JP2015095555A - 洗浄方法、洗浄装置及び洗浄装置用プログラム - Google Patents

洗浄方法、洗浄装置及び洗浄装置用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】アルカリ性洗浄液を用いた基板の表面を改めて洗浄する場合において、洗浄後の異物等の当該表面への再付着、及び洗浄液による当該表面の過浸食を防止することが可能な洗浄方法を提供する。【解決手段】基板SBの表面に向けて洗浄液を吐出する洗浄液吐出部10と、表面に向けて超音波SSを照射する超音波照射部8と、表面上にある洗浄液を吸引して除去するための吸引部11及び13と、を備えるノズル1を用いて基板SBを洗浄する洗浄方法であって、洗浄液吐出部10を用いて洗浄液を吐出する工程と、音波照射部8を用いて超音波SSを照射する工程と、吸引部11及び13を用いて表面上にある洗浄液を吸引して除去する工程と、表面に対する洗浄液吐出、超音波SSの照射及び吸引と並行して、ノズル1を表面に沿って移動させる工程と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、洗浄方法、洗浄装置及び洗浄装置用プログラムの技術分野に属する。より詳細には、フォトマスク基板、ナノインプリント用テンプレート基板及び半導体素子用の基板等の洗浄を行う洗浄方法及び洗浄装置並びに当該洗浄装置用のプログラムの技術分野に属する。
半導体メモリ等の半導体素子の製造に当たっては、当該半導体素子自体、又は当該半導体素子用の基板の洗浄が極めて重要である。このような洗浄の方法として従来の一般的なものに、RCA(Radio Corporation of America(登録商標))洗浄がある。このRCA洗浄の一例としては、先ず、アンモニア水:過酸化水素水:水=1:1:5を標準とするアルカリ性水溶液を用いたSC(Standard Clean)1洗浄で異物を除去し、次に、塩酸:過酸化水素水:水=1:1:5を標準とする酸性水溶液を用いたSC2洗浄で金属汚染物を除去する洗浄が行われる。また、RCA洗浄の応用として、先ず、硫酸:過酸化水素水=4:1を標準とする酸性水溶液のSPM(Sulfuric acid/hydrogen peroxide mixture)洗浄で金属汚染物及び有機汚染物を除去し、次に、アンモニア水:過酸化水素水:水=1:1:5を標準とするアルカリ性水溶液を用いたSC1洗浄で異物を除去する洗浄等も挙げられる。
ここで、例えば半導体素子用の基板を洗浄対象とする従来の上記後者のSC1工程には、より詳細には、
(イ)超音波を用いた物理洗浄により当該基板と異物とを分離させ、
(ロ)アルカリ性洗浄液を用いて当該基板及び上記分離させた異物のゼータ電位を同極とすることで当該異物が基板へ付着することを防止し、
(ハ)アルカリ性水溶液を用いた処理を継続して基板上のアルカリ性水溶液中の異物を洗い流し、更に、
(ニ)純水を用いたリンス工程により当該アルカリ性水溶液をリンス後、基板を乾燥させる、
という工程が含まれている。このような従来の洗浄方法を示す文献としては、例えば下記非特許文献1が挙げられる。
「水素ガス溶解水の半導体洗浄への応用とディスク基板洗浄への適用可能性」、塚本和巳、pp. 7 - pp. 10、IDEMA Japan News No. 43 (2001年7・8月号)
しかしながら、上記非特許文献1等に記載されている従来の洗浄方法のSC1工程によると、異物は、基板からの脱離及び浮遊、その一部についての基板への再付着並びにその他についての基板遠方への移動(つまり洗浄の完了)を、基板近傍のアルカリ性水溶液中で繰り返している。よってそのままリンス工程を行う場合には、アルカリ性洗浄液中に浮遊している異物の基板への再付着を防止すべく、当該浮遊している異物がなくなるまでアルカリ性洗浄液での洗浄を継続する時間が必要となる。ところが、この洗い流しに必要な時間にはアルカリ性洗浄液が引き続き基板に接することから、そのアルカリ性洗浄液が基板表面をエッチングしてしまうことで、当該基板に形成済みのパターン(例えば、ハーフピッチ20ナノメートルのライン&スペースパターン、又は60ナノメートル深さのクオーツパターン等)の形状を変えてしまい、フォトマスクやナノインプリント用テンプレート基板として所望の設計/製造ができないという問題点があった。
そこで、本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、その課題は、アルカリ性洗浄液を用いて基板を改めて洗浄する場合において、洗浄後の異物等の当該基板への再付着、及び洗浄液による当該基板の過浸食(不要なエッチングを含む。以下、同様。)を防止することが可能な洗浄方法及び洗浄装置並びに当該洗浄装置用のプログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、基板等の洗浄対象物の表面に向けて洗浄液を吐出する洗浄液吐出部等の洗浄液吐出手段と、前記表面に向けて超音波を照射する超音波照射部等の超音波照射手段と、前記表面上にある前記洗浄液を吸引して当該表面上から除去するための吸引部等の吸引手段と、を備えるノズル等のノズル手段を用いて前記表面を洗浄する洗浄方法であって、前記洗浄液吐出手段を用いて前記表面に向けて前記洗浄液を吐出する洗浄液吐出工程と、前記超音波照射手段を用いて前記表面に向けて前記超音波を照射する超音波照射工程と、前記吸引手段を用いて前記表面上にある前記洗浄液を吸引して当該表面上から除去する吸引工程と、前記表面に対する前記超音波照射工程、前記洗浄液吐出工程及び前記吸引工程と並行して、前記ノズル手段を前記表面に沿って移動させる移動工程と、を含む。
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の前記ノズル手段と、前記ノズル手段を前記表面に沿って移動させることにより、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の前記移動工程を実行する駆動部等の移動手段と、を備える。
