JP2015097039A - 導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置、並びに配線の視認性の評価方法 - Google Patents

導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置、並びに配線の視認性の評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015097039A
JP2015097039A JP2013237112A JP2013237112A JP2015097039A JP 2015097039 A JP2015097039 A JP 2015097039A JP 2013237112 A JP2013237112 A JP 2013237112A JP 2013237112 A JP2013237112 A JP 2013237112A JP 2015097039 A JP2015097039 A JP 2015097039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
conductive film
value
visibility
wiring pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013237112A
Other languages
English (en)
Inventor
山口 義隆
Yoshitaka Yamaguchi
義隆 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2013237112A priority Critical patent/JP2015097039A/ja
Priority to PCT/JP2014/077087 priority patent/WO2015072253A1/ja
Priority to TW103136388A priority patent/TW201523381A/zh
Publication of JP2015097039A publication Critical patent/JP2015097039A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • G06F3/0412Digitisers structurally integrated in a display
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2203/00Indexing scheme relating to G06F3/00 - G06F3/048
    • G06F2203/041Indexing scheme relating to G06F3/041 - G06F3/045
    • G06F2203/04103Manufacturing, i.e. details related to manufacturing processes specially suited for touch sensitive devices
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F2203/00Indexing scheme relating to G06F3/00 - G06F3/048
    • G06F2203/041Indexing scheme relating to G06F3/041 - G06F3/045
    • G06F2203/04112Electrode mesh in capacitive digitiser: electrode for touch sensing is formed of a mesh of very fine, normally metallic, interconnected lines that are almost invisible to see. This provides a quite large but transparent electrode surface, without need for ITO or similar transparent conductive material

Abstract

【課題】表示ユニットの非点灯時においても、配線が見えることなく、粒状ノイズを低減し、配線の視認性を改善させ、視認性を大幅に向上させることができる導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置並びに配線の視認性の評価方法を提供する。【解決手段】導電性フィルムの配線の撮影画像の画素値の2次元フーリエスペクトルの複数のスペクトルのピーク強度に人間の視覚応答特性を作用させて得られた全ピーク強度の総和と、配線の撮影画像の画素値を配線領域と背景領域に分けた時の配線領域の面積割合と、両領域の画素値の平均値の差である配線と背景との強度差とから求められる配線の視認性の定量値が、所定閾値以下である。【選択図】図7

Description

本発明は、導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置、並びに導電性フィルムの配線の視認性の評価方法に関する。
表示装置(以下、ディスプレイともいう)の表示ユニット上に設置される導電性フィルムとして、透明フィルム上に微細な導電性パターン(配線)を付与した導電性フィルムがあり、タッチパネルセンサや電磁波シールド等の用途が挙げられる。(例えば、特許文献1参照)。
導電性フィルムをタッチパネルセンサの用途に用いる場合、導電性フィルムには、金属細線等による配線によって形成される配線導電性パターン(配線パターン)があるため、配線そのものが見え、特に、表示ユニットの非点灯時に配線が見え、使用者に対して粒状ノイズとなるという配線の視認性が課題となり、その度合いによっては画質障害となる。
このため、特許文献1では、それぞれ繰り返しセル形状のオープンメッシュを画定する線状トレースを含む、互いに電気的に絶縁された2つの導電性微小パターンを重ね合わせたタッチスクリーンセンサにおいて、両者の線状トレースが互いに非平行な一部分、両者のセル形状が互いに異なる一部分、及び両者のセル寸法が互いに異なる一部分を少なくとも1つを有するようにした上で、配線の空間コントラストに対して観察距離に応じた閾値を設けて、タッチスクリーンセンサの導電性パターンの低視認性を得ることを提案している。
特表2012−519329号公報(WO 2010/099132 A2)
しかしながら、特許文献1には、タッチスクリーンセンサとして用いる際の低視認性を得るための導電性パターンの条件が開示されているが、特許文献1は、タッチスクリーンセンサの他、アンテナ、EMIシールド及びパターン基材等の導電性フィルムをも用途とするものであり、導電性フィルムの、重ね合わせる2つの2つの導電性微小パターンの組み合わせに対して規則性を減少させる組み合わせを提案しているに過ぎず、タッチスクリーンセンサを表示装置の表示ユニット上に設置したタッチパネル表示装置の実物サンプルの配線の視認性を定量値として評価することはできないという問題があった。
また、特許文献1に開示のモデルは、配線パターン全体の反射強度と人の視覚感度を考慮する定量化モデルであるが、配線パターン内で反射強度が変わるサンプルが様々に混ざると、配線パターン全体の反射強度と人の視覚感度を考慮する特許文献1に開示の定量化モデルでは、全てのサンプルを表現できないという問題があった。
なお、静電容量方式の導電性フィルムでは、トップ(Top)配線とボトム(Bottom)配線があり、処方(配線の製造方法)によって配線の特性もそれぞれ変わるため、例えば、透明基体(PET)の厚みや材質、銀等の金属を配線として透明基体に定着させるプロセス等が変わることで配線の反射特性が変わるため、背景と配線との間や、トップ−ボトム配線間に反射強度差が生まれるという現象が起こる。
そのため、同一の処方のサンプルでは、サンプル間で配線パターンの反射強度が局所的に異なることがないので、特許文献1に開示の定量化モデルでも定量評価することができる、即ち、目視との対応がとれるが、処方違いのサンプルも含めると、サンプル間で配線パターンの反射強度が局所的に異なることになり、従来のモデルでは目視との対応がつかず、配線視認性を定量値として評価することができないという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、導電性フィルムの導電性パターン(配線パターン)でも、例えば、表示ユニット上に設置された導電性フィルムをタッチパネルセンサ等の用途に用いた場合にも、表示ユニット上に設置された最終製品形態、例えば表示ユニット上のタッチパネルセンサとして使用される実サンプルの形態でも、配線そのものが見えることがなく、特に、表示ユニットの非点灯時においても配線が見えることがなく、画質障害を防止または低減でき、配線の視認性を改善、若しくは向上させ、その結果、表示ユニットの表示画面上に配置された場合にも、その視認性を大幅に向上させることができる導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置を提供し、また、導電性フィルム、例えば、表示ユニット上に設置された導電性フィルムの配線の視認性を定量的に、特に、表示ユニットの非点灯時においても定量的に評価することができる配線の視認性の評価方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明者らは、特願2013−181123号において、導電性フィルムの配線パターンを撮像した画像から、配線の周波数空間でのピークの総和とVTF(人の視覚感度関数)による重み付けにより定量値を算出して、導電性フィルムの配線の視認性を定量的に評価し、視認性に優れた導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置を提供する技術を提案している。
しかしながら、この技術も、配線パターン全体の反射強度と人の視覚感度を考慮する定量化モデルであることから、この技術によっても、配線パターン内で反射強度が変わるサンプルが様々に混ざることによって生じる特許文献1に開示の従来技術の問題点は、解消できないことを知見した。
このため、本発明者らは、これらの従来技術の問題点を解消するために、鋭意研究を重ねた結果、配線パターン全体の反射強度と人の視覚感度を反映した特徴量(周波数空間の特徴量)に、パターン内の反射強度の差を反映した特徴量(実空間の特徴量)を加えて配線の視認性を定量化することにより、導電性フィルムの配線の視認性を定量的に評価することができ、配線の視認性を向上させることができる導電性フィルムを提供することができることを知見し、本発明に至ったものである。
