JP2015093464A - 画像形成装置用の廃液タンク、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】廃液タンクを傾けた際のインクの廃液の漏れを軽減する構成の画像形成装置用の廃液タンクと、これを用いた画像形成装置を提供する。【解決手段】廃液タンク19の廃液導入口23に、廃液タンク19内部に向けてタンク長手方向に伸ばした形状の円筒部28を有する。廃液タンク19を傾けた際に、インクの廃液Ikが廃液導入口23に流れ込んできても、円筒部28でインクの廃液Ikをせき止めることができる。そのため、インクの廃液Ikが廃液導入口23から外部へ漏れにくくなる。【選択図】図6
Description
本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置と、これら画像形成装置用のインクの廃液タンクに関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば記録液の液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この種の液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドから記録液、例えばインク滴を、搬送される用紙(例えば紙など)に対して吐出して、画像形成を行うものである。
このような液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置においては、記録ヘッドは、インクをノズルから用紙に吐出させて記録を行なう。その関係上、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などがあり得る。このことによって吐出不良の状態となり、記録不良を起こすという問題を抱えていることから、記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構を備えている。例えば、記録ヘッドのノズルを密封するキャップ(キャッピング手段、キャップ部材などとも称する。)を備え、装置の非稼動時には記録ヘッドのキャッピングを行う。このことで、ノズル内のインクの乾燥、増粘を抑えることができる。また、記録動作の前後やその最中において、記録動作に寄与しないインク滴の吐出を行い、ノズル内で乾燥、増粘したインクを排出して、吐出性能の回復や維持を図っている。
このようなノズルの吐出性維持のための画像形成に寄与しないインク滴の吐出は予備吐出あるいは空吐出と称される。専用の空吐出受けに吐出し、あるいは、キャップに対して吐出することが行われる。
キャップに対して吐出されたインク滴は、維持回復機構内に配置された圧力発生手段によって吸引される。そして、吸引された液滴を含む、記録ヘッドの維持回復動作によって生じるインクの廃液は廃液タンク(廃液収容容器、廃液貯留部などと称されるものを含む意味である。)に収容する構成になっている。
廃液タンクには、廃液導入口と大気連通孔を有し、廃液導入口は封止部材(たとえばゴム製のパッキン)を備え、廃液タンクを傾けてもインクの廃液が廃液タンク外に漏れにくいように構成したものがある。インクの廃液は、開口部を設けたニードルを通して廃液タンク内に収容されるようにしたものがある。このニードルは廃液導入口の封止部材を貫通している。また、インクの廃液を保持するために廃液導入口と大気連通孔との間に廃液を吸収する吸収体を備えるものがある。
上述した従来の廃液タンクは、記録ヘッドの維持回復動作によって廃液タンクにインクの廃液が送られてから廃液タンクを取り外し、廃液導入口が下になるように傾けると、インクの廃液が廃液タンク外に漏れ出てしまう場合があるという問題がある。
例えば、インクの廃液を保持するために備えた吸収体にインクの廃液が完全に収納されるよりも早く、廃液導入口が下になるように傾けられたとする。すると、吸収体に収容されていないインクの廃液が廃液導入口に到達する。マシンから取り外された廃液タンクの廃液導入口の封止部材には、ニードルが貫通した際に開いた穴が開いている。すなわち、マシンから廃液タンクを取り外すとニードルは廃液タンクから抜ける構成になっている。その穴からインクの廃液が廃液タンク外に漏れ出てしまうのである。
