JP2015096271A - 自動車用外板パネルのプレス成形方法およびプレス成形装置 - Google Patents

自動車用外板パネルのプレス成形方法およびプレス成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015096271A
JP2015096271A JP2013236719A JP2013236719A JP2015096271A JP 2015096271 A JP2015096271 A JP 2015096271A JP 2013236719 A JP2013236719 A JP 2013236719A JP 2013236719 A JP2013236719 A JP 2013236719A JP 2015096271 A JP2015096271 A JP 2015096271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
punch
press
press molding
lining layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013236719A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5991493B2 (ja
Inventor
栄治 飯塚
Eiji Iizuka
栄治 飯塚
欣哉 中川
Kinya Nakagawa
欣哉 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2013236719A priority Critical patent/JP5991493B2/ja
Publication of JP2015096271A publication Critical patent/JP2015096271A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5991493B2 publication Critical patent/JP5991493B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】シャープなキャラクタラインを付与するのに適した自動車用外板パネルのプレス成形方法を提案する。
【解決手段】凹状加工面を有しその凹状加工面の最も奥まった部分を谷線部とするダイと、前記凹状加工面に適合可能な凸状加工面を有し、その凸状加工面の最も突き出した部分を稜線部とするパンチと、前記ダイおよび前記パンチの間に素材板を保持するしわ押さえと、を備えたプレス金型にて、前記素材板から自動車用外板パネルをプレス成形する自動車用外板パネルのプレス成形方法において、前記ダイの、少なくとも前記谷線部に対し線ずれ発生側の近傍域の外表面に弾性体よりなるライニング層を設け、前記パンチが前記ダイおよび前記しわ押さえとの共働で、前記ダイに最も近接するパンチ下死点にて前記ライニング層を弾性変形させつつ前記素材板を変形させて前記自動車用外板パネルをプレス成形するものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車用外板パネルのプレス成形方法およびプレス成形装置に関し、特にはシャープなキャラクタラインを付与する場合であっても「線ずれ不良」の発生を抑制することができるプレス成形方法およびプレス成形装置に関するものである。
自動車のドアアウタ、フロントフェンダあるいはリアフェンダ等に使用される外板パネルには、自動車のデザイン性およびパネルの張り剛性を高める観点からその外表面にキャラクタラインが付される場合が多い。
上記キャラクタラインは、プレス金型のパンチに設けられた稜線部を素材板に押し当て、ダイの谷線部の相互間で挟持することによって付与するのが普通であり、とくに、近年では、自動車のデザイン性のさらなる向上を図るため、シャープな(即ち断面の曲率が大きい)キャラクタラインを付与することが求められるようになってきている。
ところで、この種のプレス成形では、パンチによる押圧過程において張力に不均衡が生じた場合に張力の大きい方向に素材板が滑り、パンチの稜線部が接触する部位の外側に線状模様が発生することがあり、このことが塗装後における外板パネルの「線ずれ不良」と呼ばれる外観不良を招く原因になっていた。
この「線ずれ不良」は、シャープなキャラクタラインを付与すべく、パンチの稜線部の先端を断面半径の小さな円弧にて構成してプレス成形を行う場合に特に顕著になることから、デザイン性向上の阻害要因となっている。
