JP2015095051A - 情報処理装置およびライセンス管理システム及びライセンス管理方法 - Google Patents

情報処理装置およびライセンス管理システム及びライセンス管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】デバイスアプリのライセンスの移動可能なデバイスを、ライセンスの移動を試行するまでもなく知ることができる情報処理装置およびライセンス管理システム及びライセンス管理方法を提供する。【解決手段】デバイスをグループに登録した際、そのデバイスが保持するライセンスをインストール可能なデバイスがそのグループ内に存在するか否かを、ライセンス管理サービスに問い合わせて判断する。該当のデバイスが保持するライセンスをインストール可能なデバイスがそのグループ内に存在すれば、該当のライセンスをインストール可能なデバイスのみに移動可能なライセンスとして、該当のライセンスをそのグループに登録する。【選択図】図19

Description

本発明は、クラウド上でMFPなどのデバイスに向けたアプリケーションのライセンス配置を管理する情報処理装置およびライセンス管理システム及びライセンス管理方法に関する。
クラウド型のMDS(マネージド・ドキュメント・サービス)およびMPS(マネージド・プリント・サービス)で、オフィスにおけるドキュメント出力環境であるMFPなどのデバイスの集中管理、最適配置を行うサービスが提供され始めている(以下、クラウド型のMDS/MPSをMDSクラウドと総称する)。例えば、MDS/MPSの関連技術としては、特許文献1のような技術が存在する。上記技術によれば、MDS/MPSにより、デバイスの消耗品の集中管理を行うことができる。
特開2011−248795号公報
MDS/MPSにおいて、デバイスの集中管理や、最適配置だけでなく、デバイスに搭載するアプリケーションの集中管理や、最適配置を行えるようにしたいという要望が、顧客や、MDS/MPSを用いて顧客の印刷環境のコンサルティングを行う販売会社やディーラーから上がっている。MDSクラウドでデバイスに搭載するアプリケーションの集中管理や配置を行えるようにする場合、デバイスに搭載されたアプリケーション(以下、デバイスアプリと呼称)のライセンスをデバイス間で移送する必要がある。そのため、デバイスアプリの配置とは、すなわち、ライセンスの配置と言い換えることができる。デバイスアプリのライセンスは、デバイスベンダーが提供するライセンス管理システム(以下、「LMS」)によって発行され、デバイスに組み込まれて出荷される。ライセンス管理システムは、インターネット上にサーバとして存在し、デバイスの出荷を行う販売会社やディーラーのサービス担当者によってアクセスされ、ライセンス発行のリクエストを処理する。LMSによるライセンス発行は、デバイス番号と、利用したいデバイスアプリの指定とを基にした、ライセンスファイルやライセンスキーの発行という形で行われる。LMSによって発行されたライセンスファイルは、MDSクラウドのひとつのサーバ(単にMDSクラウドと呼ぶ。)におけるデバイスの管理画面上の操作に応じてデバイスにインストールされることにより、所定のデバイスアプリをアクティベートする。または、デバイスの管理画面でLMSによって発行されたライセンスキーを入力することより、所定のデバイスアプリをアクティベートする。このようなライセンスファイルやライセンスキーでアクティベートされるデバイスアプリをライセンス組み込み型デバイスアプリと呼称する。
しかしながら、デバイスアプリには、デバイスの機種毎に利用可のものと、不可のものとが存在する。例えば、フィニッシャーを利用するデバイスアプリは、フィニッシャーを装着できる機種のデバイスでは利用可能であるが、フィニッシャーを装着できない機種のデバイスでは利用可能ではない。そのため、或るデバイスに対して、当該デバイスでは利用不可のデバイスアプリのライセンスを移動しようとすると、そのライセンス移動は、当該デバイスへのライセンス移動の操作実行後に初めてエラーとなる。具体的には、デバイスの機種毎に特定のデバイスアプリが利用可であるか不可であるかの情報は、ライセンスを発行するLMSがデバイス情報として保持している。そのため、MDSクラウドが、インストール対象のデバイスアプリとデバイス番号とを指定して、ライセンス移動のための転送ライセンスの発行をLMSに要求した時点で、LMSがインストールの可・不可を判定して不可であればエラーが返される。
すなわち、MDSクラウドがLMSに転送ライセンス発行を要求し、その要求をLMSが受け入れるまで、指定したデバイスにライセンスが移動可能かどうか分からない。このように、デバイスアプリを使用しようとする場合、個別のデバイスに対して転送ライセンスの発行を要求してみて初めて当該デバイスに対するデバイスアプリの互換性の有無を知ることができる。すなわち、利用者はデバイスアプリを使用する直前になって初めてそのデバイスでは利用できないことを知ることになり、さらに、互換性のあるデバイスは、転送ライセンスの要求を、LMSが受け入れるまでデバイスを変えつつ試行することで初めて発見できることになる。このことは、デバイスアプリの使用にあたって操作性の悪さのみならず、生産性の低さをもたらしていた。
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、新たなデバイスをデバイスのグループに追加したときに、そのデバイスが保持するライセンスをインストール可能なグループ内のデバイスを特定する情報処理装置およびライセンス管理システム及びライセンス管理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。すなわち、
機能ごとに、該機能を有効にするライセンスがインストールされたデバイスと、該ライセンスがインストール可能なデバイスのリストを保持する手段と、
クライアント端末からの要求に応じて、前記リストに基づいて作成した、インストールされたライセンスと、インストールできるライセンスと、インストールできないライセンスとをデバイスごとに示すユーザインタフェースを前記クライアントに提供する手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
本発明によれば、新たなデバイスをデバイスのグループに追加したときに、そのデバイスが保持するライセンスをインストール可能なデバイスを特定することができる。そのため、デバイスアプリのライセンスの移動可能なデバイスを、ライセンスの移動を試行するまでもなく知ることができ、操作性、生産性を向上させることができる。
クラウドシステムの全体構成を示す図である。 サーバコンピュータおよびクライアント端末のハードウェア構成を示す図である。 MFPデバイスのハードウェア構成を示す図である。 MDSクラウドでデバイスアプリの最適配置を行うためのライセンス管理UIの想定図である。 ライセンス管理サービスのソフトウェアモジュールの構成を示す図である。 MFPデバイスのソフトウェアモジュール構成を示す図である。 ライセンス管理サービスで管理される各情報のデータ構造を示す図である。 MFPデバイスで管理されるライセンス管理に係る各情報のデータ構造を示す図である。 MFPデバイスにインストールされるライセンスファイルのデータ構造を示す図である。 クライアント端末のソフトウェアモジュール構成を示す図である。 MDSクラウドのクライアントアプリのライセンス移動指示受信時のフローチャートである。 クラウド共通基盤サービスのシステム構成を示す図である。 MDSクラウドサービスのシステム構成を示す図である。 MDSクラウドサービスで利用されるテナントのデータ構造を示す図である。 MDSクラウドサービスの顧客テナント管理者向けのデバイス管理UIを示す図である。 MDSクラウドサービスの新規デバイス追加時のフローチャートである。 顧客テナントのデバイスアプリ登録情報のデータ構造を示す図である。 ライセンス管理サービスのデバイスアプリ利用可否確認要求のレスポンスデータのデータ構造を示す図である。 図16のフローチャート実行後のライセンス管理UIの表示例である。 MDSクラウドサービスのデバイスアプリ管理の新規デバイス追加時の別動作を示すフローチャートである。 図20のフローチャート実行前後のライセンス管理UIの表示例である。 顧客テナントのライセンス変更履歴情報のデータ構造を示す図である。 MDSクラウドサービスのデバイス登録削除時のフローチャートである。 MDSクラウドサービスのデバイスの管理対象一時除外時のフローチャートである。 MFPデバイスにインストールされる期限付きライセンスファイルのデータ構造を示す図である。 MDSクラウドサービスライセンス移動操作時のフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<実施形態1>
[システムの全体構成]
図1は、本発明の実施形態を示すクラウドシステムの全体構成を示す模式図である。図1において、クラウド共通基盤サービス101、MDSクラウドサービス102、ライセンス管理サービス(ライセンス管理サーバ)111、MFPデバイス121〜124、クライアント端末131〜133は、ネットワーク151〜153を介して接続されている。図1において、MFPデバイス121〜124は、複数台接続されていることを仮定している。ネットワーク151〜153は、例えば、インターネット等のLAN、WAN、電話回線、専用デジタル回線、ATMやフレームリレー回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用無線回線等のいずれであり。またこれらの組み合わせにより実現される、いわゆる通信ネットワークである。ネットワーク151〜153は、データの送受信が可能であればよい。一般的なクラウドサービスでは、ネットワーク151はインターネット、ネットワーク152〜153は企業内ネットワークやインターネットサービスプロバイダーのネットワークとなる。ネットワーク152は、MDSクラウドサービス102の顧客のネットワークである。ネットワーク153は、MDSクラウドサービス102や、MFPデバイス121〜124を販売・保守する販売会社/ディーラー側のネットワークである。
クラウド共通基盤サービス101、MDSクラウドサービス102、ライセンス管理サービス111は、一般的にサーバコンピュータ上にて実行されており、これらサービス群がユーザやMFPデバイスに対してクラウドサービスを提供する。よって、本発明では、これらクラウドサービスを提供する各サーバをサービスと記載する。クラウド共通基盤サービス101は、図1のクラウドシステムにおけるMDSクラウドサービス102や、図示されないクラウドサービスに対して、共通のサービスを提供する。共通のサービスとは、クラウドサービスを利用する際に必要な、認証、ユーザ管理、テナント管理、共有データ保持等である。MDSクラウドサービス102は、主に、ドキュメントを出力するMFPなどの出力デバイスの管理、運用を行うMPS(マネージド・プリント・サービス)の機能を提供するMDSサービスである。ライセンス管理サービス111は、ライセンス組み込み型デバイスアプリのライセンス発行を行うライセンス管理システムである。MFPデバイス121〜124は、顧客側のネットワーク152内に存在し、MDSクラウドサービス102の管理対象すなわちサービス対象となることが可能なデバイスである。
クライアント端末131〜133は、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコンなどのコンピュータである。図1において、クライアント端末131は、MDSクラウドサービス102の顧客側に設置されるクライアント端末を示している。MDSクラウドサービス102の顧客側に設置されるクライアント端末131には、MDSクラウドのクライアントアプリがインストールされる。MDSクラウドのクライアントアプリがインストールされたクライアント端末131は、HTTPなどのインターネット向けプロトコルで、MDSクラウドサービス102に定期的にアクセスする。MDSクラウドサービス102のクライアント端末131は、定期的に、顧客側のMFPデバイス121~124の情報をMDSクラウドサービス102に送信したり、MDSクラウドサービス102から要求を取得したりする。
顧客側のネットワーク152内に存在するもう一方のクライアント端末132は、MDSクラウドサービスの顧客先管理者が利用するクライアントPCである。Webブラウザを実行する環境が内蔵されており、Webブラウザを介して、MDSクラウドサービスの管理者向けUIにアクセスすることができる。クライアント端末131と、兼用することも可能である。
クライアント端末133は、販売会社やディーラーのサービス担当者が利用するクライアント端末である。Webブラウザを実行する環境が内蔵されている。販売会社やディーラーのサービス担当者は、Webブラウザを介して、ライセンス管理サービス111にアクセスし、販売するMFPデバイスのデバイスアプリのライセンス発行の要求を行う。また、顧客に委任されたテナントのMDSクラウドサービスの管理者向けUIにアクセスし、顧客の代わりに操作を行うことができる。更には、MDSクラウドサービスを販売した顧客の課金情報などを取得することができる。
[サーバコンピュータおよびクライアント端末のハードウェア構成]
図2は、一般的な情報処理装置であるコンピュータのハードウェア構成図であり、本発明の実施形態に係るサービス群101、102、111を実行するサーバコンピュータ、および、クライアント端末131〜133のハードウェア構成例を示している。本実施形態のサーバコンピュータおよびクライアント端末は、図2に示すような一般的なコンピュータのハードウェア構成を適用できる。図2において、CPU201は、メモリ(ROM203やRAM202)にロードされたOSやアプリケーション等のプログラムを実行する。ここで、OSとはコンピュータ上で稼働するオペレーティングシステムの略語である。後述する各フローチャートの処理は、このCPU201により実行されるプログラムによって実現される。すなわち、該プログラムは、コンピュータを、後述するフローチャートの各処理を実行する各処理部として機能させる。RAM202は、CPU201の主メモリであり、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ204は、キーボード208や図示しないマウスなどのポインティングデバイスからのキー入力やポイント入力などを制御する。ディスプレイコントローラ205は、表示用デバイスであるディスプレイ209の表示を制御する。ディスクコントローラ206は、各種データを記憶する外部記憶装置であるハードディスク(HD)210へのデータアクセスを制御する。NIC207は、ネットワークインターフェース(以下、インタフェースを「I/F」と略す)であり、ネットワーク151,152,153を介して接続された他の機器との通信制御処理を実行する。ハードディスク(HD)210には、OS、アプリケーション群のプログラム等が格納されると共に、OSによりファイルシステムが構築され、OSの管理下で各種ファイルが格納される。相互接続バス211は、CPU201により各ブロック間の通信を仲介する。
[MFPデバイスのハードウェア構成]
図3は、MFPデバイス121〜124のハードウェア構成例である。MFPデバイス121〜124は、コントローラ310と、プリンタ301、スキャナ302、操作部303、FAX304を有する。コントローラ310は、CPU311、RAM312、HDD313、ネットワークI/F314、プリンタI/F315、スキャナI/F316、FAXI/F319、操作部I/F317、拡張I/F318を有する。
