JP2015094920A - 静電潜像現像用トナー、及び静電潜像現像用トナーの製造方法 - Google Patents
静電潜像現像用トナー、及び静電潜像現像用トナーの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015094920A JP2015094920A JP2013235933A JP2013235933A JP2015094920A JP 2015094920 A JP2015094920 A JP 2015094920A JP 2013235933 A JP2013235933 A JP 2013235933A JP 2013235933 A JP2013235933 A JP 2013235933A JP 2015094920 A JP2015094920 A JP 2015094920A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- polyester resin
- electrostatic latent
- latent image
- molecular weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の静電潜像現像用トナーは、複数のトナー粒子を含む。複数のトナー粒子の各々は粉砕トナー粒子である。複数のトナー粒子の各々が結着樹脂を含有する。結着樹脂が、植物由来の1,2−プロパンジオールをアルコール成分として含む第1のポリエステル樹脂と、第1のポリエステル樹脂の分子量よりも高い分子量を有する第2のポリエステル樹脂とを含む。
【選択図】なし
Description
本実施形態において、第1のポリエステル樹脂は、アルコール成分として植物由来の1,2−プロパンジオールを必須成分として含む。つまり、第1のポリエステル樹脂は、植物由来の1,2−プロパンジオールを必須成分として含むアルコール成分と、2価又は3価以上のカルボン酸成分との共重合体である。植物由来の1,2−プロパンジオールをアルコール成分として含む第1のポリエステル樹脂を結着樹脂として使用することで、環境への負荷が低く、粉砕性に優れるトナーを得ることができる。
第1のポリエステル樹脂を構成するアルコール成分は、本発明の目的を阻害しない範囲で、植物由来の1,2−プロパンジオール以外の2価又は3価以上のアルコール成分(その他のアルコール成分)を含んでいてもよい。その他のアルコール成分の具体例としては、ジオール類(1,3−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、又はポリテトラメチレングリコール)、ビスフェノール類(ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、又はポリオキシプロピレン化ビスフェノールA)、3価以上のアルコール類(ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン、又はグリセリン)が挙げられる。その他のアルコール成分は、1,3−プロパンジオール、又はグリセリンが好ましい。また、その他のアルコール成分も植物由来であることが好ましい。
第1のポリエステル樹脂を構成する2価又は3価以上のカルボン酸成分としては、例えば、2価カルボン酸(マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸、マロン酸、又はアルキル若しくはアルケニルコハク酸(例えば、n−ブチルコハク酸、n−ブテニルコハク酸、イソブチルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、又はイソドデセニルコハク酸))、3価以上のカルボン酸(1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、又はエンポール三量体酸)が挙げられる。これらのカルボン酸成分は、エステル形成性誘導体(例えば、酸ハライド、酸無水物、又は低級アルキルエステル)として用いてもよい。ここで、「低級アルキル」とは、炭素原子数が1から6のアルキル基を意味する。
上記のような問題を解決するため、本実施形態の静電潜像現像用トナーに含まれるトナー粒子は、第1のポリエステル樹脂に加え、第1のポリエステル樹脂の分子量よりも高い分子量を有する第2のポリエステル樹脂を含む。
本実施形態の静電潜像現像用トナーは、粉砕トナー粒子を含む粉砕トナーである。粉砕トナーとは、いわゆる粉砕法により製造されたトナーであり、具体的には、以下のような手法により得られるトナーである。すなわち、結着樹脂及び必要に応じて任意の成分(例えば、後述の着色剤、離型剤、電荷制御剤、又は磁性粉)を含む混合物を得、この混合物を溶融混練して溶融混練物を得た後、この溶融混練物を粉砕して得られるトナーである。本実施形態の静電潜像現像用トナーは、第1のポリエステル樹脂を含む結着樹脂を含有する。第1のポリエステル樹脂は柔軟な骨格を有する1,2−プロパンジオールを含むので粉砕性が良く、粉砕トナーに適している。