かかる「線ずれ不良」を回避する従来の対策技術として、「キャラクタラインの断面半径を大きくする」ことが知られているが、単に「線ずれ不良」を軽減するための手段であって、「線ずれ不良」を軽減すると同時にキャラクタラインのシャープ化を図ることについての提案はなされていない。
また、従来の対策技術として、非特許文献1には、「プレス方向の適正化を図る」、「余肉設定によるパンチ巻付タイミングを遅らせる」、「ダイエッジにおける材料の流入量をコントロールする」等が挙げられているが、全ての部材への適用は困難であり、しかも、材料の歩留り低下や、製造コストの上昇が避けられないという不都合がある。
ところで、プレス成形の際の面品質の改善にかかわる先行技術として特許文献1には、プレス金型を構成するダイスとパンチのうちパンチの表面に硬質ゴムのライニングを施してプレス成形する方法が提案されている。しかしながらこのプレス成形方法は、高強度で厚い板厚の金属板と低強度で薄い板厚の金属板とを溶接したテーラードブランク材を成形対象としたものであり、しかも、テーラードブランク材の溶接線近傍を該パンチによりダイス側へ押し上げることによって、溶接線近傍の低強度で薄い板厚の金属板側の外表面がパンチ側に落ち込む現象を回避するものであって、上記のような「線ずれ不良」の発生を抑制するものではない。
「薄鋼板成形難易ハンドブック」(第3版 第244頁、第309頁)
特許第5206210号公報
それゆえ本発明の課題は、自動車用外板パネルのプレス成形に際してシャープなキャラクタラインを付与する場合であっても「線ずれ不良」の発生を極力抑制することができるプレス成形方法およびプレス成形装置を提案するところにある。
上記課題を有利に解決する本発明の自動車用外板パネルのプレス成形方法は、
凹状加工面を有しその凹状加工面の最も奥まった部分を谷線部とするダイと、
前記凹状加工面に適合可能な凸状加工面を有し、その凸状加工面の最も突き出した部分を稜線部とするパンチと、
前記ダイおよび前記パンチの間に素材板を保持するしわ押さえと、
を備えたプレス金型にて、前記素材板から自動車用外板パネルをプレス成形する自動車用外板パネルのプレス成形方法において、
前記ダイの、少なくとも前記谷線部に対し線ずれ発生側の近傍域の外表面に弾性体よりなるライニング層を設け、
前記パンチが前記ダイおよび前記しわ押さえとの共働で、前記ダイに最も近接するパンチ下死点にて前記ライニング層を弾性変形させつつ前記素材板を変形させて前記自動車用外板パネルをプレス成形すること、
を特徴とするものである。
また、上記課題を有利に解決する本発明の自動車用外板パネルのプレス成形装置は、
凹状加工面を有しその凹状加工面の最も奥まった部分を谷線部とするダイと、
前記凹状加工面に適合可能な凸状加工面を有し、その凸状加工面の最も突き出した部分を稜線部とするパンチと、
前記ダイおよび前記パンチの間に素材板を保持するしわ押さえと、
を備える自動車用外板パネルのプレス成形装置すなわちプレス金型において、
前記ダイの、少なくとも前記谷線部に対し線ずれ発生側の近傍域の外表面に弾性体よりなるライニング層を設けたことを特徴とするものである。
上記の構成からなる本発明のプレス成形方法およびプレス成形装置では、
1)ライニング層を形成する弾性体が、ショア硬さで45Hs〜100Hsの硬さを有する硬質ゴムからなること、
2)ライニング層を形成する弾性体の厚さは、1mm以上、より好ましくは2mm〜5mmであること、
が本発明の課題解決のための具体的手段として好ましい。
本発明者の研究によれば、線状模様による外観不良すなわち「線ずれ不良」は、キャラクタラインを付与するパンチ稜線部上を滑った素材板の部分とそうでない素材板の部分との境界付近(滑り境界部)の凹凸が大きいためであることが判明した。この凹凸は、素材板の一部分がパンチ稜線部上を通過する際にその部分に発生した曲面がパンチの下死点到達までにパンチに馴染まないために発生する弾性回復挙動に起因して生ずると推定される。従って、課題解決のポイントは下死点(除荷直前)での滑り境界部の曲げモーメントの分布(変化率)を小さくすることにある。
上記の構成からなる本発明のプレス成形方法およびプレス成形装置によれば、凹状加工面を有しその凹状加工面の最も奥まった部分を谷線部とするダイと、前記凹状加工面に適合可能な凸状加工面を有し、その凸状加工面の最も突き出した部分を稜線部とするパンチと、前記ダイおよび前記パンチの間に素材板を保持するしわ押さえと、を備えたプレス成形装置(プレス金型)にて、前記素材板から自動車用外板パネルをプレス成形するに当たって、前記ダイの少なくとも前記谷線部に対し線ずれ発生側の近傍域の外表面に弾性体よりなるライニング層を設け、前記パンチが前記ダイおよび前記しわ押さえとの共働で、前記ダイに最も近接するパンチ下死点にて前記ライニング層を弾性変形させつつ前記素材板を変形させて前記自動車用外板パネルをプレス成形するようにしたため、素材板の滑り境界部は、ライニング層の弾性変形に追従して変形し、この時、その素材板の滑り境界部の表裏面には引張応力が作用することとなり、この引張応力により滑り境界部の曲げモーメントの変化率が緩和されるので、「線ずれ不良」の発生を緩和もしくは抑制することができる。