即ち、本発明の第1の態様の導電性フィルムは、透明基体と、該透明基体の少なくとも一方の面に形成され、複数の金属細線からなる導電部と、を有する導電性フィルムであって、導電部は、複数の金属細線によりメッシュ状に形成された、複数の開口部を配列した配線からなる配線パターンを有し、暗室環境下で入射角度45°で光を当てて正面から基準となる黒を撮像した時の信号値を露光時間で割った単位露光時間当たりの信号値を所定規格値に設定して、前記暗室環境下で導電性フィルムに入射角度45°で光を当てて正面から撮像して得られた、規格値としての配線パターンの配線の撮像画像の画素値の2次元フーリエスペクトルの複数のスペクトルピークの(第1のピーク周波数における)第1のピーク強度に、人間の視覚応答特性を作用させて得られた(第2のピーク周波数における)第2のピーク強度の総和と、配線パターンの配線の撮像画像の画素値を2値化して配線の画素値と背景の画素値とに分離した時の配線の画素値からなる配線領域の、配線パターンの画像全体に対する面積割合と、配線領域内の全画素値の平均値と背景からなる残りの背景領域内の全画素値の平均値との差として求められる配線と背景との強度差とから求められる配線の視認性の定量値が、所定閾値以下であることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の第2の態様のタッチパネルは、上記第1の態様の導電性フィルムと、この導電フィルムの表面側からの接触位置又は近接位置を検出する検出制御部とを備え、導電フィルムと検出制御部が、タッチパネルセンサとして機能することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の第3の態様の表示装置は、表示ユニットと、この表示ユニット上に設置される、上記第1の態様の導電性フィルムとを備えることを特徴とする。
ここで、上記第3の態様において、さらに、導電フィルムの表面側からの接触位置又は近接位置を検出する検出制御部とを備え、導電フィルムと検出制御部が、タッチパネルセンサとして機能することが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明の第4の態様の導電性配線の視認性の評価方法は、複数の金属細線によりメッシュ状に形成された、複数の開口部を配列した配線の配線パターンを有する導電性フィルムの配線の視認性の評価方法であって、暗室環境下で入射角度45°で光を当てて正面から基準となる黒を撮像した時の信号値を露光時間で割った単位露光時間当たりの信号値が所定規格値となる撮影条件で、前記暗室環境下で導電性フィルムに入射角度45°で光を当てて正面から撮像して配線パターンの配線の撮像画像の画素値を規格値として求め、得られた配線パターンの配線の撮像画像の画素値に対して2次元フーリエ変換を行い、配線の撮像画像の画素値の2次元フーリエスペクトルの複数のスペクトルピークの(第1のピーク周波数における)第1のピーク強度を算出し、こうして算出された配線パターンの(第1のピーク周波数における)第1のピーク強度に、人間の視覚応答特性を観察距離に応じて作用させてそれぞれ(第2のピーク周波数における)第2のピーク強度を算出し、こうして(第2のピーク周波数における)第2のピーク強度の総和を求め、配線パターンの配線の画像の画素値を2値化して配線の画素値と背景の画素値とに分離し、分離された配線の画素値からなる配線領域の、配線パターンの画像全体に対する面積割合を求め、配線領域内の全画素値の平均値と背景からなる残りの背景領域内の全画素値の平均値とを求め、こうして求められた両平均値の差として配線と背景との強度差を求め、こうして得られた第2のピーク強度の総和、配線パターンの画像全体に対する配線領域の面積割合、及び配線と背景との強度差から配線の視認性の定量値を線型和として求め、こうして求めた配線の視認性の定量値が所定閾値以下である導電性フィルムの配線の視認性を評価することを特徴とする。
ここで、上記各態様において、第2のピーク強度の総和をx、配線領域の面積割合をx、配線と背景との強度差をx、配線の視認性の定量値をEとする時、定量値Eは、下記式(1)によって示される線型和として求められることが好ましい。
E=c×x+c×x+c×x)+C ……(1)
但し、c、c、及びcは、係数であり、Cは、定数である。
また、基準となる黒は、XYZ表色系の視感反射率Yが3.1%である黒であり、所定規格値は、4/3[I/ms]であり、配線の画素値は、配線の信号値を露光時間で割った時に、64/45[I/ms]が1.0となるように正規化されたものであり、上記式(1)において、c=259、c=73.0、c=−140、C=−13.0とする時、所定閾値は、6.0であり、配線の視認性の定量値Eは、6.0以下であることが好ましく、より好ましくは、所定閾値は、4.2であり、配線の視認性の定量値が、4.2以下である。
また、導電性フィルムは、表示装置の表示ユニット上に設置されるものであり、配線パターンは、表示ユニットに重畳されていることが好ましい。
また、第2のピーク強度は、視覚応答特性として視覚伝達関数を畳み込み積分で重み付けを行うことによって求められることが好ましい。
また、視覚伝達関数は、ドゥーリー・ショー(Dooly−Shaw)関数に明度成分に対する補正関数を導入した評価関数でであることが好ましい。
また、視覚伝達関数は、下記式(2)で与えられる関数VTFで表されることが好ましい。
Figure 2015097039
ここで、uは、空間周波数(cycle/deg)である。
以上説明したように、本発明によれば、配線パターン全体の反射強度と人の視覚感度を反映した特徴量(周波数空間の特徴量)に、パターン内の反射強度の差を反映した特徴量(実空間の特徴量)を加えて配線の視認性を定量化することにより、導電性フィルムの導電性パターン(配線パターン)でも、例えば、表示ユニット上に設置された導電性フィルムをタッチパネルセンサ等の用途に用いた場合にも、表示ユニット上に設置された最終製品形態、例えば表示ユニット上のタッチパネルセンサとして使用される実サンプルの形態でも、配線そのものが見えることがなく、特に、表示ユニットの非点灯時においても配線が見えることがなく、画質障害を防止または低減でき、配線の視認性を改善、若しくは向上させ、その結果、表示ユニットの表示画面上に配置された場合にも、その視認性を大幅に向上させることができる。
また、本発明によれば、導電性フィルム、例えば、表示ユニット上に設置された導電性フィルムの配線の視認性を定量的に、特に、表示ユニットの非点灯時においても定量的に評価することができる。
本発明の第1の実施形態に係る導電性フィルムの一例を模式的に示す平面図である。 図1に示す導電性フィルムの模式的部分断面図である。 本発明の別の実施形態に係る導電性フィルムの一例の要部を示す模式的部分断面図である。 本発明の別の実施形態に係る導電性フィルムの一例を示す模式的部分断面図である。 本発明に係る導電性フィルムが適用される表示ユニットの一部の画素配列パターンの一例を表す概略説明図である。 図3に示す導電性フィルムを組み込んだ表示装置の一実施例の概略断面図である。 本発明の導電性フィルムの配線パターンの配線の視認性の評価方法の一例を示すフローチャートである。 図7に示す導電性フィルムの配線パターンの配線の視認性の評価方法のステップの詳細を示すフローチャートである。 本発明において用いられる撮影光学系を説明する説明図である。 (A)及び(B)は、それぞれ本発明の実施例において用いられる菱形及び六角形配線パターン、並びに(C)は、本発明に用いられる格子配線パターンの一例を示す概略説明図であり、(D)、(E)及び(F)は、それぞれ(A)、(B)及び(C)に示す配線パターンを説明するための部分拡大図である。 実施例において用いられる配線サンプルの定量値と官能評価との関係及びそれらの回帰式を示すグラフである。
以下に、本発明に係る導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置、並びに導電性フィルムの配線の視認性の評価方法を添付の図面に示す好適な実施形態を参照して詳細に説明する。
以下では、本発明に係る導電性フィルム及びこれを備えるタッチパネル及び表示装置について、表示装置の表示ユニットに設置されたタッチパネルセンサの用途に用いられる導電性フィルム及びこの導電性フィルムが表示ユニット上に設置されたタッチパネル表示装置を代表例として説明するが、本発明は、これに限定されず、導電性フィルムが表示ユニット上に一体として設置された状態で用いられるものであれば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)やプラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)や有機ELディスプレイ(OELD:Organic ElectroLuminescence Display)や無機ELディスプレイ等の表示装置の表示ユニット上に設置される導電性フィルム及びこの導電性フィルムが表示ユニット上に設置された表示装置であれば、どのようなものでも良く、例えば、電磁波シールド用の導電性フィルム及びこれが表示ユニット上に一体として設置された表示装置等であっても良いのは勿論である。なお、本発明の導電性フィルムは、表示装置の表示ユニット上に設置されるものに限定されず、単独で用いられるものであっても良い。
図1及び図2は、それぞれ本発明の第1の実施形態に係る導電性フィルムの一例を模式的に示す平面図及びその模式的部分断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態の導電性フィルム10は、例えば、表示装置の表示ユニット上に設置されるもので、表示ユニット上に一体的に設置された状態で、表示ユニットの表示面の観察時に、表示ユニットの点灯時には勿論、特に、表示ユニットの非点灯時にも、配線による反射が視認されず、配線の視認性の点で優れた配線パターン、配線そのものが見たり、粒状ノイズとして視認されることが無く、配線の視認性の点で最適化された配線パターンを持つ導電性フィルムである。
本実施形態の導電性フィルム10は、透明基体12と、複数の金属製の細線(以下、金属細線という)14からなり、透明基体12の両面(図2中上側の面及び下側の面)にそれぞれ形成される第1及び第2導電部16a及び16b(総称して導電部16という)と、金属細線14を被覆するように、導電部16a及び16bの略全面に、それぞれ第1及び第2接着層18a及び18b(総称して接着層18という)を介して接着された第1及び第2保護層20a及び20b(総称して保護層20という)とを有する。