本発明は、上述した従来の問題点にかんがみ、廃液タンクを傾けた際のインクの廃液の漏れを軽減する構成を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置用の廃液タンクは、画像形成装置の記録ヘッドから排出された廃液を収容する容器本体を備え、該容器本体には廃液導入部を設け、前記廃液導入部を貫通させるニードルは、開口部を備え、該開口部から前記タンク部の内部に前記廃液を導入する、画像形成装置用の廃液タンクにおいて、前記廃液導入部は、前記容器本体の内部側に伸ばした円筒部を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、容器本体の廃液導入部の内部側に伸ばした円筒部を有することで、インクの廃液が廃液を流入させる開口部に流れ込んできても、円筒部で廃液をせき止めることができ、廃液が廃液導入口から漏れにくくすることができる。
本発明の実施形態に係る廃液タンクは、廃液導入口と大気連通孔を有し、廃液導入口は封止部材(たとえばゴム製のパッキン)を備える。そして、開口部を設けたニードルが廃液導入口の封止部材を貫通する。この構成により、インクの廃液を廃液タンク内部に収容する構成のインクジェット記録装置において実施するものである。そして前記目的を達成するために、廃液タンクの廃液導入部に、廃液タンク内部にタンク長手方向に伸ばした円筒部を有する。インクの廃液が廃液導入部に流れ込んできても、円筒部で廃液をせき止める。そのため、インクの廃液が廃液導入部から漏れにくくなる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施対象となる画像形成装置の一例であるインクジェット記録装置の概略図である。
図1は、本発明の実施対象となる画像形成装置の一例であるインクジェット記録装置の概略図である。
図1に示す液体吐出記録方式のインクジェット記録装置は、記録ヘッド11から記録液(例えばインク滴)を、搬送される用紙12(例えば紙など)に対して吐出して、画像形成を行う。このような液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置においては、既述の理由から、記録ヘッドの性能を維持回復する維持回復機構を備えている。
例えば、記録ヘッド11のノズルを密封するキャップ16(キャッピング手段、キャップ部材などとも称する。)を備えている。そして装置の非稼動時には記録ヘッド11のキャッピングを行うことで、記録ヘッド11のノズル内のインクの乾燥、増粘を抑えることができるようにしている。また、記録動作の前後やその最中において、記録動作に寄与しないインク滴の吐出を行い、ノズル内で乾燥、増粘したインクを排出して、吐出性能の回復や維持を図るようにしている。
このようなノズルの吐出性維持のための画像形成に寄与しないインク滴の吐出は予備吐出あるいは空吐出と称され、専用の空吐出受けに吐出し、あるいは、キャップに対して吐出することが行われる。キャップ16に吐出されたインク滴は維持回復機構内に配置された圧力発生手段により吸引される。そして、記録ヘッド11の維持回復動作によって生じるインクの廃液は廃液タンク19(廃液収容容器、廃液貯留部などと称されるものを含む意味である。)に収容する。
なお図1において符号13はインクカートリッジ、14はインクを記録ヘッド11のノズルへ供給するチューブ、15は記録ヘッド11の移動をガイドするロッド、18は廃液ポンプである。
図2は、参考のために示す公知の廃液タンクを示す図、図3は、同じく廃液タンクの内部を示す図である。この廃液タンク19は、容器本体21と蓋部材22とで形成される密閉構造の容器である。そして、廃液導入部とする廃液導入口23と大気連通孔24を有し、廃液導入口23は封止部材25(たとえばゴム製のパッキン)を備え、廃液タンク19を傾けてもインクの廃液がタンク外へ漏れにくいように構成されている。インクの廃液は、開口部を設けたニードル27を通して廃液タンク内に収容され、このニードル27は廃液導入口23の封止部材25を貫通している。