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、基板等の洗浄対象物の表面に向けて洗浄液を吐出する洗浄液吐出部等の洗浄液吐出手段と、前記表面に向けて超音波を照射する超音波照射部等の超音波照射手段と、前記表面上にある前記洗浄液を吸引して当該表面上から除去するための吸引部等の吸引手段と、を備えるノズル等のノズル手段と、前記ノズル手段を前記表面に沿って移動させる駆動部等の移動手段と、を備えて前記表面を洗浄する洗浄装置に含まれるコンピュータに、前記洗浄液吐出手段を用いて前記表面に向けて前記洗浄液を吐出する洗浄液吐出ステップ、前記超音波照射手段を用いて前記表面に向けて前記超音波を照射する超音波照射ステップ、前記吸引手段を用いて前記表面上にある前記洗浄液を吸引して当該表面上から除去する吸引ステップ、及び、前記移動手段を用いて、前記表面に対する前記超音波照射工程、前記洗浄液吐出工程及び前記吸引工程と並行して、前記ノズル手段を前記表面に沿って移動させる移動ステップ、を実行させる。
請求項1、請求項6又は請求項7のいずれか一項に記載の発明によれば、洗浄液吐出手段を用いて洗浄液を吐出し、超音波照射手段を用いて洗浄対象物の表面に向けて超音波を照射し、更に当該表面上から当該洗浄液を除去するために、吸引手段を用いて洗浄液を吸引する。このとき、表面に対する洗浄液吐出工程、超音波照射工程及び吸引工程と並行して、洗浄液吐出手段、超音波照射手段及び吸引手段を備えるノズル手段を当該表面に沿って移動させる。従って、超音波の照射下で表面を洗浄した洗浄液をその表面から除去するために吸引するので、洗浄後の異物等を含む洗浄液が洗浄対象物の表面に滞留する時間を最小限にでき、当該異物等の表面への再付着、及び洗浄液による表面の過浸食を防止することができる。
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の洗浄方法において、前記ノズル手段は、前記表面に向けて水を吐出する水吐出部等の水吐出手段を更に備え、前記吸引工程においては、前記表面上にある前記洗浄液及び前記水をそれぞれ除去するために、前記吸引手段を用いて前記洗浄液及び前記水を吸引するように構成される。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、ノズル手段が水吐出手段を更に備えており、吸引工程において、洗浄液及び水をそれぞれ除去するために吸引手段を用いてこれらを吸引するので、いわゆるリンス工程を含めることで洗浄対象物の表面をより効果的に洗浄することができる。
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の洗浄方法において、前記水が脱気水であり、前記移動工程においては、前記水吐出手段を用いた前記脱気水の前記表面への吐出後に前記洗浄液吐出工程及び前記超音波照射工程が実行され、その後に前記吸引工程が実行されるように前記ノズル手段が移動されるように構成される。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、洗浄対象物の表面に吐出される水が脱気水であり、移動工程においては、脱気水の吐出後に洗浄液吐出工程及び超音波照射工程が実行され、その後に脱気水及び洗浄液を吸引する吸引工程が実行されるようにノズル手段が移動される。よって、脱気水が表面に吐出された後に洗浄液が吐出され且つ超音波が照射されるので、洗浄対象物の表面付近に脱気水が滞留することによりいわゆるキャビテーションが当該表面近傍で起こり難くなるため、当該表面の過浸食を更に防止して当該表面の形状等を保護できる。
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の洗浄方法において、前記水が脱気水であり、前記移動工程においては、前記洗浄液吐出工程後に、前記水吐出手段を用いた前記脱気水の前記表面への吐出、及び前記超音波照射工程が実行され、その後に前記吸引工程が実行されるように前記ノズル手段が移動されるように構成される。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の作用に加えて、洗浄対象物の表面に吐出される水が脱気水であり、移動工程においては、洗浄液吐出工程後に、脱気水の吐出及び超音波照射工程が実行され、その後に脱気水及び洗浄液を吸引する吸引工程が実行されるようにノズル手段が移動される。よって、洗浄液が先に表面に吐出された後に脱気水が吐出され且つ超音波が照射されるので、洗浄対象物の表面付近に洗浄液が滞留することによりいわゆるキャビテーションが当該表面のみで起こるように制御できるため、当該表面の過浸食を制御して当該表面の形状等を保護できる。
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の洗浄方法において、前記洗浄液吐出手段は、酸性の前記洗浄液である酸性洗浄液を吐出する酸性洗浄液吐出手段と、アルカリ性の前記洗浄液であるアルカリ性洗浄液を吐出するアルカリ性洗浄液吐出手段と、により構成されており、前記洗浄液吐出工程は、前記酸性洗浄液吐出手段を用いて前記表面に向けて前記酸性洗浄液を吐出する酸性洗浄液吐出工程と、前記アルカリ性洗浄液吐出手段を用いて前記表面に向けて前記アルカリ性洗浄液を吐出するアルカリ性洗浄液吐出工程と、を含んでおり、前記移動工程においては、前記酸性洗浄液吐出工程後に当該吐出された酸性洗浄液が前記吸引手段により吸引され、その後に前記アルカリ性洗浄液吐出工程が実行され、更に当該アルカリ性洗浄液吐出工程後に当該吐出されたアルカリ洗浄液が前記吸引手段により吸引されるように前記ノズル手段を移動させるように構成される。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、洗浄液吐出手段が酸性洗浄液吐出手段とアルカリ性洗浄液吐出手段とにより構成されている。また、洗浄液吐出工程が酸性洗浄液吐出工程とアルカリ性洗浄液吐出工程と、を含んでおり、移動工程においては、酸性洗浄液吐出工程後に酸性洗浄液が吸引され、その後にアルカリ性洗浄液吐出工程が実行され、更にアルカリ洗浄液吐出工程後にアルカリ洗浄液が吸引されるようにノズル手段が移動させる。従って、酸性洗浄液による有機物等の除去後にアルカリ性洗浄液による異物等の除去が行われる通常の洗浄方法において、いずれの工程でも、有機物等又は異物等の表面への再付着、及び各洗浄液による表面の過浸食を防止とすることができる。