透明基体12は、絶縁性を有し、かつ透光性が高い材料からなり、例えば、樹脂、ガラス、シリコン等の材料を挙げることができる。樹脂としては、例えば、PET(Polyethylene Terephthalate)、PMMA(Polymethyl methacrylate)、PP(polypropylene)、PS(polystyrene)等が挙げられる。
導電部16(16a,16b)は、金属細線14と、隣接する金属細線14間の開口部22とによるメッシュ形状の配線パターン24(第1及び第2配線パターン24a,24b)とを有する配線層28(第1及び第2配線層28a,28b)を形成する。
詳しくは、導電性フィルム10においては、第1導電部16aは、複数の金属細線14の配線からなる配線パターン24aを有する配線層28aとして、透明基体12の一方(図2の上側)の面に形成され、第2導電部16bは、同様に、複数の金属細線14の配線からなる配線パターン24bを有する配線層28bとして、透明基体12の他方(図2の下側)の面に形成されている。
金属細線14は、導電性の高い金属製の細線であれば特に制限的ではなく、例えば、金(Au)、銀(Ag)又は銅(Cu)の線材等からなるものを挙げることができる。金属細線14の線幅は、視認性の点からは細い方が好ましいが、例えば、30μm以下であれば良い。なお、タッチパネル用途では、金属細線14の線幅は0.1μm以上15μm以下が好ましく、1μm以上9μm以下がより好ましく、2μm以上7μm以下がさらに好ましい。
ここで、上層の第1導電部16aの配線パターン24aと下層の第2導電部16bの配線パターン24bとは、同じ又は同様の配線パターンであり、上層の配線パターン24aが、下層の配線パターン24bに対して位相をずらして配置されている。例えば、図示例においては、上層の配線パターン24aは、配線パターン24bに対してハーフ(1/2)ピッチずらして配置されている。具体的には、図2に示すように、上層の配線パターン24aを構成する第1導電部16aの隣接する2本の金属細線14間、好ましくはその中心に、下層の配線パターン24bを構成する第2導電部16bの金属細線14が位置するように配置されている。本明細書では、このような配線パターン24a及び24bの金属細線14の配置状態を、上層の第1導電部16aが下層の第2導電部16bに対して入れ子の状態になっているという。すなわち、上層の配線パターン24aは、下層の配線パターン24bに対して、位相をずらして配置されており、入れ子になっているという。
上述したように、導電部16は、複数の金属細線14をメッシュ状を配列した配線からなる配線パターン24を有する。図示例においては、開口部22のメッシュ形状は菱形(図1及び後述する図10(A)参照)であるが、本発明はこれに限定されず、後述するように、表示ユニットの表示面に対して配線の視認性が最適化された配線パターン24を構成できれば、少なくとも3辺を有する多角形状であれば如何なるものでも良く、また、同一メッシュ形状であっても、異なるメッシュ形状であっても良く、例えば、正三角形、二等辺三角形等の三角形や、正方形(正方格子:後述する図10(C)参照)、長方形等の四角形(矩形)や、五角形や、六角形(正六角形:後述する図10(B)参照)等の、同一又は異なる多角形等を挙げることができるし、これらの多角形は所定角度傾斜していても良い。例えば、図1及び図10(A)に示す菱形は傾斜していないが、図10(A)に示す菱形を角度θ(図10(D)参照)だけ回転させて傾斜させることにより、平行四辺形とすることもできる。即ち、所定の表示ユニットに対して配線の視認性が最適化された配線パターンであれば、規則性のある開口部22の配列によって構成される配線パターンでも、異なる形状の開口部22の配列によってランダム化された配線パターンでも良い。
第1保護層20aは、第1導電部16aの金属細線14からなる配線を被覆するように、第1接着層18aによって第1導電部16a(配線層28a)の略全面に接着されている。
また、第2保護層20bは、第2導電部16bの金属細線14を被覆するように、第2接着層18bによって第2導電部16b(配線層28b)の略全面に接着されている。
ここで、第1接着層18a及び第2接着層18bの材料としては、ウェットラミネート接着剤、ドライラミネート接着剤、又はホットメルト接着剤等が挙げられる。なお、第1及び第2接着層18a及び18bの材料は、同一であってもよいし、異なってもよい。
また、第1保護層20a及び第2保護層20bは、透明基体12と同様に、樹脂、ガラス、シリコンを含む透光性が高い材料からなる。なお、第1保護層20aの材質と第2保護層20bの材質とは、同一であってもよいし、異なってもよい。
第1保護層20aの屈折率n1及び第2保護層20bの屈折率n2は、いずれも、透明基体12の屈折率n0に等しいか、これに近い値であるのが好ましい。この場合、第1及び第2保護層20a及び20bに対する透明基体12の相対屈折率nr1及びnr2は、共に1に近い値となる。
ここで、本明細書における屈折率は、波長589.3nm(ナトリウムのD線)の光における屈折率を意味し、例えば樹脂では、国際標準規格であるISO 14782:1999(JIS K 7105に対応)で定義される。
したがって、第1保護層20aに対する透明基体12の相対屈折率nr1は、nr1=(n1/n0)で定義され、第2保護層20bに対する透明基体12の相対屈折率nr2は、nr2=(n2/n0)で定義される。ここで、相対屈折率nr1及び相対屈折率nr2は、共に、0.86以上1.15以下の範囲にあればよく、より好ましくは、0.91以上1.08以下である。
なお、相対屈折率nr1及び相対屈折率nr2の範囲をこの範囲に限定して、透明基体12と保護層20a、20bとの部材間の光の透過率を制御することにより、配線の視認性をより向上させ、改善することができる。
上述した第1の実施形態の導電性フィルム10においては、図2に示すように、透明基体12の上側の上層の配線パターン24aを構成する第1導電部16aの隣接する2本の金属細線14間、好ましくはその中心に、透明基体12の下側の下層の配線パターン24bを構成する第2導電部16bの金属細線14が位置するように配置されているが、本発明は、これに限定されず、透明基体12の両面の第1及び第2導電部16a及び16bの配線パターン24a及び24bを構成する金属細線14が互いに対応する位置に位置するものであっても良い。即ち、第2導電部16bの配線パターン24bの複数の金属細線14は、第1導電部16aの配線パターン24aの複数の金属細線14に対応する位置に配置されるものであっても良い。
なお、この場合には、配線層28aの配線パターン24aと配線層28bの配線パターン24bとを、同一のものとすることができ、電極視認性を更に改善することができる。
また、図2に示す例では、配線層28aと配線層28bとは、同一の配線パターン24を持ち、ずれることなく重なり合って1つの配線パターン24(24a、24b)を形成しているが、両配線層28a及び配線層28bのそれぞれの配線パターンは、本発明の評価基準を満たすものであれば、ずれた位置に重ね合わされていても良いし、それぞれの配線パターン自体が異なっていても良い。
また、上述した第1の実施形態の導電性フィルム10は、透明基体12の両方の面に同様に金属細線14からなる第1及び第2配線パターン24a及び24bをそれぞれ有する配線層28a及び28bを形成する第1及び第2導電部16a,16bを有するものであるが、本発明は、これに限定されず、透明基体12の両面の配線層28a及び28bは、少なくとも一方の配線層の一部がダミー電極部によって形成され、残りが第1及び第2導電部16a及び16bによって形成されるものであっても良い。即ち、配線層28aが、第1導電部16a及びダミー電極部によって形成されるか、配線層28bが、第2導電部16b及びダミー電極部によって形成されるかのいずれか、又は、両方である。
ここで、ダミー電極部は、図2に示す第1及び第2導電部16a及び16bと同様に、透明基体12の少なくとも一方(図2の上側及び下側の少なくとも一方)の面に形成されるが、ダミー電極は、第1導電部16aの第1配線パターン24aと同じ又は同様の配線パターンを有するものであるか、第2導電部16bの第2配線パターン24bと同じ又は同様の配線パターンを有するものであるのが好ましい。
また、ダミー電極部は、透明基体12の上側の配線層28aの一部に形成されている場合には、配線層28aの残りの部分に形成されている第1導電部16aと所定間隔だけ離間して配置されており、第1導電部16aと電気的に絶縁された状態下にあるものであり、また、透明基体12の下側の配線層28bの一部に形成されている場合には、配線層28bの残りの部分に形成されている第2導電部16bと所定間隔だけ離間して配置されており、第2導電部16bと電気的に絶縁された状態下にあるものである。
例えば、ダミー電極部が、透明基体12の一方の面に形成されている第2導電部16bの複数の金属細線14に対応する位置に形成された複数の金属細線14からなる場合には、
透明基体12の一方の面での金属細線による散乱を制御することができ、電極配線の視認性を改善することができる。
なお、上述の図2に示す本発明の導電性フィルム10の例では、配線層28a及び配線層28bにおいては、配線パターン24a及び24bを構成する金属細線は、半ピッチずらされており、互いに入れ子の状態となっているが、本発明はこれに限定されず、配線層28a又は28bにおいて、その一部に導電部又はダミー電極部が形成されていない、即ち、金属細線14が形成されていない空白の領域を設けても良い。
また、上述の図2に示す導電性フィルム10では、透明基体12の両面に第1及び第2導電部16a及び16bを有するものであるが、本発明は、これに限定されず、図3に示す導電性フィルム10aのように、第1透明基体12aの両面に第1及び第2導電部16a及び16bを有し、第2導電部16bの下側に第2透明基体12bを配置し、即ち、第2透明基体12bの上側の面に第2導電部16bが形成され、第2透明基体12bの上側の面に第2導電部16bが形成され、第2透明基体12bの下側の面に第3導電部16cが形成される多層配線からなるものであっても良い。
図示しないが、導電性フィルム10aにおいても、図2に示す導電性フィルム10の場合と同様に、第1導電部16aの上側には第1接着層18aを介して第保護層20aが接着され、第3導電部16cの下側には第2接着層18bを介して第2保護層20bが接着される。
なお、第1透明基体12a及び第2透明基体12bには、図2に示す透明基体12と同様なものを用いることができる。
ここで、第3導電部16cは、第1導電部16aの第1配線層28a及び第1導電部16bの第1配線層28bと同様に、複数の金属細線14の配線からなる配線パターン24cを有する第3配線層28cとして、透明基体12bの一方(図2の下側)の面に形成されている。配線パターン24cは、配線パターン24a及び24bと同様な配線パターンを有するものであるのが好ましいが、異なる配線パターンを有するものであっても良い。