図4は、参考のために示す公知の廃液タンク断面図(平置き状態)図5は、同じく断面図(流入口が下になるように傾けた状態)である。
図4について説明すると、廃液タンク19の容器本体21内には、インクの廃液Ikは矢印の流路で収容され、収容された廃液Ikは容器本体21の底部に溜まる。
図5について説明する。廃液タンク19にインクの廃液Ikが収容された状態で、廃液導入口23が下になるように廃液タンク19を傾けると、廃液導入口23に廃液Ikが集まる。廃液導入口23には封止部材25を備えているが、ニードル27で貫通した際の穴があるため、その穴からインクの廃液Ikが廃液タンク19の外部に漏れる。
図5について説明する。廃液タンク19にインクの廃液Ikが収容された状態で、廃液導入口23が下になるように廃液タンク19を傾けると、廃液導入口23に廃液Ikが集まる。廃液導入口23には封止部材25を備えているが、ニードル27で貫通した際の穴があるため、その穴からインクの廃液Ikが廃液タンク19の外部に漏れる。
<実施形態1>
図6は、本発明の実施形態1に係る廃液タンクの内部を示す図、図7は、平置き状態とした同じく実施形態1に係る廃液タンクの断面図である。また図8は、廃液導入口が下になるように傾けた状態とした同じく実施形態1に係る廃液タンクの断面図である。
図6は、本発明の実施形態1に係る廃液タンクの内部を示す図、図7は、平置き状態とした同じく実施形態1に係る廃液タンクの断面図である。また図8は、廃液導入口が下になるように傾けた状態とした同じく実施形態1に係る廃液タンクの断面図である。
図6〜図8を用いて、本発明の実施形態1の特徴を説明する。実施形態1では、廃液タンク19の廃液導入口23に、廃液タンク19内部に向けてタンク長手方向に伸ばした形状の円筒部28を有する。廃液タンク19を傾けた際に、インクの廃液Ikが廃液導入口23に流れ込んできても、図8に示すように円筒部28でインクの廃液Ikをせき止めることができる。そのため、インクの廃液Ikが廃液導入口23から外部へ漏れにくくなる。図中28aは円筒部28の容器本体21側の開口である。
<実施形態2>
図9は、平置き状態とした本発明の実施形態2に係る廃液タンク断面図、図10は、流入口が下になるように傾けた状態とした同じく実施形態2に係る廃液タンク断面図である。
図9は、平置き状態とした本発明の実施形態2に係る廃液タンク断面図、図10は、流入口が下になるように傾けた状態とした同じく実施形態2に係る廃液タンク断面図である。
図9、10を用いて、本発明の実施形態2の特徴を説明する。
実施形態2に係る廃液タンクは実施形態1に係る廃液タンクの内に綿等で構成した吸収体29を配置したものである。吸収体29を廃液タンク19内に配置することで、吸収体29がインクの廃液Ikを保持する。そして、廃液タンク19を傾けた際に、インクの廃液Ikが廃液導入口23に流れ込んでくる量を少なくし、インクの廃液Ikがもれにくくする。また、廃液タンク19をユーザが交換する際に、吸収体29を配置していない場合はインクの廃液Ikが廃液タンク19内でいわゆる「チャポチャポ」してしまう状態になる。そのため、ユーザに「こんなに無駄なインクをつかっているのか」といった印象を抱かせてしまうことが考えられる。しかし、吸収体29を配置して吸収体29に廃液Ikを保持させることで、「チャポチャポ」する状態になることを防ぎ、ユーザがマイナスイメージを持つことを防げる。
実施形態2に係る廃液タンクは実施形態1に係る廃液タンクの内に綿等で構成した吸収体29を配置したものである。吸収体29を廃液タンク19内に配置することで、吸収体29がインクの廃液Ikを保持する。そして、廃液タンク19を傾けた際に、インクの廃液Ikが廃液導入口23に流れ込んでくる量を少なくし、インクの廃液Ikがもれにくくする。また、廃液タンク19をユーザが交換する際に、吸収体29を配置していない場合はインクの廃液Ikが廃液タンク19内でいわゆる「チャポチャポ」してしまう状態になる。そのため、ユーザに「こんなに無駄なインクをつかっているのか」といった印象を抱かせてしまうことが考えられる。しかし、吸収体29を配置して吸収体29に廃液Ikを保持させることで、「チャポチャポ」する状態になることを防ぎ、ユーザがマイナスイメージを持つことを防げる。
<実施形態3>
図11、図12は、本発明の実施形態3に係る廃液タンクの断面図、図13は、ニードル開口部周辺の拡大図である。
図11、図12は、本発明の実施形態3に係る廃液タンクの断面図、図13は、ニードル開口部周辺の拡大図である。
図11〜図13を用いて、本発明の実施形態3の特徴を説明する。
実施形態3の廃液タンクは、実施形態1、2に係る廃液タンクにおいて、円筒部28の長さをa、廃液導入部側の端部からニードル27装着時のニードル開口部30までの距離をbとしたとき、b>aとしたものである。
実施形態3の廃液タンクは、実施形態1、2に係る廃液タンクにおいて、円筒部28の長さをa、廃液導入部側の端部からニードル27装着時のニードル開口部30までの距離をbとしたとき、b>aとしたものである。
図11から良くわかるように、上述の寸法関係b>aとなるように設計することで、インクの廃液Ikが確実に廃液タンク19内に排出される。
この実施形態で、仮に図12に示すように円筒部28のほうが長い場合(a>b)を考える。図13は、このような場合のニードル開口部30近傍部位を拡大して示している。
a>bとなった場合、ニードル開口部30は円筒部28に囲われた状態で配置される。この状態で廃液Ikが排出されると、一部の廃液Ikは、図13に示すように円筒部28の内部に排出される。廃液Ikは円筒部28の内部を伝って吸収体29に吸収されるが、円筒部28の内部にインクの廃液Ikが付着して残り得る。付着して残った廃液Ikは、時間の経過とともに乾き、円筒部28の内部に固着する。その状態でさらにインクの廃液Ikが排出され、付着、乾燥、固着を繰り返すと、固着した廃液31が徐々にニードル開口部30に近づき、最終的にはニードル開口部30を塞いでしまう。そこで、円筒部28の長さをa、廃液導入部側の端部からニードル27装着時のニードル開口部30までの距離をbとしたとき、b>aとなるようにして上述のような状態の発生を防ぐようになっている。
a>bとなった場合、ニードル開口部30は円筒部28に囲われた状態で配置される。この状態で廃液Ikが排出されると、一部の廃液Ikは、図13に示すように円筒部28の内部に排出される。廃液Ikは円筒部28の内部を伝って吸収体29に吸収されるが、円筒部28の内部にインクの廃液Ikが付着して残り得る。付着して残った廃液Ikは、時間の経過とともに乾き、円筒部28の内部に固着する。その状態でさらにインクの廃液Ikが排出され、付着、乾燥、固着を繰り返すと、固着した廃液31が徐々にニードル開口部30に近づき、最終的にはニードル開口部30を塞いでしまう。そこで、円筒部28の長さをa、廃液導入部側の端部からニードル27装着時のニードル開口部30までの距離をbとしたとき、b>aとなるようにして上述のような状態の発生を防ぐようになっている。
<実施形態4>
図14、図15は、本発明の実施形態4に係る廃液タンクの断面図である。
図14、図15は、本発明の実施形態4に係る廃液タンクの断面図である。
図14、図15を用いて、本発明の実施形態4の特徴を説明する。
実施形態4の廃液タンクは、先に説明した実施形態1〜3に係る廃液タンクにおいて、円筒部28の長さをa、廃液導入部側の端部から廃液インクだまり32の液面までの距離をcとしたとき、a>cとなるように構成してある。ただし、距離cは、通常使用時に最も多くの廃液を排出する場合の廃液量を収容した後、廃液タンク19を廃液導入口23が下になるように90度傾けた際の距離である。
実施形態4の廃液タンクは、先に説明した実施形態1〜3に係る廃液タンクにおいて、円筒部28の長さをa、廃液導入部側の端部から廃液インクだまり32の液面までの距離をcとしたとき、a>cとなるように構成してある。ただし、距離cは、通常使用時に最も多くの廃液を排出する場合の廃液量を収容した後、廃液タンク19を廃液導入口23が下になるように90度傾けた際の距離である。
図14に示すように、a>cとなるように構成することで、廃液タンク19を傾けても円筒部28の外周部で廃液Ikをせき止めることができる。
この実施形態で、仮に図15に示すように円筒部28のほうが短い場合(a<c)を考える。
a<cとなった場合でも、廃液タンク19に排出するインクの廃液Ik量が少ないシーケンスの場合、円筒部28で廃液Ikをせき止めることができる。しかし、図15のように円筒部28に到達する量の廃液量の場合、廃液タンク19を傾けると円筒部28でも廃液Ikをせき止めることができず、廃液導入口23から廃液Ikが漏れ出てしまう。
a<cとなった場合でも、廃液タンク19に排出するインクの廃液Ik量が少ないシーケンスの場合、円筒部28で廃液Ikをせき止めることができる。しかし、図15のように円筒部28に到達する量の廃液量の場合、廃液タンク19を傾けると円筒部28でも廃液Ikをせき止めることができず、廃液導入口23から廃液Ikが漏れ出てしまう。
そこで、円筒部28の長さをa、廃液導入部側の端部から廃液インクだまり32の液面までの距離をcとしたとき、a>cとなるようにして上述のような状態の発生を防ぐようになっている。
なお、通常使用時の最大廃液量を収容してから、廃液タンクを廃液導入口23が下になるように回転させて、廃液導入口23側に溜まった廃液Ikが円筒部28の先端に達することのないようにする。円筒部28が短すぎると、廃液Ikの量によっては廃液Ikが廃液導入口23に流れ込んで廃液Ikが漏れることがあり得る。
なお上述のように本実施形態では「通常使用時」を対象としている。出荷時や工場での改造時にインクカートリッジから記録ヘッドまでの流路にあるインクの大部分を排出、交換するような工程がある場合を含まない。上述の工程等も含むと、円筒部28の長さが必要以上に長くなってしまうためである。
<実施形態5>
図16は、本発明の実施形態5に係る廃液タンクの廃液導入部近傍を拡大して示す断面図である。
図16は、本発明の実施形態5に係る廃液タンクの廃液導入部近傍を拡大して示す断面図である。
図16を用いて、本発明の実施形態5の特徴を説明する。
実施形態5については、実施形態1〜4に記載の廃液タンクにおいて、円筒部33を廃液タンク19の容器本体21と別体で構成したものである。上述してきた構造の容器本体21の内部に円筒部を設ける場合、通常の切削加工ではアンダーカットが生じてしまい、うまく加工できない。加工方法としては、金型使用の射出成型やそれぞれの面を個別に作成して張り合わせる方法が考えられる。しかし、少数製造の場合、金型を作成するのはコスト増加につながる。組み付けが張り合わせの場合、それぞれの面の張り合わせの接合面の強度が弱くなり、仮に廃液タンクを落として衝撃を加えると接合面から破損することが考えられる。廃液タンク内部にはインクの廃液が詰まっているため、破損して内部からインクの廃液が漏れることは好ましくない。そこで、本実施形態では、図16に示したような円筒部33と、廃液タンク19の容器本体21とを別体で作成し、例えば、スナップフィット34により固定するようにしたものである。このように構成することで、コストの増加を抑えて実施できる。
実施形態5については、実施形態1〜4に記載の廃液タンクにおいて、円筒部33を廃液タンク19の容器本体21と別体で構成したものである。上述してきた構造の容器本体21の内部に円筒部を設ける場合、通常の切削加工ではアンダーカットが生じてしまい、うまく加工できない。加工方法としては、金型使用の射出成型やそれぞれの面を個別に作成して張り合わせる方法が考えられる。しかし、少数製造の場合、金型を作成するのはコスト増加につながる。組み付けが張り合わせの場合、それぞれの面の張り合わせの接合面の強度が弱くなり、仮に廃液タンクを落として衝撃を加えると接合面から破損することが考えられる。廃液タンク内部にはインクの廃液が詰まっているため、破損して内部からインクの廃液が漏れることは好ましくない。そこで、本実施形態では、図16に示したような円筒部33と、廃液タンク19の容器本体21とを別体で作成し、例えば、スナップフィット34により固定するようにしたものである。このように構成することで、コストの増加を抑えて実施できる。
<実施形態6>
図17は、実施形態6の廃液導入部近傍部位の断面図である。
図17を用い、さらに図16も参照して、本発明の実施形態6の特徴を説明する。
図17は、実施形態6の廃液導入部近傍部位の断面図である。
図17を用い、さらに図16も参照して、本発明の実施形態6の特徴を説明する。
実施形態6については、実施形態5に係る廃液タンクにおいて、円筒部33と廃液タンク19の容器本体21を組み合わせる際に、その接合面に吸収体35を配置したものである。
図16の実施形態に係る廃液導入部26は、円筒部を配置することで廃液導入口からのインク漏れには対策がなされているが、円筒部33と容器本体21が別体で構成されていることから両者の間に隙間が生じ、その隙間からインクの廃液が漏れるおそれがある。
図16の実施形態に係る廃液導入部26は、円筒部を配置することで廃液導入口からのインク漏れには対策がなされているが、円筒部33と容器本体21が別体で構成されていることから両者の間に隙間が生じ、その隙間からインクの廃液が漏れるおそれがある。
そこで本実施形態では、図17に示すように、円筒部33と容器本体21を組み合わせる際に、その接合面に吸収体35を配置する。このことで、円筒部33と容器本体21の隙間から廃液が伝ってきてきても、吸収体35で廃液を保持して円筒部33と容器本体21の接合面からの廃液漏れを防ぐようになっている。
<実施形態7>
図18は、実施形態7の廃液導入部近傍部位の断面図である。
図18を用い、さらに図17も参照して、本発明の実施形態7の特徴を説明する。
図18は、実施形態7の廃液導入部近傍部位の断面図である。
図18を用い、さらに図17も参照して、本発明の実施形態7の特徴を説明する。
実施形態7については、実施形態5,6に係る廃液タンクにおいて、円筒部33と容器本体21の接合面をテーパ形状としたものである。
図17の実施形態に係る廃液導入部26は、吸収体35を配置することで、接合面からの廃液漏れを防いでいる。しかし、吸収体35に保持しきれない量の廃液漏れが生じた場合、吸収体のみではインクを保持できず、接合面からインクが漏れてしまう。そのため、図18に示したように、円筒部33と廃液タンク19の容器本体21の接合面をテーパ形状にしている。このことで、円筒部33と廃液ケースの接合部の隙間を小さくすることができるので、接合面からインクが漏れる量を軽減できる。
図17の実施形態に係る廃液導入部26は、吸収体35を配置することで、接合面からの廃液漏れを防いでいる。しかし、吸収体35に保持しきれない量の廃液漏れが生じた場合、吸収体のみではインクを保持できず、接合面からインクが漏れてしまう。そのため、図18に示したように、円筒部33と廃液タンク19の容器本体21の接合面をテーパ形状にしている。このことで、円筒部33と廃液ケースの接合部の隙間を小さくすることができるので、接合面からインクが漏れる量を軽減できる。
<実施形態8>
図19は、実施形態8の廃液導入部近傍部位の断面図である。
この図19を用いて、本発明の実施形態8の特徴を説明する。
図19は、実施形態8の廃液導入部近傍部位の断面図である。
この図19を用いて、本発明の実施形態8の特徴を説明する。
実施形態8については、実施形態1〜4に係る廃液タンクにおいて、円筒部33と容器本体21を一体成型としたものである。
実施形態5〜7に係る廃液タンクの廃液導入部26は、円筒部33が別体で構成してあるが、別体であるために円筒部33と容器本体21の接合面に隙間が生じ、接合面からの廃液漏れにも対策する必要がある。
実施形態5〜7に係る廃液タンクの廃液導入部26は、円筒部33が別体で構成してあるが、別体であるために円筒部33と容器本体21の接合面に隙間が生じ、接合面からの廃液漏れにも対策する必要がある。
そこで実施形態8については、図19に示すように、廃液導入部26のように、円筒部33と廃液タンク19の容器本体21が一体になるように成型することで、円筒部33と容器本体21間の隙間をなくしている。すなわち円筒部33を設ける利点を生かしたまま、新たな部分からインク漏れしない構成としている。
また、円筒部33と廃液タンク19の容器本体21が一体であるため、部品点数が少なくなり、コストダウンにもなる。この構成は大量生産の場合においては、金型作成のコストの影響が少ないため、部品を大量に作成する場合において有効である。
<実施形態9>
図20は、実施形態9の廃液導入部近傍部位の断面図である。
この図20を用いて、本発明の実施形態9の特徴を説明する。
図20は、実施形態9の廃液導入部近傍部位の断面図である。
この図20を用いて、本発明の実施形態9の特徴を説明する。
実施形態9については、実施形態8に係る廃液タンクにおいて、円筒部33内でかつ19の容器本体21内側に、新たに封止部材37を追加したものである。図20に示すように、容器本体21の側面よりも外側に配置した封止部材25とは別に、容器本体21の側面よりも内側にも、新たに封止部材37を配置することでシール性を高めている。このように封止部材を複数配置することで、第一の封止部材(図示の例では封止部材37)からインクの廃液が漏れても、第二の封止部材(図示の例では封止部材25)で廃液漏れを防ぐことができ、より一層、廃液漏れがしにくい構成とすることができる。
なお図示しないが、封止部材37はニードルで貫通される部品である。そのため、単に円筒部33の内部に配置するだけではニードルに押されて容器本体21の内部に落ちてしまう。そこで、封止部材37を円筒部33に固定することが必要になる。図20に示した実施形態では、円筒部33の容器本体21側の開口内側にテーパ形状の部分を設けてある。すなわち、テーパー面を利用して径が大きい封止部材37を円筒部33内に圧入して円筒部33の内部に配置し、円筒部33の内部に固定している。
<実施形態10>
図21は、実施形態10の廃液導入部近傍部位の断面図である。
この図21を用い、さらに図20も参照して、本発明の実施形態10の特徴を説明する。
図21は、実施形態10の廃液導入部近傍部位の断面図である。
この図21を用い、さらに図20も参照して、本発明の実施形態10の特徴を説明する。
実施形態10については、実施形態9に係る廃液タンクにおいて、円筒部33内の容器本体21の内側に封止部材37を固定するため、円筒部33内の容器本体21側の開口部にキャップ部材39を配してある。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
11 :記録ヘッド
12 :用紙
16 :キャップ
19 :廃液タンク
21 :容器本体
22 :蓋部材
23 :廃液導入口
24 :大気連通孔
25 :封止部材
26 :廃液導入部
27 :ニードル
28 :円筒部
29 :吸収体
30 :ニードル開口部
31 :廃液
33 :円筒部
34 :スナップフィット
35 :吸収体
37 :封止部材
39 :キャップ部材
Ik :廃液
12 :用紙
16 :キャップ
19 :廃液タンク
21 :容器本体
22 :蓋部材
23 :廃液導入口
24 :大気連通孔
25 :封止部材
26 :廃液導入部
27 :ニードル
28 :円筒部
29 :吸収体
30 :ニードル開口部
31 :廃液
33 :円筒部
34 :スナップフィット
35 :吸収体
37 :封止部材
39 :キャップ部材
Ik :廃液
Claims (11)
- 画像形成装置の記録ヘッドから排出された廃液を収容する容器本体を備え、該容器本体には廃液導入部を設け、
前記廃液導入部を貫通させるニードルは、開口部を備え、該開口部から前記タンク部の内部に前記廃液を導入する、
画像形成装置用の廃液タンクにおいて、
前記廃液導入部は、前記容器本体の内部側に伸ばした円筒部を有する、
ことを特徴とする画像形成装置用の廃液タンク。 - 請求項1に記載の画像形成装置用の廃液タンクにおいて、
前記容器本体内には、インクの廃液を吸収する吸収体を配する、
ことを特徴とする画像形成装置用の廃液タンク。 - 請求項1また2に記載の画像形成装置用の廃液タンクにおいて、
前記円筒部の前記容器本体の内部側に伸ばした長さは、前記廃液導入部側の端部からまでの距離が、前記廃液導入部に廃液導入用のニードルを装着した時の該ニードルの開口部が前記容器本体内で開口する部位までの距離よりも短い、
ことを特徴とする画像形成装置用の廃液タンク。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置用の廃液タンクにおいて、
前記円筒部の長さを、前記容器本体に最大廃液量を収容してから、廃液タンクを前記廃液導入部が下になるように回転させて前記廃液導入部側に溜まった廃液が前記円筒部の先端に達することのない長さに設定した、
ことを特徴とする画像形成装置用の廃液タンク。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置用の廃液タンクにおいて、
前記円筒部を前記容器本体と別体で構成した、
ことを特徴とする画像形成装置用の廃液タンク。 - 請求項5に記載の画像形成装置用の廃液タンクにおいて、
前記別体の円筒部と前記容器本体の組み付け部に吸収体を配した、
ことを特徴とする画像形成装置用の廃液タンク。 - 請求項5又は6に記載の画像形成装置用の廃液タンクにおいて、
前記円筒部は、前記容器本体の内へ開口する部位にテーパが設けられていることを特徴とする画像形成装置用の廃液タンク。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置用の廃液タンクにおいて、
前記円筒部は前記廃液タンクと一体で構成されている、
ことを特徴とする画像形成装置用の廃液タンク。 - 請求項5に記載の画像形成装置用の廃液タンクにおいて、
前記円筒部の内部に封止部材を配した、
ことを特徴とする画像形成装置用の廃液タンク。 - 請求項6に記載の画像形成装置用の廃液タンクにおいて、
前記容器本体の内部側から前記円筒部を覆い、前記封止部材を前記円筒部内へ押し込むキャップ部材を含む、
ことを特徴とする画像形成装置用の廃液タンク。 - 請求項1乃至10のいずれかに記載の画像形成装置用の廃液タンクを備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013235511A JP2015093464A (ja) | 2013-11-14 | 2013-11-14 | 画像形成装置用の廃液タンク、画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013235511A JP2015093464A (ja) | 2013-11-14 | 2013-11-14 | 画像形成装置用の廃液タンク、画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015093464A true JP2015093464A (ja) | 2015-05-18 |
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ID=53196201
Family Applications (1)
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JP2013235511A Pending JP2015093464A (ja) | 2013-11-14 | 2013-11-14 | 画像形成装置用の廃液タンク、画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015093464A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017065112A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | キヤノン株式会社 | 液体保持容器 |
CN108973334A (zh) * | 2017-05-31 | 2018-12-11 | 精工爱普生株式会社 | 废液收纳体以及液体喷射装置 |
JP2019069626A (ja) * | 2019-02-14 | 2019-05-09 | セイコーエプソン株式会社 | 廃液収容体 |
JP2020196271A (ja) * | 2019-02-14 | 2020-12-10 | セイコーエプソン株式会社 | 廃液収容体及び液体噴射装置 |
JP2022001449A (ja) * | 2020-09-17 | 2022-01-06 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
-
2013
- 2013-11-14 JP JP2013235511A patent/JP2015093464A/ja active Pending
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