CPU311は、RAM312、HDD313、ネットワークI/F314、プリンタI/F315、スキャナI/F316、FAXI/F319、操作部I/F317、拡張I/F318との間で、データを授受することが可能である。また、CPU311は、HDD313から読みだしたMFPデバイスのファームウェア(FW)のプログラムをRAM312に展開し、展開したRAM312に記憶されたプログラムを実行する。尚、MFPデバイスのファームウェアのプログラムには、デバイスアプリのプログラムも包含される。HDD313には、図4に示すような、CPU311で実行可能なMFPデバイスのFWのプログラムや、デバイスで使用する設定値、ユーザから依頼された処理に関するデータ等を記憶しておくことが可能である。RAM312は、HDD313に記憶されたMFPデバイスのFWのプログラムを展開してCPU311からアクセス可能とし、プログラムの実行に必要な各種のデータを記憶しておくことが可能である。ネットワークI/F314は、ネットワーク152を通じて、MFPデバイスとネットワーク通信を行うためのI/Fである。データ受信を行ったことをCPU311に伝達すると共に、CPU311からの指示に基づき、RAM312上のデータをネットワーク122、123に送信する。プリンタI/F315は、CPU311から送信された画像データをプリンタ301に送信するI/Fである。また、プリンタ301から受信したプリンタの状態をCPU311に伝達する。スキャナI/F316は、CPU311から送信された画像読み取り指示をスキャナ302に送信するI/Fである。また、スキャナ302から受信した画像データをCPU311に通知する。FAXI/F319は、CPU311から送信された画像データを、電話番号などのFAX送信先の情報と共に、FAX304に送信するI/Fである。また、FAX304から受信した画像データを、電話番号などのFAX送信元の情報と共に、CPU311に伝達する。操作部I/F317は、操作部303から入力されたユーザからの指示をCPU311に伝達するI/Fである。また、ユーザが操作するための画面情報を操作部303に伝達する。
プリンタ301は、プリンタI/F315から受信した画像データを用紙に印刷する。また、プリンタの状態をプリンタI/F315に伝達する。スキャナ302は、スキャナI/F316から受信した画像読み取り指示に従って、スキャナに置かれた用紙を読み取りデジタルデータ化してスキャナI/F316に伝達する。また、スキャナの状態をスキャナI/F316に伝達する。FAX304は、図示しない電話通信網やFAX通信網と接続されている。FAX304は、FAXI/F319から受信した画像データを同じく受信したFAX送信先の情報に基づき、FAX送信する。また、FAX受信した画像データを、その送信元の情報と共に、FAXI/F319に伝達する。更に、FAXの状態を、FAXI/F319に伝達する。操作部303は、MFPデバイス121〜124をユーザが操作することを可能にする。例えば、タッチパネルを有する液晶画面を具備し、ユーザに操作画面を提供すると共に、ユーザからの操作を受け付ける。拡張I/F318は、画像形成装置101に外部機器を接続することを可能とするI/Fである。例えば、USB(Universal Serial Bus)形式のI/Fを具備し、USBメモリなどの外部記憶装置を接続してデータの読み取り、書き込みを行うことが可能である。
[MDSクラウドのユーザインタフェース]
図4は、ライセンス組み込み型デバイスアプリのライセンスを他のデバイスに移動するデバイス間のライセンス移動操作や、ライセンスを削除あるいは追加する操作等を提供する、MDSクラウドのユーザインタフェースであり、例えばクライアント端末131〜133において、顧客の管理ユーザによる操作に応じて表示される。図4において、ライセンス管理画面401は、クライアントアプリ1001(後述する)からのMDSクラウドサービス102に対する、テナントを直接的に、あるいはたとえば属するデバイスにより間接的に指定したライセンス管理画面の要求に応じて、MDSクラウドサービス102から応答され、クライアントによって表示される。要求および応答は、たとえばHTTPプロトコルに従って行われる。またライセンス管理画面の要求は、画面の表示中に定期的に行われ、更新されてもよい。ライセンス管理画面401はMDSクラウドのテナント単位で提供される画面である。テナントとは、顧客、および、販売会社やディーラーが、MDSクラウドを利用、管理する単位である。図4の例は、テナントAを対象とするライセンス管理画面である。デバイスリスト411は、テナントで管理されているテナント管理対象デバイスのデバイスを示す。図4で示すテナントAには、登録番号1~3が付与された3つのデバイスが登録されている。デバイス番号412は、テナント管理対象デバイスのデバイス番号の値を表示する列である。デバイス名413は、テナント管理対象デバイスのデバイス名の値を表示する列である。ライセンス保持状態414,415は、テナントに登録されているライセンス組み込み型デバイスアプリの名称(機能名称とも呼ぶ)別に、デバイス毎のライセンス保持状態を示す列である。保持状態はチェックボックスで示されている。チェックされていれば、当該デバイスが当該機能のライセンスを有することを示す。ライセンス保持状態414は、DeviceApp1の機能名称でテナントに登録されているライセンス組み込み型デバイスアプリのデバイス毎のライセンス保持状態を示す。図4では、デバイス番号1~3のデバイス421~423が、すべてDeviceApp1のライセンスを保持していることを表している。ライセンス保持状態415は、DeviceApp2の機能名称でテナントに登録されているライセンス組み込み型デバイスアプリのデバイス毎のライセンス保持状態を示す。図4の例では、デバイス番号3のデバイス421のみが、DeviceApp2のライセンスを保持していることを表している。適用ボタン491が押下されると、DeviceApp1、DeviceApp2のライセンス保持状態を示す列414、415での変更を実際のデバイスに反映するようMDSに指示する。
このように構成されたユーザインタフェースにおいて、ユーザが例えば、チェックボックス461のチェックをOFFに変更し、チェックボックス463のチェックをONに変更して、適用ボタン491を押下する操作を行う。MDSクラウドサービス102は、DeviceApp2のライセンスをデバイス番号1のデバイス421からデバイス番号3のデバイス423に移動するため、デバイス421のDeviceApp2のライセンスを無効化した上で、ライセンス管理サービス(LMS)111にデバイス423向けの転送ライセンスの発行を要求する。MDSクラウドは、ライセンス管理サービス111が発行した転送ライセンスを取得し、デバイス423にインストールする。これにより、デバイス423でライセンス組み込み型デバイスアプリDeviceApp2がアクティベートされる。なお、図19等で説明するように、或るデバイスアプリのライセンスの移動先となり得ないデバイスについては、該当するチェックボックスは選択できない。ユーザにそのことを明示するために、例えば選択できないデバイスのチェックボックスは表示されなかったり、あるいは塗りつぶした態様で表示されたりする。以下、図4のユーザインタフェース及びここで説明したライセンス管理を実現するための構成及び手順について説明する。
[ライセンス管理サービスのシステム構成]
図5は、本実施形態のライセンス管理に係るライセンス管理サービス111のソフトウェアモジュールの構成を示したブロック図である。これらのソフトウェアモジュールはライセンス管理サービス111の外部記憶装置210に記憶され、CPU201が実行する。制御部500は、ライセンス管理サービス111の全体を制御し、ソフトウェアモジュールの各構成要素に対する指示および管理を行う。受信部501は、インターネット100を介して接続されるクライアント端末133からのライセンス発行要求や、MDSクラウドサービス102からのデバイスアプリ利用可否確認要求の受信処理を行う。ライセンス発行要求とは、MFPデバイス121~124にインストールされているデバイスアプリを実行可能な状態にするためのライセンスファイルを取得する際にクライアント端末133からライセンス管理サービス111に送信されるデータである。
ライセンス発行要求は取得するライセンスに対応するライセンス番号と、MFPデバイスを一意に識別するデバイス番号とを含む。ライセンスファイルは、MFPデバイス121~124にインストールされているデバイスアプリを実行可能な状態とするのに必要な各情報を保持するファイルである。MFPデバイス121~124のライセンス認証部607がライセンスファイルを読み込むことで、ライセンスファイルが保持する情報に対応した拡張機能が実行可能な状態となる。ライセンス番号は、ライセンスファイルによって実行可能となるMFPデバイス121~124にインストールされたMFPデバイスのデバイスアプリを一意に識別する情報である。ライセンス発行判定部503は、ライセンス発行要求に含まれるライセンス番号を基準として、実行可能な状態とすべきデバイスアプリの情報を取得し、ライセンス発行部504がライセンスファイルを発行することになる。
送信部502は、インターネットを介して接続されるクライアント端末133に対してライセンスファイルを送信する。ライセンス発行判定部503は、制御部500の指示によって、受信部501が受信したライセンスの発行要求が、対応するライセンスを発行するための要求として正しいか否かを判定する。ライセンスの発行要求の判定に際しては、デバイス情報管理部505、デバイスアプリ情報管理部506、商品情報管理部507、ライセンス情報管理部508から適切な情報を取得して、ライセンス発行の判定処理を実行する。ライセンス発行の判定処理の結果は、制御部500に渡る。ライセンス発行部504は、ライセンス発行判定部503における判定処理の結果が真だった場合に制御部500の指示によって、ライセンスファイルを発行する。
デバイス情報管理部505は、制御部500の指示によって外部記憶装置210に保存されているデバイス情報を管理する。デバイス情報は、ソフトウェアおよびライセンスのインストール対象であるMFPデバイスを識別するための各種情報によって構成されている。デバイス情報は、図7に示すデバイス商品情報管理テーブル700で管理される。デバイスアプリ情報管理部506は、制御部500の指示によって外部記憶装置210に保存されているデバイスアプリ情報を管理する。デバイスアプリ情報は、MFPデバイスにインストールされるデバイスアプリを識別するための各種情報によって構成されている。デバイスアプリ情報は、図7に示すデバイスアプリ情報管理テーブル710で管理される。商品情報管理部507は、制御部500の指示によって外部記憶装置210に保存されているデバイスアプリ商品情報を管理する。デバイスアプリ商品情報は、デバイスアプリのライセンス番号およびライセンスの発行単位となる情報であり、デバイスアプリ情報とデバイス情報を関連付けた情報として構成されている。商品情報は、図7に示すデバイスアプリ情報管理テーブル730で管理される。ライセンス情報管理部508は、制御部500の指示によって外部記憶装置210に保存されているライセンス情報を管理する。ライセンス情報は、ライセンス番号およびライセンスを識別するための各種情報によって構成されている。ライセンス情報は、図7に示すライセンス番号情報管理テーブル740と、ライセンス情報管理テーブル750で管理される。
[ライセンス管理に係るMFPデバイスのシステム構成]
図6は、本実施形態のライセンス管理に係るMFPデバイス121~124のソフトウェアモジュールの構成を示したブロック図である。これらのソフトウェアモジュールはMFPデバイス121~124のHDD310に記憶され、CPU311が実行する。制御部600は、MFPデバイス121~124の全体を制御し、ソフトウェアモジュールの各構成要素に対する指示および管理を行う。受信部601は、クライアント端末からのライセンスインストール要求、あるいはMFPデバイス121~124の操作部303からのライセンスインストール要求の受信処理を行う。受信したライセンスインストール要求は制御部600の指示によって、ライセンス認証部607によって処理される。ライセンスインストール要求とは、MFPデバイス121~124の工場生産時等でインストールされたデバイスアプリをMFPデバイス121~124で実行可能な状態とする場合に、MFPデバイス121~124の利用者によって送信される要求である。ライセンスインストール要求には、ライセンスファイルが含まれている。ライセンス認証部607が、図8に示すデバイスアプリ管理テーブル820の各データの中から、ライセンスファイルの機能IDの値と一致するデバイスアプリに関し、そのステータスを"有効"に変更することで、該当するMFPデバイス121~124のデバイスアプリが実行可能となる。
また、受信部601は、ネットワーク152を介して接続されるクライアント端末からのライセンス無効化要求、あるいはMFPデバイス121~124の操作部303からのライセンス無効化要求の受信処理を行う。受信したライセンス無効化要求は制御部600の指示によって、ライセンス認証部607によって処理される。ライセンス無効化要求とは、MFPデバイス121~124で実行可能状態にあるデバイスアプリを実行不能な状態とする場合に、MFPデバイス121~124に送信される要求である。MFPデバイス121~124のデバイスアプリを実行不能にする目的としては、同デバイスアプリを使用する必要がなくなった場合、あるいは同デバイスアプリを異なるMFPで実行可能とする場合等がある。ライセンス無効化要求には、無効化するデバイスアプリを示す機能IDが含まれる。ライセンス認証部607が、デバイスアプリ管理テーブル820の各データの中から機能IDの値と一致するデバイスアプリのステータスを"無効"に変更することで、該当するMFPデバイス121~124のデバイスアプリが実行不能となる。また、ライセンス認証部607は、図8に示すライセンス情報管理テーブル830の各データの中から機能IDの値と一致するライセンス情報を削除する。ライセンス情報を削除すると、ライセンス情報管理部606は無効化ライセンスを発行して、送信部602を介して、無効化ライセンスをライセンス無効化要求の応答として返す。この一連の処理によりMFPデバイス121~124から該当するデバイスアプリが実行不能となるとともに、ライセンス情報も削除される。
無効化ライセンスとは、MFPデバイスにインストールされていたMFPデバイスのデバイスアプリのライセンス情報が削除され、デバイスアプリのステータスが無効になったことを証明するデータである。ライセンス管理サービス111はこのデータを読み込むことで、過去にMFPデバイスにライセンスを発行した際に生成、登録したデータを修正し、ライセンス管理サービス111とMFPデバイス121~124とでデータの整合性を維持する。また、無効化ライセンスを受信したライセンス管理サービス111のライセンス情報管理部508は、ライセンス管理テーブル750の各データの中からライセンスIDの値と一致するライセンス情報を削除する。そして、ライセンス情報管理部508は、ライセンス番号管理テーブル740の各データ中から削除したライセンス情報のライセンス番号の値と一致するライセンス番号情報のライセンス発行ステータスを"未発行"に変更する。この一連の処理によって、該当するデバイスアプリの再発行が可能となる。MFPデバイスの送信部602は、ライセンス認証部607で処理されたライセンスインストール要求およびライセンス無効化要求の結果を、ネットワーク152を介して接続されるクライアント端末あるいはMFPデバイス121~124の操作部303に送信する。MFPデバイス情報管理部603は、制御部600の指示によってHDD310に保存されているMFPデバイス情報を管理する。MFPデバイス情報は、MFPデバイスを一意に識別するために必要な各種設定情報で構成されている。MFPデバイス情報は、MFPデバイス情報管理テーブル800によって管理される。
デバイスアプリ管理部605は、制御部600の指示によってHDD310に保存されているMFPデバイスにインストールされているデバイスアプリ情報を管理する。デバイスアプリ情報は、MFPデバイスにインストールされているデバイスアプリに関する各種情報と、そのデバイスアプリが対応するライセンスがインストールされているか否かを識別する情報とで構成されている。デバイスアプリは、図8に示すデバイスアプリ管理テーブル820によって管理される。ここで具体的に、該当するソフトウェアに対応するライセンスがインストールされている場合には、ステータス824の値が"有効"となっている。該当するソフトウェアに対応するライセンスがインストールされている場合には、ステータス824の値が"無効"となっている。
ライセンス情報管理部606は、制御部600の指示によってHDD310に保存されているMFPデバイスにインストールされているデバイスアプリに対応したライセンス情報を管理する。ライセンス情報管理部606が管理するデバイスアプリに対応したライセンス情報とは、受信部601が受信したライセンスインストール要求に含まれるライセンスファイルのデータと、そのライセンスインストール要求を受信した日時情報のデータである。ライセンス情報はライセンス情報管理テーブル830で管理される。ライセンス認証部607は、ライセンス管理サービス111が発行したライセンスファイルを処理し、MFPデバイス121~124に対応するデバイスアプリを使用可能な状態とする。また、ライセンス認証部607は、MFPデバイスにインストールされているライセンスを異なるMFPデバイスに移動させるために必要となるライセンス無効化処理を実行する。
[ライセンス管理サービスのデータ構造]