図3に示す導電性フィルム10aは、第1、第2及び第3配線層28a、28b及び28cを有する3層配線からなるものであるが、本発明はこれに限定されず、4層以上の配線層を有する多層配線からなるものであっても良い。
また、図4に示すように、図3に示す導電性フィルム10bのように、透明基体12の片面のみに導電部16を有し、導電部16の上側に接着層18を介して保護層20が接着されるものであっても良い。導電部16は、配線パターン24からなる配線層28を形成する。
上述した本発明の第1の実施形態の導電性フィルム10及び別の実施形態の導電性フィルム10、10a及び10bは、例えば、図5に一部を模式的に示す表示ユニット30(表示部)のタッチパネルに適用されるが、表示ユニット30の表面(特に、表面の反射)に対して、表示ユニット30の点灯時にも、非点灯時にも、配線の視認性の点で最適化された配線パターンを持つものである。なお、本発明では、所定の表示ユニットに対して配線の視認性の点で最適化された配線パターンとは、単独で、又は表示ユニット上に設置した状態で配線(金属細線)や配線パターンが人間の視覚に知覚されない1又は2以上の1群の配線パターンを言う。なお、本発明では、所定の表示ユニットに対して最適化された2以上の1群の配線パターンにおいても、最も知覚されない配線パターンから知覚されにくい配線パターンまで序列を付けることができ、所定の表示ユニットに対して、特に、表示ユニット30の点灯時には勿論、非点灯時にも最も配線が知覚されない1つの配線パターンを決定することもできる。
なお、配線パターンの配線の視認性の評価及び最適化については、後述する。
本発明の導電性フィルムは、基本的に以上のように構成される。
図5は、本発明の導電性フィルムが適用される表示ユニットの一部の画素配列パターンの一例を模式的に表す概略説明図である。
図5にその一部を示すように、表示ユニット30には、複数の画素32がマトリクス状に配列されて所定の画素配列パターンが構成されている。1つの画素32は、3つの副画素(赤色副画素32r、緑色副画素32g及び青色副画素32b)が水平方向に配列されて構成されている。1つの副画素は、垂直方向に縦長とされた長方形状とされており、3つの副画素32r、32g及び32bは、どういつ、もしくは同様の長方形状とされている。画素32の水平方向の配列ピッチ(水平画素ピッチPh)と画素32の垂直方向の配列ピッチ(垂直画素ピッチPv)は略同じとされている。つまり、1つの画素32とこの1つの画素32を囲むブラックマトリクス(BM)34(パターン材)にて構成される形状(網掛けにて示す領域36を参照)は正方形となっている。また、1つの画素32のアスペクト比は1ではなく、水平方向(横)の長さ>垂直方向(縦)の長さとなっている。
なお、図示例では、1つの副画素(32r、32g、32b)の形状は、長方形状であるが、本発明はこれに限定されず、例えば、端部に切り欠きのある長方形状であっても良いし、所定角度で屈曲した、又は折れ曲がった縦長の帯状であっても良く、若しくは湾曲した縦長の帯状であっても良く、また、端部に切り欠きがあっても良いし、その切り欠きの形状もどのような形状であっても良く、従来公知の画素形状であればどのような形状でも良い。
また、画素ピッチ(水平及び垂直画素ピッチPh、Pv)も、表示ユニット30の解像度に応じたピッチであれば、如何なるピッチでも良く、例えば、84μm〜264μmの範囲内のピッチを上げることができる。
図5から明らかなように、複数の画素32の各々の副画素32r、32g及び32bによって構成される画素配列パターンは、これらの副画素32r、32g及び32bをそれぞれ囲むBM34のBMパターン38によって規定されるが、厳密には、BMパターン38は、画素配列パターンの反転パターンであるが、ここでは、同様のパターンを表すものとして扱う。
上記したBM34によって構成されるBMパターン38を有する表示ユニット30の表示パネル上に、例えば、導電性フィルム10を配置する場合、導電性フィルム10の配線パターン24は、BM(画素配列)パターン38を有する表示ユニット30の表示パネルに対して配線の視認性の点で最適化されているので、導電性フィルム10の金属細線14からの散乱等は殆ど視認されることが無く、粒状ノイズの発生が抑制されることになる。
なお、図5に示す表示ユニット30は、液晶パネル、プラズマパネル、有機ELパネル、無機ELパネル等の表示パネルで構成されてもよい。
次に、本発明の導電性フィルムを一体的に組み込んだ表示装置について、図6を参照しながら説明する。図6では、表示装置40として、本発明の第2の実施の形態に係る導電性フィルム10を組み込んだ投影型静電容量方式のタッチパネルを代表例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定さないことは言うまでもない。
図6に示すように、表示装置40は、カラー画像及び/又はモノクロ画像を表示可能な表示ユニット30(図3参照)と、入力面42(矢印Z1方向側)からの接触位置を検出するタッチパネル44と、表示ユニット30及びタッチパネル44を収容する筐体46とを有する。筐体46の一面(矢印Z1方向側)に設けられた大きな開口部を介して、ユーザは、タッチパネル44にアクセス可能である。
タッチパネル44は、上記した導電性フィルム10(図2参照)の他、導電性フィルム10の一面(矢印Z1方向側)に積層されたカバー部材48と、ケーブル50を介して導電性フィルム10に電気的に接続されたフレキシブル基板52と、フレキシブル基板52上に配置された検出制御部54とを備える。
表示ユニット30の一面(矢印Z1方向側)には、接着層56を介して、導電性フィルム10が接着されている。導電性フィルム10は、他方の主面側(第2導電部16b側)を表示ユニット30に対向させて、表示画面上に配置されている。
カバー部材48は、導電性フィルム10の一面を被覆することで、入力面42としての機能を発揮する。また、接触体58(例えば、指やスタイラスペン)による直接的な接触を防止することで、擦り傷の発生や、塵埃の付着等を抑止可能であり、導電性フィルム10の導電性を安定させることができる。
カバー部材48の材質は、例えば、ガラス、樹脂フィルムであってもよい。カバー部材48の一面(矢印Z2方向側)を酸化珪素等でコートした状態で、導電性フィルム10の一面(矢印Z1方向側)に密着させてもよい。また、擦れ等による損傷を防止するため、導電性フィルム10及びカバー部材48を貼り合わせて構成してもよい。
フレキシブル基板52は、可撓性を備える電子基板である。本図示例では、筐体46の側面内壁に固定されているが、配設位置は種々変更してもよい。検出制御部54は、導体である接触体58を入力面42に接触する(又は近づける)際、接触体58と導電性フィルム10との間での静電容量の変化を捉えて、その接触位置(又は近接位置)を検出する電子回路を構成する。
本発明の導電性フィルムが適用される表示装置は、基本的に以上のように構成される。
次に、本発明において、表示装置のBMパターンを持つ所定の表示ユニット上に設置された導電性フィルムの配線パターンの配線の視認性の評価及び最適化の手順について説明する。即ち、本発明の導電性フィルムにおいて、表示装置の所定の表示ユニットに対して、点灯時は勿論、非点灯時にも、配線自体や配線に基づく粒状ノイズが人間の視覚に知覚されないように最適化された表示ユニットに重畳された配線パターンを評価して決定する手順について説明する。
図7は、本発明の表示ユニット上に設置された導電性フィルムの配線パターンの配線の視認性の評価方法の一例を示すフローチャートである。図8は、図7に示す導電性フィルムの配線パターンの配線の視認性の評価方法のステップの詳細を示すフローチャートである。
本発明の配線の視認性の評価方法は、予め、定量化のための撮像に適した撮像信号値の処理条件(ホワイトバランス、画像のダイナミックレンジ、撮像信号値の正規化条件等)を設定しておき、導電性フィルムの配線パターンを、好ましくは、表示装置の所定の表示ユニット上に設置された導電性フィルムの配線パターンを撮像して配線の反射画像の(反射率を表す)撮像信号値を画像データ(正規化された画素値)として取得し、画像の定量化、即ち、配線の撮像画像の画像データに対して高速フーリエ変換(FFT)を用いた周波数解析を行い、周波数空間での強度(特徴量1)を求め、次に、配線の撮像画像の画像データに対して2値化を行い、配線領域と背景領域とに分け、実空間での配線領域の(面積)割合(特徴量2)及び配線領域及び背景領域のそれぞれの画像データの平均値の差である実空間での背景と配線の強度差(特徴量3)を求め、これらの3つの特徴量1、2及び3の線型和を求めて、配線の視認性の評価をするための配線の視認性の定量値として算出し、算出された定量値が予め設定された条件(所定閾値以下)を満たす配線パターンを、特に、表示ユニットの非点灯時にも、表示ユニット上に設置された導電性フィルムの配線が視認されないように最適化された配線パターンとして評価し、決定するものである。
なお、周波数空間での強度(特徴量1)は、配線の撮像画像の画像データに対してFFTを用いた周波数解析により得られたスペクトルピークの第1のピーク周波数における第1のピーク強度を算出し、算出された第1のピーク周波数における第1のピーク強度に人間の視覚応答特性を所定の観察距離に対して作用させてそれぞれ重み付けされた第2のピーク周波数における第2のピーク強度を得、得られた全ての第2のピーク周波数における第2のピーク強度の総和を求めることによって得られる。
この本発明法では、スペクトルピークについては一般的にFFTが利用されるが、利用方法によっては、対象物の周波数/強度が大きく変化するため、以下の手順を規定している。
即ち、本発明においては、導電性フィルムの配線パターンの周波数空間における周波数特性のみならず、導電性フィルムの配線の実空間における反射強度(反射率)を反映させ、導電性フィルムの配線を撮像した画像を入力とすることで、実物サンプルでも配線視認性も定量化することができる。したがって、本発明においては、導電性フィルム単独でも、導電性フィルムを周辺部材と組み合わせたタッチパネルモジュールやディスプレイ上に設置された最終製品形態でも定量化が可能である。
具体的には、これらの定量化は、導電性フィルムの配線の画像を所定条件の下に撮像し、正規化された画素値として配線の撮像画像の画像データとして求め、この画像データにFFTを用いて得られた周波数特性(ピーク周波数および強度)に人間の視覚感度関数(VTF)を使って周波数空間での強度(特徴量1)を求める一方、画像データに基づいて配線領域と背景領域とに分けられた中で、配線領域の面積割合(特徴量2)及び両領域の平均値の差として背景と配線の強度差(特徴量3)の実空間で特徴量を求め、周波数空間での特徴量1に加えて、実空間での特徴量2及び3を用いて、配線の視認性の定量値を算出することで実現している。
