JP2015095982A - 保守用車両 - Google Patents
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Abstract
Description
更に、変速機が不要な構造であり、ディーゼルエンジンと発電機とが一体的に接続されて走行用モータで走行する所謂「シリーズ方式」になっている。このため、各機器の配置の自由度が大きく、全体としてコンパクトに構成することができる。
この場合には、運転操作を行っている作業員が、例えば、バッテリの蓄電量が少ない場合には通常走行状態に切り換え、閉鎖された空間になっている駅のホーム等を走行する場合にはクリーン走行状態に切り換える。こうして、状況に応じて最適な状態を人為的に選択することができる。
本発明に係る保守用車両の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態の保守用車両1を示した正面図であり、図2は、図1に示した保守用車両1の平面図である。なお、図1及び図2では、保守用車両1が備える各機器を主に示している。また、図3は、保守用車両1が備える各機器の機能ブロック図である。
排気ガスが充満しない開放された場所を走行する場合や、民家等から遠く離れて騒音に対する対策が必要ない区間を走行する場合、運転台60で運転操作する作業員は、切換スイッチ61を「通常走行モード」に選択する。これにより、図4に示す「通常走行状態」に設定される。この結果、バッテリ50が蓄電する電力を消費せずに、ディーゼルエンジン10及び発電機20を駆動させて走行することができる。
次に、第2実施形態の保守用車両1Aについて、図9及び図10を参照しながら説明する。第2実施形態では、GPS位置情報とデータベースとを利用して、トンネル内に位置すると判断したときに自動的に「クリーン走行状態」に切り換えることを特徴としている。図9は、第2実施形態の保守用車両1Aが備える各機器の機能ブロック図であり、図10は、第2実施形態の制御装置70Aの機能ブロック図である。
第2実施形態によれば、保守用車両1Aがトンネル内に位置する間、自動的に「クリーン走行状態」に切り換わってディーゼルエンジン10の駆動を停止することができる。従って、保守用車両1Aに乗っている作業員がディーゼルエンジン10の駆動を停止するタイミングを意識することが無く、その他の作業に集中することができる。そして、第2実施形態では、「クリーン走行状態」に自動的に切り換えるための構成が、予め備える接近警報装置80とデータベース71とを利用し、制御装置70Aの設定を少し変更するだけであるため、比較的安価に且つ容易に実施することができる。第2実施形態のその他の作用効果は、上記した第1実施形態の作用効果と同様であるため、その説明を省略する。
次に、第3実施形態の保守用車両1Bについて、図11及び図12を参照しながら説明する。第3実施形態では、人為的に入力した走行位置からの走行距離とデータベースとを利用して、トンネル内に位置すると判断したときに自動的に「クリーン走行状態」に切り換えることを特徴としている。図11は、第3実施形態の保守用車両1Bが備える各機器の機能ブロック図であり、図12は、第3実施形態の制御装置70Bの機能ブロック図である。
第3実施形態によれば、運転操作を行う作業員が例えば運転開始時に入力スイッチ62を押し、走行距離演算部73Bが、運転開始時の走行位置からの走行距離を演算する。そして、トンネル内判断部72Bが、運転開始時の走行位置からの走行距離とトンネルの位置情報とを照合する。こうして、保守用車両1Bがトンネル内に入ると、自動的に「クリーン走行状態」に切り換わってディーゼルエンジン10の駆動を停止することができる。従って、保守用車両1Bに乗っている作業員がディーゼルエンジン10の駆動を停止するタイミングを意識することが無く、その他の作業に集中することができる。そして、第3実施形態では、「クリーン走行状態」に自動的に切り換えるための構成が、入力スイッチ62を設け、予め備えるデータベース71及び走行距離を測定する検出器(速度発電機90)を利用し、制御装置70Bの設定を少し変更するだけであるため、比較的安価に且つ容易に実施することができる。第3実施形態のその他の作用効果は、上記した第1実施形態の作用効果と同様であるため、その説明を省略する。
次に、第4実施形態の保守用車両1Cについて、図13及び図14を参照しながら説明する。第4実施形態では、受信した地点信号からの走行距離とデータベースとを利用して、トンネル内に位置すると判断したときに自動的に「クリーン走行状態」に切り換えることを特徴としている。図13は、第4実施形態の保守用車両1Cが備える各機器の機能ブロック図であり、図14は、第4実施形態の制御装置70Cの機能ブロック図である。
第4実施形態によれば、保守用車両1Cがトンネル付近に近づくと、地点検出装置100が地上子TSから地点信号を受信し、走行距離演算部73Cが、地点信号からの走行距離を演算する。そして、トンネル内判断部72Cが、地点信号からの走行距離とトンネルの位置情報とを照合する。こうして、保守用車両1Cがトンネル内に入ると、自動的に「クリーン走行状態」に切り換わってディーゼルエンジン10の駆動を停止することができる。従って、保守用車両1Cに乗っている作業員がディーゼルエンジン10の駆動を停止するタイミングを意識することが無く、その他の作業に集中することができる。第4実施形態のその他の作用効果は、上記した第1実施形態の作用効果と同様であるため、その説明を省略する。