図7は、ライセンス管理サービス111のデバイス情報管理部505、デバイスアプリ情報管理部506、商品情報管理部507、ライセンス情報管理部408で管理される各情報のデータ構造をテーブル形式で示した図である。各データは、ライセンス管理サービス111の外部記憶装置210に記憶される。デバイス商品情報管理テーブル700は、デバイス情報管理部505において、デバイス商品情報を管理するテーブルである。デバイス商品情報は、工場で生産および出荷されるMFPデバイス121~124の機種情報に関する各データをまとめて定義した情報である。デバイス商品情報は、MFPデバイス121~124が工場で生産される事前にライセンス管理サービス111に登録される。MFPデバイス121~124は、工場での生産時に、MFPデバイス121~124のHDD310に保存されるMFPデバイス121~124情報管理テーブル800にデバイス商品情報の各データが設定されて、出荷されることになる。例えば、型式カラム703、範囲番号カラム704の各データがMFPデバイス121~124情報テーブル800の対応するカラムに設定される。
デバイス商品情報管理テーブル700は、デバイス商品IDカラム701、デバイス商品名カラム702、型式カラム703、範囲番号カラム704から構成される。デバイス商品IDカラム701は、デバイス商品情報を一意に識別するためのデバイス商品IDを格納するカラムである。デバイス商品名カラム702は、デバイス商品の商品名を格納するカラムである。型式カラム703と範囲番号カラム704は、MFPデバイス121~124を一意に識別するためのデバイス番号753として取り得る値の範囲を定義する情報を格納する値である。デバイス番号753はアルファベット3文字に数字5文字を加えた合計8文字から成る値である。型式カラム703は、デバイス番号753を構成する値のうち、先頭のアルファベット3文字を定義した値を格納するカラムである。範囲番号カラム704は、デバイス番号753を構成する値のうち、末尾5文字の数字の取り得る範囲を定義した値を格納するカラムである。例えば、あるデバイス商品IDに対して、型式カラム703に"AAA"、範囲番号カラム704に"00000〜99999"が格納されていた場合には、総計100000通りのデバイス番号を取り得ることを意味する。
デバイスアプリ情報管理テーブル710は、デバイスアプリ情報管理部506においてライセンス管理サービス111が発行するライセンスをインストールすることで有効となるMFPデバイス121~124のデバイスアプリの基本情報を管理するテーブルである。デバイスアプリ情報管理テーブル710は、機能IDカラム711、機能名称カラム712、機能種別カラム713から構成される。デバイスアプリ情報管理テーブル710の各データは、MFPデバイス121~124が工場等において生産される前に、ライセンス管理サービス111に登録される。ここで登録されたデータに対応するMFPデバイス121~124のデバイスアプリは、MFPデバイス121~124の生産時に、ライセンス無効化状態で、インストールされる。機能IDカラム711は、デバイスアプリを一意に識別するための機能IDを格納するカラムである。機能IDカラム711に格納された値は、ライセンス管理サービス111において、発行するライセンスをインストールすることによって有効化されるデバイスアプリを定義するために、用いられる値である。機能名称カラム712は、デバイスアプリのデバイスアプリ名称を格納するカラムである。機能種別カラム713は、デバイスアプリの種別情報を格納するカラムである。通常のデバイスアプリの場合は"OPTION"という値が格納される。 デバイスアプリ商品情報管理テーブル730は、商品情報管理部507において、ライセンス管理サービス111で発行するライセンスをインストールすることによって有効となるMFPデバイス121~124のデバイスアプリの商品情報を管理するテーブルである。デバイスアプリ商品情報管理テーブル730は、商品IDカラム731、商品名称カラム732、機能IDカラム733、デバイス商品IDカラム734から構成される。ライセンス管理サービス111においては、ライセンスの発行および管理はここで管理される商品情報を単位として行われる。また、デバイスアプリの利用者に対しては、この商品情報単位で、販売される。商品IDカラム731は、商品情報を一意に識別するための商品IDを格納するカラムである。商品名称カラム732は、デバイスアプリの商品名称を格納するカラムである。機能IDカラム733は、商品に対応するデバイスアプリの機能IDを格納するカラムである。機能IDカラム732に格納される値は、デバイスアプリ情報管理テーブル710において管理されるデバイスアプリに対応する機能IDカラム711の値である。デバイス商品IDカラム734は、商品に対応するデバイスアプリのライセンスをインストール可能なMFPデバイス121~124を識別するためのデバイス商品IDを格納するカラムである。ここに格納された値に一致するデバイス商品情報管理テーブル700で管理されるデバイス商品にのみ商品に対応するデバイスアプリのライセンスをインストールすることができる。
ライセンス番号情報管理テーブル740は、ライセンス情報管理部508において、ライセンス番号の情報を管理するテーブルである。ライセンス番号は、ライセンス管理サービス111によって発行される情報である。ライセンス番号は事前に発行され、通常、MFPデバイス121~124のデバイスアプリの利用者に対して配布するものである。MFPデバイス121~124のデバイスアプリの利用者は、ライセンス発行要求をライセンス管理サービス111に送信してライセンスを取得する。ライセンス番号情報管理テーブル740は、ライセンス番号カラム741、商品IDカラム742、ライセンス発行ステータスカラム743から構成される。ライセンス番号カラム741は、デバイスアプリ商品情報管理テーブル730で管理されるデバイスアプリ商品の購入者を一意に識別するための任意の値であるライセンス番号を格納するカラムである。ライセンス番号はデバイスアプリ商品が購入される度に生成される。ライセンス番号については、一意な値であればそのフォーマットを限定するものではない。商品IDカラム742は、ライセンス番号に対応するデバイスアプリ商品の商品IDを格納するカラムである。具体的には、対応するデバイスアプリ商品に該当する商品IDカラム731の値が格納される。ライセンス発行ステータスカラム743は、ライセンス管理サービス111がデバイスアプリ商品の利用者に対してライセンスを発行したか否かの状態を示す値が格納される。ライセンス管理サービス111が利用者にライセンスを発行している場合には"発行済"という値が格納される。ライセンス管理サービス111が利用者にライセンスを発行していない場合には"未発行"という値が格納される。ライセンス発行ステータスカラム743の値が"未発行"である場合には、ライセンス管理サービス111は利用者からのライセンス発行要求を受け付けない。
ライセンス情報管理テーブル750は、ライセンス情報管理部508において、ライセンス管理サービス111が発行したライセンスの情報を管理するテーブルである。ライセンス情報管理テーブル750は、ライセンスIDカラム751、ライセンス番号カラム752、デバイス番号カラム753、商品IDカラム754、デバイス商品IDカラム755から構成される。ライセンス情報管理テーブル750で管理される各データは、ライセンス管理サービス111がライセンス発行要求を受信して、ライセンスを発行した場合に登録される。ライセンスIDカラム751は、ライセンス管理サービス111が発行したライセンスを一意に識別するための値が格納される。ライセンス番号カラム752は、ライセンス管理サービス111が受信したライセンス発行要求に含まれるライセンス番号を格納するカラムである。デバイス番号カラム753は、ライセンス管理サービス111が受信したライセンス発行要求に含まれるデバイス番号を格納するカラムである。商品IDカラム754は、デバイス番号カラム753に格納されているライセンス番号に対応したデバイスアプリ商品の商品IDを格納するカラムである。デバイス商品IDカラム755は、デバイス番号カラム753に格納されているデバイス番号に対応したデバイス商品のデバイス商品IDを格納するカラムである。
[ライセンス管理に係るMFPデバイスのデータ構造]
図8は、MFPデバイス121~124のデバイス情報管理部505、デバイスアプリ情報管理部506、商品情報管理部507、ライセンス情報管理部508で管理される各情報のデータ構造をテーブル形式で示した図である。MFPデバイス121~124情報管理テーブル800は、MFPデバイス情報管理部603において、MFPデバイス121~124の自装置に関する情報を管理するテーブルである。MFPデバイス情報管理テーブル800は、デバイス名カラム801、デバイス番号カラム802から構成される。デバイス名カラム801は、MFPデバイス121~124の利用者によって任意に設定されるデバイス名を格納するカラムである。デバイス番号カラム802は、MFPデバイス121~124を一意に識別するためのデバイスシリアル番号を格納するカラムである。デバイスシリアル番号は工場出荷時に格納され、MFPデバイス121~124の利用者が変更不可な値である。デバイスアプリ管理テーブル820は、デバイスアプリ情理部605において、MFPデバイス121~124にインストールされているデバイスアプリについての情報を管理するテーブルである。デバイスアプリ情報管理テーブル820は、機能IDカラム821、機能名称カラム822、機能種別カラム823、ステータスカラム824から構成される。デバイスアプリ情報管理テーブル820の各データは、MFPデバイス121~124の工場出荷時にデバイスアプリがインストールされると共に登録される。機能IDカラム821は、デバイスアプリを一意に識別するための機能IDを格納するカラムである。機能IDカラム821に格納された値は、ライセンス管理サービス111において、発行するライセンスをインストールによって有効化されるデバイスアプリを定義するために、用いられる値である。機能名称カラム822は、デバイスアプリのデバイスアプリ名称を格納するカラムである。機能種別カラム823は、デバイスアプリの種別情報を格納するカラムである。通常のデバイスアプリの場合は"OPTION"という値が格納される。ステータスカラム824は、デバイスアプリが現在有効となっているか、無効となっているかの状態を格納するカラムである。対応するライセンスがインストールされたデバイスアプリについては"有効"の値が格納される。対応するライセンスがインストールされていないデバイスアプリについては"無効"の値が格納される。
ライセンス情報管理テーブル830は、ライセンス情報管理部606において、MFPデバイス121~124にインストールされているライセンスについての情報を管理するテーブルである。ライセンスファイルの各データを、ライセンスインストール要求を処理した日時情報を関連付けて管理するテーブルである。ライセンス情報管理テーブル830は、ライセンスIDカラム831、機能IDカラム832、インストール日時カラム833から構成される。ライセンス情報管理テーブル830の各データは、ライセンスのインストール時に登録される。ライセンスIDカラム831は、MFPデバイス121~124にインストールされたライセンスを一意に識別するための値であり、ライセンスのインストール時にデバイスアプリ商品に対応したライセンスIDカラム751の値が格納される。機能IDカラム832は、ライセンスのインストールによって有効化されるMFPデバイス121~124のデバイスアプリを識別するための値を格納するカラムである。インストール日時カラム833は、ライセンスIDに対応するライセンスをインストールした日時を格納するカラムである。
[ライセンスファイルのデータ構造]
図9は、MFPデバイス121~124のライセンス認証部607においてインストールが行われるライセンスファイルのデータ構造をテーブル形式で示した図である。ライセンス900は、ライセンス管理サービス111のライセンス発行部504において発行される。ライセンス900は、ライセンスIDカラム901、機能IDカラム902、デバイス番号カラム903から構成される。ライセンスファイルの1レコードであるライセンス900のことをライセンス情報と呼ぶ場合もある。ライセンスIDカラム901は、ライセンスを一意に識別するための値であり、デバイスアプリ商品に対応したライセンスIDカラム751の値が格納される。機能IDカラム902は、デバイスアプリ商品に対応したMFPのデバイスアプリを識別するための値が格納される。デバイス番号カラム903は、ライセンスをインストールすることが可能なMFPを識別するデバイス番号を格納するカラムである。本実施形態においては、テーブル形式でデータ構造を示しているが、ライセンス管理サービス111において発行されるライセンスの実現方法については、バイナリファイル形式など様々な形式を取ることができる。
[クライアント端末のシステム構成]
図10は、クライアント端末131〜133のソフトウェアモジュール構成を示すブロック図である。図10(a)は、クライアント端末131のソフトウェアモジュール構成を示し、図10(b)は、クライアント端末132、133のソフトウェアモジュール構成を示す。 図10(a)において、MDSクラウドのクライアントアプリ1001は、以下のソフトウェアモジュールを有する。制御部1010は、MDSクラウドのクライアントアプリ1001の全体を制御し、ソフトウェアモジュールの各構成要素に対する指示および管理を行う。送受信部1011は、インターネットを介して接続されるMDSクラウドサービス102、ライセンス管理サービス111へのリクエスト送信とそのリクエストに対するレスポンス受信を行う。同様に、ネットワーク152内のMFPデバイス121〜124へのリクエスト送信とそのリクエストに対するレスポンス受信を行う。MDSクラウドサービス連携部1012は、インターネット上のMDSクラウドサービス102に、一定時間毎、例えば5分毎に送受信部1011を介して、指示伺いのHTTPリクエストを行い、MDSクラウドサービス102からの指示をレスポンスとして受信する。受信したMDSクラウドサービス102からの指示に基づき、所定の動作を行う。指示の一例として、MFPデバイスが保持するデバイスアプリのライセンス移動指示がある。詳細に関しては、後述する。尚、MDSクラウドのクライアントアプリ1001がインターネット上のMDSクラウドサービス102からHTTPリクエストに対するレスポンスとして指示情報を取得するプルタイプの取得に限定されない。インターネット上のMDSクラウドサービス102から該当のMDSクラウドのクライアントアプリ1001にWebSocketによるプッシュ配信で指示情報の配信するように構成しても構わない。また、一定時間毎、例えば、1時間毎に定期的に、ネットワーク152内のMFPデバイス121〜124から取得した情報を、送受信部1011を介して、MDSクラウドサービス102に、HTTPリクエストで送信する。例えば、MFPデバイスから取得したジョブログの情報などをMDSクラウドサービス102に、送信する。
ライセンス管理サービス連携部1013は、ライセンス管理サービス111と送受信部1011を介して接続し、ライセンス移動に必要な、転送ライセンスの要求を行う。尚、転送ライセンスとは、ライセンス管理サービス111が、既存のデバイスのデバイスアプリの無効化ライセンスを受け取った上で発行する、別のデバイス向けの同一のデバイスアプリのライセンスのことを指す。転送ライセンスのデータ構造は、図9に示したライセンスファイルのデータ構造に従う。MFPデバイス連携部1014は、ネットワーク152内のMFPデバイス121〜124から、MFPデバイスの動作状況に関する情報を、一定時間毎、例えば、15分毎に定期的に取得する。例えば、ジョブログなどの情報を取得する。MFPデバイスとの通信は、例えば、キヤノンのオフィス機器の統一制御コマンド群であるCPCA(Common Peripheral Controlling Architecture)などのネットワークプロトコルを用いて行う。MFPデバイス連携部1014がMFPデバイスから取得した情報は、MDSクラウドサービス連携部1012により、MDSクラウドサービス102に送信されるまで、MFPデバイス取得情報一時管理部1022で管理される。