本発明によれば、洗浄液吐出手段を用いて洗浄液を吐出し、超音波照射手段を用いて洗浄対象物の表面に向けて超音波を照射し、更に当該表面上から当該洗浄液を除去するために、吸引手段を用いて洗浄液を吸引する。このとき、表面に対する洗浄液吐出工程、超音波照射工程及び吸引工程と並行して、洗浄液吐出手段、超音波照射手段及び吸引手段を備えるノズル手段を当該表面に沿って移動させる。
従って、超音波の照射下で表面を洗浄した洗浄液をその表面から除去するために吸引するので、洗浄後の異物等を含む洗浄液が洗浄対象物の表面に滞留する時間を最小限にでき、当該異物等の表面への再付着、及び洗浄液による表面の過浸食を防止することができる。
第1実施形態に係る洗浄装置の概要構成を示すブロック図等であり、(a)は当該ブロック図であり、(b)は当該洗浄装置を構成するノズルの下面図である。 第1実施形態に係る洗浄装置を構成するノズルの上面図である。 第1実施形態に係る洗浄処理を説明するフローチャートである。 第2実施形態に係る洗浄装置の概要構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る洗浄装置の概要構成を示すブロック図である。 第4実施形態に係る洗浄装置の概要構成を示すブロック図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、例えば、既に電子回路等の構造物が表面に形成されている半導体基板を洗浄する洗浄装置における洗浄方法に対して本発明を適用した場合の実施の形態である。
(I)第1実施形態
初めに、本発明に係る第1実施形態について、図1乃至図3を用いて説明する。なお、図1は第1実施形態に係る洗浄装置の概要構成を示すブロック図等であり、図2は第1実施形態に係る洗浄装置を構成するノズルの上面図であり、図3は第1実施形態に係る洗浄処理を説明するフローチャートである。
図1(a)に示すように、第1実施形態に係る洗浄装置Sは、本発明に係る「洗浄対象物」の一例である基板SBに対向する位置に配置されて移動可能なノズル1と、水吐出制御部2及び水吐出制御部6と、吸引制御部3及び吸引制御部5と、洗浄液吐出制御部4と、駆動部7と、制御部9と、により構成されている。この時、基板SBの表面(ノズル1に対向する側の表面)には、例えば電子回路やトランジスタに相当する構造物が、例えばいわゆるフォトリソグラフィー技術により既に形成されていてもよい。また、基板SBとして、フォトマスク基板、ナノインプリント用テンプレート基板が含まれていてもよい。更に、上記ノズル1が本発明に係る「ノズル手段」の一例に相当し、上記駆動部7が本発明に係る「移動手段」の一例に相当する。更に、上記洗浄液吐出制御部4が本発明に係る「洗浄液吐出手段」の一例に相当し、上記吸引制御部3及び吸引制御部5が本発明に係る「吸引手段」の一例に相当し、上記水吐出制御部2及び水吐出制御部6が本発明に係る「水吐出手段」の一例に相当する。
一方、上記ノズル1には、その内部に、水吐出部12と、洗浄液吐出部10と、水吐出部14と、が形成されている。そして、水吐出部12と洗浄液吐出部10との間の部分に本発明に係る吸引部11が形成され、また水吐出部14と洗浄液吐出部10との間の部分に本発明に係る吸引部13が形成されている。なお図1(a)においてノズル1は、上記洗浄液吐出部10等の形状を説明するため、その縦断面図として示されている。
この構成において水吐出部12は、水導入口12Bを介して水吐出制御部2と連通されている。そして水吐出制御部2の制御により、洗浄後のリンス用の水(当該リンス用の水としては、例えば純水が挙げられる。以下、当該リンス用の水を、単に「リンス水」と称する)が水導入口12Bから導入され、ノズル1の基板SB側に開口されている水吐出口12Aから基板SBに向けて吐出される(図1(a)中下向き破線矢印参照)。一方洗浄液吐出部10は、洗浄液導入口10Bを介して洗浄液吐出制御部4と連通されている。そして洗浄液吐出制御部4の制御により、例えばアルカリ性洗浄液が洗浄液導入口10Bから導入され、ノズル1の基板SB側に開口されている洗浄液吐出口10Aから基板SBに向けて吐出される(図1(a)中下向き破線矢印参照)。この洗浄液は、アルカリ性の場合、例えば基板SBの表面にある異物の除去に用いられ、洗浄液の吐出により基板SBの表面から離隔された(引き剥がされた)上記異物は、洗浄液中に浮遊することになる。また水吐出部14は、水導入口14Bを介して水吐出制御部6と連通されている。そして、水吐出制御部6の制御により、リンス水が水導入口14Bから導入され、ノズル1の基板SB側に開口されている水吐出口14Aから当該リンス水が基板SBに向けて吐出される(図1(a)中下向き破線矢印参照)。