本発明において、周波数空間の特徴量1に加えて、実空間の特徴量2の配線領域の面積割合と、実空間の特徴量3の配線と背景との強度差を用いるのは、従来技術で述べたように、複数の導電性フィルムサンプル間で配線パターンの反射強度が局所的に異なることがなければ、また、トップ配線とボトム配線とで反射強度差があってもその差がサンプル間でほぼ同じならば、目視との対応がとれ、周波数空間の特徴量1のみで評価することができるが、サンプル間で配線パターンの反射強度が局所的に異なると、例えば、背景と配線の反射強度差、トップ配線とボトム配線の反射強度差等がサンプル間で変化すると、目視との対応がつかないため、周波数空間の特徴量1のみでは、正確な評価ができず、導電性フィルムの視認性の正確な評価には、周波数空間の特徴量1に加えて、配線パターン内の反射強度の差を反映する特徴量が必要であり、実空間の特徴量2及び3を加える必要があるからである。
このため、本発明では、実空間の特徴量2として、反射強度の高い領域がどれほどあるかを示す配線領域の面積割合を用い、実空間の特徴量2として、配線の反射強度を示す背景と配線の強度差(両領域の平均値の差)を用いているのである。
本発明法においては、まず、手順1として、図7に示すように、導電性フィルム10の配線パターン24を準備し、ステップS10において撮像を行い、配線パターン24の配線の撮像画像PIを取得する。詳しくは、図8に示すように、ステップS10において、暗室環境下に導電性フィルム10を配置し、導電性フィルム10の配線パターン24の配線の画像を撮影し、撮像信号値を取得して、正規化して配線の撮像画像(画像データ(正規化された画素値))PIを取得する。例えば、暗室環境下において、図6に示す表示装置40の表示ユニット30上に設置(重畳)された導電性フィルム10を撮影して、即ち導電性フィルム10の配線パターン24の配線(金属細線14)(図3参照)の画像を撮影して配線の撮像画像PIを取得する。この際、導電性フィルム10が設置された表示ユニット30は、非点灯にしておく必要がある。なお、表示ユニット30上に設置された導電性フィルム10の配線パターン24は、表示ユニット30の点灯時にも、配線の視認性に優れているのが良いのは勿論である。
この時、本発明においては、図9に示すように、暗室環境下に配置された導電性フィルム10、好ましくは、表示ユニット30上に重畳された導電性フィルム10を撮影サンプル62とする時、撮影サンプル62に対して入射角度45°で光源からの光を当て、正面にカメラ64を配置する撮影光学系60によって、撮影サンプル62から反射する光を正面からカメラ64で受光し、撮影サンプル62を正面からカメラ64で撮影する。
本発明において用いられる撮影光学系60を構成する光源(図示せず)、カメラ64及びレンズ(図示せず:カメラ64に内蔵)は、配線の視認性の定量値を算出するのに必要となる配線の画像を撮影できれば、どのようなものであっても良いが、以下のようなものを用いるのが好ましい。
本発明に用いられるカメラとしては、例えば、解像度1392×1040のモノクロカメラを用いるを用いるのが好ましく、例えば、日本ローパー社製のMonochrome QICAM Cooledなどを用いることができる。
本発明に用いられるレンズとしては、例えば、実視野35.2mm、被写界深度±16mm at F10のテレセンレンズを用いるのが好ましく、例えば、エドモンド社製のテレセントリックレンズ0.18Xなどを用いることができる。
本発明に用いられる光源としては、例えば、ハロゲン光源等を用いることができ、一定光量を維持できるフィードバック付ハロゲン光源を用いるのが好ましく、例えば、林時計工業社製のLA−150FBUなどを用いることができる。
本発明において用いられる撮影環境としては、導電性フィルム10が設置された表示ユニット30の非点灯時にも、導電性フィルム10の配線パターン24の配線(金属細線14)の視認性を評価する必要があるので、暗室環境とするのが好ましく、暗室環境で光源から入射角度45°で光を当てて正面から撮像するのが良い。
また、本発明において用いられる撮影条件としては、レンズの絞りとピントを調整するのが好ましく、例えば、深度計を使用して被写界深度が10mmとなるようにレンズの絞りとピントを調整するのが良い。
なお、ステップS10の配線の画像の撮影に先立って、ホワイトバランスの調整及び撮影のための画像のダイナミックレンジの設定の事前ステップを行っておくのが好ましい。
この事前ステップにおいては、まず、基準となる黒として、マクベスチャート、例えば、X−rite社のカラーチェッカー(ColorChecker)等の黒(Black:XYZ表色系の視感反射率Y=3.1%)等を撮像し、カメラの信号値Ibと露光時間Exbとを取得する。こうして得られる基準となる黒撮影時のカメラの信号値Ibを基準となる黒撮影時の露光時間Exbで割った値(単位露光時間当たりの信号強度(値))Ib/Exbが、所定規格値、例えば、4/3[I/ms](例えば、基準となる黒撮影時の露光時間が180msである時の信号値Iが240)となるように設定して撮影サンプルを撮像するようにカメラの撮影の画像のダイナミックレンジを設定しておく。
なお、このように撮影画像のダイナミックレンジが設定されたカメラで取得された配線パターンの撮像信号値、即ち、撮像画像の画素値を、信号値Ibを露光時間Exbで割った値(単位露光時間当たりの信号値)の軸において、所定信号値(画素値)、例えば64/45[I/ms]が、1.0となるように正規化する。こうして、配線パターンの配線の撮像画像の画像データ(正規化された画素値)が得られる。
ここで、導電性フィルム10の配線パターン24は、例えば、図1及び図10(A)に示すように、配線となる金属細線14が水平線に対して所定角度の角度傾いた菱形パターンとすることができるが、上述したように、配線パターンの開口の形状は、どのようなものであっても良く、菱形パターン自体が所定角度傾斜していても良いし、また、例えば、後述する図10(B)及び図10(C)に示すような正六角形や正方格子であっても良く、正方格子も、所定角度傾いた正方格子であっても良いのはもちろんである。
次に、図7に示すように、撮像ステップS10において取得された撮像画像PIから、ステップS12において、周波数空間での特徴量1の算出、ステップS14において、実空間での特徴量2の算出、ステップS16において、実空間での特徴量3の算出を行う。
即ち、図8に示すように、手順2として、手順1で取得した配線パターン24の配線の画像の画像データから、配線の視認性評価のための周波数空間及び実空間での特徴量1、2及び3を算出する。なお、ここで、ステップS12、S14、S16を行う順序は、特に制限はなく、いずれかを先にやって残りのいずれかを後でやるようにしても良いし、可能であれば、同時処理とするのが好ましい。
以下では、ステップS12、S14、S16をこの順番で説明する。
まず、図7及び図8に示すように、ステップS12において、周波数空間における特徴量1である周波数空間での強度xを算出する。
ステップS12では、図8に示すように、そのサブステップS22において、手順1(撮像ステップS10)で取得した配線パターン24の配線の画像の画像データに対して、2次元高速フーリエ変換(2DFFT)を行う。即ち、具体的には、サブステップS22において、ステップS10で得られた配線パターン24の配線の画像の画像データに対して2DFFT処理を行い、配線パターン24の配線の画像の画像データの2次元フーリエスペクトルの複数のスペクトルピークの第1のピーク周波数及び第1のピーク強度を算出する。ここでは、ピーク強度は、絶対値として取り扱う。
ここで、配線パターン24の配線の画像の画像データの2次元フーリエスペクトルの強度特性を表すスペクトルピークの2次元周波数座標上の位置、即ちピーク位置がピーク周波数を表し、そのピーク位置における2次元フーリエスペクトルの強度がピーク強度となる。
ここでは、配線パターン24の各スペクトルピークのピークの周波数及び強度は、以下のようにして算出して取得する。
まず、ピーク周波数の取得において、ピークの算出には、配線パターン24の基本周波数から周波数ピークを求める。これは、2DFFT処理を行う配線の画像の画像データは離散値であるため、ピーク周波数が、画像サイズの逆数に依存してしまうからである。周波数ピーク位置は、独立した2次元基本周波数ベクトル成分(例えば、周波数座標をfxfy座標とすると、fx方向及びfy方向の2つのベクトル成分)を元に組み合わせて表すことができる。したがって、当然ながら、得られるピーク位置は格子状となる。即ち、配線パターン24のスペクトルピークの周波数座標fxfy上の位置、即ちピーク位置は、パターンピッチの逆数(1/p(pitch)を格子間隔とする周波数座標fxfy上の格子状点の位置として与えられる。
一方、ピーク強度の取得においては、上記のピーク周波数の取得においてピーク位置が求まるため、ピーク位置が持つ2次元フーリエスペクトルの強度(絶対値)を取得する。その際、デジタルデータをFFT処理しているので、ピーク位置が複数の画素(ピクセル)に跨るケースがある。したがって、ピーク位置に存在する強度を取得する際には、ピーク位置周辺の複数の画素を含む領域内の複数の画素のスペクトル強度が上位から複数点、例えば、7×7画素の領域内の画素のスペクトル強度が上位から5点の強度(絶対値)の合計値をピーク強度とするのが好ましい。
ここで、得られたピーク強度は、画像面積(画像サイズ)で規格化するのが好ましい。上述した例では、8192×8192で規格化しておくのが好ましい(パーセバルの定理)。
次に、図8に示すように、サブステップS24において、第1のピーク周波数における第1のピーク強度に対して人間の視覚応答特性を作用させる。即ち、具体的には、サブステップS24において、サブステップS22で算出した配線パターン24の2次元フーリエスペクトルの第1のピーク周波数における第1のピーク強度に対して人間の視覚応答特性を所定の観察距離で作用させて、即ち畳み込み積分を行って重み付けを行い、観察距離に対して重み付けされた第2のピーク周波数における第2のピーク強度を算出する。即ち、第1のピーク周波数・強度に、下記式(2)で示す人間の視覚応答特性の一例を表す視覚伝達関数(VTF;Visual Transfer Function)を畳み込む。なお、ここでも、第1及び第2のピーク強度は、絶対値として取り扱う。
Figure 2015097039
ここで、uは、空間周波数(cycle/deg)である。
上記式(2)では、空間周波数u(cycle/deg)は、立体角で定義されているので、長さで定義される空間周波数fr(cycle/mm)を変換するには、Lを観察距離(mm)として、下記変換式(3)によって変換すれば良い。
Figure 2015097039