MFPデバイス探索部1015は、ネットワーク152内に接続されたMFPデバイスを探索するデバイス探索機能を提供する。MFPデバイス探索部1015は、一定時間毎、例えば、1時間毎に、MDSクラウドのクライアントアプリ1001が接続されるネットワーク152内の新規デバイスを、ネットワーク管理プロトコルSNMPによって定期的に探索する。MFPデバイス探索部1015は、ネットワーク152内で、新しいデバイスを発見した際、送受信部1011を介して、MDSクラウドサービス102に、該当のMFPデバイスのデバイス情報をHTTPリクエストで送信する。デバイス情報とは、デバイス番号、デバイス名、IPアドレス、ライセンスインストール済みの各種デバイスアプリの情報などである。また、MFPデバイス探索部1015は、発見した新しいデバイスをMFPデバイス管理情報管理部1021に登録する。
MFPデバイス管理情報管理部1021は、制御部1010の指示によって外部記憶装置210に保存されているMFPデバイス管理情報を管理する。MFPデバイス管理情報には、クライアント端末131を利用する顧客が保持するMFPデバイス121〜124の内、MDSクラウドサービス102によって管理対象となっているMFPデバイスのデバイス番号、デバイス名称、IPアドレスの情報が保持される。MFPデバイス連携部1014は、MFPデバイス管理情報管理部1021で管理されるデバイスから、一定時間毎に情報取得を行う。MFPデバイス取得情報一時管理部1022は、MFPデバイス連携部1014がMFPデバイスから一定時間毎に取得した情報を、外部記憶装置210に保存し、MDSクラウドサービス102にそれらの情報が送信されるまで、管理する。
ライセンス情報一時管理部1023は、MFPデバイスから取得した無効化ライセンス、および、ライセンス管理サービスから受信した転送ライセンスを外部記憶装置210に保存し、管理する。
図10(b)において、クライアント端末132,133にはWebブラウザ1091がインストールされている。Webブラウザ1091を用いて、MDSクラウドサービス102やライセンス管理サービス111が提供する各種Webアプリケーション、および、Webサービスへのリクエストの送信と、レスポンスの表示等を行うことができる。
[MDSクラウドのクライアントアプリのライセンス移動指示受信時のフローチャート]
図11は、MDSクラウドサービス102からデバイスアプリのライセンス移動指示を受信した際のMDSクラウドのクライアントアプリ1001のフローチャートである。MDSクラウドサービス連携部1012は、インターネット上のMDSクラウドサービス102から、一定時間毎に行う指示伺いのHTTPリクエストに対するレスポンスとして、ライセンス移動の指示を受けた際、以下のフローチャートを実施する。MDSクラウドのクライアントアプリ1001が、MDSクラウドサービス102から、ライセンス移動の指示を受けるのは、MDSクラウドサービスの管理UI(図4、図19等)において、ライセンス移動の指示が行われた場合である。例えば、図4のMDSクラウドサービスのライセンス管理UIであれば、チェックボックス461のチェックがOFF、チェックボックス463のチェックがONに変更され、適用ボタン491が押下された場合などである。すなわち、図4の例では、或るデバイスにインストールされていたライセンスをアンインストールする指示と、当該ライセンスを他のデバイスにインストールする指示とが同時に入力された場合に、その指示はライセンスの移動の指示とみなされる。
S1101において、MDSクラウドサービス連携部1012は、ライセンス移動元のデバイス、および、ライセンス移動先のデバイスのデバイス番号と、ライセンス移動対象となるデバイスアプリの機能IDをライセンス移動の指示から取得する。S1102において、MDSクラウドサービス連携部1012は、MFPデバイス連携部1014に、ライセンス移動元のデバイスからライセンス移動対象となるデバイスアプリの無効化ライセンスを取得するよう指示する。その際、ライセンス移動元のデバイスのデバイス番号と、ライセンス移動対象となるデバイスアプリの機能IDをMFPデバイス連携部1014に渡す。S1103において、MFPデバイス連携部1014は、指定されたデバイス番号のMFPデバイスに対し、指定された機能IDのデバイスアプリの無効化ライセンスの取得を要求する。S1104において、MFPデバイス連携部1014は、MFPデバイスから無効化ライセンスを取得した際、S1105を実行する。S1104において、MFPデバイス連携部1014は、MFPデバイスから無効化ライセンスを取得できなかった際、S1151を実行する。無効化ライセンスの取得エラーが生じるのは、例えば、該当のMFPデバイスが無効化ライセンス取得をネットワークプロトコルで公開していない場合などが該当する。
S1151で、MFPデバイスから無効化ライセンスを取得できなかったMFPデバイス連携部1014は、MDSクラウドサービス連携部1012に無効化ライセンス取得エラーを通知する。無効化ライセンス取得エラーを受信したMDSクラウドサービス連携部1012は、MDSクラウドサービス102に対し、無効化ライセンス取得エラーが発生したことをHTTPリクエストで通知する。MDSクラウドサービス連携部1012からのS1151による通知で、無効化ライセンス取得エラーが発生したことを受信したMDSクラウドサービス102は、図4のMDSクラウドサービスのライセンス管理UIに、該当のMFPデバイスの操作部303で無効化ライセンス取得操作を行うよう指示するメッセージを表示する。MDSクラウドサービスの顧客側のIT管理者は、該当の指示通りに、MFPデバイスの操作部303から無効化ライセンスの取得操作を行う。IT管理者は、MFPデバイスから取得した無効化ライセンスファイルを、USBなどの可搬メディアなどを用いてMDSクラウドのクライアントアプリ1001が動作するクライアント端末131にコピーする。その後、IT管理者は、キーボード208による操作などで、MDSクラウドのクライアントアプリ1001に、コピーした無効化ライセンスを用いて、処理を再開するよう指示する。上記のエラーリカバリーがIT管理者によって行われた際、S1152からステップS1105に進む。上記のエラーリカバリー処理がIT管理者によって、所定の時間内、例えば、1時間以内に行われなかった場合、MDSクラウドサービス連携部1012は、ステップS1152からステップS1161に進む。
ステップS1105で、MFPデバイスから無効化ライセンスを取得したMFPデバイス連携部1014は、MFPデバイスから取得した無効化ライセンスをライセンス情報一時管理部1023に保存し、MDSクラウドサービス連携部1012に処理を戻す。ステップS1105Bで、MDSクラウドサービス連携部1012は、ライセンス情報一時管理部1023に保存された無効化ライセンスを用いて、ライセンス管理サービス111から転送ライセンスを取得するよう、ライセンス管理サービス連携部1013に指示する。
ステップS1106で、ライセンス管理サービス連携部1013は、ライセンス管理サービス111に、無効化ライセンスファイルとライセンス移動先のデバイスのデバイス番号の情報をリクエストパラメータにセットして、転送ライセンス取得のリクエストを送信する。S1107において、ライセンス管理サービス連携部1013は、ライセンス管理サービス111から転送ライセンスを取得した際、S1108を実行する。S1107において、ライセンス管理サービス連携部1013は、ライセンス管理サービス111から転送ライセンス発行不可エラーをレスポンスとして受け取り、転送ライセンスを取得できなかった際、S1161を実行する。ライセンス管理サービス111から転送ライセンス発行不可エラーが返されるのは、例えば、転送先として指定されたMFPデバイスが該当のデバイスアプリを利用可能ではないデバイスである場合などである。
S1161で、ライセンス管理サービス111から転送ライセンス発行不可エラーを受け取ったライセンス管理サービス連携部1013は、MDSクラウドサービス連携部1012に転送ライセンス取得エラーを返す。転送ライセンス取得エラーを受け取ったMDSクラウドサービス連携部1012は、MDSクラウドサービス102に対し、ライセンス移動エラーが発生したことをHTTPリクエストで通知する。MDSクラウドサービス連携部1012からのS1161による通知で、ライセンス移動エラーが発生したことを受信したMDSクラウドサービス102は、図4のMDSクラウドサービスのライセンス管理UIに、ライセンス移動エラーをメッセージ表示する。かつ、UI表示を移動操作前の状態に戻す。すなわち、UI表示を適用ボタン491が押下される前の状態である、チェックボックス461のチェックをON、チェックボックス463のチェックをOFFの状態に戻す。
ステップS1108で、ライセンス管理サービス111から転送ライセンスを取得したライセンス管理サービス連携部1013は、取得した転送ライセンスをライセンス情報一時管理部1023に保存し、MDSクラウドサービス連携部1012に処理を戻す。ステップS1108Bで、MDSクラウドサービス連携部1012は、MFPデバイス連携部1014に、ライセンス情報一時管理部1023に保存された転送ライセンスを、ライセンス移動先のMFPデバイスにインストールするよう指示する。その際、ライセンス移動先のデバイスのデバイス番号をMFPデバイス連携部1014に渡す。ステップS1109で、MFPデバイス連携部1014は、ライセンス移動先として指定されたデバイス番号のMFPデバイスに、ライセンス情報一時管理部1023に保存された転送ライセンスをネットワークプロトコルで送信し、インストール指示する。S1110において、MFPデバイス連携部1014は、転送ライセンスのインストール指示を行ったMFPデバイスからインストール成功の通知を受け取った際、S1111を実行する。S1110において、MFPデバイス連携部1014は、転送ライセンスのインストール指示を行ったMFPデバイスからインストール成功の通知を受け取らなかった際、S1171を実行する。ライセンス転送エラーが生じるのは、例えば、該当のMFPデバイスが転送ライセンスのインストールを行うインタフェースをネットワークプロトコルで公開していない場合などが該当する。
S1171で、インストール指示を行ったMFPデバイスからインストール成功の通知を受け取らなかったMFPデバイス連携部1014は、MDSクラウドサービス連携部1012にライセンス転送エラーを返す。ライセンス転送エラーを受け取ったMDSクラウドサービス連携部1012は、MDSクラウドサービス102に対し、ライセンス転送エラーが発生したことをHTTPリクエストで通知する。MDSクラウドサービス連携部1012からのS1171による通知で、ライセンス転送エラーが発生したことを受信したMDSクラウドサービス102は、図4のMDSクラウドサービスのライセンス管理UIに、該当のMFPデバイスの操作部303で転送ライセンスのインストール操作を行うよう指示するメッセージを表示する。MDSクラウドサービスの顧客側のIT管理者は、該当の指示通りに、まず、MDSクラウドのクライアントアプリ1001が動作するクライアント端末131から、転送ライセンスファイルをUSBなどの可搬メディアにコピーする。次に、コピーした可搬メディアを、MFPデバイスの拡張I/F318を用いて接続した後、MFPデバイスの操作部303から転送ライセンスのインストール操作を行う。
インストール終了後、IT管理者は、キーボード208による操作などで、MDSクラウドのクライアントアプリ1001に、MFPデバイスの操作部303から転送ライセンスのインストールが成功したことを通知し、処理を再開するよう指示する。上記のエラーリカバリーがIT管理者によって行われた際、S1172からステップS1111に進む。上記のエラーリカバリー処理がIT管理者によって、所定の時間内、例えば、1時間以内に行われなかった場合、MDSクラウドサービス連携部1012は、ステップS1172からステップS1161に進む。
S1111で、インストール指示を行ったMFPデバイスからインストール成功の通知を受け取ったMFPデバイス連携部1014は、MDSクラウドサービス連携部1012に、ライセンス転送の成功を返す。ライセンス転送の成功を受信したMDSクラウドサービス連携部1012は、MDSクラウドサービス102に対し、ライセンス移動正常終了をHTTPリクエストで通知し、処理を終了する。
[クラウド共通基盤サービスのシステム構成]
図12は、クラウド共通基盤サービス101のシステム構成図である。クラウド共通基盤サービス101は、認証アプリケーション1201、ビジネス支援アプリケーション1202、共通データ管理アプリケーション1203、データベース1204から構成される。
認証アプリケーション1201は、図1のクラウドシステムにおけるクラウドサービスの認証機能を提供するアプリケーションプログラムである。認証アプリケーション1201は、ログイン1211、認証1212、認可1213、ロール管理1214、ユーザ管理1215、外部I/F1216から構成される。ログイン1211は、MDSクラウドサービスなど認証アプリケーション1201を利用するクラウドサービスに、顧客ユーザのログイン機能を提供するWebアプリケーションである。クライアント端末132のWebブラウザ1091からのリクエストを受信したログイン1211は、ユーザがWebブラウザ1091に入力した認証情報を元にクラウドサービスへのログイン処理を実行する。クラウドサービスへのログイン処理では、ログイン1211が、認証1212に対してユーザの認証情報を通知する。認証1212は、通知されたユーザ認証情報を元にデータベース1204に登録されているユーザID、パスワードを照合し認証処理を実施し、ログイン1211に結果を返す。ログイン1211は、認証結果を元に、Web画面を生成しWebブラウザ1091にレスポンスを送信する。認可1213は、クラウドサービスを利用するユーザがどのサービスにアクセスできるかといった認可の機能を実現する。
認可1213は、ユーザIDとそのユーザがアクセスしたいMDSクラウドサービスなどのWebアプリケーションのURL情報を受け取る。ユーザIDとアクセスしたいWebアプリケーションのURL情報を受け取った際、認可1213は、ユーザIDに割り当てられているロールをユーザ管理1215より取得する。また、ロール管理1214よりそのロールがアクセス可能なURLの情報を取得する。認可1213は、ユーザがアクセスしたいURLと、そのユーザがアクセス可能なURLの比較、即ちマッチングを行い認証のOK/NGを決定する。
ロール管理1214では、クラウドサービスにユーザがアクセスするための権限をロールという概念で管理する。たとえば、「顧客先管理者ロール」というロールを定義し、そのロールがアクセスできるWebアプリケーションのURLが関連して設定される。販売会社、ディーラー、顧客それぞれで異なるロールが設定される。販売会社やディーラーのテナントのユーザに付与される契約ユーザのテナントを作成する権限もロール管理1214で管理される。ユーザ管理1215は、各テナントのクラウドサービスのユーザを管理する。各ユーザの情報には、ユーザID、パスワード、ユーザの名前といった情報や、ユーザがどのテナントに所属するかのテナントID、そのユーザ保持しているロール情報といった設定が保持されている。テナントIDとは、認証アプリケーション1201により、テナント毎に付与されるユニークな識別子である。テナントとは、販売会社やディーラー、および、顧客がクラウドサービスを利用、管理する単位である。一般的なグループと類似の概念である。クラウドサービスでは、プロバイダーが提供する1つのシステムで複数のテナントを管理している。販売会社やディーラーは、各自のテナントをプロバイダーから付与され、保持している。更に、販売会社やディーラーは、自テナントの子テナントとして、顧客のテナントを作成する権限をプロバイダーから付与されている。顧客は、販売会社やディーラーと、テナント契約を締結し、テナント利用の権限を得る。テナント毎に、データは、管理されており、他のテナントからのアクセスは、不可、または、一定の条件に制限されている。このテナントの概念により、販売会社やディーラー、または、顧客は、あたかも別々のシステム上で提供されている自分自身だけの為のサービスを利用しているのと同じように、MDSクラウドサービス102などのクラウドサービスを利用できる。外部I/F1216は、認証アプリケーションの機能を外部から呼び出すためのI/Fであり、後述する認証エージェントからの処理リクエストを受け、その応答を行う。