これらに対して吸引部11は、導出口11Bを介して吸引制御部2と連通されており、更に導出口11Bの反対側のノズル1の表面には吸引口11Aが形成されている。そして、洗浄液吐出口10Aから吐出されて基板SBの表面の洗浄に用いられた(即ち、洗浄後の異物が浮遊している)洗浄液及びリンス水が基板SB上に混在しているとき、ノズル1の移動に合わせて、吸引制御部2の制御によりそれらを纏めて吸引口11Aから吸引し、導出口11Bを介して外部に排出する(図1(a)中上向き一点鎖線矢印参照)。一方吸引部13は、導出口13Bを介して吸引制御部5と連通されており、更に導出口13Bの反対側のノズル1の表面には吸引口13Aが形成されている。そして、洗浄液吐出口10Aから吐出されて基板SBの表面の洗浄に用いられた洗浄液及びリンス水が基板SB上に混在しているとき、ノズル1の移動に合わせて、吸引制御部5の制御によりそれらを纏めて吸引口13Aから吸引し、導出口13Bを介して外部に排出する(図1(a)中上向き一点鎖線矢印参照)。
なお図1(a)では、基板SB上又は洗浄液吐出部10の洗浄液を右上がり斜線ハッチングで表示し、基板SB上又は水吐出部12及び水吐出部14のリンス水を右下がり斜線ハッチングで表示し、上記洗浄液とリンス水とが混じった状態を交差斜線ハッチングで表示している。
一方、洗浄液吐出部10の洗浄液導入口10Bよりの部分には、洗浄用の超音波SSを上記洗浄液の吐出と同時に基板SBに向けて照射する超音波照射部8が配置されている。このとき、超音波照射部8が本発明に係る「超音波照射手段」の一例に相当する。またこの場合に照射される超音波SSの周波数としては、例えばいわゆるメガソニックに相当する周波数(より具体的には、例えば750キロヘルツ乃至4メガヘルツの周波数)が好適である。
次に、第1実施形態に係るノズル1の構造について、より具体的に図1及び図2を用いて説明する。
上記図1(a)を用いて説明したように、第1実施形態に係る洗浄装置Sのノズル1の基板SBに対応する面には、水吐出口12A、吸引口11A、洗浄液吐出口10A、吸引口13A及び水吐出口14Aが、この順で並んで形成されている。そして洗浄液吐出口10Aが形成された洗浄液吐出部10の奥には、上記超音波照射部8が配置されている。このようなノズル1を上記洗浄液及びリンス水がない状態で下(基板SB側)から見ると、図1(b)に示すように、手前側に水吐出口12A、吸引口11A、洗浄液吐出口10A、吸引口13A及び水吐出口14Aがそれぞれ形成された水吐出部12、吸引部11、洗浄液吐出部10、吸引部13及び水吐出部14の奥側に、水導入口12B、導出口11B、洗浄液導入口10Bの一部、超音波照射部8、導出口13B及び水導入口14Bが視認できる構成となっている。このとき、ノズル1は、基板SBの表面上を、当該表面から所定距離だけ離隔されつつ、基板SBに対して例えば図1(b)に白矢印で示す両方向に移動可能とされている。なおノズル1の移動は、基板SBに対して相対的に移動可能とされている。より具体的には、ノズル1が固定されている状態で基板SBが移動することにより、結果的にノズル1が基板SBに対して移動するように構成されてもよいし、ノズル1自体が静止している基板SB上を移動するように構成されてもよい。
一方、このようなノズル1を上面から基板SBを見下ろす方向にみると、図2に示すように、水吐出部12、吸引部11、洗浄液吐出部10、吸引部13及び水吐出部14のそれぞれについて、水導入口12B、導出口11B、洗浄液導入口10B、超音波照射部8、導出口13B及び水導入口14B、並びに水吐出口12A、吸引口11A、洗浄液吐出口10A、吸引口13A及び水吐出口14Aが形成されている。
そして、基板SBの洗浄時において制御部9は、駆動部7を制御することにより、基板SBの表面に沿って例えば図2に白矢印で示す方向に、ノズル1を移動させる。この移動と並行して制御部9は、水吐出制御部2及び水吐出制御部6、吸引制御部3及び吸引制御部5並びに洗浄液吐出制御部4を制御して、リンス水及び洗浄液をそれぞれ水吐出口12A、洗浄液吐出口10A及び水吐出口14Aから吐出させつつ、且つ基板SB上に吐出された洗浄液及びリンス水(この洗浄水内には、上述したように洗浄後の異物が浮遊している)を吸引口11A及び吸引口13Aから吸引することにより、第1実施形態に係る基板SBの洗浄処理を実行する。このとき超音波照射部8からは、制御部9の制御の下、洗浄液の吐出と同時並行的に、洗浄用の上記超音波SSが洗浄液吐出口10Aの正面の基板SBの表面領域に対して照射される。そして図2に例示する場合、上記ノズル1の移動と上記洗浄液及びリンス水の吐出、並びにこれらの吸い込み及び超音波SSの照射が同時並行的に実行されることで、例えば基板SBの表面A点(図1(a)参照)においては、水吐出口14Aからのリンス水の吐出→吸引口13Aからの当該リンス水及び洗浄液の吸い込み→洗浄液吐出口10Aからの洗浄液の吐出及び超音波の照射による基板SB表面の洗浄(不純物の洗浄液内への取り込み)→吸引口11Aからのリンス水及び洗浄液の吸い込み→水吐出口12Aからのリンス水の吐出、が順に実行されることで、第1実施形態に係る基板SBの洗浄処理が実行される。
次に、酸性洗浄液を用いたSC2工程及びアルカリ性洗浄液を用いたSC1工程を含む基板SBの洗浄処理に対して第1実施形態に係る洗浄処理を適用した場合について、図1乃至図3を用いて説明する。なお以下に説明する洗浄処理では、上記第1実施形態に係るノズル1は、上記SC1工程としてアルカリ性洗浄液を用いた基板SBの洗浄処理を実行する。
図3に示すように上記基板SBの洗浄処理においては、初めに、基板SBがノズル1の下方に搬送されてくると(ステップS1)、例えば従来と同様の方法により、酸性洗浄液を用いたSC2工程(ステップS2)、及びリンス水を用いた上記酸性洗浄液のリンス工程(ステップS3)が実行される。なお、このSC2工程及びリンス工程には第1実施形態に係るノズル1は使用されない。
上記ステップS3のリンス工程が終了した基板SBは、次に第1実施形態に係るノズル1を用いたSC1工程を実行すべく、ノズル1の下方に搬送される(図2参照)。そして、図2を用いて例示した方向にノズル1を移動させつつ、当該ノズル1を用いたSC1工程(ステップS4)及びリンス工程(ステップS5)が実行される。より具体的には、制御部9の制御の下、水吐出口14Aからのリンス水の吐出、吸引口13Aからの当該リンス水及び洗浄液の吸い込み、洗浄液吐出口10Aからの洗浄液の吐出及び超音波の照射による基板SB表面の洗浄、吸引口11Aからのリンス水及び洗浄液の吸い込み、並びに水吐出口12Aからのリンス水の吐出が、ノズル1の移動と並行的に実行される。これらにより、上記SC1工程(ステップS4)及びそのリンス工程(ステップS5)が一つのノズル1により実行されることになる。