<式(1)>
バイオマス由来の炭素の比率(%)=(X/107.5)×100 (1)
トナー粒子は、着色剤を含有することができる。着色剤としては、トナー粒子の色に合わせて、公知の顔料又は染料を用いることができる。黒色着色剤としては、カーボンブラックが挙げられる。また、例えば、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤を用いて黒色に調色された着色剤も、黒色着色剤として利用できる。
トナー粒子は、定着性及び耐オフセット性を向上させるために、離型剤を含有してもよい。離型剤の例としては、脂肪族炭化水素系ワックス(低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、又はフィッシャートロプシュワックス)、脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物(酸化ポリエチレンワックス、又は酸化ポリエチレンワックスのブロック共重合体)、植物系ワックス(キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう、又はライスワックス)、動物系ワックス(みつろう、ラノリン、又は鯨ろう)、鉱物系ワックス(オゾケライト、セレシン、又はベトロラクタム)、脂肪酸エステルを主成分とするワックス類(モンタン酸エステルワックス又はカスターワックス)、又は脂肪酸エステルを一部若しくは全部を脱酸化したワックス(脱酸カルナバワックス)が挙げられる。
帯電立ち上がり特性を向上させ、耐久性及び安定性に優れたトナーを得るために、トナー粒子は電荷制御剤を含有してもよい。帯電立ち上がり特性とは、トナーを所定の帯電レベルに短時間で帯電可能か否かの指標である。トナーを正帯電させて現像を行う場合、正帯電性の電荷制御剤が使用され、トナーを負帯電させて現像を行う場合、負帯電性の電荷制御剤が使用される。
トナー粒子は、必要に応じて磁性粉を含有してもよい。磁性粉を含むトナー粒子を含む本実施形態のトナーは、磁性1成分現像剤として使用される。好適な磁性粉としては、鉄(フェライト又はマグネタイト)、強磁性金属(コバルト又はニッケル)、鉄及び/又は強磁性金属を含む合金、鉄及び/又は強磁性金属を含む化合物、熱処理のような強磁性化処理を施された強磁性合金、又は二酸化クロムが挙げられる。
本実施形態のトナーの製造方法は、複数のトナー粒子を含むトナーの製造方法である。本実施形態の製造方法は、結着樹脂を含む混合物を得る工程(混合工程)と、混合物を溶融混練して溶融混練物を得る工程(溶融混練工程)と、溶融混練物を粉砕して粉砕トナー粒子を得る工程(粉砕工程)とを包含する。結着樹脂が、植物由来の1,2−プロパンジオールをアルコール成分として含む第1のポリエステル樹脂と、第1のポリエステル樹脂の分子量よりも高い分子量を有する第2のポリエステル樹脂とを含む。
まず、植物油脂である大豆油を加水分解してグリセリンを得た。具体的には、大豆油に対して、この大豆油を完全に鹸化するのに必要な量の2倍の量の10%水酸化ナトリウム水溶液を添加した。そして、150℃に加熱して大豆油を完全に鹸化させた。鹸化後の反応液からグリセリン水溶液を分離し、次いで蒸留した。蒸留後のグリセリンに対して活性炭処理を行い、精製されたグリセリンを得た。
(第1のポリエステル樹脂A)
攪拌機(アズワン社製「SM―104」)、窒素導入管、熱電対、脱水管、及び精留塔を備えた容量5リットルの4つ口フラスコを反応容器として用いた。この反応容器に、アルコール成分として上記のようにして調製された植物由来の1,2−プロパンジオール1200gと、カルボン酸成分としてテレフタル酸1700gと、エステル化触媒としてジオクタン酸スズ(II)5gとを加えた。窒素雰囲気下、230℃かつ大気圧下で、水を除去しながら15時間反応させた。その後、反応容器内を8.3kPaに減圧して、1時間反応を行った。次いで、反応容器内部の温度を180℃まで下げた後、反応容器に無水トリメリット酸290gを加えた。その後、10℃/時間の昇温速度で、反応容器内部の温度を210℃まで上げた。次いで、大気圧下、同温度で10時間反応させた。そして、反応容器内を20kPaまで減圧し、約1時間反応を行った。反応終了後、反応容器の内容物を取り出し、冷却して第1のポリエステル樹脂Aを得た。第1のポリエステル樹脂Aの質量平均分子量は3200であった。
第1のポリエステル樹脂Aの合成に用いた4つ口フラスコと同様のフラスコを反応容器として用いた。この反応容器に、アルコール成分として上記のようにして調製した植物由来の1,2−プロパンジオール900gと、グリセリン280gと、カルボン酸としてテレフタル酸1250gと、エステル化触媒としてジオクタン酸スズ(II)5gとを加えた。窒素雰囲気下、230℃かつ大気圧下で、水を除去しながら15時間反応させた。その後、反応容器内を8.3kPaに減圧して、1時間反応を行った。次いで、反応容器内部の温度を180℃まで下げた後、反応容器に無水トリメリット酸580gを加えた。その後、10℃/時間の昇温速度で、反応容器内部の温度を210℃まで上げた。次いで、大気圧下に同温度で10時間反応させた。そして、反応容器内を20kPaまで減圧し、約1時間反応を行った。反応終了後、反応容器の内容物を取り出し、冷却して第1のポリエステル樹脂Bを得た。第1のポリエステル樹脂Bの質量平均分子量は3100であった。