ビジネス支援アプリケーション1202は、図1のクラウドシステムにおけるライセンス管理やユーザ管理といったビジネスインフラを提供するためのアプリケーションプログラムである。ビジネス支援アプリケーション1202は、クライアント端末132のWebブラウザ1091からのリクエストを受信する。リクエストを受信したビジネス支援アプリケーション1202は、そのリクエストの内容に応じた処理を実施し、処理結果となるWeb画面を生成し、Webブラウザ1091にレスポンスを送信する。ビジネス支援アプリケーション1202は、テナント管理1221、課金管理1222の機能を提供する。ビジネス支援アプリケーション1202の各機能は、ログインするユーザのロールにより、提供する機能が異なる。また、提供する機能の差異により、機能の設定画面も異なる。テナント管理1221は、MDSクラウドサービスを顧客に販売する販売会社、ディーラーの販売者ユーザに対して、顧客向けのテナントの作成、顧客先管理者用のユーザアカウントの作成、およびテナントへのライセンス設定の機能を提供する。販売者ユーザは、ビジネス支援アプリケーション1202にログインし、テナント管理1221のWeb画面で、顧客用のテナント作成と顧客管理者用のユーザアカウントの作成を行う。販売者ユーザは、テナント作成後、そのテナントに対して、MDSクラウドサービスのライセンスを設定する。また、テナント管理1221は、顧客先管理者ユーザに対して、顧客のテナントの管理の機能を提供する。顧客先管理者ユーザは、ビジネス支援アプリケーション1202にログインし、テナント管理1221のWeb画面で、自テナントに対する設定を行う。課金管理1222は、販売者ユーザ、および、顧客先管理者ユーザに対して、課金管理を行うための機能を提供する。販売者ユーザは、ビジネス支援アプリケーション1202にログインし、課金管理1222のWeb画面で、販売者ユーザが管理する顧客の各MDSクラウドサービスのライセンス利用金額を確認することができる。利用金額は、販売者ユーザが管理するテナント契約の顧客毎に集計される。販売者ユーザは、集計結果に基づき、顧客への請求書を発行する。顧客先管理者ユーザは、ビジネス支援アプリケーション1202にログインし、課金管理1222のWeb画面で、顧客先管理者ユーザが管理するテナントのライセンス利用金額を確認することができる。
共通データ管理アプリケーション1203は、図1のクラウドシステムにおける共通データを管理するインタフェースを提供するアプリケーションプログラムである。共通データ管理アプリケーション1203は、共通データ管理1231の機能を提供する。共通データ管理1231は、データベース1204に構築される共通データ管理のテーブルを管理しており、その共通データ管理テーブルへのクエリーのリクエストの受け取りと、レスポンスを返す機能を他のクラウドサービスに提供する。MDSクラウドサービスなど他のクラウドサービスからクエリーのリクエストの受け取った際、実際のデータベース1204へのクエリーの発行を行い、そのクエリーの結果をレスポンスとして返す。
データベース1204は、認証アプリケーションDB1211、ビジネス支援アプリケーションDB1212、共通データ管理アプリケーションDB1213から構成される。認証アプリケーションDB1211では、認証アプリケーション1201で利用するユーザのID、パスワード、属性情報や、認可情報等が管理されており、認証アプリケーション1201にて各種機能を実現するためのデータ管理を行う。ビジネス支援アプリケーションDB1212では、ビジネス支援アプリケーション1202で利用するテナント管理の情報、テナント毎の課金管理の情報等が管理されている。共通データ管理アプリケーションDB1213では、共通データ管理アプリケーション1203が利用する共通データ管理テーブル等の情報が管理されている。
[MDSクラウドサービスのシステム構成]
図13は、MDSクラウドサービス102のシステム構成図である。MDSクラウドサービス102は、認証エージェント1301、MDSアプリケーション1302、連携アプリケーション1303、データベース1304から構成される。認証エージェント1301は、クラウド共通基盤サービス101の認証アプリケーション1201と連携し、MDSクラウドサービス102のアクセス制御を行っている。認証エージェント1301は、リクエストの情報をクラウド共通基盤サービス101の認証アプリケーション1201の外部I/F1216に送信する。クラウド共通基盤サービス101の認証アプリケーション1201は、認証アプリケーション1201の認証1212、認可1213の機能にて認証、認可処理を行い、その結果を認証エージェント1301へ応答する。認証エージェント1301は、認証、認可処理が正常に終了した場合、リクエストをMDSアプリケーション1302へ送信し、認証、認可処理が失敗した場合には、エラー画面を表示する。
MDSアプリケーション1302は、デバイス管理1311、カウンタ管理1312、ジョブログ管理1313、レポート管理1314、デバイスアプリ管理1315、PCクライアント管理1316から構成される。デバイス管理1311は、顧客先管理者に対して、MDSクラウドサービスでのデバイスの管理の機能を提供する。デバイスの管理の機能とは、MDSクラウドサービスで管理を行うデバイスを登録する機能である。テナント単位で、デバイスの登録、削除、管理対象からの除外の操作が可能なデバイス管理のUIを提供する。カウンタ管理1312は、MDSクラウドサービスで管理対象となっているMFPデバイスのカウンタ情報の管理の機能を提供する。カウンタとは、MFPデバイスにおけるコピーや印刷の回数をカウントするモジュールである。カウンタ管理1312は、そのカウンタが保持する値を、MDSクラウドのクライアントアプリ1001を介して、MFPデバイスから自動取得し、管理する。ジョブログ管理1313は、MDSクラウドサービスで管理対象となっているMFPデバイスのジョブログの管理の機能を提供する。ジョブログとは、MFPデバイスにおけるコピーや印刷のジョブの実行履歴である。ジョブログ管理1312は、MFPデバイスが保持するジョブログを、MDSクラウドのクライアントアプリ1001を介して、MFPデバイスから自動取得し、管理する。レポート管理1314は、カウンタ管理1312やジョブログ管理1313が管理するカウンタ情報や、ジョブログを基に、日時、週次、月次などの単位で利用状況を可視化するレポートを作成し、その作成したレポートを管理する機能を提供する。デバイスアプリ管理1315は、MDSクラウドサービスで管理対象となっているデバイスが保持するデバイスアプリの管理の機能を提供する。テナント単位で、デバイスアプリのライセンス管理のUIを提供する。PCクライアント管理1316は、顧客側のネットワーク152内のクライアント端末131で動作するMDSクラウドのクライアントアプリ1001の管理の機能を提供する。MDSクラウドのクライアントアプリ1001からの指示伺いのリクエストを受け、必要な指示をレスポンスとして返す。
連携アプリケーション1303は、ライセンス管理サービス連携1321を有する。ライセンス管理サービス連携1321は、ライセンス管理サービス111との連携機能をMDSアプリケーション1302に提供する。MDSアプリケーション1302からの要求に応じて、ライセンス管理サービス111へのリクエストの実行とそのレスポンスの取得を代行する。データベース1304は、MDSアプリケーション1302や連携アプリケーション1303で利用するデータを管理している。
[テナントのデータ構造]
図14は、MDSクラウドサービス102で利用されるテナントのデータ構造を示す模式図である。テナントとは、顧客、および、販売会社やディーラーが、クラウドサービスを利用、管理する単位である。クラウドサービスでは、1つのシステムで複数のテナントを管理している。ユーザ企業と契約を行った場合、その企業毎にテナントを結び付けて管理し、その顧客のデータも顧客のテナント毎に管理される。つまり、そのユーザが所属する企業単位で管理されている状態を、テナントで管理していると称する。このテナントの概念により、ユーザ企業はあたかも別々のシステム上で提供されている自分自身だけの為のサービスを利用しているのと同じようにクラウドサービスを利用できる。MDSクラウドサービス102でも同様に、テナント1401の単位で顧客のクラウドサービスの利用を管理する。よって、テナント1401は、MDSクラウドサービス102の顧客ごとに存在する。テナントのデータは、クラウド共通基盤サービス101、および、MDSクラウドサービス102の外部記憶装置210に、それぞれの役割に応じて保持される。
テナント1401の管理者ユーザ情報1411には、ユーザIDや権限の情報が保持される。共通基盤サービス101が提供するテナント1401には、管理者ユーザが一人以上所属する必要があるため、管理者ユーザ情報1411には、一つ以上のインスタンスが存在する。各管理者ユーザはテナント1401内で一意に識別される。テナント1401で管理されるMFPデバイス登録情報1421には、テナント1401に管理デバイスとして登録されたMFPデバイス121~124から取得したデバイス番号、デバイス名、IPアドレス、ライセンスインストール済みデバイスアプリの情報が格納される。また、該デバイスを顧客側のネットワーク152内で発見したMDSクラウドのクライアントアプリ1001がインストールされたクライアント端末131の名称も格納される。MDSクラウドサービス102で利用されるテナント1401には、複数のMFPデバイスを管理対象として登録可能である。MFPデバイス登録情報1421は、MDSアプリケーション1302のデバイス管理1311で登録された分のインスタンスが存在する。
テナント1401で管理されるデバイスアプリ登録情報1431には、テナント1401で管理されるMFPデバイスのいずれかがライセンスを保持するデバイスアプリの機能名称などの情報が保持される。デバイスアプリ登録情報1431のデータ構造に関しては、後述する。デバイスアプリ登録情報1431は、テナント1401で管理されるMFPデバイスが保持するデバイスアプリの種類の数だけインスタンスが存在する。デバイス登録履歴情報1408には、テナント1401で管理された実績があるMFPデバイスの情報が登録履歴として保持される。MFPデバイスのテナント1401登録時の状態、および、登録削除時の状態が情報として保持される。ライセンス変更履歴情報1409には、テナント1401で、ライセンス管理UI1951での操作により実行されたライセンス移動などの変更履歴が保持される。
[MDSクラウドサービスの顧客先管理者向けデバイス管理UI]
図15は、MDSクラウドサービスの顧客テナント管理者向けのデバイス管理UI1501を示す。デバイス管理UI1501は、MDSクラウドサービス102のデバイス管理1311が生成するWeb画面である。MDSクラウドサービスの各テナントの顧客先管理者は、このUIを用いて、MDSクラウドサービスで管理するMFPデバイスの追加、削除を行う。
デバイスリスト1511は、テナントで管理されているテナント管理対象デバイスのデバイスリストの列である。図15で示すテナントには、登録番号1~3が付与された3つのデバイスが登録されている。チェックボックス1521〜1523は、それらデバイスを操作対象にするためのチェックボックスである。デバイス番号1512は、テナント管理対象デバイスのデバイス番号の値を表示する列である。デバイス名1513は、テナント管理対象デバイスのデバイス名の値を表示する列である。IPアドレス1514は、テナント管理対象デバイスのIPアドレスの値を表示する列である。ステータス1515は、テナント管理対象デバイスの管理状態のステータス表示列である。デバイスがMDSクラウドサービスによって管理中であれば、「管理中」のステータス表示を行う。デバイスが、管理対象から除外ボタン1593により、MDSクラウドサービスの管理外に設定された場合、「管理外」のステータス表示に変更される。
MDSクラウドサービスの顧客テナント管理者は、オフィス内に設置されたMFPデバイスを管理デバイスとして追加したい場合、デバイスの追加ボタン1591を押下する。デバイスの追加ボタン1591が押下された際、MDSクラウドサービスは、デバイス探索結果のウィンドウ1502を表示する。
デバイス探索結果のウィンドウ1502には、MDSクラウドのクライアントアプリ1001のMFPデバイス探索部1015によって、ネットワーク152内で発見された新規デバイスが表示される。デバイスリスト1571は、MDSクラウドのクライアントアプリ1001によってネットワーク152内で発見された新規デバイスのデバイスリストである。図15において、新規デバイスのデバイスリスト1571には、新規デバイス1526がリストされている。デバイス番号1572、デバイス名1573、IPアドレス1574は、それぞれ、新規デバイスのデバイス番号、デバイス名、IPアドレスの値を表示する列である。クライアント名1575は、新規デバイスを発見したMDSクラウドのクライアントアプリ1001がインストールされたクライアント端末131の名称を表示する列である。MDSクラウドサービスの顧客テナントに複数のMDSクラウドのクライアントアプリ1001が紐付けられている場合、顧客のテナント管理者は、この列の値により、どのクライアント端末131が該当のMFPデバイスを発見したか判別可能である。設定ボタン1581は、新規デバイスリスト1571にリストされたMFPデバイスをMDSクラウドサービスの顧客テナントの管理対象に追加するための、管理対象に設定ボタンである。
顧客のテナント管理者は、ウィンドウ1502の新規デバイスリスト1571にリストされた一つ以上のMFPデバイスのチェックボックスをチェック状態にし、設定ボタン1581を押下することで、新規デバイスをテナント管理対象デバイスとしてデバイスリスト1511に登録することができる。
デバイス管理UI1501において、デバイスの削除ボタン1592の押下により、テナント管理対象デバイスのデバイスリスト1511のチェックボックス1521〜1523がONの状態になっているデバイスを削除することができる。削除ボタン1592によって削除されたデバイスは、MDSクラウドサービスの管理対象から抹消され、デバイスリスト1511にも表示されない。管理対象から抹消されたデバイスはMDSクラウドサービスの各サービスの対象外となる。MDSクラウドサービスの各サービスとは、ジョブログ収集、集計、デバイスアプリの管理などのサービスである。MDSクラウドサービスの顧客テナント管理者は、テナント管理対象デバイスのデバイスリスト1511にリストされた一つ以上のMFPデバイスのチェックボックスをチェック状態にし、削除ボタン1592を押下することで、該当のデバイスを削除可能である。管理対象から除外ボタン1593の押下により、テナント管理対象デバイスのデバイスリスト1511のチェックボックス1521〜1523がONの状態になっているデバイスを、一時的に、MDSクラウドサービスの各サービスの対象外とすることができる。MDSクラウドサービスの顧客テナント管理者は、デバイスリスト1511にリストされた一つ以上のMFPデバイスのチェックボックスをチェック状態にし、管理対象から除外ボタン1593を押下することで、該当のデバイスを管理外に設定することができる。管理外に設定されたデバイスは、デバイスリスト1511にリストされたまま、ステータス1515の表示が「管理外」に設定される。管理対象に戻すボタン1594の押下により、管理対象から除外ボタン1593により管理外に設定されたMFPデバイスを再度、MDSクラウドサービスの管理対象に設定し、MDSクラウドサービスの各サービスの対象とすることができる。
[デバイス登録時のフローチャート]
図16は、新規デバイス追加時のフローチャートである。図15のデバイス探索結果のウィンドウ1502で、MDSクラウドサービスの顧客テナント管理者により、管理対象に設定ボタン1581が押下された際、MDSクラウドサービス102によって実行される。S1601において、MDSクラウドサービス102のデバイス管理1311は、新規デバイスリスト1571でチェック状態になっているMFPデバイス1526を、テナント1401での管理対象のデバイスとして、MFPデバイス登録情報1421に新規登録する。デバイス管理1311によって管理対象のデバイスとして追加されたMFPデバイス1526は、テナント管理対象デバイスのデバイスリスト1511に、新たな登録番号が付与された上で末尾にリストされる。S1602において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、新規追加デバイス1526のライセンスインストール済みデバイスアプリの情報を読み取る。新規追加デバイス1526のライセンスインストール済みデバイスアプリの情報は、MDSクラウドのクライアントアプリ1001が新規デバイス1526を発見した際に、MDSクラウドサービス102にHTTPリクエストにより送信したデバイス情報に含まれる。新規デバイスのデバイス番号、デバイス名などと共に、前記ステップS1601で、新規追加デバイス1526のMFPデバイス登録情報1421に格納される。S1602Bにおいて、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、新規追加デバイス1526のライセンスインストール済みのデバイスアプリの状態を、顧客テナント1401のデバイス登録履歴情報1408に登録する。すなわち、MDSクラウドサービス102は、新規追加デバイスのテナント登録時のデバイスアプリのライセンス保持状態をデバイス登録時の状態として保存する。S1603において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、新規追加デバイス1526にライセンスインストール済みのデバイスアプリが一つ以上存在する場合、S1604を実行する。S1603で、新規追加デバイス1526にライセンスインストール済みのデバイスアプリが存在しない場合、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、処理を終了する。
