
13a 第1の受け部材
13b 第2の受け部材
2 アクチュエータ
3 管状体
4 計量機
5 制御部
7 他の容器
70 開口
71 底面
9 高さ検出機

Claims (5)

  1. 充填物を容器に充填させる充填機において、
    前記充填物を前記容器の開口近傍に配置された先端から排出して前記容器内へ充填する管状体と、
    該管状体の周面付近に配置され、押圧して変形させることにより前記管状体の先端を閉塞させる押圧部と、
    前記押圧部を動作させ、出力に応じて前記押圧部の前記管状体への押圧力を変更させるアクチュエータと、
    前記容器内に充填した充填物の重量を計量する計量手段と、
    該計量手段により計量された重量に応じて、アクチュエータの出力を制御する手段と
    を備えることを特徴とする充填機。
  2. 充填物を容器に充填させる充填機において、
    前記充填物を前記容器の開口近傍に配置された先端から排出して前記容器内へ充填する管状体と、
    該管状体の周面付近に配置され、押圧して変形させることにより前記管状体の先端を閉塞させる押圧部と、
    前記押圧部を動作させ、出力に応じて前記押圧部の前記管状体への押圧力を変更させるアクチュエータと、
    前記容器内に充填した充填物の前記容器内の底面からの高さを検出する検出手段と、
    該検出手段により検出された高さに応じて、アクチュエータの出力を制御する手段と
    を備えることを特徴とする充填機。
  3. 前記管状体は弾性材料からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の充填機。
  4. 前記押圧部は、前記アクチュエータにより動作する動作部材と、対向する動作部材と共に前記管状体を挟扼する受け部材とからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の充填機。
  5. 前記受け部材は、前記動作部材との対向位置に固定された第1の受け部材と、第1の受け部材を跨設して前記動作部材との対向方向へ進退自在に設けられた第2の受け部材とを備え、
    前記動作部材の動作に応じて、第2の受け部材が、第1の受け部材より前記管状体側へ突出する第1位置と、第1位置からの後退により第1の受け部材と面一をなす第2位置との間を進退動作するようにしてあることを特徴とする請求項4に記載の充填機。
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