例えば、ディーゼルエンジン10を予め定められた定格回転数で駆動させて発電機20を発電させたが、変形例として、ディーゼルエンジン10の燃料が所定量以下になったときには、走行中の燃料消費量を抑えるために、ディーゼルエンジン10を自動的に停止させて発電機20の発電を停止させても良い。
3 走行用モータ
5 車輪
10 ディーゼルエンジン
20 発電機
30 コンバータ装置
40 インバータ装置
50 バッテリ
60 運転台
61 切換スイッチ
62 入力スイッチ
70,70A,70B,70C 制御装置
71 データベース
72B,72C トンネル内判断部
73B,73C 走行距離演算部
80 接近警報装置
90 速度発電機
100 地点検出装置
Claims (5)
- ディーゼルエンジンを備え、鉄道車両が走行する線路を移動して保守作業を行うための保守用車両において、
前記ディーゼルエンジンに一体的に接続されて前記ディーゼルエンジンの駆動により交流電力を発電する発電機と、
前記発電機が発電した交流電力を直流電力に変換可能なコンバータ装置と、
前記コンバータ装置が変換した直流電力を交流電力に変換可能なインバータ装置と、
前記コンバータ装置が変換した直流電力を蓄電可能且つ前記インバータ装置に直流電力を供給可能なバッテリと、
前記インバータ装置が変換した交流電力により回転駆動して車輪を回転させる走行用モータと、
前記発電機が発電した交流電力で前記走行用モータを駆動可能な通常走行状態と、前記ディーゼルエンジンの駆動を停止し且つ前記バッテリが蓄電している直流電力で前記走行用モータを駆動可能なクリーン走行状態とを切り換える制御装置とを備えることを特徴とする保守用車両。 - 請求項1に記載された保守用車両において、
車両のGPS位置情報を取得する接近警報装置を備えていて、
前記制御装置は、トンネルの位置情報を記憶しているデータベースと、前記車両のGPS位置情報と前記トンネルの位置情報とを照合してトンネル内に位置するか否かを判断するトンネル内判断部とを有し、トンネル内に位置すると判断したときに前記クリーン走行状態に自動的に切り換えることを特徴とする保守用車両。 - 請求項1に記載された保守用車両において、
手動操作によって走行位置を入力するための入力部が設けられていて、
前記制御装置は、前記入力された走行位置からの走行距離を演算する走行距離演算部と、トンネルの位置情報を記憶しているデータベースと、前記走行位置からの走行距離と前記トンネルの位置情報とを照合してトンネル内に位置するか否かを判断するトンネル内判断部とを有し、トンネル内に位置すると判断したときに前記クリーン走行状態に自動的に切り換えることを特徴とする保守用車両。 - 請求項1に記載された保守用車両において、
トンネル付近に設置された地上子から地点信号を受信する地点検出装置を設け、
前記制御装置は、前記受信された地点信号からの走行距離を演算する走行距離演算部と、トンネルの位置情報を記憶しているデータベースと、前記地点信号からの走行距離と前記トンネルの位置情報とを照合してトンネル内に位置するか否かを判断するトンネル内判断部とを有し、トンネル内に位置すると判断したときに前記クリーン走行状態に自動的に切り換えることを特徴とする保守用車両。 - 請求項1乃至請求項4の何れかに記載された保守用車両において、
運転操作を行う運転台には、手動操作によって前記制御装置に前記通常走行状態又は前記クリーン走行状態を切り換えさせる選択切換手段が設けられていることを特徴とする保守用車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013234817A JP2015095982A (ja) | 2013-11-13 | 2013-11-13 | 保守用車両 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013234817A JP2015095982A (ja) | 2013-11-13 | 2013-11-13 | 保守用車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015095982A true JP2015095982A (ja) | 2015-05-18 |
Family
ID=53198051
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013234817A Pending JP2015095982A (ja) | 2013-11-13 | 2013-11-13 | 保守用車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2015095982A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108583595A (zh) * | 2018-05-25 | 2018-09-28 | 广州供电局有限公司 | 电缆隧道的通行设备 |
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2013
- 2013-11-13 JP JP2013234817A patent/JP2015095982A/ja active Pending
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