(第2のポリエステル樹脂H1)
窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱伝対を装備した四つ口フラスコを反応容器として用いた。この反応容器に、アルコール成分としてのビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物30000g及びビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物22000gと、ジカルボン酸成分としてのアルケニルコハク酸7000g及びテレフタル酸15600gと、エステル化触媒としてのテトラブトキシチタン10gとを投入し、210℃かつ常圧下で、生成する水を留去しながら、4時間反応させた。次いで、反応容器内を8.5kPaに減圧して、1時間反応を行った。次いで、220℃まで加温し反応容器に無水トリメリット酸4400gを加えた。その後、所望の軟化点に達するまで反応を行った。反応終了後、反応容器の内容物を取り出し、冷却して第2のポリエステル樹脂H1を得た。
表1に示したように、アルコール成分及び酸成分の配合量を変更した以外は、第2のポリエステル樹脂H1の合成と同様の操作を行って、第2のポリエステル樹脂H2を合成した。
表1に示したように、アルコール成分及び酸成分の種類と配合量とを変更するとともに、テトラブトキシチタンに代えてトリエタノールアミンキレートチタンを用いた以外は、第2のポリエステル樹脂H1の合成と同様の操作を行って、第2のポリエステル樹脂H3を合成した。
表1に示したように、アルコール成分及び酸成分の種類と配合量とを変更した以外は、第2のポリエステル樹脂H3の合成と同様の操作を行って、第2のポリエステル樹脂H4を合成した。
下記の原料をヘンシェルミキサー(日本コークス株式会社製「20B」)を用いて混合して混合物を得た(混合工程)。
第1のポリエステル樹脂A:60質量部
第2のポリエステル樹脂H1:20質量部
ワックス(離型剤、日油株式会社製「WEP−3」):9質量部
4級アンモニウム塩化合物(電荷制御剤、オリヱント化学工業株式会社製「ボントロンP−51」):2質量部
カーボンブラック(着色剤、三菱化学株式会社製「MA−100」):9質量部
第2のポリエステル樹脂H1に代えて、第2のポリエステル樹脂H2を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行って、実施例2の静電潜像現像用トナーを製造した。
第2のポリエステル樹脂H1に代えて、第2のポリエステル樹脂H3を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行って、実施例3の静電潜像現像用トナーを製造した。
第1のポリエステル樹脂Bを65質量部、第2のポリエステル樹脂H1を15質量部用いた以外は、実施例1と同様の操作を行って、実施例4の静電潜像現像用トナーを製造した。
第2のポリエステル樹脂H1に代えて、第2のポリエステル樹脂H2を用いた以外は、実施例4と同様の操作を行って、実施例5の静電潜像現像用トナーを製造した。
第2のポリエステル樹脂H1に代えて、第2のポリエステル樹脂H3を用いた以外は、実施例4と同様の操作を行って、実施例6の静電潜像現像用トナーを製造した。
第2のポリエステル樹脂H1に代えて、第2のポリエステル樹脂H4を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行って、比較例1の静電潜像現像用トナーを製造した。
第2のポリエステル樹脂H1に代えて、第2のポリエステル樹脂H4を用いた以外は、実施例4と同様の操作を行って、比較例2の静電潜像現像用トナーを製造した。
東ソー社製のGPC「HLC−8220GPC」を用いて測定した。測定試料は、以下のようにして作製した。すなわち、測定対象物質(第1のポリエステル樹脂、第2のポリエステル樹脂、又は静電潜像現像用トナー)10mgとTHF5mlとを混合し、室温にて2時間放置した後、十分に振とうし、THFとトナーとを混合して混合物を得た。その後、得られた混合物をサンプル処理フィルター(エコパック トムシック社製「TITAN2−30PTFE」、メッシュサイズ:0.45μm)にてろ過し、このフィルターを通過させたものをGPCの試料(THF試料溶液)とした。次いで、GPC測定装置中で、40℃のヒートチャンバ内でカラムを安定させた。そして、40℃のカラムに溶媒としてのTHFを1ml/分の流速で流し、THF試料溶液を約150μl注入して分子量分布を測定した。次いで、測定対象物質の有する分子量分布を用い、単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の対数値とカウント数との関係から、測定対象物質の質量平均分子量Mwを算出した。検量線作成用の標準ポリスチレン試料として、分子量が52以上107以下程度のものを用いた。なお、GPC装置における検出器としてRI(屈折率)検出器を用いた。