S1604で、デバイスアプリ管理1315は、新規追加デバイス1526がライセンスを保持するデバイスアプリが、顧客テナント1401のデバイスアプリ登録情報1431に登録されているかを判定する。S1604で、デバイスアプリ管理1315は、新規追加デバイス1526がライセンスを保持するデバイスアプリが、顧客テナント1401のデバイスアプリ登録情報1431に未登録のデバイスアプリであると判定された場合、S1605を実行する。S1604で、新規追加デバイス1526がライセンスを保持するデバイスアプリが既に顧客テナント1401のデバイスアプリ登録情報1431に登録されているデバイスアプリであると判定された場合、S1621を実行する。S1621で、デバイスアプリ管理1315は、デバイスアプリ登録情報1431のライセンス保持デバイスリスト1703、および、ライセンス移動可能デバイスリスト1704に、新規追加デバイス1526のデバイス番号を追加する。S1621の後、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、処理を終了する。
図17は、顧客テナント1401のデバイスアプリ登録情報1431のデータ構造を示す模式図である。図17においてデバイスアプリの機能ID1701、機能名称1702は、それぞれ登録されたデバイスアプリの機能ID及び機能名称である。これらの情報は、MDSクラウドのクライアントアプリ1001が新規デバイス1526から取得した値であり、新規デバイス1526のデバイスアプリ管理テーブル820に保持されていた値である。ライセンス保持デバイスリスト1703は、顧客テナント1401で管理されるテナント管理対象デバイスの中で、機能ID1701のデバイスアプリのライセンスを保持しているデバイスのリストである。ライセンス移動可能デバイスリスト1704は、顧客テナント1401で管理されるテナント管理対象デバイスの中で、機能ID1701のデバイスアプリを利用可能なデバイスのリストである。
図16に戻って、S1605で、デバイスアプリ管理1315は、新規追加デバイス1526がライセンスを保持する、顧客テナント1401に未登録のデバイスアプリをデバイスアプリ登録情報1431に新規登録する。デバイスアプリ登録情報1431のライセンス保持デバイスリスト1703、および、ライセンス移動可能デバイスリスト1704に、新規追加デバイス1526のデバイス番号をそれぞれ追加する。S1606で、デバイスアプリ管理1315は、デバイス管理1311に、新規追加デバイス1526以外で、ステータス1515が「管理中」であるデバイスのデバイス番号のリストを要求し、該当の情報を取得する。デバイス管理1311は、デバイス管理UI1501への情報表示時と同様、該当の情報を、顧客テナント1401のMFPデバイス登録情報1421から取得する。S1607で、デバイスアプリ管理1315は、顧客テナント1401で管理中のデバイスが、デバイスアプリ登録情報1431に新規登録したデバイスアプリを利用可能なデバイスか否か、ライセンス管理サービス111にHTTPリクエストで問い合わせる。ライセンス管理サービス111への問い合わせは、MDSクラウドサービス102のライセンス管理サービス連携1321により実行される。ライセンス管理サービス連携1321は、デバイスアプリ管理1315から、デバイスアプリ登録情報1431に新規登録したデバイスアプリの機能IDと、テナントで管理中のデバイスのデバイス番号のリストを受け取る。それらの情報をパラメータとして、ライセンス管理サービス111に、該当のデバイスアプリが該当のデバイスでそれぞれ利用可能か否かを問い合わせるデバイスアプリ利用可否確認要求を送信する。
ライセンス管理サービス111は、デバイスアプリ利用可否確認要求を受け取った際、要求パラメータに含まれる機能IDと一致するデバイスアプリ商品情報管理テーブル730の機能IDカラム733の列に関し、デバイス商品IDカラム734の値を取得する。次に、ライセンス管理サービス111は、デバイス商品IDに対応する型式カラム703と範囲番号カラム704の値をデバイス商品情報管理テーブル700から取得し、該当の機能IDのデバイスアプリが利用可能なデバイス番号の範囲を決定する。次に、ライセンス管理サービス111は、決定したデバイス番号の範囲内に、デバイスアプリ利用可否確認要求のパラメータとして受け取ったデバイス番号のリストの値が含まれているか否かを、そのリストに含まれている個々のデバイス番号に関し、判断する。ライセンス管理サービス111は、その結果を、ライセンス管理サービス連携1321に返す。ライセンス管理サービス111から返される結果は、デバイス番号のリストに含まれる個々のデバイス番号に関し、該当の機能IDのデバイスアプリが利用可能か否かを示すフラグ値となる。
図18は、ライセンス管理サービス111が、デバイスアプリ利用可否確認要求の結果として返すレスポンスデータの模式図である。図18において機能IDリスト1801、デバイス番号リスト1802は、利用可否の確認対象となるデバイスアプリの機能ID、デバイス番号のリストである。これらは、デバイス番号リストによるデバイスアプリ利用可否確認要求時にライセンス管理サービス連携1321がパラメータとして指定した値である。デバイスアプリ利用可否フラグ1803は、前述の通り、ライセンス管理サービス111が、デバイスアプリ商品情報管理テーブル730、および、デバイス商品情報管理テーブル700の情報を参照して判断したデバイスアプリ利用可否の判断結果を示すフラグ値である。値がTRUEであれば、機能ID1801のデバイスアプリを、デバイス番号リスト1802の該当するデバイス番号のデバイスで利用可能であることを示す。値がFALSEであれば、該当のデバイス番号のデバイスでは利用不可であることを示す。ライセンス管理サービス連携1321は、ライセンス管理サービス111からデバイスアプリ利用可否確認要求のレスポンスとして受け取った結果を、デバイスアプリ管理1315に渡す。
図16に戻って、S1608で、デバイスアプリ管理1315は、ライセンス管理サービス連携1321を介して、ライセンス管理サービス111から受け取ったデバイスアプリ利用可否確認要求の結果を確認する。すなわち、S1608では、新規登録したデバイスアプリを利用することができる管理対象のデバイスの有無に応じて分岐する。デバイスアプリ管理1315は、該当のデバイスアプリを利用可能なデバイスが一つ以上あると判定されれば、S1609を実行する。すなわち、デバイスアプリ登録情報1431に新規登録したデバイスアプリを利用可能なデバイスが、顧客テナント1401で管理中のデバイスの中に、新規追加デバイス1526以外で一つ以上存在すれば、S1609を実行する。
S1609で、デバイスアプリ管理1315は、S1605で顧客テナント1401のデバイスアプリ登録情報1431に新規登録したデバイスアプリの登録情報のライセンス移動可能デバイスリスト1704に、該当のデバイスアプリを利用可能なデバイスのデバイス番号のリストを追加する。追加するデバイス番号は、ライセンス管理サービス111から受け取ったデバイスアプリ利用可否確認要求の結果で、該当のデバイスアプリを利用可能と判断されたデバイス番号である。
前記S1608で、デバイスアプリ管理1315は、該当のデバイスアプリが利用可能なデバイスがないと判定されれば、処理を終了する。すなわち、デバイスアプリ登録情報1431に新規登録したデバイスアプリを利用可能なデバイスが、顧客テナント1401で管理中のデバイスの中に、新規追加デバイス1526以外に一つも存在しない場合、処理を終了する。
尚、上記説明では、ライセンス管理サービス111が、デバイスアプリ商品情報管理テーブル730、および、デバイス商品情報管理テーブル700の情報を基に、所定のデバイスアプリの所定のデバイス番号のデバイスでの利用可否を判断した。しかしながら、デバイスアプリ商品情報管理テーブル730、および、デバイス商品情報管理テーブル700の情報を、クラウド共通基盤サービス101の共通データ管理アプリケーションDBに保持するように構成しても構わない。この場合、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、クラウド共通基盤サービス101の共通データ管理1231を介して該当の情報を取得し、取得した情報を基に、上記ライセンス管理サービス111と同様のデバイスアプリ利用可否判断を行う。
[MDSクラウドサービスの顧客先管理者向けライセンス管理UIの表示例1]
図19は、図16のフローチャートの手順を実行後の、MDSクラウドサービス102の顧客先管理者向けライセンス管理UIの表示例である。フローチャート実行前の表示状態は、図4と同様であるとする。図19(a)は、図16のフローチャートのステップ1608からステップS1609に処理が遷移した後、フローチャートが終了した場合の表示例である。図19(b)は、図16のフローチャートのステップ1608でフローチャートが終了し、ステップS1609に処理が遷移しなかった場合の表示例である。図19(a)、(b)において、ライセンス管理UI1901、1951は、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315が生成するWeb画面である。テナント管理対象デバイスのデバイスリスト411には、ステップS1601でテナント1401に管理対象として追加された新規デバイス1526がリストされている。
図19(a)において、ライセンス保持状態1911は、デバイスアプリDeviceApp3の機能名称で、テナント1401のデバイスアプリ登録情報1404に登録されているデバイスアプリのライセンス保持状態を示す列である。DeviceApp3のライセンス保持状態1911において、チェックボックス1931〜1934は、それぞれデバイス421〜423、1526のライセンス保持状態を示す欄である。デバイスアプリ管理1315は、デバイスアプリ登録情報1431に従い、ライセンス保持状態1931〜1934を設定する。チェックボックス1931には、デバイスアプリDeviceApp3のライセンスに関し、登録番号1のデバイス421が登録番号4のデバイス1526からライセンス移動可能であることを示す未チェック状態のチェックボックスが表示されている。未チェック状態のチェックボックスは、ライセンス移動可能デバイスリスト1704にデバイス番号がリストされているが、ライセンス保持デバイスリスト1703の方にはデバイス番号がリストされていないデバイスに関して設定される。
チェックボックス1932、1933には、登録番号2、3のデバイス422、423に、デバイスアプリDeviceApp3のライセンス移動が不可であることを示す、黒い四角マークが表示されている。ライセンス移動不可を示す黒い四角マークの表示は、ライセンス保持デバイスリスト1703、および、ライセンス移動可能デバイスリスト1704のいずれにもデバイス番号がリストされていないデバイスに関して設定される。チェックボックス1934には、登録番号4のデバイス1526が、デバイスアプリDeviceApp3のライセンスを保持することを示すチェック状態のチェックボックスが表示されている。チェック状態のチェックボックスは、ライセンス保持デバイスリスト1703、および、ライセンス移動可能デバイスリスト1704のいずれにもデバイス番号がリストされているデバイスに関して設定される。チェック状態のチェックボックスは、また、他のデバイスのライセンス移動操作可能な状態であることを示す。
図19(a)において、キーボード208やマウスの操作により、ライセンス保持状態1911のチェックボックス1934の未チェック状態に変更し、ライセンス保持状態1911のチェックボックス1931をチェック状態に変更した上で、適用ボタン491を押下する。この操作により、ライセンス移動を、MDSクラウドサービスに指示することができる。ライセンス移動指示を受けたMDSクラウドサービスは、MDSクラウドのクライアントアプリ1001にライセンス移動指示を送信する。MDSクラウドのクライアントアプリ1001へのライセンス移動指示は、前述の通り、MDSクラウドのクライアントアプリ1001による一定間隔毎に指示伺いのHTTPリクエストによって行われる。ライセンス移動指示を受信したMDSクラウドのクライアントアプリ1001は、図11のフローチャートに従い、デバイス1526のデバイスアプリDeviceApp3のライセンスを、デバイス421に移動する。
図19(b)において、ライセンス保持状態1961は、デバイスアプリDeviceApp4の機能名称でテナント1401のデバイスアプリ登録情報1404に登録されているデバイスアプリのライセンス保持状態を示す列である。DeviceApp4のライセンス保持状態1961において、チェックボックス1981〜1984は、それぞれデバイス421〜423、1526のライセンス保持状態を示す欄である。チェックボックス1981〜1983には、登録番号No.1〜3のデバイス421〜423に、デバイスアプリDeviceApp4のライセンス移動が不可であることを示す、黒い四角マークが表示されている。ライセンス保持状態1984には、登録番号4のデバイス1526が、デバイスアプリDeviceApp4のライセンスを保持することを示す丸マークが表示されている。ライセンス保持状態1934のようなチェック状態のチェックボックスの表示とは異なる。丸マークは、ライセンス移動可能なデバイスが、テナント1401のテナント管理対象デバイスのデバイスリスト411において、ライセンスを保持しているデバイス1526以外に存在しないことを示している。すなわち、ライセンス管理UI1951で、移動操作が不可で、参照のみ可能なライセンス状態を意味している。参照のみ可能なライセンス状態を示す丸マークは、デバイスアプリ登録情報1431のライセンス保持デバイスリスト1703、および、ライセンス移動可能デバイスリスト1704の両方に共通かつ唯一のデバイス番号がリストされているデバイスに関して設定される。
顧客側の管理者は、図19に示すユーザインタフェースでライセンスの移動操作を行うことから、そのライセンス保持状態を見ることで、ライセンス移動を試みることなく、ライセンスの移動が可能であるか否かを知ることができる。
[デバイス登録時のデバイスアプリ管理のフローチャート]
図20は、新規デバイス追加時のデバイスアプリ管理の別処理に関するフローチャートである。図16のフローチャートの終了後、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理部1315によって実行される。もしくは、図16のフローチャートのステップS1601終了後、ステップS1602と並列で、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理部1315によってされるように構成しても構わない。
S2001において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、顧客テナント1401のデバイスアプリ登録情報1431の中から、新規追加デバイス1526がライセンスを保持していないデバイスアプリの情報を取得する。S2002において、デバイスアプリ管理1315は、新規追加デバイス1526が、S2001で取得した顧客テナント1401に登録されているデバイスアプリを利用可能なデバイスか否か、ライセンス管理サービス111にHTTPリクエストで問い合わせる。ライセンス管理サービス111への問い合わせは、MDSクラウドサービス102のライセンス管理サービス連携1321により実行される。ライセンス管理サービス連携1321は、デバイスアプリ管理1315から、デバイスアプリ登録情報1431のデバイスアプリの機能ID1701を受け取る。そのデバイスアプリの機能IDと、新規追加デバイス1526のデバイス番号の情報をパラメータとして、ライセンス管理サービス111に、該当のデバイスアプリが該当のデバイスで利用可能か否かを問い合わせるデバイスアプリ利用可否確認要求を送信する。ライセンス管理サービス111の動作は、図16のフローチャートの説明の際に、記述した通りである。ライセンス管理サービス111からライセンス管理サービス連携1321に返されるレスポンスデータは、図16のフローチャートの説明の際に、図18を用いて記述した通りである。