なお、上記式(3)は、長さで定義される空間周波数fr(cycle/mm)を、立体角で定義される空間周波数u(cycle/deg)に変換する変換式であり、Lは観察距離(mm)である。
即ち、本発明においては、人間の視覚伝達関数(VTF)は、Dooleyらが提案するVTFを使用している。なお、Dooleyらの提案するVTFの式は、参考文献(1)(R. P. Dooley, R .Shaw: Noise Perception in Electrophotography, J.Appl.Photogr.Eng., 5, 4 (1979), pp.190-196.)に記載されている。
ここで、具体的には、Dooleyらの提案する上記式(2)は、参考文献(2)(カラー電子写真システムのシミュレーションによる画像評価技術、http://www.konicaminolta.jp/about/research/technology_report/2008/pdf/introduce_003.pdf)等を参照することができる。
なお、本発明において、視覚伝達関数を畳み込む場合、観察距離Lを所定距離にして畳み込み積分を行うが、例えば、観察距離Lを300mmで定量化する場合には、空間周波数fr(cycle/mm)から空間周波数u(cycle/deg)への変換式である上記式(3)は、下記式(4)として表すことができる。
u=300・π・fr/180 …(4)
こうして、サブステップS24では、サブステップS22で得られた第1のピーク周波数及び第1のピーク強度に上記式(2)に示す人間の視覚伝達関数(VTF)を畳み込むことにより、重み付けされた第2のピーク周波数及び第2のピーク強度を算出することができる。
次に、図8に示すように、サブステップS26において、サブステップS24で算出された全ての第2のピーク周波数における第2のピーク強度を加算して総和を求め、導電性フィルム10の配線パターン24の周波数空間における特徴量1である周波数空間での強度xを算出する。
こうして、ステップS12を終了する。
次に、図7及び図8に示すように、ステップS14において、実空間における特徴量2である配線領域の割合(面積割合)xを算出する。
ステップS14では、図8に示すように、そのサブステップS28において、手順1(撮像ステップS10)で取得した配線パターン24の配線の撮像画像を2値化して、即ち、配線の撮像画像の画像データに対して2値化処理を行い、撮像画像全体を配線領域と背景領域とに分離する。
サブステップS28で行う2値化の方法としては、特に制限的ではなく、公知の2値化方法が適用可能であるが、例えば、一般的な判別分析法等を用いることができる。一般的な判別分析法としては、例えば、参考文献(3)(Otsu, N, "A Threshold Selection Method from Gray-Level Histograms," IEEE Transaction on Systems, Man, and Cybernetics, Vol. 9, No. 1, 1979, pp. 62-66.)等を参照することができる。
この文献に記載された判別分析法を使用した2値化の方法は、要約すると、撮像画像のヒストグラムを用いて、クラス内分散(各クラス内でのヒストグラムの広がり具合)が最小で、クラス間分散(クラス間の広がり具合)が最大となる位置で閾値を決めている。ここで、撮像画像サンプル毎にヒストグラムは異なるので、2値化の閾値は、その都度変わる。
例えば、撮像画像サンプルのヒストグラムにおいて、全画素の平均値をμとし、ある閾値tでクラス1及び2に分けた時のクラス1及び2の分散を、σ 及びσ とし、クラス1及び2の平均値を、μ及びμとし、クラス1及び2の画素数をn及びnとし、クラス間分散をσ とし、クラス内分散をσ とし、クラス間分散σ 及びクラス内分散σ を下記式で表すとき、クラス間分散σ /クラス内分散σ の比が最大となるtの値を2値化の閾値と決めることができる。
クラス内分散 σ =(n・σ +n・σ )/(n+n
クラス間分散 σ =(n・(μ−μ+n・(μ−μ)/(n+n
次に、図8に示すように、サブステップS30において、撮像画像全体に対する配線領域の割合xを算出する。即ち、具体的には、サブステップS30において、サブステップS28で分離した配線領域の面積を求め、撮像画像全体の面積に対する配線領域の面積割合xを算出する。
こうして、導電性フィルム10の配線パターン24の実空間における特徴量2である実空間での配線領域の割合xを算出して、ステップS14を終了する。
次に、図7及び図8に示すように、ステップS16において、実空間における特徴量3である実空間での背景と配線との強度差xを算出する。
ステップS16では、図8に示すように、ステップS14のサブステップS28で分けた配線領域と背景領域とにおいて、画像データ(画素値)の平均値を求め、その平均値の差を背景と配線との強度差xとして算出する。
なお、ステップS14より、ステップS16を先に行う場合には、サブステップS28を、ステップS16のサブステップとして行うようにすれば良く、同時処理を行う場合には、サブステップS28を、ステップS14及びステップS16のサブステップとしてそれぞれにおいて行うのが好ましい。
こうして、導電性フィルム10の配線パターン24の実空間における特徴量3である実空間での背景と配線との強度差xを算出して、ステップS16を終了する。
次に、図7及び図8に示すように、ステップS18において、ステップS12、S14、及びS16において算出された特徴量1、2及び3から、配線の視認性の定量値Eを算出する。
即ち、図8に示すように、ステップS18において、手順3として、手順2のステップS12において算出された周波数空間での強度xと、ステップS14において算出された実空間での配線領域の割合xと、ステップS16において算出された実空間での背景と配線との強度差xとの線型和を下記式(1)に基づいて算出し、算出された線型和を配線の視認性の定量値Eとする。
E=c×x+c×x+c×x+C ……(1)
上記式(1)において、係数c、係数c、係数c、及び定数Cは、例えば、以下のような値とすることができる。即ち、係数c=259(259.46506)、係数c=73.0(73.04913)、係数c=−140(−139.59975)、定数C=−13.0(−12.97544)とすることができる。
こうして、ステップS18で、導電性フィルム10の配線パターン24の配線の視認性の定量値Eを算出することができる。
次に、図7及び図8に示すように、ステップS20において、ステップS18で算出された配線の視認性の定量値Eを用いて、配線の視認性の評価を行う。
即ち、図8に示すように、ステップS20において、手順4として、手順3のステップS18において算出された配線の視認性の定量値Eが所定閾値以下、好ましくは6.0以下、より好ましくは4.2以下である導電性フィルム10の配線の視認性を適切であると評価する。即ち、こうして求められた当該配線パターン24の配線の視認性の定量値が、所定値以下、好ましくは6.0以下、より好ましくは4.2以下であれば、当該配線パターン24は、導電性フィルム10単独でも、導電性フィルム10が表示装置の表示ユニット30上に設置されて、表示ユニット30が非点灯であっても、配線自体が視認されることの無い本発明の導電性フィルム10の最適化された配線パターン24であると評価し、単独でも、表示ユニット30に対しても、最適化された配線パターン24として設定し、本発明の導電性フィルム10であるとして評価することができる。
なお、本発明において求められる配線の視認性の定量値の数値は、同一の導電性フィルム10の場合、例えば、同一の表示ユニット30上に設置された同一の導電性フィルム10の場合であっても、基準となる黒を撮影して得られる単位時間当たりの撮像信号値の所定規格値への設定(画像のダイナミックレンジの設定)、及び撮像信号値(画素値)の規格化に応じて変わるが、これらの設定及び規格化が同一に行われた場合に、同一の導電性フィルム10の場合の配線の視認性の定量値の数値が同一なるのであれば、これらの設定及び規格化は、上述の本発明の評価方法の趣旨を逸脱しない限り、どのように行っても良い。
上述した本発明の評価方法の実施形態における如く、基準となる黒(視感反射率3.1%)を撮影して得られる単位時間当たりの撮像信号値が設定される所定規格値が、4/3[I/ms]であり、このようにして設定して撮影された導電性フィルムの配線パターンの撮像信号値(画素値)を、単位露光時間当たりの撮像信号値の軸において正規化する時の、正規化値が1.0となる所定信号値(画素値)が、64/45[I/ms]である場合には、配線の視認性の定量値は、6.0以下が好ましく、より好ましくは4.2以下である。
もちろん、配線パターン24の金属細線14の線幅や、開口部22の形状やそのサイズ(ピッチや角度)や、2つの配線層の配線パターンの位相角(回転角、ズレ角)等の応じて、複数の最適化された配線パターン24が得られるが、配線の視認性の定量値が小さいものが最良の配線パターン24となり、複数の最適化された配線パターン24には序列を付けることもできる。
こうして、本発明の導電性フィルムの配線評価方法は終了し、導電性フィルム単独でも、表示装置の表示ユニットのBMパターンに重畳しても、また、表示ユニットの非点灯時であっても、配線の視認が防止又は抑止され、異なる解像度の表示装置に対しても、また、配線の視認性に優れた、最適化された配線パターンを持つ本発明の導電性フィルムを作製することができる。
また、上述した本発明の導電性フィルムは、連続した金属細線からなるメッシュ状配線パターンを持つものであるが、本発明はこれに限定されず、上述したように、本発明の評価基準を満たすものであれば、如何なるパターン形状のメッシュ状配線パターンを持つ導電性フィルムであっても良い。
以下に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
ピッチおよび処方(配線の製造方法)の異なる配線パターン24を持つ導電性フィルム10の実物サンプルを撮影して、配線の視認性の定量値を求めると共に、5名の研究員が、導電性フィルム10の配線パターン24の配線の視認性を目視で5段階劣化尺度を用いて官能評価した。
本実施例においては、光源として林時計工業社製のLA−150FBUを用い、カメラとして、日本ローパー社製のMonochrome QICAM Cooledを用い、レンズとして、エドモンド社製のテレセントリックレンズ0.18Xを用い、深度計を使用して被写界深度が10mmとなるようにレンズの絞りとピントを調整して、実物サンプルを暗室環境下に設置し、図9に示す撮影光学系60によって撮影した。
なお、カメラは、マクベスチャート(x-rite社のColorChecker)のBlack(XYZ表色系の視感反射率Y=3.1%)を撮像した時に単位露光時間当たりの信号値が4/3[I/ms]となる条件で撮像するように設定した。また、撮像画像の信号値を、単位露光時間当たりの信号値の軸において、64/45[I/ms]が1.0となるように正規化して、撮像画像の画像データ(画素値)とした。