なお、上記の構成からなる本発明のプレス成形方法およびプレス成形装置において、ライニング層を形成する弾性体を、ショア硬さ45Hs〜100Hsの硬質ゴムにて構成するようにすれば、充分な引張応力を素材板の滑り境界部の表裏面に与えることができる。
また、本発明のプレス成形方法およびプレス成形装置において、ライニング層を形成する弾性体の厚さ(凹状加工面からの突出代(出っ張り代)を、1mm以上、より好ましくは2mm〜5mmとすれば、パンチが下死点に至る際に素材板に損傷を与えることなしにライニング層の充分な変形によって素材板の滑り境界部に確実に引張応力を与えることができる。
自動車用外板パネルのプレス成形に用いられるプレス金型の要部を模式的に示した図である。 自動車用外板パネルのプレス成形時における素材板の形状の変動状況を示したグラフである。 (a),(b)は、プレス成形前後の素材板の断面形状を示した図である。 本発明のプレス成形装置の一実施形態のプレス金型を模式的に示した図である。 本発明のプレス成形装置の他の一実施形態のプレス金型を模式的に示した図である。 本発明のプレス成形方法の一実施形態により成形高さを25mmとしてプレス成形を行った場合における稜線部から線ずれ方向への高さと位置の関係、二次微係数と位置の関係を示したグラフである。 本発明のプレス成形方法の一実施形態により成形高さを31mmとしてプレス成形を行った場合における稜線部から線ずれ方向への高さと位置の関係、二次微係数と位置の関係を示したグラフである。 本発明のプレス成形方法の一実施形態により成形高さを25mm、31mmとしてそれぞれプレス成形を行った場合における二次微係数の最大、最小の差を比較例と比較して示したグラフである。
図1は、自動車用外板パネル用素材板Sから自動車用外板パネルをプレス成形するのに用いられるプレス金型をその要部について模式的に示した図であり、図中の符号1はダイである。このダイ1は、凹状加工面の最も奥まった部分に谷線部1aを有している。
また、2は、ダイ1の凹状加工面に適合可能な凸状加工面を有するパンチである。パンチ2は、その凸状加工面において最も突き出した部分に稜線部2aを有している。さらに、3はしわ押さえである。
上記の如きダイ1とパンチ2としわ押さえ3とを備えたプレス金型を用いてプレス成形を行う場合に従来発生するのが避けられなかった「線ずれ不良」の発生原因について本発明者が種々実験と検討を重ねた結果、上述のように、素材板Sの、稜線部2a上を滑った部分とそうでない部分の境界付近である滑り境界部において凹凸が大きくなり、パンチ2がダイ1に最も接近するパンチ下死点に至った場合であってもその凹凸、すなわち、パンチ2の稜線部2aを通過する際に素材板Sの一部分に発生した曲面(凹凸)が、除荷後の素材板Sのスプリングバックにより平坦に戻らないことが原因であり、稜線部2aの断面の曲率半径Rが小さくなる(曲率が大きくなる)ほど、その傾向が大きくなることが判明した。
図2は、半径Rが3mmの円弧(R3)からなる稜線部2aを有するパンチ2と、半径Rが10mmの円弧(R10)からなる稜線部2aを有するパンチ2とを用いて、厚さ0.7mmの素材板S(鋼種:JAC270D)に対し、図3に示す要領でプレス成形した場合(片側のしわ押さえ3には素材板Sの外側に図示しない当て板を入れて、左右のしわ押さえ3による素材板Sの張力の不均衡を再現)における素材板Sの断面の凹凸の変動状況をそれぞれ示した図である。
かかるプレス成形においては、図2より明らかな如く、パンチ2に設けられる稜線部2aの半径の大小により素材板Sの形状に大きな差があり、とくに、シャープなキャラクタラインを付与するのに適したパンチ2(R3)を用いたプレス成形では、30μm程度の凹凸が形成されるのが明らかである。
「線ずれ不良」の原因につながる凹凸を小さくするためには、パンチ下死点(除荷直前)での滑り境界部の曲げモーメントの分布(変化率)を小さくすることが有効であり、その具体的手段として本発明のプレス成形方法の一実施形態では、ダイ1の凹状加工面、とりわけ、谷線部1aおよびその近傍域の外表面に弾性体よりなるライニング層を設けてプレス成形を行うようにしている。