S2003において、デバイスアプリ管理1315は、ライセンス管理サービス連携1321を介して、ライセンス管理サービス111から受け取ったデバイスアプリ利用可否確認要求の結果を確認する。デバイスアプリ管理1315は、レスポンスデータに該当のデバイスが利用可能なデバイスアプリが存在すれば、S2004を実行する。すなわち、顧客テナント1401に登録されたデバイスアプリの中で、新規追加デバイス1526で利用可能なものがあれば、S2004を実行する。S2003で、デバイスアプリ管理1315は、レスポンスデータに該当のデバイスが利用可能なデバイスアプリが存在しなければ、処理を終了する。すなわち、顧客テナント1401に登録されたデバイスアプリの中で、新規追加デバイス1526で利用可能なものがなければ、処理を終了する。S2004において、デバイスアプリ管理1315は、新規追加デバイス1526で利用可能なデバイスアプリのライセンス移動可能デバイスリスト1704に新規追加デバイス1526のデバイス番号を追加し、処理を終了する。
この手順により、新規に追加したデバイスについても、テナントに既存のデバイスの有するデバイスアプリのライセンスをインストール可能か否かに応じて、デバイス管理UIを表示することができる。
[MDSクラウドサービスの顧客先管理者向けライセンス管理UIの表示例2]
図21は、図20のフローチャート実行前および後の、MDSクラウドサービス102の顧客先管理者向けライセンス管理UIの表示例である。図21(a)は、図16、図20のフローチャート実行前の表示状態を示す。図21(b)は、図16、図20のフローチャート実行後の表示状態を示す。図21(a)、(b)において、ライセンス管理UI2101、2151は、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315が生成するWeb画面である。
図21(a)において、ライセンス保持状態2111は、デバイスアプリDeviceApp5の機能名称で顧客テナント1401のデバイスアプリ登録情報1404に登録されているデバイスアプリのライセンス保持状態を示す列である。DeviceApp5のライセンス保持状態2111において、チェックボックス2131〜2133は、それぞれデバイス421〜423のライセンス保持状態を示す欄である。デバイスアプリ管理1315は、デバイスアプリ登録情報1431に従い、ライセンス保持状態2111の各チェックボックス2131〜2133を設定する。チェックボックス2131には、登録番号1のデバイス421が、デバイスアプリDeviceApp5のライセンスに関し、参照のみ可能なライセンスを持つことを示す丸マークが表示されている。チェックボックス2132〜2133には、登録番号2〜3のデバイス422〜423に、デバイスアプリDeviceApp4のライセンス移動が不可であることを示す、黒い四角マークが表示されている。
図21(b)において、テナント管理対象デバイスのデバイスリスト411には、前記図16のフローチャートのステップS1601で顧客テナント1401に管理対象として追加された新規デバイス1526がリストされている。DeviceApp5のライセンス保持状態2111において、チェックボックス2181〜2184は、それぞれデバイス421〜423、1526のライセンス保持状態を示す欄である。デバイスアプリ管理1315は、デバイスアプリ登録情報1431に従い、ライセンス保持状態2111の各チェックボックス2181〜2184を設定する。図21(b)のチェックボックス2181、2184は、それぞれ、対応する図21(a)のチェックボックス2131、2134とは異なる。図20のフローチャート実行後、チェックボックス2181には、登録番号1のデバイス421がデバイスアプリDeviceApp5のライセンスを保持しており、かつ、テナント管理対象デバイス内で移動操作可能であることを示すチェック状態が表示されている。また、図20のフローチャート実行後、チェックボックス2184には、登録番号4のデバイス1526が、デバイスアプリDeviceApp5のライセンスに関してテナント管理対象デバイス内の他のデバイスからライセンス移動操作可能であることを示す未チェック状態が表示されている。すなわち、新規デバイス1526の追加により、顧客テナント1401で管理されるデバイス421が保持する参照のみ可能なデバイスアプリDeviceApp5のライセンスが、新規追加デバイス1526に移動操作可能な状態に変更されている。
[デバイスの登録削除時の課題]
上記構成によれば、MDSクラウドサービス102のライセンス管理UIで、顧客テナントで管理されるMFPデバイスが保持するデバイスアプリのライセンスを、そのデバイスアプリを利用可能な同テナント内のデバイスに移動を行うよう指示できる。そのため、MDSクラウドサービスの顧客先管理者は、MDSクラウドサービス102のライセンス管理UIを用いて、顧客が管理するMFPデバイスのデバイスアプリのライセンスを、自由にテナント管理対象デバイス内で移動し、最適配置することができる。しかしながら、顧客が管理するMFPデバイスがリース会社からリースされた物件であった場合、そのMFPデバイスのリースアップの際、該当のMFPデバイスが保持していたデバイスアプリのライセンスを元に戻した上で、リース元の会社に返却する必要がある。もし、デバイスアプリのライセンスを元の状態に戻さずに、リース物件のMFPデバイスをリース元の会社に返却した場合、一般的には、リース契約違反となる。また、顧客が販売会社やディーラーから購入したMFPデバイスを、他の会社に転売する際、該当のMFPデバイスにインストールされていたデバイスアプリのライセンスを他のMFPデバイスで移動した状態で転売するとライセンス契約違反となる。この場合、自身が保有しないデバイスのライセンスを自身が保有するデバイスで利用する事自体がライセンス契約違反である。同様に、MFPデバイスを廃棄のため、販売会社やディーラーに引き渡す場合も、該当のMFPデバイスの購入時にインストールされていたデバイスアプリのライセンスを他のMFPデバイスで移動した状態で引き渡しを行うと、同様のライセンス契約違反となる。このように、一旦MDSクラウドサービスの顧客テナントで管理されていたデバイスを、顧客が手離す場合、顧客がMDSクラウドサービス102のライセンス管理UIを用いて実施したデバイスアプリのライセンス移動を元のデバイスに戻す必要がある。この課題を解決するための構成に関して、次に述べる。
[ライセンス変更履歴情報のテーブル]
図22は、顧客テナント1401のライセンス変更履歴情報1409のテーブルの例である。ライセンス変更履歴情報1409のテーブルには、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315によって情報が格納される。デバイスアプリ管理1315がMDSクラウドのクライアントアプリ1001にライセンス移動などの指示を行い、MDSクラウドのクライアントアプリ1001から正常終了の通知を受け取った際、このテーブルにその履歴情報を登録する。図22において、ライセンス変更履情報1409のテーブルの1レコードは、履歴番号カラム2201、日時カラム2211、種別カラム2221、ライセンスIDカラム2231、機能名称カラム2241、変更先デバイスカラム2251、変更元デバイスカラム2261から構成される。一つのレコードがライセンスのたとえば追加、削除、移動といった変更のイベントごとの履歴を示す。図22において、レコード2202〜2204はライセンス変更履歴のレコードである。これ以外にも図示しないレコードが存在する。
履歴番号カラム2201は、ライセンス変更履歴のレコードの通し番号である。日時カラム2211は、ライセンス変更が行われた日時情報を格納する。種別カラム2221は、ライセンス変更の種別情報を格納する。ライセンス移動が行われた場合、該当のレコードのカラムには、「移動」の値が格納される。ライセンスIDカラム2231は、ライセンス変更の対象となったデバイスアプリのライセンスIDの値が格納される。機能名称カラム2241は、ライセンス変更の対象となったデバイスアプリの機能名称の値が格納される。変更先デバイスカラム2251、変更元デバイスカラム2261には、ライセンス変更の対象となったデバイスのデバイス番号が格納される。変更先デバイスカラム2251には、ライセンス移動時ならライセンス移動先となったデバイスのデバイス番号が格納される。変更元デバイスカラム2261には、ライセンス移動時ならライセンス移動元となったデバイスのデバイス番号が格納される。
[デバイス登録削除時のフローチャート]
図23は、デバイスがテナント管理対象デバイスのデバイスリストから登録を削除された際のMDSクラウドサービス102のフローチャートである。図15に示すデバイス管理UI1501において、キーボード208やマウスでの操作により、チェックボックス1521〜1523のチェック状態がONに変更され、デバイスの削除ボタン1592が押下された際、以下のフローチャートが実行される。チェック状態がONのデバイスが削除対象のデバイスである。デバイスの削除は、たとえば当該デバイスをテナントのネットワークから離脱させる場合等に行われる。
S2301において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、削除対象として選択されたMFPデバイスの現在のデバイスアプリのライセンス保持状態を、MFPデバイス登録情報1421に保持されるライセンスインストール済みデバイスアプリの情報から取得する。S2302において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、削除対象として選択されたMFPデバイスのテナント登録時のデバイスアプリのライセンス保持状態を顧客テナント1401のデバイス登録履歴情報1408から取得する。S2303において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、削除対象として選択されたMFPデバイスのテナント登録時と現在のデバイスアプリのライセンス保持状態を比較し、テナント登録時からのライセンス差分情報を取得する。ライセンス差分情報とは、ライセンスインストール済みデバイスアプリの増減のことである。S2304において、デバイスアプリ管理1315は、削除対象MFPデバイスのテナント登録時からのライセンス差分情報が存在すれば、S2305を実行する。S2304において、削除対象MFPデバイスのテナント登録時からのライセンス差分情報が存在しなれば、デバイスアプリ管理1315は、S2310の処理にジャンプする。
S2305において、デバイスアプリ管理1315は、顧客テナント1401のライセンス変更履歴情報1409を参照し、減少ライセンスの移動先デバイス、増加ライセンスの移動元デバイスを特定する。すなわち、ライセンス差分情報でライセンスの減少があれば、該当の減少ライセンスのライセンスID901の情報をキーにしてライセンス変更履情報1409を検索し、現在の移動先デバイスを、一つ以上の履歴情報からトレースして特定する。図22のライセンス変更履歴情報1409のテーブルの例で言えば、削除対象MFPデバイスが「AAA123201」、かつ、減少ライセンスのライセンスIDが「L1001」の場合、ライセンス変更履歴レコード2202、2203の情報から「CCC56789」を特定する。また、ライセンス差分情報でライセンスの増加があれば、該当の増加ライセンスのライセンスID901の情報をキーにしてライセンス変更履情報1409を検索し、オリジナルの移動元デバイスを、一つ以上の履歴情報からトレースして特定する。再び、図22のライセンス変更履歴情報1409のテーブルの例で言えば、削除対象MFPデバイスが「AAA123201」、かつ、増加ライセンスのライセンスIDが「L2002」の場合、ライセンス変更履歴レコード2204の情報から「AAA123159」を特定する。
S2306において、デバイスアプリ管理1315は、削除対象MFPデバイスの減少ライセンスの移動先デバイスから、削除対象MFPデバイスにライセンスを戻す。具体的には、デバイスアプリ管理1315は、削除対象MFPデバイスに、S2305で特定したライセンスの移動先デバイスから、対象のデバイスアプリのライセンスを移動するよう、MDSクラウドのクライアントアプリ1001に指示する。S2307において、デバイスアプリ管理1315は、削除対象MFPデバイスの増加ライセンスの移動元デバイスに、削除対象MFPデバイスからライセンスを戻す。具体的には、デバイスアプリ管理1315は、削除対象MFPデバイスから、S2305で特定したライセンスの移動元デバイスに、対象のデバイスアプリのライセンスを移動するよう、MDSクラウドのクライアントアプリ1001に指示する。S2308において、MDSクラウドサービス102のデバイス管理1311は、テナント管理対象デバイスのデバイスリスト1511でチェック状態になっている削除対象MFPデバイスのステータス1515の表示を「削除処理待ち」に変更する。更に、デバイス管理1311は、デバイス管理UI1501で削除対象MFPデバイスを操作不可なよう、テナント管理対象デバイスのデバイスリスト1511で削除対象MFPデバイスをグレーアウトして表示する。
S2309において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、S2306、S2307でライセンス移動指示を行ったMDSクラウドのクライアントアプリ1001から、ステップS1111によるライセンス移動正常終了の通知を受け取った際、S2310を実行する。S2310において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、デバイス管理1311に指示して、削除対象MFPデバイスの登録を、顧客テナント1401のMFPデバイス登録情報1421から削除する。
本構成により、前記デバイス登録削除時の課題であるリース契約違反、および、ライセンス契約違反を抑制することが出来る。
[デバイスの管理対象一時除外時の課題]
前記デバイス管理UI1501の管理対象から除外ボタン1593により、テナント管理対象デバイスを、一時的に、MDSクラウドサービスの各サービスの対象外とすることができる。この機能は、MDSクラウドサービスの顧客先管理者にとって、メンテナンスや修理のため、特定のデバイスを、一時的にMDSクラウドサービスのサービス対象外としたい場合、便利な機能である。しかしながら、顧客先管理者が、MDSクラウドサービス上で管理対象から除外した状態のまま、該当のMFPデバイスを、リース元の会社に返却したり、廃棄のため販売会社やディーラーに引き渡したりする可能性がある。その場合、前述のデバイスの登録削除時の課題と同様の問題が発生する。この問題を解決するため、更に以下の構成を備える。
[デバイスの管理対象一時除外時のフローチャート]
図24は、デバイスがテナント管理対象から一時的に除外された際のMDSクラウドサービス102のフローチャートである。図15に示すデバイス管理UI1501において、キーボード208やマウスでの操作により、チェックボックス1521〜1523のチェック状態がONに変更され、管理対象から除外ボタン1593が押下された際、以下のフローチャートが実行される。チェック状態がONのデバイスが管理一時除外対象のデバイスである。
S2401において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、管理一時除外対象として選択されたMFPデバイスの現在のデバイスアプリのライセンス保持状態を、MFPデバイス登録情報1421のライセンスインストール済みデバイスアプリの情報から取得する。S2402において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、管理一時除外対象として選択されたMFPデバイスのテナント登録時のデバイスアプリのライセンス保持状態を顧客テナント1401のデバイス登録履歴情報1408から取得する。S2403において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、管理一時除外対象として選択されたMFPデバイスのテナント登録時と現在のデバイスアプリのライセンス保持状態を比較し、テナント登録時からのライセンス差分情報を取得する。ライセンス差分情報とは、ライセンスインストール済みデバイスアプリの増減のことである。S2404において、デバイスアプリ管理1315は、管理一時除外対象MFPデバイスのテナント登録時からのライセンス差分情報が存在すれば、S2405を実行する。S2404において、管理一時除外対象MFPデバイスのテナント登録時からのライセンス差分情報が存在しなれば、デバイスアプリ管理1315は、処理を終了する。