ここで、第1実施形態に係るノズル1を用いて実行される上記SC1工程(ステップS4)及びリンス工程(ステップS5)における、リンス水及び洗浄液それぞれの吐出量、吸引口11A及び吸引口13Aからの吸引量、並びにノズル1自体の移動量等は、以下に説明する条件に基づいて予め設定される(なお以下において、上記リンス水及び洗浄液それぞれの吐出量、吸引口11A及び吸引口13Aからの吸引量、並びにノズル1自体の移動量等を、適宜「諸元」と称する。)。
即ち、先ず上記SC1工程(ステップS4)及びリンス工程(ステップS5)における本発明としての望ましい条件は、以下の(1)及び(2)の二つである。
(1)SC1工程(ステップS4)に用いられるアルカリ性洗浄液の、基板SB上における滞留時間が可能な限り短くなること。
(2)アルカリ性洗浄液及び/又はリンス水が、それらの表面張力により基板SB上(より具体的には、基板SBとノズル1との間の空間)にむらなく液盛りされること。より具体的には、例えば高さ1ミリメートル乃至3ミリメートル程度に液盛りされること。
このとき、上記条件(1)により、以下の(ア)及び(イ)の効果が得られる。
(ア)基板SBの表面における当該洗浄液によるエッチング量(不要なエッチング量)を小さくし、基板SB上に既に形成されている上記構造物(電子回路のパターン等の構造物)の寸法の変動、及び基板SBのいわゆるラフネス(上記構造物より小さい寸法の凹凸)の形成を抑制できる。
(イ)基板SBの表面から除去された異物が再付着する割合を下げる(即ち、当該再付着が発生し得る時間を短くする)ことで、基板SB上の異物を更に少なくできる。
また、上記条件(2)により、以下の(ウ)及び(エ)の効果が得られる。
(ウ)気体(空気)と液体(洗浄液等)と固体(基板SB)の三相界面が基板SB上に形成される時間を極量なくすことができる。
(エ)これにより、上記構造部としての欠陥となる、いわゆるウォーターマークの形成を抑制することができる。
そして、上記条件(1)及び条件(2)を満たすための上記リンス水及び洗浄液についての上記諸元は、本発明の発明者らの実験及び経験等によれば、基板SBの大きさが例えば6インチ四方である場合、以下の(i)乃至(iii)と考えられる。
(i)洗浄液の吐出量及びリンス水の吐出量は、共に毎分500ミリリットル乃至2,000ミリリットル。
(ii)吸引口11A及び吸引口13Aからの吸引量は、洗浄液の吐出量及びリンス水の吐出量を合わせた量に相当する、毎分1,000ミリリットル乃至4,000ミリリットル。
(iii)ノズル1自体の移動量は、毎秒2ミリメートル乃至50ミリメートル。
ここで、上記(i)及び(ii)と上記(iii)とは、相互にバランスが取れるように互いに調整することが必要となる。
以上の諸元を含む上記ステップS2乃至ステップS5の洗浄工程及びリンス工程が実行された後、例えば基板SBを高速で回転させること等により、当該洗浄後の基板SBの乾燥が実行される(ステップS6)。
なお、上記ステップS2乃至ステップS5の洗浄工程及びリンス工程がそれぞれ実行された後、必要に応じて再度リンス水を用いたリンス工程を行ってもよい。この再度のリンス工程においては、例えば、SC1工程(ステップS4及びステップS5)後の基板を回転させ、その上からリンス水を滴下することで、当該回転による遠心力を用いた洗浄が実行される。
その後制御部9は、洗浄対象たる基板SBの全てについて必要な洗浄処理が終了したか否かを、例えば図示しない表示部等を用いて確認する(ステップS7)。ステップS7の確認において上記洗浄処理の対象とすべき他の基板SBがある場合(ステップS7;NO)、制御部9は、当該他の基板SBに対して当該洗浄処理を実行すべく上記ステップS1に戻る。一方、ステップS7の確認において、洗浄対象たる基板SBの全てについて必要な洗浄処理が終了している場合(ステップS7;YES)、制御部9は基板SBの洗浄処理を終了する。なお、当該洗浄処理が終了された基板SBは、その後の工程に移送されることになる。
以上説明したように、第1実施形態に係るノズル1を含む洗浄装置Sの動作によれば、超音波照射部8を用いて基板SBの表面に向けて超音波SSを照射し、洗浄液吐出部10を用いて洗浄液を吐出し、更に当該表面上から当該洗浄液を除去するために、吸引部1
1及び吸引部13を用いて洗浄液を吸引する。このとき、表面に対する超音波SSの照射、洗浄液の吐出及びこれらの吸い込みと並行して、ノズル1を当該表面に沿って移動させる。従って、超音波SSの照射下で表面を洗浄した洗浄液をその表面から除去するために吸引するので、洗浄後の異物等を含む洗浄液が基板SBの表面に滞留する時間を最小限にでき、当該異物等の表面への再付着、及び洗浄液による表面の過浸食を防止することができる。
また、ノズル1が水吐出部12及び水吐出部14を備えており、洗浄液及びリンス水をそれぞれ除去するために吸引部11及び吸引部13を用いてこれらを吸引するので、いわゆるリンス工程を含めることで基板SBの表面をより効果的に洗浄することができる。
(II)第2実施形態
次に、本発明に係る他の形態である第2実施形態について、図4を用いて説明する。なお図4は、第2実施形態に係る洗浄装置の概要構成を示すブロック図である。この図4においては、第2実施形態に係る洗浄装置に含まれるノズルを、その形状を説明するべく図1(a)と同様にその縦断面図として示している。また、図4における洗浄液及びリンス水等の表記方法は図1(a)と同様である。更に、第2実施形態に係る洗浄装置において第1実施形態に係る洗浄装置Sと同一の部材については、同一の部材番号を付して細部の説明を省略する。