図4は、上記実施形態のプレス成形方法に用いる、本発明のプレス成形装置の一実施形態のプレス金型を模式的に示した図である。ダイ1の、谷線部1aおよびその両側の近傍域の外表面に、弾性体としての例えばニトリルブタジェンラバー(NBR)板からなるライニング層4を設けてあり、このプレス金型で素材板Sのプレス成形を行うことにより、素材板Sの、滑り境界部に位置する部分は、パンチ下死点でライング層の弾性変形に追従して変形することとなり、素材板Sの表裏面に引張応力が作用し、滑り境界部の曲げモーメントの分布は小さくなる。
ライニング層4は、図4に示すように加工面に接着層を介してそのまま配置してもよいが、図5に示すように、ダイ1の加工面に凹部を形成し、その凹部内に下部を埋め込んで設けてもよい。ライニング層4は、素材板Sの滑り境界部に確実に引張応力を生じさせる観点から、少なくとも谷線部1aに対し線ずれ発生側で素材板Sの滑り境界部を覆うように、例えば20〜100mmに幅寸法を設定するのが好ましい。
本実施形態においては、ライニング層4を、ショア硬さが45〜100Hsの硬質ゴムで構成し、その厚さを、1mm以上、より好ましくは2〜5mmとするのが好ましい。その理由は、上記の条件を満たすことでライニング層4に損傷を与えることなしに素材板Sの滑り境界部の表裏側に確実に引張応力を生じさせることができるからである。
ここに、ライニング層4の厚さとは、ダイ1の凹状加工面からの突出代を意味しており、図5に示すように、ダイ1の凹状加工面に凹部を設け、この凹部内に下部を埋め込んでライニング層4を設けた場合においても、ダイ1の凹状加工面からの突出代を1mm以上、より好ましくは、2〜5mmとする。
厚さが3mmになるライニング層4(サイズ:厚さ3mm、縦120mm、横20mm)を有するダイ1と、断面半径Rが3mmの円弧からなる稜線部2aを有するパンチ2と、通常のしわ押さえ3と、を備えたプレス金型(θ:150°、θ:150°、h:10mm、h:30mm、谷線部の半径R:3.7mm、図4参照)用い、しわ押さえの片側には張力を小さくするため、同板厚の当て板を入れて、しわ押さえ力30トンとして、例えば厚さ0.7mmの素材板S(鋼種:JAC270Dで、幅80mm、長さ250mm)に対してプレス成形を行い(成形高さhは25mm、31mmの2種)、図3に示す如き断面形状に仕上げた場合(適合例すなわち実施例)について、素材板Sの形状(高さ方向)の変動状況(幅方向の中央部から70mm程度までの範囲)と、その部位における二次微係数の変動状況を、通常のプレス金型(ライニング層を有しないもの)を用いて同一条件でプレス成形した場合(比較例)とともに調査した。
この調査の結果を図6〜8に示す。図6および図7は、図4に示す実施形態のプレス金型を用いた上記実施形態のプレス成形方法により成形高さを25mm、31mmとしてそれぞれプレス成形を行った場合における高さと位置(幅方向)の関係、二次微係数と位置の関係を示したグラフであり、図8は、図4に示す実施形態のプレス金型を用いた上記実施形態のプレス成形方法により成形高さを25mm、31mmとしてそれぞれプレス成形を行った場合における二次微係数の最大、最小の差を比較例と比較して示したグラフである。
ここにおける二次微係数の最大、最小差(Δ二次微係数、二次微係数差)は、素材板Sの断面プロファイルから計算によって求められ、微小な面ひずみの状態を精度よく表す指標(凹凸の曲率の最大最小差に等しい)として用いることができるものである。このΔ二次微係数あるいは二次微係数差が小さくなるほど、線ずれ不良と呼ばれる外観不良の程度が小さくなると考えられる。
上記図6〜8から明らかなように、本実施形態のプレス成形方法でプレス成形を行った場合には、成形高さを25mmとした場合および31mmとした場合の何れも、比較例と比較してΔ二次微係数あるいは二次微係数差が小さくなっているので、素材板Sに形成される凹凸が小さくなることが明らかであり、シャープなキャラクタラインを付与する場合であっても「線ずれ不良」が軽減されることが確認された。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更し得るものであり、例えば、素材板Sの板厚や材質、ダイニング層4の材質や板厚、パンチ2の稜線部2aの断面半径R、プレス成形高さ等を所要に応じて適宜変更してもよい。また、上記例ではパンチ2の稜線部2aは平面形状が直線状のものとしたが、平面形状が曲線状のものでもよい。
かくして本発明の自動車用外板パネルのプレス成形方法およびプレス成形装置によれば、自動車用外板パネルにシャープなキャラクタラインを付与する場合であっても「線ずれ不良」を軽減もしくは抑制することができる。
1 ダイ
1a 谷線部
2 パンチ
2a 稜線部
3 しわ押さえ
4 ライニング層

Claims (6)

  1. 凹状加工面を有しその凹状加工面の最も奥まった部分を谷線部とするダイと、
    前記凹状加工面に適合可能な凸状加工面を有し、その凸状加工面の最も突き出した部分を稜線部とするパンチと、