微小圧縮試験機(島津製作所製「MCT511」)を用いて測定した。実施例及び比較例にて得られた静電潜像現像用トナーから、1個のトナー粒子を取り出し、20μm径の圧子を用い1.0mNの荷重を加えて圧縮強度を測定した。測定を5回行い、5回の測定値の平均値を圧縮強度とした。
測定試料として2成分現像剤を用いた。2成分現像剤の調製は以下のようにして行った。カラープリンター(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C5300DN」)用のキャリアと、実施例及び比較例にて得られた静電潜像現像用トナーとを、2成分現像剤中の静電潜像現像用トナーの割合が10質量%となるように配合し、プラスチックボトルに封入した。次いで、ボールミルを用い、プラスチックボトルを100rpmの回転数で30分間回転させ、プラスチックボトル内のキャリアと静電潜像現像用トナーとを均一に撹拌混合し、2成分現像剤を得た。
プリンターの改造機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−5200DN」の定着装置を取り外したもの)のブラック用現像装置に、上記のようにして調製した2成分現像剤を充填し、さらにブラック用トナーコンテナに、実施例及び比較例にて得られた静電潜像現像用トナーを充填した。この改造機を用いて、常温常湿度環境で、印字率10%の連続印刷をA4サイズ普通紙に対して10万枚行った。その後、記録媒体(mondi社製「CC90」)に、トナーの載り量が0.5mg/cm2である未定着のベタ画像を形成した。画像形成後の改造機内部のスリーブ(現像スリーブ)の表面、及び形成されたベタ画像を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○(良い):スリーブの表面にトナーによる着色が観察されず、ベタ画像が良好に形成されていた。
△(普通):スリーブの表面にトナーによる着色が若干観察されたが、ベタ画像が良好に形成されていた。
×(悪い):スリーブの表面にトナーによる着色が観察され、ベタ画像において画像欠陥(例えば、画像ムラ)が発生した。
スリーブ付着における連続印刷後に、ブラック用現像装置内部の2成分現像剤を取り出し、795メッシュの網を用いてこの2成分現像剤からトナーを吸引除去し、キャリアを抽出した。このキャリアを、全炭素分析装置(カーボンアナライザー)(堀場製作所製「EMIA−110」)内の燃焼ボードに載置した。このキャリアを1400℃で燃焼させ、赤外線分析計を用いて燃焼時に発生するガスを分析することで、キャリアに付着した炭素量(キャリア全質量に対する炭素量の割合)を算出した。この炭素量はトナー粒子に含まれる結着樹脂に由来するためスペント量の指標になる。炭素量の測定結果から、以下の基準で評価した。
○(良い):炭素量が0.2質量%以下である。
△(普通):炭素量が0.2質量%を超え、0.4質量%以下である。
×(悪い):炭素量が0.4質量%を超える。
上記スリーブ付着評価と同様の操作を行って、記録媒体にベタ画像を形成した。画像形成後の改造機内部のドラム(感光体ドラム)の表面、及び形成されたベタ画像を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○(良い):ドラムの表面にトナーによる着色が観察されず、ベタ画像にダッシュマークが観察されなかった。
△(普通):ドラムの表面にトナーによる着色が観察されたが、ベタ画像にダッシュマークが観察されなかった。
×(悪い):ドラムの表面にトナーによる着色が観察され、ベタ画像にダッシュマークが観察された。
○(良い):スペント、スリーブ付着及びドラム付着の評価において、×が無い。
×(悪い):スペント、スリーブ付着及びドラム付着の評価において、×が1以上ある。
Claims (8)
- 複数のトナー粒子を含む静電潜像現像用トナーであって、
前記複数のトナー粒子の各々は粉砕トナー粒子であり、
前記複数のトナー粒子の各々が結着樹脂を含有し、
前記結着樹脂が、
植物由来の1,2−プロパンジオールをアルコール成分として含む第1のポリエステル樹脂と
前記第1のポリエステル樹脂の分子量よりも高い分子量を有する第2のポリエステル樹脂と、を含む静電潜像現像用トナー。
- 前記第2のポリエステル樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定された質量平均分子量Mwが500000以上である、請求項1に記載の静電潜像現像用トナー。
- 前記第1のポリエステル樹脂と前記第2のポリエステル樹脂との質量比が、70/30〜85/15である、請求項1又は2に記載の静電潜像現像用トナー。
- 前記第1のポリエステル樹脂が、アルコール成分として前記植物由来の1,2−プロパンジオールのみを実質的に含む、請求項1〜3の何れか1項に記載の静電潜像現像用トナー。