上述した第1実施形態では、基板SBの洗浄処理のうち、アルカリ性洗浄液を用いたSC1工程(図3ステップS4及びステップS5参照)において第1実施形態に係るノズル1を用いた洗浄を行う場合について説明した。これに対して以下に説明する第2実施形態では、上記SC1工程だけでなく、酸性洗浄液を用いたSC1工程(図3ステップS2及びステップS3参照)においても、本発明に係るノズルを用いた洗浄を行う。
即ち、第2実施形態に係る洗浄装置のノズル1Aは、第1実施形態に係るノズル1(図1及び図2参照)と同様の洗浄液吐出部10、吸引部11及び吸引部13並びに水吐出部12及び水吐出部14に加えて、洗浄液吐出部16及び洗浄液吐出部20と、水吐出部22及び水吐出部18と、吸引部15、吸引部17、吸引部19及び吸引部21と、を更に備えている。そしてノズル1Aは、基板SBの表面上を、当該表面から所定距離だけ離隔されつつ、基板SBに対して例えば図4に白矢印で示す両方向に移動可能とされている。
この構成において、洗浄液吐出部10、吸引部11及び吸引部13並びに水吐出部12及び水吐出部14の動作は第1実施形態に係るノズル1と同様であり、これらにより、アルカリ性洗浄液を用いたSC1工程を行う。
一方、水吐出部18及び水吐出部22はそれぞれ、水導入口18B及び水導入口22Bを介して、別個の図示しない水吐出制御部と連通されている。そして当該各水吐出制御部の制御により、水導入口18B及び水導入口22Bからリンス水がそれぞれ導入され、ノズル1Aの基板SB側に開口されている水吐出口18A及び水吐出口22Aから、基板SBに向けてそれぞれ吐出される(図4中下向き破線矢印参照)。一方洗浄液吐出部20及び洗浄液吐出部16はそれぞれ、洗浄液導入口16B及び洗浄液導入口20Bを介して、別個の図示しない洗浄液吐出制御部と連通されている。そして当該各洗浄液吐出制御部の制御により、SC2工程としての酸性の洗浄液が洗浄液導入口16B及び洗浄液導入口20Bからそれぞれ導入され、ノズル1の基板SB側に開口されている洗浄液吐出口16A及び洗浄液吐出口20Aから、基板SBに向けてそれぞれ吐出される(図4中下向き破線矢印参照)。この酸性洗浄液は、例えば基板SBの表面にある有機物の分解・除去に用いられ、各洗浄液の吐出により基板SBの表面において分解された上記有機物は、各洗浄液中に浮遊する。酸性洗浄液として具体的には、例えば、オゾン水(電界オゾン水)、硫酸過水、又は紫外線による基板SBの表面特性の親水性への改質を伴うオゾン水等が用いられる。なお図4では、基板SB上又は洗浄液吐出部16及び洗浄液吐出部20の洗浄液をドットハッチングで表示している。
これらに対して吸引部15及び吸引部17はそれぞれ、導出口15B及び導出口17Bを介して、別個の図示しない吸引制御部と連通されており、更に導出口15B及び導出口17Bそれぞれの反対側のノズル1の表面には、吸引口17A及び吸引口15Aがそれぞれ形成されている。そして、洗浄液吐出口16Aから吐出されて基板SBの表面のSC2工程としての洗浄に用いられた(即ち、洗浄後の有機物が含まれている)酸性洗浄液及びリンス水が基板SB上に混在しているとき、ノズル1Aの移動に合わせて、それらが纏めて吸引口17A及び吸引口15Aからそれぞれ吸引され、導出口17B及び導出口15Bそれぞれを介して外部に排出される(図4中上向き一点鎖線矢印参照)。一方、吸引部19及び吸引部21はそれぞれ、導出口19B及び導出口21Bを介して、別個の図示しない吸引制御部と連通されており、更に導出口19B及び導出口21Bそれぞれの反対側のノズル1の表面には、吸引口19A及び吸引口21Aがそれぞれ形成されている。そして、洗浄液吐出口20Aから吐出されて基板SBの表面のSC2工程としての洗浄に用いられた酸性洗浄液及びリンス水が基板SB上に混在しているとき、ノズル1Aの移動に合わせて、それらが纏めて吸引口19A及び吸引口21Aからそれぞれ吸引され、導出口19B及び導出口21Bそれぞれを介して外部に排出される(図4中上向き一点鎖線矢印参照)。なお、第2実施形態に係る洗浄装置におけるSC2工程においては、第1実施形態に係る洗浄装置Sにおける超音波の照射は、行われない。
以上の構成を備える第2実施形態に係るノズル1を用いることにより、例えば当該ノズル1Aが図4中右方向に移動する場合は、洗浄液吐出口20Aから吐出された酸性洗浄液によるSC2工程→水吐出口14Aから吐出されたリンス水によるリンス工程→洗浄液吐出口10Aから超音波SSと共に吐出されたアルカリ性洗浄液によるSC1工程→水吐出口12Aから吐出されたリンス水によるリンス工程、が段階的に順次実行される。そしてこの間、吸引口21A、吸引口19A、吸引口13A、吸引口11A及び吸引口15Aからの各洗浄液及びリンス水の吸引が、順次実行される。一方、例えばノズル1Aが図4中左方向に移動する場合は、洗浄液吐出口16Aから吐出された酸性洗浄液によるSC2工程→水吐出口12Aから吐出されたリンス水によるリンス工程→洗浄液吐出口10Aから超音波SSと共に吐出されたアルカリ性洗浄液によるSC1工程→水吐出口14Aから吐出されたリンス水によるリンス工程、が段階的に順次実行される。そしてこの間、吸引口17A、吸引口15A、吸引口11A、吸引口13A及び吸引口19Aからの各洗浄液及びリンス水の吸引が、順次実行される。
以上説明したように、第2実施形態に係る洗浄装置の動作によれば、第1実施形態に係る洗浄装置Sの動作による作用効果に加えて、酸性洗浄液を吐出する洗浄液吐出部16及び洗浄液吐出部20と、アルカリ性洗浄液を吐出する洗浄液吐出部10と、を備え、ノズル1Aの移動による洗浄処理において、酸性洗浄液がリンス水と共に吸引され、その後にアルカリ性洗浄液が吐出され、その後にアルカリ洗浄液が吸引される。従って、酸性洗浄液による有機物等の除去後にアルカリ性洗浄液による異物等の除去が行われる通常の洗浄方法において、いずれの工程でも、有機物等又は異物等の表面への再付着、及び各洗浄液による表面の過浸食を防止とすることができる。