こうして得られた撮像画像の画像データを用て、図7及び図8に示すフローに従って、周波数空間での強度x、配線領域の割合x、及び背景と配線の強度差xを求め、上記式(1)に従って、配線の視認性の定量値Eを求めた。
その結果を表1に示す。
なお、実物サンプルの範囲は以下であった。
・ピッチ[μm]:175〜250
・周波数空間での強度(x):0.026〜0.106
・配線領域の割合(x):0.225〜0.366
・背景と配線の強度差(x):0.055〜0.174
また、表1には、導電性フィルムの実物サンプルのトップ(Top)配線とボトム(Bot)配線の反射強度差も求めた。その反射強度差の範囲は、0.00〜0.09であった。なお、反射強度差は、導電性フィルムの実物サンプルの配線パターンの画素ヒストグラムからトップ(Top)配線及びボトム(Bot)配線のピーク値をそれぞれ抽出し、それらの差をとることにより算出した。なお、ピーク値の抽出は手動で行っており、ピーク値がないときは値を0としている。なお、配線の反射強度の値は、上述したように、64/45[I/ms]が1.0となるように正規化したときの値である。
ここで、官能評価は、暗室環境で入射角度45°で光を当てて正面から観察して、撮像と同じ条件で目視により、配線の視認性の劣化尺度で評価し、官能評価結果は、劣化尺度1〜5の5段階で行った。官能評価の劣化尺度は研究員5名の平均をとった。劣化尺度は、以下の通りであった。
劣化尺度1は、配線が視認されない。
劣化尺度2は、指摘されないと配線を視認することができず、配線が判っても気にならない。
劣化尺度3は、指摘されなくても配線をわずかに視認することができるが、配線が判っても邪魔にならない。
劣化尺度4は、配線が視認され、邪魔になる。
劣化尺度5は、配線がはっきりと視認され、非常に邪魔になる。
Figure 2015097039
以上の表1から、配線パターンがどのようなパターン、すなわちその金属細線の線幅や、開口部の形状やそのサイズ(ピッチ)等がどのようなものであっても、また、トップ(Top)配線とボトム(Bot)配線の反射強度差の有無に関わらず、配線の視認性の定量値Eが、4.2以下であれば、いずれの本発明の実施例においても、配線や粒状ノイズが視認されない劣化尺度3未満である目視官能評価であり、4.2超、6.0以下であれば、配線や粒状ノイズが視認されても殆ど邪魔にならない劣化尺度3以上3.6未満である目視官能評価であり、6.0超では、配線や粒状ノイズが視認され、邪魔になる劣化尺度3.6以上である目視評官能価であることが分かる。
また、表1に示す官能評価の劣化尺度と定量値を比較し、x軸に官能評価の劣化尺度を取り、y軸に定量値を取り、2次元座標上にプロットした結果、図11に示すように、回帰式y=2.9865x−4.7451で表すことができ、その決定係数R2は、0.9402(R2=0.9402)であり、1.0に近いので、良く相関がとれており、定量化できていることが分かる。
以上から、上記の配線の視認性の定量値が、上記範囲を満足する配線パターンを持つ本発明の導電性フィルムは、単独でも、ディスプレイの表面に設置され、ディスプレイの表面特性が異なっていても、配線や粒状ノイズの視認を防止、又は抑止でき、視認性を大幅に向上させることができる。
以上から、本発明の効果は明らかである。
なお、本発明では、上述した実施例のように、予め、種々のパターン形状の配線パターンを準備しておいて、本発明の評価方法によって最適化された配線パターンを持つ導電性フィルムを決定することができるが、1つの配線パターンの配線の視認性の定量値が、所定値以上である場合には、配線パターンの配線の画像の画像データを新たな配線パターンの配線の画像の画像データに更新して、上述した本発明の評価方法を適用して配線の視認性の定量値を求めることを繰り返して、最適化された配線パターンを持つ導電性フィルムを決定することもできる。
ここで、更新される新たな配線パターンは、予め準備されたものであっても、新たに作成されたものであっても良い。なお、新たに作成され場合には、配線パターンの配線の画像の画像データの回転角度、ピッチ、パターン幅のいずれか1つ以上を変化させても良いし、配線パターンの開口部の形状やサイズを変更するようにしても良い。更には、これらにランダム性を持たせても良い。
以上に、本発明に係る導電性フィルム、それを備える表示装置及び導電性フィルムの評価方法について種々の実施形態及び実施例を挙げて説明したが、本発明は、上述の実施形態及び実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しないかぎり、種々の改良や設計の変更を行っても良いことはもちろんである。
10、10a、10b 導電性フィルム
12 透明支持体
14 金属製の細線(金属細線)
16、16a、16b 導電部
18、18a、18b 接着層
20、20a、20b 保護層
22 開口部
24、24a、24b 配線パターン
28、28a、28b 配線層
30 表示ユニット
32、32r、32g、32b 画素
34 ブラックマトリクス(BM)
38 BMパターン
40 表示装置
44 タッチパネル
52 フレキシブル基板
54 検出制御部
60 撮影光学系
62 撮影サンプル
64 カメラ

Claims (16)

  1. 透明基体と、該透明基体の両方の面に形成され、複数の金属細線からなる導電部と、を有する導電性フィルムであって、
    前記導電部は、前記複数の金属細線によりメッシュ状に形成された、複数の開口部を配列した配線からなる配線パターンを有し、
    暗室環境下で入射角度45°で光を当てて正面から基準となる黒を撮像した時の信号値を露光時間で割った単位露光時間当たりの信号値を所定規格値に設定して、前記暗室環境下で前記導電性フィルムに入射角度45°で光を当てて正面から撮像して得られた、規格値としての前記配線パターンの前記配線の撮像画像の画素値の2次元フーリエスペクトルの複数のスペクトルピークの第1のピーク強度に、人間の視覚応答特性を作用させて得られた第2のピーク強度の総和と、前記配線パターンの前記配線の撮像画像の画素値を2値化して前記配線の画素値と背景の画素値とに分離した時の前記配線の画素値からなる配線領域の、前記配線パターンの画像全体に対する面積割合と、前記配線領域内の全画素値の平均値と前記背景からなる残りの背景領域内の全画素値の平均値との差として求められる前記配線と前記背景との強度差とから求められる前記配線の視認性の定量値が、所定閾値以下であることを特徴とする導電性フィルム。
  2. 前記第2のピーク強度の総和をx、前記配線領域の面積割合をx、前記配線と前記背景との強度差をx、前記配線の視認性の定量値をEとする時、前記定量値Eは、下記式(1)によって示される線型和として求められる請求項1に記載の導電性フィルム。
    E=c×x+c×x+c×x+C ……(1)
    但し、c、c、及びcは、係数であり、Cは、定数である。
  3. 前記基準となる黒は、XYZ表色系の視感反射率Yが3.1%である黒であり、
    前記所定規格値は、4/3[I/ms]であり、
    前記配線の画素値は、前記配線の信号値を前記露光時間で割った時に、64/45[I/ms]が1.0となるように正規化されたものであり、
    上記式(1)において、c=259、c=73.0、c=−140、C=−13.0とする時、前記所定閾値は、6.0であり、
    前記配線の視認性の定量値Eは、6.0以下である請求項2に記載の導電性フィルム。
  4. 前記所定閾値は、4.2であり、前記配線の視認性の定量値が、4.2以下である請求項3に記載の導電性フィルム。
  5. 前記導電性フィルムは、表示装置の表示ユニット上に設置されるものであり、
    前記配線パターンは、前記表示ユニットに重畳されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の導電性フィルム。
  6. 前記第2のピーク強度は、前記視覚応答特性として視覚伝達関数を畳み込み積分で重み付けを行うことによって求められる請求項1〜5のいずれか1項に記載の導電性フィルム。
  7. 前記視覚伝達関数は、ドゥーリー・ショー(Dooly−Shaw)関数に明度成分に対する補正関数を導入した評価関数である請求項6に記載の導電性フィルム。
  8. 前記視覚伝達関数は、下記式(2)で与えられる関数VTFで表される請求項7に記載の導電性フィルム。
    Figure 2015097039
    ここで、uは、空間周波数(cycle/deg)である。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性フィルムと、
    前記導電フィルムの表面側からの接触位置又は近接位置を検出する検出制御部とを備え、前記導電フィルムと前記検出制御部が、タッチパネルセンサとして機能することを特徴とするタッチパネル。
  10. 表示ユニットと、
    この表示ユニット上に設置される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の導電性フィルムとを備えることを特徴とする表示装置。
  11. さらに、前記導電フィルムの表面側からの接触位置又は近接位置を検出する検出制御部とを備え、
    前記導電フィルムと前記検出制御部が、タッチパネルセンサとして機能する請求項10に記載の表示装置。
  12. 複数の金属細線によりメッシュ状に形成された、複数の開口部を配列した配線の配線パターンを有する導電性フィルムの配線の視認性の評価方法であって、
    暗室環境下で入射角度45°で光を当てて正面から基準となる黒を撮像した時の信号値を露光時間で割った単位露光時間当たりの信号値が所定規格値となる撮影条件で、前記暗室環境下で前記導電性フィルムに入射角度45°で光を当てて正面から撮像して前記配線パターンの前記配線の撮像画像の画素値を規格値として求め、
    得られた前記配線パターンの前記配線の前記撮像画像の画素値に対して2次元フーリエ変換を行い、前記配線の前記撮像画像の画素値の2次元フーリエスペクトルの複数のスペクトルピークの第1のピーク強度を算出し、
    こうして算出された前記配線パターンの前記第1のピーク強度に、人間の視覚応答特性を観察距離に応じて作用させてそれぞれ第2のピーク強度を算出し、
    こうして得られた第2のピーク強度の総和を求め、
    前記配線パターンの前記配線の画像の画素値を2値化して前記配線の画素値と背景の画素値とに分離し、分離された前記配線の画素値からなる配線領域の、前記配線パターンの画像全体に対する面積割合を求め、
    前記配線領域内の全画素値の平均値と前記背景からなる残りの背景領域内の全画素値の平均値とを求め、こうして求められた両平均値の差として前記配線と前記背景との強度差を求め、