    前記ダイおよび前記パンチの間に素材板を保持するしわ押さえと、
    を備えたプレス金型にて、前記素材板から自動車用外板パネルをプレス成形する自動車用外板パネルのプレス成形方法において、
    前記ダイの、少なくとも前記谷線部に対し線ずれ発生側の近傍域の外表面に弾性体よりなるライニング層を設け、
    前記パンチが前記ダイおよび前記しわ押さえとの共働で、前記ダイに最も近接するパンチ下死点にて前記ライニング層を弾性変形させつつ前記素材板を変形させて前記自動車用外板パネルをプレス成形することを特徴とする自動車用外板パネルのプレス成形方法。
  2. 前記ライニング層を形成する弾性体が、ショア硬さ45Hs〜100Hsの硬質ゴムからなることを特徴とする請求項1記載の自動車用外板パネルのプレス成形方法。
  3. 前記ライニング層を形成する弾性体は、その厚さが1mm以上であることを特徴とする請求項1または2記載の自動車用外板パネルのプレス成形方法。
  4. 凹状加工面を有しその凹状加工面の最も奥まった部分を谷線部とするダイと、
    前記凹状加工面に適合可能な凸状加工面を有し、その凸状加工面の最も突き出した部分を稜線部とするパンチと、
    前記ダイおよび前記パンチの間に素材板を保持するしわ押さえと、
    を備える自動車用外板パネルのプレス成形装置において、
    前記ダイの、少なくとも前記谷線部に対し線ずれ発生側の近傍域の外表面に弾性体よりなるライニング層を設けたことを特徴とする自動車用外板パネルのプレス成形装置。
  5. 前記ライニング層を形成する弾性体が、ショア硬さ45Hs〜100Hsの硬質ゴムからなることを特徴とする請求項4記載の自動車用外板パネルのプレス成形装置。
  6. 前記ライニング層を形成する弾性体は、その厚さが1mm以上であることを特徴とする請求項4または5記載の自動車用外板パネルのプレス成形装置。
JP2013236719A 2013-11-15 2013-11-15 自動車用外板パネルのプレス成形方法およびプレス成形装置 Active JP5991493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013236719A JP5991493B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 自動車用外板パネルのプレス成形方法およびプレス成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013236719A JP5991493B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 自動車用外板パネルのプレス成形方法およびプレス成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015096271A true JP2015096271A (ja) 2015-05-21
JP5991493B2 JP5991493B2 (ja) 2016-09-14

Family

ID=53373846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013236719A Active JP5991493B2 (ja) 2013-11-15 2013-11-15 自動車用外板パネルのプレス成形方法およびプレス成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5991493B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016159347A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 日産自動車株式会社 線ズレ評価方法
JP2018103249A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 新日鐵住金株式会社 キャラクターラインを有するパネルの製造装置および製造方法
JP2018158351A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 新日鐵住金株式会社 キャラクターラインを有するパネルの製造装置および製造方法
JP2018176222A (ja) * 2017-04-13 2018-11-15 新日鐵住金株式会社 キャラクターラインを有するパネルの製造装置および製造方法
WO2019073614A1 (ja) * 2017-10-12 2019-04-18 新日鐵住金株式会社 キャラクターラインを有する外板パネルの製造方法および製造装置