(III)第3実施形態
次に、本発明に係る他の形態である第3実施形態について、図5を用いて説明する。なお図5は、第3実施形態に係る洗浄装置の概要構成を示すブロック図である。この図5においては、第2実施形態に係る洗浄装置に含まれるノズルを、その形状を説明するべく図1(a)と同様にその縦断面図として示している。また、図5における洗浄液及びリンス水等の表記方法は図1(a)と同様である。更に、第3実施形態に係る洗浄装置において第1実施形態に係る洗浄装置Sと同一の部材については、同一の部材番号を付して細部の説明を省略する。
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、基板SBの洗浄処理に用いるリンス水として純水を用いた。これに対して以下に説明する第3実施形態及び後述の第4実施形態では、リンス水としていわゆる脱気水を用いる。
即ち図5に示すように、第3実施形態に係る洗浄装置のノズル1Bは、その構造上は第1実施形態に係る洗浄装置Sのノズル1と同様であるが、水吐出部12及び水吐出部14からそれぞれ吐出されるリンス水として上記脱気水が用いられる。この場合の脱気水は、例えば、「純水に大気圧によって溶解している溶存気体成分を人為的に取り除いた水」と定義される水である。そして、この脱気水をリンス水として用いることで、図5に破線で例示するように、洗浄液吐出部10の正面の基板SBの領域においては、当該脱気水がノズル1Bと基板SBとの間の基板SB側の部分に位置し、アルカリ性洗浄液がノズル1B側の部分に位置することになる。そしてこの状態で超音波SSが超音波照射部8から基板SBに向けて照射されると、この超音波SSによって生じるいわゆるキャビテーションのエネルギーが基板SB上の構造物に直接伝搬することが、結果的に少なくなる。そのため、超音波洗浄を用いながらもフォトマスクやナノインプリント用テンプレート基板などの微細パターンの洗浄時における倒壊を抑制できる。また洗浄液の深さ方向においてキャビテーションのエネルギーの発生位置を制御することもでき、種々の異物の洗浄除去が可能になる。
以上説明したように、第3実施形態に係る洗浄装置の動作によれば、第1実施形態に係る洗浄装置Sの動作による作用効果に加えて、基板SBの表面に吐出されるリンス水が脱気水であり、ノズル1Bの移動により、脱気水の吐出後に、超音波SSの照射及び洗浄液の吐出が実行され、その後に脱気水及び洗浄液が吸引されることとなる。よって、脱気水が表面に吐出された後に洗浄液が吐出され且つ超音波が照射されるので、基板SBの表面付近に脱気水が滞留することによりいわゆるキャビテーションが当該表面近傍で起こり難くなるため、当該表面の過浸食を更に防止して当該表面の形状等を保護でき、更に微細パターンの倒壊を抑制し、種々の異物の洗浄除去が可能になる。
(IV)第4実施形態
最後に、本発明に係る更に他の形態である第4実施形態について、図6を用いて説明する。なお図6は、第4実施形態に係る洗浄装置の概要構成を示すブロック図である。この図6においては、第4実施形態に係る洗浄装置に含まれるノズルを、その形状を説明するべく図1(a)と同様にその縦断面図として示している。また、図6における洗浄液及びリンス水等の表記方法は図1(a)と同様である。更に、第4実施形態に係る洗浄装置において第1実施形態に係る洗浄装置Sと同一の部材については、同一の部材番号を付して細部の説明を省略する。
上述した第3実施形態では、基板SBの洗浄処理に用いるリンス水として脱気水を用い、ノズル1Bの構造としては第1実施形態に係るノズル1と同様とした。これに対して以下に説明する第4実施形態では、リンス水として脱気水を用いると共に、第4実施形態に係るノズルの移動方向に対する洗浄液吐出部10等の順番を、第1実施形態のノズル1と異ならせている。
即ち図6に示すように、第4実施形態に係るノズル1Cは、その移動方向の前方から、洗浄液吐出部10、水吐出部14、吸引部11及び水吐出部12の順に備えている。そして、第4実施形態に係るノズル1Cにおける超音波照射部8は、洗浄液吐出部10ではなく水吐出部14内に形成されている。
この構成において、第4実施形態に係る洗浄装置による洗浄処理(例えばSC1工程)では、ノズル1Cの移動に伴い、基板SBの表面に洗浄液が洗浄液吐出部10により吐出され、その後、脱気水たるリンス水の吐出と共に超音波SSの照射が水吐出部14により実行され、その後、吸引部11により上記洗浄液及びリンス水の吸引が実行される。これにより、図6に破線で例示するように、水吐出部14の正面の基板SBの領域においては、洗浄液吐出部10から吐出された洗浄液がノズル1Cと基板SBとの間の基板SB側の部分に位置し、リンス水がノズル1C側の部分に位置することになる。そしてこの状態で超音波SSが水吐出部14内の超音波照射部8から基板SBに向けて照射されると、この超音波SSによって生じる上記キャビテーションは基板SBの表面でのみ発生することになる。そしてこれにより、当該キャビテーションのエネルギーの発生位置を制御することもでき、種々の異物の洗浄除去が可能になる。
以上説明したように、第4実施形態に係る洗浄装置の動作によれば、第1実施形態に係る洗浄装置Sの動作による作用効果に加えて、基板SBの表面に吐出されるリンス水が脱気水であり、ノズル1Cの移動により、洗浄液の吐出後に、脱気水の吐出及び超音波SSの照射が実行され、その後に脱気水及び洗浄液が吸引されることとなる。よって、洗浄液が先に表面に吐出された後に脱気水が吐出され且つ超音波が照射されるので、基板SBの表面付近に洗浄液が滞留することによりキャビテーションが当該表面のみで起こるように制御できるため、当該表面の過浸食を制御して当該表面の形状等を保護でき、更に種々の異物の洗浄除去が可能になる。
なお、上述した各実施形態においては、基板SBを化学的に洗浄する洗浄装置に対して本発明を適用した場合について説明したが、基板SB以外の物品を化学的な洗浄対象物とする洗浄装置に対して本発明を適用することも可能である。