- 前記植物由来の1,2−プロパンジオールの含有量が25質量%以上である、請求項1〜4の何れか1項に記載の静電潜像現像用トナー。
- 圧縮強度が6MPa以上18MPaである、請求項1〜5の何れか1項に記載の静電潜像現像用トナー。
- ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いて測定された質量平均分子量Mwが10000以上である、請求項1〜6の何れか1項に記載の静電潜像現像用トナー。
- 複数のトナー粒子を含む静電潜像現像用トナーの製造方法であって、
結着樹脂を含む混合物を得る工程と、
前記混合物を溶融混練して溶融混練物を得る工程と、
前記溶融混練物を粉砕して粉砕トナー粒子を得る工程と、
を包含し、
前記結着樹脂が
植物由来の1,2−プロパンジオールをアルコール成分として含む第1のポリエステル樹脂と、
第1のポリエステル樹脂の分子量よりも高い分子量を有する第2のポリエステル樹脂と、を含む、静電潜像現像用トナーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013235933A JP6046595B2 (ja) | 2013-11-14 | 2013-11-14 | 静電潜像現像用トナー、及び静電潜像現像用トナーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013235933A JP6046595B2 (ja) | 2013-11-14 | 2013-11-14 | 静電潜像現像用トナー、及び静電潜像現像用トナーの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015094920A true JP2015094920A (ja) | 2015-05-18 |
JP6046595B2 JP6046595B2 (ja) | 2016-12-21 |
Family
ID=53197328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013235933A Expired - Fee Related JP6046595B2 (ja) | 2013-11-14 | 2013-11-14 | 静電潜像現像用トナー、及び静電潜像現像用トナーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6046595B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002236393A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-23 | Dainippon Ink & Chem Inc | 静電荷像現像用トナー |
JP2004245855A (ja) * | 2002-12-20 | 2004-09-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | トナー用樹脂組成物およびトナー |
JP2006058359A (ja) * | 2004-08-17 | 2006-03-02 | Seiko Epson Corp | 非磁性一成分負帯電球形トナー及びそれを用いたフルカラー画像形成装置 |
JP2008122510A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Dainippon Ink & Chem Inc | 非磁性一成分静電荷現像トナー用樹脂組成物 |
JP2010128212A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Sanyo Chem Ind Ltd | 静電荷像現像用トナー |
JP2013001753A (ja) * | 2011-06-14 | 2013-01-07 | Dic Corp | ポリエステル樹脂、電子写真トナー用樹脂組成物及び電子写真トナー |
JP2013114231A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Kyocera Document Solutions Inc | 静電荷像現像用トナー、及び2成分現像剤 |
-
2013
- 2013-11-14 JP JP2013235933A patent/JP6046595B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002236393A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-23 | Dainippon Ink & Chem Inc | 静電荷像現像用トナー |
JP2004245855A (ja) * | 2002-12-20 | 2004-09-02 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | トナー用樹脂組成物およびトナー |