JP2019093435A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 Jfeスチール株式会社 金型形状決定方法
WO2019188850A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 日本製鉄株式会社 プレス成形装置およびプレス成形品の製造方法
CN110621433A (zh) * 2017-05-08 2019-12-27 托莫逻辑股份公司 用于准备棒材的机械加工和/或切割的方法和系统
US10988004B2 (en) 2018-01-17 2021-04-27 Subaru Corporation Press forming apparatus and outer panel
CN112828118A (zh) * 2020-12-30 2021-05-25 中航贵州飞机有限责任公司 具有凸弯边特征零件在橡皮囊成形时起皱现象控制方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6257719A (ja) * 1985-09-05 1987-03-13 Honda Motor Co Ltd プレス型装置
JPH0211225A (ja) * 1988-06-28 1990-01-16 Kobe Steel Ltd 制振鋼板のプレス曲げ加工方法及び加工ダイ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6257719A (ja) * 1985-09-05 1987-03-13 Honda Motor Co Ltd プレス型装置
JPH0211225A (ja) * 1988-06-28 1990-01-16 Kobe Steel Ltd 制振鋼板のプレス曲げ加工方法及び加工ダイ

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016159347A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 日産自動車株式会社 線ズレ評価方法
JP2018103249A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 新日鐵住金株式会社 キャラクターラインを有するパネルの製造装置および製造方法
JP2018158351A (ja) * 2017-03-22 2018-10-11 新日鐵住金株式会社 キャラクターラインを有するパネルの製造装置および製造方法
JP2018176222A (ja) * 2017-04-13 2018-11-15 新日鐵住金株式会社 キャラクターラインを有するパネルの製造装置および製造方法
CN110621433A (zh) * 2017-05-08 2019-12-27 托莫逻辑股份公司 用于准备棒材的机械加工和/或切割的方法和系统
CN111201093A (zh) * 2017-10-12 2020-05-26 日本制铁株式会社 具有特征线的外板面板的制造方法和制造装置
JP7140132B2 (ja) 2017-10-12 2022-09-22 日本製鉄株式会社 キャラクターラインを有する外板パネルの製造方法および製造装置
US11684963B2 (en) 2017-10-12 2023-06-27 Nippon Steel Corporation Method and apparatus for producing outer panel having character line
WO2019073614A1 (ja) * 2017-10-12 2019-04-18 新日鐵住金株式会社 キャラクターラインを有する外板パネルの製造方法および製造装置
KR20200066694A (ko) 2017-10-12 2020-06-10 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 캐릭터 라인을 갖는 외판 패널의 제조 방법 및 제조 장치
JPWO2019073614A1 (ja) * 2017-10-12 2020-11-05 日本製鉄株式会社 キャラクターラインを有する外板パネルの製造方法および製造装置
KR102487751B1 (ko) * 2017-10-12 2023-01-12 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 캐릭터 라인을 갖는 외판 패널의 제조 방법 및 제조 장치