また、上記各実施形態に係るノズル1等の制御については、これに相当するプログラム(図3参照)を光ディスク等の記録媒体に記録しておき、或いはインターネット等のネットワークを介して取得して記録しておき、これらを例えば汎用のマイクロコンピュータ等により読み出して実行することにより、当該マイクロコンピュータ等を実施形態に係る制御部9、或いは水吐出制御部2及び水吐出制御部6、洗浄液吐出制御部4、又は吸引制御部3及び吸引制御部5として機能させることも可能である。
以上それぞれ説明したように、本発明は洗浄装置の分野に利用することが可能であり、特に半導体素子用の基板等を化学的に洗浄する洗浄装置の分野に適用すれば特に顕著な効果が得られる。
1、1A、1B、1C ノズル
2、6 水吐出制御部
3、5 吸引制御部
4 洗浄液吐出制御部
7 駆動部
8 超音波照射部
9 制御部
10、14、16、20 洗浄液吐出部
10A、14A、16A、20A 洗浄液吐出口
10B、14B、16B、20B 洗浄液導入口
11、13、15、17、19、21 吸引部
11A、13A、15A、17A、19A、21A 吸引口
11B、13B、15B、17B、19B、21B 導出口
12、14、18、22 水吐出部
12A、14A、18A、22A 水吐出口
12B、14B、18B、22B 水導入口
S 洗浄装置
SB 基板
SS 超音波

Claims (7)

  1. 洗浄対象物の表面に向けて洗浄液を吐出する洗浄液吐出手段と、前記表面に向けて超音波を照射する超音波照射手段と、前記表面上にある前記洗浄液を吸引して当該表面上から除去するための吸引手段と、を備えるノズル手段を用いて前記表面を洗浄する洗浄方法であって、
    前記洗浄液吐出手段を用いて前記表面に向けて前記洗浄液を吐出する洗浄液吐出工程と、
    前記超音波照射手段を用いて前記表面に向けて前記超音波を照射する超音波照射工程と、
    前記吸引手段を用いて前記表面上にある前記洗浄液を吸引して当該表面上から除去する吸引工程と、
    前記表面に対する前記超音波照射工程、前記洗浄液吐出工程及び前記吸引工程と並行して、前記ノズル手段を前記表面に沿って移動させる移動工程と、
    を含むことを特徴とする洗浄方法。
  2. 請求項1に記載の洗浄方法において、
    前記ノズル手段は、前記表面に向けて水を吐出する水吐出手段を更に備え、
    前記吸引工程においては、前記表面上にある前記洗浄液及び前記水をそれぞれ除去するために、前記吸引手段を用いて前記洗浄液及び前記水を吸引することを特徴とする洗浄方法。
  3. 請求項2に記載の洗浄方法において、
    前記水が脱気水であり、
    前記移動工程においては、前記水吐出手段を用いた前記脱気水の前記表面への吐出後に前記洗浄液吐出工程及び前記超音波照射工程が実行され、その後に前記吸引工程が実行されるように前記ノズル手段が移動されることを特徴とする洗浄方法。
  4. 請求項2に記載の洗浄方法において、
    前記水が脱気水であり、
    前記移動工程においては、前記洗浄液吐出工程後に、前記水吐出手段を用いた前記脱気水の前記表面への吐出、及び前記超音波照射工程が実行され、その後に前記吸引工程が実行されるように前記ノズル手段が移動されることを特徴とする洗浄方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の洗浄方法において、
    前記洗浄液吐出手段は、酸性の前記洗浄液である酸性洗浄液を吐出する酸性洗浄液吐出手段と、アルカリ性の前記洗浄液であるアルカリ性洗浄液を吐出するアルカリ性洗浄液吐出手段と、により構成されており、
    前記洗浄液吐出工程は、前記酸性洗浄液吐出手段を用いて前記表面に向けて前記酸性洗浄液を吐出する酸性洗浄液吐出工程と、前記アルカリ性洗浄液吐出手段を用いて前記表面に向けて前記アルカリ性洗浄液を吐出するアルカリ性洗浄液吐出工程と、を含んでおり、
    前記移動工程においては、前記酸性洗浄液吐出工程後に当該吐出された酸性洗浄液が前記吸引手段により吸引され、その後に前記アルカリ性洗浄液吐出工程が実行され、更に当該アルカリ性洗浄液吐出工程後に当該吐出されたアルカリ洗浄液が前記吸引手段により吸引されるように前記ノズル手段を移動させることを特徴とする洗浄方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の前記ノズル手段と、
    前記ノズル手段を前記表面に沿って移動させることにより、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の前記移動工程を実行する移動手段と、
    を備えることを特徴とする洗浄装置。
  7. 洗浄対象物の表面に向けて洗浄液を吐出する洗浄液吐出手段と、前記表面に向けて超音波を照射する超音波照射手段と、前記表面上にある前記洗浄液を吸引して当該表面上から除去するための吸引手段と、を備えるノズル手段と、前記ノズル手段を前記表面に沿って移動させる移動手段と、を備えて前記表面を洗浄する洗浄装置に含まれるコンピュータに、
    前記洗浄液吐出手段を用いて前記表面に向けて前記洗浄液を吐出する洗浄液吐出ステップ、
    前記超音波照射手段を用いて前記表面に向けて前記超音波を照射する超音波照射ステップ、
    前記吸引手段を用いて前記表面上にある前記洗浄液を吸引して当該表面上から除去する吸引ステップ、及び、
    前記移動手段を用いて、前記表面に対する前記超音波照射工程、前記洗浄液吐出工程及び前記吸引工程と並行して、前記ノズル手段を前記表面に沿って移動させる移動ステップ、
    を実行させることを特徴とする洗浄装置用プログラム。
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