S2405において、デバイスアプリ管理1315は、管理一時除外対象MFPデバイスに関し、監視タイマーを設定する。監視タイマーの設定値は、顧客テナント1401の管理一時除外対象MFPデバイスに対応するMFPデバイス登録情報1421に格納される。監視タイマーの設定値は、管理一時除外対象MFPデバイスをMDSクラウドサービス102の管理対象に戻すことを強要する迄の期限であり、例えば、2週間(14日間)である。S2406において、デバイスアプリ管理1315は、「管理対象から除外されたデバイス<デバイス番号>を2週間以内に管理対象に戻してください。」のような、一定期間内に管理対象に戻すことを促す警告メッセージを、デバイス管理UI1501上にメッセージボックスで表示する。更に、該当の管理一時除外対象MFPデバイスのステータス1515の表示を「管理外:要復帰」に変更する。S2407において、デバイスアプリ管理1315は、定期的に、例えば、一日に一度、テナント管理対象デバイスのデバイスリスト1511における管理一時除外対象MFPデバイスの監視タイマーの設定値を確認し、監視タイマーの設定値をカウントダウンする。S2408において、デバイスアプリ管理1315は、管理対象に戻すボタン1594が押下され、管理一時除外対象MFPデバイスが監視タイマーの設定期間内にMDSクラウドサービスの管理対象に再設定された場合、監視タイマーの設定を解除し、処理を終了する。S2409において、デバイスアプリ管理1315は、監視タイマーのカウントダウンにより、監視タイマーの設定値が0日になったことを検知した際、S2410を実行する。S2409において、デバイスアプリ管理1315は、監視タイマーの設定値が残り0日でない場合、S2407に戻って処理を繰り返す。
S2410において、デバイスアプリ管理1315は、顧客テナント1401のライセンス変更履歴情報1409を参照し、管理一時除外対象MFPデバイスの減少ライセンスの移動先デバイスを特定する。特定方法は、デバイス登録削除時のフローチャートでの説明と同様である。S2411において、デバイスアプリ管理1315は、管理一時除外対象MFPデバイスの減少ライセンスの移動先デバイスに対して、その減少ライセンスのデバイスアプリのライセンスを無効化するよう、MDSクラウドのクライアントアプリ1001に指示する。MDSクラウドのクライアントアプリ1001は、デバイスアプリ管理1315からの該当の指示を、指示伺いのHTTPリクエストにより取得した際、前記図11のフローチャートのステップS1102〜S1104を実施する。MDSクラウドのクライアントアプリ1001は、所定のMFPデバイスから取得した無効化ライセンスをライセンス情報一時管理部1023に保存する。S2412において、デバイスアプリ管理1315は、管理対象に戻すボタン1594が押下され、管理一時除外対象MFPデバイスがMDSクラウドサービスの管理対象に再設定された場合、S2413を実行する。
S2413において、デバイスアプリ管理1315は、S2411で無効化したデバイスアプリのライセンスを、再度同じデバイスで有効化するよう、MDSクラウドのクライアントアプリ1001に指示する。MDSクラウドのクライアントアプリ1001は、デバイスアプリ管理1315からの該当の指示を指示伺いのHTTPリクエストにより取得した際、ライセンス情報一時管理部1023に保存されている無効化ライセンスを該当のMFPデバイスに再インストールし、再有効化する。
本構成により、他のデバイスでのライセンス利用を一定期間後に停止できるため、前記デバイスの管理対象一時除外時の課題を、他のデバイスに移動されたライセンスに関してのみ、抑制することが出来る。
尚、本構成を、デバイス管理UI1501でデバイスの削除ボタン1592が押下された際のデバイスの登録削除時に関して、前記図23のフローチャートの代わりに、適用しても構わない。また同様に、デバイス管理UI1501で管理対象から除外ボタン1593が押下された際のデバイスの管理対象一時除外時に関して、本構成の代わりに、前記図23のフローチャートを適用しても構わない。
<実施形態2>
本発明に係る実施形態2として、実施形態1のデバイスの登録削除時、および、管理対象一時除外時の課題を解決するための更なる別構成に関して述べる。
[期限付きライセンスファイルのデータ構造]
図25は、ライセンスの有効期限が設定されたライセンスファイルのデータ構造をテーブル形式で示した図である。図9のライセンスファイルに有効期限カラム2504が追加されている。ライセンス2500は、前記ライセンス900と同様、ライセンス管理サービス111のライセンス発行部504において、要求された期限付きで発行される。有効期限カラム2504は、該当のライセンスファイルがインストールされた後、カウントダウンされる有効期限のタイマー値が格納される。有効期限のタイマー値は、クライアント端末133からのライセンス発行要求時に指定される。ライセンス2500は、ライセンス900と同様、MFPデバイス121~124のライセンス認証部607においてインストールが行われる。MFPデバイスにインストールされた期限付きライセンスの有効期限カラム2504の値は、ライセンス情報の構成情報としてライセンス情報管理テーブル830に複写される。有効期限の値が設定されたライセンス情報は、ライセンス情報管理部606により、失効管理される。インストール日から起算して、指定の有効期限の日まで、ライセンスを有効とみなす。ライセンス情報管理部606は、有効期限を過ぎたライセンスを失効させ、デバイスアプリ情報管理テーブル820のステータスカラム824の値を"失効"の値に変更する。ステータスカラム824の値を"失効"の値となったデバイスアプリは"無効"の値と同様、MFPデバイス121~124で実行不能となる。
尚、ライセンス情報に有効期限の値が設定されていないライセンスは、期限による失効がない無期限ライセンスである。
[デバイスアプリのライセンス移動操作時のフローチャート]
図26は、ライセンス移動操作が行われた際のMDSクラウドサービス102のフローチャートである。図19(a)の例の場合、ライセンス管理UI1901において、キーボード208やマウスの操作により、デバイスアプリDeviceApp3のライセンス保持状態1911のチェックボックス1934が未チェック状態に、ライセンス保持状態1911のチェックボックス1931がチェック状態に変更され、適用ボタン491が押下された際、以下のフローチャートが実行される。
S2601において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、ライセンス移動元デバイスの移動対象デバイスアプリDeviceApp3のライセンスが期限付きライセンスか否かを、MFPデバイス登録情報1421を参照して、確認する。ライセンスが期限付きライセンスか否かは、該当のデバイスアプリのライセンスが有効期限の情報を保持しているか否かによって判断する。デバイスアプリのライセンスの有効期限の情報は、インストール済みデバイスアプリの情報として、MDSクラウドのクライアントアプリ1001からMDSクラウドサービス102に送信され、MFPデバイス登録情報1421に格納されている。S2602において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、ライセンス移動元デバイスの移動対象デバイスアプリDeviceApp3のライセンスが期限付きライセンスではないことが判明した場合、S2603を実行する。すなわち、無期限ライセンスであることが判明した場合、S2603を実行する。S2602において、ライセンス移動元デバイスの移動対象デバイスアプリDeviceApp3のライセンスが期限付きライセンスであることが判明した場合、デバイスアプリ管理1315は、S2611を実行する。
S2603において、デバイスアプリ管理1315は、無期限ライセンスを、所定期限の期限付きライセンスに変更してライセンス移動を行うよう、MDSクラウドのクライアントアプリ1001にライセンス移動指示を送信する。所定期限とは、例えば、2週間(14日間)である。期限付きライセンスへの変更を伴うライセンス移動指示を行ったMDSクラウドのクライアントアプリ1001は、前記ステップS1106でのライセンス管理サービス連携部1013への転送ライセンス取得リクエスト時に、期限付きの転送ライセンスの発行をリクエストする。ライセンス管理サービス連携部1013から期限付きの転送ライセンスの発行を受けたMDSクラウドのクライアントアプリ1001の前記ステップS1106後の動作は、前記図11での説明と同様である。S2604において、デバイスアプリ管理1315は、期限付きライセンスへの変更を伴うライセンス移動指示を行ったMDSクラウドのクライアントアプリ1001から、ステップS1111によるライセンス移動正常終了の通知を受け取った際、S2605を実行する。S2605において、デバイスアプリ管理1315は、ライセンス変更履歴情報1409に、ライセンス移動、および、ライセンスの期限付きライセンスへの変更を記録し、処理を終了する。
S2611において、MDSクラウドサービス102のデバイスアプリ管理1315は、MDSクラウドのクライアントアプリ1001にライセンス移動指示を送信する。S2612において、デバイスアプリ管理1315は、ライセンス移動指示を行ったMDSクラウドのクライアントアプリ1001から、ステップS1111によるライセンス移動正常終了の通知を受け取った際、S2613を実行する。S2613において、デバイスアプリ管理1315は、ライセンス変更履歴情報1409に、ライセンス移動の変更を記録し、処理を終了する。
S2603で期限付きライセンスへの変更を伴うライセンス移動指示を行った場合、デバイスアプリ管理1315は、ライセンス移動先のデバイスでライセンスの有効期限が到来した場合、その有効期限を更に所定期間延長する。期間延長条件は、該当のデバイスが顧客テナント1401のテナント管理対象デバイスとしてデバイスリスト1511に登録されていることである。これにより、ライセンス移動先のデバイスが顧客テナント1401のテナント管理対象デバイスとして登録されている間は、ライセンスが移動されたデバイスアプリが利用可能となる。逆に、ライセンス移動先のデバイスが顧客テナント1401のテナント管理対象デバイスから除外された場合、ライセンスの期限切れを起こして、該当のデバイスアプリが利用不可となる。これにより、他のデバイスでのライセンス利用を一定期間後に停止できるため、デバイスの登録削除時、および、管理対象一時除外時の課題を、他のデバイスに移動されたライセンスに関してのみ、抑制することが出来る。
尚、S2602で期限付きライセンスと判定された後のステップS2611で、有効期限を短縮したライセンスに変更してライセンス移動を行うよう、MDSクラウドのクライアントアプリ1001に指示を送信するように構成しても構わない。例えば、有効期限を2週間に短縮した上でライセンス転送を行うよう指示を出すように構成する。
[その他の実施例]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (13)

  1. 機能ごとに、該機能を有効にするライセンスがインストールされたデバイスと、該ライセンスがインストール可能なデバイスのリストを保持する手段と、
    クライアント端末からの要求に応じて、前記リストに基づいて作成した、インストールされたライセンスと、インストールできるライセンスと、インストールできないライセンスとをデバイスごとに示すユーザインタフェースを前記クライアントに提供する手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記デバイスは前記情報処理装置にネットワークを介して接続され、
    前記リストは、接続されたデバイスのグループごとに保持されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 管理手段を更に有し、
    前記管理手段は、新規追加デバイスが前記ネットワークに接続された際に、前記新規追加デバイスにインストールされたライセンスがあれば、前記新規追加デバイスを前記ライセンスがインストールされたデバイスとして前記リストに追加し、当該ライセンスをインストール可能なデバイスを、前記ライセンスをインストール可能なデバイスとして前記リストに追加することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記管理手段は、新規追加デバイスが前記ネットワークに接続された際に、前記新規追加デバイスにインストールされていないライセンスが前記リストに含まれており、かつ前記ライセンスを前記新規追加デバイスにインストール可能であれば、前記新規追加デバイスを、前記ライセンスをインストール可能なデバイスとして前記リストに追加することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記管理手段は、ライセンスをインストール可能なデバイスをライセンス管理サーバに問い合わせることを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
  6. 前記ユーザインタフェースにおいては、ライセンスをインストールできないデバイスについては、前記ライセンスを選択できない態様で示されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記管理手段は、少なくともライセンスのデバイス間の移動に関する履歴を記録し、前記リストからデバイスが削除される際には、前記履歴に記録された、前記デバイスが新規追加された際にインストールされていたライセンスに基づいて、前記デバイスにインストールされているライセンスを新規追加された際のライセンスに戻すことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記管理手段は、少なくともライセンスのデバイス間の移動に関する履歴を記録し、デバイスが一時的に管理対象から除外される際には、該デバイスにインストールされているライセンスと、前記履歴に記録された、前記デバイスが新規追加された際にインストールされていたライセンスとに差分があれば、当該デバイスを一定期間内に管理対象に戻すことを促す警告するメッセージを前記クライアント端末に提供することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記管理手段は、前記デバイスが一定期間内に管理対象に戻されない場合には、前記デバイスに新規追加の際にインストールされており、他のデバイスに移動されているライセンスを無効化することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記管理手段は、デバイス間のライセンスの移動が指示された際に、当該ライセンスに有効期限がない場合には、期限付きライセンスに変更して当該ライセンスを移動し、有効期限が到来するごとに、有効期限を延長することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
    前記情報処理装置をサーバとするクライアント端末と、
    ライセンス管理サーバとを含むライセンス管理システム。
  12. 機能ごとに、該機能を有効にするライセンスがインストールされたデバイスと、該ライセンスがインストール可能なデバイスのリストを保持する工程と、
    クライアント端末からの要求に応じて、前記リストに基づいて作成した、インストールされたライセンスと、インストールできるライセンスと、インストールできないライセンスとをデバイスごとに示すユーザインタフェースを前記クライアントに提供する工程と
    を有することを特徴とするライセンス管理方法。
  13. 機能ごとに、該機能を有効にするライセンスがインストールされたデバイスと、該ライセンスがインストール可能なデバイスのリストを保持する手段と、
    クライアント端末からの要求に応じて、前記リストに基づいて作成した、インストールされたライセンスと、インストールできるライセンスと、インストールできないライセンスとをデバイスごとに示すユーザインタフェースを前記クライアントに提供する手段と
    してコンピュータを機能させるためのプログラム。
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