    こうして得られた前記第2のピーク強度の総和、前記配線パターンの画像全体に対する前記配線領域の面積割合、及び前記配線と前記背景との強度差から前記配線の視認性の定量値を線型和として求め、
    こうして求めた前記配線の視認性の定量値が所定閾値以下である前記導電性フィルムの前記配線の視認性を評価することを特徴とする配線の視認性の評価方法。
  13. 前記第2のピーク強度の総和をx、前記配線領域の面積割合をx、前記配線と前記背景との強度差をx、前記配線の視認性の定量値をEとする時、前記定量値Eは、下記式(1)によって示される線型和として求められる請求項12に記載の配線の視認性の評価方法。
    E=c×x+c×x+c×x)+C ……(1)
    但し、c、c、及びcは、係数であり、Cは、定数である。
  14. 前記基準となる黒は、XYZ表色系の視感反射率Yが3.1%である黒であり、
    前記撮影条件は、前記所定規格値が4/3[I/ms]であり、
    前記配線の画素値は、前記配線の信号値を前記露光時間で割った時に、64/45[I/ms]が1.0となるように規格化されたものであり、
    上記式(1)において、c=259、c=73.0、c=−140、C=−13.0とする時、前記所定閾値は、6.0であり、
    前記配線の視認性の定量値Eは、6.0以下である請求項13に記載の配線の視認性の評価方法。
  15. 前記所定閾値は、4.2であり、前記配線の視認性の定量値が、4.2以下である請求項14に記載の配線の視認性の評価方法。
  16. 前記導電性フィルムは、表示装置の表示ユニット上に設置されるものであり、
    前記配線パターンは、前記表示ユニットに重畳されているものである請求項12〜15のいずれか1項に記載の配線の視認性の評価方法。
JP2013237112A 2013-11-15 2013-11-15 導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置、並びに配線の視認性の評価方法 Pending JP2015097039A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013237112A JP2015097039A (ja) 2013-11-15 2013-11-15 導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置、並びに配線の視認性の評価方法
PCT/JP2014/077087 WO2015072253A1 (ja) 2013-11-15 2014-10-09 導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置、並びに配線の視認性の評価方法
TW103136388A TW201523381A (zh) 2013-11-15 2014-10-22 導電性膜、具備其的觸控面板及顯示裝置以及配線的可見度的評價方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013237112A JP2015097039A (ja) 2013-11-15 2013-11-15 導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置、並びに配線の視認性の評価方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015097039A true JP2015097039A (ja) 2015-05-21

Family

ID=53057196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013237112A Pending JP2015097039A (ja) 2013-11-15 2013-11-15 導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置、並びに配線の視認性の評価方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP2015097039A (ja)
TW (1) TW201523381A (ja)
WO (1) WO2015072253A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180042409A (ko) * 2015-10-16 2018-04-25 후지필름 가부시키가이샤 도전성 필름, 및 이를 구비하는 표시 장치
CN110824105A (zh) * 2018-08-14 2020-02-21 领凡新能源科技(北京)有限公司 一种胶体检测方法和胶体检测系统
CN111596805A (zh) * 2020-07-27 2020-08-28 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 触控显示装置
CN111599294A (zh) * 2020-05-26 2020-08-28 昆山国显光电有限公司 显示屏颗粒感的评测方法和装置
WO2022130803A1 (ja) * 2020-12-15 2022-06-23 東レ株式会社 配線基板

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6231432B2 (ja) * 2014-05-02 2017-11-15 富士フイルム株式会社 導電性フイルム、それを備える表示装置及び導電性フイルムの評価方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000223036A (ja) * 1999-01-28 2000-08-11 Sumitomo Chem Co Ltd 電磁波遮蔽透明板及びプラズマディスプレイ装置
JP2003298861A (ja) * 2002-04-02 2003-10-17 Seiko Epson Corp 画像評価方法、画像評価装置、画像評価プログラム、記録媒体、スクリーン配置および画像処理方法、装置、プログラム、記録媒体
JP2008109022A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Fujifilm Corp 透光導電性電磁波シールドフィルム及びその製造方法
JP5643774B2 (ja) * 2009-02-26 2014-12-17 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 低視認性の重ね合わせられた微小パターンを有する、タッチスクリーンセンサ及びパターン基材
JP5806559B2 (ja) * 2011-09-06 2015-11-10 富士フイルム株式会社 導電シート、タッチパネル及び表示装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180042409A (ko) * 2015-10-16 2018-04-25 후지필름 가부시키가이샤 도전성 필름, 및 이를 구비하는 표시 장치
KR102013604B1 (ko) 2015-10-16 2019-08-23 후지필름 가부시키가이샤 도전성 필름, 및 이를 구비하는 표시 장치
CN110824105A (zh) * 2018-08-14 2020-02-21 领凡新能源科技(北京)有限公司 一种胶体检测方法和胶体检测系统
CN111599294A (zh) * 2020-05-26 2020-08-28 昆山国显光电有限公司 显示屏颗粒感的评测方法和装置
CN111596805A (zh) * 2020-07-27 2020-08-28 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 触控显示装置
CN111596805B (zh) * 2020-07-27 2020-10-23 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 触控显示装置
US11703980B2 (en) 2020-07-27 2023-07-18 Wuhan China Star Optoelectronics Semiconductor Display Technology Co., Ltd. Touch display device
WO2022130803A1 (ja) * 2020-12-15 2022-06-23 東レ株式会社 配線基板

Also Published As

Publication number Publication date
TW201523381A (zh) 2015-06-16
WO2015072253A1 (ja) 2015-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6285888B2 (ja) 導電性フィルム、これを備える表示装置及び導電性フィルムの評価方法
JP6275618B2 (ja) 導電性フィルム、それを備える表示装置及び導電性フィルムの配線パターンの評価方法
TWI649190B (zh) 導電性膜、具備其的顯示裝置及導電性膜的評價方法
WO2015072253A1 (ja) 導電性フィルム、これを備えるタッチパネル及び表示装置、並びに配線の視認性の評価方法
US10101854B2 (en) Conductive film, display device having the same, and method of evaluating conductive film
JP6463133B2 (ja) 導電性フイルムを備える表示装置
JP6307372B2 (ja) 導電性フイルム、これを備える表示装置及び導電性フイルムの評価方法
WO2014141867A1 (ja) 導電性フィルム、これを備える表示装置及び配線の視認性の評価方法
JP2016082214A5 (ja)
JP6307410B2 (ja) 導電性フィルム、これを備える表示装置及び導電性フィルムの評価方法
JP6038294B2 (ja) 導電性フィルム、それを備える表示装置及び導電性フィルムの配線パターンの評価及び決定方法
JP6307468B2 (ja) 導電性フィルム、これを備える表示装置及び導電性フィルムの評価方法
JP2016081257A5 (ja)
WO2013146022A1 (ja) 導電性フィルム、それを備える表示装置及び導電性フィルムのパターンの決定方法
JP2016082037A5 (ja)
JP2016194827A5 (ja)
WO2016060142A1 (ja) 導電性フィルム、これを備える表示装置及び導電性フィルムの評価方法