JP2019093435A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 Jfeスチール株式会社 金型形状決定方法
US10988004B2 (en) 2018-01-17 2021-04-27 Subaru Corporation Press forming apparatus and outer panel
JP7088284B2 (ja) 2018-03-29 2022-06-21 日本製鉄株式会社 プレス成形装置およびプレス成形品の製造方法
WO2019188850A1 (ja) * 2018-03-29 2019-10-03 日本製鉄株式会社 プレス成形装置およびプレス成形品の製造方法
JPWO2019188850A1 (ja) * 2018-03-29 2021-02-12 日本製鉄株式会社 プレス成形装置およびプレス成形品の製造方法
CN112828118A (zh) * 2020-12-30 2021-05-25 中航贵州飞机有限责任公司 具有凸弯边特征零件在橡皮囊成形时起皱现象控制方法
CN112828118B (zh) * 2020-12-30 2023-05-23 中航贵州飞机有限责任公司 具有凸弯边特征零件在橡皮囊成形时起皱现象控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5991493B2 (ja) 2016-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5991493B2 (ja) 自動車用外板パネルのプレス成形方法およびプレス成形装置
CN107405668B (zh) 冲压成形方法、部件的制造方法以及部件
CN112154036B (zh) 冲压部件的制造方法
KR101987569B1 (ko) 프레스 성형 방법 및 프레스 성형 장치
JP5876786B2 (ja) アウタパネルのプレス成形方法
JP6156608B1 (ja) 伸びフランジ成形部品の製造方法
KR101940165B1 (ko) 프레스 성형 방법 및 프레스 성형 부품의 제조 방법
JP2006289480A (ja) プレス成形方法およびそれに用いる金型
JP6629891B2 (ja) プレス成形装置及びアウタパネル
WO2021065054A1 (ja) 自動車用外板パネルのプレス成形方法及びプレス成形装置
US20190143624A1 (en) Downholding press for producing a semi-finished product from sheet-metal material having thickness-reduced regions, and method for producing a sheet-metal formed part
JP4992048B2 (ja) 形状凍結性に優れたプレス成形部品のプレス成形方法
JP6717269B2 (ja) 自動車用外板パネルのプレス成形方法
JP6319383B2 (ja) 伸びフランジ成形部品の製造方法
WO2021065139A1 (ja) 自動車用外板パネルのプレス成形方法及びプレス成形装置
JP6319382B2 (ja) 伸びフランジ成形部品の製造方法
WO2016088519A1 (ja) プレス成形方法およびその方法を用いた部品の製造方法並びにプレス成形装置およびその装置を用いてプレス成形された成形部品
JP2008229637A (ja) プレス成形金型、プレス成形方法ならびにプレス成形品
JP5609630B2 (ja) 板金の歪み矯正装置
KR102142092B1 (ko) 고강도 저비중 경량강재를 이용한 차량용 판재 제조방법
JP7139665B2 (ja) 凹形状部を有する自動車外板パネルの製造方法およびプレス成形装置
KR20230071167A (ko) 자동차용 외판 패널의 프레스 성형 방법 및 프레스 성형 장치
JP2020163416A (ja) プレス成形方法およびその方法に用いられるプレス成形金型並びにそのプレス成形金型でプレス成形された車体部品
CN111757784A (zh) 冲压成型品的刚性提高方法、冲压成型模具、冲压成型品以及冲压成型品的制造方法
JP2019181517A (ja) 凹状エンボス部を有する自動車外板パネルの製造方法およびプレス成形装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160628

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5991493

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250