JP2006058359A (ja) * | 2004-08-17 | 2006-03-02 | Seiko Epson Corp | 非磁性一成分負帯電球形トナー及びそれを用いたフルカラー画像形成装置 |
JP2008122510A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Dainippon Ink & Chem Inc | 非磁性一成分静電荷現像トナー用樹脂組成物 |
JP2010128212A (ja) * | 2008-11-27 | 2010-06-10 | Sanyo Chem Ind Ltd | 静電荷像現像用トナー |
JP2013001753A (ja) * | 2011-06-14 | 2013-01-07 | Dic Corp | ポリエステル樹脂、電子写真トナー用樹脂組成物及び電子写真トナー |
JP2013114231A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Kyocera Document Solutions Inc | 静電荷像現像用トナー、及び2成分現像剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6046595B2 (ja) | 2016-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6023693B2 (ja) | トナー及びその製造方法 | |
EP2889691A1 (en) | Toner and two-component developer | |
JP2018092154A (ja) | トナー | |
JP2018084740A (ja) | トナー | |
CN107436542A (zh) | 调色剂 | |
JP2017125977A (ja) | トナーおよびトナーの製造方法 | |
JP6432710B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JP2019020690A (ja) | トナー | |
JP6844553B2 (ja) | トナー及びトナーの製造方法 | |
JP6046595B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー、及び静電潜像現像用トナーの製造方法 | |
JP6825554B2 (ja) | トナー | |
US10241431B2 (en) | Toner | |
JP6520869B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
US10394147B2 (en) | Electrostatic latent image developing toner | |
JP2018112688A (ja) | トナー | |
JP2017076099A (ja) | トナー | |
JPH0786700B2 (ja) | 静電像現像用トナ− | |
JP6569561B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JP6919197B2 (ja) | トナー用バインダー樹脂、トナーおよびその製造方法 | |
JP4212998B2 (ja) | 静電荷像現像用トナーと画像形成方法及びトナーカートリッジ | |
JP6515826B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JP2020064140A (ja) | トナー及びその製造方法 | |
JP2019008234A (ja) | トナー | |
JP2018146926A (ja) | 静電潜像現像用トナー及びその製造方法 | |
JP2014112163A (ja) | 静電荷像現像用トナー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150925 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160623 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160705 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160901 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161025 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161117 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6046595 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |