JP2015092893A - 遊技台 - Google Patents

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【課題】弾球遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関し、表示手段に特徴を持った遊技台を提供する。【解決手段】アニメーション表示(たらいが落下してきて、主人公の侍のキャラクタTに怒りがこみ上げてくる予告アニメーションの表示)を少なくとも含む第一の表示(例えば、予告表示)と、第二の表示(例えば、エフェクト画像E)を少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、演出手段(例えば、演出可動体224)とを備え、第一の表示の少なくとも一部は、演出手段224が第一の状態(図298(f)に示す演出可動体224の状態)である場合に少なくとも表示可能な第二の表示が表示手段208に少なくとも表示されている第二の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものである。【選択図】図298

Description

本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機(封入式遊技機を含む)や、スロットマシン等の回胴遊技機に代表される遊技台に関する。
パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に遊技球の落下の方向に変化を与える障害物や、遊技球が入賞可能な入賞口、始動口、可変入賞口などを設けているのが一般的である。これらに遊技球が入賞すると賞球を払い出すなど遊技者に特典が与えられるようになっている。
また、こういった遊技台では、表示演出が多様化の傾向にある(例えば、特許文献1等参照)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、表示演出は遊技者が注目する部分であり、いまだ表示手段に改良の余地がある。
本発明は上記事情に鑑み、表示手段に特徴を持った遊技台を提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明の遊技台は、
表示手段と、
演出手段と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示は、アニメーション表示を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記演出手段が第一の状態である場合に、前記表示手段に少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第二の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであり、
前記第二の状態は、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする。
本発明の遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現することができる。
本発明の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における当否判定用テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における特図決定用テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100におけるタイマ番号選択テーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100におけるタイマ番号毎の各変動タイマの変動時間、各変動タイマが属するタイマグループ、および各変動タイマを用いた変動時間中に実行可能な演出種別の例を示す図である。 (a)普図用の当否判定用テーブルの一例である。(b)普図決定用テーブルの一例である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100におけるROM406とVRAM436の内部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100において、ムービーAを再生するとともに当該ムービーAに重畳してテクスチャ画像を表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100において、表示領域外から出現するテクスチャ画像を表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における保留アイコンの待機アニメーションの例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における保留アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における変動アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 普図ロング開放演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 普図ロング開放演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における変動アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 実施例Aに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Aに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Bに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Cに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Cに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Dに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Dに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Eに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Eに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Fに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Fに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Gに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Gに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Gに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Gに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Hに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Hに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Iに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 保留アイコンの描画態様の一例を示した図である。 実施例Jに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Kに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Kに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 (a)普図の停止表示図柄の他の一例を示したものである。(b)低確率時普図決定用テーブルの一例である。(c)高確率時普図決定用テーブルの一例である。(d)抽選テーブルの一例である。 普通図柄当り演出制御処理の流れを示すフローチャートである。 電チューチャンス演出の演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 電チューチャンス演出の演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 電チューチャンス演出の演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Mに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Mに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Nに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Nに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Nに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Oに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 保留アイコンの描画態様の一例を示した図である。 実施例Oの変形例を示した図である。 実施例Pに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Pに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Qに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Qに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Rに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Rに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Sに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Sの変形例を示した図である。 実施例Sに係る演出表示を行うための画像のレイヤ構成の一例を示した図である。 実施例Tに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 実施例Tに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。 移動アニメーション中の保留アイコンと増加アニメーション中の保留アイコンが重なる場合の表示制御例を説明するための図である。 移動アニメーション中の保留アイコンと増加アニメーション中の保留アイコンが重なる場合の他の表示制御例を説明するための図である。 第1の移動アニメーション中の保留アイコンと第1の移動アニメーション中の保留アイコンが重なる場合の表示制御例を説明するための図である。 第1の移動アニメーション中の保留アイコンと第1の移動アニメーション中の保留アイコンが重なる場合の表示制御例を説明するための図である。 実施例Uに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Uの変形例を説明するための図である。 アニメーションの表示時間の概念を説明するための図である。 実施例Vに係る演出表示の一例を示した図である。 実施例Vの変形例を示した図である。 実施例Vの変形例を示した図である。 実施例Wに係る演出表示の一例を示した図である。 特図変動遊技の保留数が2から1に減少するときに行う移動アニメーションの一例である。 (a)保留が無い場合に表示する画像と、保留が発生した後に表示する保留アイコンの補助部の画像を同一にした例である。(b)保留アイコンの補助部のバリエーションの一例を示した図である。(c)、(d)主要部と補助部を異なる態様で制御する例を示した図である。 増加アニメーションと移動アニメーションの他の例を示した図である。 増加アニメーションの一例である。 パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機を背面側から見た外観図である。 遊技盤を正面から見た略示正面図である。 制御部の回路ブロック図を示したものである。 (a)特図の停止図柄態様の一例を示したものである。(b)装飾図柄の停止図柄態様の一例を示したものである。(c)普図の停止表示図柄の一例を示したものである。 (a)当否判定用高確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。(b)当否判定用低確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。(c)当否判定用高確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。(d)当否判定用低確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。 (a)特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。(b)特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。 (a)第1可変入賞口234と第2可変入賞口235への入球数の異常判定を行うための可変入賞口用異常判定値テーブルの一例を示した図である。(b)第2特図始動口232への入球数の異常判定を行うための特図始動口用異常判定値テーブルの一例を示した図である。 (a)後述する変動種別決定テーブルを決めるためのテーブル選択テーブルの一例を示した図である。(b)テーブル選択テーブルにおけるNoを決めるためのテーブル選択契機テーブルの一例を示した図である。 (a)変動種別Aを決定するための変動種別A決定テーブルの一例を示した図である。(b)変動種別Bを決定するための変動種別B決定テーブルの一例を示した図である。 タイマ番号を決定するためのタイマ番号決定テーブルの一例を示した図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 入賞口カウンタ更新処理の流れを示すフローチャートである。 先読み処理の流れを示すフローチャートである。 (a)始動情報記憶領域の構成例を示した図である。(b)先読み情報記憶領域の構成例を示した図である。 先読み情報の内容を示した図である。 (a)〜(d)第1特図始動口230の入賞によって先読みを行った後に第1副制御部400に送信する保留増加コマンドの一例を示した図である。 (a)第1副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部のコマンド受信割込み処理のフローチャートである。(c)第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。 (a)演出制御処理の流れを示すフローチャートである。(b)保留アイコン表示制御処理の流れを示すフローチャートである。(c)入賞報知制御処理の流れを示すフローチャートである。 変動アイコン表示制御処理の流れを示すフローチャートである。 (a)第2副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。 保留アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。 (a)保留アイコン1〜4や変動アイコンとして表示されるアイコンの表示態様の一例を示した図である。(b)〜(d)アイコンの他の例を示した図である。 (a)演出モードがモードA(殿モード)の場合の特図保留表示領域を説明するための図である。(b)演出モードがモードB(姫モード)の場合の特図保留表示領域を説明するための図である。(c)演出モードがモードC(爺モード)の場合の特図保留表示領域を説明するための図である。 (a)〜(d)演出モードの移行の一例を示した図である。 (a)〜(d)変形例1〜4に係る特殊保留表示領域を示した図である。 (a)上記図116(b)に示した特図保留表示領域208jにおける保留アイコンの他の例を示した図である。(b)上記図118(d)に示した特図保留表示領域208mにおける保留アイコンの他の例を示した図である。(c)上記図116(b)に示した特図保留表示領域208jにおける保留アイコンの他の例を示した図である。 (a)演出モードがモードB(姫モード)のときにパチンコ機100への電源が遮断され、電源の復帰後にモードA(殿モード)に移行した場合の一例である。(b)演出モードがモードC(爺モード)のときにパチンコ機100の電源が遮断(電断)され、電源の復帰後(復電後)にモードA(殿モード)に移行した場合の一例である。 (a)リーチ演出の開始時に特殊特定保留表示から特殊不特定保留表示に移行する例を示した図である。(b)リーチ演出の終了時に特殊不特定保留表示から特殊特定保留表示に移行する例を示した図である。(c)大当り遊技の開始時に特殊特定保留表示から特殊不特定保留表示に移行する例を示した図である。(d)大当り遊技の終了時に特殊不特定保留表示から特殊特定保留表示に移行する例を示した図である。 演出モードがモードB(姫モード)、かつ特殊不特定保留表示中のときにパチンコ機100への電源が遮断され、電源の復帰後にモードA(殿モード)に移行した場合の一例を示した図である。 特図変動遊技の保留増加を契機として特殊不特定保留表示を行う例を示した図である。 特図変動遊技の複数の保留増加を契機として特殊不特定保留表示を行う例を示した図である。 (a)可動物の1つである第2演出可動体225によって特殊特図保留表示領域208jの一部を覆う例を示した図である。(b)可動物の1つである遮蔽装置246によって特殊特図保留表示領域208jの一部を覆う例を示した図である。 (a)〜(c)可動物の1つである演出可動体224によって、大当り遊技に関する表示および特殊特図保留表示の一部を覆う例を示した図である。 (a)特図変動遊技の保留数が減少(または増加)した場合に特殊特図保留表示と通常特図保留表示を同一方向に消去(または表示)する例を示した図である。(b)特図変動遊技の保留数が減少(または増加)した場合に特殊特図保留表示と通常特図保留表示を反対方向に消去(または表示)する例を示した図である。 変形例に係る遊技盤260を正面から見た略示正面図である。 図128に示した遊技盤260の一部を抜き出した図である。 変形例に係る遊技盤260を正面から見た略示正面図である。 特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数を別々に表示し、特図2変動遊技の保留数を可動体で覆う例を示した図である。 (a)最大入球後に1個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行タイミングを示した図である。(b)オーバー入賞の表示態様の一例を示した図である。 (a)最大入球後の2個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行タイミングを示した図である。(b)〜(d)オーバー入賞の表示態様の一例を示した図である。 (a)2個のオーバー入賞を検出した場合の他の入賞報知の実行タイミングを示した図である。(b)〜(c)オーバー入賞の表示態様の一例を示した図である。 (a)扉部材閉鎖後に1個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行タイミングを示した図である。(b)扉部材閉鎖前に1個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行を示した図である。 (a)入賞異常対応処理で行う異常発生報知の実行タイミングを示した図である。(b)異常発生報知の態様の一例を示した図である。 異常発生信号を複数種類の要因に基づいて出力する例を示した図である。 (a)オーバー入賞報知中に異常発生報知を行う例を示したタイムチャートである。(b)オーバー入賞報知と同時に異常発生報知を行う例を示したタイムチャートである。 他の実施形態に係る先読み情報の一部を示した図である。 他の実施形態に係る保留アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。 他の実施形態に係る保留アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。 他の実施形態に係る保留アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。 他の実施形態に係る保留アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。 他の実施形態に係る変動アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。 変動アイコンと保留アイコンの表示例1を示した図である。 変動アイコンと保留アイコンの表示例2を示した図である。 変動アイコンと保留アイコンの表示例3を示した図である。 変動アイコンと保留アイコンの表示例4を示した図である。 変動アイコンと保留アイコンの表示例5を示した図である。 変動アイコンと保留アイコンの表示例6を示した図である。 変動アイコンと保留アイコンの表示例7を示した図である。 変動アイコンと保留アイコンの表示例8を示した図である。 変動アイコンと保留アイコンの表示例9を示した図である。 変動アイコンと保留アイコンの表示例10を示した図である。 変動アイコンの表示期間の一例を示した図である。 装飾図柄の本停止中に変動アイコンを表示終了する場合の演出表示を時系列で示した図である。 変動アイコンの表示期間の一例を示した図である。 複数の変動アイコンの表示期間が重なる場合の演出表示を時系列で示した図である。 複数の変動アイコンの表示期間が重なる場合の演出表示を時系列で示した図である。 複数の変動アイコンの表示期間が重なる場合の変形例を示した図である。 変動アイコンの表示期間の一例を示した図である。 1回の変動で変動アイコンを複数表示する場合の演出表示を時系列で示した図である。 1回の変動で変動アイコンを複数表示する場合の演出表示を時系列で示した図である。 保留無しの図柄変動で変動アイコンを表示する場合の演出表示を時系列で示した図である。 パチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 パチンコ機100を背面側から見た外観図である。 パチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 パチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 パチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 パチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 パチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 パチンコ機100における特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。 パチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 パチンコ機100における当否判定用テーブルの例を示す図である。 パチンコ機100における特図決定用テーブルの例を示す図である。 パチンコ機100におけるタイマ番号選択テーブルの一例を示す図である。 パチンコ機100におけるタイマ番号毎の各変動タイマの変動時間、各変動タイマが属するタイマグループ、および各変動タイマを用いた変動時間中に実行可能な演出種別の例を示す図である。 パチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 パチンコ機100におけるROM406とVRAM436の内部構成の一例を示すブロック図である。 パチンコ機100において、ムービーAを再生するとともに当該ムービーAに重畳してテクスチャ画像を表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。 パチンコ機100において、表示領域外から出現するテクスチャ画像を表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。 パチンコ機100における保留アイコンの待機アニメーションの例を示す図である。 パチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 パチンコ機100における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 パチンコ機100における保留アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 パチンコ機100における変動アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 パチンコ機100における保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 パチンコ機100における保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 パチンコ機100における保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 パチンコ機100における保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 アイコン変更アニメの実行契機、実行確率、アイコン表示態様変更、表示態様の一例を示した図である。 実施例1−1における演出表示の例を時系列で示した図である。 実施例1−2の演出表示の例を時系列で示した図である。 アイコン変更アニメ1〜3の表示時間を比較説明するための図である。 実施例1−3における演出表示の例を時系列で示した図である。 実施例1−4における演出表示の例を時系列で示した図である。 実施例2−1における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−1における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−2における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−2における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−3における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−3における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−4における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−4における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−5における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−5における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−6における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−6における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−7における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例2−7における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例3における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例4における演出表示の例を時系列で示す図である。 実施例5における演出表示の例を時系列で示す図である。 本発明の一実施形態であるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 図214に示すパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 図214に示すパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 図214に示すパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 (a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、主制御部300のROM306に記憶された普図当否判定用抽選テーブルを示す図であり、(b)は、主制御部300のROM306に記憶された普図決定用テーブルを示す図である。 特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。 主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 当否判定用テーブルの例を示す図である。 特図決定用テーブルの例を示す図である。 タイマ番号選択テーブルの一例を示す図である。 タイマ番号毎の各変動タイマの変動時間、各変動タイマが属するタイマグループ、および各変動タイマを用いた変動時間中に実行可能な演出種別の例を示す図である。 (a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 VRAM436に画像データが展開される前のROM406とVRAM436の内部構成の一例を示すブロック図である。 ムービーAを再生するとともに、テクスチャデータに基づくテクスチャ画像を当該ムービーAに重畳して表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。 表示領域外(例えば下方)から出現して表示領域内の所定位置に徐々に移動するテクスチャ画像を表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。 保留アイコンの待機アニメーションの例を示す図である。 (a)は第2副制御部メイン処理の流れを示す図であり、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示す図であり、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示す図である。 第2副制御部における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2副制御部における保留アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第2副制御部における変動アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 変動アイコン表示態様抽選テーブルの例を示す図である。 図234に示す普図ロング開放演出制御処理(ステップS1104)の流れを示すフローチャートの一部を示す図である。 図242に示すフローチャートの残り部分を示す図である。 増加アニメーションと、消去アニメーションと、移動アニメーションが行われる例を示す図である。 増加アニメーションと移動アニメーションが続けて行われる例を示す図である。 保留数が0の状態において、増加アニメーションと移動アニメーションが続けて行われる例を示す図である。 増加アニメーションと変化アニメーションの間隔があいてしまった例を示す図である。 増加アニメーションと変化アニメーションの間に移動アニメーションが開始される例を示す図である。 二回の図柄変動表示において異なった組合せの保留アニメーションが行われる例のタイムチャートを示す図である。 図249のタイムチャートに示す例の様子を段間的に示す図である。 待機アニメーションが他のアニメーションと同時に実行されない例を示す図である。 待機アニメーションが行われることで違和感を生じさせる例を示す図である。 古い保留アイコンが変化アニメーションを行うことによって、新しい保留アイコンの保留に基づく図柄変動表示の開始時期が遅延されたことを報知する例を示す図である。 特図1の保留表示領域2083が左側に設けられ、優先変動側になる特図2の保留表示領域2084が右側に設けられ、中央に変動アイコン表示領域2082が設けられた例を示す図である。 特図1の保留表示領域2083が手前側に設けられ、優先変動側になる特図2の保留表示領域2084が奥側に設けられた例を示す図である。 普図ロング開放煽り演出や普図ロング開放演出が行われた例を示す図である。 非電サポ状態における特図2の割り込みに応じて特図1が退避する例を示す図である。 遊技者による所定の操作が検出されるまで変動が延期される例を示す図である。 店員による所定の操作が検出されるまで変動が延期される例を示す図である。 増加アニメーション実行中に保留数が減少して増加アニメーションがキャンセルれる例を示す図である。 増加アニメーション実行中に保留数が減少して移動アニメーションの開始が遅延する例を示す図である。 複数の増加アニメーション実行中に保留数が減少し、一方のアニメーションは継続し、他方のアニメーションは変更した例を示す図である。 増加アニメーションの実行中に保留数が増加した例を示す図である。 移動アニメーションの実行中に保留数が増加した例を示す図である。 条件成立で待機アニメーションの実行態様が変更される例を示す図である。 実行予定であった特図1の保留に対する変化アニメーションが特図2の割り込みによって中止される例を示す図である。 変動時間短縮機能の作動有無に応じて保留アニメーションの態様を変更する例を示す図である。 それぞれが異なる態様からなる複数の保留アニメーションが同じ保留アイコンを表示する場合がある例を示す図である。 特定の演出によって、保留アニメーションの後半部分が視認不能になる例を示す図である。 特定の演出によって、保留アニメーションの前半部分が視認不能になる例を示す図である。 保留アニメ非表示期間においては、保留アニメーションの表示開始も規制される例を示す図である。 一の保留に対して複数の保留表示が行われる例を示す図である。 非電サポ状態における例を示す図である。 電サポ状態における例を示す図である。 保留アニメーションの途中が視認困難な例を示す図である。 視認困難な期間を挟んで保留アイコンのデフォルトの表示態様が変更する例を示す図である。 視認困難な期間が複数の保留アニメーションにまたがる例を示す図である。 異常発生時は保留アニメの実行を規制する例を示す図である。 第一の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。 図279に示す第一の例の演出の続きを段階的に示す図である。 図279および図280に示す第一の例を時系列にまとめた図である。 第一の発明の一実施形態である演出の第二の例を段階的に示す図である。 図282に示す第二の例の演出の続きを段階的に示す図である。 第一の発明の一実施形態である演出の第三の例を段階的に示す図である。 第一の例の変形例を段階的に示す図である。 画像制御の一例を説明するための図である。 画像制御の他の一例を説明するための図である。 第二の発明の一実施形態における演出モードを説明するための図である。 第二の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。 図289に示す第一の例の続きを段階的に示す図である。 図289に示す第一の例のタイミングとは異なるタイミングでチャンスボタン136が押下された例をを段階的に示す図である。 (a)は、図289(a−2)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面の変形例を示す図であり、(b)は、図290(c−5)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面の変形例を示す図である。 第二の発明の一実施形態である演出の第二の例を段階的に示す図である。 第二の発明の一実施形態である演出の第三の例を段階的に示す図である。 第三の発明の一実施形態であるパチンコ機の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 第三の発明の一実施形態における演出の一例を段階的に示す図である。 図276に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。 第三の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。 図298に示す第一の例の演出の続きを段階的に示す図である。 図299に示す第一の例の演出の続きを段階的に示す図である。 第二の例における保留アイコンの変化アニメーションを段階的に示す図である。 第三の発明の一実施形態である演出の第二の例を段階的に示す図である。 図302に示す第二の演出の続きを段階的に示す図である。 図303に示す第二の演出の続きを段階的に示す図である。 図304に示す第二の演出の続きを段階的に示す図である。 第四の発明の一実施形態であるパチンコ機の遊技盤200の分解斜視図である。 図306に示すセンター役物ユニット207における装飾図柄表示装置208前の構造を示す図である。 装飾図柄表示装置208と、導光板203との関係を示す図である。 第四の発明の一実施形態における演出の一例を段階的に示す図である。 第四の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。 色相差、彩度差、明度差について説明するための図である。 アニメーションの構成例を示す図である。 図312(a)に示す、異なる動作が連続するアニメーション(1)の表示期間内に、演出(1)が実行される例を示した図である。 演出(1)が先に実行され、その実行期間の途中からアニメーション(1)が表示される例を示した図である。 アニメーション(1)の表示が先に開始され、その表示期間の途中から演出(1)が実行される例を示した図である。 演出(1)が実行されている期間内に、アニメーション(1)が表示される例を示した図である。 2種類の演出によってアニメーション(1)が隠される例を示した図である。 動作における始点(開始タイミング)と終点(終了タイミング)について説明するためのタイムチャートである。 複数種類の動作の組み合わせ例を示す図である。 図319(f)に示す例を図318に示す始点(開始タイミング)と終点(終了タイミング)で説明した図である。 図319に示す組み合わせ例を期間長に着目して示す図である。 3つの動作の組み合わせの例を示す図である。 特図変動における制御状態の一例を示すタイムチャートである。 特図の保留の増減における制御状態の一例を示すタイムチャートである。 VDP434における表示制御を説明するための図である。 アイコンの画像データを説明するための図である。 アイコンの増加アニメーションの例を示す図である。 アイコンの変化アニメーションの例を示す図である。 アイコンの移動アニメーションの例を示す図である。 複数種類のアニメーションが連続する一例を示した図である。 アニメーションについての補足を行うための図である。 増加アニメーションの後に移動アニメーションが行われる具体例を段階的に示す図である。 移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始されるいくつかのパターンをまとめた表を示す。 図333に示すパターン1の具体例を段階的に示す図である。 図333に示すパターン2の具体例を段階的に示す図である。 図333に示すパターン3の具体例を段階的に示す図である。 図333に示すパターン4の具体例等を段階的に示す図である。 図333に示すパターン5−1の具体例等を段階的に示す図である。 図333に示すパターン5−2の具体例等を段階的に示す図である。 図333に示すパターン5−3の具体例等を段階的に示す図である。 図333に示すパターン6の具体例等を段階的に示す図である。 図333に示すパターン7の具体例等を段階的に示す図である。 増加アニメーションの実行中に移動アニメーションが開始されるいくつかのパターンをまとめた表を示す。 図343に示すパターン11の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン12の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン13の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン14の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン15の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン16の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン17の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン18の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン19の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン20の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン21の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン22の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン23の具体例を段階的に示す図である。 図343に示すパターン24の具体例を段階的に示す図である。 移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始され、さらに増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。 増加アニメーションが開始された後、さらに増加アニメーションが開始され、2つの増加アニメーションの終了後に、移動アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。 増加アニメーションが開始された後、さらに増加アニメーションが開始され、2つの増加アニメーションの実行中に、移動アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。 図360の具体例の変形例を段階的に示す図である。 第一の増加アニメーションが開始された後に、その第一の増加アニメーションに合わせるようにキャンセル動作を行う第二の増加アニメーションの具体例を段階的に示す図である。 増加アニメーションが開始された後、さらに増加アニメーションが開始され、移動アニメーションの開始が遅延され、2つの増加アニメーションの終了を待って、移動アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。 第一の増加アニメーションと第二の増加アニメーションの実行中に、移動アニメーションが開始され、第一の増加アニメーションが終了すると、移動アニメーションに合わせた移動が開始され、第二の増加アニメーションが終了すると、同じく、移動アニメーションに合わせた移動が開始される具体例を段階的に示す図である。 第二の増加アニメーションの開始に合わせて、第一の増加アニメーションが開始する具体例を段階的に示す図である。 図365の変形例を段階的に示す図である。 縮小アニメーションと拡大アニメーションを伴う移動アニメーションを段階的に示す図である。 保留アイコンの表示態様が変化する変化アニメーションと、増加アニメーションが開始される3つの具体例を示す図である。 保留アイコンの表示態様が変化する変化アニメーションと、増加アニメーションに関する3つの具体例を示す図である。 図367に示す、縮小アニメーションと拡大アニメーションを伴う移動アニメーションの実行中に、増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。 装飾図柄の揺れ変動中に増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。 演出モードの切替と増加アニメーションとの関係を示す具体例を段階的に示す図である。 消去アニメーションと移動アニメーションが同じタイミングで開始する具体例を段階的に示す図である。 消去アニメーションの開始に遅れて移動アニメーションが開始する具体例を段階的に示す図である。 消去アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。 移動アニメーションの変形例を示す図である。
[実施の形態]
以下、図1〜図91を用いて、本発明の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。なお、図1〜図91に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図1〜図91に示す符号を優先する。また、本実施形態および図1〜図91においては、他の実施形態と区別するために符号の最後に「´(ダッシュ)」を付している。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100´の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100´を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100´は、外部的構造として、外枠102´と、本体104´と、前面枠扉106´と、発射装置110´と、遊技盤200´と、をその前面に備える。
外枠102´は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104´は、内枠と呼ばれ、外枠102´の内部に備えられ、ヒンジ部112´を介して外枠102´に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104´は、枠状に形成され、内側に空間部114´を有している。また、本体104´が開放された場合、本体104´の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106´は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100´の前面側となる本体104´の前面に対しヒンジ部112´を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116´とした扉部材である。なお、前面枠扉106´には、開口部116´にガラス製または樹脂製の透明板部材118´が設けられ、前面側には、スピーカ120´や枠ランプ122´が取り付けられている。前面枠扉106´の後面と遊技盤200´の前面とで遊技領域124´を区画形成する。また、前面枠扉106´が開放された場合、前面枠扉106´の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106´は、開口部116´よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110´へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126´と、上皿126´に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128´と、遊技者の操作によって上皿126´に貯留された遊技球を下皿128´へと排出させる球抜ボタン130´と、遊技者の操作によって下皿128´に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132´と、遊技者の操作によって発射装置110´へと案内された遊技球を遊技盤200´の遊技領域124´へと打ち出す球発射ハンドル134´と、遊技者の操作によって各種演出装置206´(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136´と、チャンスボタン136´を発光させるチャンスボタンランプ138´と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137´と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140´と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142´と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128´が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110´は、本体104´の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134´が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146´と、遊技球を発射杆146´の先端で打突する発射槌148´と、を備える。
設定操作部137´は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137´は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137´は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137´の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206´の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200´は、前面に遊技領域124´を有し、本体104´の空間部114´に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104´に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124´は、遊技盤200´を本体104´に装着した後、開口部116´から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100´を背面側から見た外観図である。パチンコ機100´の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150´と、球タンク150´の下方に位置し、球タンク150´の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152´に導くためのタンクレール154´とを配設している。
払出装置152´は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154´を通過して払出装置152´内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152´の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600´(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100´の表側に配設した上皿126´に到達するように構成しており、パチンコ機100´は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152´の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300´を構成する主基板156´を収納する主基板ケース158´と、主制御部300´が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400´を構成するとともにパチンコ機100´から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161´を備える第1副基板160´を収納する第1副基板ケース162´と、第1副制御部400´が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500´を構成する第2副基板164´を収納する第2副基板ケース166´と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600´を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168´を備える払出基板170´を収納する払出基板ケース172´と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630´を構成する発射基板174´を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660´を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178´と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300´に出力するRWMクリアスイッチ180´とを備える電源基板182´を収納する電源基板ケース184´と、払出制御部600´とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186´と、パチンコ機100´の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156´や第1副基板160´等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188´と、を配設している。
主基板156´、第1副基板160´および第2副基板164´等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200´の背面に備えられ、払出基板170´、発射基板174´および電源基板182´等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102´に備えられる。
図3は、遊技盤200´を正面から見た略示正面図である。遊技盤200´には、外レール202´と内レール204´とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124´を区画形成している。遊技領域124´の略中央には、演出装置206´を配設している。演出装置206´には、略中央に装飾図柄表示装置208´を配設している。演出装置20
6´は、演出可動体224´を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200´はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134´の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206´より右側の右側経路と演出装置206´より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普図始動口228´、特図1始動口230´、特図2始動口232´(開放状態)、可変入賞口234´、235´(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228´、特図2始動口232´および可変入賞口235´のそれぞれについては、これらの普図始動口228´、特図2始動口232´および可変入賞口235´が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230´および可変入賞口234´のそれぞれについては、遊技釘238´の配列パターンやワープ装置242´等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208´は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208´は、左図柄表示領域208a´、中図柄表示領域208b´、右図柄表示領域208c´、第4図柄表示領域208e´および演出表示領域208d´の4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a´、中図柄表示領域208b´および右図柄表示領域208c´はそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208e´には第4図柄を表示し、演出表示領域208d´は演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a´、208b´、208c´、208d´、208e´の位置や大きさは、装飾図柄表示装置208´の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
この例では、第4図柄表示領域208e´の表示位置は、装飾図柄表示装置208´の表示画面のうちの下端部に固定されている。この第4図柄表示領域208e´では、第4図柄として、例えば、特図変動遊技中(特図の変動中)は「−」を点滅表示させ、特図変動遊技の当否結果が当選の場合には「○」を表示させ、特図変動遊技の当否結果がはずれの場合には「×」を表示させる。
なお、この例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208e´が1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する第4図柄表示領域208e´が1つのみ設けられていてもよい。また、第4図柄表示領域208e´における変動表示の周期を遊技状態に応じて変化させてもよいし、複数の遊技状態で共通にしてもよい。また、後述する保留アニメーションの表示時間が異なる第一、第二の遊技状態がある場合に、第一、第二の遊技状態で変動表示の周期を変化させてもよいし、第一、第二の遊技状態で共通にしてもよい。また、表示する文字や図形を同一とする一方で、色彩を異ならせてもよい。また、○、×、−の表示に限定されず、他の図形や文字を表示に用いてもよい。
また、装飾図柄表示装置208´として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、
ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124´の下部には、第1特別図柄表示装置212´と、第2特別図柄表示装置214´と、普通図柄表示装置210´と、第1特別図柄保留ランプ218´と、第2特別図柄保留ランプ220´と、普通図柄保留ランプ216´と、高確中ランプ222´とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210´は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212´および特図2表示装置214´は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216´は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218´および特図2保留ランプ220´は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222´は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206´の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226´と、普図始動口228´と、特図1始動口230´と、特図2始動口232´と、可変入賞口234´、235´とを配設している。
一般入賞口226´は、本実施の形態では遊技盤200´に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226´に入賞した場合)、払出装置152´を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126´に排出する。上皿126´に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226´に入球した球は、パチンコ機100´の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228´は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124´の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200´の左側に1つ配設している。普図始動口228´を通過した球は一般入賞口226´に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228´を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100´は、普図表示装置210´による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230´は、本実施の形態では遊技盤200´の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230´への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152´を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126´に排出するとともに、特図1表示装置212´による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」とい
う場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230´に入球した球は、パチンコ機100´の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232´は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232´は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232a´を備え、羽根部材232a´の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210´が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232a´が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232´への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152´を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126´に排出するとともに、特図2表示装置214´による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232´に入球した球は、パチンコ機100´の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234´、235´は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234´が遊技盤200´の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235´が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234´、235´は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234´、235´のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234´、235´への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152´を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126´に排出する。なお、可変入賞口234´、235´に入球した球は、パチンコ機100´の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236´や、遊技釘238´を複数個、配設しているとともに、内レール204´の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100´の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240´を設けている。
パチンコ機100´は、遊技者が上皿126´に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134´の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146´および発射槌148´によって外レール202´、内レール204´を通過させて遊技領域124´に打ち出す。そして、遊技領域124´の上部に到達した球は、打球方向変換部材236´や遊技釘238´等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226´、可変入賞口234´、235´)や始動口(特図1始動口230´、特図2始動口232´)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228´を通過するのみでアウト口240´に到達する。
次に、パチンコ機100´の演出装置206´について説明する。演出装置206´の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242´(242a´、242b´)および前面ステージ244´を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224´を配設している。また、演出装置206´の背面側には、装飾図柄表示装置208´および遮蔽装置246´(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206´において、装飾図柄表示装置208´および遮蔽装置246´は、ワープ装置242´、前面ステージ244´、および演出可動体224´の後方に位置することとなる。ワープ装置242´は、演出装置206´の左上方に設けたワープ入口242a´に入った遊技球を演出装置206´の前面下方の前面ステージ244´に
ワープ出口242b´から排出する。前面ステージ244´は、ワープ出口242b´から排出された球や遊技盤200´の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244´の中央部には、通過した球が特図1始動口230´へ入球し易くなるスペシャルルート244a´を設けている。
本例の演出可動体224´は、パチンコ機100´の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224´は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208´の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246´は、格子状の左扉246a´および右扉246b´からなり、装飾図柄表示装置208´および前面ステージ244´の間に配設する。左扉246a´および右扉246b´の上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246a´および右扉246b´は、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246´は、左扉246a´および右扉246b´を閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208´を視認し難いように遮蔽する。左扉246a´および右扉246b´を開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208´の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208´の表示の全てを視認可能である。また、左扉246a´および右扉246b´は、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246a´および右扉246b´は、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208´の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208´による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208´を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246´は、左扉246a´および右扉246b´を閉じた状態においても装飾図柄表示装置208´の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208´の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208e´は、遮蔽装置246´の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100´の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100´の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300´と、主制御部300´が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400´と、第1副制御部400´より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500´と、主制御部300´が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600´と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630´と、パチンコ機100´に供給される電源を制御する電源制御部660´と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100´の主制御部300´について説明する。主制御部300´は、主制御部300´の全体を制御する基本回路302´を備えている。基本回路302´には、CPU304´と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306´と、一時的にデータを記憶するためのRAM308´と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310´と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312´と、プログラム処理の異常を監視するWDT314´と、を搭載している。なお、ROM306´やRAM308´については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副
制御部400´や第2副制御部500´についても同様である。この基本回路302´のCPU304´は、水晶発振器316b´が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302´には、水晶発振器316a´が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318´(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320´が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318´および基本回路302´に出力するためのセンサ回路322´と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212´や特図2表示装置214´の表示制御を行うための駆動回路324´と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210´の表示制御を行うための駆動回路326´と、各種状態表示部328´(例えば、普図保留ランプ216´、特図1保留ランプ218´、特図2保留ランプ220´、高確中ランプ222´等)の表示制御を行うための駆動回路330´と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232´の羽根部材232a´や可変入賞口234´、235´の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332´を制御するための駆動回路334´と、を接続している。本例では水晶発振器316a´と乱数値生成回路318´とが別に設けられているが、水晶発振器316a´は乱数値生成回路318´に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230´に球が入賞したことを球検出センサ320´が検出した場合には、センサ回路322´は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318´に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318´は、特図1始動口230´に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230´に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318´は、特図2始動口232´に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232´に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232´に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302´には、情報出力回路336´を接続しており、主制御部300´は、この情報出力回路336´を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350´にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300´には、電源制御部660´から主制御部300´に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338´を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302´に出力する。
また、主制御部300´には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340´を設けており、CPU304´は、この起動信号出力回路340´から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300´は、第1副制御部400´にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600´にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400´および払出制御部600´との通信を可能としている。なお、主制御部300´と第1副制御部400´および払
出制御部600´との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300´は第1副制御部400´および払出制御部600´にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400´および払出制御部600´からは主制御部300´にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300´と第1副制御部400´および払出制御部600´との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
<第1副制御部>
次に、パチンコ機100´の第1副制御部400´について説明する。第1副制御部400´は、主に主制御部300´が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400´の全体を制御する基本回路402´を備えている。基本回路402´には、CPU404´と、一時的にデータを記憶するためのRAM408´と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410´と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412´とを搭載している。この基本回路402´のCPU404´は、水晶発振器414´が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402´には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406´が設けられている。なお、ROM406´は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402´には、スピーカ120´(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416´と、各種ランプ418´(例えば、チャンスボタンランプ138´)の制御を行うための駆動回路420´と、遮蔽装置246´の駆動制御を行うための駆動回路432´と、遮蔽装置246´の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430´と、チャンスボタン136´の押下を検出するチャンスボタンセンサ426´と、スピーカ120´から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161´と、設定操作部137´の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402´に出力するセンサ回路428´と、CPU404´からの信号に基づいてROM406´に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436´のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208´に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434´と、を接続している。
<第2副制御部>
次に、パチンコ機100´の第2副制御部500´について説明する。第2副制御部500´は、第1副制御部400´が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500´の全体を制御する基本回路502´を備えている。基本回路502´は、CPU504´と、一時的にデータを記憶するためのRAM508´と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510´と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512´とを搭載している。基本回路502´のCPU504´は、水晶発振器514´が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502´には、第2副制御部500´の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506´が設けられている。
また、基本回路502´には、演出可動体224´の駆動制御を行うための駆動回路516´と、演出可動体224´の現在位置を検出する演出可動体センサ424´と、演出可動体センサ424´からの検出信号を基本回路502´に出力するセンサ回路518´と、遊技盤用ランプ532´の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530´と、遊技台枠用ランプ542´の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540´と、遊技盤用ランプ駆動回路530´および遊技台枠用ランプ駆動回路540´との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520´と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100´の払出制御部600´、発射制御部630´、電源制御部660´について説明する。払出制御部600´は、主に主制御部300´が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152´の払出モータ602´を制御するとともに、払出センサ604´が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600´は、インタフェース部606´を介して、パチンコ機100´とは別体で設けられたカードユニット608´との通信を行う。
発射制御部630´は、払出制御部600´が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134´内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134´の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146´および発射槌148´を駆動する発射モータ632´の制御や、上皿126´から発射装置110´に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660´は、パチンコ機100´に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300´、第1副制御部400´等の各制御部や払出装置152´等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660´は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300´のRAM308´等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660´から払出制御部600´と第2副制御部500´に所定電圧を供給し、払出制御部600´から主制御部300´と第2副制御部500´と発射制御部630´に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100´の特図1表示装置212´、特図2表示装置214´、装飾図柄表示装置208´、普図表示装置210´が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230´に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232´に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212´は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214´は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212´は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214´は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分
が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図C」は、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図D」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図E」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は16R特別大当り図柄であり、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、「特図c」は8R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率および確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。例えば、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない潜伏確変(特図C)が含まれているのに対し、特図2の大当りには潜伏確変が含まれていない。
図5(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230´または特図2始動口232´に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230´に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232´に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208´の左図柄表示領域208a´、中図柄表示領域208b´、右図柄表示領域208c´の各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図a」の16R特別大当り、「特図b」の8R特別大当り、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a´〜208c´に同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図C」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図D」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a´〜208c´に図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228´を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210´は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300´のCPU304´が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300´には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340´を設けている。この起動信号を入力した基本回路302´のCPU304´は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306´に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101´では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304´のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310´の初期設定、RAM308´に記憶する各種変数の初期設定、WDT314´への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314´に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101´の次のステップS103´では、WDT314´のカウンタの値をクリアし、WDT314´による時間計測を再始動する。ステップS103´の次のステップS105´では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338´が、電源制御部660´から主制御部300´に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304´が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103´に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304´が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107´に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103´に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105´は繰り返し実行される。
ステップS107´では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312´に設定する処理、I/O310´の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400´への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308´への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107´の次のステップS109´では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300´の基本
回路302´を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113´)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180´を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302´を初期状態にすべくステップS113´に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308´に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302´を初期状態にすべくステップS113´に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308´の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111´に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100´を初期状態にすべくステップS113´に進む。
ステップS111´では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308´に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308´に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304´が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100´は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115´内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300´のRAM308´には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111´では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300´のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233´)において、第1副制御部400´へ送信される。
ステップS113´では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308´の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300´のRAM308´に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300´の初期化処理(ステップS113´)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300´のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233´)において、第1副制御部400´へ送信される。
ステップS113´の次のステップS115´では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308´に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に
記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207´)でも更新する。主制御部300´は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115´の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300´のCPU304´が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300´は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312´を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201´では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304´の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201´の次のステップS203´では、WDT314´のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203´の次のステップS205´では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310´の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320´の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308´に各種センサ320´ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308´に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308´に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308´に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205´では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205´では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300´のROM306´には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205´では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出
信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226´、可変入賞口234´、235´、特図1始動口230´、および特図2始動口232´への入球、または普図始動口228´の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226´、234´、235´やこれらの始動口230´、232´、228´への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226´への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226´へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226´への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226´への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300´のROM306´には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205´の次のステップS207´では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209´では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115´で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300´で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308´に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308´に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308´に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209´の次のステップS211´では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300´で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211´の次のステップS213´では、タイマ更新処理を行う。このタイ
マ更新処理では、普図表示装置210´に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212´に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214´に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213´の次のステップS215´では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226´、234´、235´や始動口230´、232´、228´に入賞があった場合に、RAM308´に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215´の次のステップS217´では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230´、特図2始動口232´、普図始動口228´および可変入賞口234´、235´への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205´における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230´へ入賞があった場合かつRAM308´に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318´の特図1始動口230´に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308´に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232´へ入賞があった場合かつRAM308´に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318´の特図2始動口232´に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308´に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228´へ入賞があった場合かつRAM308´に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234´、235´へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234´、2
35´に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217´の次のステップS219´では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600´に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219´の次のステップS221´では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210´を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210´は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210´を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210´を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300´のRAM308´には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308´に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308´の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232´の羽根部材232a´の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232a´を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308´に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332´に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308´に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308´の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間
が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308´の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223´に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232´の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308´に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210´に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308´に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308´に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223´の次のステップS224´では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理の詳細については後述する。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225´)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214´を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214´は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233´)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300´のRAM308´には、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、16R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214´を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308´の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214´は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308´に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動
遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308´に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308´に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233´)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308´に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308´の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208´による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308´に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233´)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234´、235´に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234´、235´の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332´の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308´に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233´)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234´、235´の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332´の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308´に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233´)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は16ラウンドまたは8ラウンド、特図1の場合は15ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208´による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308´に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308´に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308´に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグ
をオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232´の一対の羽根部材232a´の1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234´、235´に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232´に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308´に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233´)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308´の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308´の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227´に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227´)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図B、2R大当りフラグがオンの場合には特図C、小当りフラグがオンの場合には特図D、はずれフラグがオンの場合には特図Eそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7
セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308´の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212´は、特図A〜特図Eのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225´およびステップS227´における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229´)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231´)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300´が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208´による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400´によって行われ、特図2始動口232´への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229´の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300´は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308´内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306´に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300´は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306´に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300´は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306´に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300´は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308´に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229´)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231´
)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208´にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231´の次のステップS233´では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400´に送信される。なお、第1副制御部400´に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230´への入賞の有無、特図2始動口232´への入賞の有無、可変入賞口234´、235´への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308´に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特
図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308´に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308´に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208´・各種ランプ418´・スピーカ120´に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308´に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208´・各種ランプ418´・スピーカ120´に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308´に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308´に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233´では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308´の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400´では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300´における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233´の次のステップS235´では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308´に記憶している遊技情報を、情報出力回路336´を介してパチンコ機100´とは別体の情報入力回路350´に出力する。
ステップS235´の次のステップS237´では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205´において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332´を駆動して特図2始動口232´や、可変入賞口234´の開閉を制御したり、駆動回路324´、326´、330´を介して普図表示装置210´、特図1表示装置212´、特図2表示装置214´、各種状態表示部328´などに出力する表示データを、I/O310´の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219´)で設定した出力予定情報をI/O310´の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237´の次のステップS239´では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243´に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241´に進む。ステップS241´では、タイマ割込終了処理を行う。このタ
イマ割込終了処理では、ステップS201´で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243´では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308´の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224´)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300´は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308´内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(e)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308´内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300´は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301´)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300´は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303´に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307´に進む。
ステップS303´では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229´)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229´)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303´の次のステップS305´では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308´内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307´に移行する。
ステップS307´では、主制御部300´は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309´に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309´では、RAM308´内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311´に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315´に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311´では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231´)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231´)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311´の次のステップS313´では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315´では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308´内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233´)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400´に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400´に送信してもよい。
また、図8に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300´から先読み結果を受信した第1副制御部400´において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400´に送信するように構成し、該第
1副制御部400´が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。
図9は、RAM308´内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図9(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図9(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図9(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
図9(d)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の他の一例を示している。図9(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、特図1変動遊技の当否判定結果として「当たり」情報が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留3」には、特図1変動遊技の当否判定結果として「はずれ」情報が記憶され、記憶領域「保留4」には、当否判定結果を示す情報が記憶されていない。
図9(e)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の他の一例を示している。図9(e)に示すように、記憶領域「保留1」には、変動表示時間(タイマ番号)の決定に基づいて「タイマグループ1」情報が記憶され、変動表示時間(タイマ番号)の決定に基づいて「タイマグループ2」情報が記憶され、変動表示時間(タイマ番号)の決定に基づいて「タイマグループ7」情報が記憶され、記憶領域「保留4」には、当否判定結果を示す情報が記憶されていない。ここで、タイマグループとは、複数種類のタイマ番号(または変動表示時間)で構成される情報をいい、例えば、図13に示す例では、タイマグループ1は、タイマ1〜5の5種類のタイマ番号で構成され、タイマグループ2は、タイマ6〜7の2種類のタイマ番号で構成され、タイマグループ7は、タイマ18〜22の5種類のタイマ番号で構成されている。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結
果情報として第1副制御部400´に送信するようにしてもよい。
<主制御部300´で用いられる各種テーブル>
次に、本実施の形態によるパチンコ機100´の主制御部300´で用いられる各種テーブルについて説明する。図10〜図13に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300´のROM306´に記憶されている。図10(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229´)または特図1関連抽選処理(ステップS231´)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図10(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されてる。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
<特図当否判定用テーブル>
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)であり、小当りの確率は約1/399(=164/65536)である。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)であり、小当りの確率は約1/399である。この当否判定用テーブルを図10(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図10(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299であり、小当りの確率は0である。
図10(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30であり、小当りの確率は0である。この当否判定用テーブルを図10(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
<特図決定用テーブル>
図11(a)、(b)は、特図2関連抽選処理(ステップS229´)または特図1関連抽選処理(ステップS231´)で停止図柄を決定する際に用いられる特図決定用テーブルの例を示している。図11(a)、(b)に示す特図決定用テーブルは、「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2乱数値または特図1乱数値と比較される数値範囲を示している。本例の特図2乱数値および特図1乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図11(a)は、特図1用の特図決定用テーブルを示している。図11(a)に示すように、本例の特図1変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大
当り)が25%であり、特図B(15R大当り)が25%であり、特図C(潜伏確変)が50%である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、特図C)の割合、すなわち確変確率は75%である。また、特図1変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、15Rが50%であり、2Rが50%である。
本実施の形態では、特図1の小当り図柄が1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Dに決定される。また、はずれ図柄も1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Eに決定される。特図1において小当り図柄やはずれ図柄をそれぞれ複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図11(b)は、特図2用の特図決定用テーブルを示している。図11(b)に示すように、本例の特図2変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図a(16R特別大当り)が70%であり、特図b(8R特別大当り)が5%であり、特図c(8R大当り)が25%である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、特図b)の割合、すなわち確変確率は特図1と同様に75%である。また、特図2変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、16Rが70%であり、8Rが30%である。
本実施の形態では、特図2のはずれ図柄が1種類であるため、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図2乱数値に関わらず停止図柄が特図dに決定される。特図2においてはずれ図柄を複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
<タイマ番号選択テーブル>
図12は、タイマ番号選択テーブルの一例を示している。タイマ番号選択テーブルは、特図2関連抽選処理(ステップS229´)または特図1関連抽選処理(ステップS231´)でタイマ番号を決定する際に用いられる。本実施の形態ではタイマ番号選択テーブルが複数種類備えられており、当否判定時の遊技状態や特図1および特図2の種別等の各種条件に基づいて、1つのタイマ番号選択テーブルが選択される。図12では、当否判定の時点が非電サポ中である場合に選択される特図1用のタイマ番号選択テーブルのみを示している。
図12に示すタイマ番号選択テーブルでは、停止図柄、特図1の保留数、特図変動時間決定用乱数値に基づいて、変動タイマ(タイマ番号)を決定できるようになっている。ここで、本例の特図変動時間決定用乱数値のとり得る値は0〜65535である。停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数が0のときには特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ3〜7、11〜13、16、17のいずれかに決定され、特図1の保留数が1以上(本例では1〜3)のときには特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ2〜7、11〜13、16、17のいずれかに決定される。本例では、停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数によって各変動タイマの選択確率が異なるとともに、変動タイマの振分けも異なっている。例えば、タイマ2は保留数が1以上のときには選択され得るが、保留数が0のときには選択されない。
後述するように、タイマ6〜22は、いわゆるリーチ以上の演出を実行可能な変動タイマ(以下、「リーチ以上の変動タイマ」という場合がある)である。図12に示すテーブルにおいて、停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数が0であるときにリーチ以上の変動タイマが選択される確率(リーチ発生確率)は約1/8(=8536/65536)であり、特図1の保留数が1以上であるときにリーチ以上の変動タイマが選択される確率は約1/32(=2036/65536)である。このように本例では、保留数が多い
とき(例えば、保留数が1以上のとき)には特図変短が作動し、はずれ変動でのリーチ発生確率は保留数が多いときほど低くなっている。
停止図柄が特図Aまたは特図Bである場合、特図1の保留数に関わらず、特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ8〜10、14、15、18〜22のいずれかに決定される。また、停止図柄が特図Cまたは特図Dである場合、特図1の保留数に関わらず、特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ10または14に決定される。停止図柄が特図A〜特図Dである場合においても、特図1の保留数によって各変動タイマの選択確率や振分けを異ならせるようにしてもよい。
<タイマグループ>
図13は、タイマ番号毎の各変動タイマの変動時間、各変動タイマが属するタイマグループ、および各変動タイマを用いた変動時間中に実行可能な演出種別の例を示している。図13に示すように、タイマ1〜5は、変動時間が2000〜10000msであり、タイマグループ1(即はずれ系)に属する。タイマ6、7は、変動時間が20000〜45000msであり、タイマグループ2(期待小:はずれ)に属する。タイマ8〜10は、変動時間が15000〜55000msであり、タイマグループ3(期待小:当り)に属する。タイマ11〜13は、変動時間が70000〜100000msであり、タイマグループ4(期待中:はずれ)に属する。タイマ14、15は、変動時間が80000〜95000msであり、タイマグループ5(期待中:当り)に属する。タイマ16、17は、変動時間が120000〜150000msであり、タイマグループ6(期待大:はずれ)に属する。タイマ18〜22は、変動時間が105000〜300000msであり、タイマグループ7(期待大:当り)に属する。
本例では、タイマ6〜22はリーチ以上の変動タイマである。また、タイマ1〜7、11〜13、16、17は、当該変動の当否判定結果がはずれである場合に選択される変動タイマであり、タイマ8〜10、14、15、18〜22は、当該変動の当否判定結果が当りである場合に選択される変動タイマである。同一演出種別を実行可能な変動タイマ同士を比較すると、当りのときに選択される変動タイマは、図柄停止表示後に当り演出を実行できるように、はずれのときに選択される変動タイマよりも変動時間が所定時間(例えば10000ms)だけ長くなっている。例えば、ノーマルリーチの演出が可能なタイマ6とタイマ9を比較すると、当りのときに選択されるタイマ9は、はずれのときに選択されるタイマ6と比較して変動時間が10000ms長くなっている。タイマ6が選択された特図変動遊技とタイマ9が選択された特図変動遊技とでは図柄停止直前までほぼ同態様のノーマルリーチ演出が可能であり、タイマ9が選択された特図変動遊技では図柄停止後に所定の当り遊技を実行可能である。
なお、タイマ番号と演出種別とは、必ずしも一対一で対応している必要はなく、一のタイマ番号に対して複数の演出態様を備えていてもよい。例えば、あるタイマが選択された場合に、第1副制御部400´または第2副制御部500´の演出制御処理において、所定の条件に基づく判定や演出用乱数値等を用いた抽選を行い、当該タイマの変動時間で実行する演出態様を複数の演出態様の中から選択するようにしてもよい。
また、本例ではタイマ6〜22が選択されたときにリーチ以上の演出が実行されるようになっているが、リーチ以上の演出を実行するか否かは必ずしもタイマ番号に依存する必要はない。例えば、タイマ番号の抽選とリーチ以上の演出を実行するか否かの抽選とを独立して行うようにしてもよい。リーチ以上の演出を実行するか否かの抽選は、主制御部300´で行ってもよいし、第1副制御部400´で行ってもよい。
<普図当否判定用テーブル>
図14(a)は普図用の当否判定用テーブルの一例を示している。普図の当否判定で、この当否判定用テーブルが用いられた場合、普図確率が低確率のときは、当りの確率が約1/20(=5/101)であり、普図確率が高確率のときは、当りの確率が100%(=101/101)である。
<普図決定用テーブル>
図14(b)は、普図関連抽選処理(ステップS223´)で停止図柄を決定する際に用いられる普図決定用テーブルの例を示している。この普図決定用テーブルは、「当否判定結果」、「普図確率」、「乱数範囲」、「停止図柄」、「開放パターン」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した普図乱数値と比較される数値範囲を示している。本例の普図乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。また、「開放パターン」の項目は、第2特図始動口232´の羽根部材232a´の開放時間と開放回数を示している。
この例では、普図低確率時の普図変動遊技における各当り図柄の振分け率は、普図Aが33%であり、普図Bが34%であり、普図Cが33%である。また、普図高確率時の普図変動遊技における各当り図柄の振分け率は、普図Dが100%であり、普図変更遊技におけるはずれ図柄の振分け率は、普図Eが100%である。
<第1副制御部400の処理>
次に、図15〜図19を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図14(a)は、第1副制御部400´のCPU404´が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図15(a)のステップS401´では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401´で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408´内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401´の次のステップS403´では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405´の処理に移行する。ステップS405´では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405´の次のステップS407´では、コマンド処理を行う。第1副制御部400´のCPU404´は、主制御部300´からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407´の次のステップS409´では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407´で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406´から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409´の次のステップS411´では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136´の押下を検出していた場合、ステップS409´で更新した演出データをチャンスボタン136´の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411´の次のステップS413´では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409´で読み出した演出データの中にVDP434´への命令がある場合には、この命令をVDP434´に出力する(詳細は後述)。
ステップS413´の次のステップS415´では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409´で読み出した演出データの中に音源IC416´への命令がある場合には、この命令を音源IC416´に出力する。
ステップS415´の次のステップS417´では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409´で読み出した演出データの中に各種ランプ418´への命令がある場合には、この命令を駆動回路420´に出力する。
ステップS417´の次のステップS419´では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409´で読み出した演出データの中に遮蔽装置246´への命令がある場合には、この命令を駆動回路432´に出力する。
ステップS419´の次のステップS421´では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409´で読み出した演出データの中に第2副制御部500´に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403´に戻る。
図15(b)は、第1副制御部400´のCPU404´が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400´が主制御部300´からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501´では、主制御部300´から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408´に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図15(c)は、第1副制御部400´のCPU404´が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400´は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601´では、第1副制御部メイン処理のステップS403´において説明したRAM408´のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403´において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601´の次のステップS603´では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421´)で設定された第2副制御部500´への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図15(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413´における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701´では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU404´は、まず、VRAM436´のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208´に表示される。次に、CPU404´は、VDP434´のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406´の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436´の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406´からVRAM436´への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434´は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406´からVRAM436´に転送する。その後、VDP434´は、転送終了割込信号をCPU404´に対して出力する。
ステップS701´の次のステップS703´では、VDP434´からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705´に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705´では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404´は、ステップS701´でVRAM436´に転送した画像データに基づいてVRAM436´のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434´に指示する。VDP434´は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705´の次のステップS707´では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404´は、VDP434´に画像の描画開始を指示する。VDP434´は、CPU404´の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707´の次のステップS709´では、画像の描画終了に基づくVDP434´からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711´に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711´では、RAM408´の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<ROM406´とVRAM436´の内部構成>
図16は、VRAM436´に画像データが展開される前のROM406´とVRAM436´の内部構成の一例を示すブロック図である。上述の通り、第1副制御部400´は、制御プログラムや画像データを記憶するためのROM406´と、画像データ等を一時的に記憶するためのVRAM436´と、ROM406´に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436´の記憶領域を使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208´に画像を表示するVDP434´と、を有している。
ROM406´には、制御プログラムのほか、圧縮されたムービーデータ(圧縮動画データ)や、静止画像からなるテクスチャデータなどの画像データが予め記憶されている。例えば、図16に示す例では、ムービーA用のムービーデータMVa、ムービーB用のムービーデータMVb、ムービーC用のムービーデータMVcの3種類のムービーデータや、テクスチャデータT001やテクスチャデータT002などの複数のテクスチャデータがROM406´に記憶されている。また、ROM406´には、これらのデータのほかに、ムービーデータの解像度(画像サイズ)などを含む制御情報が予め記憶されている。本例では、ムービーデータMVaの解像度が1280×960であることを示す情報と、ムービーデータMVbの解像度が1024×768であることを示す情報と、ムービーデータMVcの解像度が800×600であることを示す情報と、を含む制御情報がROM406´に記憶されている。
VRAM436´には、ムービーデータを一時的に記憶(展開)するためのムービーデータ展開用領域MVEと、テクスチャデータを一時的に記憶(展開)するためのテクスチャデータ展開用領域TEと、装飾図柄表示装置208´に表示させる画像に対応する画像データを一時的に記憶(展開)するためのフレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)が設けられている。なお、フレームバッファ1(FB1)およびフ
レームバッファ2(FB2)は、描画領域および表示領域のいずれか一方の指定が可能に構成され、描画領域に指定されたフレームバッファには画像データを展開することが可能であり、指定を描画領域から表示領域に変更することによって、表示領域に指定されたフレームバッファに記憶された画像データに対応する画像が、装飾図柄表示装置208´に表示される。
<画像描画処理の流れ>
図17は、ムービーAを再生するとともに、テクスチャデータに基づくテクスチャ画像を当該ムービーAに重畳して表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。ムービーAを再生する場合、第1副制御部400´は、ムービーAに対応するムービーデータMVa(解像度1280×960)を複数の画像データに解凍した後、解凍後の画像データを1フレーム毎に、VRAM436´に設定されたムービーデータ展開用領域MVE1(解像度1280×960)に転送する。本例のVRAM436´内には、ムービーデータ展開用領域MVE1以外に、解像度の異なる別のムービーデータ展開用領域(例えば、解像度1024×768のムービーデータ展開用領域、解像度800×600のムービーデータ展開用領域)が設定されているが、ムービーデータMVaと同一の解像度であるムービーデータ展開用領域MVE1が使用可能であるため優先して使用される。また、第1副制御部400´は、ROM406´に記憶された複数のテクスチャデータ(本例では、テクスチャ画像(後述する保留アイコンや変動アイコン)が回転するアニメーションを表示するためのテクスチャデータT001〜T004)をテクスチャデータ展開用領域TE(図16では図示せず)に転送(展開)する。ここで、本例のテクスチャデータT001は初期状態のテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT002は初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT003は初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT004は初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像に対応する。なお、本例では、複数のテクスチャデータを用いたアニメーションによりテクスチャ画像が動画として表示されるが、テクスチャ画像はムービーデータで構成されていてもよい。
続いて、第1副制御部400´は、ムービーデータ展開用領域MVE1に転送したムービーデータMVaとテクスチャデータ展開用領域TEに転送したテクスチャデータとに基づいてVRAM436のフレームバッファ1(FB1)またはフレームバッファ2(FB2)に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データおよびテクスチャデータの情報(VRAM436´の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434´に指示する。この際、ムービーデータ展開用領域MVE1(解像度1280×960)からフレームバッファに切り出す画像サイズとして1280×960を指定し、ムービーデータMVa(解像度1280×960)の全ての領域を表示可能とする。
続いて、第1副制御部400´は、表示画像を形成したフレームバッファの全領域を指定して描画指示を行う。VDP434´は、この描画指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。これにより、ムービーデータMVaに対応する画像とテクスチャデータに対応する画像とが装飾図柄表示装置208´に表示される。本例では、第1副制御部400´がVDP434´に対して4種類のテクスチャデータT001〜T004を時系列で順次選択して指示することによって、テクスチャ画像の動作(例えば回転)をアニメーションにより表現することができる。また、同一のテクスチャ画像による複数のアニメーション(例えば、同一の表示態様の複数の保留アイコンがそれぞれ回転するアニメーション)を表示するとき、各フレームにおいてそれぞれのアニメーションで同一のテクスチャデータを選択するようにすれば複数のアニメーションを同期させることができ、各フレームにおいてそれぞれのアニメーションで別のテクスチャデータを選択するようにすれば複数のアニメーションを非同期にすることができる。なお本例では、テクスチャ画像の動作を表現するために4種類のテクスチャデータT001〜T004を用いているが
、3種類以下または5種類以上のテクスチャデータを用いてもよい。
図18は、表示領域外(例えば下方)から出現して表示領域内の所定位置に徐々に移動するテクスチャ画像を表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。テクスチャ画像の表示位置は、第1副制御部400´がVDP434´に指示するテクスチャデータの配置座標に基づいて決定される。したがって、テクスチャデータの配置座標をフレーム毎に徐々に異なる値に設定することにより、テクスチャ画像の移動をアニメーションにより表示することができる。
図18に示す例では、表示領域内の下端部に2つのテクスチャ画像が左右方向に並んで配置されている状態において、3つ目のテクスチャ画像を表示領域外の下方から出現させ、2つのテクスチャ画像の右隣の位置に徐々に移動させるアニメーションを表示する。VRAM436´のフレームバッファ1または2における図中左端のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、フレームバッファの左上隅を原点として解像度1280×960の範囲(本例では、ムービーデータMVaの範囲と一致している)から、テクスチャ画像自身の半分以上が下方にはみ出す位置に配置されている。その後、図中中央のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、図中左端のフレームでの位置よりも上方の位置に配置される。その後、図中右端のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、図中中央のフレームでの位置よりもさらに上方の所定位置(他の2つのテクスチャ画像と同じ高さ)に配置される。
第1副制御部400´は、各フレームにおいてフレームバッファ1または2に表示画像を形成した後、フレームバッファの左上隅を原点として解像度1280×960の範囲を指定して描画指示を行う。これにより、装飾図柄表示装置208には、表示領域内の下端部に2つのテクスチャ画像(先の保留アイコン)が左右方向に並んで配置されている状態において、3つ目のテクスチャ画像(増加した保留に対応する新たな保留アイコン)が表示領域外の下方から出現し、2つのテクスチャ画像の右隣の位置に徐々に移動するアニメーションが表示される。
後述するように、本例では、テクスチャ画像のアニメーションとして保留アイコンが表示される。表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。各保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また本例では、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に
対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
<待機アニメーション>
図19(a)は、特図1変動遊技の保留に対応する保留アイコンの待機アニメーションの例(例えば、デフォルトの態様)を示している。この例では、テクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応する、初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応する、初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像と、テクスチャデータT004に対応する、初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。各テクスチャ画像は所定色で円形状の外形を有しており、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が円の周方向に等間隔(90°間隔)で記されている(「八代将軍」柄)。各文字は、いずれも円の中心方向が下となるように配置されている。4つのテクスチャ画像では「八」、「代」、「将」、「軍」のうちいずれか1文字のみが正位置(上下の向きが正しい位置)となっており、初期状態のテクスチャ画像では「八」が正位置となっている。図19(a)に示す待機アニメーションが実行されると、円形の保留アイコンが、円の中心を回転軸として時計回り方向に常に回転し続けるように視認される。
なお、ここでは、文字が付された状態の円形の保留アイコン全体を時計回り方向に回転させる例を示したが、例えば、円形の画像と、「八」、「代」、「将」、「軍」の文字部分の画像を別画像とした上で、文字部分のみを時計周り方向に回転させるようにしてもよい。また、この場合、円形の画像が回転しておらず、文字部分だけが回転していることが分かるように、円形の画像の外縁に他の画像(例えば、円形の画像が光っている様子を表す画像や、円形の画像の影を表す画像)をさらに加えてもよい。
図19(b)は、保留アイコンの待機アニメーションの別の例を示している。この例では、初期状態のテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像とがこの順に表示され、初期状態のテクスチャ画像が再び表示されると当該初期状態のテクスチャ画像が表示され続ける。この待機アニメーションが実行されると、円形の保留アイコンが最初に1回のみ回転し、その後は回転を停止して初期状態のまま静止し続けるように視認される。保留アイコンの最初の回転は、当該保留アイコンの増加アニメーションの一部または全部と考えることもできる。なお、保留アイコンが最初に回転するのは1回でなく2回以上であってもよいし、回転停止後に静止し続けるのは初期状態でなく別の状態であってもよいし、1回または複数回の回転と所定時間の静止との組合せを所定の周期で繰り返してもよい。
図19(c)は、特図2変動遊技の保留に対応する保留アイコンの待機アニメーションの例を示している。この例では、4つのテクスチャ画像が正方形状の外形を有している。この待機アニメーションが実行されると、正方形の保留アイコンが、正方形の中心を回転軸として時計回り方向に常に回転し続けるように視認される。なお、本例では特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンとが互いに異なる形状を有しているが、同一の形状を有していてもよい。
図19(d)は、保留アイコンの待機アニメーションの他の例を示している。この例では、例えばテクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応するテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。各テクスチャ画像は、いずれも所定のキャラクタ(例えば、サボハニ)の絵柄に合致しており、状態(例えば、向き、ポーズ)が互いに異なっている。この待機アニメーションが実行されると、所定のキャラクタが図中左方向に向かって歩いているように視認される。したがって、この待機アニメーションと、保留アイコンを左隣の位置に移動させる移動アニメーションとを組み合わせて実行することによって、保留アイコン(キャラクタ)が左隣の位置に歩いて移動するように遊技者に視認させることができる場合がある。
図19(e)は、保留アイコンの待機アニメーションのさらに他の例を示している。この例では、例えばテクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT004に対応するテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。テクスチャ画像はいずれも図19(d)と同様のキャラクタの絵柄に合致しており、状態(例えば、向き、ポーズ)が互いに異なっている。この待機アニメーションは、図19(a)、(c)等に示す待機アニメーションと同様に4種類のテクスチャデータが用いられているため、図19(a)、(c)等に示す待機アニメーションと1周期分のアニメーションの実行時間(尺)を一致させることができる。したがって、複数の保留アイコンのうち一部の保留アイコンでは図19(e)に示す待機アニメーションを実行し、別の保留アイコンでは図19(a)に示す待機アニメーションを実行したとしても、これらの待機アニメーションを同期して実行できる場合がある。なお、図19(e)に示す待機アニメーションにおいて、上記4つのテクスチャ画像が順次表示されて初期状態のテクスチャ画像が再び表示された後には、図19(b)と同様に初期状態のテクスチャ画像が表示され続けるようにしてもよい。
なお、ここでは、待機アニメーションの動きについて説明したが、他のアニメーション(例えば、移動アニメーション、増加アニメーション、変化アニメーション、消化アニメーション)についても同様の動きをさせることができる。
ここで、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合には、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で同一にしてもよい。これにより、遊技者を保留アイコンの表示態様にのみ注目させることができ、表示態様の変化を遊技者に容易に気付かせることができる場合がある。
また、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合に、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で異ならせてもよい。この場合、待機アニメーションの尺が変化したことに違和感を生じさせることができ、遊技者を保留アイコンに注目させることができる場合がある。
<第2副制御部500の処理>
次に、第2副制御部500´の処理について説明する。図20(a)は、第2副制御部500´のCPU504´が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図20(a)のステップS801´では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801´で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508´内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801´の次のステップS803´では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805´の処理に移行する。ステップS805´では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805´の次のステップS807´では、コマンド処理を行う。第2副制御部500´のCPU504´は、第1副制御部400´からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807´の次のステップS809´では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807´で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506´から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS809´の次のステップS811´では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400´からの遊技盤用ランプ532´や遊技台枠用ランプ542´への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520´に出力する。
ステップS811´の次のステップS813´では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400´からの演出可動体224´への命令がある場合には、この命令を駆動回路516´に出力する。その後、ステップS803´に戻る。
図20(b)は、第2副制御部500´のCPU504´が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500´が第1副制御部400´からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901´では、第1副制御部400´から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508´に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図20(c)は、第2副制御部500´のCPU504´が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500´は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001´では、第2副制御部メイン処理のステップS803´において説明したRAM508´のタイ
マ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803´において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001´の次のステップS1003´では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
図21は、第2副制御部メイン処理のステップS809´における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。演出制御処理のステップS1101´では保留アイコン表示制御処理を行い、その次のステップS1103´では変動アイコン表示制御処理を行い、その次のステップS1104´では普図ロング開放演出制御処理を行う。保留アイコン表示制御処理、変動アイコン表示制御処理、および普図ロング開放演出制御処理の詳細については後述する。なお、保留アイコン表示制御処理、変動アイコン表示制御処理、および普図ロング開放演出制御処理は、特図1および特図2で独立して実行されるようにしてもよいし、特図1および特図2で共通して実行されるようにしてもよい。ステップS1103´の次のステップS1105´では、その他の演出制御処理を行う。
<保留アイコン表示制御処理>
図22は、保留アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、保留アイコン表示制御処理のステップS1201´では、第1副制御部400´から送信される先読み結果情報コマンド等の各種コマンドに基づき、特図変動遊技の保留数が増加したか否かを判定する。保留数が増加したと判定した場合にはステップS1203´に進み、保留数が増加していないと判定した場合にはステップS1209´に進む。
ステップS1203´では、保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行う。保留アイコン変更シナリオ抽選処理では、後述する保留アイコン表示態様抽選用テーブル(図26〜図29)を参照して、特図変動遊技の保留数、増加した保留に対応するタイマグループ、および保留アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、増加した保留についての保留アイコン変更シナリオを抽選で決定する。保留アイコン変更シナリオは、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であり、例えば「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:青」と表される。本例の保留アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「箱」、「千両箱」がある。なお、増加した保留に対応するタイマグループの情報を取得できない場合(例えば、先読みが実行されていない場合)には、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様をデフォルトの「白」に設定する。
ステップS1203´の次のステップS1205´では、決定した保留アイコン変更シナリオをRAM508´に設けられたシナリオ記憶領域に記憶する。ここで、RAM508´内のシナリオ記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれについての保留可能数と同数(本例では、特図1および特図2のそれぞれについて4つずつ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれの保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。例えば、特図1の最先の保留が消化されて特図1変動遊技が開始されると、特図1の保留1に対応する記憶領域内のデータ(保留アイコン変更シナリオ)が消去され、保留2〜保留4に対応する記憶領域内のデータは、保留1〜保留3に対応する記憶領域にそれぞれ繰り上がって記憶し直されるようになっている。
ステップS1205´の次のステップS1207´では、増加した保留に対応する保留アイコンを装飾図柄表示装置208´の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留アイコンの増加アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1209´の処理に移行する。
ステップS1209´では、保留アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。保留アイコン変更条件は、例えば、特図変動遊技が開始されたことである。本例では、図柄変
動開始コマンド等の特図変動遊技の開始を示すコマンドを第1副制御部400´から受信したタイミングであれば保留アイコン変更条件が成立したと判定し、それ以外であれば保留アイコン変更条件が成立していないと判定する。保留アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1211´に進み、保留アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1213´に進む。
ステップS1211´では、保留アイコン変更処理を行う。保留アイコン変更処理では、RAM508´内のシナリオ記憶領域のそれぞれの記憶領域から保留アイコン変更シナリオを読み出し、各保留アイコン変更シナリオに基づいて各保留アイコンの表示態様の変更が必要か否かを判定し、変更が必要であれば保留アイコンの表示態様を変更する処理(例えば、保留アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1213´の処理に移行する。
ステップS1213´では、特図変動遊技の保留数が減少したか否かを判定する。例えば、第1副制御部400´からの図柄変動開始コマンドや先読み結果情報コマンド等に基づき、保留数が減少したと判定した場合にはステップS1215´に進み、保留数が減少していないと判定した場合には保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1215´では、保留アイコン表示位置変更処理を行う。保留アイコン表示位置変更処理では、保留数の減少に応じて、各保留アイコンの表示位置を変更する処理(例えば、保留アイコンの移動アニメーションや消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション等を設定する処理を含む)を行う。その後、保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
<変動アイコン表示制御処理>
図23は、変動アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、変動アイコン表示制御処理のステップS1301´では、特図変動遊技が開始されたタイミングであるか否かを判定する。例えば、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400´から受信したタイミングであれば特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定し、それ以外であれば特図変動遊技が開始されたタイミングではないと判定する。特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定した場合にはステップS1303´に進み、特図変動遊技が開始されたタイミングでないと判定した場合にはステップS1307´に進む。
ステップS1303´では、変動アイコン抽選処理を行う。変動アイコン抽選処理では、例えば、後述する変動アイコン表示態様抽選用テーブル(図30)を参照して、開始された特図変動遊技に対応する保留アイコンの変動開始直前(保留消化直前)の表示グループ(保留アイコンの変動開始直前の表示態様が白、青、赤のいずれかであれば「球系」、箱または千両箱であれば「箱系」)、開始された特図変動遊技に対応する変動タイマ、および変動アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、開始された特図変動遊技についての変動アイコンの表示態様を抽選で決定する。本例の変動アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」がある。なお、変動アイコンの表示態様は、保留アイコンの表示態様と一緒に保留アイコン表示制御処理(ステップS1203´)で決定されるようにしてもよい。その場合、ステップS1303´の変動アイコン抽選処理を省略することができる。またその場合、変動アイコンの表示態様の情報は、保留アイコン変更シナリオに含まれていてもよい。
ステップS1303´の次のステップS1305´では、決定した表示態様の変動アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留・変動ア
イコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1307´の処理に移行する。
ステップS1307´では、特図変動遊技の実行中であるか否かを判定する。例えば、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400´から受信してから、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400´から受信するまでのタイミングであれば、特図変動遊技の実行中であると判定し、それ以外であれば特図変動遊技の実行中ではないと判定する。特図変動遊技の実行中であると判定した場合にはステップS1309´に進み、特図変動遊技の実行中でないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1309´では、変動アイコン表示中断条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示中断条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等の装飾図柄表示装置208´の表示画面ほぼ全体で実行される演出が開始されること、電断が発生したこと(例えば、第1副制御部400´からのコマンドに基づいて電断の発生を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示中断条件が成立したと判定した場合にはステップS1311´に進み、変動アイコン表示中断条件が成立していないと判定した場合にはステップS1313´に進む。
ステップS1311´では、変動アイコン表示中断処理を行う。変動アイコン表示中断処理では、装飾図柄表示装置208´に表示されている変動アイコンの表示を中断(または中止、停止)するための処理を行う。その後、ステップS1313´の処理に移行する。ここで、ある特図変動遊技に対応する変動アイコンの表示が中断された場合、この変動アイコンの表示は、当該特図変動遊技の実行期間中に再開されることもあるし、再開されないこともある。
ステップS1313´では、変動アイコンの表示が中断中であるか否かを判定する。変動アイコンの表示が中断中であると判定した場合にはステップS1315´に進み、変動アイコンの表示が中断中ではない(例えば、変動アイコンが表示中である)と判定した場合にはステップS1319´に進む。
ステップS1315´では、変動アイコン表示再開条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示再開条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等が終了したこと、電断状態から復電したこと(例えば、第1副制御部400´からのコマンドに基づいて復電を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示再開条件が成立したと判定した場合にはステップS1317´に進み、変動アイコン表示再開条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323´に進む。
ステップS1317´では、変動アイコン表示再開処理を行う。変動アイコン表示再開処理では、装飾図柄表示装置208´における変動アイコンの表示を再開するための処理を行う。その後、ステップS1323´の処理に移行する。変動アイコン表示再開処理では、所定の条件が成立している場合には、変動アイコンの表示を再開した時点で変動アイコンを消去する処理を行ってもよい。
ステップS1319´では、変動アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン変更条件としては、例えば、第2副制御部500´で行う所定の乱数抽選に当選したこと、等がある。変動アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1321´に進み、変動アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323´に進む。
ステップS1321´では、変動アイコン変更処理を行う。変動アイコン変更処理では、装飾図柄表示装置208´に表示されている変動アイコンの表示態様を変更するための処理(例えば、変動アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1323´の処理に移行する。
ステップS1323´では、変動アイコン表示終了条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示終了条件としては、例えば、特図変動遊技が終了したこと(例えば、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400´から受信したこと)、変動開始から所定時間が経過したこと、等がある。変動アイコン表示終了条件が成立したと判定した場合にはステップS1325´に進み、変動アイコン表示終了条件が成立していないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1325´では、変動アイコン表示終了処理を行う。変動アイコン表示終了処理では、装飾図柄表示装置208´に表示されている変動アイコンを消去するための処理(例えば、変動アイコンの消去アニメーションを設定する処理を含む)を行う。
なお、変動アイコンは、全ての特図変動遊技中に表示されるようにしてもよいし、所定の条件が成立したとき(例えば、特定の演出モードが設定されたとき)の特図変動遊技中のみに表示されるようにしてもよい。
<普図ロング開放演出制御処理>
図24と図25は、普図ロング開放演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップS1401´では、RAM508´に記憶している普図ロング開放煽り演出実行フラグを参照し、この普図ロング開放煽り演出実行フラグがOFFかONかを判定する。判定の結果、普図ロング開放煽り演出実行フラグがOFFの場合にはステップS1402´に進み、ONの場合には、図25に示すステップS1410´に進む。
図25に示すステップS1410´では、普図の変動表示が停止したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1411´に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS1411´では、普図ロング開放煽り演出実行フラグをOFFに設定し、次のステップS1412´では、普図ロング開放演出実行処理を実行する。また、次のステップS1413´では、普図ロング開放演出実行フラグをONに設定した後に処理を終了する。すなわち、ステップS1410´〜ステップS1413´では、普図の変動停止を契機として、普図ロング開放煽り演出を終了して普図ロング開放演出を開始する。
図24に戻って、ステップS1402´では、RAM508´に記憶している普図ロング開放演出実行フラグを参照し、この普図ロング開放演出実行フラグがOFFかONかを判定する。判定の結果、普図ロング開放演出実行フラグがOFFの場合にはステップS1403´に進み、ONの場合には、図25に示すステップS1414´に進む。
図25に示すステップS1414´では、特図2変動遊技の保留が発生したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1415´に進み、該当しない場合にはステップS1416´に進む。ステップS1415´では、RAM508´に記憶している特図2特殊保留カウンタに1を加算する。次のステップS1416´では、普通電動役物(第2特図入賞口232´)の開放が終了したか否かを判定し、該当する場合には、ステップS1417´に進んで普図ロング開放演出実行フラグをOFFに設定した後に処理を終了し、該当しない場合には、ステップS1417´の処理を行うことなく処理を終了する。すなわち、ステップS1416´〜ステップS1417´では、普通電動役物(第2特図入賞口232´)の開放の終了を契機として、普図ロング開放演出を終了する。
図24に戻って、ステップS1403´では、上述の特図2特殊保留カウンタの値を参照し、この特図2特殊保留カウンタが0であるか否かを判定する。判定の結果、特図2特殊保留カウンタが0の場合(特図2の保留が無い場合)には、ステップS1404´に進み、0以外の場合(特図2の保留が無い場合)には、図25に示すステップS1418´に進む。
図25に示すステップS1418´では、特図2の変動表示が開始されたか否かを判定し、該当する場合にはステップS1419´に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS1419´では、特図2特殊保留カウンタから1を減算し、次のステップS1420´では、特図2特殊変動演出処理を行った後に処理を終了する。すなわち、ステップS1418´〜ステップS1420´では、特図2変動遊技の保留がある場合に、特図2の変動開始とともに特図2特殊変動演出を開始する。ここで、特図2特殊変動演出では、第1副制御部400を介して主制御部300から送られてくる変動時間(タイマ番号)に合わせて、通常演出とは異なる特殊演出を行う。
図24に戻って、ステップS1404´では、普図の変動表示中であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1405´に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS1405´では、上述の普図決定用テーブルを用いて決定された停止図柄が、普図Bまたは普図Cであるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1408´に進み、該当しない場合にはステップS1406´に進む。ステップS1406´では、普図ロング開放ガセ煽り演出抽選処理を行い、次のステップS1407´では、ステップ1406´の抽選に当選したか否かを判定する。抽選に当選した場合にはステップS1408´に進み、そうでない場合には処理を終了する。
ステップS1408´では、普図ロング開放煽り演出実行処理を行い、次のステップS1409´では、上述の普図ロング開放煽り演出実行フラグをONに設定した後に処理を終了する。
<保留アイコン表示態様抽選用テーブル>
図26〜図29は、保留アイコン表示制御処理の保留アイコン変更シナリオ抽選処理(ステップS1203)で用いられる保留アイコン表示態様抽選用テーブルの例を示している。図26は、入賞時の保留数が3のとき(保留数が3から4に増加したとき)に、増加した当該4つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図27は、入賞時の保留数が2のとき(保留数が2から3に増加したとき)に、増加した当該3つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図28は、入賞時の保留数が1のとき(保留数が1から2に増加したとき)に、増加した当該2つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図29は、入賞時の保留数が0のとき(保留数が0から1に増加したとき)に、増加した当該1つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。
図26〜図29に示す保留アイコン表示態様抽選テーブルでは、増加した保留の変動タイマが属するタイマグループと、保留アイコン表示態様抽選用乱数値とに基づいて、当該保留についての保留アイコン変更シナリオが決定される。増加した保留の変動タイマが属するタイマグループは、第1副制御部400´からの先読み結果情報コマンド等に基づいて判定され、保留アイコン表示態様抽選用乱数値は、RAM508´に設けられた乱数カウンタから取得される。本例の保留アイコン表示態様抽選用乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
例えば、保留数が3つから4つに増加し、増加した保留の変動タイマがタイマ1〜5(
タイマグループ1、即はずれ系)である場合、図23に示すように、80%の確率(乱数範囲0〜79)で「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:白、3変動後:白」という保留アイコン変更シナリオが設定される。すなわち、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は、表示開始当初には白であり、その後、保留が消化されて保留アイコンが消去されるまで白を維持する。なお、保留アイコン表示態様抽選用テーブルの表示態様欄において、「−」はそれ以前に設定された表示態様を維持することを表している。また、同表示態様欄では、当該保留の消化直前の表示態様をグレーの塗り潰しで示している。
また例えば、保留数が2つから3つに増加し、増加した保留の変動タイマがタイマ8〜10(タイマグループ3、期待小:当り)である場合、図24に示すように、5%の確率(乱数範囲56〜60)で「入賞時:白、1変動後:青、2変動後:赤」という保留アイコン変更シナリオが設定される。すなわち、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は、表示開始当初には白であり、1変動後には青に変化し、2変動後(当該保留の消化直前)には赤に変化する。
本例の保留アイコンの表示態様は、球系の保留アイコン表示グループでは信頼度(大当り信頼度)の高い方から「赤」、「青」、「白」となっており、箱系の保留アイコン表示グループでは信頼度の高い方から「千両箱」、「箱」となっている。図23〜図26に示す保留アイコン表示態様抽選テーブルでは、当り時に選択されるタイマグループ3、5、7の方が、はずれ時に選択されるタイマグループ1、2、4、6よりも信頼度の高い表示態様が選択され易く、また、信頼度の高い表示態様に変化し易くなっている。
<変動アイコン表示態様抽選用テーブル>
図30は、変動アイコン表示制御処理の変動アイコン抽選処理(ステップS1303´)で用いられる変動アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示している。図30に示す変動アイコン表示態様抽選用テーブルでは、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様(保留アイコン表示グループ)と、当該特図変動遊技の変動タイマと、変動アイコン表示態様抽選用乱数値とに基づいて、当該変動アイコンの表示態様が決定される。変動アイコン表示態様抽選用乱数値は、RAM508´に設けられた乱数カウンタから取得される。本例の変動アイコン表示態様抽選用乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
例えば、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様が白(保留アイコン表示グループが球系)であり、当該特図変動遊技の変動タイマがタイマ9である場合、当該変動アイコンの表示態様は、35%の確率(乱数範囲0〜34)で「白」が選択され、40%の確率(乱数範囲35〜74)で「青」が選択され、20%の確率(乱数範囲75〜94)で「赤」が選択され、5%の確率(乱数範囲95〜99)で「金」が選択される。本例では、保留アイコンの最終的な表示態様が白以外の青または赤であっても、表示態様が白の場合と同確率で変動アイコンの表示態様(白、青、赤、金)が選択されるが、保留アイコンの最終的な表示態様が青や赤である場合には変動アイコンの表示態様の選択確率を上記確率と異ならせてもよい。例えば、保留アイコンの最終的な表示態様が赤である場合、白や青の選択確率を上記よりも低く(0%を含む)、赤や金の選択確率を上記よりも高く(100%を含む)してもよい。
また例えば、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様が箱(保留アイコン表示グループが箱系)であり、当該特図変動遊技の変動タイマがタイマ14である場合、当該変動アイコンの表示態様は、2%の確率(乱数範囲0〜1)で「煙」(例えば、空箱であることを示唆するために箱の中から煙が出てくる態様)が選択され、33%の確率(乱数範囲2〜34)で「酒」(例えば、箱の中から酒が出てくる態様)が選択され、30%の確率(乱数範囲35〜64)で「刀」(例えば、箱の中から刀が出て
くる態様)が選択され、35%の確率(乱数範囲65〜99)で「家紋」(例えば、箱の中から家紋が出てくる態様)が選択される。保留アイコン表示グループが球系であるときと同様に、保留アイコンの最終的な表示態様が箱であるか千両箱であるかによって、変動アイコンの表示態様の選択確率を異ならせてもよい。
球系の保留アイコンに対応する変動アイコンの表示態様は、信頼度の高い方から「金」、「赤」、「青」、「白」となっている。箱系の保留アイコンに対応する変動アイコンの表示態様は、信頼度の高い方から「家紋」、「刀」、「酒」、「煙」となっている。なお、変動アイコンの表示態様「刀」および「酒」は、変動中に実行される演出(例えばスーパーリーチ演出)の具体的な内容(例えば、「刀」であれば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出、「酒」であれば、爺キャラクタと飲み比べで対決する飲み比べリーチ演出)を示唆している。図30に示す各表示態様の大当り信頼度は、非電サポ状態かつ非確変状態の特図1変動遊技における信頼度である。変動アイコンの各表示態様の信頼度は、遊技状態毎に異なっていてもよいし、全ての遊技状態で同じであってもよい。また、各表示態様の信頼度は、特図1と特図2で異なっていてもよいし、特図1と特図2で同じであってもよい。
ここで、信頼度について言及すると、一般的な信頼度とは、複数回の事象が発生するなかで、対象となる事象が発生する割合を示すものであるが、当業界における信頼度は、大当り信頼度の略語に当たり、同態様の演出が実行された場合に、その内の何%が大当りになるかを示すものである。例えば、信頼度が30.3%である変動アイコンの表示態様「赤」は、当該変動の当否結果が大当りとなる確率が30.3%であることを遊技者に報知すると共に、当該変動の当否結果がはずれとなる確率が69.7%であることを遊技者に報知することとなる。つまり、該先読み予告報知は、大当り信頼度の報知と共にはずれ信頼度を同時に報知していると換言できる。また、信頼度は、1の値に限られず、例えば約5〜7%のように幅を持たせても良い。信頼度は、図30に示すテーブルの乱数範囲の振分けを調整することによって変更することができる。例えば、特定の表示態様の信頼度を高くする場合には、当該表示態様が大当り時に選択され易くするか、はずれ時に選択され難くすればよい。
上述の通り、本例の保留アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「箱」、「千両箱」の5種類がある。変動アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の8種類がある。これらのうち、「白」、「青」、「赤」の3種類は、保留アイコンと変動アイコンとで共通の表示態様である。「箱」、「千両箱」の2種類は、保留アイコンに固有の表示態様であり、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の5種類は、変動アイコンに固有の表示態様である。言い換えれば、本例の保留アイコンの表示態様には、3種類の共通表示態様と2種類の固有表示態様とがあり、変動アイコンの表示態様には、3種類の共通表示態様と5種類の固有表示態様とがある。本例では、変動アイコンの固有表示態様の数(本例では5)は、保留アイコンの固有表示態様の数(本例では2)よりも大きい。保留アイコンの表示態様は、全て共通表示態様(固有表示態様が0)であってもよい。
<演出の具体例>
次に、本実施形態に係るパチンコ機100´において実行される演出の具体例について説明する。
<装飾図柄と特図1、特図2の変動表示>
本実施例で用いる各図では、装飾図柄表示装置208´の図柄表示領域208a´〜208c´における装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している。また、特図1表示装置212´、特図2表示装置214´、特図1保留ランプ218´、および特図2保
留ランプ220´の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。特図1表示装置212´または特図2表示装置214´において中央の1個のセグメントの点灯と消灯を繰り返している状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。特図1保留ランプ218´、または特図2保留ランプ220´におけるLEDの点灯数は、特図1変動遊技または特図2変動遊技の保留数を示している。
<変動アイコン表示領域、保留アイコン表示領域>
本実施例では、装飾図柄表示装置208´の演出表示領域208d´や、その他の領域には、変動アイコン表示領域800´や保留アイコン表示領域900´などを設けている。例えば、図31に示す演出表示では、演出表示領域208d´に保留アイコン表示領域900´のみを設けており、図34に示す演出表示では、演出表示領域208d´に変動アイコン表示領域800´と保留アイコン表示領域900´の両方を設けている。
変動アイコン表示領域800´では、1つの変動アイコンを表示可能であり、変動アイコンの表示態様によって当該変動の当否を所定の信頼度で報知(当該変動予告)することが可能である。なお、変動アイコンは、後述する保留アイコン表示領域900´に表示される保留アイコンとは異なる表示サイズ(例えば、保留アイコンよりも大きい表示サイズ)で表示されるようにしてもよい。これにより、変動アイコンと保留アイコンとの識別が容易になる場合がある。また、変動アイコン表示領域800´の外周には、変動アイコン表示領域800´の位置を示す枠状画像(図中、四角形で示す)が表示される場合がある。枠状画像は、所定の条件を満たすとき(例えば、変動アイコン表示領域800´に変動アイコンが表示されていないとき)にのみ表示されるようにしてもよいし、常時表示されるようにしてもよい。
保留アイコン表示領域900´では、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能である。保留アイコン表示領域900´では、保留アイコンの個数によって、特図変動遊技の保留数を報知することが可能であるとともに、各保留アイコンの表示態様によって当該保留の当否を所定の信頼度で報知(先読み予告)することが可能である。なお、保留アイコン表示領域900´の数は1つに限定されず、例えば、特図1変動遊技の保留数を報知するための特図1用保留アイコン表示領域と、特図2変動遊技の保留数を報知するための特図2用保留アイコン表示領域の2つを設けてもよい(詳細は後述する)。
本実施例では、1つの保留アイコン表示領域900´に、特図変動遊技の最大保留数である4個の保留アイコンを表示可能であり、当該表示領域900´を第1領域900a、第2領域900b、第3領域900c、第4領域900dの4つの領域に大まかに分けている。第1領域900a〜第4領域900dは、それぞれ、特図変動遊技の1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域900aには最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域900b〜900dには2〜4個目の保留に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。
また、本実施例では、保留アイコン表示領域900´の一部の表示領域が変動アイコン表示領域800´を兼ねる場合もあり、この場合、保留アイコン表示領域900´には、1つまたは複数の保留アイコンを表示することが可能であることに加えて、一部の表示領域において1つの変動アイコンを表示可能である。例えば、図31に示す演出表示は、保留アイコン表示領域900´の第1領域900aが変動アイコン表示領域800´を兼ねている一例である。
<実施例A>
図31および図32は、実施例Aに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図
である。最初の図31(a)に示す状態は、特図の変動停止を行った状態である。この変動停止の状態では、主制御部300´は、特図1表示装置212´に特図E(はずれ)を停止表示し、特図2表示装置214´に特図d(はずれ)を停止表示しているとともに、特図1保留ランプ218´の全てのLEDを点灯して特図1変動遊技の保留数が4であることを報知し、特図2保留ランプ220´の全てのLEDを消灯して特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している。
また、この変動停止の状態では、第1副制御部400´および第2副制御部500´は、図柄表示領域208a´〜208c´に、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾4−装飾3−装飾1」)を停止表示しているとともに、保留アイコン表示領域900´の第1領域900aに表示態様「白」の保留アイコンPI1を表示し、第2領域900bに表示態様「白」の保留アイコンPI2を表示し、第3領域900cに表示態様「白」の保留アイコンPI3を表示し、第4領域900dに表示態様「白」の保留アイコンPI4を表示することで、特図1変動遊技の保留数が4であることを報知している。すなわち、この変動停止の状態では、特図1保留ランプ218´によって示される保留数(4)と、保留アイコン表示領域900´において保留アイコンPI1〜PI4によって示される保留数(4)が一致している。
なお、本実施例では、保留アイコン表示領域900´の第1領域900aは変動アイコン表示領域800も兼ねており、保留アイコン表示領域900´の第1領域900aに表示している保留アイコンPI1は、次回の変動開始とともに変動アイコンVIに変化するように構成している。
次に、図31(b)に示す状態は、同図(a)に示す変動停止から1フレームが経過し、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300´は、特図1表示装置212´を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1保留ランプ218´の一番右のLEDを消灯して特図1の保留数が4から3に減少したこと(特図1変動遊技の保留を一つ消化したこと)を報知している。また、この変動開始の状態では、第1副制御部400´および第2副制御部500´は、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、変動アイコン表示領域800を兼ねる保留アイコン表示領域900´の第1領域900aにおいて、保留アイコンPI1から変化した変動アイコンVIの消去アニメーションを開始している。この例では、消去アニメーションとして、変動アイコンVIを所定の速度で下方に移動し、変動アイコンVIが、変動アイコン表示領域800´を兼ねる保留アイコン表示領域900´の第1領域900aから徐々にフレームアウト(消える)する動画像を表示する。
なお、この例では、主制御部300による特図1保留ランプ218´の消灯と同じタイミングで変動アイコンVIの消去アニメーションを開始しているが、例えば、主制御部300による特図1保留ランプ218´の消灯後、所定時間が経過した後に、変動アイコンVIの消去アニメーションを開始するようにしてもよい。すなわち、保留ランプの消灯のタイミング(保留ランプの光(明り)が消えるタイミング)と、変動アイコンの消去アニメーションの開始タイミングは同じでもよいし、違っていてもよい(以下の実施例についても同様)。
次に、同図(c)に示す状態は、同図(b)に示す変動開始から1フレームが経過した状態である。この状態では、主制御部300´は、特図1表示装置212´を用いて特図1の変動表示を継続している。また、この状態では、第1副制御部400´および第2副制御部500´は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、変動アイコン表示領域800´を兼ねる保留アイコン表示領域900´の第1領域900aにおいて、変動アイコンVIの消去アニメーションを継続している。
次に、同図(d)に示す状態は、同図(c)に示す状態から1フレームが経過した状態である。この状態では、主制御部300´は、特図1表示装置212´を用いて特図1の変動表示を継続している。また、この状態では、第1副制御部400´および第2副制御部500´は、装飾図柄の変動表示を継続するとともに、変動アイコン表示領域800´を兼ねる保留アイコン表示領域900´の第1領域900aにおいて、変動アイコンVIの消去アニメーションを継続している。さらに、この状態では、第1副制御部400´および第2副制御部500´は、保留アイコン表示領域900´において、保留アイコンPI2〜PI4を所定速度で移動する移動アニメーションを開始している。
なお、この例では、同図(d)のタイミングで保留アイコンPI2〜PI4の移動アニメーションを開始しているが、例えば、変動アイコンVIの消去アニメーションの開始タイミングと同じでもよいし、消去アニメーションの開始後、所定期間経過後でもよいし、保留ランプの消灯タイミングと同じでもよいし、保留ランプの消灯後、所定期間経過後でもよい(以下の実施例についても同様)。
この例では、移動アニメーションとして、保留アイコンPI4を第一の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて移動すると同時に、保留アイコンPI3を同じ第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて移動し、保留アイコンPI2を第一の速度よりも早い第二の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて移動する動画像を表示する。以下、この移動アニメーションについて詳細に説明する。
同図(e)に示す状態は、同図(d)に示す移動アニメーション開始から1フレームが経過した状態である。同図(d)から(e)の1フレーム間では、保留アイコンPI4を第一の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L1だけ移動すると同時に、保留アイコンPI3を同じ第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1だけ移動している。なお、同図(e)に示すタイミングでは、保留アイコンPI2は移動することなく第2領域900bに停止表示している。なお、変動アイコンVIの消去アニメーションが完了し、変動アイコンVIが保留アイコン表示領域900´から完全に消えた後に、保留アイコンPI3、PI4の移動を開始してもよい。
次に、同図(f)に示す状態は、同図(d)に示す移動アニメーション開始から2フレームが経過した状態である。同図(e)から同図(f)の1フレーム間では、保留アイコンPI4を第一の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L1だけ移動すると同時に、保留アイコンPI3を同じ第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1だけ移動している。したがって、同図(d)から同図(f)の2フレーム間では、保留アイコンPI4は第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L1×2だけ移動すると同時に、保留アイコンPI3は第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1×2だけ移動している。なお、このタイミングでは、移動中の保留アイコンPI3が、停止表示中の保留アイコンPI2に接触するような演出(例えば、保留アイコンPI3の外縁と保留アイコンPI2の外縁の一部が接触し、エフェクトによって接触を表現する演出)を行っている。
また、同図(f)に示すタイミングでは、保留アイコンPI2を第一の速度よりも早い第二の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて移動する表示を開始している。なお、ここでは、第二の速度を第一の速度の2倍に設定しているが、これに限定されないことは言うまでもない。
次に、図32(g)に示す状態は、図31(d)に示す移動アニメーション開始から3フレームが経過した状態である。図31(f)から図32(g)の1フレーム間では、保
留アイコンPI4を第一の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L1だけ移動すると同時に、保留アイコンPI3を同じ第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1だけ移動している。したがって、図31(d)から図32(f)の3フレーム間では、保留アイコンPI4は第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L1×3だけ移動すると同時に、保留アイコンPI3は第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1×3だけ移動している。
また、図31(f)から図32(g)の1フレーム間では、保留アイコンPI2を第二の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて、距離L1よりも長い距離L2だけ移動している。なお、この例では、距離L2を距離L1の2倍に設定しているが(L2=L1×2)、これに限定されないことは言うまでもない。
次に、図32(h)に示す状態は、図31(d)に示す移動アニメーション開始から4フレームが経過した状態である。図32(g)から同図(h)の1フレーム間では、保留アイコンPI4を第一の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L1だけ移動すると同時に、保留アイコンPI3を同じ第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1だけ移動している。したがって、図31(d)から図32(h)の4フレーム間では、保留アイコンPI4は第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L1×4だけ移動すると同時に、保留アイコンPI3は第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1×4だけ移動している。この結果、保留アイコンPI4は第4領域900dから第3領域900cまでの移動を完了し、保留アイコンPI3は第3領域900cから第2領域900bまでの移動を完了している。
また、図32(g)から同図(h)の1フレーム間では、保留アイコンPI2を第二の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて距離L2だけ移動している。したがって、図31(f)から図32(h)の2フレーム間では、保留アイコンPI2は第2領域900bから第1領域900aに向けて距離L2×2だけ移動している。この結果、保留アイコンPI2は第2領域900bから第1領域900aまでの移動を完了している。すなわち、図32(h)に示す状態では、保留アイコンPI2〜PI4の移動が全て完了し、保留アイコンPI2〜PI4の移動アニメーションを終了している。
以上のとおり、この例では、保留アイコンPI2〜PI4の移動アニメーションにおいて、保留アイコンPI2の移動速度と、保留アイコンPI3、PI4の移動速度を異ならせている。
<実施例B>
図33は、実施例Bに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、変動アイコンの消去アニメーションと保留アイコンの移動アニメーションを同時に開始するとともに、両者をほぼ同一のタイミングで終了している。
具体的には、同図(b)に示す変動開始のタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、変動アイコン表示領域800´を兼ねる保留アイコン表示領域900´の第1領域900aにおいて、保留アイコンPI1から変化した変動アイコンVIの消去アニメーションを開始している。この例では、消去アニメーションとして、変動アイコンVIを所定の速度で下方に移動し、変動アイコンVIが、変動アイコン表示領域800´を兼ねる保留アイコン表示領域900´の第1領域900aから徐々にフレームアウト(消える)する動画像を表示する。
また、このタイミングでは、保留アイコン表示領域900´において、保留アイコンPI2〜PI4を所定速度で移動する移動アニメーションを開始している。この例では、移
動アニメーションとして、保留アイコンPI3を第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて移動し、保留アイコンPI4を第一の速度よりも早い第二の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて移動すると同時に、保留アイコンPI2を同じ第二の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて移動する動画像を表示する。以下、この移動アニメーションについて詳細に説明する。
同図(c)に示す状態は、同図(b)に示す消去アニメーションおよび移動アニメーションの開始から1フレームが経過した状態である。同図(b)から(c)の1フレーム間では、変動アイコンVIを所定の速度で下方に移動して消去アニメーションを継続するとともに、保留アイコンPI3を第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1だけ移動している。なお、このタイミングでは、保留アイコンPI2は移動することなく第2領域900bに停止表示し、保留アイコンPI4は移動することなく第4領域900dに停止表示している。
次に、同図(d)に示す状態は、同図(b)に示す消去アニメーションおよび移動アニメーション開始から2フレームが経過した状態である。同図(c)から(d)の1フレーム間では、変動アイコンVIを所定の速度で下方に移動して消去アニメーションを継続するとともに、保留アイコンPI3を第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1だけ移動している。したがって、同図(b)から同図(d)の2フレーム間では、保留アイコンPI3は第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1×2だけ移動している。なお、このとき、移動中の保留アイコンPI3が、停止中の保留アイコンPI2に接触する演出を行っている。
また、同図(d)に示すタイミングでは、保留アイコンPI4を第一の速度よりも早い第二の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて移動すると同時に、保留アイコンPI2を同じ第二の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて移動する表示を開始している。なお、この例では、第二の速度を第一の速度の2倍に設定しているが、これに限定されないことは言うまでもない。
次に、同図(e)に示す状態は、同図(b)に示す消去アニメーションおよび移動アニメーション開始から3フレームが経過した状態である。同図(d)から同図(e)の1フレーム間では、変動アイコンVIを所定の速度で下方に移動して消去アニメーションを継続するとともに、保留アイコンPI3を第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1だけ移動している。したがって、同図(b)から同図(e)の3フレーム間では、保留アイコンPI3は第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1×3だけ移動している。
また、同図(d)から同図(e)の1フレーム間では、保留アイコンPI4を第二の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて、距離L1よりも長い距離L2だけ移動すると同時に、保留アイコンPI2を第二の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて距離L2だけ移動している。なお、この例では、距離L2を距離L1の2倍に設定しているが(L2=L1×2)、これに限定されないことは言うまでもない。
次に、同図(f)に示す状態は、同図(b)に示す消去アニメーションおよび移動アニメーション開始から4フレームが経過した状態である。同図(e)から同図(f)の1フレーム間では、保留アイコンPI3を第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1だけ移動している。したがって、同図(b)から同図(f)の4フレーム間では、保留アイコンPI3は第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1×4だけ移動している。この結果、保留アイコンPI3は第3領域900cから第2領域900bまでの移動を完了している。
また、同図(e)から同図(f)の1フレーム間では、保留アイコンPI4を第二の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L2だけ移動すると同時に、保留アイコンPI2を第二の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて距離L2だけ移動している。したがって、同図(d)から同図(f)の2フレーム間では、保留アイコンPI4は第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L2×2だけ移動し、保留アイコンPI2は第2領域900bから第1領域900aに向けて距離L2×2だけ移動している。この結果、保留アイコンPI4は第4領域900dから第3領域900cまでの移動を完了し、保留アイコンPI2は第2領域900bから第1領域900aまでの移動を完了している。すなわち、同図(f)に示す状態では、保留アイコンPI2〜PI4の移動が全て完了し、保留アイコンPI2〜PI4の移動アニメーションを終了している。
また、同図(f)に示す状態では、変動アイコンVIを、変動アイコン表示領域800´を兼ねる保留アイコン表示領域900´の第1領域900aからフレームアウトさせることで消去している。すなわち、同図(f)に示す状態では、変動アイコンVIの移動が完了し、変動アイコンVIの消去アニメーションを終了している。
<実施例C>
図34および図35は、実施例Cに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例は、3つの保留アイコンを異なる速度で移動させる演出表示の一例である。また、この例では、変動アイコン表示領域800´と保留アイコン表示領域900´を別々の領域に設けている。
具体的には、図34(b)に示す変動開始の状態では、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、保留アイコンPI1から変化した変動アイコンVIの移動アニメーションを開始している。この例では、移動アニメーションとして、変動アイコンVIを所定の速度で保留アイコン表示領域900´の第1領域900aから変動アイコン表示領域800´に移動する動画像を表示する。
次に、同図(c)に示す状態は、同図(b)に示す変動アイコンの移動アニメーション開始から1フレームが経過した状態である。このタイミングでは、変動アイコンVIの移動アニメーションを継続するとともに、保留アイコン表示領域900´において、保留アイコンPI2〜PI4を所定速度で移動する移動アニメーションを開始している。この例では、移動アニメーションとして、保留アイコンPI4を第一の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて移動し、保留アイコンPI3を第一の速度よりも遅い第二の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて移動し、保留アイコンPI2を第二の速度よりも遅い第三の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて移動する動画像を表示する。以下、この移動アニメーションについて詳細に説明する。
同図(d)に示す状態は、同図(c)に示す保留アイコンの移動アニメーション開始から1フレームが経過した状態である。同図(c)から同図(d)の1フレーム間では、保留アイコンPI4を第一の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L1だけ移動し、保留アイコンPI3を第一の速度よりも遅い第二の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L2だけ移動し、保留アイコンPI2を第二の速度よりも遅い第三の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L3だけ移動している。
次に、同図(e)に示す状態は、同図(c)に示す保留アイコンの移動アニメーション開始から2フレームが経過した状態である。同図(d)から同図(e)の1フレーム間で
は、保留アイコンPI4を第一の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L1だけ移動し、保留アイコンPI3を第一の速度よりも遅い第二の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L2だけ移動し、保留アイコンPI2を第二の速度よりも遅い第三の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L3だけ移動している。したがって、同図(c)から同図(e)の2フレーム間では、保留アイコンPI4は第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L1×2だけ移動し、保留アイコンPI3は第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L2×2だけ移動し、保留アイコンPI2は第2領域900bから第1領域900aに向けて距離L3×2だけ移動している。このとき、保留アイコンP4は、第4領域900dから第3領域900cまでの移動が完了している。
次に、同図(f)に示す状態は、同図(c)に示す保留アイコンの移動アニメーション開始から3フレームが経過した状態である。同図(e)から同図(g)の1フレーム間では、保留アイコンPI3を第二の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L2だけ移動し、保留アイコンPI2を第二の速度よりも遅い第三の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L3だけ移動している。したがって、同図(c)から同図(f)の3フレーム間では、保留アイコンPI3は第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L2×3だけ移動し、保留アイコンPI2は第2領域900bから第1領域900aに向けて距離L3×3だけ移動している。このとき、保留アイコンP3は、第3領域900cから第2領域900dまでの移動が完了しており、また、変動アイコンVIも、保留アイコン表示領域900´の第1領域900aから変動アイコン表示領域800までの移動が完了しており、変動アイコンの移動アニメーションが終了している。
次に、同図(g)に示す状態は、同図(c)に示す保留アイコンの移動アニメーション開始から4フレームが経過した状態である。同図(f)から同図(g)の1フレーム間では、保留アイコンPI2を第三の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて距離L3だけ移動している。したがって、同図(c)から同図(g)の4フレーム間では、保留アイコンPI2は第2領域900bから第1領域900aに向けて距離L3×4だけ移動している。このとき、保留アイコンP2は、第2領域900bから第1領域900aまでの移動が完了しており、この結果、すべての保留アイコンPI2〜PI4の移動アニメーションが終了している。
次に、同図(h)に示す状態では、変動アイコン表示領域800において変動アイコンVIの消去アニメーションを開始している。この例では、変動アイコンVIの消去アニメーションとして、図34(h)〜図35(l)に示すように、変動アイコンVIを所定の速度で下方に移動し、変動アイコンVIが、変動アイコン表示領域800´から徐々にフレームアウト(消える)する動画像を表示している。
<実施例D>
図36および図37は、実施例Dに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、特図1変動遊技の保留数をLEDを用いて報知するための特図1用保留アイコン表示領域901´と、特図2変動遊技の保留数を装飾図柄表示装置208´の一部の表示領域を用いて画像で報知するための特図2用保留アイコン表示領域902´の2つを設けており、特図1用保留アイコン表示領域901´において保留表示が変化する時間よりも、特図2用保留アイコン表示領域902´において保留表示が変化する時間を長くしている。なお、特図1用保留アイコン表示領域901´において保留表示が変化する時間よりも、特図2用保留アイコン表示領域902´において保留表示が変化する時間を短くしてもよい。
最初の図36(a)に示す状態は、特図の変動停止を行った状態である。この変動停止の状態では、特図1保留ランプ218´の全てのLEDを点灯して特図1変動遊技の保留数が4であることを報知し、特図2保留ランプ220´の全てのLEDを消灯して特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している。また、この変動停止の状態では、特図1用保留アイコン表示領域901´の全てのLEDを点灯して特図1変動遊技の保留数が4であることを報知するとともに、特図2用保留アイコン表示領域902´の第1領域902a〜第4領域902dの各々に保留アイコンを表示しないことにより、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している。
次に、同図(b)に示す状態は、同図(a)に示す変動停止から1フレームが経過し、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始のタイミングでは、特図1表示装置212´を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1保留ランプ218´の一番右のLEDを消灯して特図1の保留数が4から3に減少したことを報知している。また、この変動開始のタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、特図1用保留アイコン表示領域901´の一番右のLEDを消灯して特図1の保留数が4から3に減少したことを報知している。すなわち、この例では、特図1保留ランプ218´のLEDの消灯タイミングと、特図1用保留アイコン表示領域901´のLEDの消灯タイミングを同じにしている。なお、両者の消灯タイミングが異なっていてもよく、例えば、特図1保留ランプ218´のLEDの消灯後、所定時間経過後に特図1用保留アイコン表示領域901´のLEDの消灯を行ってもよいし、その逆でもよい(他の実施例も同様)。
次に、同図(c)に示す状態は、同図(b)に示す変動開始から1フレームが経過した状態であり、次の同図(d)に示す状態は、同図(b)に示す変動開始から2フレームが経過し、特図1の変動表示中に、特図2変動遊技の1個目の保留が発生した状態である。このタイミングでは、特図2保留ランプ220´の一番左のLEDを点灯して特図2の保留数が0から1に増加したことを報知している。また、このタイミングでは、特図2用保留アイコン表示領域902´の第1領域902a〜第4領域902dの各々に保留アイコンを表示しない状態を維持しているが、特図2変動遊技の1個目の保留に対応する保留アイコンPI1の増加アニメーションを開始している。この例では、保留アイコンの増加アニメーションとして、保留アイコンの大きさを徐々に大きくする動画像を表示する。
次に、同図(e)に示す状態は、同図(d)に示す特図2変動遊技の1個目の保留が発生した状態から1フレームが経過した状態であり、特図1の変動表示中に、特図2変動遊技の2個目の保留が発生した状態である。このタイミングでは、特図2保留ランプ220´の左から二番目のLEDを点灯して特図2の保留数が1から2に増加したことを報知している。また、このタイミングでは、特図2用保留アイコン表示領域902´の第1領域902aにおいて、1個目の保留に対応する保留アイコンPI1の増加アニメーションにょり保留アイコンPI1の表示を開始し、その後、同図(h)に示すタイミングまで3フレーム分の時間をかけて、当該保留アイコンPI1の大きさを徐々に大きくする増加アニメーションを継続している。
次に、同図(f)に示す状態は、同図(d)に示す特図2変動遊技の2個目の保留が発生した状態から1フレームが経過した状態である。このタイミングでは、特図2用保留アイコン表示領域902´の第2領域902bにおいて、2個目の保留に対応する保留アイコンPI2の表示を開始し、その後、同図(i)に示すタイミングまで3フレーム分の時間をかけて、当該保留アイコンPI2の大きさを徐々に大きくする増加アニメーションを継続している。
次に、図37(k)に示す状態は、1個目の保留に対応する特図2の変動表示を開始(
変動開始)した状態である。この変動開始のタイミングでは、特図2表示装置212´を用いて特図2の変動表示を開始するとともに、特図2保留ランプ220´の左から2番目のLEDを消灯して特図2の保留数が2から1に減少したこと(特図2変動遊技の保留を一つ消化したこと)を報知している。また、この変動開始のタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するが、特図2用保留アイコン表示領域901´の第1領域901aに表示している保留アイコンPI1の表示は維持している。
次に、同図(l)に示す状態は、同図(k)に示す特図2変動遊技の開始から1フレームが経過した状態である。このタイミングでは、特図2用保留アイコン表示領域902´の第1領域902aにおいて、1個目の保留に対応する保留アイコンPI1を徐々に消去する消去アニメーションを開始し、その後、同図(o)に示すタイミングまで3フレーム分の時間をかけて、当該保留アイコンPI1を徐々に消去する消去アニメーションを継続している。
次に、同図(n)に示すタイミングでは、特図2用保留アイコン表示領域902´の第2領域902bに表示している保留アイコンPI2を第1領域902aに移動する移動アニメーションを開始し、その後、同図(r)に示す状態まで4フレーム分の時間をかけて、保留アイコンPI2を第2領域902bから第1領域902aに移動する移動アニメーションを継続している。
なお、特図1用保留アイコン表示領域901´と特図2用保留アイコン表示領域902´の配置場所は特に限定されず、特図1用保留アイコン表示領域901´と特図2用保留アイコン表示領域902´の配置場所を入れ替えてもよい。また、特図1用保留アイコン表示領域901´を装飾図柄表示装置208´の上や左右に配置してもよい。また、特図2優先変動のため、特図2用保留アイコン表示領域902´を特図1用保留アイコン表示領域901´よりも高い位置に配置したが、特図2用保留アイコン表示領域902´を特図1用保留アイコン表示領域901´よりも低い位置に配置してもよい。また、特図1用保留アイコン表示領域901´のLEDを水平方向に並べたが、垂直方向に並べてもよいし、斜めに並べてもよいし、任意の曲線に沿って並べてもよい。また、同図(k)に示す特図2変動遊技などの変動遊技の変動時間が短い場合には、消去アニメーションや移動アニメーションなどの表示時間が比較的長いアニメーションの表示を途中で中止したり、表示時間の短い他のアニメーションに置き換えて表示を行ったりしてもよい。
<実施例E>
図38および図39は、実施例Eに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。上記実施例Dでは、特図1保留ランプ218´を消灯したタイミングで、特図1用保留アイコン表示領域901´のLEDを消灯したが、この例では、特図1保留ランプ218´を消灯した後に、特図1用保留アイコン表示領域901´のLEDの輝度を徐々に低下させるように構成している。
例えば、図38(b)に示す変動開始の状態では、特図1表示装置212´を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1保留ランプ218´の一番右のLEDを消灯して特図1の保留数が4から3に減少したことを報知している。また、この変動開始のタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、特図1用保留アイコン表示領域901´の一番右のLEDの輝度を最大輝度の100%から最大輝度の50%に下げた後、同図(c)に示す1フレーム経過後に、当該LEDの輝度を最大輝度の50%から最大輝度の0%に下げ、特図1の保留数が4から3に減少したことを報知している。
また、保留が増加する場合も同様に、例えば、同図(f)に示すタイミングでは、特図1保留ランプ218´の一番右のLEDを点灯して特図1の保留数が3から4に増加した
ことを報知している。また、このタイミングでは、特図1用保留アイコン表示領域901´の一番右のLEDの輝度を最大輝度の0%から最大輝度の50%に上げた後、同図(g)に示す1フレーム経過後に、当該LEDの輝度を最大輝度の50%から最大輝度の100%に上げ、特図1の保留数が3から4に増加したことを報知している。以降の保留アイコンの消去アニメーションと移動アニメメーションは上述の実施例と同様であるため、その説明は省略する。
なお、ここでは、LEDの輝度を最大輝度の0%、50%、100%の三段階で変化させる例を示したが、LEDの輝度を四段階以上で変化させてもよいし、LEDの点滅間隔時間を複数段階に変化させてもよい。
<実施例F>
図40および図41は、実施例Fに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、特図1変動遊技の保留数をLEDを用いて報知するための特図1用保留アイコン第1表示領域901´と、特図1変動遊技の保留数を装飾図柄表示装置208´の一部の表示領域を用いて画像で報知するための特図1用保留アイコン第2表示領域903´の2つを設けており、特図1用保留アイコン第1表示領域901´における保留表示の態様と、特図1用保留アイコン第2表示領域903´における保留表示の態様を異ならせている。
図40(b)に示す状態は、同図(a)に示す変動停止から1フレームが経過し、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始のタイミングでは、特図1表示装置212´を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1保留ランプ218´の左から2番目のLEDを消灯して特図1の保留数が2から1に減少したことを報知している。
また、この変動開始のタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、特図1用保留アイコン第1表示領域901´の左から2番目のLEDを消灯して特図1の保留数が2から1に減少したことを報知している。一方、このタイミングでは、特図1用保留アイコン第2表示領域903´の第2領域903bに保留アイコンPI2を表示した状態を維持しているとともに、変動アイコン表示領域を兼用する第1領域903aにおいて、保留アイコンPI1から変化した変動アイコンVIを消去する消去アニメーションを開始している。この例では、変動アイコンVIの消去アニメーションとして、同図(b)〜(e)の期間に亘って、紅葉を模した画像を所定速度で下方向に移動させて特図1用保留アイコン第1表示領域901´からフレームアウト(消去)させる動画像を表示する。
また、変動アイコンVIの消去アニメーション終了後の同図(f)に示すタイミングでは、保留アイコンPI2を第2領域903bから第1領域903aに移動させる移動アニメーションを開始している。この例では、保留アイコンPI2の移動アニメーションとして、図40(f)〜図41(k)の期間に亘って、イチョウの葉を模した保留アイコンPI2の画像を左右に揺れ動かしながら水平方向に移動させる動画像を表示している。
<実施例G>
図42〜図45は、実施例Gに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、特図変動遊技の1または複数の保留のうち、先読み演出を行う保留に対応する保留アイコンだけを表示するように構成しており、ここでは、特図1変動遊技の2つの保留のうち、先読み演出を行う2番目の保留に対応する保留アイコンだけを表示する例について説明する。
図42(b)に示すタイミングでは、特図1保留ランプ218´の右から2番目のLE
Dを点灯して特図1の保留数が1から2に増加したことを報知している。また、特図1用保留アイコン第1表示領域901´の右から2番目のLEDを点灯して特図1の保留数が1から2に増加したことを報知しているとともに、この例では、2番目の保留は先読みを行う保留であるため、2番目の保留に対応する保留アイコンPI2の増加アニメーションを開始している。
この例では、保留アイコンPI2の増加アニメーションとして、同図(b)〜(g)の期間に亘って、サボテンを模したキャラクタ画像を所定速度で上方向に移動させて特図1用保留アイコン第2表示領域903´の第2領域903bにフレームイン(出現)させる動画像を表示する。なお、特図1の1番目の保留は先読みを行う保留ではないため、特図1用保留アイコン第2表示領域903´の第1領域903aには何も画像を表示していない。
次に、図43(j)に示すタイミングでは、1番目の保留に対応する特図1の変動表示の開始に合わせて、保留アイコンPI2を第2領域903bから第1領域903aに移動させる移動アニメーションを開始している。この例では、保留アイコンPI2の移動アニメーションとして、同図(j)〜同図(q)の期間に亘って、サボテンを模したキャラクタ画像と吹き出しの画像を水平方向に移動させる動画像を表示している。また、この例では、移動アニメーションの吹き出しの画像において「!!!!」という文字を表示することによって、2番目の保留に対応する先読みの結果を秘匿したり、先読みの結果を示唆したりすることで、遊技者の期待感を高めるようにしている。
なお、同図(n)に示すように、移動アニメーション中の保留アイコンPI2の一部が、変動表示中の装飾図柄の上を覆うようにすれば、保留アイコンPI2を装飾図柄よりも目立たせることができ、遊技者にとって重要な情報(先読みの結果)を確実に伝えることができる場合がある。また、同図(q)に示すように、変動停止中の装飾図柄を、保留アイコンPI2一部の上に表示すれば、装飾図柄を保留アイコンPI2よりも目立たせることができ、遊技者にとって重要な情報(特図変動遊技の当否結果)を確実に伝えることができる場合がある。また、移動アニメーション中の保留アイコンPI2の一部が、変動表示中の装飾図柄の下を通過するようにしてもよいし、変動停止中の装飾図柄を、保留アイコンPI2一部の下に表示してもよい。 次に、図44(r)に示すタイミングでは、2番目の保留に対応する特図1の変動表示の開始に合わせて、保留アイコンPI2から変化した変動アイコンVIを、第1領域903aから変動アイコン表示領域800´に移動させる移動アニメーションを開始している。この例では、保留アイコンPI2の移動アニメーションとして、同図(r)〜同図(w)の期間に亘って、サボテンを模したキャラクタ画像を特図1用保留アイコン第2表示領域903´において徐々に小さくして消去すると同時に変動アイコン表示領域800´において同じキャラクタ画像を徐々に大きくして出現させている。また、当該キャラクタ画像の吹き出しの画像において当該変動遊技の結果(この例では、確変大当り)を示唆する文字や画像(この例では、当該変動遊技の結果が遊技者にとって有利な状態であることを示唆する「熱」という文字)を表示することによって、遊技者の期待感を高めるようにしている。
次に、図45(x)に示すタイミングでは、装飾図柄をリーチ状態にし、同図(y)に示すタイミングでは、装飾図柄表示装置208´の全ての表示領域を用いてスーパーリーチ演出を行うことで、変動アイコン表示領域800´、特図1用保留アイコン第2表示領域903´、装飾図柄などを一時的に視認不能にしている。なお、同図(x)に示すように、リーチ状態の変動表示中の装飾図柄を、保留アイコンPI2の一部の上に表示すれば、装飾図柄を保留アイコンPI2よりも目立たせることができ、遊技者にとって重要な情報(リーチ状態か否か)を確実に伝えることができる場合がある。また、上述のとおり、移動アニメーション中の保留アイコンPI2の一部が、変動表示中の装飾図柄の上を覆う
ようにすれば、保留アイコンPI2を装飾図柄よりも目立たせることができ、遊技者にとって重要な情報(先読みの結果)を確実に伝えることができる場合がある。すなわち、装飾図柄の変動態様に応じて、保留アイコンの表示と装飾図柄の表示の優先順位を変更してもよい。
また、特図1用保留アイコン第1表示領域901´の保留表示に用いるLEDの平面視形状は、円形に限定されず、星印でもよいし多角形でもよい。また、各々のLEDの形状、大きさ、発光色を異ならせてもよいし、全て同じ態様でもよい。また、LEDの発光色を複数種類備えていてもよく、例えば、変動表示毎に色を変化させてもよい。
また、保留アイコンについても同様に、保留アイコンの表示態様は数字や単純な図形であってもよい。また、各々の保留アイコンの形状、大きさ、色、模様を異ならせてもよいし、全て同じ表示態様でもよい。また、保留アイコンの形状、大きさ、色、模様を複数種類備えていてもよく、例えば、変動表示毎に形状を変化させてもよい。
次に、同図(z)に示す状態では、スーパーリーチ演出を終了することにより、変動アイコン表示領域800´、特図1用保留アイコン第2表示領域903´、装飾図柄などを再度、表示することによって、スーパーリーチ演出前に表示していた変動アイコンと同様に変動アイコンを表示している。なお、スーパーリーチ演出の後に変動アイコンの表示を復帰させることなく、変動アイコンを消去してもよい。
次に、同図(A)に示すタイミングでは、当該変動遊技の結果として確変大当りに対応する装飾図柄組合せ(「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」)を表示し、次の同図(B)に示すタイミングでは、15R確変大当り遊技を開始し、同図(C)に示す大当り遊技終了後の演出表示では、変動アイコンVIを消去している。なお、変動アイコンVIを大当り遊技終了後に消去せず、その後の特図の変動開始時などのタイミングで消去してもよい。
<実施例H>
図46〜図47は、実施例Hに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。ここまで説明した例では、保留アイコン表示領域900´における第1領域900a、第2領域900b、第3領域900c、第4領域900dの4つの領域の大きさや間隔をほぼ同一に設定していたが、この例では、当該4つの領域の間隔を異ならせている。また、この例では、保留アイコンを移動させる速度を同一に設定している。
具体的には、同図(a)に示すように、第1領域900aの中心を通る垂線と第2領域900bの中心を通る垂線の間隔をL3、第2領域900bの中心を通る垂線と第3領域900cの中心を通る垂線の間隔をL3よりも長いL4(L4>L3)、第3領域900cの中心を通る垂線と第4領域900dの中心を通る垂線の間隔をL3としている。すなわち、第2領域900bと第3領域900cとの間隔を、第1領域900aと第2領域900bとの間隔、および第3領域900cと第4領域900dとの間隔よりも広くしている。
図46(b)に示す変動開始のタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、変動アイコン表示領域800´を兼ねる保留アイコン表示領域900´の第1領域900aにおいて、保留アイコンPI1から変化した変動アイコンVIの消去アニメーションを開始している。この例では、消去アニメーションとして、変動アイコンVIを所定の速度で下方に移動し、変動アイコンVIが、変動アイコン表示領域800´を兼ねる保留アイコン表示領域900´の第1領域900aから徐々にフレームアウト(消える)する動画像を表示する。
次に、同図(e)に示すタイミングでは、保留アイコン表示領域900´において、保留アイコンPI2〜PI4を同一の速度で移動する移動アニメーションを開始している。以下、この移動アニメーションについて詳細に説明する。
同図(f)に示す状態は、同図(e)に示す移動アニメーションの開始から1フレームが経過した状態である。同図(e)から同図(f)の1フレーム間では、保留アイコンPI4を第一の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて距離L1だけ移動し、保留アイコンPI3を第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1だけ移動し、保留アイコンPI2を第一の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて距離L1だけ移動している。以降、図47(i)に示す状態まで、保留アイコンPI2〜PI4を第一の速度で、1フレーム毎に距離L1ずつ移動している。
次に、図47(j)に示すタイミングでは、保留アイコンPI2〜PI4のうち、保留アイコンPI3だけを第一の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて距離L1だけ移動するのに対して、保留アイコンPI2を第1領域900aで停止表示し、保留アイコンPI4を第3領域900cで停止表示している。以降、同図(k)に示すタイミングまで、保留アイコンPI3だけを第一の速度で、1フレーム毎に距離L1ずつ移動することにより、保留アイコンPI3を第2領域900bまで移動して当該領域に停止表示している。なお、図47(k´)に示すように、保留アイコンPI3を1フレーム毎に距離L1(他の保留アイコンPI2、PI4と同じ移動距離)ずつ移動すると第2領域900bの中心の前後に移動してしまう場合には、例えば、第2領域900bの中心近傍で移動距離をL1からL1´(L1´<L1)に変更し、保留アイコンPI3が第2領域900bの中心に停止するように帳尻合わせを行ってもよい。また、移動距離L1をL1´´(L1´´>L1)に変更し、保留アイコンPI3が第2領域900bの中心に停止するように帳尻合わせを行ってもよい。
<実施例I>
図48は、実施例Iに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、同図(a)に示すように、保留アイコン表示領域900´の中央部分を覆うように固定される装飾物904を備えている。また、第1領域900aと第2領域900bは、装飾物904によって視認が阻害されないように保留アイコン表示領域900´の左寄りに配置し、第3領域900cと第4領域900dは、装飾物904によって視認が阻害されないように保留アイコン表示領域900´の右寄りに配置している。その結果、第2領域900bと第3領域900cとの間隔を、第1領域900aと第2領域900bとの間隔、および第3領域900cと第4領域900dとの間隔よりも広くしている。
同図(b)に示す変動開始のタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、保留アイコンPI1から変化した変動アイコンVIの移動アニメーションを開始している。この例では、同図(b)〜(f)の期間に亘って、変動アイコンの移動アニメーションとして、変動アイコンVIを所定の速度で保留アイコン表示領域900´の第1領域900aから変動アイコン表示領域800´に移動する動画像を表示する。
次に、同図(f)に示すタイミングでは、保留アイコン表示領域900´において、保留アイコンPI2〜PI4を所定速度で移動する移動アニメーションを開始している。この例では、保留アイコンP2I〜PI4の移動アニメーションとして、保留アイコンPI4を第一の速度で第4領域900dから第3領域900cに向けて移動し、保留アイコンPI2を同じ第一の速度で第2領域900bから第1領域900aに向けて移動する一方で、保留アイコンPI3を第一の速度よりも速い第二の速度で第3領域900cから第2領域900bに向けて移動する動画像を表示する。
この例では、上述のとおり、第2領域900bと第3領域900cとの間隔を、第1領域900aと第2領域900bとの間隔、および第3領域900cと第4領域900dとの間隔よりも広くしている。しかしながら、広い間隔を移動する保留アイコンPI3の第二の速度を、狭い間隔を移動する保留アイコンPI2、PI4の第一の速度よりも速めることによって、保留アイコンPI3が第2領域900bの中心に到達するタイミングと、保留アイコンPI2、PI4がそれぞれ第1領域900a、第3領域900cの中心に到達するタイミングを同一にしている。
また、同図(g)に示すタイミングでは、第3領域900cから第2領域900bに向けて移動中の保留アイコンPI3が装飾物904の後方を通過しており、当該通過中に保留アイコンPI3の上部を除いた大部分が、装飾物904に覆われている。なお、装飾物によって覆われる保留アイコンの部位の大きさは、同図(g)に示す例よりも大きくても小さくてもよい。また、保留アイコンが装飾物に覆われる期間も、1フレームに限定されずに2フレーム以上でもよく、この場合、各フレーム毎に、装飾物に覆われる大きさを変化させてもよい。
図49は、保留アイコンの描画態様の一例を示した図である。保留アイコンの移動アニメーションにより、保留アイコンが装飾物904の後方を通過する場合、保留アイコンは、同図(a)に示すように、装飾物904に覆われている部位を含む全ての部位の描画を行ってもよく、この場合、保留アイコンの形状や大きさを変更する必要がなく、表示制御を簡素化できる場合がある。また、同図(b)に示すように、装飾物904に覆われていない部位と、その近傍の部位であって正面からは視認できない部位の描画を行ってもよいし、同図(c)に示すように、装飾物904に覆われていない部位のみの描画を行ってもよく、これらの場合、視認性に影響を与えない範囲で、保留アイコンを表示するための画像データの情報量を減らすことができる場合がある。また、装飾物904を正面視する場合だけではなく、斜め上方から見た場合などに、見る方向によって保留アイコンの見え方を変化させることができ、遊技に面白みを与えることができる場合がある。
<実施例J>
図50は、実施例Jに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、同図(a)に示すように、特図変動遊技の保留数を報知する表示として、特図1保留ランプ218´、特図2保留ランプ220´、および保留アイコン表示領域900´に加えて、特図1変動遊技の保留数を報知する特図1用保留アイコン表示領域901´と、特図2変動遊技の保留数を報知する特図2用保留アイコン表示領域902´を備えている。なお、特図1用保留アイコン表示領域901´と特図2用保留アイコン表示領域902´に表示する情報は数字に限定されず、各々の保留数が把握できる情報であればよい。したがって、例えば、漢字(例えば、一、二、三、四、零など)でもよいし、画像の個数で保留数を表現してもよい。
同図(b)に示すタイミングでは、特図1の変動表示を開始しており、特図1保留ランプ218´の一番右のLEDを消灯することによって、特図1の保留数が1つ減少したこと報知しているとともに、特図1用保留アイコン表示領域901´に表示している数字を4から3に徐々に変化させる動画像の再生を開始しており、特図1用保留アイコン表示領域901´では数字の4が数字の3に変化する様子を表示している。
また、このタイミングでは、保留アイコン表示領域900´に表示している保留アイコンPI2〜PI4を、隣接する領域に移動させる移動アニメーションと、保留アイコンPI1から変化した変動アイコンVIを、保留アイコン表示領域900´から変動アイコン表示領域800´に移動させる移動アニメーションを開始している。
また、同図(c)に示す状態は、同図(b)に示す変動開始から1フレームが経過した状態である。このタイミングでは、特図1用保留アイコン表示領域901´に表示している数字を4から3に変化させる動画像の再生を終了し、特図1用保留アイコン表示領域901´では数字の3を表示している。また、以降の同図(c)〜(g)に示す状態では、同図(b)で開始した保留アイコンPI2〜PI4の移動アニメーションと変動アイコンVIの移動アニメーションを行っている。
すなわち、この例では、特図1保留ランプ218´によって特図1の保留数の減少を報知するタイミングよりも、特図1用保留アイコン表示領域901´によって特図1の保留数の減少を報知するタイミングを1フレームだけ遅延させている。
<実施例K>
図51および図52は、実施例Kに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、特図1変動遊技の保留数を装飾図柄表示装置208´の一部の表示領域を用いて報知するための特図1用保留アイコン第1表示領域901´と、特図1変動遊技の保留数を報知するための特図1用第保留アイコン第2表示領域903´の2つを別々に設けており、特図1用保留アイコン第1表示領域901´における保留表示の態様と、特図1用保留アイコン第2表示領域903´における保留表示の態様を異ならせている。
図51(b)に示す変動開始のタイミングでは、特図1保留ランプ218´の左から2番目のLEDを消灯して特図1の保留数が2から1に減少したことを報知している。また、このタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、特図1用保留アイコン第1表示領域901´に表示している変動アイコンVI1を消去する消去アニメーションと、特図1用保留アイコン第2表示領域903´に表示している変動アイコンVI2を消去する消去アニメーションを開始している。
この例では、変動アイコンVI1の消去アニメーションとして、同図(b)〜同図(d)の期間に亘って、変動アイコンの大きさを徐々に小さくして、特図1用保留アイコン第1表示領域901´から消去する動画像を表示し、変動アイコンVI2の消去アニメーションとして、同図(b)〜(f)の期間に亘って、紅葉を模した画像を所定速度で下方向に移動させて特図1用保留アイコン第2表示領域903´からフレームアウト(消去)させる動画像を表示する。
また、同図(g)に示すタイミングでは、特図1用保留アイコン第1表示領域901´に表示している保留アイコンPI12を第2領域901bから第1領域901aに移動させる移動アニメーションと、特図1用保留アイコン第2表示領域903´に表示している保留アイコンPI22を第2領域903bから第1領域903aに移動させる移動アニメーションを開始している。
この例では、保留アイコンPI12の移動アニメーションとして、図51(g)〜図52(i)の期間に亘って、保留アイコンPI11の画像を第2領域901bから第1領域901aに水平方向に移動させる動画像を表示し、保留アイコンPI22の移動アニメーションとして、図51(g)〜図52(k)の期間に亘って、イチョウの葉を模した保留アイコンPI22の画像を左右に揺れ動かしながら第2領域903bから第1領域903aに水平方向に移動させる動画像を表示している。
なお、待機アニメーションが第一の表示態様(例えば、大きな丸)→第二の表示態様(例えば、中くらいの丸)→第三の表示態様(例えば、小さな丸)の3種類の表示態様を繰
り返すことで表現され、消去アニメーションが第一の表示態様(例えば、大きな丸)→第二の表示態様(例えば、中くらいの丸)→第三の表示態様(例えば、小さな丸)→消去で表現される場合であって、両者の第一〜第三の表示態様の表示タイミングが一致する場合には、待機アニメーションの一部が消去アニメーションの一部に見えることがあり、逆に消去アニメーションの一部が待機アニメーションの一部に見えることがある。このため、遊技者に錯覚を与えることができ、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
<実施例L>
次に、図53〜図57を用いて、実施例Lに係る演出表示について説明する。図53(a)は、普図の停止表示図柄の他の一例を示したものである。実施例Lの普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図C」〜「普図E」と、はずれ図柄である「普図F」の4種類がある。
同図(b)は、低確率時に上述の普図関連抽選処理(ステップS223´)で停止図柄を決定する際に用いられる低確率時普図決定用テーブルの一例であり、同図(c)は、高確率時に上述の普図関連抽選処理(ステップS223´)で停止図柄を決定する際に用いられる高確率時普図決定用テーブルの一例である。また、同図(d)は、普図の変動時間と、第2特図始動口(電チュー)232´の開放動作態様を決定する際に用いられる抽選テーブルの一例である。
この例では、低確率時において普図の停止図柄が普図Eに決定した場合には、第2特図始動口(電チュー)232´の開放動作態様として300ms+5500msの開放(ロング開放)を行うように構成している。
図54は、上述の演出制御処理において行う普通図柄当り演出制御処理の流れを示すフローチャートである。この普通図柄当り演出制御処理では、ステップS1501´の判定において、普図の停止図柄が普図Eに決定したと判定した場合に、ステップS1502´において演出選択処理を行うように構成している。なお、この例では、この演出選択処理では、次に説明する「電チューチャンス演出」の実行準備を行う。
図55〜図57は電チューチャンス演出の演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、特図1変動遊技の保留数を装飾図柄表示装置208´の一部の表示領域を用いて画像で報知するための特図1用保留アイコン表示領域901´と、特図2変動遊技の保留数を装飾図柄表示装置208´の一部の表示領域を用いて画像で報知するための特図2用保留アイコン表示領域902´の2つを設けている。
図55(b)〜(g)に示す期間では、特図1用保留アイコン表示領域901´において、保留アイコンPI11から変化した変動アイコンVI1の移動アニメーションを行うとともに、保留アイコンPI12の移動アニメーションを行っている。
続いて、図55(h)〜図56(l)に示す期間では、普図の停止図柄が普図Eに決定したことに基づいて、電チューチャンス演出を行っている。なお、電チューチャンス演出の態様は特に限定されないが、この例では、「電チューチャンス中」といった文字表示と、第2特図始動口232´を模した画像を表示することによって、第2特図始動口232´のロング開放を行っており、第2特図始動口232´に入球し易い状態であることを遊技者に示唆している。
また、図56(i)に示す状態は、特図1の変動表示中、かつ電チューチャンス演出中に、特図2変動遊技の1個目の保留が発生した状態である。このタイミングでは、特図2保留ランプ220´の一番左のLEDを点灯して特図2の保留数が0から1に増加したこ
とを報知するとともに、特図2用保留アイコン表示領域902´の第1領域902aにおいて保留アイコンの増加アニメーションを行っている。この例では、保留アイコンの増加アニメーションとして、殿のキャラクタ画像の大きさが徐々に大きくなる動画像を表示する。
また、同図(j)に示す状態は、特図1の変動表示中、かつ電チューチャンス演出中に、特図2変動遊技の2個目の保留が発生した状態である。このタイミングでは、特図2保留ランプ220´の左から二番目のLEDを点灯して特図2の保留数が1から2に増加したことを報知するとともに、特図2用保留アイコン表示領域902´の第2領域902bにおいて保留アイコンの増加アニメーションを行っている。また、同図(i)の状態で開始した第1領域902aにおける保留アイコンPI21の増加アニメーションを継続している。
次に、同図(k)に示すタイミングでは、同図(i)の状態で開始した保留アイコンPI21の増加アニメーションを終了し、第1領域902aに保留アイコンPI21を停止表示するとともに、同図(j)の状態で開始した保留アイコンPI22の増加アニメーションを継続している。また、同図(l)に示す状態では、同図(j)の状態で開始したる保留アイコンPI22の増加アニメーションを終了し、第2領域902bに保留アイコンPI22を停止表示している。
次に、同図(n)に示す状態は、1個目の保留に対応する特図2の変動表示を開始した状態である。この変動開始のタイミングでは、特図2保留ランプ220´の左から2番目のLEDを消灯して特図2の保留数が2から1に減少したことを報知している。また、このタイミングでは、第1領域902aに停止表示している保留アイコンPI21から変化した変動アイコンVI21を、変動アイコン表示領域800´に移動する移動アニメーションと、第2領域902bに停止表示している保留アイコンPI22を、第1領域902aに移動する移動アニメーションを開始している。
なお、この例では、特図2の保留については先読みを行い、当該先読みを行った保留については、対応する保留アイコンを用いて先読みの結果を示唆できるように構成している。例えば、同図(p)に示すように、変動アイコンVI21を変動アイコン表示領域800´に移動する移動アニメーションでは、吹き出し画像において涙を流した顔文字を表示させることによって、当該変動表示の当否結果の期待度が低いことを示唆している。一方、図57(q)〜同図(t)に示すように、保留アイコンPI22を第1領域902aに移動する移動アニメーションでは、吹き出し画像において「?」の文字を表示させることによって、2番目の保留に対応する特図2変動遊技の当否結果を秘匿し、遊技者の期待度を高めている。
本実施例のように、電チューチャンスの場合には、通常の保留アイコンや通常の各種アニメーションに加えて、保留アイコンの表示態様を特別な表示態様(キャラクタ画像)に変化させたり、当該保留アイコンの増加アニメーションや移動アニメーションの表示態様を特別な表示態様に変化させることで、遊技者に有利な情報(第2特図始動口232´に入球し易い状態であること)を報知することができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
<実施例M>
図58および図59は実施例Mに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、図58(a)に示すように、特図変動遊技の保留数を報知する表示として、保留アイコン表示領域906を備えており、この保留アイコン表示領域906で、特図1および特図2の保留アイコン(保留)を入賞した順番で表示可能に構成している。
図58(a)に示す状態は、特図1変動遊技の保留数が4、特図2変動遊技の保留数が4の例を示しており、保留アイコンを入賞が早い順に保留アイコン表示領域906の左側から右側に向けて表示している。この例では、入賞が早い保留順に、特図1変動遊技の1番目の保留アイコンPI11→特図2変動遊技の1番目の保留アイコンPI21→特図2変動遊技の2番目の保留アイコンPI22→特図1変動遊技の2番目の保留アイコンPI12→特図1変動遊技の3番目の保留アイコンPI13→特図2変動遊技の3番目の保留アイコンPI23→特図1変動遊技の4番目の保留アイコンPI14→特図2変動遊技の4番目の保留アイコンPI24の順番で保留アイコンを表示している。
同図(b)に示す状態は、特図1の変動表示を開始した状態である。この変動開始のタイミングでは、特図1保留ランプ218´の一番右のLEDを消灯して特図1の保留数が4から3に減少したことを報知している。また、このタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、保留アイコン表示領域906の一番左の第1領域に表示している保留アイコンPI11から変化した変動アイコンVI11を、変動アイコン表示領域800´に移動する移動アニメーションを開始している。
また、同図(f)に示すタイミングでは、同図(b)で開始した変動アイコンVI11の移動アニメーションを終了するとともに、保留アイコン表示領域906に表示している保留アイコンPI21、PI22、PI12、PI13、PI23、PI14、PI24を、隣接する左側の領域に第一の速度、または当該第一の速度よりも速い第二の速度で移動する移動アニメーションを開始している。
この例では、7つの保留アイコンのうち、入賞の順位が1番目から3番目に速い保留アイコンPI21、PI22、PI12を、第一の速度で、図58(f)〜図59(j)の4フレーム分の時間をかけて移動している。一方、入賞の順位が4番目から7番目に速い保留アイコンPI13、PI23、PI14、PI24を、第一の速度よりも速い第二の速度で、図58(f)〜同図(h)の2フレーム分の時間をかけて移動している。
<実施例N>
図60〜図62は実施例Nに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、特図1変動遊技の保留数を報知するための特図1用保留アイコン表示領域901´を装飾図柄表示装置208´の左側に設けるとともに、特図2変動遊技の保留数を報知するための特図2用保留アイコン表示領域902´を装飾図柄表示装置208´の右側に設けている。また、特図1用保留アイコン表示領域901´の下側には、特図1用変動アイコン表示領域801´を、また、特図2用保留アイコン表示領域902´の下側には、特図2用変動アイコン表示領域802´を設けている。
なお、特図1用保留アイコン表示領域901´と特図2用保留アイコン表示領域902´の配置場所を入れ替えてもよいし、この場合、特図1用変動アイコン表示領域801´と´特図2用変動アイコン表示領域802´の配置場所を入れ替えてもよい。また、特図1用保留アイコン表示領域901´と特図2用保留アイコン表示領域902´の一方を装飾図柄表示装置208´の上側に、他方を装飾図柄表示装置208´の下側に設けてもよい。
図60(b)に示す状態は、特図1の変動表示を開始した状態である。この変動開始のタイミングでは、特図1保留ランプ218´の左から2番目のLEDを消灯して特図1の保留数が2から1に減少したことを報知している。また、このタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、特図1用保留アイコン表示領域901´の一番下の第1領域901aに表示していた保留アイコンPI11から変化した変動アイコンVI11を
、変動アイコン表示領域801´に移動する移動アニメーションを開始している。
また、同図(c)に示すタイミングでは、同図(b)で開始した変動アイコンVI11の移動アニメーションを終了するとともに、特図1用保留アイコン表示領域901´の第2領域901bに表示している保留アイコンPI12を、下側の第1領域901aに向けて移動する移動アニメーションを開始している。この例では、同図(b)〜図61(n)12フレーム分の時間をかけて装飾図柄の変動表示を行っているのに対して、移動アニメーションとして、保留アイコンPI12を、第一の速度で、図60(c)〜同図(f)の3フレーム分の時間をかけて移動する動画像を表示している。なお、保留アイコンの移動時間を装飾図柄の変動表示時間と同じ12フレームにしてもよいし、12フレームよりも長くしてもよい。
次に、同図(h)に示す状態は、特図1の変動表示中に、特図2変動遊技の1個目の保留が発生した状態である。このタイミングでは、特図2保留ランプ220´の一番左のLEDを点灯して特図2の保留数が0から1に増加したことを報知している。また、このタイミングでは、特図2用保留アイコン表示領域902´の一番下の第1領域902aで、特図2の1番目の保留に対応する保留アイコンPI21の増加アニメーションを開始している。この例では、増加アニメーションとして、図61(i)〜同図(l)の4フレーム分の時間をかけて、保留アイコンPI21が形状を変化させながら徐々に大きくなる動画像を表示している。
次に、同図(i)に示す状態は、特図1の変動表示中に、特図2変動遊技の2個目の保留が発生した状態である。このタイミングでは、特図2保留ランプ220´の左から2番目のLEDを点灯して特図2の保留数が1から2に増加したことを報知している。また、このタイミングでは、特図2用保留アイコン表示領域902´の下から二番目の第2領域902で、特図2の2番目の保留に対応する保留アイコンPI22の増加アニメーションを開始している。この例では、増加アニメーションとして、同図(j)〜同図(m)の4フレーム分の時間をかけて、保留アイコンPI22が形状を変化させながら徐々に大きくなる動画像を表示している。
次に、同図(o)に示す状態は、1番目の保留に対応する特図2の変動表示を開始した状態である。この変動開始のタイミングでは、特図2保留ランプ220´の左から2番目のLEDを消灯して特図2の保留数が2から1に減少したことを報知している。また、このタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、特図2用保留アイコン表示領域902´の一番下の第1領域902aに表示していた保留アイコンPI21から変化した変動アイコンVI21を、変動アイコン表示領域802´に移動する移動アニメーションを開始している。
また、図62(r)に示すタイミングでは、図61(o)で開始した変動アイコンVI21の移動アニメーションを終了するとともに、特図2用保留アイコン表示領域902´の第2領域902bに表示している保留アイコンPI22を、下側の第1領域9012に向けて移動する移動アニメーションを開始している。この例では、移動アニメーションとして、保留アイコンPI22を、第一の速度よりも速い第二の速度で、同図(r)〜同図(s)の2フレーム分の時間をかけて移動する動画像を表示している。
本実施例では、装飾図柄の移動方向と、保留アイコンの移動方向を同一方向にしているため、いずれか一方の動きに着目した場合でも、他方の動きが把握しやすい場合がある。
<実施例O>
図63は実施例Oに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例
では、特図1変動遊技の保留数を報知するための保留アイコン表示領域900´を装飾図柄表示装置208´の右側に設けるとともに、その下側に、変動アイコン表示領域800´を設けている。また、この例では、保留アイコン表示領域900´の中央部分を覆うように固定される装飾物908を備えている。また、この例では、第1領域900aと第2領域900bは、装飾物908によって視認が阻害されないように保留アイコン表示領域900´の下寄りに配置し、第3領域900cと第4領域900dは、装飾物908によって視認が阻害されないように保留アイコン表示領域900´の上寄りに配置している。その結果、第2領域900bと第3領域900cの間隔を、第1領域900aと第2領域900bの間隔、および第3領域900cと第4領域900dの間隔よりも広くしている。
装飾物908は、ウサギを模した形状とされており、同図(c)や同図(g)に示すように、所定の条件が成立した場合に耳が上下方向に動くように構成されているとともに、同図(g)に示すように、所定の条件が成立した場合に瞳が動くように構成されている。また、装飾物908の耳が下方に移動して垂れ下がった状態となった場合、同図(c)〜(g)に示すように、耳の一部が保留アイコン表示領域900´の一部の表示領域を覆い、当該表示領域900´の視認を妨げるように構成されている。ここで、装飾物908の耳や瞳を動かす「所定の条件」としては、保留の先読み結果が遊技者にとって有利な状態(例えば、大当り)の場合や、変動中の特図変動遊技の結果が遊技者にとって有利な状態(例えば、大当り)の場合や、変動アイコンや保留アイコンの移動アニメーションの開始時などが挙げられる。
同図(b)に示す状態は、特図1の変動表示を開始した状態である。この変動開始のタイミングでは、特図1保留ランプ218´の左から3番目のLEDを消灯して特図1の保留数が3から2に減少したことを報知している。また、このタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、保留アイコン表示領域900´の一番下の第1領域900aに表示していた保留アイコンPI11から変化した変動アイコンVI11を、変動アイコン表示領域800´に移動する移動アニメーションと、第3領域900cに表示していた保留アイコンPI13を、第2領域900bに移動する移動アニメーションと、第2領域900bに表示していた保留アイコンPI12を、第1領域900aに移動する移動アニメーションを開始している。
この例では、保留アイコンの移動アニメーションとして、保留アイコンPI12を、第一の速度で、同図(b)〜同図(e)の3フレーム分の時間をかけて移動する動画像と、保留アイコンPI13を、第一の速度よりも速い第二の速度で、同図(b)〜同図(e)の3フレーム分の時間をかけて移動する動画像を表示している。また、同図(d)に示すタイミングでは、同図(b)で開始した変動アイコンVI11の移動アニメーションを終了するとともに、保留アイコンPI12、PI13の移動アニメーションを継続し、同図(e)に示すタイミングで、保留アイコンPI12、PI13の移動アニメーションを終了している。
図64は、保留アイコンの描画態様の一例を示した図である。保留アイコンの移動アニメーションにより、保留アイコンが装飾物908の後方を通過する場合、保留アイコンは、同図(a)〜(c)に示すように、装飾物908に覆われている部位を含む全ての部位の描画を行ってもよく、この場合、保留アイコンの形状や大きさを変更する必要がなく、表示制御を簡素化できる場合がある。また、同図(d)に示すように、装飾物908に覆われていない部位と、その近傍の部位であって正面からは視認できない部位の描画を行ってもよいし、図示はしないが、装飾物908に覆われていない部位のみの描画を行ってもよく、これらの場合、視認性に影響を与えない範囲で、保留アイコンを表示するための画像データの情報量を減らすことができる場合がある。また、同図(e)に示すように、装
飾物908の動きに合わせて描画態様を変化させてもよい。
また、図65は、実施例Oの変形例を示した図である。この例では、第3領域900cに表示していた保留アイコンPI13を第2領域900bに移動する移動アニメーションを変更している。具体的には、装飾物908によって保留アイコンPI13の視認が妨げられないように、保留アイコンPI13を、同図(c)に示すように、左斜め下に移動した後、同図(d)に示すように、真っ直ぐ下に移動し、同図(f)に示すように、右斜め下に移動する動画像を表示する。すなわち、保留アイコンPI13は、実施例Oよりも長い距離を、第二の速度で同図(b)〜同図(e)の3フレーム分の時間をかけて移動する。
<実施例P>
図66および図67は、実施例Pに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、図66(a)に示すように、特図変動遊技の保留数を報知する表示として、特図1保留ランプ218´、特図2保留ランプ220´、および保留アイコン表示領域900´に加えて、特図1変動遊技の保留数を報知する特図1用保留アイコン表示領域901´と、特図2変動遊技の保留数を報知する特図2用保留アイコン表示領域902´を備えている。これらの特図1用保留アイコン表示領域901´と特図2用保留アイコン表示領域902´は、装飾図柄表示装置208´(第一の液晶表示装置)とは別体の第二の液晶表示装置910に設けられている。なお、特図1用保留アイコン表示領域901´と特図2用保留アイコン表示領域902´に表示する情報は数字に限定されず、各々の保留数が把握できる情報であればよい。したがって、例えば、漢字(例えば、一、二、三、四、零など)でもよいし、画像の個数で保留数を表現してもよい。
図66(b)に示す状態では、特図1の変動表示を開始しており、特図1保留ランプ218´の左から2番目のLEDを消灯することによって、特図1の保留数が1つ減少したことを報知しているとともに、特図1用保留アイコン表示領域901´に表示している数字を2から1に徐々に変化させる動画像の再生を開始しており、同図(c)に示す状態では、特図1用保留アイコン表示領域901´において数字の2が数字の1に変化する様子を表示している。また、このタイミングでは、保留アイコンPI1から変化した変動アイコンVIを、保留アイコン表示領域900´から消去する消去アニメーションを開始している。
次に、同図(d)に示すタイミングでは、特図1用保留アイコン表示領域901´に表示している数字を2から1に変化させる動画像の再生を終了し、特図1用保留アイコン表示領域901´では数字の1を表示している。また、同図(e)に示すタイミングでは、保留アイコンPI1から変化した変動アイコンVIを、保留アイコン表示領域900´から消去する消去アニメーションを終了するともに、保留アイコンPI12を第2領域900bから第1領域900aに移動する移動アニメーションを開始している。この例では、保留アイコンPI2の移動アニメーションとして、爺のキャラクタ画像を第2領域900bから第1領域900aに移動する動画像を表示している。
また、図67(g)に示す状態は、特図1の変動表示中に、特図2変動遊技の1個目の保留が発生した状態である。この状態では、特図2保留ランプ220´の一番左のLEDを点灯して特図2の保留数が0から1に増加したことを報知するとともに、特図2用保留アイコン表示領域902´に表示している数字を0から1に徐々に変化させる動画像の再生を開始しており、同図(g)に示す状態では、特図2用保留アイコン表示領域902´において数字の0が数字の1に変化する様子を表示している。
また、この状態では、特図2変動遊技の1個目の保留に対応する保留アイコンPI3の
増加アニメーションを開始している。この例では、保留アイコンPI3の増加アニメーションとして、保留アイコン表示領域900´の下方から姫のキャラクタ画像が保留アイコン表示領域900´内に出現する動画像を表示している。また、この例では、特図2の保留アイコンPI3に対応する姫のキャラクタ画像を、特図1の保留アイコンPI2に対応する爺のキャラクタ画像の上に重ねて表示している。このため、優先変動の特図2の保留表示を、特図1の保留表示よりも目立たせることができ、遊技者に対して優先変動の特図2の保留が増加したことを確実に伝えることができる場合がある。なお、遊技者に注目させたい保留表示が目立つように表示を行えばよく、例えば、特図2よりも特図1の入賞が優先される場合には、特図2の保留表示よりも特図1の保留表示が目立つように表示を行えばよい。
<実施例Q>
図68および図69は、実施例Qに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、特図変動遊技の保留数を報知する表示として、特図1保留ランプ218´、特図2保留ランプ220´、および保留アイコン表示領域900に加えて、保留アイコン表示領域900と同じ情報を表示するための保留アイコン第2表示領域900´を、装飾図柄表示装置208´(第一の液晶表示装置)とは別体の第二の液晶表示装置910に設けている。
図68(b)に示す状態では、特図1の変動表示を開始しており、特図1保留ランプ218´の一番右のLEDを消灯することによって、特図1の保留数が1つ減少したことを報知している。また、このタイミングでは、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、保留アイコン表示領域900に表示していた保留アイコンPI11から変化した変動アイコンVI11を、変動アイコン表示領域800´に移動する移動アニメーションと、第2領域900b〜第4領域900dに表示していた保留アイコンPI12〜PI4を、隣接する第1領域900a〜第3領域900cに移動する移動アニメーションを開始している。この例では、保留アイコンPI12〜PI14の移動アニメーションとして、保留アイコンPI12〜PI14を、第一の速度で、同図(b)〜同図(f)の4フレーム分の時間をかけて移動する動画像を表示している。
また、同図(c)に示すタイミングでは、保留アイコン第2表示領域900´に表示していた保留アイコンPI11´から変化した変動アイコンVI11´を、変動アイコン第2表示領域800´´に移動する移動アニメーションを開始し、同図(d)に示すタイミングでは、第2領域900b〜第4領域900dに表示していた保留アイコンPI12´〜PI4´を、隣接する第1領域900a〜第3領域900cに移動する移動アニメーションを開始している。この例では、保留アイコンPI12´〜PI14´の移動アニメーションとして、保留アイコンPI12´〜PI14´を、第一の速度よりも速い第二の速度で、同図(d)〜同図(f)の2フレーム分の時間をかけて移動する動画像を表示している。
また、図69(g)に示すタイミングでは、変動アイコン表示領域800´に表示している変動アイコンVI11を消去する消去アニメーションと、変動アイコン第2表示領域800´´に表示している変動アイコンVI11´を消去する消去アニメーションを同時に開始している。この例では、変動アイコンVI11の消去アニメーションとして、変動アイコンVI11を同図(g)〜同図(k)の4フレーム分の時間をかけて消去する動画像を表示している。一方、変動アイコンVI11´の消去アニメーションとして、変動アイコンVI11´を4フレーム分の時間よりも長い時間をかけて消去する動画像を表示している。
<実施例R>
図70および図71は、実施例Rに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、特図変動遊技の保留数を報知する表示として、特図1保留ランプ218´、特図2保留ランプ220´、および保留アイコン表示領域900´に加えて、保留アイコン表示領域900´と同じ情報を表示するための保留アイコン第2表示領域900´´を、装飾図柄表示装置208´(第一の液晶表示装置)とは別体の第二の液晶表示装置910に設けているが、当該第二の液晶表示装置910には変動アイコン表示領域を設けていない。
図70(b)に示すタイミングでは、特図1の変動表示を開始しており、特図1保留ランプ218´の一番右のLEDを消灯することによって、特図1の保留数が1つ減少したことを報知している。また、この変動開始の状態では、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、保留アイコン表示領域900´に表示していた保留アイコンPI11から変化した変動アイコンVI11を、変動アイコン表示領域800´に移動する移動アニメーションと、保留アイコン第2表示領域900´´に表示していた保留アイコンPI11´から変化した変動アイコンVI11´を保留アイコン第2表示領域900´´からフレームアウト(消去)する消去アニメーションを開始している。
また、同図(f)に示す状態では、保留アイコン表示領域900´の第2領域900b〜第4領域900dに表示していた保留アイコンPI12〜PI4を、隣接する第1領域900a〜第3領域900cに移動する移動アニメーションと、保留アイコン第2表示領域900´の第2領域900b〜第4領域900dに表示していた保留アイコンPI12´〜PI4´を、隣接する第1領域900a〜第3領域900cに移動する移動アニメーションを開始している。
この例では、保留アイコンPI12´〜PI14´の移動アニメーションとして、保留アイコンPI12´〜PI14´を、第一の速度で、同図(f)〜図71(j)の4フレーム分の時間をかけて移動する動画像を表示している。一方、保留アイコンPI12〜PI14の移動アニメーションとして、保留アイコンPI12、PI14を、第一の速度で、同図(f)〜図71(j)の4フレーム分の時間をかけて移動し、保留アイコンPI13を、第一の速度よりも速い第二の速度で、図71(h)〜同図(j)の2フレーム分の時間をかけて移動する動画像を表示している。
この例では、第二の液晶表示装置910では保留アイコンの表示のみを行っているため、保留数を正確に把握することができる上に、装飾図柄表示装置208´(第一の液晶表示装置)では保留アイコンの表示に加えて変動アイコンの表示を行っているため、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
<実施例S>
図72は、実施例Sに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、同図(a)においてスーパーリーチ演出を行った後に、同図(b)〜(f)の期間に亘って、当該演出を徐々に装飾図柄の変動表示に切り替えている。また、同図(d)に示すタイミングで、特図1の保留数が0から1に増加しており、保留アイコン表示領域900の第1領域900aにおいて、当該保留に対応する保留アイコンPI1の増加アニメーションを開始している。この例では、保留アイコンPI1の増加アニメーションとして、保留アイコンPI1の大きさを、同図(d)〜同図(h)の4フレーム分の時間で徐々に大きくする動画像を表示している。
図73は、実施例Sの変形例を示した図である。この例では、同図(d)に示すタイミングで、特図1の保留数が0から1に増加している点は実施例Sと同じであるが、保留アイコンPI1の増加アニメーションを行うことなく、同図(e)に示すタイミングで、上
述の増加アニメーションの完了時と同じ形状、同じ大きさの保留アイコンPI1を表示している。
図74は、実施例Sに係る演出表示を行うための画像のレイヤ構成の一例を示した図である。実施例Sに係る演出表示は、例えば、背景画像を表示するためのレイヤL1、装飾図柄を表示するためのレイヤL2、保留アイコンを表示するためのレイヤL3、スーパーリーチ演出を表示するためのレイヤL4の4つのレイヤを、この順番で下から上に重ね合わせることによって生成することができる。なお、4つのレイヤの上下関係を入れ替えてもよいことは言うまでもない。
同図に示すような構成を採用した場合、例えば、レイヤL4におけるスーパーリーチの演出制御と、レイヤL2における装飾図柄の表示制御を個別に行うことができ、スーパーリーチ演出の実行中に、当該演出後に再開する装飾図柄の変動表示を継続して行ってもよいし、当該演出後に新たに開始する装飾図柄のゆれ変動を行ってもよい。また、スーパーリーチ演出から装飾図柄の変動表示に切り替える場合には、レイヤL4の透過率を徐々に高めることによって、レイヤL4の下位層のレイヤL3〜L1の表示を行うようにしてもよい。また、レイヤL3の保留アイコンの移動アニメーションを行う場合には、他のレイヤL4、L2、L1に対するレイヤL3の相対位置を変更することによって実現してもよい。
<実施例T>
図75および図76は、実施例Tに係る演出表示を1フレーム単位で時系列に示した図である。この例では、背景画像、登場するキャラクタ画像、保留アイコンの画像、変動アイコンの画像などが互いに異なる複数のステージを備えている。例えば、同図(a)〜(d)は爺ステージの一例を示し、同図(e)はステージの切り替えの一例を示し、同図(f)以降は姫ステージの一例を示している。
基本的には、爺ステージでは、保留アイコンとして爺のキャラクタ画像を表示し、姫ステージでは、保留アイコンとして姫のキャラクラ画像を表示するように構成しているが、例外的に、同図(e)に示すタイミングで爺ステージから姫ステージに切り替えた後も、図76(i)に示すタイミングまでは保留アイコンとして爺のキャラクタ画像を表示している。
なお、ステージの切り替えと同時に保留アイコンの態様を変化させてもよく、また、第一のステージから第二のステージに切り替える場合には第一の時間の経過後に保留アイコンの態様を切り替え、第二のステージから第一のステージに切り替える場合には第一の時間とは異なる第二の時間の経過後に保留アイコンの態様を切り替えてもよい。
また、この例では、同図(g)に示すタイミング、すなわち、遮蔽装置246´の左扉246a´および右扉246b´が同図(e)に示す閉状態から同図(h)の示す開状態に変化する途中で特図2変動遊技の保留が1つ増加している。なお、遮蔽装置246´の左扉246a´および右扉246b´が同図(b)に示す開状態から同図(e)に示す閉状態に変化する途中(例えば、同図(c)や同図(d)に示すタイミング)で特図2変動遊技の保留数が増加するものでもよい。
<保留アイコンの表示制御例>
次に、保留アイコンの表示制御例について説明する。図77は、移動アニメーション中の保留アイコンと増加アニメーション中の保留アイコンが重なる場合の表示制御例を説明するための図であり、同図(a)〜(e)は、2つのレイヤL1、L2を重ねた状態を正面から見た正面図であり、同図(A)〜(E)は、同図(a)〜(e)の各々に対応する
図であって2つのレイヤL1、L2を分離して斜め上から見た斜視図である。
この例では、保留アイコンの移動アニメーションの動画像を表示するレイヤL1と、保留アイコンの増加アニメーション動画像を表示するためのレイヤL2を用いて表示制御を行うように構成している。具体的には、レイヤL1では、保留アイコン表示領域内を保留アイコンが所定方向に(この例では左から右に)移動する動画像を表示する。また、レイヤL2では、保留アイコンが所定方向に(この例では下から上に)移動して保留アイコン表示領域外から保留アイコン表示領域内に徐々に出現する動画像を表示する。このようなレイヤL1とレイヤ2を重ね合わせて演出表示を行うことで、移動アニメーションと増加アニメーションを同時に実行することが可能である。
図78は、移動アニメーション中の保留アイコンと増加アニメーション中の保留アイコンが重なる場合の他の表示制御例を説明するための図であり、同図(a)〜(e)は、保留アイコン表示領域を正面から見た正面図である。この例では、レイヤが単層(1つ)であるため、移動アニメーション中の保留アイコンと増加アニメーション中の保留アイコンが重なる部分については、同図(f)に示すように、いずれか一方の画像で他方を上書きするか、同図(g)に示すように、いずれか一方を透明化する表示制御を行う。
図79および図80は、第1の移動アニメーション中の保留アイコンと第1の移動アニメーション中の保留アイコンが重なる場合の表示制御例を説明するための図であり、同図(a)〜(i)は、2つのレイヤL1、L2を重ねた状態を正面から見た正面図であり、同図(A)〜(I)は、同図(a)〜(i)の各々に対応する図であって2つのレイヤL1、L2を分離して斜め上から見た斜視図である。
この例では、保留アイコンの第1の移動アニメーションの動画像を表示するレイヤL1と、保留アイコンの第2の移動アニメーション動画像を表示するためのレイヤL2を用いて表示制御を行うように構成している。具体的には、レイヤL1では、保留アイコン表示領域内を保留アイコンが第一の方向に(この例では左から右に)第一の速度で移動する動画像を表示する。また、レイヤL2では、保留アイコン表示領域内を保留アイコンが第二の方向に(この例では左から右に)第一の速度とは異なる第二の速度で移動する動画像を表示する。このようなレイヤL1とレイヤ2を重ね合わせて演出表示を行うことで、2種類の移動アニメーションを同時に実行することが可能である。
<実施例U>
図81は、実施例Uに係る演出表示を時系列に示した図である。この例では、特図変動遊技の保留数を報知する表示として、特図1保留ランプ218´(図示省略)、特図2保留ランプ220´(図示省略)、および保留アイコン表示領域912に加えて、装飾図柄表示装置208´の右上隅の表示領域に、保留アイコン第2表示領域914を設けている。
同図(a)〜(d)に示す演出表示は、特図変動遊技の保留数が1つの状態で、特図変動遊技の保留数が1つ増加した場合の演出表示の一例を示している。同図(a)に示す状態は、特図の変動表示中であり、保留アイコン表示領域912の第1領域912aに保留アイコンPI1を表示することにより、特図変動遊技の保留数が1つであることを報知している。また、このタイミングでは、特図変動遊技の保留数が1(保留1)から2(保留1、保留2)に増加しており、保留2に対応する保留アイコンPI2を、保留アイコン第2表示領域914から保留アイコン表示領域912の第2領域912bまで移動させる移動アニメーションを開始している。
ここでは、保留2に対応する保留アイコンPI2を、同図(b)に示すように、最初に
第2表示領域914に表示した後、同図(c)に示すように、保留アイコン第2表示領域914を基点として垂直方向下側に距離L1だけ移動した後、同図(d)に示すように、保留アイコン表示領域912の第2領域912bを到着点として水平方向左側に距離L2だけ移動する。これにより、保留アイコンPI2の移動アニメーションとして、保留アイコンPI2を、保留アイコン第2表示領域914から保留アイコン表示領域912の第2領域912bまで距離L1+L2だけ移動する動画像を表示している。
一方、同図(e)〜(h)に示す演出表示は、特図変動遊技の保留数が3つの状態で、特図変動遊技の保留数が1つ増加した場合の演出表示の一例を示している。同図(e)に示す状態は、特図の変動表示中であり、保留アイコン表示領域912の第1領域912a、第2領域912b、第3領域912cに、それぞれ保留アイコンPI1、PI2、PI3を表示することにより、特図変動遊技の保留数が3つであることを報知している。また、このタイミングでは、特図変動遊技の保留数が3(保留1、保留2、保留3)から4(保留1、保留2、保留3、保留4)に増加しており、保留4に対応する保留アイコンPI4を、保留アイコン第2表示領域914から保留アイコン表示領域912の第4領域912dまで移動させる移動アニメーションを開始している。
ここでは、保留4に対応する保留アイコンPI4を、同図(f)に示すように、最初に第2表示領域914に表示した後、同図(g)に示すように、保留アイコン第2表示領域914を基点として垂直方向下側に距離L1だけ移動した後、同図(h)に示すように、保留アイコン表示領域912の第4領域912dを到着点として水平方向左側に、距離L2よりも短い距離L3(L3<L2)だけ移動する。これにより、保留アイコンPI4の移動アニメーションとして、保留アイコンPI4を、保留アイコン第2表示領域914から保留アイコン表示領域912の第4領域912dまで距離L1+L3だけ移動させる動画像を表示している。
すなわち、この例では、保留数が1のときに保留が増加した場合には、保留アイコンを距離L1+L2だけ移動させる移動アニメーションを表示し、保留数が3のときに保留が増加した場合には、保留アイコンを距離L1+L2よりも短い距離L1+L3だけ移動させる移動アニメーションを表示することで、保留増加時の保留数に応じて保留アイコンの移動距離(保留アイコンの移動アニメーションの表示時間)を異ならせている。一方、この例では、他のアニメーション、例えば、保留アイコンの消去アニメーションや、変動アイコンの消去アニメーションや、変動アイコンの移動アニメーションは、保留増加時の保留数に関わらず、共通の態様にしている。
このような構成とすれば、保留増加時の保留数によって移動アニメーションの態様を変化させることができるため、保留表示のバリエーションを増加させることができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
なお、保留増加時の保留数が相対的に小さいときに、保留アイコンを長い距離だけ移動させる移動アニメーションを表示し、保留増加時の保留数が相対的に大きいときに、保留アイコンを長い距離だけ移動させる移動アニメーションを表示する例を示したが、反対に、保留増加時の保留数が相対的に大きいときに、保留アイコンを長い距離だけ移動させる移動アニメーションを表示し、保留増加時の保留数が相対的に小さいときに、保留アイコンを長い距離だけ移動させる移動アニメーション表示してもよい。
また、この例では、保留増加時の保留数に応じて保留アイコンの移動距離を異ならせたが、例えば、保留数が1のときに保留が増加した場合には、保留アイコンを第一の速度で移動させる移動アニメーションを表示し、保留数が3のときに保留が増加した場合には、保留アイコンを第一の速度よりも遅い第二の速度距離(または、第一の速度よりも遅い第
三の速度)で移動させる移動アニメーションを表示することで、保留増加時の保留数に応じて保留アイコンの移動速度を異ならせてもよい。
また、移動アニメーションに替えて、上述の増加アニメーションや消去アニメーションに対して同じ技術思想を適用してもよく、例えば、保留数が1のときに保留が増加した場合には、保留アイコンを第一の時間をかけて増加させる増加アニメーション(または第一の時間をかけて消去する消去アニメーション)を表示し、保留数が3のときに保留が増加した場合には、保留アイコンを第一の時間よりも短い第二の時間(または、第一の時間よりも長い第三の時間)をかけて増加させる増加アニメーション(または第二の時間もしくは第三の時間をかけて消去する消去アニメーション)を表示することで、保留増加時の保留数に応じて保留アイコンの増加や消去の態様を異ならせてもよい。
また、第一の状態(例えば、電サポ中、当該変動表示の当否結果が大当り)の場合には、保留アイコンを保留アイコン第2表示領域914から保留アイコン表示領域912まで移動させる移動アニメーションを行い、第一の状態とは異なる第二の状態(例えば、非電サポ中、当該変動表示の当否結果がはずれ)の場合には、保留アイコンを保留アイコン表示領域912で増加(出現)させる増加アニメーションを行ってもよい。
また、特図の変動開始と同時に保留アイコンの移動アニメーションを開始した場合であって、保留アイコンの移動アニメーションの表示時間よりも、特図の変動表示時間が短い場合には、保留アイコンの移動アニメーションの表示が途中であっても、特図の変動停止から次回の特図の変動表示開始までの期間のどこかで、移動アニメーションの表示を中止してもよい。
図82は、実施例Uの変形例を説明するための図である。例えば、実施例Uの移動アニメーションに替えて、同図(a)に示す待機アニメーション用の保留アイコンを用いて移動アニメーションを行ってもよい。上述のとおり、この保留アイコンは、円の中心を回転軸として時計回り方向に常に回転し続けるように表示されるが、保留増加時の保留数が相対的に小さいときに、当該保留アイコンを第一の期間だけ回転させる移動アニメーションを表示し、保留増加時の保留数が相対的に大きいときに、当該保留アイコンを第一の期間よりも短い第二の期間だけ回転させる移動アニメーションを行ってもよい。
また、特定の条件が成立した場合(例えば、保留数が3から4(最大保留数)に増加した場合)だけ待機アニメーション用の保留アイコンを回転させる移動アニメーションを行い、それ以外の場合(例えば、保留数が1から2に増加した場合)には実施例Uの移動アニメーションを行うようにしてもよい。また、待機アニメーション用の保留アイコンの1回転は同図(a)に示す4種類の態様で構成しているが、当該保留アイコンの回転が途中の態様で終わってしまう場合には、それ以降の移動アニメーションを中止してもよい。
また、同図(b)に示すように、保留アイコン第2表示領域914と保留アイコン表示領域912を水平方向(装飾図柄の変動方向と直交する方向)に並べて配置してもよく、この場合、保留アイコンを、保留アイコン第2表示領域914から保留アイコン表示領域912まで水平方向に直線的に移動させてもよい。このような構成とすれば、保留アイコンの移動方向が装飾図柄の変動方向と異なるため、図柄表示領域208a´〜208c´において装飾図柄の変動表示中であっても、遊技者を保留アイコンに注目させることができる場合がある。
また、同図(c)に示すように、保留アイコン第2表示領域914と保留アイコン表示領域912が配置される表示領域と、図柄表示領域208a´〜208c´を含む表示領域の表示態様(色、模様、形状など)を異ならせてもよい。このような構成とすれば、図
柄表示領域208a´〜208c´において装飾図柄の変動表示中であっても、保留アイコンの視認性を高めることができる場合がある。
<アニメーションの表示時間>
次に、図83を用いて、アニメーションの表示時間の概念について説明する。例えば、上述の移動アニメーション、増加アニメーション、消去アニメーション、待機アニメーションなどのアニメーションを、複数の静止画A、B、Cを用いて構成した場合を考える。
静止画Aの表示時間をTa、静止画Bの表示時間をTb、静止画Cの表示時間をTcとすると、例えば、同図(a)に示すような、「静止画A→静止画B→静止画C」の表示を繰り返すアニメーションの最小単位の表示時間TAは、Ta+Tb+Tcとなる。また、同図(b)に示すような、「静止画A→静止画B→静止画C→静止画A→静止画B→静止画C」の表示を繰り返すアニメーションの最小単位の表示時間TBは、Ta×2+Tb×2+Tc×2となる。
したがって、上述のように、保留増加時の保留数に応じて保留アイコンの移動距離(保留アイコンの移動アニメーションの表示時間)を異ならせる場合、表示時間が短い方の移動アニメーションを、同図(a)に示すアニメーションの最小単位のN倍(Nは正の整数)で構成し、表示時間が長い方の移動アニメーションを、同図(b)に示すアニメーションの最小単位のN倍で構成すればよい。
なお、この例において、表示時間が長い方の移動アニメーションの構成は、「静止画A→静止画B→静止画C→静止画A→静止画B→静止画C」の表示の繰り返しに限定されず、例えば、同図(c)に示すように、「静止画A→静止画A→静止画B→静止画B→静止画C→静止画C」の表示の繰り返しでもよいし、同図(d)に示すように、「静止画A→静止画B→静止画B→静止画B→静止画C→静止画C」の表示の繰り返しでもよいし、同図(e)に示すように、「静止画A→静止画B→静止画B→静止画B→静止画B→静止画C」の表示の繰り返しでもよい。
このような構成とすれば、少ない静止画で多くの種類の移動アニメーションを生成することができるため、演出データを削減することができる上に、制御負担を軽減でき、安定した遊技制御を行える場合がある。
また、同図(f)に示すように、共通の静止画(この例では、静止画Z、X、P)の間に挿入して表示する静止画の数を異ならせることで移動アニメーションの表示時間を互いに異ならせてもよい。また、図示はしないが、共通の静止画のうち削除する静止画の数を異ならせることで(例えば、一方の移動アニメーションは静止画Zを削除し、他方の移動アニメーションは静止画Z、X、Pを削除するなど)、移動アニメーションの表示時間を互いに異ならせてもよい。また、複数のアニメーションを組み合わせて移動アニメーションを構成する場合、当該移動アニメーションに含まれるアニメーションの数を異ならせることで移動アニメーションの表示時間を互いに異ならせてもよい。また、一方の移動アニメーションの表示時間は0以外の任意の時間とし、他方の移動アニメーションの表示時間を0にすることで移動アニメーションの表示時間を互いに異ならせてもよい。
また、複数種類のアニメーションのうちの一つ、複数、または全ての表示時間を異ならせてもよく、例えば、消去、移動、増加、変動、待機の各アニメーションのうち、移動アニメーションと増加アニメーションの表示時間を互いに異ならせてもよいし、消去アニメーションの表示時間だけを、他のアニメーションの表示時間と異ならせてもよい。
なお、移動アニメーションと増加アニメーションの表示時間を互いに異ならせた場合を
例に挙げると、両者の開始タイミングが同時(または略同時)の場合、両者の終了タイミングが異なることになり、両者の終了タイミングを一致させたい場合には、両者の開始タイミングを異ならせればよい。 また、第一の表示時間のアニメーションのみを有する第一のアニメーションと、第一の表示時間のアニメーションと第一の表示時間とは異なる第二の表示時間のアニメーションの少なくとも2種類を有する第二のアニメーションを備えていてもよい。また、当該第二のアニメーションにおいて、所定条件が成立していない場合(例えば、非電サポ)には、第一の表示時間のアニメーションだけを実行し、所定条件が成立した場合(例えば、電サポ)にのみ、第二の表示時間のアニメーションを実行するようにしてもよい。
また、保留アイコンの大きさが複数種類あり、当該保留アイコンの大きさに基づいてアニメーションの表示時間を変更してもよく、例えば、保留アイコンが第一の大きさの場合には、アニメーションの表示時間を第一の表示時間に設定し、保留アイコンが第一の大きさよりも大きい第二の大きさの場合には、アニメーションの表示時間を、第一の表示時間よりも長い第二の表示時間(または、第一の表示時間よりも短い第三の表示時間)に設定してもよい。保留アイコンが第一の大きさでアニメーションの表示時間が第三の表示時間である場合、保留アイコンが第二の大きさでアニメーションの表示時間が第一の表示時間である場合よりも、保留アイコンの動きを相対的に早く見せることができる場合がある。
また、増加アニメーションが、表示時間が互いに異なる第一の増加アニメーションと第二の増加アニメーションを含み、特図1と特図2の保留が同時(または略同時)に発生した場合に、特図1の保留発生と同時に第一の増加アニメーションを開始し、特図2の保留発生と同時に第二の増加アニメーションを開始することで、第一、第二の増加アニメーションで終了タイミングを異ならせてもよい。
また、特図1の保留と特図2の保留の一方が他方よりも先に発生した場合に、先に発生した方の増加アニメーションの終了タイミングが、後に発生した方の増加アニメーションの終了タイミングよりも先でもよいし、後でもよいし、同時(または略同時)であってもよい。
また、通常状態におけるアニメーションの開始タイミング(または終了タイミング)が、通常状態とは異なる特別状態(例えば、上述の電チューチャンスに移行した場合、または、電チューチャンスにおいて電チューの閉鎖間際に複数の入球を検出した場合)におけるアニメーションの開始タイミング(または終了タイミング)と異なっていてもよい。
また、特図1の増加アニメーション中に特図2の増加アニメーションが開始された場合には、特図2の増加アニメーションを優先して特図1の増加アニメーションを中止してもよい。また、この場合、上記特別状態の場合にのみ中止するように構成してもよい。
電断後から復電前は、複数の保留アイコンの表示態様や各種アニメーションの表示態様を異ならせる一方で、復電後は、複数の保留アイコンの表示態様や各種アニメーションの表示態様を同一の表示態様に変更してもよい。
また、保留が増加した場合に、増加アニメーション→特殊アニメーション→待機アニメーションの順番で表示を行ってもよく、この場合、上記特別状態の場合にのみ特殊アニメーションを挟んで実行するようにしてもよい。
<実施例V>
図84は、実施例Vに係る演出表示の一例を示した図である。この例では、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208´の左下の表示領域に、変動アイコン関連情報第
1表示領域916と変動アイコン関連情報第2表示領域918を表示可能としている。これらの変動アイコン関連情報第1表示領域916、変動アイコン関連情報第2表示領域918は、変動アイコンに関する情報を表示する領域である。なお、変動アイコン関連情報第1表示領域916、変動アイコン関連情報第2表示領域918は、同一の液晶表示装置の領域内でもよいし、異なる液晶表示装置の領域内でもよいし、異なる液晶表示装置の各々に2つずつあってもよい。また、所定条件が成立した場合(例えば、特図1の保留と特図2の保留の合計が最大値である8に達した場合)にのみ、変動アイコン関連情報第1表示領域916、または変動アイコン関連情報第2表示領域918を表示するようにしてもよい。また、変動アイコン関連情報第1表示領域916、変動アイコン関連情報第2表示領域918の配置や数は特に限定されるものではない。
例えば、同図(b)、(c)に示す演出表示では、同図(b)に示すタイミングで、特図の変動表示を開始するとともに、変動アイコン関連情報第2表示領域918に変動アイコンに関する情報として「発展」の文字情報を表示し、変動アイコン関連情報第1表示領域916に変動アイコンに関する情報として「激熱」の文字情報を表示している。ここで、「発展」の文字情報は当該変動がスーパーリーチに発展することを示しており、「激熱」の文字情報は、当該変動遊技の当否判定が大当りとなる期待度が高いことを示している。なお、これらの文字情報の表示を開始するタイミングや、表示を変更するタイミングとしては、例えば、特図1の保留と特図2の保留の合計が最大値である8に達した場合、上述の電チューチャンスに移行した場合などが挙げられる。また、これらの文字情報を変更する場合、例えば、遊技者の期待感が徐々に高まるような表示(例えば、熱いぞ→激熱→超激熱)に変更してもよい。
また、同図(c)に示すタイミングでは、変動アイコンVIを変動アイコン関連情報第2表示領域918に移動する移動アニメーションを行っている。この移動アニメーションでは、変動アイコンVIを「激熱」の文字情報が表示された変動アイコン関連情報第2表示領域918に移動することで、当該変動遊技の当否判定が大当りとなる期待度が高いことを示唆している。
このように、変動アイコンに関する情報を表示する領域を設ければ、当該変動に関連する情報を表示することが可能となり、当該表示によって遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
また、同図(d)、(e)に示す演出表示では、変動アイコン関連情報第1表示領域916に、変動アイコンに関する複数の情報の中から抽選で決定した特定の情報を表示するとともに、変動アイコン関連情報第2表示領域918の表示を行わないようにしている。
具体的には、同図(c)に示すタイミングでは、特図の変動表示を開始するとともに、変動アイコン関連情報第1表示領域916に、抽選で決定した変動アイコンに関する情報として「↓(変動中であることを示す)」の文字情報を表示し、変動アイコン関連情報第2表示領域918の表示は行っていない。また、同図(e)に示すタイミングでは、変動アイコン関連情報第1表示領域916に、抽選で決定した変動アイコンに関する情報として「激熱」の文字情報を表示し、変動アイコン関連情報第2表示領域918の表示は行っていない。
なお、変動アイコン関連情報第2表示領域918は、常に表示してもよいし、特定の条件を満たした場合に表示してもよいし、表示しなくてもよい。ここで、変動アイコン関連情報第2表示領域918の表示を開始する「特定の条件」としては、例えば、保留数が増加または減少した場合、特図の変動が開始された場合、当該変動遊技の当否判定が大当りとなる期待度が高い保留が消化された場合、演出モードやステージが変更された場合、所
定の操作手段が操作された場合、遊技状態が遊技者にとって有利な遊技状態に変化した場合、当否判定が大当りとなる期待度が高い変動遊技が保留された場合、当該保留後に変更アニメーションが実行された場合、当否判定が大当りとなる期待度が低いが所定の抽選に当選した場合、当該当選後に変更アニメーションが実行された場合などが挙げられる。また、通常の変動アイコン表示領域についても、常に表示してもよいし、上記特定の条件を満たした場合に表示してもよいし、表示しなくてもよい。
図85および図86は、実施例Vの変形例を示した図である。この例では、装飾図柄表示装置208´の左側の表示領域に、変動アイコン関連情報表示領域922と変動アイコン履歴情報表示領域924を表示可能としている。変動アイコン関連情報表示領域922は、変動アイコンに関する情報を表示する領域であり、変動アイコン履歴情報表示領域924は、変動アイコンの履歴を表示する領域である。
また、変動アイコン関連情報表示領域922に表示する変動アイコンに関する情報は、当該変動から次回の変動開始前まで表示が可能で、変動アイコン履歴情報表示領域924に表示する変動アイコンの履歴は、次回の変動開始以降も表示可能としている。なお、この例では、変動アイコン関連情報表示領域922と変動アイコン履歴情報表示領域924を別々の領域にしているが、同一の領域内に両者の情報を表示するようにしてもよいし、3つ以上の表示領域を設けて各々の表示領域のいずれかに両者の情報を表示してもよい。
同図(b)に示すタイミングでは、特図の変動開始とともに、演出モードを第一の演出モード(この例では、通常モード)から第二の演出モード(この例では、スロットチャンスモード)に変更している。このタイミングでは、装飾図柄表示装置208´の中央の表示領域において「スロットチャンス」の文字情報を表示することで、演出モードがスロットチャンスモードに移行したことを遊技者に報知している。
また、このタイミングでは、同図(a)のタイミングから表示している変動アイコン関連情報表示領域922に加えて、変動アイコン履歴情報表示領域924を新たに表示するとともに、保留アイコンPI1〜PI3の画像を、一般的な円形状の画像から、メダルを模した画像に変更している。また、変動アイコン関連情報表示領域922に、変動アイコンに関する情報として、スロットマシンを模した画像を表示している。
次に、同図(c)に示すタイミングでは、スロットチャンスモード中の特典を示唆する文字情報(この例では、「リプレイ図柄×3連続で大当り、リプレイ図柄×2連続でSP」)を遊技者に報知している。また、同図(d)に示すタイミングでは、保留1に対応する特図の変動表示を開始しており、保留1の保留アイコンPI1から変化した変動アイコンVI1を、変動アイコン関連情報表示領域922まで移動する(変動アイコン関連情報表示領域922に表示しているスロットマシンにメダル(保留アイコン)を投入する)移動アニメーションを行っている。
次に、同図(e)に示すタイミングでは、変動アイコン関連情報表示領域922に表示しているスロットマシンにおいて図柄が変動する様子を表した画像を表示し、同図(f)に示すタイミングでは、変動アイコン関連情報表示領域922に表示しているスロットマシンにおいてリプレイ図柄が停止表示された様子を表した画像を表示している。また、同図(g)に示すタイミングでは、変動アイコン関連情報表示領域922に表示したリプレイ図柄と同じ図柄を、変動アイコンの履歴情報として変動アイコン履歴情報表示領域924に表示している。
以降、保留2、保留3についても同様の処理を繰り返し、図86(r)に示すタイミングでは、変動アイコン履歴情報表示領域924に、3つのリプレイ図柄を並べて表示し、
リプレイ図柄が3回連続で停止表示されこと(スロットチャンスモードにおいて特定の条件が成立したこと)を報知している。また、次の同図(s)のタイミングでは、当該変動の当否結果が大当りであることと、スロットチャンスモードにおいて特定の条件が成立したことに基づいて、装飾図柄表示装置208´の中央の表示領域において「BIG ゲット!」の文字情報を表示している。
なお、本実施例におけるスロットチャンスを、上述の電チューチャンスと置き換えてもよい。この場合、電チューチャンス中の特図2の先読み結果などに応じて、スロットマシンを模した画像に表示する図柄の種類を変化させれば、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。また、変動アイコン関連情報表示領域922に表示する画像の大きさと、変動アイコン履歴情報表示領域924に表示する画像の大きさは、同一でもよいし、異なっていてもよい。
また、この例では、リプレイ図柄の例を示したが、従来公知のスロットマシンが備える役(例えば、ボーナス、チェリーなど)に対応する図柄組合せを停止表示可能に構成し、停止表示した役の種類に応じて遊技者に付与する特典を変化させてもよい。また、1個の保留アイコンを1枚のメダルに変化させる例を示したが、保留アイコンに対応する保留の期待度に応じてメダルの枚数を異ならせてもよく、例えば、期待度が高い保留の場合には、対応する1個の保留アイコンを3枚のメダルに変化させてもよい。
また、スロットチャンスによって特典を付与した際にメダルが残存している場合には、当該メダルを保留可能とし、次回のスロットチャンスで使用できるように構成してもよいし、メダルを保留する替りに他の特典を付与してもよい。また、スロットチャンスにおいて特典の付与を予告する演出(例えば、リプレイ図柄が3枚揃ったときに特典が付与される場合に、リプレイ図柄が2枚揃った時点で行う演出)などを行ってもよい。
また、変動アイコン関連情報表示領域922や変動アイコン履歴情報表示領域924の一部または全てを覆うことが可能な可動体を設けてもよく、この場合、可動体によって覆われた表示領域に遊技者にとって有利な情報を表示し、所定の条件が成立した場合に、可動体を移動させ、当該有利な情報を視認不能な状態から視認可能な状態に変化させてもよい。
また、スロットチャンス中の装飾図柄の変動表示と、スロットマシンを模した画像において表示する図柄の変動表示は、同期させてもよいし、同期させなくてもよい。また、同期させない場合、1回の装飾図柄の変動表示中に、スロットマシンを模した画像において表示する図柄の変動表示を複数回(例えば、3回)行い、変動アイコン履歴情報表示領域924に複数回分の図柄(例えば、3つのリプレイ図柄)を表示してもよい。また、スロットチャンス中に電断が発生した場合、電断後の復電でスロットチャンスを終了させてもよい。
<実施例W>
図87(a)は、実施例Wに係る演出表示の一例を示した図である。この例では、同図(a)に示すように、装飾図柄表示装置208´の下半分の表示領域に、保留アイコン表示領域926を設けているとともに、同図(b)に示すような保留アイコンPIを用いて特図の保留表示を行うように構成している。
この保留アイコンPIの画像は、主要部PIm(この例では、キャラクタの画像)と、この主要部PImに少なくとも一部が重なる補助部PIs(この例では、台座の画像)の2つの部位で構成され、保留アイコンの移動アニメーション、増加アニメーション、消去アニメーションなどにも用いられる。特図変動遊技の保留数が増加する時に行う保留アイ
コンの増加アニメーションを例に挙げると、同図(c)に示す増加アニメーションでは、保留アイコンPIを表示する前に、シーンS1〜S3の画像を含む動画像を表示する。このシーンS1〜S3では、地面に掘った穴を塞いでいる円形の板が徐々に開き、穴の内部が徐々に見えてくる様子を表現した動画像を表示する。なお、主要部PImと補助部PIsはこの例に限定されず、例えば、保留の順番を表す数字(1,2,3,4,…)などでもよい。
次に、この増加アニメーションでは、同図(c)に示すシーンS4〜S8を含む動画像を表示する。まず、シーンS4では、地面の穴の中から保留アイコンPIが出現することにより、保留アイコンPIの主要部PImの一部を表示する。なお、このシーンS4のタイミングでは保留アイコンPIの補助部PIsは表示しない。
続いて、シーンS5では、保留アイコンPIがシーンS4の位置よりもさらに上昇することにより、保留アイコンPIの主要部PImの全てと補助部PIsの一部を表示する。続いて、シーンS6では、保留アイコンPIがシーンS5の位置よりもさらに上昇することにより、保留アイコンPIの主要部PImの全てと補助部PIsの全てを表示する。なお、その後のシーンS7、S8では、保留アイコンPIの主要部PImと補助部PIsの全てを表示した状態で、主要部PImの態様だけを変化させる動画像を表示する。
このように、増加アニメーションにおいて、保留アイコンの主要部を表示した後に、補助部を表示するようにすれば、遊技者の興味をひくことができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
なお、保留アイコンPIの主要部PImは、表示領域の中央近傍に表示し、補助部PIsは、表示領域の端部近傍に表示してもよい。また、主要部PImと補助部PIsの幅が異なっていてもよい。
次に、保留アイコンの移動アニメーションの他の例について説明する。図88に示すアニメーションは、特図変動遊技の保留数が2から1に減少するときに行う移動アニメーションの一例である。
同図(a)は、上記図87(c)に示した増加アニメーションにより、保留1に対する保留アイコンPI1と保留2に対する保留アイコンPI2が表示され、特図変動遊技の保留数が2であることを報知している状態を示している。なお、保留3、保留4に対応する保留アイコンが表示される表示領域には、地面の穴が板で塞がれている様子を表した静止画像を表示している。
同図(a)〜同図(b)の期間では、保留アイコンPI1、PI2の主要部PIm1、PIm2だけを右回りに回転する動画像を表示し、次の同図(b)〜同図(f)に示す期間では、補助部PIs1、PIs2を移動させることなく、主要部PIm1、PIm2だけを同図の左側に移動し、保留アイコンPI1の主要部PIm1が載っていた補助部PIs1に、保留アイコンPI2の主要部PIm2が載る様子を表した動画像を表示している。なお、この場合、保留アイコンPI1の主要部PIm1の動きと、保留アイコンPI2の主要部PIm2の動きの同期を取ることが好ましい。
また、同図(f)〜同図(g)の期間では、保留アイコンPI2の主要部PIm2だけを左回りに回転する動画像を表示し、次の同図(g)〜同図(k)に示す期間では、保留アイコンPI2が載っていた補助部PIs2を、地面の穴の中に移動した後、地面の穴が板で塞がれている様子を表した静止画像を表示している。
この移動アニメーションでは、同図(a)〜(k)に示す一連の動画像により、特図変動遊技の保留数が2から1に減少したことを表現している。なお、この例では、同図(h)に示すタイミングで補助部PIs2を移動する例を示したが、例えば、同図(d)に示すように、補助部PIs2に載っていた主要部PIm2が補助部PIs2から降りたタイミングで補助部PIs2を下方に移動してもよいし、同図(e)に示すように、補助部PIs2に載っていた主要部PIm2が補助部PIs2から降り、隣の補助部PIs1に載ったタイミングで補助部PIs2を下方に移動してもよい。
図89(a)は、保留が無い場合に表示する画像と、保留が発生した後に表示する保留アイコンの補助部の画像を同一にした例である。この例では、保留が無い場合には、同図(a)の一番左に示す画像903を表示する一方で、保留が発生した場合には、同図(a)に示す矢印の順番で動画像を表示した後、同図(a)の一番右に示すように、画像903を補助部として備える保留アイコンを表示している。
また、同図(b)は、保留アイコンの補助部のバリエーションの一例を示した図である。このように、保留アイコンの補助部としては様々な画像を採用することができ、例えば、補助部の大きさ、形状、色彩、模様などを異ならせることで、保留アイコンに対応する特図変動遊技の期待度などを表すことができる。また、補助部と主要部の組み合わせを異ならせてもよく、例えば、同一の主要部に対して、選択確率が高い補助部が組み合わされた場合には期待度が低く、選択確率が低い補助部が組み合わされた場合には期待度が高くなるように構成してもよい。また、補助部と主要部の組み合わせを抽選などによってランダムに決定してもよい。
また、同図(c)、(d)は、主要部と補助部を異なる態様で制御する例を示した図である。同図(c)に示す例では、主要部と補助部の両方をt1〜t4を1周期として回転する一方で、同図(d)に示す例では、主要部をt1〜t5を1周期として回転し、補助部をt1〜t4を1周期として回転している。
このような構成とすれば、補助部と主要部として同一の画像を用いながらも、演出表示のバリエーションを増加させることができ、演出データを削減することができるとともに、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
図90は、増加アニメーションと移動アニメーションの他の例を示した図である。この例では、増加アニメーションにおいて保留アイコンの補助部として用いる画像932と、移動アニメーションにおいて保留アイコンの補助部として用いる画像932を共通にしている一方で、増加アニメーションにおいて保留アイコンの主要部として用いる画像934と、移動アニメーションにおいて保留アイコンの主要部として用いる画像936を異ならせている。また、増加アニメーションにおいては、保留アイコンの補助部の画像932だけを先に表示した後に、当該補助部の画像932と主要部の画像934を組み合わせて表示している。
このような構成とすれば、増加アニメーションと移動アニメーションにおいて関連性の高い演出表示を行うことができ、演出制御を簡素化することができるとともに、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
図91(a)、(b)は、保留アイコンの主要部のみを異ならせた増加アニメーションの一例である。同図(a)、(b)に示す移動アニメーションにおいて、地面に掘った穴を塞いでいる円形の板が徐々に開き、穴の内部が徐々に見えてくる様子を表現した動画像は共通であるが、その後に穴から登場する保留アイコンの主要部を構成するキャラクタ画像を、同図(a)に示す移動アニメーションと同図(b)に示す移動アニメーションで異
ならせている。また、各々の移動アニメーションのキャラクタ画像は、対応する保留の期待度などに応じて選択されるように構成されている。
このような構成とすれば、移動アニメーションにおいて共通の動画像を表示している期間中に、その後に期待度が高いキャラクタ画像が登場するのか、期待度が低いキャラクタ画像が登場するのかといった期待感を遊技者に抱かせることができ、遊技意欲を高めることができる場合がある。
なお、この例では、穴の画像の形状を円形としたが、例えば、対応する保留の期待度などに応じて、穴の画像の形状、色、大きさ、模様などを変化させてもよい。また、キャラクタ画像と穴の画像に関連性を持たせてもよく、例えば、同図(a)に示す第一のキャラクタ画像を用いるアニメーションでは、穴の画像の形状を円形にし、同図(b)に示す第二のキャラクタ画像を用いるアニメーションでは、穴の画像の形状を星型にすれば、先に表示される穴の画像に基づいて、その後に表示されるキャラクタ画像を推測することが可能となり、遊技の興趣を向上できる場合がある。また、このような関連性を持たせた上で、先に表示される穴の画像が円形であるにも関わらず、第二のキャラクタ画像を一時的に表示させた後に第一のキャラクタ画像を表示させれば、遊技者に驚きを与えることができ、遊技の興趣を向上できる場合がある。
また、同図(c)〜同図(e)は、同図(a)に示した移動アニメーションにエフェクト画像(この例では、オーラ)を付加する例を示したものである。例えば、同図(c)に示す例では、主要部であるキャラクタ画像が登場する前に、保留アイコン全体にエフェクト画像を付与し、同図(d)に示す例では、主要部であるキャラクタ画像の登場と同時に、保留アイコン全体にエフェクト画像を付与し、同図(e)に示す例では、主要部であるキャラクタ画像が登場した後に、保留アイコン全体にエフェクト画像を付与している。
このように、異なるタイミングで保留アイコンに画像を付与するようにすれば、移動アニメーションの基本部分を共通としながら、移動アニメーション全体の印象を変化させることができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
また、同図(f)は、同図(e)に示した移動アニメーションにおいて、キャラクタ画像の登場タイミングを遅らせたものである。このように、異なるタイミングで保留アイコンを登場させれば、移動アニメーションの基本部分を共通としながら、移動アニメーション全体の印象を変化させることができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
また、同図(g)は、同図(d)に示した移動アニメーションにおいて、エフェクト画像を異ならせたものであり、この例では、保留アイコン全体ではなく、保留アイコンの主要部であるキャラクタ画像だけにエフェクト画像を付与している。このように、エフェクト画像を付与する対象を異ならせれば、移動アニメーションの基本部分を共通としながら、移動アニメーション全体の印象を変化させることができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。なお、この例では、保留アイコンの主要部だけにエフェクト画像を付与したが、エフェクト画像が補助部の一部に付与されていてもよい。また、アニメーションの表示時間に合わせて、エフェクト画像を付与する時間を短縮してもよく、例えば、変動時間が短い期間で行うアニメーションでは、エフェクト画像を付与する時間を短縮することによて表示時間の帳尻を合わせてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100´)は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、保留アイコンによって、前記図柄表示手段を作動させること
となる作動保留球の数を示す表示を少なくとも実行可能な保留表示手段(例えば、図81に示す保留アイコン表示領域912)と、を備えた遊技台であって、前記保留表示手段は、前記保留アイコンの変化を示す保留アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、第一の条件の成立があった場合(例えば、2番目の保留が発生した場合)に、前記保留アニメーション(例えば、図81に示すような、保留アイコンを保留アイコン第2表示領域914から保留アイコン表示領域912まで移動させるアニメーション)を第一の期間に亘って少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、第二の条件の成立があった場合(例えば、4番目の保留が発生した場合)に、前記保留アニメーションを第二の期間に亘って少なくとも表示可能なものであり、前記第一の期間の長さと前記第二の期間の長さは異なる長さである、ことを特徴とする遊技台である。ここで、本発明に係る「作動保留球の数」は、「図柄表示手段を作動させることとなる遊技球の数」をいう(以下、同様)。
本実施形態に係る遊技台によれば、保留の発生を特別な演出によって報知することができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記保留表示手段は、前記第一の条件の成立があった場合に、第一の保留アニメーション(例えば、図81に示すような、保留アイコンを保留アイコン第2表示領域914から保留アイコン表示領域912の第2領域912bまで移動させるアニメーション)を前記第一の期間に亘って少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、前記第二の条件の成立があった場合に、第二の保留アニメーション(例えば、図81に示すような、保留アイコンを保留アイコン第2表示領域914から保留アイコン表示領域912の第4領域912dまで移動させるアニメーション)を前記第二の期間に亘って少なくとも表示可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、保留数の変化を特別な演出によって報知することができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記第一の条件は、第一の状態の際(例えば、保留が1つある場合)に、成立する場合を含むものであり、前記第二の条件は、第二の状態の際(例えば、保留が3つある場合)に、成立する場合を含むものであってもよい。
このような構成とすれば、保留数の変化を特別な演出によって報知することができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100´)は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208´)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、第一の表示条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示に対応する変動アイコン(例えば、図84に示す変動アイコンVI)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、第二の表示条件の成立があった場合に、前記変動アイコンに関連する情報(例えば、図84に示す「発展」や「激熱」の文字情報)を少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、変動アイコンに加えて当該変動アイコンに関連する情報を報知することができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記保留表示手段は、第一の表示領域と第二の表示領域を少なくとも有するものであり、第一の表示領域(例えば、図84に示す、変動アイコン関連情報第1表示領域916と変動アイコン関連情報第2表示領域918以外の表示領域)は、前記変動アイコン
が少なくとも表示されるものであり、第二の表示領域(例えば、図84に示す変動アイコン関連情報第1表示領域916や変動アイコン関連情報第2表示領域918)は、前記変動アイコンに関連する情報が表示されるものであってもよい。
このような構成とすれば、変動アイコンに加えて当該変動アイコンに関連する情報を報知する場合でも、変動アイコンに関連する情報を認識しやすくすることができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記保留表示手段は、前記変動アイコン(例えば、図85に示す、メダルを模した変動アイコンVI1,VI2)を、第一の期間に亘って少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、前記第一の期間に亘って表示される変動アイコンに関連する情報(例えば、図85に示す、スロットマシンを模した画像)を、第二の期間に亘って少なくとも表示可能なものであり、前記第一の期間の終期と前記第二の期間の終期は異なる時期に到来するものであってもよい。
このような構成とすれば、変動アイコンに加えて当該変動アイコンに関連する情報を報知する場合でも、変動アイコンに関連する情報を認識しやすくすることができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100´)は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、保留アイコンによって、前記図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を示す表示を少なくとも実行可能な保留表示手段と、を備えた遊技台であって、前記保留アイコンは、第一の表示(例えば、図87に示す主要部PIm)と第二の表示(例えば、図87に示す補助部PIs)を少なくとも含むものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、保留の発生を特別な演出によって報知することができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記保留アイコンのうちの第一の割合を占めるもの(例えば、図87に示すキャラクタの画像)であり、前記第二の表示は、前記保留アイコンのうちの第二の割合を占めるもの(例えば、キャラクタ画像が載っている台座の画像)であり、前記第一の割合と前記第二の割合は異なる割合であってもよい。 このような構成とすれば、保留の発生を特別な演出によって報知することができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
また、前記保留表示手段は、第一の保留アイコン(例えば、図91(a)に示すキャラクタの画像と、該キャラクタが載っている台座の画像)と第二の保留アイコン(例えば、図91(b)に示すキャラクタの画像と、該キャラクタが載っている台座の画像)を少なくとも表示可能なものであり、前記第一の保留アイコンは、前記第一の表示と前記第二の表示を少なくとも含むものであり、前記第二の保留アイコンは、第三の表示と第四の表示を少なくとも含むものであり、前記第一の表示は、前記第一の保留アイコンのうちの前記第一の割合を占めるものであり、前記第三の表示は、前記第二の保留アイコンのうちの第三の割合を占めるものであり、前記第一の割合と前記第三の割合は異なる割合であってもよい。
このような構成とすれば、保留の発生を特別な演出によって報知することができ、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、本実施形態に係る遊技台の構成に限定されるものではなく、例えば、先読み保留が複数ある場合に、第一の先読み保留に対応する保留アイコンの表示態様の変化(形状の変化、大きさの変化、色彩の変化、移動、回転など)が完了する時間と、第二の先読み保留に対応する保留アイコンの表示態様の変化が完了する時間を異ならせてもよい。また、不利な結果の先読み保留に対応する保留アイコンの表示態様の変化が完了する時間よりも、有利な結果の先読み保留に対応する保留アイコンの表示態様の変化が完了する時間を長く設定することで、有利な結果の先読み保留に対応する保留アイコンの方が目立つようにしてもよい。
また、不利な結果の先読み保留に対応する保留アイコンの上に、有利な結果の先読み保留に対応する保留アイコンを重ね合わせることで、有利な結果の先読み保留に対応する保留アイコンの方が目立つようにしてもよい。また、後に消化される先読み保留に対応する保留アイコンの上に、先に消化される先読み保留に対応する保留アイコンを重ね合わせることで、先に消化される先読み保留に対応する保留アイコンの方が目立つようにしてもよい。また、反対に、先に消化される先読み保留に対応する保留アイコンの上に、後に消化される先読み保留に対応する保留アイコンを重ね合わせることで、後に消化される先読み保留に対応する保留アイコンの方が目立つようにしてもよい。
また、信頼度の高い保留に対応する保留アイコンの上に、信頼度の低い保留に対応する保留アイコンを重ね合わせることで、信頼度の低い保留に対応する保留アイコンの方が目立つようにしてもよい。また、反対に、信頼度の低い保留に対応する保留アイコンの上に、信頼度の高い保留に対応する保留アイコンを重ね合わせることで、信頼度の高い保留に対応する保留アイコンの方が目立つようにしてもよい。
ここで、「信頼度」とは、大当り信頼度の略語に当たり、同態様の演出が実行された場合に、その内の何%が大当りになるかを示すものである。例えば、保留Xの信頼度は、「(大当りの確率×保留Xの選択率)/(大当りの確率×保留Xの選択率+はずれの確率×保留Xの選択率)」で表現することができる。
具体的には、信頼度が30.3%である変動アイコンの表示態様「赤」は、当該変動の当否結果が大当りとなる確率が30.3%であることを遊技者に報知すると共に、当該変動の当否結果がはずれとなる確率が69.7%であることを遊技者に報知することとなる。つまり、該先読み予告報知は、大当り信頼度の報知と共にはずれ信頼度を同時に報知していると換言できる。また、信頼度は、1の値に限られず、例えば約5〜7%のように幅を持たせても良い。信頼度は、変動アイコン表示テーブルの乱数範囲の振分けを調整することによって変更することができる。例えば、特定の表示態様の信頼度を高くする場合には、当該表示態様が大当り時に選択され易くするか、はずれ時に選択され難くすればよい。
また、出現率の高い保留に対応する保留アイコンの上に、出現率の低い保留に対応する保留アイコンを重ね合わせることで、出現率の低い保留に対応する保留アイコンの方が目立つようにしてもよい。また、反対に、出現率の低い保留に対応する保留アイコンの上に、出現率の高い保留に対応する保留アイコンを重ね合わせることで、出現率の高い保留に対応する保留アイコンの方が目立つようにしてもよい。
ここで、「出現率」とは、ある演出が大当りのときに選択される確率と、ハズレのときに選択される確率を合計したものである。例えば、保留Xの出現率は、「大当りの確率×保留Xの選択率+はずれの確率×保留Xの選択率」で表現することができる。
また、遊技状態の違い(例えば、非電サポと電サポ、特図高確率状態と特図低確率状態
、確変中と時短中、時短中と通常遊技中、確変中と通常遊技中)に応じて、第一の保留に対応する保留アイコンの表示態様の変化が完了する時間と、第二の保留に対応する保留アイコンの表示態様の変化が完了する時間を異ならせてもよい。
また、本発明には、保留ランプが消灯した後に、変動アイコンの消去アニメーションが開始される、保留ランプが消灯した後に、保留アイコンの移動アニメーションが開始される、変動アイコンの消去アニメーションが完了した後に、保留アイコンの移動が開始される、変動アイコンの消去アニメーション中に保留アイコンの移動が開始される、変動アイコンの消去アニメーションと保留アイコンの移動を同時に行う、保留ランプが消灯した後に、保留アイコンの移動が開始される、変動アイコンと保留アイコンのアニメーションが開始される前に、保留ランプが消灯される、変動開始と同時に保留ランプの消灯を開始する、変動開始後に保留ランプの消灯を開始する、などの技術思想が含まれる。
また、変動アイコン表示領域に表示可能なアイコンは、保留アイコンから変化した変動アイコンに限られず、保留アイコン表示領域に表示されている1つまたは複数の保留アイコンのいずれかから変化する可能性のある変動アイコン(例えば、1番目の保留ではなく、3番目の保留の先読み結果に基づいて選択されたアイコン)も含まれる。
[他の実施の形態]
以下、図92〜図164を用いて、本発明の他の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。なお、図92〜図164に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図92〜図164に示す符号を優先する。
<全体構成>
まず、図92を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する前面枠扉開放センサ109を備える。
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で、且つ発射装置へと遊技球を案内する扉側球通路ユニットが設けられている上皿126と、上皿126
に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
<背面>
図93は、図92のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電
源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインターフェース部186を配設している。
図94は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
詳細は後述は後述するが、遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208と、人間の腕を模した第1演出可動体224と、将軍という文字を施した第2演出可動体225を有する演出装置206を配設している。また、遊技領域124の右下には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208dを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像などを表示する。なお、各表示領域208a〜208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、遊技領域124の下方領域には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の右下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方と右下にそれぞれ1つずつ配設している。これらの第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は同一構造からなり、開閉自在な扉部材234a、235aを備え、扉部材234a、235aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234a、235aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
本実施形態では、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。また、第1可変入賞口234または第2可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、第1演出可動体224、および第2演出可動体225の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
第1演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。第1演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を円弧を描いて移動する。また、第2演出可動体225は、不図示のモータを備え、当該モータによって装飾図柄表示装置208の前方を上下方向に移動可能に構成されている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし
、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図95を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば第2特図始動口232の羽根部材232a、第1可変入賞口234の扉部材234a、第2可変入賞口235の扉部材235a等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
なお、第1特図始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は
、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、遮蔽装置センサ430やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、
水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作し、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、第1演出可動体224および第2演出可動体225の駆動制御を行うための駆動回路516と、第1演出可動体224および第2演出可動体225の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530と遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図96(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、装飾図柄表示装置208、普通図柄表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。同図(a)は特図の停止図柄態様の一例を示したものである。
第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、第1特別図柄表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、第2特別図柄表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本発明にいう図柄の変動表示の一例に相当する。
そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間(本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第1特別図柄表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間(これも本発明にいう変動時間が相当)が経過すると、第2特別図柄表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本発明にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1又は2の変動表示」を開始してから特図1又は2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。後述するように、図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。同図(a)には、図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」から「特図L」までの12種類の特図が示されており、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
「特図A」は16ラウンド(16R)特別大当たり図柄(以下、16R特別大当りAや16R確変Aともいう)であり、「特図B」は16R特別大当たり図柄(以下、16R特別大当りBや16R確変Bともいう)であり、「特図C」は16R大当たり図柄(以下、16R大当りや16R通常ともいう)である。本実施形態のパチンコ機100では、後述するように、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(または確変状態)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態(または非確変状態)と称する。
また、16R特別大当たり遊技終了後および16R大当たり遊技終了後はいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態に移行する状態のことを普図高確率状態(または電サポ状態)と称し、時短状態に移行しない状態のことを普図低確率状態(または非電サポ状態)と称する。16R特別大当たり図柄である「特図A」と「特図B」は、特図高確率普図高確率状態であり、16R大当たり図柄である「特図C」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」〜「特図C」は、遊技者に付与する利益量が相対的に大きな利益量になる図柄である。
「特図D」は4R特別大当たり図柄(以下、4R特別大当りAや4R確変Aともいう)であり、「特図E」は4R特別大当たり図柄(以下、4R特別大当りBや4R確変Bともいう)であり、16Rである「特図A」〜「特図C」と比べて、「特図D」や「特図E」は4Rである点が異なる。「特図F」は2R特別大当たり図柄(以下、2R特別大当りAや2R確変Aともいう)であり、「特図G」は2R特別大当たり図柄(以下、2R特別大当りBや2R確変Bともいう)であり、「特図H」は2R大当たり図柄(以下、2R大当りや2R通常ともいう)であり、16Rである「特図A」〜「特図C」と比べて、「特図F」〜「特図H」は2Rである点が異なる。「特図I」は小当たり図柄(以下、小当りともいう)であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図J」は、はずれ図柄1であり、「特図K」は、はずれ図柄2であり、「特図L」は、はずれ図柄3であり、いずれも遊技者に付与する利益量が相対的に小さな利益量になる図柄である。
図96(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口230または第2特図始動口232に球が入賞したこと、すなわち、第1特図始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは第2特図始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域20
8a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、16R確変A、16R確変B、16R通常、4R確変A、4R確変B、2R確変A、2R確変B、または、2R通常を報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。また、16R確変A、16R確変B、4R確変A、4R確変B、2R確変A、または、2R確変Bを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。また、小当たりを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」を停止表示し、はずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同図(b)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図96(c)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄1(以下、普図当り1ともいう)である「普図A」と、当たり図柄2(以下、普図当り2ともいう)である「普図B」と、はずれ図柄である「普図C」の3種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普通図柄表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。この同図(c)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部のデータテーブル>
次に、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。
<当否判定用テーブル>
図97(a)は当否判定用高確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものであり、同図(b)は当否判定用低確率状態テーブル(特図1)の一例を示したものである。また、同図(c)は当否判定用高確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものであり、同図(d)は当否判定用低確率状態テーブル(特図2)の一例を示したものである。
これらの当否判定用テーブルには、特図確変の有無(特図高確率状態または特図低確率状態)と、特図大当り判定用の抽選値データと、特図変動遊技の当否結果が対応付けされて記憶されている。主制御部300の基本回路302は、この当否判定用テーブルと、特図確変の有無と、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に取得する特図当選乱数値に基づいて、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否結果を決定する大当り判定を行う。
<当否判定用テーブル/特図1変動遊技の大当り判定>
特図1変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図1変動遊技の当選(大当り)と判定してRAM308に設けた大当りフラグの格納領域に大当りとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に大当りの情報を設定することを「大当りフラグをオンに設定する」という)。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が12186〜12373である場合は、特図1変動遊技の当選(
小当り)と判定してRAM308に設けた小当りフラグの格納領域に小当りとなることを示す情報を設定する(以下、小当りフラグの格納領域に小当りの情報を設定することを「小当りフラグをオンに設定する」という)。
一方、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が0〜10000または11858〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して上述の大当りフラグと小当りフラグの格納領域に、はずれとなることを示す情報を設定する(以下、大当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「大当りフラグをオフに設定する」といい、小当りフラグの格納領域に、はずれの情報を設定することを「小当りフラグをオフに設定する」という)。また、取得した特図当選乱数値が10220〜12185の数値である場合には、特図高確率状態か特図低確率状態かを判定し、特図高確率状態のときは大当りフラグをオンに設定し、特図低確率状態のときははずれフラグをオンに設定する(この当否結果を「高確時大当り低確時ハズレ」と称する場合がある)。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜10219(数値範囲の大きさは219)+10220〜12185(数値範囲の大きさは1966)であるから、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=2185/65536)であり、特図高確率状態における小当りの抽選値データの数値範囲は12186〜12373(数値範囲の大きさは188)であるから、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、約1/399(=188/65536)である。一方、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)であり、特図低確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率は、特図高確率状態の特図変動遊技の小当りの当選確率と同一の約1/399(=188/65536)である。
<当否判定用テーブル/特図2変動遊技の大当り判定>
特図2変動遊技の大当り判定では、例えば、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が10001〜10219である場合は、特図2変動遊技の当選(大当り)と判定して大当りフラグをオンに設定する。なお、特図2変動遊技では小当りには当選しないように構成している。また、特図高確率状態(特図確変あり)で、取得した特図当選乱数値が0〜10000または12185〜65535の数値である場合には、特図変動遊技のはずれと判定して大当りフラグおよび小当りフラグをオフに設定する。また、取得した特図当選乱数値が10220〜12185の数値である場合には、特図高確率状態か特図低確率状態かを判定し、特図高確率状態のときは大当りフラグをオンに設定し、特図低確率状態のときは、はずれフラグをオンに設定する(この当否結果を「高確時大当り低確時ハズレ」と称する場合がある)。
本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、特図高確率状態における大当りの抽選値データの数値範囲は10001〜10219(数値範囲の大きさは219)+10220〜12185(数値範囲の大きさは1966)であるから、特図高確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/30(=2185/65536)であり、特図高確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。一方、特図低確率状態の特図2変動遊技の大当りの当選確率は、約1/299(=219/65536)であり、特図低確率状態の特図1変動遊技の大当りの当選確率と同一に設定されている。
<特図決定用テーブル>
図98(a)は、特図1の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例で
あり、同図(b)は、特図2の停止図柄を決定する際に用いる特図決定用テーブルの一例である。これらの特図決定用テーブルには、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の当否判定結果(当否結果)と、抽選値データと、停止図柄の種類が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、この特図決定用決定テーブルと、取得した図柄抽選乱数値に基づいて、特図1停止図柄(または特図2停止図柄)の種類を決定する図柄抽選を行う。なお、大当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した大当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、小当りフラグがオンの場合には、上述の特図当選乱数値から生成した小当り用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用し、大当りフラグおよび小当りフラグがオフの場合(大当り判定結果および小当り判定結果がはずれの場合)には、上述の特図当選乱数値から生成したはずれ用図柄乱数値を図柄抽選乱数値として使用する。
<特図決定用テーブル/特図1停止図柄>
例えば、特図1変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜24の数値である場合、特図1停止図柄として特図Aを選択し、図柄抽選乱数値が25〜49の数値である場合、特図1停止図柄として特図Bを選択し、図柄抽選乱数値が50〜74の数値である場合、特図1停止図柄として特図Cを選択し、図柄抽選乱数値が75〜84の数値である場合、特図1停止図柄として特図Dを選択し、図柄抽選乱数値が85〜99の数値である場合、特図1停止図柄として特図Fを選択する。また、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りのときは、図柄抽選乱数値(小当り用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、小当り時に100%の確率で、特図1停止図柄として特図Iを選択し、特図1変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値が0〜49の数値である場合、特図1停止図柄として特図Jを選択し、図柄抽選乱数値が51〜89の数値である場合、特図1停止図柄として特図Kを選択し、図柄抽選乱数値が90〜99の数値である場合、特図1停止図柄として特図Lを選択する。
<特図決定用テーブル/特図2停止図柄>
例えば、特図2変動遊技の当否判定結果が大当りのときは、図柄抽選乱数値が0〜49の数値である場合、特図2停止図柄として特図Aを選択し、図柄抽選乱数値が50〜62の数値である場合、特図2停止図柄として特図Eを選択し、図柄抽選乱数値が63〜74の数値である場合、特図2停止図柄として特図Gを選択し、図柄抽選乱数値が75〜99の数値である場合、特図2停止図柄として特図Hを選択する。また、特図2変動遊技の当否判定結果が、はずれのときは、図柄抽選乱数値(はずれ用図柄乱数値)とは無関係に、すなわち、はずれ時に100%の確率で、特図2停止図柄として特図Jを選択する。
<可変入賞口用異常判定値テーブル>
図99(a)は、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235への入球数の異常判定を行うための可変入賞口用異常判定値テーブルの一例を示した図である。この可変入賞口用異常判定値テーブルには、特図の当り種別(停止図柄と同義)と、可変入賞口の開放パターンと、開放される可変入賞口と、可変入賞口用の異常判定値を示す異常判定数が対応付けされて記憶されている。なお、異常判定数の右横には、異常判定数を算出するための計算式を参考までに記載している。
主制御部300の基本回路302は、この可変入賞口用異常判定用テーブルと、当り種別に基づいて、後述する入賞口カウンタ更新処理で用いる可変入賞口用の異常判定値を取得する。例えば、当り種別が16R確変A(特図A)の場合には、可変入賞口用の異常判定値として208を取得し、当り種別が16R確変B(特図B)の場合には、可変入賞口用の異常判定値として112を取得し、当り種別が16R通常の場合には、可変入賞口用
の異常判定値として100を取得する。
本実施形態では、当り種別が16R確変A(特図A)の場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大開放時間(この例では、30秒)が経過したとき、または、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大入球数(この例では、10個)が入球したとき、のいずれかを終了条件とする遊技を1〜16Rの合計16回行う大当り遊技を行うように構成されている。したがって、例えば、1〜16R(最大開放時間30秒)の各々の最大入球数を10球、1R当りの異常判定用定数を3個に設定すると、1〜16Rの各々で第2可変入賞口235に入球可能な遊技球の上限値は(10+3)であるから、16R確変Aの大当り遊技中に第2可変入賞口235に入球した遊技球数が異常であると判定する下限値は(10+3)×16=208となる。
また、当り種別が16R確変B(特図B)の場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大開放時間(この例では、30秒)が経過したとき、または、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大入球数(この例では、10個)が入球したとき、のいずれかを終了条件とする遊技を1〜4Rの合計4回行った後に、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大開放時間(この例では、0.1秒)が経過したとき、または、第2可変入賞口235の扉部材235aを開放してから所定の最大入球数(この例では、2個)が入球したとき、のいずれかを終了条件とする遊技を5〜16Rの合計12回行う大当り遊技を行うように構成されている。したがって、例えば、1〜4R(最大開放時間30秒)の各々の最大入球数を10個、5〜16R(最大開放時間0.1秒)の各々の最大入球数を2個、1R当りの異常判定用定数を3個に設定すると、1〜4Rの各々で第2可変入賞口235に入球可能な遊技球の上限値は(10+3)であり、5〜16Rの各々で第2可変入賞口235に入球可能な遊技球の上限値は(2+3)であるから、16R確変Bの大当り遊技中に第2可変入賞口235に入球した遊技球数が異常であると判定する下限値は(10+3)×4+(2+3)×12=112となる。
また、当り種別が16R通常の場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを開放してから所定の最大開放時間(この例では、30秒)が経過したとき、または、第1可変入賞口234の扉部材234aを開放してから所定の最大入球数(この例では、10個)が入球したとき、のいずれかを終了条件とする遊技を1〜4Rの合計4回行った後に、第1可変入賞口234の扉部材234aを開放してから所定の最大開放時間(この例では、0.1秒)が経過したとき、または、第1可変入賞口234の扉部材234aを開放してから所定の最大入球数(この例では、2個)が入球したとき、のいずれかを終了条件とする遊技を5〜16Rの合計12回行う大当り遊技を行うように構成されている。したがって、例えば、1〜4R(最大開放時間30秒)の各々の最大入球数を10個、5〜16R(最大開放時間0.1秒)の各々の最大入球数を1個、1R当りの異常判定用定数を3個に設定すると、1〜4Rの各々で第1可変入賞口234に入球可能な遊技球の上限値は(10+3)であり、5〜16Rの各々で第1可変入賞口234に入球可能な遊技球の上限値は(1+3)であるから、16R通常の大当り遊技中に第1可変入賞口234に入球した遊技球数が異常であると判定する下限値は(10+3)×4+(1+3)×12=100となる。その他の当り種別は、ラウンド数が異なるだけであるため、詳細な説明は割愛する。
なお、本実施形態では、第1可変入賞口234は第2可変入賞口235よりも遊技球が入球し難い位置(遊技盤200の中央部下方)に配置しているため、最大開放時間0.1秒のラウンドで第1可変入賞口234に入球可能な遊技球の最大数を、第2可変入賞口235の2個よりも少ない1個としている。また、本実施形態では、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)に入球した遊技球が所定の最大入球数(10個)に達し
たことを検出した場合には、最大開放時間が経過する前であっても、第1可変入賞口234の扉部材234a(または第2可変入賞口235の扉部材235a)を強制的に閉鎖するように構成している。
<特図始動口用異常判定値テーブル>
図99(b)は、第2特図始動口232への入球数の異常判定を行うための特図始動口用異常判定値テーブルの一例を示した図である。この特図始動口用異常判定値テーブルには、普図の当り種別と、第2始動口232の開放パターンと、特図始動口用の異常判定数を示す異常判定値が対応付けされて記憶されている。なお、異常判定数の右横には、異常判定数を算出するための計算式を参考までに記載している。
主制御部300の基本回路302は、この特図始動口用異常判定用テーブルと、当り種別に基づいて、後述する入賞口カウンタ更新処理で用いる特図始動口用の異常判定値を取得する。例えば、当り種別が普図当り1の場合には、始動口用の異常判定値として12を取得し、当り種別が普図当り2の場合には、始動口用の異常判定値として12を取得する。
ここで、当り種別が普図当り1の場合には、第2特図始動口232の羽根部材232aを最大開放時間0.9秒で1回開閉し、当り種別が普図当り2の場合には、第2特図始動口232の羽根部材232aを最大開放時間1.7秒で3回開閉するように構成されている。また、本実施形態では、第2特図始動口232に入球した遊技球が最大入賞数(8個)に達したことを検出した場合には、1回の普図変動遊技の当選による羽根部材232aの開閉動作が終了する前であっても、羽根部材232aを強制的に閉鎖するように構成している。したがって、例えば、1回の普図変動遊技の当選による羽根部材232aの開閉動作の異常判定用定数を3個に設定すると、1回の普図変動遊技の当選による羽根部材232aの開閉動作で入球した遊技球数が異常であると判定する下限値は(8+4)となる。
<テーブル選択テーブル>
図100(a)は、後述する変動種別決定テーブルを決めるためのテーブル選択テーブルの一例を示した図であり、同図(b)は、テーブル選択テーブルにおけるNoを決めるためのテーブル選択契機テーブルの一例を示した図である。同図(a)に示すテーブル選択テーブルには、Noと、変動種別決定テーブルと、演出モードと、変動回数と、移行先Noが対応付けされて記憶され、同図(b)に示すテーブル選択契機テーブルには、テーブル選択契機と、テーブル選択テーブルにおけるNoが対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、後述する主制御部メイン処理や主制御部タイマ割込み処理において、同図(b)に示すテーブル選択契機が到来した場合に、当該テーブル選択契機に対応するNoを取得する。例えば、パチンコ機100への電源投入を検出した場合には、No0を取得し、上述の図柄抽選で特図F、特図H、特図Iのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が終了した場合には、No1を取得し、上述の図柄抽選で特図A、特図B、特図C、特図D、特図E、特図Gのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技)が終了した場合には、No5を取得する。次に、主制御部300の基本回路302は、テーブル選択テーブルと、テーブル選択契機テーブルに基づいて取得したNoに基づいて、変動種別決定テーブル、演出モード、変動回数、移行先Noを取得する。
<テーブル選択テーブル/No0>
例えば、テーブル選択契機テーブルに基づいて取得したNoがNo0の場合、すなわち、パチンコ機100の電源投入時には、変動種別決定テーブルとしてテーブル1を、演出
モードとしてモードA(殿モード)を、変動回数として30回を、移行先NoとしてNo0をそれぞれ取得する。
この場合、主制御部300の基本回路302は、演出モードをモードAに設定するとともに、テーブル1に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を30回行った後、移行先Noが示すNo0に移行する。なお、この例では、テーブル選択契機テーブルに基づいて取得したNoがNo0の場合、すなわち、パチンコ機100の電源投入がテーブル選択契機になった場合には、演出モードがモードA(殿モード)の状態を繰り返すように構成しているが、第1副制御部400において演出モードをモードA(殿モード)→モードB(姫モード)→モードC(爺モード)→モードA(殿モード)→モードB(姫モード)…のように切り替えて、モードA(殿モード)、モードB(姫モード)、モードC(爺モード)を、この順番で繰り返してもよい。
<テーブル選択テーブル/No1>
また、例えば、テーブル選択契機テーブルに基づいて取得したNoがNo1の場合、すなわち、上述の図柄抽選で特図F、特図H、特図Iのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が終了した場合には、変動種別決定テーブルとしてテーブル1を、演出モードとしてモードA(殿モード)を、変動回数として30回を、移行先NoとしてNo2をそれぞれ取得する。
この場合、主制御部300の基本回路302は、演出モードをモードAに設定するとともに、テーブル1に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を30回行った後、移行先Noが示すNo2に移行する。No2に移行した場合には、演出モードをモードBに設定するとともに、テーブル2に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を30回行った後、移行先Noが示すNo3に移行する。No3に移行した場合には、演出モードをモードAに設定するとともに、テーブル1に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を30回行った後、移行先Noが示すNo4に移行する。No4に移行した場合には、演出モードをモードCに設定するとともに、テーブル3に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を30回行った後、移行先Noが示すNo1に移行する。
したがって、上述の図柄抽選で特図F、特図H、特図Iのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が終了したことがテーブル選択契機となった場合には、演出モードは、モードA(殿モード)→モードB(姫モード)→モードA(殿モード)→モードC(爺モード)→モードA(殿モード)→モードB(姫モード)→モードA(殿モード)→モードC(爺モード)…のように切り替えて、モードA(殿モード)、モードB(姫モード)、モードA(殿モード)、モードC(爺モード)を、この順番で繰り返す。
<テーブル選択テーブル/No5>
また、例えば、テーブル選択契機テーブルに基づいて取得したNoがNo5の場合、すなわち、上述の図柄抽選で特図A、特図B、特図C、特図D、特図E、特図Gのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技)が終了した場合には、変動種別決定テーブルとしてテーブル4を、演出モードとしてモードD(電サポ演出モード)を、変動回数として100回を、移行先NoとしてNo1をそれぞれ取得する。
この場合、主制御部300の基本回路302は、演出モードをモードDに設定するとと
もに、テーブル4に基づいて、後述する変動種別抽選を行い、当該変動種別抽選で決定した変動種別に従って特図の変動遊技を100回行った後、移行先Noが示すNo1に移行する。No1に移行した後は、上述の図柄抽選で特図F、特図H、特図Iのいずれかに当選し、当該特図に基づく当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が終了したことがテーブル選択契機となった場合と同様に、モードA(殿モード)、モードB(姫モード)、モードA(殿モード)、モードC(爺モード)を、この順番で繰り返す。
<変動種別A決定テーブル>
図101(a)は、変動種別Aを決定するための変動種別A決定テーブルの一例を示した図である。この変動種別A決定テーブルには、特図の停止図柄と、変動種別A決定用乱数範囲と、変動種別Aの内容が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、この変動種別A決定テーブルと、上述の図柄抽選で決定した特図の停止図柄と、特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数の合計と、取得した変動種別A決定用乱数値に基づいて、変動種別Aの内容を決定する変動種別A抽選を行う。例えば、上述の図柄抽選で決定した特図1の停止図柄が特図J、特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数の合計が1(例えば、特図1変動遊技の保留数が0、特図2変動遊技の保留数が1)の場合には、取得した変動種別A決定用乱数値が0〜29931の数値範囲であるときは変動種別として変動種別3を選択する。
また、例えば、上述の図柄抽選で決定した特図1の停止図柄が特図K、特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数の合計が7(例えば、特図1変動遊技の保留数が4、特図2変動遊技の保留数が3)の場合には、取得した変動種別A決定用乱数値が0〜9999の数値範囲であるときは変動種別として変動種別1を選択する。また、例えば、上述の図柄抽選で決定した特図1の停止図柄が特図Aの場合には、特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数の合計に関わらず、取得した変動種別A決定用乱数値が0〜3919の数値範囲であるときは変動種別として変動種別8を選択する。
<変動種別B決定テーブル>
図101(b)は、変動種別Bを決定するための変動種別B決定テーブルの一例を示した図である。この変動種別B決定テーブルには、変動種別決定テーブル毎に規定された変動種別B決定用乱数範囲と、変動種別Bの内容が対応付けされて記憶されている。
主制御部300の基本回路302は、上述の変動種別A抽選によって変動種別Aとして特定の変動種別(例えば、変動種別4、5、6、7、9、10のいずれか)が選択された場合に、変動種別B決定テーブルと、現在の変動種別決定テーブル(テーブル1〜4)と、取得した変動種別B決定用乱数値に基づいて、変動種別Bの内容を決定する変動種別B抽選を行う。なお、上述の変動種別A抽選によって変動種別Aとして特定の変動種別以外の変動種別が選択された場合には、変動種別B抽選を行うことなく、変動種別Bとして特定の変動種別(例えば、変動種別101)を選択する。
また、変動種別B決定テーブルの変動種別Bのうち、変動種別101は疑似連なし、変動種別102は疑似連1回と5秒間の特図変動を行うこと、変動種別103は疑似連2回と10秒間の特図の変動表示を行うことを意味している。ここで、「疑似」とは、1回の特図の変動表示中に、はずれに対応する図柄組合せを複数回、装飾図柄表示装置208を用いて停止表示させるように見せかける疑似変動(いわゆる「疑似連」)のことであり、「疑似連1回」とは、1回の特図の変動表示中に1回の疑似変動を行うことであり、「疑似連2回」とは、1回の特図の変動表示中に2回の疑似変動を行うことである。
例えば、変動種別決定テーブルがテーブル1(=モードA(殿モード))の場合には、
取得した変動種別B決定用乱数値が0〜21844の数値範囲であるときは変動種別として変動種別101を選択し、変動種別B決定用乱数値が21845〜43689の数値範囲であるときは変動種別として変動種別102を選択し、変動種別B決定用乱数値が43690〜65535の数値範囲であるときは変動種別として変動種別103を選択する。なお、モードA(殿モード)の場合には、変動種別101が選択される確率は21845/65536、変動種別102が選択される確率は21845/65536、変動種別103が選択される確率は21846/65536であり、3つの確率はほぼ同一である。
また、変動種別決定テーブルがテーブル2(=モードB(爺モード))の場合には、取得した変動種別B決定用乱数値が0〜6552の数値範囲であるときは変動種別として変動種別101を選択し、変動種別B決定用乱数値が6553〜39319の数値範囲であるときは変動種別として変動種別102を選択し、変動種別B決定用乱数値が39320〜65535の数値範囲であるときは変動種別として変動種別103を選択する。なお、モードB(爺モード)の場合には、変動種別101が選択される確率は6553/65536、変動種別102が選択される確率は32768/65536、変動種別103が選択される確率は26214/65536であり、モードA(殿モード)よりも疑似連しやすくなっている。
また、変動種別決定テーブルがテーブル3(=モードC(姫モード))の場合には、取得した変動種別B決定用乱数値が0〜52429の数値範囲であるときは変動種別として変動種別101を選択し、変動種別B決定用乱数値が52430〜58982の数値範囲であるときは変動種別として変動種別102を選択し、変動種別B決定用乱数値が58983〜65535の数値範囲であるときは変動種別として変動種別103を選択する。なお、モードC(姫モード)の場合には、変動種別101が選択される確率は52430/65536、変動種別102が選択される確率は6553/65536、変動種別103が選択される確率は6553/65536であり、モードA(殿モード)よりも疑似連しにくくなっている。
<タイマ番号決定テーブル>
図102は、タイマ番号を決定するためのタイマ番号決定テーブルの一例を示した図である。このタイマ番号決定テーブルには、変動種別Aと、変動種別Bと、タイマ番号と、変動時間が対応付けされて記憶されている。なお、変動時間の右横には、変動時間に対応する演出の種別を参考までに記載している。
主制御部300の基本回路302は、このタイマ番号決定テーブルと、上述の変動種別A抽選によって選択された変動種別Aと、上述の変動種別B抽選によって選択された変動種別Bに基づいて、タイマ番号を決定するタイマ番号抽選を行う。例えば、上述の変動種別A抽選によって選択された変動種別Aが変動種別1で、上述の変動種別B抽選によって選択された変動種別Bが変動種別101の場合には、タイマ番号としてタイマ1(変動時間2000ms、超短縮変動)を選択し、上述の変動種別A抽選によって選択された変動種別Aが変動種別2で、上述の変動種別B抽選によって選択された変動種別Bが変動種別101の場合には、タイマ番号としてタイマ2(変動時間3000ms、短縮変動)を選択し、上述の変動種別A抽選によって選択された変動種別Aが変動種別3で、上述の変動種別B抽選によって選択された変動種別Bが変動種別101の場合には、タイマ番号としてタイマ3(変動時間5000ms、ショート変動)を選択する。
<主制御部メイン処理>
次に、図103を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。ステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。
ステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。ステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS113に進む。
ステップS111では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、図95に示す主制御部300における基本回路302に搭載されているRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるステップS233において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、および特図タイマ乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述するステップS207でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図104を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、上述のステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。図95に示す主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。このステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口230、および第2特図始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。なお、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS207およびステップS209では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記
ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1の乱数値を取得するためのカウンタと特図2の乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。ステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、第1特別図柄表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、第2特図表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS215では、入賞口カウンタ更新処理(詳細は後述)を行う。また、ステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS203における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。第1特図始動口230へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図1当選乱数値(特図1の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図1当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図1はずれ図柄用乱数値として取得し、変動種別A決定用乱数値を特図1変動時間抽選用乱数値1として取得し、変動種別B決定用乱数値を特図1変動時間抽選用乱数値2として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図1用始動情報記憶領域(図107(a)参照)に、特図1の現在の保留数に対応付けして格納した後に、先読み処理(詳細は後述)を行う。
また、第2特図始動口232へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、カウンタ回路318の当選用カウンタ値記憶用レジスタから値を特図2当選乱数値(特図2の大当り判定に用いる特図当選乱数値)として取得し、図柄抽選乱数値を特図2当り図柄抽選用乱数値として取得し、はずれ用図柄乱数値を特図2はずれ図柄用乱数値として取得し、変動種別A決定用乱数値を特図2変動時間抽選用乱数値1として取得し、変動種別A決定用乱数値を特図2変動時間抽選用乱数値1とし
て取得し、変動種別B決定用乱数値を特図2変動時間抽選用乱数値2として取得する。そして、これらの乱数値をRAM308に設けた特図1用始動情報記憶領域(図107(a)参照)に、特図2の現在の保留数に対応付けして格納した後に、先読み処理(詳細は後述)を行う。
また、普図始動口228へ入賞があった場合且つRAM308に設けた対応する保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する乱数値記憶領域に格納する。また、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、当たり図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、外れ図柄の表示態様となるように普通図柄表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普通図柄表示装置210は、当り図柄(図96(d)に示す普図A)および外れ図柄(図96(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、後述するように、普図当りフラグがオンされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(332)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば50
0m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、普図外れフラグがオンされる。この普図外れフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理は、特図2の状態に応じて、次の8つの処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、第2特別図柄表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、第2特別図柄表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、図96(a)に示す特図A〜特図Lのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中(詳細は後述)でなければ、時短フラグをオフする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、後述するように、大当りフラグがオンされる。この大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または第2可変入賞口235(特図1は第1可変入賞口234)に所定球数(例えば最大カウント数)の遊技球の入賞を検出するまで)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)第2可変入賞口235の扉部材235a(特図1は第1可変入賞口234の扉部材234a)の開閉駆動用のソレノイド(332)に、扉部材235a(特図1は扉部材234a)を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当たり遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンすることもない。ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。この時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に大当りする可能性が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間および特図変動遊技の変動時間は短くなる。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、第2特別始動口232の一対の
羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい。また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当たり遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当たり遊技中に普図高確率状態であると、大当たり遊技中に第1可変入賞口234または第2可変入賞口235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当たり中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。さらに、特図2変動遊技の結果が外れであれば、後述するように、はずれフラグがオンされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の大当り判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、第2特図始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、第1特図始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。
ステップS233では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしてい
る。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、15R大当りフラグや2R大当たりフラグの値、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口230への入賞の有無、第2特図始動口232への入賞の有無、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)への入賞の有無などを含む。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視し、前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合に、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して第2特図始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、表示回路324、326、330を介して普通図柄表示装置210、第1特別図柄表示装置212、第2特別図柄表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報を出力ポート(I/O310)を介して第1副制御部400に出力する。
ステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。
ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、上述の主制御部メイン処理に復帰する。
<入賞口カウンタ更新処理>
次に、図105を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における入賞口カウンタ更新処理(ステップS215)について説明する。なお、同図は、入賞口カウンタ更新処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS301では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理
では、一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228のいずれかに入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた入賞数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の入賞数記憶領域に設定する。
ステップS302では、一般入賞口226の入賞数が、予め定めた一般入賞口入賞数比較データよりも小さいかどうか(本実施形態では、単位時間(例えば、1分)当りの入賞数が規定数(例えば、15個)よりも小さいかどうか)を判定し、該当する場合にはステップS303に進み、該当しない場合(異常を検出した場合)にはステップS306に進む。ステップS303では、第2特図始動口232の入賞数が、上述の特図始動口用異常判定値テーブルを用いて取得した特図始動口用の異常判定値よりも小さいかどうかを判定し、該当する場合にはステップS304に進み、該当しない場合(異常を検出した場合)にはステップS306に進む。
ステップS304では、上述の可変入賞口用異常判定用テーブルと、当り種別に基づいて、可変入賞口用の異常判定値を取得する。また、ステップS305では、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)の入賞数が、ステップS304で取得した可変入賞口用の異常判定値よりも小さいかどうかを判定し、該当する場合には処理を終了し、該当しない場合(異常を検出した場合)にはステップS306に進む。
ステップS306では、入賞異常対応処理を行う。詳細は後述するが、この入賞異常対応処理では、パチンコ機100の外部(例えば、ホールコンピュータ)に入賞異常が発生したことを示す異常検出信号を所定時間(例えば、30秒)出力するための設定を行う。なお、異常検出信号の出力は上述の外部出力信号設定処理(ステップS235)で行うように構成しているが、このステップS306で出力するように構成してもよい。また、主制御部300が制御する所定の報知手段(例えば、ランプ、スピーカ、各種の表示装置、各種の可動物(第2特図始動口232、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235も含む))で入賞異常の発生を報知してもよいし、所定の報知手段による報知(光の出力、音の出力、画像や文字の表示、可動物の移動や回転)を中断または終了することで入賞異常の発生を報知するようにしてもよい。また、第1副制御部400に入賞異常が発生したことを知らせる信号を出力するための設定を行ってもよいし、当該信号を出力する処理を行ってもよい。
<先読み処理>
次に、図106を用いて、上述の主制御部タイマ割込処理における入賞受付処理(ステップS217)で実行される先読み処理について説明する。なお、同図は、先読み処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、第2特図始動口232に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図2の始動情報(本実施形態では、特図2当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS402に進み、該当しない場合にはステップS404に進む。
ステップS402では、第2特図始動口232の入賞によって増加した始動情報を参照して先読みを行う。本実施形態では、上述の大当り判定、図柄抽選、変動種別A抽選、変動種別B抽選、タイマ番号抽選を行い、これらの抽選で決定した当否種別情報、当り図柄種別、はずれ図柄種別、および変動種別A(変動種別A抽選で決定した変動種別)を、先読み情報として先読み(取得)する。
図108は、先読み情報の内容を示した図である。特図1(または特図2)の当否種別
には、上記図97を用いて説明した、「はずれ」、「大当り」、「高確時大当り低確時はずれ」、「小当り(特図I)」の4種類に加えて、大当り判定が終了していないことを示す「未判定」がある。また、特図1(または特図2)の当り図柄種別には、上記図96(a)を用いて説明した、16R確変A(特図A)、16R確変B(特図B)、16R通常(特図C)、4R確変A(特図D)、4R確変B(特図E)、2R確変A(特図F)、2R確変B(特図G)、2R通常(特図H)の8種類に加えて、図柄抽選が終了していないことを示す「未判定」がある。
また、特図1(または特図2)のはずれ図柄種別には、上記図96(a)を用いて説明した、はずれ1(特図J)、はずれ2(特図K)、はずれ3(特図L)の3種類に加えて、図柄抽選が終了していないことを示す「未判定」がある。また、特図1(または特図2)の変動種別Aには、上記図102を用いて説明した変動種別1〜22の22種類に加えて、変動種別A抽選が終了していないことを示す「未判定」がある。
図106に戻って、ステップS403では、ステップS402で先読みした先読み情報と、現在の特図2変動遊技の保留数を、RAM308に設けた特図2用先読み情報記憶領域(図107(b)参照)に記憶する。なお、この例では、特図2の始動情報が増加した場合には無条件で先読みを行うように構成しているが、例えば、非電サポ状態の場合には、特図2の始動情報を参照することなく、特図2用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶してもよい(すなわち、後述するステップS405、S408に相当する処理を特図2に適用してもよい)。また、ステップS403では、図107(b)に示す特図2用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS404では、第1特図始動口230に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことに基づいて特図1の始動情報(本実施形態では、特図1当選乱数値)が増加したか否かを判定し、該当する場合にはステップS405に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS405では、電サポ中か否かを判定し、該当する場合にはステップS406に進み、該当しない場合にはステップS408に進む。
ステップS406では、第1特図始動口230の入賞によって増加した始動情報を参照して上述の先読みを行う。ステップS407では、ステップS406で先読みした先読み情報と、現在の特図1変動遊技の保留数を、RAM308に設けた特図1用先読み情報記憶領域(図107(b)参照)に記憶する。また、この特図1用先読み情報記憶領域に記憶した先読み情報を、保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する準備を行う。ステップS408では、特図1の始動情報を参照することなく、特図1用先読み情報記憶領域に「未判定」を示す情報を記憶した後に処理を終了する。
<保留増加コマンド>
図109(a)〜(d)は、第1特図始動口230の入賞によって先読みを行った後に第1副制御部400に送信する保留増加コマンドの一例を示した図である。
同図(a)は、特図1変動遊技の保留数が3であり、先読みによる特図1の大当り判定の結果、特図1の当否種別情報として大当りが特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる図柄抽選の結果、当り図柄種別として16R確変Aが特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる変動種別A抽選の結果、変動種別Aとして変動種別18が特図1用先読み情報記憶領域に記憶された例である。この特図1用先読み情報記憶領域に記憶された先読み情報を含む保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、変動種別Aが変動種別18であることから、疑似連2回+スーパーリーチA(大当り)であることを把握することができる。
同図(b)は、特図1変動遊技の保留数が2であり、先読みによる特図1の大当り判定の結果、特図1の当否種別情報として、はずれが特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる図柄抽選の結果、はずれ図柄種別として、はずれ3が特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる変動種別A抽選の結果、変動種別Aとして変動種別6が特図1用先読み情報記憶領域に記憶された例である。この特図1用先読み情報記憶領域に記憶された先読み情報を含む保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、変動種別Aが変動種別6であることから、ノーマルリーチ(はずれ)であることを把握することができる。
同図(c)は、特図1変動遊技の保留数が1であり、先読みによる特図1の大当り判定の結果、特図1の当否種別情報として小当りが特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる変動種別A抽選の結果、変動種別Aとして変動種別10が特図1用先読み情報記憶領域に記憶された例である。この特図1用先読み情報記憶領域に記憶された先読み情報を含む保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、変動種別Aが変動種別10であることから、ロングリーチ(小当り)であることを把握することができる。
同図(d)は、特図1変動遊技の保留数が4であり、先読みによる特図1の大当り判定の結果、特図1の当否種別情報として高確時大当り低確時はずれが特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる図柄抽選の結果、当り図柄種別として16R確変Aが、また、はずれ図柄種別として、はずれ2が特図1用先読み情報記憶領域に記憶され、先読みによる変動種別A抽選の結果、変動種別Aとして変動種別15が特図1用先読み情報記憶領域に記憶された例である。この特図1用先読み情報記憶領域に記憶された先読み情報を含む保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、変動種別Aが変動種別15であることから、疑似連1回+スーパーリーチA(大当り)であることを把握することができる上に、特図低確率状態においては、はずれ図柄種別=はずれ2に基づいて予告演出を行うことができる。なお、本実施形態では、特図1の当否種別情報として高確時大当りが記憶された場合にのみ、同図(d)に示す保留増加コマンドを送信するように構成している。しかしながら特図1の当否種別情報として低確時はずれが記憶された場合のみ、または、特図1の当否種別情報として高確時大当りまたは低確時はずれのいずれかが記憶された場合に当該コマンドを送信するように構成してもよい。
<第1副制御部400の処理>
次に、図110を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。同図(d)は、第1副制御部400の画像制御処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS501では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS501で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS503では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS505の処理に移行する。ステップS505では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS507では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS509では、演出制御処理を行う。詳細は後述するが、この演出制御処理では、例えば、ステップS507で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406
から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS511では、チャンスボタンの押下を検出していた場合、ステップS509で更新した演出データをチャンスボタンの押下に応じた演出データに変更する処理を行う。ステップS513では、ステップS509で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS515では、ステップS509で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。ステップS517では、ステップS509で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS519では、ステップS509で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。ステップS521では、ステップS509で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS503へ戻る。
次に、同図(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS601では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS701では、第1副制御部メイン処理におけるステップS503において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS503において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
第1副制御部タイマ割込処理のステップS703では、ステップS519で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のメイン処理におけるステップS513の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
ステップS801では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVR
AM436に転送する。その後、VDP436は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS803では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS605に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS605では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS601でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS807では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS809では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS611に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS611では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<演出制御処理>
次に、図111(a)を用いて、第1副制御部メイン処理における演出制御処理(ステップS509)について説明する。なお、同図は、演出制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS901では、保留アイコン表示制御処理(詳細は後述)を行い、ステップS902では、変動アイコン表示制御処理(詳細は後述)を行う。ステップS903では、入賞報知制御処理(詳細は後述)を行い、ステップS904では、その他の演出制御処理を行った後に処理を終了する。
<演出制御処理/保留アイコン表示制御処理>
次に、図111(b)を用いて、演出制御処理における保留アイコン表示制御処理(ステップS901)について説明する。なお、同図は、保留アイコン表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1001では、特図変動遊技の保留数が増加したか否か(主制御部300から保留増加コマンドを受信したか否か)を判定し、該当する場合にはステップS1002に進み、該当しない場合にはステップS1005進む。ステップS1002では、保留アイコン変更シナリオ抽選処理(詳細は後述するが、例えば、シナリオに従って保留アイコンの表示態様を変更する処理など)を行い、ステップS1003では、ステップS1002の抽選結果をRAM408に設けたシナリオ記憶領域に記憶する。ステップS1004では、増加した保留に対応する保留アイコンの演出データをROM406から読み出す等の処理を行う。これにより、保留アイコンの画像がVDP434を介して装飾図柄表示装置208に表示される。
ステップS1005では、保留アイコン変更条件が成立したか否か(本実施形態では、特図の保留がある状態で特図の変動表示の開始条件が成立したか否か)を判定し、成立し
ている場合にはステップS1006に進み、成立していない場合にはステップS1007に進む。ステップS1006では、保留アイコン変更処理(詳細は後述するが、例えば、シナリオに従って保留アイコンの表示態様を変更する処理など)を行う。ステップS1007では、特図変動遊技の保留数が減少したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1008に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS1008では、保留アイコン表示位置変更処理(詳細は後述するが、例えば、保留アイコンの表示位置を変更する処理)を行った後に処理を終了する。
<演出制御処理/変動アイコン表示制御処理>
次に、図112を用いて、演出制御処理における変動アイコン表示制御処理(ステップS902)について説明する。なお、同図は、変動アイコン表示制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1101では、特図の変動表示の開始条件が成立したか否かを判定し、成立している場合にはステップS1102に進み、成立していない場合にはステップS1104に進む。ステップS1102では、変動アイコン抽選処理(詳細は後述)を行い、ステップS11003では、ステップS1102の抽選結果に対応する変動アイコンの演出データをROM406から読み出す等の処理を行う。これにより、変動アイコンの画像がVDP434を介して装飾図柄表示装置208に表示される。
ステップS1104では、特図の変動表示中であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1105に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS1105では、変動アイコン表示中断条件が成立したか否か(詳細は後述するが、例えば、電断が発生したか否か)を判定し、成立している場合にはステップS1106に進み、成立していない場合にはステップS1107に進む。ステップS1106では、変動アイコン表示中断処理(詳細は後述するが、例えば、変動アイコンを消去する処理など)を行った後にステップS1107に進む。
ステップS1107では、変動アイコン表示中断中であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1108に進み、該当しない場合にはステップS1110に進む。ステップS1108では、変動アイコン表示再開条件が成立したか否か(詳細は後述するが、例えば、復電したか否か)を判定し、成立している場合にはステップS1109に進み、成立していない場合にはステップS1112に進む。ステップS1109では、変動アイコン表示再開処理(詳細は後述するが、例えば、変動アイコンを再び表示する処理など)を行った後にステップS1112に進む。
ステップS1110では、変動アイコン変更条件が成立したか否か(詳細は後述するが、例えば、特図の変動停止をしたか否か)を判定し、成立している場合にはステップS1111に進み、成立していない場合にはステップS1112に進む。ステップS1111では、変動アイコン変更処理(詳細は後述するが、例えば、変動アイコンの表示態様を変更する処理など)を行った後にステップS1112に進む。
ステップS1112では、変動アイコン変更終了条件が成立したか否か(詳細は後述するが、例えば、特図の変動停止をした後に所定時間が経過したか否か)を判定し、成立している場合にはステップS1113に進み、成立していない場合には処理を終了する。ステップS1113では、変動アイコン表示終了処理(詳細は後述するが、例えば、変動アイコンを消去する消去アニメを行う処理など)を行った後にステップS1112に進む。
<演出制御処理/入賞報知制御処理>
次に、図111(c)を用いて、演出制御処理における入賞報知制御処理(ステップS
903)について説明する。なお、同図は、入賞報知制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1201では、入賞報知条件が成立したか否かを判定し、成立している場合にはステップS1102に進み、成立していない場合には処理を終了する。ステップS1202では、入賞報知処理を行った後に処理を終了する。
ここで、ステップS1201の入賞報知条件が成立した場合には、例えば、(A1)1ラウンドの終了条件として規定された最大入球数を超える入球があった場合(例えば、1ラウンド目の終了条件として規定された最大入球数が10個で、1ラウンド目における第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)の入球が10個を超えた場合)、(A2)各々のラウンドの終了条件としてラウンド毎に規定された最大入球数を超える入球があった場合(例えば、1〜7ラウンド目の終了条件として規定された最大入球数が10個で、8〜15ラウンド目の終了条件として規定された最大入球数が11個で、1ラウンド目と3ラウンド目における第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)の入球が10個を超えた場合)、(A3)(A1)または(A2)の条件を満たし、かつ、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235の入球センサが入球を検知する有効期間(例えば、30秒)を過ぎた場合、(A4)これら(A1)〜(A3)の複数または全ての条件を満たした場合などが含まれる。
また、ステップS1202で行う入賞報知処理には、(B1)入球が所定数を超える度に行う報知(例えば、1ラウンド目で所定数を超えた入球があった場合に報知)、(B2)複数のラウンドにおいて入球が所定数を超えたときに行う報知(例えば、1ラウンド目と3ラウンド目の両方で所定数を超えた入球があった場合に報知)、(B3)(B1)または(B2)の条件を満たし、かつ、保留内の先読み報知を含めて報知、(B4)これら(B1)〜(B3)の複数または全ての報知などが含まれる。
<第2副制御部500の処理>
次に、図113を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、同図(a)のステップS1301では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS1301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS1303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS1305の処理に移行する。
ステップS1305では、タイマ変数に0を代入する。ステップS1307では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS1309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS1307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS1311では、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。ステップS1313では、第1副制御部400からの演出可動体224への命令が
ある場合には、この命令を駆動回路516に出力し、ステップS1303に戻る。
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS1401では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
第2副制御部タイマ割込処理のステップS1501では、第2副制御部メイン処理におけるステップS1303において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS1303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。第2副制御部タイマ割込処理のステップS1503では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<保留アイコン変更シナリオ抽選処理>
次に、上述の保留アイコン表示制御処理のステップS1002で実行する保留アイコン変更シナリオ抽選処理について説明する。
図114は、保留アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。この保留アイコン表示態様抽選用テーブルには、保留アイコンの表示態様と、変動種別A毎に規定された抽選値と、はずれ図柄種別毎に規定された抽選値と、が対応付けされて記憶されている。第1副制御部400の基本回路402は、この保留アイコン表示態様抽選用テーブルと、主制御部300から受信した保留増加コマンドに含まれる先読み情報と、取得した第1抽選値および第2抽選値に基づいて、保留アイコンの表示態様を決定する保留アイコン変更シナリオ抽選を行う。なお、特図低確率状態、かつ、先読み情報に含まれる当否種別情報が高確時大当り低確時はずれの場合には、先読み情報に含まれる、はずれ図柄種別と、取得した第1抽選値および第2抽選値に基づいて保留アイコン変更シナリオ抽選を行い、それ以外の場合には、先読み情報に含まれる変動種別Aと、第1抽選値および第2抽選値に基づいて保留アイコン変更シナリオ抽選を行う。
例えば、特図低確率状態、かつ、先読み情報に含まれる当否種別情報が高確時大当り低確時はずれの場合であって、はずれ図柄種別がはずれ2の場合、取得した抽選値の数値範囲が0〜49のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→晴→晴」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が50〜59のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→晴→傘」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が60〜74のときは、保留アイコンの表示態様として「傘→傘→傘→傘→傘」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が75〜79のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→傘→雪」のシナリオを選択し、以降は同図に示す通りである。
また、例えば、特図低確率状態、かつ、先読み情報に含まれる当否種別情報が高確時大当り低確時はずれ以外の場合であって、変動種別Aが変動種別11〜13の場合、取得した抽選値の数値範囲が0〜29のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→晴→晴」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が30〜34のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→晴→傘」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が35〜39のときは、保留アイコンの表示態様として「傘→傘→傘→傘→傘」
のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が40〜44のときは、保留アイコンの表示態様として「晴→晴→晴→傘→雪」のシナリオを選択し、以降は同図に示す通りである。
<シナリオ>
次に、シナリオについて説明すると、例えば、「晴→傘→雪→雷→専用」のシナリオとは、当該保留に対応する特図の変動表示の4つ前の特図の変動表示時に、「晴」に対応する画像を表示し、当該保留に対応する特図の変動表示の3つ前の特図の変動表示時に、「晴」に対応する画像を「傘」に対応する画像に表示変更し、当該保留に対応する特図の変動表示の2つ前の特図の変動表示時に、「傘」に対応する画像を「雪」に対応する画像に表示変更し、当該保留に対応する特図の変動表示の1つ前の特図の変動表示時に、「雪」に対応する画像を「雷」に対応する画像に表示変更し、当該保留に対応する特図の変動表示時に「雷」に対応する画像を「専用」に対応する画像に表示変更することを示している。
<アイコン>
図115は、後述する保留アイコン1〜4や変動アイコンとして表示されるアイコンの表示態様の一例を示した図である。
この例では、「晴」に対応する画像として太陽を模した画像を対応付けしており、当該画像は、遊技者に付与される利益の期待度が低いことを示唆するためのアイコンである。また、「傘」に対応する画像として傘を模した画像を対応付けしており、当該画像は、遊技者に付与される利益の期待度が中程度であることを示唆するためのアイコンである。また、「雪」に対応する画像として雪だるまを模した画像を対応付けしており、当該画像は、遊技者に付与される利益の期待度が高いことを示唆するためのアイコンである。また、「雷」に対応する画像として稲妻を模した画像を対応付けしており、当該画像は、大当りが確定したことを示唆するためのアイコンである。これらの「晴」、「傘」、「雪」、「雷」に対応するアイコンは、保留の大当りの期待度を示唆するためのアイコンである。
また、この例では、「専用」に対応する画像を3種類用意しており、「専用1」に対応する画像として、「SPリーチA」という文字を施した画像と、「専用2」に対応する画像として、「SPリーチB」という文字を施した画像と、「専用3」に対応する画像として、「全回転」という文字を施した画像をそれぞれ対応付けしている。「専用1」に対応する「SPリーチA」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別11〜15、18の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用2」に対応する「SPリーチB」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別16〜17、19〜21の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用3」に対応する「全回転」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別22の場合にのみ選択されるアイコンである。これらの「専用1」、「専用2」、「専用3」に対応するアイコンは、保留の変動内容の少なくとも一部(リーチの種類など)を示唆するためのアイコンである。
<アイコンの他の例>
図115(b)〜(d)は、アイコンの他の例を示した図である。同図(b)に示す例では、「専用」に対応する画像をさらに3種類用意しており、「専用4」に対応する画像として、「1」という文字を施した画像と、「専用5」に対応する画像として、「2」という文字を施した画像と、「専用6」に対応する画像として、「3」という文字を施した画像をそれぞれ対応付けしている。「専用4」に対応する「1」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別12、15の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用5」に対応する「2」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別13、17、18、20の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用6」に対応する「3」の文字を含む画像は、変
動種別Aが変動種別21の場合にのみ選択されるアイコンである。これらの「専用4」、「専用5」、「専用6」に対応するアイコンは、保留の変動内容の少なくとも一部(この例では、疑似連回数)を示唆するためのアイコンである。
同図(c)に示す例では、「専用」に対応する画像をさらに4種類用意しており、「専用7」に対応する画像として、「1+SPリーチA」という文字を施した画像と、「専用8」に対応する画像として、「2+SPリーチA」という文字を施した画像と、「専用9」に対応する画像として、「2+SPリーチB」という文字を施した画像と、「専用10」に対応する画像として、「3+SPリーチB」という文字を施した画像と、をそれぞれ対応付けしている。「専用7」に対応する「1+SPリーチA」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別12、15の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用8」に対応する「2+SPリーチA」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別13、18の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用9」に対応する「2+SPリーチB」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別17、20の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用10」に対応する「3+SPリーチB」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別21の場合にのみ選択されるアイコンである。これらの「専用7」〜「専用10」に対応するアイコンは、保留の変動内容の少なくとも一部(この例では、疑似連回数とリーチの種類)を示唆するためのアイコンである。
同図(d)に示す例では、「専用」に対応する画像をさらに2種類用意しており、「専用11」に対応する画像として、「0+SPリーチA」という文字を施した画像と、「専用12」に対応する画像として、「0+SPリーチB」という文字を施した画像と、をそれぞれ対応付けしている。「専用11」に対応する「0+SPリーチA」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別11、14の場合にのみ選択されるアイコンである。「専用12」に対応する「0+SPリーチB」の文字を含む画像は、変動種別Aが変動種別16、19の場合にのみ選択されるアイコンである。これらの「専用11」、「専用12」に対応するアイコンは、保留の変動内容の少なくとも一部(この例では、疑似連しないこと)を示唆するためのアイコンである。
<モードA(殿モード)の特図保留表示領域>
図116(a)は、演出モードがモードA(殿モード)の場合の特図保留表示領域を説明するための図である。上述のとおり、装飾図柄表示装置208は、装飾図柄を表示するための3つの図柄表示領域208a〜208c(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208c)と、演出に用いる画像などを表示するための演出表示領域208dと、を有している。装飾図柄の変動表示は、図柄表示領域208a〜208cの各々の表示範囲内で行われ、装飾図柄を停止表示(疑似連の仮停止表示も含む)する場合には、図柄表示領域208a〜208cの各々の表示範囲のほぼ中央に装飾図柄を停止表示する。
また、本実施形態では、左図柄表示領域208aの左側の表示領域に、特図1変動遊技の当否結果を示唆するための特図1用第四図柄表示領域208eと、特図2変動遊技の当否結果を示唆するための特図2用第四図柄表示領域208fと、普図変動遊技の当否結果を示唆するための普図用装飾図柄表示領域208gと、を有している。
モードA(殿モード)では、演出表示領域208dの一部(3つの図柄表示領域208a〜208cと重ならない表示領域)に特図保留表示領域208hを配置している。この特図保留表示領域208hには、従来公知の保留画像1を表示するための第1特図保留表示領域208h1と、従来公知の保留画像2を表示するための第2特図保留表示領域208h2と、従来公知の保留画像3を表示するための第3特図保留表示領域208h3と、従来公知の保留画像4を表示するための第4特図保留表示領域208h4と、を有してお
り、従来公知の保留画像1〜4によって特図変動遊技の保留数(この例では、4)を示唆するように構成している。
以下、この特図保留表示領域208hのように、従来公知の保留画像(この例では、単色で塗りつぶされた円の画像)のみを表示する特図保留表示領域、または、装飾図柄を表示する図柄表示領域と重なり合わない特図保留表示領域を、「通常保留表示領域」と称する場合がある。
<モードB(姫モード)の特図保留表示領域>
図116(b)は、演出モードがモードB(姫モード)の場合の特図保留表示領域を説明するための図である。モードB(姫モード)では、3つの図柄表示領域208a〜208cと重なり合う表示領域に、特図保留表示領域208jを配置している。この特図保留表示領域208jは、変動アイコンを表示するための特図変動中表示領域208j0と、保留アイコン1を表示するための第1特図保留表示領域208j1と、保留アイコン2を表示するための第2特図保留表示領域208j2と、保留アイコン3を表示するための第3特図保留表示領域208j3と、保留アイコン4を表示するための第4特図保留表示領域208j4と、を有しており、保留アイコン1〜4によって特図変動遊技の保留数(この例では、4)を示唆するように構成している。
ここで、保留アイコン4とは、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の保留数が3、かつ特図変動中に、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞した場合に、保留数が4であることを報知するために第4特図保留表示領域に表示するアイコンである。また、保留アイコン3とは、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の保留数が2、かつ特図変動中に、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞した場合に、保留数が3であることを報知するために第3特図保留表示領域に表示するアイコンである。
また、保留アイコン2とは、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の保留数が1、かつ特図変動中に、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞した場合に、保留数が2であることを報知するために第2特図保留表示領域に表示するアイコンである。また、保留アイコン1とは、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の保留数が0、かつ特図変動中に、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞した場合に、保留数が1であることを報知するために第1特図保留表示領域に表示するアイコンである。また、変動アイコンは、特図1変動遊技(または特図2変動遊技)の保留数が0、かつ特図非変動中に、第1特図始動口230(または第2特図始動口232)に球が入賞した場合に、特図変動中表示領域に表示するアイコンである。
以下この特図保留表示領域208jのように、本発明に係る保留アイコンや変動アイコンを少なくとも1つ表示する特図保留表示領域、または、装飾図柄を表示する図柄表示領域と少なくとも一部が重なり合う特図保留表示領域を、上述の「通常保留表示領域」に対して「特殊保留表示領域」と称する場合がある。
なお、この例では、4つの第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4を互いの表示領域が重なり合わないように配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば、互いの表示領域の一部が重なり合うように配置してもよいし、4つの第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の一部が特図保留表示領域208jからはみ出してもよい。すなわち、特図保留表示領域208jに表示される保留画像が、上記図115に例示した表示態様のいずれの表示態様であるかが識別可能であればよい。また、この例では、複数の特図保留表示領域を水平方向に配置したが、本発明はこれに限定されず、例えば、垂直方向や斜めに配置してもよく、複数の特図保留表示領域
の配置方向は特に限定されない。
また、この例では、特図保留表示領域を図柄表示領域の上にして両者を重ね合わせるように構成したが、特図保留表示領域を図柄表示領域の下にして両者を重ね合わせるように構成してもよい。また、第1のタイミング(例えば、図柄表示領域で特図の変動表示を行っているタイミング)では特図保留表示領域を図柄表示領域の下(または上)にして両者を重ね合わせるように構成し、第2のタイミング(例えば、図柄表示領域で特図の停止表示を行っているタイミング)では特図保留表示領域を図柄表示領域の上(または下)にして両者を重ね合わせるように構成してもよい。また、特図保留表示領域の第1の部位(例えば、特図変動中表示領域)を図柄表示領域の上(または下)にして両者を重ね合わせるとともに、特図保留表示領域の第2の部位(例えば、第1特図保留表示領域〜第4特図保留表示領域)を図柄表示領域の下(または上)にして両者を重ね合わせるように構成してもよい。
<モードC(爺モード)の特図保留表示領域>
図116(c)は、演出モードがモードC(爺モード)の場合の特図保留表示領域を説明するための図である。モードC(爺モード)では、装飾図柄表示装置208の表示領域に、モードA(殿モード)における特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hと、モードB(姫モード)における特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jの両方を配置している。なお、同図に良く示されるように、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jは、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hよりも3つの図柄表示領域208a〜208cに近い位置に配置され、かつ、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jの全体の表示領域の大きさは、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hの全体の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jを構成する4つの第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の各々の表示領域の大きさも、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを構成する4つの第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4の各々の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。
<演出モードの移行>
図117は、演出モードの移行の一例を示した図であり、同図(a)は演出モードがモードA(殿モード)からモードB(姫モード)に移行した場合の一例であり、同図(b)は演出モードがモードB(姫モード)からモードA(殿モード)に移行した場合の一例を示した図である。
演出モードをモードA(殿モード)からモードB(姫モード)に移行する場合には、装飾図柄表示装置208の背景色を、殿モード用背景色(例えば、白色)から姫モード用背景色(例えば、桃色)に変更するとともに、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを消去して特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jを表示する。一方、演出モードをモードB(姫モード)からモードA(殿モード)に移行する場合には、装飾図柄表示装置208の背景色を、姫モード用背景色(例えば、桃色)からに殿モード用背景色(例えば、白色)に変更するとともに、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jを消去して特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを表示する。
また、同図(c)は演出モードがモードA(殿モード)からモードC(爺モード)に移行した場合の一例を、同図(d)は演出モードがモードC(爺モード)からモードA(殿モード)に移行した場合の一例を示した図である。
演出モードをモードA(殿モード)からモードC(爺モード)に移行する場合には、装飾図柄表示装置208の背景色を、殿モード用背景色(例えば、白色)から爺モード用背
景色(例えば、茶色)に変更するとともに、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを消去せずに、さらに特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jを表示する。一方、演出モードをモードC(爺モード)からモードA(殿モード)に移行する場合には、装飾図柄表示装置208の背景色を、爺モード用背景色(例えば、茶色)からに殿モード用背景色(例えば、白色)に変更するとともに、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jのみを消去して特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hのみを表示する。
<特殊保留表示領域の変形例>
次に、上述の特殊保留表示領域の変形例について説明する。図118(a)は、変形例1に係る特殊保留表示領域を示した図である。この変形例1では、演出表示領域208dの一部(3つの図柄表示領域208a〜208cと重なり合わない表示領域)に特殊保留表示領域208jを配置している。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jの全体の表示領域の大きさは、上述の特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hの全体の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208jを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4)の各々の表示領域の大きさも、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4)の各々の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。
このように、特殊保留表示領域は、図柄表示領域208a〜208cと重ならない表示領域であって、表示領域の全体の大きさが、通常保留表示領域の全体の大きさよりも広い領域であってもよい。
同図(b)は、変形例2に係る特殊保留表示領域を示した図である。この変形例2では、演出表示領域208dの一部(3つの図柄表示領域208a〜208cと重なり合わない表示領域)に特殊保留表示領域208kを配置している。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208kの全体の表示領域の大きさは、上述の特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hの全体の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208kを構成する5つの表示領域(特図変動中表示領域208k0、第1特図保留表示領域208k1〜第4特図保留表示領域208k4)のうちの1つの表示領域(特図変動中表示領域208k0)の大きさが、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4)の各々の表示領域よりも広い領域とされている。
このように、特殊保留表示領域は、通常保留表示領域を構成する表示領域と同じ大きさの表示領域を含む表示領域であって、当該特殊保留表示領域を構成する少なくとも1つの表示領域が、通常保留表示領域を構成する表示領域の大きさよりも広い表示領域とされていてもよい。
同図(c)は、変形例3に係る特殊保留表示領域を示した図である。この変形例3では、3つの図柄表示領域208a〜208cと重なり合う表示領域に特殊保留表示領域208lを配置している。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208lの全体の表示領域の大きさは、上述の特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hの全体の表示領域の大きさよりも広い領域とされている。一方、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208lを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208l1〜第4特図保留表示領域208l4)の各々の表示領域の大きさは、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保
留表示領域208h4)の各々の表示領域と同じ大きさの領域とされている。
このように、特殊保留表示領域は、当該特殊保留表示領域を構成する表示領域の各々が通常保留表示領域を構成する表示領域の各々と同じ大きさの表示領域であって、装飾図柄を表示する図柄表示領域と少なくとも一部が重なり合う表示領域であってもよい。
同図(d)は、変形例4に係る特殊保留表示領域を示した図である。この変形例4では、演出表示領域208dの一部(3つの図柄表示領域208a〜208cと重なり合わない表示領域)に特殊保留表示領域208mを配置している。また、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208mの全体の表示領域の大きさは、上述の特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hの全体の表示領域の大きさよりも狭い領域とされている。一方、特図保留表示領域(特殊保留表示領域)208mの表示領域の大きさが、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hを構成する4つの表示領域(第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4)の各々の表示領域よりも広い領域とされている。なお、この変形例4では、特図保留表示領域208mに、保留数を数字(この例では、4)で示唆する保留アイコンを表示している。
このように、特殊保留表示領域は、当該特殊保留表示領域の全体が、通常保留表示領域を構成する表示領域の各々の大きさよりも広い表示領域であって、当該表示領域に保留数を数字や文字で示唆するものでもよい。
<保留アイコンの他の例>
図119(a)は、上記図116(b)に示した特図保留表示領域208jにおける保留アイコンの他の例を示した図である。この例では、特図保留表示領域208jの第3特図保留表示領域208j3に、雪だるまを模した画像、すなわち、遊技者に付与される利益の期待度が高いことを示唆する保留アイコンを表示している。これにより、3番目の保留に対応する特図変動遊技(現在の特図変動遊技の3回先の特図変動遊技)によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆することができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる。ここで、この例のように、期待度が高い特図変動遊技の保留番号(消化順序)を特定することが可能な特殊保留表示を「特殊特定保留表示」と称する場合がある。
図119(b)は、上記図118(d)に示した特図保留表示領域208mにおける保留アイコンの他の例を示した図である。この例では、特図保留表示領域208mに、雪だるまを模した画像、すなわち、遊技者に付与される利益の期待度が高いことを示唆する保留アイコンの上に、特図変動遊技の保留数を示す数字(この例では、4)を重ね合わせた保留アイコンを表示している。これにより、4つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆することができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる。ここで、この例のように、期待度が高い特図変動遊技の保留番号(消化順序)を特定することが不可能な特殊保留表示を「特殊不特定保留表示」と称する場合がある。なお、保留アイコンの表示態様はこれに限定されず、例えば、図119(b−1)に示すように、特図変動遊技の保留数を示唆する数字に替えて、漢数字(この例では、三)を適用してもよいし、同じ種類の文字(この例では、木)や同じ種類の図形(この例では、星印)を保留数分だけ表示することによって保留数を示唆してもよい。
図119(c)は、上記図116(b)に示した特図保留表示領域208jにおける保留アイコンの他の例を示した図である。この例では、特図変動遊技の保留数が増加するたびに、特図保留表示領域208jの第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4に同じ画像(この例では、傘を模した画像、すなわち、遊技者に付与され
る利益の期待度が中程度であることを示唆する保留アイコン)を表示している。これにより、4つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が中程度であること(例えば、4R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆することができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる。なお、この例では、保留数が増加するたびに、当該保留に対応する保留アイコンを第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4のすべてに表示する例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、当該保留に対応する保留アイコンとは異なる保留アイコンを第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4のすべてに表示してもよい。
<モードB(姫モード)またはモードC(爺モード)中の電断・復電の移行例>
図120(a)は、演出モードがモードB(姫モード)のときにパチンコ機100への電源が遮断され、電源の復帰後にモードA(殿モード)に移行した場合の一例であり、同図(b)は、演出モードがモードC(爺モード)のときにパチンコ機100の電源が遮断(電断)され、電源の復帰後(復電後)にモードA(殿モード)に移行した場合の一例である。
この例では、パチンコ機100が電断・復電された場合には、電断前の演出モードの種類に関わらず、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hのみを表示するモードA(殿モード)に移行するように構成している。このように、電断・復電の場合には最も遊技者にとって不利な演出モードに移行するようにすれば、何らかの利益を得ることができるかもしれないといった誤った期待を遊技者に与えることがなく、遊技意欲を減退させることがない。
<特殊特定保留表示と特殊不特定保留表示の移行例>
図121(a)は、リーチ演出の開始時に、上記図119(a)に例示した特殊特定保留表示から上記図119(b)に例示した特殊不特定保留表示に移行する例を示した図である。この例では、リーチ演出の開始直前まで、特殊特定保留表示により、3番目の保留に対応する特図変動遊技(現在の特図変動遊技の3回先の特図変動遊技)によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆した後に、リーチ演出の開始と同時に、特殊不特定保留表示により、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
図121(b)は、リーチ演出の終了時に、上記図119(b)に例示した特殊不特定保留表示から上記図119(a)に例示した特殊特定保留表示に移行する例を示した図である。この例では、リーチ演出の終了まで、特殊不特定保留表示により、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆した後に、リーチ演出の終了直後から、特殊特定保留表示により、2番目の保留に対応する特図変動遊技(現在の特図変動遊技の2回先の特図変動遊技)によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
このように、リーチ演出中は特殊特定保留表示を特殊不特定保留表示に切り替えることにより、特図の保留状態を示唆しつつ、遊技者をリーチ演出に注目させることができる場合がある。
図121(c)は、大当り遊技の開始時に、上記図119(a)に例示した特殊特定保留表示から上記図119(b)に例示した特殊不特定保留表示に移行する例を示した図である。この例では、大当り遊技の開始直前まで、特殊特定保留表示により、2番目の保留
に対応する特図変動遊技(現在の特図変動遊技の2回先の特図変動遊技)によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆した後に、大当り遊技の開始と同時に、特殊不特定保留表示により、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
図121(d)は、大当り遊技の終了時に、上記図119(b)に例示した特殊不特定保留表示から上記図119(a)に例示した特殊特定保留表示に移行する例を示した図である。この例では、大当り遊技の終了まで、特殊不特定保留表示により、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆した後に、大当り遊技の終了直後から、特殊特定保留表示により、1番目の保留に対応する特図変動遊技(現在の特図変動遊技の1回先の特図変動遊技)によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
このように、大当り遊技は特殊特定保留表示を特殊不特定保留表示に切り替えることにより、特図の保留状態を示唆しつつ、遊技者を大当り遊技に集中させることができる場合がある。
<特殊不特定保留表示中の電断・復電の移行例>
図122は、演出モードがモードB(姫モード)、かつ特殊不特定保留表示中のときにパチンコ機100への電源が遮断され、電源の復帰後にモードA(殿モード)に移行した場合の一例を示した図である。
この例では、パチンコ機100への電源が遮断・復電された場合には、電源遮断前の演出モードに関わらず、特図保留表示領域(通常保留表示領域)208hのみを表示するモードA(殿モード)に移行するとともに、第1副制御部400では先読み情報のバックアップを行っていないため(電断により先読み情報が消失するため)、電源遮断前に特殊特図保留表示領域208mに表示していた特殊不特定保留表示に替えて、通常保留表示領域208hに通常保留表示をするように構成している。このように、電断・復電の場合には、特殊保留表示に替えて通常保留表示をするように構成すれば、何らかの利益を得ることができるかもしれないといった誤った期待を遊技者に与えることがなく、遊技意欲を減退させることがない。
<保留増加を契機として特殊不特定保留表示を行う例>
図123は、特図変動遊技の保留増加を契機として、上記図119(b)に例示した特殊不特定保留表示を行う例を示した図である。この例では、図123(a)に示すように、リーチ演出の開始直前まで、特殊特図保留表示領域208jに保留アイコンを表示した後に、同図(b)に示すように、リーチ演出の開始と同時に、特図保留表示領域208mに保留数を示唆する数字(この例では、2)を表示している。
また、同図(c)に示すように、リーチ演出中の第1特図始動口230への入賞により、特図1変動遊技の保留数が1つ増加して2から3に変化したことを契機として、同図(d)に示す特殊不特定表示を行っている。ここでは、特殊不特定表示により、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
また、同図(f−1)〜(f−3)に示すように、リーチ状態の特図の変動表示を停止すると同時に、特殊保留表示領域208jに保留アイコンを表示するように構成している。具体的には、同図(f−1)に示す例では、第3特図保留表示領域208h3において
、同図(c)のタイミングで入賞した保留(3番目の保留)に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。同図(f−2)に示す例では、第2特図保留表示領域208h2において、同図(c)のタイミングで入賞した保留(3番目の保留)以外の保留(2番目の保留)に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。同図(f−3)に示す例では、第1特図保留表示領域208h1〜第3特図保留表示領域208h3において、3つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。
図124は、特図変動遊技の複数の保留増加を契機として、上記図119(b)に例示した特殊不特定保留表示を行う例を示した図である。この例では、図124(a)に示すように、リーチ演出の開始直前まで、特殊保留表示領域208jに保留アイコンを表示した後に、同図(b)に示すように、リーチ演出の開始と同時に、特図保留表示領域208mに保留数を示唆する数字(この例では、2)を表示している。
また、同図(c)に示すように、リーチ演出中の第1特図始動口230への複数回(この例では、2回)の入賞により、特図1変動遊技の保留数が2つ増加して2から4に変化したことを契機として、同図(d)に示す特殊不特定表示を行っている。ここでは、特殊不特定表示により、4つの保留数のうちの1、複数、または全ての保留に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆している。
また、同図(f−1)〜(f−3)に示すように、リーチ状態の特図の変動表示を停止すると同時に、特殊保留表示領域208jに保留アイコンを表示するように構成している。具体的には、同図(f−1)に示す例では、第4特図保留表示領域208h4において、同図(c)のタイミングで入賞した保留(4番目の保留)に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。同図(f−2)に示す例では、第3特図保留表示領域208h3において、同図(c)のタイミングで入賞した保留(4番目の保留)以外の保留(3番目の保留)に対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。同図(f−3)に示す例では、第3特図保留表示領域208h3および第4特図保留表示領域208h4において、同図(c)のタイミングで入賞した保留(4番目の保留)、または当該保留(4番目の保留)以外の保留(3番目の保留)のいずれかに対応する特図変動遊技によって付与される利益の期待度が高いこと(例えば、16R確変Aに当選すること)を遊技者に示唆する特殊特図保留表示をしている。
<可動物/第2演出可動体225>
図125(a)は、可動物の1つである第2演出可動体225によって特殊特図保留表示領域208jの一部を覆う例を示した図である。上述のとおり、第2演出可動体225は、装飾図柄表示装置208の前方を上下方向に移動可能であり、装飾図柄表示装置208の表示領域外の第1の位置(例えば、同図(a−1)に示す位置)と、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)の一部、および特殊保留表示領域208jの一部を覆う第2の位置(例えば、同図(a−2)に示す位置)との間を移動可能である。したがって、第2演出可動体225が第1の位置から第2の位置に移動した場合には、同図(a−2)に示すように、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)の少なくとも一部、および特殊保留表示領域208j
の少なくとも一部が、正面から視認不能または視認困難となる。このように、可動物によって保留アイコンや変動アイコンの少なくとも一部を正面から視認不能または視認困難にすれば、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
<可動物/遮蔽装置246>
図125(b)は、可動物の1つである遮蔽装置246によって特殊特図保留表示領域208jの一部を覆う例を示した図である。上述のとおり、遮蔽装置246の左扉246aおよび右扉246bは左右方向に移動可能であり、装飾図柄表示装置208の表示領域外の第1の位置(例えば、同図(b−1)に示す位置)と、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)の一部、および特殊保留表示領域208jの一部を覆う第2の位置(例えば、同図(b−2)に示す位置)との間を移動可能である。したがって、遮蔽装置246の左扉246aおよび右扉246bが第1の位置から第2の位置に移動した場合には、同図(b−2)に示すように、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域(左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c)の少なくとも一部、および特殊保留表示領域208jの少なくとも一部が、正面から視認不能または視認困難となる。このように、可動物によって保留アイコンや変動アイコンの少なくとも一部を正面から視認不能または視認困難にすれば、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
<可動物/第1演出可動体224>
図126(a)〜(c)は、可動物の1つである演出可動体224によって、大当り遊技に関する表示および特殊特図保留表示の一部を覆う例を示した図である。上述のとおり、第1演出可動体224の上腕部224aと前腕部224bは装飾図柄表示装置208の前方を円弧状に移動可能であり、装飾図柄表示装置208の表示領域外の第1の位置と、装飾図柄表示装置208の表示領域の一部を覆う第2の位置(例えば、同図(a−2)、(b−2)、(c−2)に示す位置)との間を移動可能である。したがって、第1演出可動体224の上腕部224aや前腕部224bが第1の位置から第2の位置に移動した場合には、同図(a−2)、(b−2)、(c−2)に示すように、装飾図柄表示装置208の表示領域の少なくとも一部が、正面から視認不能または視認困難となる。
同図(a−1)では、装飾図柄表示装置208の上部に、大当り遊技による獲得球数(この例では、12680球)を表示し、装飾図柄表示装置208の特殊保留表示領域208mに、特図変動遊技の保留数(この例では、3)を示す保留アイコンを表示し、特殊保留表示領域208mに隣接する表示領域に、大当り遊技における獲得球数に相当する獲得球数画像(この例では、10000球に相当する大きな千両箱1個と、1000球に相当する中くらいの大きさの千両箱2個と、100球に相当する小さな千両箱6個)を表示している。そして、同図(a−2)では、第1演出可動体224の前腕部224bを第2の位置に移動し、特殊特図保留表示領域208mと、これに隣接する表示領域の一部を覆うことによって、保留アイコンと獲得球数画像の少なくとも一部を、正面から視認不能または視認困難としている。このように、可動物によって保留アイコンと獲得球数画像の少なくとも一部を正面から視認不能または視認困難にすれば、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
同図(b−1)では、装飾図柄表示装置208の上部に、大当り遊技の連荘回数(この例では、15連荘)を表示し、装飾図柄表示装置208の特殊保留表示領域208mに、特図変動遊技の保留数(この例では、3)を示す保留アイコンを表示し、特殊保留表示領域208mに隣接する表示領域に、大当り遊技の連荘回数に相当する連荘回数画像(この例では、10連荘に相当する中くらいの大きさの千両箱1個と、1連荘に相当する小さな千両箱5個)を表示している。そして、同図(b−2)では、第1演出可動体224の前腕部224bを第2の位置に移動し、特殊保留表示領域208mと、これに隣接する表示
領域の一部を覆うことによって、保留アイコンと連荘回数画像の少なくとも一部を、正面から視認不能または視認困難としている。このように、可動物によって保留アイコンと連荘回数画像の少なくとも一部を正面から視認不能または視認困難にすれば、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
同図(c−1)では、装飾図柄表示装置208の上部に、大当り遊技のラウンド数(この例では、1R(1ラウンド目))を表示し、装飾図柄表示装置208の特殊保留表示領域208mに、特図変動遊技の保留数(この例では、3)を示す保留アイコンを表示し、特殊保留表示領域208mに隣接する表示領域に、大当り遊技のラウンド数に相当するラウンド数画像(この例では、1Rに相当する小さな千両箱1個)を表示している。そして、同図(c−2)では、第1演出可動体224の前腕部224bを第2の位置に移動し、特殊保留表示領域208mと、これに隣接する表示領域の一部を覆うことによって、保留アイコンの少なくとも一部と、ラウンド数画像のすべてを、正面から視認不能または視認困難としている。このように、可動物によって保留アイコンの少なくとも一部と、ラウンド数画像のすべてを、正面から視認不能または視認困難にすれば、遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
<特殊特図保留表示と通常特図保留表示の表示態様>
図127(a)は、特図変動遊技の保留数が減少(または増加)した場合に特殊特図保留表示と通常特図保留表示を同一方向に消去(または表示)する例を示した図である。この例では、同図(a−1)に示すように、特殊保留表示領域208jの特図変動中表示領域208j0、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の5つの表示領域を、左から右方向に保留数の昇順に配置しているとともに、普通保留表示領域208hの第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4を、左から右方向に保留数の昇順に配置している。
したがって、例えば、特図変動遊技の保留数が4から3に減少した場合には、同図(a−2)に示すように、第1特図保留表示領域208j1に表示していた保留アイコンを特図変動中表示領域208j0に表示し、第2特図保留表示領域208j2に表示していた保留アイコンを第1特図保留表示領域208j1に表示し、第3特図保留表示領域208j3に表示していた保留アイコンを第2特図保留表示領域208j2に表示し、第4特図保留表示領域208j4に表示していた保留アイコンを第3特図保留表示領域208j3に表示する。これにより、特殊特図保留表示が右から左方向に消去される。
一方、通常特図保留表示では、第2特図保留表示領域208j2に表示していた画像を第1特図保留表示領域208h1に表示し、第3特図保留表示領域208h3に表示していた画像を第2特図保留表示領域208h2に表示し、第4特図保留表示領域208h4に表示していた画像を第3特図保留表示領域208h3に表示する。これにより、通常特図保留表示が右から左方向に消去され、特殊特図保留表示と通常特図保留表示が同一方向(この例では、右から左方向)に消去される。なお、図示はしないが、特図変動遊技の保留数が増加した場合にも、特殊特図保留表示と通常特図保留表示が同一方向(この例では、左から右方向)に表示される。
一方、同図(b)は、特図変動遊技の保留数が減少(または増加)した場合に特殊特図保留表示と通常特図保留表示を反対方向に消去(または表示)する例を示した図である。この例では、同図(b−1)に示すように、特殊保留表示領域208jの特図変動中表示領域208j0、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の5つの表示領域を、左から右方向に保留数の降順に配置しているとともに、普通保留表示領域208hの第1特図保留表示領域208h1〜第4特図保留表示領域208h4を、左から右方向に保留数の昇順に配置している。
したがって、例えば、特図変動遊技の保留数が4から3に減少した場合には、同図(b−2)に示すように、第1特図保留表示領域208j1に表示していた保留アイコンを特図変動中表示領域208j0に表示し、第2特図保留表示領域208j2に表示していた保留アイコンを第1特図保留表示領域208j1に表示し、第3特図保留表示領域208j3に表示していた保留アイコンを第2特図保留表示領域208j2に表示し、第4特図保留表示領域208j4に表示していた保留アイコンを第3特図保留表示領域208j3に表示する。これにより、特殊特図保留表示が左から右方向に消去される。
一方、通常特図保留表示では、第2特図保留表示領域20hj2に表示していた画像を第1特図保留表示領域208h1に表示し、第3特図保留表示領域208h3に表示していた画像を第2特図保留表示領域208h2に表示し、第4特図保留表示領域208h4に表示していた画像を第3特図保留表示領域208h3に表示する。これにより、通常特図保留表示が右から左方向に消去され、特殊特図保留表示と通常特図保留表示が反対方向(この例では、特殊特図保留表示が左から右方向で、通常特図保留表示が右から左方向)に消去される。なお、図示はしないが、特図変動遊技の保留数が増加した場合にも、特殊特図保留表示と通常特図保留表示が反対方向(この例では、特殊特図保留表示が右から左方向で、通常特図保留表示が左から右方向)に表示される。
図128は、変形例に係る遊技盤260を正面から見た略示正面図である。この例では、装飾図柄表示装置208に、特殊保留表示領域208jを配置しているとともに、遊技盤260の下方左側に、複数(この例では、4個)のLEDによって構成された通常保留表示領域208nを配置している。特殊保留表示領域208jは、水平方向に一直線上に配置された特図変動中表示領域208j0、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の5つの表示領域によって構成されている。また、通常保留表示領域208nは、左下がりの斜め方向に一直線上に配置された第1特図保留表示領域208n1〜第4特図保留表示領域208n4の4つの表示領域によって構成されている。
この例では、特殊保留表示領域208jの5つの表示領域208j0〜208j4が並ぶ仮想ラインL1と、通常保留表示領域208nの4つの表示領域(LED)208n1〜208n4が並ぶ仮想ラインL2が、遊技盤260上の仮想点VPで交わるように構成している。したがって、例えば、特図変動遊技の保留数が4から3に減少した場合には、第1特図保留表示領域208j1に表示していた保留アイコンを特図変動中表示領域208j0に表示し、第2特図保留表示領域208j2に表示していた保留アイコンを第1特図保留表示領域208j1に表示し、第3特図保留表示領域208j3に表示していた保留アイコンを第2特図保留表示領域208j2に表示し、第4特図保留表示領域208j4に表示していた保留アイコンを第3特図保留表示領域208j3に表示する。これにより、特殊特図保留表示が右から左方向に消去される。
一方、通常特図保留表示では、第2特図保留表示領域208n2に表示していた画像を第1特図保留表示領域208n1に表示し、第3特図保留表示領域208n3に表示していた画像を第2特図保留表示領域208n2に表示し、第4特図保留表示領域208n4に表示していた画像を第3特図保留表示領域208n3に表示する。これにより、通常特図保留表示が左斜め下から左斜め上方向に消去され、特殊特図保留表示と通常特図保留表示の両方が仮想点VPに近づく方向に消去される。なお、図示はしないが、特図変動遊技の保留数が増加した場合には、特殊特図保留表示と通常特図保留表示の両方が仮想点VPから遠ざかる方向に表示される。また、特殊特図保留表示が仮想点VPから遠ざかる方向に表示され、通常特図保留表示が仮想点VPに近づく方向に表示されるように構成してもよいし、特殊特図保留表示が仮想点VPに近づく方向に表示され、通常特図保留表示が仮想点VPから離れる方向に表示されるように構成してもよい。
図129は、図128に示した遊技盤260の一部を抜き出した図である。この例では、第1演出可動体224の前腕部224bを上述の第2の位置に移動し、特殊保留表示領域208jの少なくとも一部を、正面から視認不能または視認困難としている一方で、通常特図保留表示領域208nの4つの表示領域(LED)208n1〜208n4は第1演出可動体224の前腕部224bに覆われない位置に配置されているため、通常特図保留表示は、第1演出可動体224によって正面からの視認が阻害されることはない。
しかしながら、図130に示すように、通常特図保留表示領域208nの4つの表示領域(LED)208n1〜208n4は遊技球Bが通過可能な位置に配置されているため、4つの表示領域(LED)208n1〜208n4の少なくとも一部を遊技球が通過した場合には、当該表示領域の一部が球技球Bで一時的に覆われ、通常特図保留表示は正面から一時的に視認不能または視認困難な状態となる。なお、本実施形態では、演出可動体224によって特殊特図保留表示を視認不能または視認困難とする割合(例えば、1000球の遊技球を遊技盤面に打ち出した場合に演出可動体224を1回移動させて特殊特図保留表示を視認不能または視認困難とする割合、または、特図変動表示を80回行う度に演出可動体224を1回移動させて特殊特図保留表示を視認不能または視認困難とする割合)を、遊技球Bによって通常特図保留表示領域を視認不能または視認困難とする割合(例えば、2500球の遊技球を遊技盤面に打ち出した場合に2500球のうちの1球の遊技球Bが通常特図保留表示領域を視認不能または視認困難とする割合)よりも高く設定している。
<特図1保留表示領域と特図2保留表示領域>
図131は、特図1変動遊技の保留数と特図2変動遊技の保留数を別々に表示し、特図2変動遊技の保留数を可動体で覆う例を示した図である。同図(a)に示す例では、装飾図柄表示装置208に、特図2変動遊技の保留数を示すための特図2保留表示領域208pと、特図1変動遊技の保留数を示すための特図1保留表示領域208qと、変動中の特図変動遊技に関する情報を表示するための当該変動用表示領域208rと、を設け、特図2保留表示領域208pを特図1保留表示領域208qの上方に配置している。
この例では、第2演出可動体225は、装飾図柄表示装置208の表示領域外の第1の位置と、特図2保留表示領域208pの一部を覆う第2の位置(例えば、同図(a−2)に示す位置)との間を移動可能である。したがって、第2演出可動体225が第1の位置から第2の位置に移動した場合には、同図(a−2)に示すように、特図2保留表示領域208pの少なくとも一部が、正面から視認不能または視認困難となる。
また、同図(b)に示す例では、特図2保留表示領域208pと特図1保留表示領域208qを、各々で共通して用いる変動用表示領域208rを挟んで、水平方向両側に配置しているとともに、特図2保留表示領域208pにおける保留表示が右から左側に向かって消失し、特図1保留表示領域208qにおける保留表示が左から右側に向かって消失するように構成している。
この例では、第1演出可動体224は、装飾図柄表示装置208の表示領域外の第1の位置と、特図2保留表示領域208pおよび当該変動用表示領域208rの一部を覆う第2の位置(例えば、同図(b−2)に示す位置)との間を移動可能である。したがって、第1演出可動体224が第1の位置から第2の位置に移動した場合には、同図(b−2)に示すように、特図2保留表示領域208pおよび変動用表示領域208rの少なくとも一部が、正面から視認不能または視認困難となる。
<オーバー入賞報知>
次に、オーバー入賞報知について説明する。ここで、オーバー入賞とは、上述の1R当りの最大入球数(例えば、扉部材の開放時間が30秒の場合に10個)を超える入球があり、かつ、この最大入球数を超えた入球を所定の球検出センサが検出して入球(入賞)と判定したことをいい、本実施形態では、オーバー入賞を2個まで認めている。
<オーバー入賞報知/最大入球後の1個のオーバー入賞の場合>
図132(a)は、最大入球後に1個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行タイミングを示した図であり、同図(b)は、オーバー入賞の表示態様の一例を示した図である。ここで、同図の「扉開」は第1可変入賞口234の扉部材234a(または第2可変入賞口235の扉部材235a)が開放状態にあることを示し、「扉閉」は第1可変入賞口234の扉部材234a(または第2可変入賞口235の扉部材235a)が閉鎖状態にあることを示している。また、「検知有効」は第1可変入賞口234の扉部材234a(または第2可変入賞口235の扉部材235a)に入球した球を、球検出センサで検出することが許可されている期間(検出が有効とされている期間)を示し、「検知無効」は、当該検出が禁止されている期間(検出が無効とされている期間)を示している。また、「入賞」は、球検出センサによって入球(入賞)を検出していることを示し、「非入賞」は、当該入球(入賞)を検出をしていないことを示している。また、「入賞報知」は、オーバー入賞報知を行っていることを示し、「入賞非報知」は、当該報知を行っていないことを示している。
この例では、大当り遊技の1R目の扉部材の開放期間中に最大入球数(10個)の入球(入賞)を検知したことを契機として1R目の遊技を終了しているが、当該遊技で1個のオーバー入賞(11個目の入球)を検出したため、同図(b)に示すようなオーバー入賞報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像と文字の表示と、スピーカ120による音の出力)を開始し、次の2R目の遊技の開始と同時に当該オーバー入賞報知を終了している。
なお、この例では、オーバー入賞報知を次回のラウンドの開始と同時に終了しているが、次回のラウンド以降も継続するようにしてもよい。また、オーバー入賞報知は同図(b)に例示した態様に限定されず、例えば、上述の可動体を移動させることによって報知を行ってもよく、液晶表示装置、スピーカ、および可動体の1、複数、またはすべてを用いてもよい。また、先読み処理で特図変動遊技の保留に大当りとなる遊技が含まれていると判定した場合には、同図(c)に示すようなオーバー入賞特別報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像(通常のオーバー入賞報知とは異なる特殊な画像)と文字の表示と、スピーカ120による音(通常のオーバー入賞報知とは異なる特殊な音)の出力)を行ってもよい。
また、この例では、1R目の扉部材の閉鎖後に2個の入球(11個目の入球と12個目の入球)があったが、12個目の入球は「検知無効」の期間中であったため、球検出センサによって入球(入賞)を検出しているが、実際には入賞としてカウントは行っておらず、対応するオーバー入賞報知も行っていない。
<オーバー入賞報知/最大入球後の2個のオーバー入賞の場合>
図133(a)は、最大入球後の2個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行タイミングを示した図であり、同図(b)〜(d)は、オーバー入賞の表示態様の一例を示した図である。
この例では、大当り遊技の1R目の扉部材の開放期間中に10個の入球(入賞)を検知したことを契機として1R目の遊技を終了しているが、当該遊技で2個のオーバー入賞(11個目と12個目の入球)を検出したため、1個目のオーバー入賞を契機に当該1個目
のオーバー入賞に対応する第一入賞報知を開始した後に、2個目のオーバー入賞を契機に当該2個目のオーバー入賞に対応する第二入賞報知を開始し、次の2R目の遊技の開始と同時に第一入賞報知を終了し、第二入賞報知を第一入賞報知と同じ期間だけ行った後に当該第二入賞報知を終了している。
第一入賞報知だけを行う期間では、同図(b)に示すようなオーバー入賞報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像と文字の表示と、スピーカ120による音の出力)を行い、第一入賞報知と第二入賞報知の両方を行う期間では、同図(c)に示すようなオーバー入賞報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像(先のオーバー入賞報知と同じ画像を2つ)と文字の表示と、スピーカ120による音(先のオーバー入賞報知と同じ音を2回)の出力)を行い、第二入賞報知だけを行う期間では、同図(d)に示すようなオーバー入賞報知を開始している。なお、この例では、第二入賞報知を第一入賞報知と同じ期間だけ行っているが、第一入賞報知と同様に次の2R目の遊技の開始と同時に終了してもよい。また、第一入賞報知と第二入賞報知の両方を行う期間においては、2つの画像を重ね合わせて表示してもよく、2つの音を重ねて出力してもよい。
図134(a)は、2個のオーバー入賞を検出した場合の他の入賞報知の実行タイミングを示した図であり、同図(b)〜(c)は、オーバー入賞の表示態様の一例を示した図である。
この例では、大当り遊技の1R目の扉部材の開放期間中に10個の入球(入賞)を検知したことを契機として1R目の遊技を終了しているが、当該遊技で2個のオーバー入賞(11個目と12個目の入球)を検出したため、1個目のオーバー入賞を契機に当該1個目のオーバー入賞に対応する第一入賞報知を開始した後に、2個目のオーバー入賞を契機に第一入賞報知を終了すると同時に当該2個目のオーバー入賞に対応する第二入賞報知を開始し、次の2R目の遊技の開始と同時に第二入賞報知を終了している。
第一入賞報知を行う期間では、同図(b)に示すようなオーバー入賞報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像と文字の表示と、スピーカ120による音の出力)を行い、第二入賞報知を行う期間では、同図(c)に示すようなオーバー入賞報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像(第一入賞報知とは異なる画像)と文字(第一入賞報知とは異なる文字)の表示と、スピーカ120による音(第一入賞報知とは異なる音)の出力)を開始している。なお、この例では、2個目のオーバー入賞を契機に第一入賞報知を終了すると同時に第二入賞報知を開始したが、検知有効から検知無効に変化したことを契機に第一入賞報知を終了し、かつ第二入賞報知を開始してもよいし、検知有効から検知無効に変化したことを契機にオーバー入賞の数をカウントし、該カウント値に応じたオーバー入賞報知を行ってもよい。
<オーバー入賞報知/扉部材閉鎖後の1個のオーバー入賞の場合>
図135(a)は、扉部材閉鎖後に1個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行タイミングを示した図である。この例では、大当り遊技の1R目の扉部材の最大開放時間(この例では、30秒)が経過したことを契機として1R目の遊技を終了しているが、当該遊技で1個のオーバー入賞(最大開放時間経過の入賞)を検出したため、オーバー入賞を契機に当該オーバー入賞に対応する入賞報知を開始した後に、次の2R目の遊技の開始と同時に当該入賞報知を終了している。
<オーバー入賞報知/扉部材閉鎖前の1個のオーバー入賞の場合>
図135(b)は、扉部材閉鎖前に1個のオーバー入賞を検出した場合の入賞報知の実行を示した図である。この例では、大当り遊技の1R目の扉部材の最大開放時間(この例では、0.1秒)が経過したことを契機として1R目の遊技を終了しているが、当該遊技
における扉部材の開放中に1個のオーバー入賞(最大入球数を超える入賞)を検出したため、オーバー入賞を契機に当該オーバー入賞に対応する入賞報知を開始した後に、所定時間の経過後に当該入賞報知を終了している。
<異常発生報知>
次に、上述の入賞口カウンタ更新処理における入賞異常対応処理(ステップS306)の一例である異常発生報知について説明する。図136(a)は、入賞異常対応処理で行う異常発生報知の実行タイミングを示した図であり、同図(b)は、異常発生報知の態様の一例を示した図である。
上述のとおり、入賞口カウンタ更新処理のステップS304では、上記図99(a)に示す可変入賞口用異常判定用テーブルと、当り種別に基づいて、可変入賞口用の異常判定値を取得するが、例えば、当り種別が4R確変Aまたは4R確変Bである場合には、可変入賞口用の異常判定値として、52を取得する。
続いて、入賞口カウンタ更新処理のステップS305では、第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)の入賞数が、ステップS304で取得した可変入賞口用の異常判定値(この例では、52)よりも小さいかどうかを判定し、異常判定値(この例では、52)以上の場合には入賞異常対応処理を行うが、例えば、同図(a)に示すように、4R大当り遊技の4ラウンド目で第1可変入賞口234(または第2可変入賞口235)の入賞数が、異常判定値(この例では、52)以上であると判定した場合には、入賞異常対応処理を行う。
この例では、入賞異常対応処理として、主制御部300が制御する情報出力回路336から異常発生信号を外部(例えば、ホールコンピュータ)に所定期間(この例では、30秒)、出力するとともに、同図(b)に示すような異常発生報知(この例では、装飾図柄表示装置208による画像と文字の表示と、スピーカ120による音の出力)を所定期間(この例では、30秒)以上、継続して行う。なお、異常発生報知の態様は、この例に限定されず、例えば、異常発生報知の継続時間を所定期間未満としてもよいし、所定期間と同じ期間としてもよい。また、異常発生信号の出力と異常発生報知の両方を行う例を示したが、いずれか一方のみを行うように構成してもよい。
また、図137は、異常発生信号を複数種類の要因に基づいて出力する例を示した図である。この例では、球検出センサのレベルが異常であるか否か(センサレベル異常の検出または解除)、入賞に異常が検出されたか否か(入賞異常の検出または解除)、磁界に異常が検出されたか否か(磁界異常の検出または解除)を検出し、いずれかの異常が検出された場合に、上述の入賞異常対応処理として、主制御部300が制御する情報出力回路336から異常発生信号を外部に所定期間(この例では、30秒)、出力するように構成している。
<オーバー入賞報知と異常発生報知>
図138(a)は、オーバー入賞報知中に異常発生報知を行う例を示したタイムチャートである。この例では、大当り遊技の4R目の扉部材の開放期間中に最大入球数(10個)の入球(入賞)を検知したことを契機として4R目の遊技を終了しているが、当該遊技で最大入球数+3個の入球を検出したため、1個目のオーバー入賞の検出と同時にオーバー入賞報知を開始している。また、このオーバー入賞報知中に、さらに1個の入球を検出したことにより、可変入賞口の入賞数が、異常判定値(この例では、52)以上であると判定し、異常発生信号の出力と異常発生報知の両方を行っている。すなわち、この例では、オーバー入賞報知中に、異常発生信号の出力および異常発生報知の2つを同時に開始している。
また、同図(b)は、オーバー入賞報知と同時に異常発生報知を行う例を示したタイムチャートである。この例では、大当り遊技の4R目の扉部材の開放期間中に最大入球数(10個)の入球(入賞)を検知したことを契機として4R目の遊技を終了しているが、当該遊技で1個のオーバー入賞を検出したため、当該オーバー入賞の検出と同時にオーバー入賞報知を開始している。また、この1個のオーバー入賞により、可変入賞口の入賞数が、異常判定値(この例では、52)以上であると判定し、異常発生信号の出力と異常発生報知の両方を行っている。すなわち、この例では、オーバー入賞報知、異常発生信号の出力、および異常発生報知の3つを同時に開始している。なお、同図(a)、(b)では、大当り遊技の最終ラウンド後に異常発生信号の出力および異常発生報知を行う例を示したが、大当り遊技の途中のラウンドで異常発生信号の出力および異常発生報知を行ってもよい。
<他の実施形態>
次に、他の実施形態に係るパチンコ機について説明する。図139は、他の実施形態に係る先読み情報の一部を示した図である。上記他の実施形態に係るパチンコ機100では、図107を用いて説明したように、変動種別Aを先読み情報として主制御部300から第1副制御部400に送信するように構成しているが、他の実施形態に係るパチンコ機では、同図に示すタイマグループの情報を先読み情報として主制御部300から第1副制御部400に送信するように構成している。
ここで、タイマグループとは、上述の変動種別Aの変動種別1(タイマ1)〜変動種別22(タイマ22)を、複数(この例では、7つ)のグループに分類したものである。この例では、変動種別1(タイマ1)〜変動種別5(タイマ5)は、タイマグループ(即はずれ系)に分類され、変動種別6(タイマ6)〜変動種別7(タイマ7)は、タイマグループ(期待小:はずれ)に分類され、変動種別8(タイマ8)〜変動種別10(タイマ10)は、タイマグループ(期待小:当たり)に分類され、変動種別11(タイマ11)〜変動種別13(タイマ13)は、タイマグループ(期待中:当たり)に分類され、変動種別14(タイマ14)〜変動種別15(タイマ15)は、タイマグループ(期待中:はずれ)に分類され、変動種別16(タイマ16)〜変動種別17(タイマ17)は、タイマグループ(期待大:はずれ)に分類され、変動種別18(タイマ18)〜変動種別22(タイマ22)は、タイマグループ(期待大:はずれ)に分類されている。
また、図140〜図143は、他の実施形態に係る保留アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。この保留アイコン表示態様抽選用テーブルには、保留アイコンの表示態様と、タイマグループ毎に規定された抽選値が対応付けされて記憶されている。第1副制御部400の基本回路402は、この保留アイコン表示態様抽選用テーブルと、主制御部300から受信した保留増加コマンドに含まれる先読み情報(タイマグループ)と、取得した抽選値に基づいて、保留アイコンの表示態様を決定する保留アイコン変更シナリオ抽選を行う。なお、入賞時の残保留数が3の場合には、図140に示す保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数3コ)を参照し、入賞時の残保留数が2の場合には、図141に示すテ保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数2コ)を参照し、入賞時の残保留数が1の場合には、図142に示す保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数1コ)を参照し、入賞時の残保留数が0の場合には、図143に示す保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数0コ)を参照するように構成している。
例えば、入賞時の残保留数が3の場合には、図140に示すテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマグループの情報が1の場合、取得した抽選値の数値範囲が0〜79のときは、保留アイコンの表示態様として「白→−→−→−」のシナリオを選択し、取得
した抽選値の数値範囲が80〜82のときは、保留アイコンの表示態様として「白→青→−→−」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が83〜84のときは、保留アイコンの表示態様として「白→−→青→−」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が85〜87のときは、保留アイコンの表示態様として「白→−→−→青」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が88〜89のときは、保留アイコンの表示態様として「青→−→−→−」のシナリオを選択し、取得した抽選値の数値範囲が90〜99のときは、保留アイコンの表示態様として「箱→−→−→−」のシナリオを選択する。
また、図144は、他の実施形態に係る変動アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示した図である。この変動アイコン表示態様抽選用テーブルには、保留アイコン表示グループと、変動アイコンの表示態様と、タイマ番号毎に規定された抽選値が対応付けされて記憶されている。なお、同図に示す「大当り信頼度」は、非電サポ状態、かつ非確変状態の特図1変動遊技における変動アイコンの大当り信頼度を例示したものであり、他の遊技状態(電サポ状態や確変状態)で同じ大当り信頼度を設定してもよいし、状態毎に異なる大当り信頼度を設定してもよい。
また、変動アイコンの表示態様は、保留アイコンの表示態様と共通する共通表示態様(例えば、球系に属する白、青、赤)と、保留アイコンの表示態様と異なる固有表示態様(例えば、球系に属する金や、箱系に属する煙、酒、刀、家紋)を有している。なお、保留アイコンの表示態様が変動アイコンの表示態様と異なる固有表示態様を有していてもよいが、この場合、保留アイコンの固有表示態様の種類は、変動アイコンの固有表示態様の種類よりも少なくすることが好ましい。
第1副制御部400の基本回路402は、この変動アイコン表示態様抽選用テーブルと、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様が属する保留アイコン表示グループと、主制御部300から受信した保留増加コマンドに含まれる先読み情報(タイマ番号)と、取得した抽選値に基づいて、変動アイコンの表示態様を決定する変動アイコン抽選を行う。
例えば、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様が「白」の場合には、当該表示態様が属する保留アイコン表示グループ「球系」のテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマ番号の情報が4の場合、取得した抽選値の数値範囲が0〜96のときは、変動アイコンの表示態様として「白」を選択し、取得した抽選値の数値範囲が97〜99のときは、変動アイコンの表示態様として「青」を選択する。また、例えば、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様が「箱」の場合には、当該表示態様が属する保留アイコン表示グループ「箱系」のテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマ番号の情報が8の場合、取得した抽選値の数値範囲が0〜69のときは、変動アイコンの表示態様として「煙」を選択し、取得した抽選値の数値範囲が70〜99のときは、変動アイコンの表示態様として「刀」を選択する。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例1>
次に、他の実施形態に係るパチンコ機の変動アイコンと保留アイコンの表示例について説明する。図145は、変動アイコンと保留アイコンの表示例1を示した図である。
他の実施形態に係るパチンコ機は、装飾図柄表示装置208に、装飾図柄を表示するための図柄表示領域のほかに、変動アイコンを表示するための特図変動中表示領域208s0と、保留アイコン1を表示するための第1特図保留表示領域208s1と、保留アイコン2を表示するための第2特図保留表示領域208s2と、保留アイコン3を表示するための第3特図保留表示領域208s3と、保留アイコン4を表示するための第4特図保留表示領域208s4を配置している。
同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が1、特図2変動遊技の保留数が0のため、「白」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、特図1の変動表示に合わせて、「白」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示している状態である。
この状態において、例えば、第1特図始動口230への入賞があった場合には、主制御部300は上述の先読み処理(図106参照)を行って、タイマグループの情報を含む先読み情報を取得し、当該先読み情報を保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する。ここでは、入賞時の残保留球数情報1、タイマ番号21、タイマグループ7の先読み情報を少なくとも含む保留増加コマンドが送信された場合を考える。
一方、保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、上述の保留アイコン表示制御処理(図111(b)参照)のステップS1002において、保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行うが、この例では、入賞時の残保留数が1、タイマグループ7のため、図142に示す保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数1コ)のタイマグループ7の抽選値を用いて保留アイコン変更シナリオ抽選を行う。ここでは、保留アイコン変更シナリオ抽選により、保留アイコンの表示態様として「箱→千両箱」のシナリオを選択した場合を考える。
続いて、第1副制御部400は、保留数が増加した場合には、上述の保留アイコン表示制御処理のステップS1004において、増加した保留に対応する保留アイコンを表示する処理を行うが、この例では、保留数が1から2に増加したため、同図(b)に示すように、「箱→千両箱」のシナリオのうち、入賞時の保留アイコンである「箱」に対応する保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s2に表示する。
続いて、第1副制御部400は、上述の変動アイコン表示制御処理(図112参照)のステップS1102において、変動アイコン抽選処理を行うが、この例では、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様である「箱」が属する保留アイコン表示グループ「箱系」のテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマ番号21の抽選値を用いて変動アイコン抽選処理を行う。ここでは、変動アイコン抽選により、変動アイコンの表示態様として「家紋」を選択した場合を考える。
続いて、同図(c)〜(d)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、「白」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、同図(e)〜(g)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、同図(b)の入賞時における保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したため、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「白」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0に移動しながら徐々に拡大する表示を行う。また、第1副制御部400は、第2特図保留表示領域208s2に表示していた「箱」の保留アイコン2を、「箱→千両箱」のシナリオに従って、1変動後の保留アイコンである「千両箱」の画像に徐々に変化させながら、当該「千両箱」に対応する保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s1に表示する。なお、この例では、保留アイコンを徐々に拡大して変更アイコンに変化させる例を示したが、保留アイコンを拡大せずに、そのまま変動アイコンとして表示してもよく、保留アイコンよりも大きな変動アイコン
を予め用意して当該変動アイコンを表示してもよい。
続いて、同図(h)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、「白」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、同図(i)〜(l)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、同図(b)の入賞時における保留2に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が1から0に減少したため、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「千両箱」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0の方向に移動させる表示を行い、所定のタイミングで、当該「千両箱」を変動アイコン抽選で選択した「家紋」に変化させて、当該「家紋」を特図変動中表示領域208s0に表示する。
このように、保留アイコンには含まれない(保留数を報知するためには用いられない)「家紋」を変動アイコンとして特図変動中表示領域208s0に表示することにより、保留アイコンの表示態様を変更せずに、そのまま特図変動中表示領域208s0に表示する場合に比べ、保留数が減少して特図の変動が開始されたことを遊技者に確実に知らせることができ、遊技者の遊技意欲を減退させることがない。
なお、「千両箱」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0の方向に移動させる際に、変動表示中の装飾図柄の上を通過させることによって保留アイコン1の移動を目立たせ、これにより保留数が減少したことを強調する(遊技者に気付かせる)ように構成してもよい。また、保留アイコン(この例では、千両箱)の表示態様を変化させるアニメの態様と、変動アイコン(この例では、家紋)の表示態様を変化させるアニメの態様を互いに異ならせてもよい。また、同図(k)では保留アイコンと変動アイコンを同時に表示しているが、保留数が減少したことを強調する(遊技者に気付かせる)ために、保留アイコンの表示を変動アイコンの表示に切り替え、両者が同時に表示されないように構成してもよい。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例2>
図146は、変動アイコンと保留アイコンの表示例2を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1変動遊技の保留数が0、特図2変動遊技の保留数が0のため、特図変動中表示領域208s0には変動アイコンを表示せず、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4には保留アイコンを表示していない。なお、特図変動中表示領域208s0には変動アイコンを表示せず、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4には保留アイコンを表示していないが、各々の表示領域を示す枠線や番号は表示している。これにより、遊技者は保留アイコンや変動アイコンが表示されていない場合でも遊技中に何らかの情報が提供されることを知ることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
この状態において、例えば、第1特図始動口230への入賞があった場合には、主制御部300は上述の先読み処理(図106参照)を行って、タイマグループの情報を含む先読み情報を取得し、当該先読み情報を保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する。ここでは、入賞時の残保留球数情報0、タイマ番号21、タイマグループ7の先読み情報を少なくとも含む保留増加コマンドが送信された場合を考える。
一方、保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、上述の保留アイコン表示制御処理(図111(b)参照)のステップS1002において、保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行うが、この例では、入賞時の残保留数が0、タイマグループ7のため、図143に示す保留アイコン表示態様抽選用テーブル(入賞時の残保留数0コ)のタイマグループ7の抽選値を用いて保留アイコン変更シナリオ抽選を行う。ここでは、保留アイコン変更シナリオ抽選により、保留アイコンの表示態様として「千両箱」のシナリオを選択した場合を考える。
続いて、第1副制御部400は、保留数が増加した場合には、上述の保留アイコン表示制御処理のステップS1004において、増加した保留に対応する保留アイコンを表示する処理を行うが、この例では、保留数が増加していないため、同図(b)に示すように、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4には保留アイコンを表示しない。
続いて、第1副制御部400は、上述の変動アイコン表示制御処理(図112参照)のステップS1102において、変動アイコン抽選処理を行うが、この例では、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様である「千両箱」が属する保留アイコン表示グループ「箱系」のテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマ番号21の抽選値を用いて変動アイコン抽選処理を行う。ここでは、変動アイコン抽選により、変動アイコンの表示態様として「刀」を選択した場合を考える。
続いて、同図(b)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を開始し、第1副制御部400は、装飾図柄の変動表示を開始するとともに、変動アイコン抽選で選択した「刀」を特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、同図(c)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄のリーチ表示を行った後に、同図(d)に示すように、スーパーリーチの演出開始前に装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白みがかった色に変色させ(ホワイトバック)、同図(e)に示すように、スーパーリーチの演出を開始するとともに、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて消去する。
続いて、同図(f)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、スーパーリーチの演出を終了する。
続いて、同図(g)に示すように、第1副制御部400は、3つの装飾図柄を左右に揺らして表示する「ゆれ変動」を行いつつ、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて表示させた後に、同図(h)〜(j)に示すように、「刀」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。なお、消去アニメの態様は、大当り信頼度によって変化させてもよく、また、大当り信頼度に関わらず共通の態様としてもよい。
このように、特図変動遊技の保留が無い場合でも特図の変動表示後に変動アイコンを表示させるように構成すれば、特図変動遊技が再び行われるように思わせることができ、保留数の特定を困難にして遊技球の打ち止めを抑止できる場合がある。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例3>
図147は、変動アイコンと保留アイコンの表示例3を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が1、特図2変動遊技の保留数が0のため、「千両箱」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、特図1の変動表示に合わせて、「白」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示している状態である。なお、ここでは、保留アイコン変更シナリオ抽選により、保留アイコンの表示態様として「箱→千両箱」のシナリオが選択され、変動アイコン抽選により、変動アイコンの表示態様として「家紋」が選択されている場合を考える。
同図(a)〜(c)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示から停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示から停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、「白」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、同図(d)〜(g)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が1から0に減少したため、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「千両箱」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0の方向に移動させる表示を行い、所定のタイミングで、当該「千両箱」を変動アイコン抽選で選択した「家紋」に変化させて、当該「家紋」を特図変動中表示領域208s0に表示する。
また、第1副制御部400は、保留アイコンや変動アイコンの表示制御に加えて、同図(f)に示すように、図柄表示領域において装飾図柄のリーチ表示を行った後に、同図(g)に示すように、スーパーリーチの演出開始前に装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白みがかった色に変色させ(ホワイトバック)、同図(h)に示すように、スーパーリーチの演出を開始するとともに、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて消去する。
続いて、同図(i)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、スーパーリーチの演出を終了する。
続いて、同図(j)に示すように、第1副制御部400は、3つの装飾図柄を左右に揺らして表示する「ゆれ変動」を行いつつ、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコン(この例では、家紋)を除いて、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4を表示する。
このように、特図変動遊技の保留が無く、かつ特図変動遊技の当否結果がはずれであることが判明している場合には、特図変動中表示領域208s0を消去した後に、当該表示領域に表示する変動アイコンを消去したままにすれば、遊技者に違和感を与えて遊技意欲を減退させるようなことがない。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例4>
図148は、変動アイコンと保留アイコンの表示例4を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変
動遊技の保留数が1、特図2変動遊技の保留数が0のため、「箱」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、特図1の変動表示に合わせて、「白」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示している状態である。
この状態において、例えば、第2特図始動口232への入賞があった場合には、主制御部300は上述の先読み処理(図106参照)を行って、タイマグループの情報を含む先読み情報を取得し、当該先読み情報を保留増加コマンドとして第1副制御部400に送信する。ここでは、入賞時の残保留球数情報1、タイマ番号21、タイマグループ7の先読み情報を少なくとも含む保留増加コマンドが送信された場合を考える。
一方、保留増加コマンドを受信した第1副制御部400は、上述の保留アイコン表示制御処理(図111(b)参照)のステップS1002において、保留アイコン変更シナリオ抽選処理や保留アイコンの表示を行うが、この例では、特図1変動遊技の保留が発生した場合にのみ保留アイコン変更シナリオ抽選や保留アイコンの表示を行うように構成しており、ここでは、特図2変動遊技の保留が発生した場合に該当するため、保留アイコン変更シナリオ抽選と保留アイコンの表示は行わない。
続いて、第1副制御部400は、上述の変動アイコン表示制御処理(図112参照)のステップS1102において、変動アイコン抽選処理を行うが、この例では、上述の保留アイコン変更シナリオ抽選で選択した保留アイコンの表示態様である「箱」が属する保留アイコン表示グループ「箱系」のテーブルを参照し、先読み情報に含まれるタイマ番号21の抽選値を用いて変動アイコン抽選処理を行う。ここでは、変動アイコン抽選により、変動アイコンの表示態様として球系の「青」を選択した場合を考える。
続いて、同図(c)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、「白」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、同図(d)〜(e)に示すように、主制御部300は、第2特図表示装置214において、特図2変動遊技の保留に対応する特図2の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行うとともに、変動アイコン抽選で選択した「青」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示する。また、この際に、保留アイコンから変動アイコンへの移動態様を表す移動アニメを行わないように構成しているとともに、第1特図保留表示領域208s1に表示している「箱」の保留アイコン1も、特図2の変動表示を契機として表示態様を変更しないように(特図1の変動表示のみを契機として表示態様を変更するように)構成している。また、この例では、特図変動中表示領域208s0を、特図1変動遊技の変動アイコンを表示するための領域と、特図2変動遊技の変動アイコンを表示するための領域の2つの用途に使用している。
続いて、同図(f)〜(h)に示すように、主制御部300は、第2特図表示装置214において特図2の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図2の停止表示に合わせて、「青」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを特図変動中表示領域208s0に表示する。なお、特図2に対応する消去アニメの態様を特図1に対応する消去アニメの態様と異ならせてもよいし、消去アニメは、特図変動遊技の当否結果や先読み情報に基づいて態様を変化させてもよい。
続いて、同図(i)〜(k)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、特図2に割り込まれた特図1の保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊
技の保留数が2から1に減少したため、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「箱」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0の方向に移動させる表示を行い、所定のタイミングで、当該「箱」をシナリオに従って「千両箱」に変化させて、当該「千両箱」を特図変動中表示領域208s0に表示する。また、第1副制御部400は、第2特図保留表示領域208s2に表示していた「白」の保留アイコン2を第1特図保留表示領域208s1の方向に移動させる表示を行い、所定のタイミングで、当該「白」をシナリオに従って「赤」に変化させて、当該「赤」を特図変動中表示領域208s0に表示する。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例5>
図149は、変動アイコンと保留アイコンの表示例5を示した図である。この例では、主制御部300は、同図(a)に示すタイミングで特図1変動遊技の停止表示を行い、第1副制御部400は、当該特図1変動遊技の保留1に対応する変動表示を開始している。また、第1副制御部400は、特図1変動遊技の保留数が1から0に減少することに伴い、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「青」の保留アイコン1を「赤」の変動アイコンに変化させて特図変動中表示領域208s0に表示するが、同図(b)に示すように、特図の変動中であることを示す第四図柄表示領域を除いた表示領域を黒色に変化させる暗転演出を行い、特図変動中表示領域208s0に表示させようとしていた「赤」の変動アイコンを一時的に消去している(変動アイコンの1回目の消去)。
続いて、同図(c)に示すように、第1副制御部400は、暗転演出を終了し、装飾図柄や、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて表示している(変動アイコンの2回目の表示)。
続いて、同図(d)に示すように、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄のリーチ表示を行った後に、同図(e)に示すように、スーパーリーチの演出開始前に装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白みがかった色に変色させ(ホワイトバック)、同図(f)に示すように、スーパーリーチの演出を開始するとともに、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて消去する(変動アイコンの2回目の消去)。
続いて、同図(g)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、スーパーリーチの演出を終了する。
続いて、同図(h)に示すように、第1副制御部400は、3つの装飾図柄を左右に揺らして表示する「ゆれ変動」を行いつつ、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて表示している(変動アイコンの3回目の表示)。なお、変動アイコンの3回目の表示では、2回目の表示と態様(例えば、色や模様)を異ならせている。これにより、遊技者に何らかのチャンスが残っていることを示唆することができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
続いて、同図(i)〜(j)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、スーパーリーチの演出を開始するとともに、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて消去する。
続いて、同図(j)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1の停止表示に合わせて、スーパーリーチの演出を終了する。
続いて、同図(k)に示すように、第1副制御部400は、3つの装飾図柄を左右に揺らして表示する「ゆれ変動」を行いつつ、特図変動中表示領域208s0に表示していた変動アイコンや、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4に表示していた保留アイコンをすべて表示している。なお、変動アイコンの表示では、前回の表示と態様を異ならせている。これにより、遊技者に何らかのチャンスが残っていることを示唆することができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。続いて、第1副制御部400は、主制御部300から受信する変動停止コマンドに基づいて変動アイコンの消去を行う。
このように、この例では、1回の特図変動遊技(この例では、同図(a)に示すタイミングの直後に開始され、同図(g)に示すタイミングで停止表示した特図変動遊技)において、変動アイコンを複数回(この例では、同図(b)に示すタイミングと同図(g)に示すタイミングの2回)、消去しているが、1回の特図変動遊技の期間中に変動アイコンを表示する期間は、1回の特図変動遊技に当該回数よりも少ない回数だけ変動アイコンを消去する場合に比べて長くなるようにしている。これにより、変動アイコンの消去の回数が多いがトータルの表示期間を長くすることができ、変動アイコンの変化を遊技者に気付かせることができる。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例6>
図150は、変動アイコンと保留アイコンの表示例6を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1変動遊技の保留数が2、特図2変動遊技の保留数が0のため、「白」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、「青」の保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s2に表示し、特図変動中表示領域208s0は表示していない状態である。この例では、「白」の保留アイコンを初期値(デフォルト値)としており、保留アイコンが初期値以外の保留アイコン(この例では、「白」以外の保留アイコン)の場合のみ、特図変動中表示領域208s0に、対応する変動アイコンを表示するように構成している。
同図(b)〜(d)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したため、第2特図保留表示領域208s2に表示していた「青」の保留アイコン2を第1特図保留表示領域208s1の方向に移動させる移動アニメと、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「白」の保留アイコン1を徐々に消去する消去アニメを行っているが、「白」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0に移動させる移動アニメは行わない。なお、同図(c)に示すように、「青」の保留アイコン2の移動アニメと、「白」の保留アイコン1の消去アニメを、同じ表示領域の前後で重ね合わせてもよい。
続いて、同図(e)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行う。また、第1副制御部400は、同図(f)〜(i)に示すように、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行うとともに、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「青」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0に移動させる移動アニメを行った後に、同図(j)〜(l)に示すように、図柄表示領域において装飾図柄
の停止表示を行うとともに、特図変動中表示領域208s0に表示していた「青」の変動アイコンを徐々に消去する消去アニメを行う。
なお、変動アイコンの消去アニメの時間(同図(i)〜(l)に示す、変動アイコンを消去する時間)は、初期値の保留アイコンの消去アニメの時間(同図(a)〜(c)に示す、保留アイコンを消去する時間)よりも長く設定している。また、この例では、保留アイコンが初期値以外の保留アイコンの場合のみ、特図変動中表示領域208s0に、対応する変動アイコンを表示するように構成しているが、これに限定されず、例えば、保留アイコンが変化した場合(例えば、「白」から「青」に変化した場合)にのみ変動アイコンを表示したり、保留アイコンが変化しない場合にも変動アイコンを表示するが、この場合には、保留アイコンが変化した場合に比べて変動アイコンの表示時間を短くしてもよい。すなわち、第1の保留アイコン(例えば、保留1に対応する保留アイコン)と第2の保留アイコン(例えば、保留2に対応する保留アイコン)とを比較し、両者が異なる場合と同じ場合とで、第1の保留アイコンに対応する変動アイコンの表示時間や表示態様などを異ならせればよい。
<変動アイコンと保留アイコンの表示例7>
図151は、変動アイコンと保留アイコンの表示例7を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の停止表示を行い、特図1変動遊技の保留数が3、特図2変動遊技の保留数が0のため、「白」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、「白」の保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s2に表示し、「青」の保留アイコン3を第3特図保留表示領域208s3に表示し、特図変動中表示領域208s0には変動アイコンを表示していない状態である。この例では、所定のタイミングで、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4の表示位置を変化させるように構成している。
同図(b)に示すように、第1副制御部400は、主制御部300から受信した先読み情報に基づいて特図の確変状態と判定した場合には、先読みに基づく先読み予告演出を開始するとともに、図柄表示領域を装飾図柄表示装置208の右上に移動し、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4を装飾図柄表示装置208の右下に移動する。この例では、特図変動中表示領域208s0を装飾図柄表示装置208の右下隅に移動し、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4を、この順番で垂直方向に下から上に並べて配置している。また、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4の各々の表示領域を移動前よりも小さくしている。すなわち、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4の位置と大きさを変化させるとともに、保留アイコンの移動方向を水平方向から垂直方向に変化させている。
また、同図(b)〜(c)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したため、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「白」の保留アイコン1を、特図変動中表示領域208s0に移動する移動アニメを行う。
また、第1副制御部400は、同図(i)において先読み予告演出を終了した後に、同図(j)に示すように、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4を装飾図柄表示装置208を元の位置(同図(a)
に示す位置)に移動し、変動アイコンの表示や消去アニメを継続する。
<変動アイコンと保留アイコンの表示8>
図152は、変動アイコンと保留アイコンの表示例8を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行い、特図1変動遊技の保留数が2、特図2変動遊技の保留数が0のため、「白」の保留アイコン1を第1特図保留表示領域208s1に表示し、「千両箱」の保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s2に表示し、特図変動中表示領域208s0には変動アイコンを表示していない状態である。この例では、電断・復電が発生した場合に、保留アイコンを電断・復電前と異なる表示態様に変化させるように構成している。
同図(b)で電断が発生し、同図(c)で復電しているが、第1副制御部400が制御する装飾図柄表示装置208は、電源が供給されてから画像表示が可能となるまでに所定の起動時間が必要なため、第1副制御部400は、電源が供給されてから演出制御の開始が可能となるまでに装飾図柄表示装置208の起動を待つ所定の準備時間が必要であり、当該準備時間が経過するまでは、装飾図柄表示装置208に「復旧中しばらくおまちください」といった文字などを表示する。
一方、主制御部300は、装飾図柄表示装置208を制御する第1副制御部400よりも、電源が供給されてから遊技制御の開始が可能となるまでの準備時間が短いため、第1副制御部400が演出制御を開始するよりも前に遊技制御を開始し、この例では、同図(c)に示すように、第1副制御部400が準備時間中に、第1特図始動口230の入賞を検出し、特図1変動遊技の保留が2から3に増加している。
続いて、第1副制御部400は、準備期間の経過後に演出制御を開始するが、特図1変動遊技の当否結果を電断時に保持していないため、同図(d)に示すように、図柄表示領域に、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、初期値として設定されている「装飾1−装飾2−装飾3」の図柄組合せ)を表示する。また、電断・復電前に保留アイコンや変動アイコンの移動アニメや消去アニメを行っていた場合でも、当該状況を電断時に保持していないため、いずれのいずれのアニメを行わない。
続いて、同図(e)に示すように、主制御部300は、第1特図表示装置212において、保留1に対応する特図1の変動表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の変動表示を行う。また、第1副制御部400は、保留アイコンや変動アイコンの情報を電断時に保持していないため、主制御部300から受信した保留数(この例では、3)の情報に基づいて、第1特図保留表示領域208s1〜第3特図保留表示領域208s3に所定の表示(この例では、「?」の表示。特図1変動遊技の保留数は3であるが、各々の保留に対応する保留アイコンの表示態様が未確定である旨の表示)を行う。
続いて、第1副制御部400は、同図(f)に示すように、特図1変動遊技の保留数が3から2に減少したことを契機として、第3特図保留表示領域208s3に表示していた「?」の保留アイコン2を第2特図保留表示領域208s2の方向に移動させる移動アニメと、第2特図保留表示領域208s2に表示していた「?」の保留アイコン2を第1特図保留表示領域208s1の方向に移動させる移動アニメと、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「?」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0に移動させる移動アニメを行うとともに、「?」の保留アイコン1を消去すると同時に「白」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示する。
続いて、第1副制御部400は、同図(h)〜(i)に示すように、特図1変動遊技の保留数が2から1に減少したことを契機として、第2特図保留表示領域208s2に表示していた「?」の保留アイコン2を第1特図保留表示領域208s1の方向に移動させる移動アニメと、第1特図保留表示領域208s1に表示していた「?」の保留アイコン1を特図変動中表示領域208s0に移動させる移動アニメを行うとともに、「?」の保留アイコン1を消去すると同時に「青」の変動アイコンを特図変動中表示領域208s0に表示する。この例では、第1副制御部400は、保留アイコンのシナリオの情報を電断時に保持していないため、シナリオの中でも最も大当りの信頼度が低い情報をもつシナリオに従って変動アイコンの表示態様を決定するように構成している。
<変動アイコンと保留アイコンの表示9>
図153は、変動アイコンと保留アイコンの表示例9を示した図である。同図(a)に示す状態は、主制御部300は、第1特図表示装置212において特図1の停止表示を行い、第1副制御部400は、図柄表示領域において装飾図柄の「ゆれ変動」を行い、主制御部300からの変動停止コマンドを待って、装飾図柄の停止表示や変動アイコンの消去アニメの実行を開始する状態である。この例では、何らかの原因で第1副制御部400が主制御部300からの変動停止コマンドを受信できなった場合に、第1副制御部400が、所定時間の経後に変動アイコンの消去アニメの実行を開始するように構成している。
第1副制御部400は、同図(a)に示すタイミングで所定時間に設定したタイマを起動させ、当該タイマがタイムアウトした場合に、同図(b)〜(c)に示すように、主制御部300からの変動停止コマンド受信を待たずに変動アイコンの消去アニメを行う。なお、「ゆれ変動」は変動停止コマンドを受信していないため、実行を継続している。
このような構成とすれば、第1副制御部400が主制御部300からの変動停止コマンドを取りこぼした場合でも、変動アイコンを消去することによって特図の変動が停止していることを把握することができる上に、変動アイコンを消去したあとも「ゆれ変動」を表示し続けることによって遊技者に違和感を与えることで、何らかの不具合が生じたまま遊技者が遊技を進行してしまい、不利益を被ってしまうような事態を防止できる場合がある。
<変動アイコンと保留アイコンの表示10>
図154は、変動アイコンと保留アイコンの表示例10を示した図である。この例では、同図(a)〜(b)に示すように、装飾図柄表示装置208に表示領域に、特図変動中表示領域208s0、第1特図保留表示領域208s1〜第4特図保留表示領域208s4を表示させずに、所定の条件が成立した場合に、同図(c)〜(g)に示すように、当該表示領域をすべて表示させている。
ここで、所定の条件には、先読みや大当り判定で特定の抽選結果が導出された場合、遊技者の操作に基づいて演出モードが変更された場合、特図の変動回数が所定の回数に到達した場合、演出モードを抽選で選択するように構成した場合に当該抽選で特定の演出モードに当選した場合、などが含まれる。
<装飾図柄の本停止中に変動アイコンを表示終了>
次に、装飾図柄の本停止中に変動アイコンを表示終了する例について説明する。図155は、変動アイコンの表示期間の一例を示した図である。
同図に示す「変動n」は、n回目(nは正の整数)の装飾図柄の変動表示を示しており、同図には、この変動nの期間中に行う装飾図柄の表示制御の一例を記載している。この例では、変動nの変動開始条件が成立した場合に、最初に疑似変動1の表示制御を行い、
以降、仮停止→疑似変動2→仮停止→疑似変動3→仮停止→本変動→リーチ変動1→リーチ変動2の順番で表示制御を行い、最後に本停止の表示制御を行って変動nの変動停止示を完了する。なお、「変動n+1」は、「変動n」の次の変動を示しており、「変動n+2」は、「変動n」の次の次の変動を示しており、「変動n+3」は、「変動n」の次の次の次の変動を示している。
また、この例では、変動アイコンの表示期間として、期間1〜期間26の26種類の期間の設定が可能である。例えば、期間1は、変動アイコンの表示期間として、変動nの変動開始から疑似変動1の表示制御の実行中(疑似変動1中)までの期間を設定し、期間19は、変動アイコンの表示期間として、変動nの変動開始から本停止の表示制御の実行中(本停止中)までの期間を設定し、期間26は、変動アイコンの表示期間として、変動nの変動開始から変動n+3の変動停止までの期間を設定することを意味している。なお、変動中に擬似変動やリーチ変動を行わない場合や、その回数が少ない場合は、疑似変動やリーチ変動に対応する表示期間を、期間1〜期間26に規定する表示期間から省いてもよい。また、本変動の期間は、装飾図柄の左中右の図柄が変動中の期間と、左中右の何れか1つが停止している期間と、にさらに細分化してもよく、この何れかの期間に変動アイコンの表示を終了してもよい。
この例において変動アイコンの表示を行う場合、第1副制御部400が、所定の条件(例えば、変動nの変動時間、遊技状態、当該変動の当否判定結果など)に基づいて、これらの複数種類の表示期間の中から特定の表示期間を選択して設定するように構成している。なお、これらの複数種類の表示期間の中から抽選で特定の表示期間を選択するように構成してもよい。また、連続予告を行う場合には、当該変動期間を超える表示期間を設定してもよいし、連続予告をしない場合であっても、当該変動期間を超える表示期間を設定してもよい。また、変動アイコンの表示期間中であっても、当該期間中の所定期間(例えば、場面転換のブラックアウトやホワイトアウト、キャラクタ画像の移動表示、可動物の動作中)には、変動アイコンの少なくとも一部を表示しないように構成してもよい。
図156は、装飾図柄の本停止中に変動アイコンを表示終了する場合の演出表示を時系列で示した図である。なお、同図に示す特図1通常保留表示領域208vは、特図1変動遊技の保留数を数値で報知するための表示領域であり、特図2通常保留表示領域208wは、特図2変動遊技の保留数を数値で報知するための表示領域であり、普図保留表示領域208xは、普図変動遊技の保留数を数値で報知するための表示領域であり、特図1特殊保留表示領域208yは、特図1変動遊技の保留数を画像で報知するための表示領域であり、変動アイコン表示領域208zは、変動アイコンを表示するための表示領域である。例えば、同図(a)に示す状態は、特図1変動遊技の保留数が3、特図2変動遊技の保留数が0、普図変動遊技の保留数が0の状態である。
ここでは、第1副制御部400が、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンとして、上述の「晴」に対応するアイコンを選択し、変動アイコンの表示期間として、上記図155に示す期間1〜期間26の中から期間19(変動nの変動開始から本停止の表示制御の実行中(本停止中)までの期間)を選択した例について説明する。
同図(a)に示す状態は、特図1の変動表示を開始したタイミングである。このタイミングでは、第1特図表示装置212における特図1の変動表示と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIの表示を開始している。また、同時に、変動アイコンの表示期間として選択した期間19に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(b)、(c)に示す状態は、同図(a)に示す図柄変動表示の開始後、疑似変動1→仮停止→疑似変動2→仮停止→疑似変動3→仮停止→本変動→リーチ変動1を経て、リーチ変動2を行っている状態である。次に、同図(d)に示す状態は、同図(c)に示すリーチ変動2の後に、装飾図柄の本停止を開始したタイミングである。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIの表示を継続している。
次に、同図(e)に示す状態は、同図(d)に示す本停止の開始から所定時間が経過した本停止中の状態である。この状態では、同図(a)のタイミングでカウントを開始した、期間19に相当する時間が経過したと判定し、変動アイコン表示領域208zから変動アイコンVIを消去する処理を行っている。なお、この例では、変動アイコンVIを、本停止中の1フレームで一度に消去するように構成しているが、例えば、本停止中の複数のフレームに亘って変動アイコンを徐々に消去する消去アニメーションを行ってもよい(他の実施例についても同様)。
このように、当該変動表示の本停止開始後も変動アイコンの表示を継続し、本停止中に変動アイコンの表示を消去するように構成すれば、遊技者の興味を変動アイコンに向けることができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
<複数の変動アイコンの表示期間が重なる場合>
次に、複数の変動アイコンの表示期間が重なる場合について説明する。図157は、変動アイコンの表示期間の一例を示した図である。
この例では、変動nアイコンの表示期間は、変動nの変動開始から変動n+3の変動停止中までの期間(上記図155に示す期間25に相当する期間)に設定され、変動n+1アイコンの表示期間は、変動n+1の変動開始から変動n+3の変動停止中までの期間(上記図155に示す期間23に相当する期間)に設定され、変動n+2アイコンの表示期間は、変動n+2の変動開始から変動n+3の変動停止中までの期間(上記図155に示す期間21に相当する期間)に設定され、変動n+3アイコンの表示期間は、変動n+3の変動開始から変動n+3の変動停止中までの期間(上記図155に示す期間19に相当する期間)に設定されている。
図158と図159は、複数の変動アイコンの表示期間が重なる場合の演出表示を時系列で示した図である。ここでは、第1副制御部400が、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンとして、上述の「晴」に対応するアイコンを選択し、変動アイコンの表示期間として、上記図155に示す期間1〜期間26の中から、上述の期間19を選択した後に、上記図157に示す変動nアイコン表示期間、変動n+1アイコン表示期間、変動n+2アイコン表示期間、および変動n+3アイコン表示期間をそれぞれ選択した例について説明する。
同図(a)に示す状態は、特図1の変動表示を開始したタイミングである。このタイミングでは、第1特図表示装置212における特図1の変動表示と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIの表示を開始している。また、同時に、変動アイコンの表示期間として選択した期間19に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(b)に示す状態は、同図(a)に示す図柄変動表示の開始後、疑似変動1→仮停止→疑似変動2→仮停止→疑似変動3→仮停止→本変動→リーチ変動1→リーチ変動2を経て、装飾図柄の本停止を開始したタイミングである。このタイミングでは、変動
アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIの表示を継続している。
次に、同図(c)に示す状態は、同図(b)に示す本停止の開始から所定時間が経過した本停止中の状態である。この状態では、同図(a)のタイミングでカウントを開始した、期間19に相当する時間が経過したと判定し、変動アイコン表示領域208zから変動アイコンVIを消去する処理を行っている。
次に、同図(d)に示す状態は、特図1の変動表示(変動n)を開始したタイミングである。このタイミングでは、第1特図表示装置212における特図1の変動表示と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVInの表示を開始している。また、同時に、変動アイコンVInの表示期間として選択した変動nアイコン表示期間に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(e)に示す状態は、同図(d)に示す図柄変動表示の開始後、疑似変動1→仮停止→疑似変動2→仮停止→疑似変動3→仮停止→本変動→リーチ変動1→リーチ変動2を経て、装飾図柄の本停止を開始したタイミングである。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、変動nに対応する変動アイコンVInの表示を継続している。
次に、同図(f)に示す状態は、同図(e)に示す本停止の開始から所定時間が経過した本停止中の状態である。この状態では、同図(d)のタイミングでカウントを開始した、変動nアイコン表示期間に相当する時間は経過していないが、変動アイコン表示領域208zから変動アイコンVInを消去すると同時に、当該変動アイコンVInを、変動アイコン表示領域208zとは別に設けた7第2変動アイコン表示領域208tに表示する処理を行っている。すなわち、装飾図柄表示装置208における変動アイコンVInの表示は継続している。
なお、当該変動アイコンVInを第2変動アイコン表示領域208tに表示する際に変動アイコンVInの表示態様を変化させてもよい。また、変動アイコンVInを変動アイコン表示領域208zから第2変動アイコン表示領域208tに移動する移動アニメーションを行ってもよい。また、変動アイコンVInが移動する際に他の表示(保留アイコン、他の変動アイコン、装飾図柄、特図演出、普図演出、予告演出、キャラクタ演出)の少なくとも一部を隠してもよいし、他の表示に変動アイコンVInの少なくとも一部が隠されてもよい。
次に、同図(g)に示す状態は、特図1の変動表示(変動n+1)を開始したタイミングである。このタイミングでは、第1特図表示装置212における特図1の変動表示と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIn+1の表示を開始するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、変動nに対応する変動アイコンVInの表示を継続している。また、同時に、変動アイコンVIn+1の表示期間として選択した変動n+1アイコン表示期間に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(h)に示す状態は、同図(g)に示す図柄変動表示の開始後、疑似変動1→仮停止→疑似変動2→仮停止→疑似変動3→仮停止→本変動→リーチ変動1→リーチ変動2を経て、装飾図柄の本停止を開始したタイミングである。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、変動n+1に対応する変動アイコンVIn+1の表
示を継続するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、変動nに対応する変動アイコンVInの表示を継続している。
次に、図159(i)に示す状態は、図158(h)に示す本停止の開始から所定時間が経過した本停止中の状態である。この状態では、同図(g)のタイミングでカウントを開始した、変動n+1アイコン表示期間に相当する時間は経過していないが、変動アイコン表示領域208zから変動アイコンVIn+1を消去すると同時に、当該変動アイコンVIn+1を第2変動アイコン表示領域208tに表示する処理を行っている。すなわち、装飾図柄表示装置208における変動アイコンVIn、VIn+1の表示は継続している。
次に、同図(j)に示す状態は、特図1の変動表示(変動n+2)を開始したタイミングである。このタイミングでは、第1特図表示装置212における特図1の変動表示と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIn+2の表示を開始するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、変動nに対応する変動アイコンVInの表示と変動n+1に対応する変動アイコンVIn+1の表示を継続している。また、同時に、変動アイコンVIn+2の表示期間として選択した変動n+2アイコン表示期間に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(k)に示す状態は、同図(i)に示す図柄変動表示の開始後、疑似変動1→仮停止→疑似変動2→仮停止→疑似変動3→仮停止→本変動→リーチ変動1→リーチ変動2を経て、装飾図柄の本停止を開始したタイミングである。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、変動n+2に対応する変動アイコンVIn+2の表示を継続するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、変動nに対応する変動アイコンVInの表示と変動n+1に対応する変動アイコンVIn+1の表示を継続している。
次に、同図(l)に示す状態は、同図(k)に示す本停止の開始から所定時間が経過した本停止中の状態である。この状態では、同図(j)のタイミングでカウントを開始した、変動n+2アイコン表示期間に相当する時間は経過していないが、変動アイコン表示領域208zから変動アイコンVIn+2を消去すると同時に、当該変動アイコンVIn+2を第2変動アイコン表示領域208tに表示する処理を行っている。すなわち、装飾図柄表示装置208における変動アイコンVIn、VIn+1、VIn+2の表示は継続している。
次に、同図(m)に示す状態は、特図1の変動表示(変動n+3)を開始したタイミングである。このタイミングでは、第1特図表示装置212における特図1の変動表示と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIn+3の表示を開始するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、変動nに対応する変動アイコンVInの表示と、変動n+1に対応する変動アイコンVIn+1の表示と、変動n+2に対応する変動アイコンVIn+2の表示を継続している。また、同時に、変動アイコンVIn+3の表示期間として選択した変動n+3アイコン表示期間に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(n)に示す状態は、同図(m)に示す図柄変動表示の開始後、疑似変動1→仮停止→疑似変動2→仮停止→疑似変動3→仮停止→本変動→リーチ変動1→リーチ変動2を経て、装飾図柄の本停止を開始したタイミングである。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、変動n+3に対応する変動アイコンVIn+3の表
示を継続するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、変動nに対応する変動アイコンVInの表示と、変動n+1に対応する変動アイコンVIn+1の表示、変動n+2に対応する変動アイコンVIn+2の表示を継続している。
次に、同図(o)に示す状態は、同図(n)に示す本停止の開始から所定時間が経過した本停止中の状態である。この状態では、同図(m)のタイミングでカウントを開始した、変動n+3アイコン表示期間に相当する時間が経過したと判定し、変動アイコン表示領域208zから変動アイコンVIn+3を消去すると同時に、変動nアイコン表示期間、変動n+1アイコン表示期間、および変動n+2アイコン表示期間に相当する時間が経過したと判定し、第2変動アイコン表示領域208tから変動アイコンVIn、VIn+1、VIn+2を消去する処理を行っている。
このように、当該変動表示の本停止開始後も変動アイコンの表示を継続し、予め定めた各々の表示期間が経過したときに変動アイコンの表示を消去するように構成すれば、遊技者の興味を変動アイコンに向けることができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
なお、この例では、変動アイコンを同図(o)に示すタイミングで全て消去しているが、各々の変動アイコンを異なるタイミングで消去してもよいし、表示の開始タイミングが早い変動アイコン(古い変動アイコン)から順番に消去してもよい。また、同図(o)に示すタイミングにおいて、変動アイコンVIn+3を第2変動アイコン表示領域208tに表示してもよい。
また、図160に示すように、変動アイコンVIn、VIn+1、VIn+2、VIn+3を、同じ変動アイコン表示領域208zに重ねて表示してもよく、この場合、各々の変動アイコンの表示位置をずらし、各々の変動アイコンの種別を視認可能にすることが好ましい。また、変動アイコンは、変動開始が早い順に、変動アイコンVIn→変動アイコンVIn+1→変動アイコンVIn+2→変動アイコンVIn+3の順番で重ねてもよいし、この逆の順番に重ねてもよい。このような構成とすれば、他の表示領域を他の表示に使用することが可能となり、限られた表示領域を有効に活用できる場合がある。
<1回の変動で変動アイコンを複数表示する場合>
次に、1回の変動で変動アイコンを複数表示する場合について説明する。図161は、変動アイコンの表示期間の一例を示した図である。
この例では、疑似1変動アイコン表示期間は、変動nにおける疑似変動1の変動開始から本停止中までの期間に設定され、疑似2変動アイコン表示期間は、変動nにおける疑似変動2の変動開始から本停止中までの期間に設定され、疑似3変動アイコン表示期間は、変動nにおける疑似変動3の変動開始から本停止中までの期間に設定され、本変動アイコン表示期間は、変動nにおける本変動の変動開始から本停止中までの期間に設定されている。
図162と図163は、1回の変動で変動アイコンを複数表示する場合の演出表示を時系列で示した図である。ここでは、第1副制御部400が、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンとして、上述の「晴」に対応するアイコンを選択し、変動アイコンの表示期間として、上記図155に示す期間1〜期間26の中から、上述の期間19を選択した後に、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンとして、上述の「雪」に対応するアイコンを選択し、上記図161に示す疑似1変動アイコン表示期間、疑似2変動アイコン表示期間、疑似3変動アイコン表示期間、および本変動アイコン表示期間をそれぞれ選択した例について説明する。
同図(a)に示す状態は、特図1の変動表示を開始したタイミングである。このタイミングでは、第1特図表示装置212における特図1の変動表示と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIの表示を開始している。また、同時に、変動アイコンの表示期間として選択した期間19に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(b)に示す状態は、同図(a)に示す図柄変動表示の開始後、疑似変動1→仮停止→疑似変動2→仮停止→疑似変動3→仮停止→本変動→リーチ変動1→リーチ変動2を経て、装飾図柄の本停止を開始したタイミングである。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIの表示を継続している。
次に、同図(c)に示す状態は、同図(b)に示す本停止の開始から所定時間が経過した本停止中の状態である。この状態では、同図(a)のタイミングでカウントを開始した、期間19に相当する時間が経過したと判定し、変動アイコン表示領域208zから変動アイコンVIを消去する処理を行っている。
次に、同図(d)に示す状態は、特図1の変動表示(変動n)における疑似変動1を開始したタイミングである。このタイミングでは、第1特図表示装置212における特図1の変動表示と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、疑似変動1に対応する変動アイコンVI1の表示を開始している。また、同時に、変動アイコンVI1の表示期間として選択した疑似1変動アイコン表示期間に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(e)に示す状態は、同図(d)に示す疑似変動1の開始後、疑似変動1の仮停止を開始したタイミングである。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、疑似変動1に対応する変動アイコンVI1の表示を継続している。
次に、同図(f)に示す状態は、同図(e)に示す疑似変動1の仮停止の開始から所定時間が経過した状態である。この状態では、同図(d)のタイミングでカウントを開始した、疑似1変動アイコン表示期間に相当する時間は経過していないが、変動アイコン表示領域208zから変動アイコンVI1を消去すると同時に、当該変動アイコンVI1を第2変動アイコン表示領域208tに表示する処理を行っている。すなわち、装飾図柄表示装置208における変動アイコンVI1の表示は継続している。
なお、当該変動アイコンVI1を第2変動アイコン表示領域208tに表示する際にさらに変動アイコンVI1の表示態様を変化させてもよい。また、変動アイコンVI1を変動アイコン表示領域208zから第2変動アイコン表示領域208tに移動する移動アニメーションを行ってもよい。また、変動アイコンVI1が移動する際に他の表示(保留アイコン、他の変動アイコン、装飾図柄、特図演出、普図演出、予告演出、キャラクタ演出)の少なくとも一部を隠してもよいし、他の表示に変動アイコンVI1の少なくとも一部が隠されてもよい。
次に、同図(g)に示す状態は、特図1の変動表示(変動n)における疑似変動2を開始したタイミングである。このタイミングでは、装飾図柄の疑似変動2を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、疑似変動2に対応する変動アイコンVI2の表示を開始するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、疑似変動1に対応する変動アイコンV1の表示を継続している。また、同時に、変動アイコンV2の表
示期間として選択した疑似変動2アイコン表示期間に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(h)に示す状態は、同図(g)に示す疑似変動2の開始後、当該疑似変動2の仮停止を開始したタイミングである。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、疑似変動2に対応する変動アイコンVI2の表示を継続するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、変動1に対応する変動アイコンVI1の表示を継続している。
次に、図163(i)に示す状態は、図162(h)に示す疑似変動2の仮停止の開始から所定時間が経過した状態である。この状態では、同図(g)のタイミングでカウントを開始した、疑似2変動アイコン表示期間に相当する時間は経過していないが、変動アイコン表示領域208zから変動アイコンVI2を消去すると同時に、当該変動アイコンVI2を第2変動アイコン表示領域208tに表示する処理を行っている。すなわち、装飾図柄表示装置208における変動アイコンVI1、VI2の表示は継続している。
次に、同図(j)に示す状態は、特図1の変動表示(変動n)における疑似変動3を開始したタイミングである。このタイミングでは、装飾図柄の疑似変動3を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該疑似変動3に対応する変動アイコンVI3表示を開始するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、疑似変動1に対応する変動アイコンVI1の表示と疑似変動2に対応する変動アイコンVI2の表示を継続している。また、同時に、変動アイコンVI3の表示期間として選択した疑似3変動アイコン表示期間に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(k)に示す状態は、同図(i)に示す疑似変動3の開始後、当該疑似変動3の仮停止を開始したタイミングである。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、疑似変動3に対応する変動アイコンVI3の表示を継続するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、疑似変動1に対応する変動アイコンVI1の表示と疑似変動2に対応する変動アイコンVI2の表示を継続している。
次に、同図(l)に示す状態は、同図(k)に示す疑似変動3の仮停止の開始から所定時間が経過した状態である。この状態では、同図(j)のタイミングでカウントを開始した、疑似3変動アイコン表示期間に相当する時間は経過していないが、変動アイコン表示領域208zから変動アイコンVI3を消去すると同時に、当該変動アイコンVI3を第2変動アイコン表示領域208tに表示する処理を行っている。すなわち、装飾図柄表示装置208における変動アイコンVI1、VI2、VI3の表示は継続している。
次に、同図(m)に示す状態は、特図1の変動表示(変動n)における本変動を開始したタイミングである。このタイミングでは、装飾図柄の本変動を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該本変動に対応する変動アイコンVI4の表示を開始するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、疑似変動1に対応する変動アイコンVI1の表示と、疑似変動2に対応する変動アイコンVI2の表示と、疑似変動3に対応する変動アイコンVI3の表示を継続している。また、同時に、変動アイコンVI4の表示期間として選択した本変動アイコン表示期間に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(n)に示す状態は、同図(m)に示す本変動の開始後、リーチ変動1→リーチ変動2を経て、装飾図柄の本停止を開始したタイミングである。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、本変動に対応する変動アイコンVI4の表示を継続するとともに、第2変動アイコン表示領域208tにおいて、疑似変動1に対応す
る変動アイコンVI1の表示と、疑似変動2に対応する変動アイコンVI2の表示、疑似変動3に対応する変動アイコンVI3の表示を継続している。
次に、同図(o)に示す状態は、同図(n)に示す本停止の開始から所定時間が経過した本停止中の状態である。この状態では、同図(m)のタイミングでカウントを開始した、本変動アイコン表示期間に相当する時間が経過したと判定し、変動アイコン表示領域208zから変動アイコンVI4を消去すると同時に、疑似1変動アイコン表示期間、疑似2変動アイコン表示期間、および疑似3変動アイコン表示期間に相当する時間が経過したと判定し、第2変動アイコン表示領域208tから変動アイコンVI1、VI2、VI3を消去する処理を行っている。
このように、当該変動表示における仮停止後も変動アイコンの表示を継続し、予め定めた各々の表示期間が経過したときに変動アイコンの表示を消去するように構成すれば、遊技者の興味を変動アイコンに向けることができ、遊技者の期待感を高めることができる場合がある。
<保留無しの図柄変動で変動アイコンを表示する場合>
次に、保留無しの図柄変動で変動アイコンを表示する場合について説明する。図164は、保留無しの図柄変動で変動アイコンを表示する場合の演出表示を時系列で示した図である。
同図(a)に示す状態は、特図1変動遊技の保留数が0、特図2変動遊技の保留数が0、普図変動遊技の保留数が0の状態である。このタイミングでは、第1特図表示装置212における特図1の変動表示と、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示を開始すると同時に、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIの表示を開始している。また、同時に、変動アイコンの表示期間として選択した期間(この例では、当該変動停止表示後、所定期間(例えば、30秒)が経過するまでの期間)に相当する時間のカウントを開始している。
次に、同図(b)に示す状態は、同図(a)に示す図柄変動表示の開始後、疑似変動1→仮停止→疑似変動2→仮停止→疑似変動3→仮停止→本変動→リーチ変動1→リーチ変動2を経て、当該変動の停止表示を行っている状態である。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIの表示を継続している。
次に、同図(c)に示す状態は、同図(b)に示す停止表示後、同図(a)でカウントを介した変動アイコンの表示期間の経過前の状態である。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zにおいて、当該図柄変動表示に対応する変動アイコンVIの表示を継続している。
次に、同図(d)に示す状態は、同図(a)でカウントを介した変動アイコンの表示期間の経過と同時にデモ演出を開始した状態である。このタイミングでは、変動アイコン表示領域208zがデモ演出によって覆われ、変動アイコンVIの表示が視認不能になってる。なお、この例では、変動アイコンの表示期間の経過と同時にデモ演出を開始したが、変動アイコン消去後にデモ演出を開始してもよい。
次に、同図(e)に示す状態は、同図(d)のデモ演出の実行中に操作手段の操作受付を検出し、当該デモ演出を中止した状態である。このタイミングでは、デモ演出に覆われていた変動アイコン表示領域208zが表示されているが、変動アイコンVIは消去されている。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図変動表示装置214)と、前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段(例えば、主制御部300)と、表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記表示手段は、表示開始条件の成立があった場合に、変動アイコン(例えば、変動アイコンVI、VIn、VI1など)の表示を少なくとも開始可能なものであり、前記表示開始条件は、前記図柄変動表示の開始があった場合に少なくとも成立するものであり、前記表示手段は、複数の表示終了タイミングのうちの何れかの表示終了タイミングまで(例えば、本停止の表示制御の実行中まで)、前記変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記複数の表示終了タイミングのうちの少なくとも何れかは、前記変動アイコンの表示が開始される前記図柄変動表示の表示終了後のタイミングである、ことを特徴とする遊技台である。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、図柄変動条件が成立した場合(例えば、第1特図始動口230や第2特図始動口232に球が入球した場合、特図変動遊技を終了したときに次の特図変動遊技の保留がある場合)に、図柄変動を行った後に当否判定の結果(例えば、大当り、小当り、はずれ)に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図変動表示装置214)と、保留記憶条件が成立した場合に、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308の保留数記憶領域)と、保留表示条件が成立した場合(例えば、保留が一つ消化された場合)に、アイコンを前記保留に対応する保留アイコンとして少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記表示手段を少なくとも制御可能な表示制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記表示制御手段は、前記図柄変動表示が開始された場合に前記アイコンを当該図柄変動表示に対応する変動アイコン(例えば、変動アイコンVI、VIn、VI1など)として表示可能なものであり、前記表示制御手段は、表示終了条件が成立した場合(例えば、当該図柄変動の開始から所定の表示期間が経過した場合、当該図柄変動の停止表示から所定期間が経過した場合)に、前記変動アイコンを表示終了可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、変動アイコンに遊技者は期待することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記変動アイコンの変化を示す変動アニメーションを少なくとも表示可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者の注目を変動アイコンに集めることが可能となり、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示制御手段は、前記変動アイコンを予告(例えば、当該図柄変動表示の当否判定の結果予告)として少なくとも表示可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、変動アイコンによる予告に遊技者は期待することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、非表示条件が成立した場合(例えば、図164(d)に示すようなデモ演出を開始した場合)に、前記変動アイコンの表示開始から表示終了までの間の少なくとも一部の期間で該変動アイコンを非表示とする(例えば、変動アイコンを他の画像や物体で覆う、変動アイコンを消去する、など)ことが少なくとも可能なものであって
もよい。
このような構成とすれば、変動アイコンの表示に変化を与えることが可能となり、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、表示条件の成立があった場合に、保留アイコンを少なくとも表示可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技の保留状況を視覚によって容易に把握することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示手段は、前記保留アイコンを表示する第一の表示領域(例えば、保留アイコン表示領域208y)と、前記変動アイコンを表示する第二の表示領域(例えば、変動アイコン表示領域208z)を有するものであってもよい。
このような構成とすれば、保留アイコンと変動アイコンを容易に識別することができ、遊技者は遊技状況をより的確に把握できる場合がある。
また、前記表示制御手段は、第一の遊技状態と該第一の遊技状態とは有利度が異なる第二の遊技状態で(例えば、電サポと非電サポ、確変状態と非確変状態、時短状態と非時短状態)前記変動アイコンの表示終了時期を異ならせることが可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技状態によって変動アイコンの見せ方を異ならせることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、本発明に係る表示制御手段は、非電サポ状態では変動アイコンを図柄変動中に表示終了してもよく、電サポ状態では変動アイコンを図柄停止中に表示終了してもよい。また、表示制御手段は、非電サポ状態と電サポ状態とで変動アイコンの表示期間を同じに制御してもよい。また、表示制御手段は、変動アイコンを、対応する図柄変動表示が終了した後も表示可能なものであってもよい。また、表示制御手段は、複数の変動アイコンを同時に表示してもよい。
また、遊技者が有利となる期待値が第一の値である第一の変動アイコンは、遊技者が有利となる期待値が第一の値とは異なる第二の値である第二の変動アイコンとは表示期間が異なるものであってもよい。また、第一の値は第二の値よりも大きく、第一の変動アイコンは第二の変動アイコンよりも表示期間が長いものであってもよいし、同じであってもよいし、短いものであってもよい。
また、図柄変動表示は、図柄を変動時間の間変動させた後に図柄を停止時間の間停止させる表示であってもよい。また、図柄変動表示は、図柄を変動時間の間変動させる表示であってもよく、図柄を停止させる表示は含まないものであってもよい。
また、図柄変動表示の開始時に、保留アイコン表示領域の保留アイコンを変動アイコン表示領域へ移動表示することによって、変動アイコンを表示するようにしてもよい。また、保留アイコンを変動アイコン表示領域に移動表示する場合に、保留アイコンの表示態様を変化させなくてもよく、保留アイコンと変動アイコンが同じ表示態様となるようにしてもよい。また、保留アイコンを変動アイコン表示領域に移動表示する場合に、保留アイコンの表示態様を変化させてもよく、保留アイコンと変動アイコンが異なる表示態様となるようにしてもよい。
また、変動アイコンは、予告として表示する場合にのみ表示可能であってもよい。また、変動アイコンは、保留アイコンの表示態様を変化させる場合にのみ表示可能であってもよい。また、変動アイコン表示領域は複数であってもよい。また、図柄変動表示の終了後も変動アイコンを表示する場合は、第一の変動アイコン表示領域から第二の変動アイコン表示領域へ変動アイコンを移動表示してもよい。
また、第一の変動アイコン表示領域から第二の変動アイコン表示領域へ変動アイコンを移動表示するタイミングは、図柄変動表示の終了と同時、直後、直前、前、後の少なくとも何れかであってもよい。また、第一の変動アイコン表示領域と第二の変動アイコン表示領域に変動アイコンを同時に表示可能であってもよい。
また、第一の変動アイコン表示領域から第二の変動アイコン表示領域へ移動表示した変動アイコン(以下、「変動終了アイコン」という)を第二の変動アイコン表示領域に複数同時に表示可能であってもよい。また、変動終了アイコンは、移動表示した変動アイコンの数を示す表示(例えば、数字や文字で数を示す)であってもよい。また、変動終了アイコンの変化を示す変動終了アニメーションを少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、変動終了アイコンを予告として少なくとも表示可能なものであってもよい。また、変動アイコンを第二の変動アイコン表示領域に移動表示する場合に、変動アイコンの表示態様を変化させなくてもよく、変動アイコンと変動終了アイコンが同じ表示態様となるようにしてもよい。また、変動アイコンを第二の変動アイコン表示領域に移動表示する場合に、変動アイコンの表示態様を変化させてもよく、変動アイコンと変動終了アイコンが異なる表示態様となるようにしてもよい。
また、変動終了アイコンは、連続予告(先読み予告)中に表示されるものであってもよい。また、変動終了アイコンは、先読み予告の契機となる保留アイコンまでの少なくとも1つ以上の保留アイコンの数だけ増加する表示を行うようにしてもよい。また、変動終了アイコンは、先読み予告の契機となる保留アイコンまでの少なくとも1つ以上の保留アイコンの数だけ増加する表示を行うようにしてもよく、特図1変動の連続予告中に特図2変動表示が優先的に変動した場合、該特図2変動表示の数だけ増加する表示を行うようにしてもよい。
また、変動終了アイコンは、先読み予告の契機となる保留アイコンまでの少なくとも1つ以上の保留アイコンの数だけ増加する表示を行うようにしてもよく、特図1変動の連続予告中に特図2変動表示が優先的に変動した場合、該特図2変動表示に対応する変動アイコンを変動終了アイコンとして表示しないようにしてもよい。
また、非表示条件が成立した場合に、変動終了アイコンの表示開始から表示終了までの間の少なくとも一部の期間で該変動終了アイコンを非表示とする(例えば、他の画像に覆われる、可動物によって前方から覆われる、消去する、遊技者が視認可能な表示領域の外に移動など)ことが少なくとも可能なものであってもよい。また、非表示条件が成立した場合に、変動終了アイコンの表示開始から表示終了までの間の全部の期間で該変動終了アイコンを非表示とすることが少なくとも可能なものであってもよい。
また、非表示条件が成立した場合に、変動終了アイコンの表示開始から表示終了までの間の少なくとも一部の期間で変動終了アイコンの少なくとも一部を可動物によって前方から覆うようにしてもよい。また、変化条件が成立した場合に、変動終了アイコンを変化(例えば、表示態様の変化、色の変化、表示位置の変化、大きさの変化)させることが少なくとも可能なものであってもよい。
また、変動アイコンは、電サポ中よりも非電サポ中に表示され易いものであってもよい。また、変動アイコンは、電サポ中に表示しないものであってもよい。また、変動終了アイコンは、電サポ中よりも非電サポ中に表示され易いものであってもよい。また、変動終了アイコンは、電サポ中に表示しないものであってもよい。
また、第一の信号が入力されたことに基づいて制御を少なくとも開始可能な制御手段と、第二の信号が前記制御手段に入力された後で、該制御手段に前記第一の信号が入力された場合に、該第二の信号が入力された際の制御状態に復帰させることが可能な制御状態復帰手段と、を備え、表示手段は、前記制御手段に前記第二の信号が入力された後で前記第一の信号が入力された場合には、該第二の信号が該制御手段に入力された際に変動アイコンを表示していたとしても、変動アイコンを含まない表示を少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、第一の信号が入力されたことに基づいて制御を少なくとも開始可能な制御手段と、第二の信号が前記制御手段に入力された後で、該制御手段に前記第一の信号が入力された場合に、該第二の信号が入力された際の制御状態に復帰させることが可能な制御状態復帰手段と、を備え、表示手段は、前記制御手段に前記第二の信号が入力された後で前記第一の信号が入力された場合には、該第二の信号が該制御手段に入力された際に変動終了アイコンを表示していたとしても、変動終了アイコンを含まない表示を少なくとも表示可能なものであってもよい。
また、上記実施形態に係るパチンコ機は、所定の表示を実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を少なくとも含む演出手段(例えば、演出装置260)と、前記演出手段を制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して所定の遊技情報(例えば、特図変動遊技の保留数)を第一の表示(例えば、特殊保留表示領域で表示する特殊保留表示)で表示可能なものであり、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して前記所定の遊技情報を前記第一の表示とは異なる第二の表示(例えば、普通保留表示領域で表示する普通保留表示)で表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記実施形態に係るパチンコ機によれば、遊技情報を第一の表示と第二の表示で表示できるため、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。従来、遊技者は、遊技盤の略中央に配置される表示手段(液晶表示装置)に注目しながら遊技を進行するが、主制御部で制御する保留表示(LED)は表示手段から離れた遊技盤の端に配置されているため、表示手段に注目している遊技者は、保留数を確認し難いという問題がある。このような問題を解決すべく、表示手段で保留表示を行うように構成した遊技台があるが、表示手段で行う演出内容によっては保留表示が行われないことがあるため、保留数を確認するためには表示手段から大きく視線をそらさなければならず遊技の興趣を低下させてしまっていた。本発明は、このような従来の問題を解決することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出制御手段は、前記演出手段を制御して特定の演出(図125(a)に示すような、第2演出可動体225を上下に移動する演出、図125(b)に示すような、遮蔽装置246を左右に開閉する演出、図146(e)〜(f)に示すような、リーチ演出)を実行可能なものであり、前記特定の演出が実行された場合に前記第一の表示の視認性が低下する(特殊保留表示の一部が覆われる、特殊保留表示が消失する、特殊保留表示が縮小する、特殊保留表示が移動する、など)ものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者は、特定の演出を楽しみつつ、第二の表示で遊技情報を確認することができる場合がある。
また、遊技球が転動可能な遊技領域を形成する遊技盤(例えば、遊技盤200)と、前記遊技盤に設けられ、遊技球が進入可能な所定の進入領域(例えば、第1特図始動口230と、第2特図始動口232)と、前記進入領域への遊技球の進入を含む所定の始動条件が成立した場合(例えば、第1特図始動口230または第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合)に、所定の図柄の変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、特図A〜特図L)を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、所定の保留条件が成立した場合に保留される前記図柄表示手段で前記図柄変動表示を行う権利の数である保留数を表示可能な保留数表示手段(例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220)と、前記保留数表示手段を制御可能な制御手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400)と、を備え、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して装飾図柄の変動を開始してから前記図柄態様に対応した装飾図柄態様を停止表示する装飾図柄変動表示(例えば、図柄表示領域で行う装飾図柄の変動表示)を表示可能であり、前記遊技情報は、前記保留数であり、前記第一の表示の表示位置、前記第二の表示の表示位置および前記保留数表示手段の位置のうち、前記第一の表示の表示位置(例えば、図116(c)に示す特殊保留表示領域208j)が前記装飾図柄変動表示の表示位置(例えば、図116(c)に示す図柄表示領域208a〜208c)に一番目に近い位置であり、前記第二の表示の表示位置(例えば、図116(c)に示す普通保留表示領域208h)が前記装飾図柄変動表示の表示位置に二番目に近い位置であり、前記保留数表示手段(例えば、図116(c)に示す第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220)の表示位置が前記装飾図柄変動表示の表示位置に三番目に近い位置であり、前記第一の表示の表示位置と前記第二の表示の表示位置の距離は、前記第二の表示の表示位置と前記保留数表示手段の位置の距離よりも短いものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の表示は装飾図柄変動表示に近いため、装飾図柄変動表示から視線を大きくそらすことなく第一の表示を視認して保留数を確認することができる場合がある。また、第一の表示と第二の表示の表示位置は近いため、第一の表示が視認困難となっても視線を大きく逸らすことなく第二の表示を視認して保留数を確認することができる場合がある。
また、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して前記第一の表示と前記第二の表示とを同時に表示可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者は、一方の視認性が低下したとしても他方の表示で遊技情報を確認することができる場合がある。
また、前記演出制御手段は、前記第一の表示と前記第二の表示とを同一の前記表示手段に表示可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者は、一方の視認性が低下したとしても他方の表示への視線の移動を楽に行うことができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係るパチンコ機の構成に限定されず、例えば、特殊保留表示は、(1)通常保留表示よりも大きい、(2)通常保留表示よりも変動開始後に消える時間が遅い、(3)装飾図柄の少なくとも一部を隠す、(4)通常保留表示よりも視認困難となる可能性が高い、(5)通常保留表示よりも先読み報知し易い、のいずれかであればよい。
また、通常保留表示と特殊保留表示の切り替えは、所定変動回数毎に演出モードの変更
とともに行っていたが、他の条件が成立した場合に行ってもよく、リーチ演出に移行する場合、リーチ演出を終了する場合、可動物演出を開始する場合、可動物演出を終了する場合、大当りした場合、遊技状態が変化した場合、電源断した後に復帰した場合、遊技者が所定の操作手段を操作した場合、遊技店員のみが操作可能な操作手段が操作された場合、などであってもよい。
また、演出制御手段は、第一の表示と第二の表示を同時に表示可能であってもよい。この場合、第一の表示と第二の表示を同時に表示するので、遊技情報を遊技者により伝え易くすることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、演出制御手段による制御で第一の表示と第二の表示が行われるため、表示タイミングを合わせ易く、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、第一の表示は、第二の表示よりも大きくてもよく、遊技情報とは異なる第二の遊技情報を報知する可能性が第二の表示よりも高いものであってもよい。また、第一の表示は、少なくとも一部を特定の演出によって遮蔽されることにより視認困難となるものであってもよく、少なくとも一部のみを特定の演出によって遮蔽されることにより視認困難となるものであってもよい。また、第一の表示は複数の演出モード全てで表示可能であってもよく、複数の演出モードのうちの1つの演出モードでのみ表示可能であってもよい。また、第一の表示は、図柄変動表示または予告表示の前方で表示されるものであってもよい。
また、第一の表示は、特図1保留に対応する表示と特図2保留に対応する表示のうちの少なくともいずれかが視認困難となるものであってもよい。また、第一の表示は、特図1保留に対応する表示と特図2保留に対応する表示のうちの特図1保留に対応する表示のみが視認困難となるものであってもよい。また、第一の表示は、特図1保留に対応する表示と特図2保留に対応する表示のうちの特図2保留に対応する表示のみが視認困難となるものであってもよい。また、第一の表示は、特図1保留に対応する表示と特図2保留に対応する表示が必ず視認困難となるものであってもよい。
また、第二の表示は、第二の遊技情報を報知しないものであってもよい。また、第二の遊技情報は、保留先読み情報であってもよく、図柄変動表示の予告情報であってもよい。また、第二の表示は、特定の演出によって遮蔽されることがないものであってもよい。
また、第一の表示はアニメーション表示を行い、第二の表示はアニメーション表示を行わないものであってもよい。また、第一の表示と第二の表示のうち、遊技球によって少なくとも一部を遮蔽される可能性が一方は他方よりも高いものであってもよい。また、第一の表示と第二の表示のうち、他方は遊技球によって遮蔽されることがないものであってもよい。また、第一の表示は、保留数が減少した場合に第二の表示が減少表示する方向とは異なる方向に減少表示するようにしてもよく、保留数が減少した場合に第二の表示が減少表示する方向と同じ方向に減少表示するようにしてもよい。また、第一の表示と第二の表示は、保留数が減少した場合に特定点に向かう方向に減少表示するようにしてもよく、第一の表示と第二の表示のうちのいずれかは、図柄変動表示に関連する表示を行ってもよい。
また、特定期間中は、第一の表示は遊技者が視認困難となり第二の表示は遊技者が視認困難とならないものであってもよく、リーチ演出、大当り演出、時短演出、可動物動作演出の何れかの演出期間中であってもよい。また、遊技情報は、大当りの連荘回数、一回の大当り又は複数回の大当り又は大当り連荘中に得られる利益数の何れかであってもよい。
また、特定の演出は、装飾図柄変動表示に関連した演出であってもよい。また、表示手
段は、第一の表示手段と第二の表示手段を含み、第一の表示が第一の表示手段で表示され、第二の表示が第二の表示手段で表示されるものであってもよい。また、第一の表示手段は画像表示装置であり、第二の表示手段は発光表示装置であってもよい。
また、所定の移行条件が成立した場合に複数の演出モードのうちのいずれかに演出モードが移行するものであり、複数の演出モードのうちの第一の数の演出モードで第二の表示は表示可能であり、複数の演出モードのうちの第一の数よりも少ない又は第一の数よりも多い又は第一の数と同じ第二の数の演出モードで第一の表示は表示可能であってもよい。
また、上記実施形態に係るパチンコ機は、所定の表示を実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を少なくとも含む演出手段(例えば、演出装置260)と、前記演出手段を制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して所定の遊技情報(例えば、特図変動遊技の保留数)を第一の表示(例えば、特殊保留表示領域で表示する特殊保留表示)で表示可能なものであり、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して前記所定の遊技情報を前記第一の表示とは異なる第二の表示(例えば、普通保留表示領域で表示する普通保留表示)で表示可能なものであり、前記演出制御手段は、所定条件が成立した場合(例えば、図117(a)、(b)に示すように、モードA(殿モード)からモードB(姫モード)の一方から他方に移行した場合)に、前記第一の表示と前記第二の表示のうちの一方から他方に表示を変化可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記実施形態に係るパチンコ機によれば、第一の表示と第二の表示の何れかの表示によって遊技に変化が起こったことを遊技者は認識することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、遊技球が転動可能な遊技領域を形成する遊技盤(例えば、遊技盤200)と、前記遊技盤に設けられ、遊技球が進入可能な所定の進入領域(例えば、第1特図始動口230と、第2特図始動口232)と、前記進入領域への遊技球の進入を含む所定の始動条件が成立した場合(例えば、第1特図始動口230または第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合)に、所定の図柄の変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、特図A〜特図L)を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、所定の保留条件が成立した場合に保留される前記図柄表示手段で前記図柄変動表示を行う権利の数である保留数を表示可能な保留数表示手段(例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220)と、前記保留数表示手段を制御可能な制御手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400)と、を備え、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して装飾図柄の変動を開始してから前記図柄態様に対応した装飾図柄態様を停止表示する装飾図柄変動表示(例えば、図柄表示領域で行う装飾図柄の変動表示)を表示可能であり、前記遊技情報は、前記保留数であってもよい。
このような構成とすれば、保留数の表示の違いによって遊技に変化が起こったことを遊技者は認識することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の表示の表示位置は、前記装飾図柄変動表示の表示位置と少なくとも一部が重なるものであり、前記第二の表示の表示位置は、前記装飾図柄変動表示の表示位置と重ならないものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の表示では、装飾図柄よりも保留数表示を目立たせることができるとともに、ハズレ図柄停止による遊技者の不快感を低減でき、次の図柄変動に対して気持ちを切り替えさせることができる場合がある。また、第二の表示では、装飾図
柄に遊技者の意識を向けさせることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも表示領域が大きいものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の表示では、第二の表示よりも保留数表示を目立たせることができるため、ハズレ図柄停止による遊技者の不快感を低減でき、次の図柄変動に対して気持ちを切り替えさせることができる場合がある。
また、前記演出制御手段は、前記第一の表示と前記第二の表示とを同一の前記表示手段に表示可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者は、一方の視認性が低下したとしても他方の表示への視線の移動を楽に行うことができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係るパチンコ機の構成に限定されず、例えば、第一の表示は、装飾図柄態様の少なくとも一部を遊技者が視認困難となるように構成されていてもよい。また、非電サポ中は特殊保留表示を表示して装飾図柄を覆い、電サポ中は通常保留表示を表示して装飾図柄を覆わないようにしてもよい。また、特図1用保留表示は装飾図柄を覆わず、特図2用保留表示は装飾図柄を覆うようにしてもよい。
また、所定の始動条件が成立した場合に、所定の図柄の変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段と、所定の保留条件が成立した場合に保留される前記図柄表示手段で前記変動表示を行う権利の数である保留数を表示可能な保留数表示手段と、前記保留数表示手段を制御可能な制御手段と、所定の表示を実行可能な表示手段と、前記表示手段を制御可能な表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して装飾図柄の変動を開始してから前記図柄態様に対応した装飾図柄態様を停止表示する装飾図柄変動表示を実行可能であり、前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して前記保留数を示す第一の表示と前記保留数を示す第二の表示を表示可能であり、前記表示制御手段は、所定条件が成立した場合に、前記第一の表示と前記第二の表示のうちの一方から他方に表示を変化可能であり、前記第一の表示は、前記装飾図柄変動表示の少なくとも一部の視認性を低下させるものであってもよい。
この場合、装飾図柄変動表示の視認性の違いによって遊技に変化が起こったことを遊技者は認識することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、第一の表示では、装飾図柄よりも保留数表示を目立たせることができるとともに、ハズレ図柄停止による遊技者の不快感を低減でき、次の図柄変動に対して気持ちを切り替えさせることができる場合がある。また、第二の表示では、装飾図柄に遊技者の意識を向けさせることができる場合がある。
また、上記実施形態に係るパチンコ機は、当否判定条件が成立した場合に、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、主制御部300)と、図柄変動条件が成立した場合に、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、保留記憶条件が成立した場合に、始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308)と、保留表示条件が成立した場合に、アイコンを前記保留に対応する保留アイコン(例えば、特殊保留表示領域で表示する保留アイコン)として少なくとも表示可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置
208)と、前記表示手段を表示制御可能な表示制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記表示制御手段は、前記図柄変動表示が開始された後で前記アイコンを当該図柄変動表示に対応する変動アイコン(例えば、特図変動中表示領域に表示する変動アイコン)として表示可能なものであり、前記表示制御手段は、所定条件が成立した場合に、前記変動アイコンを含む第一の表示と該変動アイコンを含まない第二の表示のうちの一方から他方に表示を変化可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記実施形態に係るパチンコ機は、変動アイコンの有無によって遊技に変化が起こったことを保留数とともに遊技者は認識することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、保留数を示す表示を異ならせることで遊技にメリハリを与えることができる場合がある。また、変動アイコンは図柄変動表示に関連しているため、変動アイコンが表示されているときは遊技者は変動アイコンの内容で図柄変動表示の内容を予想することができ、変動アイコンが表示されていないときは遊技者は図柄変動表示により集中することができる場合がある。
また、前記表示制御手段は、予告条件が成立した場合には、所定の予告を少なくとも実行可能なものであり、前記表示制御手段は、前記予告として、前記変動アイコンを表示可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、変動アイコンの価値を高めることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の表示から前記第一の表示に表示が変化する場合に、前記保留アイコンと前記変動アイコンを合わせた数は該第二の表示と該第一の表示とで同じであってもよい。
このような構成とすれば、保留が減っていないかのように遊技者に錯覚させることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して第一の背景演出と第二の背景演出を少なくとも含む複数の背景演出のうちのいずれかを前記装飾図柄の変動表示の後方で表示可能であり、前記第一の背景演出から前記第二の背景演出へ背景演出が切り替えられる場合に前記所定条件が成立するものであってもよい。
このような構成とすれば、背景演出が変化したことを遊技者により認識させやすくすることができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記変動アイコンは、前記図柄変動表示が終了するよりも前に表示を終了するものであってもよい。
このような構成とすれば、先に第四の表示を終了することで装飾図柄変動表示に遊技者の意識を向けさせることができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係るパチンコ機の構成に限定されず、例えば、前記所定条件は、装飾図柄の変動表示がリーチ演出に移行する場合に成立するようにしてもよいし、装飾図柄の変動表示がリーチ演出から停止表示に移行する場合に成立するようにしてもよい。また、第一の表示と第二の表示のうちの一方の表示中に大当りに当選し、かつ該大当りが終了した場合に所定条件が成立するようにしてもよい。また、前記制御手段は、第一の遊技状態と該第一の遊技状態とは有利度が異なる第二の遊技状
態を少なくとも含む複数の遊技状態のうちのいずれかに遊技状態を制御可能であり、第一の遊技状態から第二の遊技状態に遊技状態が切り替えられる場合に前記所定条件が成立するようにしてもよい。
また、所定の始動条件が成立した場合に、所定の図柄の変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、特図A〜特図L)を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、所定の保留条件が成立した場合に保留される前記図柄表示手段で前記変動表示を行う権利の数である保留数を表示可能な保留数表示手段(例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220)と、前記保留数表示手段を制御可能な制御手段(例えば、主制御部300)と、所定の表示を実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記表示手段を制御可能な表示制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して装飾図柄の変動を開始してから前記図柄態様に対応した装飾図柄態様(例えば、図柄表示領域で行う装飾図柄の変動表示)を停止表示する装飾図柄変動表示を実行可能であり、前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して前記保留数を示す第一の表示(例えば、特殊保留表示領域で表示する特殊保留表示)と該保留数を示す第二の表示(例えば、普通保留表示領域で表示する普通保留表示)を表示可能であり、前記表示制御手段は、所定条件が成立した場合(例えば、図117(a)、(b)に示すように、モードA(殿モード)からモードB(姫モード)の一方から他方に移行した場合)に、前記第一の表示と前記第二の表示のうちの一方から他方に表示を変化可能であり、前記第一の表示は、前記保留数と同数の第三の表示(例えば、特殊保留表示領域で表示する保留アイコン)を含み、表示中の前記装飾図柄変動表示に関連する第四の表示(例えば、特図変動中表示領域に表示する変動アイコン)を該第三の表示とは別に含んでもよい。
このような構成とすれば、第四の表示の有無によって遊技に変化が起こったことを保留数とともに遊技者は認識することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、保留数を示す表示を異ならせることで遊技にメリハリを与えることができる場合がある。また、第四の表示は装飾図柄変動表示に関連しているため、第四の表示が表示されているときは遊技者は第四の表示の内容で装飾図柄変動表示の内容を予想することができ、第四の表示が表示されていないときは遊技者は装飾図柄変動表示により集中することができる場合がある。
また、上記実施形態に係るパチンコ機は、所定の表示を実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を少なくとも含む演出手段(例えば、演出装置260)と、前記演出手段を制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して所定の遊技情報(例えば、特図変動遊技の保留数)を第一の表示(例えば、特殊保留表示領域で表示する特殊保留表示)で表示可能なものであり、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して前記所定の遊技情報を前記第一の表示とは異なる第二の表示(例えば、普通保留表示領域で表示する普通保留表示)で表示可能なものであり、前記演出制御手段は、所定条件が成立した場合(例えば、図117(a)、(b)に示すように、モードA(殿モード)からモードB(姫モード)の一方から他方に移行した場合)に、前記第一の表示と前記第二の表示のうちの一方から他方に表示を変化可能なものであり、前記演出制御手段は、先読み予告条件が成立した場合に、前記表示手段に先読み予告を少なくとも表示させることが可能なものであり、前記演出制御手段は、前記第一の表示で前記先読み予告を実行可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
上記実施形態に係るパチンコ機によれば、第一の表示と第二の表示の何れかの表示によって遊技に変化が起こったことを遊技者は認識することができ、遊技者の興趣を向上させ
ることができる場合がある。
また、遊技球が転動可能な遊技領域を形成する遊技盤(例えば、遊技盤200)と、前記遊技盤に設けられ、遊技球が進入可能な所定の進入領域(例えば、第1特図始動口230と、第2特図始動口232)と、前記進入領域への遊技球の進入を含む所定の始動条件が成立した場合(例えば、第1特図始動口230または第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合)に、所定の図柄の変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、特図A〜特図L)を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、所定の保留条件が成立した場合に保留される前記図柄表示手段で前記図柄変動表示を行う権利の数である保留数を表示可能な保留数表示手段(例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220)と、前記保留数表示手段を制御可能な制御手段(例えば、主制御部300、第1副制御部400)と、を備え、前記演出制御手段は、前記表示手段を制御して装飾図柄の変動を開始してから前記図柄態様に対応した装飾図柄態様を停止表示する装飾図柄変動表示(例えば、図柄表示領域で行う装飾図柄の変動表示)を表示可能であり、前記遊技情報は、前記保留数であってもよい。
このような構成とすれば、保留数の表示の違いによって遊技に変化が起こったことを遊技者は認識することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第一の表示の表示位置は、前記装飾図柄変動表示の表示位置と少なくとも一部が重なるものであり、前記第二の表示の表示位置は、前記装飾図柄変動表示の表示位置と重ならないものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の表示では、装飾図柄よりも保留数表示を目立たせることができるとともに、ハズレ図柄停止による遊技者の不快感を低減でき、次の図柄変動に対して気持ちを切り替えさせることができる場合がある。また、第二の表示では、装飾図柄に遊技者の意識を向けさせることができる場合がある。
また、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも表示領域が大きいものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の表示では、第二の表示よりも保留数表示を目立たせることができるため、ハズレ図柄停止による遊技者の不快感を低減でき、次の図柄変動に対して気持ちを切り替えさせることができる場合がある。
また、前記演出制御手段は、前記第一の表示と前記第二の表示とを同一の前記表示手段に表示可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、遊技者は、一方の視認性が低下したとしても他方の表示への視線の移動を楽に行うことができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係るパチンコ機の構成に限定されず、例えば、所定時間以内に複数の遊技球が始動領域に進入し、かつ該遊技球の進入に対応する予告を行う場合であっても、第二の表示は、該予告の対象となる保留された権利の消化順番を特定せずに予告表示を表示可能であってもよい。
また、所定の始動条件が成立した場合に、所定の図柄の変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(例えば、特図A〜特図L)を停止表示する図柄変動表示を実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、
所定の保留条件が成立した場合に保留される前記図柄表示手段で前記変動表示を行う権利の数である保留数を表示可能な保留数表示手段(例えば、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220)と、前記保留数表示手段を制御可能な制御手段(例えば、主制御部300)と、所定の表示を実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記表示手段を制御可能な表示制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備え、前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して、前記当否判定の結果についての予告を、前記図柄変動表示による前記図柄態様が停止表示される前に実行可能であり、前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して装飾図柄の変動を開始してから前記図柄態様に対応した装飾図柄態様を停止表示する装飾図柄変動表示(例えば、図柄表示領域で行う装飾図柄の変動表示)を実行可能であり、前記表示制御手段は、前記表示手段を制御して前記保留数を示す第一の表示(例えば、図119(a)に示す特殊保留表示領域208jで表示する特殊保留表示)と該保留数を示す第二の表示(例えば、図119(b)に示す特殊保留表示領域208hで表示する特殊保留表示)を表示可能であり、前記表示制御手段は、所定条件が成立した場合(例えば、図117(a)、(b)に示すように、モードA(殿モード)からモードB(姫モード)の一方から他方に移行した場合)に、前記第一の表示と前記第二の表示のうちの一方から他方に表示を変化可能であり、前記第一の表示は、前記予告を示す予告表示を含むことが可能であり、前記第二の表示は、前記予告を示す予告表示を含むことが可能であり、前記第一の表示は、前記保留数と同数の第三の表示(例えば、特殊保留表示領域で表示する保留アイコン)を含み、前記第一の表示は、前記予告の対象となる前記保留された権利の消化順番を特定して前記予告表示を表示可能であり(例えば、図119(a)に示すように、特図保留表示領域208jの第3特図保留表示領域208j3に、雪だるまを模した画像を表示する)、前記第二の表示は、前記予告表示を含む場合に該予告の対象となる前記保留された権利の消化順番を特定せずに前記予告表示を表示可能(例えば、図119(b)に示すように、特図保留表示領域208mに、雪だるまを模した画像の上に、特図変動遊技の保留数を示す数字を重ね合わせた保留アイコンを表示する)であってもよい。
このような構成とすれば、先読み保留の消化順番の特定の有無によって遊技に変化が起こったことを遊技者は認識することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、第二の表示では、先読み保留の消化順番の特定せずに表示するので遊技者は装飾図柄変動表示に集中することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。また、第一の表示では、先読み保留の消化順番を特定して表示するので遊技者は特定された保留の装飾図柄変動表示に期待することができ、遊技者の遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の表示は、前記保留数を示す文字を含むようにしてもよい。
このような構成とすれば、第二の表示では、保留数を表示するので遊技者は特定された保留の装飾図柄変動表示に期待することができ、遊技者の遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記第二の表示は、前記第一の表示よりも表示領域が小さくてもよい。
このような構成とすれば、第二の表示が小さいため、遊技者は装飾図柄変動表示に集中することができ、遊技者の興趣を向上させることができる場合がある。
また、上記実施形態に係るパチンコ機は、遊技球が始動領域に進入したことに基づいて生成した始動情報(例えば、乱数値)を記憶可能な始動情報記憶手段(例えば、RAM308)と、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を取得し、取得した始動情報と該始動情報を取得したときの遊技状態に基づいて当否判定を行って当否判定結果を導出
する当否判定手段(例えば、特図1関連抽選処理、特図2関連抽選処理)と、図柄の変動表示を行った後に前記当否判定結果に対応する図柄態様(例えば、特図A〜特図L)を停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、前記図柄表示手段に特定の図柄態様が停止表示された後に特別遊技状態に制御する遊技状態制御手段(例えば、特図1状態更新処理、特図2状態更新処理)と、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報を先読み可能な先読み手段(例えば、先読み処理)と、装飾図柄の変動を開始してから前記図柄態様に対応した装飾図柄態様を停止表示する装飾図柄変動表示(例えば、図柄表示領域で行う装飾図柄の変動表示)を実行可能な装飾図柄表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、前記装飾図柄表示手段を制御可能な演出制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記演出制御手段は、前記始動情報記憶手段に記憶されている始動情報に基づく図柄変動表示の実行よりも前に、前記先読み手段の先読み結果に対応して前記当否判定手段が特定の当否判定結果を導出するかどうかを予告する予告報知を実行可能なものであり、前記先読み手段は、前記始動情報の先読み結果として第一の当否種別(例えば、図107(b)に示す特図1の当否種別情報)と第二の当否種別(例えば、図107(b)に示す特図2の当否種別情報)を導出可能であり、前記演出制御手段は、前記先読み手段が前記始動情報を先読みした先読み結果が前記第一の当否種別である場合に該始動情報に対応する装飾図柄変動表示の内容を示唆する第一の予告報知を実行可能であり、前記先読み手段が前記始動情報を先読みした先読み結果が前記第二の当否種別である場合に該始動情報に対応する装飾図柄変動表示の内容に関わらない第二の予告報知を実行可能である(例えば、特図1の場合には、図115(b)に示すように、「1+SPリーチA」という文字を施した保留アイコンを表示し、疑似連回数とリーチの種類を示唆する一方で、特図2の場合には、図115(a)に示す「雷」の保留アイコンを表示し、大当りが確定したことを示唆する)、ことを特徴とする遊技台である。
上記実施形態に係るパチンコ機によれば、第一の予告報知と第二の予告報知とを当否種別に応じて報知可能なので、遊技にメリハリができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記演出制御手段が選択可能な前記第一の予告報知の数は前記第二の予告報知の数よりも多いものであってもよい。
このような構成とすれば、始動情報に対応する装飾図柄変動表示の内容を示唆する第一の予告報知を多く行うため、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
また、前記当否判定手段は、取得した始動情報と該始動情報を取得したときの遊技状態に基づいて前記当否判定を実行可能であり、前記第一の当否種別(例えば、大当り)は、前記始動情報を前記当否判定手段が取得したときの遊技状態に関わらず前記当否判定手段の当否判定結果が第一の遊技結果(例えば、大当り)となり、前記第二の当否種別(例えば、高確時大当り低確時はずれ)は、前記始動情報を前記当否判定手段が取得したときの遊技状態に応じて前記当否判定手段の当否判定結果が前記第一の遊技結果または第二の遊技結果(例えば、はずれ)となり、前記演出制御手段は、前記先読み手段の先読み結果が前記第二の当否種別であり且つ前記当否判定手段の当否判定結果が前記第二の遊技結果となる可能性がある場合に、前記第二の予告報知を実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、低確時はずれとなる場合に変動内容に関わらない先読み予告を行うため、遊技にメリハリができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記遊技制御手段は、第一の状態(例えば、非確変状態)と該第一の状態よりも有利な第二の状態(例えば、確変状態)を少なくとも含む複数の遊技状態のいずれかに遊
技状態を制御可能であり、前記第二の当否種別(例えば、高確時大当り低確時はずれ)は、前記始動情報を前記当否判定手段が取得したときの遊技状態が前記第一の状態の場合に前記第一の遊技結果になるとともに遊技状態が前記第二の状態の場合に前記第二の遊技結果となっていてもよい。
このような構成とすれば、遊技台の興趣を高めることができる場合がある。
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係るパチンコ機の構成に限定されず、例えば、前記先読み手段は、前記始動情報の先読み結果として第三の当否種別(大当り)を導出可能であり、該第三の当否種別に基づく予告報知は、信頼度100%の予告報知を含んでもよい。また、第一の当否種別の場合は変動種別に基づいて予告し、第二の当否種別の場合は図柄種別に基づいて予告し、変動種別は図柄種別よりも多くてもよい。また、第一の予告報知は、擬似連の回数も予告報知可能であってもよい。
また、変動回数に応じて遊技状態が変化する場合は、遊技状態が変化する前の所定期間は先読み予告を禁止してもよい。また、変動回数に応じて遊技状態が変化する場合は、遊技状態変化後に変動する始動情報については変化後の遊技状態に対応する先読み報知を行ってもよい。
また、非電サポ時は特図1のみ先読み、電サポ時は特図2のみ先読みしてもよい。また、第二の当否種別の場合は、当り図柄と外れ図柄と当り用の変動種別をサブに送信してもよい。また、高確時大当り・低確時外れの場合は大当りの変動種別のみをサブに送信してもよい。
また、上記実施形態に係るパチンコ機は、遊技球が始動領域(例えば、第1特図始動口230と、第2特図始動口232)に進入したことを条件に当否判定を実行可能な当否判定手段(例えば、特図1関連抽選処理、特図2関連抽選処理)と、前記当否判定手段による前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度である第一の制御状態(例えば、非確変状態)から該第一の有利度と有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態(例えば、確変状態)に制御状態を移行させる制御状態移行手段(例えば、特図1状態更新処理、特図2状態更新処理)と、所定の閉状態および該閉状態よりも遊技球の入賞が容易な所定の開状態のうちの一方から他方に開閉状態を変化可能な可変入賞手段(例えば、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)と、所定の異常条件が成立した場合に異常と判定する異常判定手段(例えば、図105に示す入賞口カウンタ更新処理)と、所定の報知が可能な報知手段(例えば、装飾図柄表示装置208、スピーカ、ランプ)と、を備えた遊技台であって、前記第二の制御状態は、前記可変入賞手段を前記所定の開状態としてから第一の時間(例えば、最大開放時間)経過又は該可変入賞手段への第一の数(例えば、最大入球数)の遊技球の進入の少なくともいずれかの条件の成立に基づいて該可変入賞手段を前記所定の閉状態とするラウンド遊技状態を第二の数(例えば、16回、4回、2回)だけ行う大当り遊技状態(例えば、大当り遊技)を含み、前記報知手段は、前記ラウンド遊技状態中に前記第一の数を越える遊技球が前記可変入賞手段に進入した場合に第一の報知(例えば、オーバー入賞報知)を行い、前記異常判定手段は、前記大当り遊技状態中に前記可変入賞手段に進入した遊技球が第三の数(例えば、図99(a)に示す異常判定数)に達した場合に異常と判定する、ことを特徴とする遊技台である。
上記実施形態に係るパチンコ機によれば、一つのラウンド中にたまたま過剰入賞した通常の遊技者に不快な思いをさせない場合がある。また、ラウンド毎に異常判定しないため、不正者を油断させることができる場合がある。
また、前記第三の数は、前記第一の数と予め定めた所定数との和であってもよい。
このような構成とすれば、一つのラウンド中にたまたま過剰入賞した通常の遊技者に不快な思いをさせずに、不正行為を防止することができる場合がある。
また、前記記報知手段は、前記異常判定手段が前記異常と判定した場合に、前記第一の報知とは異なる第二の報知(例えば、異常発生信号の出力)を行ってもよい。
このような構成とすれば、異常を検出した場合に、当該異常を確実に伝達することができ、最適な対応を行うことができる場合がある。
また、前記報知手段は、前記第一の報知よりも前記第二の報知を優先して行ってもよい。
このような構成とすれば、異常を検出した場合に、第二の報知によって当該異常を確実に伝達することができ、迅速な対応を行うことができる場合がある。
[他の実施の形態]
以下、図165〜図213を用いて、本発明の他の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。なお、図165〜図213に示す符号は、原則として本実施形態の説明にのみ用いることとし、重複する符号が他の図面に示されている場合であっても、本実施形態の説明では図165〜図213に示す符号を優先する。
<全体構成>
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図165では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させる
チャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図167参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図166は、図165のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図167参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関
する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられ、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられる。
図167は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本例の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本例では、後述する普図始動口228、特図1始動口230、特図2始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの普図始動口228、特図2始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施の形態では右打ち機を例に挙げているが、右打ち機以外であってもよい。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施の形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図167に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図167に示す例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域20
8eが1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施の形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施の形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施の形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施の形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施の形態では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施の形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している
。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施の形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施の形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ
244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本例の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本例の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
<制御部>
次に、図168を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図168では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制
御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図169(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図169(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図169(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図169(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が示されている。図169(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、
特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図C」は、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図D」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図E」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図169(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は16R特別大当り図柄であり、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、「特図c」は8R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率および確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本例では、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。例えば、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない潜伏確変(特図C)が含まれているのに対し、特図2の大当りには潜伏確変が含まれていない。
図169(c)は装飾柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図a」の16R特別大当り、「特図b」の8R特別大当り、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図C」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図D」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図169(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図169(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場
合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図169(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図170を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算
出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図171を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では
、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形
態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口
234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234、235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234、235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図169(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図169(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設
けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理の詳細については後述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、16R大当りフラグがオンの場合には図169(b)に示す特図a、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管
理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は16ラウンドまたは8ラウンド、特図1の場合は15ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り
遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図169(a)に示す特図A、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図B、2R大当りフラグがオンの場合には特図C、小当りフラグがオンの場合には特図D、はずれフラグがオンの場合には特図Eそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Eのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、
かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図174(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(後述する図175(a)、(b)参照)を用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(後述する図176および図177参照)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウ
ンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図170に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図170に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<特図先読み処理>
図172は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図173(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶
部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄や、特図2変動遊技のタイマ番号(または変動時間)などを、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する先読み制御を実行する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、先読み制御(事前判定処理)で得られた特図2先読み結果(特図2変動遊技の停止図柄や、特図2変動遊技のタイマ番号(または変動時間)など)をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サ
ポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄、特図1変動遊技のタイマ番号(または変動時間)などを、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する先読み制御を実行する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、先読み制御(事前判定処理)で得られた特図1先読み結果(特図1変動遊技の停止図柄や、特図1変動遊技のタイマ番号(または変動時間)など)をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図172に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。
図173は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図173(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図173(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶され
るようになっている。図173(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図173(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図173(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図173(b)に示す例において、記憶領域「保留1」と「保留2」にはタイマ番号として「タイマ2」が記憶され、記憶領域「保留3」にはタイマ番号として「タイマ12」が記憶され、記憶領域「保留4」にはタイマ番号として「タイマ22」が記憶されている。なお、タイマ番号に替えて(またはタイマ番号とともに)変動時間を記憶してもよい。
図173(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図173(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたがが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
<各種テーブル>
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図174〜図177に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。図174(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図174(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されてる。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図174(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図174(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)であり、小当りの確率は約1/399(=164/65536)である。
図174(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図174(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)であり、小当りの確率は約1/399である。この当否判定用テーブルを図174(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図174(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図174(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299であり、小当りの確率は0である。
図174(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図174(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30であり、小当りの確率は0である。この当否判定用テーブルを図174(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図175(a)、(b)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で停止図柄を決定する際に用いられる特図決定用テーブルの例を示している。図175(a)、(b)に示す特図決定用テーブルは、「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2乱数値または特図1乱数値と比較される数値範囲を示している。本例の特図2乱数値および特図1乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図175(a)は、特図1用の特図決定用テーブルを示している。図175(a)に示すように、本例の特図1変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が25%であり、特図B(15R大当り)が25%であり、特図C(潜伏確変)が50%である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、特図C)の割合、すなわち確変確率は75%である。また、特図1変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、15Rが50%であり、2Rが50%である。
本実施の形態では、特図1の小当り図柄が1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Dに決定される。また、はずれ図柄も1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Eに決定される。特図1において小当り図柄やはずれ図柄をそれぞれ複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図175(b)は、特図2用の特図決定用テーブルを示している。図175(b)に示すように、本例の特図2変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図a(16R特別大当り)が70%であり、特図b(8R特別大当り)が5%であり、特図c(8R大当り)が25%である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、特図b)の割合、すなわち確変確率は特図1と同様に75%である。また、特図2変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、16Rが70%であり、8Rが30%である。
本実施の形態では、特図2のはずれ図柄が1種類であるため、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図2乱数値に関わらず停止図柄が特図dに決定される。特図2においてはずれ図柄を複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図176は、タイマ番号選択テーブルの一例を示している。タイマ番号選択テーブルは、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)でタイマ番号を決定する際に用いられる。本実施の形態ではタイマ番号選択テーブルが複数種類備えられており、当否判定時の遊技状態や特図1および特図2の種別等の各種
条件に基づいて、1つのタイマ番号選択テーブルが選択される。図176では、当否判定の時点が非電サポ中である場合に選択される特図1用のタイマ番号選択テーブルのみを示している。
図176に示すタイマ番号選択テーブルでは、停止図柄、特図1の保留数、特図変動時間決定用乱数値に基づいて、変動タイマ(タイマ番号)を決定できるようになっている。ここで、本例の特図変動時間決定用乱数値のとり得る値は0〜65535である。停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数が0のときには特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ3〜7、11〜13、16、17のいずれかに決定され、特図1の保留数が1以上(本例では1〜3)のときには特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ2〜7、11〜13、16、17のいずれかに決定される。本例では、停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数によって各変動タイマの選択確率が異なるとともに、変動タイマの振分けも異なっている。例えば、タイマ2は保留数が1以上のときには選択され得るが、保留数が0のときには選択されない。
後述するように、タイマ6〜22は、いわゆるリーチ以上の演出を実行可能な変動タイマ(以下、「リーチ以上の変動タイマ」という場合がある)である。図176に示すテーブルにおいて、停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数が0であるときにリーチ以上の変動タイマが選択される確率(リーチ発生確率)は約1/8(=8536/65536)であり、特図1の保留数が1以上であるときにリーチ以上の変動タイマが選択される確率は約1/32(=2036/65536)である。このように本例では、保留数が多いとき(例えば、保留数が1以上のとき)には特図変短が作動し、はずれ変動でのリーチ発生確率は保留数が多いときほど低くなっている。
停止図柄が特図Aまたは特図Bである場合、特図1の保留数に関わらず、特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ8〜10、14、15、18〜22のいずれかに決定される。また、停止図柄が特図Cまたは特図Dである場合、特図1の保留数に関わらず、特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ10または14に決定される。停止図柄が特図A〜特図Dである場合においても、特図1の保留数によって各変動タイマの選択確率や振分けを異ならせるようにしてもよい。
図177は、タイマ番号毎の各変動タイマの変動時間、各変動タイマが属するタイマグループ、および各変動タイマを用いた変動時間中に実行可能な演出種別の例を示している。図177に示すように、タイマ1〜5は、変動時間が2000〜10000msであり、タイマグループ1(即はずれ系)に属する。タイマ6、7は、変動時間が20000〜45000msであり、タイマグループ2(期待小:はずれ)に属する。タイマ8〜10は、変動時間が15000〜55000msであり、タイマグループ3(期待小:当り)に属する。タイマ11〜13は、変動時間が70000〜100000msであり、タイマグループ4(期待中:はずれ)に属する。タイマ14、15は、変動時間が80000〜95000msであり、タイマグループ5(期待中:当り)に属する。タイマ16、17は、変動時間が120000〜150000msであり、タイマグループ6(期待大:はずれ)に属する。タイマ18〜22は、変動時間が105000〜300000msであり、タイマグループ7(期待大:当り)に属する。
本例では、タイマ6〜22はリーチ以上の変動タイマである。また、タイマ1〜7、11〜13、16、17は、当該変動の当否判定結果がはずれである場合に選択される変動タイマであり、タイマ8〜10、14、15、18〜22は、当該変動の当否判定結果が当りである場合に選択される変動タイマである。同一演出種別を実行可能な変動タイマ同士を比較すると、当りのときに選択される変動タイマは、図柄停止表示後に当り演出を実行できるように、はずれのときに選択される変動タイマよりも変動時間が所定時間(例え
ば10000ms)だけ長くなっている。例えば、ノーマルリーチの演出が可能なタイマ6とタイマ9を比較すると、当りのときに選択されるタイマ9は、はずれのときに選択されるタイマ6と比較して変動時間が10000ms長くなっている。タイマ6が選択された特図変動遊技とタイマ9が選択された特図変動遊技とでは図柄停止直前までほぼ同態様のノーマルリーチ演出が可能であり、タイマ9が選択された特図変動遊技では図柄停止後に所定の当り遊技を実行可能である。
なお、タイマ番号と演出種別とは、必ずしも一対一で対応している必要はなく、一のタイマ番号に対して複数の演出態様を備えていてもよい。例えば、あるタイマが選択された場合に、第1副制御部400または第2副制御部500の演出制御処理において、所定の条件に基づく判定や演出用乱数値等を用いた抽選を行い、当該タイマの変動時間で実行する演出態様を複数の演出態様の中から選択するようにしてもよい。また、タイマ番号(変動時間)が異なる場合であっても一部の態様が共通となるような演出種別を備えていても良い。
また、本例ではタイマ6〜22が選択されたときにリーチ以上の演出が実行されるようになっているが、リーチ以上の演出を実行するか否かは必ずしもタイマ番号に依存する必要はない。例えば、タイマ番号の抽選とリーチ以上の演出を実行するか否かの抽選とを独立して行うようにしてもよい。リーチ以上の演出を実行するか否かの抽選は、主制御部300で行ってもよいし、第1副制御部400で行ってもよい。
<第1副制御部400の処理>
次に、図178〜図182を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図178(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図178(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図178(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図178(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図178(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<ROM406とVRAM436の内部構成>
図179は、VRAM436に画像データが展開される前のROM406とVRAM436の内部構成の一例を示すブロック図である。上述の通り、第1副制御部400は、制御プログラムや画像データを記憶するためのROM406と、画像データ等を一時的に記憶するためのVRAM436と、ROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436の記憶領域を使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434と、を有している。
ROM406には、制御プログラムのほか、圧縮されたムービーデータ(圧縮動画データ)や、静止画像からなるテクスチャデータなどの画像データが予め記憶されている。例えば、図179に示す例では、ムービーA用のムービーデータMVa、ムービーB用のムービーデータMVb、ムービーC用のムービーデータMVcの3種類のムービーデータや、テクスチャデータT001やテクスチャデータT002などの複数のテクスチャデータがROM406に記憶されている。また、ROM406には、これらのデータのほかに、ムービーデータの解像度(画像サイズ)などを含む制御情報が予め記憶されている。本例では、ムービーデータMVaの解像度が1280×960であることを示す情報と、ムービーデータMVbの解像度が1024×768であることを示す情報と、ムービーデータMVcの解像度が800×600であることを示す情報と、を含む制御情報がROM406に記憶されている。
VRAM436には、ムービーデータを一時的に記憶(展開)するためのムービーデータ展開用領域MVEと、テクスチャデータを一時的に記憶(展開)するためのテクスチャデータ展開用領域TEと、装飾図柄表示装置208に表示させる画像に対応する画像データを一時的に記憶(展開)するためのフレームバッファ1(FB1)およびフレームバッ
ファ2(FB2)が設けられている。なお、フレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)は、描画領域および表示領域のいずれか一方の指定が可能に構成され、描画領域に指定されたフレームバッファには画像データを展開することが可能であり、指定を描画領域から表示領域に変更することによって、表示領域に指定されたフレームバッファに記憶された画像データに対応する画像が、装飾図柄表示装置208に表示される。
<画像描画処理の流れ>
図180は、ムービーAを再生するとともに、テクスチャデータに基づくテクスチャ画像を当該ムービーAに重畳して表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。ムービーAを再生する場合、第1副制御部400は、ムービーAに対応するムービーデータMVa(解像度1280×960)を複数の画像データに解凍した後、解凍後の画像データを1フレーム毎に、VRAM436に設定されたムービーデータ展開用領域MVE1(解像度1280×960)に転送する。本例のVRAM436内には、ムービーデータ展開用領域MVE1以外に、解像度の異なる別のムービーデータ展開用領域(例えば、解像度1024×768のムービーデータ展開用領域、解像度800×600のムービーデータ展開用領域)が設定されているが、ムービーデータMVaと同一の解像度であるムービーデータ展開用領域MVE1が使用可能であるため優先して使用される。また、第1副制御部400は、ROM406に記憶された複数のテクスチャデータ(本例では、テクスチャ画像(後述する保留アイコンや変動アイコン)が回転するアニメーションを表示するためのテクスチャデータT001〜T004)をテクスチャデータ展開用領域TE(図180では図示せず)に転送(展開)する。ここで、本例のテクスチャデータT001は初期状態のテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT002は初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT003は初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT004は初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像に対応する。なお、本例では、複数のテクスチャデータを用いたアニメーションによりテクスチャ画像が動画として表示されるが、テクスチャ画像はムービーデータで構成されていてもよい。
続いて、第1副制御部400は、ムービーデータ展開用領域MVE1に転送したムービーデータMVaとテクスチャデータ展開用領域TEに転送したテクスチャデータとに基づいてVRAM436のフレームバッファ1(FB1)またはフレームバッファ2(FB2)に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データおよびテクスチャデータの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。この際、ムービーデータ展開用領域MVE1(解像度1280×960)からフレームバッファに切り出す画像サイズとして1280×960を指定し、ムービーデータMVa(解像度1280×960)の全ての領域を表示可能とする。
続いて、第1副制御部400は、表示画像を形成したフレームバッファの全領域を指定して描画指示を行う。VDP434は、この描画指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。これにより、ムービーデータMVaに対応する画像とテクスチャデータに対応する画像とが装飾図柄表示装置208に表示される。本例では、第1副制御部400がVDP434に対して4種類のテクスチャデータT001〜T004を時系列で順次選択して指示することによって、テクスチャ画像の動作(例えば回転)をアニメーションにより表現することができる。また、同一のテクスチャ画像による複数のアニメーション(例えば、同一の表示態様の複数の保留アイコンがそれぞれ回転するアニメーション)を表示するとき、各フレームにおいてそれぞれのアニメーションで同一のテクスチャデータを選択するようにすれば複数のアニメーションを同期させることができ、各フレームにおいてそれぞれのアニメーションで別のテクスチャデータを選択するようにすれば複数のアニメーションを非同期にすることができる。なお本例では、テクスチャ画像の動作を
表現するために4種類のテクスチャデータT001〜T004を用いているが、3種類以下または5種類以上のテクスチャデータを用いてもよい。
図181は、表示領域外(例えば下方)から出現して表示領域内の所定位置に徐々に移動するテクスチャ画像を表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。テクスチャ画像の表示位置は、第1副制御部400がVDP434に指示するテクスチャデータの配置座標に基づいて決定される。したがって、テクスチャデータの配置座標をフレーム毎に徐々に異なる値に設定することにより、テクスチャ画像の移動をアニメーションにより表示することができる。
図181に示す例では、表示領域内の下端部に2つのテクスチャ画像が左右方向に並んで配置されている状態において、3つ目のテクスチャ画像を表示領域外の下方から出現させ、2つのテクスチャ画像の右隣の位置に徐々に移動させるアニメーションを表示する。VRAM436のフレームバッファ1または2における図中左端のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、フレームバッファの左上隅を原点として解像度1280×960の範囲(本例では、ムービーデータMVaの範囲と一致している)から、テクスチャ画像自身の半分以上が下方にはみ出す位置に配置されている。その後、図中中央のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、図中左端のフレームでの位置よりも上方の位置に配置される。その後、図中右端のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、図中中央のフレームでの位置よりもさらに上方の所定位置(他の2つのテクスチャ画像と同じ高さ)に配置される。
第1副制御部400は、各フレームにおいてフレームバッファ1または2に表示画像を形成した後、フレームバッファの左上隅を原点として解像度1280×960の範囲を指定して描画指示を行う。これにより、装飾図柄表示装置208には、表示領域内の下端部に2つのテクスチャ画像(先の保留アイコン)が左右方向に並んで配置されている状態において、3つ目のテクスチャ画像(増加した保留に対応する新たな保留アイコン)が表示領域外の下方から出現し、2つのテクスチャ画像の右隣の位置に徐々に移動するアニメーションが表示される。
後述するように、本例では、テクスチャ画像のアニメーションとして保留アイコンが表示される。表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。各保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、変動が開始された場合に、該変動と対応する保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また本例では、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。変動アイコンと保留アイコンは同一の態様を有する場合がある。また、特図変動遊技が開始された場合に、該特図変動遊技に対応する保留に基づいて表示される保留アイコンの消去アニメーションが該特図変動遊技に対応する保留に基づいて表示される変動アイコンの表示を示す場合がある。つまり、保留アイコンから変動アイコンへと役割が切り替わることを示すアニメーションのことを保留アイコンの消去アニメーションとする場合がある。この場合、保留アイコンと変動アイコンの表示態様が同一の場合ある。つまり、該消去アニメーションは、保留アイコンとしての機能が失われたことを特に示すもので、且つ保留アイコンが変動アイコンへと切り替わったことを示すアニメーションである。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連する態様のアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションとは独立して行われる場合もある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションとは独立して行われる場合もある。
<待機アニメーション>
図182(a)は、特図1変動遊技の保留に対応する保留アイコンの待機アニメーションの例(例えば、デフォルトの態様)を示している。この例では、テクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応する、初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応する、初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像と、テクスチャデータT004に対応する、初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。各テクスチャ画像は所定色で円形状の外形を有しており、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が円の周方向に等間隔(90°間隔)で記されている(「八代将軍」柄)。各文字は、いずれも円の中心方向が下となるように配置されている。4つのテクスチャ画像では「八」、「代」、「将」、「軍」のうちいずれか1文字のみが
正位置(上下の向きが正しい位置)となっており、初期状態のテクスチャ画像では「八」が正位置となっている。図182(a)に示す待機アニメーションが実行されると、円形の保留アイコンが、円の中心を回転軸として時計回り方向に常に回転し続けるように視認される。
図182(b)は、保留アイコンの待機アニメーションの別の例を示している。この例では、初期状態のテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像とがこの順に表示され、初期状態のテクスチャ画像が再び表示されると当該初期状態のテクスチャ画像が表示され続ける。この待機アニメーションが実行されると、円形の保留アイコンが最初に1回のみ回転し、その後は回転を停止して初期状態のまま静止し続けるように視認される。保留アイコンの最初の回転は、当該保留アイコンの増加アニメーションの一部または全部と考えることもできる。なお、保留アイコンが最初に回転するのは1回でなく2回以上であってもよいし、回転停止後に静止し続けるのは初期状態でなく別の状態であってもよいし、1回または複数回の回転と所定時間の静止との組合せを所定の周期で繰り返してもよい。また、増加アニメーションと待機アニメーションは必ずしも関連した態様である必要は無い。
図182(c)は、特図2変動遊技の保留に対応する保留アイコンの待機アニメーションの例を示している。この例では、4つのテクスチャ画像が正方形状の外形を有している。この待機アニメーションが実行されると、正方形の保留アイコンが、正方形の中心を回転軸として時計回り方向に常に回転し続けるように視認される。なお、本例では特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンとが互いに異なる形状を有しているが、同一の形状を有していてもよい。他にも、同一の特図に基づく保留アイコンであっても遊技状態の変化に応じて表示態様を異ならせても良い。また、同一の特図に基づく保留アイコンであって、且つ同一の遊技状態においても表示態様を異ならせても良い。
図182(d)は、保留アイコンの待機アニメーションの他の例を示している。この例では、例えばテクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応するテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。各テクスチャ画像は、いずれも所定のキャラクタ(例えば、サボハニ)の絵柄に合致しており、状態(例えば、向き、ポーズ)が互いに異なっている。この待機アニメーションが実行されると、所定のキャラクタが図中左方向に向かって歩いているように視認される。したがって、この待機アニメーションと、保留アイコンを左隣の位置に移動させる移動アニメーションとを組み合わせて実行することによって、保留アイコン(キャラクタ)が左隣の位置に歩いて移動するように遊技者に視認させることができる場合がある。また、待機アニメーションと移動アニメーションにおいて、同一のアニメーションを実行する場合であっても、それぞれでテクスチャ画像を切り替える間隔を変更することで、一方のアニメーションに対し、他方のアニメーションが早送りまたはスロー再生されているかのような表示を行っても良い。
図182(e)は、保留アイコンの待機アニメーションのさらに他の例を示している。この例では、例えばテクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT004に対応するテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。テクスチャ画像はいずれも図182(d)と同様のキャラクタの絵柄に合致しており、状態(例えば、向き、ポーズ)が互いに異なっている。この待機アニメーションは、図182(a)、(c)等に示す待機アニメーションと同様に4種類のテクスチャデータが用いられているため、図182(a)、(c)等に示す待機アニメーションと1周期分のアニメーションの実行時間(尺)を一致させることができる。したがっ
て、複数の保留アイコンのうち一部の保留アイコンでは図182(e)に示す待機アニメーションを実行し、別の保留アイコンでは図182(a)に示す待機アニメーションを実行したとしても、これらの待機アニメーションを同期して実行できる場合がある。なお、図182(e)に示す待機アニメーションにおいて、上記4つのテクスチャ画像が順次表示されて初期状態のテクスチャ画像が再び表示された後には、図182(b)と同様に初期状態のテクスチャ画像が表示され続けるようにしてもよい。
ここで、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合には、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で同一にしてもよい。これにより、遊技者を保留アイコンの表示態様にのみ注目させることができ、表示態様の変化を遊技者に容易に気付かせることができる場合がある。
また、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合に、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で異ならせてもよい。この場合、待機アニメーションの尺が変化したことに違和感を生じさせることができ、遊技者を保留アイコンに注目させることができる場合がある。上記待機アニメーションについての説明は保留アイコンで行ったがこれに限らず、待機アイコンに適応しても良い。
<第2副制御部500の処理>
次に、図183を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。図183(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図183(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS809の次のステップS811では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS803に戻る。
図183(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コ
マンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図183(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001では、第2副制御部メイン処理のステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001の次のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<演出制御処理>
図184は、第2副制御部メイン処理のステップS809における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。演出制御処理のステップS1101では保留アイコン表示制御処理を行い、その次のステップS1103では変動アイコン表示制御処理を行う。保留アイコン表示制御処理および変動アイコン表示制御処理の詳細については後述する。なお、保留アイコン表示制御処理および変動アイコン表示制御処理は、特図1および特図2で独立して実行されるようにしてもよいし、特図1および特図2で共通して実行されるようにしてもよい。ステップS1103の次のステップS1105では、その他の演出制御処理を行う。
<保留アイコン表示制御処理>
図185は、保留アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、保留アイコン表示制御処理のステップS1201では、第1副制御部400から送信される先読み結果情報コマンド等の各種コマンドに基づき、特図変動遊技の保留数が増加したか否かを判定する。保留数が増加したと判定した場合にはステップS1203に進み、保留数が増加していないと判定した場合にはステップS1209に進む。
ステップS1203では、保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行う。保留アイコン変更シナリオ抽選処理では、後述する保留アイコン表示態様抽選用テーブル(図187〜図190)を参照して、特図変動遊技の保留数、増加した保留に対応するタイマグループ、および保留アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、増加した保留についての保留アイコン変更シナリオを抽選で決定する。保留アイコン変更シナリオは、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であり、例えば「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:青」と表される。本例の保留アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「箱」、「千両箱」がある。なお、増加した保留に対応するタイマグループの情報を取得できない場合(例えば、先読みが実行されていない場合)には、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様をデフォルトの「白」に設定する。
ステップS1203の次のステップS1205では、決定した保留アイコン変更シナリオをRAM508に設けられたシナリオ記憶領域に記憶する。ここで、RAM508内のシナリオ記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれについての保留可能数と同数(本例では、特図1および特図2のそれぞれについて4つずつ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれの保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。例えば、特図1の最先の保留が消化されて特図1変動遊技が開始されると、特図1の保留1に対応する記憶領域内のデータ(保留アイコン変更シナリオ)が消去され、保留2〜保留4に対応する記憶領域内のデータは、保留1〜保留3に対応する記憶領域にそれぞれ繰り上がって記憶し直されるようになっている。
ステップS1205の次のステップS1207では、増加した保留に対応する保留アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留アイコンの増加アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1209の処理に移行する。
ステップS1209では、特図変動遊技の保留数が減少したか否かを判定する。例えば、第1副制御部400からの図柄変動開始コマンドや先読み結果情報コマンド等に基づき、保留数が減少したと判定した場合にはステップS1211に進み、保留数が減少していないと判定した場合には保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1211では、保留アイコン表示位置変更処理を行う。保留アイコン表示位置変更処理では、保留数の減少に応じて、各保留アイコンの表示位置を変更する処理(例えば、保留アイコンの移動アニメーションや消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション等を設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1213に進む。
ステップS1213では、保留アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。ここで、保留アイコン変更条件とは、例えば、特図変動遊技が開始された場合や、チャンスボタン136の操作受付があった場合や、保留アイコン変更シナリオに規定されたタイミングが到来した場合などである。保留アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1215に進み、保留アイコン変更条件が成立していないと判定した場合には処理を終了する。保留アイコン変更条件はその他にも、所定の変動時間の経過や、該保留アイコンよりも前の変動における当否判定において特定の当否判定結果が導出されること、または遊技者による所定の操作等であっても良い。また、保留アイコン変更条件は対象となる保留の変動が行われるまでに必ず成立するものであっても良いし、その逆に成立しないものであっても良い。また、該条件を決定する契機においては成立可否が分からない(不定)ものであっても良い。また、一度決定された保留アイコン変更条件がその後で変更または中止されても良い。
ステップS1215では、当該変動のタイマ番号がタイマ2(変動時間3000msの短縮変動)であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1217に進み、該当しない場合にはステップS1219に進む。ステップS1217では、保留アイコン変動アニメーション3(後述する図191に示すアイコン変更アニメ3の項目に従って保留アイコンを変更するアニメーション)を表示した後に処理を終了し、ステップS1219では、保留アイコン変動アニメーション1(後述する図191に示すアイコン変更アニメ1の項目に従って保留アイコンを変更するアニメーション)または保留アイコン変動アニメーション2(後述する図191に示すアイコン変更アニメの項目に従って保留アイコンを変更するアニメーション2)を表示した後に処理を終了する。
<変動アイコン表示制御処理>
図186は、変動アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、変動アイコン表示制御処理のステップS1301では、特図変動遊技が開始されたタイミングであるか否かを判定する。例えば、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400から受信したタイミングであれば特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定し、それ以外であれば特図変動遊技が開始されたタイミングではないと判定する。特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定した場合にはステップS1303に進み、特図変動遊技が開始されたタイミングでないと判定した場合にはステップS1307に進む。
ステップS1303では、変動アイコン抽選処理を行う。変動アイコン抽選処理では、例えば、後述する変動アイコン表示態様抽選用テーブル(図1730)を参照して、開始
された特図変動遊技に対応する保留アイコンの変動開始直前(保留消化直前)の表示グループ(保留アイコンの変動開始直前の表示態様が白、青、赤のいずれかであれば「球系」、箱または千両箱であれば「箱系」)、開始された特図変動遊技に対応する変動タイマ、および変動アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、開始された特図変動遊技についての変動アイコンの表示態様を抽選で決定する。本例の変動アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」がある。なお、変動アイコンの表示態様は、保留アイコンの表示態様と一緒に保留アイコン表示制御処理(ステップS1203)で決定されるようにしてもよい。その場合、ステップS1303の変動アイコン抽選処理を省略することができる。またその場合、変動アイコンの表示態様の情報は、保留アイコン変更シナリオに含まれていてもよい。
ステップS1303の次のステップS1305では、決定した表示態様の変動アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1307の処理に移行する。
ステップS1307では、特図変動遊技の実行中であるか否かを判定する。例えば、図柄変動開始コマンドを第1副制御部400から受信してから、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400から受信するまでのタイミングであれば、特図変動遊技の実行中であると判定し、それ以外であれば特図変動遊技の実行中ではないと判定する。特図変動遊技の実行中であると判定した場合にはステップS1309に進み、特図変動遊技の実行中でないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1309では、変動アイコン表示中断条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示中断条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等の装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出が開始されること、電断が発生したこと(例えば、第1副制御部400からのコマンドに基づいて電断の発生を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示中断条件が成立したと判定した場合にはステップS1311に進み、変動アイコン表示中断条件が成立していないと判定した場合にはステップS1313に進む。また、変動アイコンの表示を中断させる演出としては、対象となる変動アイコンの少なくとも一部または全部に重なるような演出であっても良い。
ステップS1311では、変動アイコン表示中断処理を行う。変動アイコン表示中断処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示を中断(または中止、停止)するための処理を行う。その後、ステップS1313の処理に移行する。ここで、ある特図変動遊技に対応する変動アイコンの表示が中断された場合、この変動アイコンの表示は、当該特図変動遊技の実行期間中に再開されることもあるし、再開されないこともある。該変動アイコン表示中断処理には、表示中の変動アイコンの一部の表示を中断する処理が含まれる。変動アイコンの一部の表示を中断する場合には、該変動アイコンを容易に識別できないような表示としても良い。また、時間の経過に応じて変動アイコンの表示領域を拡大、又は縮小するような表示を行っても良い。つまり変動アイコンの表示中断とは、変動アイコンを表示しないまたは該変動アイコンの少なくとも一部が表示されていない状態を含む。
ステップS1313では、変動アイコンの表示が中断中であるか否かを判定する。変動アイコンの表示が中断中であると判定した場合にはステップS1315に進み、変動アイコンの表示が中断中ではない(例えば、変動アイコンが表示中である)と判定した場合にはステップS1319に進む。
ステップS1315では、変動アイコン表示再開条件が成立したか否かを判定する。変
動アイコン表示再開条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等が終了したこと、電断状態から復電したこと(例えば、第1副制御部400からのコマンドに基づいて復電を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示再開条件が成立したと判定した場合にはステップS1317に進み、変動アイコン表示再開条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323に進む。
ステップS1317では、変動アイコン表示再開処理を行う。変動アイコン表示再開処理では、装飾図柄表示装置208における変動アイコンの表示を再開するための処理を行う。その後、ステップS1323の処理に移行する。変動アイコン表示再開処理では、所定の条件が成立している場合には、変動アイコンの表示を再開しなくとも良い。
ステップS1319では、変動アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン変更条件としては、例えば、第2副制御部500で行う所定の乱数抽選に当選したこと、等がある。変動アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1320に進み、変動アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323に進む。
ステップS1320では、変動アイコン変更アニメーション短縮条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン変更アニメーション短縮条件としては、例えば、第2副制御部500で行う所定の乱数抽選に当選したこと、所定の変動時間の経過や、該変動アイコンよりも前の変動における当否判定において特定の当否判定結果が導出されること、または遊技者による所定の操作等がある。変動アイコン変更アニメーション短縮条件が成立したと判定した場合にはステップS1321に進み、そうでない場合にはステップS1322に進む。
ステップS1321では、変動アイコン変更アニメーション4表示処理(後述する図191に示すアイコン変更アニメ4の項目に従って変動アイコンを変更するアニメーションを表示する処理)を行った後にステップS1323に進み、ステップS1322では、変動アイコン変更アニメーション1表示処理(後述する図191に示すアイコン変更アニメ1の項目に従って変動アイコンを変更するアニメーションを表示する処理)、または、変動アイコン変更アニメーション2表示処理(後述する図191に示すアイコン変更アニメ2の項目に従って変動アイコンを変更するアニメーションを表示する処理)を行った後にステップS1323に進む。
ステップS1323では、変動アイコン変更アニメーション1または変動アイコン変更アニメーション2の表示中であるか否かを判定し、表示中の場合にはステップS1325に進み、そうでない場合にはステップS1329に進む。ステップS1325では、変動アイコン変更アニメーション1または変動アイコン変更アニメーション2の短縮条件が成立したか否かを判定し、成立した場合にはステップS1327に進み、そうでない場合にはステップS1329に進む。ステップS1327では、変動アイコン変更アニメーション3表示処理(後述する図191に示すアイコン変更アニメ3の項目に従って変動アイコンを変更するアニメーションを表示する処理)を行った後にステップS1329に進む。
ステップS1329では、変動アイコン表示終了条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示終了条件としては、例えば、特図変動遊技が終了したこと(例えば、図柄変動停止コマンドを第1副制御部400から受信したこと)、変動開始から所定時間が経過したこと、等がある。変動アイコン表示終了条件が成立したと判定した場合にはステップS1331に進み、変動アイコン表示終了条件が成立していないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1331では、変動アイコン表示終了処理を行う。変動アイコン表示終了処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンを消去するための処理(例えば、変動アイコンの消去アニメーションを設定する処理を含む)を行う。
なお、変動アイコンは、全ての特図変動遊技中に表示されるようにしてもよいし、所定の条件が成立したとき(例えば、特定の演出モードが設定されたときや遊技状態に応じて表示可否を切り替える)の特図変動遊技中のみに表示されるようにしてもよい。
図187〜図190は、保留アイコン表示制御処理の保留アイコン変更シナリオ抽選処理(ステップS1203)で用いられる保留アイコン表示態様抽選用テーブルの例を示している。図187は、入賞時の保留数が3のとき(保留数が3から4に増加したとき)に、増加した当該4つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図188は、入賞時の保留数が2のとき(保留数が2から3に増加したとき)に、増加した当該3つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図189は、入賞時の保留数が1のとき(保留数が1から2に増加したとき)に、増加した当該2つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図190は、入賞時の保留数が0のとき(保留数が0から1に増加したとき)に、増加した当該1つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。
<保留アイコン表示態様抽選テーブル>
図187〜図190に示す保留アイコン表示態様抽選テーブルでは、増加した保留の変動タイマが属するタイマグループと、保留アイコン表示態様抽選用乱数値とに基づいて、当該保留についての保留アイコン変更シナリオが決定される。増加した保留の変動タイマが属するタイマグループは、第1副制御部400からの先読み結果情報コマンド等に基づいて判定され、保留アイコン表示態様抽選用乱数値は、RAM508に設けられた乱数カウンタから取得される。本例の保留アイコン表示態様抽選用乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
例えば、保留数が3つから4つに増加し、増加した保留の変動タイマがタイマ1〜5(タイマグループ1、即はずれ系)である場合、図187に示すように、80%の確率(乱数範囲0〜79)で「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:白、3変動後:白」という保留アイコン変更シナリオが設定される。すなわち、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は、表示開始当初には白であり、その後、保留が消化されて保留アイコンが消去されるまで白を維持する。なお、保留アイコン表示態様抽選用テーブルの表示態様欄において、「−」はそれ以前に設定された表示態様を維持することを表している。また、同表示態様欄では、当該保留の消化直前の表示態様をグレーの塗り潰しで示している。
また例えば、保留数が2つから3つに増加し、増加した保留の変動タイマがタイマ8〜10(タイマグループ3、期待小:当り)である場合、図188に示すように、5%の確率(乱数範囲56〜60)で「入賞時:白、1変動後:青、2変動後:赤」という保留アイコン変更シナリオが設定される。すなわち、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は、表示開始当初には白であり、1変動後には青に変化し、2変動後(当該保留の消化直前)には赤に変化する。
本例の保留アイコンの表示態様は、球系の保留アイコン表示グループでは信頼度(大当り信頼度)の高い方から「赤」、「青」、「白」となっており、箱系の保留アイコン表示グループでは信頼度の高い方から「千両箱」、「箱」となっている。図187〜図190に示す保留アイコン表示態様抽選テーブルでは、当り時に選択されるタイマグループ3、5、7の方が、はずれ時に選択されるタイマグループ1、2、4、6よりも信頼度の高い
表示態様が選択され易く、また、信頼度の高い表示態様に変化し易くなっている。
ここで、信頼度について言及すると、一般的な信頼度とは、複数回の事象が発生するなかで、対象となる事象が発生する割合を示すものであるが、当業界における信頼度は、大当り信頼度の略語に当たり、同態様の演出が実行された場合に、その内の何%が大当りになるかを示すものである。例えば、信頼度が30.3%である変動アイコンの表示態様「赤」は、当該変動の当否結果が大当りとなる確率が30.3%であることを遊技者に報知すると共に、当該変動の当否結果がはずれとなる確率が69.7%であることを遊技者に報知することとなる。つまり、該先読み予告報知は、大当り信頼度の報知と共にはずれ信頼度を同時に報知していると換言できる。また、信頼度は、1の値に限られず、例えば約5〜7%のように幅を持たせても良い。信頼度は、図1730に示すテーブルの乱数範囲の振分けを調整することによって変更することができる。例えば、特定の表示態様の信頼度を高くする場合には、当該表示態様が大当り時に選択され易くするか、はずれ時に選択され難くすればよい。
上述の通り、本例の保留アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「箱」、「千両箱」の5種類がある。変動アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の8種類がある。これらのうち、「白」、「青」、「赤」の3種類は、保留アイコンと変動アイコンとで共通の表示態様である。「箱」、「千両箱」の2種類は、保留アイコンに固有の表示態様であり、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の5種類は、変動アイコンに固有の表示態様である。言い換えれば、本例の保留アイコンの表示態様には、3種類の共通表示態様と2種類の固有表示態様とがあり、変動アイコンの表示態様には、3種類の共通表示態様と5種類の固有表示態様とがある。本例では、変動アイコンの固有表示態様の数(本例では5)は、保留アイコンの固有表示態様の数(本例では2)よりも大きい。保留アイコンの表示態様は、全て共通表示態様(固有表示態様が0)であってもよい。
ここで、保留アイコンの表示態様におけるデフォルト表示態様について言及すると、1:始動口への入賞時に、該入賞に基づく保留を先読みすることなく表示する保留アイコン。2:先読み結果に基づいて選択される保留アイコンの表示態様のうち、大当り信頼度の低い表示態様および出現頻度の高い表示態様のうちの一方または両方であり、また、それらは、1つに限らず、複数の群であっても良い。また、保留アイコンのデフォルト表示態様は、特図の種別毎、遊技状態毎、および演出状態毎に異なるものが設定されていても良い。
<アイコン変更アニメーション>
図191は、アイコン変更アニメの実行契機、実行確率、アイコン表示態様変更、表示態様の一例を示した図である。ここで、アイコン変更アニメーションとは、第一の表示態様のアイコンを第二の表示態様のアイコンに変更するために行われるアニメーションを意味している。このアイコン変更アニメーションには、例えば、第一の表示態様(例えば、表示態様:白サボハニ)の保留アイコンを第二の表示態様(例えば、表示態様:青サボハニ)(例えば、表示態様:青)の保留アイコンに変更するために行われる保留アイコン変更アニメーションや、第一の表示態様の変動アイコン(例えば、表示態様:白)を第二の表示態様(例えば、表示態様:青)の変動アイコンに変更するために行われる変動アイコン変更アニメーションなどが含まれる。
また、第一の表示態様の保留アイコン(例えば、表示態様:白)を第二の表示態様の変動アイコン(例えば、表示態様:青)に変更するために行われる変更アニメーションなどが含まれる。また、アイコン変更アニメーションは、アイコンの表示態様を第一から第二の表示態様へ変えるものと、第三から第四の表示態様へ変えるものとが共通の態様であっ
ても良い。更にその逆に、第一から第二の表示態様へ変えるものと、第三から第四の表示態様へ変えるものを個別に設定していても良い。また、変更アニメーションが行われたからといって、保留アイコンの表示態様を必ず変化させる必要はなく、例えば第一の保留アイコンに対しアイコン変更アニメーションが行われたにも関わらず、該アイコン変更アニメーションの終了後も第一のアイコンの表示態様を変更しない場合があっても良い。また、実行された場合には、必ず対象となる保留アイコンの表示態様が変更されるアイコン変更アニメーションを実行可能に構成していても良い。
また、本実施例では、第二の条件が成立した場合には、第一のアイコン変更アニメーションの代わりに第二のアイコン変更アニメーションを実行しているが、これに限らず、例えば、第二の条件が成立し、且つ演出抽選に当選した場合に第二のアイコン変更アニメーションを実行する構成としても良い。その場合、第一のアイコン変更アニメーションを中止し、アイコンの変更自体を中止しても良いし、第一のアイコン変更アニメーションは行うような構成であっても良い。
本例では、アイコン変更アニメを、アイコン変更アニメ1〜7の7種類用意しており、アイコン変更アニメの実行契機などの違いにより、アイコン変更アニメ1〜4からなるアイコン変更アニメグループ1と、アイコン変更アニメ5〜7からなるアイコン変更アニメグループ2と、にグループ分けしている。
アイコン変更アニメ1は、シナリオに定められた変動の開始を実行契機として開始され、実行の確率は保留アイコン変更シナリオに従って決定され、実行時にアイコン表示態様を変更するアニメーションである。また、このアイコン変更アニメ1の表示時間は12000msに設定され、当該表示時間中に、「表示態様」の項目に示す1〜4の表示態様のアニメーションを、この順番で行うものである。
アイコン変更アニメ2は、シナリオに定められた変動の開始を実行契機として開始され、特図の当否判定結果がはずれの場合に1/20の確率で実行され、実行時にアイコン表示態様を変更しないアニメーションである。また、このアイコン変更アニメ2の表示時間は10000msに設定され、当該表示時間中に、「表示態様」の項目に示す1〜4の表示態様のアニメーションを、この順番で行うものである。
アイコン変更アニメ3は、シナリオに定められた変動の開始を実行契機として開始され、実行の確率は保留アイコン変更シナリオに従って決定され、実行時にアイコン表示態様を変更するアニメーションである。また、このアイコン変更アニメ3の表示時間は3000msに設定され、当該表示時間中に、「表示態様」の項目に示す1〜3の表示態様のアニメーションを、この順番で行うものである。
アイコン変更アニメ4は、シナリオに定められた変動の開始を実行契機として開始され、実行の確率は保留アイコン変更シナリオに従って決定され、実行時にアイコン表示態様を変更するアニメーションである。また、このアイコン変更アニメ4の表示時間は3000msに設定され、当該表示時間中に、「表示態様」の項目に示す1〜4の表示態様のアニメーションを、この順番で行うものである。
アイコン変更アニメ5は、チャンスボタン136の操作受付を実行契機として開始され、当否判定結果がはずれの場合に1/50の確率で実行され、実行時にアイコン表示態様を変更しないアニメーション(いわゆるガセ予告)である。また、このアイコン変更アニメ5の表示時間はチャンスボタン136の押下操作時から4500msに設定され、当該表示時間中に、「表示態様」の項目に示す1〜3の表示態様のアニメーションを、この順番で行うものである。
アイコン変更アニメ6は、チャンスボタン136の操作受付を実行契機として開始され、実行の確率は保留アイコン変更シナリオに従って決定され、実行時にアイコン表示態様を変更するアニメーションである。また、このアイコン変更アニメ6の表示時間はチャンスボタン136の押下操作時から4500msに設定され、当該表示時間中に、「表示態様」の項目に示す1〜3の表示態様のアニメーションを、この順番で行うものである。
アイコン変更アニメ7は、チャンスボタン136の操作受付、かつ、変動開始を実行契機として開始され、実行の確率は保留アイコン変更シナリオに従って決定され、実行時にアイコン表示態様を変更するアニメーションである。また、このアイコン変更アニメ7の表示時間は変動開始時から1500msに設定され、当該表示時間中に、「表示態様」の項目に示す1〜2の表示態様のアニメーションを、この順番で行うものである。
上述したように、本例では、アイコン変更アニメを7種類用意したが、これに限らず、多く用意しても少なく用意しても良い。また、アイコン変更アニメの実行条件は、上述したように抽選結果に基づいて実行したり、特定の抽選結果(例えばはずれ)が導出された場合に、所定の演出抽選を実行し、該抽選に当選した場合に行っても良い。
次に、本実施の形態によるパチンコ機100において実行される演出の具体例について説明する。
<実施例1−1>
図192は、実施例1−1の演出表示の例を時系列で示した図である。同図(b)〜(h)の期間は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。同図(b)に示すタイミングでは、特図1表示装置212で特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、同図(b)〜(c)に示すように、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、同図(b)〜(c)に示すように、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域に表示されていた保留アイコン902、903が第1および第2領域にそれぞれ移動する。
上述のとおり、第2副制御部500は、図185に示す保留アイコン表示制御処理において、保留アイコン変更条件が成立し、かつ、当該変動のタイマ番号がタイマ2(変動時間3000msの短縮変動)の場合には、保留アイコン変動アニメーション3(アイコン変更アニメ3)を表示し、保留アイコン変更条件が成立し、かつ、当該変動のタイマ番号がタイマ2(変動時間3000msの短縮変動)以外の場合には、保留アイコン変動アニメーション1(アイコン変更アニメ1)または保留アイコン変動アニメーション2(アイコン変更アニメ2)を表示する。
ここでは、保留アイコン変更シナリオに規定されたタイミングが到来したことで保留アイコン変更条件が成立し、かつ、タイマ番号がタイマ2(変動時間3000msの短縮変動)以外のため、保留アイコン変動アニメーション1(アイコン変更アニメ1)を表示する場合について説明する。
同図(d)は、アイコン変更アニメ1を開始した状態である。このアイコン変更アニメ1では、上記図191に示すように、(表示態様1:導入)キャラクターがアイコンの直上から落下→(表示態様2;煽り)アイコンの上でジャンプ×5回(ループ動作)→(表示態様3:結果報知)アイコンの態様を変化→(表示態様4:エンディング)キャラクタが消える、の順番でアニメーションを行う。
同図(d)〜(e)のタイミングでは、アイコン変更アニメ1の(表示態様1:導入)に従って、殿のキャラクターが保留アイコン903の直上から落下するアニメーションを行っている。なお、ここでは、保留アイコン903の態様を変化させるために、キャラクタ―が保留アイコン903の直上に落下するアニメーションを行っているが、保留アイコン902の態様を変化させる場合には、キャラクターが保留アイコン902の直上に落下するアニメーションを行う。
続いて、同図(f)のタイミングでは、アイコン変更アニメ1の(表示態様2:煽り)に従って、殿のキャラクターが保留アイコン903の上で5回ジャンプするアニメーションを行っている。続いて、同図(g)のタイミングでは、アイコン変更アニメ1の(表示態様3:結果報知)に従って、保留アイコン903の態様を変化させる(この例では、保留アイコン903の色を白から赤に変化させる)アニメーションを行っている。なお、ここでは、保留アイコンの色を1フレーム間で変更してもよいし、数フレームに亘って徐々に変更してもよい。また、保留アイコンの態様の変化は色に限定されず、保留アイコンの種類、模様、形状、大きさなどでもよい(以下の実施例についても同様である)。
最後に、同図(g)〜(h)のタイミングでは、アイコン変更アニメ1の(表示態様4:エンディング)に従って、殿のキャラクタが装飾図柄表示装置208の表示領域からフレームアウト(消える)アニメーションを行っている。この例では、同図(d)〜(h)に示す期間でアイコン変更アニメ1を行っており、その表示期間は12000msである。
<実施例1−2>
図193は、実施例1−2の演出表示の例を時系列で示した図である。同図(b)〜(g)の期間は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。同図(b)に示すタイミングでは、特図1表示装置212で特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が4から3に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、同図(b)〜(c)に示すように、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、同図(b)〜(c)に示すように、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されていた保留アイコン902、903、904が第1〜第3領域にそれぞれ移動する。
上述のとおり、第2副制御部500は、図185に示す保留アイコン表示制御処理において、保留アイコン変更条件が成立し、かつ、当該変動のタイマ番号がタイマ2(変動時間3000msの短縮変動)の場合には、保留アイコン変動アニメーション3(アイコン変更アニメ3)を表示し、保留アイコン変更条件が成立し、かつ、当該変動のタイマ番号
がタイマ2(変動時間3000msの短縮変動)以外の場合には、保留アイコン変動アニメーション1(アイコン変更アニメ1)または保留アイコン変動アニメーション2(アイコン変更アニメ2)を表示する。
ここでは、保留アイコン変更シナリオに規定されたタイミングが到来したことで保留アイコン変更条件が成立し、かつ、タイマ番号がタイマ2(変動時間3000msの短縮変動)のため、保留アイコン変動アニメーション3(アイコン変更アニメ3)を表示する場合について説明する。
同図(d)は、アイコン変更アニメ3を開始した状態である。このアイコン変更アニメ1では、上記図191に示すように、(表示態様1:導入)キャラクターがアイコンの直上から落下→(表示態様2:結果報知)アイコンの態様を変化→(表示態様3:エンディング)キャラクタが消える、の順番でアニメーションを行う。なお、アイコン変更アニメ3の(表示態様1:導入)は、上述のアイコン変更アニメ1の(表示態様1:導入)と共通のアニメーションであり、アイコン変更アニメ3の(表示態様2:結果報知)は、上述のアイコン変更アニメ1の(表示態様3:結果報知)と共通のアニメーションであり、アイコン変更アニメ3の(表示態様3:エンディング)は、上述のアイコン変更アニメ1の(表示態様4:エンディング)と共通のアニメーションである。
同図(d)〜(e)のタイミングでは、アイコン変更アニメ3の(表示態様1:導入)に従って、殿のキャラクターが保留アイコン903の直上から落下するアニメーションを行っている。なお、ここでは、保留アイコン903の態様を変化させるために、キャラクタ―が保留アイコン903の直上に落下するアニメーションを行っているが、保留アイコン902、904の態様を変化させる場合には、キャラクターが保留アイコン902、904の直上に落下するアニメーションを行う。
続いて、同図(f)のタイミングでは、アイコン変更アニメ3の(表示態様2:結果報知)に従って、保留アイコン903の態様を変化させる(この例では、保留アイコン903の色を白から赤に変化させる)アニメーションを行っている。最後に、同図(f)〜(g)のタイミングでは、アイコン変更アニメ3の(表示態様3:エンディング)に従って、殿のキャラクタが装飾図柄表示装置208の表示領域からフレームアウト(消える)アニメーションを行っている。この例では、同図(d)〜(g)に示す期間でアイコン変更アニメ3を行っており、その表示期間は3000msである。
図194は、アイコン変更アニメ1〜3の表示時間を比較説明するための図である。上述のとおり、アイコン変更アニメ3の(表示態様1:導入)は、上述のアイコン変更アニメ1の(表示態様1:導入)と共通のアニメーションであり、アイコン変更アニメ3の(表示態様2:結果報知)は、上述のアイコン変更アニメ1の(表示態様3:結果報知)と共通のアニメーションであり、アイコン変更アニメ3の(表示態様3:エンディング)は、上述のアイコン変更アニメ1の(表示態様4:エンディング)と共通のアニメーションである。
アイコン変更アニメ3の表示時間3000msは、アイコン変更アニメ1の表示時間12000msよりも、(表示態様:煽り)に対応する表示時間9000msだけ短くなっている。すなわち、アイコン変更アニメ3では、アイコン変更アニメ1と共通の動画像を流用しながらも、(表示態様:煽り)に対応する動画像を使用しないことで表示時間を短縮している。なお、(表示態様:煽り)のアニメーションでは、表示時間9000msの動画像を1回実行してもよいし、表示時間1000msの動画像を9回実行してもよい。
また、アイコン変更アニメ2の表示態様は、アイコン変更アニメ3の表示態様と同じで
あるが、(表示態様:煽り)に対応する動画像の時間を2000msだけ短くすることで(ループ動作を5回から4回に減らすことで)表示時間を短縮している。
ここで、実施例1−2に示した例は、第二の条件(保留が4つ貯まった状態での変動開始)が成立したことに基づいて、実施例1−1に示したアイコン変更アニメ1(第一の保留アニメーション)に代わってアイコン変更アニメ3(第二の保留アニメーション)が実行されたと言い換えることもできる。また、アイコン変更アニメ1については、アイコン変更アニメ1の実行条件(先読み予告実行抽選に当選)が成立した後であって、且つアイコン変更アニメ1の実行契機よりも前に前記第二の条件が成立したことに基づいて、その実行が中止され、代わりに第二のアイコン変更アニメ2が実行されたと言い換えることもできる。
また、本実施例では、アニメが短縮表示された場合であっても、変更後の保留アイコンの表示態様が同じになる内容を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、第一の保留アニメーションが行われた場合には、第一の保留アイコンを第二の保留アイコンに変更する場合に、第一の保留アニメーションよりも短い第二の保留アニメーションが行われた場合には、第一の保留アイコンを第三の保留アイコンに変更しても良い。この場合、第二の保留アイコンと第三の保留アイコンは表示態様が異なるものであれば良い。更に、保留アニメーションが行われなかった場合には、第一の保留アイコンを第四の保留アイコンに変更しても良い。
また、第一の保留アニメーションよりも短い保留アニメーションを複数備え、それぞれの実行条件を異ならせたり、同一の実行条件成立時に抽選を行って、どちらを実行するか決定するなどしても良い。また、実行される保留アニメーションによって、実行中に変更される保留アイコンをそれぞれで異ならせても良い。前述の通り、保留アイコンはその表示態様により、対象となる保留(図柄変動表示)の大当り信頼度を示すことができる。実行する保留アニメーションの種類に応じて、変更後の保留アイコンの種類を切り替えることで、遊技者に報知する信頼度を変更することができる。例えば、本実施の形態においては、短縮しない保留アニメーションを実行する場合には、保留アイコンを白→赤と変化させる場合に、該保留アニメーションが短縮されるまたは該保留アニメーションの表示が中止された場合には、保留アイコンを白→青へと変化させても良い。つまり、予定とは異なる動作が行われた場合には、当初報知する予定であった信頼度よりも低い信頼度を遊技者に報知しても良い。またその逆に、当初報知する予定であった信頼度よりも高い信頼度を遊技者に報知するようにしても良い。
<実施例1−3>
図195は、実施例1−3の演出表示の例を時系列で示した図である。同図(b)〜(g)の期間は、特図2変動遊技の変動期間中の状態を示している。同図(b)に示すタイミングでは、特図2表示装置214で特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、特図2の保留数が4から3に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、同図(b)〜(d)に示すように、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、同図(b)〜(d)に示すように、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されていた保留アイコン902、
903、904が第1〜第3領域にそれぞれ移動する。
ここでは、保留アイコン変更シナリオに規定されたタイミングが到来したことで保留アイコン変更条件が成立し、アイコン変更アニメ4を表示する場合について説明する。同図(d)は、アイコン変更アニメ4を開始した状態である。このアイコン変更アニメ4では、上記図191に示すように、(表示態様1:導入)キャラクターがアイコン表示領域の直上から落下→(表示態様2:煽り)全アイコンを視認困難にする煙を表示→(表示態様3:結果報知)煙の表示中に、対象となるアイコンの表示態様を変更→(表示態様4:エンディング)煙を消して全アイコンを視認可能にする、の順番でアニメーションを行う。
同図(d)〜(e)のタイミングでは、アイコン変更アニメ4の(表示態様1:導入)に従って、殿のキャラクターが保留アイコン表示領域900の直上から落下するアニメーションを行っている。続いて、同図(e)〜(f)のタイミングでは、アイコン変更アニメ4の(表示態様2:煽り)に従って、全ての保留アイコン902〜904を視認困難にする煙を表示するアニメーションを行っている。つまり、アイコン変更アニメ4は、複数の保留アイコンに対し、表示態様が変更される可能性のあるアニメを行なう点で、アイコン変更アニメ3と相違する。また、対象となる保留アイコンの数が異なるため、それに伴い、保留アイコンを隠すエフェクト(本例では煙の表示)もアイコン変更アニメ3とは異なっている。
また、上述したように、アイコン変更アニメ4は、アイコン変更アニメ3とエフェクトが異なっているが、それ以外の表示については同一であるため、アイコン変更アニメ4は、アイコン変更アニメ3+煙のエフェクトアニメという見方をとることもできる。
続いて、同図(f)のタイミングでは、アイコン変更アニメ4の(表示態様3:結果報知)に従って、煙の表示中に、対象となるアイコンの表示態様(この例では、保留アイコン903の色と、保留アイコン904の模様)を変更するアニメーションを行っている。なお、保留アイコン903、904の表示態様を変更する場合に、他の保留アイコン902の表示態様を変更してもよい。
最後に、同図(f)〜(g)のタイミングでは、アイコン変更アニメ4の(表示態様3:エンディング)に従って、煙を消して全アイコンを視認可能にするアニメーションを行っている。この例では、同図(d)〜(g)に示す期間でアイコン変更アニメ4を行っており、その表示期間は3000msである。この例では、実行の契機となる保留数が1つの場合でも、複数の保留アイコンの表示態様を変更することが可能となり、遊技者の興味をひく演出表示を行うことができる場合がある。
<実施例1−4>
図196は、実施例1−4の演出表示の例を時系列で示した図である。同図(a)は、特図1変動遊技の変動期間中に、特図1の保留数が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が2から3に増加したことを表示する。また、保留アイコン表示領域900の第3領域に、チャンスボタン136の操作を促すための保留アイコン(この例では、チャンスボタン136を模した画像)903を表示する。
同図(b)〜(d)はチャンスボタン136の押下操作があった場合の演出表示の例である。ここでは、チャンスボタン136の操作受付により保留アイコン変更条件が成立し、アイコン変更アニメ6を表示する場合について説明する。
同図(b)は、アイコン変更アニメ6を開始した状態である。このアイコン変更アニメ6では、上記図191に示すように、(表示態様1:煽り)チャンスボタンの押下検出に
基づいて該保留アイコンの位置に煙の画像を表示し、保留アイコンを視認困難にする→(表示態様2:態様変更)視認困難になっている間に対象の保留アイコンの態様を変更→(表示態様3:結果報知)煙が晴れて保留アイコンが視認可能となる、の順番でアニメーションを行う。
同図(b)のタイミングでは、アイコン変更アニメ6の(表示態様1:導入)に従って、チャンスボタン136の押下検出に基づいて保留アイコン903の位置に煙の画像を表示し、保留アイコン903を視認困難にするアニメーションを行っている。続いて、同図(c)のタイミングでは、アイコン変更アニメ6の(表示態様2:態様変更)に従って、視認困難になっている間に対象の保留アイコン903の態様(この例では、保留アイコン903の色)を変更するアニメーションを行っている。
最後に、同図(d)のタイミングでは、アイコン変更アニメ6の(表示態様3:結果報知)に従って、煙が晴れて保留アイコン903が視認可能となるアニメーションを行っている。この例では、同図(b)〜(d)に示す期間でアイコン変更アニメ6を行っており、その表示期間は4500msである。したがって、保留アイコンの態様変更により先読みの結果を把握するためには、チャンスボタン136の押下操作後から4500msの時間が必要である。
一方、同図(b´)〜(d´)はチャンスボタン136の押下操作がなかった場合の演出表示の例である。この場合、チャンスボタンの受付操作無し、かつ変動開始により保留アイコン変更条件が成立し、アイコン変更アニメ7の表示が行われる。
同図(b´)は、アイコン変更アニメ7を開始した状態である。このアイコン変更アニメ7では、上記図191に示すように、(表示態様1:導入)対象のアイコンをチャンスボタンを模した画像で表示→(表示態様2:態様変更)変動開始に基づいてエフェクトを伴いつつ、保留アイコンの画像を変更、の順番でアニメーションを行う。
同図(b´)のタイミングでは、アイコン変更アニメ7の(表示態様1:導入)に従って、対象の保留アイコン901を、チャンスボタン136を模した画像で表示するアニメーションを行っている。続いて、同図(c´)〜(d´)のタイミングでは、アイコン変更アニメ7の(表示態様2:態様変更)に従って、変動開始に基づいてエフェクトを伴いつつ、保留アイコン901の画像を変更するアニメーションを行っている。
この例では、同図(b´)〜(d´)に示す期間でアイコン変更アニメ7を行っており、その表示期間は1500msである。したがって、保留アイコンの態様変更により先読みの結果を把握するためには、次回の変動開始後から1500msの時間が必要である。
この例では、チャンスボタンを押下すれば、先読み結果を早く知ることができるが、長い間保留アニメを見なくてはならない。一方、チャンスボタンを押下しなければ、当該変動まで先読み結果を知ることができないが、保留アニメを見る期間が短くてすむ。つまり、先読み結果を知るタイミングと保留アニメを見る期間を遊技者が任意に選択することができる。なお、チャンスボタンを押下した方が、先読み結果を早く知ることができつつも、実行される保留アニメが短くなるように構成してもよい。
本例では、上述したように、チャンスボタンを押下すれば、先読み結果を早く知ることができ、押下しなければ先読み結果の報知が遅れるものであったが、これに限るものではなく、逆にチャンスボタンの押下があった場合よりもチャンスボタンの押下が無かった場合の方が早く先読み結果が報知されても良い。また、本例では、第一の態様で表示された保留アイコンを第二の態様に変更するまでに、チャンスボタンの押下があれば4500m
s、チャンスボタンの押下が無ければ1500msかかっているがこれに限らず、例えばチャンスボタンの押下があった方が、チャンスボタンの押下が無い場合よりも短い保留アニメが実行されるように構成しても良い。
<実施例2−1>
図197および図198は、本実施の形態の実施例2−1における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図197(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、保留アイコン901(表示態様:白)が表示され、保留アイコン901の待機アニメーションが実行されている。
図197(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾7−装飾9」が停止表示される。
図197(c)〜(e)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。保留アイコン表示領域900では、保留アイコン901の消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン901の透明度が徐々に高くなり(図197(c)、(d))、最終的には消えるようになっている(図197(e))。
図197(f)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾5−装飾1」が停止表示される。この時点では特図1および特図2の保留が0であるため、所定の停止表示期間が経過しても次の特図変動遊技が開始されず、非変動状態となる。
図197(g)は、非変動状態で特図1始動口230に入賞し、特図1変動遊技が開始された直後の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1始動口230に入賞したことに基づいて、特図1の変動表示が開始される。入賞直後に特図1変動遊技が開始されるため、特図1保留ランプ218は、引き続き特図1の保留が0であることを表示している(左端のLEDが入賞直後に一瞬だけ点灯してもよい)。非変動状態で特図1始動口230に入賞して特図1変動遊技が開始された場合には、保留アイコン表示領域900での保留アイコンの増加アニメーションを省略(短縮表示)してもよい。
図197(h)は、特図1変動遊技が開始された後に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から1に増加したことを表示する。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。この保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の保留増加対象領域(増加した保留に対応する新たな保留アイコンが表示される領域。保留が0から1に増加した場合には第1領域)において、高透明度(例えば100%)の保留アイコン902が表示され、保留アイコン902の透明度が徐々に低くなることによって、保
留アイコン902が視認可能となる。本例の保留アイコンの増加アニメーションは、図197(c)〜(e)に示した消去アニメーション(透明度が徐々に高くなるアニメーション)とは逆の態様である。本例では、保留アイコンの増加アニメーションの実行期間中にも当該保留アイコンの待機アニメーションが実行されている。特に保留アイコンまたは変動アイコンの表示態様が同一であれば、増加アニメーションと消去アニメーションについては、同一のアニメーションの再生順序を逆にすることで表示しても良い。
図198(a)は、その後、特図1の保留が連続して3つ増加した状態を示している。特図1保留ランプは、特図1の保留が1から4に増加したことを表示する。保留アイコン表示領域900で、3つの保留アイコンの増加アニメーションが開始される。この保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域において、高透明度(例えば100%)の保留アイコン903〜905が表示され、保留アイコン903〜905の透明度が徐々に低くなり、保留アイコン903〜905が出現する。本例では、保留アイコン903〜905のぞれぞれの増加アニメーションの実行期間は重複している。また本例では、保留アイコン903〜905の増加アニメーションが開始された時点で保留アイコン902の増加アニメーションがまだ終了していないため、保留アイコン903〜905の増加アニメーションの実行期間は保留アイコン902の増加アニメーションの実行期間とも重複している。このように、複数の増加アニメーション(本例では、保留アイコン902〜905のそれぞれの増加アニメーション)の実行期間は互いに重複する場合がある。
図198(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾8−装飾1−装飾4」が停止表示される。
図198(c)、(d)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が4から3に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションと、保留アイコンの移動アニメーションとが実行される。
保留アイコンの消去アニメーションでは、図197(c)〜(e)に示した保留アイコン901の消去アニメーションと同様に、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されている保留アイコン902の透明度が徐々に高くなり(図198(c))、最終的には消えるようになっている(図198(d))。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されている保留アイコン903〜905が、第1〜第3領域にそれぞれ移動する(図198(c)、(d))。本例では、保留アイコンの移動アニメーションの実行期間は、保留アイコンの消去アニメーションの実行期間と重複する。また、保留アイコンの移動アニメーションや消去アニメーションの実行期間中にも、当該保留アイコンの待機アニメーションが実行されている。
また本例では、消去アニメーション実行中の保留アイコンと、移動アニメーション実行中の保留アイコンとが互いに重複して表示される場合がある。具体的には、消去アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第1領域から消去されている途中の保留アイコン902と、移動アニメーションにより保留アイコン表示領域900の第2領域から第
1領域に移動している途中の保留アイコン903とは、互いに重複して表示される。消去アニメーションの対象となる保留アイコン902は、移動アニメーションの対象となる保留アイコン903よりも表示優先度が高いため、保留アイコン902は保留アイコン903よりも上のレイヤーに表示される。これにより、保留アイコン903の一部または全部は保留アイコン902によって遮蔽される場合がある。ただし、保留アイコン902の透明度によっては、保留アイコン903は、保留アイコン902との重複部分についても視認可能となる場合がある。
ここで、複数の保留アイコン(例えば、図198(b)に示す4つの保留アイコン902〜905、図198(d)に示す3つの保留アイコン903〜905)のそれぞれの待機アニメーションは、互いに同期させてもよい。また、他のアニメーション(例えば増加、移動、消去)を実行中の保留アイコンの待機アニメーションについても、他の保留アイコンの待機アニメーションと同期させてもよい。保留アイコンの待機アニメーションは、所定の契機(例えば、電源投入、前回大当り等)から周期が保たれるようにしてもよい。この場合、保留アイコンが非表示の状態であっても周期算出の制御が継続して行われるようにしてもよい。
<実施例2−2>
図199および図200は、本実施の形態の実施例2−2における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図199(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1であることを表示しており、特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1領域には、1つの保留アイコン901(表示態様:白)が表示されている。保留アイコン表示領域900の第1領域では、保留アイコン901の待機アニメーションが実行されている。
図199(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾7−装飾9」が停止表示される。
図199(c)〜図200(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域において、保留アイコン901の透明度が徐々に高くなり、最終的には消えるようになっている。例えば、保留アイコン901の透明度は、図199(c)に示す時点では25%であり、図199(d)に示す時点では50%であり、図199(e)、(f)に示す時点では75%であり、図199(g)に示す時点では100%(あるいは、保留アイコン901自体が消去されていてもよい)である。本例では、保留アイコンの消去アニメーションが開始されると、当該保留アイコンの待機アニメーションは中止される。
ここで、図199(f)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から1に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーション
が開始される。この保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域において、高透明度(例えば、透明度100%)の保留アイコン902(表示態様:白)が表示され、保留アイコン902の透明度が徐々に低くなることによって、保留アイコン902が視認可能となる。例えば、保留アイコン902の透明度は、図199(f)に示す時点では75%であり、図199(g)に示す時点では50%であり、図199(h)に示す時点では25%であり、図200(a)に示す時点では0%である。本例では、保留アイコンの増加アニメーションが終了するまで、当該保留アイコンの待機アニメーションは中止される。
本例では、消去される保留アイコン901と増加する保留アイコン902とが同一の表示態様「白」であり、かつ、保留アイコンの消去アニメーションと、当該消去アニメーションとは逆の態様の増加アニメーションとが、同じ領域(保留アイコン表示領域900の第1領域)で実行される。消去アニメーションの途中に増加アニメーションが開始された場合、見た目上の保留アイコンの透明度は、所定の透明度まで徐々に高くなった後に徐々に低くなる。なお、消去される保留アイコン901と増加する保留アイコン902とは完全に同一の表示態様でなくてもよいし、保留アイコンの消去アニメーションの実行期間と増加アニメーションの実行期間とは同じ時間でなくてもよい。消去アニメーションと増加アニメーションとがほぼ同時に開始され、かつ両アニメーションの実行期間がほぼ同一である場合には、見た目上の保留アイコンの透明度が両アニメーションの実行中にほとんど変化しない場合がある。
本例では、図199(c)〜(e)では保留アイコン901の透明度が0%から75%まで徐々に高くなるため、見た目上の保留アイコンの透明度も徐々に高くなる。図199(f)では、保留アイコン901の透明度は75%であるが透明度75%の保留アイコン902が重複して表示されるため、見た目上の保留アイコンの透明度は75%よりも低くなる。図199(g)では、保留アイコン901の透明度は100%であるが、透明度50%の保留アイコン902が重複して表示されるため、見た目上の保留アイコンの透明度は約50%となる。図199(h)〜図200(a)では、保留アイコン901が消去されており、保留アイコン902の透明度は徐々に低くなる。以上により、見た目上の保留アイコンの透明度は、図199(c)〜(e)の期間では徐々に高くなり、図199(e)の時点で透明度75%に到達し、図199(e)〜図200(a)の期間では徐々に低くなる。本例では、図199(c)〜図200(a)の期間では保留アイコンの待機アニメーションが中止されているが、待機アニメーションを実行してもよい。
本例では、保留が消化されることを示す消去アニメーションと、当該消去アニメーションを打ち消す増加アニメーションとが重複して実行される。これにより、徐々に薄くなって消えるはずだった保留アイコンが、ある時点から徐々に濃くなる場合がある。したがって、保留が減少せずに変動が行われたかのように錯覚させることができる場合がある。
また、始動口に遊技球が入球したにも関わらず、保留が増加していないかのように錯覚させることができる場合がある。
<実施例2−3>
図201および図202は、本実施の形態の実施例2−3における演出表示の例を時系列で示している。図201(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が3であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイ
コン表示領域800には、当該特図1変動遊技に対応する変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1〜第3領域には、保留アイコン901(表示態様:白)、保留アイコン902(表示態様:白サボハニ)、保留アイコン903(表示態様:青)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。ここで本例では、保留アイコンまたは変動アイコンの表示態様として「白サボハニ」、「青サボハニ」、「赤サボハニ」等のサボハニ系の表示態様が存在し、サボハニ系の表示態様は球系と同様に信頼度の高低を色で表しており(白<青<赤)、かつ、サボハニ系のそれぞれの表示態様は同色の球系の表示態様よりも信頼度が高いものとする。
サボハニ系の保留アイコン902と球系の保留アイコン901、903とでは、待機アニメーションの周期(例えば、テクスチャデータの数)が異なっていてもよい。待機アニメーションのキックタイミングは、各アニメーションに依存していてもよい。また、同じ球系ではあるが表示態様の異なる保留アイコン901と保留アイコン903とで、待機アニメーションの周期を同期させてもよい。また、同じ球系の変動アイコン801と保留アイコン901、903とで待機アニメーションの周期を同期させてもよい。
図201(b)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾7−装飾9」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800では、変動アイコンの消去アニメーションが実行される。変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に所定のエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなり、最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコン801の消去アニメーションが終了する前に、次の特図1変動遊技遊技が開始される。
図201(c)〜(f)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションが開始される時点では、変動アイコンの消去アニメーションが終了していないため、保留・変動アイコン間の移動アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの実行期間と変動アイコンの消去アニメーションの実行期間とが重複する。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域に表示されていた保留アイコン902、903が第1および第2領域にそれぞれ移動する。ここで、図201(c)に示す状態では、変動アイコン801の消去アニメーションがまだ終了していないため、一時的に4つのアイコン(変動アイコン801、802、保留アイコン902、903)が表示される。これにより、実際の保留数よりも多くのアイコンを表示できるため、遊技者による保留数の特定を困難にすることができる場合がある。また、実際の保留数よりも多い数表示されるアイコンは、変動アイコンおよび保留アイコンのいずれのアイコンであっても良い。また、実際の保留数よりも多い数表示されるアイコンは、変動アイコンおよび保留アイコンのいずれの態様とも異なる態様のアイコンが表示されるような構
成としても良い。(例えば図201(c)の801等。)
図201(f)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。本例の保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン904(表示態様:白)が保留アイコン表示領域900の右端に出現し、当該右端から保留増加対象領域(保留が2から3に増加した場合は第3領域。図中、破線の四角形で示している)に向かって所定の移動距離を移動する。保留アイコン904の移動速度は、一定の速度であってもよいし、途中で加減速してもよい。増加アニメーション実行中の保留アイコン904では、所定の待機アニメーションを実行してもよい。このときの待機アニメーションは、他のアイコンの待機アニメーションとは同期していなくてもよい。
図201(g)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾10(0)−装飾3」が停止表示される。変動アイコン表示領域800では、変動アイコンの消去アニメーションが実行される。変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン802の周囲に所定のエフェクト動画像が表示され、エフェクト動画像および変動アイコン802自体が徐々に小さくなり、最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコン802の消去アニメーションが終了する前に、次の特図1変動遊技遊技が開始される。また、保留アイコン表示領域900では、増加した保留アイコン904が、保留アイコン表示領域900の右端から第3領域に向かって移動している途中である。
図201(h)〜図202(b)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動遊技が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。
保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン902が、変動アイコン803となって、表示サイズが徐々に拡大されながら通常であれば変動アイコン表示領域800に移動する。本例では、変動アイコン803自体は変動アイコン表示領域800には移動せず、演出表示領域208d内のあちこちを動き回る。この移動アニメーションは、例えば、変動アイコンの表示態様が特定の表示態様(例えば、サボハニ系の表示態様)であるときにのみ、所定の確率で実行される。この移動アニメーションにおいて、変動アイコン803は、図柄表示領域208a〜208cの一部または全部と重複してもよいし(図201(h)、図202(a))、装飾図柄表示装置208の表示領域外に移動してもよい(図202(b))。このように、保留・変動アイコン間の移動アニメーションは、変動アイコンを保留アイコン表示領域900から変動アイコン表示領域800に移動させる態様には限られない。
変動アイコン表示領域800には、変動アイコン803ではなく、「激アツ」という文字が表示されている。このように、変動アイコン表示領域800は、必ずしも変動の対象となる変動アイコンを表示する必要はない。
保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン903が第1領域に移動する。また、保留アイコン表示領域900では、増加した保留アイコン904が、保留アイコン表示領域900の右端から第3
領域に向かって移動している途中である。図201(h)に示す時点では、保留が消化されたことに基づき、保留増加対象領域が第3領域から第2領域に移動し、保留アイコン904の移動アニメーションにおける目標位置も第3領域から第2領域に移動する。これにより、保留アイコン904の移動距離がL1からL2に伸び、保留アイコン904の移動アニメーションの実行時間が長くなる。このように、本例では、保留アイコンの移動アニメーションにおける移動距離や実行時間が、当該移動アニメーションの実行中に変化する場合がある。また、優先変動側の特図2の保留が割り込んだ場合には、保留アイコンの移動アニメーションの移動距離や実行時間が短縮されるようにしてもよい。
また本例では、目標位置に到達した保留アイコン904の待機アニメーションは、何らかのタイミング(例えば、移動アニメーションが終了したタイミング)で他のアイコン(例えば、保留アイコン903)の待機アニメーションの周期と同期させるようにしてもよい(図202(b))。
<実施例2−4>
図203および図204は、本実施の形態の実施例2−4における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図203(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が0であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900には、現時点では保留アイコンが表示されていない。
図203(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技におけるその後の状態を示している。図203(b)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が0から1に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン901が保留アイコン表示領域900の右端(装飾図柄表示装置208の表示画面の右端)から現れ(図203(b))、当該右端から保留増加対象領域(保留が0から1に増加した場合は第1領域)に向かって直線的に移動する(図203(c)、(d))。図203(d)に示す時点で、保留アイコン901が第1領域に到達し、保留アイコンの増加アニメーションが終了する。
保留アイコンの増加アニメーションの移動距離および実行時間は、保留増加対象領域の位置によって異なる。本例では、第1、第2、第3、第4領域が保留アイコン表示領域900の左端からこの順に配置されており、増加アニメーションで増加する保留アイコンは保留アイコン表示領域900の右端から現れるため、保留アイコンの増加アニメーションの移動距離は、保留が0から1に増加した場合が最も長く、保留が3から4に増加した場合が最も短い。当該増加アニメーションにおける保留アイコンの移動速度が一定である場合、増加アニメーションの実行時間も、保留が0から1に増加した場合が最も長く、保留が3から4に増加した場合が最も短い。
本例では、保留アイコン901の増加アニメーションの実行期間中に、保留アイコン901の表示態様を「白」から「赤」に変化させる変化アニメーションが実行される(図203(c))。ここで、保留アイコンや変動アイコンの変化アニメーションは、所定の表示態様のアイコン画像を別の表示態様のアイコン画像に変化させるだけであってもよい。
また本例では、保留アイコン901の増加アニメーションの実行期間中に、保留アイコン901の待機アニメーション(時計回り方向の回転)も実行される。保留アイコン90
1の増加アニメーションが終了した後には、待機アニメーションのみが続行される。
図203(e)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾5−装飾9−装飾1」が停止表示される。
図203(f)、(g)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から0に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、左方に直線的に移動して保留アイコン表示領域900の左端から表示領域外に出る。本例では、保留アイコン901の消去アニメーションの実行期間中にも、保留アイコン901の待機アニメーションが実行される。
図203(h)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾6−装飾7−装飾6」が停止表示される。この時点では特図1および特図2の保留が0であるため、所定の停止表示期間が経過しても次の特図変動遊技が開始されず、非変動状態となる。
図204(a)〜(d)は、非変動状態で特図1始動口230に入賞し、特図1変動遊技が開始された後の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始され(図204(a))、所定の変動時間の経過後に特図E(はずれ)が停止表示される(図204(c))。特図1保留ランプ218は、入賞直後に特図1変動遊技が開始されているため、引き続き特図1の保留が0であることを表示している(左端のLEDは入賞直後に一瞬だけ点灯してもよい)。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始され(図204(a))、所定の変動時間の経過後に、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾7−装飾9−装飾5」が停止表示される(図204(c))。
保留アイコン表示領域900では、特図1始動口230に入賞したことに基づき、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。ただし、当該保留アイコンに対応する保留は入賞直後に消化されるため、増加アニメーションの開始直後に保留アイコンの消去アニメーションが実行される。本例では、図204(a)〜(d)に示す一連のアニメーションは、保留アイコンの増加アニメーションとしての属性と、保留アイコンの消去アニメーションとしての属性との双方を有する保留アイコンの増加・消去アニメーションであると考えることができる。該アニメーションは、増加アニメーションおよび消去アニメーションを連続して行うものであっても良いし、両属性を持つ単体のアニメーションとして予め記憶されていても良い。
保留アイコンの増加・消去アニメーションでは、保留アイコン902が保留アイコン表示領域900の右端から現れ(図204(a))、保留アイコン表示領域900の左端に向かって直線的に移動し(図204(b)、(c))、当該左端から表示領域外に出る(図204(d))。本例では、保留アイコン902の増加・消去アニメーションの実行期間中にも、保留アイコン902の待機アニメーションが実行される。
保留アイコンの増加・消去アニメーションは、特図1変動遊技が開始されたタイミングとほぼ同時に開始され(図204(a))、当該特図1変動遊技の終了よりも後のタイミングで終了する(図204(d))。すなわち、保留アイコンの増加・消去アニメーションの実行時間(尺)は、当該特図1変動遊技の変動時間よりも長い。言い換えれば、保留アイコンの増加・消去アニメーションの実行時間は、少なくとも、特図変動遊技の最短の変動時間よりも長い。該最短の変動時間は所定の遊技状態における最短の変動時間であっても良いし、遊技台における最短の変動時間であっても良い。
また本例では、特図1変動遊技が終了したときの保留アイコン902は、保留アイコン表示領域900の第1領域(保留が0から1に増加した場合の保留増加対象領域)にもまだ到達していない(図204(c))。保留アイコンの増加・消去アニメーションにおいて保留アイコンが保留アイコン表示領域900の右端に現れてから第1領域まで到達するまでの時間は、保留が0から1に増加した場合の保留アイコンの増加アニメーション(図203(b)〜(d)参照)の実行時間とほぼ一致する。また、保留が0から1に増加した場合の保留アイコンの増加アニメーションの実行時間は、各種の保留アイコンの増加アニメーションの中で最も長い。したがって、本例では、保留アイコンの増加アニメーションの中で最長の実行時間は、少なくとも、特図変動遊技の最短の変動時間よりも長い。
また本例では、ある1つの保留アイコンについての総表示時間(例えば、当該保留アイコンの増加アニメーション、移動アニメーションおよび消去アニメーションの実行時間の総和、または、当該保留アイコンの待機アニメーションの実行時間)は、当該保留アイコンに対応する特図変動遊技の変動時間よりも長い場合がある。つまり保留が1以上ある状態で該アニメーションが実行された場合には、該アニメーションは複数の変動に跨って行われる場合がある。
<実施例2−5>
図205および図206は、本実施の形態の実施例2−5における演出表示の例を時系列で示している。なお、本例では、変動アイコン表示領域800および変動アイコンは装飾図柄表示装置208に表示されないものとする。図205(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、保留アイコン901(表示態様:白サボハニ)および保留アイコン902(表示態様:白サボハニ)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。このとき、保留アイコン表示領域900において、保留増加対象領域は第3領域である。図中では、破線の四角形(実際には表示されない)で保留増加対象領域を示している。
図205(b)は、当該特図変動遊技におけるその後の状態を示している。この時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。本例の保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン903(表示態様:白サボハニ)が保留アイコン表示領域900の下端から現れ、第3領域に徐々に移動する。また特図1の保留が2から3に増加したことにより、保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。
ここで、アイコン(保留アイコンまたは変動アイコン)の移動を伴う各アニメーション
(例えば、増加アニメーション、消去アニメーション、移動アニメーション等)において、アイコンの移動速度は当該アイコンの表示態様によって異なってもよい。例えば、サボハニ系のアイコンの移動速度は、球系のアイコンの移動速度よりも遅くてもよい。
図205(c)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾7−装飾3」が停止表示される。
本例では、特図1変動遊技が終了したタイミングで、保留アイコンの消去アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、第1領域の保留アイコン901が、徐々に下方に移動して保留アイコン表示領域900の下端から表示領域外に出る。
また本例では、特図1変動遊技が終了したタイミングで、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン902が第2領域から第1領域に徐々に移動する。第3領域の保留アイコン903はまだ増加アニメーションを実行中であるため、保留アイコン903についての移動アニメーションの実行開始は遅延する。
図205(d)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900の第1領域では、第2領域から移動してきた保留アイコン902の移動アニメーションが終了している。また第3領域では、保留アイコン903の増加アニメーションが終了している。特図1の保留が3から2に減少したことにより、保留増加対象領域が第4領域から第3領域に移動する。
図205(e)、(f)は、当該特図1変動遊技におけるその後の状態を示している。保留アイコン表示領域900では、保留アイコン903の増加アニメーションが終了したことに基づき、遅延していた保留アイコン903の移動アニメーションが開始される(図205(e))。保留アイコン903の移動アニメーションでは、保留アイコン903が第3領域から第2領域に徐々に移動する。図205(f)に示す時点で、保留アイコン903の移動アニメーションが終了する。ここで、実行開始が遅延した移動アニメーションは、通常の移動アニメーションとは異なる態様であってもよい。例えば、実行開始が遅延した移動アニメーションは、通常の移動アニメーションよりも保留アイコンの移動速度が速くてもよい。また、アニメーションの少なくとも一部の表示を中止することで、該移動アニメーションにかかる時間を短縮しても良い。ただし、保留アイコンが移動していることがわかる程度に表示を行う。
図205(g)は、当該特図1変動遊技が終了し、特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾9−装飾10(0)−装飾4」が停止表示される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。
特図1変動遊技が終了すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの消去アニメーションおよび移動アニメーションが開始される。保留アイコンの消去アニメーションでは、第1領域の保留アイコン902が、徐々に下方に移動して保留アイコン表示領
域900の下端から表示領域外に出る。保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン903が第2領域から第1領域に徐々に移動する。
また、特図1の保留が増加すると、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン904(表示態様:白サボハニ)が保留アイコン表示領域900の下端から現れ、第3領域に徐々に移動する。保留アイコン904の第3領域から第2領域への移動アニメーションは、当該保留アイコン904の増加アニメーションが終了するまで実行開始が遅延する。また特図1の保留が2から3に増加したことにより、保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。
図205(h)は、次の特図1変動遊技が開始された状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から2に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。保留アイコン表示領域900の第1領域では、第2領域から移動してきた保留アイコン903の移動アニメーションが終了している。また第3領域では、保留アイコン903の増加アニメーションが引き続き行われている。特図1の保留が3から2に減少したことにより、保留増加対象領域が第4領域から第3領域に移動する。
図206(a)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留がさらに1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン905(表示態様:白サボハニ)が保留アイコン表示領域900の下端から現れ、第3領域に徐々に移動する。第3領域では、保留アイコン905の増加アニメーションとは別に、保留アイコン904の増加アニメーションが引き続き行われている。すなわち第3領域では、複数の保留アイコンの増加アニメーションが実行されており、複数の保留アイコンが重複して表示されている。また、特図1の保留が2から3に増加したことにより、保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。
複数の保留アイコンが重複している部分では、これらの保留アイコンが同一のレイヤーで表示されていたとしても、VRAMに画像データが展開される順番が遅いほど手前に表示される。したがって、保留アイコン904、905の重複部分において、後に増加した保留アイコン905は、先に増加した保留アイコン904よりも手前に表示される。すなわち本例では、後に増加した保留アイコンほど表示優先度が高く、手前に表示される。
VRAMに画像データが展開される順番は、必ずしも表示される順番と関連(表示される順番が遅い画像ほどVRAMに画像データが展開される順番が遅い)があるワケでは無い。つまり、VRAMに画像データが展開された順番の早い画像を後の方に表示し、あえて他の画像に隠れるような表示を行っても良い。
図206(b)〜(d)は、その後の状態を示している。第3領域における保留アイコン904の増加アニメーションが終了すると(図206(b))、その後、遅延していた保留アイコン904の移動アニメーションが開始され(図206(c))、保留アイコン904が第3領域から第2領域に移動する(図206(d))。また、図206(d)に示す時点で保留アイコン905の第3領域への移動が完了して、保留アイコン905の増加アニメーションが終了する。
<実施例2−6>
図207および図208は、本実施の形態の実施例2−6における演出表示の例を時系列で示している。図207(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ218は特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する特図1の変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、特図1の保留アイコン902(表示態様:白)が表示され、変動アイコンと同期した所定の待機アニメーションが実行されている。このとき、保留アイコン表示領域900において、特図1の保留増加対象領域は第3領域であり、特図2の保留増加対象領域は第1領域である。図中では、破線の四角形(実際には表示されない)で特図1および特図2それぞれの保留増加対象領域を示している。
本例では、特図1と特図2とで変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900が共有される。保留アイコン表示領域900において、特図1および特図2の保留増加対象領域は、特図1の保留数が0の場合には同じ領域になり、それ以外の場合には別の領域になる。
図207(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図2の保留が1つ増加した状態を示している。特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0から1に増加したことを表示する。優先変動側の特図2の保留が0から1に増加したことに基づき、特図1の保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動し、特図2の保留増加対象領域は第1領域から第2領域に移動する。このように、特図1の保留増加対象領域は特図1および特図2の保留数の和に基づいて決定され、特図2の保留増加対象領域は特図2の保留数のみに基づいて決定される。また、優先変動側の特図2の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図2の保留アイコンの増加アニメーションと、特図1の保留アイコンの退避アニメーションとが開始される。
特図2の保留アイコンの増加アニメーションでは、特図1の保留アイコン901が表示されている第1領域において、例えば雲を表すエフェクト動画像911aが保留アイコン901よりも上のレイヤーに表示され(図207(b))、エフェクト動画像911aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像911aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図2の保留アイコン911(表示態様:白)が出現する(図207(c)、(d))。本例では、特図2の保留アイコンの増加アニメーションの態様は、特図1の保留アイコンの増加アニメーションの態様(例えば、保留アイコン表示領域900の下方からせり上がる態様)とは異なっている。また、特図2の保留アイコンの態様(本例では「天下泰平」柄)は、特図1の保留アイコンの態様(本例では「八代将軍」柄)とは異なっていてもよい。また、特図2の保留アイコンの待機アニメーションの態様は、特図1の保留アイコンの待機アニメーションの態様とは異なっていてもよい。特図2の保留アイコンの増加アニメーションは、特図1の保留アイコンの退避アニメーションよりも表示優先度が高くてもよい。
特図1の保留アイコンの退避アニメーションでは、第1領域に表示されている特図1の保留アイコン901が右側の第2領域に移動し、第2領域に表示されている特図1の保留アイコン902が右側の第3領域に移動する(図207(b)〜(d))。退避アニメーションでの保留アイコンの移動態様は、左方向に移動する移動アニメーションとは逆の態
様になっている。なお、退避アニメーションを省略して、特図1の保留アイコン901を第1領域から第2領域に瞬間的に移動させ、特図1の保留アイコン902を第2領域から第3領域に瞬間的に移動させてもよい。
図207(e)、(f)は、当該特図1変動遊技が終了した状態を示している。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示されており、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾1−装飾2−装飾10(0)」が停止表示されている。変動アイコン表示領域800では、特図1の変動アイコン801の消去アニメーションが実行される。特図1の変動アイコン801の消去アニメーションでは、変動アイコン801の周囲に所定のエフェクト動画像が表示され(図207(e))、エフェクト動画像および変動アイコン801自体が徐々に小さくなり(図207(f))、最終的には消えるようになっている。本例では、変動アイコンの消去アニメーションが開始されると、当該変動アイコンの待機アニメーションは中止される。ただし、消去アニメーションの実行中も継続して待機アニメーションが行われていても良い。
図207(g)〜図208(d)は、次の特図2変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、特図2の保留数が1から0に減少したことを表示する。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。特図2の保留が1から0に減少したことにより、保留アイコン表示領域900において、特図1の保留増加対象領域は第4領域から第3領域に移動し、特図2の保留増加対象領域は第2領域から第1領域に移動する。また、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーション、特図1の保留アイコンの移動アニメーション、特図2の保留・変動アイコン間の変化アニメーションが開始される。
特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた特図2の保留アイコン911が、変動アイコン811となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する(図207(g)〜図208(a))。本例では、保留・変動アイコン間の移動アニメーションが開始されると、当該変動アイコン(保留アイコン)の待機アニメーションは中止される。
特図1の保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2および第3領域に表示されている特図1の保留アイコン901、902が、第1および第2領域にそれぞれ移動する(図207(g)〜図208(a))。
特図2の保留・変動アイコン間の変化アニメーションでは、まず移動アニメーション中の円形の変動アイコン811に割れ目が生じる。移動アニメーションが終了した後には、変動アイコン811がガタガタと振動し(図208(b))、変動アイコン811が割れて中から千両箱が出現し(図208(c))、最終的には千両箱のみが変動アイコン811として表示される(図208(d))。特図2の保留・変動アイコン間の変化アニメーションの態様は、特図1の保留・変動アイコン間の変化アニメーションの態様とは異なる固有の態様であってもよい。
<実施例2−7>
図209および図210は、本実施の形態の実施例2−7における演出表示の例を時系列で示している。図209(a)は、ある特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。特図1表示装置212では、特図1の変動表示が行われている。特図1保留ランプ2
18は特図1の保留が2であることを表示しており、特図2保留ランプ220は特図2の保留が0であることを表示している。
図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が行われている。変動アイコン表示領域800には、当該変動に対応する特図1の変動アイコン801(表示態様:白)が表示され、所定の待機アニメーションが実行されている。保留アイコン表示領域900の第1および第2領域には、特図1の保留アイコン901(表示態様:白)、特図1の保留アイコン902(表示態様:白)が表示され、変動アイコンと同期した所定の待機アニメーションが実行されている。図示を省略しているが、保留アイコン表示領域900における特図1の保留増加対象領域は第3領域であり、特図2の保留増加対象領域は第1領域である。
図209(b)〜(d)は、当該特図1変動遊技の変動期間中に特図1の保留が1つ増加した状態を示している。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から3に増加したことを表示する。特図1の保留が2から3に増加したことに基づき、特図1の保留増加対象領域は第3領域から第4領域に移動する。特図2の保留増加対象領域は第1領域のままである。また、特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンの増加アニメーションが開始される。
特図1の保留アイコンの増加アニメーションでは、第3領域において、所定のエフェクト動画像903aが表示され(図209(b))、エフェクト動画像903aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像903aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図1の保留アイコン903(表示態様:白)が出現する(図209(c)、(d))。
図209(e)〜図210(d)は、その後の状態を示している。図209(e)に示す時点で、特図1の保留が1つ増加したものとする。特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。特図1の保留が3から4に増加したことに基づき、特図1の保留増加対象領域は表示領域外となる。特図2の保留増加対象領域は第1領域のままである。また、特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンの増加アニメーションが開始される。
特図1の保留アイコンの増加アニメーションでは、第4領域において、エフェクト動画像903aと同様のエフェクト動画像904aが表示され(図209(e))、エフェクト動画像904aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像904aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図1の保留アイコン904(表示態様:白)が出現する(図209(f)〜(h))。
図209(f)に示す時点で、特図2の保留が1つ増加したものとする。特図2保留ランプ220は、特図2の保留が0から1に増加したことを表示する。特図2の保留が0から1に増加したことに基づき、特図2の保留増加対象領域は第1領域から第2領域に移動する。特図1の保留増加対象領域は表示領域外のままである。また、特図2の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図2の保留アイコンの増加アニメーション、特図1の保留アイコンの退避アニメーションが開始される。
特図2の保留アイコンの増加アニメーションでは、第1領域において、エフェクト動画像903a、904aとは異なる態様のエフェクト動画像911aが保留アイコン901よりも上のレイヤーに表示され(図209(f)、(g))、エフェクト動画像911aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像911aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図2の保留アイコン911(表示態様:白)が出現する(図209(h
)〜図210(b))。
特図1の保留アイコンの退避アニメーション(退避アニメ1)では、第1〜第3領域に表示されている特図1の保留アイコン901〜903が第2〜第4領域にそれぞれ移動する(図209(f)〜図210(b))。特図1の保留アイコンの退避アニメーション(退避アニメ1)の実行期間は、特図2の保留アイコンの増加アニメーションの実行期間とほぼ同じである。特図1の保留アイコンの退避アニメーションが開始される時点で、特図1の保留アイコン904の増加アニメーションが第4領域で実行中であるため、保留アイコン904の退避アニメーション(第4領域から表示領域外への移動)の実行開始は遅延する。
特図1の保留アイコンの退避アニメーションの実行期間中に、保留アイコン901の変化アニメーションを実行してもよい(図210(a)〜(c))。保留アイコン901の変化アニメーションでは、表示態様「白」の保留アイコン901の手前に所定のエフェクト動画像901aが表示され(図210(a))、エフェクト動画像901aが徐々に縮小されると、表示態様が「白」から「赤」に変化した保留アイコン901が出現する(図210(b)、(c))。
ここで、画像同士が重複して表示される部分において、エフェクト動画像は保留アイコンよりも表示優先度が高いため、エフェクト動画像911aは特図1の保留アイコン901よりも手前に表示される(図209(f)、(g))。また、非優先変動側の特図1の保留アイコンは優先変動側の特図2の保留アイコンよりも表示優先度が高いため、特図1の保留アイコン901は、特図2の保留アイコン911よりも手前に表示される(図209(h))。また、後に増加した保留アイコンほど表示優先度が高いため、特図1の保留アイコン904は特図1の保留アイコン903よりも手前に表示される(図209(g)〜図210(a))。
図209(h)に示す時点で第4領域での特図1の保留アイコン904の増加アニメーションが終了するため、遅延していた退避アニメーション(退避アニメ2)が開始される。この退避アニメーションでは、特図1の保留アイコン904が第4領域から表示領域外に移動する(図210(a)〜(c))。このように、保留アイコンは、一度表示された後に表示領域外に移動して非表示になる場合がある。この退避アニメーションにおける保留アイコン904は、先に開始されていた退避アニメーションの保留アイコン903と重複して表示される場合がある(図210(a))。
図210(c)に示す時点で、当該特図1変動遊技が終了する。特図1表示装置212には特図E(はずれ)が停止表示され、図柄表示領域208a〜208cには、当りを報知する図柄組合せ以外の図柄組合せ「装飾2−装飾9−装飾3」が停止表示される。
その後、図210(d)に示す時点で、特図2変動遊技が開始される。特図2表示装置214では、特図2の変動表示が開始される。特図2保留ランプ220は、特図2の保留が1から0に減少したことを表示する。図柄表示領域208a〜208cでは、装飾図柄の変動表示が開始される。変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900では、特図1の変動アイコンの消去アニメーション、特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーション、特図1の保留アイコンの移動アニメーションが開始される。変動開始のタイミングに合わせて、各保留アイコンや変動アイコンの待機アニメーションを同期させるようにしてもよい。
特図1の変動アイコンの消去アニメーションでは、変動アイコン表示領域800において、例えばエフェクト動画像903a、904aと同態様のエフェクト動画像801aが
変動アイコン801の手前に表示され、変動アイコン801はエフェクト動画像801aにより隠されている間に消去され、その後、エフェクト動画像801aが縮小されて消去される。
特図2の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた特図2の保留アイコン911が、変動アイコン811となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。
特図1の保留アイコンの移動アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第2〜第4領域に表示されていた保留アイコン901〜903がそれぞれ徐々に第1〜第3領域に移動する。また、表示領域外の保留アイコン904が徐々に第4領域に移動する。このように、一度非表示となった保留アイコンが再度表示される場合がある。
<実施例3>
図211は、実施例3の演出表示の例を時系列で示した図である。同図(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。この状態では、特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が4であることを表示している。また、保留アイコン表示領域900の第1、2、4領域には、表示態様「白」の保留アイコン901、902、904を表示し、保留アイコン表示領域900の第3領域には、表示態様「赤」の保留アイコン903を表示し、変動アイコン表示領域800には、変動アイコン801を表示している。
また、同図(b)は、特1変動遊技の停止表示の状態を示しており、変動アイコン表示領域800に表示していた変動アイコン801を徐々に消去する消去アニメーションを開始している。また、同図(c)は、次の特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。この状態では、特図1表示装置212では、特図1の変動表示が開始される。特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が4から3に減少したことを表示する。
また、同図(c)に示すタイミングでは、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900において、保留アイコン901の保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコン902の移動アニメーション、保留アイコン903、904の移動アニメーション+変化アニメーションが開始される。
保留アイコン901の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、同図(c)〜(e)に示すように、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が、変動アイコン802となって、表示サイズが徐々に拡大されながら変動アイコン表示領域800に移動する。保留アイコン902の移動アニメーションでは、同図(c)〜(e)に示すように、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動する。
保留アイコン903の移動アニメーション+変化アニメーションでは、同図(c)〜(e)に示すように、保留アイコン表示領域900の第3領域に表示されていた保留アイコン903が徐々に第2領域に移動しながら、表示態様「赤」の保留アイコン903の手前に所定のエフェクト動画像903aが表示され、エフェクト動画像903aが徐々に縮小されると、表示態様が「赤」から「青」に変化した保留アイコン903´が出現する。
保留アイコン904の移動アニメーション+変化アニメーションでは、同図(c)〜(e)に示すように、保留アイコン表示領域900の第4領域に表示されていた保留アイコン904が徐々に第3領域に移動しながら、表示態様「白」の保留アイコン904の手前に所定のエフェクト動画像904aが表示され、エフェクト動画像903aが徐々に縮小されると、表示態様が「白」から「赤」に変化した保留アイコン904´が出現する。
また、同図(d)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ増加し、特図1保留ランプ218は、特図1の保留が3から4に増加したことを表示する。特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900では、特図1の保留アイコンの増加アニメーションが開始される。
特図1の保留アイコンの増加アニメーションでは、保留アイコン表示領域900の第4領域において、エフェクト動画像903a、904aとは異なる態様のエフェクト動画像905aが表示され、エフェクト動画像905aの表示サイズが徐々に縮小されると、エフェクト動画像905aよりも下のレイヤーに新たに表示された特図1の保留アイコン905(表示態様:白)が出現する。
なお、この例では、保留アイコン903の移動アニメーション+変化アニメーションの表示時間と、保留アイコン904の移動アニメーション+変化アニメーションの表示時間を同一にしているため、変化アニメーションによって保留アイコンの表示態様を変化させた場合でも、遊技者を保留アイコンの変化に集中させることができる。また、この例において、同図(d)の保留数増加のタイミングで、各種アニメーションの表示時間を短縮すれば、保留アイコン903の表示態様が「赤」から「青」に変化して保留アイコン903´になったことが強調され、あたかも保留アイコン903の表示態様のみが変化したかのような錯覚を遊技者に与えることができる。これにより、遊技者に敢えて誤解を与え、遊技の興趣を高めることができる場合がある。
この例のように保留の増減を表す各アニメを行わない場合、同図(a)に示す状態の直後に同図(f)の状態となるため、保留を消費して既に変動が始まっていることや、同図(a)で行われている先読み予告が行われている保留アイコン903が既に第3領域から第2領域に移動していることが遊技者にとって認識し難いという問題がある。このため、遊技者によっては、保留アイコン903が移動しておらず、保留アイコン902の態様が非先読み状態から信頼度の高い状態へと切り替わったかのように誤解してしまうおそれもある。この点、本例によれば、保留の増減を表すアニメを行いつつ、更に該アニメの実行とともに保留の表示態様を切り替えるため、効果的に演出を行いつつも、保留の誤認を防ぐことができる場合がある。
<実施例4>
図212は、実施例4の演出表示の例を時系列で示した図である。同図(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。この状態では、特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が1であることを表示している。また、保留アイコン表示領域900の第1領域には、表示態様「白」の保留アイコン901を表示し、変動アイコン表示領域800には、表示態様「白」の変動アイコン801を表示している。
また、同図(b)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ増加し、特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から2に増加したことを表示する。特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900の第2領域に保留アイコン902を表示しているが、ここでは、2番目の保留発生時に行われた先読みの結果を示唆するために、第2領域に表示態様「赤」の保留アイコン902を表示して先読み予告を行っている。
また、同タイミングでは、第2領域で先読み予告が行われたことに基づいて、同図(a)のタイミングで第1領域に表示していた保留アイコン901の表示態様を、デフォルトの「白」から「人物A」に変更しているとともに、装飾図柄表示装置208の他の表示領域において、「なんだなんだ」、「ワイワイ」、「ガヤガヤ」、「どうした?」といった文字情報を表示している。なお、この例では、第2領域で先読み予告が行われたことに基
づいて変動アイコン801の表示態様は変化させていないが、当該変動アイコン801の表示態様を変化させてもよい。
また、同図(c)に示すタイミングでは、特図1の保留が2つ増加し、特図1保留ランプ218は、特図1の保留が2から4に増加したことを表示する。特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900の第3、4領域に保留アイコン903、904を表示しているが、ここでは、第2領域で先読み予告が行われていることに基づいて保留アイコン903、904の表示態様を、それぞれ「人物B]、「人物A」にしている。また、保留アイコン901、903、904の待機アニメーションとして、「人物A」、「人物B」が非同期で左右をキョロキョロする動画像を表示している。
また、同図(d)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ減少したことに伴い、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900において、保留アイコン901の保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコン902〜904の移動アニメーションが開始される。
保留アイコン901の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、同図(d)〜(e)に示すように、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901の表示サイズが徐々に縮小され、最終的に保留アイコン901が消去される動画像を表示する。保留アイコン902〜904の移動アニメーションでは、同図(d)〜(e)に示すように、保留アイコン表示領域900の第2〜4領域に表示されていた保留アイコン902〜904が徐々に第1〜3領域に移動する。
続いて、同図(f)〜(h)の期間では、保留アイコン902の表示態様を「白」から「千両箱」に変化させる変化アニメーションを行う。また、同時に、当該変化アニメーションの実行開始を契機として、他の保留アイコン903、904の待機アニメーションを変化させるとともに、他の表示領域に表示していた文字情報も変化させている。
続いて、同図(h)〜(i)の期間では、特図1の保留が1つ減少したことに伴い、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900において、保留アイコン902の保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコン903、904の移動アニメーションが開始される。また、その後、特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900の第3領域に保留アイコン905を表示しているが、ここでは、第1、2領域で「人物A」、「人物B」を表示していることに基づいて保留アイコン905の表示態様を「人物A」にしている。
続いて、同図(l)に示すタイミングでは、特図1の変動表示を開始するとともに、保留アイコン903〜905の表示態様を、「人物」からデフォルトの「白」に戻している。なお、この時、先読み結果に応じた表示態様で保留アイコンを表示してもよい。特に、変動開始においては、遊技者が保留数を確認するためにアイコン表示領域に注視しやすいため、容易に注目を集めることができる場合がある。
このように、先読み予告の対象となる保留に対し、当該保留より前に発生した保留や、当該保留の後に発生した保留の表示態様を併せて変化させれば、先読み予告により遊技者の注目を集めることができ、また、対象保留を誤認させることが無い。
<実施例5>
図213は、実施例5の演出表示の例を時系列で示した図である。同図(a)は、特図1変動遊技の変動期間中の状態を示している。この状態では、特図1保留ランプ218は、特図1の保留数が2であることを表示している。また、保留アイコン表示領域900の
第1領域には、表示態様「青サボハニ」の先読み予告示す保留アイコン901を表示し、保留アイコン表示領域900の第2領域には、表示態様「白サボハニ」の保留アイコン901を表示し、変動アイコン表示領域800には、表示態様「白サボハニ」の変動アイコン801を表示している。
同図(b)〜同図(d)の期間では、特図1変動遊技の停止表示を行っているとともに、保留アイコン表示領域900の第1領域で先読み予告が行われたことに基づいて、変動アイコン表示領域800で変動アイコン801の表示態様の消去アニメーションを開始している。この変動アイコン801の消去アニメーションでは、同図(b)〜(d)に示すように、「白サボハニ」が倒れた後に表示サイズが徐々に小さくなる動画像を表示している。
また、同図(e)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ減少したことに伴い、変動アイコン表示領域800および保留アイコン表示領域900において、保留アイコン901の保留・変動アイコン間の移動アニメーション、保留アイコン902の移動アニメーションが開始される。
保留アイコン901の保留・変動アイコン間の移動アニメーションでは、同図(e)〜(f)に示すように、保留アイコン表示領域900の第1領域に表示されていた保留アイコン901が変動アイコン802に変化し、変動アイコン表示領域800に移動する動画像を表示する。保留アイコン902の移動アニメーションでは、同図(e)〜(f)に示すように、保留アイコン表示領域900の第2領域に表示されていた保留アイコン902が徐々に第1領域に移動する動画像を表示する。
また、同図(g)に示すタイミングでは、特図1の保留が1つ増加し、特図1保留ランプ218は、特図1の保留が1から2に増加したことを表示する。特図1の保留が増加したことに基づき、保留アイコン表示領域900の第2領域に保留アイコン903を表示しているが、ここでは、先読みの結果を示唆するために、第2領域に表示態様「赤サボハニ」の保留アイコン903を表示して先読み予告を行っている。
同図(h)〜同図(k)の期間では、特図1変動遊技の停止表示を行っているとともに、保留アイコン表示領域900の第2領域で先読み予告が行われたことに基づいて、変動アイコン表示領域800で変動アイコン802の表示態様の消去アニメーションを開始している。この変動アイコン802の消去アニメーションでは、同図(h)〜(j)に示すように、「青サボハニ」が倒れた後に、再度起き上がり、台詞を口走った後、変動アイコン領域800内から外に移動する動画像を表示している。また、当該消去アニメーションに連動して、第2領域に表示している保留アイコン903の表示態様を変更する待機アニメーションを行っている。
このように、先読み予告の対象となる保留に対し、当該保留より前に発生した保留や、当該保留の後に発生した保留の変動アイコンの消去アニメーションを併せて変化させれば、先読み予告により遊技者の注目を集めることができ、また、対象保留を誤認させることが無い。また、保留数が変化する変動停止および変動開始時は遊技者がアイコン表示領域に注目しているため、該期間に該領域で演出を行うと、さらに効果的である。
以上説明したように、実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な図柄表示制御手段(例えば、主制御部300)と、前記図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を、保留アイコンによって示す表示を少なくとも実行可能な保留表示手段(例えば、
装飾図柄表示装置208)と、前記保留表示手段の制御を少なくとも実行可能な保留表示制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記保留表示手段は、第一および第二の保留アイコンの表示を少なくとも実行可能なものであり、前記保留表示手段は、保留アニメーションの表示を少なくとも実行可能なものであり、前記保留アニメーションは、前記保留アイコンが変化する態様を少なくとも含むものであり、前記保留表示制御手段は、第一の条件の成立があった場合(例えば、短縮変動以外の変動が選択された場合)に、第一の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記保留表示制御手段は、第二の条件の成立があった場合(例えば、短縮変動が選択された場合)に、第二の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の制御は、前記保留表示手段に前記第一の保留アニメーション(例えば、アイコン変更アニメ1の(表示態様2:煽り)に対応するアニメ)を表示させる制御を少なくとも含むものであり、前記第一の制御は、前記第一の保留アニメーションの表示中に前記第一の保留アイコン(例えば、図192(b)に示す保留アイコン903)に代わって前記第二の保留アイコン(例えば、図192(g)に示す保留アイコン903´)を表示させる制御を少なくとも含むものであり、前記第二の制御は、前記第一の保留アニメーションを表示させることなく、前記第一の保留アイコンに代わって前記第二の保留アイコンを表示させる制御を少なくとも含むものである、ことを特徴とする遊技台。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段(例えば、主制御部300)と、保留アイコンによって、前記図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を示す表示を少なくとも実行可能な保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記保留表示手段は、第一および第二の保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、前記保留アイコンの変化を示す第一の保留アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、第一の条件の成立があった場合(例えば、短縮変動以外の変動が選択された場合)に、前記第一の保留アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、前記第一の保留アニメーション(例えば、アイコン変更アニメ1の(表示態様2:煽り)に対応するアニメ)の表示中に前記第一の保留アイコン(例えば、図192(b)に示す保留アイコン903)に代わって前記第二の保留アイコン(例えば、図192(g)に示す保留アイコン903´)を少なくとも表示可能なものであり、前記保留表示手段は、第二の条件の成立があった場合(例えば、短縮変動が選択された場合)に、前記第一の保留アニメーションを表示することなく前記第一の保留アイコンに代わって前記第二の保留アイコンを少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
ここで、「第一の保留アイコンに代わって前記第二の保留アイコンを表示する」には、表示中の第一の保留アイコンの表示をやめ、第二の保留アイコンを表示すること、第一の保留アイコンの表示中に第二の保留アイコンを表示し、その後第一の保留アイコンの表示をやめること、表示中の第一の保留アイコンの表示をやめ、その後第二の保留アイコンを表示する等が含まれる。つまり、第一の保留アイコン表示中に第一の保留アニメーションが表示され、該第一の保留アニメーションの終了時点で第一の保留アイコンが表示されておらず且つ第二の保留アイコンが表示されていれば良い。
また、本実施形態にかかる遊技台においては、第一の保留アニメーションの実行によって、第一の保留アイコンが第二の保留アイコンに変更されたかのように見えれば上記内容に限定されるものではない。例えば、第一の保留アイコンを表示するタイミングは、第一の保留アニメーションの実行開始よりも前であっても良いし、第一の保留アニメーションの実行開始よりも後に表示されても良い。また、第二の保留アイコンについても第一の保
留アニメーションの実行中に表示が開始されても良いし、第一の保留アニメーションの表示終了から所定期間の経過後に表示が開始されても良い。また、第一の保留アニメーションと第一および第二の保留アイコン以外に保留アニメーションや保留アイコンが表示されていても良い。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、保留記憶条件が成立した場合には、始動情報(例えば、特図1変動遊技の停止図柄、特図1変動遊技のタイマ番号(または変動時間))を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308内の特図1用先読み結果記憶部や特図2用先読み結果記憶部)と、保留表示条件が成立した場合(例えば、特図変動遊技の保留数が増加した場合)には、アイコンを保留に対する保留アイコンとして少なくとも表示可能な表示手段(例えば、保留アイコン表示領域900)と、を備えた遊技台であって、前記保留アイコンは、第一の保留アイコンと第二の保留アイコンを少なくとも含み、前記表示手段は、保留アイコン変更条件が成立した場合には、保留アイコン変更アニメーションを表示可能に構成されるものであり、前記表示手段は、前記第一の保留アイコン(例えば、図192(b)に示す保留アイコン903)の表示中に前記保留アイコン変更条件が成立した場合(例えば、短縮変動以外の変動が選択された場合)には、前記保留アイコン変更アニメーション(例えば、アイコン変更アニメ1の(表示態様2:煽り)に対応するアニメ)の表示開始以降に前記第一の保留アイコンに代わって前記第二の保留アイコン(例えば、図192(h)に示す保留アイコン903)を表示可能に構成されているものであり、前記表示手段は、第一の保留アイコンの表示中に特定の条件が成立した場合(例えば、短縮変動が選択された場合)には、前記保留アイコン変更アニメーションを表示することなく、前記第一の保留アイコンに代わって前記第二の保留アイコンを表示可能に構成されているものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、実際よりも多く保留されているかのように遊技者を錯覚させることで、遊技意欲を向上させることができる(保留が貯まりやすい釘調整の良い遊技台と思わせることができる場合がある)。また、保留が消化されたことに基づいて当該変動が行われていることを明確に報知することができる場合がある。また、保留先読み予告としての保留アイコンの態様が当該変動の当否判定結果に基づいて表示される変動アイコンと関連した態様からなり、先読み予告と当該変動の予告の連続性を保つことができる場合がある。
また、前記第二の制御は、前記保留表示手段に前記第一の保留アニメーションとは異なる第二の保留アニメーション(例えば、アイコン変更アニメ3)を表示させる制御を少なくとも含むものであり、前記第二の制御は、前記第二の保留アニメーションの表示中に前記第一の保留アイコンに代わって前記第二の保留アイコンを表示させる制御を少なくとも含むものであってもよい。
このような構成とすれば、第一、第二の保留アニメーションの両方において同一態様で保留アイコンを変更することで、より予告の関連性を高めることができる場合がある。また、変動アイコンと保留アイコンを同一の態様とすることで、保留を消化して変動が行われる場合に保留が減らずに変動が行われたかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。
また、前記第二の保留アニメーションは、一部の態様(例えば、図194に示す、導入、結果報知、またはエンディング)が前記第一の保留アニメーションの態様と少なくとも共通するものであってもよい。ここで、「第二の保留アニメーションは、一部の態様が第一のアニメーションの態様と少なくとも共通するもの」とは、例えば、保留アニメの実行中に条件が成立したことに基づいて保留アニメAに代わって保留アニメBを実行する場合
、保留アニメAを第一の保留アニメーションとし、保留アニメA+保留アニメBを第二の保留アニメーションとすると、途中まで、保留アニメAが行われる点で共通している。また、別制御で行われるアニメの態様が共通となっていても良いことは言うまでもないものである。
このような構成とすれば、変動アイコンについては、保留アイコンと共通の態様を持ちつつも、固有の態様を持つことで、所定の保留が消化されたことをより遊技者に強調することができる場合があり、遊技者が保留の残数を容易に把握することができる場合がある。また、例えば変動アイコンの固有の態様が、共通の態様よりも大当りの信頼度が高い場合には、対象となる保留の変動が開始されるよりも前の予告で遊技者の射幸心を煽りすぎないため、対象となる保留が外れた場合であっても遊技者を大きく落胆させることがない。
また、前記保留表示手段は、先読み予告として前記保留アニメーションの表示を少なくとも実行可能なものであり、前記保留表示制御手段は、先読み予告条件の成立があった場合に、前記保留表示手段に前記保留アニメーションを表示させる制御を少なくとも実行可能なものである、前記第一の条件は、前記先読み予告条件の成立があった際に成立する場合を少なくとも含むものであり、前記第二の条件は、前記先読み予告条件の成立があった際に成立する場合を少なくとも含むものであってもよい。
このような構成とすれば、より一層、遊技者が保留の残数を容易に把握することができる場合がある。
また、前記図柄変動表示が行われる変動時間を少なくとも決定可能な変動時間決定手段と、を備え、前記制御手段は、前記変動時間決定手段の制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第一の条件は、前記変動時間として前記第一の変動時間が決定された際に、成立する場合を少なくとも含むものであり、前記第二の条件は、前記変動時間として前記第二の変動時間が決定された際に、成立する場合を少なくとも含むものであり、保留表示制御手段は、前記保留表示手段に第一の期間(例えば、アイコン変更アニメ1は12000ms)に亘って前記第一の保留アニメーションを表示させる制御を少なくとも実行可能なものであり、保留表示制御手段は、前記保留表示手段に第二の期間に亘って前記第二の保留アニメーションを表示させる制御を少なくとも実行可能なものであり、前記第二の変動時間は、前記第一の変動時間よりも短いものであり、前記第二の期間は、前記第一の期間よりも短いものであってもよい。
このような構成とすれば、対象となる変動に対する期待を煽り過ぎず、遊技者の射幸心を適度に保ちつつ、多彩な態様で演出を行うことができるため、遊技の興趣を低下させることがない。また、保留中よりも変動中の方がアイコンの態様が変化しやすいため、保留よりも変動に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
また、前記保留表示手段は、前記第二の保留アニメーションを第二の期間(例えば、アイコン変更アニメ3は3000ms)に亘って少なくとも表示可能なものであり、前記第二の変動時間は、前記第一の変動時間よりも短いものであり、前記第二の期間は、前記第一の期間よりも短いものであってもよい。
このような構成とすれば、対象となる変動に対する期待を煽り過ぎず、遊技者の射幸心を適度に保ちつつ、多彩な態様で演出を行うことができるため、遊技の興趣を低下させることがない。また、保留中よりも変動中の方がアイコンの態様が変化しやすいため、保留よりも変動に遊技者の注目を集めることができる場合がある。
また、画像の表示を少なくとも実行可能な画像表示手段(例えば、保留アイコン表示領域900)と、を備え、前記保留表示手段は、前記画像表示手段からなるものであり、前記画像表示手段は、前記保留アイコンの表示を少なくとも実行可能なものであってもよい。
このような構成とすれば、対象となる変動に対する期待を煽り過ぎず、遊技者の射幸心を適度に保ちつつ、多彩な態様で演出を行うことができるため、遊技の興趣を低下させることがない。また、例えば保留アイコンの固有の態様が0である場合には、アイコンの変化に対する遊技者の期待感を当該変動に集中させることができる場合がある。
また、前記制御手段を少なくとも有する主制御手段と、前記保留表示手段の制御を少なくとも実行可能な保留表示制御手段を少なくとも有する副制御手段と、を備え、前記主制御手段は、前記副制御手段に複数種類のコマンドを送信する制御を少なくとも実行可能なものであり、前記副制御手段は、前記主制御手段から受信した前記コマンドに応じた制御を少なくとも実行可能なものであり、前記副制御手段は、前記主制御手段とは別の基板によって構成されているものであってもよい。
また、前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものであってもよいし、前記制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記作動保留球の数を増加する制御を少なくとも実行可能なものであってもよい。
また、保留アイコンと変動アイコンは表示態様の少なくとも一部が共通し、他部は相違するようにしてもよい。例えば、形状、大きさ、色、記された文字、動作時の態様(アニメ)のうちの少なくとも一部が共通で、他部が相違するようにしてもよい。
このような構成とすれば、保留アイコンの予告対象である変動が行われていることが分かりやすく、変動開始後であっても変動開始前から行われていた予告と関連した態様で予告を継続して行うことができ、遊技者が注目しやすい。また、その逆に、少なくとも一部の態様を固有の態様で表示することで、すでに保留が消費され変動が行われていることを遊技者に認識させることができる。これにより、遊技者は正しい保留残数を把握しやすくなり、遊技を円滑に進行させることができる場合がある。また、共通の態様で変動アイコンを表示することで、実際よりも多く保留されているかのように遊技者を錯覚させることができ、遊技意欲を向上させることができる場合がある。
また、同一の始動情報に対し予告を行う保留アイコンおよび変動アイコンの表示態様は関連した態様からなっていれば、変動アイコンを見た場合に、どの保留アイコンと対応関係にあったかを把握することができる場合がある。また、保留アイコンから変動アイコンへと切り替える場合に、アニメーションを実行してもよい。
また、信頼度の高い変動アイコンは、1変動において消去される回数・割合が多くてもよい。このような構成とすれば、変動アイコンが信頼度の指針となり、熟練度の低い遊技者であっても信頼度を把握しやすい。
また、1の図柄の停止表示よりも後に変動アイコンが消去されるようにしてもよい。この場合、実行されている変動と該変動の結果としての図柄の停止表示は、消去される変動アイコンが対応する保留が消費されたことに基づいて行われたものであることを遊技者の確実に報知することができる場合がある。また、変動開始から所定の時間が経過したことに基づいて変動アイコンを消去してもよく、変動開始からリーチが成立するまでの間に変動アイコンを消去してもよい。
また、リーチ成立から変動アイコン表示領域及び保留アイコン表示領域の表示が中断されるまでの間に変動アイコンを消去してもよく、アイコン表示領域の表示が再開されるよりも前に変動アイコンを消去してもよい。また、図柄の変動停止が行われるよりも前に変動アイコンを消去してもよく、図柄の確定表示時間(変動停止〜次回変動開始までの間)に変動アイコンを消去してもよい、
また、主制御手段から所定の信号を受信したことに基づいて変動アイコンを消去してもよく、主制御手段から変動停止コマンドを受信したことに基づいて変動アイコンを消去してもよい。この場合、主制御手段の異常や、副制御手段がコマンドを取りこぼした場合であっても変動アイコンを消去することができ、保留が消費されたことを報知できる場合がある。また、予告の邪魔にならないタイミングで変動アイコンを消去することができる場合がある。
また、非変動時であっても変動アイコン表示領域および保留アイコン表示領域を表示していてもよい。また、所定の条件が成立したことに基づいて、保留アイコン→変動アイコンへの移動アニメを省略してもよい。この場合、変動途中における中断復帰時と同じ態様となるため、保留数を誤認させることができる場合があり、遊技者の止め打ちを抑止することができる場合がある。
また、スーパーリーチの実行に応じて、各アイコンの表示領域(それに伴うアイコン自体)の表示を中断する場合、該表示領域の復帰時に少なくとも変動アイコンの表示を復帰させないように制御してもよい。この場合、変動イコンによる予告を行っていた場合、抽選結果がハズレになった後にその変動アイコンを見せられると遊技者が不快になる恐れがあるため、悪い印象を残さないためにも消去することが好ましい。
また、変動アイコンの消去アニメの態様が複数あってもよい。特に、大当り信頼度や、特図毎に異ならせていてもよい。その逆に、信頼度の異なる変動や複数の特図で同態様の消去アニメを行ってもよい。また、優先変動側の特図2の方の有利度が高い場合、非電サポ状態においては、割り込んだ特図2の保留に基づく変動アイコンはデフォルト態様を選択するようにしてもよい。
また、常時変動アイコンを表示する必要はなく、例えば演出抽選により、予告として変動アイコンを表示する場合や、当該変動に対する先読み予告(保留アイコン)が表示されている場合にのみ変動アイコンを表示してもよい。また、変動アイコン表示領域および保留アイコン表示領域の表示態様を異ならせてもよい。
また、電断・復電に限らず、例えば、大当りやST終了等による遊技状態の変更があった場合にも所定の回数保留アイコンおよび変動アイコンを予め定められた態様で表示するようにしていてもよい。また、擬似連が行われる度に変動アイコンの消去と復帰を繰り返し複数回行ってもよい。また、当否判定結果として、特別な当否判定結果が導出された場合には、変動アイコンにおける移動アニメ・変化アニメ・消去アニメのうちの少なくともいずれか一つの実行を規制してもよい。
また、保留アイコンから保留アイコンの変化時には信頼度を低下させず、保留アイコンから変動アイコン又は変動アイコンから変動アイコンの変化の際には信頼度が低下する場合があってもよい。また、変動アイコンは、大当り信頼度が100%の態様を有していてもよい。
また、本実施の形態においては、第一の保留アイコン変更アニメーションが行われた場合と第二の保留アイコン変更アニメーションが行われた場合とで、変更後の保留アイコン
の表示態様が同一になるものを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、第一の表示態様で表示されている保留アイコンに対し、第一の条件の成立があった際に、第一の保留アイコン変更アニメーションが行われた場合には、該第一の保留アイコン変更アニメーションが終了した後には、第二の表示態様で該保留アイコンが表示される場合に、該第一の表示態様で表示されている保留アイコンに対し、第二の条件の成立があった際に、第二の保留アイコン変更アニメーションが行われた場合には、該第二の保留アイコン変更アニメーションが終了した後には、第三の表示態様で該保留アイコンを表示しても良い。更に前記第三の表示態様は、前記第二の表示態様よりも大当り信頼度の低いものであっても良いし、その逆に大当り信頼度が高いものであっても良い。また、複数変動に亘って前記保留アイコンの表示態様が変化される場合には、該複数回の変化の最終表示態様を前記第三の表示態様として表示しても良い。
また、本実施の形態による遊技台は、所定の保留記憶条件が成立した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備え、前記保留表示手段は、所定の保留移動条件(例えば、特図変動遊技の開始、保留の増加)が成立した場合には、所定の保留に対応する所定の保留アイコンの表示位置を移動させる所定の保留移動アニメーション(例えば、保留アイコンの移動アニメーション、増加アニメーション、消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション)を表示可能なものであり、第一の保留移動条件が成立した場合に、前記所定の保留移動条件は成立するものであり、前記第一の保留移動条件とは別の第二の保留移動条件が成立した場合にも、前記所定の保留移動条件は成立するものであり、前記保留表示手段は、前記第一の保留移動条件が成立した場合には、前記保留記憶手段に記憶された第一の保留と対応する第一の保留アイコンについての第一の保留移動アニメーションを実行し、前記保留表示手段は、前記第二の保留移動条件が成立した場合には、前記保留記憶手段に記憶された前記第一の保留とは異なる第二の保留と対応する第二の保留アイコンについての第二の保留移動アニメーションを実行するものであって、前記保留表示手段は、前記第一の保留移動アニメーションの実行中に、前記第二の保留移動条件が成立した場合には、実行中の前記第一の保留移動アニメーションと共に前記第二の保留移動アニメーションを開始可能なものであり、前記保留表示手段は、前記第二の保留移動アニメーションの実行中に、前記第一の保留移動条件が成立した場合には、実行中の前記第二の保留移動アニメーションと共に前記第一の保留移動アニメーションを開始可能なものであることを特徴とする。
この構成によれば、多様な態様で保留数の報知が行われるため遊技台の興趣を向上することができる。
またこの構成によれば、保留数の増減に関するアニメーションを行うことで、個々の保留について明確に報知を行いつつ、それらを同時に行うことで、保留表示をより目立たせることができる場合がある。
またこの構成によれば、保留に関する複数のアニメーションを同時に行うことで、個々の保留について明確に報知を行いつつも、複数の保留アイコンが同時に表示される頻度を向上することができ、遊技者による保留数の特定を困難にすることができる場合がある。
またこの構成によれば、それぞれのアニメーションに対する表示優先順序の設定や排他制御等を設ける必要がなく、制御を単純化することができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第一の保留移動アニメーションおよび前記第二の保留移動アニメーションが同時に行われている期間において、一方の保留移動アニメーションにおける少なくとも一部の表示が、他方の保留移動アニメーションと重複して表示されることを特徴とする。
この構成によれば、一点を見ているだけで、保留に関する複数の情報を容易に把握することができる場合がある。
またこの構成によれば、保留の増減についての情報を遊技者に明確に報知しつつ、その中でも特に目立たせたいアニメーションを任意に目立たせることができる場合がある。
またこの構成によれば、一方のアニメーションの一部を遊技者から視認困難に遮蔽することで、遊技者をより保留アニメーションに注目させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記保留表示手段は、前記第一の保留アイコンを所定の表示態様(例えば、表示態様「白」)で表示し、前記保留表示手段は、前記第二の保留アイコンを前記所定の表示態様で表示することを特徴とする。
この構成によれば、同一態様の保留アイコンを複数同時に表示することで、遊技者による保留数の把握をより困難にすることができ、遊技者に保留の貯まり易い優良台であるかのように錯覚させることができる場合がある。
またこの構成によれば、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を異ならせる先読み予告等が行われた場合には、期待できる保留の混同を防ぐことが可能となる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第一の保留移動条件は、前記保留記憶手段に記憶された保留数が減少した場合に成立するものであり、前記第一の保留移動アニメーションは、前記第一の保留アイコンが所定の表示領域から消去される様子を表すアニメーションからなることを特徴とする。
この構成によれば、保留が減少する様子をアニメーションで行うことで、遊技者の権利である保留が消化されて変動が行われていることを明確に報知しつつも、他のアニメーションと実行期間が重複した場合には、上記のように保留数を混同させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記第二の保留移動アニメーションは、前記第一の保留移動アニメーションの開始よりも後に開始された場合であっても、前記第一の保留移動アニメーションが終了するよりも前に終了可能なものであることを特徴とする。
この構成によれば、保留最大数以上の保留アイコンを表示する期間を設けつつ、最終的には正しい保留数を報知することができる場合がある。
またこの構成によれば、一方のアニメーションの尺を他方のアニメーションの尺よりも短くすることで、アニメーションが重複して行われ保留数を誤認させる期間を極力短くすることができる場合がある。
またこの構成によれば、一方のアニメーションが他方のアニメーションの実行中に開始され、更に他方のアニメーションが終了するよりも前に終了するように構成することで、
重複期間終了後に他方のアニメーションが行われているため、重複期間中に誤認させた保留数を正しく報知できる場合がある。重複期間の前から行われていたアニメーションが重複期間中に終了してしまうと、いつ終わったのかが区別しづらいため、保留を誤認したままになってしまう恐れがある。
また、本実施の形態による遊技台は、所定の保留記憶条件が成立した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段(例えば、RAM308、特図1乱数値記憶領域、特図2乱数値記憶領域)と、所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)と、所定の表示位置変更条件が成立した場合には、第一の位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域、表示領域外)に表示された前記保留アイコンを前記第一の位置とは異なる第二の位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域、変動アイコン表示領域800、表示領域外)に少なくとも変更可能な保留表示位置変更手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500、保留アイコン表示位置変更処理(ステップS1215)、変動アイコン表示制御処理のステップS1305)と、所定の表示態様変更条件が成立した場合には、第一の表示態様で表示された前記保留アイコンを前記第一の表示態様とは異なる第二の表示態様に少なくとも変更可能な保留表示態様変更手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500、保留アイコン変更処理(ステップS1211)、変動アイコン変更処理(ステップS1321))と、を備えた遊技台であって、前記保留表示位置変更手段は、前記保留アイコンの表示位置を前記第一の位置から前記第二の位置へと変更する場合に、所定の保留移動アニメーション(例えば、保留アイコンの移動アニメーション、消去アニメーション、増加アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション)を表示し、前記保留表示態様変更手段は、前記保留移動アニメーションの実行中に前記保留アイコンの表示態様を前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へと変更させることを特徴とする。
この構成によれば、多彩な態様で保留に関する情報を報知することで、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
またこの構成によれば、移動により対象となる保留アイコンに遊技者の注目を集めつつ、該保留アイコンの表示態様を切り替えることで、保留アイコンの表示態様が切り替わったことを遊技者に確実に報知することができる場合があり、見落としを防ぐことができる場合がある。
またこの構成によれば、表示位置の変更により保留数に増減があったことを明確に報知しつつも、表示態様を切り替えることで、熟練度の低い遊技者に対しては、保留数の特定を困難にすることができる場合がある。また、相反する効果を持つ動作を同時に実行することで、熟練度の低い遊技者を混乱させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、前記保留表示態様変更手段は、前記保留アイコンの表示態様を前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へと変更させる場合に、所定の保留表示態様変更アニメーション(例えば、保留アイコンの変化アニメーション、保留・変動アイコン間の変化アニメーション)を表示することを特徴とする。
この構成によれば、保留の表示態様の変化をアニメーションで行うことで興趣を向上させつつも、該アニメーションは表示位置が変化しながら行われるため、アニメーション自体を荒めに作成しても遊技者に気付かれ難くなる場合がある。このため、少ない労力で効
果的に興趣を向上させることができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、所定の当否判定条件が成立した場合には、当否判定を少なくとも実行可能な当否判定手段(例えば、特図2関連抽選処理(ステップS229)、特図1関連抽選処理(ステップS231))と、所定の図柄変動条件が成立した場合には、図柄変動を行った後、前記当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する図柄変動停止表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208)と、所定の先読み予告条件が成立した場合には、先読み予告(例えば、保留アイコンを所定の表示態様で表示)を少なくとも開始可能な先読み予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208、保留アイコン表示領域900、変動アイコン表示領域800、第1副制御部400、第2副制御部500)と、を備え、前記先読み予告手段は、前記先読み予告として、前記保留表示態様変更手段に前記保留アイコンの表示態様を変更させることが可能なものであることを特徴とする。
この構成によれば、先読み予告として行われる保留アイコンの表示態様の変化に気付かせ易くなる場合がある。
またこの構成によれば、保留アイコンの移動が行われる契機は、変動終了時や変動開始時に集中し易い。該契機に合わせて保留アイコンの表示態様を変更する先読み予告を行うことで、変動に合わせて行われる他の予告と競合しづらく、互いに演出の邪魔にならない場合がある。
またこの構成によれば、保留の増減を示すアニメーションと共に、特定の保留の抽選結果に関する予告が実行されるため、期待感の高い変動が行われるまでの時間を容易に把握することができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、第一の表示位置変更条件が成立した場合に、前記所定の表示位置変更条件は成立するものであり、前記第一の表示位置変更条件は、前記図柄変動の開始により前記保留記憶手段に記憶された保留の数が減少した場合に成立するものであることを特徴とする。
この構成によれば、変動が行われたことにより遊技者の権利である保留が消化されたことを明確に報知しつつも、保留アイコンの表示態様の変更を同時に行うことで、遊技者にとってはうれしいものではない保留減少報知により生じる不満感を軽減することができる場合がある。
また、本実施の形態による遊技台において、所定の予告条件が成立した場合には、予告を少なくとも開始可能な予告手段(例えば、装飾図柄表示装置208、変動アイコン表示領域800、保留アイコン表示領域900、第1副制御部400、第2副制御部500)を備え、前記予告手段は、前記所定の予告条件が成立した場合には、前記予告として、所定の変動アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記予告手段は、所定の先読み予告条件が成立した場合には、先読み予告として、前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記予告手段は、前記図柄変動が開始された後で、前記変動アイコンを表示可能なものであり、前記変動アイコンの表示態様は、前記保留アイコンの表示態様に関連した表示態様からなるものであり、前記保留表示位置変更手段は、前記第一の表示位置変更条件の成立に基づいて、前記保留アイコンの表示位置を第三の表示位置(例えば、保留アイコン表示領域900の第1領域)から第四の表示位置(例えば、変動アイコン表示領域800)に変更し、前記保留表示位置変更手段は、前記保留アイコンの表示位置を前記第三の位置から前記第四の位置へと変更する場合に、前記保留移動アニメーションを表示し、前記保留表示態様変更手段は、前記保留アイコンの表示位置を前記第三の位置から
前記第四の位置へと変更する前記保留移動アニメーションの実行中に、前記保留アイコンを前記変動アイコンに変更することを特徴とする。
この構成によれば、保留アイコンから変動アイコンに切り替わったことが明確に報知されるため、保留が消化されて当該変動が行われていることがより明確になる場合がある。特に保留アイコンが表示されている時点で先読み予告が行われていた場合には、実行されている変動が先読み予告の対象変動であることがより明確に遊技者に伝わり易く、遊技者も当該変動に期待感を持ち易くなる場合がある。
また、本実施の形態において、保留アイコンの表示態様は先読み結果に基づいて選択された態様であり、保留数の増減を表すアニメーションの実行前後で所定の領域(例えば、保留アイコン表示領域900の第1〜第4領域のいずれか)に表示される保留アイコンの表示態様が同一の表示態様からなるようにしてもよい。この場合、保留先読みにより保留アイコンの表示態様の変更が行われ、保留先読みにより変化する保留アイコンの表示態様は2種以上存在することが条件となる。保留アイコンの移動アニメーションの実行中に保留が増加し、当該移動アニメーションの完了時点または直後における保留数が移動アニメーション実行前の保留数と同一である場合には勘違いがより発生し易い。
この構成によれば、保留アイコンの表示態様の変更を移動アニメーションの実行中に行う構成としたことで、従来の構成では起こり易かった先読み予告の対象となる保留の誤認を防ぐことができる場合がある。
本実施の形態による遊技台では、相反する内容のアニメーション(例えば、保留アイコンの増加アニメーションと消去アニメーション)の態様は互いに対になる態様(例えば、一方は保留アイコンの透過性を徐々に減少させる態様、他方は透過性を徐々に増加させる態様、また一方は保留アイコンの表示サイズを徐々に拡大する態様、他方は表示サイズを徐々に減少する態様)からなるようにしてもよい。これにより、単純に保留数が減少されなかったように感じさせるだけでなく、減少の様子が途中で中断されたかのように遊技者に錯覚させることができる場合があり、保留減少による落胆を遊技者に感じさせた後でその落胆を埋め合わせる効果が生じる場合がある。
また本実施の形態では、保留アイコンの消去アニメーション等が次回変動開始時にも行われている場合があるので、当該変動の変動開始時点における保留の個数を知ることができる場合がある。昨今の遊技台は、保留が少ないほどリーチがかかり易くなっているため、保留が少ない程ガセ演出が頻発する。そのため従来は、リーチが発生した場合に該リーチに期待して良いかが不明瞭になってしまう可能性があった。さらに、保留と変動の関係が分かり易いため、変動時間を大幅に短く設計しても実行中の変動と保留の関係を容易に把握することができる場合がある。さらに、1の保留アイコンによって連続して複数の変動が行われているかのように遊技者を錯覚させることができ、これにより遊技台の稼動を向上させることができる場合がある。
また本実施の形態では、保留増加アニメーションが、対象となる変動が終了した後も継続して行われる場合がある。これにより1の始動入球により保留が複数増加しているかのように錯覚させることができる場合がある。特に、連続して変動が行われる場合には、顕著にその効果が奏される場合がある。
また本実施の形態では、同領域に対し複数の増加アニメーションが同時に実行される。これにより、1回の増加アニメーションにより複数の保留が発生したかのように錯覚させることで、稼動を向上させることができる場合がある。特に、増加した複数の保留アイコンが同じ態様の場合には、保留が分身したかのように見えるため顕著な効果を奏する場合
がある。
また本実施の形態では、退避アニメーションと増加アニメーションとが重複して実行される。これにより、特図2の割り込みが発生したことが分かり易くなる場合がある。従来は有利な特図2の割り込みが発生し、不利な特図1の保留による変動開始が遅延されたことが分かりづらかった。また、有利な特図2の保留アイコンで不利な特図1の保留アイコンを遮蔽することで、特図2の方が有利であることが遊技者に伝わり易くなる場合がある。
また本実施の形態では、複数の移動アニメーションが同態様で同時に実行され、そのうちの一つのみの保留アイコンについて表示態様が変化する場合がある。これにより、足並みが揃っている分、保留アイコンの表示態様の変化を特に目立たせることができる場合がある。
また本実施の形態では、保留表示手段は、保留アイコンによって、図柄表示手段を作動させることとなる遊技球の数(作動保留球数)を表示するとしているがこれに限定されるものではなく、例えば、表示アイコンを少なくとも表示可能な表示手段を備え、該表示手段は、前記表示アイコンとして、前述した保留アイコン・変動アイコンを少なくとも表示可能なものである。また、変動アイコンには、対象となる変動が終了してから所定期間に亘って表示されるアイコンが含まれていても良い。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された遊技球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、上述の複数の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、上述の複数の実施の形態のいずれかに記載している内容を、その他の実施の形態の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
また、上述の複数の実施の形態に記載した遊技台は、図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段と、表示アイコンを少なくとも表示可能な表示手段と、を備えた遊技台であってもよい。また、表示アイコンは、保留アイコンを少なくとも含むものであってもよい。また、表示アイコンは、変動アイコンを少なくとも含むものであってもよい。また、表示アイコンは、変動終了アイコンを少なくとも含むものであってもよい。また、表示手段は、保留アイコンによ
って、前記図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を示す表示を少なくとも表示可能なものであってもよい。ここで、本発明に係る「変動アイコン」とは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)を行うことが可能なアイコンをいい、本発明に係る「保留アイコン」とは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告を行うことが可能なアイコンであり、上述の「変動アイコン」は、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。
続いて、これまでと重複する説明もあるが、本発明の一実施形態である遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。まず、図214を用いて、本実施形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図214では図示せず)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本実施形態の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206(図216参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図215は、図214のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図217参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基
板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられ、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられる。
図216は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設している。演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
本実施形態の遊技盤200はいわゆる右打ち機用の遊技盤である。右打ち機では、球発射ハンドル134の操作によって遊技球の打ち出し強度を変化させることにより、遊技球の落下経路を演出装置206より右側の右側経路と演出装置206より左側の左側経路とに打ち分けることができる。本実施形態では、後述する特図1始動口230、特図2始動口232(開放状態)、可変入賞口234、235(開放状態)等への入球のし易さは、右側経路を落下する遊技球と左側経路を落下する遊技球とで異なる。
普図始動口228は、右側経路上にも左側経路上にも配置されているため、右側経路を落下する遊技球であっても、左側経路を落下する遊技球であっても、入球の困難さ、あるいは容易さは同じである。
特図2始動口232および可変入賞口235のそれぞれについては、これらの特図2始動口232および可変入賞口235が右側経路上に配置されているため、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難または不可能である。これに対し、特図1始動口230および可変入賞口234のそれぞれについては、遊技釘238の配列パターンやワープ装置242等の存在の影響によって、左側経路を落下する遊技球の入球は相対的に容易であり、右側経路を落下する遊技球の入球は相対的に困難である。なお、本実施形態では右打ち機を例に挙げているが、本発明は、右打ち機以外のパチッコ機にも適用することができる。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な画像(動画像または静止画像)を表示するための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、第4図柄表示領域208eおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208d、208eの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図216に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの下端部に固定されている。また図216に示す例では、特図1および特図2のそれぞれに対応する第4図柄表示領域208eが1つずつ(計2つ)設けられているが、特図1および特図2の双方に対応する第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール
(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
遊技領域124の下部には、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、普通図柄保留ランプ216と、高確中ランプ222とを配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」、第1特別図柄を「特図1」、第2特別図柄を「特図2」と称する場合がある。なお、本実施の形態においては、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプと、普通図柄保留ランプ216は、それぞれ図柄表示手段の作動を保留できる数(上限数)と対応する数のランプを備えているがこれに限らず、例えば、1つのランプで複数通りの点灯態様が可能なものであれば良い。例えば、超低速点滅、低速点滅、高速点滅、点灯状態維持の4パターンの点灯態様が可能な光源であれば、非点灯を合わせて、保留が0の状態から保留が4つ貯まっている各状態を報知することが可能となる。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図1表示装置212および特図2表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。特図1保留ランプ218および特図2保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、演出装置206の周囲には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、特図1始動口230と、特図2始動口232と、可変入賞口234、235とを配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、遊技球には、入賞の対価として遊技者に払い出す球(以下、「賞球」と呼ぶ場合がある)と、遊技者に貸し出す球(以下、「貸球」と呼ぶ場合がある)とが含まれる。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の左側と右側それぞれに1つずつ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
特図1始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。特図1始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図1表示装置212による特図変動遊技(以下、「特図1変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図1始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
特図2始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では右側経路上に1つだけ配設している。特図2始動口232は、左右に開閉自在な一対の羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当り図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。特図2始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、特図2表示装置214による特図変動遊技(以下、「特図2変動遊技」という場合がある)を開始する。なお、特図2始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口234、235は、大入賞口またはアタッカと呼ばれ、本実施形態では可変入賞口234が遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設され、可変入賞口235が右側経路上に1つだけ配設されている。可変入賞口234、235は、開閉自在な扉部材をそれぞれ備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能である。特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当り図柄を停止表示した場合には、例えば可変入賞口234、235のうち一方の扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234、235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234、235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設しているとともに、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
パチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234、235)や始動口(特図1始動口230、特図2始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242(242a、242b)および前面ステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉あるいはシャッタと称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、前面ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置2
06の前面下方の前面ステージ244にワープ出口242bから排出する。前面ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、前面ステージ244の中央部には、通過した球が特図1始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
本実施形態の演出可動体224は、パチンコ機100の機種名等が表示される横長平板状のパネルを備えている。演出可動体224は、不図示のステッピングモータで駆動されることにより、装飾図柄表示装置208の前方を表示画面に略平行な面内で上下方向に移動可能になっている。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。本実施形態の遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態においても装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部を露出させるように構成されている。これにより、装飾図柄表示装置208の表示画面の下端部に位置する第4図柄表示領域208eは、遮蔽装置246の開閉状態に関わらず視認可能になっている。
次に、図217を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。本実施形態では、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500はそれぞれ別の回路基板からなるものであるが、これら3つの制御部(300,400,500)は、共通の一つの回路基板からなるものであってもよいし、第1副制御部400と第2副制御部500が、主制御部300の回路基板とは別の共通の一つの回路基板からなるものであってもよい。したがって、主制御部300、第1副制御部400および第2副制御部500それぞれを所定の制御手段(例えば、主制御手段(300)、第1副制御手段(400)、第2副制御手段(500))ととらえることもできるし、これら3つの制御部(300,400,500)を併せた一つのものを所定の制御手段ととらえることもできるし、第1副制御部400および第2副制御部500を併せた一つのものを所定の制御手段(例えば、副制御手段)ととらえることもでき
る。
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示手段、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示手段、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動手段、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本実施形態では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
主制御部300、より厳密には主制御部300の基本回路302は、遊技制御を行う遊技制御手段であって、後述する当否判定手段、特図1表示装置212や特図2表示装置214といった図柄変動表示手段、を有し、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220の駆動(点灯および消灯動作)を制御する。
乱数値生成回路318は、基本回路302で使用する乱数値を生成する。この乱数値生成回路318における乱数の生成には、大別するとカウンタモードと乱数モードとの2種類の方法がある。カウンタモードでは、所定の時間間隔でカウントアップ(ダウン)する数値を取得して、その数値を乱数として導出する。乱数モードには、さらに2つの方法がある。乱数モードにおける一つ目の方法は、乱数の種を用いて所定関数(例えばモジュラス関数)による演算を行い、この演算結果を乱数として導出する。二つ目の方法は、0〜65535の範囲の数値がランダムに配列された乱数テーブルから数値を読み出し、その読み出した数値を乱数として導出する。乱数値生成回路318では、各種センサ320からセンサ回路322に入力される信号に重畳しているホワイトノイズを利用して不規則な値を取得する。乱数値生成回路318は、こうして取得した値を、カウンタモードでカウントアップ(ダウン)させるカウンタの初期値として用いたり、乱数の種として用いたり、あるいは乱数テーブルの読み出し開始位置を決定する際に用いる。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタ
のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。さらに、乱数値生成回路318は、普図始動口228に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、普図始動口228に対応する乱数値生成回路のそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、乱数値生成回路318に内蔵された、普図始動口228に対応する乱数値記憶用レジスタに記憶する。
また、この明細書にいう球検出センサとしては、具体的には、一般入賞口226、第1特図始動口230、第2特図始動口232、可変入賞口234,235など所定の入賞口に入賞した球を検出するセンサや、普図始動口228を通過する球を検出するセンサがあげられる。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。低電圧信号は、主制御部300のCPU304を動作させるための電気系統に異常があることを表す電気系統異常信号であり、電圧監視回路338は電気系統異常信号出力手段の一例に相当する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161(図217では図示せず)と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態で
は、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
遊技機設置営業店に設けられた島設備では、100Vの交流電源を24Vの電圧に降圧し、パチンコ機100には24Vの交流電流が供給される。24Vの交流電流は、主制御部300の電源制御部660によって、12Vの直流電圧に変換される。主制御部300には、図217では図示省略したが電圧変換回路も設けられており、12Vの直流電流は、その電圧変換回路で所定電圧(ここでは5V)にさらに降圧され、所定電圧(5V)の直流電流が主制御部300の基本回路302に設けられたCPU304に供給される。また、電源制御部660によって12Vの電圧に変換された直流電流は、主制御部300の電圧監視回路338や起動信号出力回路340にも供給される。電圧監視回路338は、12Vの供給電流の電圧値が所定の値(この例では9V)未満に低下すると、低電圧信号を基本回路302のI/Oポート310に出力する。したがって、電圧監視回路338は、電源制御部660と電圧監視回路338を結ぶ、12Vの直流電流が流れる電源ラインの電圧値を監視していることになり、この電源ラインが所定の電源ラインの一例に相当する。なお、低電圧信号をCPU304に直接入力するようにしてもよい。また、電源管理部660は、入力された24Vの交流電流をそのまま出力したり、あるいは36Vの直流電流に変換して出力したりもする。さらに、主制御部300のCPU304には、電圧変換回路とは異なる回路を経由して動作電圧(ここでは5V)の電流が供給されてもよい。
また、起動信号出力回路340は、電源投入によって電源制御部660から供給された直流電流の電圧値が、CPU304が動作可能な電圧値にまで達すると、起動信号を出力する。さらに、WDT314がタイムアウトになった場合、CPU304にはWDT314からリセット信号が出力される。WDT3141がタイムアウトになった場合としては、プログラムミスによる暴走した状態や、落雷や不正行為等に起因する電圧降下によりCPU304が本来設計した動作を行うことができなくなった場合等がある。なお、本実施形態では、WDT3141に、初期値として32.8msに相当する数値が設定されている。起動信号出力回路340からの起動信号と、WDT3141からのリセット信号は、共通の信号線によってCPU304に入力されるが、それぞれ専用線によって入力されるようにしてもよい。ここで説明した、起動信号出力回路340から出力される起動信号や、WDT314から出力されるリセット信号が、所定の起動信号の一例に相当する。
電源が遮断され即座に復帰した瞬停の場合、すなわち電源スイッチ178をオンすることなく自動復帰した場合には、停電圧信号が出力されるとともにWDT3141がタイムアウトになり、主制御部300ではリセット処理が実行される。このリセット処理では、まず、実行されるリセット動作が、システムリセット動作か否か判定される。基本回路302で実行されるリセット動作には、システムリセット動作とユーザリセット動作の2つがある。ここで、システムリセット動作を実行する場合には、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。続いて、セキュリティチェック処理が実行される。セキュリティチェック処理では、ユーザプログラムを基に計算された認証コードが正しいか否か再計算を行う。認証コードが正しい場合には、延長処理が実行される。延長処理における延長時間は固定時間であってもよいし、固定時間にランダムに選択されたランダム時間を加えた時間であってもよい。延長処理が終了すると、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。一方、ユーザリセット動作を実行する場合にも、CPU304のコアや内蔵レジスタの値を初期化する。ただし、乱数生成回路318を制御するレジスタの値はリセット前の状態が維持される。その後、後述する主制御部300のメイン処理が実行され、遊技制御が開始される。
次に、図218(a)〜(d)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、
特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図218(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図218(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動停止表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動停止表示と称する。図柄変動停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図218(a)には、特図1の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が示されている。図218(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。
ここにいうラウンドとは、所定量の遊技価値(所定球数)を獲得することができるチャンスの回数をいう。本実施形態では、図216に示す可変入賞口234,235の作動回数を表すものであり、15ラウンドとは、可変入賞口234(可変入賞領域)の1または複数回の開閉動作を1回(1回の作動)として、この作動が15回続くことを意味する。すなわち、1回の作動が、開閉状態が第1の状態(ここでは閉状態)から第2の状態(ここでは開状態)に変化する特定変化の一例に相当し、可変入賞口234,235は、大当り遊技中に、この特定変化を複数の定数回(15ラウンドの場合であれば15回)行うものである。各ラウンドは所定のラウンド終了条件(例えば所定球数(一例として10球)の遊技球の進入、所定量の遊技価値(所定球数)の獲得、ラウンド開始から所定時間の経過などのうちのうちの1または複数)が成立することにより終了する。
本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後にはいずれも電サポ状態に移行する。
電サポ状態とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くする等して、遊技者の有利度が非電サポ状態より高い所定状態のことをいう。この電サポ状態は、このパチンコ機100に用意された制御状態の一つであり、時短状態と称されることもある。すなわち、電サポ状態(時短状態)は、大当り遊技の終了
を条件に開始される。なお、厳密にいえば、「電サポ状態」はあくまでも普図がらみの状態であり、「時短状態」は特図がらみの状態または普図および特図がらみの状態である。主制御部300のRAM308には時短フラグも用意されており、時短フラグがオンに設定されていると、電サポ状態であり、普図高確率状態である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技に当選しやすくなる(普図確変)。例えば、普図変動遊技の当選確率が、普図低確率状態(非電サポ状態)では1/101であるのに対し、普図高確率状態(電サポ状態)では100/101に上昇する。また、電サポ状態の方が、非電サポ状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。例えば、非電サポ状態では10秒の普図変動遊技の変動時間が電サポ状態では12秒に短縮される。また、電サポ状態では、非電サポ状態に比べて、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなりやすい(電チュー開放期間延長)。例えば、非電サポ状態では0.3秒の電チュー開放期間が電サポ状態では1.7秒に延長される。さらに、電サポ状態では非電サポ状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開きやすい(電チュー開放回数増加)。例えば、普図始動口228への1回の入賞につき非電サポ状態では1回しか開かない一対の羽根部材232aが、電サポ状態では3回開く(例えば、1.7秒開放することを3回繰り返し、開放と開放の間の閉鎖時間は1.6秒)。電チュー開放期間延長や電チュー開放回数増加により、第2特図始動口232に入球する確率が高まる。なお、時短フラグは、大当り遊技中にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、非電サポ状態が維持される。これは、大当り遊技中に電サポ状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234,235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に第2特図始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。なお、電サポ状態(時短状態)では、普図確変、普図変短、電チュー開放期間延長、および電チュー開放回数増加の総てを行ってもよいが、これらのうちの少なくともいずれか一つが行われれば、遊技者の有利度が高い状態になり、電サポ状態(時短状態)としてもよい。あるいは、第2特図始動口232に入球する確率が高まる、電チュー開放期間延長または電チュー開放回数増加のうちのいずか一方が行われれば、電サポ状態(時短状態)としてもよい。非電サポ状態では、電サポ状態よりも遊技球が第2特図始動口232に進入し難い。上述のごとく、第2特図始動口232は、遊技球が進入する入り口の大きさが小サイズと大サイズのうちのいずれか一方のサイズからいずれか他方のサイズに変化するものである。この第2特図始動口232は、入り口が、電サポ状態では非電サポ状態よりも長期間にわたって大サイズである。この電サポ状態を、大当り遊技終了後、次に大当り遊技が開始されるまで維持するようにしてもよいし、大当り遊技終了後、特図変動遊技が所定回数行われる間に限って維持するようにし、所定回数を越えると非電サポ状態(普図低確率状態)に移行するようにしてもよい。なお、電サポ無しの大当りに当選した場合には、大当たり遊技終了後に電サポ状態に移行しない。非電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が小サイズに維持される。一方、上述のごとく、電サポ状態では、第2特図始動口232は、入り口が大サイズになり、遊技球の進入率が高められる。すなわち、非電サポ状態では、遊技球が可変始動領域である第2特図始動口232に第1の進入率で進入するのに対して、電サポ状態では、遊技球が第2特図始動口232に上記第1の進入率よりも進入率が高い第2の進入率で進入する。したがって、非電サポ状態が第一の進入率制御状態の一例に相当し、電サポ状態が第二の進入率制御状態の一例に相当する。
本実施形態では、15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普
図低確率状態である。「特図C」は、2Rであるとともに、大当り遊技終了後に電サポ状態に移行しない状態である。
「特図D」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図E」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図218(b)には、特図2の図柄変動停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は16R特別大当り図柄であり、「特図b」は8R特別大当り図柄であり、「特図c」は8R大当り図柄であり、「特図d」ははずれ図柄である。本実施形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図E」の5種類の特図が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率および確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本実施形態では、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。例えば、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない潜伏確変(特図C)が含まれているのに対し、特図2の大当りには潜伏確変が含まれていない。
大当り遊技および小当り遊技では、可変入賞口234,235の扉部材が1または複数回の開閉動作を行い、遊技者の有利度が、ハズレ制御状態に比べて相対的に高い状態になる。本実施形態のパチンコ機100では、遊技者の有利度が高い第2の有利度の当り制御状態(大当り制御状態および小当り制御状態)と、第2の有利度よりは有利度が低い第1の有利度のハズレ制御状態とが用意され、パチンコ機100は当り制御状態(第二の制御状態)とハズレ制御状態(第一の制御状態)のうちのいずれか一方の制御状態をとる。すなわち、当否判定の結果のうちの特定の当否判定結果に対応する図柄態様を停止表示した後で、遊技者に有利な遊技状態(当り制御状態)を開始する。これらの制御状態の移行も主制御部300のCPU304が行い、主制御部300のCPU304は、制御状態移行手段の一例にも相当する。なお、小当り制御状態は、可変入賞口234,235の扉部材が開閉動作を行うものの、可変入賞口234,235への入球はほとんど期待することができないため、小当り制御状態を上記第1の有利度の制御状態(第一の制御状態)ととらえることもできる。
なお、本実施形態のパチンコ機100には、15R特別大当り図柄として「特図A」以外の図柄も用意されており、15R大当り図柄等の他の図柄についても同様である。
特図1表示装置212および特図2表示装置214は、当否判定結果(抽選結果)を報知する報知手段であって、図柄変動を開始してから当否判定の結果に対応した図柄態様(特図A〜特図E、あるいは特図a〜特図d)を停止表示する図柄変動表示を行う図柄表示手段の一例に相当する。
図218(c)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図a」の16R特別大当り、「特図b」の8R特別大当り、「特図c」の8R大当りを報知する場合
には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図C」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図D」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図E」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図218(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
以下、装飾図柄表示装置208において、この「装飾図柄の変動表示」を開始してから装飾図柄の停止図柄態様(装飾図柄の組合せ)を停止表示する一連の表示を装飾図柄の変動表示と称することがある。
なお、特図1や特図2の停止図柄態様(図218(a)および同図(b)参照)と、装飾図柄表示装置208の左中右の各図柄表示領域208a〜cに表示される一つの装飾図柄の停止図柄態様(同図(c)参照)は、装飾図柄(同図(c)参照)の方が大きい。
図218(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」〜「普図D」の4種類と、はずれ図柄である「普図E」の1種類がある。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」〜「普図D」のいずれかを停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図E」を停止表示する。図218(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。普図変動遊技の当選についての詳しい説明は後述する。
以下、この「普図の変動表示」を開始してから普図の停止図柄態様を停止表示する一連の表示を普図の変動表示と称することがある。普図表示装置210は補助図柄報知手段の一例に相当する。
次に、図219を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS10
5では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
次に、図220を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域
、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱
数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合(保留している特図1変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満である場合)、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。すなわち、図217に示す乱数値生成回路318、RAM308に設けられたソフトウェア乱数カウンタ、および乱数加工を施す主制御部300を併せたものが、始動情報を生成して導出するものであり、始動情報導出手段(第1の始動情報導出手段,第2の始動情報導出手段)の一例に相当する。ここで取得された各種乱数値(始動情報)は、RAM308に設けた特図1の保留記憶部の、入賞順(保留順)に応じた空いている領域に、1組の始動情報として記憶される。この特図1の保留記憶部は、第1特図始動口230(第1の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第1上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第1の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図1の保留記憶部に記憶してもよく、この場合、一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよいし、特図1の保留記憶部および一時領域を第1の始動情報記憶手段としてもよい。また、主制御部300のCPU304は、RAM308に記憶されている特図1の保留数の
値に1を加算し、特図1の保留数が1増加する。したがって、主制御部300のCPU304が保留手段の一例に相当する。
特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合(保留している特図2変動遊技の数が所定数(本実施形態では4)未満である場合)、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。すなわち、特図2についても、特図1と同様に始動情報である各乱数値を取得し、取得した乱数値はRAM308に設けた特図2の保留記憶部に、1組の始動情報として同様に記憶され、さらに、RAM308に記憶されている特図2の保留数の値に1を加算する。特図2の保留記憶部は、第2特図始動口232(第2の始動領域)に遊技球が進入した場合に取得した始動情報を所定の第2上限個数(ここでは4個)まで記憶可能な第2の始動情報記憶手段に相当する。このとき各種乱数値(始動情報)をRAM308に設けた一時領域に一旦記憶し、その一時領域に記憶された値を特図2の保留記憶部に記憶してもよく、この場合一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよいし、特図2の保留記憶部および一時領域を第2の始動情報記憶手段としてもよい。
特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合(保留している普図変動遊技の数が所定数(本実施形態では2)未満の場合)、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。また、この入賞受付処理では、可変入賞口234、235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234、235に球が入球したことを示す情報を格納する。
なお、特図の始動情報にしても普図の始動情報にしても、保留数がそれぞれの所定数以上であれば始動情報を取得せずに、ステップS219に進む。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)
、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
主制御部300のRAM308には、普図当りフラグA〜Dの4種類のフラグが用意されている。普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグAがオンの場合には、図218(d)に示す当り図柄1の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。普図当りフラグBがオンの場合には、図218(d)に示す当り図柄2の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。普図当りフラグCがオンの場合には、図218(d)に示す当り図柄3の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。普図当りフラグDがオンの場合には、図218(d)に示す当り図柄4の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。一方、いずれの普図当りフラグもオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図218(d)に示す普図A〜Dのいずれかの図柄)、またははずれ図柄(図218(d)に示す普図E)の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、当りの種別(当り図柄)に応じて4種類用意された普図当りフラグのうちいずれかのフラグがオンにされる。いずれかの普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば0.5秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普
図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値(取り得る数値範囲は0〜100であり数値範囲の大きさは101)に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。
図221(a)は、主制御部300のROM306に記憶された普図当否判定用抽選テーブルを示す図である。
主制御部300のCPU304は、RAM308の保留記憶部から普図当選乱数値を取り出すと、時短フラグを参照する。時短フラグがオンであれば普図高確率状態であり、本実施形態では、普図当否判定結果は必ず当り(当選確率は100%)になる。なお、この当選確率は100%未満であってもよい。時短フラグがオフであれば普図低確率状態であるため、普図当選乱数値が図221(a)に示す普図当否判定用抽選テーブルのうちの普図低確率における「当り」の乱数範囲と「はずれ」の乱数範囲のいずれに属するかに基づいて、普図当否判定結果を判定する。当選確率は、普図高確率状態では100%であったのに対し、普図低確率状態では5%であり、当選確率が大幅に低下している。
主制御部300のCPU304は、普図当否判定結果に基づいて、普図当りフラグA〜Dの設定を行う。
次いで、普図当否判定結果に基づいて普図の図柄を決定する。
図221(b)は、主制御部300のROM306に記憶された普図決定用テーブルを示す図である。この普図決定用テーブルは、当否判定結果ごとに普図の停止図柄態様(図218(d)参照)に対応した乱数範囲が規定されている。
主制御部300のCPU304は、時短フラグがオフ状態(普図低確率状態)で普図の当否判定結果が当りの場合であれば、専用乱数(取り得る数値範囲は0〜99であり数値範囲の大きさは100)を取得し、その専用乱数が、図221(d)に示す普図決定用テーブル中の「普図A」、「普図B」、「普図C」のいずれの乱数範囲に属するかに基づいて普図決定結果を判定する。「普図A」、「普図B」、「普図C」それぞれの当選確率はほぼ同じであるが、大きく異ならせてもよい。
時短フラグがオン状態(普図高確率状態)で普図の当否判定結果が当りの場合であれば、普図決定結果は必ず普図Dになり、時短フラグのオン/オフに関係なく普図の当否判定結果がはずれの場合であれば、普図決定結果は必ず普図Eになる。なお、これらの場合であれば、専用乱数を取得しなくてもよいが、専用乱数を、普図始動口228への入賞時に取得するようにしておいてもよい。
図221(b)には、普図決定結果の当り図柄については、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの開閉パターンが参考までに示されている。図214に示す発射装置
110は、遊技者に球発射ハンドル134が継続的に発射操作されている間は、所定の発射期間(例えば0.6秒)の経過ごとに遊技球を遊技盤の遊技領域124へ向けて発射する。本実施形態では、「普図A」の発射期間よりも短い0.5秒の1回のみの開放を通常開放と称する。「普図B」および「普図C」では、開放時間は発射期間よりも長くはなるもののわずかにしか長くならないが、開放回数が3回に増加する。以下、「普図B」または「普図C」に当選して一対の羽根部材232aが開放することを普図ロング開放と称することがある。すなわち、ここにいう普図ロング開放とは、非電サポ状態における、一対の羽根部材232aの、通常開放(「普図A」)よりも長めの開放のことをいう。一方、電サポ状態(普図高確率状態)では、開放回数は1回であるが、開放時間が大幅に長くなる。なお、一対の羽根部材232aは、一回の開放において所定球数の入球があると、定められた開放時間に達する前であっても閉鎖する。
以上説明したように、本実施形態では、普図確率状態の変化とともに普図変動時間短縮機能と普通電動役物開放延長機能が作動する。
一方、上述のごとく、普図決定結果がはずれ(「普図E」)の場合には、一対の羽根部材232aは閉鎖したままである。
一対の羽根部材232aの開閉駆動は、上述した普図状態更新処理(ステップS221)において行われる。
さらに、主制御部300のCPU304は、上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理の詳細については後述する。
次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1か
ら0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、16R大当りフラグがオンの場合には図218(b)に示す特図a、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施形態では、特図2の場合は16ラウンドまたは8ラウンド、特図1の場合は15ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップ
S227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本実施形態では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図218(a)に示す特図A、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図B、2R大当りフラグがオンの場合には特図C、小当りフラグがオンの場合には特図D、はずれフラグがオンの場合には特図Eそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Eのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施形態では、有利度の高い特図変動遊技(本実施形態では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本実施形態では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブル(後述する図224(a)〜(d)参照)を用いて大当りとするか、小当り(本実施形態では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブル(後述する図225(a)、(b)参照)を用いて特図2
の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブル(後述する図226および図227参照)を用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。
以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示しても良いし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していても良い。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えても良い。また、本実施の形態においては、各図柄表示手段における保留の上限数を4つとしているがこれに限定するものではない。また、図柄表示手段毎に保留の上限数を異ならせても良い。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、特図変動開始コマンド、特図変動停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。なお、主制御部300から第1副制御部400に送信されたコマンドは、第1副制御部400から第2副制御部500に必要に応じて送信される場合がある。該コマンドは、同一のものであっても良いし、種類や送信方法が別で、同じ内容のもの
が送信されても良い。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が特図変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、特図変動停止(回転停止)コマンドの場合であれば、特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、先読み結果情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド普図保留増加処理も行われる。この一般コマンド普図保留増加処理では、コマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している普図識別情報、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定すること
ができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図219に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図219に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図222は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図223(a)〜(c)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本実施形態では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本実施形態では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデー
タが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。なお、ここでの先読みとは始動情報を当否判定(本抽選)の前に先に読むことを意味するが、以降の説明では、先読みという言葉を、先(当否判定(本抽選)の結果や停止図柄)を読むという意味で使用することがある。
そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本実施形態では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブ
ルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図222に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。さらに、特図毎に始動情報および先読み結果を記憶する領域を設けずに、一の始動情報および先読み結果記憶部にそれぞれの特図の始動情報および先読み結果を記憶するように構成していても良い。
図223は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図223(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図223(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図223(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図223(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図223(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図223(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図223(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されて
いない状態を「なし」と表記している。
図223(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図223(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
図223(d)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の、同図(a)とは異なる他の例を示している。この例では、事前判定した停止図柄情報に代えて事前判定した当否判定情報が記憶されている。しかも、この例における当否判定情報は、「当り」か「はずれ」かの情報になり、大当りと小当りを区別していない。図223(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、「当り」が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留3」には、「はずれ」が記憶されており、記憶領域「保留4」には、当否判定情報が記憶されていない。なお、大当りと小当りまでは区別してもよい。
図223(e)は、同図(d)とも異なる他の例を示している。この例では、停止図柄を事前判定した後に、さらに、特図の変動時間に関係するタイマグループ(詳細は後述)まで事前判定し、そのタイマグループを表す情報が記憶されている。図223(e)に示すように、記憶領域「保留1」〜「保留3」には、タイマグループの事前判定結果が記憶されている。
また、先読み結果(事前判定結果)として、複数種類の情報(例えば、当否判定情報と変動時間情報)を記憶するようにしてもよい。
以上説明したように、先読み結果情報は、主制御部300のRAM308に記憶されるが、第1副制御部400にも送信される。
次に、本実施形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図224〜図227に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。図224(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図224(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されている。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本実施形態の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
図224(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図224(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)であり、小当りの確率は約1/399(=164/65536)である。
図224(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図224(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)であり、小当りの確率は約1/399である。この当否判定用テーブルを図224(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図224(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図224(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299であり、小当りの確率は0である。
図224(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図224(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30であり、小当りの確率は0である。この当否判定用テーブルを図224(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
図225(a)、(b)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で停止図柄を決定する際に用いられる特図決定用テーブルの例を示している。図225(a)、(b)に示す特図決定用テーブルは、「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2乱数値または特図1乱数値と比較される数値範囲を示している。本実施形態の特図2乱数値および特図1乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図225(a)は、特図1用の特図決定用テーブルを示している。図225(a)に示すように、本実施形態の特図1変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が25%であり、特図B(15R大当り)が25%であり、特図C(潜伏確変)が50%である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、特図C)の割合、すなわち確変確率は75%である。また、特図1変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、15Rが50%であり、2Rが50%である。
本実施形態では、特図1の小当り図柄が1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Dに決定される。また、はずれ図柄も1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Eに決定される。特図1において小当り図柄やはずれ図柄をそれぞれ複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図225(b)は、特図2用の特図決定用テーブルを示している。図225(b)に示すように、本実施形態の特図2変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図a(16R特別大当り)が70%であり、特図b(8R特別大当り)が5%であり、特図c(8R大当り)が25%である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、特図b)の割合、すなわち確変確率は特図1と同様に75%である。また、特図2変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、16Rが70%であり、8Rが30%である。
本実施形態では、特図2のはずれ図柄が1種類であるため、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図2乱数値に関わらず停止図柄が特図dに決定される。特図2においてはずれ図柄を複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図226は、タイマ番号選択テーブルの一例を示している。タイマ番号選択テーブルは、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)でタイマ番号を決定する際に用いられる。本実施形態ではタイマ番号選択テーブルが複数種類備えられており、当否判定時の遊技状態や特図1および特図2の種別等の各種条
件に基づいて、1つのタイマ番号選択テーブルが選択される。図226では、当否判定の時点が非電サポ中である場合に選択される特図1用のタイマ番号選択テーブルのみを示している。
図226に示すタイマ番号選択テーブルでは、停止図柄、特図1の保留数、特図変動時間決定用乱数値に基づいて、変動タイマ(タイマ番号)を決定できるようになっている。ここで、本実施形態の特図変動時間決定用乱数値のとり得る値は0〜65535である。停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数が0のときには特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ3〜7、11〜13、16、17のいずれかに決定され、特図1の保留数が1以上(本実施形態では1〜3)のときには特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ2〜7、11〜13、16、17のいずれかに決定される。本実施形態では、停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数によって各変動タイマの選択確率が異なるとともに、変動タイマの振分けも異なっている。例えば、タイマ2は保留数が1以上のときには選択され得るが、保留数が0のときには選択されない。
後述するように、タイマ6〜22は、いわゆるリーチ以上の演出を実行可能な変動タイマ(以下、「リーチ以上の変動タイマ」という場合がある)である。図226に示すテーブルにおいて、停止図柄が特図Eである場合、特図1の保留数が0であるときにリーチ以上の変動タイマが選択される確率(リーチ発生確率)は約1/8(=8536/65536)であり、特図1の保留数が1以上であるときにリーチ以上の変動タイマが選択される確率は約1/32(=2036/65536)である。このように本実施形態では、保留数が多いとき(例えば、保留数が1以上のとき)には特図変短が作動し、はずれ変動でのリーチ発生確率は保留数が多いときほど低くなっている。
停止図柄が特図Aまたは特図Bである場合、特図1の保留数に関わらず、特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ8〜10、14、15、18〜22のいずれかに決定される。また、停止図柄が特図Cまたは特図Dである場合、特図1の保留数に関わらず、特図変動時間決定用乱数値に基づきタイマ番号がタイマ10または14に決定される。停止図柄が特図A〜特図Dである場合においても、特図1の保留数によって各変動タイマの選択確率や振分けを異ならせるようにしてもよい。
図227は、タイマ番号毎の各変動タイマの変動時間、各変動タイマが属するタイマグループ、および各変動タイマを用いた変動時間中に実行可能な演出種別の例を示している。図227に示すように、タイマ1〜5は、変動時間が2000〜10000msであり、タイマグループ1(即はずれ系)に属する。タイマ6、7は、変動時間が20000〜45000msであり、タイマグループ2(期待小:はずれ)に属する。タイマ8〜10は、変動時間が15000〜55000msであり、タイマグループ3(期待小:当り)に属する。タイマ11〜13は、変動時間が70000〜100000msであり、タイマグループ4(期待中:はずれ)に属する。タイマ14、15は、変動時間が80000〜95000msであり、タイマグループ5(期待中:当り)に属する。タイマ16、17は、変動時間が120000〜150000msであり、タイマグループ6(期待大:はずれ)に属する。タイマ18〜22は、変動時間が105000〜300000msであり、タイマグループ7(期待大:当り)に属する。
本実施形態では、タイマ6〜22はリーチ以上の変動タイマである。また、タイマ1〜7、11〜13、16、17は、当該変動の当否判定結果がはずれである場合に選択される変動タイマであり、タイマ8〜10、14、15、18〜22は、当該変動の当否判定結果が当りである場合に選択される変動タイマである。同一演出種別を実行可能な変動タイマ同士を比較すると、当りのときに選択される変動タイマは、図柄停止表示後に当り演出を実行できるように、はずれのときに選択される変動タイマよりも変動時間が所定時間
(例えば10000ms)だけ長くなっている。例えば、ノーマルリーチの演出が可能なタイマ6とタイマ9を比較すると、当りのときに選択されるタイマ9は、はずれのときに選択されるタイマ6と比較して変動時間が10000ms長くなっている。タイマ6が選択された特図変動遊技とタイマ9が選択された特図変動遊技とでは図柄停止直前までほぼ同態様のノーマルリーチ演出が可能であり、タイマ9が選択された特図変動遊技では図柄停止後に所定の当り遊技を実行可能である。
なお、タイマ番号と演出種別とは、必ずしも一対一で対応している必要はなく、一のタイマ番号に対して複数の演出態様を備えていてもよい。例えば、あるタイマが選択された場合に、第1副制御部400または第2副制御部500の演出制御処理において、所定の条件に基づく判定や演出用乱数値等を用いた抽選を行い、当該タイマの変動時間で実行する演出態様を複数の演出態様の中から選択するようにしてもよい。また、タイマ番号(変動時間)が異なる場合であっても一部の態様が共通となるような演出種別を備えていても良い。
また、本実施形態ではタイマ6〜22が選択されたときにリーチ以上の演出が実行されるようになっているが、リーチ以上の演出を実行するか否かは必ずしもタイマ番号に依存する必要はない。例えば、タイマ番号の抽選とリーチ以上の演出を実行するか否かの抽選とを独立して行うようにしてもよい。リーチ以上の演出を実行するか否かの抽選は、主制御部300で行ってもよいし、第1副制御部400で行ってもよい。
なお、ノーマルリーチとは、一般に2つの図柄表示領域(例えば、図216に示す左右図柄表示領域208a、208c)が等しい装飾図柄を停止表示し、残りの1つの図柄表示領域(例えば中図柄表示領域208b)が変動表示している状態(リーチ状態)のこと、すなわち、変動表示している図柄表示領域が特定の図柄(停止表示している図柄表示領域と等しい図柄)を停止表示すれば所定の大当り図柄の組合せを停止表示することとなる状態のことである。
スーパーリーチAやスーパーリーチBは、ノーマルリーチにさらに特殊な変動表示等を加味して演出効果を向上させたリーチの一種である。
また、スーパーリーチとしては、ロングリーチ、ノーマル逆転リーチ、ダブルラインリーチ等が知られており、さらには、特別マルチラインリーチ、全回転リーチ、特別全回転リーチ等のスペシャルリーチも知られている。本明細書で単にリーチというときには、ノーマルリーチとスーパーリーチとスペシャルリーチを含んだ装飾図柄の変動態様を意味する。このリーチは、特図の当否判定(抽選)の結果が当りの判定結果になることを、その当否判定を行った後であってその当否判定の結果を報知する前に遊技者に予告する演出であり、リーチを行うか否かは、その当否判定を行った後に決定される。リーチなしは、特図の変動時間が相対的に短く、スーパーリーチは特図の変動時間が相対的に長く、ノーマルリーチは特図の変動時間がリーチなしとスーパーリーチの間の時間になる。
次に、第1副制御部400の処理について説明する。図228(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図228(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代
入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図228(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図228(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と
判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図228(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
図229は、VRAM436に画像データが展開される前のROM406とVRAM436の内部構成の一例を示すブロック図である。上述の通り、第1副制御部400は、制御プログラムや画像データを記憶するためのROM406と、画像データ等を一時的に記憶するためのVRAM436と、ROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436の記憶領域を使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP434と、を有している。
ROM406には、制御プログラムのほか、圧縮されたムービーデータ(圧縮動画データ)や、静止画像からなるテクスチャデータなどの画像データが予め記憶されている。例えば、図229に示す例では、ムービーA用のムービーデータMVa、ムービーB用のムービーデータMVb、ムービーC用のムービーデータMVcの3種類のムービーデータや、テクスチャデータT001やテクスチャデータT002などの複数のテクスチャデータがROM406に記憶されている。また、ROM406には、これらのデータのほかに、ムービーデータの解像度(画像サイズ)などを含む制御情報が予め記憶されている。本実施形態では、ムービーデータMVaの解像度が1280×960であることを示す情報と、ムービーデータMVbの解像度が1024×768であることを示す情報と、ムービーデータMVcの解像度が800×600であることを示す情報と、を含む制御情報がROM406に記憶されている。
VRAM436には、ムービーデータを一時的に記憶(展開)するためのムービーデータ展開用領域MVEと、テクスチャデータを一時的に記憶(展開)するためのテクスチャデータ展開用領域TEと、装飾図柄表示装置208に表示させる画像に対応する画像データを一時的に記憶(展開)するためのフレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)が設けられている。なお、フレームバッファ1(FB1)およびフレームバッファ2(FB2)は、描画領域および表示領域のいずれか一方の指定が可能に構成され、描画領域に指定されたフレームバッファには画像データを展開することが可能であり、指定を描画領域から表示領域に変更することによって、表示領域に指定されたフレームバッファに記憶された画像データに対応する画像が、装飾図柄表示装置208に表示される。
図230は、ムービーAを再生するとともに、テクスチャデータに基づくテクスチャ画像を当該ムービーAに重畳して表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。ムービーAを再生する場合、第1副制御部400は、ムービーAに対応するムービーデータMVa(解像度1280×960)を複数の画像データに解凍した後、解凍後の画像データを1フレーム毎に、VRAM436に設定されたムービーデータ展開用領域MVE1(解像度1280×960)に転送する。本実施形態のVRAM436内には、ムービーデータ展開用領域MVE1以外に、解像度の異なる別のムービーデータ展開用領域(例えば、解像度1024×768のムービーデータ展開用領域、解像度800×600のムービーデータ展開用領域)が設定されているが、ムービーデータMVaと同一の解像度であるムービーデータ展開用領域MVE1が使用可能であるため優先して使用される。また、第1副制御部400は、ROM406に記憶された複数のテクスチャデータ(本実施形態では、テクスチャ画像(後述する保留アイコンや変動アイコン)が回転するアニメーションを表示するためのテクスチャデータT001〜T004)をテクスチャデータ展開用領域TE(図230では図示せず)に転送(展開)する。ここで、本実施形態のテクスチャデータT001は初期状態のテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT002は初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT003は初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像に対応し、テクスチャデータT004は初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像に対応する。なお、本実施形態では、複数のテクスチャデータを用いたアニメーションによりテクスチャ画像が動画として表示されるが、テクスチャ画像はムービーデータで構成されていてもよい。
続いて、第1副制御部400は、ムービーデータ展開用領域MVE1に転送したムービーデータMVaとテクスチャデータ展開用領域TEに転送したテクスチャデータとに基づいてVRAM436のフレームバッファ1(FB1)またはフレームバッファ2(FB2)に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データおよびテクスチャデータの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVD
P434に指示する。この際、ムービーデータ展開用領域MVE1(解像度1280×960)からフレームバッファに切り出す画像サイズとして1280×960を指定し、ムービーデータMVa(解像度1280×960)の全ての領域を表示可能とする。
続いて、第1副制御部400は、表示画像を形成したフレームバッファの全領域を指定して描画指示を行う。VDP434は、この描画指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。これにより、ムービーデータMVaに対応する画像とテクスチャデータに対応する画像とが装飾図柄表示装置208に表示される。本実施形態では、第1副制御部400がVDP434に対して4種類のテクスチャデータT001〜T004を時系列で順次選択して指示することによって、テクスチャ画像の動作(例えば回転)をアニメーションにより表現することができる。また、同一のテクスチャ画像による複数のアニメーション(例えば、同一の表示態様の複数の保留アイコンがそれぞれ回転するアニメーション)を表示するとき、各フレームにおいてそれぞれのアニメーションで同一のテクスチャデータを選択するようにすれば複数のアニメーションを同期させることができ、各フレームにおいてそれぞれのアニメーションで別のテクスチャデータを選択するようにすれば複数のアニメーションを非同期にすることができる。なお本実施形態では、テクスチャ画像の動作を表現するために4種類のテクスチャデータT001〜T004を用いているが、3種類以下または5種類以上のテクスチャデータを用いてもよい。
図231は、表示領域外(例えば下方)から出現して表示領域内の所定位置に徐々に移動するテクスチャ画像を表示する際の画像描画処理の流れを示す図である。テクスチャ画像の表示位置は、第1副制御部400がVDP434に指示するテクスチャデータの配置座標に基づいて決定される。したがって、テクスチャデータの配置座標をフレーム毎に徐々に異なる値に設定することにより、テクスチャ画像の移動をアニメーションにより表示することができる。
図231に示す例では、表示領域内の下端部に2つのテクスチャ画像が左右方向に並んで配置されている状態において、3つ目のテクスチャ画像を表示領域外の下方から出現させ、2つのテクスチャ画像の右隣の位置に徐々に移動させるアニメーションを表示する。VRAM436のフレームバッファ1または2における図中左端のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、フレームバッファの左上隅を原点として解像度1280×960の範囲(本実施形態では、ムービーデータMVaの範囲と一致している)から、テクスチャ画像自身の半分以上が下方にはみ出す位置に配置されている。その後、図中中央のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、図中左端のフレームでの位置よりも上方の位置に配置される。その後、図中右端のフレームでは、3つ目のテクスチャ画像は、図中中央のフレームでの位置よりもさらに上方の所定位置(他の2つのテクスチャ画像と同じ高さ)に配置される。
第1副制御部400は、各フレームにおいてフレームバッファ1または2に表示画像を形成した後、フレームバッファの左上隅を原点として解像度1280×960の範囲を指定して描画指示を行う。これにより、装飾図柄表示装置208には、表示領域内の下端部に2つのテクスチャ画像(先の保留アイコン)が左右方向に並んで配置されている状態において、3つ目のテクスチャ画像(増加した保留に対応する新たな保留アイコン)が表示領域外の下方から出現し、2つのテクスチャ画像の右隣の位置に徐々に移動するアニメーションが表示される。
後述するように、本実施形態では、テクスチャ画像のアニメーションとして保留アイコンが表示される。表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。各保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加
して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、変動が開始された場合に、該変動と対応する保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。保留アイコンの移動アニメーションには、例えば、第一の表示位置から第二の表示位置に表示位置が変化するアニメーションが一例として相当する。保留アイコンの変化アニメーションには、例えば、第一の表示態様から第二の表示態様に表示態様が変化するアニメーションが一例として相当する。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。保留アイコンの待機アニメーションには、例えば、第一の表示態様から第二の表示態様に表示態様が変化した後に第一の表示態様に再び戻り、これらを繰り返す、いわゆるループアニメーションが一例として相当する。保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また本実施形態では、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に対応する1つの変動アイコンが表示される場合がある。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。変動アイコンと保留アイコンは同一の態様を有する場合がある。また、特図変動遊技が開始された場合に、該特図変動遊技に対応する保留に基づいて表示される保留アイコンの消去アニメーションが該特図変動遊技に対応する保留に基づいて表示される変動アイコンの表示を示す場合がある。つまり、保留アイコンから変動アイコンへと役割が切り替わることを示すアニメーションのことを保留アイコンの消去アニメーションとする場合がある。この場合、保留アイコンと変動アイコンの表示態様が同一の場合ある。つまり、該消去アニメーションは、保留アイコンとしての機能が失われたことを特に示すもので、且つ保留アイコンが変動アイコンへと切り替わったことを示すアニメーションである。
保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連する態様のアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションとは独立して行われる場合もある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、当該特図変動遊技の実行中に実行さ
れるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションとは独立して行われる場合もある。
図232(a)は、特図1変動遊技の保留に対応する保留アイコンの待機アニメーションの例(例えば、デフォルトの態様)を示している。この例では、テクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応する、初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応する、初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像と、テクスチャデータT004に対応する、初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。各テクスチャ画像は所定色で円形状の外形を有しており、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が円の周方向に等間隔(90°間隔)で記されている(「八代将軍」柄)。各文字は、いずれも円の中心方向が下となるように配置されている。4つのテクスチャ画像では「八」、「代」、「将」、「軍」のうちいずれか1文字のみが正位置(上下の向きが正しい位置)となっており、初期状態のテクスチャ画像では「八」が正位置となっている。図232(a)に示す待機アニメーションが実行されると、円形の保留アイコンが、円の中心を回転軸として時計回り方向に常に回転し続けるように視認される。
図232(b)は、保留アイコンの待機アニメーションの別の例を示している。この例では、初期状態のテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに90°回転したテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに180°回転したテクスチャ画像と、初期状態から時計回りに270°回転したテクスチャ画像とがこの順に表示され、初期状態のテクスチャ画像が再び表示されると当該初期状態のテクスチャ画像が表示され続ける。この待機アニメーションが実行されると、円形の保留アイコンが最初に1回のみ回転し、その後は回転を停止して初期状態のまま静止し続けるように視認される。保留アイコンの最初の回転は、当該保留アイコンの待機アニメーションの一部または全部と考えることもできる。なお、保留アイコンが最初に回転するのは1回でなく2回以上であってもよいし、回転停止後に静止し続けるのは初期状態でなく別の状態であってもよいし、1回または複数回の回転と所定時間の静止との組合せを所定の周期で繰り返してもよい。また、保留が増加する際に、当該保留に対応した保留アイコンで最初の回転を行うようにしてもよい。この場合には最初の回転が増加アニメーションの一部または全部と考えることもできる。なお、増加アニメーションと待機アニメーションは必ずしも関連した態様である必要は無い。
図232(c)は、特図2変動遊技の保留に対応する保留アイコンの待機アニメーションの例を示している。この例では、4つのテクスチャ画像が正方形状の外形を有している。この待機アニメーションが実行されると、正方形の保留アイコンが、正方形の中心を回転軸として時計回り方向に常に回転し続けるように視認される。なお、本実施形態では特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンとが互いに異なる形状を有しているが、同一の形状を有していてもよい。他にも、同一の特図に基づく保留アイコンであっても遊技状態の変化に応じて表示態様を異ならせても良い。また、同一の特図に基づく保留アイコンであって、且つ同一の遊技状態においても表示態様を異ならせても良い。
図232(d)は、保留アイコンの待機アニメーションの他の例を示している。この例
では、例えばテクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応するテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。各テクスチャ画像は、いずれも所定のキャラクタ(例えば、サボテンを模した埴輪のキャラクタ)の絵柄に合致しており、状態(例えば、向き、ポーズ)が互いに異なっている。この待機アニメーションが実行されると、所定のキャラクタが図中左方向に向かって歩いているように視認される。したがって、この待機アニメーションと、保留アイコンを左隣の位置に移動させる移動アニメーションとを組み合わせて実行することによって、保留アイコン(キャラクタ)が左隣の位置に歩いて移動するように遊技者に視認させることができる場合がある。また、待機アニメーションと移動アニメーションにおいて、同一のアニメーションを実行する場合であっても、それぞれでテクスチャ画像を切り替える間隔を変更することで、一方のアニメーションに対し、他方のアニメーションが早送りまたはスロー再生されているかのような表示を行っても良い。
図232(e)は、保留アイコンの待機アニメーションのさらに他の例を示している。この例では、例えばテクスチャデータT001に対応する初期状態のテクスチャ画像と、テクスチャデータT002に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT003に対応するテクスチャ画像と、テクスチャデータT004に対応するテクスチャ画像とが順次繰り返し表示される。テクスチャ画像はいずれも図232(d)と同様のキャラクタの絵柄に合致しており、状態(例えば、向き、ポーズ)が互いに異なっている。この待機アニメーションは、図232(a)、(c)等に示す待機アニメーションと同様に4種類のテクスチャデータが用いられているため、図232(a)、(c)等に示す待機アニメーションと1周期分のアニメーションの実行時間(尺)を一致させることができる。したがって、複数の保留アイコンのうち一部の保留アイコンでは図232(e)に示す待機アニメーションを実行し、別の保留アイコンでは図232(a)に示す待機アニメーションを実行したとしても、これらの待機アニメーションを同期して実行できる場合がある。なお、図232(e)に示す待機アニメーションにおいて、上記4つのテクスチャ画像が順次表示されて初期状態のテクスチャ画像が再び表示された後には、図232(b)と同様に初期状態のテクスチャ画像が表示され続けるようにしてもよい。
ここで、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合には、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で同一にしてもよい。これにより、遊技者を保留アイコンの表示態様にのみ注目させることができ、表示態様の変化を遊技者に容易に気付かせることができる場合がある。
また、先読み結果に基づいて保留アイコンの表示態様を変更する場合に、保留アイコンの待機アニメーションの尺を表示態様変更の前後で異ならせてもよい。この場合、待機アニメーションの尺が変化したことに違和感を生じさせることができ、遊技者を保留アイコンに注目させることができる場合がある。上記待機アニメーションについての説明は保留アイコンで行ったがこれに限らず、待機アイコンに適応しても良い。
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図233(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図233(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代
入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS809の次のステップS811では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS803に戻る。
図233(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図233(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001では、第2副制御部メイン処理のステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001の次のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
図234は、第2副制御部メイン処理のステップS809における演出制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。演出制御処理のステップS1101では保留アイコン表示制御処理を行い、その次のステップS1103では変動アイコン表示制御処理を行い、続くステップS1104では普図ロング開放演出制御処理を行う。保留アイコン表示制御処理、変動アイコン表示制御処理、および普図ロング開放演出制御処理の詳細については後述する。なお、保留アイコン表示制御処理および変動アイコン表示制御処理は、特図1および特図2で独立して実行されるようにしてもよいし、特図1および特図2で共通して実行されるようにしてもよい。ステップS1104の次のステップS1105では、その他の演出制御処理を行う。
図235は、保留アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、保留アイコン表示制御処理のステップS1201では、第1副制御部400から送信される先読み結果情報コマンド等の各種コマンドに基づき、特図変動遊技の保留数が増加したか否かを判定する。保留数が増加したと判定した場合にはステップS1203に進み、保留数が増加していないと判定した場合にはステップS1209に進む。
ステップS1203では、保留アイコン変更シナリオ抽選処理を行う。保留アイコン変更シナリオ抽選処理では、後述する保留アイコン表示態様抽選用テーブル(図237〜図240)を参照して、特図変動遊技の保留数、増加した保留に対応するタイマグループ、および保留アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、増加した保留についての保留アイコン変更シナリオを抽選で決定する。保留アイコン変更シナリオは、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様の変化を表す情報であり、例えば「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:青」と表される。本実施形態の保留アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「箱」、「千両箱」がある。なお、増加した保留に対応するタイマグループの情報を取得できない場合(例えば、先読みが実行されていない場合)には、当該保留が消化されるまでの保留アイコンの表示態様をデフォルトの「白」に設定する。
ステップS1203の次のステップS1205では、決定した保留アイコン変更シナリオをRAM508に設けられたシナリオ記憶領域に記憶する。ここで、RAM508内のシナリオ記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれについての保留可能数と同数(本実施形態では、特図1および特図2のそれぞれについて4つずつ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1および特図2のそれぞれの保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。例えば、特図1の最先の保留が消化されて特図1変動遊技が開始されると、特図1の保留1に対応する記憶領域内のデータ(保留アイコン変更シナリオ)が消去され、保留2〜保留4に対応する記憶領域内のデータは、保留1〜保留3に対応する記憶領域にそれぞれ繰り上がって記憶し直されるようになっている。
ステップS1205の次のステップS1207では、増加した保留に対応する保留アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留アイコンの増加アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1209の処理に移行する。
ステップS1209では、保留アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。保留アイコン変更条件は、例えば、特図変動遊技が開始されたことである。本実施形態では、特図変動開始コマンド等の特図変動遊技の開始を示すコマンドを第1副制御部400から受信したタイミングであれば保留アイコン変更条件が成立したと判定し、それ以外であれば保留アイコン変更条件が成立していないと判定する。保留アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1211に進み、保留アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1213に進む。保留アイコン変更条件はその他にも、所定の変動時間の経過や、該保留アイコンよりも前の変動における当否判定において特定の当否判定結果が導出されること、または遊技者による所定の操作等であっても良い。また、保留アイコン変更条件は対象となる保留の変動が行われるまでに必ず成立するものであっても良いし、その逆に成立しないものであっても良い。また、該条件を決定する契機においては成立可否が分からない(不定)ものであっても良い。また、一度決定された保留アイコン変更条件がその後で変更または中止されても良い。
ステップS1211では、保留アイコン変更処理を行う。保留アイコン変更処理では、RAM508内のシナリオ記憶領域のそれぞれの記憶領域から保留アイコン変更シナリオを読み出し、各保留アイコン変更シナリオに基づいて各保留アイコンの表示態様の変更が必要か否かを判定し、変更が必要であれば保留アイコンの表示態様を変更する処理(例えば、保留アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1213の処理に移行する。
ステップS1213では、特図変動遊技の保留数が減少したか否かを判定する。例えば、第1副制御部400からの特図変動開始コマンドや先読み結果情報コマンド等に基づき、保留数が減少したと判定した場合にはステップS1215に進み、保留数が減少してい
ないと判定した場合には保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1215では、保留アイコン表示位置変更処理を行う。保留アイコン表示位置変更処理では、保留数の減少に応じて、各保留アイコンの表示位置を変更する処理(例えば、保留アイコンの移動アニメーションや消去アニメーション、保留・変動アイコン間の移動アニメーション等を設定する処理を含む)を行う。その後、保留アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
保留アイコン表示位置変更処理には、該処理の実行前の状態において保留アイコンが表示された位置から該位置とは異なる位置に保留アイコンの表示位置が変更され処理が終了するものに加え、異なる位置に保留アイコンの表示位置が変更された後、実行前の状態において保留アイコンが表示された位置に戻るものを含む。つまり該処理の実行後に保留アイコンが処理前とは異なる位置に表示されていれば良い。
図236は、変動アイコン表示制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、変動アイコン表示制御処理のステップS1301では、特図変動遊技が開始されたタイミングであるか否かを判定する。例えば、特図変動開始コマンドを第1副制御部400から受信したタイミングであれば特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定し、それ以外であれば特図変動遊技が開始されたタイミングではないと判定する。特図変動遊技が開始されたタイミングであると判定した場合にはステップS1303に進み、特図変動遊技が開始されたタイミングでないと判定した場合にはステップS1307に進む。
ステップS1303では、変動アイコン抽選処理を行う。変動アイコン抽選処理では、例えば、後述する変動アイコン表示態様抽選用テーブル(図241)を参照して、開始された特図変動遊技に対応する保留アイコンの変動開始直前(保留消化直前)の表示グループ(保留アイコンの変動開始直前の表示態様が白、青、赤のいずれかであれば「球系」、箱または千両箱であれば「箱系」)、開始された特図変動遊技に対応する変動タイマ、および変動アイコン表示態様抽選用乱数値に基づき、開始された特図変動遊技についての変動アイコンの表示態様を抽選で決定する。本実施形態の変動アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」がある。なお、変動アイコンの表示態様は、保留アイコンの表示態様と一緒に保留アイコン表示制御処理(ステップS1203)で決定されるようにしてもよい。その場合、ステップS1303の変動アイコン抽選処理を省略することができる。またその場合、変動アイコンの表示態様の情報は、保留アイコン変更シナリオに含まれていてもよい。
ステップS1303の次のステップS1305では、決定した表示態様の変動アイコンを装飾図柄表示装置208の所定の表示領域に表示する処理(例えば、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1307の処理に移行する。
ステップS1307では、特図変動遊技の実行中であるか否かを判定する。例えば、特図変動開始コマンドを第1副制御部400から受信してから、特図変動停止コマンドを第1副制御部400から受信するまでのタイミングであれば、特図変動遊技の実行中であると判定し、それ以外であれば特図変動遊技の実行中ではないと判定する。特図変動遊技の実行中であると判定した場合にはステップS1309に進み、特図変動遊技の実行中でないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1309では、変動アイコン表示中断条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示中断条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等の装飾図柄表示装置208の表示画面ほぼ全体で実行される演出が開始されること、電断が発生したこと(例え
ば、第1副制御部400からのコマンドに基づいて電断の発生を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示中断条件が成立したと判定した場合にはステップS1311に進み、変動アイコン表示中断条件が成立していないと判定した場合にはステップS1313に進む。また、変動アイコンの表示を中断させる演出としては、対象となる変動アイコンの少なくとも一部または全部に重なるような演出であっても良い。
ステップS1311では、変動アイコン表示中断処理を行う。変動アイコン表示中断処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示を中断(または中止、停止)するための処理を行う。その後、ステップS1313の処理に移行する。ここで、ある特図変動遊技に対応する変動アイコンの表示が中断された場合、この変動アイコンの表示は、当該特図変動遊技の実行期間中に再開されることもあるし、再開されないこともある。該変動アイコン表示中断処理には、表示中の変動アイコンの一部の表示を中断する処理が含まれる。変動アイコンの一部の表示を中断する場合には、該変動アイコンを容易に識別できないような表示としても良い。また、時間の経過に応じて変動アイコンの表示領域を拡大、又は縮小するような表示を行っても良い。つまり変動アイコンの表示中断とは、変動アイコンを表示しないまたは該変動アイコンの少なくとも一部が表示されていない状態を含む。
ステップS1313では、変動アイコンの表示が中断中であるか否かを判定する。変動アイコンの表示が中断中であると判定した場合にはステップS1315に進み、変動アイコンの表示が中断中ではない(例えば、変動アイコンが表示中である)と判定した場合にはステップS1319に進む。
ステップS1315では、変動アイコン表示再開条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示再開条件としては、例えば、スーパーリーチ演出等が終了したこと、電断状態から復電したこと(例えば、第1副制御部400からのコマンドに基づいて復電を検知したこと)、等がある。変動アイコン表示再開条件が成立したと判定した場合にはステップS1317に進み、変動アイコン表示再開条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323に進む。
ステップS1317では、変動アイコン表示再開処理を行う。変動アイコン表示再開処理では、装飾図柄表示装置208における変動アイコンの表示を再開するための処理を行う。その後、ステップS1323の処理に移行する。変動アイコン表示再開処理では、所定の条件が成立している場合には、変動アイコンの表示を再開しなくとも良い。
ステップS1319では、変動アイコン変更条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン変更条件としては、例えば、第2副制御部500で行う所定の乱数抽選に当選したこと、等がある。変動アイコン変更条件が成立したと判定した場合にはステップS1321に進み、変動アイコン変更条件が成立していないと判定した場合にはステップS1323に進む。
ステップS1321では、変動アイコン変更処理を行う。変動アイコン変更処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンの表示態様を変更するための処理(例えば、変動アイコンの変化アニメーションを設定する処理を含む)を行う。その後、ステップS1323の処理に移行する。また、変動アイコン表示中断条件が同時に成立している場合には、変動アイコンの一部または全部が非表示の状態において変動アイコンの表示態様を変更する制御が行われ、該変動アイコンについて表示中断条件が非成立となり、表示が再開された場合に、中断よりも前における表示態様とは異なる表示態様の変動アイコンが表示されるようなものであっても良い。
ステップS1323では、変動アイコン表示終了条件が成立したか否かを判定する。変動アイコン表示終了条件としては、例えば、特図変動遊技が終了したこと(例えば、特図変動停止コマンドを第1副制御部400から受信したこと)、変動開始から所定時間が経過したこと、等がある。変動アイコン表示終了条件が成立したと判定した場合にはステップS1325に進み、変動アイコン表示終了条件が成立していないと判定した場合には変動アイコン表示制御処理を終了して演出制御処理に復帰する。
ステップS1325では、変動アイコン表示終了処理を行う。変動アイコン表示終了処理では、装飾図柄表示装置208に表示されている変動アイコンを消去するための処理(例えば、変動アイコンの消去アニメーションを設定する処理を含む)を行う。
なお、変動アイコンは、全ての特図変動遊技中に表示されるようにしてもよいし、所定の条件が成立したとき(例えば、特定の演出モードが設定されたときや遊技状態に応じて表示可否を切り替える)の特図変動遊技中のみに表示されるようにしてもよい。
図237〜図240は、保留アイコン表示制御処理の保留アイコン変更シナリオ抽選処理(ステップS1203)で用いられる保留アイコン表示態様抽選用テーブルの例を示している。図237は、入賞時の保留数が3のとき(保留数が3から4に増加したとき)に、増加した当該4つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図238は、入賞時の保留数が2のとき(保留数が2から3に増加したとき)に、増加した当該3つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図239は、入賞時の保留数が1のとき(保留数が1から2に増加したとき)に、増加した当該2つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。図240は、入賞時の保留数が0のとき(保留数が0から1に増加したとき)に、増加した当該1つ目の保留に対して用いられる保留アイコン表示態様抽選テーブルの例を示している。
図237〜図240に示す保留アイコン表示態様抽選テーブルでは、増加した保留の変動タイマが属するタイマグループと、保留アイコン表示態様抽選用乱数値とに基づいて、当該保留についての保留アイコン変更シナリオが決定される。増加した保留の変動タイマが属するタイマグループは、第1副制御部400からの先読み結果情報コマンド等に基づいて判定され、保留アイコン表示態様抽選用乱数値は、RAM508に設けられた乱数カウンタから取得される。本実施形態の保留アイコン表示態様抽選用乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
例えば、保留数が3つから4つに増加し、増加した保留の変動タイマがタイマ1〜5(タイマグループ1、即はずれ系)である場合、図237に示すように、80%の確率(乱数範囲0〜79)で「入賞時:白、1変動後:白、2変動後:白、3変動後:白」という保留アイコン変更シナリオが設定される。すなわち、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は、表示開始当初には白であり、その後、保留が消化されて保留アイコンが消去されるまで白を維持する。なお、保留アイコン表示態様抽選用テーブルの表示態様欄において、「−」はそれ以前に設定された表示態様を維持することを表している。また、同表示態様欄では、当該保留の消化直前の表示態様をグレーの塗り潰しで示している。
また例えば、保留数が2つから3つに増加し、増加した保留の変動タイマがタイマ8〜10(タイマグループ3、期待小:当り)である場合、図238に示すように、5%の確率(乱数範囲56〜60)で「入賞時:白、1変動後:青、2変動後:赤」という保留アイコン変更シナリオが設定される。すなわち、当該保留に対応する保留アイコンの表示態様は、表示開始当初には白であり、1変動後には青に変化し、2変動後(当該保留の消化直前)には赤に変化する。
本実施形態の保留アイコンの表示態様は、球系の保留アイコン表示グループでは信頼度(大当り信頼度)の高い方から「赤」、「青」、「白」となっており、箱系の保留アイコン表示グループでは信頼度の高い方から「千両箱」、「箱」となっている。図237〜図240に示す保留アイコン表示態様抽選テーブルでは、当り時に選択されるタイマグループ3、5、7の方が、はずれ時に選択されるタイマグループ1、2、4、6よりも信頼度の高い表示態様が選択され易く、また、信頼度の高い表示態様に変化し易くなっている。後述の保留アニメーションは、表示されている保留アイコンの信頼度に応じて、その制御が変更されるものであっても良い。
図241は、変動アイコン表示制御処理の変動アイコン抽選処理(ステップS1303)で用いられる変動アイコン表示態様抽選用テーブルの一例を示している。図241に示す変動アイコン表示態様抽選用テーブルでは、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様(保留アイコン表示グループ)と、当該特図変動遊技の変動タイマと、変動アイコン表示態様抽選用乱数値とに基づいて、当該変動アイコンの表示態様が決定される。変動アイコン表示態様抽選用乱数値は、RAM508に設けられた乱数カウンタから取得される。本実施形態の変動アイコン表示態様抽選用乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。
例えば、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様が白(保留アイコン表示グループが球系)であり、当該特図変動遊技の変動タイマがタイマ9である場合、当該変動アイコンの表示態様は、35%の確率(乱数範囲0〜34)で「白」が選択され、40%の確率(乱数範囲35〜74)で「青」が選択され、20%の確率(乱数範囲75〜94)で「赤」が選択され、5%の確率(乱数範囲95〜99)で「金」が選択される。本実施形態では、保留アイコンの最終的な表示態様が白以外の青または赤であっても、表示態様が白の場合と同確率で変動アイコンの表示態様(白、青、赤、金)が選択されるが、保留アイコンの最終的な表示態様が青や赤である場合には変動アイコンの表示態様の選択確率を上記確率と異ならせてもよい。例えば、保留アイコンの最終的な表示態様が赤である場合、白や青の選択確率を上記よりも低く(0%を含む)、赤や金の選択確率を上記よりも高く(100%を含む)してもよい。
また例えば、開始される特図変動遊技に対応する保留アイコンの最終的な表示態様が箱(保留アイコン表示グループが箱系)であり、当該特図変動遊技の変動タイマがタイマ14である場合、当該変動アイコンの表示態様は、2%の確率(乱数範囲0〜1)で「煙」(例えば、空箱であることを示唆するために箱の中から煙が出てくる態様)が選択され、33%の確率(乱数範囲2〜34)で「酒」(例えば、箱の中から酒が出てくる態様)が選択され、30%の確率(乱数範囲35〜64)で「刀」(例えば、箱の中から刀が出てくる態様)が選択され、35%の確率(乱数範囲65〜99)で「家紋」(例えば、箱の中から家紋が出てくる態様)が選択される。保留アイコン表示グループが球系であるときと同様に、保留アイコンの最終的な表示態様が箱であるか千両箱であるかによって、変動アイコンの表示態様の選択確率を異ならせてもよい。
球系の保留アイコンに対応する変動アイコンの表示態様は、信頼度の高い方から「金」、「赤」、「青」、「白」となっている。箱系の保留アイコンに対応する変動アイコンの表示態様は、信頼度の高い方から「家紋」、「刀」、「酒」、「煙」となっている。なお、変動アイコンの表示態様「刀」および「酒」は、変動中に実行される演出(例えばスーパーリーチ演出)の具体的な内容(例えば、「刀」であれば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出、「酒」であれば、爺キャラクタと飲み比べで対決する飲み比べリーチ演出)を示唆している。図240に示す各表示態様の大当り信頼度は、非電サポ状態かつ非確変状態の特図1変動遊技における信頼度である。変動アイコンの各表示態様の信頼
度は、遊技状態毎に異なっていてもよいし、全ての遊技状態で同じであってもよい。また、各表示態様の信頼度は、特図1と特図2で異なっていてもよいし、特図1と特図2で同じであってもよい。信頼度が同一でアイコンの表示態様が異なる場合には、予め一方のアイコンに対し、表示優先度を定めておいても良い。
ここで、信頼度について言及すると、一般的な信頼度とは、複数回の事象が発生するなかで、対象となる事象が発生する割合を示すものであるが、当業界における信頼度は、大当り信頼度の略語に当たり、同態様の演出が実行された場合に、その内の何%が大当りになるかを示すものである。例えば、信頼度が30.3%である変動アイコンの表示態様「赤」は、当該変動の当否結果が大当りとなる確率が30.3%であることを遊技者に報知すると共に、当該変動の当否結果がはずれとなる確率が69.7%であることを遊技者に報知することとなる。つまり、該先読み予告報知は、大当り信頼度の報知と共にはずれ信頼度を同時に報知していると換言できる。また、信頼度は、1の値に限られず、例えば約5〜7%のように幅を持たせても良い。信頼度は、図240に示すテーブルの乱数範囲の振分けを調整することによって変更することができる。例えば、特定の表示態様の信頼度を高くする場合には、当該表示態様が大当り時に選択され易くするか、はずれ時に選択され難くすればよい。
上述の通り、本実施形態の保留アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「箱」、「千両箱」の5種類がある。変動アイコンの表示態様には、「白」、「青」、「赤」、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の8種類がある。これらのうち、「白」、「青」、「赤」の3種類は、保留アイコンと変動アイコンとで共通の表示態様である。「箱」、「千両箱」の2種類は、保留アイコンに固有の表示態様であり、「金」、「煙」、「酒」、「刀」、「家紋」の5種類は、変動アイコンに固有の表示態様である。言い換えれば、本実施形態の保留アイコンの表示態様には、3種類の共通表示態様と2種類の固有表示態様とがあり、変動アイコンの表示態様には、3種類の共通表示態様と5種類の固有表示態様とがある。本実施形態では、変動アイコンの固有表示態様の数(本実施形態では5)は、保留アイコンの固有表示態様の数(本実施形態では2)よりも大きい。保留アイコンの表示態様は、全て共通表示態様(固有表示態様が0)であってもよい。
図242は、図234に示す普図ロング開放演出制御処理(ステップS1104)の流れを示すフローチャートの一部を示す図であり、図243は、図242に示すフローチャートの残り部分を示す図である。
第2副制御部500のRAM508には、普図ロング開放演出実行フラグや普図ロング開放煽り演出実行フラグが用意されている。また、第2副制御部500のRAM508には、特図2特殊保留カウンタが設けられている。
普図ロング開放演出制御処理では、まず普図ロング開放煽り演出実行フラグがオフに設定されているか否かを判定し、(ステップS451)、オンに設定されていれば図243に示すステップS461に進み、オフに設定されていれば、図242に示すステップS452に進む。ステップS452では、今度は、普図ロング開放演出実行フラグがオフに設定されているか否かを判定し、オンに設定されていれば図243に示すステップS471に進み、オフに設定されていれば、図242に示すステップS453に進む。ステップS453では、特図2特殊保留カウンタの値が0か否かを判定し、0でなければ図243に示すステップS481に進み、0であれば図242に示すステップS454に進む。本実施形態では、ステップS453を実行することによって、普図ロング開放中に入賞した特図2の保留が全て終了するまで、新たな普図ロング開放演出の実行を規制している。なお、普図ロング開放演出が実行されずに、特図2始動口232の一対の羽根部材232a(電チュー)が開放している場合もある。
ステップS454では、普図変動中か否かを判定する。第2副制御部500には、第1副制御部400を経由して、普図の変動開始を表す普図変動開始コマンドや、普図の変動停止を表す普図変動停止コマンドが送信されてくる。普図変動開始コマンドには、普図決定結果の当り図柄が含まれている。また、第2副制御部500のRAM508には、普図変動中フラグも用意されている。第2副制御部500のCPU504は、図233(b)に示すステップS901で普図変動開始コマンドを未処理コマンドとして保存すると、図233(c)に示す各種更新処理(ステップS1003)で、普図変動中フラグをオンに設定する。また、第2副制御部500のCPU504は、ステップS901で普図変動停止コマンドを未処理コマンドとして保存すると、ステップS1003における各種更新処理で、普図変動中フラグをオフに設定する。ステップS454では、この普図変動中フラグがオフに設定されていれば普図の図柄変動停止中と判定し、この普図ロング開放演出制御処理は終了になる。反対に、普図変動中フラグがオンに設定されていれば普図変動中と判定し、今度は、普図変動開始コマンドに含まれていた普図の当り図柄が普図Bあるいは普図Cであったかを判定する(ステップS455)。普図の当り図柄が普図Bあるいは普図Cであった場合には、ステップS458に進み、普図の当り図柄が普図Aあるいは普図Dであった場合には、普図ロング開放ガセ煽り演出抽選処理を実行する(ステップS456)。この普図ロング開放ガセ煽り演出抽選処理では、RAM508から専用乱数を取得し、乱数抽選を行い、次いで、ステップS457において、普図ロング開放ガセ煽り演出抽選に当選したか否かを判定し、当選していなければ、この普図ロング開放演出制御処理は終了になる。一方、当選していれば、ステップS458に進む。
ステップS458では、普図ロング開放煽り演出を実行する。ここでは、装飾図柄表示装置208にゴルフゲームの演出画像(図256(a)および(b)参照)を表示させる。ステップS458に続くステップS459では、普図ロング開放煽り演出実行フラグをオンに設定し、この普図ロング開放演出制御処理は終了になる。
普図ロング開放煽り演出実行フラグがオンであったことによって実行される図243(a)に示すステップS461では、普図の図柄変動が停止中か否かを判定する。普図変動中フラグがオンに設定されていれば、この普図ロング開放演出制御処理は終了になり、普図変動中フラグがオフに設定されていれば、普図ロング開放煽り演出実行フラグをオフに設定する(ステップS462)。本実施形態では、この普図ロング開放煽り演出実行フラグがオフになるまで、普図ロング開放煽り演出は継続して行われる。
次いで、普図ロング開放演出を実行する(ステップS463)。ここでは、装飾図柄表示装置208に、右打ちすることを勧める演出画像(図256(c)参照)を表示させる。ステップS463に続くステップS464では、普図ロング開放演出実行フラグをオンに設定し(ステップS464)、この普図ロング開放演出制御処理は終了になる。
普図ロング開放演出実行フラグがオンであったことによって実行される図243(b)に示すステップS471では、特図2の保留が発生したか否かを判定する。第2副制御部500には、第1副制御部400を経由して、特図識別情報を含む特図保留増加コマンドが送信されてくる。ステップS471では、特図識別情報として特図2を示す情報を含む特図保留増加コマンドを受信したか否かを判定し、受信していなければステップS473に進み、受信していれば、特図2特殊保留カウンタの値を1増加させて(ステップS472)からステップS473に進む。
第2副制御部500には、第1副制御部400を経由して、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの開放を報せる電チュー開放コマンドや、その閉鎖を報せる電チュー閉鎖コマンドも送信されてくる。ステップS473では、電チュー閉鎖コマンドを受信し
たか否か、すなわち特図2始動口232の一対の羽根部材232a(電チュー)の開放が終了したか否かを判定し、電チュー閉鎖コマンドを、受信していなければこの普図ロング開放演出制御処理は終了になり、受信していれば普図ロング開放演出実行フラグをオフに設定し(ステップS474)、この普図ロング開放演出制御処理は終了になる。
特図2特殊保留カウンタの値が1以上であったことによって実行される図243(c)に示すステップS481では、第1副制御部400を経由して、特図識別情報として特図2を示す情報を含む特図変動開始コマンドを受信したか否かを判定し、受信していなければこの普図ロング開放演出制御処理は終了になり、受信していれば、特図2特殊保留カウンタの値を1減少させて(ステップS482)からステップS483に進む。
ステップS483では、特図2特殊変動演出処理を実行する。の特図2特殊変動演出処理では、特図変動開始コマンドに含まれているタイマ番号(特図変動時間)を示す情報に基づき、特図2表示装置214の変動時間に併せた専用演出((図256(e)〜(g))を装飾図柄表示装置208等に行わせる。すなわち、本実施形態では、普図ロング開放演出の実行中に増加した特図2の保留が変動する場合には、通常とは異なる専用演出が行われる。ステップS483の実行が完了すると、この普図ロング開放演出制御処理は終了になる。
上述したように、普図ロング開放演出を備えることで、有利度の高い特図2が変動しづらい普図低確率状態において、該特図2が変動しやすい期間を設けることが可能となる。また、該期間においては、通常よりも保留が貯まりやすい期間となるため、後述する保留アイコンの表示頻度を向上することができる場合がある。
次に、本実施形態によるパチンコ機100において実行される保留アイコンを用いた演出の具体例について説明する。
まず、保留アイコンは、一の保留に対応するものである。一の保留とは、1回の図柄変動表示の開始が保留されている意味であり、主制御部300のRAM308には、始動情報が記憶される。すなわち、始動情報を保留として記憶していると見ることもできる。そうすると、保留数が0である状態で始動口に入賞した場合であっても、RAM308に始動情報が一旦は記憶されるため、保留されたと見ることもできる。また、当否判定を行うことを保留するとも見ることができ、一の保留とは、1回の当否判定の実行が保留されている意味になる。また、1回の図柄変動表示の開始を図柄表示手段の作動とみることもでき、その場合には、1回の図柄表示手段の作動が保留されたとみることもできる。更に、図柄変動表示は、その終了時に抽選結果に基づく図柄、装飾図柄の変動表示の場合には抽選結果に基づく装飾図柄の組み合わせが表示されるため、該抽選結果に基づく図柄若しくは装飾図柄の組み合わせの表示が保留されているとみることもできる。
保留条件は、始動口に入賞があり、且つ、保留数が所定数未満である場合(いわゆる保留満タンではない場合)に成立する条件であり、保留条件が成立すると、保留数が1増加する。一方、保留消化条件は、特図の場合であれば、特図表示装置が特図変動表示中であるか、または停止表示中であるか否かを判定し、いずれの表示中でもない場合には、大当りフラグがオンにされることで設定される特図作動中(すなわち、大当り遊技中)であるか否かを判定し、特図非作動中に設定されていれば、保留数が0より大きいか否かを判定する。保留数が1以上であれば、保留消化条件が成立し、当否判定が行われ、特図の図柄変動表示が開始される。すなわち、保留消化条件は、保留がある場合(保留数が1以上である場合)には、図柄変動開始条件に一致する。
また、保留表示条件は、保留表示である保留アイコンを増加させる条件であるが、本実
施形態においては、保留数が増加すると成立する条件である。すなわち、特図の場合であれば、特図始動口230,232に入球があったタイミングで上記保留条件が成立すると同時に成立する条件である。言い換えれば、特図の図柄変動表示の開始が保留されると成立する条件である。ただし、この保留表示条件は、例えば、特図変動表示中であれば、特図の図柄変動表示の開始が保留され、かつ次の特図変動表示が開始されることによって成立する条件であってもよい。
保留表示条件は、保留条件と同じものであっても良いし、保留表示条件の成立には、保留条件の成立に加え更に他の条件の成立が必要であっても良い。
図244は、増加アニメーションと、消去アニメーションと、移動アニメーションが行われる例を示す図である。
図244以降の各図では、(a)、(b)、(c)・・・という順に時間が経過していったときの、装飾図柄表示装置208、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220の様子が示されている。装飾図柄表示装置208の表示画面の下方には、保留アイコン表示領域2081と変動アイコン表示領域2082が設けられている。保留アイコン表示領域2081は、特図1用の表示領域と特図2用の表示領域に分けて、例えば、上下二段や左右に配置してもよいし、両者を分けずに一つの表示領域にまとめてもよいが、特に断りがない限り、特図2用の表示領域は省略して、特図1用の保留アイコン表示領域2081を大きめに示す。また、保留アイコン表示領域2081には、保留アイコンが表示される。以下、最も古い入賞に基づく保留を第1保留と称し、以降の保留を入賞が古い順から第2保留、第3保留、第4保留と称し、それぞれの保留を表す保留アイコンを、第1保留アイコンh1、第2保留アイコンh2、第3保留アイコンh3、第4保留アイコンh4と称する。さらに、消化された(図柄変動表示が開始された)保留を表す保留アイコンは、保留アイコン表示領域2081から出て、変動アイコン表示領域2082へ移動する。以下の説明では、図柄変動表示が開始される前の第1保留アイコンh1を、図柄変動表示が開始されると変動アイコンH0と称することにするが、変動アイコンH0は、保留アイコンが変化したもの、すなわち保留アイコンの一種と見ることもできる。この変動アイコンH0は、変動アイコン表示領域2082で消去される。
なお、以降の各説明では、特図2優先変動機であって、とくに断らない限り、非電サポ状態にあるものとする。
図244に示す例では、左から右に向かって時間経過していく同図(X)のタイムチャートに示すように、始動入賞によって保留アイコンの増加アニメーションが開始され、増加アニメーションの終了前に変動アイコンH0の消去アニメーションが開始される。消去アニメーションは、当該図柄変動表示の終了(確定表示の終了)と同時に終了し、次の図柄変動表示が開始され、その開始と同時に移動アニメーションも開始される。ここにいう増加アニメーションは、第一の保留アニメーションの一例に相当し、消去アニメーションは、第二の保留アニメーションの一例に相当する。また、消去アニメーションを第一の保留アニメーションの一例にすると、移動アニメーションが第二の保留アニメーションの一例に相当する。図244に示す例では、増加アニメーションと移動アニメーションが連続して表示されないが、これらのアニメーション間で少なくとも表示される消去アニメーションによって、増加アニメーションおよび移動アニメーションを含む複数の保留アニメーションが1つの保留アニメーションであるかのように見せることができる。すなわち、同図(X)に示す白抜きの太い矢印の期間で、1つのアニメーションが継続して行われているかのように遊技者を錯覚させることができる。
本例に示すように、保留アニメーションが行われる領域において、保留について何らかの動きを常時行うことで、遊技者を注目を該領域に集めることができる。更に相反する条件の成立に基づいて行われる保留アニメーションを連続して表示することで、保留数の増減に変化があったことを遊技者が見落としづらい。
以下、図244(a)〜(g)を用いて詳述する。
図244(a)では、特図1の保留が2つ残っている状態で特図1の図柄変動表示が行われている。変動アイコン表示領域2082には、現在行われている図柄変動表示の開始が保留されていたことを表す保留アイコンが変化した変動アイコンH0が表示されている。
図244(b)では、同図(a)で行われていた特図1の図柄変動表示が継続している状態で、特図1始動口230へ入賞があり、保留アイコンが増加する。保留アイコンの増加アニメーションの実行条件(開始条件)は、保留が増加すると成立する条件である。同図(b)では、保留アイコンの増加アニメーションが開始されており、第3保留アイコンh3が、デフォルトの表示態様(白)で表示画面の下縁からせり出してきている。以下、特に断らない限り、保留アイコンの表示態様はデフォルトの表示態様であるが、表示態様をデフォルトとは異ならせてもよい。
図244(b)から図244(c)に以降する途中で、変動アイコン表示領域2082において、変動アイコンH0の消去アニメーションが開始される。図244(c)は、同図(a)および(b)で行われていた特図1の図柄変動表示が停止表示した直後の様子を示す図であり、第3保留アイコンh3の増加アニメーションは継続して行われており、第3保留アイコンh3は保留アイコン表示領域2081に向かって移動を続けている。
図244(d)は、同図(c)で停止表示した特図1の図柄変動表示が確定表示されており、変動アイコンH0の消去アニメーションの最後のシーン(完全に消える直前のシーン)が表示されている。また、第3保留アイコンh3の増加アニメーションは既に終了し、保留アイコン表示領域2081に第3保留アイコンh3が表示されている。なお、図柄のなんらかの動きや変化が行われていなくてもアニメーションという場合(すなわち静止画像もアニメーションという場合)には、この第3保留アイコンh3を含めた、保留アイコン表示領域2081に表示された保留アイコンh1〜h3は、表示位置も表示態様も変化しないが待機アニメーションを実行していることになる。
図244(e)は、次の特図1の図柄変動表示が開始され、移動アニメーションが開始されている。移動アニメーションの実行条件(開始条件)は、保留数が減少すると成立する条件である。移動アニメーションでは、今まで第1保留アイコンh1であったアイコンが変動アイコンH0に変化し、サイズが大きくなりながら、変動アイコン表示領域2082へ向けての移動を開始するとともに、今まで第2保留アイコンh2であったアイコンは第1保留アイコンh1の位置へ移動を開始し、先の入賞による増加アニメーションで増加した第3保留アイコンh3であったアイコンは第2保留アイコンh2の位置へ移動を開始する。
図244(f)および(g)では、同図(e)で開始された特図1の図柄変動表示が継続しており、同図(f)では移動アニメーションも継続して行われ、同図(g)では移動アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域2082には変動アイコンH0が表示され、保留表示領域2081には第1保留アイコンh1と第2保留アイコンh2が表示されている。
以上、図244を用いた例では、「図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示の開始を少なくとも保留可能なものであり、
保留表示条件の成立があった場合に、保留アイコンを少なくとも増加させることが可能な保留表示手段を備え、
前記保留表示条件は、前記図柄変動表示の開始が保留されたことを少なくとも含むものであり、
前記保留表示手段は、第一の保留アニメーションで前記保留アイコンを表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、第二の保留アニメーションで前記保留アイコンを表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、第一の条件が成立した場合には、前記第一の保留アニメーションの表示開始以降であって、且つ該第一の保留アニメーションの表示終了以前に前記第二の保留アニメーションの表示を開始可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。」について説明した。すなわち、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
前記図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を、保留アイコンによって示す表示を少なくとも実行可能な保留表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記保留表示手段は、第一の保留アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、第二の保留アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の保留アニメーションは、前記保留アイコンが変化する態様を少なくとも含むものであり、
前記第二の保留アニメーションは、前記保留アイコンが変化する態様を少なくとも含むものであり、
前記保留表示手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記第一の保留アニメーションの表示開始以降であって、且つ該第一の保留アニメーションの表示終了以前に前記第二の保留アニメーションの表示を少なくとも開始可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
この遊技台によれば、多彩な態様で保留に関する情報を報知することで、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
また、同一の保留アイコンについての複数の保留アニメを同時または連続して実行することで、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
さらに、先に実行されていた第一の保留アニメーションにより、保留アイコンに注目させることができているため、後から実行される第二の保留アニメーションの見落としを防ぐことができる場合がある。
なお、上記保留表示手段は、保留表示条件が成立した場合に、図柄変動表示の開始が一回保留されていることを表す一の保留アイコンを少なくとも表示可能なものであってもよい(以下、同じ)。
また、前記第一の条件は、保留消化条件であってもよい。この保留消化条件は、前記保留記憶手段に前記保留の数が記憶されていることを少なくとも含む条件であってもよい。
また、前記第一の保留アニメーションと前記第二の保留アニメーションは、同時に表示を開始されるものであってもよいし、前記第一の保留アニメーションの表示途中で前記第二の保留アニメーションの表示が開始されてもよいし、前記第一の保留アニメーションの表示終了と同時に前記第二の保留アニメーションの表示が開始されてもよい。
図245は、増加アニメーションと移動アニメーションが続けて行われる例を示す図である。
図245に示す例では、同図(X)のタイムチャートに示すように、始動入賞によって保留アイコンの増加アニメーションが開始され、増加アニメーションの終了と同時に移動アニメーションが開始される。ここにいう増加アニメーションは、第一の保留アニメーションの一例に相当し、移動アニメーションが第二の保留アニメーションの一例に相当する。図245に示す例は、終了のタイミングと開始のタイミングが重複する複数の保留アニメーションによる例であって、且つ、増加アニメーション(第一の保留アニメーション)の終了時点における保留アイコンの表示位置と、移動アニメーション(第二の保留アニメーション)の開始時点における保留アイコンの表示位置が同じであるため、一つの保留アニメーションであるかのように遊技者をより錯覚させやすい。すなわち、同図(X)に示す白抜きの太い矢印の期間で、1つのアニメーションが継続して行われているかのように遊技者をより錯覚させることができる。なお、連続して行われる保留アニメーションにおいて、少なくとも先に実行される保留アニメーションの終了時点での保留アイコンの表示位置と、後に実行される保留アニメーションの開始時点での保留アイコンの表示位置は、完全に一致していなくても近ければよい。また、この例では、増加アニメーションと、移動アニメーションがともに保留アイコンが移動する例であるが、増加アニメーションにおける保留アイコンの移動速度(再生速度)と、移動アニメーションにおける保留アイコンの移動速度(再生速度)を一致させてもよいし、前者の方を速くしてもよいし、反対に遅くしてもよい。また、後述するように、終了タイミングが開始タイミングに一致するように増加アニメーションにおける保留アイコンの移動速度を調整するようにしてもよい。保留アニメーションを中断するよりも、保留アニメーションの再生速度等を変更した場合の方が遊技者を錯覚させやすい。また、同様に増加アニメーション(第一の保留アニメーション)の終了のタイミングと移動アニメーション(第二の保留アニメーション)の開始のタイミングは、完全に一致する必要はなく、連続して見える程度にずれていても良い。
以下、図245(a)〜(f)を用いて詳述するが、図244(a)〜(g)に示す例と重複する説明は省略することがある。
図245(a)〜(b)は図244(a)〜(b)と同じであるが、同図(a)および(b)で行われていた特図1の図柄変動表示の確定表示中の図245(c)でも、第3保留アイコンh3の増加アニメーションは継続して行われている。この増加アニメーションは、次の特図1の図柄変動表示が開始される直前で終了し、次の特図1の図柄変動表示が開始された図245(d)では、移動アニメーションが開始されている。すなわち、第3保留アイコンh3の増加アニメーションの終了と同時に、その第3保留アイコンh3を含む保留アイコンの移動アニメーションが開始される。このように、先に実行されていた保留アニメーションの終了のタイミングと後から実行される保留アニメーションの開始のタイミングが一致すると、上述のごとく、それらの保留アニメーションが連続して実行されたかのように遊技者を錯覚させることができる場合がある。ここで、増加アニメーションにおける保留アイコンの移動速度(再生速度)を一定しておいたり、増加アニメーションを保留の増加があると即座に開始するようにしておくと、増加アニメーションの開始は、入賞タイミングによって定まるため、増加アニメーションの終了タイミングが開始タイミングに一致する確率は大幅に低下してしまう。そこで、図柄変動表示中に保留が増加した
場合には、当該図柄変動表示の停止(次の図柄変動表示の開始)までの時間に基づいて、第一のアニメーション(ここでは増加アニメーション)の実行開始を遅延したり、あるいは第一のアニメーションの実行時間を調整してもよい。例えば、増加アニメーションの開始時点で増加アニメーションの実行中に変動停止(次の変動開始)することが判定できた場合には、増加アニメーションにおける保留アイコンの移動速度を速く(早送り再生)して、増加アニメーションの実行時間を短縮してもよい。
なお、この例では、増加アニメーションに重複して変動アイコンH0の消去アニメーションが行われているが、連続して行われる第一のアニメーションと第二のアニメーションの少なくとも一方と実行期間の重複する第三のアニメーションが行われていても良い。
図246は、保留数が0の状態において、増加アニメーションと移動アニメーションが続けて行われる例を示す図である。
図246に示す例では、同図(X)のタイムチャートに示すように、始動入賞によって保留アイコンの増加アニメーションが開始されるとともに図柄変動表示も開始され、その増加アニメーションの終了と同時に移動アニメーションが開始される。ここにいう増加アニメーションは、第一の保留アニメーションの一例に相当し、移動アニメーションが第二の保留アニメーションの一例に相当する。この例は、保留数が0の状態における例であって、保留数が0の状態で特図始動口に入賞があった場合には、移動アニメーションの開始を遅延させて、増加アニメーションの終了と同時に移動アニメーションが開始されるようにする。移動アニメーションの開始の遅延により増加アニメーションと移動アニメーションが連続して行われるため、1つの保留アニメーションであるかのように見える。すなわち、同図(X)に示す白抜きの太い矢印の期間で、1つのアニメーションが継続して行われているかのように遊技者を錯覚させることができる。
以下、図246(a)〜(g)を用いて詳述する。
図246(a)では、特図の保留は一つもなく、特図の図柄変動表示も行われていない。図246(a)に示す保留アイコン表示領域2081には一つの保留アイコンも表示されておらず、変動アイコン表示領域2082にも変動アイコンH0が表示されていない。
図246(b)では、特図1始動口230へ入賞があり、保留数が0から1へ増加する。
図246(c)は、保留増加が行われてから4m秒後の様子を示す図である。この図246(c)では、同図(b)における特図1始動口230への入賞に基づいて、特図1の図柄変動表示が開始される。また、保留数が0から1へ増加したことにより、第1保留アイコンh1の増加アニメーションも開始される。特図1始動口230への入賞から増加アニメーションの開始までは、実際には一瞬で行われる現象である。なお、本実施形態では、始動口入賞を検出した図220に示すステップS217の主制御部タイマ割込処理の次の主制御部タイマ割込処理おいて保留数を減少させるが、始動口入賞を検出した主制御部タイマ割込処理の中で保留数を減少させるようにしてもよい。
図246(d)では、第1保留アイコンh1の増加アニメーションが継続され、同図(e)で増加アニメーションが終了し、保留アイコン表示領域2081に第1保留アイコンh1が一旦表示される。同図(c)〜(e)において、実際の保留数から遠ざかる保留アニメーションが行われていることになる。すなわち、実際の保留数は0なのに、保留が増えているアニメーションが行われていることになる。ただし、始動入賞により保留が増加したことは事実なので、実保留数と対応しない期間が生じるとしても保留アニメーション
の実行により保留の増加があったことを示した方が遊技者が保留数を誤認しづらい。
要するに、実際の保留数から離れる保留アニメーションが行われる場合があり、該保留アニメーションが終了した時点での保留数の表示が実際の保留数と対応しない。ここで、該保留アニメーションが終了した後で、実際の保留数に近づく保留アニメーションを行ってもよい。また、保留数から離れる保留アニメーションと保留数に近づく保留アニメーションは連続して行われる(一つの保留アニメのように見える。)ようにしてもよい。また、保留アニメーションの実行中に保留数が変化した場合であっても実行中の保留アニメーションをキャンセルしなくてもよい。保留数の変化は一瞬で行われ、該保留数の変化に基づく保留アニメーションは時間をかけて行われるからである。この結果、一瞬で行われる保留数の変化は遊技者が見落としやすいので、実際の保留数とは相反する表示になってしまうとしても保留アニメーションで時間をかけて表示することで、保留数の変化を見落としづらい。また、最終的には正しい保留数に近づく保留アニメーションが行われるため、保留数の誤認自体も防ぐことができる場合がある。さらに、保留数から離れる保留アニメーションと保留数に近づく保留アニメーションが連続して行われるため、より保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。
増加アニメーションの終了と同時に、今度は、第1保留アイコンh1であった変動アイコンH0の移動アニメーションが開始される。同図(f)に示すように、第1保留アイコンh1は、変動アイコンH0に変化し、変動アイコン表示領域2082に向けて移動を開始し、同図(g)で、変動アイコンH0の移動アニメーションは終了する。特図1始動口230への入賞(同図(b))から増加アニメーションを経て、移動アニメーションの終了(号図(h))までは、ほぼ同時に生じた現象であるため、保留アニメーションについてもバラバラに実行せずに、1つの現象を表すものであることを強調するための連続表示、すなわち複数の保留アニメーションが1つの保留アニメーションであるかのような表示を行っている。
なお、増加アニメーションによって、保留アイコン表示領域2081を経由せずに変動アイコン表示領域2082に直接移動させるアニメーションを行ってもよい。
図247は、増加アニメーションと変化アニメーションの間隔があいてしまった例を示す図である。
図247に示す例では、同図(X)のタイムチャートに示すように、始動入賞によって保留アイコンの増加アニメーションが開始される。この例での保留アイコンの変化アニメーションは、図214に示すチャンスボタン136が押下されると開始される保留アニメーションであり、チャンスボタン136の押下が遅れたことによって、増加アニメーションの終了と変化アニメーションの開始との間にアニメーション非実行期間が存在してしまっている。
以下、図247(a)〜(h)を用いて詳述するが、図244(a)〜(g)に示す例と重複する説明は省略することがある。なお、この例では、図247(a)で行われている特図1の図柄変動表示が図247(h)まで継続する。
図247(a)〜(b)は図244(a)〜(b)と同じであるが、同図(b)で開始された第3保留アイコンh3の増加アニメーションでは、保留アイコンの表示態様が、最初からデフォルトの表示態様ではなく、チャンスボタン136を模した表示態様である。第3保留アイコンh3の増加アニメーションは図247(d)で終了し、保留アイコン表示領域2081には、チャンスボタン136を模した表示態様の第3保留アイコンh3が表示される。この例では、第3保留アイコンh3の増加アニメーションの終了と同時に遊
技者がチャンスボタン136を押下せず、しばらくたってからチャンスボタン136を押下した(図247(f)参照)。その結果、図247(e)に示すアニメーション非実行期間を挟んで、図247(f)から第3保留アイコンh3の変化アニメーションが開始され、同図(f)で第一表示態様に変化し、同図(g)で第二表示態様に変化し、同図(h)で第三表示態様(ここでは先読み予告の表示態様)に変化して変化アニメーションが終了する。
なお、第3保留アイコンh3の増加アニメーションの終了(図247(d))と同時に遊技者がチャンスボタン136を押下すれば増加アニメーションと変化アニメーションが連続して行われる。すなわち、タイミングによっては連続して行われることがある。また、増加アニメーションが開始されてから終了するまでの間もチャンスボタン136の押下を受け付けるようにすれば、増加アニメーションと変化アニメーションが同時に行われることもあるようになる。
図248は、増加アニメーションと変化アニメーションの間に移動アニメーションが開始される例を示す図である。
図248に示す例では、同図(X)のタイムチャートに示すように、始動入賞によって保留アイコンの増加アニメーションが開始され、その増加アニメーションが終了すると同時に移動アニメーションが開始される。そして、移動アニメーション実行中にチャンスボタン136が押下され、変化アニメーションが開始され、変化アニメーションは、先に開始されていた移動アニメーションと重複して実行される。ここにいう増加アニメーションは、第一の保留アニメーションの一例に相当し、移動アニメーションが第二の保留アニメーションの一例に相当する。また、移動アニメーションを第一の保留アニメーションの一例にすると、変化アニメーションが第二の保留アニメーションの一例に相当する。図248に示す例では、第一の保留アニメーションの実行開始以降に開始された第二の保留アニメーションが、第一の保留アニメーションの終了以前に終了することで、1つの保留アニメーションあるかのように見える。すなわち、同図(X)に示す白抜きの太い矢印の期間で、1つのアニメーションが継続して行われているかのように遊技者を錯覚させることができる。
以下、図248(a)〜(h)を用いて詳述するが、図247(a)〜(h)に示す例と重複する説明は省略することがある。
この図248に示す例では、図248(a)で行われている特図1の図柄変動表示は、同図(d)で確定表示される。また、図248(d)に示すように、チャンスボタン136を模した表示態様である第3保留アイコンh3の増加アニメーションは、その図柄変動表示と同時に終了する。なお、この例では、確定表示前に変動アイコンH0の消去アニメーションが終了している。
図248(e)は、次の特図1の図柄変動表示が開始され、移動アニメーションが開始されている。すなわち、増加アニメーションの終了と同時に移動アニメーションが開始されている。ここで開始された移動アニメーションは、同図(h)で終了するまで継続する。移動アニメーションが行われている最中に、チャンスボタン136の押下があり、第3保留アイコンh3の変化アニメーションが開始される(図248(f)参照)。第3保留アイコンh3は移動アニメーションによって移動しながら、同図(f)で第一表示態様に変化し、不図示の第二表示態様へ変化した後、同図(g)で第三表示態様(ここでは先読み予告の表示態様)に変化し、移動アニメーションが終了する前に変化アニメーションが終了する。すなわち、この例では、一つの保留アイコン(第3保留アイコンh3)に対して複数の保留アニメーション(移動アニメーションと変化アニメーション)が同時に実行
される。
図249は、二回の図柄変動表示において異なった組合せの保留アニメーションが行われる例のタイムチャートを示す図であり、図250は、図249のタイムチャートに示す例の様子を段間的に示す図である。
一回目の図柄変動表示における保留アニメーションを図249(X)のタイムチャートに示す。一回目の図柄変動表示の開始によって、移動アニメーションが開始され、移動アニメーションが終了すると同時に消去アニメーションが開始され、一回目の図柄変動表示の確定表示までに消去アニメーションが終了する。
二回目の図柄変動表示における保留アニメーションを図249(Y)のタイムチャートに示す。二回目の図柄変動表示の開始によっても、移動アニメーションが開始される。この移動アニメーションは実行時間が短く設定されており、変動アイコンH0は早々に変動アイコン表示領域2082に到達し、移動アニメーションが終了する。この移動アニメーションの終了と同時に、ここでは消去アニメーションが開始される。
以下、図250(a)〜(i)を用いて詳述する。
図250(a)では、特図の図柄変動表示が確定表示を行い、特図1の保留が3つ残っている。第1保留アイコンh1の表示態様と第3保留アイコンh3の表示態様は、サボテンを模した埴輪のキャラクタであり、第2保留アイコンh2の表示態様は、殿様のキャラクタである。殿様のキャラクタも埴輪のキャラクも先読み予告の表示態様の一例であり、この例では、殿様のキャラクタの方が、埴輪のキャラクよりも信頼度が高い。
図250(b)では、図249(X)を用いて説明した一回目の図柄変動表示が開始され、この一回目の図柄変動表示は同図(e)で確定表示するまで継続する。一回目の図柄変動表示の開始と同時に、移動アニメーションも開始される。ここでの移動アニメーションは、保留アイコンが表示態様をループ変化させながら表示位置を変えるアニメーションであり、待機アニメーションが同時に実行されている。すなわち、埴輪のキャラクタの変動アイコンH0と保留アイコンh3では、図232(d)に示す待機アニメーションが実行されている。なお、保留アイコンの表示態様(例えば、先読み予告の有無や信頼度)によって、待機アニメーションの図柄変化終期を異ならせてもよい。
図250(d)では、変動アイコンH0が変動アイコン表示領域2082に到達し、移動アニメーションが終了するとともに待機アニメーションも終了する。移動アニメーションが終了すると同時に、変動アイコンH0の消去アニメーションが開始され、変動アイコン表示領域2082に表示されている埴輪のキャラクタの変動アイコンH0が徐々に薄く(透明に)なっていき、一回目の図柄変動表示の停止表示前には消去アニメーションが終了する(図250(e)参照)。
図250(f)では、上記消去アニメーションが終了してから一呼吸あいてから、図249(Y)を用いて説明した二回目の図柄変動表示が開始され、この二回目の図柄変動表示は同図(i)でも継続している。二回目の図柄変動表示の開始と同時にも、移動アニメーションが開始される。ここでの移動アニメーションは、変動アイコンH0が、信頼度の高い殿様のキャラクタであるため、信頼度の低い埴輪のキャラクタよりも、実行時間を短くする。すなわち、先読み予告の有無や信頼度に応じて移動アニメーションの実行時間を異ならせてもよい。また、特図の変動時間に応じても移動アニメーションの実行時間を異ならせてもよい。例えば、変動時間が長ければ、その変動時間の時間長に合わせるために移動アニメーションの実行時間も長くしてもよいし、その他の演出を遊技者に見させるた
めに反対に実行時間を短くしてもよい。この例では、信頼度が高いため、実行時間を短く設定し、変動アイコンや保留アイコンを素早く移動させる。殿様のキャラクタの変動アイコンH0が変動アイコン表示領域2082に到達し、移動アニメーションが終了すると同時に、待機アニメーションが開始される(同図(g)参照)。ここでの待機アニメーションは、変動アイコン表示領域2082内での変動アイコンH0の待機アニメーションであり、現在の図柄変動表示(二回目の図柄変動表示)が大当りすることに期待がもてることを、変動アイコンH0の待機アニメーションによって目立たせる(同図(h)参照)。なお、待機アニメーションに代えて変化アニメーションを実行してもよい。待機アニメーションが所定の時間経過して終了すると、消去アニメーションが開始され、変動アイコン表示領域2082に表示されている殿様のキャラクタの変動アイコンH0が徐々に薄く(透明に)なっていく(図250(i)参照)。
以上説明したように、変動アイコン表示領域2082内での変動アイコンH0の待機アニメーションは、一回目の図柄変動表示では行われなかったが、二回目の図柄変動表示では行われる。このように、保留アイコン(変動アイコン)の態様(保留先読み予告の有無や信頼度)によって、待機アニメーションの実行可否を切り替えることで、消去アニメーションが開始されるまでの時間を異ならせている。
以上、図249および図250を用いた例では、第二の条件(例えば、変動アイコンH0が変動アイコン表示領域に到達した)が成立した場合には、前記第一の保留アニメーション(他えば、図249(X)に示す移動アニメーション)の表示終了と同時に前記第二の保留アニメーション(他えば、図249(X)に示す消去アニメーション)の表示が開始されているが、第二の条件を例えば、変動アイコンH0が変動アイコン表示領域に到達してから所定時間経過後にすれば、「前記第一の保留アニメーション(他えば、図249(X)に示す移動アニメーション)の表示終了よりも後に前記第二の保留アニメーション(他えば、図249(X)に示す消去アニメーション)の表示を開始可能な遊技台」になる。
また、第三の条件(例えば、図柄変動表示の開始)が成立した場合には、前記第二の保留アニメーション(他えば、図249(X)に示す消去アニメーション)が終了した後に、前記第一の保留アニメーション(他えば、図249(Y)に示す移動アニメーション)の表示が開始されている。したがって、「第三の条件が成立した場合には、前記第二の保留アニメーション、図249(X)に示す消去アニメーション)の表示終了よりも後に前記第一の保留アニメーション(他えば、図249(Y)に示す移動アニメーション)の表示を開始可能な遊技台」である。
すなわち『前記保留表示手段は、第二の条件の成立があった場合に、前記第一の保留アニメーションの表示終了よりも後に前記第二の保留アニメーションの表示を少なくとも開始可能なものであり、
前記保留表示手段は、第三の条件の成立があった場合に、前記第二の保留アニメーションの表示終了よりも後に前記第一の保留アニメーションの表示を少なくとも開始可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
なお、前記第二の条件は、前記第三の条件と同じ条件であってもよい。
この遊技台によれば、一つの保留アニメーションだと思っていた遊技者を驚かせることができる。また、第一の保留アニメーションのみ、あるいは第二の保留アニメーションのみ行われた場合に遊技者に違和感を与えることができる。これらの結果、保留アイコンにより遊技者を注目させることができる場合がある。
また、図249および図250を用いた例では、「表示位置変更条件(例えば、図柄変動表示の開始、すなわち保留の消化)が成立した場合には、第一の位置(例えば、保留アイコン表示領域2081の第1保留アイコンh1が表示されている位置))に表示された前記保留アイコン(例えば、図249(e)に示す殿様のキャラクタの第1保留アイコンh1)を該第一の位置とは異なる第二の位置(例えば、変動アイコン表示領域2082)に少なくとも表示可能であって、表示態様変更条件(例えば、変動アイコンH0が変動アイコン表示領域に到達した)が成立した場合には、第一の表示態様(例えば、図249(g)に示す殿様のキャラクタの変動アイコンH0の表示態様)で表示された前記保留アイコン(例えば、第1保留アイコンh1から変化した変動アイコンH0)を該第一の表示態様とは異なる第二の表示態様(例えば、図249(h)に示す殿様のキャラクタの変動アイコンH0の表示態様)で少なくとも表示可能である。」すなわち、前記保留アイコンの表示位置を前記第一の位置から前記第二の位置へと変更する場合に、保留移動アニメーションを表示可能なものであり、前記保留アイコンの表示態様を前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へと変更する場合に、保留表示態様変更アニメーションを表示可能なものである。ここで、前記第一の保留アニメーション(移動アニメーション)は、前記保留移動アニメーションまたは前記保留表示態様変更アニメーションからなるものであり、前記第二の保留アニメーション(消去アニメーション)は、前記保留移動アニメーションまたは前記保留表示態様変更アニメーションからなるものであってもよい。
要するに『前記保留表示手段は、前記第一の保留アニメーションとして、保留移動アニメーションおよび保留表示態様変更アニメーションのいずれかの表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記第二の保留アニメーションとして、前記保留移動アニメーションおよび前記保留表示態様変更アニメーションのいずれかの表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留移動アニメーションは、前記保留アイコンの表示位置が変化する態様を少なくとも含むものであり、
前記保留表示態様変更アニメーションは、前記保留アイコンの表示態様が変化する態様を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
ここで、移動アニメーションと移動アニメーションの組合せによれば、保留数の増減を表す移動アニメーションの見落としを防ぐことができる。遊技者の保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。
また、移動アニメーションと変動アニメーションの組合せや、変更アニメーションと移動アニメーションの組合せは。保留アイコンの移動によって、注目を集めた保留アイコンの表示態様を変更することで、表示態様の変更の見逃しを防ぎつつ、興趣を向上させることができる場合がある。また、変更を見逃した場合に生じる保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。
さらに、変更アニメーションと変更アニメーションの組合せによれば、1段階目の変更アニメで注目を集め、2段階目の変更で驚かせることができる。また、保留アイコンを変更する契機を増やすことができる。
また、図249および図250を用いた例では、「前記第二の保留アニメーション(消去アニメーション)の表示が開始される場合に、前記第一の保留アニメーション(移動アニメーション)で表示されていた保留アイコンを第三の位置(ここでは第二の位置と同じ位置)に表示可能なものであり、前記第二の保留アニメーション(消去アニメーション)
の表示が開始される場合に、前記第二の保留アニメーションで表示される保留アイコンを前記第三の位置(ここでは第二の位置と同じ変動アイコン表示領域2082)に表示可能な遊技台」である。すなわち、『前記保留表示手段は、前記第二の保留アニメーションの表示を開始する場合に、前記第一の保留アニメーションで表示されていた前記保留アイコン、および前記第二の保留アニメーションで表示される前記保留アイコンを同じ位置に少なくとも表示可能なものであることを特徴とする遊技台。』について説明した。
この遊技台によれば、同一位置に表示されている保留アイコンに対する保留アニメーションが複数行われることで、連続性があることを強調することができ、実際には複数実行されている保留アニメーションを一の保留アニメーションであるかのようにより錯覚させることができる。
なお、前記第三の位置は、前記第一の保留アニメーションで表示されていた保留アイコンの、該第一の保留アニメーション終了時点の表示位置であり、かつ、前記第二の保留アニメーションで表示が開始される保留アイコンの、該第二の保留アニメーション開始時点の表示位置であってもよい。また、該第一の保留アニメーション終了時点と該第二の保留アニメーション開始時点は時間的に一致していてもよいし、時間間隔があいていてもよい。
図251は、待機アニメーションが他のアニメーションと同時に実行されない例を示す図である。
図251に示す例では、同図(X)のタイムチャートに示すように、始動入賞によって保留アイコンの増加アニメーションが開始され、その増加アニメーションの終了と同時に移動アニメーションが開始される。そして、移動アニメーションの終了と同時に消去アニメーションが開始される。この例では、いずれの保留アニメーションが実行されている最中に待機アニメーションは実行されない。
以下、図251(a)〜(g)を用いて詳述するが、これまでの説明と重複する説明は省略することがある。
図251(a)は、特図の保留は一つもなく、特図の図柄変動表示も行われていない。
図251(b)では、特図1始動口230へ入賞があり、保留数が0から1へ増加し、特図1の図柄変動表示が開始されるとともに、第1保留アイコンh1の増加アニメーションも開始される。第1保留アイコンh1の表示態様は、図232(a)に示すテクスチャデータT001に対応する初期状態の表示態様(「吉」の文字が上を向いた表示態様)である。増加アニメーションが実行されている間、この表示態様に変化はなく、待機アニメーションは実行されていない。
図251(c)では、第1保留アイコンh1の増加アニメーションが継続され、第1保留アイコンh1は、回転せずに「吉」の文字が上を向いたままの表示態様である。同図(d)で増加アニメーションが終了し、増加アニメーションの終了と同時に、今度は、第1保留アイコンh1であった変動アイコンH0の移動アニメーションが開始される。移動アニメーションが継続されている間の変動アイコンH0も、回転せずに「吉」の文字が上を向いたままの表示態様である。同図(e)で、変動アイコンH0の移動アニメーションは終了する。
移動アニメーションの終了と同時に、変動アイコンH0の消去アニメーションが開始される。この消去アニメーションが継続されている間の変動アイコンH0も、回転せずに「
吉」の文字が上を向いたままの表示態様である。同図(g)で、変動アイコンH0の消去アニメーションは終了する。
図252は、待機アニメーションが行われることで違和感を生じさせる例を示す図である。
図252に示す例では、第1保留アイコンh1(変動アイコンH0)と第二保留アイコンh2が登場する。図252(X)に、第1保留アイコンh1(変動アイコンH0)の保留アニメーションについてもタイムチャートを示し、同図(Y)に第2保留アイコンh2の保留アニメーションについてもタイムチャートを示す。
図252(X)に示すタイムチャートでは、第1保留アイコンh1について、待機アニメーションが実行され、第1保留アイコンh1の表示態様は、図232(a)に示すテクスチャデータT001に対応する初期状態の表示態様(「吉」の文字が上を向いた表示態様)から、時周りに回転する(図252(a)〜同図(e)参照)。図252(X)中の「左」とは「吉」の文字が左を向いた表示態様(同図(a)および(e)に示す第1保留アイコンh1参照)を表し、「上」とは「吉」の文字が上を向いた表示態様(同図(b)に示す第1保留アイコンh1参照)を表し、「右」とは「吉」の文字が右を向いた表示態様(同図(c)に示す第1保留アイコンh1参照)を表し、「下」とは「吉」の文字が下を向いた表示態様(同図(d)に示す第1保留アイコンh1参照)を表す(図252(Y)においても同じ)。第1保留アイコンh1は、待機アニメーションの終了と同時に移動アニメーションを開始する。移動アニメーションの実行中にも待機アニメーションが継続される。先に行われていた待機アニメーションから、移動アニメーションの実行中に行われる待機アニメーションに移る際に、表示態様は、「吉」の文字が左を向いた表示態様から「吉」の文字が上を向いた表示態様に変化し、連続性が保たれている。
一方、図252(Y)に示すタイムチャートでは、第1保留アイコンh2について、増加アニメーションが実行される。この増加アニメーション実行中には、待機アニメーションは実行されず、増加アニメーション実行中の第2保留アイコンh2の表示態様は、「吉」の文字が上を向いた表示態様のままである(同図(b)および(c)に示す第2保留アイコンh2参照)。第2保留アイコンh2は、増加アニメーションの終了と同時に待機アニメーションを開始する。この待機アニメーションの開始にあたって、第2保留アイコンh2は、「吉」の文字が下を向いた表示態様から待機アニメーションを開始する(同図(d)に示す第2保留アイコンh2参照)。そのため、増加アニメーション終了時には「吉」の文字が上を向いた表示態様から、「吉」の文字が右を向いた表示態様を飛ばして、一気に「吉」の文字が下を向いた表示態様に変化してしまう。この表示態様の周期性を乱す変化(姿勢変化)が行われると、連続性が失われ、遊技者に違和感を与え、逆に保留アイコンへの注目度が高まる。
待機アニメーションは、消去アニメーションの開始によって終了する。消去アニメーションは、初期状態の表示態様(「吉」の文字が上を向いた表示態様)で開始され、この例では、たまたま、待機アニメーションの終了時の表示態様が、「吉」の文字が左を向いた表示態様であったため(同図(e)に示す第2保留アイコンh2参照)、連続性が担保されて違和感を生じさせない場合もある。
ところで、従来より、保留数を表すために、保留数に対応する数の画像を個別に表示し、保留数の増減に応じて該画像の表示切替を行う遊技台があった。
しかしながら、画像の表示切替が単調だったため、遊技者の注目を保留表示に集めることができなかった。
以上図244〜図252を用いて説明した遊技台によれば、遊技者の注目しやすい保留表示を行うことができる場合がある。
なお、第一の保留アニメーションと第二の保留アニメーションが重複・連続して表示されない場合に、両方の保留アニメーションと重複・連続して表示される第三の保留アニメーションが表示される場合がある(例えば、図251に示す例)。
ここで、第三の保留アニメーションは、保留アイコンの表示位置を維持したまま保留アイコンの表示態様を変更する待機アニメーションからなってもよい。また、第三の保留アニメーションは、保留数の増減無しに行われるアニメーションであってもよい。さらに、複数の保留アニメーションが1の保留アニメーションであるかのように見えるパターン(例えば、図250(f)〜同図(i)に示す例)が複数存在することが好ましい。また、第三の保留アニメーションの実行状態によっては、1の保留アニメーションに見えない場合があってもよい(例えば、図252に示す例)。
これらの構成によって、保留数の増減が無い期間であっても第三の保留アニメーションを表示することで、遊技者を保留に注目させることができ、該注目している期間に保留数の増減があった場合には、保留数の誤認を防ぐこともできる。
なお、その他の構成として、第一の保留アニメーションの実行途中に第二の保留アニメーションが実行される場合には、1の保留アイコンに対し、第一の保留アニメーションと第二の保留アニメーションが同時に行われる。ただし、同種のアニメーションは同時に行われない(例えば、移動アニメーションと移動アニメーションの組合せ、変更アニメーションと変更アニメーションの組合せ等は行われない。)ようにしてもよい。
また、先に実行されていた第一の保留アニメーションが中止されることがあってもよい。ただし、第一の保留アニメーションと第二の保留アニメーションが同種の場合に限る(移動アニメーションと変更アニメーションの組合せや、変更アニメーションと移動アニメーションの組合せの場合には、第一の保留アニメーションも継続して行う。)。
また、実際の保留数と保留アイコンの見た目上の数が合わない期間があってもよい。第一の保留アニメーションと第二の保留アニメーションは意味が相反するもの(実行条件も相反する。)であてもよい。例えば、増加アニメーションと減少アニメーションの組合せであってもよい。
また、対象保留が異なる複数の保留アニメーションが一つの保留アニメーションかのように行われる場合もあってもよい。第一の保留アニメーションの終了から第二の保留アニメーションが開始されるまでの間に待機アニメーションが行われることで、連続性が保たれる。保留アイコンは表示の開始から表示の終了まで常に何らかの保留アニメーション(表示位置の変更、表示態様の変更)が行われている。
保留アイコンの表示態様の変更には、大きさ、形状、姿勢、透過性、色の変更等が含まれていてもよい。
また、第一の条件が成立した場合に表示される第二の保留アニメーションは、第一の保留アニメーションの表示が終了するよりも前に表示が終了する。こうすることで、より一つの保留アニメーションに見える。
さらに、第一の条件が成立した場合には、正しくない保留数に向かう保留アニメーショ
ンが行われる場合があってもよい。
まら、第二の保留アニメーションは、第一の条件が成立し、且つ所定時間が経過した後に開始されるものであってもよい。すなわち、実行の開始が待機される場合があってもよい。
図253は、古い保留アイコンが変化アニメーションを行うことによって、新しい保留アイコンの保留に基づく図柄変動表示の開始時期が遅延されたことを報知する例を示す図である。
図253(a)では、特図1の保留が4つ残っている状態で特図1の図柄変動表示が行われている。すなわち、特図1の保留は満タン状態である。図253(a)に示す保留アイコン表示領域2081には、第1保留アイコンh1〜第4保留アイコンh4が表示されている。これらの保留アイコンのうち、第2保留アイコンh2の表示態様は、表示態様変更パターン8の青色であり、残りの保留アイコンの表示態様は、デフォルトの白色である。第2保留アイコンh2の表示態様は先読み予告の表示態様であるが、期待度は低い表示態様である。
やがて、特図1の図柄変動表示が停止表示し(同図(b)参照)、移動アニメーションが実行される。ここでの第2保留アイコンh2であった移動アニメーションは、変化アニメーションも同時に行われ、第2保留アイコンh2の表示態様が、青色から赤色のオーラに変化するアニメーションが表示される(同図(c)参照)。赤色のオーラの表示態様は、青色の表示態様よりも期待度が高く、遊技者の期待度は自然と高くなる。また、この変化アニメーションは、赤色のオーラに変化した保留アイコン(ここでは第1保留アイコンh1)が表す保留が消化された際に、その保留に基づく図柄変動表示がリーチ変動になって、特図の図柄変動時間が長めになる可能性があることを表している。すなわち、この変化アニメーションは、先読み対象の保留(ここでは第1保留)よりも後ろの保留が変動開始するまでの時間が長いことを示すアニメーションでもある。
移動アニメーションが終了しても、変化アニメーションは継続し、第1保留アイコンh1は、赤色のオーラから炎が燃えている表示態様にさらに変化し(同図(d)参照)、最終的には、赤色の表示態様になって変化アニメーションが終了する(同図(e)参照)。同図(e)に示す赤色の表示態様は、その保留に基づく図柄変動表示がノーマルリーチ以上の長い図柄変動表示になることが確定し、これにより、第2保留アイコンh2および第3保留アイコンh3が図柄変動を開始するまでの時間が長いことが明瞭に判別できるようになる。
以上、図253を用いた例では、「図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段と、
報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
を備えた遊技台であって、
前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示の開始を少なくとも保留可能なものであり、
前記図柄表示手段は、保留消化条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知手段は、保留表示手段を少なくとも含むものであり、
前記保留表示手段は、保留表示条件の成立があった場合に、保留アイコンを少なくとも増加させることが可能なものであり、
前記保留アイコンは、該保留アイコンが表す保留に対応した図柄変動表示の開始時期を
遊技者に伝えることが可能なものであり、
前記報知手段は、特定報知条件(例えば、第2保留アイコンの表示態様の変化)の成立があった場合に、前記開始時期が遅延することを遊技者に伝える特定報知(例えば、赤色の第2保留アイコン)を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。」について説明した。すなわち、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な制御手段と、
報知条件の成立があった場合に報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、保留消化条件の成立があった場合に、前記作動が保留された図柄表示手段を作動させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記報知条件は、前記図柄表示手段の作動の保留から該作動が保留された図柄表示手段の作動までの時間が短い場合よりも長い場合に成立しやすいものである、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。なお、前記保留条件は、前記作動保留球の数が0の場合でも一旦成立する条件であってもよい。すなわち、前記制御手段は、前記作動保留球の数が0の場合でも、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものであり、この場合には、前記図柄表示手段の作動が保留されてから該作動が保留された図柄表示手段の作動が開始されるまでの時間が短くなりやすい。
この遊技台によれば、保留にかかる図柄変動が開始されるまでの期間において、多彩な報知を行うことで、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
また、特定の保留にかかる変動の開始までにかかる時間が長いことが明確になることで、遊技台の興趣を向上させることができる場合もある。
さらに、遊技者が遊技台から短期間離れても特定の保留にかかる変動を見落とすことが少ない。特定の保留にかかる変動の開始までにかかる時間が不明瞭な状態から、長時間かかることが少なくとも明確になるため、遊技者のイライラを軽減することができる場合がある。
また、遊技を中断することができる期間を設け、該期間の発生頻度を向上することで、遊技者の遊技中断を促進することができる場合がある。適度な休憩を挟まないと、疲労を蓄積させることになり、かえって遊技者の遊技時間を縮めてしまう恐れがある。
なお、前記保留表示手段は、前記保留アイコンの表示態様及び/又は表示位置を変更して該保留アイコンを表示することが可能なものであり、
前記保留表示手段は、第一の保留を表す第一の保留アイコンと、該第一の保留よりも後に保留された第二の保留を表す第二の保留アイコンとを少なくとも表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記第二の保留アイコンが表す保留に対応した図柄変動表示の開始時期が遅延することを、前記第一の保留アイコンの表示態様及び/又は表示位置を変更することで報知することが可能なものであってもよい。
また、前記特定報知条件は、前記開始時期が遅延したことによって成立する条件であってもよい。すなわち、『前記報知条件は、前記図柄表示手段の作動が遅延された際に成立する場合を少なくとも含むもの』であってもよい。
図柄の変動開始が当初遊技者が想定していた時間よりも確実に遅くなるため、変動開始までの時間が長くなったことを明確に遊技者に報知することで、遊技者が感じる不満を低減することができる場合がある。
また、特定の保留にかかる変動に遊技者が注目していた場合には、該変動の開始が延長されたことを事前に遊技者に報知しておくことで、該変動に遊技者をより注目させることができる場合がある。
また、『前記作動保留球の数を示す表示を少なくとも実行可能な保留表示手段を備え、
前記保留表示手段は、保留アイコンによって、前記作動保留球の数を示す表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記保留アイコンの変化を示す保留アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記報知は、前記保留表示手段による前記保留アニメーションの表示を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
さらに、前記報知手段は、画像表示手段を少なくとも含むものであり、
前記画像表示手段は、所定の期間に亘って一または複数の画像をアニメーション表示させることが少なくとも可能なものであり、
前記特定報知は、前記画像表示手段によるアニメーションの表示を少なくとも含むものであってもよい。すなわち『画像表示を少なくとも実行可能な画像表示手段と、を備え、
前記画像表示手段は、アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記報知は、前記画像表示手段による前記アニメーションの表示を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
こうすることで、変動開始までのかかる時間が長くなったことの報知がアニメーションで表示されることで、該報知の見逃しを抑止することができる場合がある。
図254は、特図1の保留表示領域2083が左側に設けられ、優先変動側になる特図2の保留表示領域2084が右側に設けられ、中央に変動アイコン表示領域2082が設けられた例を示す図である。
この例では、特図2優先変動機であるため、特図1よりも特図2の方が優先して図柄変動表示される。また、この例では、図254(X)に示すように、特図2の保留表示領域2084には左側から順に入賞が古い保留を表す保留アイコンが表示されていく。一方、左側に設けられた特図1の保留表示領域2083には右側から順に入賞が古い保留を表す保留アイコンが表示されていく。図254(x)に示す丸で囲んだ数字は、保留消化優先順位を表し、数字が小さい方が早く消化される。また、図254(X)には、移動アニメーションにおける保留アイコンの移動方向を太めの矢印で示している。
またこの例では、特図1の保留アイコンは丸の形状であるのに対し、特図2の保留アイコンは四角の形状である。
ここでの例は、非電サポ状態における例である。
図254(a)では、特図1の保留が一つ残っている状態で、特図1の図柄変動表示が行われている。
図254(b)では、特図1の保留が一つ増加し、特図1の保留表示領域2083には、第1特図保留表示h1と第2特図保留表示h2が表示されている。
ここで、特図2の割り込みが発生する。すなわち、非電サポ状態で、なかなか当選しにくい普図変動遊技に当選し、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aが開放する。その開放に遊技球が入球し、特図2の保留が一つ増加する。図254(c)〜(d)には、特図2の保留の増加アニメーションとして、消化優先順位の高い領域(特図2の保留表示領域2084)に第1保留アイコンh1が表示される。この増加アニメーションは、特図1の保留における図柄変動開始までの時間が延長されたことを報知するアニメーションにも相当する。
図254(e)で、特図2の保留の消化が行われる。ここでは、特図1の保留数変更時に変動アイコンH0が移動する方向とは反対方向に特図2の変動アイコンH0が移動するアニメーションが表示される。この逆方向に移動するアニメーションによって、特図1ではなく特図2の保留数が変化したことを明確に報知することができる場合がある。
以上、図254を用いた例では、「前記図柄表示手段のうちの第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄表示手段のうちの第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄変動表示の開始を保留する制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄変動表示の開始を保留する制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の図柄表示手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄表示手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の図柄変動表示の開始を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の保留消化条件は、前記第二の図柄変動表示の開始が保留されていることを少なくとも含むものであり、
前記第一の保留消化条件は、前記第二の図柄変動表示の開始が保留されておらず、かつ前記第一の図柄変動表示の開始が保留されていることを少なくとも含むものであり、
前記特定報知条件は、前記第一の図柄変動表示の開始が保留されている状態で前記第二の保留記憶条件の成立があった場合に少なくとも成立するものである、
ことを特徴とする遊技台。」について説明した。すなわち、『前記図柄表示手段のうちの第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄表示手段のうちの第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、第一の保留条件の成立があった場合に、前記第一の図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、前記第一の保留条件の成立があった場合に、第一の作動保留球数を増加させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、第二の保留条件の成立があった場合に、前記第二の図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、前記第二の保留条件の成立があった場合に、第二の作動保留球数を増加させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記作動が保留された第一の図柄表示手段を作動させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、前記第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記第一の作動保留球数を減少させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄表示手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記作動が保留された第二の図柄表示手段を作動させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記制御手段は、前記第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記第二の作動保留球数を減少させる制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の保留消化条件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されている際に成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記第一の保留消化条件は、前記第二の図柄表示手段の作動が保留されておらず、かつ前記第一の図柄表示手段の作動が保留されている際に成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記報知条件は、前記第一の図柄表示手段の作動が保留されている状態で前記第二の保留条件の成立があった際に成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
特図2の割り込みによって、特図1の特定の保留の変動開始が長くなったことを報知しつつ、該報知自体が、特図2の割り込みが発生したことを強調する報知を兼ねるため、割り込んだ特図2の変動にも遊技者を注目させることができる場合がある。
図255は、特図1の保留表示領域2083が手前側に設けられ、優先変動側になる特図2の保留表示領域2084が奥側に設けられた例を示す図である。この図255(x)に示す丸で囲んだ数字も、保留消化優先順位を表し、数字が小さい方が早く消化される。また、図255(X)には、移動アニメーションにおける保留アイコンの移動方向を太めの矢印で示している。
この例でも、特図2優先変動機であるため、特図1よりも特図2の方が優先して図柄変動表示される。また、この例では、図255(X)に示すように、特図2の第1保留アイコンの表示位置(待機位置)は、特図2の第1保留アイコンの表示位置(待機位置)よりも消去時に移動する側(変動アイコン表示領域2082側)にずれている。
ここでの例も、非電サポ状態における例である。
図255(a)では、特図1の第1保留アイコンh1が一つ表示されている状態で、特図1の図柄変動表示が行われている。
図255(b)では、特図2の割り込みが2つ発生する。すなわち、第2特図始動口232に2球の入賞があり、優先して消化される特図2の保留が2つ増加する。図255(b)〜(c)では、優先側である特図2の第2保留アイコンh2の増加アニメーションが、非優先側である特図1の手前に表示された第1保留アイコンh1によって隠されてしまっている。
図255(d)では、優先側の特図2の保留アイコンの移動アニメーションが実行され、非優先側の特図1の保留アイコンは表示態様も表示位置も変更せずに表示されたままである。
図255(d)で開始された特図2の保留アイコンの移動アニメーションでは、変化アニメーションも実行され、第2保留アイコンh2の表示態様が、白色の表示態様から赤色の先読み予告の表示態様に変化(変化後は第1保留アイコンh1)する(図255(e)参照)。ここでの赤色の先読み予告の表示態様への変化アニメーションも、特図1の保留の図柄変動表示の開始が遅くなるかもしれないことを示すアニメーションとなる。
図256は、普図ロング開放煽り演出や普図ロング開放演出が行われた例を示す図であ
る。
図256に示す例では、図255に示した例とは反対に、特図1の保留表示領域2083の方が、優先変動側になる特図2の保留表示領域2084よりも変動アイコン表示領域2082の近くに設けられている。
図256(a)では、特図1の第1保留アイコンh1が一つ表示されている状態で、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の第1保留アイコンh1の表示態様は、青色の表示態様であり、信頼度は低いものの先読み予告が行われている。また、図256(a)では、普図ロング開放煽り演出が開始される。消化優先順の高い特図2の始動口である電チューの開放を煽る演出は、総じて、消化優先順の低い特図1の変動開始が延期される可能性が高い示す演出ととることもできる。ここでの普図ロング開放煽り演出はゴルフゲームであり、同図(b)では、ナイスインの報知画像が表示される。これは、普図Bまたは普図Cの当りに当選したことを報知する画像である。図255(c)では、第2特図始動口232の一対の羽根部材232a(電チュー)がロング開放を行うため、普図ロング開放演出が行われる。ここでの普図ロング開放演出は、殿様が、「電チュー開放中、右打ちして」と表示されたプラカードを持った画像が表示される。すなわち、ロング開放中の電チューを狙うように示唆する演出が行われる。
この結果、特図2の保留が満タン(4つ)まで溜まり、図256(d)では、特図2の保留アイコンの増加アニメーションが行われている。
また、この例では、電チューのロング開放中に入賞した特図2の保留の図柄変動表示中は専用の連続演出が行われる。ここでは、割り込んだ当選確率が有利な(例えば、2R大当りより16R大当りに当選しやすい)特図2の当否判定が行われていることから「高確率状態突入」といった表示を行い、特図2の保留の残り数(特図2の当否判定の残り回数)に応じてカウントダウン表示を行う(図256(e)〜同図(g))。この専用抽選が行われている間は、特図の保留アイコンや変動アイコンは総て消える。すなわち、特図1の保留アイコンが表示されない。特図2の残り保留数は、カウントダウン表示によって自然とわかるが、特図1の保留球数は一旦不明になる。これは、特図1の図柄変動表示が開始されるまでには、時間がかかるため、特図1の保留数には目を向けさせないためである。すなわち、この専用の連続演出自体が、特図1の保留の図柄変動の開始が本来よりも遅延することを報知する演出にもなる。この例では、割り込んだ特図2の4回の当否判定にはいずれも当たらず、同図(g)で割り込んだ特図2の図柄変動表示が終了したことが報知されている。
割り込んだ特図2の保留が総て消化されると、特図1の保留アイコンの表示が復帰する(同図(h)参照)。なお、特図2の図柄変動表示が割り込んだ際の特図1の保留が総て消化されるまで、特図1の保留アイコン表示は復帰しない(消えたまま)のようにしてもよい。あるいは、残っている特図1の保留アイコンの表示態様が、先読み予告の表示態様に限って復帰するようにしてもよい。
図257は、非電サポ状態における特図2の割り込みに応じて特図1が退避する例を示す図である。
この例では、特図1の保留アイコンと特図2の保留アイコンは共通の保留アイコン表示領域に表示される。ただし、両者を区別するため、保留アイコンの表示態様(形状や色等)が特図1と特図2で異なっている(特図1の保留アイコンは丸の形状、特図2の保留アイコンは四角の形状)。なお、特図1の表示態様と特図2の表示態様は同じであってもよい(ともに丸の形状)。
図257(a)では、特図1の第1保留アイコンh1が一つ表示されている状態で行われている特図1の図柄変動表示中に、特図1の保留が増加し、特図1の保留アイコンの増加アニメーションが行われている。なお、非電サポ状態においては、非優先側の特図1の保留最大数を上回ることがほとんどないため、この例では、保留アイコン表示領域2086は、非優先側の特図の保留最大数と同じ数(図では4つ)表示されている。
図257(b)では、普図変動遊技に当選し、第2特図始動口232の一対の羽根部材232aが開放する。その開放に遊技球が3球入球し、特図2の保留が三つ増加する。この図257(b)では、保留アイコンの移動アニメーションが実行されている。ここでの移動アニメーションは、特図2が割り込んだことで、特図1の保留の変動開始が延期されたことを示すために特図1の保留アイコンh1,h2を保留減少時とは反対方向に移動させる退避アニメーションを実行する。また、先に表示されていた特図1の保留アイコンに、増加した特図2の保留アイコンの表示が重なる場合、同図(b)に示すように、後から表示された特図2の保留アイコンを先に表示されていた特図1の保留アイコンよりも手前に表示させるようにする。さらに、ここでは特図1の保留数と特図2の保留数の総数(ここでは5個)が、特図1の最大保留数(4個)を超えたため、保留アイコン表示領域2086が拡大表示される。
その結果、図257(c)に示す保留アイコン表示領域2086には、変動順に5つの保留表示が成されている。ここでは、特図2の変動が優先されるため、割り込んだ特図2の保留を表す保留アイコンが、第1保留アイコンh1〜第3保留アイコンh3として表示され、退避アニメーションによって退避しただ特図1の保留を表す保留アイコンが、第4保留アイコンh4および第5保留アイコンh5として表示されている。
なお、保留アイコン表示領域2086は、特図1の最大保留数(4個)と特図2の最大保留数(4個)を合わせた合計8個まで保留アイコンを表示可能なように拡大表示される。ただし、特図1と特図2の総保留数が、特図1の最大保留数(4個)以上の所定数になると、拡大表示を中止し、所定数を超える分の保留アイコンは非表示としたり、あるいは、装飾図柄表示装置208の表示画面外にはみ出して保留アイコンが消えてしまうようにしてもよい。
図257(d)に示すように、保留減少時における移動アニメーションでは、上述の退避アニメーションの退避方向とは反対方向に保留アイコンが移動する。また、保留アイコン表示領域2086に表示された保留アイコンの総数が、特図1の最大保留数(4個)以下になったため、保留アイコン表示領域2086は縮小される。
以上、図257を用いた例では、「前記保留表示手段は、第一の表示位置変更条件(例えば、保留消化)の成立があった場合には、前記保留アイコンを第一の方向に移動させる第一の保留移動アニメーションを表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、第二の表示位置変更条件(例えば、特図2の保留の割込)の成立があった場合には、前記保留アイコンを、前記第一の方向とは逆方向に移動させる第二の保留移動アニメーションを表示可能なものであり、
前記第一の表示位置変更条件は、前記保留消化条件の成立を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示位置変更条件は、前記特定報知条件であり、
前記特定報知は、前記第二の保留移動アニメーションの表示を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。」について説明した。すなわち『前記作動保留球の数を示す表示を少なくとも実行可能な保留表示手段を備え、
前記保留表示手段は、保留アイコンによって、前記作動保留球の数を示す表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記保留アイコンの変化を示す保留アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記報知は、前記保留表示手段による前記保留アニメーションの表示を少なくとも含むものであり、
前記保留アニメーションのうちの第一の保留移動アニメーションは、前記保留アイコンを第一の方向に移動させるものであり、
前記保留アニメーションのうちの第二の保留移動アニメーションは、前記保留アイコンを前記第一の方向とは逆の第二の方向に移動させるものであり、
前記保留表示手段は、第一の表示位置変更条件の成立があった場合に、前記第一の保留移動アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、第二の表示位置変更条件の成立があった場合に、前記第二の保留移動アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示位置変更条件は、前記第一の保留消化条件の成立があった際に成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示位置変更条件は、前記第二の保留条件の成立があった際に成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記報知は、前記保留表示手段による前記第二の保留移動アニメーションの表示を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。
この遊技台によれば、特図2の割り込みによって、特図1の特定の保留の変動開始までにかかったことを示すアニメーションが実行され、且つ該アニメーションは、特図1の保留にかかる変動が開始されたことに応じて行われる保留減少アニメーションおよび保留移動アニメーションとは逆の態様となるため、遊技者に変動開始までにかかる時間が長くなったことが伝わりやすい。
図258は、遊技者による所定の操作が検出されるまで変動が延期される例を示す図である。
図258(a)の左側の図には、特図1の保留が4つ残っている状態で大当りした様子が示されている。特図1の4つの保留のうち、第2保留アイコンh2の表示態様は、青色の表示態様であり、信頼度は低いものの先読み予告が行われている。
この例におけるパチンコ機100では、大当り遊技(アタッカー開放遊技)は、大当り図柄が停止表示しただけでなく、遊技盤200上の所定の領域(大当りゲート237)に遊技球を通過させなければ、大当り遊技が開始されない。同図(a)の右側には、大当りゲート237が示されている。遊技盤200上の大当りゲート237には、「大当りを始めたい時に球を通してね」という注意書きが付されている。なお、この大当りゲート237は、条件装置の作動時以外に球を通過させても何も起こらない。
図258(b)の左側の図には、装飾図柄表示装置208に、大当り開始演出を表示させる前に、「大当り開始ウエイト中演出」を表示させる。図258(b)〜同図(c)の左側の図では、「大当り開始ウエイト中」という文字表示を点滅させる待機アニメーションを実行している。「大当り開始ウエイト中演出」の裏側には、特図1の保留アイコンが表示されており、第2保留アイコンh2の表示態様は、青色の表示態様であることがわかる。この「大当り開始ウエイト中演出」は、特図1の保留アイコンの保留に基づく図柄変動表示の開始時期が遅延されたことを報知する演出に相当する。
図258(b)〜同図(c)の右側の図には、遊技盤200上に設けられた大当ゲート237に遊技球Bが通過する様子が示されている。該大当りゲート237を遊技球Bが通過したことを検出したことに基づいて、役物連続作動装置(アタッカー)が開始される(大当りが開始される)。
なお、遊技者による所定の操作(大当りゲート237への遊技球発射)が検出されるまで、特図1の保留の図柄変動の開始を延期しても良い。特に、この例においては、遊技者が所定の操作を行うまで半永久的に特図1の保留の図柄変動の開始が延期され、該延期されている期間において「大当り開始ウエイト中演出」が行われる。
図259は、店員による所定の操作が検出されるまで変動が延期される例を示す図である。
図259(a)には、特図1の保留が4つ残っている状態で、特図1の図柄変動表示が行われている様子が示されている。特図1の4つの保留のうち、第2保留アイコンh2の表示態様は、青色の表示態様であり、信頼度は低いものの先読み予告が行われている。
図259(b)に示すように、この図柄変動中に、磁石検出(磁力検出)が行われ、エラー時動作が開始される。装飾図柄表示装置208には、「エラー時動作報知」を表示させる。図259(b)〜同図(c)では、「WARNING」という文字表示を点滅させる待機アニメーションを実行している。
パチンコ機100は、磁石(磁力)を検出すると、磁石を検出したことを報知すると共に、主制御部300が図219に示すメイン処理に戻り、メイン処理の終わり(ステップS115の先)で無限ループに入ってしまう。したがって、「エラー時動作報知」も、店員による電断(同図(e)参照)・復電(同図(d)参照)によってエラーが解除されない限り、特図1の保留の変動が開始されないことを暗に報知していることになる。
なお、この時、図柄変動中であれば、抽選結果と残変動時間等は所定の記憶領域に退避される。図257(e)では、復電後に、特図1表示装置212に停止図柄が表示されている。また、保留記憶数も電断前から変わっておらず、特図1の保留アイコンが4つ表示されている。
ところで、従来より、特定の保留にかかる図柄変動の開始までにかかる時間が不明瞭なため、一旦遊技を開始すると、保留が全て消化されるまで席を離れることが困難であるという問題点がある。
以上図253〜図259を用いて説明した遊技台によれば、上記時間を少しでも遊技者に伝えることで、遊技者が席を離れることができる期間の発生頻度を向上させることができる場合がある。
なお、上述では、対象の保留よりも手前の保留を先読みした結果に基づいて特定の報知を行うことについて説明したが、長変動タイマが選択される保留を先読みした場合に特定の報知が行ったり(長変動タイマ且つ所定の先読み予告抽選に当選した場合に特定の報知を行ったり)、短変動タイマが選択される保留を先読みした場合に特定の報知を行わないようにしてもよい。短変動タイマであっても所定の先読み予告抽選に当選した場合に特定の報知(いわゆるガセ先読み予告)を行うようにしてもよい。
また、長変動タイマは長い変動時間が選択される割合が高ければ良く、抽選結果によっては短い変動タイマが選択される場合があってもよい。
また、長変動タイマが選択される保留に対応する保留アイコンの表示態様を変更する変更アニメーションによって特定の報知を行ってもよい。
なお、短いか長いか分からない、あるいは予測できなかった不明の変動開始までの時間が、分かったり、予測できるようになるだけで、実際の時間は変更しない。
報知の態様によっては、先読み予告の対象となる保留の変動停止までの時間も推測することができるため、更に遊技者が遊技を中断しやすくなる。すなわち、図柄変動中に席を離れても変動停止までには戻ってきやすい、目安となる。
また、一般的な遊技台においては変動時間が長いということは、大当りする可能性が高い設計となっているため、特定の保留よりも手前の変動において大当りが発生しやすい、あるいは、さらにに大当り発生後は遊技状態が比較的有利になっていることがあるため、該先読み報知が行われた時点で、特定の保留に対しても期待感を持たせることができる場合がある。
また、上述では、保留アイコンの退避表示についても説明したが、保留が減少したことに基づいて行われ、保留が減少したことを示す保留減少アニメーションおよび保留が増加したことに基づいて行われ、保留が増加したことを示す保留増加アニメーションのうちの少なくともいずれか一方又は両方が行われ、優先側の特図2入賞に基づく非優先側の特図1に対応する保留アイコンの移動表示はアニメーションで行われない場合がある。
退避アニメーションを行った場合に、退避された非優先側の特図1に対応する保留アイコンが視認できなくなってもよい。すなわち、特図1に対応する保留アイコンを表示しないようにしても良い。あるいは、割り込んだ特図2の変動が終了したことに基づいて退避させていた特図1に対応する保留アイコンを視認できるようにしても良い(表示を再開する。)。優先側の特図2が複数入賞した場合には、退避アニメーションを複数回連続して実行しても良い。
こうすることで、割り込んだ特図2の保留についてはアニメーションで表示しつつ、該割り込みによって退避させられた特図1の保留の移動はアニメーションで表示しないことで、特図2の割り込みが発生したことを強調することができる場合がある。
また、特図2の割り込みによって、特図1の保留を退避させると共に、該退避された特図1が視認困難になる様子をアニメーションで徐々に表示することで、特図2が割り込んだことおよび特図1の変動開始までにかかる時間が延長されたことが遊技者に伝わりやすい。
さらに、特図2の割り込みによって、特図1の保留を視認困難にすることで、遊技者に保留数を誤認させることができる場合がある。該誤認発生時において、遊技者は、実際の保留数よりも少ない数に保留数を誤認するため、特図1の保留が視認可能となった場合に、始動入賞が発生していないにもかかわらず保留が増加したように錯覚させることができり場合がある。
また、上述の説明では、特図1の変動開始が無期限に延期される例についても説明したが、所定の変動開始延期解除条件が成立するまで特図1の保留に対応する変動が行われないようにしていても良い。また、変動開始延期解除条件の詳細や、該条件が成立するまで変動が行われないことを報知しても良い。また、変動開始延期解除条件が成立された場合には、延期されていた第一の保留に対応する変動を開始すると共に、他の条件が成立した
場合には、延期されていた第一の保留に対応する変動を無効にしてもよい。また、変動開始延期条件は遊技者が成立させることができ、変動開始延期解除条件は遊技者が成立させることができないものであってもよい。
こうすることで、変動開始延期解除条件が成立するまで遊技の進行が停止するため、遊技者が安心して遊技を中断することができる。また、遊技の進行が中断されていること、及び該中断を解除するための方法を明確に報知することで、状況を理解できていない遊技者を不安にさせることが無い。
なお、その他の構成として、延長アニメーションは、保留消化時に行われる保留アニメーションとは反対方向に保留(延長された保留・増加した保留)を移動させるアニメーションであってもよい。増加アニメーションの種類は、(1)その場で表示、(2)消化時の移動方向とは別の方向から移動、(3)消化時の移動方向と同じ方向から移動、(4)消化時の移動方向とは反対の方向から移動がある。
また、発生頻度が低い状態においても、優先側の特図に対応する保留アイコン表示領域を表示することで、該保留アイコン表示領域に特図2の保留に対応する保留アイコンが表示された場合には、特図1の保留の変動までにかかる時間が延長されることを遊技者に意識させやすい。
さらに、優先側の特図2の保留入賞が発生する可能性が高いことを予告する演出を実行しても良い。
また、特図2の割り込みによって特定の保留にかかる図柄変動の開始までの時間が延期されるため、特定の保留に対して先読み予告等を実行していた場合には、該先読み予告等の実行時間も延長することができる。例えば、特図1の先読み予告の実行中に特図2の割り込みが発生した場合には、割り込んだ特図2の図柄変動においても特図1の先読み予告を継続して行う。逆に、割り込んだ特図2の図柄変動では特図1の先読み予告を行わないようにしてもよい。すなわち、視認困難・認識困難にしても良い。
特図2の割り込みによって図柄変動の開始までの時間が延長された特図1の保留に対応する保留アイコンは、割り込んだ特図2の保留に対応する保留アイコンよりも表示優先度が高い。
図260は、増加アニメーション実行中に保留数が減少して増加アニメーションがキャンセルれる例を示す図である。
図260(a)では、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の図柄変動表示は同図(e)まで継続する。また、図260(a)では、特図1の3つ目の保留が増加し、第3保留アイコンh3の増加アニメーションが開始され、この増加アニメーションは、同図(c)まで継続する。
図260(d)では、特図1の4つ目の保留が増加し、第4保留アイコンh4の増加アニメーションが開始される。この増加アニメーションの途中で、特図1の図柄変動表示が停止表示し(同図(e)参照)、変動アイコンH0が消去され、図260(f)では、次の特図1の図柄変動表示が開始される。この図柄変動表示が開始に伴い、移動アニメーションも開始されるが、同図(d)で増加した第4保留アイコンh4の増加アニメーションは未だ終了していない。この例では、第4保留アイコンh4の増加アニメーションがキャンセルされ、増加アニメーション実行完了時の表示位置まで第4保留アイコンh4がスキップする。すなわち、増加アニメーションで第4保留アイコンh4の表示を開始した後に
、第二の条件(ここでは、保留消化)が成り立った場合に、該保留アニメーションの続きとは異なる保留アニメーション(ここではスキップするアニメーション)で第4保留アイコンh4を表示させる。第4保留入賞時の保留増加アニメーションの実行中に保留が減少した場合に、該保留増加アニメーションの終了まで保留移動アニメの実行開始を延期すると、その分遊技者が打ち止めする時間が長くなり、稼動低下を招くおそれがある。一方、この例のようにスキップすることで、実際の保留数と対応した保留アイコンの表示が可能で、遊技者に保留数を誤認させない。
図260(g)では、スキップした保留アイコンが、保留アイコン表示領域2081の第4保留アイコンh4の位置から移動アニメーションを開始している。
図261は、増加アニメーション実行中に保留数が減少して移動アニメーションの開始が遅延する例を示す図である。
図261(a)では、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の図柄変動表示は同図(e)まで継続する。また、図261(a)では、特図1の2つ目の保留が増加し、第2保留アイコンh2の増加アニメーションが開始され、この増加アニメーションは、同図(c)まで継続する。
図261(d)では、特図1の3つ目の保留が増加し、第3保留アイコンh3の増加アニメーションが開始される。この増加アニメーションの途中で、特図1の図柄変動表示が停止表示し(同図(e)参照)、変動アイコンH0が消去され、図237(f)では、次の特図1の図柄変動表示が開始される。この例では、第3保留アイコンh3の増加アニメーションを最期まで継続させ、保留消化に基づく移動アニメーションの開始を遅延させている。こうすることで、実際には保留数は3から2に減少しているにも関わらず、増加アニメーションでは、保留数が3に増加しているウソの表記になっている。遊技機においては、遊技者の利益について、大きなものを小さく報知することは問題ないが、小さな利益を大きく報知(ウソの報知)することは問題がある。後で本当の大きさを知った遊技者が怒って離席してしまうためである。この例においては、あえて遊技機における禁じ手を行うことで、違和感を生じさせ、遊技者の注目を集めている。また、該ウソの報知が行われる期間はごく短い期間(長くても2秒程度)であるため、遊技者に不快感を与えないものである。
図261(g)では、第3保留アイコンh3の増加アニメーションが完了する。既に、第1保留の図柄変動表示は開始されている。
なお、移動アニメーションの開始を遅延させている期間中に保留が増加した場合には、該増加に基づいて行われる増加アニメーションの終了まで移動アニメーションの実行期間を延長しても良い。
図262は、複数の増加アニメーション実行中に保留数が減少し、一方のアニメーションは継続し、他方のアニメーションは変更した例を示す図である。
図262(a)では、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の図柄変動表示は同図(c)まで継続する。また、図262(a)では、特図1の2つ目の保留が増加し、第2保留アイコンh2の増加アニメーションが開始される。
図262(b)では、特図1の3つ目の保留が増加し、第3保留アイコンh3の増加アニメーションが開始される。この第3保留アイコンh3の増加アニメーションは、第2保留アイコンh2の増加アニメーションより少し遅れている。
これらの増加アニメーションの途中で、特図1の図柄変動表示が停止表示し(同図(c)参照)、確定表示前までに変動アイコンH0が消去される。
図262(d)では、次の特図1の図柄変動表示が開始される。この例では、特図1の図柄変動表示の開始に基づいて、移動アニメーションの実行条件が成立したため、第2保留アイコンh2の増加アニメーション(第一の保留アニメーション)はキャンセルされるが、第3保留アイコンh3の増加アニメーション(第二の保留アニメーション)はキャンセルされずに継続して行われる。すなわち、第2保留アイコンh2は、増加アニメーション実行完了時の表示位置(保留アイコン表示領域2081の第2保留アイコンh2の表示位置)までスキップするが、第3保留アイコンh3は、保留アイコン表示領域2081の第3保留アイコンh3の表示位置まで徐々に近づいていく。
図262(e)では、スキップした第2保留アイコンh2が、保留アイコン表示領域2081の所定位置から移動アニメーションを開始している。一方、キャンセルされなかった第3保留アイコンh3の増加アニメーションは依然として続いており、次の同図(f)で終了する。
図262(g)では、第2保留アイコンh2は移動アニメーションを続けており、第3保留アイコンh3も移動アニメーションを開始する。この第3保留アイコンh3の移動アニメーションの開始のタイミングは、通常時(変動開始時)とは異なり、遊技者に違和感を与え、第3保留アイコンh3に注目させることができる場合がある。
図262(h)では、第2保留アイコンh2は移動アニメーションは終了しているが、遅れて開始した第3保留アイコンh3は移動アニメーションをまだ継続している。やがて、第3保留アイコンh3であった保留アイコンは、保留アイコン表示領域2081の第2保留アイコンh2の表示位置に到達する。
以上、図262を用いた例では、「図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な図柄表示制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示の開始を少なくとも保留可能なものであり、
保留表示条件の成立があった場合に、保留アイコンを少なくとも増加させることが可能な保留表示手段と、
前記保留表示手段による前記保留アイコンの表示の制御を少なくとも実行可能な保留表示制御手段と、
を備え、
前記保留表示手段は、前記保留アイコンを保留アニメーションで少なくとも表示可能なものであり、
前記保留表示制御手段は、前記保留表示手段が保留アイコン(例えば、第3保留アイコンh3)につき保留アニメーション(例えば、移動アニメーション)を開始する前に第一の条件(例えば、保留消化)が成り立った場合に、該保留アニメーションの実行を延期させるものであり、
前記保留表示制御手段は、前記保留表示手段が保留アニメーションで保留アイコン(例えば、第2保留アイコンh2)の表示を開始した後に第二の条件(例えば、保留消化)が成り立った場合に、該保留アニメーションの続きとは異なる保留アニメーション(例えば、スキップアニメーション)で該保留アイコンを該保留表示手段に表示させるものである、
ことを特徴とする遊技台。」について説明した。
この遊技台によれば、多彩な態様で保留に関する表示を行うことができ、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。
保留アイコンの表示の開始が延期されると、遊技者が想定していた態様とは異なる保留アニメーションが行われるため、遊技者を驚かせることができる場合がある。また、保留アニメーションが実行される状況に合わせたアニメーションを行うことで、該状況で最も遊技者の注目を集めたい表示に切り替えることが出来る場合がある。
また、保留アニメーションを最後まで実行する場合と、途中からスキップする場合とを設けることで、遊技者が保留を誤認しやすい状況を作ることができる。また、目立つようにアニメーションで表示している保留アニメーションをキャンセルすることで、それ以外の表示に遊技者の目を向けさせることができる。さらに、実行中の保留アニメーションの態様が変更されることで、遊技者が想定していた態様とは異なる保留アニメーションが行われるため、遊技者を驚かせることができる場合がある。また、遊技者がいつもどおりの保留アニメーションだと思って該保留アニメーションに注目していなかった場合には、保留を誤認させることができる場合がある。
なお、保留を誤認しやすい状況を作ることで、保留に注目させる、止め打ちを予防することで稼動を促進する。といった有利な効果を奏する(以下、同じ)。
図263は、増加アニメーションの実行中に保留数が増加した例を示す図である。
図263(a)では、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の図柄変動表示は同図(f)まで継続する。また、図263(a)では、特図1の2つ目の保留が増加し、第2保留アイコンh2の増加アニメーションが開始される。
図263(b)では、第2保留アイコンh2の増加アニメーションが継続し、同図(c)では、特図1の3つ目の保留が増加する。しかし、この例では、先に開始された保留アニメーション(第2保留アイコンh2の増加アニメーション)が完了するまで、新たに増加した第3保留アイコンh3の増加アニメーションの開始を待機させる。図263(c)では、特図1保留ランプ218の点灯数は増加しているものの、第3保留アイコンh3は全く見えていない。第3保留アイコンh3の待機表示は、同図(a)に示す第2保留アイコンh2のように少し顔を出す程度でそのまま移動を待機させてもよい。
図263(d)では、第2保留アイコンh2の増加アニメーションが終了し、今まで待機していた第3保留アイコンh3の増加アニメーションが開始される。
この例では、特図2の保留アイコン表示領域2084が、特図2の保留数増加によってカットインしてくる(同図(e)参照)。すなわち、特図1の保留アイコンを表示する領域と、特図2の保留アイコンを表示する領域とは、別々に設けられている。
図263(e)では、特図2の保留が割り込み、特図2の保留アイコンの増加アニメーションは、第2特図始動口232への入球後、即座に開始される。優先的に図柄変動を開始される特図2の保留に対し行われる保留アニメーションは、非優先側の特図1の保留アイコンに対して行われる保留アニメーションよりも優先的に表示される。一方、
図263(e)で移動途中であった非優先側の特図1の第3保留アイコンh3の増加アニメーションは、スキップ(中止)される。
図263(f)では、特図1の図柄変動表示が停止表示し、特図2保留アイコン表示領域2084には、第1特図保留アイコンh1が表示されており、特図1保留アイコン表示領域2083には、第1〜第3特図保留アイコンh1〜h3が表示されている。
やがて、特図2優先変動が開始される。ここで、特図2の移動アニメーションは行われなくても良い。特に電チュー開放率の低い通常・潜伏遊技状態においては、総変動における特図2の占める割合が低いため、あえて特図2の移動アニメーションを実行しないものとしても良い。
以上説明したように、非優先側の特図1の増加アニメーションは、スキップ(中止)されることがある。すなわち、特図1の増加アニメーション実行中に同じ特図1が増加した場合には、増加アニメーションは継続し、特図2が増加した場合には、特図1の増加アニメーションをスキップ(中止)する。
図264は、移動アニメーションの実行中に保留数が増加した例を示す図である。
図264(a)では、特図1の図柄変動表示が停止表示し、特図1の保留数は3つである。
図264(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、移動アニメーションも開始される。同図(c)では、移動アニメーションが終了し、同図(d)では、特図1の図柄変動表示の停止表示が行われる。特図1の図柄変動表示の確定表示が行われるまでに、変動アイコンH0は消える。
やがて、同図(e)では、次の特図1の図柄変動表示が開始され、移動アニメーションも開始される。
図264(f)では、特図2の保留が割り込み、特図2の保留アイコンの増加アニメーションは、第2特図始動口232への入球後、即座に開始される。非優先側の特図1の変動アイコンH0の移動アニメーションはキャンセルされないが、第1保留アイコンh1の移動アニメーションはスキップ(中止)される。図264(f)に示すように、異なる特図に対する保留アニメーションを同時に表示しても良いし、予め優先順位を定め、優先順位が高い保留アニメーションの実行中に優先順位の低い保留アニメーションの実行条件の成立があった場合には、該保留アニメーションの実行を延期または中止し、優先順位の低い保留アニメーションの実行中に優先順位の高い保留アニメーションの実行条件が成立した場合には、優先順位の低いアニメーションを中断または中断し、優先順位の高い保留アニメーションを実行し、該優先順位の高い保留アニメーションが終了した後で中断、していた優先順位の低い保留アニメーションを再開しても良い。
以上説明したように、非優先側の特図1の移動アニメーションは、変動アイコンH0の移動アニメーションであれば、優先側の特図2の保留が増加しても継続し、保留アイコンの移動アニメーションであれば、優先側の特図2の保留に増加によって、その移動アニメーションを中止する。すなわち、最終的な移動先の表示位置にスキップする。
以上、図264を用いた例では、「前記保留表示手段は、第一の保留アニメーション(例えば、保留アイコンの移動アニメーション)で保留アイコンを表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、第二の保留アニメーション(例えば、変動アイコンの移動アニメーション)で保留アイコンを表示可能なものであり、
前記保留表示制御手段は、前記保留表示手段が前記第一の保留アニメーションで保留アイコン(例えば、第2保留アイコンh2)の表示を開始した後に前記第二の条件(例えば
、保留消化)が成り立った場合に、該第一の保留アニメーションの続きとは異なる保留アニメーション(例えば、スキップアニメーション)で該保留アイコンを該保留表示手段に表示させるものであり、
前記保留表示制御手段は、前記保留表示手段が前記第二の保留アニメーションで保留アイコン(例えば、変動アイコンH0)の表示を開始した後に前記第二の条件(例えば、保留消化)が成り立った場合であっても、該第二の保留アニメーションの続きで該保留アイコンを該保留表示手段に表示させるものである、
ことを特徴とする遊技台。」について説明した。
この遊技台によれば、同じ条件が成立した場合であっても、変更される保留アニメーションと変更されない保留アニメーションを実行可能とすることで、保留に関する表示をより多彩に行い、遊技台の興趣を向上させることができる場合がある。また、遊技者に報知させたい情報の重要度を切り替えることが可能となる。例えば、見落として欲しくない、注目させたい重要な情報は第二の保留アニメーションで実行し、見落としても問題ない(むしろ見落とさせて保留に関して誤認させたい)情報は第一の保留アニメーションで実行すればよい。
また、図264を用いた例では、「前記保留表示制御手段は、前記保留表示手段が保留アイコンにつき前記第一の保留アニメーションを開始する前に前記第一の条件が成り立った場合に、該第一の保留アニメーションの実行を中止もしくは延期させるものであり、
前記保留表示制御手段は、前記保留表示手段が前記第一の保留アニメーション(例えば、保留アイコンの移動アニメーション)で保留アイコン(例えば、第2保留アイコンh2)を表示中に前記第二の条件(例えば、保留消化)が成り立った場合に、第三の保留アニメーションで該保留アイコンを該保留表示手段に表示させるものであり、
前記第三の保留アニメーションは、前記第一の保留アニメーションにおける該第二の条件が成り立った時のシーンから該第一の保留アニメーションの最後のシーンまで飛んで該最後のシーンを表示するアニメーション(例えば、スキップアニメーション)である、
ことを特徴とする遊技台。」についても説明した。
さらに、図264を用いた例では、「前記保留表示手段は、前記第一の保留アニメーション(例えば、保留アイコンの移動アニメーション)で表示する保留アイコン(例えば、第2保留アイコンh2)とは異なる保留アイコン(例えば、変動アイコンH0)を前記第二の保留アニメーション(例えば、変動アイコンの移動アニメーション)で表示可能なものであり、
前記第二の条件は、前記保留表示手段に、前記第一のアニメーションによる保留アイコン例えば、第2保留アイコンh2)が表示されているとともに前記第二のアニメーションによる保留アイコン(例えば、変動アイコンH0)も表示されている表示期間を少なくとも含む期間に成立する条件である、
ことを特徴とする遊技台。」についても説明した。
なお、前記第二の条件は、前記表示期間以外の期間にも成立する条件であってもよいし、前記表示期間のみで成立する条件であってもよい。
この遊技台によれば、複数の保留アニメーションが同時に実行されている期間において、所定の条件が成立した場合に、一方の保留アニメーションのみ中止することで、変化の無い他方の保留アニメーションに遊技者を注目させることができる場合がある。また、複数の保留アニメーションが同時に実行されている期間において、所定の条件が成立した場合に、一方の保留アニメーションのみ態様を変更することで、変化の無い他方の保留アニメーションよりも変化した保留アニメーションに遊技者を注目させることができる場合がある。さらに、状況に合わせて多彩な態様で保留に関する表示を行うことができる場合が
ある。
図265は、条件成立で待機アニメーションの実行態様が変更される例を示す図である。
図265(a)では、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の図柄変動表示は最後まで継続する。また、図263(a)では、特図1の保留数は3つである。第1特図保留アイコンh1も、第2特図保留アイコンh2も、サボテンを模した埴輪のキャラクターの表示態様に変更され、先読み予告が実行されている。また、変動アイコンH0も、サボテンを模した埴輪のキャラクターの表示態様に変更され、先読み予告が実行されている。
同図(a)およびお同図(b)では、第1特図保留アイコンh1も、第2特図保留アイコンh2も、変動アイコンH0も、待機アニメーションが実行されている。
同図(c)では、第2保留アイコンh2について変化アニメーションが開始される。すなわち、カーテンが出現し、第2保留アイコンh2の視認を妨げる。変化アニメーションの実行中も待機アニメーションを継続して行っていても良い。また、変動アイコンはH0は、待機アニメを継続している。
やがて、図265(d)において、変化アニメーションによって、第2保留アイコンh2の態様が変更されたことに基づいて、これまでとは別の待機アニメーションを実行する。ここでは、パンダの表示態様に変更されている。
一方、待機アニメーションを継続していた第1保留アイコンh1は、変化アニメーションによって、第2保留アイコンh2の表示態様が変化したことに応じて、これまで実行していた待機アニメーションとは異なる待機アニメーションを開始する。具体的には第1保留アイコンh1を震えさせるアニメーションを行うと共に小さく表示する。以降、第1保留アイコンh1は、自身が消去されるまで、あるいはパンダの表示態様が消えるまで、変更後の待機アニメーションを実行し続ける。なお、第1保留アイコンh1の、これまで実行していた待機アニメーションとは異なる待機アニメーションの開始は、同図(c)のタイミング、すなわち第2保留アイコンh2が変化アニメーションを開始したタイミングであってもよい。
なお、変動アイコンH0は、待機アニメーションを継続する。すなわち、第2保留アイコンh2の表示態様が変化した場合であっても、変動アイコンH0は影響を受けない。
同図(d’)は、変化アニメーションが終了したときの様子である。同図(d’)は、変化アニメーションによって、第2保留アイコンh2の表示態様が変更されなかった例である。この場合には、変化アニメーションの実行前から行われていた待機アニメーションを継続して行う。また、変化アニメーションの対象保留以外の保留の待機アニメーションは変更しない。
また、図265を用いた例では、「前記保留表示制御手段は、第三の条件が成り立った場合に、前記第一の保留アニメーションで表示する保留アイコン(例えば、第1保留アイコンh1)を第四の保留アニメーション(例えば、震えさせるアニメーション)で前記保留表示手段に表示させることが可能なものであり、
前記第三の条件は、前記第四のアニメーションで表示する保留アイコンとは異なる保留アイコン(例えば、第2保留アイコンh2)が第五の保留アニメーション(例えば、変化アニメーション)の表示を開始するか、あるいは該第五のアニメーションにおける特定シ
ーン(例えば、パンダが登場するシーン)の表示によって少なくとも成立する条件である、
ことを特徴とする遊技台。」についても説明した。
この遊技台によれば、第三の条件の成立に基づいて第一の保留アニメーションを中止または態様を変更しつつ、新たに第四の保留アニメーションを実行することで、第一の保留アニメーションから遊技者の注目を逸らしつつ、第四の保留アニメーションに遊技者を注目させることができる場合がある。
なお、第一の保留アニメーションは、態様が変更され、表示は継続するアニメーションであってもよい。また、第一の保留アニメーションを中止してもよい。
図266は、実行予定であった特図1の保留に対する変化アニメーションが特図2の割り込みによって中止される例を示す図である。
この例では、複数遊技を跨いで行われる変化アニメーションがあると共に、該変化アニメーションの実行中にも他の保留アニメーションが行われ、アニメーションが複合している。
図266(a)では、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の図柄変動表示は同図(d)まで継続する。また、図266(a)では、特図1の保留数は3つであり、移動アニメーションが行われている。この移動アニメーションのうちの第3保留アイコンh3の移送アニメーションには、変動開始毎に白→青→赤と変化する変化アニメーションのパターンを含むものである。変化アニメーションは、入賞時点で選択されている。
図266(b)では、第3保留アイコンh3の表示態様が、青のオーラに変化している。
図266(c)では、第3保留アイコンh3の表示態様が、赤の表示態様に変化している。また、図266(c)では、特図2の保留が一つ割り込み、同図(d)ではさらにもう一つの特図2の保留が割り込む。
図266(e)では、特図2の第1保留アイコンh1の保留に基づく、特図2の図柄変動表示が開始される。変動開始毎に変化アニメーションのパターンが設定されている、特図1の第2保留アイコンh2は、特図2の図柄変動表示が開始されても、表示態様を変化させない。なお、当初設定されていた変化アニメーションが中止された後に再設定された変化アニメーションを行う分には構わない。
やがて、特図2の図柄変動表示が停止表示し、再び、特図2の図柄変動表示が開始する(同図(g)参照)。
この特図2の図柄変動表示では大当りに当選し(同図(h)参照)、大当り遊技が開始される(同図(i)参照)。
図266(j)に示すように、大当り遊技が終了した直後には、電サポ確変状態への移行(遊技状態の変更)に応じて、保留アイコンの表示領域が変更される。この例では特図1と特図2の保留アイコンの表示位置を入れ替えた。すなわち、右端に特図1の保留アイコンh1,h2がデフォルトの表示態様で表示されている。
また、図266(k)に示すように、特図1の保留が減少し、移動アニメーションが行
われても変化アニメーションは実行されない。すなわち、入賞時に定められた変化アニメーションの実行条件が成立しても、その変化アニメーションは実行しない。
以上説明したように、特図2が割り込んだ時点で特図1の保留に設定されていた変化アニメーションを中止する。また、特図2が大当りになり、遊技状態が移行された時点(通常→大当り、通常→電サポ確変)で特図1の保留に設定されていた変化アニメーションを中止する。割り込んだ特図2が全て外れ、特図1の図柄変動が再開した場合には、設定されていた変化アニメーションを再開しても良い。
なお、変化アニメーションは、第一の態様から第二の態様に変化するものを含んでいてもよいし、第一の態様→第二の態様→第三の態様のように複数の態様へ変化するものも含んでいてもよい。
図267は、変動時間短縮機能の作動有無に応じて保留アニメーションの態様を変更する例を示す図である。
まず、左端に示す同図(a)〜(d)は、保留数4未満の変動時間短縮機能未作動時(通常状態あるいは潜確変状態)のときの例であり、特図1の図柄変動表示が開始されると、特図1の保留アイコンの移動アニメーションおよび、変動アイコンH0の移動アニメーションが開始される。
中央に示す同図(A)〜(C)は、保留数4以上の変動時間短縮機能未作動時(通常状態・潜確変状態)のときの例であり、特図1の図柄変動表示が開始されると、特図1の保留アイコンの移動アニメーションが開始される。すなわち、移動距離が短い保留アイコンの移動アニメーションは実行される。なお、保留アイコンの移動アニメーションは短縮表示(高速再生)であってもよい。
一方、移動距離の大きい変動アイコンH0は、保留アイコン表示領域2081から変動アイコン表示領域2082に一気にジャンプする。すなわち、保留が4つ以上ある場合には、変動アイコンH0の移動アニメーションは実行されず、変動アイコンH0は、変動アイコン表示領域2082でパッと消える。
右端に示す同図(α)〜(β)は、保留数2以上の変動時間短縮機能作動時(電サポ確変状態・時短状態)のときの例であり、保留が2つ以上ある場合には、ここでも変動アイコンH0の移動アニメーションは実行されない。
また、保留が4つ以上あることに基づいて変動短縮機能が作動した場合には、保留アイコンの移動アニメーション、および変動アイコンH0の移動アニメーションは実行しない。
以上をまとめると、非電サポ中は、保留数が4以上なら、変動アイコンの移動アニメーションは中止され、保留数が3以下なら、変動アイコンの移動アニメーションを開始される。一方、電サポ中は、保留数が2以上であれば、保留アイコンの移動アニメーションと変動アイコンの移動アニメーションはともに中止され、保留数が1であれば、両者はともに開始される。非電サポ中は、保留数が4以上で変動時間短縮機能が働き、保留が高速消化されるため、移動アニメーションを行っている時間がなく、電サポ中は、保留数が2以上で変動時間短縮機能が働き、保留が高速消化されるため、移動アニメーションを行っている時間がない。
なお、制御状態に応じて、変動時間短縮機能が働いても働かなくてもよい。また、変動
時間短縮機能が作動する条件が異なってもよい。
以上、図267を用いた例では、「保留アイコンにつき保留アニメーション(例えば、移動アニメーション)を開始する前に第一の条件(例えば、電サポ中で保留数が2以上)が成り立った場合に、該保留アニメーションの実行を中止させる遊技台。」について説明した。
こうすることで、保留アニメーションが行われると思っていた遊技者に違和感を与えることができ、遊技者を保留に注目させることができる場合がある。また、保留アニメーションを実行する場合と、実行しない場合とを設けることで、遊技者が保留を誤認しやすい状況を作ることができる場合がある。
以上説明したように、図262、図264〜図265、および図267等に示す例では、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
前記図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を、保留アイコンによって示す表示を少なくとも実行可能な保留表示手段と、
前記保留表示手段の制御を少なくとも実行可能な保留表示制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記保留表示制御手段は、第一の条件の成立があった場合に、第一の表示制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留表示制御手段は、第二の条件の成立があった場合に、第二の表示制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留表示制御手段は、第三の条件の成立があった場合に、第三の表示制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の表示制御は、前記保留表示手段に保留アニメーションを表示させる制御を少なくとも含むものであり、
前記保留アニメーションは、前記保留アイコンが変化する態様を少なくとも含むものであり、
前記第一の条件は、実行条件の成立以降であり、且つ開始条件の成立があった際に成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記第二の条件は、前記実行条件の成立よりも後であって、且つ前記開始条件の成立よりも前に成立する場合を少なくとも含むものであり、
前記第三の条件は、前記実行および開始条件の成立以降に成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。ここで、前記第二の表示制御は、保留アニメーションを、延期させる制御や開始から変更させる制御であってもよい。また、前記第三の表示制御は、保留アニメーションを、中止(スキップ)させる制御や、一旦中断させて後に再開させる制御や、途中から変更させる制御であってもよい。また、前記実行条件と前記開始条件が同時に成立する場合があってもよく、前記実行条件と前記開始条件と前記第二の条件が同時に成立する場合(保留無しでの入賞時等)があってもよい。さらに、前記実行条件は、例えば、保留の増加(入賞)であってもよく、前記開始条件は、例えば、前記保留アイコン表示の開始条件であって、保留の増加(入賞)であってもよく、前記図柄変動表示の開始であってもよい。
また、『前記保留表示手段は、第一および第二の保留アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示制御は、前記保留表示手段に前記第一および第二の保留アニメーションを少なくとも表示させるものであり、
前記第三の表示制御は、前記第二の条件の成立があった際に表示されていた前記第一の
保留アニメーションの続きを前記保留表示手段に表示させる場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記第二の表示制御は、前記開始条件の成立があった際に前記保留表示手段に前記保留アニメーションを表示させない場合を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示制御は、前記第二の条件の成立があった際に前記保留表示手段に表示されていた前記保留アニメーションの続きを前記保留表示手段に表示させない場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。例えば、前記第二の表示制御は、前記実行条件が成立した後に前記第一の条件が成立した場合には、その後開始条件が成立しても前記保留アニメーションを表示させない制御であってもよい。
さらに、『前記第二の表示制御は、前記第一の条件の成立以降に前記開始条件の成立があった際に前記保留アニメーションとは別の保留アニメーションを前記保留表示手段に表示させる場合を少なくとも含むものであり、
前記第三の表示制御は、前記第二の条件の成立があった際に前記保留表示手段に表示されていた前記保留アニメーションとは別の保留アニメーションを前記保留表示手段に表示させる場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
またさらに、『前記第一の保留アニメーションは、第一の保留アイコンの変化を示すものであり、
前記第二の保留アニメーションは、前記第一とは異なる第二の保留アイコンの変化を示すものであり、
前記第二の条件は、前記第一および第二の保留アニメーションが少なくとも表示されている際に成立する場合を少なくとも含むものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
図268は、それぞれが異なる態様からなる複数の保留アニメーションが同じ保留アイコンを表示する場合がある例を示す図である。
まず、左端に示す同図(a)〜(d)の例では、変化アニメーションが変動開始時に実行され、対象となる保留アイコンの視認性を低下させ、視認性を低下させている間に保留アイコンの表示を変更する。
中央に示す同図(A)〜(D)は、変化アニメーションが実行されなくても保留アイコンの態様が異なる場合がある例である。保留アイコンの態様が異なっても同一態様の保留アニメが行われる場合がある。また、保留アイコンの態様を第一の態様から第二の態様に変化させる変化アニメが複数パターン存在する場合もある。
右端に示す同図(い)〜(に)は、保留数が0のときの入賞時の増加アニメーションのパターンを示す例である。同図(ろ)に示すように、1割り込み(4ms)の間特図1保留ランプ218を点灯させても良い。また、同図(は)に示すように、保留数が0の時の入賞の場合のみ、増加アニメーションを短縮して表示してもよい。また、同図(に)に示すように、増加アニメーションも変動アイコンH0の移動アニメーションも実施せずに変動アイコンH0を表示してもよい。また、増加アニメーションを実行せずに変動アイコンH0の移動アニメーションのみを実行してもよい。さらに、増加アニメーションが短縮表示された後、移動アニメーションが実行されるようにしてもよい。
ところで、従来の遊技台では、保留を表すのに保留ランプの点灯・消灯等の単調な表示でしか行われておらず、遊技者に飽きられやすかった。
以上図260〜図268を用いて説明した遊技台によれば、遊技者の注目しやすい保留表示を行うことができる場合があり、遊技の興趣が向上する。
図260〜図262の例によれば、保留アニメーションの実行条件と、該保留アニメーションの態様を変更させるための変更条件は、相反する条件からなる。実行条件および変更条件は保留数の増減からなる。すなわち、保留増加に基づく保留増加アニメーションは、保留減少時に態様が変更され、保留減少に基づく保留移動アニメーションは、保留増加時に態様が変更される。また、保留増加に基づく保留増加アニメーションの実行中に保留が減少した場合には、保留増加アニメーションをキャンセル(短縮表示)し、保留減少アニメーションを行ってもよいし、保留増加アニメーションの完了まで、保留減少に基づく保留減少アニメーションの実行開始を遅延させるようにしてもよい。さらに、ウソの報知が複数になってしまう場合には、少なくとも一方の保留アニメーションの態様を変更またはキャンセルすることが好ましい。
相反する条件が成立したことに基づいて実行中の保留アニメーションの態様を変更することで、保留アニメーションの実行中に保留数に変化があったことを確実に遊技者に報知することができ、保留数の誤認を防ぐことができる場合がある。また、実際の保留数と対応した数の保留アイコンで保留アニメーションを行うことで、保留数に変化があったことを強調しつつ、遊技者に保留数を誤認させることがない。また、実際に保留が減少しているにも関わらず、保留増加アニメーションの完了まで、保留減少アニメーションの実行開始を遅延させることで、該遅延させている期間においては、事実と異なる表示が行われるため、遊技者に保留数を誤認させることができる。また、見方を変えれば、事実と異なろうとも保留数の増減に応じた各保留アニメーションを明確に表示することで、遊技者に保留数を誤認させない効果も奏する。さらに、ウソ報知が目立ちすぎると問題になるため、複数の保留アニメーションがウソになってしまう場合には、少なくとも一方の態様を変更することで、目立ちすぎないようにすることが好ましい。
また、図262、図264、および図266の例によれば、複数の保留アニメーションは実行条件は共通するが、変更条件は共通しない。こうすることで、同じ種別の保留アニメーションが同時に行われている期間において、変更条件が成立しても一方の保留アニメーションしか態様が変更されない。また、複数の保留アニメーションは実行条件の一部または全部が共通する。さらに、実行条件が共通する第一の保留アニメーションは、変更条件成立で、表示態様が変更されるが、実行条件が共通する第二の保留アニメーションは、変更条件成立で、表示態様が変更されない。また、共通する実行条件は、保留増減・抽選結果の先読みに基づく演出抽選・遊技者による操作等であってもよい。また、第一の保留アニメーションと対応する第一の保留は、第二の保留アニメーションと対応する保留よりも始動入賞から保留されている期間が長いものであってもよい(図262参照)。反対に、第一の保留アニメーションと対応する第一の保留は、第二の保留アニメーションと対応する保留よりも始動入賞から保留されている期間が短いものであってもよい(図264参照)
図262、図264、および図266の例によれば、状態に則した多彩な報知を行うことができる。また、報知態様が派手になることを抑えることで、保留数の誤認を防ぐことができる。さらに、一方の保留アニメーションでは、保留数に則した表示を行いつつ、他方の保留アニメーションでは、保留数に反する表示を行うことで、遊技者が保留数を誤認しない程度に騒がしく演出を行うことができる。
なお、第一の保留アニメーションと第二の保留アニメーションは、対象とする保留がそれぞれで異なる場合があってもよいし、対象とする保留が同一の場合があってもよい。また、保留アニメーションが行われることなく、保留数を報知する保留表示手段が別に備えられていてもよい。さらに、保留アイコンの表示態様は、遊技状態や演出状態等により切替可能であっても良い。また、先読み結果に応じて、保留アイコンの表示態様および保留アニメーションの表示態様や実行契機等を変化させるものであっても良い。また、保留アイコンに関する保留アニメーションは、装飾図柄の変動表示が行われる装飾図柄表示手段で行われる。また、特図1の保留に対応する保留アニメーションが特図1の保留の増減に基づいて表示態様が変更される場合に、特図2の保留増減に基づいて表示態様を変更しなくとも良い(図263参照)。また、同じ『保留増加・減少』であっても、保留の種別によって変更条件とするか否かを定めていても良い。また、変更条件の成立以降に行われている保留アニメーションのうちの少なくとも1つが、そのときの状態における正しい保留数から離れる態様の保留アニメーション(いわゆるウソのアニメーション、あるいは騙しのアニメーション)からなる場合があってもよい。また、上記正しい保留数から離れる態様の保留アニメーションと共に、正しい保留数に近づく態様の保留アニメーションを行ってもよい。
図269は、特定の演出によって、保留アニメーションの後半部分が視認不能になる例を示す図である。この例によれば、増加アニメーションや変化アニメーションが見れない期間がある。
図269(a)では、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の図柄変動表示は同図(d)まで継続する。また、図269(a)では、保留数は0である。
図269(b)では、特図1に一つの保留増加があり、第1保留アイコンh1の増加アニメーションが開始される。この増加アニメーションは、開始から終了まで(同図(b)〜同図(d))を遊技者は視認することができる。
第1保留アイコンh1の増加アニメーションが終了したタイミングで、特図1にもう一つの保留増加があり、第2保留アイコンh2の増加アニメーションが開始される。
図269(e)では、次の特図1の図柄変動表示が開始する。この図柄変動表示の開始とともに装飾図柄表示装置208では、暗転演出が開始され、表示画面が薄暗くなり始める。ここでの暗転演出は、当否判定結果および変動タイマに応じて行われた演出抽選の結果に基づいて実行される演出である。図柄変動表示が開始したタイミングで、特図1にもう一つの保留増加があり、増加アニメーションが開始される。また、変動アイコンH0の移動アニメーション(いわゆる減少アニメーション)も開始される。しかしながら、暗転演出が開始されたことにより、あまり良く見えなくなっている。この例では、暗転演出を実行している期間および後述する決闘演出を実行している期間が、保留アニメ表示禁止期間に設定される(以降の例でも同じ)。
図269(e)では、表示画面が完全に真っ暗になり、なにも見えない。このため、同図(e)で開始された増加アニメーションによる保留アイコンの表示態様を確認することができない。また、変動アイコンH0の移動アニメーションも後半部分は視認できなくなる。表示画面が完全に真っ暗になった状況では、第1副制御部400およびVDP434は、保留アニメーションの画像生成を行っていても良いし(第一の表示制御の一例に相当)、行っていなくても良い(第二の表示制御の一例に相当)。
やがて、暗転演出が終了し、リーチ状態に突入し、装飾図柄表示装置208では、決闘
演出が開始される(同図(g)参照)。決闘演出では、保留アイコン表示領域が表示されておらず、保留が増加しても保留アイコンの増加アニメーションは実行されない。これは、決闘演出に遊技者の気を集中させるためである。なお、同図(g)では、特図1の保留が増加し、特図1保留ランプ218の点灯数が一つ増えている。
決闘演出が終了すると、装飾図柄の揺れ変動に切り替わり(同図(h)参照)、保留アイコン表示領域2081が復活表示される。復活表示された保留アイコン表示領域2には、青色の表示態様、すなわち先読み予告の表示態様である第2保留アイコンh2が表示されている。この第2保留アイコンh2は、非表示中(決闘演出実行中)に表示態様が変化アニメーションによって変化したものである。
以上、図269を用いた例では、「画像を表示する画像表示手段と、
前記画像表示手段の制御を少なくとも実行可能な画像表示制御手段と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
前記図柄表示手段の制御を少なくとも実行可能な図柄表示制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄表示制御手段は、保留条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示の開始を少なくとも保留可能なものであり、
前記画像表示手段は、保留表示手段を少なくとも含むものであって、
前記保留表示手段は、保留表示条件の成立があった場合に、保留アイコンを少なくとも増加させることが可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記保留アイコンを保留アニメーションで少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示制御手段は、表示禁止条件(例えば、暗転演出実行決定)が成立した場合に、保留アニメ表示禁止期間(例えば、図269(f))が設定されるものであり、
前記画像表示制御手段は、前記保留アニメ表示禁止期間中は、前記保留アニメーションで表示されている保留アイコンの一部又は全部が見えなくなる表示画像(例えば、暗転演出画像)を、前記画像表示手段に表示させるものである、
ことを特徴とする遊技台。」について説明した。すなわち、『図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
前記図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を、保留アイコンによって示す表示を少なくとも実行可能な保留表示手段と、
前記保留表示手段の制御を少なくとも実行可能な保留表示制御手段と、
を備えた遊技台であって、
前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記保留表示手段は、保留アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記保留アニメーションは、前記保留アイコンが変化する態様を少なくとも含むものであり、
前記保留表示制御手段は、表示禁止条件の成立があった場合に、保留アニメーション表示禁止制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留表示制御手段による前記保留アニメーション表示禁止制御の実行中は、前記保留アニメーションの少なくとも一部が見えなくなる、
ことを特徴とする遊技台。』について説明した。なお、前記保留表示制御手段による前記保留アニメーション表示禁止制御の実行中は、前記保留アニメーションの全部が見えなくなる態様であってもよいし、あるいは、前記保留アニメーションで表示されている保留アイコンの一部又は全部が見えなくなる態様であってもよい。
この遊技台によれば、保留に遊技者を注目させると共に、多彩な態様で保留を表示することで、遊技台の興趣を向上することができる。
また、保留の表示に変化があったことを伝えるための保留アニメーションを視認困難にすることで、遊技者に保留を誤認させることができる場合がある。また、保留アニメ表示禁止期間中における保留アイコン以外の表示に遊技者を注目させることができる。さらに、保留アニメ表示禁止期間が設定されたことで、1の保留アニメーションの全てが視認できなかった場合には、該保留アニメーションが実行されたこと自体が遊技者には分からないため、保留アニメ表示禁止期間の終了に応じて表示された保留アイコンによって、遊技者を驚かせることができる場合がある。また、保留アイコンおよび保留アニメーションが視認できない期間を設けることで、保留数の特定を困難にすることができ、これにより止め打ち等による稼動低下を抑止することができる場合がある。
また、図269を用いた例では、「前記画像表示制御手段は、前記保留アニメーションの表示制御を実行するものであり、
前記保留アニメーションの表示制御は、前記保留アイコンの表示態様および該保留アイコンの表示位置の少なくとも一方、あるいは両方を変化させる制御であり、
前記画像表示制御手段は、前記保留アニメ表示禁止期間中は、第一の表示制御および第二の表示制御のうちのいずれか一方の表示制御を実行するのであり、
前記第一の表示制御は、前記保留アニメーション(例えば、増加アニメーション、移動アニメーション、変化アニメーション)の表示制御を実行しながらも、前記表示画像を前記画像表示手段に表示させる制御であり、
前記第二の表示制御は、前記保留アニメーションの表示制御を実行しないで、前記表示画像を前記画像表示手段に表示させる制御である、
ことを特徴とする遊技台。」についても説明した。すなわち、『前記保留表示制御手段は、前記保留アニメーションの表示制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留アニメーションの表示制御は、前記保留アイコンの表示態様および該保留アイコンの表示位置の少なくとも一方、あるいは両方を少なくとも変化させる制御であり、
前記保留表示制御手段は、前記保留アニメーション表示禁止制御として、第一および第二の表示制御のうちのいずれか一方の表示制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の表示制御は、前記保留アニメーションの表示制御を実行する制御であり、
前記第二の表示制御は、前記保留アニメーションの表示制御を実行しない制御であり、
前記保留表示制御手段による前記第一の表示制御の実行中は、前記保留アニメーションの表示制御が実行されているにも関わらず、前記保留アニメーションの少なくとも一部が見えず、
前記保留表示制御手段による前記第二の表示制御の実行中は、前記保留アニメーションの表示制御が実行されずに、前記保留アニメーションの少なくとも一部が見えない、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、前記第一の表示制御によれば、開始から保留アニメ表示禁止期間が設定されるまで視認可能であった保留アニメーションの続きが行われるため、該保留アニメーションの終了よりも前に保留アニメ表示禁止期間が終了し、保留アイコンの表示が復帰した場合であっても、保留アニメーションが行われているため、保留を誤認しづらい。すなわち、同一の保留アイコンに対して行われている保留アニメーションであることが分かり易い。また、保留アイコンの表示を復帰する場合に、改めて保留アイコンの表示位置や態様を設定する処理を必要としない。さらに、保留アニメ表示禁止期間が終了した段階で、保留アニメーションの途中から再生することができ、保留アイコンに変化があったことを遊技者に伝え易い。
一方、前記第二の表示制御によれば、保留アニメーションに注目しがちな遊技者を保留アニメーションの表示に注目させることができる。また、保留アニメ表示禁止期間中においては、該期間と実行期間が重複した保留アニメーションについての制御を行う必要が無くなるため、制御にかかる負荷を低減することができる。
また、保留アニメーションの表示期間は、アニメーションの種類によって様々であり、長い尺のものもあれば、短い尺のものもある。また、保留アニメーションを覆ってしまう演出の実行期間も、演出の種類によって様々であり、長い尺のものもあれば、短い尺のものもある。
図269を用いた例では、「前記保留表示手段は、前記保留アイコンを、所定の一種類の保留アニメーション、あるいは複数種類の保留アニメーションの中から選択された一種類の保留アニメーションで少なくとも表示可能なものであり、
前記保留アニメーションは、種類ごとに、アニメーションを開始してからアニメーションが終了するまでの表示期間が定まったものであり、
前記画像表示制御手段は、所定の一種類の保留アニメ表示禁止期間、あるいは期間長が異なる複数種類の保留アニメ表示禁止期間の中から選択された一種類の保留アニメ表示禁止期間が設定されるものであり、
少なくとも、一又は複数種類の保留アニメ表示禁止期間の中で最も短い期間長の保留アニメ表示禁止期間(例えば、決闘演出実行期間)は、一又は複数種類の保留アニメーションの中で最も短い表示期間(例えば、変化アニメーションの表示期間)よりも長い、
ことを特徴とする遊技台。」についても説明した。すなわち、『前記保留表示手段は、所定の一種類の保留アニメーション、あるいは複数種類の保留アニメーションの中から選択された一種類の保留アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記保留アニメーションは、種類ごとに、アニメーションを開始してからアニメーションが終了するまでの表示期間が定まったものであり、
前記保留表示制御手段は、所定の一種類の保留アニメーション表示禁止期間、あるいは期間長が異なる複数種類の保留アニメーション表示禁止期間の中から選択された一種類の保留アニメーション表示禁止期間に亘って前記保留アニメーション表示禁止制御を少なくとも実行可能なものであり、
少なくとも、一又は複数種類の保留アニメーション表示禁止期間の中で最も短い期間長の保留アニメーション表示禁止期間は、一又は複数種類の保留アニメーションの中で最も長い表示期間よりも長い、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、保留アニメーションの開始から終了までを視認困難にすることができるため、保留アニメーションが実行されたことを確実に遊技者に認識させないことができる。また、保留アニメーションの開始よりも後に保留アニメ表示禁止期間が設定された場合には、保留アニメ表示禁止期間が設定されなかった場合における保留アイコンの表示が復帰されるまでの期間よりも長く保留アイコンを視認困難にできるため、保留アニメ表示禁止期間の設定前に行われていた保留アニメが、どの保留アイコンに対応して行われたものなのかを特定困難にできる。
図270は、特定の演出によって、保留アニメーションの前半部分が視認不能になる例を示す図である。
図270(a)では、特図1の図柄変動表示が停止表示し、特図1の保留数は2つである。
図270(b)では、特図1の図柄変動表示が開始され、移動アニメーションも開始される。この移動アニメーションは、開始から終了まで(同図(b)〜同図(c))を遊技者は視認することができる。
同図(c)では、先読みした結果と、予告実行可否の抽選の結果に基づいて行われる演
出が実行されている。ここでは、「熱」と書かれたダイナマイトが転がってくる。
同図(d)では、特図1の保留の増加があった(特図1保留ランプ218の点灯数が一つ増えている)が、ダイナマイトが爆発し、増加アニメーションの最初の部分が見えなくなっている。この例では、保留数が増減したことを示すアニメーションよりも保留の抽選結果を予告するアニメーションの方が表示優先度が高いことになり、ダイナマイトが爆発した演出を実行している期間が、保留アニメ表示禁止期間に設定される。
ダイナマイトの爆発が止むと、保留アイコン表示領域2081は見えるようになり、同図(e)に示す保留アイコン表示領域2081には、青色に表示態様が変化した第1保留アイコンh1が示されている。この表示態様の変化は、ダイナマイトの爆発で見えなくなった間に変化アニメーションが実行され、白色の表示態様から青色の表示態様に変化した。また、ダイナマイトの爆発で見えなかった第2保留アイコンh2の増加アニメーションが途中から再生されているように見える。
図271は、保留アニメ非表示期間においては、保留アニメーションの表示開始も規制される例を示す図である。
図271(a)では、特図1の図柄変動表示が行われ、リーチ状態である。また、図271(a)では、保留数は0である。
図271(b)では、特図1の図柄変動表示が停止表示し、大当りに当選する。また、特図1に一つの保留増加があり、第1保留アイコンh1の増加アニメーションが開始される。
図271(c)では、装飾図柄表示装置208に大当り遊技開始演出が表示され、保留アイコン表示領域2081が見えなくなる。大当り遊技中も、保留アイコン表示領域2081は見えず、同図(d)に示す大当り遊技終了演出の場面でも保留アイコン表示領域2081は見えない。したがって、同図(b)で増加した第1保留アイコンh1の増加アニメーションは、最初の少しの部分のみ見えたことになる。また、同図(d)のタイミングでも特図1の保留が増加している(特図1保留ランプ218の点灯数が一つ増えている)が、増加アニメーションは全く見えない。この例では、大当り遊技の期間が、保留アニメ表示禁止期間に設定される。
大当り遊技が終了すると、保留アイコン表示領域2081は復帰表示し、図271(e)に示す保留アイコン表示領域2081には、第1保留アイコンh1と、第2保留アイコンh2がそれぞれ所定表示位置に表示されている。第1保留アイコンh1は上述のごとく最初少しだけ増加アニメーションが見えた。一方、第2保留アイコンh2は、増加アニメーションの実行期間内に保留アイコン表示領域2081が復帰表示しても、増加アニメーションを中止して、保留アイコン表示領域2081の所定表示位置に表示されている。すなわち、非表示期間の終了直前(このタイミングから非表示期間終了までの長さよりも保留アニメーションの方が尺が長い場合)であっても保留アニメーションは実行されない。
なお、リーチ中と大当り遊技中を、保留アイコンの非表示期間としてもよい。この場合い、リーチ中に、第一保留アイコンの増加アニメーションの実行条件が成立した場合には、増加アニメーションの実行制御を行う。一方、大当り中に、第二保留アイコンの増加アニメーションの実行条件が成立した場合には、増加アニメーションの実行制御を行わないようにしてもよい。
また、遊技状態(制御状態)の変更を跨ぐような保留アニメーションは行わないように
してもよい。
図272は、一の保留に対して複数の保留表示が行われる例を示す図である。
この例では、装飾図柄表示装置208の下に、LEDで構成された第二保留表示領域209が用意されている。したがって、保留アニメーションの非表示期間であっても、この第二保留表示領域209によって遊技者は保留数を確認可能である。
図272(a)では、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の図柄変動表示は同図(d)まで継続する。また、図272(a)では、特図1の保留数は2つであり、装飾図柄表示装置208の表示画面内の保留アイコン表示領域2081と、第二保留表示領域209それぞれには、保留が2つ貯まっていることを表す表示がなされている。
図272(b)では、特図1の3つ目の保留が増加し、保留アイコン表示領域2081では、第3保留アイコンh3の増加アニメーションが開始される。一方、第二保留表示領域209には、第3保留を表す点灯2093が即座になされる。
図272(e)では、次の特図1の図柄変動表示が開始する。この図柄変動表示の開始とともに装飾図柄表示装置208では、暗転演出が開始され、表示画面が薄暗くなり始める。暗転演出は、上述のごとく、当否判定結果および変動タイマに応じて行われた演出抽選の結果に基づいて実行される演出である。図柄変動表示が開始したタイミングで、変動アイコンH0の移動アニメーション(いわゆる減少アニメーション)と、保留アイコンh2,h3の移動アニメーションも開始される。しかしながら、暗転演出が開始されたことにより、これらの保留アニメーションはあまり良く見えなくなっている。
図272(f)では、表示画面が完全に真っ暗になり、なにも見えない。コノタイミングで、特図1に保留増加があるが、保留アイコンの増加アニメーションは見えない。一方、第二保留表示領域209には、保留増加を表す点灯2093が即座になされ、遊技者の目はこちらに向く。しかも、今回の保留増加による第二保留表示領域209におけるLEDの点灯態様は、先読み予告の点灯態様であり、デフォルトの点灯態様と異なる点灯態様である。
やがて、暗転演出が終了し、リーチ状態に突入し、装飾図柄表示装置208では、決闘演出が開始される(同図(g)参照)。決闘演出では、保留アイコン表示領域が表示されていない。しかし、この例では、第二保留表示領域209におけるLEDの点灯によって遊技者は保留数を容易に確認することができる。
図273および図274は、制御状態毎に保留アニメーションが実行される保留が異なる例を示す図であり、図273は、非電サポ状態における例を示す図である。
非電サポ状態では、特図1についても特図2についても保留アニメーションを実行する。
図273(a)に示す装飾図柄表示装置208には、特図1の保留アイコン表示領域2083が示されている。
同図(b)では、特図2の保留アイコン表示領域2084が、特図2の保留数増加によってカットインしてくる。このカットインは、特図2の保留アイコンの増加アニメーションに相当する。
また、非電サポ中は、図柄変動の割合を非優先側の特図1が多く占めるため、各種保留アニメーションが特図1の保留アイコン表示領域2083で実行されることになる。
同図(c)では、特図2の保留がある状態、すなわち特図2の保留アイコン表示領域2084が表示されている状態で、特図2の保留数がもう一つ増加する。このときには、保留アイコンによる通常の増加アニメーションが実行される。
以上説明した例では、非電サポ中は、特図1、特図2共に保留アニメーションを実行する。特図1については、上述のごとく、非電サポ中は、図柄変動の割合を非優先側の特図1が多く占めるからである。一方、特図2については、特図1よりも振り分けが有利(例えば、有利な大当りに当選しやすい等)であり、遊技者の注目を集め易いため、保留アニメーションを行うが、非電サポ状態における変動の割合は少ないため、保留アニメーションを行わなくとも良い。また、特図2については、保留自体を表示しない構成であっても良い。
図274は、電サポ状態における例を示す図である。
電サポ状態では、特図1については保留アニメーションを行わず、特図2についてのみ保留アニメーションを実行する。これは、電サポ中は特図1の変動が少ないため、保留アイコンの表示は行わない。つまり、特図1についての保留アニメーションを行わない。この例では、特図1については、電サポ中が、保留アニメ表示禁止期間に設定される。ただし、この例では、装飾図柄表示装置208の表示画面の左上部分に設けられた保留数表示領域2089において、特図1についても特2についても現在の保留数の表示は行う。
まず、左側の図274(a)〜図274(d)の例について説明する。同図(a)では、特図1の保留数は4であり、特図2の保留数は3であることが保留数表示領域2089に表示されている。また、同図(a)には、特図2の保留アイコンh1〜h3が表示態様を変えて3つ表示されている。これらの保留アイコンh1〜h3は、待機アニメーションを実行中である。
同図(b)では、特図2の保留が一つ増加し、第4保留アイコンh4の増加アニメーションが実行されている。ここで、電サポ中は、非電サポ中よりも変動効率が良いため、電サポ中の保留増加アニメーションの尺(実行時間)は非電サポ中の保留増加アニメーションよりも短い方が好ましい。
同図(c)では、第4保留アイコンh4の増加アニメーションが終了し、第4保留アイコンh4は、所定の位置への移動が完了する。この時点で、第4保留アイコンh4は、待機アニメーションを実行している他の保留アイコンh1〜h3と同期させる。
同図(d)では、特図2の図柄変動表示が開始され、変動アイコンH0が、変動アイコン表示領域2082に移動し、消えていく。
次に、右側の図274(A)〜図274(D)の例について説明する。同図(A)では、特図1の保留数は4であり、特図2の保留数は0であることが保留数表示領域2089に表示されている。したがって、保留アイコンは一つも表示されていない。
同図(C)では、特図1の保留消化があったが、この例では、特図1の保留アイコンは非表示のため、何ら保留アニメーション(例えば、移動アニメーションや消去アニメーション)は実行されない。
また、同図(D)では、特図1の保留が一つ増加したが、こでも、何ら保留アニメーションは実行されない。
図275は、保留アニメーションの途中が視認困難な例を示す図である。
この図275に示す例では、保留アニメーションの初めと終わりの少なくとも一部は視認可能である。
図275(a)では、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の図柄変動表示は同図(c)まで継続する。また、図275(a)では、特図1の保留数は0である。
図275(b)では、特図1の保留が一つ増加し、第1保留アイコンh1の増加アニメーションが実行されている。ここでは、保留アイコンが右横から入ってくる増加アニメーションが実行されている。この増加アニメーションの実行時間(尺)は長く、特図1の図柄変動表示が停止表示し、次の図柄変動表示、すなわち第1保留アイコンh1が表す保留に基づく図柄変動表示が開始されても、まだ、増加アニメーションは実行中である(同図(d)参照)。
図275(e)では、暗転演出が開始される。この暗転演出の際も、第1副制御部400およびVDP434は、第1保留アイコンh1の増加アニメーションの画像制御を実行しているが、暗転演出によって遊技者からは増加アニメーションは見えない。
やがて暗転演出が終了し、保留アイコン表示領域2081が復帰表示される(同図(f)参照)。第1保留アイコンh1の増加アニメーションはまだ継続しており、やがて変動アイコンH0の移動アニメーションに移り変わる(同図(g)参照)。この例では、視認困難な状態においても表示位置は変更され続けるため、視認困難になった瞬間と視認可能なった瞬間で表示位置が異なる。これにより遊技者には新たに開始された保留アニメーションであるかのように錯覚させることができ、保留数を誤認させることができる場合がある。
また、図275を用いた例では、「前記保留表示手段は、前記保留アイコンを、所定の一種類の保留アニメーション、あるいは複数種類の保留アニメーションの中から選択された一種類の保留アニメーションで少なくとも表示可能なものであり、
前記保留アニメーションは、種類ごとに、アニメーションを開始してからアニメーションが終了するまでの表示期間が定まったものであり、
前記画像表示制御手段は、所定の一種類の保留アニメ表示禁止期間、あるいは期間長が異なる複数種類の保留アニメ表示禁止期間の中から選択された一種類の保留アニメ表示禁止期間が設定されるものであり、
少なくとも、一又は複数種類の保留アニメ表示禁止期間の中で最も短い期間長の保留アニメ表示禁止期間(例えば、図275(e)に示す暗転演出実行期間)は、一又は複数種類の保留アニメーションの中で最も長い表示期間(例えば、図275(b)から同図(f)を越えるまでの増加アニメーション表示期間)よりも短い、
ことを特徴とする遊技台。」についても説明した。すなわち、『前記保留表示手段は、所定の一種類の保留アニメーション、あるいは複数種類の保留アニメーションの中から選択された一種類の保留アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記保留アニメーションは、種類ごとに、アニメーションを開始してからアニメーションが終了するまでの表示期間が定まったものであり、
前記保留表示制御手段は、所定の一種類の保留アニメーション表示禁止期間、あるいは期間長が異なる複数種類の保留アニメーション表示禁止期間の中から選択された一種類の保留アニメーション表示禁止期間に亘って前記保留アニメーション表示禁止制御を少なく
とも実行可能なものであり、
少なくとも、一又は複数種類の保留アニメーション表示禁止期間の中で最も短い期間長の保留アニメーション表示禁止期間は、一又は複数種類の保留アニメーションの中で最も長い表示期間よりも短い、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
この遊技台によれば、1の保留に対応して実行された1の保留アニメーションの途中(最初と最後は見せる)を視認困難にすることで、該1の保留アニメーションを複数の保留アニメーションが実行されているかのように錯覚させることができ、これにより、保留数の特定を困難としたり、保留数を誤認させたりすることができる場合がある。また、保留アニメーションと保留アニメ表示禁止期間の期間が重複した場合であっても、保留アニメーションの少なくとも一部は必ず視認することができるため、保留アニメーションが実行されたことを確実に遊技者に認識させることができる。
図276は、視認困難な期間を挟んで保留アイコンのデフォルトの表示態様が変更する例を示す図である。
図276(a)では、ステージA演出のもと、特図1の図柄変動表示が行われており、同図(b)でその図柄変動表示が終了する。図柄変動表示が終了したタイミングで、特図1の保留が増加し、第1保留アイコンh1の増加アニメーションが実行される。この第1保留アイコンh1は、デフォルトの表示態様(第一の表示態様)である。また、ステージA演出では、保留アイコン表示領域2081は、表示画面の下方に設けられている。
図276(c)では、次の図柄変動表示、すなわち第1保留アイコンh1が表す保留に基づく図柄変動表示が開始されるが、第1保留アイコンh1の増加アニメーションは実行中である。
図276(d)では、暗転演出が開始される。この暗転演出の際も、第1副制御部400およびVDP434は、第1保留アイコンh1の増加アニメーションの画像制御を実行しているが、暗転演出によって遊技者からは増加アニメーションは見えない。増加アニメーションと合わせて、あるいは増加アニメーションの終了と同時に、第1保留アイコンh1の表示態様を変更する変化アニメーションも実行されることがある。しかしながら、保留アイコンの表示態様を変更する前に、保留アイコンを視認できない期間を設けることで、変更によって遊技者が混乱し、保留数を誤認することを防ぐことができる場合がある。すなわち、全ての保留アイコンを視認させない期間を設けることで、特定の保留アイコンへの注目を解除させることで、誤認を防ぐことができる場合がある。
図276(e)では、暗転演出が終了し、ステージチェンジが行われ、ステージA演出からステージB演出へ切り替わる。ステージB演出では、保留アイコン表示領域2081は、表示画面の左端に移動する。同図(e)に示す保留アイコン表示領域2081では、第1保留アイコンh1の増加アニメーションがまだ実行されている。この段階では、第1保留アイコンh1の表示態様は殿様のキャラクターに既に変更されており、途中からのアニメーションになるが、透過率は60%程度であり、まだよく見えない。
図276(f)では、第1保留アイコンh1の殿様のキャラクターの透過率は30%にまで上昇し、同図(g)では、その透過率が100%になり、第1保留アイコンh1の増加アニメーションが終了する。
なお、表示態様変更後は表示態様変更前に行われていた保留アニメーションが行われないようにしてもよい。表示態様変更前に行われていた保留アニメーションが視認できない
期間において、該保留アニメーションが中止され、表示態様変更に対応した保留アイコンが表示される。保留アニメーションの尺は、視認困難な期間よりも短いため、いつ実行されても表示態様変更後の期間にまたがらない。
なお、本実施の形態においては、視認困難な期間の終了と同時に保留アイコンおよび保留アイコン表示領域2081が視認可能となる内容を記載したがこれに限定されるものではなく、例えば、ステージの切り替わりと共に、保留アイコンおよび保留アイコン表示領域2081の変化をアニメーションで表示しても良い。該アニメーションの途中の状態においては、保留アイコンおよび保留アイコン表示領域の表示が遊技者に判別しづらい状態となるため、遊技者からよく見えないと言い換えることもできる。
図277は、視認困難な期間が複数の保留アニメーションにまたがる例を示す図である。
この例では、複数の保留アニメーションが連続しているように見え、一体的に思える。
図277(a)では、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の図柄変動表示は同図(d)まで継続する。また、図277(a)では、特図1の保留数は0である。
図277(b)では、特図1の保留が一つ増加し、第1保留アイコンh1の増加アニメーションが実行されている。この第1保留アイコンh1の表示態様は、先読み結果に応じた表示態様であってもよく、同図(b)に示す第1保留アイコンh1の表示態様は、デフォルトの表示態様とは異なった青色の表示態様である。
図277(c)の状態は、第1保留アイコンh1が表示がされていれば、増加アニメーションが完了し、第1保留アイコンh1が待機している様子が視認可能となる状態である。ただし、ここではエフェクトが発生し、増加アニメーションの終了間際と待機アニメーションは視認できない。この例では、エフェクト演出を実行している期間が、保留アニメ表示禁止期間に設定される。
図277(d)では、エファクトが発生したまま図柄変動表示が停止表示する。
図277(e)では、次の図柄変動表示が開始される。ここでもエフェクトが発生しており、変動アイコンH0の移動アニメーションは見えない。ただし、変動アイコンH0の移動アニメーションの表示制御は行われている。
図277(f)では、エフェクトが終了し、変動アイコンH0の移動アニメーションが復帰表示される。変動アイコンH0の移動アニメーションは途中からの表示になる。このように、非表示状態で他の保留アニメーションにつなげることで、非表示状態復帰時に遊技者が想定している位置とは異なる位置に保留アイコンを表示することができるので、遊技者を驚かせることができる。
図277(g)では、変動アイコンH0の移動アニメーションが終了する。
また、図277を用いた例では、『前記保留表示手段は、一つの前記保留アイコンを、第一の保留アニメーション(例えば、増加アニメーション)で表示した後に、第二の保留アニメーション(例えば、移動アニメーション)で少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示制御手段は、前記第一の保留アニメーションの開始後であって終了前から前記第二の保留アニメーションの開始後であって終了前までを期間とする保留アニメ表示禁止期間(図277(c)〜同図(e)の期間)が設定されるものであり、
前記第一の保留アニメーションの少なくとも最後における保留アイコンの一部又は全部は、前記表示画像(エフェクト演出の画像)によって見えなくなり、
前記第二の保留アニメーションの少なくとも最初における保留アイコンの一部又は全部も、前記表示画像(エフェクト演出の画像)によって見えなくなる、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。すなわち、『前記保留表示手段は、一つの前記保留アイコンを、第一の保留アニメーションで表示した後に、第二の保留アニメーションで少なくとも表示可能なものであり、
前記保留表示制御手段は、前記第一の保留アニメーションの開始後であって終了前から前記第二の保留アニメーションの開始後であって終了前に亘って前記保留アニメーション表示禁止制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留表示制御手段は、前記保留アニメーション表示禁止制御の実行により前記第一の保留アニメーションの少なくとも最後を前記保留表示手段に表示させない制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留表示制御手段は、前記保留アニメーション表示禁止制御の実行により前記第二の保留アニメーションの少なくとも最初を前記保留表示手段に表示させない制御を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
なお、前記第二の保留アニメーションは、前記第一の保留アニメーションの終了と同時に開始されるものであってもよい。
この遊技台によれば、一の保留に対応して実行された複数の保留アニメーションを一の保留アニメーションが実行されているかのように遊技者を錯覚させることで、保留を誤認させることができる場合がある。
なお、以上の説明では、『画像の表示を少なくとも実行可能な画像表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備え、
前記保留表示手段は、前記画像表示手段からなるものであり、
前記画像表示手段は、前記保留アイコンの表示を少なくとも実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示手段(例えば、特図1表示装置212,特図2表示装置214)の制御を少なくとも実行可能な図柄表示制御手段あるいは制御手段を少なくとも有する主制御手段(例えば、主制御部300)と、
前記保留表示手段の制御を少なくとも実行可能な保留表示制御手段を少なくとも有する副制御手段(例えば、第1副制御部400)と、
を備え、
前記主制御手段は、前記副制御手段に複数種類のコマンドを送信する制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記副制御手段は、前記主制御手段から受信した前記コマンドに応じた制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記副制御手段は、前記主制御手段とは別の一又は複数の基板(例えば、基本回路402,VDP434)によって構成されているものであること、
を特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示制御手段あるいは制御手段は、保留条件の成立があった場合(例えば、保留数が満タンではなく、かつ図柄変動表示中あるいは大当り遊技中に始動口への入賞があった場合)に、前記図柄表示手段の作動を保留する制御を少なくとも実行可能なものであること、
を特徴とする遊技台。』についても説明した。
また、『前記図柄表示制御手段あるいは制御手段は、前記保留条件の成立があった場合に、前記作動保留球の数を増加させる制御(例えば、主制御部300のCPU304が、RAM308に記憶されている特図1又は2の保留数の値に1を加算する処理)を少なくとも実行可能なものであること、
を特徴とする遊技台。』についても説明した。
図278は、異常発生時は保留アニメの実行を規制する例を示す図である。
図278(a)では、特図1の図柄変動表示が行われている。この特図1の図柄変動表示は同図(e)まで継続する。また、図278(a)では、第1保留アイコンh1の増加アニメーションが開始されている。この第1保留アイコンh1の表示態様は、デフォルトの表示態様とは異なった青色の表示態様(先読み予告の表示態様)である。
図278(b)では、電源断が生じ、第1保留アイコンh1の増加アニメーションの表示が中止される。
図278(c)〜(d)は、復電待機中であり、装飾図柄表示装置208の右上には、初期図柄の揺れ変動が表示されている。同図(a)で行われていた電断発生時の図柄変動表示は、電断発生時の残り変動時間分、復電後に、初期図柄の揺れ変動として変動する。なお、復電待機中には、第1保留アイコンh1の増加アニメーションは表示されていない。
ここで、復電待機中の図278(d)のタイミングで、特図1の保留が増加しているが、復電から表示が復帰するまでの期間は動作が不安定になりやすいため、保留アニメーションの実行条件の成立があっても保留アニメーションを実行しない。すなわち、動作が安定するまでの期間が保留アニメ表示禁止期間に設定される。
第1副制御部400は、主制御部300からの図柄変動停止コマンドの受信に応じて、装飾図柄表示装置208の表示を復帰させる。図278(e)では、停止図柄が表示されるとともに、第1保留アイコンh1と第2保留アイコンh2が保留アイコン表示領域2081に表示される。第1保留アイコンh1と第2保留アイコンh2はいずれも、デフォルトの表示態様で復帰表示されている。
ところで、従来の遊技台では、保留数の増減があった場合に、保留に対応するLEDや画像の数を変更するだけであったので、表示が単調になりやすく遊技者を注目させることができなかった。
以上図269〜図278を用いて説明した遊技台によれば、遊技者の注目しやすい保留表示を行うことができる場合があり、遊技の興趣が向上する。
また、図276を用いて説明した、視認困難な状態を挟んで保留アイコンのデフォルトの表示態様が変化する例によれば、保留アニメ表示禁止期間の設定前においては、第一の態様で保留アイコンが表示され、該保留アニメ表示禁止期間の解除後においては、第二の態様で保留アイコンが表示される。デフォルトの表示態様は異なりつつも、それ以外(例えば先読み結果に基づく予告報知)の態様が共通であっても良い。また、変更前と変更後においては、保留アニメーションの表示態様についても異ならせても良いし、共通であっても良い。
この例によれば、保留アイコンの表示態様を変更する場合には、保留アイコンの表示および該保留アイコンに対応して行われる保留アニメーションを規制することで、複雑な制御を行うことなく表示態様を容易に変更することができる。また、表示態様を変更する際には、保留アニメの実行を規制することで、変更前後の保留アイコンの対応関係を分かりやすくする。
また、図272を用いて説明した、保留に関する表示が複数個所で行われ、保留アニメ表示禁止期間においてはそのうちの少なくとも一方における保留アニメの表示を禁止する例によれば、保留アニメ表示禁止期間においては、第一の保留表示手段における保留アニメーションの表示(保留表示)が規制され、第二の保留表示手段における保留アニメーションの表示(保留表示)が規制されない。また、保留アニメ表示禁止期間において、第一の保留表示手段における保留数を特定可能な表示(図272の例では保留アイコンの表示)が規制され、第二の保留表示手段における保留数を特定可能な表示(図272の例ではLED)が規制されない。また、第一の保留表示手段において保留アニメーションが行われる場合に、第二の保留表示手段では保留アニメーションを表示することなく表示態様のみを変更しても良い。さらに、保留アニメ表示禁止期間において保留アニメーションの表示が禁止される保留表示手段において、保留表示以外の演出(図272の例では暗転演出や決闘演出の表示等)が実行されてもよい。また、第一の保留表示手段は、第二の保留表示手段よりも多彩な態様で保留表示が可能であってもよい。例えば、第一の保留表示手段は液晶表示装置であって、第二の保留表示手段はランプであってもよい。
図272を用いて説明した例によれば、第一の保留表示手段で行われる保留表示以外の演出に注目を集めることができると共に、第二の保留表示手段でも表示態様を変化させることで、遊技者が自身の好む表示に注目するといった選ぶ楽しみを与えることができる。また、多彩な態様で保留アイコンおよび保留アニメーションを表示可能な第一の保留表示手段における表示が禁止された場合には、第二の保留表示手段で行うことで、控えめな表示を行うことができる。
なお、保留アニメ表示禁止期間においては、保留アイコン自体の表示が禁止されるようにしてもよい。また、禁止期間中は、保留に関する代替報知が行われるようにしてもよい。また、1の保留に対して、実行条件がそれぞれで異なる複数の保留アニメーションを実行可能であり、そのうちの1または複数の保留アニメーションが視認困難になる場合があるようにしてもよい。さらに、保留アニメーションの全てが視認困難になる必要はなく、その一部が視認困難であれば良く、該一部は、保留アニメーションの開始部分、保留アニメーションの終了部分、保留アニメーションの途中の部分のいずれであっても良い。また、図273や図274に示す例のように、遊技状態(制御状態)に応じて、保留アニメ表示禁止期間の設定期間および設定の有無を変更しても良い。また、図278に示す例のように、復電時は遊技台の挙動が不安定になるため、動作が安定するまでの期間を保留アニメ表示禁止期間に設定しても良い。また、保留に基づく変動が開始されるよりも前に該保留の抽選結果を先読みし、該先読み結果に応じて保留アニメーションの実行可否および実行態様を決定しても良い。こうすることで、保留アニメ表示禁止期間の設定により、先読み予告の一部または全部が視認困難に表示されても良い。
なお、ここでは、本発明をパチンコ機に適用した例を説明したが、本発明は、回動遊技機(スロットマシン)にも適用することが可能である。
以下、これまで説明したことも含めて付記する。
(付記A)
所定の保留記憶条件が成立した場合には、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段と、
所定の保留表示条件が成立した場合には、一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記保留表示手段は、第一の保留アニメーションで前記保留アイコンを表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、第二の保留アニメーションで前記保留アイコンを表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、第一の条件が成立した場合には、前記第一の保留アニメーションの表示開始以降であって、且つ前記第一の保留アニメーションの表示終了以前に前記第二の保留アニメーションの表示を開始可能なものであることを特徴とする遊技台。
(付記B)
付記Aに記載の遊技台において、
前記保留表示手段は、第二の条件が成立した場合には、前記第一の保留アニメーションの表示終了よりも後に前記第二の保留アニメーションの表示を開始可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記第二の条件が成立した場合には、前記第二の保留アニメーションの表示終了よりも後に前記第一の保留アニメーションの表示を開始可能なものであることを特徴とする遊技台。
(付記C)
付記A又はBに記載の遊技台において、
所定の表示位置変更条件が成立した場合には、第一の位置に表示された前記保留アイコンを前記第一の位置とは異なる第二の位置に少なくとも表示可能な保留アイコン表示位置変更手段と、
所定の表示態様変更条件が成立した場合には第一の表示態様で表示された前記保留アイコンを前記第一の表示態様とは異なる第二の表示態様で少なくとも表示可能な保留アイコン表示態様変更手段と、
を備えた遊技台であって、
前記保留アイコン表示位置変更手段は、前記保留アイコンの表示位置を前記第一の位置から前記第二の位置へと変更する場合に、所定の保留移動アニメーションを表示可能なものであり、
前記保留アイコン表示態様変更手段は、前記保留アイコンの表示態様を前記第一の表示態様から前記第二の表示態様へと変更する場合に。所定の保留表示態様変更アニメーションを表示可能なものであり、
前記第一の保留アニメーションは、前記保留移動アニメーションまたは前記保留表示態様変更アニメーションからなるものであり、
前記第二の保留アニメーションは、前記保留移動アニメーションまたは前記保留表示態様変更アニメーションからなるものであることを特徴とする遊技台。
(付記D)
付記A乃至付記Cのいずれかに記載の遊技台において、
前記保留表示手段は、前記第一の条件が成立し、且つ前記第二の保留アニメーションの表示が開始される場合には、前記第一の保留アニメーションで表示されていた前記保留アイコンを第三の位置に表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記第一の条件が成立し、且つ前記第二の保留アニメーションの表示が開始される場合には、前記第二の保留アニメーションで表示される前記保留アイコンを前記第三の位置に表示可能なものであることを特徴とする遊技台。
図柄表示手段に特定の図柄を確定表示した後で所定の利益を付与する利益付与手段と、
図柄確定表示の残り回数を所定の絵柄の個数により示すことが可能な図柄確定残数表示
手段と、
を備えた遊技台であって、
前記図柄確定残数表示手段は、前記所定の絵柄のうち第一の絵柄を第一の表示態様で表示し、
前記図柄確定残数表示手段は、前記所定の絵柄のうち第二の絵柄を第二の表示態様で表示し、
前記図柄確定残数表示手段は、所定条件の成立を条件に前記第一の絵柄の表示態様を前記第二の表示態様に切り替え、前記第二の絵柄を前記第一の表示態様に切り替える
ことを特徴とする遊技台。
(付記E)
保留記憶条件の成立があった場合に、所定の始動情報を保留として少なくとも記憶可能な保留記憶手段と、
図柄変動表示条件の成立があった場合に、前記保留に対応した図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
報知条件の成立があった場合に、報知を少なくとも実行可能な報知手段と、
を備えた遊技台であって、
前記保留記憶手段は、特定の保留を少なくとも記憶可能なものであり、
前記図柄表示手段は、特定の図柄変動表示条件の成立があった場合に、前記特定の保留に対応した特定の図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記特定の図柄変動表示条件は、前記保留記憶手段に前記特定の保留が記憶されていることを少なくとも含むものであり、
前記特定の図柄変動表示条件は、前記保留記憶手段に前記特定の保留が記憶されてから第一の期間が経過した後にも少なくとも成立するものであり、
前記特定の図柄変動表示条件は、前記保留記憶手段に前記特定の保留が記憶されてから前記第一の期間よりも長い第二の期間が経過した後にも少なくとも成立するものであり、
前記報知手段は、特定の報知条件の成立があった場合に、特定の報知を少なくとも実行可能なものであり、
前記特定の報知条件は、前記特定の図柄変動表示条件の成立までにかかる期間が前記第二の期間であることを少なくとも含むものであり、
前記報知手段は、前記保留記憶手段による前記特定の保留の記憶以降であって、且つ前記図柄表示手段による前記特定の図柄変動表示の開始よりも前に前記特定の報知を少なくとも実行可能なものであることを特徴とする遊技台。
(付記F)
付記Eに記載の遊技台において、
前記図柄表示手段は、変動開始延期条件の成立があった場合には、前記特定の図柄変動表示の開始を前記第一の期間から前記第二の期間に延期させることが可能なものであり、
前記変動開始延期条件は、前記保留記憶手段による前記特定の保留の記憶以降であって、且つ前記図柄表示手段による前記特定の図柄変動表示の開始よりも前に成立するものであり、
前記特定の報知条件は、前記変動開始延期条件の成立を少なくとも含むものであることを特徴とする遊技台。
(付記G)
付記E又がFに記載の遊技台において、
前記報知手段は、画像表示手段を少なくとも含むものであり、
前記画像表示手段は、画像表示条件の成立があった場合に、画像を少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示手段は、所定の期間に亘って一または複数の画像を各々アニメーション表
示させることが少なくとも可能なものであり、
前記特定の報知は、前記画像表示手段によるアニメーションの表示を少なくとも含むものであることを特徴とする遊技台。
(付記H)
付記E乃至Gのうちいずれかに記載の遊技台において、
前記図柄表示手段のうちの第一の図柄表示手段は、第一の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記図柄表示手段のうちの第二の図柄表示手段は、第二の図柄変動条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留記憶手段は、前記第一の図柄変動条件の成立があり、かつ第一の保留記憶条件が満たされている場合に、第一の保留を記憶可能なものであり、
前記保留記憶手段は、前記第二の図柄変動条件の成立があり、かつ第二の保留記憶条件が満たされている場合に、第二の保留を記憶可能なものであり、
前記第一の図柄表示手段は、第一の保留消化条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄表示手段は、第二の保留消化条件の成立があった場合に、前記図柄変動表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の保留消化条件は、前記保留記憶手段に前記第二の保留が記憶されていることを少なくとも含むものであり、
前記第一の保留消化条件は、前記保留記憶手段に前記第二の保留が記憶されておらず、かつ前記第一の保留が記憶されていることを少なくとも含むものであり、
前記特定の保留は、前記第一の保留を少なくとも含むものであり、
前記変動開始延期条件は、前記保留記憶手段に前記第一の保留が記憶されている際に、前記第二の保留記憶条件の成立があった場合に少なくとも成立するものであることを特徴とする遊技台。
(付記I)
付記Hに記載の遊技台において、
保留表示条件が成立した場合には、前記保留記憶手段に記憶された一の前記保留に対応する一の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段を備え、
前記保留表示手段は、保留移動条件の成立があった場合には、前記保留アイコンの表示位置を移動させる保留移動アニメーションを表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、第一の保留移動条件の成立があった場合には、前記保留アイコンの表示位置を第一の表示位置から第二の表示位置に移動させる第一の保留移動アニメーションを表示可能なものであり、
前記保留表示手段は、第二の保留移動条件の成立があった場合には、前記保留アイコンの表示位置を前記第二の表示位置から前記第一の表示位置に移動させる第二の保留移動アニメーションを表示可能なものであり、
前記第一の保留移動条件は、前記図柄変動表示条件の成立を少なくとも含むものであり、
前記第二の保留移動条件は、前記変動開始延期条件の成立を少なくとも含むものであることを特徴とする遊技台。
(付記J)
画像を表示する画像表示手段と、
前記画像表示手段の制御を少なくとも実行可能な画像表示制御手段と、
図柄変動表示を少なくとも実行可能な図柄表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記画像表示手段は、保留表示手段を少なくとも含むものであって、
前記保留表示手段は、保留アイコンによって、前記図柄表示手段を作動させることとなる作動保留球の数を示す表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記保留表示手段は、前記保留アイコンを保留アニメーションで少なくとも表示可能なものであり、
前記画像表示制御手段は、表示禁止条件が成立した場合に、前記保留アニメーションで表示されている保留アイコンの一部又は全部が見えなくなる表示画像を、前記画像表示手段に表示させるものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記K)
付記Jに記載の遊技台において
前記画像表示制御手段は、前記保留アニメーションの表示制御を実行するものであり、
前記保留アニメーションの表示制御は、前記保留アイコンの表示態様および該保留アイコンの表示位置の少なくとも一方、あるいは両方を変化させる制御であり、
前記画像表示制御手段は、表示禁止条件が成立した場合に、第一の表示制御および第二の表示制御のうちのいずれか一方の表示制御を実行するのであり、
前記第一の表示制御は、前記保留アニメーションの表示制御を実行しながらも、前記表示画像を前記画像表示手段に表示させる制御であり、
前記第二の表示制御は、前記保留アニメーションの表示制御を実行しないで、前記表示画像を前記画像表示手段に表示させる制御である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記L)
付記J又はKに記載の遊技台において
前記保留表示手段は、前記保留アイコンを、所定の一種類の保留アニメーション、あるいは複数種類の保留アニメーションの中から選択された一種類の保留アニメーションで少なくとも表示可能なものであり、
前記保留アニメーションは、種類ごとに、アニメーションを開始してからアニメーションが終了するまでの表示期間が定まったものであり、
前記表示画像は、表示期間が定まった所定の一種類の表示画像、あるいは表示期間長が異なる複数種類の表示画像の中から選択された一種類の表示画像であり、
少なくとも、一又は複数種類の表示画像の中で最も短い表示画像の表示期間は、一又は複数種類の保留アニメーションの中で最も長い保留アニメーションの表示期間よりも短い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記M)
付記J又はKに記載の遊技台において
前記保留表示手段は、前記保留アイコンを、所定の一種類の保留アニメーション、あるいは複数種類の保留アニメーションの中から選択された一種類の保留アニメーションで少なくとも表示可能なものであり、
前記保留アニメーションは、種類ごとに、アニメーションを開始してからアニメーションが終了するまでの表示期間が定まったものであり、
前記表示画像は、表示期間が定まった所定の一種類の表示画像、あるいは表示期間長が異なる複数種類の表示画像の中から選択された一種類の表示画像であり、
少なくとも、一又は複数種類の表示画像の中で最も短い表示画像の表示期間は、一又は複数種類の保留アニメーションの中で最も短い保留アニメーションの表示期間よりも長い、
ことを特徴とする遊技台。
(付記N)
付記J乃至Mのうちいずれかに記載の遊技台であって、
前記保留表示手段は、一つの前記保留アイコンを、第一の保留アニメーションで表示した後に、第二の保留アニメーションで少なくとも表示可能なものであり、
前記表示画像は、前記第一の保留アニメーションの開始後であって終了前から前記第二の保留アニメーションの開始後であって終了前までの期間、少なくとも表示されるものであり、
前記第一の保留アニメーションの少なくとも最後における保留アイコンの一部又は全部は、前記表示画像によって見えなくなり、
前記第二の保留アニメーションの少なくとも最初における保留アイコンの一部又は全部も、前記表示画像によって見えなくなる、
ことを特徴とする遊技台。
なお、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。
続いて、第一の発明の実施形態について説明する。
図279は、第一の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。
図279には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220が示されている。図279(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、特図1の保留を表す保留アイコンh11〜h13が表示されている。特図1の保留数は、特図1保留ランプ218の点灯個数の他、保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコンh11、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコンh12・・・と称する場合がある。図279(a)に示す3つの保留アイコンh11〜h13はいずれもデフォルトの表示態様(無模様かつ一色の表示態様)で表示されている。また、図279(a)に示す第1特図表示装置212では、特図1についての図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208における図柄表示領域208a〜208cでは、特図1についての装飾図柄の図柄変動表示が行われている。なお、図210に示す遊技盤200では、保留アイコンは、第1特図表示装置212あるいは第2特図表示装置214よりも図柄表示領域208a〜208cに近い位置に少なくとも表示されるものである。
なお、図279に示す例は、非電サポ状態における例であり、特図2の保留数が0であるため、特図2の保留を表す保留アイコンは表示されていないが、特図2の保留数が1以上であれば、特図2の保留を表す保留アイコンも特図1の保留を表す保留アイコンと同様、演出表示領域208dに表示される。なお非電サポ状態における特図2の表示は特図1の保留アイコンと同じ種類の表示であってもよいし、異なる種類の表示であってもよい。また、現在の遊技状態で消化されにくい保留については(電サポ状態の特図1の保留、非電サポ状態の特図2の保留)、保留1個に対して1個の保留アイコンを表示する必要はなく、数字等で特図2の保留数を表示する構成であってもよい。
図279(b)に示す第1特図表示装置212では、特図1についての図柄変動表示が終了し、特図1の当否判定の結果に対応した図柄態様が停止表示されている。また、図279(b)に示す装飾図柄表示装置208における図柄表示領域208a〜208cでは
、第1特図表示装置212の停止表示に合わせて、特図1についての装飾図柄の図柄変動表示が終了し、特図1の当否判定の結果に対応し装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。ここでは、ハズレに対応した「装飾3」−「装飾6」−「装飾1」が停止表示されている。なお、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cそれぞれにおける装飾図柄の停止表示のタイミングは、上述のようにリーチ演出に発展すれば、第一停止が左図柄表示領域208aになり、第二停止が右図柄表示領域208cになり、第三停止(最終停止)が中図柄表示領域208bになる。
図279(c)に示す第1特図表示装置212では、同図(b)に表示されていた第一の保留アイコンh11についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。また、演出表示領域208dでは、図279(b)に表示されていた第一の保留アイコンh11の消去アニメーションとともに、保留アイコンの移動アニメーションが開始されている。同図(c)に示す演出表示領域208dでは、同図(b)に表示されていた第一の保留アイコンh11の消去アニメーションは完了し、保留アイコンの移動アニメーションが続いている。この移動アニメーションでは、同図(b)に表示されていた第二の保留アイコンh12が第一の保留アイコンh11が表示される位置まで移動するとともに同図(b)に表示されていた第三の保留アイコンh13が第二の保留アイコンh12が表示される位置まで移動する。
図279(d)に示す装飾図柄表示装置208では、第一の先読み予告が開始されている。ここでの第一の先読み予告は、中図柄表示領域208bに兵隊のキャラクタSが登場する。第一の先読み予告は、図279(d)に表示されている第二の保留アイコンh12に対応した先読み予告である。すなわち、第二の保留アイコンh12に対応した始動情報が大当りの始動情報であることを期待させる予告である。この第一の先読み予告によって、中図柄表示領域208bで変動表示されている装飾図柄は視認困難になっている。
図279(e)に示す装飾図柄表示装置208では、兵隊のキャラクタSが変身を開始し、エフェクト画像が中図柄表示領域208bを越えて表示され、エフェクト画像の少なくとも一部は、演出表示領域208dにまで及んでいる。ここで、特図1始動口230に入賞があり、保留アイコンの増加アニメーションが開始されている。この増加アニメーションは、第三の保留アイコンh13が増加するアニメーションであり、第三の保留アイコンh13が表示される位置の下方から徐々に第三の保留アイコンh13が見えてくる。この例では、第三の保留アイコンh13は先読み予告の表示態様(埴輪を模したサボテンのキャラクタ画像)である。保留アイコンを用いた先読み予告は、その保留アイコンに対応した先読み予告であって第二の先読み予告に相当する。図279(e)では、第三の保留アイコンh13の一部が見え始めているが、第一の先読み予告のエフェクト画像によって、第三の保留アイコンh13の一部は視認困難になっている。すなわち、第一の先読み予告のエフェクト画像がない場合と比較して視認困難になっている。ここでは、第一の先読み予告のエフェクト画像と第三の保留アイコンh13の一部が直接的には重なっていないが、第三の保留アイコンh13の一部の近くに第一の先読み予告のエフェクト画像が表示されているため、第三の保留アイコンh13の一部が視認困難になっってしまっている。すなわち、隠す側の予告表示(第一の先読み予告)よりも隠される側の予告表示(第二の先読み予告)の方が後の図柄変動表示に関する予告表示である。
図279(f)に示す装飾図柄表示装置208の中図柄表示領域208bには、第一の先読み予告として、兵隊のキャラクタSから変身した忍者のキャラクタNが表示されている。忍者のキャラクタNの一部(右足の部分)は、第三の保留アイコンh13の一部に重なり、第三の保留アイコンh13の一部が視認困難になっている。また、忍者のキャラクタNの右横には、第二の先読み予告の一部として「先読みモード突入」という文字表示もなされている。
下方から徐々に出現してきた第三の保留アイコンh13が、第三の保留アイコンh13が表示される位置に到達する前、あるいは到達と同時に、第一の先読み予告が終了し、忍者のキャラクタNが消える。すなわち、保留アイコンの増加アニメーションが終了する前、あるいは終了と同時に、第一の先読み予告が終了する。その結果、図279(g)に示すように、第三の保留アイコンh13は視認容易になる。なお、第三の保留アイコンh13が、第三の保留アイコンh13が表示される位置に到達した後(増加アニメーションの終了後)に、第一の先読み予告が終了してもよい。また、図279(g)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が継続しており、中図柄表示領域208bで変動表示されている装飾図柄も視認容易になっている。また、図279(g)に示す装飾図柄表示装置208における右図柄表示領域208cの上方には、第二の先読み予告の一部として「チャンス中」という文字表示がなされている。なお、このタイミングで第一の先読み予告を終了させず、継続させるようにしてもよい。
図279(h)に示す第1特図表示装置212では、特図1についての図柄変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208では、第1特図表示装置212の停止表示に合わせて、特図1についての装飾図柄の図柄変動表示が終了し、特図1の当否判定の結果に対応し装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。ここでは、ハズレに対応した「装飾2」−「装飾0」−「装飾1」が停止表示されている。なお、第二の先読み予告は、第三の保留アイコンh13を先読み予告の表示態様で表示し続けるとともに、右図柄表示領域208cの上方において「チャンス中」という文字表示を行うことで継続している。
図279(i)に示す第1特図表示装置212では、同図(h)に表示されていた第一の保留アイコンh11についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。図297(i)に示す演出表示領域208dでは、保留アイコンの移動アニメーションが開始されており、同図(h)に表示されていた、第二の先読み予告に相当する第三の保留アイコンh13は、第二の保留アイコンが表示される位置へ向かって移動を開始している。また、図279(i)に示す装飾図柄表示装置208における右図柄表示領域208cの上方には、第二の先読み予告の一部として「チャンス中」という文字表示がなされている。
図297(j)に示す、装飾図柄の変動中の装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの移動アニメーションが終了し、第一の先読み予告の対象である保留アイコンは第一の保留アイコンh11が表示される位置に表示されており、第二の先読み予告の対象である保留アイコン(先読み予告の表示態様の保留アイコン)は第二の保留アイコンh12が表示される位置に表示されている。
図279(k)に示す第1特図表示装置212では、特図1についての図柄変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208では、第1特図表示装置212の停止表示に合わせて、特図1についての装飾図柄の図柄変動表示が終了し、特図1の当否判定の結果に対応し装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。ここでは、ハズレに対応した「装飾8」−「装飾6」−「装飾4」が停止表示されている。なお、第二の先読み予告は、第二の保留アイコンh12を先読み予告の表示態様で表示し続けるとともに、「チャンス中」という文字表示を行うことで継続している。
図279(l)に示す第1特図表示装置212では、同図(k)に表示されていた第一の保留アイコンh11についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。ここで開始された図柄変動表示は、第一の先読み予告の予告対象となる図柄変動表示である。また、図297(l)に示す演出表示領域208dでは、保留アイコンの移動アニメーションが開始されており、同図(k)に表示
されていた、第二の先読み予告に相当する第二の保留アイコンh12は、第一の保留アイコンが表示される位置へ向かって移動を開始している。
図279(m)に示す、装飾図柄の変動中の装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの移動アニメーションが終了し、第二の先読み予告の対象である保留アイコン(先読み予告の表示態様の保留アイコン)は第一の保留アイコンh11が表示される位置に表示されている。
図279(n)に示す装飾図柄表示装置208ではリーチ演出に発展することを期待させる予告が出現し、同図(o)に示す装飾図柄表示装置208ではリーチ演出に発展する。
図280は、図279に示す第一の例の演出の続きを段階的に示す図である。
図279(o)に示すリーチ演出に発展しながらも、図280(p)に示す装飾図柄表示装置208では、「残念」という文字表示がなされ、中図柄表示領域208bに、左図柄表示領域208aおよび右図柄表示領域208cとは異なる装飾図柄が停止表示し、同図(q)に示す装飾図柄表示装置208では、ハズレに対応した「装飾2」−「装飾4」−「装飾2」の装飾図柄の組み合わせが確定表示されている。ここで、第一の先読み予告の対象であった図柄変動表示は終了し、第一の先読み予告は、偽の先読み予告(結果的に大当りとならない図柄変動表示に対する先読み予告)であったことになる。
続いて、第二の先読み予告の対象である特図1の図柄変動表示が開始され、図280(r)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始されている。図280(r)に示す演出表示領域208dでは、第二の先読み予告に相当する第一の保留アイコンh11は、消去アニメーションによって消去され、保留アイコンは一つも表示されなくなる。また、「チャンス中」という文字表示も消えている。すなわち、予告対象である図柄変動表示の開始と同時に、第二の先読み予告が終了する。なお、予告対象である図柄変動表示が開始されても、第二の先読み予告に相当する第一の保留アイコンh11をしばらくの間は表示し続けたり、第二の先読み予告の一部である「チャンス中」という文字表示は図柄変動表示が終了するまで表示し続けることで、第二の先読み予告を継続してもよい。
図280(s)に示す装飾図柄表示装置208では、現在行われている図柄変動表示(当該図柄変動表示)についての予告(いわゆる通常予告)が開始され、中図柄表示領域208bには、家紋の表示Kが表示されている。また、特図1始動口230に入賞があり、保留アイコンの増加アニメーションが開始されている。この増加アニメーションは、第一の保留アイコンh11が増加するアニメーションであり、第一の保留アイコンh11が表示される位置の下方から徐々に第一の保留アイコンh11が見えてくる。ここでの増加アニメーションでは、第一の保留アイコンh11はデフォルトの表示態様(無模様かつ一色の表示態様)であるが、デフォルトの表示態様であっても、大当りの信頼度が最も低い先読み予告の表示態様と見ることもできる。
図280(t)に示す装飾図柄表示装置208では、第一の保留アイコンh11の増加アニメーションが継続している。家紋の表示Kは、表示開始当初は、第一の保留アイコンh11の一部とは重なっていなかったが、図280(s)から図280(t)にかけて、家紋の表示Kについての拡大アニメーションが行われ、家紋の表示Kは、時間の経過とともに拡大表示される。その結果、図280(t)に示すように、家紋の表示Kは、第一の保留アイコンh11の一部に重なるまで大きくなり、第一の保留アイコンh11の一部は視認困難になっている。すなわち、先読み予告とは異なる当該図柄変動表示についての予
告として表示された家紋の表示Kが非表示の場合(予告が行われない場合)と比較して視認困難になっている。ここでは、家紋の表示Kが第一の保留アイコンh11の一部に直接的に重なり、第一の保留アイコンh11の一部を隠してしまっているため、第一の保留アイコンh11の一部が視認困難になってしまっている。また、家紋の表示Kは、保留アイコンの他、装飾図柄の変動表示の一部も隠している。
なお、この例では、下方から徐々に出現してきた第一の保留アイコンh11が、第一の保留アイコンh11が表示される位置に到達する前に、徐々に拡大表示されてきた家紋の表示Kによって隠される。すなわち、保留アイコンの増加アニメーションが終了する前に、保留アイコンの少なくとも一部が通常予告によって隠される。なお、第一の保留アイコンh11が、第一の保留アイコンh11が表示される位置に到達したと同時(増加アニメーションの終了と同時)、あるいは到達した後(増加アニメーションの終了後)に、保留アイコンの少なくとも一部が通常予告によって隠されるようにしてもよい。
図280(u)に示す装飾図柄表示装置208では、通常予告が終了し、家紋の表示Kが消え、増加アニメーションの途中の第一の保留アイコンh11は視認容易になる。また、装飾図柄の変動表示では第2停止が行われようとしている。
図280(v)に示す装飾図柄表示装置208では、、第一の保留アイコンh11の増加アニメーションが終了し、第一の保留アイコンh11は、所定の表示位置(第一の位置)に表示されている。また、装飾図柄の変動表示はリーチ状態になる。すなわち、通常予告として表示された家紋の表示Kが消えた後に、リーチ状態に発展する。なお、家紋の表示Kが消えると同時にリーチ状態に発展してもよい。あるいは、家紋の表示Kが消える前から、リーチ状態になっていてもよい。ただし、図280(t)に示すように、拡大表示された家紋の表示Kによって、中図柄表示領域208bにおける装飾図柄の変動表示は完全に隠され、左図柄表示領域208aにおける装飾図柄の変動表示、および右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の変動表示は、それぞれの一部が隠されているため、家紋の表示Kが消えないと、リーチ状態であるか否かが把握困難(視認困難)である。図280(v)に示す装飾図柄表示装置208には、「ゲキアツ」という文字表示もなされている。また、この例では、タイミングよく、リーチ状態への発展以前に保留アイコンの増加アニメーションが終了しているが、リーチ状態に発展すると、保留アイコンが消え、増加アニメーションも途中であっても視認不能になるようにしてもよい。
図280(w)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出が行われている。すなわち、左図柄表示領域208aにおける停止表示(第一停止)と、右図柄表示領域208cにおける停止表示(第二停止)が行われ、中図柄表示領域208bにおける変動表示が継続している装飾図柄の並びが、表示画面の右上に縮小表示され、画面中央には、主人公である侍のキャラクタが登場し、敵役との決闘シーンが表示される。スーパーリーチ演出によって、保留アイコンは隠され、視認不能になっている。
図280(x)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公である侍が敵役に勝利し、表示画面の右上には、縮小表示された装飾3が3つ並んでいる。
図280(y)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示を終了し、15R特別大当り図柄が停止表示され、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の図柄変動表示を終了し、15R特別大当りに対応した「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の組み合わせが停止表示されている。したがって、第二の先読み予告は真の先読み予告(結果的に大当りとなる図柄変動表示に対する先読み予告)であったことになる。
図281は、図279および図280に示す第一の例を時系列にまとめた図である。
図281中のかっこ書きのアルファベットは、図279および図280における図番に対応したものである。
図281(a)は、二種類の先読み予告を対象にした図である。この図281(a)に示すように、図279(d)〜同図(f)の期間が第一の期間の一例に相当し、第一の先読み予告が第一の演出の一例に相当する。また、図281(a)に示すように、図279(e)〜同図(f)の期間が第二の期間の一例に相当し、同図(f)〜同図(g)の期間が第三の期間の一例に相当し、第二の先読み予告が第二の演出の一例に相当する。保留アイコンによる第二の先読み予告は、第一の先読み予告が終了した後の第三の期間(図279(f)〜同図(g))よりも、第一の先読み予告が行われている第二の期間(図279(e)〜同図(f))の方が、視認困難である。
また、第一の先読み予告は、図279(l)〜図280(q)の図柄変動表示(第一の図柄変動表示)を予告対象とした先読み予告であり、第二の先読み予告は、図280(r)〜図280(y)の図柄変動表示(第二の図柄変動表示)を予告対象とした先読み予告である。第二の期間(図279(e)〜同図(f))は、第一の図柄変動表示(図279(l)〜図280(q)の図柄変動表示)の開始よりも前となる期間を少なくとも含む期間である。
なお、第二の先読み予告を、図279(l)〜図280(q)の図柄変動表示(第二の図柄変動表示)を予告対象にした先読み予告に代えてもよい。例えば、図279(e)に示す第二の保留アイコンh12の表示態様を、デフォルトの表示態様から先読み予告の表示態様に変化させる変化アニメーションを行い、この保留アイコンの変化アニメーションを第二の先読み予告としてもよい。こうすることで、第一の先読み予告の予告対象と第二の先読み予告の予告対象が、同じ図柄変動表示(図279(l)〜図280(q)の図柄変動表示である第二の図柄変動表示)になる。保留アイコンの変化アニメーションは、図279(e)〜同図(f)の期間(第二の期間)で行われ、保留アイコンの変化アニメーションは、第一の先読み予告によって隠され、図279(g)の期間(第三の期間)よりも、第一の先読み予告によって隠されている期間(図279(e)〜同図(f)の期間)の方が視認困難になる。すなわち、先読み予告の対象となる図柄変動表示が同じであり、複数の演出の一方が視認困難となる。
図281(b)は、通常予告と先読み予告を対象にした図である。この図281(b)に示すように、図280(s)〜同図(t)の期間が第一の期間の一例に相当し、通常予告が第一の演出の一例に相当する。この通常予告の予告対象になる図柄変動表示(図280(r)〜同図(y))が第一の図柄変動表示の一例に相当する。
また、図281(b)に示すように、図281(s)〜同図(t)の期間が第二の期間の一例に相当し、同図(t)〜同図(v)の期間が第三の期間の一例に相当する。したがって、ここにいう第二の期間は、第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間である。また、大当りの信頼度が最も低いデフォルトの表示態様の第一の保留アイコンh11の増加アニメーションが第二の演出の一例に相当する。この第一の保留アイコンh11による第二の先読み予告も、通常予告が終了した後の第三の期間(図281(t)〜同図(v))よりも、通常予告が行われている第二の期間(図281(s)〜同図(t))の方が、視認困難である。図280に示す例では、同図(y)において、第1特図表示装置212に15R特別大当り図柄が停止表示された様子までしか示していないが、この後、15Rの大当り遊技が行われ、大当り遊技が終了すると、図280(s)のタイミングにおける入賞に基づく第一の保留アイコンh11に対応した図柄変動表示(第二の図柄変動表示に相当)が開始される。
図282は、第一の発明の一実施形態である演出の第二の例を段階的に示す図である。
以下、図279及び図280を用いて説明した第一の例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。この第二の例は、電サポ状態中の例であり、特図2優先変動が行われる。
図282にも、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220が示されている。この図282(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、左側に表示された特図1保留アイコンh11〜h13の他、特図2の保留を表す1つの特図2保留アイコン(第一の特図2保留アイコン)h21が右側に表示されている。特図2の保留数は、特図2保留ランプ220の点灯個数の他、特図2保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、特図2保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている特図2の始動情報に対応したものである。
図282(a)に示すいずれの保留アイコンh11〜h13,h21もデフォルトの表示態様(無模様かつ一色の表示態様)で表示されている。また、図282(a)に示す第2特図表示装置214では、特図2についての図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208における図柄表示領域208a〜208cでは、特図2についての装飾図柄の図柄変動表示が行われている。
図282(b)に示す第2特図表示装置214は停止図柄を表示し、装飾図柄表示装置208は特図2の当否判定の結果であるハズレに対応した「装飾8」−「装飾6」−「装飾4」を停止表示している。
図282(c)に示す第2特図表示装置214では、特図2優先変動によって、同図(b)に表示されていた第一の特図2保留アイコンh21についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、図示省略したが、演出表示領域208dでは、第一の特図2保留アイコンh21の消去アニメーションが行われ、特図2の保留はなくなる。
図282(d)に示す第2特図表示装置214は停止図柄を表示し、装飾図柄表示装置208は特図2の当否判定の結果であるハズレに対応した「装飾2」−「装飾0」−「装飾1」を停止表示している。
特図2の保留がなくなったことにより、図282(e)に示す第1特図表示装置212では、同図(d)に表示されていた第一の特図1保留アイコンh11についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。なお、この第二の例では、保留アイコンの移動アニメーションの様子を図示省略するが、実際には、移動アニメーションが行われている。
図282(f)に示す装飾図柄表示装置208では、現在行われている図柄変動表示(当該図柄変動表示)についての予告(通常予告)が開始され、中図柄表示領域208bには、兵隊のキャラクタSが表示されている。すなわち、ここでの通常予告は、特図1の図柄変動表示を対象にした予告である。ここで表示が開始された兵隊のキャラクタSは、最初小さめの表示(中図柄表示領域208bに収まる大きさの表示)であったが、拡大アニメーションが行われ、兵隊のキャラクタSは、時間の経過とともに拡大表示される。また、兵隊のキャラクタSは、時間の経過とともに姿勢等を変えながら動作を続けている。
図282(f)で表示された小サイズの兵隊のキャラクタSは、座った姿勢であるが、図282(g)で表示された中サイズの兵隊のキャラクタSは、片肘をついた姿勢である。また、特図2始動口232に入賞があり、特図2保留アイコンの増加アニメーションが開始され、図282(g)に示す装飾図柄表示装置208では、デフォルトの表示態様の第一の特図2保留アイコンh21が追加表示されている。
図282(h)では、兵隊のキャラクタSは、中図柄表示領域208bを越えて表示されるまでの大きさになっており、図282(h)に示す大サイズの兵隊のキャラクタSは、片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいる。また、図282(h)のタイミングで、第一の特図2保留アイコンh21の表示態様の変化が始まる。すなわち、この第二の例では、入賞タイミングでは保留アイコンはデフォルトの表示態様で表示され、増加アニメーションは、デフォルトの表示態様で行われる。その後、先読み予告実行抽選に当選している場合には、先読み予告に相当する変化アニメーションが実行される。図282(h)では、保留アイコンの変化アニメーションの開始部分として、主人公の侍のキャラクタTが右図柄表示領域208cに出現し、右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の変動表示の一部を隠している。一方、その侍のキャラクタTは、後から出現したにも関わらず、その一部が、先に表示されていた兵隊のキャラクタSの足の部分によって隠され、視認困難になっている。
図282(i)では、特大のサイズまで兵隊のキャラクタSは大きくなって、読書を続けている。一方、保留アイコンの変化アニメーションでは、右図柄表示領域208cに出現した侍のキャラクタTが第一の特図2保留アイコンh21の位置まで移動し、エフェクト画像Eを発している。第一の特図2保留アイコンh21の位置まで移動した侍のキャラクタTの上半身は、特大サイズの兵隊のキャラクタSによって隠され、侍のキャラクタTは視認困難になっている。さらに、特大サイズの兵隊のキャラクタSの足の部分によって、右図柄表示領域208cにおける装飾図柄の変動表示の一部が隠されており、左図柄表示領域208aの下方には、「リーチ」という文字表示がなされ、リーチ演出に発展するかもしれない煽り演出が行われている。
図282(j)に示す装飾図柄表示装置208では、兵隊のキャラクタSが消え、当該図柄変動表示の予告である通常予告が終了し、右図柄表示領域208cにおいて第2停止が行われている。この例では、リーチ演出には発展せず、左図柄表示領域208aの下方には、「ざんねん」という文字表示がなされている。通常予告の終了後、第一の特図2保留アイコンh21を隠していた侍のキャラクタTは消えるが、エフェクト画像Eは残り、このエフェクト画像Eによって、第一の特図2保留アイコンh21は依然として視認困難である。
図283は、図282に示す第二の例の演出の続きを段階的に示す図である。
図283(k)に示す装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dでは、エフェクト画像Eが消え、第一の特図2保留アイコンh21は、デフォルトの表示態様から先読み予告の表示態様に変化し、変化アニメーションが終了する。図283(k)に示す第一の特図2保留アイコンh21の表示態様は、図182(a)等に示す、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔(90°間隔)で記された円形の先読み予告の表示態様である。第一の特図2保留アイコンh21は、この先読み予告態様に変化すると、表示位置を変えずに回転し、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字の表示位置が変化する待機アニメーションを、変化アニメーションに続いて実行する。また、図283(k)に示す装飾図柄表示装置208では、ハズレに対応した「装飾6」−「装飾1」−「装飾1」の装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。したがって、通常予告は、偽の予告であったことになる。
図283(l)に示す第2特図表示装置214では、特図2優先変動によって、同図(k)に表示されていた第一の特図2保留アイコンh21についての図柄変動表示が開始され、装飾図柄表示装置208でも、装飾図柄の変動表示が開始されている。ここで開始された図柄変動表示は、先読み予告の表示態様に変化した第一の特図2保留アイコンh21による先読み予告の予告対象になる図柄変動表示である。
図283(m)では、リーチ演出に発展し、「リーチ」という文字表示がなされている。図283(n)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出が行われ、同図(o)では、主人公である侍が敵役に勝利し、同図(p)に示す装飾図柄表示装置208では、16R特別大当りに対応した「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の組み合わせが停止表示されている。したがって、第一の特図2保留アイコンh21による先読み予告は真の先読み予告であったことになる。
図283(q)は、第二の例を時系列にまとめた図である。
図283(q)中のかっこ書きのアルファベットは、図282および図283における図番に対応したものである。
図283(q)は、通常予告と先読み予告を対象にした図である。この図283(q)に示すように、図282(f)〜同図(j)の期間が第一の期間の一例に相当し、特図1についての通常予告が第一の演出の一例に相当する。この通常予告の予告対象になる図柄変動表示(図282(e)〜図283(k))が第一の図柄変動表示の一例に相当する。
また、図283(h)〜同図(j)直前の期間が第二の期間の一例に相当し、同図(j)〜同図(k)直前の期間が第三の期間の一例に相当する。したがって、ここにいう第二の期間は、第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間である。また、第一の特図2保留アイコンh21の変化アニメーションが第二の演出の一例に相当する。この変化アニメーションも、通常予告が終了した後の第三の期間(図282(j)〜同図(k)直前)よりも、通常予告が行われている第二の期間(図282(h)〜同図(j)直前)の方が、視認困難である。
なお、先読み予告態様に変化した第一の特図2保留アイコンh21の予告対象になる図柄変動表示(図283(l)〜同図(p))が第二の図柄変動表示の一例に相当する。
図284は、第一の発明の一実施形態である演出の第三の例を段階的に示す図である。
以下、第一の例や第二の例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。この第三の例は、非電サポ状態中の例である。
図284にも、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220が示されている。この図284(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dの左側には、移動アニメーションを行っている2つの特図1保留アイコンh11,h12が示されている。したがって、図284(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1についての装飾図柄の変動表示が行われており、特図1の保留数は2つであり、特図2の保留はない状態である。なお、これら2つの特図1保留アイコンh11,h12はいずれもデフォルトの表示態様である。
図284(b)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1保留アイコンh11,h1
2の移動アニメーションが終了している。
図284(c)に示す装飾図柄表示装置208では、先読み予告に相当する、保留アイコンの変化アニメーションが実行される。ここでの変化アニメーションは、入賞を契機としたアニメーションではなく、入賞後の、当該保留よりも先に保留されていた保留についての図柄変動表示の開始を契機に行われるアニメーションであり、図柄変動表示が開始してから所定時間経過後に開始される。この例では、第二の特図1保留アイコンh12についての変化アニメーションであるが、図284(c)では、変化アニメーションの開始部分として、まずは、番長のキャラクタBが中図柄図柄表示領域208bに出現し、中図柄表示領域208bにおける装飾図柄の変動表示の一部を隠している。番長のキャラクタBは、大きさは変化しないが動いており、アニメーション表示のものである。
図284(d)に示す装飾図柄表示装置208では、現在行われている図柄変動表示(当該図柄変動表示)についての予告(通常予告)が開始され、中図柄表示領域208bには、家紋の表示Kが表示されている。この家紋の表示Kは、先に表示されていた番長のキャラクタBの一部に重なるように表示され、番長のキャラクタBの一部を隠している。図284(d)に示す、表示開始当初の家紋の表示Kは、中図柄図柄表示領域208bに収まる大きさであるが、この後、拡大アニメーションが行われ、家紋の表示Kは、時間の経過とともに拡大表示される。
その結果、図284(e)に示すように、家紋の表示Kは、番長のキャラクタBよりも大きくなり、番長のキャラクタBを完全に隠す(番長のキャラクタB全部を隠す)とともに、変化対象の第二の特図1保留アイコンh12も完全に隠している(第二の特図1保留アイコンh12全部を隠している)。なお、装飾図柄の変動表示は画面右上に縮小表示され、家紋の表示Kによって隠されず、視認容易である。
やがて、図284(f)に示すように、家紋の表示Kが消え、通常予告は終了し、番長のキャラクタB全体、および変化対象となる第二の特図1保留アイコンh12全体が再び視認容易になる。
図284(g)に示す保留アイコンの変化アニメーションでは、番長のキャラクタBが、変化対象となる第二の特図1保留アイコンh12にエフェクト画像Eを出現させ、第二の特図1保留アイコンh12にエフェクト画像Eが重なり、第二の特図1保留アイコンh12は視認困難になる。また、図284(g)のタイミングで、リーチ演出に発展する。
図284(h)では、スーパーリーチ演出が開始され、画面中央部分にスーパーリーチ画面SPが表示される。このスーパーリーチ画面SPによって、保留アイコンの一部が隠されている。図284(h)では、第二の特図1保留アイコンh12の変化アニメーションが終了し、第二の特図1保留アイコンh12の表示態様は、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の先読み予告の表示態様に変化しているが、スーパーリーチ画面SPによって視認困難になっているが、家紋の表示Kによって完全に隠された場合(図284(e))に比べては視認容易である。
図284(i)に示す装飾図柄表示装置208では、主人公である侍が敵役に勝利した画面が表示され、保留アイコンは完全に隠されている。
図284(j)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が終了し、15R特別大当りに対応した「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」の組み合わせが停止表示されている。装飾図柄の変動表示が終了すると、保留アイコンは全体が視認容易に戻り、図284(p)に示す第二の特図1保留アイコンh12は、先読み予告の表示態様で表示
されている。
図284(k)は、第三の例を時系列にまとめた図である。
図284(k)中のかっこ書きのアルファベットは、図284における図番に対応したものである。
図284(k)も、通常予告と先読み予告を対象にした図である。この図284(k)に示すように、図284(d)〜同図(e)の期間が第一の期間の一例に相当し、当該変動の予告である通常予告が第一の演出の一例に相当する。この通常予告の予告対象になる図柄変動表示(〜図284(j))が第一の図柄変動表示の一例に相当する。
また、図284(d)〜同図(e)の期間が第二の期間の一例にも相当し、第三の例では、第一の期間と第二の期間は井位置している。また、図284(e)〜同図(h)の期間が第三の期間の一例に相当する。また、第二の特図1保留アイコンh12の変化アニメーションが第二の演出の一例に相当する。
なお、先読み予告態様に変化した第二の特図1保留アイコンh12の予告対象になる図柄変動表示(第二の図柄変動表示)は、大当り遊技終了後に行われる。
第三の例では、隠される側のアニメーション(保留変化アニメーション)が、隠す側の演出(通常予告)の前後で視認容易である。なお、スーパーリーチ画面SPを隠す側の演出の一種である。
図285は、第一の例の変形例を段階的に示す図である。
図279に示す第一の例では、図279(d)〜同図(f)で第一の先読み予告が発生したが、この変形例では、第一の先読み予告が発生しない。したがって、保留アイコンによる第二の先読み予告が視認困難になることはない。すなわち、第一の例では、第二の先読み予告(第二の演出)は、第三の期間(図279(f)〜同図(g))よりも第二の期間(図279(e)〜同図(f))の方が視認困難であったが、第二の先読み予告(第二の演出)は、第一の先読み予告(第一の演出)が行われない場合よりも、第一の先読み予告(第一の演出)が行われている場合の方が視認困難であるといえる。
続いて、第一の発明の一実施形態における画像制御について説明する。
図286は、画像制御の一例を説明するための図である。この図286における各図には、装飾図柄表示装置208の表示画面が示されているが、グレーの図の表示画面は、遊技者に実際に見える表示画面ではなく、白の図の表示画面が、遊技者には実際に見える(図287においても同じ。)。
図286では、第三の特図1保留アイコンh13の増加アニメーションが実行される。この増加アニメーションは、図279を用いて説明した増加アニメーションと同じであり、先読み予告態様(埴輪を模したサボテンのキャラクタ画像)の保留アイコンが、第三の特図1保留アイコンh13が表示される位置の下方から徐々に見えてくる(図286(b),(c)参照)。また、装飾図柄の変動表示では、リーチ演出が行われ(図286(c)参照)、さらに、スーパーリーチ演出に発展する(図286(d)〜同図(f)参照)。このスーパーリーチ演出では、図286(d)に示すように、画面中央部分にスーパーリーチ画面SPが表示され、その後、図286(e)および同図(f)に示すように、画面全体に主人公である侍が敵役に勝利した勝利画面が表示される。保留アイコンの一部は
、このスーパーリーチ画面SPによって隠され、保留アイコンは視認困難になる(図286(d)参照)。また、保留アイコン全体は、勝利画面によって隠され、保留アイコン全体が視認不能になる(図286(e)および同図(f)参照)。
ここで、「隠される」とは、保留アイコンは表示されているが、保留アイコンが描画されたレイヤよりも上(手前)のレイヤにスーパーリーチ画面が描画され、保留アイコンが遊技者によって非表示の状態になることをいう。すなわち、図286(d)〜同図(f)で示す太い点線で囲んだ部分では、図286(d’)〜同図(f’)に示すように保留アイコンの表示が行われている。図286(d’)〜同図(f’)は、スーパーリーチ画面が描画されたレイヤよりも下(奥)のレイヤに、スーパーリーチ画面の描画と同時に描画されている画面を示す図である。これら図286(d’)〜同図(f’)に示すように、演出表示領域208dには、デフォルトの表示態様の第一の特図1保留アイコンh11の総て、同じくデフォルトの表示態様の第二の特図1保留アイコンh12の総て、先読み予告態様の第三の特図1保留アイコンh13の総てが表示されている。図286(d’)に示すように、第三の特図1保留アイコンh13は、増加アニメーションを終了し、所定の表示位置に到達している。また、図286(e’)および同図(f’)に示すように、第三の特図1保留アイコンh13は、所定の表示位置で、左を向いたり右を向いたりする待機アニメーションを実行している。
図287は、画像制御の他の一例を説明するための図である。
図287(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。また、演出表示領域208dには、先読み予告態様の第一の特図1保留アイコンh11と、同じく先読み予告態様の第二の特図1保留アイコンh12が表示されている。これらの保留アイコンの表示態様は、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表意態様であり、各保留アイコンは、表示位置を変えずにその場で時計回りに回転する待機アニメーションを実行している。図287(a)に示すように、第一の特図1保留アイコンh11では、「八」の文字が1時の位置にあるのに対して、第二の特図1保留アイコンh12では、「八」の文字が4時の位置にあり、両保留アイコンの待機アニメーションは同期していない。すなわち、第一の特図1保留アイコンh11と第二の特図1保留アイコンh12(複数の保留アイコン)は、同じ種類のアニメーション(ここでは待機アニメーション)で表示されているが、ずれて表示されている。言い換えれば、一方の保留アイコンのアニメーションは、他方の保留アイコンのアニメーションよりも進んでいる、あるいは遅れている。これは、先読み予告態様の保留アイコンは、「八」の文字が1時の位置にあるフレーム表示(図287(a)に示す第一の特図1保留アイコンh11の表示)を初期表示として表示が開始され、第一の特図1保留アイコンh11が表示されたタイミングが、ここで行われている装飾図柄の変動表示よりも前の装飾図柄の変動表示中であり、第二の特図1保留アイコンh12が表示されたタイミングが、ここで行われている装飾図柄の変動表示中であったことによる。すなわち、表示開始タイミングが異なっている場合、同じ種類のアニメーション(例えば、繰り返しのアニメーション)であっても、再生シーンが異なってくる。
図287(b)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aにおいて第一停止が行われ、「装飾3」が停止表示され、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、右図柄表示領域208cにおいて第二停止が行われ、「装飾3」が停止表示され、リーチ状態に突入する。ここまで、第一の特図1保留アイコンh11と第二の特図1保留アイコンh12との非同期の待機アニメーションは継続している。
図287(d)に示す装飾図柄表示装置208では、暗転演出が行われ、装飾図柄も、保留アイコンも一旦、視認不能になる。図287(d’)は、暗転演出画面が描画された
レイヤよりも下(奥)のレイヤに、暗転演出画面の描画と同時に描画されている画面を示す図である。図287(d’)に示す演出表示領域208dでは、第一の特図1保留アイコンh11と第二の特図1保留アイコンh12との非同期の待機アニメーションは継続している。また、中図柄表示領域208bにおける装飾図柄の変動表示も継続している。
図287(e)に示す装飾図柄表示装置208では、スーパーリーチ演出に発展し、画面中央部分にスーパーリーチ画面SPが表示され、その後、図287(f)および同図(g)に示すように、画面全体に主人公である侍が敵役に勝利した勝利画面が表示される。装飾図柄表示装置208の表示画面がスーパーリーチ画面SPに切り替わると、保留アイコンの一部は視認可能になるが、残りの部分は、このスーパーリーチ画面SPによって隠され、保留アイコン全体としては視認困難である。また、保留アイコン全体は、勝利画面によって隠され、保留アイコン全体が視認不能になる(図287(f)および同図(g)参照)。図287(e’)〜同図(g’)は、スーパーリーチ画面が描画されたレイヤよりも下(奥)のレイヤに、スーパーリーチ画面の描画と同時に描画されている画面を示す図である。これら図287(e’)〜同図(g’)に示すように、演出表示領域208dでは、第一の特図1保留アイコンh11と第二の特図1保留アイコンh12との非同期の待機アニメーションが依然として継続している。
図287(g)に示す装飾図柄表示装置208では、大当りの装飾図柄の組み合わせ(「装飾3」−「装飾3」−「装飾3」)が確定表示され、第一の特図1保留アイコンh11全体と第二の特図1保留アイコンh12全体も表示されている。この確定表示の期間(停止表示の期間)中に、これまで非同期であった特図1保留アイコンの待機アニメーションが同期され、両保留アイコンともに、「八」の文字が1時の位置にあるフレーム表示である。
以上説明したように、パチンコ機側(制御側)では、隠された方の演出であっても描画処理されている。ただし、隠す方の演出のレイヤよりも後側のレイヤで隠された部分は描画処理しないようにしてもよいし、隠す方の演出と同一レイヤで隠された状態を描画処理してもよい。
以上説明した、第一の発明の実施形態によれば、時系列的に後で行われる図柄変動表示に対応した第二の演出のアニメーションを見せることができる場合がある。
なお、先読み予告としては、特図に関する予告に限らず、電チューチャンス演出等の普図演出の一部として表示される予告を含んでいてもよい。また、第一の先読み予告(第一の演出)、第二の先読み予告(第二の演出)以外の演出(第三の演出、例えば、装飾図柄表示装置208におけるキャラクタによるアニメーション)によって第二の先読み予告(第二の演出)視認困難となってもよいが、少なくとも第二の期間に第二の先読み予告(第二の演出)が視認困難となっていればよい。また、保留アイコンに関連した演出としては、保留増加アニメーションであってもよいし、保留減少アニメーションであってもよく、保留減少アニメーションに応じて別の保留アイコンに関する演出が行われてもよい。さらに、保留アイコン以外に特定のキャラクタ等が出現する演出が含まれていてもよい。また、図287を用いて説明した、非同期で表示されている複数の保留アイコンが同期するアニメーション演出等も第二の演出に含まれる。また、第一の演出や、第二の演出は、先読み予告に限られず、例えば、現在行われている図柄変動表示に関する演出であってもよい。また、第一の演出、第二の演出には、エフェクトや該演出に合わせて動作する可動体演出を含んでいてもよい。さらに、第一の演出や第二の演出には、装飾図柄に関する演出も含まれる場合がある。例えば、装飾図柄の停止アニメーションが通常のアニメーションと変わらない場合であっても、停止図柄が先読み予告によるチャンス目等の停止となる場合には、第一の演出や第二の演出に相当する。また、これまで説明したアニメーション表示
ではない場合や、アニメーション表示ではない期間は、第二の演出ではなく、第一の演出に相当する場合がある。また、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214等といった第一の表示手段や、装飾図柄表示装置208等といった第二の表示手段は、それぞれ複数で構成されていてもよい。例えば、第一の演出と第二の演出が異なる表示装置で行われていたとしても、複数の表示装置(例えば、メイン液晶表示装置とサブ液晶表示装置)が第二の表示手段に相当する。また、各期間におけるアニメーション表示は、その期間のうちの少なくとも一部の期間でアニメーション表示されていればよい。アニメーション表示後の非アニメーション表示期間を第三の期間の一部としてもよい。各種演出は特定の遊技状態にのみ起こり得る演出であってもよい。例えば、電サポ中のみや、大当り遊技終了後の、遊技者にとって有利な制御状態の残り期間(例えば、いわゆるSTの残り図柄変動回数)が第一の値以内となる場合に限って起こり得る演出であってもよい。この構成では、希少価値を付与することができる場合がある。一方で、すべての遊技状態(制御状態)で出現可能な構成であってもよい。
以上の説明では、
『図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の図柄変動表示(例えば、図279(l)〜図280(
q)の図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の表示手段は、第二の図柄変動表示(例えば、図280(r)〜同図(
y)の図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも少なくとも後で開始可能なものであり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(例えば、第一の先読み予告)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(例えば、保留アイコンの増加アニメーション)であり、
前記第一の演出は、前記第一の図柄変動表示に少なくとも対応した演出(第一の図柄変動表示を予告対象にした先読み予告)であり、
前記第二の演出は、前記第二の図柄変動表示に少なくとも対応した演出(第二の図柄変動表示を予告対象にした先読み予告)であり、
前記第二の演出は、少なくともアニメーションによる表示演出であり、
前記第一の演出は、第一の期間(例えば、図279(d)〜同図(f)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出は、第二の期間(例えば、図279(e)〜同図(f)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出は、第三の期間(例えば、図279(f)〜同図(g)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の期間は、前記第一の期間に少なくとも重なる期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間には少なくとも重ならない期間であり、
前記第二の演出は、前記第三の期間よりも前記第二の期間の方が視認困難なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を提供できる。また、時系列的に後で行われる図柄変動表示に対応した第二の演出(先読み予告のアニメーション)を第三
の期間で見せることができる場合がある。
なお、前記第一の表示手段は、図柄変動表示の他、図柄停止表示も実行可能である。
前記第二の表示手段は、演出とは無関係なエラー報知等も実行可能である。
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示の他、他の図柄変動表示よりも後で開始される図柄変動表示であってもよい。
前記第一の演出は、前記第一の図柄変動表示の他、他の図柄変動表示にも対応した演出であってもよい。
前記第二の演出は、前記第二の図柄変動表示の他、他の図柄変動表示にも対応した演出であってもよい。
前記第二の演出は、アニメーションによる表示演出の他、静止画による表示演出も含んでいてもよい。
前記第一の演出は、第一の期間の他、他の期間にも実行可能なものであってもよい。
前記第二の演出は、第二の期間の他、他の期間にも実行可能なものであってもよい。
前記第二の演出は、第三の期間の他、他の期間にも実行可能なものであってもよい。
前記第三の期間は、前記第一の期間とは異なる、前記第二の期間以外の期間には重なる期間であってもよいし、該期間にも重ならない期間であってもよい。
ここで、前記第一の演出は、前記第一の図柄変動表示が開始される前に終了する演出であってもよいし、該第一の図柄変動表示の実行中に終了する演出であってもよい。
また、前記第一の演出は、前記第一の図柄変動表示を対象した予告演出であってもよく、連続予告演出であってもよい。
また、前記第二の演出は、前記第二の図柄変動表示が開始される前に終了する演出であってもよいし、該第二の図柄変動表示の実行中に終了する演出であってもよい。
また、前記第二の演出は、前記第二の図柄変動表示を対象した予告演出であってもよく、連続予告演出であってもよい。
また、前記第二の演出は、先読み演出として行われるアニメーションであってもよい。
また、前記第三の期間は、前記第二の期間には重なる期間であってもよい。
また、ここにいう視認困難は、前記第二の演出が消去されて視認不能であってもよい。すなわち、前記第二の演出が遊技者に対して非表示であってもよく、前記第二の演出の表示を遊技者に対して中止している状態であってもよい。あるいは、該第二の演出が表示されてはいるものの遊技者からは見えにくかったり、全く見えなかったりする状態であってもよい。
また、第一の演出を第二の演出に重ねたり、第二の演出を第一の演出によって隠したり
することで視認困難になる場合の他、第一の演出と第二の演出を近くに表示することで第二の演出が視認困難になる場合も含まれる。
また、
前記第一の演出は、第十一の期間で実行する場合があり、
前記第二の演出は、第十二の期間で実行する場合があり、
前記第三の演出は、第十三の期間で実行する場合があり、
前記第十二の期間は、第十一の期間と重ならない期間であり、
前記第十三の期間は、第十一の期間と重なる期間であり、
前記第二の演出は、前記第三の演出によって視認困難になるものであってもよい。
すなわち、前記第二の演出は、前記第三の演出が実行されていない期間よりも、該第三の演出が実行されている期間の方が視認困難なものであってもよい。
また、
『先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、第1副制御部400,装飾図柄表示装置208)を備え、
前記先読み予告手段は、前記第二の表示手段に前記第一の演出を行わせることで第一の先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第二の表示手段に前記第二の演出を行わせることで第二の先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示の開始よりも前となる期間を少なくとも含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、対象となる図柄変動表示が異なる複数の先読み予告を第二の期間で実行可能であるので、複数の図柄変動表示に期待させることができる場合がある。また、後に行われる方の第二の先読み予告のアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、前記先読み予告手段は、通常予告、装飾図柄変動表示、保留表示、第四図柄の表示等も実行可能なものであってもよい。
前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示の開始よりも前となる期間とは異なる期間を含む期間であてもよい。
ここで、前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示が行われている一部又は全部の期間を含む期間であってもよい。
また、前記第一の図柄変動表示が大当りとなる場合は、前記第二の先読み予告を行わないようにしてもよい。すなわち、第一の図柄変動表示は、当否判定の結果に対応した図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、前記第一の図柄変動表示が、大当りの当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する場合は、前記第二の先読み予告を行わないようにしてもよい。
また、
『予告を少なくとも実行可能な予告手段(例えば、第1副制御部400,装飾図柄表示装置208)と、
先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段(例えば、第1副制御部400,装飾図柄表示装置208)と、
を備え、
前記予告手段は、前記第二の表示手段に前記第一の演出(例えば、当該変動予告)を行わせることで前記予告を少なくとも実行可能なものであり、
前記先読み予告手段は、前記第二の表示手段に前記第二の演出(例えば、保留アイコンの増加アニメーション)を行わせることで前記先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の期間(例えば、図282(h)〜同図(j)直前の期間)は、前記第一の図柄変動表示(例えば、図282(e)〜図283(k)における図柄変動表示)の実行中における少なくとも一部を含む期間である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、先読み予告のアニメーションに注目させることができる。
なお、前記予告手段は、先読み予告、装飾図柄変動表示、保留表示、第四図柄の表示等も実行可能なものであってもよい。
前記予告手段は、前記第二の表示手段に前記第一の演出とは異なる演出を行わせることでも前記予告を実行可能なものであってもよい。
前記先読み予告手段は、前記第二の表示手段に前記第二の演出とは異なる演出を行わせることでも前記先読み予告を実行可能なものであってもよい。
前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中とは異なる期間を含む期間であってもよい。
ここで、前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示が行われている一部又は全部の期間を含む期間であってもよい。
また、前記第一の図柄変動表示が大当りとなる場合は、前記先読み予告を行わないようにしてもよい。すなわち、第一の図柄変動表示は、当否判定の結果に対応した図柄態様を少なくとも停止表示可能なものであり、前記第一の図柄変動表示が、大当りの当否判定の結果に対応した図柄態様を停止表示する場合は、前記先読み予告を行わないようにしてもよい。
また、
『前記第一の図柄変動表示は、第一の種類の図柄(例えば、特図1)に少なくとも関連した図柄変動表示(以下、「第一の種類の図柄についての図柄変動表示」という。)であり、
前記第二の図柄変動表示は、第二の種類の図柄(例えば、特図2)に少なくとも関連した図柄変動表示(以下、「第二の種類の図柄についての図柄変動表示」という。)である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、複数種類の特図を用いたゲーム性であり、特図2の図柄変動表示に関する先読み予告のアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、前記第一の図柄変動表示は、第一の種類の図柄とは異なる図柄にも関連した図柄変動表示であってもよい。
前記第二の図柄変動表示は、第二の種類の図柄とは異なる図柄にも関連した図柄変動表示であってもよい。
また、
『前記第二の種類の図柄についての図柄変動表示は、前記第一の種類の図柄についての図柄変動表示よりも優先的に実行可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
例えば、特図を2種類用いたゲーム性では、優先変動のように特図2の方が大当りした場合の付加価値が特図1よりも大きい場合があり、このようなゲーム性においては特図2の先読み予告である第二の演出に特に興味を持たせることができる場合がある。
また、
『前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記第二の表示手段は、前記第二の演出の少なくとも一部に前記第一の演出を重ねて表示することにより前記第二の期間における該第二の演出を視認困難とするものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、半透明などの場合に両方の演出を見せつつ、第三の期間では、第二の演出のアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示手段は、前記第二の演出の全部に前記第一の演出を重ねて表示することにより前記第二の期間における該第二の演出を視認困難とするものであってもよい。
ここで、レイヤー的に見れば、第二の演出よりも第一の演出の方が遊技者から見て手前のレイヤーに描画されたものになる。
また、前記第一の演出が例えば半透明(100%未満の透過率)であって、前記第二の演出のうち、該第一の演出が重なった部分も、視認可能ではあるが、該第一の演出が重なっていない部分よりも視認困難であってもよい。
また、
『前記第二の表示手段は、前記第二の演出の少なくとも一部を前記第一の演出で隠して表示することにより前記第二の期間における該第二の演出を視認困難とするものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の期間には、先の図柄変動表示が対象となる第一の演出に注目させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示手段は、前記第二の演出の全部を前記第一の演出で隠して表示することにより前記第二の期間における該第二の演出を視認困難とするものであってもよい。
ここで、「隠して」とは、例えば、第二の演出のうち、第一の演出が重なった部分が、見えにくくなる、あるいは見えなくなることにより視認困難となる場合であってもよい。
また、
『前記第三の期間は、前記第二の期間よりも後となる期間を少なくとも含む期間である、ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の期間終了後に第二の演出のみのアニメーションにより該第二の演出を遊技者に注目させることができる場合がある。
なお、前記第三の期間は、前記第二の期間よりも後となる期間とは異なる期間を含む期間であってもよい。
ここで、前記第三の期間は、前記第二の期間に重なる期間を含んだ期間であってもよい。
また、前記第三の期間は、前記第一の期間よりも前となる期間を少なくとも含む期間であってもよい。第一の演出よりも第二の演出の方が先に行われる場合は、最初に第二の演出に関するアニメーションを遊技者に見せることができる場合がある。
また、前記第二の期間は、前記第一の期間と同じ期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間よりも少なくとも長い期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間の前となる期間と前記第一の期間の後となる期間を少なくとも含む期間であってもよい。第二の期間の前となる第三の期間で遊技者に第二の演出が開始されたことをアニメーションにより注目させることができる。遊技者には、続きを見たいという気持ちがある場合があり、第一の期間により視認困難となった後の第三の期間で続きを見せることができるので、第一の期間中も遊技者に第二の演出について期待させることができる場合がある
また、
『前記第一の演出は、少なくともアニメーションによる表示演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出も第二の演出もアニメーションによる表示演出となるので、対象となる図柄変動表示が先に行われる第一の演出のアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、前記第一の演出は、アニメーションによる表示演出の他、静止画による表示演出も含んでいてもよい。
また、
『前記第二の表示手段は、保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の演出は、前記保留アイコンに少なくとも関連した演出である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
なお、前記第二の演出は、前記保留アイコンの他、例えば、当否判定の結果にも関連した演出であってもよい。
また、前記保留アイコンに少なくとも関連した演出とは、保留アイコンの増加アニメーションや、移動アニメーションや、変化アニメーションや、消去アニメーションや、退避
アニメーションや、待機アニメーションの他、増加、移動、変化、消去、退避、待機のタイミングに関係ないアニメーション(変動開始時など)等も含まれる。
また、
『図柄変動表示を少なくとも実行可能な第一の表示手段(例えば、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214)と、
複数種類の演出を少なくとも実行可能な第二の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の図柄変動表示(例えば、図279(c)〜図279(h)の図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第一の表示手段は、第二の図柄変動表示(例えば、図279(l)〜図280(
q)の図柄変動表示)を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の図柄変動表示は、前記第一の図柄変動表示よりも少なくとも後で開始可能なものであり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第一の演出(キャラクタ変化アニメーション予告)であり、
前記複数種類の演出のうちの少なくとも一つは、第二の演出(保留アイコンの変化アニメーション)であり、
前記第一の演出は、前記第二の図柄変動表示に少なくとも対応した演出であり、
前記第二の演出は、前記第二の図柄変動表示に少なくとも対応した演出であり、
前記第二の演出は、少なくともアニメーションによる表示演出であり、
前記第一の演出は、第一の期間(例えば、図279(d)〜同図(f)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出は、第二の期間(例えば、図279(e)〜同図(f)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の演出は、第三の期間(例えば、図279(g)の期間)で少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間であり、
前記第二の期間は、前記第一の期間に重なる期間であり、
前記第三の期間は、前記第一の期間には少なくとも重ならない期間であり、
前記第三の期間は、前記第二の期間よりも後となる期間を少なくとも含む期間であり、
前記第二の演出は、前記第三の期間よりも前記第二の期間の方が視認困難なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の演出は、第二の期間に視認困難となるが、対象となる図柄変動表示が終了される前に遊技者に確認させることができる場合がある。
なお、前記第三の期間は、前記第一の図柄変動表示の実行中における少なくとも一部を含む期間であってもよい。
次に、第二の発明の実施形態について説明する。
図288は、第二の発明の一実施形態における演出モードを説明するための図である。
第二の発明の一実施形態では、少なくとも3つの演出モードが用意されている。ここにいう演出モードが異なると、装飾図柄表示装置208に表示される背景画面や登場キャラ
クタの種類が異なってくる。
3つの演出モードのうちの一つである八代将軍モードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図288(a−1)〜同図(a−5)に示す。第一の演出モード(八代将軍モード)では、表示画面の背景に、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーションが表示される。なお、図288(a−5)は、円形の表示M1が、図288(a−1)に示す状態から1回転して図288(a−1)に示す状態に戻った様子を示し、八代将軍モードでは、図288(a−1)〜同図(a−4)のアニメーションが繰り返される。なお、アニメーションは、複数のフレームが連続してなる動画であり、図288(a−1)〜同図(a−5)は、一つ分のフレームの画面に相当する(以下、同じ)。
3つの演出モードのうちの一つである番長モードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図288(b−1)〜同図(b−5)に示す。番長モードでは、表示画面の背景に、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが表示される。なお、図288(b−4)は、番長のキャラクタM2が、図288(b−1)に示す状態から連続動作を行い図288(b−1)に示す状態に戻った様子を示し、番長モードでは、図288(b−1)〜同図(b−3)のアニメーションが繰り返される。
3つの演出モードのうちの一つであるリラックスモードの実行中の装飾図柄表示装置208の表示画面を、図288(c−1)〜同図(c−5)に示す。リラックスモードでは、表示画面の背景に、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが表示される。なお、図288(c−5)に示す状態の後、図288(c−1)に示す状態に戻り、リラックスモードでは、図288(c−1)〜同図(c−5)のアニメーションが繰り返される。
なお、演出モードの表示画面の背景は、装飾図柄の変動表示中に表示されるが、それ以外(例えば、始動入賞がなく図柄変動停止中)にも表示されるようにしてもよい。
図289は、第二の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。この図289における各図には、装飾図柄表示装置208の表示画面が示されているが、白の図の表示画面が、遊技者には実際に見える表示画面であり、グレーの図の表示画面は、白の図の表示画面が描画されたレイヤよりも下(奥)のレイヤに、白の図の表示画面と同時に描画されている画面を示す図である(以降の図においても同じ。)。したがって、グレーの図の表示画面における表示(例えば、アニメーション等の演出表示)は、遊技者に実際に見える表示画面ではなく、視認困難になっている表示になる。第1副制御部400のCPU404は、図288を用いて説明した複数の演出モードの中から、演出実行抽選等によって、いずれか一つの演出モードを選択し、VDP434は、選択された演出モードに対応した表示画面を少なくとも描画処理する。VDP434は、第一の条件が成立した場合(例えば、モードチェンジが実行される可能性がある演出が選択された場合等)、あるいは無条件に、選択されていない演出モードに対応した表示画面を、選択された演出モードに対応した表示画面を描画するレイヤよりも下(奥)のレイヤに描画しておく場合がある。
図289には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220が示されている。
最初は、八代将軍モードが選択され、図289(a−1)に示すように、装飾図柄の変動表示を実行している装飾図柄表示装置208の表示画面には、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で
時計回りに回転するアニメーションが表示されている。
図289(a−2)には、チャンスボタン136を押下する様子が示されている。この例では、操作有効期間内にチャンスボタン136を押下することで、演出モードが切り替わる(モードチェンジが行われる)。このように、モードチェンジが行われる可能性がある演出が少なくとも含まれた演出を実行する場合には、VDP434は、表レイヤよりも下側(奥側)になる裏レイヤに、選択される可能性がある演出モードに対応した表示画面を、選択されている演出モードに対応した表示画面を表レイヤに描画するのと同時に、描画しておく。図289(b−1)および同図(b−2)には、第一裏レイヤに描画された番長モードの表示画面が示されている。第一裏レイヤには、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが描画されている。図289(c−1)および同図(c−2)には、第二裏レイヤに描画されたリラックスモードの表示画面が示されている。第二裏レイヤは、第一裏レイヤよりもさらに下側(奥側)になるレイヤであり、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが描画されている。
なお、第一裏レイヤにしても第二裏レイヤにしても、装飾図柄の変動表示や保留アイコンの表示について、表レイヤにおける描画処理と同じ描画処理を行っている。
また、チャンスボタン136の操作有効期間の間、チャンスボタン136に内蔵されたチャンスボタンランプ138が点灯、あるいは点滅し、チャンスボタン136の押下を促すようにしてもよい。
チャンスボタン136が押下されると、番長モードが選択され、図289(b−3)に示すように、装飾図柄の変動表示を実行している装飾図柄表示装置208の表示画面には、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが表示される。すなわち、八代将軍モードから番長モードに演出モードが切替えられる。ここで、八代将軍モードから次に移行する演出モードを、所定の演出モードに一義的に決定しておき、チャンスボタン136が押下される度に、例えば、八代将軍モード→番長モード→リラックスモード→八代将軍モードの順でモード切替を行うようにしてもよいし、チャンスボタン136の押下を契機に移行モードの選択抽選を行い、選択された演出モードに移行するようにしてもよい。
番長モードが開始されると、それまで第一裏レイヤで描画処理されていたアニメーションの続きから装飾図柄表示装置208に表示される。すなわち、図288(b―1)や図289(b−1)に示すフレーム(シーン)からアニメーションが開始されるのではなく、図289(b−2)に示すフレーム(シーン)の続きから装飾図柄表示装置208に表示される。
番長モードは、図289(b−5)まで継続され、同図(b−4)や同図(b−5)でも、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが表示されている。
図289(b−3)に示す装飾図柄表示装置208では、左図柄表示領域208aにおいて第一停止が行われ、「装飾2」が停止表示されている。
図289(b−4)に示す装飾図柄表示装置208では、右図柄表示領域208cにおいて第二停止が行われ、「装飾1」が停止表示され、同図(b−5)に示す装飾図柄表示装置208では、中図柄表示領域208bにおいて第三停止が行われ、「装飾0」が停止表示され、装飾図柄の変動表示が終了する。
また、番長モードに移行すると、番長モードの間、現在、番長モードであることを報知する、「番長モード」という文字表示が、左から右に流れるようにアニメーション表示されている。このアニメーション(モード報知アニメーション)は、モードチェンジした場合にのみ表示されるアニメーションである。モード報知アニメーションによって、モード切替が行われたことを遊技者に確実に報知することができる。
さらに、番長モードの間、図289(a−3)〜同図(a−5)に示すように、第一裏レイヤには、表レイヤに描画するのと同時に、八代将軍モードの描画がなされ、同図(c−3)〜同図(c−5)に示すように、第二裏レイヤには、表レイヤに描画するのと同時に、リラックスモードの描画がなされている。また、第一裏レイヤにしても第二裏レイヤにしても、装飾図柄の変動表示や保留アイコンの表示について、表レイヤにおける描画処理と同じ描画処理を行っている。
なお、裏レイヤでは、装飾図柄の変動表示や保留アイコンの表示については描画処理を行わず、演出モードに対応した描画処理のみを行い、装飾図柄の変動表示や保留アイコンの表示は、透過処理によって視認可能となるようにしてもよい。
以上説明した第一の例では、番長モードが第一の演出モードの一例に相当し、番長モードの表示画面が第一の表示の一例に相当し、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが第一のアニメーションの一例に相当する。なお、装飾図柄の変動表示を表すアニメーションや、保留アイコンの増加、消去、移動、待機アニメーションも含めて第一のアニメーションの一例に相当するともいえる。また、演出モードごとに装飾図柄の表示態様を用意しておき、モード切替に応じて、装飾図柄の表示態様も変化する場合には、装飾図柄の変動表示も含めて第一の表示、あるいは第一のアニメーションの一例に相当することになる。
また、八代将軍モードが第二の演出モードの一例に相当し、八代将軍モードの表示画面が第二の表示の一例に相当する。そして、番長モードの期間(図289(b−3)〜同図(b−5)の期間)が第一の期間の一例に相当し、八代将軍モードの期間(図289(a−1)〜同図(a−2)の期間)が、第二の期間の一例に相当する。したがって、第一の例では、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)は、八代将軍モードの期間(図289(a−1)〜同図(a−2)の期間)は八代将軍モードの表示画面(第二の表示)が表示されることにより、番長モードの期間(図289(b−3)〜同図(b−5)の期間)よりも少なくとも視認困難なものになっている。すなわち、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)は、八代将軍モードの期間(図289(a−1)〜同図(a−2)の期間)において少なくとも視認不能なものであり、番長モードの期間(図289(b−3)〜同図(b−5)の期間)において少なくとも視認可能なものである。
また、チャンスボタン136は、操作手段の一例に相当し、そのチャンスボタン136の押下が、第一の条件の一例に相当する。すなわち、第一の例では、番長モード(第一の演出モード)は、チャンスボタン136が押下された場合に、八代将軍モード(第二の演出モード)から少なくとも移行可能なモードである。なお、番長モードは、リラックスモードからも移行可能なモードである。
さらに、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーションが第二のアニメーションの一例に相当する。なお、装飾図柄の変動表示や保留アイコンの表示も含めて第一のアニメーションの一例に相当するともいえる。この円形の表示M1のアニメーション(
第二のアニメーション)は、番長モードの期間(図289(b−3)〜同図(b−5)の期間)は、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)が表示されることにより、八代将軍モードの期間(図289(a−1)〜同図(a−2)の期間)よりも視認困難なアニメーションである。一方、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)は、八代将軍モードの期間(図289(a−1)〜同図(a−2)の期間)は、円形の表示M1のアニメーション(第二のアニメーション)が表示されることにより、番長モードの期間(図289(b−3)〜同図(b−5)の期間)よりも視認困難なアニメーションである。
加えて、「番長モード」という文字表示が左から右に流れるモード報知アニメーションは、第三の表示の一例に相当し、番長モードの期間(図289(b−3)〜同図(b−5)の期間)が開始された場合に少なくとも表示開始可能なものであって、上述のごとく、現在、番長モードであることを報知可能な表示である。なお、モード報知アニメーションは、番長モードの期間が開始されてから所定時間経過した場合に表示開始可能なものであってもよい。また、演出モードごとに大当りの信頼度を対応付ければ、モード報知アニメーションは、大当りの信頼度を報知可能な表示にもなる。ここにいう大当りの信頼度は、現在行われている図柄変動表示における大当りに関するものであってもよいし、この後行われる図柄変動表示における大当りに関するものであってもよい。
図290は、図289に示す第一の例の続きを段階的に示す図である。
以下、図289を用いて説明した点との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
第一の例で番長モードにモードチェンジが行われたことにより、図290(b−1)でも、番長モードのままであり、次の装飾図柄の変動表示を開始した装飾図柄表示装置208の表示画面には、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーションが表示されている。また、図290(b−1)には、チャンスボタン136を押下する様子が示されている。
チャンスボタン136が押下されると、リラックスモードが選択され、図290(c−2)に示すように、装飾図柄の変動表示を実行している装飾図柄表示装置208の表示画面には、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが表示されている。図290(c−2)に示す装飾図柄表示装置208では、第一停止はせずに、3つの装飾図柄すべてについての変動表示が継続されている。
図290(c−3)以降においても、リラックスモードが継続され、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが表示されている。また、装飾図柄表示装置208では、第一停止はせずに、3つの装飾図柄すべてについての変動表示が継続されている。
リラックスモードは第三の演出モードの一例に相当し、リラックスモードの表示画面が第三の表示の一例に相当し、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが第三のアニメーションの一例に相当する。なお、装飾図柄の変動表示を表すアニメーションや、保留アイコンの増加、消去、移動、待機アニメーションも含めて第一のアニメーションの一例に相当するともいえる。また、リラックスモードの期間(図290(c−2)〜同図(c−5)の期間)が第三の期間の一例に相当する。したがって、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)は、リラックスモードの期間(図290(c−2)〜同図(c−5)の期間)
は、兵隊のキャラクタM3のアニメーション(第三のアニメーション)が表示されることにより、番長モードの期間(図290(b−1)の期間)よりも少なくとも視認困難なものになっている。すなわち、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)は、リラックスモードの期間(図290(c−2)〜同図(c−5)の期間)において少なくとも視認不能なものであり、番長モードの期間(図290(b−1)の期間)において少なくとも視認可能なものである。
図291は、図289に示す第一の例のタイミングとは異なるタイミングでチャンスボタン136が押下された例をを段階的に示す図である。
以下、図289を用いて説明した第一の例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
この例では、図289に示す例に比べて、チャンスボタン136の押下タイミングが遅い。したがって、八代将軍モードの期間長が長く、装飾図柄表示装置208に表示され始める番長モードのフレーム(シーン)が、図289に示す例とは異なっている。図289に示す例では、図288(b―3)に示すフレーム(シーン)から番長モードが表示され始めるが、この例では、図288(b―1)に示すフレーム(シーン)から番長モードが表示され始める。すなわち、図291(a−3)に示すように、左図柄表示領域208aにおいて第一停止が行われ、「装飾2」が停止表示された後に、チャンスボタン136が押下され、番長モードに移行する。番長モードが開始されると、それまで第一裏レイヤで描画処理されていたアニメーションの続きから装飾図柄表示装置208に表示される。ここでは、繰り返しアニメーションがちょうど最初のフレーム(シーン)に戻り、図291(b−4)に示すように、図288(b―1)や図289(b−1)に示すフレーム(シーン)からアニメーションが開始されている。また、番長モードに移行したことにより、モード報知アニメーションも開始されている。
なお、図291(b−4)に示す装飾図柄表示装置208では、右図柄表示領域208cにおいて第二停止が行われ、「装飾1」が停止表示されている。
図292(a)は、図289(a−2)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面の変形例を示す図である。
図292(a)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面には、演出モードの切替え(モードチェンジ)を促す表示がなされている。この表示では、「ボタンPUSHで番長モード」という文字表示と、番長のキャラクタM2が体をよじりながら右手を振っているアニメーション(第一のアニメーション)が表示されている。すなわち、八代将軍モードの期間(第二の期間)に、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)が縮小表示され、番長モードの期間(第一の期間)よりも視認性が低くなっている。なお、番長のキャラクタM2のアニメーション(第一のアニメーション)を、表レイヤに縮小描画して、図292(a)に示す表示を行うようにしてもよいし、第一裏レイヤに縮小描画し、表レイヤでは、そのアニメーションが表示される部分を透過できるようにして、図292(a)に示す表示を行うようにしてもよい。
図292(b)は、図290(c−5)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面の変形例を示す図である。
図292(b)に示す装飾図柄表示装置208の表示画面にも、演出モードの切替え(モードチェンジ)を促す表示がなされている。この表示では、「ボタンPUSHで八代将軍モード」という文字表示と、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間
隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーション(第二のアニメーション)が表示されているが、その円形の表示M1のアニメーションの一部は、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーション(第三のアニメーション)によって隠されており、視認不能であり、残りの部分は視認可能である。このように、円形の表示M1のアニメーション(第二のアニメーション)の一部が視認不能でその他の部分が視認可能な場合、円形の表示M1のアニメーション全体で見ると視認困難であるといえる。なお、兵隊のキャラクタM3のアニメーション(第三のアニメーション)が描画された透明な表レイヤと、円形の表示M1のアニメーション(第二のアニメーション)が描画された第一裏レイヤを重ねて表示することで、図292(b)に示す表示が行われる。
図293は、第二の発明の一実施形態である演出の第二の例を段階的に示す図である。
以下、図289を用いて説明した第一の例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図293(a)では、八代将軍モードに設定されている。この第二の例における演出モードは、演出実行抽選によって選択されるのではなく、当否判定の結果に基づいて決定され、第二の例における八代将軍モードは、潜伏確変状態(特図高確率状態)である際に選択されるモードである。したがって、第二の例における演出モードは、制御状態を報知するモードであるともいえる。ただし、潜伏確変状態とは異なる制御状態であっても八代将軍モードが選択される場合があってもよい。
図293(a)に示す装飾図柄表示装置208では、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーションが表示されている。
図293(e)に示す装飾図柄表示装置208では、小当りの当否判定結果に対応した「装飾1」−「装飾2」−「装飾3」の組み合わせが停止表示されている。当否判定結果が小当りであった場合には、演出モードの中から小当りモードが選択され、小当り遊技中(図293(f)〜同図(g))には、小当りモードが設定される。図293(f)では、モードチェンジが行われ、八代将軍モードから小当りモードに切り替わっている。小当りモードでは、装飾図柄表示装置208に、老人のキャラクタJのアニメーションが表示される。小当り遊技前後で制御状態は変化せず、図293(g)では、小当り遊技終了の演出モードについての予告報知が行われている。なお、小当り遊技中も、図293(f’)や同図(g’)に示すように、裏レイヤでは、「八」、「代」、「将」、「軍」の4文字が周方向に等間隔で記された円形の表示M1が位置を変えずにその場で時計回りに回転するアニメーションの描画処理が継続している。
図293(h)には、小当り遊技が終了し、モードチェンジが行われた直後の様子が示されており、小当りモードから八代将軍モードに切り替わっている。ここで再開された円形の表示M1のアニメーションは、同図(e)に示す円形の表示M1のアニメーション(「八」の文字が12時の位置にあるフレーム表示)の続きでもなく、同図(g’)に示す円形の表示M1のアニメーション(「八」の文字が6時の位置にあるフレーム表示)の続きのアニメーションである。
やがて、同図(i)に示すように、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が開始される。
以上説明した第二の例では、八代将軍モードが第一の演出モードの一例に相当し、八代
将軍モードの表示画面が第一の表示の一例に相当し、円形の表示M1のアニメーションが第一のアニメーションの一例に相当する。また、小当りモードが第二の演出モードの一例に相当し、小当りモードの表示画面が第二の表示の一例に相当する。また、第二の例では、モードチェンジは、当否判定の結果に関連して行われる。
そして、小当りモードの期間(図293(f)〜同図(g)の期間)が第一の期間の一例に相当し、八代将軍モードの期間(図293(a)〜同図(e)の期間や図293(h)〜同図(j))の期間)が、第二の期間の一例に相当する。したがって、第二の例では、円形の表示M1のアニメーション(第一のアニメーション)は、小当りモードの期間(図293(f)〜同図(g)の期間)は小当りモードの表示画面(第二の表示)が表示されることにより、八代将軍モードの期間(図293(a)〜同図(e)の期間や図293(h)〜同図(j)の期間)よりも少なくとも視認困難なものになっている。すなわち、円形の表示M1のアニメーション(第一のアニメーション)は、小当りモードの期間(図293(f)〜同図(g)の期間)において少なくとも視認不能なものであり、八代将軍モードの期間(図293(a)〜同図(e)の期間や図293(h)〜同図(j))において少なくとも視認可能なものである。
図294は、第二の発明の一実施形態である演出の第三の例を段階的に示す図である。
以下、第一の例や第二の例との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する場合がある。
図294(a)では、リラックスモードに設定されており、保留がなく、図柄変動表示が行われていない。この図294(a)に示す装飾図柄表示装置208では、兵隊のキャラクタM3が片肘をついた横向きの姿勢でページをめくりながら本を読んでいるアニメーションが表示されている。
この状態のまま所定時間が経過すると、デモモードに移行し、装飾図柄表示装置208には、デモ画面が表示される(図239(b)参照)。第三の例では、デモモードも演出モードのうちの一つのモードである。デモモードにおいて、遊技者が球を発射しても、始動口(特図1始動口230,特図2始動口232)に入賞しない間(図柄変動表示が開始されるまで)、デモモードは継続する(図239(c)参照)。デモモード中も、図294(b’)や同図(c’)に示すように、裏レイヤでは、兵隊のキャラクタM3のアニメーションの描画処理が継続している。
デモモード中に、始動口(特図1始動口230,特図2始動口232)に入賞があると、モードチェンジが行われ、デモモード開始前の演出モードに復帰する。図294(d)に示す装飾図柄表示装置208では、デモモードからリラックスモードに切り替わり、兵隊のキャラクタM3のアニメーションが再開されている。ここで再開された兵隊のキャラクタM3のアニメーションは、図294(a)に示す兵隊のキャラクタM3のアニメーション(ページがめくられていな状態の表示)の続きでもなく、同図(c’)に示す兵隊のキャラクタM3のアニメーション(ページが半分手前までめくられた状態の表示)の続きのアニメーションである。
やがて、同図(d)に示すように、装飾図柄表示装置208では装飾図柄の変動表示が開始される。また、リラックスモードへの復帰と同時に、現在の演出モードを報知するモード報知アニメーションも表示されている。
以上説明した第三の例では、リラックスモードが第一の演出モードの一例に相当し、リラックスモードの表示画面が第一の表示の一例に相当し、兵隊のキャラクタM3のアニメ
ーションが第一のアニメーションの一例に相当する。また、デモモードが第二の演出モードの一例に相当し、デモモードの表示画面が第二の表示の一例に相当する。また、第三の例では、モードチェンジは、図柄変動表示や始動入賞に関連して行われる。すなわち、図柄変動表示が行われていない状態(保留がない状態)で始動入賞が所定時間ない場合に、デモモードへ移行し、始動入賞があった場合(図柄変動表示が開始された場合)に、デモモードから移行する。
そして、リラックスモードの期間(図294(a)の期間や図294(d)〜同図(f)の期間)が第一の期間の一例に相当し、デモモードの期間(図294(b)〜同図(c)の期間)が、第二の期間の一例に相当する。したがって、第三の例では、兵隊のキャラクタM3のアニメーション(第一のアニメーション)は、デモモードの期間(図294(b)〜同図(c)の期間)はデモモードの表示画面(第二の表示)が表示されることにより、リラックスモードの期間(図294(a)の期間や図294(d)〜同図(f)の期間)よりも少なくとも視認困難なものになっている。すなわち、兵隊のキャラクタM3のアニメーション(第一のアニメーション)は、デモモードの期間(図294(b)〜同図(c)の期間)において少なくとも視認不能なものであり、リラックスモードの期間(図294(a)の期間や図294(d)〜同図(f)の期間)において少なくとも視認可能なものである。
以上説明した、第二の発明の実施形態によれば、視認容易な期間に表示されるアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、演出モードに対応したアニメーションは、表示領域よりも広く描写されている背景画像において、表示位置を変化させる表示を含んだものであってもよい。また、演出モードは、第四の演出モード、第五の演出モード・・・というように、4種類以上であってもよい。また、上述のごとく、演出モードは、遊技状態(制御状態)を含んで考えてもよい。遊技状態の例としては、確変の有無、電サポの有無、潜伏モード、大当り、小当り、デモ中、登録ユーザ限定モードなどがあげられる。
以上の説明では、
『複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
複数の演出モードのうちのいずれかの演出モードを少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
備えた遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、番長モードの表示画面)であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、八代将軍モードの表示画面)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モード(例えば、番長モード)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モード(例えば、八代将軍モード)であり、
前記第一の表示は、前記第一の演出モードに少なくとも対応した表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の演出モードに少なくとも対応した表示であり、
前記第一の表示は、少なくともアニメーションによる表示(以下、「第一のアニメーション」(例えば、番長のキャラクタM2のアニメーション)という。)であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、番長モードの期間)に亘って少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、八代将軍モードの期間)に亘って少なくとも表示可能なものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間は前記第二の表示が表示されることにより、前記第一の期間よりも少なくとも視認困難なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、第一の期間に表示されるアニメーションに注目させることができる場合がある。
なお、前記演出手段は、演出モードとは無関係な、装飾図柄変動表示、保留表示、第四図柄の表示の他、エラー報知等も実行可能である。
前記第一の表示は、前記第一の演出モードの他、他のモードにも対応した表示であってもよい。また、前記第二の表示は、前記第二の演出モードの他、他のモードにも対応した表示であってもよい。
前記第一の表示は、前記第一のアニメーションによる表示の他、静止画による表示も含んでいてもよい。
前記第一の表示は、第一の期間の他、他の期間にも表示可能なものであってもよい。
前記第二の表示は、第二の期間の他、他の期間にも表示可能なものであってもよい。
前記第一のアニメーションは、前記第一の期間の他、他の期間と比べても視認困難なものであってもよい。
ここで、第二の表示は、少なくともアニメーションによる表示であってもよいし、アニメーションによる表示でなくてもよい。
また、三つ以上の演出モードが切り替わる遊技台においても任意の二つの演出モードの関係が成立する構成であればよい。また、任意の二つの演出モードは、連続する期間に行われるものでなくてもよい。例えば、二つの演出モードの間に別の演出モードが行われる構成であってもよい。
また、前記第一のアニメーションは、前記第二の期間よりも前記第一の期間の方が視認容易なものであってもよい。
また、ここにいう視認困難は、前記第二の演出が消去されて視認不能であってもよい。すなわち、前記第二の演出が遊技者に対して非表示であってもよく、前記第二の演出の表示を遊技者に対して中止している状態であってもよい。あるいは、該第二の演出が表示されてはいるものの遊技者からは見えにくかったり、全く見えなかったりする状態であってもよい。例えば、前記第一のアニメーションの一部が視認可能でありながら、その他の部分が視認不能になることで、該第一のアニメーション全体で見ると視認困難となる場合であってもよい。また、前記第一のアニメーションに重ねて前記第二の表示が行われる場合であって、該第二の表示が半透明(100%未満の透過率)であるために、該第一のアニメーションが視認困難となる場合であってもよい。さらに、前記第二の期間では、前記第一のアニメーションが、前記第一の期間よりも縮小表示される場合や、画質が荒く表示されることで、該第一のアニメーションが視認困難となる場合であってもよい。また、前記第一のアニメーションが視認不能ではないパターンで、相対的に第一の期間よりも見にくい場合であってもよい。
さらに、前記第一の表示は、第二の期間に少なくとも表示可能なものであってもよいし、非表示なものであってもよい。
また、
『前記第一の期間(例えば、図289(b−3)〜同図(b−5)の期間)は、前記第二の期間(例えば、図289(a−1)〜同図(a−2)の期間)よりも後となる期間を少なくとも含むものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間において少なくとも視認不能なものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第一の期間において少なくとも視認可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出モードと表示(第一のアニメーション)の関係を分かりやすく対応付けることができる。
また、
『前記第一のアニメーションは、前記第二の期間も少なくとも実行可能なものであり、
前記第一のアニメーションは、複数のフレームが連続してなる動画であり、
前記複数のフレームのうちの少なくとも一つは、第一のフレーム(例えば、図288(b−3)に示すフレーム)であり、
前記複数のフレームのうちの少なくとも一つは、第二のフレーム(例えば、図288(b−4)に示すフレーム)であり、
前記第二の期間は、期間長が不定な期間であり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間の期間長が第一の期間長(図289(a−1)〜同図(a−2)の期間長)であった場合には、前記第一の期間の開始とともに前記第一のフレームが視認可能になるものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間の期間長が第二の期間長(図291(a−1)〜同図(a−3)の期間長)であった場合には、前記第一の期間の開始とともに前記第二のフレームが視認可能になるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第一のアニメーションは、前記第二の期間も少なくとも実行可能なものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間から前記第一の期間に移行した場合に、該第二の期間の長さにより該第一のアニメーションが視認可能となって開始される部分が少なくとも異なるものである。
この遊技台によれば、演出モードが変わった場合に、アニメーションの開始部分が異なるので単調にならず、遊技者を飽きさせない場合がある。
なお、前記第二の期間から前記第一の期間に移行した場合に、前記第一のアニメーションが決められたフレームから視認可能になる構成であってもよい。すなわち、実際に行われているアニメーションの進行度合いにかかわらず一義的なフレームに変更する構成であってもよい。前記第二の期間の期間長に応じて、視認可能になる開始フレームが変化する構成と比較して演出モードとアニメーションの関係がわかりやすい場合がある。
ここで、前記第一のアニメーションは、前記第二の期間の少なくとも一部を含む期間で
少なくとも実行可能なものであってもよい。例えば、第一のアニメーションは、第一の期間や第二の期間で断続的に行われるアニメーションであってもよい。
また、
『遊技者が少なくとも操作可能な位置に操作手段(例えば、チャンスボタン136)を備え、
前記第一の演出モードは、第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出モードから少なくとも移行可能なモードであり、
前記第一の条件は、前記操作手段が操作されることで成立する場合がある、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアニメーションの表示の開始位置により、第二の演出モードの滞在期間を把握することができる場合がある。また、遊技者が任意に演出モードを選択することが可能であり、そのタイミングにより第一のアニメーションの開始が異なることでバリエーションが多彩になる場合がある。
なお、前記操作手段は、遊技者の他、遊技店舗の店員も操作可能なものである。
前記第一の演出モードは、第一の条件が成立した場合に、前記第二の演出モードから移行するモードである他、音声演出や可動体演出が開始されるモードであってもよい。
また、前記操作手段の操作を必要としない別の契機で第一の条件が成立して第一の演出モードに移行する構成であってもよいし、前記第一の条件は、前記操作手段が操作されることで成立する他、他の成立要件(例えば、所定時間経過)が成り立ったときにも成立する条件であってもよい。あるいは、前記操作手段が操作され、かつ他の成立要件(例えば、モード移行抽選に当選)も成り立たなければ成立しない条件であってもよい。反対に、前記第一の条件は、前記操作手段を操作した場合にのみ成立する条件であってもよい。
また、
『前記第一の演出モード(図293に示す八代将軍モード)は、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出モード(図293に示す小当りモード)から少なくとも移行可能なモードであり、
前記第二の条件は、当否判定の結果に関連した条件を少なくとも含んだ条件である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の演出モードへの移行自体にも興味を持たせることができる場合がある。また、演出としてモード移行した場合も第一のアニメーションが開始される部分が異なることでバリエーションを増やすことができる場合がある。
なお、前記第一の演出モードは、第二の条件が成立した場合に、前記第二の演出モードから移行するモードである他、音声演出や可動体演出が開始されるモードであってもよい。
また、第二の条件は、少なくとも当否判定に関連する演出に関連して成立する場合がある条件であってもよい。
また、当否判定に関する演出とは、例えば、演出パターンによる演出や予告演出であってもよいが、これらの演出の契機として操作手段の操作を必要とする構成であってもよい
し、そうでなくてもよい。
また、
『前記遊技台は、ぱちんこ機であり、
前記第二の表示は、少なくともアニメーションによる表示(以下、「第二のアニメーション」(例えば、円形の表示M1のアニメーション)という。)であり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間は前記第二のアニメーションが表示されることにより、前記第一の期間よりも視認困難なアニメーションであり、
前記第二のアニメーションは、前記第一の期間は前記第一のアニメーションが表示されることにより、前記第一の期間よりも視認困難なアニメーションである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、複数の演出モードでアニメーションが可能な場合がある。また、演出モードにアニメーションを対応づけることができる場合がある。
なお、前記第二の表示は、前記第二のアニメーションによる表示の他、静止画による表示も含んでいてもよい。
ここで、前記第二のアニメーションは、前記第一のアニメーションとは少なくとも異なるアニメーションであってもよい。こうすることで、アニメーションの違いにより演出モードとの関係がわかりやすい場合がある。
なお、前記第二のアニメーションは、前記第一のアニメーションとは異なるアニメーションであってもよい。
また、第一のアニメーションと第二のアニメーションは同じであってもよい。この場合に、アニメーション以外の部分で演出モードと対応関係にある表示(例えば、前記第一の演出モードであることを示す表示や示唆する表示)を行うことで差別化を図ることが可能な場合がある。
一方、第一のアニメーションと第二のアニメーションとで、少なくとも一部のアニメーションが異なる構成であってもよい。
また、第二のアニメーションは、第一の期間や第二の期間で断続的に行われるアニメーションであってもよい。
また、
『前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、モード報知アニメーション)であり、
前記第三の表示は、前記第一の期間が開始された場合に少なくとも表示開始可能なものであり、
前記第三の表示は、前記第一の演出モードであることを少なくとも報知可能な表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一のアニメーションが開始される部分が異なるので、第三の表示により遊技者に第一の演出モードをわかりやすく報知できる場合がある。
なお、前記第三の表示は、前記第一の期間の他、他の期間が開始された場合にも表示開始なものであってもよい。
また、
『前記第三の表示は、アニメーションによる表示を少なくとも含む表示である、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記第三の表示は、少なくともアニメーションによる表示を少なくとも含む表示である。
この遊技台によれば、第一の演出モードとなった場合に、第一のアニメーションと、第三の表示(アニメーション)が表示されるが、第三の表示は、第一のアニメーションの開始部分とは独立してアニメーションを開始可能であり、該アニメーションに注目させて演出モードをより確実に報知できる場合がある。
なお、前記第三の表示は、アニメーションによる表示の他、静止画による表示も含んでいてもよい。
ここで、前記第一のアニメーションは、前記第二の期間の間に、前記第一の期間よりも少なくとも視認困難な状態で再生されるアニメーションであり、前記第二のアニメーションは、前記第一の期間が開始されると、初めて再生されるアニメーションであってもよい。
また、
『複数の表示を少なくとも実行可能な表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
複数の演出モードを少なくとも実行可能な演出手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
備えた遊技台であって、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第一の表示(例えば、番長モードの表示画面)であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第二の表示(例えば、八代将軍モードの表示画面)であり、
前記複数の表示のうちの少なくとも一つは、第三の表示(例えば、リラックスモードの表示画面)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第一の演出モード(例えば、番長モード)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第二の演出モード(例えば、八代将軍モード)であり、
前記複数の演出モードのうちの少なくとも一つは、第三の演出モード(例えば、リラックスモード)であり、
前記第一の表示は、前記第一の演出モードに少なくとも対応した表示であり、
前記第二の表示は、前記第二の演出モードに少なくとも対応した表示であり、
前記第三の表示は、前記第三の演出モードに少なくとも対応した表示であり、
前記第一の表示は、少なくともアニメーションによる表示(以下、「第一のアニメーション」(例えば、番長のキャラクタM2のアニメーション)という。)であり、
前記第二の表示は、少なくともアニメーションによる表示(以下、「第二のアニメーション」(例えば、円形の表示M1のアニメーション)という。)であり、
前記第三の表示は、少なくともアニメーションによる表示(以下、「第三のアニメーション」(例えば、兵隊のキャラクタM3のアニメーション)という。)であり、
前記第一の表示は、第一の期間(例えば、番長モードの期間)に少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示は、第二の期間(例えば、八代将軍モードの期間)で少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の表示は、第三の期間(例えば、リラックスモードの期間)で少なくとも表示可能なものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第二の期間は前記第二のアニメーションが表示されることにより、前記第一の期間よりも少なくとも視認困難なものであり、
前記第一のアニメーションは、前記第三の期間は前記第三のアニメーションが表示されることにより、前記第一の期間よりも少なくとも視認困難なものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
続いて、第三の発明の実施形態について説明する。
図295は、第三の発明の一実施形態であるパチンコ機の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。
図295に示す遊技盤200は、いわゆる右打ち機用のものではく、普図始動口228は遊技領域124の左領域に設けられており、第1特図始動口230および第2特図始動口232は遊技領域124の中央領域下側に設けられており、いずれの始動口(228,230,232)も、右打ちをして狙うものではない。また、可変入賞口234も、遊技領域124の中央領域の下部に設けられており、右打ちをして狙うものではない。
遊技領域124の略中央には、センター役物ユニット207が設けられている。このセンター役物ユニット207の前面側(遊技者側)には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、センター役物ユニット207の背面側には、装飾図柄表示装置208を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することになる。
ワープ装置242は、センター役物ユニット207の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球をセンター役物ユニット207の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技釘238などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
また、センター役物ユニット207における、装飾図柄表示装置208の下方には、普通図柄表示装置210と、第1特図表示装置212と、第2特図表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特図保留ランプ218と、第2特図保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。
図296は、第三の発明の一実施形態における演出の一例を段階的に示す図である。
図296には、装飾図柄表示装置208が示されている。図296(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、特図1の保留を表す保留アイコンh11〜h14が表示されている。特図1の保留数は、保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコンh11、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコンh12・・・と称する場合がある。図296(a)に示す4つの保留アイコンh11〜h14はいずれもデフォルトの表示態様(無模様かつ一色の表示態様)で表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右上には、2つの第4図柄241,242が上下に示されている。第4図柄は、特図変動中か否かを表す表示であり、上方の第4図柄241は、特図1の変動中には白色になり、特図1の停止中には黒色になる。下方の第4図柄242は、特図2の変動中には白色になり、特図2の停止中には灰色になる。図296(a)では、特図1も特図2も停止中である。また、第4図柄の下には、特図の保留数が数字表示されている。上方の数字が特図1の保留数を表す数字であり、下方の数字が特図2の保留数を表す数字である。図296(a)では、特図1の保留数は4であり、特図2の保留数は0である。なお、装飾図柄表示装置208の表示画面の背景色は白色である。
図296(b)では、特図1の変動が開始され、装飾図柄表示装置208では、図柄変動領域208a〜208cで装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、上方の第4図柄241が白色になる。また、図296(a)に示す第一の保留アイコンh11が消え、残り3つの保留アイコンがシフト移動している。図296(a)では、特図1の保留数は3であり、特図2の保留数は0である。
図296(c)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が画面左上に縮小表示され、画面中央領域(第一の表示領域の一例に相当)には、主人公の侍のキャラクタTが登場して予告表示が開始される。この予告表示は、現在変動中の特図1の図柄変動表示を予告対象にした当該図柄変動の予告(通常予告)であり、第一の表示の一例に相当する。なお、予告表示が開始されても、背景色は白色のままである。
図296(c)から開始された予告表示は、最初、アニメーション表示(以下、予告アニメーションという場合がある)であり、図296(d)〜同図(f)に示す装飾図柄表示装置208には、主人公の侍のキャラクタTの上にたらいwが徐々に見え始めるアニメーションが表示され、同図(g)では、そのたらいwが落下してくる。図296(h)では、主人公の侍のキャラクタTに落下してきたたらいwが当たると思いきや、同図(i)〜同図(j)に示すように、たらいwは主人公の侍のキャラクタTには当たらず、そのキャラクタTの目の前に落ちる。主人公の侍のキャラクタTは、最初何がなんだかが分からずにいたが(図296(k)参照)、怒りがこみ上げてきて(同図(l)〜同図(m)参照)、同図(n)に示すように、半透明なハーフトーン(灰色)の暗転演出が行われ、その後、装飾図柄表示装置208の表示画面の背景色が灰色に変化し、勝負演出に発展するかのような画面が表示される(同図(o)参照)。図296(b)で特図1の変動表示が開始されてから図296(o)まで、装飾図柄の変動表示は、第一停止もなされずに継続しており、図296(o)に示す表示画面は、リーチ演出に発展するかもしれないリーチ予告画面に相当する。図296(d)〜同図(j)までのたらいwが落下してくる画像(アニメーション)は第一の画像の一例に相当し、図296(k)〜同図(m)までのキャラクタTの表情が変化する画像(アニメーション)は第二の画像の一例に相当する。
図297は、図276に示す演出の一例の続きを段階的に示す図である。
図296(n)〜同図(o)は、同図(c)〜同図(m)までの表示が、図297(p)〜同図(r)の表示に切り替わる合間の表示であり、この例では、図296(m)の画像が徐々に消えていくにあたり、同図(n)の画像が表示され、図297(p)で表示される画像が徐々に表示されるにあたり、図296(o)の画像が表示される。なお、図296(n)の画像と同図(o)の画像の両方が描画されている状態があってもよく、一方が「徐々にまたは一気」に消去された後に継続して他方が「徐々にまたは一気」に表示されるようにしてもよいし、一方が消去された後に別の画像(例えば白や黒などの単色の画像や模様やキャラクタなどの画像)が表示され、その後に他方の画像が表示されるようにしてもよい。
図297(p)〜同図(r)までは、装飾図柄の変動表示が継続して行われ、第一停止も第二停止も行われず、表示画面には、図297(p)に示すリーチ予告画面が継続して表示されている。すなわち、図296(c)〜同図(n)はアニメーション表示(動画表示)であったが、図297(p)〜同図(r)は静止画表示である。
やがて、図297(s)に示すように、装飾図柄表示装置208では、予告表示が終了し、リーチ演出に発展し、左図柄変動領域208aと右図柄変動領域208bそれぞれには、「装飾1」が停止表示される。
図298は、第三の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。この第一の例は、図296および図297を用いて説明した演出の一例に、演出可動体224による稼働演出が加わった例になり、図298の各図番(かっこ内のアルファベット)は、図296の各図番(かっこ内のアルファベット)に対応している。
図298(a)には、装飾図柄表示装置208の右横に演出可動体224が示されている。図298(a)に示す演出可動体224の状態は、初期状態(第三の状態の一例に相当)であり、前腕部224bが持ち上がっていない。上述のごとく、演出可動体224は、装飾図柄表示装置208の表示画面よりも前側(遊技者側)に設けられており、演出可動体224の稼働領域(移動領域)は、装飾図柄表示装置208の表示画面に重なるが、初期状態にある演出可動体224は、装飾図柄表示装置208の表示画面から外れた位置(第一の位置の一例に相当)にある。この演出可動体224は、図298(b)で装飾図柄表示装置208において予告表示が開始されても初期状態を維持したままである。しかし、図298(f)に示すように、主人公の侍のキャラクタTの上にたらいwがある程度見えるようになると、前腕部224bが上方へ向けての回動を始める。すなわち、演出可動体224による稼働演出が開始される。図298(f)に示す前腕部224bは、装飾図柄表示装置208の表示画面に重なる一歩手前まで回動してきている。図298(f)に示す演出可動体224の状態は、第一の状態の一例に相当する。なお、演出可動体224が稼働している場合には、一つ前の図番(ここでは図298(e))に示す演出可動体224を参考までに点線で示している(以下においても同じ。)。
図298(g)に示すように、たらいwが落下してくると、前腕部224bはさらに上方に向けて回動し、前腕部224bの一部が装飾図柄表示装置208の表示画面に重なった位置(第二の位置)まで移動する。
なお、装飾図柄表示装置208における予告アニメーションと演出可動体224による稼働演出は連動してもよいが、予告アニメーションと稼働演出は連動しなくてもよい。また、この第一の例では現象的には、予告アニメーションが開始された後に稼働演出が開始されている。
前腕部224bの一部が装飾図柄表示装置208の表示画面に重なり始めると、装飾図柄表示装置208では、エフェクト画像Eが表示され始める。このエフェクト画像Eは、前腕部224bから炎が出ているようなアニメーション画像であり、表示画面の右隅から表示画面の中央部分に向かって拡がっている。エフェクト画像Eは第二の表示の一例に相当し、エフェクト画像Eが表示されている状態は第二の状態の一例に相当し、表示画面の右隅から表示画面の中央部分の領域が第二の表示領域の一例に相当する。図298(g)に示すエフェクト画像Eは透過性のある画像(半透明な画像)である。このエフェクト画像Eの一部は、主人公の侍のキャラクタTの一部に重なり、そのキャラクタTの視認性が低下し始めている。このように、第一の例では、演出可動体224による稼働演出に合わせて、装飾図柄表示装置208におけるアニメーション表示も追加される。
図298(h)では、前腕部224bはもう一段、上方に向けて回動し、前腕部224bが装飾図柄表示装置208の表示画面を隠す領域が拡がるとともに、エフェクト画像Eの透過率が0%に落ち、エフェクト画像Eの一部は、主人公の侍のキャラクタTの一部を隠してしまっている。さらに、エフェクト画像Eの一部は、落下してきたたらいwの一部も隠してしまっている。この結果、予告アニメーションの一部が視認困難になっている。なお、画面左上に縮小表示された装飾図柄の変動表示や、保留アイコンh11〜h13や、第4図柄241,242や、保留数表示は、エフェクト画像Eによって隠されておらず、視認容易である。
bは、図298に示す第一の例の演出の続きを段階的に示す図である。なお、図299の各図番(かっこ内のアルファベット)は、図296の各図番(かっこ内のアルファベット)に対応している。
図299(i)〜同図(n)までは、前腕部224bが上下動を繰り返す。すなわち、図298(g)に示す前腕部224bの回動位置と、図298(h)に示す前腕部224bの回動位置との間で、前腕部224bは往復動を繰り返す。前腕部224bが往復動を繰り返している間、前腕部224bの一部は、装飾図柄表示装置208の表示画面の一部に重なり続けている。また、図298(h)で表示されたエフェクト画像Eは、可動体(前腕部224b)の動作に応じて大きくなり(図299(i)参照)、大きくなったまま図299(n)まで表示され続け、予告アニメーションの一部が視認困難になっている。すなわち、遊技者は、たらいwが主人公の侍のキャラクタTには当たらずに、そのキャラクタTの目の前に落ち、主人公の侍のキャラクタTが、最初は何がなんだかが分からずにいたが、怒りがこみ上げてきたアニメーションを視認することが困難になる。なお、この間も、画面左上に縮小表示された装飾図柄の変動表示や、保留アイコンh11〜h13や、第4図柄241,242や、保留数表示は、エフェクト画像Eによって隠されておらず、視認容易である。
図299(o)では、前腕部224bが下方に向けて回動し始めているが、依然として透過率0%のエフェクト画像Eは表示されており、図296(o)に示すリーチ予告画面は視認困難である。
図300は、図299に示す第一の例の演出の続きを段階的に示す図である。なお、図300の各図番(かっこ内のアルファベット)は、図297の各図番(かっこ内のアルファベット)に対応している。
図300(p)では、エフェクト画像Eは透過性のある画像(半透明な画像)に変化し、装飾図柄表示装置208の表示画面の視認性が向上し始めている。そして、前腕部224bが、装飾図柄表示装置208の表示画面から一歩外れた位置まで回動すると、エフェクト画像Eは消失する。すなわち、演出可動体224による稼働演出に合わせて開始され
たアニメーション表示は終了する。
なお、エフェクト画像Eが消失した後に、前腕部224bが、装飾図柄表示装置208の表示画面から一歩外れた位置まで回動してもよい。
図300(q)では、前腕部224bは、下方へ向けて回動し、エフェクト画像Eは消去され、視認性が向上し、リーチ予告画面が視認容易になっている。図300(q)に示す演出可動体224の状態は、第四の状態の一例に相当する。
図300(r)に示す前腕部224bは初期位置に戻り、演出可動体244は初期状態になって、演出可動体244による稼働演出は終了する。
やがて、図300(s)に示す装飾図柄表示装置208では、予告表示が終了し、リーチ演出に発展している。
なお、この第一の例では、装飾図柄表示装置208に表示された保留アイコンは常に視認容易であり、装飾図柄表示装置208に表示された、保留数を表す数字表示も、常に視認可能であるが、この数字表示は、キャラクタ表示によって、保留アイコンに比べれば、視認性が低下している。そこで、保留数を表す数字表示も、演出表示領域208dに表示し、保留アイコンと同じく、常に視認容易にしてもよい。
続いて、第三の発明の一実施形態である演出の第二の例について説明する。この第二の例では、特図の保留数を表示個数で表す保留アイコンの表示態様が、第一の例とは異なっている。
図301は、第二の例における保留アイコンの変化アニメーションを段階的に示す図である。
図301(a)に示す保留アイコンは、兵隊のキャラクタSの上に星印が表示された表示態様で表示されている。保留数は、保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている始動情報に対応したものである。第二の例における保留アイコンのデフォルトの表示態様は、無模様かつ一色の表示態様ではなく、兵隊のキャラクタSが起立した表示態様である。すなわち、図301(a)に示す保留アイコンの表示態様から、星印を消した表示態様になる。第二の例において、保留アイコンの変化アニメーションは、デフォルトの表示態様である、起立した兵隊のキャラクタSの上に、星印が表示されると開始される。
図301(b)に示す保留アイコンは、星印が兵隊のキャラクタSの右側に移動し、兵隊のキャラクタSが変身ポーズをとっている。同図(c)に示す保留アイコンは、星印が消え、兵隊のキャラクタSは変身ポーズを続けている。同図(d)では、兵隊のキャラクタSが変身ポーズの続きをとり、同図(e)では、兵隊のキャラクタSが飛び上がっている。図301(f)では、兵隊のキャラクタSが爆発したようになり、同図(g)では忍者のキャラクタNに変身している。このように、保留アイコンが、兵隊のキャラクタSから忍者のキャラクタNに変化する変化アニメーションが行われ、同図(h)に示すように、保留アイコンの表示態様は忍者のキャラクタNの表示態様になる。この変化アニメーションは、表示態様が変化する保留アイコンに対応した始動情報についての図柄変動表示を予告対象した先読み予告に相当する。
図302は、第三の発明の一実施形態である演出の第二の例を段階的に示す図である。この第二の例のパチンコ機100には、液晶表示装置である装飾図柄表示装置208をメ
イン液晶表示装置とし、このメイン液晶表示装置の他に、サブ液晶表示装置201が設けられている。
図302は、第三の発明の一実施形態である演出の第二の例を段階的に示す図である。この第二の例のパチンコ機100には、液晶表示装置である装飾図柄表示装置208をメイン液晶表示装置とし、このメイン液晶表示装置の他に、サブ液晶表示装置201が設けられている。
図302(a)には、装飾図柄表示装置208と、サブ液晶表示装置201が示されている。サブ液晶表示装置201は、装飾図柄表示装置208の表示画面よりも前側(遊技者側)に設けられており、稼働可能なものである。図302(a)に示すサブ液晶表示装置201は、初期位置に位置している。サブ液晶表示装置201の稼働領域(移動領域)は、装飾図柄表示装置208の表示画面に重なるが、初期位置にあるサブ液晶表示装置201は、装飾図柄表示装置208の表示画面から外れた位置にある。すなわち、図302(a)に示す初期位置に位置したサブ液晶表示装置201は、装飾図柄表示装置208よりも下方に位置している。このサブ液晶表示装置201には、デフォルトアニメーションが開始され、主人公の侍のキャラクタTが表示されている。
また、図302(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、特図1の保留を表す3つの保留アイコンh11〜h13が表示されている。以下、最も古い始動情報(最も古い入賞)に対応した保留アイコンを第一の保留アイコンh11、2番目に古い始動情報に対応した保留アイコンを第二の保留アイコンh12・・・と称する場合がある。図302(a)に示す3つの保留アイコンh11〜h13はいずれもデフォルトの表示態様(兵隊のキャラクタが起立した表示態様)で表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右上には、2つの第4図柄241,242が上下に示されている。第4図柄は、特図変動中か否かを表す表示であり、上方の第4図柄241は、特図1の変動中には白色になり、特図1の停止中には黒色になる。下方の第4図柄242は、特図2の変動中には白色になり、特図2の停止中には灰色になる。図302(a)では、特図1も特図2も停止中である。また、第4図柄の下には、特図の保留数が数字表示されている。上方の数字が特図1の保留数を表す数字であり、下方の数字が特図2の保留数を表す数字である。図302(a)では、特図1の保留数は3であり、特図2の保留数は0である。
図302(b)では、特図1の変動が開始され、装飾図柄表示装置208では、図柄変動領域208a〜208cで装飾図柄の変動表示が開始されるとともに、上方の第4図柄241が白色になる。また、保留アイコンの移動アニメーションが開始されている。図302(a)から同図(b)にかけてをより詳しく説明すると、(1)第1特図表示装置212で図柄変動表示が開始され、次いで、(2)装飾図柄表示装置208における保留数の表示が3から2に減少する。続いて、(3)保留アイコンの兵隊のキャラクタの移動アニメーションが開始される。それから、(4)装飾図柄の変動表示が開始される。ただし、上記(1)と上記(2)のタイミングは同じであってもよいし、逆であってもよい。また、上記(2)と上記(3)のタイミングは同じであってもよいし、逆であってもよい。さらに、上記(3)と上記(4)のタイミングは同じであってもよいし、逆であってもよい。
この第二の例では、演出表示領域208dの左端に、変動アイコン表示領域208iが設けられている。変動アイコン表示領域208iには、図柄変動表示中の始動情報に対応したアイコン(変動アイコン)が表示される。図302(a)に示す第一の保留アイコンh11は、同図(b)では、図柄変動表示の開始とともに消去されず、移動アニメーションの一環として変動アイコン表示領域208iに向けて移動を開始している。また、図3
02(a)に示す第二の保留アイコンh12は、同図(b)では、移動アニメーションの一環として第一の保留アイコンの表示位置に向けて移動を開始し、図302(a)に示す第三の保留アイコンh13は、同図(b)では、移動アニメーションの一環として第二の保留アイコンの表示位置に向けて移動を開始している。移動アニメーションは、兵隊のキャラクタが歩行しているアニメーションである。
また、図302(b)に示すサブ液晶表示装置201では、主人公の侍のキャラクタTが、同図(a)とは表情を変えている。
図302(c)では、移動アニメーションが完了し、図302(a)に示す第一の保留アイコンh11は、変動アイコン表示領域208iで変動アイコンCとして表示されている。すなわち、図302(a)に示す第一の保留アイコンh11が示す保留についての図柄変動表示が開始され、第一の保留アイコンh11から変動アイコンCに変化している。変動アイコンCの表示態様は、保留アイコンのデフォルトの表示態様と同じ、兵隊のキャラクタが起立した表示態様である。また、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh21それぞれが、兵隊のキャラクタが起立した表示態様で表示されている。
また、図302(c)に示すサブ液晶表示装置201では、主人公の侍のキャラクタTが、同図(a)と同じ表情で表示されている。
図302(d)に示すサブ液晶表示装置201では、予告アニメーションが開始され、主人公の侍のキャラクタTが千両箱をかついでいる。この予告アニメーションは、現在変動中の特図1の図柄変動表示を予告対象にした当該図柄変動の予告(通常予告)に相当する。
図302(e)に示す装飾図柄表示装置208には、いずれかの保留アイコンが熱い保留アイコンに変化するかもしれないことを予告する、星印をぶら下げた風船Fが出現する。すなわち、この風船Fの出現は、保留アイコンの変化アニメーションが開始されるかもしれないことの予告に相当する。
図302(f)に示すサブ液晶表示装置201では、主人公の侍のキャラクタTが、千両箱をさらに高く持ち上げようとがんばり始める。
図303は、図302に示す第二の演出の続きを段階的に示す図である。
図302(f)までは、サブ液晶表示装置201は初期位置に位置していたが、図303(g)に示すサブ液晶表示装置201は初期位置から上方(装飾図柄表示装置208)に向けて移動し始め、サブ液晶表示装置201の上縁部分が、装飾図柄表示装置208の表示画面の下縁部分(演出表示領域208dの一部)に重なっている。すなわち、可動体(ここではサブ液晶表示装置201)による稼働演出が開始され、サブ液晶表示装置201の一部が、装飾図柄表示装置208の一部に重なっている。また、可動体(ここではサブ液晶表示装置201)による稼働演出が開始されると、装飾図柄表示装置208の演出表示領域208dにはエフェクト画像Eが出現する。図303(h)に示す、表示され始めたばかりのエフェクト画像Eは、透過性のある画像(半透明な画像)であり、このエフェクト画像Eは、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12に重なり、それらのアイコンC,h11、h12の視認性が低下し始めている。このように、第二の例でも、可動体(サブ液晶表示装置201)による稼働演出に合わせて、装飾図柄表示装置208におけるアニメーション表示が追加される。なお、エフェクト画像Eの一部又は全部が、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12の一部又は全部に重なってもよい。また、エフェクト画像Eの表示が開始された後に、稼働演出が開始されてもよい。さらに、エフェク
ト画像Eの表示の開始と、稼働演出の開始は、同タイミングであってもよい。
演出表示領域208dの一部に重なるまで上昇していたサブ液晶表示装置201は、図303(i)では、初期位置まで下降する。図303(h)と同図(i)に示すサブ液晶表示装置201の上下動による稼働演出は、後述する図304(p)まで継続する。
また、図303(i)に示す装飾図柄表示装置208に表示されたエフェクト画像Eは、透過率が低下し、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12の視認性がさらに低下している。なお、図303(i)に示すエフェクト画像Eの透過率と、同図(j)に示すエフェクト画像Eの透過率は同じであるが、同図(j)の透過率の方が同図(i)の透過率よりも低くなるようにしてもよい。
図303(j)に示す装飾図柄表示装置208では、風船Fにぶら下がっていた星印が、いずれかの保留アイコンの上、すなわち起立した兵隊のキャラクタの頭上に残り、風船Fだけが飛び去っていくアニメーションが表示されている。残された星印は視認可能であるが、エフェクト画像Eによって保留アイコンh11,h12は視認困難であるため、遊技者は、どの保留アイコンに星印がついたかを推測するしかない。このため、遊技者の興味を引くことができる場合がある。なお、残された星印も、エフェクト画像Eによって視認困難にしてもよい。図303(j)では、実際には、第二の保留アイコンh12に星印がつき、第二の保留アイコンh12の表示態様は、図301(a)に示す表示態様になり、変化アニメーションが開始される。
図303(k)に示す装飾図柄表示装置208に表示されたエフェクト画像Eは、透過率がさらに低下し、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12の視認性がより一段と低下し、これらのアイコンC,h11、h12は視認困難になっている。この図303(k)では、星印も視認困難になっているが、実は、星印がついた第二の保留アイコンh12が変化アニメーションによって、図301(b)に示す表示態様に変化したことにより、視認困難になっている。図301を用いて説明した保留アイコンの変化アニメーションをよく知らない遊技者にしてみれば、今まで見えていた星印が消えたように見え、遊技者の興味を一段と引くことができる。なお、図303(k)〜図304(p)に示すエフェクト画像Eの透過率は、いずれも同じであるが、徐々に透過率が低くなるようにしてもよいし、反対に、徐々に透過率が高くなるようにしてもよい。
図303(l)でも、エフェクト画像Eによって、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12が視認困難になっているが、第二の保留アイコンh12は変化アニメーションによって、図301(c)に示す表示態様に変化している。
図304は、図303に示す第二の演出の続きを段階的に示す図である。
図304(m)でも、エフェクト画像Eによって、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12が視認困難になっているが、第二の保留アイコンh12は変化アニメーションによって、図301(d)に示す表示態様に変化している。
図304(n)および同図(o)でも、エフェクト画像Eによって、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12が視認困難になっているが、第二の保留アイコンh12は変化アニメーションによって、図301(e)に示す表示態様に変化している。すなわち、第二の保留アイコンh12の表示態様は、兵隊のキャラクタSが飛び上がった表示態様に変化し、図304(n)および同図(o)では、兵隊のキャラクタSの帽子の先端部分が視認可能になっている。これを見た遊技者は、エフェクト画像Eの裏で、何らかのアニメーションが行われていることを察知する。
図304(p)に示すサブ液晶表示装置201は、初期位置に位置し、上述のごとく、サブ液晶表示装置201の上下動による稼働演出が終了する。また、サブ液晶表示装置201に表示されている主人公の侍のキャラクタTは、千両箱をさらに高く持ち上げようと図302(f)からがんばり続けていたが、図304(p)のサブ液晶表示装置201に表示されている主人公の侍のキャラクタTは、千両箱をさらに高く持ち上げることができず、千両箱を落として地面に座りこんでしまっている。図302(d)から開始された、当該図柄変動の予告(通常予告)に相当する予告アニメーションは、可動体(ここではサブ液晶表示装置201)による稼働演出の終了と同時に、終了する。
サブ液晶表示装置201による稼働演出が終了すると、図304(q)に示すように、エフェクト画像Eは、透過率が高くなる。すなわち、図304(q)では、エフェクト画像Eは、透過性のある画像(半透明な画像)に変化し、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12の視認性が向上し始めている。図304(p)に示す第二の保留アイコンh12は変化アニメーションが終了し、忍者のキャラクタNに変身している。また、図304(p)に示サブ液晶表示装置201には、予告アニメーションの終了画面が表示されているが、その上からデフォルトアニメーションが開始され、主人公の侍のキャラクタTが表示されている。
図304(r)では、エフェクト画像Eが消え、変動アイコンCや保留アイコンh11,h12は視認容易になっている。第二の保留アイコンh12の表示態様は、先読み予告の表示態様である忍者のキャラクタNである。また、図304(r)に示すサブ液晶表示装置201では、予告アニメーションの終了画面が消え、デフォルトアニメーションのみが表示されている。
なお、エフェクト画像Eが消えてから、稼働演出が終了してもよいし、エフェクト画像Eが消えるのと同時に、稼働演出が終了するようにしてもよい。
図305は、図304に示す第二の演出の続きを段階的に示す図である。
図305(s)には、装飾図柄の変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208に、ハズレに対応した「装飾6」−「装飾2」−「装飾7」の組み合わせが停止表示された直後の様子が示されている。しかしながら、ここでは不図示の第1特図表示装置212では、図柄変動表示が未だ終了しておらず、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示とは若干のタイムラグが生じている。なお、装飾図柄表示装置208でも、特図1の(上方の)第4図柄241は白色のままであり、特図1の変動中を表している。変動アイコン表示領域208iには、図柄変動表示中の始動情報に対応した変動アイコンCが依然として表示されている。また、図305(s)に示すサブ液晶表示装置201では、デフォルトアニメーションが継続されている。
図305(t)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が終了したことにより、変動アイコン表示領域208iにおいて変動アイコンCの消去アニメーションが開始されている。この消去アニメーションでは、変動アイコンCである兵隊のキャラクタSが徐々に沈むようにして消えていく。
図305(u)に示すタイミングでは、不図示の第1特図表示装置212における図柄変動表示が終了し、装飾図柄表示装置208でも、特図1の(上方の)第4図柄241が黒色になり、特図1の停止中を表している。変動アイコンCの消去アニメーションは継続されており、変動アイコン表示領域208iには、兵隊のキャラクタSの顔の上半分がまだ表示されている。
図305(v)に示すタイミングでは、不図示の第1特図表示装置212において、停止図柄の確定表示が行われている。このタイミングで、変動アイコンCの消去アニメーションが終了し、変動アイコン表示領域208iでは、変動アイコンCであった兵隊のキャラクタSが消え、何も表示されていない。なお、サブ液晶表示装置201では、依然としてデフォルトアニメーションが継続されている。
以上説明したように、主制御部300が制御する図柄表示装置(ここでは第1特図表示装置212)が停止表示する前に、副制御部400側で制御する装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の停止表示が行われる。しかしながら、副制御部400側で制御する装飾図柄表示装置208であっても、第4図柄241は特図変動中を表し、主制御部300が制御する図柄表示装置の停止表示とともに、第4図柄241も特図停止中を表す。なお、装飾図柄の停止表示後であって、主制御部300が制御する図柄表示装置が停止表示する前に、第4図柄241を特図停止中を表す状態にしてもよい。そして、主制御部300が制御する図柄表示装置の確定表示とともに、変動アイコンCが完全に消去される。なお、主制御部300が制御する図柄表示装置の停止表示とともに、変動アイコンCを完全に消去してもよいし、図柄表示装置の停止表示前に変動アイコンCを完全に消去してもよいし、図柄表示装置の確定表示の終了とともに変動アイコンCを完全に消去してもよい。こられのように、それぞれに若干のタイムラグを設けることで、同時に行う場合に比べて、それぞれの表示に注目させることができる場合がある。
以上の説明では、
『表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
演出手段(例えば、演出可動体224、サブ液晶表示装置201)と、
を備えた遊技台であって、
前記表示手段は、第一の表示(例えば、予告表示、図302の保留アイコンh13)を少なくとも表示可能なものであり、
前記表示手段は、第二の表示(例えば、エフェクト画像E)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示は、アニメーション表示(例えば、たらいが落下してきて、主人公の侍のキャラクタTに怒りがこみ上げてくる予告アニメーションの表示、保留アイコンの変化アニメーションの表示)を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示は、前記演出手段が第一の状態(例えば、図298(f)に示す演出可動体224の状態、図303(h)に示すサブ液晶表示装置201の状態)である場合に、前記表示手段に少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第二の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した。
この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の表示が第二の表示により視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、遊技者が視認性の低くなる第一の表示を見逃さないように、表示手段から目を離さないようにさせることができる場合がある。さらに、第一の表示および第二の表示を遊技者に注目させることができる場合もある。
なお、前記第一の表示は、アニメーション表示のみを行うものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記第一の表示は、アニメーション表示と静止画の両方の表示を行うも
のであってもよい(以下、同じ。)。
前記第二の表示は、前記演出手段が前記第一の状態以外の状態である場合にも前記表示手段に表示可能なものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記第二の表示は、前記演出手段が前記第一の状態である場合にのみ、前記表示手段に表示可能なものであってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記演出手段は、第三の状態から前記第一の状態へ少なくとも変化可能なものであり、
前記第三の状態とは、前記演出手段の初期状態(図298(a)の演出可動体224の状態、図302(a)のサブ液晶表示装置201の状態)のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によっても、第一の表示が第二の表示により視認性が低くなる場合があることにより、遊技者の視線を表示手段へ集中させることができる場合がある。また、第一の表示および第二の表示を遊技者に注目させることができる場合もある。
なお、前記演出手段は、前記第三の状態以外の状態から第一の状態へ変化可能なものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記演出手段は、前記第三の状態のみから前記第一の状態へ変化可能なものであってもよい(以下、同じ。)。さらに、前記演出手段は、少なくとも一部(以下、「可動部」という。)が第一の位置から第二の位置へ移動可能なものであり、前記第三の状態は、前記可動部が前記第一の位置にある状態であり、前記第一の状態は、前記可動部が前記第二の位置にある状態であってもよい(以下、同じ。)。さらに、前記第一の位置は、前記可動部の初期位置であり、前記第二の位置は、前記可動部の最大可動位置であってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第四の状態(例えば、図300(q)に示す演出可動体224の状態、図304(r)に示すサブ液晶表示装置201の状態)である場合に、前記第二の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第四の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第二の状態よりも視認性の高い第四の状態があることにより、第一の表示が視認性の低い状態であっても遊技者が表示される内容を推測しやすくし、遊技者を安心させることができる場合がある。
なお、前記第一の表示の一部のみは、前記表示手段が前記第四の状態である場合に、前記第二の状態よりも視認性が高くなるようにしてもよい(以下、同じ。)。また、前記第一の表示の全部が、前記表示手段が前記第四の状態である場合に、前記第二の状態よりも視認性が高くなるようにしてもよい(以下、同じ。)。
前記第二の状態よりも視認性が少なくとも高くなるとは、前記第四の状態の方が前記第二の状態よりも視認性が高く、第五の状態よりも視認性が低いことであってもよい(以下、同じ。)。また、前記第二の状態よりも視認性が少なくとも高くなるとは、前記第四の状態の方が、前記第二の状態を含む、該第四の状態を除いたすべての状態(前記表示手段の状態)よりも視認性が高いことであってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記表示手段は、前記第一の表示の少なくとも一部を第一の表示領域(例えば、画面中央領域)に表示するものであり、
前記表示手段は、前記第二の表示の少なくとも一部を第二の表示領域(例えば、表示画面の右隅から表示画面の中央部分の領域)に表示するものであり、
前記第一の表示領域とは、前記表示手段が前記第二の状態である場合に、前記第二の表示領域と少なくとも一部が重なる領域のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、少なくとも一部が重なった状態になることにより、遊技者に第一の表示と第二の表示の両方を注目させることができる場合がある。
ここで、第一の領域は、前記表示手段が前記第二の状態である場合に、第二の領域と重なる位置に少なくとも表示されるものであり、
前記第一の領域は、前記第一の表示の少なくとも一部のことであり、
前記第二の領域は、前記第二の表示の少なくとも一部のことであってもよい。
ここにいう「第二の領域と重なる位置に少なくとも表示される」とは、第一の領域が第二の領域と重なる位置のみ表示されるものであることを示すものであってもよいし、第一の領域が第二の領域と第二の表示における第二の領域と異なる一または複数の領域と重なる位置に表示されるものであることを示すものであってもよい。
なお、前記第一の表示領域は、前記表示手段が前記第二の状態である場合に、前記第二の表示領域と全部が重なる領域であってもよいし、一部のみが重なる領域であってもよい(以下、同じ。)。
前記表示手段は、前記第一の表示の全部を前記第一の表示領域に表示するものであってもよいし、前記第一の表示の一部のみを前記第一の表示領域に表示するものであってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記アニメーション表示とは、第一の画像(例えば、図296(d)〜同図(j)までのたらいwが落下してくるアニメーション,図301(a)に示す画像)から第二の画像(例えば、図296(k)〜同図(m)までのキャラクタTの表情が変化するアニメーション,図301(b)に示す画像)へ少なくとも変化するもののことであり、
前記アニメーション表示は、前記第一の画像を表示した後、該第一の画像と同一の画像の表示を繰り返さないものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
すなわち、前記アニメーション表示は、ループ再生を少なくとも含まないものであってもよい(以下、同じ。)。
この遊技台によれば、アニメーションの一部の視認性が低くなることにより、遊技者にアニメーションを注目させることができる場合がある。より具体的には、ループ再生しないので、変化するアニメ―ションを一度見逃すと再度表示されるまで遊技者が見ることができなくなり、遊技者がアニメーションを見逃さないように、表示手段から目を離さないようにさせることができる場合がある。
なお、前記第二の画像は、前記第一の画像のみと異なる画像のことであってもよいし、該第一の画像と異なる一又は複数の画像と同じ画像であってもよい(以下、同じ。)。また、前記第二の画像は、前記第一の画像を含むすべての画像と異なる画像であってもよい(以下、同じ。)。
前記アニメーション表示は、第一のシーンから第二のシーンにのみ変化するものであってもよいし、該第一のシーンから第二のシーン以外の一または複数のシーンに変化した後に、第二のシーンに変化するものであってもよい(以下、同じ。)。なお、ここにいう「変化する」とは、「切り替わる」ことを示すものであってもよい(以下、同じ。)。
前記第二のシーンは、前記第一のシーンのみと異なるシーンのことであってもよいし、該第一のシーンと異なる一又は複数のシーンと同じシーンであってもよい(以下、同じ。)。また、前記第二のシーンは、前記第一のシーンを含むすべてのシーンと異なるシーンであってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記演出手段は、第一の位置(例えば、装飾図柄表示装置208の表示画面から外れた位置)から第二の位置(一部が装飾図柄表示装置208の表示画面に重なった位置)へ少なくとも移動可能なものであり、
前記第一の状態とは、前記演出手段が前記第二の位置へ少なくとも移動した状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出手段の移動に連動して第二の表示が表示されることにより、演出手段に遊技者を注目させることができる場合がある。
なお、前記演出手段は、前記第一の位置から前記第二の位置のみへ少なくとも移動可能なものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記演出手段は、前記第二の位置から前記第一の位置へ移動可能なものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記演出手段は、前記第一の位置から前記第二の位置へ移動可能なものであり、該第一の位置から該第二の位置とは異なる一または複数の位置へ移動可能なものであってもよい(以下、同じ。)。また、前記演出手段は、前記第一の状態が終了した後に移動した位置から、移動する前の位置に戻る動作を少なくとも実行可能なものであってもよい(以下、同じ。)。さらに、前記演出手段は、前記第一の状態の終了と同時に移動した位置から、移動する前の位置に戻る動作を少なくとも実行可能なものであってもよい(以下、同じ。)。
前記第一の状態は、前記演出手段が前記第二の位置へ移動した状態のみのことを表すものであってもよいし、該演出手段が該第二の位置へ移動した状態、および該演出手段が該第二の位置へ移動する以外の一または複数の制御(例えば、何かしらの表示が実行された状態など)が実行された状態のことを表すものであってもよい(以下、同じ。)。
また、
『前記第二の表示とは、演出表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出表示に遊技者を注目させるとともに、視認性の低い第一の表示にも注目させることができる場合がある。
以下、これまで説明したことを含めて付記する。
(付記1)
前記第二の表示により、前記第一の画像の視認性が低くなることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、第一の画像(アニメーションの開始時点の画像又はアニメーション)を遊技者に視認しにくくできるため、遊技者に表示手段を注意深くみさせ、遊技に集中させることができる場合がある。
(付記2)
前記第二の表示により、第三の画像の視認性が低くなり、
前記第三の画像は、前記第一の画像と前記第二の画像の間に少なくとも表示される画像であることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、第三の画像(アニメーションの途中の画像又はアニメーション)の視認性を低くすることにより、前記第一の表示を遊技者に注目させることができる場合がある。
(付記3)
前記第二の表示により、前記第二の画像の視認性が低くなることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、第二の画像(アニメーションの終了時点の画像又はアニメーション)を遊技者に視認しにくくするため、遊技者に表示手段を注意深くみさせ、遊技に集中させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示により前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像の視認性が低くなる場合に、前記第二の表示により前記第二の画像、あるいは前記第一の画像、あるいは前記第三の画像の視認性も低くなっていてもよい。この場合に、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像は、前記第三の画像、あるいは前記第一の画像、あるいは前記第二の画像よりも視認性が高くてもよく、低くてもよく、同じ視認性であってもよい。
また、前記第二の表示により前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像の視認性が低くなる場合に、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像は、前記第三の画像、あるいは前記第一の画像、あるいは前記第二の画像よりも視認性が高くなっていてもよい。
また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示されるよりも前に表示されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示されると同時に表示されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示された後に表示されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示された後に消去されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が消去される前に消去されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が消去されると同時に消去されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が消去された後に消去されるものであってもよい。
また、前記演出手段は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示されるよりも前に前記第一の状態になってもよい。また、前記演出手段は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示されると同時に前記第一の状態になってもよい。また、前記演出手段は、前記第一の画像、あるいは前記第二の画像、あるいは前記第三の画像が表示された後に前記第一の状態になってもよい。
(付記4)
前記第二の表示は、前記演出手段が前記第一の状態になった後に表示されることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、前記演出手段が前記第一の状態となったことを遊技者に認識させやすくし、前記演出手段に注目させることができる場合がある。また、前記演出手段の状態と前記表示手段の描画のタイミングがずれた場合に、ずれをわかりにくくし遊技に集中させることができる場合がある。
(付記5)
前記第二の表示は、前記演出手段が前記第一の状態になる前に表示されることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、前記演出手段が前記第一の状態にこれからなることを遊技者に認識させやすくし、前記演出手段に注目させることができる場合がある。また、前記演出手段の状態と前記表示手段の描画のタイミングがずれた場合に、ずれをわかりにくくし遊技に集中させることができる場合がある。
(付記6)
前記第二の表示は、前記演出手段が前記第一の状態になると同時に表示されることを特徴とする遊技台。
この遊技台によれば、前記演出手段が前記第一の状態に今なったことを遊技者に認識させやすくし、前記演出手段に注目させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示は、前記演出手段が前記第三の状態(移動前の状態)の場合に表示されるものでもよい。
また、前記演出手段により前記第一の表示の少なくとも一部の視認性が低くなってもよい。また、前記演出手段は、前記第一の表示が表示されるよりも前に前記第一の状態になってもよい。また、前記演出手段は、前記第一の表示が表示されると同時に前記第一の状態になってもよい。また、前記演出手段は、前記第一の表示が表示された後に前記第一の状態になってもよい。
(付記7)
前記表示手段として、第一の表示手段が設けられ、
前記演出手段として、第二の表示手段が設けられたものであることを特徴とする遊技台。
なお、 前記表示手段と前記演出手段は、共通の表示手段であってもよい。
(付記8)
前記第二の表示は、保留アイコンのことであることを特徴とする遊技台。
なお、前記アニメーション表示は、保留または保留アイコンに関するアニメーションであってもよい。また、前記アニメーション表示は、保留変化アニメーションであってもよいし、保留増加アニメーションであってもよいし、保留減少アニメーションであってもよい。
(付記9)
前記第二の表示は、予告のことであることを特徴とする遊技台。
なお、前記アニメーション表示は、予告に関するアニメーションであってもよい。また、前記予告は、当該変動の当否判定結果に関する予告のことであってもよいし、先読み予告のことであってもよい。あるいは、前記予告は、両者を含む、当否判定結果に関する予告のことであってもよい。
(付記10)
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されることを特徴とする遊技台。
なお、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも後ろ側に表示されるものであってもよい。また、前記第一の表示は、前記第二の表示よりも前側のレイヤーに表示されるものであってもよいし、該第二の表示よりも後ろ側のレイヤーに表示されるものであってもよい。さらに、前記第一の表示は、前記第二の表示と同じレイヤーに表示されるものであってもよい。
(付記11)
前記表示手段は、複数の表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数の表示は、第一の表示を含むものであり、
前記複数の表示は、第二の表示を含むものであり、
前記複数の表示は、第三の表示を含むものであることを特徴とする遊技台。
なお、前記複数の表示は、4以上の表示を含むものであってもよい。
また、前記第三の表示は、前記演出手段が前記第一の状態である場合に、前記表示手段に少なくとも表示可能な表示であってもよい。その場合、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも後に表示されるものであってもよく、先に表示されるものであってもよく、同時に表示されるものであってもよい。
また、前記演出手段が、前記第一の状態である場合に、前記第二の表示以外の一以上の表示が表示されてもよい。また、前記演出手段が前記第一の状態である場合に、前記第二の表示以外の表示が表示されないものであってもよい。
また、前記第三の表示は、前記第二の表示により視認性が低くなる表示であってもよい。その場合、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも先に表示されるものあってもよく、後に表示されるものでもよく、同時に表示されるものであってもよい。
また、前記第二の表示により、前記第一の表示以外の一以上の表示の視認性が低くなってもよい。
また、前記第二の表示は、前記第一の表示以外の表示の視認性を低くしないものであっ
てもよい。
また、前記第三の表示は、前記第一の表示により視認性が低くなる表示であってもよい。その場合、前記第三の表示は、前記第一の表示よりも先に表示されるものあってもよく、後に表示されるものでもよく、同時に表示されるものであってもよい。
また、前記第一の表示により、一以上の表示の視認性が低くなってもよい。
また、前記第一の表示は、他の表示の視認性を低くしないものであってもよい。
また、前記第二の表示は、前記第三の表示により視認性が低くなる表示であってもよい。その場合、前記第三の表示は、前記第二の表示よりも先に表示されるものであってもよく、後に表示されるものであってもよく、同時に表示されるものであってもよい。
また、前記第二の表示は、一以上の表示により視認性が低くなるものであってもよい。また、前記第二の表示は、他の表示により視認性が低くならないものであってもよい。
(付記12)
前記表示手段は、複数種類の表示を少なくとも実行可能なものであり、
前記複数種類の表示は、第一の表示を含むものであり、
前記複数種類の表示は、第二の表示を含むものであり、
前記複数種類の表示は、第三の表示を含むものであることを特徴とする遊技台。
なお、前記第一の表示は、前記第二の表示と同じ種類の表示であってもよく、あるいは前記第二の表示とは異なる種類の表示であってもよい。
また、前記第二の表示は、前記第三の表示と同じ種類の表示であってもよく、あるいは前記第三の表示とは異なる種類の表示であってもよい。
また、前記第三の表示は、前記第一の表示と同じ種類の表示であってもよい。
なお、予告系の表示としては、先読み予告の表示であってもよく、例えば、保留アイコンを用いた先読み予告や、予告画像を用いた先読み予告や、装飾図柄を用いた先読み予告であってもよい。また、当該変動の予告(通常予告)の表示であってもよく、例えば、変動アイコンを用いた通常予告や、予告画像を用いた通常予告や、装飾図柄を用いた通常予告であってもよい。さらに、非予告系の表示であってもよく、チュートリアル表示や、デモ表示や、ユーザーモード表示や、保留表示や、第四図柄表示や、大当りに関する表示や、装飾図柄の表示等であってもよい。また、その他の演出系の表示としては、予告演出の表示や、大当りに関する演出の表示や、ユーザーモードに関する演出の表示や、デモに関する演出の表示や、チュートリアルに関する演出の表示、装飾図柄を使った演出の表示や、保留アイコンを使った演出の表示等があげられる。また、その他の非演出系の表示としては、保留表示や、装飾図柄を使った表示や、第四図柄を使った表示があげられる。なお、以上説明した各表示として、一又は複数種類の表示がそれぞれ用意されていてもよい。
また、前記第一の表示は、遊技に関する表示であってもよく、前記第二の表示は、遊技に関する表示であってもよい。
ここにいう遊技に関する表示は、エラー表示、操作要求報知、注意喚起表示、演出表示、予告表示、ユーザーモード表示(メニュー表示、ミッション表示、音量・輝度調整表示)、デモ表示、電源投入表示(電源投入中、電源復帰中など)、などがあげられる。また
、遊技に関する表示は、前記第一の表示や前記第二の表示以外の表示についても適用可能である。
さらに、「視認性が少なくとも低くなる」とは、「第二の表示の少なくとも一部または全部により第一の表示の少なくとも一部または全部が、少なくとも視認困難となる」ことを示すものであってもよい。また、「第二の表示の少なくとも一部または全部により第一の表示の少なくとも一部または全部が、少なくとも視認不能となる」ことを示すものであってもよい。また、「視認性のみが低くなる」ことを示すものであってもよい。また、「第二の表示の少なくとも一部または全部により、第一の表示の少なくとも一部または全部のみを含む複数の表示の少なくとも一部または全部の視認性低くなる」ことを示すものであってもよい。
また、前記第一の表示や前記第二の表示、あるいはそれら以外の表示の透過について、前記第一の表示を例にあげて説明すると、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、100%ではなくてもよい。また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%でなくてもよい。すなわち、透過してもよい。また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、0%であってもよい。すなわち、透過しなくてもよい。また、第一の表示の少なくとも一部の透過率は、第一の値であってもよく、当該「第一の値」は0%を超え、100%未満の値としてもよい。また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよく、当該「段階的な変化」とは、透過率が第一の値、第二の値、第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は連続的に変化するものでもよく、当該「連続的な変化」とは、透過率が第一の値から第二の値を経由して第三の値に変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。また、第一の表示の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。また、第一の表示手段の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ変化させるようにしてもよい。ここで低い状態は、変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。
また、前記第一の表示(あるいは前記第二の表示)は、操作手段を模した表示を少なくとも含むものであってもよい。ここにいう「操作手段を模した表示を少なくとも含むもの」とは、操作手段を模した表示のみを示すものであってもよいし、操作手段を模した表示と当該操作手段を模した表示が表示される期間と重複して表示される表示(操作の受付期間を示す表示(例えば、メータやゲージ)や「ボタンを押せ!」などの文字による表示(操作を促す表示)、エフェクト表示など)の両方を示すものであってもよい。
また、前記第一の表示(あるいは前記第二の表示)は、操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むものであってもよい。ここにいう「操作手段の操作を促す報知を少なくとも含むもの」とは、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)のみを示すものであってもよいし、操作手段の操作を促す報知(例えば「ボタンを押せ!」などの文字またはボタンを操作する画像・アニメーションによる表示など)と当該操作手段の操作を促す報知が表示される期間と重複して表示される表示(背景画像やエフェクト、ゲージなど)の両方を示すものであってもよい。
また、前記第一の表示(あるいは前記第二の表示)は、表示制御が少なくとも実行された場合に、表示可能なものであってもよい。ここにいう「表示制御」は、操作手段が操作されたことを含む条件が成立した場合に、少なくとも実行されるものであってもよいし、第二の制御手段(第一副制御部400または/および第二副制御部500)からコマンド
が送信されたことにより表示されるものであってもよい。
なお、以上の説明で、「視認性が高い表示」としたものを、「視認性の低い表示」に適用してもよく、反対に、「視認性が低い表示」としたものを、「視認性の高い表示」に適用してもよい。
続いて、第四の発明の実施形態について説明する。
第四の発明の一実施形態であるパチンコ機の遊技盤200は、図295に示す遊技盤200と同じである。ここでは、センター役物ユニット207について詳述する。
図306は、第四の発明の一実施形態であるパチンコ機の遊技盤200の分解斜視図である。
図295に示す遊技盤200は、無色透明な樹脂で形成された基盤ベース706に、中央部に遊技領域124を形成するための枠フレーム705が固着され、演出装置や入賞装置を組み込むために、それぞれの部品ユニットの形状に合わせた開口部が複数設けられている。開口部には、センター役物ユニット207、第1特図始動口230、第2特図始動口232、普図始動口228、可変入賞口234、ならびに一般入賞口226及び複数一般入賞口260をユニット化した入賞口ユニット707が、対応する開口部に組み付けられる。
図307は、図306に示すセンター役物ユニット207における装飾図柄表示装置208前の構造を示す図である。
図307では、図の左手前側が遊技者側(前側)になり、右奥側が裏面側(後側)になる。この図307には、装飾図柄表示装置208と、装飾図柄表示装置の装飾部2085と、導光板203と、導光板の装飾部2035が示されている。
装飾図柄表示装置208の表示画面の周囲は、装飾図柄表示装置の装飾部2085によって前側から覆われており、実際に遊技者が視認可能な領域(視認可能領域208S)は、点線で示した領域(第一の表示領域の一例に相当)になる。装飾図柄表示装置208よりも前側、より詳しくは、装飾図柄表示装置の装飾部2085よりも前側には、導光板203が配置されている。この導光板203は、発光手段の一つであり、第二の状態では透明であり、第一の状態では発光する。導光板203の側面には、不図示の光源(例えば、LED)が設けられている。導光板203には、この光源が発光することにより模様が浮か浮かび上がる。すなわち、光源の光が、導光板203の厚み部分に進入し、前方に向かって反射されて模様が発光しているようになる。したがって、第二の状態が、光源が消灯している状態であり、第一の状態が、光源が点灯している状態である。図307では、導光板203に、主人公の侍のキャラクタTの顔が浮かび上がっている。なお、光源を複数箇所に配置することで、発光する模様を異ならせてもよいし、導光板203内部に形成しておく反射部(例えばレンズカット部)のパターンを複数種類形成しておくことで、発光する模様を異ならせてもよい。導光板203の前面(発光面)の周囲は、導光板の装飾部2035によって前側から覆われており、実際に遊技者が視認可能な領域(視認可能領域203S)は、点線で示した領域(第二の表示領域の一例に相当)になる。導光板203は、固定配置されているが、回転や上下動や左右動等、稼働可能なものであってもよい。
さらに、導光板203は、遊技領域124に発射された球が、装飾図柄表示装置208の表示画面に当たることを防止する、表示画面保護機能も有する。
また、図295に示す演出可動体224は、装飾図柄表示装置の装飾部2085と導光板203との間で稼働する。なお、演出可動体は一種類でなく、複数種類設けられていてもよい。また、装飾図柄表示装置208と、装飾図柄表示装置の装飾部2085との間で稼働する、一又は複数種類の演出可動体を設けてもよい。また、導光板203と、導光板の装飾部2035との間で稼働する、一又は複数種類の演出可動体を設けてもよい。さらに、導光板203よりも前側で稼働する、一又は複数種類の演出可動体を設けてもよい。
また、図295に示すステージ244は、導光板203よりも前側に設けられている。
なお、遊技領域124に発射された球が、導光板203にも当たることを防止する透明保護板を、導光板203と導光板の装飾部2035との間に設けてもよい。あるいは導光板の装飾部2035よりも前側に設けてもよい。例えば、導光板203よりも前側で稼働する演出可動体がある場合には、その演出可動体よりもさらに前側に透明保護板を設けてもよい。
以上説明した、装飾図柄表示装置208、装飾図柄表示装置の装飾部2085、導光板203、および導光板の装飾部2035は、センター役物ユニット207のフレーム部分に取り付けられ、センター役物ユニット207として一体化されている。
なお、装飾図柄表示装置の装飾部2085を省略してもよい。
図308は、装飾図柄表示装置208と、導光板203との関係を示す図である。
図308(a)に示す装飾図柄表示装置208には、白色の背景画面しか表示されておらず、同図(a)に示す導光板203は発光し、主人公の侍のキャラクタTの顔が表示されている。導光板203に表示される模様(ここでは主人公の侍のキャラクタTの顔)は、第二の表示の一例に相当する。この図308(a)に示すように、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sに、導光板203の視認可能領域203Sは重なっており、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sよりも、導光板203の視認可能領域203Sの方が大きい。なお、導光板の模様は、本例では装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sからはみ出す大きさの模様だが、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sからはみ出さないような模様にしても良い。
図308(b)には、装飾図柄表示装置208が示されており、この装飾図柄表示装置208には、背景画像に重ねて、「装飾4」−「装飾6」−「装飾7」の装飾図柄の組み合わせと、3つの保留アイコンh11〜h13と、特図1、特図2それぞれの第4図柄241,242と、特図1、特図2それぞれの保留数を表す数字表示がなされている。なお、背景画像は、装飾図柄表示装置208の表示画面全体にわたって表示されているが、装飾図柄の組み合わせ、保留アイコンh11〜h13、第4図柄241,242、および数字表示は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの視認可能領域208S内に表示されている。
図308(c)は、同図(b)に示す状態の装飾図柄表示装置208の手前で、導光板203が同図(a)に示すように発光したときの様子を示す図である。この図308(c)に示すように、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208S内の表示のうち、導光板203に浮かび上がった模様が重なった部分は視認性が低下し、その模様と重なっていない部分は、導光板203が透明であることから視認可能である。
図309は、第四の発明の一実施形態における演出の一例を段階的に示す図である。
図309には、装飾図柄表示装置208が示されている。図309(a)に示す装飾図柄表示装置208における左図柄変動領域208aには、「装飾1」とともにお姫様のキャラクタが停止表示されている。中図柄変動領域208bには、「装飾2」とともに商人のキャラクタが停止表示されている。右図柄変動領域208cには、「装飾3」とともに老中のキャラクタが停止表示されている。また、図309(a)に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、特図1の保留を表す特図1保留アイコンh11〜h14が表示されている。特図1の保留数は、特図1保留アイコンの数によっても表されている。すなわち、特図1保留アイコンは、主制御部300のRAM308に記憶されている特図1の始動情報に対応したものである。以下、最も古い特図1の始動情報(最も古い入賞)に対応した特図1保留アイコンを第一の特図1保留アイコンh11、2番目に古い特図1の始動情報に対応した特図1保留アイコンを第二の特図1保留アイコンh12・・・と称する場合がある。図309(a)に示す4つの特図1保留アイコンh11〜h14はいずれもデフォルトの表示態様(無模様かつ一色の表示態様)で表示されている。また、装飾図柄表示装置208の右上には、2つの第4図柄241,242が上下に示されている。第4図柄は、特図変動中か否かを表す表示であり、上方の第4図柄241は、特図1の変動中には白色になり、特図1の停止中には黒色になる。下方の第4図柄242は、特図2の変動中には白色になり、特図2の停止中には灰色になる。図309(a)では、特図1も特図2も停止中である。また、第4図柄の下には、特図の保留数が数字表示されている。上方の数字が特図1の保留数を表す数字であり、下方の数字が特図2の保留数を表す数字である。図309(a)では、特図1の保留数は4であり、特図2の保留数は0である。なお、装飾図柄表示装置208の表示画面の背景色は白色である。
図309(b)のタイミングでは、ここでは不図示の、主制御部300が制御する図柄表示装置(第1特図表示装置212)において、図柄変動表示が開始される。しかしながら、図309(b)に示す、副制御部400側で制御する装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示は開始されていない。また、特図1保留アイコンは4つ表示されている。ただし、特図1の第4図柄241は、変動中を表す白色に変化し、特図1の保留数を表す数字表示は「3」に減っている。
図309(c)に示す装飾図柄表示装置208の状態は、同図(b)に示す装飾図柄表示装置208の状態と何ら変化はなく、同図(d)に示す装飾図柄表示装置208では、停止表示されている中図柄変動領域208bにおいて、商人のキャラクタが拡大表示される拡大アニメーション(第一の画像の一例に相当)が表示されている。この拡大アニメーションは、装飾図柄の変動表示を開始する際の演出アニメーション(開始予告アニメーション)である。このアニメーションを見た遊技者は、これから装飾図柄の変動表示が開始されることを認識し、期待する。
図309(e)に示す装飾図柄表示装置208では、上記演出アニメーションの続きとして、拡大表示された商人のキャラクタから「激アツ」という吹き出しが出ている。この「激アツ」という吹き出しは、これから開始される装飾図柄の変動表示において、リーチ演出に発展するかもしれないリーチ予告に相当する。なお、「激アツ」という吹き出しは、これから開始される装飾図柄の変動表示(実際には既に開始されている第1特図表示装置212における図柄変動表示)を予告対象にした当該変動の予告(通常予告)であってもよい。リーチ予告あるいは通常予告の予告表示は、第二の画像の一例に相当し、アニメーション(動画)であっても静止画であってもよいが、ここでは商人のキャラクタの口が動くアニメーション表示である。図309(d)〜同図(f)の中図柄変動領域208bで実行されるアニメーション(装飾図柄の変動表示の開始予告アニメーション+予告アニメーション)は、第一の表示の一例に相当する。また、図309(e)では、第一の特図1保留アイコンh11の消去アニメーションも開始されており、同図(f)では、その消去アニメーションが完了し、特図1保留アイコンは3つになる。
そして、図309(g)で装飾図柄の変動表示が開始される。このように、この例では、装飾図柄の変動表示が開始されるまでにタイムラグがあるが、このタイムラグを利用して開始予告アニメーションや、予告アニメーションを行うことができ、遊技の興趣が向上する。図309(h)でも装飾図柄の変動表示は継続され、同図(i)に示す装飾図柄表示装置208では、リーチ演出に発展する。
図310は、第四の発明の一実施形態である演出の第一の例を段階的に示す図である。この第一の例は、図309を用いて説明した演出の一例に、導光板203による発光演出が加わった例になり、図310の各図番(かっこ内のアルファベット)は、図309の各図番(かっこ内のアルファベット)に対応している。
図309を用いて説明した例では、導光板203は発光せず、全面透明な状態であった。上述のごとく、導光板203は、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sよりも前側に固定配置されている。図310(a)にも導光板203は示されている。
図310(c)では、装飾図柄の変動表示についての開始予告アニメーションが開始される前に、導光板203による発光演出が開始され、導光板203の視認可能領域203Sには、主人公の侍のキャラクタTの顔が浮かび上がる。図308(c)を用いて説明したように、ここでも、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208S内の表示のうち、導光板203に浮かび上がった模様が重なった部分は視認性が低下し、その模様と重なっていない部分は視認可能である。例えば、中図柄変動領域208bでは視認可能であるが、左図柄変動領域208aや右図柄変動領域208cでは、装飾図柄やキャラクタが視認困難になっている。ここで開始された発光演出は、装飾図柄の変動表示が開始される図310(g)で終了するまで継続される。この発光演出は、装飾図柄の変動表示についての開始予告演出の一つに相当する。
なお、中図柄変動領域208bにおけるアニメーションの開始タイミングや終了タイミング、導光板203による発光演出の開始タイミングや終了タイミングは、ここで説明したタイミングに限られず、中図柄変動領域208bにおけるアニメーションや導光板203による発光演出は、様々なタイミングで行われることがある。例えば、アニメーションが開始された後に発光演出を開始するようにしてもよいし、、アニメーションの開始と発光演出の開始が同時であってもよい。また、導光板203は、装飾図柄表示装置208の視認可能領域208Sよりも前側に最初から固定配置されているのではなく、視認可能領域208Sから外れた位置から視認可能領域208Sに重なる位置まで移動してき、発光演出を行うようにしてもよいし、発光演出中の導光板203が、回転してもよいし、あるいは、不図示の光源を点滅させることで、点滅表示するようにしてもよい。
また、第四の発明の実施形態における第二の表示は、導光板203に表示される模様に限らず、第三の発明の実施形態で説明した、図303等に示すサブ液晶表示装置201に表示される表示であってもよい。すなわち、図303に示す例を用いて説明すれば、同図(g)に示すように、サブ液晶表示装置201が移動して、装飾図柄表示装置208の一部に重なることで、第四の発明の実施形態における第一の表示の一例に相当する保留アイコンの変化アニメーションが、そのサブ液晶表示装置201に表示された通常予告の予告アニメーション(主人公の侍のキャラクタTが、千両箱を高く持ち上げようとしているアニメーション)によって隠され、視認性が低下するようにしてもよい。なお、サブ液晶表示装置201が移動して、装飾図柄表示装置208の一部に重なって、予告アニメーションが表示されている状態が、第四の発明の実施形態における第一の状態の一例に相当する。
図311は、色相差、彩度差、明度差について説明するための図である。
図311には、四角の図形の中に丸い図形が重ねて示されている。すなわち、四角の図形が後ろ側の画像になり、丸い図形が前側の画像になる。
図311(a)〜同図(h)までの横方向に並んだ各図は、丸い図形のR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の比率を同じにした図である。R(レッド)にしても、G(グリーン)にしても、B(ブルー)にしても、0〜255階調のレベルで規定されており、図311(a)の横一例に並んだ図では、いずれも丸い図形が、R(レッド)0レベル、G(グリーン)0レベル、B(ブルー)0レベルの黒色の図形である。一方、縦方向に並んだ各図は、四角の図形のR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の比率を同じにした図である。図311の一番右側で縦方向に並んだ図では、いずれも四角い図形が、R(レッド)255レベル、G(グリーン)255レベル、B(ブルー)255レベルの白色の図形である。
遊技者からの視認性を高めるためには、後ろ側の画像と前側の画像の色相差、彩度差、明度差をつける必要がある。色相が異なるものであっても、明度が似ていて彩度が近いものは視認性が低くなる。明度の比率に差(コントラスト)をつけることが視認性の向上に最も効果的である。
図312は、アニメーションの構成例を示す図である。
図312では、アニメーションにおける一動作(例えば、左手を挙げる)を一つの四角い図形で表している。一動作の表示は、複数のフレームからなる動画である。
図312(a)は、異なる動作が連続するアニメーション(1)を示している。例えば、図312(a)に示す四角Aには、図301(a)の姿勢から同図(b)のポーズをとる動作アニメーションが相当し、四角Bには、図301(b)の姿勢から同図(c)のポーズをとる動作アニメーションが相当し、四角Cには、図301(c)の姿勢から同図(d)のポーズをとる動作アニメーションが相当する。
図312(b)は、アニメーション(1)とは異なるアニメーション(2)を示している。このアニメーション(2)も、異なる動作が連続するアニメーションである。例えば、図312(b)に示す四角wには、図301(e)の状態から同図(f)の爆発が生じる動作アニメーションが相当し、四角xには、図301(f)の状態から同図(g)の変身が生じる動作アニメーションが相当し、四角yには、図301(g)の姿勢から同図(h)のポーズをとる動作アニメーションが相当する。なお、アニメーション(1)が搭載されている遊技機において、アニメーション(1)とは異なる一又は複数のアニメーション(例えばアニメーション(2),(3)・・・)が搭載されていてもよい。
図312(c)は、同一の動作アニメーションが含まれているアニメーション(3)を示している。例えば、図312(c)に示す四角αには、下げている左手を挙げる動作アニメーションが相当し、四角βには、挙げた左手をグルリと1周回すアニメーションが相当し、四角γには、挙げていた左手を降ろす動作アニメーションが相当する。このアニメーション(3)では、四角βが2回連続した構成になっていることから、挙げた左手を2周回すアニメーションが含まれていることになる。
図312(d)は、同一の動作アニメーションが間をおいて表示されるアニメーション(4)を示している。例えば、図312(d)に示す四角iには、挙げている右手をグルリと1周回すアニメーションが相当し、四角iiには、左足を挙げて降ろす動作アニメー
ションが相当し、四角iiiには、右足を挙げて降ろす動作アニメーションが相当し、四角iVには、ジャンプする動作アニメーションが相当する。このアニメーション(4)では、右手を1周回した後、他の動作を挟んで、右手をもう1周回し、さらに別の動作を挟んで、右手をもう1周回すアニメーションになる。
図312(e)は、同一の動作アニメーションが繰り返し表示されるアニメーション(5)を示している。このアニメーション(5)は、いわゆるループ再生のアニメーションである。すなわち、右手をグルリと1周回して(四角i)から、左足を挙げて降ろし(四角ii)、次に、右足を挙げて降ろす(四角iii)一連のアニメーションが、繰り返される。
図313は、図312(a)に示す、異なる動作が連続するアニメーション(1)の表示期間内に、演出(1)が実行される例を示した図である。
図313(a)は、動作アニメーションA〜Dで構成されるアニメーション(1)の実行期間と、演出(1)の実行期間を表すタイムチャートであり、同図(b)は、装飾図柄表示装置208の表示画面を概念的に示す図である(図314〜図317においても同じ。)。
この図313に示す例では、同図(a)に示すように、動作アニメーションAの後半部分から動作アニメーションDの前半部分までが演出(1)によって隠される。すなわち、t2〜t3の期間は、アニメーション(1)が演出(1)によって隠される。なお、演出(1)によって隠される動作アニメーションは、表示されている全部であってもよいし、一部であってもよい(以下、図314〜図317に示す例においても同じ。)。
図313(b)に示すように、動作アニメーションAの前半部分は視認可能であるが、動作アニメーションBおよびCは、演出(1)によって隠され、視認困難になり、演出(1)が終了した後の、動作アニメーションDの後半部分は視認可能である。すなわち、動作アニメーションAから動作アニメーションBに変化するアニメーションの一部又は全部が見にくくなっており、動作アニメーションBから動作アニメーションCに変化するアニメーションの一部又は全部も見にくくなっており、動作アニメーションCから動作アニメーションDに変化するアニメーションの一部又は全部も見にくくなっている。アニメーションが視認困難な期間でも、アニメーション(1)の再生は進んでいる(以下、図314〜図317に示す例においても同じ。)。
なお、演出(1)でアニメーションの中の複数の動作アニメーションを隠した状態になっているが、一つの動作アニメーションのみを隠す態様であってもよい。また、アニメーション(1)搭載されている遊技機において、アニメーション(1)とは異なる一又は複数のアニメーション(例えばアニメーション(2),(3)・・・)が搭載されていてもよい。
図314は、演出(1)が先に実行され、その実行期間の途中からアニメーション(1)が表示される例を示した図である。
この図314に示す例では、同図(a)に示すように、演出(1)が実行される期間と、アニメーション(1)の再生期間の前側部分が重なっている。その結果、t2〜t3の期間は、アニメーション(1)が演出(1)によって隠される。すなわち、図314(b)に示すように、アニメーション(1)における、演出(1)の実行期間中の部分(ここでは、動作アニメーションA,B,Cの一部)は、視認困難になる。上述のごとく、アニメーションが視認困難な期間でも、アニメーション(1)の再生は進んでいる。また、こ
の例では、演出(1)の実行期間が終了しても、アニメーション(1)の再生期間は終了しない。このため、アニメーション(1)における、演出(1)の実行期間が終了した後の残りの部分(ここでは、動作アニメーションCの残りとD)は視認可能である。すなわち、アニメーション(1)が途中から視認可能になる。
第三の発明の一実施形態である図299(o)〜図300(r)に示すリーチ予告画面がアニメーション表示(リーチ予告アニメーションの表示)であった場合に、リーチ予告アニメーションが、図314に示すアニメーション(1)(第一の表示)の一例に相当し、図298(g)から表示が開始されているエフェクト画像Eが演出(1)(第二の表示)の一例に相当する。
なお、アニメーション(1)(動作アニメーションA)の表示タイミングと、演出(1)の表示タイミングは同じであってもよい。
図315は、アニメーション(1)の表示が先に開始され、その表示期間の途中から演出(1)が実行される例を示した図である。
図315に示す例は、図314に示す例とは逆であり、アニメーション(1)(動作アニメーションA)の表示タイミングの方が、演出(1)の表示タイミングよりも早く、図315(a)に示すように、演出(1)が実行される期間と、アニメーション(1)の再生期間の後半部分が重なっている。その結果、t2〜t3の期間は、アニメーション(1)が演出(1)によって隠される。すなわち、図315(b)に示すように、動作アニメーションAと動作アニメーションBの一部は視認可能であるが、動作アニメーションBの残りの部分と、動作アニメーションC,Dは、演出(1)に隠されて、視認困難である。言い換えれば、この例では、アニメーション(1)が途中から視認困難になる。
第三の発明の一実施形態である図298(d)〜図299(n)の予告アニメーション(たらいが落下してきて、主人公の侍のキャラクタTに怒りがこみ上げてくるアニメーション)が、図315に示すアニメーション(1)(第一の表示)の一例に相当し、図298(g)から表示が開始されているエフェクト画像Eが演出(1)(第二の表示)の一例に相当する。
図316は、演出(1)が実行されている期間内に、アニメーション(1)が表示される例を示した図である。
この図316に示す例では、同図(a)に示すように、アニメーション(1)は、表示期間の全期間(t2〜t3の期間)にわたって、演出(1)によって隠される。
図316(b)に示すように、装飾図柄表示装置208には、演出(1)が表示され続け、動作アニメーションA〜Dは総て視認困難である。
第三の発明の一実施形態である図304(q)において、第二の保留アイコンh12は変化アニメーションの方が、エフェクト画像Eが消えるよりも先に終了する場合には、図302(e)〜図304(q)の一連の変化アニメーション(風船が飛んできて、星印がついた保留アイコンの表示態様が変化するアニメーション)が、図316に示すアニメーション(1)(第一の表示)の一例に相当し、図303(h)から表示が開始されているエフェクト画像Eが演出(1)(第二の表示)の一例に相当する。
また、第四の発明の一実施形態である図310(d)〜同図(f)の装飾図柄の変動表示の開始予告アニメーションが、図316に示すアニメーション(1)(第一の表示)の
一例に相当し、図310(c)から開始されている導光板203による発光演出が演出(1)(第二の表示)の一例に相当する。
図317は、2種類の演出によってアニメーション(1)が隠される例を示した図である。
図317に示す例では、同図(a)に示すように、まず演出(1)が先に開始され、その実行期間の途中からアニメーション(1)の表示が開始され、t2〜t4の期間は、アニメーション(1)が演出(1)によって隠される。また、演出(1)が終了する前に演出(2)も開始され、t3〜t5の期間は、アニメーション(1)が演出(2)によって隠される。この結果、t3〜t4の期間では、2種類の演出が同時に行われ、アニメーション(1)の一部(動作アニメーションBの一部)は、これら2種類の演出によって隠される。
2種類の演出の組み合わせとしては、例えば、可動手段の移動に伴うエフェクト画像表示の演出と発光演出の組み合わせや、エフェクト画像表示の演出あるいは発光演出とステージチェンジ(例えば、背景画像の切替)の演出の組み合わせや、エフェクト画像表示の演出あるいは発光演出と図柄変動演出の組み合わせがあげられる。
なお、演出は、2種類に限らず、3種類以上の演出であってもよい。
また、複数種類の演出は同じ演出であってもよい。例えば、第一の可動手段の移動に伴うエフェクト画像表示と、第二の可動手段の移動に伴うエフェクト画像表示であってもよいし、可動手段のエフェクト画像表示Aと当該可動手段のエフェクト画像表示B、であってもよい。
また、演出(1)の実行期間と演出(2)の実行期間は、この例のように一部が重複している場合の他、全部が重複していてもよい。
また、演出(1)の実行期間と演出(2)の実行期間は、重複していなくてもよい。例えば、演出(1)が終了すると同時に演出(2)が開始される態様であってもよいし、演出(1)が終了して、しばらく経ってから演出(2)が開始される態様であってもよい。
図317(b)に示すように、t3〜t4の期間では、演出(1)がアニメーション(1)全体の視認性を低くし、演出(2)がアニメーション(1)の一部の視認性を低くしている。なお、この逆であってもよい。また、演出(1)と演出(2)の両方とも全体の視認性を低くするものであってもよく、両方とも一部の視認性を低くするものであってもよい。
以上の説明では、
『第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)と、
第二の表示手段(例えば、導光板203、サブ液晶表示装置201)と、
を備えた遊技台であって、
前記第一の表示手段は、第一の表示(例えば、図309(d)〜同図(f)の中図柄変動領域208bで実行されるアニメーション、図303に示す保留アイコンh12の変化アニメーション)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第二の表示(例えば、主人公の侍のキャラクタTの顔、図303(d)〜図304(p)の主人公の侍のキャラクタTが千両箱を高く持ち上げようとしている予告アニメーション)を少なくとも表示可能なものであり、
前記第一の表示は、アニメーション表示を少なくとも含むものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が第一の状態(例えば、光源が点灯している状態、図303(g)のサブ液晶表示装置201の状態)である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであり、
前記第一の状態とは、前記第二の表示手段によって前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
について説明した、
この遊技台によれば、表示手段に特徴を持った遊技台を実現できる。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性を低くする場合があることにより、遊技に集中させることができる場合がある。また、遊技者が視認性の低くなる第一の表示を見逃さないように、表示手段から目を離さないようにさせることができる場合がある。さらに、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性を低くする場合があることにより、遊技者の視線を第二の表示手段に表示させた第二の表示に向けさせつつ、第一の表示手段にも注意を向けさせることができる場合がある。
なお、前記第一の表示手段は、前記第一の表示のみを表示可能なものであってもよい。前記第二の表示手段は、前記第二の表示のみを表示可能なものであってもよい。前記第一の表示手段は、前記第一の表示以外の一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。また、前記第一の表示手段は、前記第二の表示以外の一または複数の表示を表示可能なものであってもよい。前記第一の表示の一部のみは、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。前記第一の表示の全部は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第二の表示手段が前記第一の状態以外の状態である場合にも該第二の表示手段に表示可能なものであってもよい。前記第二の表示は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合のみ該第二の表示手段に表示可能なものであってもよい。
また、
『前記第二の表示手段は、第二の状態(例えば、光源が消灯している状態、図302(a)〜(c)の主人公の侍のキャラクタTによるデフォルトアニメーションが表示されている状態)から前記第一の状態へ少なくとも変化可能なものであり、
前記第一の表示の少なくとも一部は、前記第二の表示手段が前記第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
前記第二の状態とは、前記第二の表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されていない状態のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の状態よりも視認性の高い第二の状態があることにより、第一の表示が視認性の低い状態であっても遊技者が表示されている内容を推測しやすくし、遊技者を安心させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示手段は、前記第二の状態以外の状態から前記第一の状態へ変化可能なものであってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記第二の状態のみから前記第一の状態へ変化可能なものであってもよい。前記第一の表示の一部のみは、前記第二の表示手段が前記第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が高くなるようにしてもよい。前記第一の表示の全部は、前記第二の表示手段が前記第二の状態である場合に、前記第一の状態よりも視認性が高くなるようにしてもよい。
また、ここにいう前記第一の状態よりも視認性が少なくとも高くなるとは、前記第二の
状態が、前記第一の状態よりも視認性が高く、第三の状態よりも低いことであってもよいし、あるいは、前記第二の状態が、前記第一の状態を含む、該第二の状態を除いたすべての状態(前記第二の表示手段の状態)よりも視認性が高い状態であることを示すものであってもよい。
また、
『前記第一の表示手段は、前記第一の表示の少なくとも一部を第一の表示領域(視認可能領域208S)に表示するものであり、
前記第二の表示手段は、前記第二の表示の少なくとも一部を第二の表示領域(視認可能領域203S、サブ液晶表示装置201の画像表示領域)に表示するものであり、
前記第一の表示領域とは、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、前記第二の表示領域と少なくとも一部が重なる領域のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の表示領域は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、第二の表示領域と少なくとも重なる位置に、少なくとも表示されるものであり、
前記第一の表示領域は、前記第一の表示の少なくとも一部のことであり、
前記第二の表示領域は、前記第二の表示の少なくとも一部のことであってもよい。
なお、ここにいう「第二の表示領域と重なる位置に少なくとも表示される」とは、第一の表示領域が第二の表示領域と重なる位置のみ表示されるものであることを示すものであってもよいし、あるいは第一の表示領域が第二の表示領域と第二の表示における第二の表示領域と異なる一または複数の表示領域と重なる位置に表示されるものであることを示すものであってもよい。
この遊技台によれば、少なくとも一部が重なった状態になることにより、遊技者に第一の表示と第二の表示の両方を注目させることができる場合がある。
また、前記第一の表示領域は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、前記第二の表示領域と全部が重なる領域であってもよいし、一部のみが重なる領域であってもよい。前記第一の表示手段は、前記第一の表示の全部を前記第一の表示領域に表示するものであってもよいし、前記第一の表示の一部のみを前記第一の表示領域に表示するものであってもよい。前記第二の表示手段は、前記第二の表示の全部を前記第二の表示領域に表示するものであってもよいし、前記第二の表示の一部のみを前記第二の表示領域に表示するものであってもよい。前記第一の表示は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、前記第二の表示と少なくとも重なる位置に表示されるものであってもよい。
また、
『前記第二の表示手段(例えば、導光板203、サブ液晶表示装置201)は、前記第一の状態である場合に、少なくとも一部(視認可能領域203S、サブ液晶表示装置201の画像表示領域)が、前記第一の表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)の少なくとも一部(視認可能領域208S)と重なるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、第一の領域は、前記第二の表示手段が前記第一の状態である場合に、第二の領域と少なくとも重なる位置に、少なくとも表示されるものであり、
前記第一の領域は、前記第一の表示手段の少なくとも一部のことであり、
前記第二の領域は、前記第二の表示手段の少なくとも一部のことであってもよい。
なお、ここにいう「第二の領域と重なる位置に少なくとも表示される」とは、第一の領域が第二の領域と重なる位置のみ表示されるものであることを示すものであってもよいし、あるいは第一の領域が第二の領域と第二の表示における第二の領域と異なる一または複数の領域と重なる位置に表示されるものであることを示すものであってもよい。
この遊技台によれば、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性を低くする場合があることにより、遊技に集中させることができる場合がある。また、第一の表示手段に表示されている第一の表示の視認性を低くする場合があることにより、遊技者の視線を第二の表示手段に表示させた第二の表示に向けさせつつ、第一の表示手段にも注意を向けさせることができる場合がある。
また、前記第二の表示手段は、前記第一の状態である場合に、全部が、前記第一の表示手段の全部と重なるものであってもよいし、該第一の表示手段の一部とのみ重なるものであってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記第一の状態である場合に、一部が、前記第一の表示手段の全部と重なるものであってもよいし、該第一の表示手段の一部とのみ重なるものであってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記第一の状態以外の状態でも、少なくとも一部が、前記第一の表示手段の少なくとも一部と重なるものであってもよいし、前記第一の状態に限って、少なくとも一部が、前記第一の表示手段の少なくとも一部と重なるものであってもよい。また、前記第二の表示手段のうち、前記第一の表示手段の少なくとも一部と重なる部分は、表示領域であってもよいし、表示領域とは異なる部分(例えば、フレーム等)であってもよいし、それら両方であってもよい。
また、
『前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも前側に少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に少なくとも表示されるものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、第一の状態である場合に、第一の表示の前側に第二の表示を表示させることにより、第二の表示を遊技者に注目させることができる場合がある。また、第一の状態である場合に、第一の表示を第二の表示の後ろ側に表示させることにより、第一の表示を注意深く見させることができる場合がある。
なお、前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段よりも前側(遊技者側)に設けられたものであり、前記第一の表示手段とは異なる部品(例えば、ガラス窓、遊技板、入賞手段、釘、装飾手段(センター役物ユニットなど)、可動手段、発射手段、扉体、ハンドル、貯留皿、ランプ、スピーカなど)よりも後ろ側に設けられたものであってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段を含むすべての部品よりも前側に設けられたものであってもよい。前記第一の表示手段は、前記第二の表示手段よりも後ろ側に設けられたものであり、他の部品(例えば、ガラス窓、遊技板、入賞手段、釘、装飾手段(センター役物ユニットなど)、可動手段、扉体、ハンドル、貯留皿、ランプ、スピーカ、基板ケース、払出手段など)よりも前側に設けられたものであってもよい。また、前記第二の表示手段は、前記第一の表示手段を含むすべての部品よりも後ろ側に設けられたものであってもよい。前記第二の表示は、前記第一の表示に限って、該第一の表示よりも前側に表示されるものであってもよい。また、前記第二の表示は、前記第一の表示よりも前側に表示されたものであり、前記第一の表示手段によって表示される、該第一の表示とは異なる一または複数の表示よりも後ろ側に表示されたものであってもよい。さらに、前記第二の表示は、前記第一の表示手段に表示される、前記第一の表示を含むすべての表示よりも
前側に表示されるものであってもよい。
また、
『前記アニメーション表示とは、第一の画像(例えば、図309(d)に示す拡大アニメーション)から第二の画像(例えば、図309(e)〜同図(f)に示す予告表示のアニメーション又は画像)へ少なくとも変化するもののことであり、
前記アニメーション表示は、前記第一の画像を表示した後、該第一の画像と同一の画像の表示を繰り返さないものである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
ここで、前記アニメーション表示は、第一の画像から第二の画像へ少なくとも変化するもののことであり、
前記第二の画像は、前記第一の画像と少なくとも異なる画像のことであってもよい。
すなわち、前記アニメーション表示は、ループ再生されないアニメーション表示であってもよい。
この遊技台によれば、アニメーションの一部の視認性が低くなることにより、遊技者にアニメーションを注目させることができる場合がある。より具体的には、ループ再生しないので、変化するアニメ―ションを一度見逃すと再度表示されるまで遊技者が見ることができなくなり、遊技者がアニメーションを見逃さないように、表示手段から目を離さないようにさせることができる場合がある。
また、
『前記第二の表示とは、演出表示のことである、
ことを特徴とする遊技台。』
についても説明した。
この遊技台によれば、演出表示に遊技者を注目させるとともに、視認性の低い第一の表示にも注目させることができる場合がある。
以下、これまで説明したことを含めて付記する。
(付記ア)
前記第二の表示手段の少なくとも一部は、少なくとも透過可能なものであることを特徴とする遊技台。
前記第二の表示手段は、導光板の他、透過液晶であってもよい。
なお、前記第二の表示手段の少なくとも一部は、少なくとも透過しているものであってもよい。例えば、補強用透明板やガラス発光手段であってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、0%でなくてもよい。また、前記第二の表示手段の全部が透過しているものであってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、100%であってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部から前記第一の表示手段の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部から遊技領域の少なくとも一部を、少なくとも視認可能なものであってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部の透過率は、第一の値であり、当該第一の値は0%を超え100%未満の値としてもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部または全部の透過率は段階的に変化するものでもよい、当
該段階的な変化とは、透過率が第一の値、第二の値第三の値と変化することを示し、第一の値、第二の値、および第三の値はそれぞれ異なる値であってもよい。また、前記第二の表示手段の少なくとも一部または全部の透過率は、最も高い値および最も低い値の二つの値の一方から他方にだけ変化するものであってもよい。さらに、前記第二の表示手段の透過率の低い状態から高い状態へ変化させた後、当該高い状態から低い状態へ変化させるようにしてもよい。ここで低い状態は、変化前の低い状態と同じ透過率であってもよく、異なる透過率であってもよい。また、前記第二の表示手段は可動液晶であってもよい。
また、第三の表示手段を備え、前記第二の表示手段および前記第三の表示手段のうちの一方が少なくとも透過可能なものであってもよいし、前記第二の表示手段および前記第三の表示手段のうちの両方が少なくとも透過可能なものであってもよいし、あるいは、前記第二の表示手段および前記第三の表示手段のうちの一方のみが少なくとも透過可能なものであってもよい。さらに、前記第三の表示手段についても、これまで説明した前記第二の表示手段についての特徴が同様に適用可能である。
また、前記第一の表示手段、前記第二の表示手段、および前記第三の表示手段の他、さらに表示手段が設けられていてもよい。
(付記イ)
前記第二の表示手段は、少なくとも稼働するものであることを特徴とする遊技台。
ここにいう稼働とは、移動、回転、振動などを含む。例えば、稼働可能なサブ液晶表示手段であってもよいし、稼働可能な導光板(透明な板に模様を発光させるもの)であってもよい。
すなわち、前記第二の表示手段は、可動手段であってもよい。
なお、前記第二の表示手段は、第一の位置から第二の位置へ少なくとも移動可能なものであってもよい。また、前記第二の表示手段が第一の状態である場合に、該第二の表示手段は第一の位置から移動開始するものであってもよいし、該第二の表示手段は第一の位置から第二の位置へ移動中であってもよいし、あるいは該第二の表示手段は第二の位置へ移動完了するものであってもよい。
一方、前記第二の表示手段は、少なくとも稼働しないもの(固定配置されたもの)であってもよい。
また、前記第一の表示手段は、少なくとも稼働するものであってもよいし、反対に少なくとも可動しないものであってもよい。前記第一の表示手段が稼働するものである場合には、これまで説明した、前記第二の表示手段が稼働するものと同様な構成のものであってもよい。
(付記ウ)
前記第一の表示手段は、第三の領域が少なくとも設けられたものであり、
前記第二の表示手段は、第四の領域が少なくとも設けられたものであり、
前記第三の領域は、第一の表示を少なくとも表示可能な領域であり、
前記第四の領域は、第二の表示を少なくとも表示可能な領域であることを特徴とする遊技台。
なお、前記第一の領域は、前記第三の領域の少なくとも一部または全部を、少なくとも含む領域であってもよい。前記第二の領域は、前記第四の領域の少なくとも一部または全
部を、少なくとも含む領域であってもよい。
また反対に、前記第三の領域は、前記第一の領域の少なくとも一部または全部を、少なくとも含む領域であってもよい。前記第四の領域は、前記第二の領域の少なくとも一部または全部を、少なくとも含む領域であってもよい。
また、前記第一の領域は、前記第三の領域を少なくとも含まないものであってもよい。例えば、センター役物ユニット207の一部などが例にあげられる。
また、前記第二の領域は、前記第四の領域を少なくとも含まないものであってもよい。例えば、サブ液晶表示手段の装飾部分などが例にあげられる。
また、複数の可動液晶表示手段や、複数の演出可動手段を備えた構成であってもよい。なお、複数の演出可動手段それぞれは、これまで説明した、前記第二の表示手段が稼働するものと同様な構成のものであってもよい。また、複数の可動液晶表示手段の一つが、移動によって第一の表示の一部の視認性を低くするようにしてもよいし、移動によって第一の表示の全部の視認性を低くするようにしてもよい。さらに、複数の可動液晶表示手段のうちの複数が、移動によって第一の表示の一部の視認性を低くするようにしてもよいし、移動によって第一の表示の全部の視認性を低くするようにしてもよい。また、複数の演出可動手段の一つが可動液晶表示手段であってもよい。
続いて、以上説明した総ての内容に適用可能な事項について補足する。以下の説明事項は、保留アイコンあるいは変動アイコン、その他のアイコンや表示に関連するアニメーション(例えば、増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーション)、同一のテクスチャ画像による複数のアニメーション(例えば、同一の表示態様の複数の保留アイコンがそれぞれ回転するアニメーション)、複数のアニメーションを同期させる演出、複数のアニメーションを非同期させる演出、装飾図柄表示装置208における表示演出、可動演出手段(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224、移動可能なサブ液晶表示装置201、移動可能な導光板203等)における稼働演出、発光手段(例えば、LEDランプ等の装飾ランプ)による発光演出、音声出力手段(例えば、スピーカ)による音声演出等に適用することができる。
まず、動作(例えば、演出動作)における始点(開始タイミング)と終点(終了タイミング)について説明する。
図318は、動作における始点(開始タイミング)と終点(終了タイミング)について説明するためのタイムチャートである。図318に示すタイムチャートでは、右に向かって時間が経過していく。
ここにいう動作とは、例えば、演出動作があげられる。演出には、装飾図柄表示装置208やサブ液晶表示装置201における表示演出や、可動演出手段(例えば、遮蔽装置246、演出可動体224、移動可能なサブ液晶表示装置201、移動可能な導光板203等)における稼働演出、発光手段(例えば、LEDランプ等の装飾ランプ)による発光演出、音声出力手段(例えば、スピーカ)による音声演出等が当てはまる。表示演出としては、アニメーション表示や、動画表示や静止画表示があげられる。より具体的には、保留アイコンあるいは変動アイコンに関連するアニメーションや、キャラクタ表示や映像表示や文字表示等があげられる。
図318の各図に示す(A)は、動作が開始される契機となる事象が生じたタイミングを表す。すなわち、動作実行条件が成立したタイミング、より詳しく説明すれば、動作実
行条件が複数の条件からなる場合には、最後の条件が成立したタイミングになる。例えば、始動口への入賞を契機として実行される演出であれば、始動口への入賞タイミングになる。
図318(a)に示す(A’)や、同図(b)に示す(A’’)や、同図(c)に示す(A’’’)は、動作が実際に開始されるタイミングを表す。例えば、装飾図柄表示装置208で行われる表示演出であれば、図217等に示すVDP434で表示制御が開始されるタイミングになる。すなわち、VDP434から見た開始タイミングになる。一方、図318の各図に示す(A)は、遊技台全体から見た開始タイミングといえる。したがって、図318(a)示すTaや、同図(b)に示すTbや、同図(c)に示すTcは、実際に動作が開始されるまでのタイムラグの期間になる。このタイムラグの期間としては、意図的に遅らせている期間のみ、制御的に仕方なく遅れてしまう期間のみ、意図的に遅らせている期間と制御的に仕方なく遅れてしまう期間の合算の期間があげられる。図318の各図に示す「動作」は、実際の動作(五感で実際に感じることができる動作)の実行期間(実動作期間)を示し、図318の各図に示す(B)は、動作の終了タイミングを表す。図318(a)にのみ示したβの期間は、実動作期間に相当し、同図(b)および同図(c)ではβの表示は不図示であるが、同図(a)と同様である。図318(a)にのみ示したαの期間は、遊技台全体から見た演出の尺、あるいは制御的に見た動作の尺といえ、同図(b)および同図(c)ではαの表示も不図示であるが、同図(a)と同様である。
図318(b)に示すタイムチャートでは、同図(a)に示すタイムチャートに比べて、タイムラグが長くなっている(Tb>Ta)。
なお、演出動作のタイムラグは、演出手段によってそれぞれ異なる場合があってもよく、一の演出手段における複数の演出動作(例えば、アニメーションごとに)についてそれぞれ異なる場合があってもよい。また、異なる演出動作であってもタイムラグが同じ場合があるものが含まれていてもよいし、反対に、同一の演出動作であってもタイムラグが異なる場合があるものが含まれていてもよい。さらに、「動作」の長さは、演出手段によってそれぞれ異なる場合があってもよく、一の演出手段における複数の演出動作ごとに異なる場合があってもよい。
図318(a)に示すタイムチャートと同図(b)に示すタイムチャートを組み合わせると、同図(a)に示す実動作期間の第一のアニメーション中に、同図(b)に示す実動作期間の第二のアニメーションの実行が開始される例になる。例えば、保留アイコンや変動アイコンに関するアニメーションは、実行条件が成立((A)のタイミング)してから実際にアニメーションが開始されるまで時間を要する。すなわち、タイムラグTa,Tbが生じる。なお、図318(a)に示すタイムラグTaの期間中に、他の演出の実行が開始(図318(b)に示す(A’’)参照)された場合、あるいは他の演出を実行するための条件が成立(図318(b)に示す(A)参照)した場合に、図318(a)に示す動作期間の演出は特殊な動きをする場合がある。この特殊な動きについての詳細は後述するが、アニメーションが途中で打ち切られ、最終フレームまで一気に飛んだり、あるいは、アニメーションが途中で打ち切られ、次のアニメーションが突然開始されたりするキャンセル動作が行われることがある。例えば、主制御部300が制御する特図表示装置における図柄変動表示が開始されると、その図柄変動表示の開始から遅れて、装飾図柄表示装置208では保留アイコンの減少アニメーション(移動アニメーションと消去アニメーションを組み合わせたアニメーション)が開始されることがある。このタイムラグの期間中に、保留アイコンの増加アニメーションの実行が開始(図318(b)に示す(A’’)参照)された場合、あるいは保留アイコンの増加アニメーションを実行するための条件が成立(図318(b)に示す(A)参照)した場合に、増加アニメーションがキャンセル
されることがある。
図318(c)に示すタイムチャートでは、タイムラグが0秒、あるいは限りなく0秒に近い例を示す。この結果、実動作期間(βの期間)と、遊技台全体から見た動作の尺(αの期間)は同じか、あるいは限りなく同じになる。
なお、実行条件成立((A)のタイミング)から実動作開始((A’)や(A’’)や(A’’’)のタイミング)までの期間(タイムラグ)は複数種類あってもよいし、一種類のみであってもよい。
図319は、複数種類の動作の組み合わせ例を示す図である。
図319では、第一の動作を丸で囲んだ数字1とし、第二の動作を丸で囲んだ数字2として表している。第一の動作は、第一の演出に相当し、例えば、第一のアニメーションがあげられる。第二の動作は、第二の演出に相当し、例えば、第二のアニメーションがあげられる。
図319(a)に示す例では、第一の動作と第二の動作とが、時間間隔をあけて実行されている。
図319(b)に示す例では、第一の動作と第二の動作とが、時間間隔をあけずに、連続して実行されている。
図319(c)に示す例では、第一の動作と第二の動作が、同じタイミングで開始され、同じタイミングで終了している。すなわち、実行期間が完全に重複している。
図319(d)に示す例では、第一の動作と第二の動作が、同じタイミングで開始され、第二の動作が先に終了し、第二の動作が終了しても第一の動作は継続している。
図319(e)に示す例では、第一の動作が先に開始され、第一の動作の実行中に第二の動作が開始され、両動作が、同じタイミングで終了している。
図319(f)に示す例では、第一の動作が先に開始され、第一の動作の実行中に第二の動作が開始され、後から開始された第二の動作が先に終了し、第二の動作が終了しても第一の動作は継続している。
図319(d)〜同図(f)に示す例では、第一の動作の実行期間の一部と、第二の動作の実行期間の全部が重複している。
図319(g)に示す例では、第一の動作が先に開始され、第一の動作の実行中に第二の動作が開始され、先に開始された第一の動作が先に終了し、第一の動作が終了しても第二の動作は継続している。この例では、第一の動作の実行期間の一部と、第二の動作の実行期間の一部が重複している。
なお、図319に示した各例における、第一の動作と第二の動作を互いにに入れ替えてもよい。
これまで説明した遊技台では、これら総ての組み合わせを実行可能であってもよいが、必ずしも、これら総ての組み合わせを実行できなくてもよい。例えば、特図1の保留アイコンの移動アニメーション(第一の動作)と、特図1の保留アイコンの次の移動アニメー
ション(第二の動作)は、図319(a)に示す例のみであったり、保留アイコンの減少アニメーションと増加アニメーションの組み合わせのみが、図319(d)〜同図(g)に示す少なくとも一つの例であったりしてもよい。
また、本実施形態において「第一の動作」は「第二の動作」に、「第二の動作」は「第一の動作」に置き換え可能である。
図320は、図319(f)に示す例を図318に示す始点(開始タイミング)と終点(終了タイミング)で説明した図である。
図320の上に示す表は、パターン1〜4を示す表である。この表におけるαやβは、図318(a)に示すαやβと同じ意味であり、αは、図318(a)や同図(b)に示すようなタイムラグが無視できない場合の期間長を表し、βは、図318(c)に示すようなタイムラグが0秒、あるいは無視できる場合の期間長を表す。
図320の下には、パターン2を図示している。第一の動作(丸で囲んだ数字1)は、図318(a)に示すタイムチャートになり、第二の動作(丸で囲んだ数字2)は、図318(c)に示すタイムチャートになる。ここに示す例では、第一の動作が実際に開始されるタイミング(A’)は、第二の動作が実際に開始されるタイミング(A’’’)よりも後になっているが、タイムラグ(A−A’)の長短によっては、第一の動作が実際に開始されるタイミング(A’)が、第二の動作が実際に開始されるタイミング(A’’’)よりも先になったり、両者が同じになったりする。
図320では、図319(f)に示す例についてのみ説明したが、図319に示す他の例についても同様である。
図321は、図319に示す組み合わせ例を期間長に着目して示す図である。
一番下に示す図321(g)に示す例をあげて説明すると、[46]の期間が経過し、[47]の時点で、丸で囲んだ数字1で表す第一の動作が開始される。この第一の動作は[48]の期間、継続される。[49]の時点では、丸で囲んだ数字2で表す第二の動作が開始される。第一の動作は[49]の時点でも終了しておらず、[50]の期間では、第一の動作と第二の動作がともに継続され、[51]の時点で第一の動作が終了する。第二の動作は[52]の期間でも、継続され、[53]の時点で第二の動作が終了する。そして[54]の期間が経過する。
このように、[ ]は、時点(瞬間,タイミング)を表したり、期間を表したりする。なお、厳密にいえば、[48]の期間は、[47]のタイミングと[49]のタイミングは含まない、[47]の時点と[49]の時点の間の期間になる。したがって、第一の動作(丸で囲んだ数字1)の実行期間は、[47]の時点、[48]の期間、[49]の時点、[50]の期間、および[51]の時点を総て含む期間になる。
図322は、3つの動作の組み合わせの例を示す図である。
丸で囲んだ数字1で表す第一の動作と丸で囲んだ数字2で表す第二の動作の組み合わせは、図321(f)に示す例と同じである。
図322(a)では、丸で囲んだ数字3で表す第三の動作が、[50]の期間の間に開始される。すなわち、第一の動作と第二の動作がともに実行されている最中に、第三の動作が開始される。この第三の動作は、第二の動作が終了した後に、終了する。すなわち、
[54]の期間の中で終了する。
例えば、第一の保留アイコンの減少アニメーションを第一の動作とし、第二の保留アイコンの増加アニメーション(第一の増加アニメーション)を第二の動作とし、第三の保留アイコンの増加アニメーション(第二の増加アニメーション)を第三の動作とした場合、減少アニメーションの実行中に、第一の増加アニメーションの実行が開始され、さらに、減少アニメーションの実行中かつ第一の増加アニメーションの実行中に、第二の増加アニメーションの実行が開始されることになる。そして、減少アニメーションが、第一の増加アニメーションの実行中、かつ第二の増加アニメーションの実行中に終了し、第一の増加アニメーションは、第二の増加アニメーションの実行中に終了し、最後に第二の増加アニメーションが終了する。
図322(b)では、第三の動作が、[50]の期間の間に開始され、その[50]の期間の間に終了する。すなわち、第一の動作と第二の動作がともに実行されている最中に、第三の動作が開始されて終了する。
なお、第一の動作や、第二の動作や、第三の動作は、動作期間が重なったり、特殊な状況の場合に、本来の動作期間でなくなる場合がある。例えば、第一の動作の実行中に、第二の動作が開始された場合には、その第一の動作は、第一の動作が単独で実行される場合(第一の動作のみが実行される場合)よりも短い実行期間で終了する場合(例えば、上述のキャンセル動作が行われる場合)がある。
図323は、特図変動における制御状態の一例を示すタイムチャートである。図323に示すタイムチャートでも、右に向かって時間が経過していく。
遊技台の内部で実行されている動作制御と、遊技者が五感で実際に感じる動作とでは時間的ズレが生じる場合がある。この時間的ズレは、意図的にずらしている場合(例えば、演出の一環としてずらしている場合)もあれば、割り込み処理のタイミングでずれてしまう場合もある。ここでは、割り込み処理のタイミングでずれてしまう場合について説明する。
図323には、主制御部300が制御する図柄表示手段としての特図表示装置(例えば、特図1表示装置212,特図2表示装置214)、主制御部300、第1副制御部400、VDP434、そのVDP434が制御する表示手段としての装飾図柄表示装置208が示されている。
主制御部300から第1副制御部400への1点鎖線の矢印は、主制御部300から第1副制御部400へ送信されるコマンドを表す。主制御部300は、4ms間隔で実行される割り込み処理301a〜301cの中で、第1副制御部400にコマンドを送信する。すなわち、主制御部300から第1副制御部400へは、4ms間隔でコマンドを送信可能である。第1副制御部400からVDP434への1点鎖線の矢印は、第1副制御部400からVDP434へ送信されるコマンドを表す。第1副制御部400は、33ms間隔で実行される割り込み処理401a〜401cの中で、VDP434にコマンドを送信する。すなわち、第1副制御部400からVDP434へは、33ms間隔でコマンドを送信可能である。主制御部300は、特図表示装置における図柄変動表示を開始させるとともに、第1副制御部400に図柄変動開始コマンドを送信する。主制御部300は、図柄変動表示を開始させることと、図柄変動開始コマンドの送信は、一回の割り込み処理で実行可能である。
第1副制御部400は、主制御部300から図柄変動開始コマンドを受け取ると、VD
P434へ、装飾図柄の変動表示を開始させるためのコマンドを送信する。第1副制御部400は、ストローブ割込処理で、図柄変動開始コマンドを未処理コマンドとしてコマンド記憶領域に記憶する。一方、第1副制御部400は、33ms間隔のタイマ割込処理でVDP434へコマンド送信を行う。このため、図323に示すように、主制御部300からのコマンド受信のタイミングc11〜c13とVDP434へのコマンド送信のタイミング(タイマ割込処理401a〜401cの実行タイミング)に、期間aや期間bの時間的ズレが生じることがある。期間aと期間bの長さは、第1副制御部400が図柄変動開始コマンドを受信したタイミングによって変化する。
なお、VDP434でも、第1副制御部400からのコマンド受信のタイミングc31〜c33と描画処理のタイミングに時間的ズレが生じる。
また、図柄変動表示の停止においても以上説明したことと同様なことが生じ得る。
図323では、Xで示す期間やYで示す期間が、第1副制御部400から見たときの特図変動期間になるが、主制御部300から見たときの特図変動期間は、特図表示装置で図柄変動表示が行われている期間になり、装飾図柄表示装置208から見たときの特図変動期間は、装飾図柄の変動表示が行われている期間になる。これらの場合、始点と終点が、それぞれ異なる。これまでの説明で、特図の図柄変動表示といった場合には、いずれの期間であってもよく、また、最も早い、特図表示装置で図柄変動表示が開始されてから、最も遅い、装飾図柄表示装置208で装飾図柄の変動表示が終了するまでであってもよい。さらには、特図の図柄変動表示といった場合には、特定の期間(例えば、特図表示装置で図柄変動表示が行われている期間)のみであってもよい。
なお、装飾図柄表示装置208の制御を、VDP434に代えて第2副制御部500で行うようにしてもよく、そうした場合でも、同じことがいえる。
図324は、特図の保留の増減における制御状態の一例を示すタイムチャートである。この図324に示すタイムチャートも、右に向かって時間が経過していき、図323に示すタイムチャートと同じ図面の表し方である。
図324に示す第1副制御部ではTfという期間が連続している。このTfという期間は、装飾図柄表示装置208で表示されるアニメーションのフレーム間隔であり、このフレーム間隔は、第1副制御部400の割り込み周期の長さと一致しており、33ms間隔である。第1副制御部400は、33ms間隔でタイマ割込処理401d〜401qを実行する。
図324(a)に示す例は、同一フレーム間隔で保留の増減があった場合の例である。すなわち、第1副制御部400が割り込み処理401gが終了し、フレーム間隔である33msの第一の期間Tfがスタートする。主制御部300によって制御される、ここでは不図示の特図保留ランプ(例えば、第1特図保留ランプ218,第2特図保留ランプ220)の一つが、その第一の期間Tf内に、まず消灯する(保留減少表示)。次いで、上記第一の期間Tf内に、その特図保留ランプの点灯ランプの数が一つ増加する(保留増加表示)。保留減少表示は、特図表示装置における図柄変動表示の開始に相当し、第1副制御部400に、主制御部300から図柄変動開始コマンドが送信され、第1副制御部400は、c16のタイミングでその図柄変動開始コマンドを受信する。一方、保留増加表示は、特図始動口(例えば、第1特図始動口230,第2特図始動口232)への遊技球の進入の検出、より厳密には、新たな始動情報を主制御部のRAM308に記憶することに相当し、第1副制御部400に、主制御部300から特図保留増加コマンドが送信され、第1副制御部400は、c17のタイミングでその図柄変動開始コマンドを受信する
第1副制御部400は、上記第一の期間Tfが終了すると、タイマ割込処理401hを実行し、VDP434へ、装飾図柄の変動表示を開始させるコマンドと、保留アイコンの数を1つ増加させるコマンドを送信する。なお、これらのコマンドは、一つの処理内で別々に送信(2コマンドを送信)してもよいし、一括して一つの指示コマンドとして送信(1コマンドを送信)してもよい。また、装飾図柄の変動表示を開始させるコマンドと保留アイコンの数を1つ減少させるコマンドを、別コマンドとして送信してもよい。さらには、保留数が1つ減って1つ増加したことから、保留アイコンの数についてのコマンドは送信しないようにしてもよいし、送信タイミング時における最終的な保留数を表すコマンドを送信してもよい。また、保留アイコンの数を1つ減少させるコマンドや、保留アイコンの数を1つ増加させるコマンドの代わりに、保留数を表すコマンドを送信してもよいし、保留数を表す情報を他の種類のコマンド(例えば、装飾図柄変動開始コマンド)に含めて送信してもよい。
この例では、保留アイコンの減少と増加が、VDP434の同一描画処理内で生じるため、減少アニメーションと増加アニメーションが同時に開始されるようにしてもよいが、いずれか一方のアニメーションを先に開始するようにしてもよい。また、減少アニメーションと増加アニメーションをぞれぞれ予定通りに再生してもよいが、両方あるいはいずれか一方のアニメーションの一部又は全部をキャンセルすることもある。
図324(b)に示す例は、別のフレーム間隔で保留の増減があった場合の例である。すなわち、第一の期間Tfがスタートし、第一の期間Tf内に、第1副制御部400に、主制御部300から図柄変動開始コマンドが送信され、第1副制御部400は、c20のタイミングでその図柄変動開始コマンドを受信する。第1副制御部400は、第一の期間Tfが終了すると、タイマ割込処理401oを実行し、VDP434へ、装飾図柄の変動表示を開始させるコマンドを送信する。この結果、装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの減少アニメーションが開始される。なおここでも、装飾図柄の変動表示を開始させるコマンドと保留アイコンの数を1つ減少させるコマンドを、別コマンドとして送信してもよい。また、送信タイミング時における保留数を表すコマンドを送信してもよいし、保留数を表す情報を他の種類のコマンド(例えば、装飾図柄変動開始コマンド)に含めて送信してもよい。
第1副制御部400がタイマ割込処理401aを終了し、第二の期間Tfがスタートし、第二の期間Tf内に、第1副制御部400に、主制御部300から特図保留増加コマンドが送信され、第1副制御部400は、c21のタイミングでその特図保留増加コマンドを受信する。第1副制御部400は、第二の期間Tfが終了すると、新たなタイマ割込処理401pを実行し、VDP434へ、保留アイコンの数を1つ増加させるコマンドを送信する。この結果、装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの増加アニメーションが開始される。なお、保留アイコンの数を1つ増加させるコマンドの代わりに、保留数を表すコマンドを送信してもよい。
この例では、減少アニメーションの開始タイミングと、増加アニメーションの開始タイミングとがずれることになり、両アニメーションをぞれぞれ予定通りに再生してもよいが、両方あるいはいずれか一方のアニメーションの一部又は全部をキャンセルすることもある。
図325は、VDP434における表示制御を説明するための図である。
図325(i)は、装飾図柄表示装置208の表示画面を示す図である。この図325
(i)では、VDP434における表示制御で用いる、装飾図柄表示装置208の表示画面上の座標を記している。ここでは、その座標をXY座標で記している。すなわち、表示画面の横方向をX軸とし、このX軸上の座標は、0〜1199の範囲の整数で表される。一方、表示画面の縦方向をY軸とし、このY軸上の座標は、0〜799の範囲の整数で表される。
表示画面のうちの演出表示領域208dには、変動アイコン表示領域208iと、第一の保留アイコンを示す第1特図保留表示領域208j1と、第二の保留アイコンを示す第2特図保留表示領域208j2と、第三の保留アイコンを示す第3特図保留表示領域208j3と、第四の保留アイコンを示す第4特図保留表示領域208j4が設けられている。
変動アイコンや保留アイコンは、表示する領域が予め決まっている。より詳しく言えば、移動アニメーションの終了位置、あるいは待機アニメーションの表示位置、あるいは移動アニメーションの開始位置が予め決まっている。この例では、予め決まっている表示領域を、左隅の一カ所のXY座標を基準座標にして特定する。例えば、変動アイコン表示領域208iでは、(Xa,Ya)が基準座標になり、第1特図保留表示領域208j1では、(Xb,Ya)が基準座標になる。なお、基準座標は、左隅の一カ所に限らず、予め決まっている表示領域内であれば、どこの箇所の座標でもよい。
図325(a)〜同図(d)は、変動アイコンや保留アイコン(以下、これらのアイコン等を総称して単にアイコンと称する場合がある)複数種類の表示態様農地の一部の表示態様を示す図である。
図325(a)に示すアイコンは、白色の四角形の表示態様(デフォルトの表示態様に相当)であり、基準座標に、左上の角が一致する。アイコンの表示制御では、左上の角の座標(Xi,Yj)を指定することで、そのアイコンの表示位置が決定される。図325(a)に示す表示態様のアイコンを、第1特図保留表示領域208j1に表示させるには、(Xi,Yj)を(Xb,Ya)に指定する。
図325(b)に示すアイコンは、白色の丸形の表示態様であり、同図(c)に示すアイコンは、灰色の丸形の表示態様であり、同図(d)に示すアイコンは、白色の星形の表示態様である。これらいずれの表示態様も、左上の角に表示されない表示態様であるが、同図(a)に示すアイコンと同じく、左上の角の座標を指定することで、そのアイコンの表示位置が決定される。例えば、同図(b)に示す円形のアイコンを、第1特図保留表示領域208j1に表示させる場合でも、(Xk,Yl)を(Xb,Ya)に指定する。
動きのあるアニメーション表示でも、フレームごとに左上の角の座標(Xi,Yj)を指定することで、表示制御が行われる。
図326は、アイコンの画像データを説明するための図である。
図326には、同じ形状(四角形)のアイコンが4種類の大きさで示されている。
図326(1)に示す例では、4種類の大きさいずれも等倍表示であり、大きさごとに画像データが用意されている。
図326(2)に示す例は、縮小表示を行う例であり、最も大きなアイコンの画像データのみが用意されている。最も大きなアイコンを表示する場合は、この画像データを等倍表示し、小さなアイコンを表示する場合には、1/a倍、1/b倍、1/c倍といった縮
小倍率に基づいて、この画像データを縮小表示する。
図326(3)に示す例は、拡大表示を行う例であり、最も小さなアイコンの画像データのみが用意されている。最も小さなアイコンを表示する場合は、この画像データを等倍表示し、大きなアイコンを表示する場合には、d倍、e倍、f倍といった拡大倍率に基づいて、この画像データを拡大表示する。
徐々に保留アイコンが大きくなっていく増加アニメーションや変化アニメーション等、あるいは徐々に保留アイコンが小さくなっていく消去アニメーションや変化アニメーション等、あるいは、大きさが変化する待機アニメーションや移動アニメーション等では、ここで示した例のいずれか、あるいはここで示した例を組み合わせて、表示制御を行う。例えば、画像の解像度が問題にならない場合には、図326(3)に示す例が用いられる。
図327は、アイコンの増加アニメーションの例を示す図である。
図327に示す各例では、増加したアイコンが、予め決められた表示領域(ここでは第1特図保留表示領域208j1)に最終的には表示される。
図327(1)に示す例では、第1特図保留表示領域208j1の下方からアイコンが徐々に出現してくる移動アニメーションである。すなわち、図327(a)に示す増加アニメーションは、アイコンが、表示領域内に徐々に進入してくるアニメーションである。
図327(2)に示す例では、第1特図保留表示領域208j1の中心に小さなアイコンが出現し、そのアイコンが徐々に大きくなり、最終的には、表示領域いっぱいまで大きくなる拡大アニメーションである。すなわち、図327(a)に示す増加アニメーションは、アイコンが、表示領域内で表示を開始するアニメーションである。
図327(3)に示す例では、これまで何も表示されていなかった第1特図保留表示領域208j1に、その表示領域と同じ大きさのアイコンが突然出現するアニメーションである。
図328は、アイコンの変化アニメーションの例を示す図である。
図328に示す各例でも、変化したアイコンが、予め決められた表示領域(ここでは第1特図保留表示領域208j1)に最終的には表示される。
図328(1)に示す例は、図327(2)に示す拡大アニメーションと同じアニメーションである。このアニメーションは、アイコンの大きさが変化するアニメーションであり、色や形はデフォルトの表示態様のままである。
図328(2)に示す例も、拡大アニメーションであるが、アイコンの表示態様の一部(ここでは色)が、出現当初からデフォルトの色とは異なっている。すなわち、表示開始時点から色が変化している。なお、このアニメーションでは、表示開始後の色の変化はないが、アニメーションが進むにつれて色が変化する態様であってもよい。また、表示開始時点では色の変化はなく、デフォルトの色であるが、表示開始後に色が変化する態様であってもよい。
図328(3)に示す例では、最初、図328(1)に示す拡大アニメーションが行われ、アイコンが、表示領域いっぱいまで大きくなった後、表示態様が番長のキャラクタに変化し((f)参照)、次いで、番長のキャラクタの後ろ側に光のオーラが表示される(
(g)参照)。この図328(3)に示すアニメーションは、(a)から(e)までの増加アニメーションと、(e)〜(g)の変化アニメーションと見ることもできるし、(a)〜(g)の一連の変化アニメーションと見ることもできる。また、(a)〜(g)の一連の増加アニメーションとも見ることができる。
図328(4)に示す例も、拡大アニメーションであるが、アイコンの形が、出現当初からデフォルトの形とは異なっている。すなわち、表示開始時点から形が変化している。なお、このアニメーションでは、表示開始後の形の変化はないが、アニメーションが進むにつれて形が変化する態様であってもよい。また、表示開始時点では形の変化はなく、デフォルトの形であるが、表示開始後に形が変化する態様であってもよい。
図329は、アイコンの移動アニメーションの例を示す図である。
図329に示す各例は、予め決められた表示領域に表示されていたアイコンが位置を変化させる移動アニメーションである。図329では、第1特図保留表示領域208j1に、デフォルトの表示態様で表示された第一の保留アイコンh11が移動し、第2特図保留表示領域208j2に、同じくデフォルトの表示態様で表示された第二の保留アイコンh12が移動する。
図329(1)に示す例は、アイコンh11,h12が図の左側に向かって(図325で説明したX軸方向に)移動し、一方のアイコンh11が消える減少アニメーションである。このアニメーションでは、アイコンh11,h12は、表示領域内から徐々に出て行く。すなわち、(b)や(c)等に示すように、表示領域208j1,208j2に部分的に重なったズレた状態を経由し、(d)に示すアイコンh12は、隣り合う表示領域208j1,208j2の間に位置している。この例のように、隣り合う表示領域208j1,208j2の間隔がアイコンh12の移動方向(X軸方向)の長さよりも、長ければアイコンh12はいずれの表示領域208j1,208j2にも重なっていない状態になり、短ければアイコンh12は両方の表示領域208j1,208j2に一部が重なった状態になる。また、(b)や(c)等に示すように、一方のアイコン(第一の保留アイコンh11)は、徐々に消えており、(d)に示す状態では、一方のアイコン(第一の保留アイコンh11)は完全に消えている。そして残った他方のアイコン(第二の保留アイコンh12)が、第1特図保留表示領域208j1に向けて移動を続け、そのアイコンh12は、第1特図保留表示領域208j1に徐々に進入していき、最終的には、第1特図保留表示領域208j1に到達し、その第1特図保留表示領域208j1で表示される((g)参照)。
図329(2)に示す例も、アイコンh11,h12が図の左側に向かって移動し、一方のアイコンh11が消える移動アニメーションであるが、同図(1)に示すアニメーションのように連続的ではない。すなわち、第1特図保留表示領域208j1に表示されていた第一の保留アイコンh11は、次のフレームでは消えており、第2特図保留表示領域208j2に表示されていた第二の保留アイコンh12は、次のフレームでは、第1特図保留表示領域208j1と第2特図保留表示領域208j2の間に位置している。そして、次のフレームでは、第二の保留アイコンh12は、第2特図保留表示領域208j2に到達している。このようなアニメーションは、連続的な同図(1)に示すアニメーションに比べて、保留数の誤認が少なくなる可能性がある。
なお、第1特図保留表示領域208j1、保留アイコンh12、第2特図保留表示領域208j2は、等間隔であるが、等間隔でなくてもよい。また、アイコンの形状によって等間隔になる場合があってもよく、反対に、等間隔にならない場合があってもよい。
図329(3)に示す例は、アイコンh11,h12が図の左斜め上側に向かって(図325で説明したXY方向に)移動する例である。
図329(4)に示す例は、アイコンh11,h12が、最初、図の下側に向かって(図325で説明したY軸方向に)移動し、次いで、図の左斜め上側に向かって(図325で説明したXY方向に)移動する例である。このように、異なる方向に移動する場合もある。
図329(5)に示す例は、アイコンh11,h12が、最初、図の右側に向かって(図325で説明したX軸+方向に)移動し、次いで、反対の右側に向かって(図325で説明したX軸−方向に)移動する例である。このように、正逆方向に移動する場合もある。
図329(6)に示す例では、アイコンh11,h12が、最初、徐々に小さくなり(縮小アニメーション)、最終的には、(d)に示すように消えてしまう減少アニメーションが行われ、次いで、一方の表示領域(第1特図保留表示領域208j1)だけ、小さなアイコンが出現し、そのアイコンが徐々に大きくなり(拡大アニメーション)、最終的には、表示領域いっぱいまで大きくなる増加アニメーションが行われている。なお、縮小アニメーションは、アイコンが奥側に遠ざかっていくアニメーション、拡大アニメーションは、アイコンが手前側に近づいてくるアニメーションとも見ることができ、図325で説明したX軸、Y軸それぞれに直交するZ軸方向への変化アニメーションといえる。
なお、(d)に示すように、アイコンh11,h12が消去されなくてもよい。例えば、(c)の状態から(f)の状態へ徐々にアイコンh11,h12が大きくなるアニメーションが行われてもよいです。なお、(c)の状態(アイコンが最小となる状態)が保留が無い状態であってもよく、あるいは、保留がない場合のみアイコンを消去し、保留がある場合にのみアイコンが消去されないようにしてもよい。
また、図329(6)に示す例は、表示領域内でアイコンが徐々に小さくなる例であるが、反対に、表示領域を越えるまでアイコンを徐々に大きくしていくアニメーションであってもよい。例えば、移動アニメーションにおいて、表示領域を越えるまでアイコンを徐々に大きくしていき、一定の大きさになったら、アイコンが一旦消え、隣の表示領域へ移動するアニメーションであってもよい。この場合、隣の表示領域へ移動した時点で、元の大きさに戻っていてもよいし、反対に元の大きさよりも小さくなっていて、徐々に元の大きさまで大きくなっていくアニメーションであってもよい。さらに、一旦消えずに、最も大きくなった時点で移動し、移動後に、徐々に元の大きさまで小さくなっていくアニメーションであってもよい。
また、図329に示すいくつかの例では、アイコンが右から左へ移動するアニメーションであったが、右から左へ移動するアニメーションにも適用可能である。すなわち、横方向(X軸方向)へ移動するアニメーションに適用可能であり、左移動のものが右移動、右移動のものが左移動であってもよい。また、図329(3)〜同図(5)に示す各例は、上方から下方、あるいは下方から上方へ移動するアニメーションにも適用可能である。
また、図329(3)の(b)や、同図(4)の(c)に示す斜めに移動するアニメーションは、左斜め下に移動するアニメーションであってもよく、右斜め上や右斜め下に移動するアニメーションであってもよい。
さらに、図329(4)の(b)に示す縦方向(Y軸方向)に移動するアニメーションは、上移動のアニメーションであってもよく、下移動へのアニメーションであってもよい
図330は、複数種類のアニメーションが連続する一例を示した図である。
図330(1)には、第1特図保留表示領域208j1と第2特図保留表示領域208j2が示され、その第1特図保留表示領域208j1には、第一の保留アイコンh11が表示されている。なお、第2特図保留表示領域208j2には、何も表示されていない。
図330(2)〜同図(5)では、第2特図保留表示領域208j2に第二の保留アイコンh12が表示される増加アニメーションが行われている。ここでの増加アニメーションは、図327(1)で説明した増加アニメーションである。
図330(6)と同図(7)の間は省略しているが、図330(6)〜同図(7)では、第一の保留アイコンh11の待機アニメーションが第1特図保留表示領域208j1で行われ、第二の保留アイコンh12の待機アニメーションが第2特図保留表示領域208j2で行われている。
図330(8)〜同図(14)では、図329(1)を用いて説明した移動アニメーション(減少アニメーション)が行われ、第一の保留アイコンh11が消え、図330(15)以降は、第二の保留アイコンh12であったアイコンが第一の保留アイコンh11として、第1特図保留表示領域208j1で待機アニメーションを行っている。なお、待機アニメーションとして、先頭フレームの表示が共通な複数種類のアニメーションを用意しておいてもよい。また、待機アニメーションでは、先頭フレームの表示を表示し続けてもよい。この場合には、静止画のようになる。
図330(5)に示す表示は、増加アニメーションの最終フレームの表示であり、図330(6)に示す表示は、待機アニメーションの先頭フレームの表示であり、この例では、両表示は同じである。また、図330(7)に示す表示は、待機アニメーションの最終フレームの表示であり、図330(8)に示す表示は、移動アニメーションの先頭フレームの表示であり、ここでも、両表示は同じである。さらに、図330(14)に示す表示は、移動アニメーションの最終フレームの表示であり、図330(15)に示す表示は、待機アニメーションの先頭フレームの表示であり、ここでも、両表示は同じである。このように先に表示される第一のアニメーションの最終フレームの表示と、後に表示される第二のアニメーションの先頭フレームの表示を、同じ表示にしていてもよい。また、上記第一のアニメーションの最終フレームと、上記第二のアニメーションの先頭フレームとを共通の一つのフレーム(以下、共通フレームという)にしてもよい。こうする場合には、上記共通フレームが、第一のアニメーションの最終フレームに相当するともとれるし、第二のアニメーションの先頭フレームに相当するともとれる。さらに、上記第一のアニメーションの最終フレームと、上記第二のアニメーションの先頭フレームとを異ならせてもよく、上記最終フレームと上記先頭フレームがアニメーション的につながったものであってもよいし、全く別のものであってもよい。
図331は、アニメーションについての補足を行うための図である。
図331(1)に示すアニメーションは、図327(2)や図328(1)に示す拡大アニメーションである。ここで、(a)に示す第1特図保留表示領域208j1には何も表示されていないが、図318を用いて説明したように、タイムラグが生じる場合がある。(a)に示す第1特図保留表示領域208j1に何も表示されていない期間を、このタイムラグの期間と見れば、この拡大アニメーションは、αの期間がアニメーションの実行期間になり、βの期間が実動作期間になる。
図331(2)には、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13、および第四の保留アイコンh14が表示されている。これらのうち、変動アイコンCは、変動アイコン表示領域208i内に表示されている。
図331(2)に示す組み合わせ1のように、変動アイコンCのアニメーションは、保留アイコンのアニメーションとは別のアニメーションであってもよい。
また、組み合わせ2のように、変動アイコンCのアニメーションと、第一の保留アイコンh11のアニメーションは、残りの保留アイコンのアニメーションから、それぞれ独立していてもよい。
また、組み合わせ3のように、変動アイコンCと第一の保留アイコンh11を共通のアニメーションで行ってもよい。
さらに、組み合わせ4のように、各アイコンのアニメーションは、それぞれ独立していてもよい。
なお、アニメーションがそれぞれ独立していても、互いに連動するアニメーションであってもよい。すなわち、描画処理がそれぞれ別個に行われているだけで、アニメーションの内容は互いに関連していてもよい。また反対に、アニメーションの内容まで、全く別であってもよい。
続いて、アニメーションの具体例について説明する。
図332は、増加アニメーションの後に移動アニメーションが行われる具体例を段階的に示す図である。
図332には、装飾図柄表示装置208、第1特図表示装置212、第2特図表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220が示されている。図332に示す装飾図柄表示装置208における演出表示領域208dには、変動アイコン表示領域208i、第1特図保留表示領域208j1、第2特図保留表示領域208j2、第3特図保留表示領域208j3、および第4特図保留表示領域208j4が設けられている。また、装飾図柄表示装置208の表示画面の右上隅には、第四図柄241が表示されている。ここでの第四図柄241は、変動中は灰色に表示され、大当りであれば黒色に表示され、ハズレであれば白色に表示される。以上のことは、この後の図においても同様である。
図332(a)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が行われており、装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。図332(a)に示す第四図柄241は、変動中を表す灰色に表示されている。なお、図332(a)に示す第2特図表示装置214では、図柄変動表示が行われておらず、ハズレ図柄が表示されたままになっている。
また、図332(a)に示す装飾図柄表示装置208では、特図1の保留を表す第一の保留アイコンh11と、同じく特図1の保留を表す第二の保留アイコンh12が、いずれもデフォルトの表示態様で表示されている。また、主制御部300によって制御される特図1保留ランプ218は、2つ点灯している。
なお、図332に示す例は、非電サポ状態における例であり、特図2の保留数が0であるため、特図2の保留を表す保留アイコンは表示されていないが、特図2の保留数が1以上であれば、特図2の保留を表す保留アイコンも特図1の保留を表す保留アイコンと同様、演出表示領域208dに表示される。また、特図2保留ランプ220は総て消灯している。
図332(b)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が終了し、ハズレ図柄が停止表示されている。一方、図332(b)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が継続されている。また、図332(b)に示す第四図柄241は、変動中を表す灰色に表示されている。
図332(c)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が終了し、ハズレに対応した「装飾6」−「装飾7」−「装飾2」が停止表示されている。また、図332(c)に示す第四図柄241は、ハズレを表す白色に表示されている。
図332(d)に示す第1特図表示装置212では、確定表示が行われ、装飾図柄表示装置208でもハズレの装飾図柄の組み合わせが停止表示されている。なお、第1特図表示装置212における図柄変動表示は、図332(l)まで開始されず、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示は、同図(n)まで開始されない。ここで、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図332(d)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯している。
図332(e)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、図327(1)を用いて説明したアニメーションである。この増加アニメーションは、図332(k)まで継続する。図332(k)に示す装飾図柄表示装置208では、第3特図保留表示領域208j3に、デフォルトの表示態様の第三の保留アイコンh13が表示されている。なお、図332における一図(例えば、図332(e))と、その次の一図(例えば、図332(f))は、連続したフレームの表示であってもよいが、1又は複数のフレームの表示を間に挟んだものであってもよい(以降の図においても同じ)。
なお、図332における一図(例えば、図332(e))と、その次の一図(例えば、図332(f))との間は、1又は複数のフレーム再生が行われている場合がある。
上述のごとく、図332(l)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、図332(l)に示す特図1保留ランプ218は、2つ点灯している。
図332(m)に示す装飾図柄表示装置208では、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。ここでの移動アニメーションは、図329(1)を用いて説明したアニメーションと同様なアニメーションである。
そして、図332(n)に示す装飾図柄表示装置208では、移動アニメーションが継続される中、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
なお、図332(m)では、装飾図柄の変動表示の開始よりも先に、移動アニメーションが開始されているが、同図(m’)に示すように、移動アニメーションの開始よりも先に、装飾図柄の変動表示を開始してもよい。図332(m’)に続く同図(n’)では、装飾図柄の変動表示が継続される中、保留アイコンの移動アニメーションが開始されている。
また、装飾図柄の変動表示の開始と、移動アニメーションの開始は、同タイミングであってもよい。
次いで、移動アニメーションが先に開始され、その移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始される例について説明する。
図333は、移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始されるいくつかのパターンをまとめた表を示す。
各パターンについては、具体例を図に示して後述するが、パターン1は、M1のアニメーションとI1のアニメーションが連動せずに別々に実行される。M1のアニメーションは、最初フレーム(先頭フレーム)から最終フレームまで表示する移動アニメーションである。また、I1のアニメーションは、副制御手段(第1副制御部400、VDP434、あるいは第2副制御部500)が把握している表示領域(現在の保留数に応じた表示領域、例えば、保留数が2から3に増加した場合には第3特図保留表示領域208j3)に、増加する保留アイコンを表示するための増加アニメーションである。このパターン1は、例えば、移動アニメーションの後ろ側(奥側)で増加アニメーションや待機アニメーションが実行される。なお、ここにいう後ろ側(奥側)とは、例えば、移動アニメーションが描画されているレイヤよりも奥側(裏側)のレイヤで描画されていることであってもよく、この場合には、異なるレイヤでアニメーションが描画されていることになる。また、後ろ側に表示されたアニメーションの一部又は全部は、前側で表示されているアニメーションによって隠され、前側でアニメーションが表示されていないときに比べて視認性が低下する場合がある。
パターン2は、M1のアニメーションとI2のアニメーションが連動せずに別々に実行される。パターン2は、パターン1とは増加アニメーションの種類が異なり、ここでの増加アニメーション(I2のアニメーション)は、現在の保留数に応じた表示領域とは異なる領域や、現在の保留数に応じた表示領域からずれた領域に、増加する保留アイコンを表示するためのアニメーションである。ここにいう異なる領域や、ずれた領域とは、非表示の特図保留表示領域領域(例えば、現在の保留数に1を加算した保留数に応じた特図保留表示領域領域)や、空いている領域や、保留アイコンを表示しても、そこに既に表示されているものが影響を受けない領域等があげられる。
パターン3は、増加アニメーションとしてI3のアニメーションが実行される。このI3のアニメーションは、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、保留アイコンが徐々に増加する様子の一部又は全部をキャンセルして、上記異なる領域や上記ずれた領域に、増加した保留アイコンを表示し、その領域から、現在の保留数に応じた表示領域(本来の表示位置)に向けて、増加した保留アイコンを移動させるアニメーションである。このパターン3では、移動アニメーションの開始前に、あたかも増加アニメーションの完了があったかのように見える。
パターン4は、増加アニメーションとしてI4のアニメーションが実行される。このI4のアニメーションも、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、保留アイコンが徐々に増加する様子の一部又は全部をキャンセルして、保留数に応じた表示領域(本来の表示位置)に、増加した保留アイコンを表示し、その保留アイコンが待機アニメーションを開始するといったアニメーションである。このパターン4では、増加した保留アイコンが、いきなり待機アニメーションを開始するように見える。
パターン5−1〜パターン5−3では、増加アニメーションとしてI5のアニメーショ
ンが実行される。このI5のアニメーションも、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、上記異なる領域や上記ずれた領域に、増加した保留アイコンを表示し、その保留アイコンが待機アニメーションを開始するといったアニメーションである。例えば、増加した結果の保留数(現在の保留)が3である場合であれば、増加する保留アイコンは、本来、第三の保留アイコンのはずなのに、第4特図保留表示領域208j4に、保留アイコンが突如出現し、第4特図保留表示領域208j4で待機アニメーションが開始される。そして、パターン5−1では、M1の移動アニメーションに遅れて、増加した保留アイコンの移動アニメーション(T1のアニメーション)が開始される。このT1のアニメーションは、最初フレーム(先頭フレーム)から最終フレームまで表示する移動アニメーションである。パターン5−2では、増加した保留アイコンの移動アニメーション(T2のアニメーション)も、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、前半部分のフレームがスキップされて、M1の移動アニメーションに合わせて行われる。パターン5−3でも、増加した保留アイコンの移動アニメーション(T3のアニメーション)は、キャンセル動作を伴うアニメーションであるが、そのキャンセル動作は、M1の移動アニメーションが終了するタイミングで行われる。すなわち、T3のアニメーションは、後半部分のフレームがスキップされる移動アニメーションである。
パターン6は、M2のアニメーションとI1のアニメーションが実行される。M2のアニメーションは、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、移動アニメーションが完了した後に、増加アニメーションが開始される。
パターン7は、M2のアニメーションとI4のアニメーションが実行される。上述のごとく、M2のアニメーションもI4のアニメーションもキャンセル動作を伴うアニメーションであり、このパターン7では、突如、移動と増加がともに完了し、移動して第二の保留アイコンになった保留アイコンも、増加した第三の保留アイコンも、いきなり待機アニメーションを開始するように見える。
なお、M2のアニメーションとI2のアニメーションのパターンや、M2のアニメーションとI3のアニメーションのパターンや、M2のアニメーションとI5のアニメーションのパターンであってもよい。
また、M2のアニメーションにおけるキャンセル動作は、保留アイコンが徐々に移動したり、段階的に移動する様子がキャンセルされ、移動先の領域で、いきなり待機アニメーションが開始されるものであってもよく、早送り再生に見える場合もある。
また、増加アニメーションの最後のフレームは、待機アニメーションの最初のフレームでもよく、移動アニメーションの最初のフレームでもよい。また、移動アニメーションの最後のフレームは、待機アニメーションの最初のフレームでもよい。さらに、変動アイコンが絡む場合にも、キャンセル動作等の特殊処理を行ってもよく、例えば、変動アイコンについてのアニメーションのキャンセル処理を行ってもよく、反対に、変動アイコンが絡む場合には特殊処理を行わない(例えば、変動アイコンについてのアニメーションのキャンセル処理は行わない)ようにしてもよい。また、特殊処理は、増加と隣接する部分だけ(例えば、保留3の増加であれば保留2についてだけ)行うようにしてもよい。
また、移動や増加が完了したアイコンは、その場で待機アニメーションを実行するようにしてもよい。
図334は、図333に示すパターン1の具体例を段階的に示す図である。
図334(a)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が行われており、装
飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が行われている。図332(a)に示す第四図柄241は、変動中を表す灰色に表示されている。
また、主制御部300によって制御される特図1保留ランプ218は、2つ点灯している。一方、副制御手段によって制御される装飾図柄表示装置208では、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13が表示されている。いずれの保留アイコンも、移動アニメーションを開始しており、それぞれの特図保留表示領域(208j1〜208j3)からX軸方向に向かって移動を開始している。ここでの移動アニメーションは、M1のアニメーションであり、図329(1)を用いて説明した移動アニメーションと同じである。
ここで第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図334(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯している。
図334(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。すなわち、移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、I1のアニメーションであり、図327(1)を用いて説明した増加アニメーションと同じである。この増加アニメーションは、図334(j)まで継続する。以下、増加してくる第三の保留アイコンh13を増加保留アイコンhIと称し、移動アニメーションを実行している第三の保留アイコンh13をそのまま第三の保留アイコンh13と称する。
図334(j)に示す装飾図柄表示装置208では、第3特図保留表示領域208j3に、デフォルトの表示態様の増加保留アイコンhIが表示され、増加アニメーションは終了する。一方、移動アニメーションは継続しており、同図334(j)で終了する。図334(j)に示す装飾図柄表示装置208では、変動アイコン表示領域208iに第一の保留アイコンh11が到達し、変動アイコンCとして表示されている。また、第1特図保留表示領域208j1に第二の保留アイコンh12が到達し、第一の保留アイコンh11として表示され、第2特図保留表示領域208j2に第三の保留アイコンh13が到達し、第二の保留アイコンh12として表示されている。なお、一足先に第3特図保留表示領域208j3に到達した増加保留アイコンhIは、その第3特図保留表示領域208j3で、第三の保留アイコンh13として待機アニメーションを開始している。
なお、第1特図始動口230への入賞が遅かった場合には、増加アニメーションの開始が遅れ、第2特図保留表示領域208j2に向けてX軸方向に移動する第三の保留アイコンh13と、第3特図保留表示領域208j3に向けてY軸方向に移動する増加保留アイコンhIが重なる場合がある。この場合、図334(e’)に示すように、増加保留アイコンhIが第三の保留アイコンh13に重なってもよいし、反対に、図334(e’’)に示すように、第三の保留アイコンh13が増加保留アイコンhIに重なってもよい。増加保留アイコンhIが第三の保留アイコンh13に重なった場合には、第三の保留アイコンh13の一部又は全部が増加保留アイコンhIによって隠されたことになり、隠される前に比べて第三の保留アイコンh13の視認性が低下する。一方、第三の保留アイコンh13が増加保留アイコンhIに重なった場合には、増加保留アイコンhIの一部又は全部が第三の保留アイコンh13によって隠されたことになり、隠される前に比べて増加保留アイコンhIの視認性が低下する。
図335は、図333に示すパターン2の具体例を段階的に示す図である。
以下、図334を用いて説明したパターン1との違いについて説明する。
パターン2における第三の保留アイコンh13の増加アニメーションは、I2のアニメーションであり、このI2のアニメーションでは、まず、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが第4特図保留表示領域208j4に表示される。図335(c)では、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIの一部が第4特図保留表示領域208j4の下から出現し、同図(i)では、その増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが第4特図保留表示領域208j4に到達している。そして、図335(j)では、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、本来の表示領域である第3特図保留表示領域208j3へ向けて移動を開始している。この移動中のアニメーションは図示省略しているが、図335(k)では、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、第3特図保留表示領域208j3へ到達し、その第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示されている。以上説明したI2のアニメーションは、増加アニメーションと移動アニメーションが結合したものともとれるが、他の表示領域(ここでは第4特図保留表示領域208j4)を経由した増加アニメーションともいえる。
図336は、図333に示すパターン3の具体例を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン3における第三の保留アイコンh13の増加アニメーションは、I3のアニメーションであり、このI3のアニメーションでは、増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされ、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、その一部が第4特図保留表示領域208j4にかかる位置に突然表示される。すなわち、図336(c)に示すように、M1のアニメーション(移動アニメーション)で移動している他の保留アイコンh11,h12,h13の動き(位置)に合わせて増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが表示される。以降、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIは、他の保留アイコンh11,h12,h13と同じように移動し、図336(j)に示すように、他の保留アイコンh11,h12,h13がそれぞれの表示位置に到達すると同時に、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIも自身の表示位置である第3特図保留表示領域208j3に到達し、その第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示されている。
図337は、図333に示すパターン4の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン4における第三の保留アイコンh13の増加アニメーションは、I4のアニメーションであり、このI4のアニメーションでは、増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされ、まず、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、保留数に応じた表示領域(本来の表示位置)に突然表示される。すなわち、図337(c)に示すように、M1のアニメーション(移動アニメーション)で移動している他の保留アイコンh11,h12,h13の動き(位置)を考慮せずに、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIは第3特図保留表示領域208j3に突然表示される。したがって、保留増加のタイミングによっては、増加保留アイコンhIと、移動する第三の保留アイコンh13が重なる場合がある。図337(c)では、移動する第三の保留アイコンh13が、突然表示された増加保留アイコンhIに重なり、増加保留アイコンhIの一部は、第三の保留アイコンh13によって隠され、増加保留アイコンhIの視認性が低下している。すなわち、後から表示された増加保留アイコンhIの方が、以前から表示されていた第三の保留アイコンh13によって隠されている。なお、この反対に、突然表示された増加保留アイコンhIが、移動する第三の保留アイコンh13に重なってもよい。また、保留増加のタイミングが早ければ、第三の保留アイコンh13と、増加保留アイコンhIが完
全に重なる場合もある。
以降、図示省略するが、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIは、第3特図保留表示領域208j3で待機アニメーションを開始し、他の保留アイコンh11〜h13は、移動アニメーションを継続する。
図337(ア)〜同図(ウ)は、図336を用いて説明したパターン3の変形例を段階的に示す図である。
ここでの変形例は、より具体的には、I3のアニメーションの変形例に相当する。図337(ア)では、4つの保留アイコンh11〜h14の移動アニメーションが行われている。ここで第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図337(イ)に示す特図1保留ランプ218は、4つ点灯している。ここでの増加アニメーションでは、第4特図保留表示領域208j4の一部に第四の保留アイコンh14の一部が残っているため、図337(ウ)に示すように、第4特図保留表示領域208j4の右横の領域(保留アイコンの移動方向とは反対側の領域)に、増加保留アイコン(第四の保留アイコン)hIが突然表示される。移動中の保留アイコンh11〜h14の隣同士の間隔は等しく、ここで表示された増加保留アイコンhIと、その隣の第四の保留アイコンh14との間隔も、移動中の保留アイコンh11〜h14の隣同士の間隔と等しい。以降、図示省略するが、増加保留アイコン(第四の保留アイコン)hIは、他の保留アイコンh11〜h14と同じように移動し、他の保留アイコンh11〜h14がそれぞれの表示位置に到達すると同時に、増加保留アイコン(第四の保留アイコン)hIも自身の表示位置である第4特図保留表示領域208j4に到達し、その第4特図保留表示領域208j4で第四の保留アイコンh14として表示される。
図338は、図333に示すパターン5−1の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン5−1における第三の保留アイコンh13の増加アニメーションは、I5のアニメーションであり、このI5のアニメーションでは、増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされ、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが第4特図保留表示領域208j4に突然表示される(図338(c)参照)。次いで、増加保留アイコンの移動アニメーションとしてT1のアニメーションが開始される。このT1のアニメーションは、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、本来の表示位置である第3特図保留表示領域208j3へ向けて移動するアニメーションである。一方、他の保留アイコンh11,h12,h13は、移動アニメーション(M1のアニメーション)を継続する。この結果、M1のアニメーションによって先に移動を開始していた保留アイコンh11〜h13が、図338(j)に示すように、表示位置に到達し、それぞれの表示位置で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される。一方、T1のアニメーションによって後から移動を開始した増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIは、移動を継続し、その後、図338(m)に示すように、第3特図保留表示領域208j3に到達し、その第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示される。なお、表示位置に到達したアイコンは、その表示位置で待機アニメーションを開始する。
図339は、図333に示すパターン5−2の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン5−2における、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIの移動アニメーションは、T2のアニメーションであり、このT2のアニメーションは、キャンセル動作を伴うアニメーションである。すなわち、図339(c)に示すように、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが第4特図保留表示領域208j4に表示されると、先行して開始されているM1の移動アニメーションにおける各保留アイコンh11,h12,h13の動き(位置)に合わせて、移動アニメーションの前半部分をキャンセルし、同図(d)に示すように、増加保留アイコンhIと、その隣の第三の保留アイコンh13との間隔が、M1の移動アニメーションによって移動中の保留アイコンh11〜h13の隣同士の間隔と等しくなるように、増加保留アイコンhIをスキップ移動させる。以降も、M1の移動アニメーションとT2の移動アニメーションがそれぞれ実行されるが、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIは、他の保留アイコンh11〜h13と同じように移動し、図339(j)に示すように、他の保留アイコンh11〜h13がそれぞれの表示位置に到達すると同時に、増加保留アイコン(第四の保留アイコン)hIも自身の表示位置である第2特図保留表示領域208j3に到達し、その第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示される。
なお、増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされて表示された、増加保留アイコンhI(図339(c)等参照)は、増加アニメーションの最終フレームによる表示であってもよく、待機アニメーションの先頭フレームによる表示であってもよい。すなわち、この増加保留アイコンhIは、増加アニメーションがキャンセルされたといっても、増加アニメーションによるものであってもよく、あるいは待機アニメーションによるものであってもよい(以下、同じ)。
図340は、図333に示すパターン5−3の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン5−3における、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIの移動アニメーションは、T3のアニメーションであり、このT3のアニメーションは、後半部分をキャンセルするアニメーションである。図340(c)に示すように、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが第4特図保留表示領域208j4に表示されると、同図(d)に示すように、増加保留アイコンhI独自の移動を行うアニメーションが開始される。すなわち、先行して開始されているM1の移動アニメーションにおける各保留アイコンh11,h12,h13の動き(位置)とは無関係に、増加保留アイコンhIについては、図329(1)に示す移動アニメーションと同じようなアニメーションが開始される。この結果、M1のアニメーションによって先に移動を開始していた保留アイコンh11〜h13は、図340(i)に示すように、それぞれの表示位置一歩手前にさしかかる。一方、T3のアニメーションによって後から移動を開始した増加保留アイコンhIは、その一部が、表示位置である第3特図保留表示領域208j3にやっとさしかかった程度しか進んでいない。しかしながら、図340(j)に示すように、他の保留アイコンh11〜h13がそれぞれの表示位置に到達すると同時に、増加保留アイコンhIは第3特図保留表示領域208j3まで一気にスキップ移動し、その第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示される。
図341は、図333に示すパターン6の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン6における、移動アニメーションは、M2のアニメーションであり、キャンセル動作を伴うアニメーションである。図341(a)に示す装飾図柄表示装置208では
、表示されている保留アイコンh11〜h13がM2の移動アニメーションを開始しており、それぞれの特図保留表示領域(208j1〜208j3)からX軸方向に向かって移動を開始している。
第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図341(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯している。図341(b)に示す、移動中の保留アイコンh11〜h13はいずれも、わずかにしか進んでおらず、移動開始前に表示されていた表示領域208j1〜208j3から抜け出していない。
図341(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I1のアニメーション)が開始される。この増加アニメーションの開始と同時に、移動中の保留アイコンh11〜h13は、移動先の表示領域208i、208j1、208j2まで一気にスキップ移動し、それぞれの表示領域208i、208j1、208j2で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示されている。なお、増加アニメーションは、この後も実行され、途中を図示省略するが、図341(e)では、第3特図保留表示領域208j3で第三の保留アイコンh13として表示されている。
図342は、図333に示すパターン7の具体例等を段階的に示す図である。
以下、具体例を用いてこれまで説明したパターンとの違いについて説明する。
パターン7における、移動アニメーションは、上述のM2のアニメーションであり、増加アニメーションは、図337を用いて説明したI4のアニメーションである。したがって、移動アニメーションでは、増加アニメーションが開始されると同時に、移動中の保留アイコンh11〜h13が、移動先の表示領域208i、208j1、208j2まで一気にスキップ移動し、増加アニメーションでは、増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされ、増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hIが、第3特図保留表示領域208j3に突然表示される。図342(c)では、移動アニメーションおよび増加アニメーションがともに終了し、それぞれの表示領域208i、208j1〜208j3で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13が表示されている。
次いで、増加アニメーションが先に開始され、その増加アニメーションの実行中に移動アニメーションが開始される例について説明する。
図343は、増加アニメーションの実行中に移動アニメーションが開始されるいくつかのパターンをまとめた表を示す。
各パターンについては、具体例を図に示して後述するが、パターン11は、増加アニメーションであるI11のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、それに遅れて、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT11のアニメーションが開始される。I11のアニメーションは、副制御手段(第1副制御部400、VDP434、あるいは第2副制御部500)が保留増加時点で把握していた表示領域(保留増加時点の保留数に応じた表示領域)に、増加する保留アイコンを表示するためのアニメーションである。T11のアニメーションは、増加した保留アイコンが、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた表示領域に向けて移動するアニメーションである。M11のアニメーションもT11のアニメーションも、最初フレーム(先頭フレーム)から最終フレームまでを表示する移動アニメーションである。
パターン12は、I11のアニメーション(増加アニメーション)の実行中に、M12のアニメーション(移動アニメーション)が開始される。このM12のアニメーションは開始が遅延されたアニメーションであり、M12のアニメーションは、I11のアニメーションの終了、言い換えれば、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT11のアニメーションの開始に合わせて開始される。
パターン13は、I11のアニメーションの実行中に、M11のアニメーションが開始され、それに遅れて、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT12のアニメーションが開始されるが、このT12のアニメーションは、前半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに追いつくようにして開始される。
パターン14は、I11のアニメーションの実行中に、M11のアニメーションが開始され、それに遅れて、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT13のアニメーションが開始されるが、このT13のアニメーションは、後半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションが終了するタイミングで終了する。
パターン15は、I11のアニメーションの実行中に、M11のアニメーションが開始され、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。この結果、保留増加時点の保留数に応じた表示領域に表示された増加保留アイコンが、次の瞬間、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた表示領域に、突然表示され、増加保留アイコンは、その表示領域で待機アニメーションを開始する。なお、増加した保留アイコンの移動アニメーションを実行し、この移動アニメーションの中で、キャンセル動作を行い、増加した保留アイコンをスキップさせてもよい。
パターン16は、増加アニメーションであるI12のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始される。このI12のアニメーションは、保留増加時点の保留数に応じた表示領域に向けて、増加する保留アイコンが徐々に出現してくるが、M11のアニメーションが開始されると、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた表示領域に向けて増加する保留アイコンが徐々に出現してくるアニメーションに切り替わり、アニメーション終了時には、減少した後の保留数に応じた表示領域(副制御手段がその時点で把握している表示領域)に、増加した保留アイコンが表示される。増加した保留アイコンは、続いて、待機アニメーションを開始する。なお、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。
パターン17は、I12のアニメーションは実行されるが、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行、および増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行は、ともにキャンセルされる。これまで表示されていた保留アイコンは、I12のアニメーションが終了する前に、瞬間的に移動し、移動先の表示領域で待機アニメーションを開始する。
パターン18は、増加アニメーションであるI13のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、その後、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT12のアニメーションが開始される。このI13のアニメーションは、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、M11のアニメーションが開始されると、増加する保留アイコンが徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、増加する保留アイコンは、M11のアニメーションによって移動する保留アイコンに倣った位置までスキップする。すなわち、増加する保留アイコンの移動アニメーションも、前半部分がキャンセルされており、増加する保留アイコンの移動アニメーションはT12
のアニメーションになる。スキップした増加保留アイコンは、T12のアニメーションによって、M11のアニメーションにより移動する保留アイコンに合わせて移動する。このパターン18では、移動アニメーションの開始前に保留アイコンの増加が完了したかのように見える場合がある。
パターン19は、増加アニメーションであるI14のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、その後、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT11のアニメーションが開始される。このI14のアニメーションは、キャンセル動作を伴うアニメーションであり、保留増加時点の保留数に応じた表示領域に向けて、増加する保留アイコンが徐々に出現してくるが、M11のアニメーションが開始されると、その表示領域までスキップする。T11のアニメーションの終了タイミングは、M11のアニメーションの終了タイミングより遅くなる。
パターン20は、I14のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、その後、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT12のアニメーションが開始される。上述のごとく、T12のアニメーションは、前半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに追いつくようにして開始され、T12のアニメーションの終了タイミングは、M11のアニメーションの終了タイミングに一致する。
パターン21は、I14のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、その後、増加した保留アイコンの移動アニメーションであるT13のアニメーションが開始される。上述のごとく、T13のアニメーションは、後半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションが終了するタイミングで終了する。
パターン22は、I14のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始され、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。この結果、保留増加時点の保留数に応じた表示領域に表示された増加保留アイコンが、次の瞬間、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた表示領域に、突然表示される。増加保留アイコンは、続いて、待機アニメーションを開始する。なお、増加した保留アイコンの移動アニメーションを実行し、この移動アニメーションの中で、キャンセル動作を行い、増加した保留アイコンをスキップさせてもよい。
パターン23は、増加アニメーションであるI15のアニメーションの実行中に、移動アニメーションであるM11のアニメーションが開始される。I15のアニメーションでは、保留増加時点の保留数に応じた表示領域に向けて、増加する保留アイコンが徐々に出現してくるが、M11のアニメーションが開始されると、キャンセル動作が行われ、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた表示領域に、増加する保留アイコンがスキップする。このため、M11のアニメーションが終了する前に、増加した保留アイコンは、副制御手段がその時点で把握している表示領域に表示され、その表示領域で待機アニメーションを開始する。なお、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。
パターン24は、I15のアニメーションは実行されるが、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行、および増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行は、ともにキャンセルされる。これまで表示されていた保留アイコンは、I15のアニメーションが終了する前、あるいは終了と同時に、瞬間的に移動する。なお、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションを開始し、I15のアニメーションが終了する直
前に、キャンセル動作を行い、表示されていた保留アイコンをスキップさせてもよい。
なお、I11のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T11のアニメーションのパターンや、I11のアニメーションと、M12のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I11のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T12のアニメーションのパターンや、I11のアニメーションと、M12のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I11のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T13のアニメーションのパターンや、I11のアニメーションと、M12のアニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I11のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I12のアニメーションと、M11のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M12のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T11のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M11のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M12のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T12のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M11のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M12のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T13のアニメーションのパターンや、I12のアニメーションと、M12のアニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I13のアニメーションと、M12のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T11のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、M11のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、M12のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T12のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、M11のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、M12のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T13のアニメーションのパターンや、I13のアニメーションと、M11のアニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I13のアニメーションと、M12のアニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I13のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I14のアニメーションと、M12のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T11のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、M12のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T12のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、M12のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T13のアニメーションのパターンや、I14のアニメーションと、M12のア
ニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I14のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンや、I15のアニメーションと、M11のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M12のアニメーションと、T11のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T11のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M11のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M12のアニメーションと、T12のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T12のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M11のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M12のアニメーションと、T13のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルと、T13のアニメーションのパターンや、I15のアニメーションと、M12のアニメーションと、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行のキャンセルのパターンであってもよい。
また、移動や増加が完了したアイコンは、その場で待機アニメーションを実行するようにしてもよい。
また、増加アニメーションと移動アニメーションの間に、待機アニメーションを必ず挟む態様であってもよい。
また、パターン12やパターン16のように、移動アニメーション(第一のアニメーション)と増加アニメーション(第二のアニメーション)の間で同期をとる場合には、いずれかのアニメーションの開始時や終了時で同期をとるようにしてもよい。
図344は、図343に示すパターン11の具体例を段階的に示す図である。
図344(a)に示す第1特図表示装置212ではハズレ図柄が停止表示され、装飾図柄表示装置208では、ハズレに対応した「装飾6」−「装飾7」−「装飾2」が停止表示されている。また、図344(a)に示す第四図柄241は、ハズレを表す白色に表示されている。
また、主制御部300によって制御される特図1保留ランプ218は、2つ点灯し、副制御手段によって制御される装飾図柄表示装置208では、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12が表示されている。
第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図344(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯している。すなわち、この時点で、保留数は3に増加している。
図344(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、I11のアニメーションであり、図327(1)を用いて説明した増加アニメーションと同じである。このI11のアニメーションは、保留増加時点の保留数である3に応じた、第3特図保留表示領域208j3に、増加保留アイコンを表示するためのアニメーションであり、第3特図保留表示領域208j3の下方から増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる。ここで開始された増加アニメーションは、図344(i)まで継続する。
図344(d)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、図344(d)に示す特図1保留ランプ218は、2つ点灯している。すなわち、保留数の増加があった後に、図柄変動表示が開始され(保留が消化され)、時点で、保留数は2に減少している。
図344(e)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
そして、図344(f)において、装飾図柄表示装置208に表示されていた第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。すなわち、増加アニメーション(I11のアニメーション)の実行中に移動アニメーションが開始される。ここでの移動アニメーションは、M11のアニメーションであり、図329(1)を用いて説明したアニメーションと同じである。
上述のごとく、図344(i)では、増加アニメーションが終了し、増加保留アイコンhIが第3特図保留表示領域208j3に到達している。一方、移動アニメーション(M11のアニメーション)は継続している。
第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が継続する中、第3特図保留表示領域208j3に到達した増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13は、図344(j)に示すように、M11のアニメーション開始時の保留数(減少した後の保留数)に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する移動アニメーションを開始する。ここでの移動アニメーションは、T11のアニメーションである。M11のアニメーションは、図344(f)で開始されているため、ここでのT11のアニメーションは、M11のアニメーションの開始から遅れて開始されたことになる。
以降は、図示省略するが、M11のアニメーションにしても、T11のアニメーションにしても、継続し、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12が、先に移動先の表示領域(208i,208j1)に到達し、その表示領域(208i,208j1)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11として表示される。第三の保留アイコンh13は、これらに遅れて、第2特図保留表示領域208j2に到達し、第2特図保留表示領域208j2で、第二の保留アイコンh12として表示される(図344(k)参照)。
図345は、図343に示すパターン12の具体例を段階的に示す図である。
以下、図344を用いて説明したパターン11との違いについて説明する。
図345(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I11のアニメーション)が開始されている。また、図345(d)に示す第1特図表示装置212では、図柄変動表示が開始され、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、図344(d)に示す特図1保留ランプ218は、2つ点灯している。すなわち、この時点で、保留数は2に減少している。
図345(e)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
図345(f)に示す装飾図柄表示装置208では、第一の保留アイコンh11と、第
二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始されず、移動アニメーションの開始が遅延されている。この移動アニメーションの開始の遅延は、増加アニメーション(I11のアニメーション)が終了するまで行われる。なお、制御的には、移動アニメーションを開始しているが、描画処理の開始を遅延している態様(図319(a)に示す態様)であってもよいし、移動アニメーションの制御自体を開始することを遅延している態様であってもよい。
図345(i)では、増加アニメーションが終了し、増加保留アイコンhIが第3特図保留表示領域208j3に到達している。この結果、装飾図柄表示装置208には、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、増加保留アイコンhI(第三の保留アイコンh13)が示される。
図345(j)では、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M12のアニメーション)が開始されるとともに、増加した保留アイコンである第三の保留アイコンh13の移動アニメーション(T11のアニメーション)も開始される。すなわち、M12のアニメーションが、T11のアニメーションの開始に合わせて開始される。この結果、表示されていた3つの保留アイコンh11〜h13が総て揃って、移動アニメーションを行うことになる。
以降は、図示省略するが、M12のアニメーションにしても、T11のアニメーションにしても、継続し、3つの保留アイコンh11〜h13が総て揃って、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2)に到達し、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される(図345(k)参照)。
なお、図345(d)〜(i)までの間に第1特図始動口230への入賞があった場合、第四の保留アイコンの増加アニメーションが完了するまで、他の保留アイコンの移動アニメーションが行われないようにしてもよい。また、他の移動アニメーションのと組合せてもよい。すなわち、3つの保留アイコンは上記のアニメーションを行い、後に表示された保留アイコンは上記とは異なるアニメーションを行ってもよい。
図346は、図343に示すパターン13の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図346(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯し、この時点で、保留数は3に増加している。図346(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I11のアニメーション)が開始されている。ここで開始された増加アニメーションは、図346(i)まで継続する。
図346(d)に示す特図1保留ランプ218は、2つ点灯し、この時点で、保留数は2に減少している。
図346(e)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の変動表示が開始され、図346(f)では、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始されている。
図346(i)では、増加アニメーションが終了し、増加保留アイコンhIが第3特図保留表示領域208j3に到達している。一方、移動アニメーション(M11のアニメーション)は継続している。
第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が継続する中、第3特図保留表示領域208j3に到達した増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13は、図346(j)に示すように、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する移動アニメーションを開始する。ここでの移動アニメーションは、T12のアニメーションである。T12のアニメーションは、M11のアニメーションの開始に遅れて開始するが、このT12のアニメーションは、前半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに追いつくように第三の保留アイコンh13がスキップし、第三の保留アイコンh13と、先に移動を開始した第二の保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔と同じになっている。
以降は、図示省略するが、M11のアニメーションにしても、T12のアニメーションにしても、継続し、3つの保留アイコンh11〜h13が総て揃って、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2)に到達し、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される(図346(k)参照)。
以上説明したパターン13では、増加アニメーションを見せることができるとともに、移動アニメーションも見せることができる。
図347は、図343に示すパターン14の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
増加アニメーションが終了し、第3特図保留表示領域208j3に到達した増加保留アイコンhI(第三の保留アイコンh13)は、図347(j)に示すように、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する移動アニメーションを開始する。ここでの移動アニメーションは、T13のアニメーションである。T13のアニメーションは、M11のアニメーションの開始に遅れて開始するが、このT13のアニメーションは、M11のアニメーションが終了するタイミングで後半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに最後で追いつくように第三の保留アイコンh13がスキップする。図347(o)に示す装飾図柄表示装置208では、先に移動を開始した第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12がそれぞれの表示位置(208i,208j1)に到達するのと同時に、第三の保留アイコンh13は第2特図保留表示領域208j2まで一気にスキップし、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される。
以上説明したパターン14でも、増加アニメーションを見せることができるとともに、移動アニメーションも見せることができる。
図348は、図343に示すパターン15の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
増加アニメーションが終了すると、第3特図保留表示領域208j3に到達した増加保留アイコンhI(第三の保留アイコンh13)は、図348(j)に示すように、第3特図保留表示領域208j3から、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて一気にジャンプし、第2特図保留表示領域208j2で、第二の保留アイコンh
12として表示される。このパターン15では、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行がキャンセルされる。一方、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)は継続している。増加保留アイコンであった第二の保留アイコンh12は、第2特図保留表示領域208j2で待機アニメーションを開始し、M11のアニメーションの終了を待つ。M11のアニメーションは、図348(o)で終了する。
図349は、図343に示すパターン16の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図349(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯し、保留増加があり、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、I12のアニメーションである。増加アニメーションの開始当初は、保留数は3であり、図349(c)〜同図(e)に示すように、第3特図保留表示領域208j3に向けて、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる。
図349(f)に示す装飾図柄表示装置208では、保留消化(保留数減少)により、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始される。この移動アニメーションが開始されると同時に、移動アニメーションとして実行されているアニメーションが、減少した後の保留数に応じた表示領域である第2特図保留表示領域208j2に向けて、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくるアニメーションに切り替わる。すなわち、保留アイコンの増加する位置が、突然変更される。その結果、図349(f)では、移動する第2の保留アイコンh12が位置変更された増加保留アイコンhIの一部に重なっており、増加保留アイコンhIの一部が第2の保留アイコンh12によって隠さ、隠される前に比べて増加保留アイコンhIの視認性が低下している。なお、位置変更された増加保留アイコンhIが、移動する第2の保留アイコンh12の一部に重なるようにしてもよい。
図349(g)や同図(h)では、第2の保留アイコンh12は第1特図保留表示領域208j1に向けての移動を継続し、増加保留アイコンhIは第2特図保留表示領域208j2に向けての上昇を継続する。
やがて、図349(i)に示すように、増加保留アイコンhIは第2特図保留表示領域208j2に到達し、増加アニメーションは終了する。第2特図保留表示領域208j2に到達した増加保留アイコンhIは、第2の保留アイコンh12として待機アニメーションを開始する。なお、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。
一方、M11のアニメーションによる、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動は続いており、M11のアニメーションは、図349(o)で終了する。
図350は、図343に示すパターン17の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図350(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I12のアニメーション)が開始されている。ここで開始された増加ア
ニメーションは、図350(i)まで継続する。
図350(d)では、特図1保留ランプ218の点灯数が一つ減って、2つになり、第1特図表示装置212では、図柄変動表示が開始され、図350(e)では、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示も開始されているが、このパターン17では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションの実行はキャンセルされ、同図(f)では、これまで第1特図保留表示領域208j1に表示されていた保留アイコンが、変動アイコン表示領域208iに瞬間的に移動し、これまで第2特図保留表示領域208j2に表示されていた保留アイコンが、第1特図保留表示領域208j1に瞬間的に移動している。すなわち、第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iで変動アイコンCとして表示され、第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1で第一の保留アイコンh11として表示されている。なお、増加アニメーションは継続しており、増加保留アイコンhIは第2特図保留表示領域208j2に向けて上昇を続けている。
図350(g)に示す変動アイコンCおよび第一の保留アイコンh11は、待機アニメーションを開始している。
やがて、図350(i)に示すように、増加保留アイコンhIは第2特図保留表示領域208j2に到達し、増加アニメーションは終了する。第2特図保留表示領域208j2に到達した増加保留アイコンhIは、第2の保留アイコンh12として表示され、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。
以上説明したように、パターン17では、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行、および増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行は、ともにキャンセルされる。
図351は、図343に示すパターン18の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図351(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯し、保留増加があり、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、I13のアニメーションである。増加アニメーションの開始当初は、保留数は3であり、このI13のアニメーションでも、第3特図保留表示領域208j3に向けて、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる。
図351(f)に示す装飾図柄表示装置208では、保留消化(保留数減少)により、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始される。この移動アニメーションが開始されると同時に、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、増加保留アイコンhIは、M11のアニメーションによって移動する保留アイコンに倣った位置までスキップする。すなわち、増加する保留アイコンの移動アニメーションも、前半部分がキャンセルされており、増加する保留アイコンの移動アニメーションはT12のアニメーションになる。図351(f)では、増加保留アイコンhIと、先に移動を開始した第二の保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔と同じになっている。
以降は、M11のアニメーションが継続される。また、増加保留アイコンhIは、現在
の保留数(減少した後の保留数)に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する移動アニメーション(T12のアニメーション)を継続する。M11のアニメーションとT12のアニメーションは、別々のアニメーションであるが、3つの保留アイコンh11,h12,hIは、等間隔を維持しながらX軸方向へ同じように移動する。
やがて、図351(o)に示すように、3つの保留アイコンh11,h12,hIが総て揃って、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2)に到達し、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される(図351(o)参照)。
なお、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始されると同時に、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13が、第3特図保留表示領域208j3までスキップし、第3特図保留表示領域208j3から現在の保留数(減少した後の保留数)に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する移動アニメーション(T11のアニメーション)を開始するようにしてもよい。すなわち、増加する保留アイコンの移動アニメーションの前半部分はキャンセルせずに、T11のアニメーションを実行するようにしてもよい。この場合、T11のアニメーションの終了タイミングは、M11のアニメーションの終了タイミングより遅くなる。
図352は、図343に示すパターン19の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図352(b)に示す特図1保留ランプ218は、3つ点灯し、保留増加があり、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションは、I14のアニメーションである。増加アニメーションの開始当初は、保留数は3であり、このI13のアニメーションでも、第3特図保留表示領域208j3に向けて、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる。
図352(f)に示す装飾図柄表示装置208では、保留消化(保留数減少)により、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始される。この移動アニメーションが開始されると同時に、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、増加保留アイコンhIは、第3特図保留表示領域208j3までスキップし、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13として一旦表示される。こうすることで、保留が増加したことをしっかりと遊技者にみせることができる。
以降は、M11のアニメーションが継続される。また、増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13は、現在の保留数(減少した後の保留数)に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する移動アニメーション(T11のアニメーション)を開始する。なお、図352(f)に示す保留アイコンh13の状態は、待機アニメーションの先頭フレームであってもよく、増加アニメーションの最終フレームであってもよく、移動アニメーションの先頭フレームであってもよい。また、それらの組合せであってもよい。また、待機アニメーションは行われていない態様であってもよい。
M11のアニメーションは、図352(f)で開始されているため、ここでのT11の
アニメーションは、M11のアニメーションの開始から遅れて開始されたことになる。そのため、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12が、先に移動先の表示領域(208i,208j1)に到達し、その表示領域(208i,208j1)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11として表示される(図352(o)参照)。第三の保留アイコンh13は、これらに遅れて、第2特図保留表示領域208j2に到達し、第2特図保留表示領域208j2で、第二の保留アイコンh12として表示される(図352(p)参照)。
図353は、図343に示すパターン20の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図353(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I14のアニメーション)が開始されている。
図353(d)では、特図1保留ランプ218の点灯数が一つ減って、2つになり、第1特図表示装置212では、図柄変動表示が開始され、同図(e)では、装飾図柄表示装置208における装飾図柄の変動表示も開始され、同図(f)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始されている。上述のごとく、I14のアニメーションでは、移動アニメーションが開始されると、第3特図保留表示領域208j3までスキップされ、図353(f)では、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13が表示されている。
第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が継続する中、図353(g)では、増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13の移動アニメーション(T12のアニメーション)が開始される。T12のアニメーションは、M11のアニメーションの開始に遅れて開始することになるが、このT12のアニメーションは、前半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに追いつくように第三の保留アイコンh13がスキップし、第三の保留アイコンh13と、先に移動を開始した第二の保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔と同じになっている。
図353(o)に示すように、3つの保留アイコンh11〜h13は総て揃って、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2)に到達し、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される。
図354は、図343に示すパターン21の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図354(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I14のアニメーション)が開始されている。
図354(f)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始され、I14のアニメーションによって、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13が表示されている。
図354(g)では、増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13の移動アニメーション(T13のアニメーション)が開始される。T13のアニメーションは、M
11のアニメーションが終了するタイミングで後半部分がキャンセルされ、先に開始されているM11のアニメーションに最後で追いつくように第三の保留アイコンh13がスキップする。図354(o)に示す装飾図柄表示装置208では、先に移動を開始した第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12がそれぞれの表示位置(208i,208j1)に到達するのと同時に、第三の保留アイコンh13は第2特図保留表示領域208j2まで一気にスキップし、これらの保留アイコンh11〜h13は、各表示領域(208i,208j1,208j2)で、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12として表示される。
図355は、図343に示すパターン22の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図355(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I14のアニメーション)が開始されている。
図355(f)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始され、I14のアニメーションによって、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13が表示されている。このパターンン22では、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行がキャンセルされ、図355(g)では、増加保留アイコンhIである第三の保留アイコンh13は、第3特図保留表示領域208j3から、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2へ向けて一気にジャンプし、第2特図保留表示領域208j2で、第二の保留アイコンh12として表示されている。一方、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)は継続している。増加保留アイコンであった第二の保留アイコンh12は、第2特図保留表示領域208j2で待機アニメーションを開始し、M11のアニメーションの終了を待つ。M11のアニメーションは、図355(o)で終了する。
このパターン22では、2段階にわたってアニメーションがスキップしたように見える。
図356は、図343に示すパターン23の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図356(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーションが開始されている。ここでの増加アニメーションは、I15のアニメーションである。増加アニメーションの開始当初は、保留数は3であり、このI15のアニメーションでも、第3特図保留表示領域208j3に向けて、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる。
図356(f)に示す装飾図柄表示装置208では、保留消化(保留数減少)により、第一の保留アイコンh11と、第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(M11のアニメーション)が開始される。この移動アニメーションが開始されると同時に、増加保留アイコンhIが徐々に出現してくる様子のキャンセル動作が行われ、増加保留アイコンhIは、減少した後の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2まで一気にスキップし、第二の保留アイコンh12として表示される。このため、増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行はキャンセルされる。増加保留アイコンであった第二の保留アイコンh12は、第2特図保留表示領域208j2で待機アニメーションを開始し、M
11のアニメーションの終了を待つ。M11のアニメーションは、図356(o)で終了する。
このパターン23では、パターン22で2段階に亘って行われていたアニメーションのスキップが、一気に行われる。
図357は、図343に示すパターン24の具体例を段階的に示す図である。
以下、これまで説明したパターンとの違いについて説明する。
図357(c)に示す装飾図柄表示装置208では、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(I15のアニメーション)が開始されている。
このパターンン24では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションの実行がキャンセルされ、図357(f)では、第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに瞬間的に移動し、変動アイコンCとして表示され、第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1に瞬間的に移動し、第一の保留アイコンh11として表示されている。また、第一の保留アイコンh11や第二の保留アイコンh12の瞬間的な移動に合わせて、増加保留アイコンhIは、減少した後の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2まで一気にスキップし、第二の保留アイコンh12として表示される。
このパターン24では、表示されていた保留アイコンの移動アニメーションの実行、および増加した保留アイコンの移動アニメーションの実行が、ともにキャンセルされる。
次に、これまで説明した具体例の変形例について説明する。
まず、移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始される一例として説明した図336に示す例では、保留数の増加は1つであったが、さらに、保留数が1つ増加した場合の具体例について説明する。
図358は、移動アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始され、さらに増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
図358に示す具体例においても、図336に示す具体例と同じく、第三の保留アイコンh13の増加アニメーション(第一の増加アニメーション)では、第一の増加保留アイコンが徐々に増加する様子の全部がキャンセルされ、第一の増加保留アイコン(第三の保留アイコン)hI1が、その一部が第4特図保留表示領域208j4にかかる位置に突然表示される。すなわち、図358(c)に示すように、移動アニメーションによって移動している保留アイコンh11,h12,h13の動き(位置)に合わせて第一の増加保留アイコンhI1が表示される。また、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、図358(c)に示す特図1保留ランプ218は、4つ点灯している。
図358(d)では、4つの保留アイコンh11〜h13,hI1が表示されている状態で、第四の保留アイコンh14の増加アニメーション(第二の増加アニメーション)が開始される。ここでの増加アニメーションでは、第4特図保留表示領域208j4の一部に先の第一の増加保留アイコンhI1の一部が残っているため、図337(ウ)と同じように、第4特図保留表示領域208j4の右横の領域(保留アイコンの移動方向とは反対側の領域)に、第二の増加保留アイコン(第四の保留アイコン)hI2が突然表示される
図358(e)では、第一の保留アイコンh11〜第三の保留アイコンh13の移動アニメーション、第一の増加保留アイコンhI1の移動アニメーション、および第二の増加保留アイコンhI2の移動アニメーションが実行され、図示省略するが、これら4つの保留アイコンh11〜h13,hI1,hI2は総て揃って、移動先の表示領域(208i,208j1〜208j4)に到達する。
図359は、増加アニメーションが開始された後、さらに増加アニメーションが開始され、2つの増加アニメーションの終了後に、移動アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
この図359に示す具体例は、図332に示す具体例の変形例であるため、図332に示す具体例との相違点を中心に説明する。
図359(e)では、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコン)の第一の増加アニメーションが開始される。ここでの保留数は3であり、第一の増加アニメーションでは、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第一の増加保留アイコンhI1が徐々に出現してくる。
図359(f)では、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、特図1保留ランプ218は4つ点灯し、保留数は4になって、特図1についての保留は満タンになる。
図359(g)では、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコン)の第二の増加アニメーションが開始される。この第二の増加アニメーションでは、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第二の増加保留アイコンhI2が徐々に出現してくる。
図359(k)では、第一の増加アニメーションが終了し、第3特図保留表示領域208j3に、第一の増加保留アイコンhI1が到達し、第三の保留アイコンh13として表示される。なお、第二の増加アニメーションは継続している。
図359(m)では、第二の増加アニメーションが終了し、第4特図保留表示領域208j4に、第二の増加保留アイコンhI2が到達し、第四の保留アイコンh14として表示される。
図359(n)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、点灯数は3つになる。
図359(o)では、保留アイコンの移動アニメーションが開始される。すなわち、第一の増加アニメーションと第二の増加アニメーションが終了した後に、移動アニメーションが開始される。その後、図359(p)に示すように、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
図360は、増加アニメーションが開始された後、さらに増加アニメーションが開始され、2つの増加アニメーションの実行中に、移動アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
この図360に示す具体例は、図359に示す具体例の変形例であるため、図359に示す具体例との相違点を中心に説明する。
図360(c)では、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコンhI1)が徐々に出現してくる第一の増加アニメーションが開始される。ここで、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、特図1保留ランプ218は4つ点灯し、保留数は4になって、特図1についての保留は満タンになる。
図360(d)では、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコンhI2)が徐々に出現してくる第二の増加アニメーションが開始される。また、図360(d)に示す第1特図表示装置212は、図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、点灯数は3つになる。
図360(e)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
図360(f)では、第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも継続している状態で、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。
図360(i)では、第一の増加アニメーションが終了し、第3特図保留表示領域208j3に、第一の増加保留アイコンhI1が到達する。なお、第二の増加アニメーションは継続している。
図360(j)では、第一の増加保留アイコンhI1が、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2に向けて移動を開始する。また、第二の増加アニメーションが終了し、第4特図保留表示領域208j4に、第二の増加保留アイコンhI2が到達する。第一の増加保留アイコンhI1の移動開始タイミングと、第二の増加アニメーションの終了タイミングは、同じであってもよいし、いずれか一方が先になる場合もある。
図360(k)では、第二の増加保留アイコンhI2が、現在の保留数に応じた第3特図保留表示領域208j3に向けて移動を開始する。こうして、4つの保留アイコンが移動中になる。最も先に移動を開始した、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12が、最も速く移動先の表示領域(208i,208j1)に到達し、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11として表示される。次いで、第一の増加保留アイコンhI1が第2特図保留表示領域208j2に到達し、第二の保留アイコンh12として表示される。最後に、第二の増加保留アイコンhI2が第3特図保留表示領域208j3に到達し、第三の保留アイコンh13として表示される。
図361は、図360の具体例の変形例を段階的に示す図である。
図360に示す例では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動と、第一の増加保留アイコンhI1の移動と、第二の増加保留アイコンhI2の移動とが、別々であったが、図361(i)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションの開始に同期して、第一の増加アニメーションおよび第二の増加アニメーションはともにキャンセルされ、第一の増加保留アイコンhI1も第二の増加保留アイコンhI2も、移動アニメーションによって移動する保留アイコン(h11,h12)に倣った位置までスキップする。図361(i)では、第一の増加保留アイコンhI1と第二の保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔(以下、第一の間隔という)と同じになっており、第一の増加保留アイコンhI1と第二の増加保留アイコンh12との間隔も、上記第一の間
隔と同じになっている。
以降は、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(第一のアニメーション)が継続される。また、第一の増加保留アイコンhI1は、第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動する第二のアニメーションによって移動し、第二の増加保留アイコンhI2は、第3特図保留表示領域208j3へ向けて移動する第三のアニメーションによって移動する。第一のアニメーション、第二のアニメーション、第三のアニメーションは、別々のアニメーションであるが、図361(j)に示すように、4つの保留アイコンh11,h12,hI1,hI2は、等間隔を維持しながらX軸方向へ同じように移動する。
図362は、第一の増加アニメーションが開始された後に、その第一の増加アニメーションに合わせるようにキャンセル動作を行う第二の増加アニメーションの具体例を段階的に示す図である。
図362(c)では、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコンhI1)が徐々に出現してくる第一の増加アニメーションが開始される。ここで、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1の保留が増加する。
図362(d)では、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコンhI2)が徐々に出現してくる第二の増加アニメーションが開始される。この第二の増加アニメーションでは、先頭部分がキャンセルされ、第一の増加保留アイコンhI1の出現具合に合わせて第二の増加保留アイコンhI2がスッキプ表示される。図362(d)に示す第二の増加保留アイコンhI2の高さ位置は、同じく図362(d)に示す第一の増加保留アイコンhI2の高さ位置に一致している。以降、第一の増加保留アイコンhI1と第二の増加保留アイコンhI2は、互いの高さ位置を揃えて、それぞれの表示領域208j3,208j4に向けて徐々に出現してくる。
図362(i)に示すように、第一の増加保留アイコンhI1と第二の増加保留アイコンhI2は、それぞれの表示領域208j3,208j4に同時に到達する。
図362(j)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーション(第一のアニメーション)が継続されている状態で、第一の増加保留アイコンhI1は、第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動を開始し、第二の増加保留アイコンhI2は、第3特図保留表示領域208j3へ向けて移動を開始する。この結果、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12が、先に移動先の表示領域(208i,208j1)に到達し、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11として表示される。次いで、第一の増加保留アイコンhI1および、第二の増加保留アイコンhI2が、移動先の表示領域(208j2,208j3)に揃って到達し、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13として表示される。
図363は、増加アニメーションが開始された後、さらに増加アニメーションが開始され、移動アニメーションの開始が遅延され、2つの増加アニメーションの終了を待って、移動アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
図363(c)では、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコンhI1)が徐々に出現してくる第一の増加アニメーションが開始される。ここで、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1の保留が増加する。
図363(d)では、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコンhI2)が徐々に出現してくる第二の増加アニメーションが開始される。また、図363(d)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、点灯数は3つになる。
図363(e)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化し、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始されるはずであるが、第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも継続中であり、これら2つの増加アニメーションの終了を待つため、移動アニメーションの開始が遅延される。
図363(i)では、第一の増加アニメーションが終了し、第3特図保留表示領域208j3に、第一の増加保留アイコンhI1が到達する。なお、第二の増加アニメーションは継続している。第一の増加保留アイコンhI1が第3特図保留表示領域208j3に到達すると、第一の増加保留アイコンhI1が、現在の保留数に応じた第2特図保留表示領域208j2に向けて移動を開始するはずであるが、第二の増加アニメーションの終了を待つため、その移動の開始が遅延される。
図363(j)では、第二の増加アニメーションが終了し、第4特図保留表示領域208j4に、第二の増加保留アイコンhI2が到達する。この結果、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4に、保留アイコンが表示されたことになる。
ここで初めて、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始され、同時に、第一の増加保留アイコンhI1が、第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動を開始するとともに、第二の増加保留アイコンhI2も、第3特図保留表示領域208j3へ向けて移動を開始する(図363(k)参照)。すなわち、4つの保留アイコンが揃って移動を開始する。
以降、図示省略するが、4つの保留アイコンは、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2,208j3)に揃って到達し、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13として表示される。
なお、図363(j)のタイミングで、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションと、第一の増加保留アイコンhI1が第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動するアニメーションを、同時に開始してもよい。すなわち、先行する移動アニメーションは、後続の移動アニメーションのうち少なくとも一つの移動アニメーションの開始に合わせて開始するようにすればよい。
図364は、第一の増加アニメーションと第二の増加アニメーションの実行中に、移動アニメーションが開始され、第一の増加アニメーションが終了すると、移動アニメーションに合わせた移動が開始され、第二の増加アニメーションが終了すると、同じく、移動アニメーションに合わせた移動が開始される具体例を段階的に示す図である。
図364(c)では、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコンhI1)が徐々に出現してくる第一の増加アニメーションが開始される。ここで、第1特図始動口230への入賞が再びあり、特図1の保留が増加する。
図364(d)では、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコンhI2)が徐々に出現してくる第二の増加アニメーションが開始される。また、図364(d)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、点灯数は3つになる。
図364(e)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化し、同図(f)では、第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも継続中の状態で、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。
図364(i)では、第一の増加アニメーションが終了し、第3特図保留表示領域208j3に、第一の増加保留アイコンhI1が到達する。なお、第二の増加アニメーションは継続している。
図364(j)では、第一の増加保留アイコンhI1が、第2特図保留表示領域208j2に向けて移動を開始する。ここで、第一の増加保留アイコンhI1は、移動アニメーションに追いつくようにスキップし、第一の増加保留アイコンhI1と、先に移動を開始した第二の保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔と同じになっている。また、図364(j)では、第二の増加アニメーションが終了し、第4特図保留表示領域208j4に、第二の増加保留アイコンhI2が到達する。
図364(k)では、第二の増加保留アイコンhI2が、第3特図保留表示領域208j3に向けて移動を開始する。ここでは、第二の増加保留アイコンhI2が、移動アニメーションに追いつくようにスキップし、第一の増加保留アイコンhI1と第二の増加保留アイコンh12との間隔は、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12との間隔と同じになっている。
以降、4つの保留アイコンh11,h12,hI1,hI2は、等間隔を維持しながらX軸方向へ同じように移動し、図364(l)に示すように、4つの保留アイコンh11,h12,hI1,hI2は、移動先の表示領域(208i,208j1,208j2,208j3)に揃って到達し、変動アイコンC、第一の保留アイコンh11、第二の保留アイコンh12、第三の保留アイコンh13として表示される。
図365は、第二の増加アニメーションの開始に合わせて、第一の増加アニメーションが開始する具体例を段階的に示す図である。
図365(b)では、第1特図始動口230への入賞(1回目の入賞)があり、特図1の保留が増加する。また、図365(c)でも、第1特図始動口230への入賞(2回目の入賞)があり、特図1の保留が増加する。図365(c)では、第1特図始動口230への2回目入賞があったことにより、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(第一の増加保留アイコンhI1)が徐々に出現してくる第一の増加アニメーションの開始を遅延させ、図365(d)に示すように、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(第二の増加保留アイコンhI2)が徐々に出現してくる第二の増加アニメーションの開始に合わせて、第一の増加アニメーションも開始する。この結果、図365(d)に示す第一の増加保留アイコンhI2の高さ位置は、第二の増加保留アイコンhI2の高さ位置に一致している。以降、第一の増加保留アイコンhI1と第二の増加保留アイコンhI2は、互いの高さ位置を揃えて、それぞれの表示領域208j3,208j4に向けて徐々に出現してくる。また、図365(d)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯
数が1つ減少し、点灯数は3つになる。
図365(e)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化し、図365(f)では、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも継続しているが、この移動アニメーションが開始されると、第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも、増加保留アイコンhI1,hI2が徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、第一の増加保留アイコンhI1は、第3特図保留表示領域208j3までスキップし、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13として一旦表示され、第二の増加保留アイコンhI2は、第4特図保留表示領域208j4までスキップし、第4特図保留表示領域208j4に第四の保留アイコンh14として一旦表示される。
以降は、図示省略するが、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが継続される。また、第一の増加保留アイコンhI1は、第2特図保留表示領域208j2へ向けて移動を開始し、第二の増加保留アイコンhI2は、第2特図保留表示領域208j3へ向けて移動を開始する。
図366は、図365の変形例を段階的に示す図である。
図366の変形例では、同図(f)で第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始されると、第一の増加アニメーションも第二の増加アニメーションも、増加保留アイコンhI1,hI2が徐々に出現してくる様子のキャンセル動作が行われ、第一の増加保留アイコンhI1は、第2特図保留表示領域208j2まで一気にスキップし、第二の保留アイコンh12として表示され、第二の増加保留アイコンhI2は、第3特図保留表示領域208j3まで一気にスキップし、第三の保留アイコンh13として表示される。この結果、図366(f)では、移動する第2の保留アイコンh12が、第一の増加保留アイコンhI1の一部に重なっており、第一の増加保留アイコンhI1の一部が第2の保留アイコンh12によって隠さ、第一の増加保留アイコンhIの視認性が低下している。なお、第一の増加保留アイコンhI1が、移動する第2の保留アイコンh12の一部に重なるようにしてもよい。
図367は、縮小アニメーションと拡大アニメーションを伴う移動アニメーションを段階的に示す図である。
図367に示す移動アニメーションは、図329(6)を用いて説明した移動アニメーションと同じである。
図367(a)に示す特図1保留ランプ218の点灯数は2つであり、装飾図柄表示装置208には、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12が表示されている。
図367(b)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ減少し、点灯数は1つになる。
図367(c)では、装飾図柄の変動表示が開始される前に、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。ここではまず、表示位置は変えずにその場で徐々に小さくなる縮小アニメーションが開始される。
図367(d)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表
す灰色に変化し、縮小アニメーションは継続し、第一の保留アイコンh11の大きさも第二の保留アイコンh12の大きさもさらに小さくなっている。
図367(e)では、縮小アニメーションによって、第一の保留アイコンh11の大きさも第二の保留アイコンh12の大きさも、より一段と小さくなっている。以下、図367(e)に示す保留アイコンの大きさを、縮小サイズと称することがある。縮小アニメーションは、ここで終了する。第一の保留アイコンh11の大きさも第二の保留アイコンh12の大きさも同じであるが、一方の保留アイコン(少なくとも一つの保留アイコン、例えば、この後、消去される第一の保留アイコンh11)のみが小さくなり、他方の保留アイコン(残った保留アイコン)は、大きさに変化がなくてもよい。
図367(f)では、縮小サイズの第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに移動し、変動アイコンCとして表示されるとともに、同じく縮小サイズの第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1に移動し、第一の保留アイコンh11として表示されている。なお、ここのでの移動は、瞬間的な移動(次フレームで完了する移動)であってもよいし、複数フレームを用いて徐々に移動するアニメーションであってもよい。
図367(g)では、変動アイコン表示領域208iに表示された変動アイコンCが、その場で徐々に大きくなるとともに、第1特図保留表示領域208j1に表示された、第一の保留アイコンh11も、その場で徐々に大きくなる拡大アニメーションが開始されている。すなわち、ここでの拡大アニメーションは、小さくなったアイコンが大きくなるアニメーションである。
図367(i)では、変動アイコンCも第一の保留アイコンh11もそれぞれ、元の大きさまで拡大され、拡大アニメーションが終了し、移動アニメーションも終了したことになる。
なお、ここでの移動アニメーションは、縮小アニメーションと、移動動作と、拡大アニメーションを合わせたものであったが、これらを別々のアニメーションとして扱い、図367(a)〜同図(i)の具体例は、縮小アニメーションと、移動アニメーションと、拡大アニメーションが連続して行われた例と見ることもできる。
また、図367(f’)は、相当小さくなった第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに移動し、元の大きさに突然(瞬間的に)戻って、変動アイコンCとして表示される例を示す。なお、図367(f’)でも、第二の保留アイコンh12は、第1特図保留表示領域208j1に移動し、縮小サイズのまま第一の保留アイコンh11として表示されているが、元の大きさに突然(瞬間的に)戻してもよい。すなわち、拡大アニメーションをキャンセルしてもよい。また、縮小アニメーションをキャンセルして、図367(e)に示す縮小サイズに突然変化させてもよい。
図368は、保留アイコンの表示態様が変化する変化アニメーションと、増加アニメーションが開始される3つの具体例を示す図である。
図368(a)〜同図(e)は、第一の具体例を示し、同図(a)に示す装飾図柄表示装置208には、3つの保留アイコンh11〜h13がいずれもデフォルトの表示態様である、白色の四角形の表示態様で表示されている。
図368(b)では、変化アニメーションが開始される。ここでの変化アニメーションは、変化する保留アイコンを含めた表示可能な保留アイコン総てを隠す、爆発の閃光アニ
メーションBaが表示される。すなわち、爆発の閃光アニメーションBaは、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の総てを覆うように表示され、図368(a)では視認容易であった3つの保留アイコンh11〜h13はいずれも、視認困難になっている。
図368(c)では、変化アニメーションが終了し、3つの保留アイコンh11〜h13はいずれも、視認容易に戻っている。図368(c)に示す3つの保留アイコンh11〜h13は総て、先読み予告の表示態様である、白色の丸形の表示態様に変化している。
図368(d)では、第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、特図1保留ランプ218は4つ点灯している。
図368(e)では、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始されている。この増加アニメーションでは、デフォルトの表示態様である、白色の四角形の表示態様の増加保留アイコンhIが出現する。
図368(ア)〜同図(オ)は、第二の具体例を示し、同図(ウ)に示すように、変化アニメーションが開始される前に、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始される。ここでの増加アニメーションでも、デフォルトの表示態様である、白色の四角形の表示態様の増加保留アイコンhIが出現する。
図368(エ)では、増加アニメーションの実行中に変化アニメーションが開始される。この結果、図368(ウ)では視認容易であった、デフォルトの表示態様である3つの保留アイコンh11〜h13、および同じくデフォルトの表示態様である増加保留アイコンhIはいずれも、爆発の閃光アニメーションBaによって視認困難になっている。
図368(オ)では、変化アニメーションが終了し、3つの保留アイコンh11〜h13および増加保留アイコンhIはいずれも、視認容易に戻っている。図368(オ)に示す3つの保留アイコンh11〜h13は総て、先読み予告の表示態様である、白色の丸形の表示態様に変化している。一方、増加アニメーションは継続中であり、増加保留アイコンhIは変化せずに、デフォルトの表示態様のまま出現動作を続けている。
図368(i)〜同図(iv)は、第三の具体例を示す。図368(iii)では、変化アニメーションが開始され、デフォルトの表示態様である3つの保留アイコンh11〜h13はいずれも、爆発の閃光アニメーションBaによって視認困難になっている。また、この変化アニメーションの開始と同時に、増加アニメーションも開始されているが、増加保留アイコンhIも、爆発の閃光アニメーションBaによって視認困難になっている。
なお、変化アニメーションの実行中に、増加アニメーションがおこなわれていてもよい。
図368(iv)では、変化アニメーションが終了し、3つの保留アイコンh11〜h13および増加保留アイコンhIはいずれも、視認容易に戻っている。図368(iv)に示す3つの保留アイコンh11〜h13は総て、先読み予告の表示態様である、白色の丸形の表示態様に変化している。また、増加アニメーションは継続中であり、増加保留アイコンhIは変化せずに、デフォルトの表示態様のまま出現動作を続けている。なお、変化アニメーションが、開始時点で既に表示されていた保留アイコンの表示態様を変化させるアニメーションであれば、増加アニメーションが先に開始され、増加保留アイコンhI
が出現し、その増加アニメーションの実行中に変化アニメーションが開始された場合には、増加アニメーションhIの表示態様も変化する。
また、以上説明した、デフォルトの表示態様と、先読み予告の表示態様の関係は、逆であってもよい。すなわち、先読み予告の表示態様で表示された保留アイコンが、変化アニメーションによってデフォルトの表示態様に変化してもよいし、増加保留アイコンhIが先読み予告の表示態様で出現してもよい。
さらに、図368(iii)に示す爆発の閃光アニメーションBaは、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の各表示領域よりも下の領域まで覆うものであったが、図368(iii’)に示す爆発の閃光アニメーションBa’は、それら下の領域までは覆わず、視認可能になっている。このため、図368(iii’)では、増加アニメーションによって出現したばかりの、増加保留アイコンhIの頭の部分が視認可能になっている。
なお、爆発の閃光アニメーションBaおよび爆発の閃光アニメーションBa’は、演出可動手段であってもよい。また、爆発の閃光アニメーションBaおよび爆発の閃光アニメーションBa’は、装飾図柄表示装置208と別体の第二の装飾図柄表示装置に表示されているアニメーションであってもよい。また、爆発の閃光アニメーションBaおよび爆発の閃光アニメーションBa’は、導光板による発光表示であってもよい。以下の例についても同様に適用可能であってもよい。
図369は、保留アイコンの表示態様が変化する変化アニメーションと、増加アニメーションに関する3つの具体例を示す図である。
図369(a)〜同図(b)は、第一の具体例を示し、同図(a)に示す装飾図柄表示装置208では、変化アニメーションが行われ、第1特図保留表示領域208j1〜第4特図保留表示領域208j4の総てを覆う、爆発の閃光アニメーションBaが表示されている。また、図368(a)では、変化アニメーションの開始後、あるいは変化アニメーションの開始と同時に、第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加し、特図1保留ランプ218は4つ点灯している。
図369(b)では、増加アニメーションの実行がキャンセルされ、変化アニメーションが終了した後の装飾図柄表示装置208には、先読み予告の表示態様に変化した3つの保留アイコンh11〜h13と、増加保留アイコンhIである第四の保留アイコンh14とが視認容易に表示されている。この第四の保留アイコンh14は、デフォルトの表示態様である。
図369(ア)〜同図(イ)は、第二の具体例を示し、同図(ア)に示す状態は、図369(a)に示す状態と同じである。
図369(イ)に示す状態は、図369(b)に示す状態と同じであるが、図369(イ)に示す第四の保留アイコンh14は、先読み予告の表示態様に変化している。すなわち、この第二の具体例でも、増加アニメーションの実行自体はキャンセルされているが、増加保留アイコンhIの表示開始タイミングが、変化アニメーションの開始に間に合わなくても、変化アニメーションが終了するまでに間に合えば、増加保留アイコンhIについても、表示態様を変化させて表示する。
図369(i)〜同図(ii)は、第三の具体例を示し、同図(i)に示す状態は、図369(a)に示す状態と同じである。
図369(ii)では、変化アニメーションが終了する。この第三の具体例では、増加アニメーションの実行がキャンセルされず、第4特図保留表示領域208j4に向けて、第四の保留アイコンh14(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始されている。図369(ii)に示す増加保留アイコンhIも、3つの保留アイコンh11〜h13と同じく、先読み予告の表示態様に変化している。なお、第四の保留アイコンh14は、デフォルトの表示態様であってもよい。
図370は、図367に示す、縮小アニメーションと拡大アニメーションを伴う移動アニメーションの実行中に、増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
図370(a)に示す特図1保留ランプ218の点灯数は2つであり、装飾図柄表示装置208には、第一の保留アイコンh11と第二の保留アイコンh12が表示されている。
図370(b)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つに減少する。
図370(c)では、装飾図柄の変動表示が開始される前に、第一の保留アイコンh11および第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。ここではまず、表示位置は変えずにその場で徐々に小さくなる縮小アニメーションが開始される。
図370(d)では、装飾図柄の変動表示が開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。移動アニメーションのうちの縮小アニメーションは継続し、第一の保留アイコンh11の大きさも第二の保留アイコンh12の大きさもさらに小さくなっている。
図370(e)では、縮小アニメーションによって、第一の保留アイコンh11の大きさも第二の保留アイコンh12の大きさも、より一段と小さくなった縮小サイズになる。縮小アニメーションは、ここで終了する。また、図370(e)では、第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が2つに増加している。
図370(f)では、縮小サイズの第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに移動し、変動アイコンCとして表示されるとともに、同じく縮小サイズの第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1に移動し、第一の保留アイコンh11として表示されている。なお、ここのでの移動動作は、移動アニメーションのうちの一つであり、瞬間的な移動(次フレームで完了する移動)であってもよいし、複数フレームを用いて徐々に移動するアニメーションであってもよい。また、図370(f)では、第2特図保留表示領域208j2に向けて、第二の保留アイコンh12(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始されている。ここで開始された増加アニメーションは、図370(l)で終了するまで継続する。ここで、増加保留アイコンhIは、縮小された第一の保留アイコンh11より大きな大きさで出現を開始する。すなわち、増加保留アイコンhIについては、大きさを変化させるアニメーションは行われず、出現を開始したままの大きさで増加する。ただし、大きさを変化させるアニメーション(拡大アニメーションや縮小アニメーション)を伴ってもよい。
図370(g)では、移動アニメーションのうちの拡大アニメーションが開始されている。この拡大アニメーションでは、変動アイコン表示領域208iに表示された変動アイコンCが、その場で徐々に大きくなるとともに、第1特図保留表示領域208j1に表示
された、第一の保留アイコンh11も、その場で徐々に大きくなる。
図370(i)では、変動アイコンCも第一の保留アイコンh11もそれぞれ、元の大きさまで拡大され、拡大アニメーションが終了し、移動アニメーションも終了したことになる。
そして、図370(l)では、増加アニメーションが終了し、第2特図保留表示領域208j2に、増加保留アイコンhIが到達し、第2特図保留表示領域208j2で第二の保留アイコンh12として表示されている。
なお、移動アニメーションのうちの拡大アニメーションを行わず、図370(j’)に示すように、移動アニメーションの保留アイコンh11,h12よりも、増加アニメーションの増加保留アイコンhIの方が大きいものとしてもよい。こうすることで、増加アニメーションをより目立たせることができる場合がある。
図371は、装飾図柄の揺れ変動中に増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
図371(a)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の揺れ変動が行われている。すなわち、「装飾6」−「装飾7」−「装飾2」の装飾図柄の組み合わせが、その組み合わせが変わらない範囲で動いている。なお、第1特図表示装置212も図柄変動表示中であり、第四図柄241も変動中を表す灰色のままである。
図371(b)では、第1特図始動口230への入賞があり、これまで2つであった特図1保留ランプ218の点灯数が3つに増加している。
図371(c)では、第3特図保留表示領域208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始されている。
図371(d)に示す第1特図表示装置212は、図柄変動表示を終了し、停止表示が行われ、ハズレ図柄に対応した図柄態様を確定表示している。一方、図371(d)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の揺れ変動が依然として継続しており、第四図柄241も変動中を表す灰色のままである。
図371(e)に示す装飾図柄表示装置208では、装飾図柄の停止表示が行われ、「装飾6」−「装飾7」−「装飾2」の装飾図柄の組み合わせが、確定表示されている。また、第四図柄241もハズレを表す白色に変化している。この具体例では、装飾図柄の確定表示が行われるタイミングで、継続中の増加アニメーションはキャンセルされる。すなわち、増加保留アイコンhI1が徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、増加保留アイコンhI1は、第3特図保留表示領域208j3までスキップし、図371(e)では、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13として表示されている。
図372は、演出モードの切替と増加アニメーションとの関係を示す具体例を段階的に示す図である。
図372(a)から同図(c)までは、演出モードはモードA(例えば、通常モード)に設定されている。このモードA中である図372(b)のタイミングで特図の保留増加があり、同じくモードA中である図372(c)のタイミングで、第3特図保留表示領域
208j3に向けて、第三の保留アイコンh13(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始される。この具体例では、モード毎に保留アイコンの表示態様が異なり、モードAにおける保留アイコンのデフォルトの表示態様は、白色の四角形の表示態様であり、図372(a)〜同図(c)に示す第一の保留アイコンh11、および第二の保留アイコンh12は、いずれもデフォルトの表示態様である。また、増加保留アイコンhIも、デフォルトの表示態様である。
図372(d)では、モードチェンジが行われ、モードAからモードB(例えば、先読みモード)に切り替わる。この具体例では、モードチェンジが行われるタイミングで、継続中の増加アニメーションはキャンセルされる。すなわち、増加保留アイコンhI1が徐々に出現してくる様子の一部がキャンセルされ、増加保留アイコンhI1は、第3特図保留表示領域208j3までスキップし、図372(d)では、第3特図保留表示領域208j3に第三の保留アイコンh13として表示されている。モードBにおける保留アイコンのデフォルトの表示態様は、白色の丸形の表示態様であり、図372(d)に示す第一の保留アイコンh11、および第二の保留アイコンh12は、いずれもデフォルトの表示態様である。また、増加保留アイコンhIであった第三の保留アイコンh13も、デフォルトの表示態様である。
なお、モードチェンジは、実行可否抽選に当選したことによって実行されるものであってもよいし、演出操作手段(例えば、チャンスボタン136)が操作されることで実行されるものであってもよいし、実行可否抽選に当選し、さらに操作有効期間内に演出操作手段が操作されることで実行されるものであってもよい。また、図372を用いて説明した具体例は、図288〜図294に説明した演出モードにも適用可能である。
図373は、消去アニメーションと移動アニメーションが同じタイミングで開始する具体例を段階的に示す図である。
図373(b)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つに減少する。
図373(c)では、第1特図保留表示領域208j1において消去アニメーションが開始され、第2特図保留表示領域208j2では移動アニメーションが開始される。ここで開始された、消去アニメーションも移動アニメーションも、特図の保留減少によるものであり、両アニメーションは同時に開始される。消去アニメーションは、第一の保留アイコンh11が、表示位置を変えずに、徐々に小さくなっていき、最後には消えてなくなるアニメーションである。移動アニメーションは、移動先の表示領域(ここでは第1特図保留表示領域208j1)に向けて保留アイコンが徐々に移動するアニメーションである。
図373(f)では、消去アニメーションが終了し、第一の保留アイコンh11は第1特図保留表示領域208j1で消失している。一方、移動アニメーションはまだ継続している。したがって、同時に開始された消去アニメーションと移動アニメーションではあるが、終了タイミングは、消去アニメーションの方が早い。なお、両アニメーションにおいて、終了タイミングも同タイミングにしてもよいし、反対に、移動アニメーションの方が先に終了するようにしてもよい。移動アニメーションの方が先に終了する場合には、移動してきた保留アイコンが、小さくなっていく保留アイコンに重なり、小さくなっていく保留アイコンを視認困難にしてもよいし、反対に、小さくなっていく保留アイコンが、移動してきた保留アイコンに重なり、移動してきた保留アイコンの一部を視認困難にしてもよい。
図373(g)では、移動アニメーションが終了し、第1特図保留表示領域208j1
には、移動してき第二の保留アイコンh12が、新たな第一の保留アイコンh11となって表示されている。
図374は、消去アニメーションの開始に遅れて移動アニメーションが開始する具体例を段階的に示す図である。
図374(b)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つに減少する。
図374(c)では、第一の保留アイコンh11の消去アニメーションが開始される。一方、第二の保留アイコンh12の移動アニメーションはまだ開始されない。
図374(d)では、第二の保留アイコンh12の移動アニメーションが開始される。
この具体例では、先に、第一の保留アイコンh11の消去アニメーションに注目させ、消去アニメーションよりも尺の長い移動アニメーションは、後から注目させることで、両アニメーションをよりしっかり見てもらうことができる。
なお、移動アニメーションを先に開始させ、後から消去アニメーションを開始させてもよい。こうすることで、移動アニメーションの終了タイミングと、消去アニメーションの終了タイミングを近づける、あるいは一致させることができる。
図375は、消去アニメーションの実行中に増加アニメーションが開始される具体例を段階的に示す図である。
図375(b)では、第1特図表示装置212が図柄変動表示を開始し、特図1保留ランプ218の点灯数が1つに減少する。
図375(c)では、第1特図保留表示領域208j1において消去アニメーションが開始される。ここでの消去アニメーションも、第一の保留アイコンh11が、表示位置を変えずに、徐々に小さくなっていき、最後には消えてなくなるアニメーションである。また、図375(c)では、第1特図始動口230への入賞があり、特図1保留ランプ218の点灯数が1つ増加する。
図375(d)では、第1特図保留表示領域208j1に向けて、第一の保留アイコンh11(増加保留アイコンhI)が徐々に出現してくる増加アニメーションが開始される。また、図375(d)では、装飾図柄の変動表示も開始され、第四図柄241も、変動中を表す灰色に変化する。
図375(f)では、消去アニメーションが終了し、第一の保留アイコンh11は第1特図保留表示領域208j1で消失している。一方、増加アニメーションはまだ継続している。
図375(g)では、増加アニメーションが終了し、第1特図保留表示領域208j1に増加保留アイコンhIが到達し、新たな第一の保留アイコンh11となって表示されている。
なお、入賞タイミングによっては、増加アニメーションは、消去アニメーションよりも先に開始される場合もあるし、両アニメーションが同時に開始される場合もある。また、増加保留アイコンhIが、小さくなっていく第一の保留アイコンh11に重なり、第一の
保留アイコンh11が視認困難になる場合もある。なお、反対に、小さくなっていく第一の保留アイコンh11が、増加保留アイコンhIに重なり、増加保留アイコンhIの一部を視認困難にしてもよい。
図376は、移動アニメーションの変形例を示す図である。
図376(a)〜同図(e)は、第一の具体例を示し、同図(c)に示す装飾図柄表示装置208では、移動アニメーションが開始され、白色の四角形の表示態様である第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに向けて移動を開始するとともに、同じく白色の四角形の表示態様である第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1に向けて移動を開始している。
図376(e)では、移動アニメーションが終了し、第1特図保留表示領域208j1では、移動してきた第二の保留アイコンh12が、新たな第一の保留アイコンh11となって表示されている。新たな第一の保留アイコンh11の表示態様に変化はなく、白色の四角形の表示態様である。また、変動アイコン表示領域208iでは、移動してきた第一の保留アイコンh11が、変動アイコンCとなって表示されている。変動アイコンCの表示態様は灰色の丸形の表示態様に変化している。この変動アイコンCの灰色の丸形の表示態様は、現在行われている図柄変動表示に関する予告(大当りの予告)となる表示態様であってもよいし、そのような予告としての機能はなく、保留アイコンとの区別を明確にするための表示態様であってもよい。
図376(ア)〜同図(オ)は、第二の具体例を示し、同図(ウ)に示す装飾図柄表示装置208では、移動アニメーションが開始されている。ここでの移動アニメーションは、まず、第一の保留アイコンh11が、変動アイコン表示領域208iに向けて移動を開始し、第二の保留アイコンh12は移動を開始せず、待機アニメーションを実行している。
図376(エ)では、第一の保留アイコンh11に一歩遅れて、第二の保留アイコンh12が、第1特図保留表示領域208j1に向けて移動を開始する。
この結果、第一の保留アイコンh11の方が、第二の保留アイコンh12に比べて先に移動を終了し、表示態様が変化した変動アイコンCとして表示される。こうすることで、変動アイコンCの表示態様の変化に注目させることができる場合がある。
なお、変動アイコンCの表示態様の変化アニメーションは、移動アニメーションと同時に行われてもよく、変動アイコン表示領域208iに表示されてから変更アニメーションを行ってもよく、変動アイコン表示領域208iへ移動した後に表示されている画像が一気に変化するようにしてもよい。
なお、この例とは反対に、第二の保留アイコンh12の方が、第一の保留アイコンh11に比べて先に移動を開始するようにしてもよい。また、第三の保留アイコンh13、第四の保留アイコンh14がある場合であっても、移動開始タイミングを、各保留アイコンごとに異ならせてもよいし、変動アイコンになる第一の保留アイコンh11と、その他の保留アイコンといったグループ分けをして、移動開始タイミングを、各グループごとに異ならせてもよい。グループ分けについては、図331(2)を用いて説明したように、様々な組み合わせが可能である。
なお、これまで、第1特図保留表示領域208j1から変動アイコン表示領域208iにアイコンが移動するアニメーションも移動アニメーションと称してきたが、第一の保留
アイコンh11は、変動アイコン表示領域208iの定まった表示位置に到達すると、保留アイコンではなく、変動アイコンC扱いになるため、保留アイコンの減少アニメーションととらえることもできる。
また、以上の説明では、移動アニメーションが開始されても、例えば、第2特図保留表示領域208j2に表示されていた保留アイコンは、第1特図保留表示領域208j1の定まった表示位置に到達するまで、第二の保留アイコンh12扱いにしたが、移動が開始されれば、あるいは主制御部300による保留数減少が行われれば、その時点から第一の保留アイコンh11扱いにしてもよい。これと同じく、第1特図保留表示領域208j1に表示されていた保留アイコンも、移動が開始されれば、あるいは主制御部300による保留消化(保留数減少)が行われれば、その時点から変動アイコンC扱いにしてもよい。
装飾図柄の変動表示の開始と、移動アニメーションの開始は、同時であってもよいし、いずれか一方が先であってもよい。また、第四図柄241の変化は、装飾図柄の変動表示の開始と同時であってもよいし、先に開始されてもよいし、後から開始されてもよい。また、第四図柄241の変化は、移動アニメーションの開始と同時であってもよいし、先に開始されてもよいし、後から開始されてもよい。さらに、主制御部300が制御する、特図保留ランプの点灯数減少(消灯)、あるいは特図表示装置における図柄変動表示の開始と、副制御手段側の制御になる、装飾図柄の変動表示の開始、第四図柄の変化、あるいは移動アニメーションの開始は、同じであってもよいし、副制御手段側の制御の方が先であってもよい。
また、主制御部300が制御する、特図保留ランプの点灯数増加と、副制御手段側の制御になる増加アニメーションの開始は、同時であってもよいし、いずれか一方が先であってもよい。
また、特図表示装置における図柄変動表示の開始した後に、第四図柄241が変動中に変化し、その後、装飾図柄の変動表示が開始されてもよく、あるいは、特図表示装置における図柄変動表示の開始した後に、装飾図柄の変動表示が開始され、その後、第四図柄241が変動中に変化してもよい。
また、これまでの例では、増加保留アイコンは、最も新しい保留を表す位置に向けて出現するが、最も古い保留を表す位置に向けて出現するようにしてもよい。また、中間の位置やランダムな位置に向けて出現するようにしてもよい。
さらに、保留アイコン、あるいは特図保留表示領域は、等間隔に並んでいるが、等間隔でなくてもよい。また、アイコンの形状によって等間隔になる場合があってもよく、等間隔にならない場合があってもよい。
以上、図318〜図376を用いて説明した補足事項は、図1〜図317で説明した各実施形態、変形例や付記々に適用可能である。例えば、この補足事項中で説明した移動アニメーションは、図279(c)等に示す移動アニメーションや、図284(a)等に示す移動アニメーションや、図285(c)等に示す移動アニメーションや、図302(b)〜同図(c)等に示す移動アニメーションや、図309(f)等に示す移動アニメーション等に適用可能である。
また、この補足事項中で説明した増加アニメーションは、図280(s)等に示す増加アニメーションや、図285(e)〜同図(g)等に示す増加アニメーションや、図286(b)〜同図(d)等に示す増加アニメーション等に適用可能である。
また、この補足事項中で説明した消去アニメーションは、図279(i)等に示す消去アニメーションや、図282(e)等に示す消去アニメーションや、図285(c)等に示す消去アニメーションや、図296(b)等に示す消去アニメーションや、図298(b)等に示す消去アニメーションや、図305(t)〜同図(v)等に示す消去アニメーションや、図309(e)等に示す消去アニメーション等に適用可能である。
また、この補足事項中で説明した変化アニメーションは、図282(h)〜同図(j)等に示す変化アニメーションや、図284(g)等に示す変化アニメーションや、図301に示す変化アニメーションや、図303〜図304に示す変化アニメーション等に適用可能である。
また、この補足事項中で説明した待機アニメーションは、図287に示す、円形の表示M1が回転表示される待機アニメーション等に適用可能である。
さらに、各種の演出にも適用可能である。
なお、以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載事項は、いわゆる封入式遊技機にも適用可能である。すなわち、ぱちんこ機に球を封入し、封入した球をぱちんこ機内で循環させて使用するものにも適用可能である。この封入式ぱちんこ機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。
以下、これまで説明したことも含めて、もう一度付記する。
(付記i)
当否を少なくとも判定可能な当否判定手段と、
図柄変動表示を少なくとも表示可能な第一の表示手段と、
保留アイコンを少なくとも表示可能な第二の表示手段と、
を備えた遊技台であって、
前記第二の表示手段は、前記図柄変動表示の実行に関する保留の数を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、表示する前記保留アイコンの数により前記保留の数を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、複数種類のアニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記複数種類のアニメーションのうちの少なくとも一つは、保留増加アニメーションであり、
前記複数種類のアニメーションのうちの少なくとも一つは、予告アニメーションであり、
前記保留増加アニメーションは、前記保留アイコンの数が増加する表示を少なくとも含むものであり、
前記第二の表示手段は、前記保留の数の増加があった場合に、前記保留増加アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第一の時間に亘って、前記保留増加アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記予告アニメーションは、実行中の図柄変動表示の当否判定結果を示唆する表示を少なくとも含むものであり、
前記保留増加アニメーションは、前記予告アニメーションの表示中に、前記第二の表示手段に表示されないものであり、
前記第二の表示手段は、第一の条件の成立があった場合に、前記保留増加アニメーショ
ンを途中から表示するものであり、
前記第一の条件は、第二の時間が前記第一の時間よりも短い場合に成立する条件であり、
前記第二の時間は、前記予告アニメーションの表示中に前記保留の数の増加があった場合に、該保留の数の増加から表示中の該予告アニメーションの終了までにかかる時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記ii)
付記iに記載の遊技台であって、
前記保留の数を少なくとも表示可能な第三の表示手段を備え、
前記第三の表示手段は、前記予告アニメーションの表示中であっても、前記保留の数を少なくとも表示可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記iii)
付記iiに記載の遊技台であって、
前記第三の表示手段は、点灯するランプの数により前記保留の数を少なくとも表示可能なものであり、
前記第二の表示手段は、前記保留の数が増加し第一の数になった場合に、該保留の数が増加してから前記第一の時間が経過した後で、第一の位置に前記保留アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の表示手段は、前記保留の数が増加し前記第一の数になった場合に、前記第一の時間の経過前に第二の位置の前記ランプを少なくとも点灯可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
(付記iv)
付記i乃至付記iiiのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記第二の表示手段は、第三の時間に亘って、前記予告アニメーションを少なくとも表示可能なものであり、
前記第三の時間は、前記第一の時間よりも長い時間である、
ことを特徴とする遊技台。
(付記v)
付記i乃至付記ivのうちいずれか1に記載の遊技台であって、
前記第二の表示手段における表示を少なくとも制御可能な制御手段を備え、
前記制御手段は、前記予告アニメーションの表示中であっても、前記保留の数の増加があってから前記保留増加アニメーションの表示制御を少なくとも実行可能なものであり、
前記第二の表示手段は、第四の時間に亘って前記保留増加アニメーションを途中から表示するものであり、
前記第四の時間は、前記第一の時間から前記第二の時間を引いた残りの時間である、
ことを特徴とする遊技台。
以上説明した、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の、実施形態や実施例や変形例や各種の例や付記等に適用してもよい。
100 パチンコ機
203 導光板
203S 視認可能領域
208 装飾図柄表示装置
208S 視認可能領域
208a〜208c 図柄表示領域
208d 演出表示領域
208e 第4図柄表示領域
212 特図1表示装置
214 特図2表示装置
224 演出可動体
224a 上腕部
224b 前腕部
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
2081 保留アイコン表示領域
2082 変動アイコン表示領域
h11 第1保留アイコン
h12 第2保留アイコン
h13 第3保留アイコン
h14 第4保留アイコン
E エフェクト画像

Claims (7)

  1. 表示手段と、
    演出手段と、
    を備えた遊技台であって、
    前記表示手段は、第一の表示を少なくとも表示可能なものであり、
    前記表示手段は、第二の表示を少なくとも表示可能なものであり、
    前記第一の表示は、アニメーション表示を少なくとも含むものであり、
    前記第二の表示は、前記演出手段が第一の状態である場合に、前記表示手段に少なくとも表示可能なものであり、
    前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第二の状態である場合に、視認性が少なくとも低くなるものであり、
    前記第二の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されている状態のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記演出手段は、第三の状態から前記第一の状態へ少なくとも変化可能なものであり、
    前記第三の状態とは、前記演出手段の初期状態のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1又は2に記載の遊技台であって、
    前記第一の表示の少なくとも一部は、前記表示手段が第四の状態である場合に、前記第二の状態よりも視認性が少なくとも高くなるものであり、
    前記第四の状態とは、前記表示手段に前記第二の表示が少なくとも表示されていない状態のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記表示手段は、前記第一の表示の少なくとも一部を第一の表示領域に表示するものであり、
    前記表示手段は、前記第二の表示の少なくとも一部を第二の表示領域に表示するものであり、
    前記第一の表示領域とは、前記表示手段が前記第二の状態である場合に、前記第二の表示領域と少なくとも一部が重なる領域のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記アニメーション表示とは、第一の画像から第二の画像へ少なくとも変化するもののことであり、
    前記アニメーション表示は、前記第一の画像を表示した後、該第一の画像と同一の画像の表示を繰り返さないものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記演出手段は、第一の位置から第二の位置へ少なくとも移動可能なものであり、
    前記第一の状態とは、前記演出手段が前記第二の位置へ少なくとも移動した状態のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の遊技台であって、
    前記第二の表示とは、演出表示のことである、
    ことを特徴とする遊技台。
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